JP2004033601A - エッジプロテクター付き風呂蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】風呂蓋を浴槽上面に載置した状態時において蓋本体の上面に水が滞留することがなく、水垢汚れの発生がなくて常時外観が良好で衛生的な状態に保つことができると共に、取り外し操作等の際に落下させることなく安全に行うことを可能ならしめるエッジプロテクター付き風呂蓋を提供する。
【解決手段】蓋本体1の周縁部にエッジプロテクター2が設けられたエッジプロテクター付き風呂蓋において、エッジプロテクター2の上面に1ないし複数の排水用切欠凹陥部7を設ける。蓋本体1の上面周縁部には圧潰凹部を設けるのが好ましく、これにより蓋本体1の圧潰凹部がエッジプロテクター2内に確実に埋設された状態になるので、蓋本体1の端面の外部への露出や反り上がり、剥離を十分に防止できる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、蓋本体周縁の損傷防止や滑り止め等の目的で蓋本体の周縁にエッジプロテクターが設けられた風呂蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の風呂蓋として、図8に示すように、熱可塑性合成樹脂発泡体からなる芯板(63)の上下両面にアルミニウム薄板からなる硬質表面板(64)(64)が積層一体化されてなる蓋本体(61)の周縁部に、エッジプロテクター(62)が取り付けられた構成の風呂蓋(60)が公知である。具体的には、例えば棒状のエッジプロテクター(62)を蓋本体(61)の周縁部に巻き付けていき接着剤によって接合した構成や、蓋本体(61)の周縁より幾分短めのループ状エッジプロテクター(62)を蓋本体(61)の周縁部に強制的に嵌着して一体的に取り付けた構成が採用されている。
【0003】
このようなエッジプロテクター(62)を蓋本体(61)の周縁部に設けることによって、蓋本体(61)の周縁部の損傷を効果的に防止できるし、露出した蓋本体(61)の端面による浴槽上面の損傷をも防止することができる。また、このエッジプロテクター(62)により風呂蓋(60)自体に滑り止めの機能を付与できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のエッジプロテクター付き風呂蓋は、次のような問題があった。即ち、風呂蓋(60)を浴槽上面に載置した状態の時、蓋本体(61)の上面に残った水は、エッジプロテクター(62)によって取り囲まれているために外側に流れ出ることができず、そのまま蓋本体(61)の上面に滞留してしまうが、このように水が滞留すると、蓋本体(61)の上面には水垢汚れが生じやすく、外観体裁が悪くなると共に衛生面においても好ましくないという問題があった。また、蓋本体の上面に水が滞留していると、浴槽室内が湿っぽくなり易いし、カビ発生の原因にもなりかねない。更に、冬場の寒冷地では、蓋本体の上面に滞留した水が凍ってしまうこともあり、このような場合には風呂蓋を浴槽上面から取り外す等の際に手から風呂蓋が滑りやすく、落下させてしまう可能性があり、安全性の面から好ましいものではなかった。
【0005】
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、風呂蓋を浴槽上面に載置した状態時において蓋本体の上面に水が滞留することがなく、水垢汚れの発生がなくて常時外観体裁を良好にかつ衛生的な状態に保つことができると共に、取り外し操作等の際に落下させることなく安全に操作を行うことを可能ならしめるエッジプロテクター付き風呂蓋を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、蓋本体の周縁にエッジプロテクターが設けられたエッジプロテクター付き風呂蓋において、前記エッジプロテクターの上面に1ないし複数の排水用切欠凹陥部が設けられていることを特徴とするエッジプロテクター付き風呂蓋によって達成される。
【0007】
風呂蓋を浴槽上面に載置した状態時において、蓋本体の上面に残った水は、エッジプロテクターの上面の排水用切欠凹陥部を通って外に排出される。従って、蓋本体の上面に水が滞留することがないので、水垢汚れの発生がなく、風呂蓋の外観体裁を常時良好な状態に維持できると共に常に衛生的な状態に保つことができる。また、蓋本体の上面に水が滞留しないので、風呂蓋を浴槽上面から取り外したりこれに取り付けたりする際に風呂蓋を落下させることなく安全に作業を行うことができる。更に、蓋本体の上面に水が滞留しないので、冬場の寒冷地であっても蓋本体の上面が凍り付くことがなく、従ってこのような寒冷地で使用する場合でも、風呂蓋を浴槽上面から取り外す等の際に手から風呂蓋が滑り落ちることもなく、安全に取り外し等の操作を行うことができる。
【0008】
蓋本体は、熱可塑性合成樹脂発泡体からなる芯板の上下両面にアルミニウム等からなる硬質表面板が積層一体化された積層板からなり、前記エッジプロテクターは前記芯板を構成する熱可塑性合成樹脂と相溶性を有する熱可塑性合成樹脂からなり、前記エッジプロテクターは射出成形により前記蓋本体と一体成形され、前記蓋本体の芯板端面とこの端面に対応する前記エッジプロテクター内面とが溶着されている構成を採用するのが、好ましい。
【0009】
このような構成を採用すれば、エッジプロテクターの製作とその蓋本体への取付並びに排水用切欠凹陥部の形成を射出成形によって一挙に行うことができ、生産性が格段に向上されるので、コストを大きく削減できる。また、蓋本体の芯板端面とこの端面に対応するエッジプロテクター内面とが樹脂同士の溶着によって接合されているので、蓋本体とエッジプロテクターの接合強度が向上され、従ってエッジプロテクターに大きな外力が作用した場合であってもエッジプロテクターが蓋本体から外れることはなく、風呂蓋として耐久性に優れたものとなる。
【0010】
蓋本体の上面と排水用切欠凹陥部の底面とは段差なく連接されているのが好ましい。段差がないので、蓋本体の上面に残った水の排水用切欠凹陥部を介しての排水が確実かつスムーズに行われるものとなる。
【0011】
また、蓋本体の上面周縁部における少なくとも排水用切欠凹陥部に対応する領域に圧潰凹部が形成されている構成を採用するのが好ましい。このような構成を採用すれば、排水用切欠凹陥部が形成された領域において、蓋本体の圧潰凹部がエッジプロテクター内に確実に埋設された形態になるので、蓋本体の端面が外側に露出して反り上がったり、硬質表面板の縁部が剥離するようなことが確実に防止され、ひいては耐久性により優れた高品質の風呂蓋が提供される。
【0012】
また、排水用切欠凹陥部の底面の少なくとも一部は、エッジプロテクターの幅方向外方に向けて下に傾斜する傾斜面に形成されているのが、好ましい。これにより、蓋本体の上面に残った水の排水用切欠凹陥部を介しての排水がより確実に、かつより速やかに行われるものとなる。
【0013】
また、排水用切欠凹陥部は、エッジプロテクターの各コーナー部又はその近傍位置に設けられているのが、好ましい。このような構成を採用すれば、排水性能がさらに向上するし、排水用切欠凹陥部の配置位置の対称性と分散性が良くデザイン的にも全体のバランスが採れると共にこれら少なくとも4箇所の切欠凹陥部により意匠的なアクセントを十分に付与できる利点がある。更に、排水用切欠凹陥部を各コーナー部(又はその近傍位置)に設けているので、風呂蓋を浴槽上面に載置した状態時において何らかの原因で蓋本体の上面が水平状態ではなく傾斜した状態になった場合であっても、少なくともいずれか1つの排水用切欠凹陥部を介して確実に排水することができる利点もある。
【0014】
更に、蓋本体は、熱可塑性合成樹脂発泡体からなる芯板の上下両面にアルミニウム等からなる硬質表面板が積層されると共にこれら硬質表面板の外側に表面化粧層が積層一体化された積層板からなり、前記表面化粧層が前記エッジプロテクターを構成する熱可塑性合成樹脂と相溶性を有する熱可塑性合成樹脂からなるものとするのが、好ましい。この場合には、エッジプロテクターの内側上下面が、蓋本体の上下にある表面化粧層の周縁部外面と溶着一体化されるので、エッジプロテクターが蓋本体により一層強固に接合される。
【0015】
更に、エッジプロテクターが軟質ポリエチレンからなり、芯板がポリエチレン低発泡体からなる構成を採用するのが好ましい。エッジプロテクターが軟質ポリエチレンからなるので、風呂蓋を浴槽上に載置した際の滑り抵抗が増大し、安全性をさらに向上できる一方、芯板がポリエチレン低発泡体からなるので風呂蓋の軽量化を図ることができる利点がある。このような軽量化を図ることで、風呂蓋の取り扱い操作性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
この発明に係るエッジプロテクター付き風呂蓋の一実施形態を図1〜4に示す。このエッジプロテクター付き風呂蓋は、平板状の蓋本体(1)の周縁部に、該周縁部の下面から側面を経て上面にかけて覆う態様でエッジプロテクター(2)が設けられたものである。即ち、エッジプロテクター(2)は、図2、3に示すように、断面略コの字形状に形成されて、蓋本体(1)の周縁部の下面から側面を経て上面にかけて覆いうるものとなされている。このエッジプロテクター(2)は、射出成形により前記蓋本体(1)と一体成形されている。この射出成形手法については後述する。
【0017】
前記蓋本体(1)は、熱可塑性合成樹脂発泡体からなる芯板(3)と、該芯板(3)の上下両面に積層一体化された硬質表面板(4)(4)と、これら硬質表面板(4)(4)の外側に積層一体化された表面化粧層(5)(5)とを備えた積層板からなる。
【0018】
前記芯板(3)を構成する熱可塑性合成樹脂発泡体としては、特に限定されるものではないが、ポリエチレン低発泡体またはポリプロピレン低発泡体を用いるのが、保温性に優れる点で好ましい。特に好ましいのはポリエチレン低発泡体である。これら低発泡体の発泡倍率は、1.2〜6倍に設定するのが好ましく、特に好ましい範囲は1.5〜4倍である。
【0019】
前記硬質表面板(4)は、芯板(3)の保形、損傷防止等のために、例えばアルミニウム薄板や硬質合成樹脂等の硬質材料から作製される。
【0020】
前記表面化粧層(5)は、前記エッジプロテクター(2)を構成する熱可塑性合成樹脂と相溶性を有する熱可塑性合成樹脂で構成される。このような構成により、射出成形の際に、エッジプロテクター(2)の内側上下面が、蓋本体(1)の最表層にある表面化粧層(5)(5)の周縁部外面と溶着一体化されるので、エッジプロテクター(2)を蓋本体(1)に強固に接合できる。中でも、表面化粧層(5)は、前記エッジプロテクター(2)を構成する熱可塑性合成樹脂と同一の熱可塑性合成樹脂で構成するのが好ましく、この場合にはエッジプロテクター(2)と蓋本体(1)の接合強度をさらに向上できる。
【0021】
前記エッジプロテクター(2)は、前記蓋本体(1)の芯板(3)を構成する熱可塑性合成樹脂と相溶性を有する熱可塑性合成樹脂で構成される。このエッジプロテクター(2)は、射出成形によって前記蓋本体(1)と一体成形されたものであるが、芯板(3)を構成する熱可塑性合成樹脂と相溶性を有する熱可塑性合成樹脂で構成されているので、射出成形の際に、蓋本体(1)の芯板端面(3a)とこの端面(3a)に対応するエッジプロテクター(2)内面とが樹脂同士の溶着によって接合される。このような樹脂溶着によって接合されているので、蓋本体(1)とエッジプロテクター(2)の接合強度を大きくできる。
【0022】
具体例を挙げると、例えばポリエチレン製の芯板(3)に対しては軟質ポリエチレンまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーからなるエッジプロテクター(2)が、またポリプロピレン製の芯板(3)に対しては軟質ポリプロピレンまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーからなるエッジプロテクター(2)が採用される。勿論、特にこれら例示の組み合わせに限定されるものではない。
【0023】
前記エッジプロテクター(2)としては、通常、軟質合成樹脂が用いられるが、特に軟質ポリエチレンを用いるのが好ましく、この場合には浴槽上面に対する滑り抵抗が増大する。
【0024】
本発明では、前記エッジプロテクター(2)の上面に1ないし複数の排水用切欠凹陥部(7)を設ける必要がある。このような排水用切欠凹陥部(7)を設けることによって、風呂蓋を浴槽上面に載置した状態時において、蓋本体(1)の上面に残った水は、この排水用切欠凹陥部(7)を通って外に排出される。従って、蓋本体(1)の上面に水が滞留することがないので、水垢汚れの発生がなく、風呂蓋の外観体裁を常時良好な状態に維持できると共に常に衛生的な状態に保つことができる。また、蓋本体(1)の上面に水が滞留しないので、風呂蓋を浴槽上面から取り外したり或いは風呂蓋を浴槽上面に取り付ける(載置する)際等に風呂蓋を落下させることなく安全に作業を行うことができる。更に、蓋本体(1)の上面に水が滞留しないので、冬場の寒冷地であっても蓋本体(1)の上面が凍り付くことがない。従ってこのような寒冷地で使用する場合でも、風呂蓋(1)を浴槽上面から取り外す等の際に手から風呂蓋が滑り落ちることもなく、安全に取り外し等の操作を行うことができる。
【0025】
本実施形態では、図1、2に示すように、エッジプロテクター(2)の各コーナー部の近傍位置に排水用切欠凹陥部(7)(7)(7)(7)が形成されている。即ち、風呂蓋の四隅部にそれぞれ排水用切欠凹陥部(7)(7)(7)(7)が設けられている。このように排水用切欠凹陥部(7)が4個設けられているので排水性能が向上するし、排水用切欠凹陥部(7)(7)(7)(7)の配置位置の対称性と分散性が良いのでデザイン的に全体のバランスが採れると共に、これら切欠凹陥部(7)(7)(7)(7)によって意匠的なアクセントを十分に付与できる。更に、排水用切欠凹陥部(7)(7)(7)(7)を各コーナー部の近傍位置にそれぞれ設けているので、風呂蓋を浴槽上面に載置した状態時において何らかの原因で蓋本体(1)の上面が水平状態ではなく傾斜した状態になった場合であっても、上記4つの排水用切欠凹陥部(7)(7)(7)(7)のうち少なくともいずれか1つの排水用切欠凹陥部を介して確実に排水することができる。なお、エッジプロテクター(2)の各コーナー部に排水用切欠凹陥部(7)(7)(7)(7)を設けても同様の効果が得られる。また、排水用切欠凹陥部が1個だけ形成された構成を採用することもできるが、この場合、傾斜状態ではその傾斜の向きによっては排水不可能となる可能性もあり、このように排水性能を確実に担保できなくなることが懸念される。
【0026】
前記蓋本体(1)の上面と前記排水用切欠凹陥部(7)の底面とは、段差なく連接されている。このように段差なく連接されているから、蓋本体(1)の上面に残った水の排水用切欠凹陥部(7)を介しての排水が確実かつスムーズに行われるものとなる。
【0027】
また、前記蓋本体(1)の上面周縁部にはその全周にわたって圧潰凹部(8)が形成されている(図3、4参照)。このような圧潰凹部(8)が形成されているので、蓋本体(1)の上面周縁部がエッジプロテクター(2)内に深く埋設された形態となっている。従って、排水用切欠凹陥部(7)が形成された領域において、蓋本体(1)の端面が外側に露出して反り上がったりすることがないし、硬質表面板(4)の縁部が剥離することを確実に防止できる。また、硬質表面板(4)がアルミニウム薄板等の金属板からなる場合には硬質表面板(4)縁部におけるサビ発生も効果的に防止できる。本実施形態では、圧潰凹部(8)は、蓋本体(1)の上面周縁部の全周にわたって形成されているが、少なくとも前記排水用切欠凹陥部(7)に対応する領域(下方領域)に形成されていれば良い。
【0028】
また、前記排水用切欠凹陥部(7)の底面(37)は、図4に示すように、エッジプロテクター(2)の幅方向外方に向けて下に傾斜する傾斜面に形成されている。このように傾斜しているので、蓋本体(1)の上面に残った水の排水用切欠凹陥部(7)を介しての排水がより確実に且つより速やかに行われるものとなる。なお、本実施形態では、底面(37)における幅方向の全体が傾斜面に形成されているが、底面(37)における幅方向の一部の領域だけが傾斜面に形成されていても良い。また、本実施形態では、略円弧状の傾斜面に形成しているが、特にこれに限定されるものではなく、平坦状の傾斜面に形成しても良い。
【0029】
勿論、排水用切欠凹陥部(7)の底面(37)は、図7に示すように、水平面に形成されていても良い。ただ、前述したような有利な効果を奏することから、排水用切欠凹陥部(7)の底面(37)の少なくとも一部は、エッジプロテクター(2)の幅方向外方に向けて下に傾斜する傾斜面に形成されているのが好ましい。
【0030】
また、本実施形態では、蓋本体(1)の上面周縁部に圧潰凹部(8)を形成しているが、特にこのような形態のものに限定されるものではなく、例えば図7に示すように、圧潰凹部(8)を全く形成しない構成を採用しても良い。ただ、前述したような有利な効果を奏することから、蓋本体(1)の上面周縁部における少なくとも前記排水性切欠凹陥部(7)に対応する領域に圧潰凹部(8)が形成されている構成を採用するのが好ましい。
【0031】
なお、上記実施形態の風呂蓋は、1枚もの(1枚で浴槽の上面を覆うタイプ)に構成されているが、特にこのような形態に限定されるものではなく、例えば2枚の風呂蓋を突き合わせて浴槽の上面に配置する組蓋タイプに構成されても良いし、或いは3枚以上からなる組蓋タイプに構成されても良い。
【0032】
次に、上記構成に係るエッジプロテクター付き風呂蓋の製造方法について説明する。
【0033】
まず、蓋本体(1)を製作する。即ち、熱可塑性合成樹脂からなる芯板(3)の上下両面に硬質表面板(4)(4)が積層されると共にこれら硬質表面板(4)(4)の外側に表面化粧層(5)(5)が積層一体化された蓋本体(1)を製作する。
【0034】
次に、得られた蓋本体(1)の上面の周縁部に圧潰凹部(8)を形成せしめる。このような圧潰凹部(8)は、蓋本体(1)に対して例えば熱プレス成形を行うことによって形成できる。
【0035】
次いで、図5、6に示すように、蓋本体(1)の周縁部に沿って上下一対の射出成形金型(10)(11)を配置する。即ち、上下一対の射出成形金型(10)(11)を閉締(型締)して形成される内部空間内に蓋本体(1)を位置決めして配置する。しかる後、この型締状態でキャビティー(16)内に溶融した熱可塑性合成樹脂を射出する。溶融樹脂は、図示しないスプルーからランナーを通り、ピンゲート(15)を介してキャビティー(16)内に射出される。
【0036】
しかして、図5に示すキャビティー(16)に溶融樹脂が射出されることによってエッジプロテクター(2)が蓋本体(1)に一体成形されると同時に、図6に示すキャビティー(16)に溶融樹脂が射出されることによって排水用切欠凹陥部(7)を有するエッジプロテクター(2)が蓋本体(1)に一体成形されて、図1〜4に示すエッジプロテクター付き風呂蓋が製作される。
【0037】
なお、射出成形金型(10)(11)は、蓋本体(1)の周方向に分割された複数パーツからなるものであり、例えばこれらパーツの一部を取り外しまたは異なる長さのパーツに取り換えることにより、種々の大きさの蓋本体に対応できるものとなされている。
【0038】
なお、上記製造方法は好適な一例を示したに過ぎず、この発明に係るエッジプロテクター付き風呂蓋は、上記製造方法で製造されるものに特に限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、風呂蓋を浴槽上面に載置した状態時において、蓋本体の上面に残った水は、エッジプロテクターの上面の排水用切欠凹陥部を通って外に排出されるから、蓋本体の上面に水が滞留することがなく、従って水垢汚れの発生がなく、風呂蓋の外観体裁を常時良好な状態に維持できると共に常に衛生的な状態に保つことができる。また、蓋本体の上面に水が滞留しないので、風呂蓋を浴槽上面から取り外したりこれに取り付けたりする際に風呂蓋を落下させることなく安全にこれらの操作を行うことができる。更に、蓋本体の上面に水が滞留しないので、冬場の寒冷地であっても蓋本体の上面が凍り付くことがなく、従ってこのような寒冷地で使用する場合でも、風呂蓋を浴槽上面から取り外す等の際に手から風呂蓋が滑り落ちることもなく、安全に取り外し等の操作を行うことができる。
【0040】
請求項2に係る発明によれば、上記効果に加えて、エッジプロテクターの製作とその蓋本体への取付並びに排水用切欠凹陥部の形成を射出成形によって一挙に行うことができるので、生産性が格段に向上し、コストを大きく削減できる。また、蓋本体とエッジプロテクターの接合強度が大きくなるので、エッジプロテクターが蓋本体から外れることはなく、耐久性に優れた風呂蓋を提供できる。
【0041】
請求項3に係る発明によれば、上記効果に加えて、蓋本体の上面に残った水の排水用切欠凹陥部を介しての排水が確実かつスムーズに行われるものとなる。
【0042】
請求項4に係る発明によれば、上記効果に加えて、排水用切欠凹陥部が形成された領域において、蓋本体の圧潰凹部がエッジプロテクター内に確実に埋設した形態にできるので、蓋本体の端面が外に露出して反り上がったり、硬質表面板の縁部が剥離するようなことを確実に防止することができる。
【0043】
請求項5に係る発明によれば、上記効果に加えて、蓋本体の上面に残った水の排水用切欠凹陥部を介しての排水がより確実に且つより速やかに行われるものとなる。
【0044】
請求項6に係る発明によれば、上記効果に加えて、排水性能をさらに向上できるし、デザイン的にも全体のバランスが採れると共に、少なくとも4個ある切欠凹陥部により意匠的なアクセントを十分に付与できる。更に、風呂蓋を浴槽上面に載置した状態時において何らかの原因で蓋本体の上面が水平状態ではなく傾斜した状態になった場合であっても、少なくともいずれか1つの排水用切欠凹陥部を介して確実に排水することができる。
【0045】
請求項7に係る発明によれば、エッジプロテクターを蓋本体により一層強固に接合できる。
【0046】
請求項8に係る発明によれば、風呂蓋を浴槽上に載置した際の滑り抵抗が増大するので安全性をさらに向上できると共に、風呂蓋の軽量化も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るエッジプロテクター付き風呂蓋の一実施形態を示す平面図である。
【図2】風呂蓋のコーナー部を示す斜視図である。
【図3】図1におけるA−A線の端面図である。
【図4】図1におけるB−B線の端面図である。
【図5】射出成形金型内における蓋本体の配置態様を示す断面図であり、図1のA−A線に対応する位置での断面図である。
【図6】射出成形金型内における蓋本体の配置態様を示す断面図であり、図1のB−B線に対応する位置での断面図である。
【図7】変形例を示す断面図である。
【図8】従来のエッジプロテクター付き風呂蓋を示す図であり、(イ)は全体斜視図、(ロ)は(イ)におけるE−E線の端面図である。
【符号の説明】
1…蓋本体
2…エッジプロテクター
3…芯板
3a…端面
4…硬質表面板
5…表面化粧層
7…排水用切欠凹陥部
8…圧潰凹部

Claims (8)

  1. 蓋本体の周縁部にエッジプロテクターが設けられたエッジプロテクター付き風呂蓋において、
    前記エッジプロテクターの上面に1ないし複数の排水用切欠凹陥部が設けられていることを特徴とするエッジプロテクター付き風呂蓋。
  2. 前記蓋本体は、熱可塑性合成樹脂発泡体からなる芯板の上下両面にアルミニウム等からなる硬質表面板が積層一体化された積層板からなり、前記エッジプロテクターは前記芯板を構成する熱可塑性合成樹脂と相溶性を有する熱可塑性合成樹脂からなり、前記エッジプロテクターは射出成形により前記蓋本体と一体成形され、前記蓋本体の芯板端面とこの端面に対応する前記エッジプロテクター内面とが溶着されている請求項1に記載のエッジプロテクター付き風呂蓋。
  3. 前記蓋本体の上面と前記排水用切欠凹陥部の底面とが段差なく連接されている請求項1または2に記載のエッジプロテクター付き風呂蓋。
  4. 前記蓋本体の上面周縁部における少なくとも前記排水用切欠凹陥部に対応する領域に圧潰凹部が形成されている請求項3に記載のエッジプロテクター付き風呂蓋。
  5. 前記排水用切欠凹陥部の底面の少なくとも一部が、エッジプロテクターの幅方向外方に向けて下に傾斜する傾斜面に形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のエッジプロテクター付き風呂蓋。
  6. 前記排水用切欠凹陥部が、前記エッジプロテクターの各コーナー部又はその近傍位置に設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載のエッジプロテクター付き風呂蓋。
  7. 前記蓋本体は、熱可塑性合成樹脂発泡体からなる芯板の上下両面にアルミニウム等からなる硬質表面板が積層されると共にこれら硬質表面板の外側に表面化粧層が積層一体化された積層板からなり、前記表面化粧層が前記エッジプロテクターを構成する熱可塑性合成樹脂と相溶性を有する熱可塑性合成樹脂からなる請求項2〜6のいずれか1項に記載のエッジプロテクター付き風呂蓋。
  8. 前記エッジプロテクターが軟質ポリエチレンからなり、前記芯板がポリエチレン低発泡体からなる請求項2〜7のいずれか1項に記載のエッジプロテクター付き風呂蓋。
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