JP2004031293A - アルカリ蓄電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明においては、電極群の正極14の外側には硫酸処理セパレータ11よりも引張強度が大きいフッ素処理セパレータ12が配置されている。これにより、正極14の外側に配置されるフッ素処理セパレータ12の引張強度が大きいため、渦巻状電極群10aの正極14に、クラックやバリや活物質の欠けや破損が発生しても、これらがセパレータ12を貫通することはない。これにより、短絡の発生を防止できる。また、正極14の内側に配置される硫酸処理セパレータ11は、電解液中に溶出した窒素系不純物を捕捉することができるため、自己放電を防止することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ニッケル−水素蓄電池、ニッケル−カドミウム蓄電池などのアルカリ蓄電池に係り、正極と負極がセパレータを介して巻回された電極群を備えたアルカリ蓄電池の電極群の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、二次電池(蓄電池)の用途が拡大して、パーソナルコンピュータ、携帯電話、電気自動車、ハイブリッド車、電動自転車、電動工具など広範囲にわたって用いられるようになった。このうち、特に、電気自動車、ハイブリッド車、電動自転車、電動工具などの高出力が求められる機器の電源としては、ニッケル−水素蓄電池やニッケル−カドミウム蓄電池などのアルカリ蓄電池が用いられている。そして、この種のアルカリ蓄電池に使用されるセパレータとしては、耐アルカリ性に優れているポリオレフィン系繊維からなる不織布が用いられる。
【0003】
この種のポリオレフィン系繊維は、アルカリ電解液との親水性に劣るために、親水化処理を施して親水性を向上させることが必要となる。そこで、ポリオレフィン系繊維からなるセパレータのアルカリ電解液との親水性を向上させるために、ポリオレフィン系繊維からなる不織布に、硫酸処理(スルフォン化処理)、フッ素処理、コロナ放電処理あるいはグラフト重合処理等の種々の親水化処理を施し、親水性に優れたセパレータとして使用されるようになった。
【0004】
ところで、アルカリ蓄電池は保存中に自己放電が生じるが、これは、正極中に残存する硝酸イオン(NO3 −)が電池組立後に電解液中に溶出し、これが負極で還元されて亜硝酸イオン(NO2 −)またはアンモニウムイオン(NH4 +)などの窒素系不純物となり、再び正極で酸化されて硝酸イオン(NO3 −)となる、いわゆるシャトル反応が正極と負極の両極間で引き起こされることが原因であると考えられている。
【0005】
ところが、硫酸処理セパレータあるいはグラフト重合処理セパレータは、電解液中に溶出した上記の窒素系不純物を捕捉するため、これらのセパレータを用いると自己放電が抑制されるということが明らかになった。このため、アルカリ蓄電池に使用されるセパレータとして、硫酸処理あるいはグラフト重合処理されたポリオレフィン系繊維からなる不織布が用いられるようになった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、グラフト重合処理されたポリオレフィン系繊維からなる不織布をセパレータに用いると、充放電サイクルを繰り返すとセパレータが分解されるようになって、安定性に劣るという問題を生じた。また、硫酸処理は処理工程が複雑で面倒なために処理コストが高価になる。このため、硫酸処理したセパレータのコストが上昇するという問題も生じた。さらに重要な点は、硫酸処理したセパレータを用いたアルカリ蓄電池においては短絡発生率が上昇するという問題も生じた。
【0007】
そこで、短絡が生じた電池を解体して短絡の原因を究明したところ、渦巻状電極群の正極の外側で、正極にクラックやバリや活物質の欠けや破損などを生じて、これらのクラックやバリや活物質の欠けや破損に基づく破片や粉末がセパレータを貫通して短絡が多発していることが分かった。これは、ポリオレフィン系繊維からなる不織布を硫酸処理(スルホン化処理)すると、基布の強度の低下を引き起こすために、渦巻状電極群の正極の外側にクラックやバリや活物質の欠けや破損により発生した破片や粉末がセパレータを貫通したためと考えられる。
【0008】
このため、硫酸処理したセパレータを用いる場合は、目付を増加させた基布を用いたり、高強度繊維からなる基布を用いる必要があり、この種のセパレータがさらに高価になるという問題も生じた。一方、フッ素処理やコロナ放電処理は処理が簡易で、基布の強度劣化が小さいために強度が充分である反面、電解液中に溶出した窒素系不純物を捕捉するという機能を有しないため、自己放電が増大するという問題を生じた。
【0009】
そこで、本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、親水性、強度および安定性を兼ね備えたセパレータを電極群中に存在させて、電池特性に優れて、短絡が生じなく、かつ長寿命なアルカリ蓄電池を提供できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のアルカリ蓄電池は、電極群の正極の内側には硫酸処理されたポリオレフィン製不織布からなる第1のセパレータが配置されているとともに、電極群の正極の外側には第1のセパレータよりも引張強度が大きい第2のセパレータが配置されていることを特徴とする。このように、電極群の正極の外側には第1のセパレータよりも引張強度が大きい第2のセパレータが配置されていると、第2のセパレータの機械的強度が大きいため、正極の外側にクラックやバリや活物質の欠けや破損が発生しても、これらが第2のセパレータを貫通することが防止できるようになり、短絡の発生を防止できるようなる。
【0011】
また、電極群の正極の内側に配置される第1のセパレータが、硫酸処理されたポリオレフィン製不織布であると、電解液中に溶出した窒素系不純物を第1のセパレータで捕捉することができる。このように第1のセパレータのみが硫酸処理されたポリオレフィン製不織布であっても、自己放電を防止することが可能となって、保存特性に優れたアルカリ蓄電池が得られるようになる。この場合、第2のセパレータはフッ素処理あるいはコロナ放電処理により親水基を導入したポリオレフィン製不織布からなると、強度低下を生じることなく第2のセパレータの電解液の保液性が向上するので、放電特性、サイクル特性および保存特性に優れたアルカリ蓄電池が得られるようになる。
【0012】
そして、正極の活物質充填密度が小さい場合は電池のエネルギー密度が低くなり、正極の活物質充填密度が大きい場合は品質面(正極のクラック、バリ等に起因するショート発生等の品質)で不利となる。そして、焼結式正極の場合は活物質充填密度が2.3g/cm3以上でクラックの発生が大きく、非焼結式正極の場合は活物質充填密度が2.6g/cm3以上でクラックの発生が大きくなるため、本発明を適用すると効果的である。また、焼結式正極の場合は活物質充填密度が3.0g/cm3以上で、非焼結式正極の場合は活物質充填密度が3.3g/cm3以上でクラックの発生により電池を作製することが困難になった。
【0013】
このことから、焼結式正極の場合の活物質充填密度を2.3〜3.0g/cm3とし、非焼結式正極の場合の活物質充填密度を2.6〜3.3g/cm3とするのが望ましいということができる。
なお、硫酸処理されたポリオレフィン製不織布としては、ポリオレフィン製不織布を発煙硫酸中または濃硫酸中に浸漬することにより、容易に硫酸処理できるので望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図1〜図8に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものでなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。なお、図1は本発明の実施例1の焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図であり、図2は本発明の実施例2の焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。また、図3は本発明の比較例1の焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。
【0015】
また、図4は本発明の比較例2の焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図であり、図5は本発明の比較例3の焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。さらに、図6は本発明の実施例3の非焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図であり、図7は本発明の比較例4の非焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図であり、図8は本発明の比較例5の非焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。
【0016】
1.セパレータの作製
(1)基布の作製
ポリオレフィン系分割繊維、ポリオレフィン系接着繊維、高強度ポリプロピレン繊維を材料に用い、乾式、湿式基布の複合基布(質量比がPP/PE=6/4、目付けが60g/m2)を公知の方法で作製した。
【0017】
(2)硫酸処理セパレータの作製
ついで、上述のようにして作製した基布を加熱した濃硫酸(濃度が95〜98%のもの)中に、15分間浸漬して、表面改質を施し、親水性を付与させた硫酸処理セパレータ11を作製した。この硫酸処理セパレータ11の引張強度は、100N/50mmであった。なお、硫酸処理を施すに際しては、発煙硫酸中に浸漬する方法、無水硫酸ガスと接触させる方法、クロロ硫酸中に浸漬する方法、塩化スルフリル中に浸漬する方法などがある。これらの中でも、濃硫酸中に浸漬する方法あるいは発煙硫酸中に浸漬する方法であると、短時間で基布の内部まで均一にスルホン酸基を導入できるため好適である。
【0018】
(3)フッ素処理セパレータの作製
また、上述のようにして作製した基布を公知の方法を用い、フッ素ガスにより表面改質を施し、親水性を付与させたフッ素処理セパレータ12を作製した。このフッ素処理セパレータ12の引張強度は200N/50mmであった。
【0019】
(4)コロナ放電処理セパレータの作製
また、上述のようにして作製した基布を公知の方法を用い、コロナ放電処理により表面改質を施し、親水性を付与させたコロナ放電処理セパレータ13を作製した。このコロナ放電処理セパレータ13の引張強度は250N/50mmであった。
【0020】
2.焼結式ニッケル正極の作製
多孔度が約85%の多孔性ニッケル焼結基板を比重が1.75の硝酸ニッケルと硝酸コバルトの混合水溶液に浸漬して、多孔性ニッケル焼結基板の細孔内にニッケル塩およびコバルト塩を保持させた。この後、この多孔性ニッケル焼結基板を25wt%の水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液中に浸漬して、ニッケル塩およびコバルト塩をそれぞれ水酸化ニッケルおよび水酸化コバルトに転換させた。
【0021】
ついで、充分に水洗してアルカリ溶液を除去した後、乾燥を行って、多孔性ニッケル焼結基板の細孔内に水酸化ニッケルを主成分とする活物質を充填した。このような活物質充填操作を所定回数(例えば6回)繰り返して、多孔性焼結基板の細孔内に水酸化ニッケルを主体とする活物質の充填密度が2.5g/cm3になるように充填した。この後、室温で乾燥させた後、所定の寸法に切断して焼結式ニッケル正極14を作製した。
【0022】
3.水素吸蔵合金負極の作製
ミッシュメタル(Mm)、ニッケル(Ni:純度99.9%)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、およびマンガン(Mn)を1.0:3.2:1.0:0.2;0.6のモル比になるように混合した後、この混合物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して合金溶湯とした。この合金溶湯を公知の方法で鋳型に流し込み、冷却して、組成式がMmNi3.2Co1.0Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金のインゴットを作製した。
【0023】
この水素吸蔵合金インゴットを機械的粉砕法により、平均粒子径が約60μmになるまで粉砕して、水素吸蔵合金粉末とした。ついで、得られた水素吸蔵合金粉末100質量部に対して、結着剤としての5wt%のポリエチレンオキサイド(PEO)の水溶液を20質量部を混合して水素吸蔵合金ペーストを作製した。この水素吸蔵合金ペーストをパンチングメタルからなる芯体の両面に塗布し、室温で乾燥させた後、所定の厚みに圧延し、所定の寸法に切断して水素吸蔵合金負極15を作製した。
【0024】
4.電極群の作製
(1)実施例1
ついで、上述のようにして作製した硫酸処理セパレータ11と、フッ素処理セパレータ12と、焼結式ニッケル正極14と、水素吸蔵合金負極15とを用意した。この後、硫酸処理セパレータ11とフッ素処理セパレータ12との間に焼結式ニッケル正極14を配置するとともに、フッ素処理セパレータ12の外側に水素吸蔵合金負極15が配置されるように積層した。ついで、図1に示すように、焼結式ニッケル正極14の内側に硫酸処理セパレータ11が配置され、かつ焼結式ニッケル正極14の外側にフッ素処理セパレータ12が配置されるように渦巻状に巻回して、実施例1の渦巻状電極群10a1を作製した。
【0025】
(2)実施例2
ついで、上述のようにして作製した硫酸処理セパレータ11と、コロナ放電処理セパレータ13と、焼結式ニッケル正極14と、水素吸蔵合金負極15とを用意した。この後、硫酸処理セパレータ11とコロナ放電処理セパレータ13との間に焼結式ニッケル正極14を配置するとともに、コロナ放電処理セパレータ13の外側に水素吸蔵合金負極15が配置されるように積層した。ついで、図2に示すように、焼結式ニッケル正極14の内側に硫酸処理セパレータ11が配置され、かつ焼結式ニッケル正極14の外側にコロナ放電処理セパレータ13が配置されるように、渦巻状に巻回して実施例2の渦巻状電極群10b1を作製した。
【0026】
(3)比較例1
また、上述のようにして作製したフッ素処理セパレータ12と、焼結式ニッケル正極14と、水素吸蔵合金負極15とを用意した。この後、2枚のフッ素処理セパレータ12の間に焼結式ニッケル正極14を配置するとともに、フッ素処理セパレータ12の外側に水素吸蔵合金負極15が配置されるように積層した。ついで、図3に示すように、焼結式ニッケル正極14の内側にフッ素処理セパレータ12が配置され、かつ焼結式ニッケル正極14の外側にもフッ素処理セパレータ12が配置されるように、渦巻状に巻回して比較例1の渦巻状電極群10x1を作製した。
【0027】
(4)比較例2
また、上述のようにして作製した硫酸処理セパレータ11と、焼結式ニッケル正極14と、水素吸蔵合金負極15とを用意した。この後、2枚の硫酸処理セパレータ11の間に焼結式ニッケル正極14を配置するとともに、硫酸処理セパレータ11の外側に水素吸蔵合金負極15が配置されるように積層した。ついで、図4に示すように、焼結式ニッケル正極14の内側に硫酸処理セパレータ11が配置され、かつ焼結式ニッケル正極14の外側にも硫酸処理セパレータ11が配置されるように、渦巻状に巻回して比較例2の渦巻状電極群10y1を作製した。
【0028】
(5)比較例3
また、上述のようにして作製した硫酸処理セパレータ11と、フッ素処理セパレータ12と、焼結式ニッケル正極14と、水素吸蔵合金負極15とを用意した。この後、フッ素処理セパレータ12と硫酸処理セパレータ11との間に焼結式ニッケル正極14を配置するとともに、硫酸処理セパレータ11の外側に水素吸蔵合金負極15が配置されるように積層した。ついで、図5に示すように、焼結式ニッケル正極14の内側にフッ素処理セパレータ12が配置され、かつ焼結式ニッケル正極14の外側に硫酸処理セパレータ11が配置されるように、渦巻状に巻回して比較例3の渦巻状電極群10z1を作製した。
【0029】
5.ニッケル−水素蓄電池の作製
上述のように作製した各電極群10a1,10b1,10x1,10y1,10z1をそれぞれ外装缶内に挿入した後、各電極群の負極から延出する負極リードを外装缶に接続するとともに、正極から延出する正極リードを封口体に設けられた正極蓋に接続した。この後、外装缶内に電解液(例えば、30質量%の水酸化カリウム水溶液)を注入し、更に外装缶の開口部を封口体により封止して、公称容量が1000mAhのニッケル−水素蓄電池A1,B1,X1,Y1,Z1をそれぞれ作製した。なお、電極群10a1を用いたものを電池A1とし、電極群10b1を用いたものを電池B1とし、電極群10x1を用いたものを電池X1とし、電極群10y1を用いたものを電池Y1とし、電極群10z1を用いたものを電池Z1とした。
【0030】
6.電池特性試験
上述のようにして作製した各電池A1,B1,X1,Y1,Z1を、100mA(0.1ItmA)の充電電流で16時間充電した後、200mA(0.2ItmA)の放電電流で電池電圧が1.0Vに達するまで放電するという充放電を、室温(約25℃)で10回繰り返した。ついで、11サイクル目の充電を行った後、45℃で1ヶ月間保存した。これらの電池を室温(約25℃)に戻して、電池電圧が1.0Vに達するまで放電させて、10サイクル目の放電容量との比率を求め、これを残存容量とすると下記の表1に示すような結果となった。
また、各電池A1,B1,X1,Y1,Z1の作製直後に正、負極間に導通が確認できたもの、および放置試験中に電池電圧が1.0Vを下回ったものを短絡と判定して、短絡発生率を求めると、下記の表1に示すような結果となった。
【0031】
【表1】
【0032】
上記表1より明らかなように、フッ素処理したセパレータ12のみを備えた(硫酸処理したセパレータ11を備えない)電池X1は残存容量が小さいのに対して、硫酸処理したセパレータ11を備えた電池A1,B1,Y1,Z1は残存容量が大きいことが分かる。これは、フッ素処理したセパレータ12のみを備えた電池X1においては、電解液中に溶出した窒素系不純物をフッ素処理したセパレータ12で捕捉することができないために、自己放電が増大して残存容量が低下したためである。
【0033】
一方、硫酸処理したセパレータ11を備えた電池A1,B1,Y1,Z1においては電解液中に溶出した窒素系不純物を硫酸処理したセパレータ11で捕捉できるために、自己放電が減少して残存容量が向上したと考えられる。また、正極14の外側に硫酸処理したセパレータ11を備えた電池Y1,Z1においては短絡発生率が大きいのに対して、正極14の外側にフッ素処理したセパレータ12あるいは放電処理したセパレータ13を備えた電池A1,B1,X1においては、短絡発生率が小さいことが分かる。
【0034】
これは、セパレータ12あるいはセパレータ13はフッ素処理や放電処理により強度が低下しないために、これを正極14の外側に配置しても、正極14のクラックやバリや活物質の欠けや破損により発生した破片や粉末がこれらのセパレータ12あるいは13を貫通することが防止できるようになって、短絡の発生を防止できたと考えられる。一方、セパレータ11は硫酸処理により強度が低下するために、これを正極14の外側に配置すると、正極14のクラックやバリや活物質の欠けや破損により発生した破片や粉末がセパレータ11を貫通して短絡を生じたと考えられる。
【0035】
7.正極活物質の充填密度と短絡発生率の関係についての検討
ついで、正極活物質の充填密度と短絡発生率の関係について検討を行った。ここで、上述のようにして焼結式ニッケル正極14を作製するに際して、活物質の充填密度が、2.3g/cm3、2.7g/cm3、3.0g/cm3になるように、多孔性ニッケル焼結基板に水酸化ニッケルを主体とする活物質を充填してニッケル正極を作製した。この後、上述と同様の水素吸蔵合金負極15と、セパレータ11と、セパレータ12とを用いて、それぞれ電極群を作製し、これらの各電極群を用いて上述と同様にニッケル−水素蓄電池A2〜A4,Y2〜Y4,Z2〜Z4をそれぞれ作製した。
【0036】
ここで、正極14の内側に硫酸処理セパレータ11が、外側にフッ素処理セパレータ12が配置され、かつ、正極活物質の充填密度が2.3g/cm3の正極14を用いたものをニッケル−水素蓄電池A2とし、正極活物質の充填密度が2.7g/cm3の正極14を用いたものをニッケル−水素蓄電池A3とし、正極活物質の充填密度が3.0g/cm3の正極14を用いたものをニッケル−水素蓄電池A4とした。
【0037】
また、正極14の内側および外側に硫酸処理セパレータ11が配置され、かつ、活物質の充填密度が2.3g/cm3の正極14を用いたものをニッケル−水素蓄電池Y2とし、活物質の充填密度が2.7g/cm3の正極14を用いたものをニッケル−水素蓄電池Y3とし、活物質の充填密度が3.0g/cm3の正極14を用いたものをニッケル−水素蓄電池Y4とした。
【0038】
さらに、正極14の内側にフッ素処理セパレータ12が、外側に硫酸処理セパレータ11が配置され、かつ、活物質の充填密度が2.3g/cm3の正極14を用いたものをニッケル−水素蓄電池Z2とし、活物質の充填密度が2.7g/cm3の正極14を用いたものをニッケル−水素蓄電池Z3とし、活物質の充填密度が3.0g/cm3の正極14を用いたものをニッケル−水素蓄電池Z4とした。
【0039】
ついで、これらのニッケル−水素蓄電池A2〜A4,Y2〜Y4,Z2〜Z4をそれぞれ用いて、上述と同様に電池作製直後に正、負極間に導通が確認できたもの、および放置試験中に電池電圧が1.0Vを下回ったものを短絡と判定して、短絡発生率を求めた。そして、活物質の充填密度を横軸とし、短絡発生率(ショート率)を縦軸にしてグラフに表すと、図9に示すような結果が得られた。なお、図9においては、電池A2〜A4に上述した実施例1の電池A1(活物質の充填密度が2.5g/cm3のもの)を加えて電池A(A1〜A4)として示している。同様に、電池Y2〜Y4に比較例2の電池Y1(活物質の充填密度が2.5g/cm3のもの)を加えて電池Y(Y1〜Y4)として示し、電池Z2〜Z4に比較例3の電池Z1(活物質の充填密度が2.5g/cm3のもの)を加えて電池Z(Z1〜Z4)として示している。
【0040】
図9の結果から明らかなように、電池Y,Zにおいては、正極14の活物質充填密度が2.3g/cm3以上になると、短絡発生率(ショート率)が増大することが分かる。これは、正極14の活物質充填密度が2.3g/cm3以上になると、正極14にクラックやバリや活物質の欠けや破損などが生じ易くなって、これらのクラックやバリや活物質の欠けや破損に基づく破片や粉末がセパレータ11を貫通して短絡が発生したためである。
【0041】
これに対して、電池Aにおいては、正極14の外側には引張強度が大きいフッ素処理セパレータ12が配置されているため、正極14にクラックやバリや活物質の欠けや破損などが生じても、これらがフッ素処理セパレータ12を貫通することが防止できるために短絡発生率(ショート率)が増大しなかったためである。このことから、正極14の外側に引張強度が大きいフッ素処理セパレータ12あるいはコロナ放電処理セパレータ13を配置するようにすると、活物質充填密度が2.3g/cm3以上になっても短絡発生率(ショート率)が増大するのを防止できるようになる。
【0042】
なお、活物質充填密度が3.0g/cm3よりも大きくなると、正極14に生じるクラックの発生が大きくなりすぎるため、電池を作製することが困難になる。このことから、活物質充填密度が2.3g/cm3以上で3.0g/cm3以下の正極を用いた場合に、正極14の外側に内側よりも強度が大きいフッ素処理セパレータ12やコロナ放電処理セパレータ13を配置すると、高容量であっても短絡発生率が増加しないニッケル−水素蓄電池が得られるので好ましいということができる。
【0043】
8.非焼結式ニッケル正極を用いた場合
上述した実施の形態においては、焼結式ニッケル正極を用いた場合について検討したが、非焼結式ニッケル正極を用いた場合であっても有効であるか否かを以下に検討した。そこで、まず、水酸化ニッケルを主成分とする正極活物質粉末100重量部と、0.2重量%のヒドロキシプロピルセルロースを溶解させた水溶液50重量部とを混合して正極活物質スラリーを調製した。この後、この正極活物質スラリーを多孔度95%の発泡ニッケルに、圧延後の活物質の充填密度が2.9g/cm3になるように充填した。ついで、乾燥させた後、これを圧延し、所定形状に切断して非焼結式ニッケル正極16を作製した。
【0044】
ついで、上述と同様の水素吸蔵合金負極15と、セパレータ11と、セパレータ12とを用いて、それぞれ電極群を作製し、これらの各電極群を用いて上述と同様にニッケル−水素蓄電池C,V,Wをそれぞれ作製した。ここで、図6に示すように、正極16の内側に硫酸処理セパレータ11が、外側にフッ素処理セパレータ12が配置されたものを実施例3のニッケル−水素蓄電池Cとした。また、図7に示すように、正極16の内側および外側にフッ素処理セパレータ12が配置されたものを比較例4のニッケル−水素蓄電池Vとした。また、図8に示すように、正極16の内側および外側に硫酸処理セパレータ11が配置されたものを比較例5のニッケル−水素蓄電池Wとした。
【0045】
ついで、上述のようにして作製した各電池C,V,Wを、100mA(0.1ItmA)の充電電流で16時間充電した後、200mA(0.1ItmA)の放電電流で電池電圧が1.0Vに達するまで放電するという充放電を、室温(約25℃)で10回繰り返した。ついで、11サイクル目の充電を行った後、45℃で1ヶ月間保存した。これらの電池を室温(約25℃)に戻して、電池電圧が1.0Vに達するまで放電させて、10サイクル目の放電容量との比率を求め、これを残存容量とすると下記の表2に示すような結果となった。
また、各電池C,V,Wの電池作製直後に正、負極間に導通が確認できたもの、および放置試験中に電池電圧が1.0Vを下回ったものを短絡と判定して、短絡発生率を求めると、下記の表2に示すような結果となった。
【0046】
【表2】
【0047】
上記表2より明らかなように、フッ素処理したセパレータ12のみを備えた(硫酸処理したセパレータ11を備えない)電池Vは残存容量が小さいのに対して、硫酸処理したセパレータ11を備えた電池C,Wは残存容量が大きいことが分かる。これは、フッ素処理したセパレータ12のみを備えた電池Vにおいては、電解液中に溶出した窒素系不純物をフッ素処理したセパレータ12で捕捉することができないために、自己放電が増大して残存容量が低下したためである。
【0048】
一方、硫酸処理したセパレータ11を備えた電池C,Wにおいては電解液中に溶出した窒素系不純物を硫酸処理したセパレータ11で捕捉できるために、自己放電が減少して残存容量が向上したと考えられる。また、正極16の外側に硫酸処理したセパレータ11を備えた電池Wにおいては短絡発生率が大きいのに対して、正極16の外側にフッ素処理したセパレータ12を備えた電池C,Vにおいては、短絡発生率が小さいことが分かる。
【0049】
これは、セパレータ12はフッ素処理や放電処理により引張強度が低下しないために、これを正極16の外側に配置しても、正極16のクラックやバリや活物質の欠けや破損により発生した破片や粉末がこれらのセパレータ12を貫通することが防止できるようになって、短絡の発生を防止できたと考えられる。一方、セパレータ11は硫酸処理により強度が低下するために、これを正極16の外側に配置すると、正極16のクラックやバリや活物質の欠けや破損により発生した破片や粉末がセパレータ11を貫通して短絡を生じたと考えられる。
【0050】
以上の結果から、焼結式ニッケル正極14を用いても、あるいは非焼結式ニッケル正極16を用いても、セパレータの配置構成を等しくすれば、ほぼ同様な結果が得られることが分かる。なお、非焼結式ニッケル正極16を用いた場合においては、正極16の活物質充填密度が2.6g/cm3以上になると、短絡発生率(ショート率)が増大するが、電池Cのように、正極16の外側に強度が大きいフッ素処理セパレータ12が配置されていると、短絡発生率が増大するのが防止できるようになる。
【0051】
一方、活物質充填密度が3.3g/cm3よりも大きい非焼結式ニッケル正極16を作製することが困難である。このことから、活物質充填密度が2.6g/cm3以上で3.3g/cm3以下の非焼結式ニッケル正極16を用いた場合に、正極16の外側に内側よりも強度が大きいフッ素処理セパレータ12やコロナ放電処理セパレータ13を配置すると、高容量であっても短絡発生率が増加しないニッケル−水素蓄電池が得られるので好ましいということができる。
【0052】
上述したように、本発明においては、電極群の正極14(16)の外側には硫酸処理セパレータ(第1のセパレータ)11よりも引張強度が大きいフッ素処理セパレータ(第2のセパレータ)12あるいはコロナ放電処理セパレータ(第2のセパレータ)13が配置されている。これにより、正極14(16)の外側に配置されるフッ素処理セパレータ(第2のセパレータ)12あるいはコロナ放電処理セパレータ(第2のセパレータ)13の引張強度が大きいため、正極14(16)のクラックやバリや活物質の欠けや破損により発生した破片や粉末がセパレータ12(13)を貫通することはない。これにより、短絡の発生を防止できるようなる。
【0053】
また、電極群の正極14(16)の内側に配置される硫酸処理セパレータ(第1のセパレータ)11が、硫酸処理されたポリオレフィン製不織布であるので、電解液中に溶出した窒素系不純物を硫酸処理セパレータ(第1のセパレータ)11で捕捉することができるようになる。このため、自己放電を防止することが可能となって、保存特性に優れたアルカリ蓄電池が得られるようになる。
【0054】
なお、上述した実施の形態においては、硫酸処理セパレータ(第1のセパレータ)11よりも引張強度が大きい大きい第2のセパレータとして、フッ素処理セパレータ12あるいコロナ放電処理セパレータ13を用いる例について説明したが、フッ素処理セパレータ、コロナ放電処理セパレータ以外に、イオン交換能をもつ樹脂(例えば、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)や、無機酸化物(例えば、Al2O3,TiO2等)などをバインダーで繊維表面に接着あるいは塗布して、親水性を付与した不織布をセパレータとして用いるようにしてもよい。
【0055】
また、上述した実施の形態においては、本発明をニッケル−水素蓄電池に適用した例について説明したが、本発明はこれに限らず、ニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−亜鉛蓄電池等のニッケル正極を用いる各種の蓄電池に本発明を適用できることもいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の実施例2の焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。
【図3】本発明の比較例1の焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。
【図4】本発明の比較例2の焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。
【図5】本発明の比較例3の焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。
【図6】本発明の実施例3の非焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。
【図7】本発明の比較例4の非焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。
【図8】本発明の比較例5の非焼結式ニッケル正極を用いた電極群の要部を模式的に示す断面図である。
【図9】焼結式正極の活物質充填密度とショート発生率の関係を示す図である。
【符号の説明】
10a,10b,10c…電極群、11…硫酸処理セパレータ、12…フッ素処理セパレータ、13…コロナ放電処理セパレータ、14…焼結式ニッケル正極、15…水素吸蔵合金負極、16…非焼結式ニッケル正極
Claims (4)
- 正極と負極がセパレータを介して巻回された電極群を備えたアルカリ蓄電池であって、
前記電極群の正極の内側には硫酸処理されたポリオレフィン製不織布からなる第1のセパレータが配置されているとともに、
前記電極群の正極の外側には前記第1のセパレータよりも引張強度が大きい第2のセパレータが配置されていることを特徴とするアルカリ蓄電池。 - 前記第2のセパレータはフッ素処理あるいはコロナ放電処理により親水基を導入したポリオレフィン製不織布からなることを特徴とする請求項1に記載のアルカリ蓄電池。
- 前記正極が焼結式正極の場合の活物質充填密度は2.3〜3.0g/cm3であり、
前記正極が非焼結式正極の場合の活物質充填密度は2.6〜3.3g/cm3であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアルカリ蓄電池。 - 前記硫酸処理されたポリオレフィン製不織布は、ポリオレフィン製不織布を発煙硫酸中または濃硫酸中に浸漬したものであることを特徴とする請求項1に記載のアルカリ蓄電池。
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