JP2004031040A - 鉛蓄電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉛蓄電池の放電反応時における、硫酸鉛結晶生成を容易にさせ、高率放電特性を向上させる。
【解決手段】鉛蓄電池の負極板として、負極活物質に硫酸バリウムを添加したものを使用する。硫酸バリウムの表面には、平均粒子径10〜40μm、比表面積60〜1500m2/gの炭素材を被覆する。硫酸バリウムの表面に炭素材を被覆することによって、硫酸バリウム近傍の電気伝導性を高めることができ、放電反応時における硫酸鉛結晶生成を容易にさせ、効率放電特性を向上させることができる。
【選択図】 なし
【解決手段】鉛蓄電池の負極板として、負極活物質に硫酸バリウムを添加したものを使用する。硫酸バリウムの表面には、平均粒子径10〜40μm、比表面積60〜1500m2/gの炭素材を被覆する。硫酸バリウムの表面に炭素材を被覆することによって、硫酸バリウム近傍の電気伝導性を高めることができ、放電反応時における硫酸鉛結晶生成を容易にさせ、効率放電特性を向上させることができる。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は鉛蓄電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
負極活物質に硫酸バリウムを含む負極板を有する鉛蓄電池が存在する。硫酸バリウムは、放電時、硫酸鉛粒子生成の中心核となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、硫酸バリウムは、放電時、電気化学的に硫酸鉛化され難く、不動態層ができ、充放電反応を阻害するという問題点があった。
【0004】
本発明の目的は、放電反応時における、硫酸鉛結晶生成を容易にさせ、高率放電特性を向上させた鉛蓄電池を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、負極活物質に硫酸バリウムを含む負極板を有する鉛蓄電池を対象とする。
【0006】
本発明に係る鉛蓄電池では、硫酸バリウムはその表面に炭素材が付着されている。
【0007】
このように硫酸バリウムの表面に炭素材を付着させておくと、硫酸バリウムの近傍の電気伝導性を高めることができ、放電反応時における硫酸鉛結晶生成を容易にさせ、高率放電特性を向上させることができる。
【0008】
この場合、炭素材は、平均粒子径10〜40μm、比表面積60〜1500m2 /g程度のものが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る鉛蓄電池の実施の形態について説明する。
【0010】
本例の鉛蓄電池は、次のようにして製造した。但し、本発明はこれらに限定されるものではない。まず、鉛粉と該鉛粉に対して13質量%の希硫酸(比重1.26:20℃)と、鉛粉に対して12質量%の水とを混練して正極活物質ペーストを作った。正極板はPb−Ca系合金のエキスパンド格子体上に正極活物質ペースト102 gを充填してから、温度50℃、湿度95%中に18時間放置して熟成した後、温度110 ℃中に2時間放置した乾燥で未化成正極板を作った。
【0011】
次に、負極板を作った。まず、鉛粉と、該鉛粉に対してリグニン0.2 質量%および表面に炭素材を付着させた硫酸バリウム1.2 質量%と、該鉛粉に対して13質量%の希硫酸(比重1.26:20℃)と、該鉛粉に対して12質量%の水とを混練して負極活物質ペーストを作った。なお、炭素材として、粒子径40μm、比表面積60m2 /gのものを用いた場合を実施の形態1とし、粒子径10μm、比表面積1500m2 /gのものを用いた場合を実施の形態2とした。炭素材は、メカノフュージョンAMS(ホソカワミクロン製)を用いて硫酸バリウム上に、該硫酸バリウムに対して0.2 質量%を付着させた。次に、負極活物質ペースト73gを格子体からなる集電体に充填し、温度50℃、湿度95%中に18時間放置して熟成した後、温度110 ℃中に2時間放置した乾燥で未化成負極板を作った。
【0012】
比較例について、粒子径及び比表面積、カーボン付着の有無を表1に示した。作成方法は実施の形態と同様とした。
【0013】
【表1】
次に、未化成正極板7枚と未化成負極板8枚とを、負極板への袋セパレータの装着を介して積層して各極板群を作った。そして、各極板群を電槽内に配置してから、該電槽内に電解液を注液して各未化成電池を作った。なお、電解液は比重1.225 (20℃)の希硫酸である。
【0014】
次に、未化成電池を9Aで42時間化成して鉛蓄電池を完成した。
【0015】
完成した各電池を25℃の周囲温度で11A、終始電圧10.5Vで、容量確認(5時間率)を行った。容量確認後、満充電状態になるまで充電を行った後、周囲温度−15±1℃の槽に16時間放置した。その後、300 A、放電終止電圧6.0 Vの放電を行い、低温効率放電特性の測定を行った。
【0016】
図1に比較例1〜6、実施の形態1,2の、低温効率放電持続時間の結果を示す。この結果から、比較例1〜6と比較して、実施の形態1,2の鉛蓄電池は、低温効率放電持続時間が大きく向上することがわかった。
【0017】
【発明の効果】
本発明に係る鉛蓄電池では、負極板の負極活物質に含まれている硫酸バリウムがその表面に炭素材を付着させているので、該硫酸バリウムの近傍の電気伝導性を高めることができ、放電反応時における硫酸鉛結晶生成を容易にさせ、高率放電特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例1〜6、実施の形態1,2の鉛蓄電池の低温効率放電持続時間の結果を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は鉛蓄電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
負極活物質に硫酸バリウムを含む負極板を有する鉛蓄電池が存在する。硫酸バリウムは、放電時、硫酸鉛粒子生成の中心核となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、硫酸バリウムは、放電時、電気化学的に硫酸鉛化され難く、不動態層ができ、充放電反応を阻害するという問題点があった。
【0004】
本発明の目的は、放電反応時における、硫酸鉛結晶生成を容易にさせ、高率放電特性を向上させた鉛蓄電池を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、負極活物質に硫酸バリウムを含む負極板を有する鉛蓄電池を対象とする。
【0006】
本発明に係る鉛蓄電池では、硫酸バリウムはその表面に炭素材が付着されている。
【0007】
このように硫酸バリウムの表面に炭素材を付着させておくと、硫酸バリウムの近傍の電気伝導性を高めることができ、放電反応時における硫酸鉛結晶生成を容易にさせ、高率放電特性を向上させることができる。
【0008】
この場合、炭素材は、平均粒子径10〜40μm、比表面積60〜1500m2 /g程度のものが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る鉛蓄電池の実施の形態について説明する。
【0010】
本例の鉛蓄電池は、次のようにして製造した。但し、本発明はこれらに限定されるものではない。まず、鉛粉と該鉛粉に対して13質量%の希硫酸(比重1.26:20℃)と、鉛粉に対して12質量%の水とを混練して正極活物質ペーストを作った。正極板はPb−Ca系合金のエキスパンド格子体上に正極活物質ペースト102 gを充填してから、温度50℃、湿度95%中に18時間放置して熟成した後、温度110 ℃中に2時間放置した乾燥で未化成正極板を作った。
【0011】
次に、負極板を作った。まず、鉛粉と、該鉛粉に対してリグニン0.2 質量%および表面に炭素材を付着させた硫酸バリウム1.2 質量%と、該鉛粉に対して13質量%の希硫酸(比重1.26:20℃)と、該鉛粉に対して12質量%の水とを混練して負極活物質ペーストを作った。なお、炭素材として、粒子径40μm、比表面積60m2 /gのものを用いた場合を実施の形態1とし、粒子径10μm、比表面積1500m2 /gのものを用いた場合を実施の形態2とした。炭素材は、メカノフュージョンAMS(ホソカワミクロン製)を用いて硫酸バリウム上に、該硫酸バリウムに対して0.2 質量%を付着させた。次に、負極活物質ペースト73gを格子体からなる集電体に充填し、温度50℃、湿度95%中に18時間放置して熟成した後、温度110 ℃中に2時間放置した乾燥で未化成負極板を作った。
【0012】
比較例について、粒子径及び比表面積、カーボン付着の有無を表1に示した。作成方法は実施の形態と同様とした。
【0013】
【表1】
次に、未化成正極板7枚と未化成負極板8枚とを、負極板への袋セパレータの装着を介して積層して各極板群を作った。そして、各極板群を電槽内に配置してから、該電槽内に電解液を注液して各未化成電池を作った。なお、電解液は比重1.225 (20℃)の希硫酸である。
【0014】
次に、未化成電池を9Aで42時間化成して鉛蓄電池を完成した。
【0015】
完成した各電池を25℃の周囲温度で11A、終始電圧10.5Vで、容量確認(5時間率)を行った。容量確認後、満充電状態になるまで充電を行った後、周囲温度−15±1℃の槽に16時間放置した。その後、300 A、放電終止電圧6.0 Vの放電を行い、低温効率放電特性の測定を行った。
【0016】
図1に比較例1〜6、実施の形態1,2の、低温効率放電持続時間の結果を示す。この結果から、比較例1〜6と比較して、実施の形態1,2の鉛蓄電池は、低温効率放電持続時間が大きく向上することがわかった。
【0017】
【発明の効果】
本発明に係る鉛蓄電池では、負極板の負極活物質に含まれている硫酸バリウムがその表面に炭素材を付着させているので、該硫酸バリウムの近傍の電気伝導性を高めることができ、放電反応時における硫酸鉛結晶生成を容易にさせ、高率放電特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例1〜6、実施の形態1,2の鉛蓄電池の低温効率放電持続時間の結果を示す図である。
Claims (2)
- 負極活物質に硫酸バリウムを含む負極板を有する鉛蓄電池であって、
前記硫酸バリウムはその表面に炭素材が付着されていることを特徴とする鉛蓄電池。 - 前記炭素材は平均粒子径10〜40μm、比表面積60〜1500m2 /gであることを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183862A JP2004031040A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183862A JP2004031040A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 鉛蓄電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004031040A true JP2004031040A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31179896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002183862A Pending JP2004031040A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 鉛蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004031040A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008243493A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 鉛蓄電池 |
-
2002
- 2002-06-25 JP JP2002183862A patent/JP2004031040A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008243493A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 鉛蓄電池 |
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