JP4455190B2 - 釣り用バケツとその製造方法 - Google Patents
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Description
これらハンドルは1つの材料で成形するためハンドルの各部の硬さは同等に形成されていた。
したがって、従来の釣り用バケツのハンドルは、軸部が硬すぎたり、握持部が柔らかすぎたりした。
本発明の請求項2は、前記ハンドルの握持部と軸部は連結部にそれぞれ凹凸を有し、前記凹凸を互いに嵌合しながら溶着されていることを要旨とするものである。
本発明の請求項3は、釣り用バケツの製造方法にかんするもので、合成樹脂にて一対の軸部と該軸部より硬質の材料で形成された握持部を連結したハンドルを有する釣り用バケツを製造するにあたり、前記ハンドルは、前記一対の軸部又は前記握持部のいずれか一方を形成し、これを金型に配置した後、前記金型にて他方を形成して一対の軸部と前記握持部を一体的に溶着したことを要旨とするものである。
本発明の請求項4は、釣り用バケツの製造方法にかんするもので、一対の軸部又は握持部のいずれか一方を金型に配置した後、他方を前記金型にて前記一方と一部が重なるように成形し、互いに嵌合しながら溶着される連結部を形成したことを要旨とするものである。
また、本発明の請求項3および4によると、合成樹脂にて一対の軸部と該軸部より硬質の材料で形成された握持部を連結したハンドルを有する釣り用バケツを製造するにあたり、前記一対の軸部又は前記握持部のいずれか一方を形成した後、他方の形成と連結が共にできるため、容易に製造できる。
請求項4によると、握持部と軸部を強固に連結したハンドルを有する釣り用バケツが容易に製造できる。
ハンドル4が形成されるときは、予め下側部4′が成形されて上側部4″を成形する金型に下側部4′の一対の軸部4c、4cの上端が挿入されて上側部4″が成形されることで一対の凸部4d、4dの外側に一対の凹部4g、4gが形成されて連結され、下側部4′は上側部4″に対して可塑剤を多くして硬度を柔らかくしている。
上側部4″の握持部4eとこの握持部4eから一対の軸部4c、4c方向へ一体に突設した一対の延長軸部4f、4fは硬く、バケツ本体1内に撒き餌や水等を入れて手で握って持ち上げても下側部4′に比べ変形が少ないように下側部4′より硬く形成されている。
バケツ本体1と蓋体2は、例えばエチレン酢酸ビニ−ル等の合成樹脂製シ−トで形成され防水性と柔軟性を有している。
バケツ本体1は周面1aの一側と他側が重ねられて高周波溶着等で溶着固定され、周面1aの下端に底面の周囲が高周波溶着等で溶着固定されて内側に収納部を有する直方体状に形成されている。
板体3は例えばエチレン酢酸ビニ−ル等の合成樹脂製でバケツ本体1のシ−ト材より大きな厚味を有してバケツ本体1のシ−ト材よりも硬く、板体部3bの上部側面両側にハンドル止着部3a、3aが形成され、ハンドル止着部3a、3aには、透孔3cが形成されている。
上側部4″は握持部を構成し、握持部4eと握持部4eの両側に下側部4′の軸部4c、4cと連結するために突設した一対の延設軸部4f、4fを有し、この延設軸部4f、4fの下端に一対の凹部4g、4gが形成される。
この凸部4d、4dは、先端側が太径に形成されており、凹部4gと嵌合すると抜け止めされることとなり、さらに凸部4dと凹部4gとは、嵌合したとき接触する表面が互いに溶融して溶着され一体的に連結されているため連結が強固になっている。
外層部7は握持部4eを構成する合成樹脂より柔らかく、厚さ10mm以下でその外側の上部に凹凸7aが形成されて握持すると滑りにくくなっている。
上側部4″の握持部4eとこれと一体に形成した一対の延設軸部4f、4fは硬く、バケツ本体1内に撒き餌等を入れて手で握って持ち上げても大きく変形しない硬度に形成されている。
ただし、ハンドル4は、バケツ本体1の開口側に倒伏したり、上方側へ起立させることができ、上方側へ起立させた時でも略コ字状(または略U字状)形状が保持される程度の硬さを有していることが好ましい。
この時、一対の下側部4′、4′は凸部4dが金型8のキャビティー8b内に突出するように配置され、下側部4′、4′の上端部側には握持部4eを成形するためのキャビティー8bの空間が残される。
キャビティー8b内に合成樹脂材料が充填されるとこの材料がキャビティー8b内に突出する一対の下側部4′、4′の凸部4dの周囲に形成されたキャビティー8bの空間にも充填されて凸部4dを内側に取り込むように覆い、握持部4eが形成される。
この時、握持部4eの延設軸部4fの下側部が下側部4′、4′の凸部4dを内側にしてその外側を覆い、下側部4′の凸部部4dが内側(中心側)、握持部4eの延設軸部4fが外側(外周側)となって重なった連結部Rが形成される。
この場合、下側部4′の凸部部4dが内側(中心側)でこれより硬質の握持部4eの延設軸部4fが外側(外周側)となって重なっているため、連結部R付近が撓んでも内側(中心側)の凸部4dが外側(外周側)の握持部4eの延設軸部4fの下側部の凹部4gを押し広げにくいため脱落が防止されている。
凸部4dは、その先端側が太径に形成されており、凹部4gに抜け止めした状態で嵌合される。
これによってハンドル4の握持部4eの成形と軸部4cへの取り付けができるため製造が容易になる。
ただし、この外層部7は、他の方法で設けても良いし、また、必ずしも設けなくても良い。
その他は実施例1と同じである。
この場合、ハンドル4の軸部4cの成形と握持部4eへの取り付けができるため製造が容易になる。
そして、この下側部4′の上端部にあたる抜け止め部4kが握持部4eの延長軸部4fの下端部の凹部4jに嵌合した状態で溶着している。
したがって、連結部Rが形成される握持部4eの延長軸部4fの下端部は膨出状に太径に形成されている。
抜け止め部4kの周囲にさらにくびれ部4lが設けられているため軸部4cと握持部4eが確実に連結されている。
このとき、徐々に太径になる抜け止め部4kの上端部を外周に重なるように握持部4eが覆うため接触部を広することができ連結が強固にできる。
さらに、充填した材料が抜け止め部4kの周囲のくびれ部4l内にも充填されるため、下側部4′の上端部のくびれ部4lに握持部4eの延設軸部4fの下端部の凸部4mが係合して溶着されるためより抜け止めが図られる。
その他は実施例1と同じである。
したがって、実施例1よりも下側部4′(軸部4c)と上側部4″(握持部4e)が強固に結合される。
この時、下側部4′をその端部(上端部)に設けた凸部4dも金型9のキャビティー9b内に突出する。
そして、握持部4eを成形するための合成樹脂材料が加熱されて溶融した状態で金型9のキャビティー9b内に充填され、充填した材料が抜け止め部4k、凸部4dの周囲にも充填され握持部4eに凹部(第1凹部)4aとこれを含む凹部(第2凹部)4jが形成され、凹部(第1凹部)4aに凸部4dが嵌合し、凹部(第2凹部)4jに下側部4′(軸部4c)の上端部の抜け止め部4kが嵌合し下側部4′上端部が内側、握持部4eの延設軸部4fの下端部が外側となって内外に重なった状態となり、下側部4′の上端部と握持部4eの延設軸部4fの下端部は、嵌合した部分が握持部4eを成形するための合成樹脂材料の熱によって互いに溶着し、材料が冷却され固化すると一体的に連結され連結部Rが形成される。
その他は実施例1と同じである。
4 ハンドル
4c 軸部
4e 握持部
4d、4h、 凸部
4g、4i、4j 凹部
Claims (4)
- 合成樹脂にて形成したハンドルを有する釣り用バケツにおいて、前記ハンドルは一対の軸部と、この一対の軸部を一体的に連結した握持部からなり、前記ハンドルの握持部と軸部の連結部は互いに嵌合しながら溶着され、前記握持部は前記軸部より硬質の材料で形成されていることを特徴とする釣り用バケツ。
- 前記ハンドルの握持部と軸部は連結部にそれぞれ凹凸を有し、前記凹凸を互いに嵌合しながら溶着されていることを特徴とする請求項1記載の釣り用バケツ。
- 合成樹脂にて一対の軸部と該軸部より硬質の材料で形成された握持部を連結したハンドルを有する釣り用バケツを製造するにあたり、前記ハンドルは、前記一対の軸部又は前記握持部のいずれか一方を形成し、これを金型に配置した後、前記金型にて他方を形成して一対の軸部と前記握持部を一体的に溶着したことを特徴とする釣り用バケツの製造方法。
- 一対の軸部又は握持部のいずれか一方を金型に配置した後、他方を前記金型にて前記一方と一部が重なるように成形し、互いに嵌合しながら溶着される連結部を形成したことを特徴とする請求項4 記載の釣り用バケツの製造方法。
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