JP2004030607A - 印刷装置用の情報管理装置および情報管理方法 - Google Patents
印刷装置用の情報管理装置および情報管理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】印刷ジョブを受け付けた印刷装置のIDと印刷ジョブを実行する印刷装置のIDとを含むジョブ管理データを各印刷装置50a,50bから定期的に読み込み、ジョブ管理データに基づいて印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とに対して予め取り決めておいた分担率で利益分配と費用負担と課金負担とを計算し、印刷装置毎あるいは印刷装置の管理者毎に計算した負担等を通知する。この結果、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合でも利益分配や費用負担,課金分配の調整を自動的に行なうことができ、印刷ジョブの管理をより適正に行なうことができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置用の情報管理装置および情報管理方法に関し、詳しくは、異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置における消耗品の消費状態を管理する印刷装置用の情報管理装置および情報管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の情報管理装置としては、通信回線により接続された複写機から複写枚数を入力して課金処理するものが種々提案されている。この装置では、1ヶ月毎に複写機から複写枚数を入力して課金計算し、複写機の管理者に請求している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした情報管理装置では、複写機による使用に対しては課金できるが、複写機同士が通信回線で接続されて入力した画像を他の複写機で出力する場合には課金処理することができない。
【0004】
本発明の印刷装置用の情報管理装置および情報管理方法は、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における利益分配の調整を自動的に行なうことを目的の一つとする。また、本発明の印刷装置用の情報管理装置および情報管理方法は、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における消耗品の費用負担の調整を自動的に行なうことを目的の一つとする。さらに、本発明の印刷装置用の情報管理装置および情報管理方法は、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における課金の調整を自動的に行なうことを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の印刷装置用の情報管理装置および情報管理方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明の第1の印刷装置用の情報管理装置は、
異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置における消耗品の消費状態を管理する印刷装置用の情報管理装置であって、
前記複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と該複数の印刷装置における印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と該複数の印刷装置において受け付けた印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けて記憶するジョブ情報記憶手段と、
該記憶したジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる利益に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側利益持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側利益持分とを所定の利益割合を用いて計算する利益持分計算手段と、
該計算された受付側利益持分と実行側利益持分とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知する利益持分通知手段と、
を備えることを要旨とする。
【0007】
この本発明の第1の印刷装置用の情報管理装置では、複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付け、受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる利益に対する印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分と印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分とを計算して通知するから、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における利益分配の調整を自動的に行なうことができる。
【0008】
こうした本発明の第1の印刷装置用の情報管理装置において、前記利益持分計算手段は、所定期間毎に各印刷装置の管理者毎に計算する手段であるものとすることもできる。こうすれば、所定期間毎に利益持分を計算して通知することができる。
【0009】
また、本発明の第1の印刷装置用の情報管理装置において、前記ジョブ受付情報は、前記印刷ジョブを受け付けた印刷装置を識別するジョブ受付装置識別情報を含み、前記ジョブ実行情報は、前記印刷ジョブを実行した印刷装置を識別するジョブ実行装置識別情報を含み、前記ジョブ内容情報は、印刷用紙のサイズ,印刷用紙の種類,インクの種類の少なくとも一つを含み、前記利益持分計算手段は、前記受付側利益持分に対しては前記ジョブ受付装置識別情報毎に受け付けた印刷ジョブに係る印刷用紙のサイズ,前記印刷用紙の種類,前記インクの種類の少なくとも一ついずれかに基づいて計算し、前記実行側利益持分に対しては前記ジョブ実行装置識別情報毎に実行した印刷ジョブに係る印刷用紙のサイズ,前記印刷用紙の種類,前記インクの種類の少なくとも一ついずれかに基づいて計算する手段であるものとすることもできる。こうすれば、印刷ジョブを受け付けた印刷装置毎に受付側利益持分を受け付けた印刷ジョブに係る印刷用紙のサイズや印刷用紙の種類やインクの種類などに基づいて計算することができ、印刷ジョブを実行した印刷装置毎に実行側利益持分を実行した印刷ジョブに係る印刷用紙のサイズや印刷用紙の種類やインクの種類などに基づいて計算することができる。
【0010】
さらに、本発明の第1の印刷装置用の情報管理装置において、前記受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる消耗品の費用負担に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側負担持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側負担持分とを所定の負担割合を用いて計算する負担持分計算手段と、該計算された受付側負担持分と実行側負担持分とを対応する印刷装置側に通知する負担持分通知手段と、を備えるものとすることもできる。こうすれば、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における消耗品の費用負担の調整を自動的に行なうことができる。この態様の本発明の第1の印刷装置用の情報管理装置において、前記負担持分計算手段は、所定期間毎に各印刷装置の管理者毎に計算する手段であるものとすることもできる。こうすれば、所定期間毎に費用負担を計算して通知することができる。
【0011】
この負担持分を計算する態様の本発明の第1の印刷装置用の情報管理装置において、前記ジョブ受付情報は前記印刷ジョブを受け付けた印刷装置を識別するジョブ受付装置識別情報を含み、前記ジョブ実行情報は前記印刷ジョブを実行した印刷装置を識別するジョブ実行装置識別情報を含み、前記ジョブ内容情報は印刷の際に消費した消耗品を含み、前記負担持分計算手段は、前記受付側負担持分に対しては前記ジョブ受付装置識別情報毎に受け付けた印刷ジョブに係る印刷の際に消費した消耗品に基づいて計算し、前記実行側負担持分に対しては前記ジョブ実行装置識別情報毎に実行した印刷ジョブに係る印刷の際に消費した消耗品に基づいて計算する手段であるものとすることもできる。こうすれば、印刷ジョブを受け付けた印刷装置毎に受付側負担持分を受け付けた印刷ジョブに係る印刷の際に消費した消耗品に基づいて計算することができ、印刷ジョブを実行した印刷装置毎に実行側負担持分を実行した印刷ジョブに係る印刷の際に消費した消耗品に基づいて計算することができる。
【0012】
本発明の第2の印刷装置用の情報管理装置は、
異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置に対する課金管理を行なう印刷装置用の情報管理装置であって、
前記複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と該複数の印刷装置における印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と該複数の印刷装置において受け付けた印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けて記憶するジョブ情報記憶手段と、
該受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて前記印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者に課す課金としての受付側課金と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者に課す課金としての実行側課金とを所定の課金割合を用いて計算する課金計算手段と、
該計算された受付側課金と実行側課金とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知する課金通知手段と、
を備えることを要旨とする。
【0013】
この本発明の第2の印刷装置用の情報管理装置では、複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付け、受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者に課す課金と印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者に課す課金とを計算して通知するから、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における課金の調整を自動的に行なうことができる。
【0014】
こうした本発明の第2の印刷装置用の情報管理装置において、前記課金計算手段は、所定期間毎に各印刷装置の管理者毎に計算する手段であるものとすることもできる。こうすれば、所定期間毎に課金を計算して通知することができる。
【0015】
また、本発明の第2の印刷装置用の情報管理装置において、前記ジョブ受付情報は前記印刷ジョブを受け付けた印刷装置を識別するジョブ受付装置識別情報を含み、前記ジョブ実行情報は前記印刷ジョブを実行した印刷装置を識別するジョブ実行装置識別情報を含み、前記ジョブ内容情報は印刷用紙のサイズ,印刷用紙の種類,インクの種類の少なくとも一つを含み、前記課金計算手段は、前記印刷用紙のサイズ,印刷用紙の種類,インクの種類の少なくとも一つを用いて印刷ジョブのジョブ金額を計算し、前記受付側課金に対しては前記ジョブ受付装置識別情報毎に受け付けた印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計に基づいて計算し、前記実行側課金に対しては前記ジョブ実行装置識別情報毎に実行した印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計に基づいて計算する手段であるものとすることもできる。こうすれば、印刷ジョブを受け付けた印刷装置毎に受付側課金を受け付けた印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計に基づいて計算することができ、印刷ジョブを実行した印刷装置毎に実行側課金を実行した印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計に基づいて計算することができる。この態様の本発明の印刷装置用の情報管理装置において、前記記憶したジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる利益に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側利益持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側利益持分とを所定の利益割合を用いて計算する利益持分計算手段と、前記受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる消耗品の費用負担に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側負担持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側負担持分とを所定の負担割合を用いて計算する負担持分計算手段と、を備え、前記課金計算手段は、前記受付側課金に対しては前記ジョブ受付装置識別情報毎に受け付けた印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計と前記受付側利益持分の集計と前記受付側負担持分の集計との和に基づいて計算し、前記実行側課金に対しては前記ジョブ実行装置識別情報毎に実行した印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計と前記実行側利益持分の集計と前記実行側負担持分の集計との和に基づいて計算する手段であるものとすることもできる。こうすれば、印刷ジョブを受け付けた印刷装置毎に受付側課金を受け付けた印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計と受付側利益持分の集計と受付側負担持分の集計との和に基づいて計算することができ、印刷ジョブを実行した印刷装置毎に実行側課金を実行した印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計と実行側利益持分の集計と実行側負担持分の集計との和に基づいて計算することができる。
【0016】
本発明の第1または第2の印刷装置用の情報管理装置において、前記受け付けた消耗品消費情報に基づいて前記複数の印刷装置への消耗品の補充指示を出力する補充指示出力手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、より的確なタイミングで消耗品の補充を行なうことができる。
【0017】
本発明の情報管理装置用のプログラムは、コンピュータを、上述のいずれかの態様の本発明の第1または第2の印刷装置用の情報管理装置、即ち、基本的には、異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置における消耗品の消費状態を管理する印刷装置用の情報管理装置であって、前記複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と該複数の印刷装置における印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と該複数の印刷装置において受け付けた印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けるジョブ情報受付手段と、該記憶したジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる利益に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側利益持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側利益持分とを所定の利益割合を用いて計算する利益持分計算手段と、該計算された受付側利益持分と実行側利益持分とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知する利益持分通知手段と、を備える印刷装置用の情報管理装置や、異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置に対する課金管理を行なう印刷装置用の情報管理装置であって、前記複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と該複数の印刷装置における印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と該複数の印刷装置において受け付けた印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けるジョブ情報受付手段と、該受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて前記印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者に課す課金としての受付側課金と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者に課す課金としての実行側課金とを所定の課金割合を用いて計算する課金計算手段と、該計算された受付側課金と実行側課金とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知する課金通知手段と、を備える印刷装置用の情報管理装置として機能させることを要旨とする。
【0018】
この本発明の情報管理装置用のプログラムによれば、コンピュータを上述のいずれかの態様の本発明の第1または第2の印刷装置用の情報管理装置として機能させるから、本発明の第1または第2の印刷装置用の情報管理装置が奏する効果、例えば、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における利益分配の調整を自動的に行なうことができる効果や印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における消耗品の費用負担の調整を自動的に行なうことができる効果,印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における課金の調整を自動的に行なうことができる効果などの効果を奏することができる。
【0019】
本発明の第1の印刷装置用の情報管理方法は、
異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置における消耗品の消費状態を管理する印刷装置用の情報管理方法であって、
(a)前記複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と該複数の印刷装置における印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と該複数の印刷装置において受け付けた印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けて記憶し、
(b)前記受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる利益に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側利益持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側利益持分とを所定の利益割合を用いて計算し、
(c)該計算された受付側利益持分と実行側利益持分とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知する
ことを要旨とする。
【0020】
この本発明の第1の印刷装置用の情報管理方法によれば、複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けて記憶し、受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる利益に対する印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分と印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分とを計算して通知するから、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における利益分配の調整を自動的に行なうことができる。
【0021】
こうした本発明の第1の印刷装置用の情報管理方法において、前記ステップ(b)は、所定期間毎に各印刷装置の管理者毎に計算するステップであるものとすることもできる。こうすれば、所定期間毎に利益持分を計算して通知することができる。
【0022】
また、本発明の第1の印刷装置用の情報管理方法において、(d)前記受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる消耗品の費用負担に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側負担持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側負担持分とを所定の負担割合を用いて計算し、(e)該計算された受付側負担持分と実行側負担持分とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知するものとすることもできる。こうすれば、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における消耗品の費用負担の調整を自動的に行なうことができる。この態様の本発明の第1の印刷装置用の情報管理方法において、前記ステップ(d)は、所定期間毎に各印刷装置の管理者毎に計算するステップであるものとすることもできる。こうすれば、所定期間毎に費用負担を計算して通知することができる。
【0023】
本発明の第2の印刷装置用の情報管理方法は、
異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置に対する課金管理を行なう印刷装置用の情報管理方法であって、
(a)前記複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と該複数の印刷装置における印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と該複数の印刷装置において受け付けた印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けて記憶し、
(b)前記受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて前記印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者に課す課金としての受付側課金と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者に課す課金としての実行側課金とを所定の課金割合を用いて計算し、
(d)該計算された受付側課金と実行側課金とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知する
ことを要旨とする。
【0024】
この本発明の第2の印刷装置用の情報管理装置によれば、複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けて記憶し、受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者に課す課金と印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者に課す課金とを計算して通知するから、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における課金の調整を自動的に行なうことができる。
【0025】
こうした本発明の第2の印刷装置用の情報管理方法において、前記ステップ(b)は、所定期間毎に各印刷装置の管理者毎に計算するステップであるものとすることもできる。こうすれば、所定期間毎に課金を計算して通知することができる。
【0026】
本発明の第1または第2の印刷装置用の情報管理方法において、前記受け付けた消耗品消費情報に基づいて前記複数の印刷装置への消耗品の補充指示を出力するステップを備えるものとすることもできる。こうすれば、より的確なタイミングで消耗品の補充を行なうことができる。
【0027】
本発明の情報管理方法用のプログラムは、コンピュータに、上述のいずれかの態様の本発明の第1または第2の印刷装置用の情報管理方法、即ち、基本的には、異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置における消耗品の消費状態を管理する印刷装置用の情報管理方法であって、(a)前記複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と該複数の印刷装置における印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と該複数の印刷装置において受け付けた印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けて記憶し、(b)前記受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる利益に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側利益持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側利益持分とを所定の利益割合を用いて計算し、(c)該計算された受付側利益持分と実行側利益持分とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知する印刷装置用の情報管理方法や、異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置に対する課金管理を行なう印刷装置用の情報管理方法であって、(a)前記複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と該複数の印刷装置における印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と該複数の印刷装置において受け付けた印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けて記憶し、(b)前記受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて前記印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者に課す課金としての受付側課金と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者に課す課金としての実行側課金とを所定の課金割合を用いて計算し、(d)該計算された受付側課金と実行側課金とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知する印刷装置用の情報管理方法における各ステップを各手順として実行させることを要旨とする。
【0028】
この本発明の情報管理方法用のプログラムによれば、コンピュータに上述のいずれかの態様の本発明の第1または第2の印刷装置用の情報管理方法における各ステップを各手順として実行させるから、本発明の第1または第2の印刷装置用の情報管理方法が奏する効果、例えば、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における利益分配の調整を自動的に行なうことができる効果や印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における消耗品の費用負担の調整を自動的に行なうことができる効果,印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合における課金の調整を自動的に行なうことができる効果などの効果を奏することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である情報管理装置30を含む印刷管理システム20の構成の概略を示す構成図である。実施例の情報管理装置30は、図示するように、ネットワーク22を介して接続された複数の印刷装置50a,50bから消耗品の消費に関するデータ(以下、消耗品消費データという)や印刷ジョブを管理するデータ(以下、ジョブ管理データという)を定期的に取得する情報入力処理部30aと、消耗品消費データを複数の印刷装置50a,50bの消耗品の補充を管理する管轄管理サーバ40に転送する情報転送処理部30bと、ジョブ管理データに基づいて印刷ジョブを実行する印刷装置へ印刷する画像を転送するジョブ転送処理部30cと、印刷ジョブの受け付けや実行に対する課金計算(利益計算や費用負担計算などを含む)をして印刷装置50a,50bを設置している各フォトスタジオのコンピュータに通知するジョブ課金処理部30dと、消耗品消費データをデータベース化して記憶する消耗品消費データベース32と、ジョブ管理データをデータベース化して記憶するジョブ管理データベース34とを備える。
【0030】
管轄管理サーバ40は、地理的なブロック(図中のブロックAやブロックB)毎に、そのブロック内のフォトスタジオに設置された印刷装置50a,50bに対する消耗品の補充を管理するサーバとして機能し、情報管理装置30から転送された消耗品消費データに基づいて各フォトスタジオにおける印刷用紙や印刷用のインクなどの消耗品が所定の在庫となるよう消耗品を供給する消耗品供給会社のコンピュータ42に補充指示を出力する。なお、管轄管理サーバ40による処理は本発明の中核をなさないから、これ以上の詳細な説明は省略する。以下、実施例の情報管理装置30による実施される処理について説明する。
【0031】
図2は、実施例の情報管理装置30により実行される情報入出力処理の一例を示すフローチャートである。この情報入出力処理は、所定時間毎(例えば、12時間毎)に繰り返し実行される。情報入出力処理では、実施例の情報管理装置30は、まず、ネットワーク22を介して接続されたすべてのブロックのすべての印刷装置50a,50bから消耗品消費データとジョブ管理データとを含む印刷装置情報を入力する処理を実行する(ステップS100)。図3に消耗品消費データの一例を示し、図4にジョブ管理データの一例を示す。消耗品消費データは、実施例では図3に示すように、印刷装置のID,管轄管理サーバのID,印刷装置から情報を入力した日付としてのデータ取得日,印刷装置に組み込まれたプリンタのID,印刷用紙毎の消費量,色毎の印刷用のインクカートリッジの在庫などにより構成されている。また、ジョブ管理データは、実施例では図4に示すように、印刷装置のID,管轄管理サーバのID,印刷ジョブを受け付けたジョブ受付日,受け付けた印刷ジョブに付与されるジョブ受付番号,印刷ジョブを受け付けた印刷装置のIDとしてのジョブ受付装置ID,受け付けた印刷ジョブを実行する印刷装置のIDとしてのジョブ実行装置ID,受け付けた印刷ジョブの実行予定日としてのジョブ実行予定日,ジョブ実行装置でジョブが実行された日付としてのジョブ実行日などにより構成されている。ここで、印刷ジョブは、各印刷装置50a,50bにより受け付けることができ、受け付けた印刷装置でその印刷ジョブを実行することもできる。この場合、ジョブ受付装置IDとジョブ実行装置IDには同一のIDが入力される。また、印刷ジョブは、受け付ける際に実行する装置を入力することにより、受け付けた印刷装置とは異なる印刷装置で実行することもできる。この場合、印刷ジョブを実行する装置の入力に基づいてジョブ実行装置IDが入力される。図4のジョブ管理データの例では、印刷ジョブを図1における印刷装置50aで受け付け、印刷装置50bで実行した場合が示されている。なお、印刷ジョブを受け付けた印刷装置と印刷ジョブを実行する印刷装置とが異なる場合には、印刷対象としての画像データの転送処理が必要となるが、この転送処理については後述する。
【0032】
こうして印刷装置情報を読み込むと、印刷装置情報のうち消耗品消費データについては消耗品消費データベース32に登録し、ジョブ管理データについてジョブ管理データベース34に登録する(ステップS102)。ジョブ管理データは、印刷ジョブを受け付けたときから印刷ジョブを実行するまでに情報入出力処理が実行されたときにはジョブ実行日が未入力の状態で登録されるから、ジョブ管理データベース34への登録は、既に登録されたデータのうちジョブ実行日が未入力のものについてはジョブ実行日だけが登録され、新規なものはデータ全体が登録される。
【0033】
印刷装置情報が消耗品消費データベース32やジョブ管理データベース34に登録されると、登録した消耗品消費データを管轄管理サーバIDに一致する管轄管理サーバ40に出力する(ステップS104)。前述したように、情報管理装置30から消耗品消費データを取得した管轄管理サーバ40は、取得した消耗品消費データに基づいて管轄するブロック内の印刷装置が設置されたフォトスタジオへの消耗品供給会社による消耗品の補充を管理する。
【0034】
そして、登録したジョブ管理データのうちジョブ受付装置IDとジョブ実行装置IDとが異なる未実行の印刷ジョブに対しては、印刷ジョブを受け付けた印刷装置に印刷ジョブを実行する印刷装置に向けて画像データを転送するよう指示すると共に印刷ジョブを実行する印刷装置に向けて対応するジョブ管理データを転送して印刷ジョブの実行を指示して(ステップS106)、情報入出力処理を終了する。画像データの転送指示を入力した印刷装置は、対応する画像データをネットワーク22を介して印刷ジョブを実行する印刷装置に転送する。画像データの転送とジョブ管理データの転送を受けた印刷装置は、ジョブ実行予定日以内に印刷ジョブを実行するよう印刷ジョブの受け付けが行なわれ、印刷ジョブを実行する。
【0035】
図5は、実施例の情報管理装置30により実行される課金計算通知処理の一例を示すフローチャートである。この処理は毎月1日に実行される。課金計算通知処理では、実施例の情報管理装置30は、まず、前月中に実行した印刷ジョブのうちジョブ受付装置IDとジョブ実行装置IDとが同一のジョブ管理データをジョブ管理データベース34から抽出すると共に(ステップS110)、抽出されたジョブ管理データに基づいて印刷装置毎に印刷ジョブの実行に対する課金計算を行なう(ステップS112)。ここで用いられる課金計算は、ジョブ管理データにおける用紙サイズ,用紙種類,インク種類を用いて予め設定された課金マップと照合することにより行なわれる。具体的には、A4サイズの光沢紙Aに顔料インクで印刷した場合には***円と予め課金を定めて課金マップとして記憶しておき、ジョブ管理データの用紙サイズ,用紙種類,インク種類がA4サイズ,光沢紙A,顔料インクであるときに課金マップから対応する金額を導出することによって行なうことができる。
【0036】
次に、前月中に実行した印刷ジョブのうちジョブ受付装置IDとジョブ実行装置IDとが異なるジョブ管理データをジョブ管理データベース34から抽出すると共に(ステップS114)、抽出されたジョブ管理データに基づいて印刷装置毎にジョブ受付装置としての課金計算とジョブ実行装置としての課金計算とを行なう(ステップS116,S118)。ジョブ受付装置としての課金計算は、ジョブ受付装置IDとジョブ実行装置IDとが異なるジョブ管理データにおけるジョブ受付装置IDに一致する印刷装置に対して行なわれるものであり、ジョブ実行装置としての課金計算は、ジョブ受付装置IDとジョブ実行装置IDとが異なるジョブ管理データにおけるジョブ実行装置IDに一致する印刷装置に対して行なわれるものである。この両課金計算は、実施例では、経営主体が異なるフォトスタジオ間で印刷ジョブの受け渡しが行なわれたものとして、印刷用紙のサイズや印刷用紙の種類,インクの種類などの印刷ジョブの内容に基づいて計算される利益を印刷ジョブの実行に伴って生じる利益とする際のその持分分配と消耗品に対する費用負担の持分分配とを兼ねて行なわれる。例えば、ジョブ受付装置側とジョブ実行装置側の利益持分については印刷ジョブの実行に伴って生じる利益については50%ずつや60%と40%とし、ジョブ受付装置側とジョブ実行装置側の費用負担の持分については印刷ジョブの実行に伴って消費した消耗品の費用の50%ずつや40%と60%とするなど、種々の取り決めにより行なうことができる。さらに、ジョブ受付装置IDとジョブ実行装置IDとが同一のジョブ管理データに対する印刷装置毎の印刷ジョブの実行に対する課金の持分についても計算される。この場合も、例えば、ジョブ受付装置側とジョブ実行装置側の印刷ジョブの実行に対する課金の持分についても印刷用紙のサイズや印刷用紙の種類,インクの種類などの印刷ジョブの内容に基づいて計算される課金金額の50%ずつや40%と60%,60%や40%とするなど、種々の取り決めにより行なうことができる。ここでの課金計算は、具体的には、こうした取り決めにより作成された割合に応じて、印刷装置毎に、ジョブ受付装置としての利益持分と費用負担の持分と印刷ジョブの実行に対する課金の持分との合算とジョブ実行装置としての利益持分と費用負担の持分と印刷ジョブの実行に対する課金の持分との合算を計算するものとなる。
【0037】
こうして課金計算が行なわれると、印刷装置毎に、印刷ジョブを受け付けると共に実行する装置としての印刷に対する課金とジョブ受付装置としての課金とジョブ実行装置としての課金の3種類の課金を集計し(ステップS120)、集計した課金を対応する印刷装置に通知して(ステップS122)、課金計算通知処理を終了する。なお、印刷装置への課金の通知は、3種類の課金の内訳をもって行なわれ、その手法は、単なるデータの転送としてもよく、電子文書を作成して送信するものとしてもよく、如何なる手法により通知するものとしてもよいのは勿論である。
【0038】
以上説明した実施例の情報管理装置30によれば、印刷ジョブを受け付けた印刷装置の経営主体と印刷ジョブを実行する印刷装置の経営主体とが異なる場合でも利益分配や費用負担,課金の負担の調整を自動的に行なうことができる。しかも、計算した課金については、印刷ジョブを受け付けると共に実行する装置としての印刷に対する課金とジョブ受付装置としての課金とジョブ実行装置としての課金の3種類の課金をの内訳をもって対応する印刷装置へ通知するから、課金の内訳をも知ることができる。
【0039】
こうした実施例の情報管理装置30では、図2の情報入出力処理におけるステップS100およびS102を実行する情報入力処理部30aと消耗品消費データベース32と画像関係データベース34とがジョブ情報記憶手段に相当し、図5の課金計算通知処理におけるステップS114〜S120を実行するジョブ課金処理部30dが利益持分計算手段に相当し、同じく課金計算通知処理におけるステップS122を実行するジョブ課金処理部30dが利益持分通知手段に相当する。
【0040】
実施例の情報管理装置30では、印刷装置毎にジョブ受付装置としての課金とジョブ実行装置としての課金を計算する際に、課金に含まれるものとして、印刷ジョブの実行に伴って生じる利益の持分と消耗品に対する費用負担の持分と印刷ジョブの実行に対する課金の持分について計算するものとしたが、印刷ジョブの実行に伴って生じる利益の持分と印刷ジョブの実行に対する課金の持分についてだけ計算するものとしてもよく、消耗品に対する費用負担の持分と印刷ジョブの実行に対する課金の持分についてだけ計算するものとしてもよい。また、課金計算に代えて、印刷ジョブの実行に伴って生じる利益の持分と消耗品に対する費用負担の持分について計算するものとしてもよく、あるいは、印刷ジョブの実行に伴って生じる利益の持分だけについて計算するものとしてもよい。
【0041】
実施例の情報管理装置30では、印刷装置毎に課金計算するものとしたが、印刷装置の管理者毎に課金計算するものとしてもよい。この場合、印刷装置毎に課金計算し、複数の印刷装置を管理する管理者にあっては、管理される印刷装置に対して計算された課金を集計するものとすればよい。
【0042】
実施例の情報管理装置30では、毎月1日に課金計算通知処理を行なうものとしたが、月に1回の割合で計算する場合には課金計算通知処理を行なう1日に限定されるものではなく、如何なる日としても構わない。また、2ヶ月毎に課金計算通知処理を行なうなど、異なる頻度で課金計算通知処理を行なうものとしてもよい。
【0043】
実施例の情報管理装置30では、ジョブ受付装置IDとジョブ実行装置IDとが異なる未実行の印刷ジョブに対しては、情報管理装置30が印刷ジョブを受け付けた印刷装置に印刷ジョブを実行する印刷装置に向けて画像データを転送するよう指示すると共に印刷ジョブを実行する印刷装置に向けて対応するジョブ管理データを転送して印刷ジョブの実行を指示するものとしたが、印刷ジョブを受け付けた印刷装置が、受け付けた印刷ジョブを実行する印刷装置に向けて画像データを転送すると共に印刷ジョブを実行する印刷装置に向けて対応するジョブ管理データを転送して印刷ジョブの実行を指示するものとしてもよい。
【0044】
実施例の情報管理装置30では、集計した課金を印刷装置毎にネットワーク22を介して通知するものとしたが、郵便などの手法を用いて集計した課金を印刷装置の管理者宛に通知するものとしてもよい。
【0045】
実施例では、本発明の一実施の形態として複数の印刷装置の情報を管理する情報管理装置30に適用して説明したが、実施例の情報管理装置30として説明した情報管理方法の形態としてもよい。また、コンピュータを実施例の情報管理装置30として機能させるプログラムの形態としたり、コンピュータに実施例の情報管理装置30として説明した情報管理方法における各ステップを各手順として実行させるプログラムの形態としてもよい。プログラムの形態の場合には、図2に例示した情報入出力処理や図5に例示した課金計算通知処理の各ステップを適当なプログラム言語によりプログラムすればよい。
【0046】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である情報管理装置30を含む印刷管理システム20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】実施例の情報管理装置30により実行される情報入出力処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】消耗品消費データの一例を示す説明図である。
【図4】ジョブ管理データの一例を示す説明図である。
【図5】実施例の情報管理装置30により実行される課金計算通知処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 印刷管理システム、22 ネットワーク、30 情報管理装置、30a情報入力処理部、30b 情報転送処理部、30c ジョブ転送処理部、30dジョブ課金処理部、32 消耗品消費データベース、34 ジョブ管理データベース、40 管轄管理サーバ、42 消耗品供給会社のコンピュータ、50a,50b 印刷装置。
Claims (14)
- 異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置における消耗品の消費状態を管理する印刷装置用の情報管理装置であって、
前記複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と該複数の印刷装置における印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と該複数の印刷装置において受け付けた印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けて記憶するジョブ情報記憶手段と、
該記憶したジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる利益に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側利益持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側利益持分とを所定の利益割合を用いて計算する利益持分計算手段と、
該計算された受付側利益持分と実行側利益持分とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知する利益持分通知手段と、
を備える印刷装置用の情報管理装置。 - 前記利益持分計算手段は、所定期間毎に各印刷装置の管理者毎に計算する手段である請求項1記載の印刷装置用の情報管理装置。
- 請求項1または2記載の印刷装置用の情報管理装置であって、
前記ジョブ受付情報は、前記印刷ジョブを受け付けた印刷装置を識別するジョブ受付装置識別情報を含み、
前記ジョブ実行情報は、前記印刷ジョブを実行した印刷装置を識別するジョブ実行装置識別情報を含み、
前記ジョブ内容情報は、印刷用紙のサイズ,印刷用紙の種類,インクの種類の少なくとも一つを含み、
前記利益持分計算手段は、前記受付側利益持分に対しては前記ジョブ受付装置識別情報毎に受け付けた印刷ジョブに係る印刷用紙のサイズ,印刷用紙の種類,インクの種類の少なくとも一ついずれかに基づいて計算し、前記実行側利益持分に対しては前記ジョブ実行装置識別情報毎に実行した印刷ジョブに係る印刷用紙のサイズ,印刷用紙の種類,インクの種類の少なくとも一ついずれかに基づいて計算する手段である
印刷装置用の情報管理装置。 - 請求項1ないし3いずれか記載の印刷装置用の情報管理装置であって、
前記受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる消耗品の費用負担に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側負担持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側負担持分とを所定の負担割合を用いて計算する負担持分計算手段と、
該計算された受付側負担持分と実行側負担持分とを対応する印刷装置側に通知する負担持分通知手段と、
を備える印刷装置用の情報管理装置。 - 前記負担持分計算手段は、所定期間毎に各印刷装置の管理者毎に計算する手段である請求項4記載の印刷装置用の情報管理装置。
- 請求項4または5記載の印刷装置用の情報管理装置であって、
前記ジョブ受付情報は、前記印刷ジョブを受け付けた印刷装置を識別するジョブ受付装置識別情報を含み、
前記ジョブ実行情報は、前記印刷ジョブを実行した印刷装置を識別するジョブ実行装置識別情報を含み、
前記ジョブ内容情報は、印刷の際に消費した消耗品を含み、
前記負担持分計算手段は、前記受付側負担持分に対しては前記ジョブ受付装置識別情報毎に受け付けた印刷ジョブに係る印刷の際に消費した消耗品に基づいて計算し、前記実行側負担持分に対しては前記ジョブ実行装置識別情報毎に実行した印刷ジョブに係る印刷の際に消費した消耗品に基づいて計算する手段である
印刷装置用の情報管理装置。 - 異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置に対する課金管理を行なう印刷装置用の情報管理装置であって、
前記複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と該複数の印刷装置における印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と該複数の印刷装置において受け付けた印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けて記憶するジョブ情報記憶手段と、
該記憶したジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて前記印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者に課す課金としての受付側課金と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者に課す課金としての実行側課金とを所定の課金割合を用いて計算する課金計算手段と、
該計算された受付側課金と実行側課金とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知する課金通知手段と、
を備える印刷装置用の情報管理装置。 - 前記課金計算手段は、所定期間毎に各印刷装置の管理者毎に計算する手段である請求項7記載の印刷装置用の情報管理装置。
- 請求項7または8記載の印刷装置用の情報管理装置であって、
前記ジョブ受付情報は、前記印刷ジョブを受け付けた印刷装置を識別するジョブ受付装置識別情報を含み、
前記ジョブ実行情報は、前記印刷ジョブを実行した印刷装置を識別するジョブ実行装置識別情報を含み、
前記ジョブ内容情報は、印刷用紙のサイズ,印刷用紙の種類,インクの種類の少なくとも一つを含み、
前記課金計算手段は、前記印刷用紙のサイズ,印刷用紙の種類,インクの種類の少なくとも一つを用いて印刷ジョブのジョブ金額を計算し、前記受付側課金に対しては前記ジョブ受付装置識別情報毎に受け付けた印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計に基づいて計算し、前記実行側課金に対しては前記ジョブ実行装置識別情報毎に実行した印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計に基づいて計算する手段である
印刷装置用の情報管理装置。 - 請求項9記載の印刷装置用の情報管理装置であって、
前記記憶したジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる利益に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側利益持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側利益持分とを所定の利益割合を用いて計算する利益持分計算手段と、
前記受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる消耗品の費用負担に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側負担持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側負担持分とを所定の負担割合を用いて計算する負担持分計算手段と、
を備え、
前記課金計算手段は、前記受付側課金に対しては前記ジョブ受付装置識別情報毎に受け付けた印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計と前記受付側利益持分の集計と前記受付側負担持分の集計との和に基づいて計算し、前記実行側課金に対しては前記ジョブ実行装置識別情報毎に実行した印刷ジョブに係るジョブ金額に対する受付側持分の積の集計と前記実行側利益持分の集計と前記実行側負担持分の集計との和に基づいて計算する手段である
印刷装置用の情報管理装置 - 前記受け付けた消耗品消費情報に基づいて前記複数の印刷装置への消耗品の補充指示を出力する補充指示出力手段を備える請求項1ないし10いずれか記載の印刷装置用の情報管理装置。
- コンピュータを、請求項1ないし11いずれか記載の印刷装置用の情報管理装置として機能させるプログラム。
- 異なる場所に設置されて印刷ジョブを受け付けると共に通信回線を介して該受け付けた印刷ジョブを転送して実行可能な複数の印刷装置から該複数の印刷装置により消費される消耗品に関する消耗品消費情報を受け付けて該複数の印刷装置における消耗品の消費状態を管理する印刷装置用の情報管理方法であって、
(a)前記複数の印刷装置における印刷ジョブの受け付けに関するジョブ受付情報と該複数の印刷装置における印刷ジョブの実行に関するジョブ実行情報と該複数の印刷装置において受け付けた印刷ジョブの内容に関するジョブ内容情報とを受け付けて記憶し、
(b)前記受け付けたジョブ受付情報とジョブ実行情報とジョブ内容情報とに基づいて印刷ジョブの実行に伴って生じる利益に対する該印刷ジョブを受け付けた印刷装置の管理者の持ち分としての受付側利益持分と該印刷ジョブを実行した印刷装置の管理者の持ち分としての実行側利益持分とを所定の利益割合を用いて計算し、
(c)該計算された受付側利益持分と実行側利益持分とを対応する印刷装置側のコンピュータに通知する
印刷装置用の情報管理方法。 - コンピュータに、請求項13記載の印刷装置用の情報管理方法における各ステップを各手順として実行させるプログラム。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051012 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081024 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081028 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081225 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090127 |