JP4796896B2 - 振込み機用トレイおよび振込み機 - Google Patents
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Description
振込み機の原理は、トレイにパレットを装着した状態で、ワークをトレイ内に収容して、そのトレイに振動・揺動を与えることによって、ワークがパレットの穴に整列・収容されるというものである。
ここで、21がパレット、22a、22bがワーク集積部である。
このトレイ30は、パレット31をワーク回収ケース32とガイド部33とで挟み込んで固定する構成となっている。
さらに、取り外したワーク回収ケース32およびガイド部33を退避させておくための作業スペースを用意しなければならないということに加えて、その退避にかかる工程に多大な時間が割かれてしまうという問題が生じていた。
このスライド方向規定部材に、リニアシャフトとリニアブッシュとが設けられることが効果的である。
さらに、復位部材により、沈み板が所定位置に保持されて、振込みを妨げてしまう不要な段差および隙間を生じさせない効果が生じる。また、スライドさせた沈み板を所定位置に復位させることが可能となる。
また、パレットの着脱が容易なため、トレイを振込み機に固定させる構造を採用することも可能となり、振込み機本体の機構のさらなる簡素化も望める。
図1は、本発明の第一の実施の形態に係るトレイ1の例を示す概略図である。図2は、パレット2の装着状態と沈み板7の動作状態に関する説明図である。図3は、本発明の第二の実施の形態に係るトレイ1の例を示す概略図である。図4は、本発明の第三の実施の形態に係るトレイ1の例を示す概略図である。
ガイド部4と底部5とによって、ワーク3がトレイ1の内方に収容して保持される。
なお、ガイド部4に加えて、もしくはガイド部4に代えて、トレイ1の上方に蓋部(図示しない)を設けてワーク3の飛散を防止する構成としても構わない。
装着溝8の深さは、パレット2の厚さと同一である必要はなく、装着溝8の底面もフラットである必要はないが、装着されたパレット2を、適当な高さでトレイ1内に保持させることができればよい。
パレット2を人手もしくは機械により把持して装着溝8に装着する場合に、人手および機械はパレット2の外形よりも外側に位置することとなるため、装着溝8に隣接する沈み板9を押圧する。その押圧により沈み板9は下方にスライドするため、パレット2を把持したまま装着溝8内の所定位置まで押し込むことが可能となる。パレット2を所定位置まで押し込んだ状態で把持を解除することにより、パレット2が装着溝8に装着される。
なお別の装着方法として、沈み板9を押圧せずにパレット2を装着溝8に入れて、パレット2の上面を押圧することによっても、パレット2を装着溝8に装着することが可能である。
なお、リニアブッシュ12は、底部5(例えば、ワーク回収エリア6)に接続する構成としてもよい。
通常は、復位部材13の作用により、沈み板9が底部5をフラットに形成するような所定位置に保持される。
なお、沈み板9のスライド方向は、Z軸方向のみの移動に限定されるものではなく、X軸方向、Y軸方向の移動量が加わるスライド(一例として、「斜めスライド」)であってもよい。
そのような構成により、パレット2を装着溝8に着脱するときに、沈み板9を回動させてパレット2の側面を露出させることが可能となる。
また、回動させた沈み板9を復位させるための復位部材13が設けられる。復位部材13は沈み板9のスライドを復位させることが可能であれば、いずれの部材であっても構わないが、一例としてバネが用いられる。
また、取り外したワーク回収エリア6およびガイド部4を退避させる場所および工程を省略することが可能となる。
パレット装着エリア7における沈み板9の配置を、ワーク回収エリア6側ではなく、ガイド部4側に設けたものである。
なお、当該沈み板9の配置はパレット2の形状・大きさ等を勘案して、適宜設定すればよい。
前記第二の実施の形態と同様の構成を並列させる構造としたものである。図4に示す例は装着溝8を二箇所設けて、二個のパレット2を装着可能としたものである。
同様の構成を並べていくことにより二個を超える複数個のパレット2を装着させることが可能となる。
なお、沈み板9をパレット装着エリア7内のワーク回収エリア6側に設けて、これに対応する位置、すなわち、隣接する装着溝8と装着溝8との間に沈み板9を設ける構成としてもよい。
その場合の作用は、沈み板9を下方にスライドさせて、パレット2の側面を露出させて、パレット2の側面にフック挿入穴(図示しない)を設けて、そこに持ち上げ用フック(図示しない)を挿入して持ち上げることによりパレットの取り外しが可能となる。もちろん、人手によりつまみ上げてもよい。
その場合の作用は、沈み板9をパレット2の厚さ分以上に下方にスライドさせてできた空間に、パレット2を横方向移動させることにより、パレット2の両側に把持可能な隙間を生じさせることが可能となる。
その結果、人手もしくは機械によりパレット2の側面を把持して、パレット装着エリア7の装着溝8からパレット2を取り外すことが可能となる。
また、トレイ1は従来のトレイと比較してパレット2の着脱が容易である。したがって、トレイ1を振込み機に着脱可能に設けずに、固定させる構造を採用することも可能となる。その場合には、振込み機本体の機構のさらなる簡素化も可能となる。
2 パレット
3 ワーク
4 ガイド部
5 底部
6 ワーク回収エリア
7 パレット装着エリア
8 装着溝
9 沈み板
10 スライド方向規定部材
11 リニアシャフト
12 リニアブッシュ
13 復位部材
14 バネ固定板
Claims (7)
- ワークを整列させて収容する多数の穴を上面に有するパレットが着脱可能にセットされ、振込み操作のための振動を作用させる振込み機に取り付けて用いられるトレイにおいて、
前記トレイは、周側面を覆うガイド部と、底部とを備え、
前記底部は、ワーク回収エリアとパレット装着エリアとを備え、
前記パレット装着エリアに、沈み板と、前記パレットを装着させる装着溝が設けられ、
前記沈み板は、前記装着溝に隣接する位置にスライド可能もしくは回動可能に設けられること
を特徴とするトレイ。 - 前記パレット装着エリアに、前記パレットを装着させる前記装着溝が複数個設けられること
を特徴とする請求項1記載のトレイ。 - 前記沈み板が、前記装着溝に装着される前記パレットを挟み込める位置に少なくとも二箇所設けられること
を特徴とする請求項1又は請求項2記載のトレイ。 - 前記沈み板がスライドする場合に、当該スライドの方向を定めるためのスライド方向規定部材と、当該スライドを復位させるための復位部材とが設けられていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のトレイ。 - 前記スライド方向規定部材が、リニアシャフトとリニアブッシュとを備えること
を特徴とする請求項4記載のトレイ。 - 前記沈み板が回動する場合に、当該回動を復位させるための復位部材が設けられていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のトレイ。 - 請求項1〜6のいずれか一項記載のトレイが装着され、もしくは着脱可能に設けられていること
を特徴とする振込み機。
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