JP3162259U - 薄板固定治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークがどのような形状の薄板材の場合でもレーザ加工時は、レーザ加工機のクランプアームに確実に固定でき、加工前後のワークの脱着も容易であり、作業性と持ち運び等の取り扱いを考慮して軽量な薄板固定治具を提供する。【解決手段】レーザ加工機にワークWを載置し固定する固定治具1であって、所定の径のワークホールHが形成された載置台2とワークWの外周縁部を押圧固定する複数の押圧装置10を具備し、該押圧装置10が、載置台2に固着され垂立部にU字穴が形成されたL字形状の支点部材3と、垂立部が挿入されるガイド穴とワークWを押圧する爪先部を具備する板状爪部材5と、支点部材3の外側近傍に固着され傾斜面に半月溝を有する固定クサビ台4と、U字穴に挿入し、且つ半月溝に載置されるテコ棒6とを有することを特徴とする薄板固定治具。【選択図】図1
Description
本考案は、コンピュータ制御によるレーザ加工機において、板厚の薄い加工材料を固定する際に用いられる薄板固定治具に関する。
従来からコンピュータ制御によるレーザ加工は広く行われている。例えば特許文献1で開示されている従来のレーザ加工機では、薄板から製品を切り出す加工を主とする機能を備えたレーザ加工機が紹介されている。
例えば、図6に示す従来のレーザ加工機70は、ワークテーブル71上にレーザービームが通過可能な間隔Sを空けて一組のワーク支持ローラ72a,72bを平行に設置し、そのワーク支持ローラ72a,72bの上方を間隔Sに沿ってレーザ加工ヘッドNが移動する。またワークテーブル71には、レーザ加工ヘッドNの移動方向と直交する方向に移動自在なワーク移動装置73を設け、このワーク移動装置73にはワークWの両端部を支持固定するため、4箇所にクランプアーム74a,74b,74c,74dが設けられているレーザ加工機70である。
上述した従来のレーザ加工機70は、製品に合わせて裁断された板状材のワークWを直接固定し加工する方法が最も効率が良い運用方法であり、その加工に適したワークWの形状は、ワーク移動装置73のワーク両端部を固定するクランプアーム74a,74b,74c,74dを使用することから、四角形が最も適した形状である。
しかし、何らかの理由により円形状になったワークWを固定し加工する場合、図7に示すようにワーク移動装置73上のクランプアーム74a,74bと、同じくクランプアーム74c,74dとの配置間隔Lが極端に狭められることで、円形状のワークWの固定状態は不安定となり、加工の際にワークWに捻れや歪みが生じやすく精度の高いレーザ加工が出来ないという問題があった。
そこで、その問題を解決する方法として、図8(a)で示すようにレーザ加工機70に設置されたワーク移動装置73のクランプアーム74a,74b,74c,74dの配置間隔Lが、適正な位置になる四角形状で、盤上に円形状のワークWを載置できる大きさの板状治具Kの使用が考案されている。この板状治具Kには、ワークWから切り出される製品の大きさに合わせた寸法のワークホールHが形成されている。レーザ加工を行う場合は、図8(b)に示す板状治具KのワークホールHを円形状のワークWが塞ぐように載置され、ワークWの四隅の切り代部Qを粘着テープTで板状治具K上に貼り付け仮止めし、円形状のワークWを加工する固定方法が通常行われている。
しかしながら、従来のレーザ加工機に円形状のワークを粘着テープで板状治具の上に貼り付け仮止めし、製品をワークから切り出すレーザ加工を繰り返し行う場合、ワークを板状治具に固定している粘着テープは、それ自体を使い回すことによって、油分や塵などが付着し粘着面の粘着性能は直ぐに低下するという問題がある。
また、ワークの切り代部への粘着テープの貼り方は、作業者によって個人差が生じやすく製品の精度に与える影響を考慮した場合、作業の均一性を求めることが困難であり、固定方法としては問題がある。
また、ワークの固定治具として、ワークテーブルに空圧,或いは油圧を用いる外部動力を有したクランプ装置を複数配置することも考えられるが、レーザ加工される製品の形状や大きさが日々様々に変化する状況下で、固定装置を固定治具の盤上に複数配置し、製品の形状に合わせて、或いは作業内容に合わせて固定装置を取り替えて使用するのは、作業工程が複雑になり効率的ではない。
この考案は、上記の問題に鑑みなされたもので、ワーク固定作業が最も効率的に行え、加えて良好な加工精度が達成できる薄板固定治具を提供することにより、レーザ加工作業に広く貢献するものである。
ワークがどのような形状の薄板材の場合であってもレーザ加工時に本考案の薄板固定治具を介して、従来のレーザ加工機のクランプアームに確実にワークを固定することが可能で、且つ加工前後のワーク脱着も容易であり、作業性と持ち運び等の取り扱いを考慮して軽量な薄板固定治具を提供することを目的とする。
本考案は上記の目的を達成するため、以下(1)〜(2)の構成を備えるものである。
(1)レーザ加工機のワークテーブル上に板状体のワークを載置し固定するための固定治具であって、所定の径のワークホールが形成された載置台と、該載置台の所定の位置に載置される前記ワークの外周縁部を押圧固定するための複数の押圧装置とを具備し、前記押圧装置が、前記載置台に固着され垂立部にU字形状の穴が形成されたL字形状の支点部材と、該支点部材の前記垂立部が挿入されるガイド穴と前記ワークを押圧する爪先部とを具備する板状爪部材と、前記支点部材の外側近傍に配置し前記載置台に固着された半円状の溝を有する固定クサビ台と、前記U字形状の穴に挿入され、且つ前記半円状の溝に載置されるテコ棒とを有することを特徴とする薄板固定治具。
(2)前記ワークを前記載置台の所定の位置に載置する際、前記ワークの載置する位置を特定する複数の位置だしプレートが、前記載置台に固着されていることを特徴とする前記(1)記載の薄板固定治具。
本考案によれば、ワークを載置する薄板固定治具の載置台上に複数設置した押圧装置の一部を取り外せる構造とすることで、部品総数が少なく軽量で簡潔な構造で、作業上の操作性や取り扱いも容易な薄板固定治具を提供することできる。
また、円形状のワークを固定支持する押圧装置は、ワークの固定強度の必要範囲内で強固に固定することが可能で、更にレーザ加工機の持ち得る加工精度を十分に引き出すことが可能な実用性と作業効率の高い薄板固定治具を提供することができる。
また、薄板固定治具に押圧装置を設置したことにより、従来の粘着テープを使用した板状治具に較べて、ワークの固定強度にバラつきが少なく作業の均一性が保たれ、作業者の力量が加工精度に与える影響を抑えることが可能な薄板固定治具を提供することができる。
また、薄板固定治具の載置台にワークを押圧固定する板状爪部材を、取り外し可能な構造にしたことで載置台に複数ある押圧装置が可動部や動力を必要としない単純な構成となり、固定治具自体の取り扱いが容易な薄板固定治具を提供することができる。
更に、ワークの配置ズレにより板状爪部材の接触範囲が不十分な状態で加工した際、振動などによりワークの脱落事故を防ぐため位置だしプレートPを設けることで、ワークを載置する位置だしが瞬時に、且つ正確に行えることに加えて作業の進行も円滑になり安全面と作業効率の両面において有効な薄板固定治具を提供することができる。
以下、本考案を実施するための形態を、図面により詳しく説明する。
本考案の薄板固定治具は、加工対象である板状体の円形状ワークWを載置する際、図7に示す従来のレーザ加工機70のワーク移動装置73に取付けられたクランプアーム74で固定され、薄板固定治具の載置台上の複数箇所にワークWの切り代部Qを押圧固定する押圧装置を有し、且つワークWを固定する押圧装置を構成する部品の一部を取り外し可能な構造とすることで、押圧装置の構成を簡略化してワーク着脱時の操作を容易にし、作業精度の個人差を抑える構造の薄板固定治具となっている。
図1(a)の本考案の薄板固定治具の構成、及び図1(b)の薄板固定治具のA−A断面図に基づいて説明する。図中において1は薄板固定治具で、従来のレーザ加工機70のワーク移動装置73にクランプアーム74a,74b,74c,74dで取付けられる固定治具で、2は薄板固定治具1に円形状ワークWを載置する載置台で、ワークWから切り出される製品の大きさに合わせた寸法のワークホールHが形成されている。10は載置台2に円形状ワークWを固定する押圧装置で、載置台2の盤上の4箇所に設けられており、ワークWを固定するための支点部材3、固定クサビ台4、板状爪部材5、テコ棒6の部品で構成されている。押圧装置10で固定されたワークWの上をレーザーノズルヘッドNが移動しながら製品を切出す構造となっている。
図1(b)のA−A断面図よりワークWの切り代部Qを押圧固定する押圧装置10は、ワークWの上をレーザーノズルヘッドNが移動し製品の切り出し加工をする場合でも、ワークホールHの中で移動するためレーザーノズルヘッドNと押圧装置10との間隔Zは、予め切り代部Qの幅を確保することで、製品の大きさに合わせた寸法のワークホールHの中を移動するレーザーノズルヘッドNと干渉することがない。
加工中にワークW上を移動するレーザーノズルヘッドNと板状爪部材5の先端部が最も接近する距離Zを十分に配慮し、前もってワークWのサイズに合わせたワークホールHの径を選定する際、レーザーノズルヘッドNと干渉しない十分な切り代部Qを設定することが望ましく、レーザ加工機の負担にならように、使用するワークの切り代部Qの設定を検討した上でレーザ加工機の性能を十分に発揮させる薄板固定治具1を選定する必要がある。
また、レーザ加工作業においてワークWより製品を正確に切り抜くためには、ワークWが載置台2上に確実に固定保持されることが必須条件である。しかし、前述した従来の板状治具Kで行われていた粘着力の落ちた粘着テープTでワークWを固定した場合、加工中に固定位置が不確実となり加工が進行するに従い、加工中のわずかな振動でワークWがズレ動く事態が懸念され、製品の精度に著しい低下を引き起こすなどのレーザ加工作業の不備が指摘されていた。そこで前記の必須条件を満たす確実なワーク固定作業を、最も効率的に行え、加えて良好な加工精度を得る本考案の薄板固定治具1を提供することにより、精度の高いレーザ加工作業に貢献するものである。
図2は本考案の薄板固定治具1の押圧装置10の構成を示す図で、図2(a)の押圧装置10の分解図、図2(b)のワークWを押圧固定した状態の断面図より、その構造と機能を説明する。
図2(a)において、L字形の支点部材3には、垂立部3bにテコ棒6の先端部6nが貫通するU字形状の穴(以下、U字穴と記す)3cを設け、底部3aを載置台2にリベット11で固着されている。載置台2にネジで取付けられた固定クサビ台4は、支点部材3の外側近傍に配置されテコ棒6が乗り上がる側に傾斜面を持つ楔形状で、傾斜面の途中にはテコ棒後部6tを乗り上げた際にテコ棒6を落とし込み、保持する役目の半円状の溝(以下、半月溝と記す)4aを設けている。ワークWを押圧固定する板状爪部材5は、背面5bに支点部材3の垂立部3bが貫通する横長のガイド穴5aが形成され、爪先部5cは下方向にL字状に折り曲げた形状で、ワークWを載置台2に押圧固定する効果の高い形状となっている。また板状爪部材5の背面5bの先端の作用域5dがテコ棒6の押圧を受ける部分である。テコの原理を利用するテコ棒6は、実加工に支障とならない長さの丸棒で形成され、U字穴3cに挿入される先端部6n、テコ棒6の後尾部6tには作業台などに置いた際に転がらないようL字状の折り曲部6eが形成されている。
尚、板状爪部材5の背面5bのガイド穴5aの寸法は、貫通する支点部材3の垂立部3bの幅と板厚に合致した寸法であれば精度も高くなるが、ワークWの脱着作業で繰り返し抜き差しする点を配慮して、その妨げにならない穴幅である必要がある。
また、支点部材3の垂立部3bにあるU字穴3cは、ワークWを脱着する際、挿入されているテコ棒6の後尾部6eを左右に振り動かす操作を伴うため、テコ棒6先端部6nの丸棒の径よりもやや広く設定する必要がある。
図2(b)に示す断面図より、支点部材3に被さるように取り付けられた板状部爪材5は、背面5bのガイド穴5aを貫通する垂立部3bのU字穴3cを背面5b上に露出させた状態で取付けられる。板状爪部材5の背面5bのガイド穴5aを貫通して露出したU字穴3cにテコ棒6を貫通させて、テコ棒6の先端部6nを背面5bの作用域5dに接触させる。ワークWを押圧するためテコ棒6の後尾部6tは、支点部材3の外側近傍の載置台2上にネジ12で取付けられた固定クサビ台4に乗り上げるように保持され、固定クサビ台4の傾斜面の途中に形成された半月溝4aにテコ棒6を落とし込み固定される。
ワークWを載置台2に確実に固定する効果は、テコの原理を利用して、テコ棒6と支点部材3のU字穴3cとの接触部分を支点と、テコ棒6先端部6nが板状爪部材5の背面5bの作用域5dを押圧する作用点と、力点となるテコ棒6の後尾部6tを持ち上げて固定クサビ台4の傾斜面の途中に形成された半月溝4aに落とし込み載置することで、板状爪部材5の爪先部5cが載置されたワークWを載置台2に押圧固定している。
図3で押圧装置10のワークWの押圧固定する操作方法を説明する。
<ステップ1>
ワークWを載置し、支点部材3の垂立部分3bに板状爪部材5のガイド穴5aを挿入し設置された状態で、テコ棒6を甲の位置から垂立部3bのU字穴3cに挿入する。
ワークWを載置し、支点部材3の垂立部分3bに板状爪部材5のガイド穴5aを挿入し設置された状態で、テコ棒6を甲の位置から垂立部3bのU字穴3cに挿入する。
<ステップ2>
テコ棒6をU字穴3cに挿入した乙の位置で、テコ棒6先端部6nを板状爪部材5の背面5bの作用域5dまで挿入した後、テコの支点となる支点部材3のU字穴3cの上部を基点としてテコ棒6の後尾部6tを押下げる力に抗して、ワークWに加わる押圧を確認しながら固定クサビ台4の傾斜面を摺動させる。
テコ棒6をU字穴3cに挿入した乙の位置で、テコ棒6先端部6nを板状爪部材5の背面5bの作用域5dまで挿入した後、テコの支点となる支点部材3のU字穴3cの上部を基点としてテコ棒6の後尾部6tを押下げる力に抗して、ワークWに加わる押圧を確認しながら固定クサビ台4の傾斜面を摺動させる。
<ステップ3>
テコ棒6を丙の位置の半月溝4aの位置まで固定クサビ台4の傾斜面を摺動させ、後尾部6tを半月溝4aに落とし込み載置することで、板状爪部材5の背面5bの先端の作用域5dをテコ棒6の先端部6nで押圧し、押圧力が加わった板状爪部材5の爪先部5cがワークWを載置台2に押圧固定する。
テコ棒6を丙の位置の半月溝4aの位置まで固定クサビ台4の傾斜面を摺動させ、後尾部6tを半月溝4aに落とし込み載置することで、板状爪部材5の背面5bの先端の作用域5dをテコ棒6の先端部6nで押圧し、押圧力が加わった板状爪部材5の爪先部5cがワークWを載置台2に押圧固定する。
レーザ加工完了後のワークWの取外し操作は、上述のステップ1〜3を逆に行い、丙の位置にあるテコ棒6の後尾部6tを持ち上げて載置されていた半月溝4aより浮遊させ、その状態で乙の位置までテコ棒6を旋回移動した後、U字穴3cよりテコ棒6の先端部6nを抜き取る。これにより、押圧されていた板状爪部材5は解放され、支点部材3の垂立部分3bより板状爪部材5を抜き取ることでワークWを取外すことが出来る。
図4に示す本考案の薄板固定治具1に円形状のワークWを載置する際の押圧装置10の構成部品の配置より、ワークホールHを挟んで対向設置されている押圧装置10において、円形状のワークWを載置台2に押圧固定する板状爪部材5が、ワークWの着脱時、完全に薄板固定治具1の支点部材3より取外す必要があることを示すもので、本考案の重要な機能を示している。即ち本考案の薄板固定治具1は、板状爪部材5を載置台2の押圧装置10より取り払われない限り、ワークWの再配置、及びワーク残材の取り外しが出来ない構造となっているため、ワークWが不用意に動き脱落することがない。
本考案と類似する機能を有する考案があった場合、板状爪部材5に類する部品がワークWの切り代部分Qの外周を取り囲む様に配置されている構成において、類する部品はワークWの配置、或いは加工終了時の残材の取外しの際に何らかの動作を起こす必要から、ワークW着脱作業の妨げにならない位置に板状爪部材5に類する部品を移動させるか、或いは本考案と同じ取外す形態をとるしかない。
ワークW着脱作業の妨げにならない位置に移動させる場合において考えうる機能は、板状爪部材5に類する部品をワークW外周よりも後ろへ引き込む、或いは旋回して移動させる、もしくは背後に後転する動作を装置に組み込むことなどが挙げられる。この機能に共通する構造は可動部分を必要とする点にあり、治具上に複数箇所配置される押圧装置が複雑化することで治具本体重量もかさみ取り扱いも複雑で、加えて可動部分の故障も予想されるため給油や点検などの維持管理も含めると作業全体に与える影響は少なくない。
本考案の薄板固定治具1の押圧装置10は、テコの原理を利用して押圧固定する簡潔な構造であり、板状爪部材5が支点部材3より取外せる構造としたことで、主軸・バネといった可動部分を必要としない単純な押圧装置10を可能にしている。
また、加工できるワークWの材質について、各種板状樹脂材、金属板、ベニア板等のレーザ加工機で加工できる板状材であれば材質を選ぶことなく使用することが可能な薄板固定治具1を提供することができる。
本考案の薄板固定治具1は、載置台2の上面に設けられたワークホールHを塞ぐようにワークWを固定する際、載置台2上にワークWを取り囲むように、ほぼ等間隔で設置された押圧装置10により固定される。薄板固定治具1に載置されるワークWの位置は、毎加工ごとに適正な位置に配置保持されなくてはならないが、ワークWの配置にズレがあると一部の板状爪部材5の爪先部5cがワークWの切り代部Qに十分に届かない、或いは板状爪部材5の爪先部5cの接触範囲が不十分なまま加工した場合、加工中の振動などによりワークWが脱落する可能性もある。
そのため、脱落事故を防ぐ方法として、実際の加工ではワークWを配置する適正位置に、図4に示す破線のワーク配置用マークMによって円形状のワークWの外周をマーカーなどで載置台2上に書き写す方法が一般的である。
しかし、ワークWを適正位置に配置する際にワーク形状に前もって位置溝Waを設ける工夫し、図5に示すようにワークWの載置台2に、工夫されたワークWの位置溝Waに合わせた位置だしプレートPを、任意の位置に複数固着することによってワークWを正確な位置に配置することが可能で、ワークWの載置位置を示すワーク配置用マークMを、マーカーを使って載置台2に書き写す必要がない。
更に、位置だしプレートPによりワークWの配置ズレによる板状爪部材5との接触範囲が不十分な状態を回避できるため、加工中の振動などによりワークWが脱落する脱落事故の発生を防ぐことができる。また位置だしプレートPを使用することで、ワークWの位置だしが瞬時に、且つ正確に行えることで作業の進行も円滑になり安全面と作業効率の両面において有効である。
尚、本考案の薄板加工治具の実施例では、ワークの対角4箇所に押圧装置を配した構成で説明したが、実際の加工作業では5〜8箇所に押圧装置を配して固定を行うことが望ましく、ワークWの外形寸法が大きくなるなど形状の変化に対応して必要な押圧装置を治具上に配置する設計をとるため、本考案の薄板加工治具の押圧装置の数と配置位置は任意であり本考案を制限するものではない。
1 薄板加工治具
2 載置台
3 支点部材
3a 底部
3b 垂立部分
3c U字穴(U字形状の穴に対応)
4 固定クサビ台
4a 半月溝(半円状の溝に対応)
5 板状爪部材
5a ガイド穴
5b 背面
5c 爪先部
5d 作用域
6 テコ棒
10 押圧装置
11 リベット
12 ネジ
70 レーザ加工機
71 ワークテーブル
72 ローラ
73 ワーク移動装置
74 クランプアーム
H ワークホール
K 板状治具
L クランプアームの配置間隔
M ワーク配置用マーク
N レーザーノズルヘッド
P 位置だしプレート
Q 切り代部(外周縁部に対応)
T 粘着テープ
W ワーク
Wa 位置溝
Z 板状爪部材とレーザーノズルヘッドの距離
2 載置台
3 支点部材
3a 底部
3b 垂立部分
3c U字穴(U字形状の穴に対応)
4 固定クサビ台
4a 半月溝(半円状の溝に対応)
5 板状爪部材
5a ガイド穴
5b 背面
5c 爪先部
5d 作用域
6 テコ棒
10 押圧装置
11 リベット
12 ネジ
70 レーザ加工機
71 ワークテーブル
72 ローラ
73 ワーク移動装置
74 クランプアーム
H ワークホール
K 板状治具
L クランプアームの配置間隔
M ワーク配置用マーク
N レーザーノズルヘッド
P 位置だしプレート
Q 切り代部(外周縁部に対応)
T 粘着テープ
W ワーク
Wa 位置溝
Z 板状爪部材とレーザーノズルヘッドの距離
Claims (2)
- レーザ加工機のワークテーブル上に板状体のワークを載置し固定するための固定治具であって、
所定の径のワークホールが形成された載置台と、該載置台の所定の位置に載置される前記ワークの外周縁部を押圧固定するための複数の押圧装置とを具備し、
前記押圧装置が、前記載置台に固着され垂立部にU字形状の穴が形成されたL字形状の支点部材と、該支点部材の前記垂立部が挿入されるガイド穴と前記ワークを押圧する爪先部とを具備する板状爪部材と、前記支点部材の外側近傍に配置し前記載置台に固着された半円状の溝を有する固定クサビ台と、前記U字形状の穴に挿入され、且つ前記半円状の溝に載置されるテコ棒とを有することを特徴とする薄板固定治具。 - 前記ワークを前記載置台の所定の位置に載置する際、前記ワークの載置する位置を特定する複数の位置だしプレートが、前記載置台に固着されていることを特徴とする請求項1記載の薄板固定治具。
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