JP2004030357A - 配信要求先記載方法、配信要求入力方法、配信要求方法、配信方法、データ処理の方法、通信ネットワークシステムシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷メディア上で、活字情報とともに引用する映像情報の配信要求先を提示し、これをもとにユーザがキーボードやマウスよりも簡易な方法で、端末装置に配信要求を取り込んで、通信ネットワークシステム上に送出し、通信ネットワークシステム上からより早い応答で配信要求のあった映像をユーザに提供する。
【解決手段】コンテンツの配信要求先をバーコードで表示し、これをカメラなどの光学処理装置で読込み、読込んだ画像データを解析し、配信要求先を求め当該コンテンツの配信要求を送出する。通信ネットワークシステム上の通信経路中継装置に設定する経路情報を、コンテンツの識別子と伝送先の各通信経路中継装置または各ユーザの端末装置に割り付けられたIPアドレスとを関連付けて登録し、コンテンツの配信処理を実施する。
【選択図】図1
【解決手段】コンテンツの配信要求先をバーコードで表示し、これをカメラなどの光学処理装置で読込み、読込んだ画像データを解析し、配信要求先を求め当該コンテンツの配信要求を送出する。通信ネットワークシステム上の通信経路中継装置に設定する経路情報を、コンテンツの識別子と伝送先の各通信経路中継装置または各ユーザの端末装置に割り付けられたIPアドレスとを関連付けて登録し、コンテンツの配信処理を実施する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワークシステムを利用して、電子情報または物品を提供側からユーザ側に送受することに関するものであり、特に電子情報または物品についての配信要求先をユーザ側に示し、これをもとにユーザが、欲しいと望む電子情報または物品についての配信要求を発信してこれを入手するシステムとして好適な、電子情報または物品の配信要求先記載方法、配信要求入力方法、配信要求方法、配信方法、データの処理方法、および通信ネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来技術】
ユーザが、ある電子情報または物品を入手しようとする場合、まず、どこから入手したらよいかを調べる必要がある。通信販売を利用する場合は、カタログなどの印刷メディアを利用することができる。自分が、欲しい内容の分野がはっきりしている場合は、旅行雑誌、住宅雑誌などの専門誌を利用すると、欲しい分野の情報を厳選して得ることができる。近年、インターネットの普及により、欲しい電子情報または物品を、ネットで検索し、配信要求を発して取得することも可能となった。ただし、ネットで検索すると、数十万件もヒットする場合もあり、利用する側は混乱することも多い。
印刷メディアの場合も、電子情報または物品の配信要求先を調べ、その入手先に配信または配送要求を送付し、欲しい電子情報または物品を取得することができる。
電子情報または物品の配信要求先は、郵送を利用する場合は、住所であり、インターネットを利用する場合は、URLである。インターネットの普及により、端末装置から配信または配送要求を入力することが可能となったが、印刷メディアを利用する場合、配信要求先を記載しているURLをキーボードとマウスを用いて手で再入力する必要がある。
また、インターネットで安全に通信しようとする場合、鍵を使用した暗号通信が利用できる。この通信の安全を確保するには、鍵長の大きなものを使用する必要があるが、大きな鍵長のものは、暗唱するのも難しいし、この鍵を端末装置にキーボードマウスで入力するのも大変である。
従来、インターネット上で、複数のユーザが同一の情報を受信しようとする場合、H.323/MPEG−4教科書 大久保 榮 川島 正久 署 IEインスティテュートにみられるように、当該の複数のユーザを一つの配信グループに登録し、通信ネットワークシステム上に設置された通信経路を設定する装置にこの配信グループ単位にアドレスを設定して、電子情報の送受信が実施されている。このグループに登録されていないユーザは、当該電子情報の受信を希望しても、受信することができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
印刷メディアは、分野を絞って情報を提供できるため、利用するユーザには、使いやすい。また、論理的な内容は、活字情報のほうが理解しやすく、手捲りなどで手軽に利用することができる。一方、視覚的な内容は映像のほうが優れている。そこで、ユーザに活字情報と関連する映像情報を提供することとし、関連する映像情報については、配信要求先のURLを記述して提供することが考えられる。ユーザは、この活字情報を読み、適宜必要な映像情報は、URLをキーボードからPCに入力して、配信要求を送出し、映像を視聴することになる。しかし、キーボードからの入力は、紙面の手捲りに比べて非常に複雑である。そこで、本発明は、URLを手捲り程度に簡単に入力でき、映像などのWebを容易にアクセスできるようにすることを、課題としている。
さらに、安全な暗号通信を実施しようとする場合、鍵長の大きな鍵をPCに入力する必要が生じるが、この鍵情報も簡単に入力できるようにすることも課題となる。
また、ユーザが、配信側の提供する電子情報を受信しようとする場合、電子情報の配信を要求すると、この要求送出行為に従って、通信ネットワークシステム上の通信経路を設定する装置に設定のされている配信グループに追加登録され、当該電子情報の配信を受けることができるようにすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の様態によれば、ユーザが、光学機器を用いて電子情報または物品の配信要求先の情報を読込むことによる、配信要求入力方法および配信要求方法が提供される。
本発明の請求項2に記載の様態によれば、電子情報または物品の配信要求先として、光学機器を用いて読込むためのURLを表示する、配信要求先記載方法が提供される。
本発明の請求項3に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込むための電子情報または物品の配信要求先を、URLより小さいデータ量の文字列で表示する配信要求先記載方法が提供される。この方法は、URL以外の方法による配信要求先記載方法を提供する。
本発明の請求項4に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込むための電子情報または物品の配信要求先を、白と黒の2値の図形の記号を用いて表示する配信要求先記載方法が提供される。
本発明の請求項5に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込むための電子情報または物品の配信要求先を、カラーの図形の記号を用いて表示する配信要求先記載方法が提供される。
本発明の請求項6に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込むための電子情報または物品の配信要求先を、文字列とし、これをもとに、あらかじめ設定された変換ルールに従って、白と黒の2値の図形の記号またはカラーの図形の記号に変換し表示する配信要求先記載方法が提供される。
本発明の請求項7に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込むための電子情報または物品の配信要求先の文字列と、これをもとに変換された、白と黒の2値の図形の記号またはカラーの図形の記号を併記して表示する配信要求先記載方法が提供される。
【0005】
本発明の請求項8に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込んだ電子情報または物品の配信要求先の画像データ情報を解析し、解析結果をもとに、通信ネットワークシステムを経由して、配信要求先に配信または配送要求を送出する配信要求方法が提供される。
本発明の請求項9に記載の様態によれば、ユーザが要求するものが、通信ネットワークシステムを経由して伝送される電子情報とした場合、提供側は受信した配信要求をもとに、要求される電子情報を特定し、配信要求を送出したユーザに通信ネットワークシステム経由で配信する配信方法が提供される。
本発明の請求項10に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込んだ電子情報または物品の配信要求先の画像データ情報を、通信ネットワークシステム上に設置された別の画像解析装置に転送して解析し、この結果をもとに配信または配送要求を送出する配信要求方法が提供される。
本発明の請求項11に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込んだ電子情報または物品の配信要求先の画像データ情報の一部を解析し、この解析結果と残りの解析しなかった画像データの情報とを組み合わせて配信または配送要求を送出する配信要求方法が提供される。
本発明の請求項12に記載の様態によれば、通信ネットワークシステムにおいて、ある定まった複数のユーザを登録し、通信ネットワークシステム上の配信経路を設定する装置に伝送先の情報をこの登録に従って設定し、この登録されたユーザが提供側の配信装置からの電子情報を受信しているとき、別のユーザが、当該電子情報の受信を希望して当該電子情報の配信要求を送出したとき、この配信要求を提供側の配信装置への伝送処理を実施中にこの別のユーザを追加登録してこのユーザに電子情報を配信する方法が提供される。
本発明の請求項13に記載の様態によれば,別のユーザからの当該電子情報の配信要求が、当該電子情報を中継しているの配信経路を設定する装置の一つに到達したとき、この配信経路を設定する装置の伝送先の情報に当該ユーザの伝送先の情報を追加し、当該配信経路を設定する装置から当該ユーザに当該電子情報を配信する方法が提供される。
本発明の請求項14に記載の様態によれば,通信ネットワークシステム上に設置されて通信経路を設定し、伝送する電子情報を中継している装置が、各電子情報ごとに当該電子情報と伝送先の情報とを関連付けて格納し、電子情報を中継する場合、関連つけられた伝送先に一回だけ中継することによる配信方法が提供される。
本発明の請求項15に記載の様態によれば、提供側が受信した配信要求をもとに、ユーザに関する情報を収集し分析する方法が提供される。
本発明の請求項16に記載の様態によれば、提供側が受信した配信要求に対して、暗号技術を用いて配信要求内容の正当性を確認したのち、要求された電子情報を配信する方法、または物品を配送する方法が提供される。
本発明の請求17に記載の様態によれば、提供側が電子情報を暗号化して送信し、受信側が復号して当該電子情報を取得する電子情報の配信方法が提供される。本発明の請求項18に記載の様態によれば、ユーザが光学機器を用いて、記号化された画像データの情報を読み込み、読込んだ画像データを解析することにより端末装置に命令を与えて処理する方法が提供される。
本発明の請求項19に記載の様態によれば、ユーザが光学機器を用いて、ユーザが管理している鍵情報を入力し、鍵情報をもとに暗号技術を用いて、ユーザが送出しようとする電子情報を処理して送出し、当該電子情報を受信した側は、暗号技術を用いて、受信した電子情報の正当性を確認するデータの処理の方法が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施形態について説明する。
まず、図1を参照して本発明を適用した通信ネットワークシステムの構成について説明する。ここでは、ユーザは、さまざまの端末装置(情報処理装置)を使用する。端末装置は、携帯電話、PDA(携帯端末),PC(パーソナルコンピュータ)など種類を限定されないが、カメラなどの光学入力機器が接続されている。これらの端末装置は、通信ネットワークシステムと接続されるが、情報の伝送形態も携帯網、PHS,インターネットなど特に限定するものではない。
ユーザは、欲しい電子情報または物品の情報を書籍などの印刷メディアで調べる。印刷メディアには、電子情報または物品の配信要求先または配送要求先が、1次元バーコードまたは2次元バーコード状の画像データで記載されている。ユーザは、印刷メディアから欲しい電子情報または物品を見つけた場合、印刷メディアに記載されたバーコード状の画像データを光学入力機器で読み込み、配信要求として通信ネットワークシステムに送出する。この通信ネットワークシステムには、画像データの形式でユーザから伝送される配信要求を解析するための、画像解析装置と、配信要求に基づいてユーザに電子情報の配信、または物品を配送するコンテンツ配信装置が接続されている。
図2は、図1の構成の通信ネットワークシステムを用いた、電子情報の配信および物品の配送の運用形態を示している。
印刷メディアには、住宅雑誌、旅行雑誌、音楽雑誌、映画雑誌、学習雑誌、通信販売誌など、さまざまのものがある。これらの印刷メディアは、それぞれの分野に絞ってユーザに情報を提供し、あまり関係ない情報は提供しないため、ユーザに混乱をまねくことは少ない。また、これらの印刷メディアは、持ち運びでき、好きな時間、好きな場所で、手でめくりながら手軽に利用できる。これらの印刷メディアには、内容を説明したり補足する映像情報、たとえば住宅映像、ホテルの映像、旅館のメニュー、喫茶店のライブ映像、閲覧するホームページなどの電子情報の配信要求先を1次元バーコードまたは2次元バーコードの画像データで記載している。通信販売誌の場合も、同様に物品の購入要求先を、1次元バーコードまたは2次元バーコードの画像データで記載している。この電子情報の配信要求先や物品の購入要求先を示す1次元バーコードまたは2次元バーコードは、電子情報や物品を提供する側のURLとの対応関係が成立するようにしている。
図3は、雑誌等での電子情報の配信要求先の記載形態を示したものである。
活字情報(100)は、電子情報や物品の内容を、図や活字で説明する。この内容が引用する説明映像の配信要求先をURL(200)で記載し、このURLと対応関係をもつバーコード(300)を併記している。
図2にもどって、通信ネットワークシステムを用いた、電子情報の配信および物品の配送の運用形態の説明を続ける。ユーザは、印刷メディアをめくりながら見たい電子情報や、欲しい物品を見つけた場合、記載されている1次元バーコードまたは2次元バーコードの画像データを、端末装置に接続されているカメラなどの光学入力機器で撮影し、読込んだ画像データを解析して通信ネットワークシステムに配信または配送要求として送出する。
ユーザが使用する端末装置の処理能力が大きい場合、読み込んだ1次元バーコードまたは2次元バーコードの画像データを端末装置自身で解析し、電子情報や物品を提供する側のコンテンツ配信装置のURLを求め、このあて先に配信要求を送出する。
携帯電話などの処理能力の小さい端末装置の場合は、読み込んだ1次元バーコードまたは2次元バーコードの画像データを自分自身では解析せず、一旦通信ネットワークシステムに接続している画像解析装置に転送し、そこで画像解析を実施し、配信要求先のURLを求め、通信ネットワークシステムに送出する。通信ネットワークシステムに接続しているコンテンツ配信装置は、ユーザから送付される配信要求を受け付けるが、ユーザが電子情報の配信を要求している場合は、オンデマンドの配信要求として処理し、ユーザに要求された電子情報を送信する。ユーザが物品の配送を要求している場合は、倉庫または物品配送店舗に指示して物品を配送する。
【0007】
図4は、配信要求先www.mebius.co.jp/syutsugann/tokkyo.htmlを例としてURLの構成を示したものである。端末装置が接続されている通信ネットワークシステムは仮想的な階層構造を持つTCP/IPネットワークシステムであり、この中のコンピュータを識別する名前として、ドメイン名が与えられている。配信要求の対象となる電子情報は、この指定したコンピュータ上のあるディレクトリのファイルとして存在する。この実施例では、mebius.co.jpがドメイン名であり、syutsugannが、ディレクトリ名であり、tokkyo.htmlがファイル名である。
次に、図5を参照し、配信要求先のURLwww.mebius.co.jp/syutsugann/tokkyo.htmlをバーコードの画像データに変換する方法について説明する。
(1)URLのコード表示への変換
配信要求先のURLの各構成要素であるドメイン名、ディレクトリ名およびファイル名の各文字をUnicodeまたは、アスキーコードに変換する。アスキーコードに変換した場合は、W=119, .=46, m=109 , c=101 ,b=98 , , /=47 , , , と変換される。
(2)2進数表示への変換
この変換により、配信要求先www.mebius.co.jp/syutsugann/tokkyo.htmlを2進数1000 0001 0010 1100 1010 0110 , , , , , で表現することができる。
なお、ドメイン名の階層には、組織やネットワークシステムの種類をもとに定められた、トップレベルドメインとよばれるものがある。たとえば、co.jp , ne.jp , .com .net などである。このドメインは、ICANN(The Internet Corporationfor Assigned Names and Numbers ) やInterNICが管理している。これらの名前については、表1のようなドメイン名変換テーブルを別途定めて作成しておき、このテーブルに従って、co.jp = 0001、ne.jp = 0010 , com = 0011 ,net = 0101 と変換しデータの圧縮化を図ることも可能である。
また、配信要求先ドメイン名は、DNS(Domain Name System)により対応するIPアドレスを定めることができる。IPアドレスが頻繁に変更されないようなドメイン名に対しては、IPアドレスの値をそのまま2進数として設定することも可能である。この場合、Ipv4では、32ビット,Ipv6 では、128ビットとなる。
(3)データ圧縮化
得られた2進数表示データに対して圧縮処理し、データ量の軽減を図る。圧縮処理の方法としては、ランレングスなどの利用が可能である。
(4)バーコード化(バーコード画像データ生成)
(i) 2値(モノクロ)配列
このようにして、変換された配信要求先の2進数を、1次元配列MNK1(n),(n:配列の大きさ)または2次元配列 MNK2(m,n) ((m.n):配列の大きさ) としてとらえなおす。1次元配列の場合は、配信要求先の2進数の列の要素がそのまま1次元配列の要素となるが、2次元配列の場合、配信要求先の2進数の列の大きさに対して、mとnとの積mnが大きくなるようにmとnとの値を定め、2進数の列の要素を順番に2次元配列への並び替えを行う。たとえば、MNK2(i,j)の要素は、nxi+j番目の2進数の列の要素とする。
(ii) Bitmap化によるバーコード画像データの生成
1次元バーコードの場合、1次元配列MNK1(n)の要素の0を白、1を黒に対応させて1次元バーコードを定める。2次元バーコードの場合も同様に、0を白、1を黒に対応させてモノクロの画像データとしてとらえ、これをBitmapにフォーマット変換することで、2次元バーコードの画像データを得る。複数の画素で白又は黒を表示することにすれば、より大きな2次元バーコードの画像データが得られる。表2の複数の画素への0,1の割り当ては、4画素に0または1、即ち白または黒を割り当てたることにより二次元配列を設定した実施例を示している。
次に、このようにして得られたURLに対応付けられるバーコードの画像データの記載例を示す。
(a)は、1次元配列MNK1(n)により得られた1次元バーコードである。
(b)は1次元バーコードを正方形上に並べ替え、2次元上に表示したものである。カメラでの読込を念頭においた場合、カメラの視野内に表示することができる。
(c)は、2次元配列MNK1(m,n)により得られた2次元バーコードである。
図6に、バーコードの利用以外に、URLと対応付けが可能な図形での表示形態例を示す。
(a)は、URLの文字列を二次元に並べたものであり、カメラでの読込を念頭において、カメラの視野内に表示したものである。
(b) のカラーコード表示は、2次元のモノクロのコードをカラーで表示したものである。赤燈黄緑青藍紫白を、8進数の00,01,02,03,04,05,06,07に対応させたもので、1色で8ビットを表示することができ、2次元のモノクロ画像と比較して大きさを小さくすることができる。
図7は、このようなURLの画像データとしての表示方法を用いて、紙面上に複数の活字情報とともに配信要求先のURLを画像データとして表示して編集した実施例を示す。このような編集は、通信販売の商品情報、住宅情報、旅行誌、音楽雑誌、カラオケの音楽選択一覧など、雑誌の情報提供用として利用することができる。図8は、テレビの画面に、放送中の番組と関連するホームページを提供するためURLを対応する2次元バーコードの画像データで表示した実施例を示す。ユーザは、携帯電話やPDAなどの端末装置のカメラで、テレビ画面上のこの2次元バーコードの画像データを読込み配信要求を送出する。通信ネットワークシステムから配信されたホームページは、テレビと接続されている専用受信端末装置で受信しテレビに表示される。
【0008】
次に、図9を参照し、本発明を適用して、印刷メディアが活字情報と関連する映像等の電子情報を提供する場合の、通信ネットワークシステムと接続する各情報処理装置の備えるソフト処理機能について説明する。
図2で説明したように、通信ネットワークシステムには、光学機器入力を持つ端末装置と、コンテンツ配信装置が接続されている。
(1) 印刷メディア編集装置
印刷メディア編集装置は、カメラマンや取材チームが取得した情報をもとに、書籍や雑誌を作成する装置である。なお、通信ネットワークシステムとは必ずしも直接接続されている必要はない。この装置のコンテンツ情報編集機能が、取得した情報を編集する。この編集作業は、人手による作業も含まれる。編集されたコンテンツ情報が引用する映像情報に対して、配信要求先のURLの情報を記載する。URLコード化機能は、配信要求先のURLを、定められた変換ルールに従って、一次元バーコードまたは、二次元バーコードの画像データに変換する。この装置により、配信要求先のURLに対応する一次元バーコードまたは、二次元バーコードの画像データの記載された、印刷メディアが作成される。
(2) 端末装置での配信要求の送出
ユーザは、これら雑誌等の印刷メディアを捲りながら、視聴したい映像がある場合、端末装置に接続されているカメラなどの光学機器で、一次元バーコードまたは、二次元バーコードの画像データを撮影する。URLコード画像読込み機能は、一次元バーコードまたは、二次元バーコードの画像データを読み込み保存する。読み込んだ画像データは、Jpeg またはBtitmapなどの所定の画像データフォーマットを持つ。URLコード画像解析機能は、読み込んだ画像データの白を0、黒を1と認識し、2値画像データの配列に変換する。このようにして、一次元バーコードの場合、1次元配列A(k)、二次元バーコードの場合二次元配列A(m,n)が得られる。ここで、Aは1次元または2次元配列のマトリックスを示し、k及び(m,n)はこの配列の要素の大きさ示す。そして、この配列から、URLに対応する、0と1とで構成される2進信号010001****を求める。2進信号とURLには図5で説明した一定の変換ルールが定められており、URLコード変換機能は、得られた2進信号010001****から、この変換ルールに従って、配信要求先のURL即ち、www.mebius.co.jp/syutsugann /tokkyo.htmlを求める。
配信要求送出機能は、求めたURLを通信ネットワークシステム上のあて先として、ユーザが視聴したい映像の配信要求を送出する。
(3) コンテンツ配信装置
コンテンツ配信装置は、ユーザに映像や静止画などの電子情報を配信し提供する装置である。コンテンツ編集機能は、カメラマンや取材チームが取得した情報をもとに、題名や画面配置を設定し、これらの情報を組み込んでユーザに配信する映像などの電子情報の編集を行う。なお、この編集する電子情報に関する情報は、先に説明した印刷メディア編集装置により活字情報として印刷されてユーザに提供されている。編集された電子情報は、コンテンツ符号化機能により符号化の処理がなされる。符号化の方式には、MPEG1,MPEG2,MPEG4、MP3,nancyなどさまざまの種類がある。コンテンツ管理機能は、必要に応じて適用する符号化の方式を選択しコンテンツとして電子情報を管理する。管理する電子情報には、映像、音声、静止画などさまざまのものがある。
このコンテンツ管理機能は必要に応じて符号化の処理されたコンテンツをHTML,SMILなどの所定のファイルのフォーマットとで記述してコンテンツデータベースに格納する。端末装置の配信要求送出機能から通信ネットワークシステム上に送出された配信要求は、所定のプロトコルに従って、コンテンツ配信装置のオンデマンド要求受付機能に到達する。オンデマンド要求受付機能は、配信を要求されている電子情報及び配信要求を発したユーザのアドレスを特定し、コンテンツ配信機能に渡す。コンテンツ配信機能は、ユーザが要求する電子情報をコンテンツ管理機能を用いて取得し、指定されたユーザのアドレスに配信する。
(4) 端末装置でのコンテンツ受信
配信された電子情報は、MIME,HTTP,FTPなど所定のプロトコルに従って、端末装置のコンテンツ受信機能に到達し、電子情報の組み込まれたHTML,SMILなどの描画情報に従って、コンテンツ表示機能により、端末装置の表示画面上に表示され、ユーザはこれを視聴する。
【0009】
本実施例の通信ネットワークシステム配信システムにおいて、端末装置に組み込まれるURLコード画像解析機能は、端末装置にとって処理負荷のかかる機能である。
携帯電話のような処理能力の小さな端末装置では、このURLコード画像解析機能を実装せず、図2に示すしたように、通信ネットワークシステムに接続された画像解析装置にこの機能を分散せて実装し、処理の負荷の軽減を図る。
図10は、URLコード画像解析機能を通信ネットワークシステムに接続された画像解析装置に実装する場合の、端末装置と画像解析装置とのソフト処理機能について説明したものである。
(1)端末装置での処理
端末装置のURLコード画像読込機能によって、読み込まれた一次元バーコードまたは、二次元バーコードの画像データは、そのままURLコード画像転送機能により、端末装置のアドレスを付加し、事前に指定されている画像解析装置のアドレスに転送する。
(2) 画像解析装置での処理
転送された画像データは、画像解析装置のURLコード画像受付機能に到達し、図9にて説明したものと同様のURLコード画像解析機能、URLコード変換機能により配信要求先のURLを求める。配信要求送出機能は、送付された端末装置のアドレスを付加し、求めたURLを通信ネットワークシステム上のあて先として、ユーザが視聴したい電子情報の配信要求を送出する。
このようにして、URLに対応する画像データの解析を通信ネットワークシステム上の画像解析装置で実行して配信要求を送出することにより、端末装置は配信要求したコンテンツを受信し視聴することができる。
【0010】
配信要求先を示すバーコードの画像データをカメラなどの光学機器で読込み、読込んだ画像データを処理して配信要求を送出する方法には、いくつかの方法がある。この方法を図11を参照して説明する。(1) の「解析したURLデータの送付」は、ユーザが端末装置で読込んだバーコードなどの画像データを解析して、対応するURLを求め、配信要求を送付する方法である。また、(2)の「読込んだままの画像データの送付」は、読込んだままの画像データを通信ネットワークシステムに接続された画像解析装置に転送し、そこで解析してURLを求める方法であり、この(1)(2)の2通りの方法は、既に図9、図10を参照して説明した。読込んだ画像データの一部の解析を端末装置で実施し、この画像データの処理を分散して実施することも可能である。
配信要求先のURLは、図4に示す通り、ドメイン名の階層とディレクトリ名の階層とファイル名の階層とに分けることができる。(3)の「解析したドメイン名と解析しないディレクトリ名の階層とファイル名の階層の画像データの送付」は、ドメイン名の階層の画像データのみをユーザの端末装置で解析し、ここで求めたられたドメイン名をあて先とするコンテンツ配信装置に、残りのディレクトリ名の階層とファイル名の階層の画像データを添付して配信要求を送出し、コンテンツ配信装置側でディレクトリ名の階層とファイル名の画像データの解析を実施する方法である。(4)の「IPアドレスと読込んだままの画像データの送付」では、ドメイン名は、コンテンツ配信装置のIPアドレスに対応しているため、まず、このIPアドレスに対応するバーコードの画像データを、URLに対応する画像データに追加して記載し、ユーザに提供するものとする。ユーザの端末装置では、この画像データを読み込み、まず、IPアドレスに対応するバーバーコードの画像データを解析してIPアドレスを求め、このIPアドレスをあて先とするコンテンツ配信装置に、残りの読込んだままの画像データを添付して配信要求として送出し、コンテンツ配信装置側で、ディレクトリ名の階層とファイル名の階層の画像データを解析する方法である。
なお、コンテンツ配信装置側のIPアドレスが変更されたり、IPアドレスの読み込みに誤りがあって、あて先のコンテンツ配信装置に配信要求を送信できなかった場合、ユーザの端末装置は再処理として、通信ネットワークシステムに接続された画像解析装置に読込んだ画像データを転送する方法をとるものとする。ユーザの端末装置は、データ量に小さいIPアドレスの画像データみを解析するため、解析付加を軽減することができる。
(5)の「IPアドレスと解析しないディレクトリ名の階層とファイル名の階層の画像データの送付」は、(3)の方法のドメインの階層の名前をIPアドレスに置き換えてURLに対応する画像データを構成し、同様の処理を実施する方法である。ただし、この場合コンテンツ配信装置側のIPアドレスが変更された場合は、配信要求の送出ができなくなる。
【0011】
次に本発明を適用した通信ネットワークシステムでの電子情報の配信について説明する。
図2でも説明したように、配信要求先のURLに対応するバーコードを記載した雑誌等の印刷メディアは、不特定多数のユーザに提供される。これらの印刷メディアを見たユーザは、見たい電子情報について配信要求を行い、この配信要求を受信したコンテンツ配信装置は、ユーザに要求された電子情報の配信を行う。電子情報がファイル単位のもので、受信したユーザが、電子情報を最初から見たほうが望ましいものについては、ユーザごとに個別に当該電子ファイルを配信し提供する。一方、コンサートのライブ映像等のように、ユーザが途中から見ても良い電子情報については、本発名の配信方法を適用することができる。この配信方法では、配信要求を送出したユーザをひとつのグループの単位に登録してまとめ、通信ネットワークシステムの通信経路を設定する装置にこのグループに対応させて通信経路を設定し、映像の配信を実施する。以下、ここでは、通信経路を設定する装置を、通信経路中継装置と呼ぶこととする。このユーザをグループにまとめることで、通信ネットワークシステムに設置された通信経路中継装置間の映像の伝送を一回だけにすることができ、ユーザ個別に当該電子情報を配信する場合と比較して、通信ネットワークシステム上のデータ伝送量を軽減することができる。このグループは、任意のユーザが配信の要求を送ったり、視聴中止の要求を送ったりするごとに、ダイナミックにグループの編成が変化する。次に、図12、図13を参照し、このダイナミックにグループの編成を変化させて映像を配信する方法について説明する。まず、12図を参照し、通信ネットワークシステム上の配信設定について説明する。この図において、コンテンツ配信装置が配信している、ライブ映像のコンテンツをSTSとする。このコンテンツ配信装置は、通信ネットワークシステムに設置された、通信経路中継装置A, 通信経路中継装置B, 通信経路中継装置C, 通信経路中継装置Dを経由して、ユーザW1〜W6に接続している。本図において、各通信経路中継装置とユーザとの接続を実線または点線で示し、各通信経路中継装置とユーザには本図に示すIPアドレスが付与されている。この通信経路中継装置には、事前に電子情報の伝送先のIPアドレスが設定され、受信した電子情報をこの伝送先のIPアドレスに転送することができる。
ここで、ユーザW1,ユーザW3, ユーザW4が、ライブ映像のコンテンツSTSを視聴するグループとして登録され当該コンテンツSTSを受信しているものとする。本図の接続を示す実線は、コンテンツSTSが伝送される経路を示し、破線は伝送されない経路を示している。各通信経路中継装置は、経路情報データベースを備えており、コンテンツSTSの識別子とこのコンテンツを伝送するあて先のIPアドレスとを関連付けて格納している。この経路情報データベースにより、ライブ映像のコンテンツSTSを視聴するグループが登録できる。通信経路中継装置がコンテンツSTSを受信した場合、コンテンツSTSの識別子をキーとして、経路情報データベースを検索し、検索したIPアドレスをあて先としてコンテンツSTSを転送する。本実施例の場合、通信経路中継装置Aの経路情報データベース(100)には、STSの識別子とIPアドレスIPB,IPCが関連付けて格納され、通信経路中継装置Bの経路情報データベース(200)には、STSの識別子とIPアドレスIP1を関連付けて格納し、通信経路中継装置Cの経路情報データベース(300)には、STSの識別子とIPアドレスIP3、IP4を関連付けて格納している。通信経路中継装置Dには、ライブ映像のコンテンツSTSを受信するユーザとは接続していないので、経路情報データベース(400)には、STSの識別子とIPアドレスとを関連付けて格納されたデータは存在しない。
【0012】
次に、図13を参照し、ライブ映像のコンテンツSTSを受信していないユーザW6が、当該コンテンツSTSの配信要求を送出した場合を例にして、ユーザW6が、コンテンツSTSを視聴するグループとして登録されているユーザW1,ユーザW3, ユーザW4に、新たに追加登録されて当該コンテンツを受信する、通信ネットワークシステム上の処理について説明する。この図の(1)から(12)は、通信ネットワークシステム上の各装置の処理を示している。
(1)コンテンツSTSの配信
コンテンツSTSは、各通信経路中継装置の、経路情報データベースに格納されたSTSの識別子に関連付けられたIPアドレスのあて先に伝送される。
(2)コンテンツSTSの受信
この伝送方法により、ユーザW1,ユーザW3, ユーザW4が、このコンテンツSTSを受信することができる。
(3)コンテンツ配信要求の送出
ここで、コンテンツSTSを受信をしていないユーザW6がコンテンツSTSの識別子と自身のIPアドレスIP6を付加して、当該コンテンツSTSの配信要求を通信ネットワークシステム上のコンテンツ配信装置に送出する。この配信要求は、通信経路中継装置D,通信経路中継装置C,通信経路中継装置Aを経由してコンテンツ配信装置に到達する。
(4)DB(データベース)にIP6の登録
この配信要求が最初に到達した通信経路中継装置Dでは、この配信要求が到達した時点で、経路情報データベース(400)にSTSの識別子とIPアドレスIP6とを関連付けて格納する。
(5)コンテンツSTSの配信要求の転送
次に通信経路中継装置Dは、コンテンツSTSの識別とIPアドレスIP6を付加されて受信した配信要求に、さらに自身のIPアドレスIPDを付加し、通信経路中継装置Cに転送する。
(6)DB(データベース)にIPD登録
通信経路中継装置Cは、コンテンツSTSの配信要求を受信するとコンテンツSTSの識別子をキーとして経路情報データベース(300)を検索し、格納されているコンテンツSTSの識別子と関連付けられたIPアドレスIP3,IP4を検出する。そこで、この経路情報データベース(300)にIPアドレスIPDを追加登録する。
(7)コンテンツSTSの配信
通信経路中継装置Cの経路情報データベース(300)には、コンテンツSTSに関連付けられたIPアドレスが格納されているので、コンテンツSTSを中継することができる。通信経路中継装置Cが、コンテンツSTSを中継中であれば、IPアドレスIPDの登録終了後、登録されたIPアドレスIP3,IP4、IPDに対してコンテンツSTSを配信する。
(8)コンテンツSTSの受信
通信経路中継装置Cを経由して配信されたコンテンツSTSは、各通信経路中継装置の、経路情報データベースに格納されたSTSの識別子に関連付けられたIPアドレスをあて先として送信され、ユーザW3, ユーザW4および新たに配信要求を送出した, ユーザW6は、このコンテンツSTSを受信することができる。
(9)コンテンツSTSの配信要求の転送
コンテンツ配信装置側は、コンテンツSTSがどのユーザに受信されているか情報を取得する必要がある。通信経路中継装置Cからは、コンテンツSTSの識別と付加されて受信したIPアドレスに自身のIPアドレスIPCを付加し、さらにコンテンツSTSをユーザW6に配信済みの識別子を付加して、通信経路中継装置Aに転送する。通信経路中継装置Aは、受信したコンテンツSTSの配信要求のデータに、コンテンツ配信済みの識別子を検出すると、経路情報データベース(100)を操作することなく、自身のIPアドレスIPAを付加してコンテンツ配信装置に転送する。
(10)コンテンツSTSの配信要求の受信
コンテンツ配信装置は、転送されたユーザW6のコンテンツSTSの配信要求を受信し、ユーザW6がコンテンツSTSを受信していることを知る。なお、転送されたコンテンツSTSの配信要求のデータのなかに、コンテンツSTS配信済みの識別子を検出しなかった場合は、コンテンツ配信装置側で、IPアドレスのIPAとコンテンツSTSの識別子とを関連つけて追加登録しコンテンツSTSを、IPアドレスのIPAをあて先として配信する。
(11)連絡情報の送信
コンテンツSTSに関する情報、たとえばユーザW6にコンテンツSTSの受信料の情報を配信する場合、コンテンツSTSの配信要求が伝達されたのとは逆の通信経路で当該受信料の情報を送出する。この逆の通信経路は、配信要求に付加された、IPアドレスから知ることができる。
(12)連絡情報の受信
ユーザW6は、コンテンツSTSの受信料の情報など、コンテンツSTSに関する様々の情報を受信する。
なお、映像を端末装置にどのように表示するかの表示情報は、HTMLやSIMLなどのファイルに記載される。この表示情報を、常に10秒間隔とか、一定の時間間隔で配信するものとすると、ユーザW6は、映像の電子情報を受信後この表示情報を受信した時点で、当該映像を端末装置に表示し視聴することが可能となる。なお、映像の表示情報については、ユーザW6からの配信要求がコンテンツ配信装置に到達したときに、再度配信する方法をとることも可能である。
逆に、ユーザが、映像の視聴中の要求を送出した場合は、視聴中止要求が通信経路中継装置を経由するごとに、通信経路中継装置の経路情報データベースに格納されたアドレスを削除することで、設定しなおすことができる。
本実施形態において、ユーザW6が、コンテンツSTSの識別子と自身のIPアドレスIP6を付加して、当該コンテンツSTSの視聴中止要求を送出した場合、通信経路中継装置Dは、この視聴中止要求を受信し、STSの識別子とIPアドレスIP6とを関連付けて格納されたデータを経路情報データベース(400)から削除する。削除すると、経路情報データベース(400)には、STSの識別子と関連付けられた他のIPアドレスは存在しないため、通信経路中継装置Dは、コンテンツSTSを受信する必要がなくなる。そこで、通信経路中継装置Dは、通信経路中継装置Cに、受信した視聴中止要求に自身のIPアドレスのIPDを付加して転送する。このような配信要求とは逆の手順で、通信ネットワークシステムの通信経路中継装置の経路情報データベースが再設定されるとともに、コンテンツ配信装置は、ユーザW6からの視聴中止要求を受信する。
以上で、ユーザが見たい映像などのコンテンツについて配信要求を送出し、当該映像を受信するまでの通信ネットワークシステム上の処理の流れを説明した。このような、通信ネットワークシステムを利用すると、コンテンツ配信装置に送信される配信要求をもとにユーザからの情報を収集することもできる。
図14を参照し、ユーザからの情報収集についの説明する。この実施例では、ユーザは、雑誌等の印刷メディアから情報の提供を受ける。配信要求先を示すバーコードには、雑誌名を示すバーコードも、併記して記載している。ユーザは受信したい電子情報に関する配信要求先を示すバーコードを、光学機器が接続された端末装置で読み込むが、併記して記載された雑誌名のバーコードも同時に読込んで、配信要求を送出する。このようにして、コンテンツ配信側は、各ユーザから電子情報の配信要求と雑誌名の情報とを受信する。本実施例では、ユーザ1が雑誌A、ユーザ2が雑誌B,ユーザnが雑誌Aの名前を送信している。コンテンツ配信側は、この受信データを集計し、雑誌Aを送信したユーザ数、および雑誌Bを送信したユーザ数を求め、雑誌Aと雑誌Bとで、どちらが多く購読されといるかに関する情報を収集することができる。このように、配信要求以外に価値のある情報をユーザから収集することができる。
さらに、本発明に暗号技術を適用して、ユーザから送付された配信要求の認証を実施することができる。
図15を参照し、ユーザから送付された配信要求を、公開鍵暗号技術の手法を使用して認証する手順について説明する。ユーザには、秘密鍵dをバーコード化した鍵画像データと鍵画像データの識別子とをバーコード化して事前に配布しておく。この鍵画像データは、自動車の免許証サイズの大きさのカードなどに、貼り付けて配布し、ユーザの管理に委ねられる。コンテンツ配信装置には、この秘密鍵dをもとに生成された公開鍵Qをデータベースに登録しておく。またユーザが使用する端末装置には、秘密鍵dをもとに公開鍵暗号技術を用いた署名作成演算を実施するソフトが組み込まれているものとする。ユーザは、雑誌等の印刷メディアにより、情報の提供を受け、受信したい電子情報に関する配信要求先のバーコードを光学機器が接続する端末装置で読み込み、配信要求を送出するが、このとき鍵画像データも読込む。端末装置で読込み込んだ鍵画像データの識別子を認識すると、鍵画像データを解析し秘密鍵dを取得する。次に読込んだ配信要求のデータをこの秘密鍵dで署名作成演算を実施し、作成した署名作成データ、配信要求データおよび、ユーザ名を送出する。コンテンツ配信装置は、署名作成データと配信要求データを受信し、受信したユーザ名よりデータベースを検索し、ユーザの公開鍵Qを取得する。この公開鍵Qをもとに、受信した署名作成データと配信要求データに対して署名検証演算を実施し、受信した配信要求データが、当該ユーザが送付したものであることの正当性を確認する。図14や図15の実施例ではユーザは、端末装置の光学機器によりURL以外の情報として雑誌名や鍵画像データのバーコードを読込んでいる。このように、URL以外の情報を読込むことも可能であり、このような例として、電話番号や日付などの情報をバーコード化して記載したり、簡単な端末装置へのプログラム化された命令をバーコード化して記載し、端末装置の光学機器から読込んで利用することなどが可能である。
図15では、認証の対象とする配信要求のデータを、端末装置の光学機器に読み込んでいるが、認証の対象は、何もバーコードにかぎる必要はなく、端末装置から送出できる電子データであれば、医療の料金や、チケットの購入情報等なんでも良い。図16は、端末装置から送出する電子データを公開鍵暗号技術を用いて、署名作成演算を実施して送出し、受信した決済装置が、ユーザの公開鍵により、署名検証演算を実施し、認証している実施例を示している。秘密鍵に関する鍵画像データは、データ量が大きいほど、情報の安全性をますことができる。秘密鍵に関する鍵画像データは、ユーザが管理するがあるため、たとえば、免許証や健康保険証、腕時計、指輪などに表示するものとすると、ユーザにとっても安全な管理が可能となる。
秘密鍵の鍵画像データを利用すれば、暗号通信にも使用することができる。
図17は、秘密鍵の鍵画像データを利用した暗号通信の実施例を示している。
ユーザには、秘密鍵d対応するバーコードの鍵画像データを事前に配布して保有させ、電子データ配信装置には、ユーザの秘密鍵dをもとに生成された公開鍵Qを、データベースに登録しておく。このユーザに電子データを送信する場合、ユーザの公開鍵Qを使用して、当該電子データを暗号化し送信する。受信したユーザは、端末装置の光学機器により鍵画像データを読込み、秘密鍵dを取得する。この取得した秘密鍵dを使用して受信した暗号化されたデータを復号しする。電子データの復号処理の実施後は、端末装置から秘密鍵dに関するデータを削除する。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明した構成により次のような効果を奏する。
請求項1に記載されている発明は、情報の配信要求先を光学機器により読込むため、この配信要求先を手で書き込んだり、キーボードでパソコンに入力する方法と比較して、操作が容易でありまた人為的な書き込み誤りや入力の誤りを小さくできる効果が得られる。
請求項2に記載されている発明は、配信要求先の情報が、URLで表示されているため、読込んで解析した結果得られたURLをそのまま、通信ネットワークシステム上に配信要求として送出できる効果が得られる。
請求項3に記載されている発明は、URLより小さいデータ量で記述してあるので、光学機器で読込んだときの解析処理の負荷を軽減できる効果が得られる。
請求項4に記載されている発明は、白と黒の2値を1または0に対応させて識別できるので、光学機器で読込んだ場合、文字の画像データの認識より解析のための負荷を軽減できる効果が得られる。
請求項5に記載されている発明において、カラーの図形の記号は、白黒の図形の記号よりも情報量が多いので、同じ配信要求先を記述した場合、記述する図形の記号の量を、白黒の図形の記号より小さくできる効果が得られる。
請求項6に記載されている発明は、図形の記号と文字との変換ルールが定められているので、図形を読込んでこの変換ルールに従って自動的に解析して配信要求先をもとめ、そのまま配信要求として送出できる効果が得られる。
請求項7に記載されている発明は、図形の記号と配信要求先を指定する文字列とを併記して記載しているため、光学機器で読込もうとした場合、どれを読込んだらよいか、文字列をみながら目視で確認できる効果が得られる。
請求項8に記載されている発明は、光学機器で読込んで解析して求めた配信要求先をもとに、読み込みの動作後そのまま配信要求を光学機器が接続している通信ネットワークシステムに送出できる効果が得られる。
請求項9に記載されている発明は、ネットワークシステム上で取り扱いやすい電子情報をユーザに提供するしているため、ユーザが配信要求を送出し,この要求が情報の提供側に達すると、ネットワークシステムを経由してそのままユーザに当該電子情報を配信できる効果が得られる。
請求項10に記載されている発明は、ユーザが光学機器を用いて読込んだ情報の解析を、通信ネットワークシステムに接続された別の装置で実施するので、ユーザが使用する端末装置の処理の負荷を軽減する効果が得られる。
請求項11に記載されている発明は、ユーザが光学機器を用いて読込んだ情報の一部をユーザが使用する端末装置で解析し処理しているので、請求項10の発明の読込んだ情報をそのまま通信ネットワークシステムに接続された別の装置に転送して解析する方法と比較して、ユーザが使用する端末装置への処理の応答時間を短くする効果が得られる。
請求項12に記載されている発明は、ある定まった電子情報に対して、この電子情報の提供側とある定またユーザの間で通信ネットワークシステム上の配信経路を設定し、当該電子情報をこの定まったユーザで受信している状態において、別のユーザが当該電子情報を受信しようとして、配信要求を、提供側に送出した場合、この送出行為に基づいて、通信ネットワークシステム上の配信経路が追加設定され、この別のユーザにも当該電子情報を配信できる効果が得られる。
請求項13に記載されている発明は、ユーザが電子情報の配信要求を、提供側配信装置に送出するとき、この配信要求が電子情報を伝送している通信ネットワークシステム上の配信経路を設定している装置に到達したとき、その時点で当該装置から、当該電子情報をユーザに向けた送信が実施されるので、ユーザの配信要求送出から受信までの応答時間を短くできる効果が得られる。
また、電子情報の送信処理が、通信ネットワークシステム上に複数設置している配信経路を設定する装置に分散して実施されるので、規模の大きな数のユーザ対する電子情報配信が可能となる。
請求項14に記載されている発明は, 通信ネットワークシステム上に設置している配信経路を設定する装置の経路の設定を、伝送する電子情報と伝送先のあて先に関する情報とを関連付けて設定するので、伝送する電子情報ごとに個別に配信する複数のユーザを定め、この複数のユーザに対して、当該電子情報を配信できる効果が得られる。
請求項15に記載されている発明は、ユーザからの配信要求を受信することで、付随して送付される情報を収集しているので、この付随して送付される情報に関して新たにユーザに回答を要求する必要もなく、また配信要求の情報以外に配信要求データの利用価値を高める効果が得られる。
請求項16に記載されている発明は、暗号技術の認証機能を利用して情報や物品を送受するので、第三者による不正な送受を防止できる効果が得られる。また、ユーザの管理する鍵情報を光学機器を使用して読込むため、ユーザには暗唱できないような大きな鍵をユーザに保有させて利用できる効果が得られる。
請求項17に記載されている発明は、電子情報の提供側からユーザに電子情報を暗号化して提供する効果が得られる。
請求項18に記載の発明は、ユーザが使用する端末に入力する命令を、光学機器で読込むことで、入力できるため、キーボードで入力する方法と比較して、操作が容易となる効果が得られる。
請求項19に記載されている発明は、暗号技術の認証機能を利用して電子情報を送受する場合、ユーザには暗唱できないような大きな鍵をユーザに持たせて利用できる効果が得られる。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】通信ネットワークシステムの構成を示す説明図である。
【図2】通信ネットワークシステムの運用形態を示す説明図である。
【図3】本発名を適用し、活字情報とともに引用する映像等の電子情報の配信要求先の表示形態の説明図である。
【図4】URLの構成を示す。
【図5】URLのバーコードへの変換方法を示すフロー図である。
【図6】本発明のURLの表示形態を示す説明図である。
【図7】本発明を適用した雑誌での情報の提供形態を示す説明図である。
【図8】本発明を適用したテレビ画面での表示形態を示す説明図である。
【図9】通信ネットワークシステムの各部の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図10】本発明を適用して画像解析装置を運用する場合の各部の機能ブロック図である。
【図11】本発明を適用して、配信要求先を示すバーコードの画像データを読込んで、配信要求を送出するときの画像データの処理内容を示す説明図である。
【図12】本発明を適用した、通信ネットワークシステム上の経路情報データベースの設定内容を示す説明図である。
【図13】本発明を適用した、通信ネットワークシステム上の配信処理の遷移を示す説明
図である。
【図14】本発明を適用して、電子情報を通信ネットワークシステム上で配信した際の、ユーザからの情報の収集についての説明図である。
【図15】バーコードを利用した配信要求データ認証のフロー図である。
【図16】バーコードを利用した電子データ認証のフロー図である。
【図17】バーコードを利用した暗号化通信のフロー図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワークシステムを利用して、電子情報または物品を提供側からユーザ側に送受することに関するものであり、特に電子情報または物品についての配信要求先をユーザ側に示し、これをもとにユーザが、欲しいと望む電子情報または物品についての配信要求を発信してこれを入手するシステムとして好適な、電子情報または物品の配信要求先記載方法、配信要求入力方法、配信要求方法、配信方法、データの処理方法、および通信ネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来技術】
ユーザが、ある電子情報または物品を入手しようとする場合、まず、どこから入手したらよいかを調べる必要がある。通信販売を利用する場合は、カタログなどの印刷メディアを利用することができる。自分が、欲しい内容の分野がはっきりしている場合は、旅行雑誌、住宅雑誌などの専門誌を利用すると、欲しい分野の情報を厳選して得ることができる。近年、インターネットの普及により、欲しい電子情報または物品を、ネットで検索し、配信要求を発して取得することも可能となった。ただし、ネットで検索すると、数十万件もヒットする場合もあり、利用する側は混乱することも多い。
印刷メディアの場合も、電子情報または物品の配信要求先を調べ、その入手先に配信または配送要求を送付し、欲しい電子情報または物品を取得することができる。
電子情報または物品の配信要求先は、郵送を利用する場合は、住所であり、インターネットを利用する場合は、URLである。インターネットの普及により、端末装置から配信または配送要求を入力することが可能となったが、印刷メディアを利用する場合、配信要求先を記載しているURLをキーボードとマウスを用いて手で再入力する必要がある。
また、インターネットで安全に通信しようとする場合、鍵を使用した暗号通信が利用できる。この通信の安全を確保するには、鍵長の大きなものを使用する必要があるが、大きな鍵長のものは、暗唱するのも難しいし、この鍵を端末装置にキーボードマウスで入力するのも大変である。
従来、インターネット上で、複数のユーザが同一の情報を受信しようとする場合、H.323/MPEG−4教科書 大久保 榮 川島 正久 署 IEインスティテュートにみられるように、当該の複数のユーザを一つの配信グループに登録し、通信ネットワークシステム上に設置された通信経路を設定する装置にこの配信グループ単位にアドレスを設定して、電子情報の送受信が実施されている。このグループに登録されていないユーザは、当該電子情報の受信を希望しても、受信することができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
印刷メディアは、分野を絞って情報を提供できるため、利用するユーザには、使いやすい。また、論理的な内容は、活字情報のほうが理解しやすく、手捲りなどで手軽に利用することができる。一方、視覚的な内容は映像のほうが優れている。そこで、ユーザに活字情報と関連する映像情報を提供することとし、関連する映像情報については、配信要求先のURLを記述して提供することが考えられる。ユーザは、この活字情報を読み、適宜必要な映像情報は、URLをキーボードからPCに入力して、配信要求を送出し、映像を視聴することになる。しかし、キーボードからの入力は、紙面の手捲りに比べて非常に複雑である。そこで、本発明は、URLを手捲り程度に簡単に入力でき、映像などのWebを容易にアクセスできるようにすることを、課題としている。
さらに、安全な暗号通信を実施しようとする場合、鍵長の大きな鍵をPCに入力する必要が生じるが、この鍵情報も簡単に入力できるようにすることも課題となる。
また、ユーザが、配信側の提供する電子情報を受信しようとする場合、電子情報の配信を要求すると、この要求送出行為に従って、通信ネットワークシステム上の通信経路を設定する装置に設定のされている配信グループに追加登録され、当該電子情報の配信を受けることができるようにすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の様態によれば、ユーザが、光学機器を用いて電子情報または物品の配信要求先の情報を読込むことによる、配信要求入力方法および配信要求方法が提供される。
本発明の請求項2に記載の様態によれば、電子情報または物品の配信要求先として、光学機器を用いて読込むためのURLを表示する、配信要求先記載方法が提供される。
本発明の請求項3に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込むための電子情報または物品の配信要求先を、URLより小さいデータ量の文字列で表示する配信要求先記載方法が提供される。この方法は、URL以外の方法による配信要求先記載方法を提供する。
本発明の請求項4に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込むための電子情報または物品の配信要求先を、白と黒の2値の図形の記号を用いて表示する配信要求先記載方法が提供される。
本発明の請求項5に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込むための電子情報または物品の配信要求先を、カラーの図形の記号を用いて表示する配信要求先記載方法が提供される。
本発明の請求項6に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込むための電子情報または物品の配信要求先を、文字列とし、これをもとに、あらかじめ設定された変換ルールに従って、白と黒の2値の図形の記号またはカラーの図形の記号に変換し表示する配信要求先記載方法が提供される。
本発明の請求項7に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込むための電子情報または物品の配信要求先の文字列と、これをもとに変換された、白と黒の2値の図形の記号またはカラーの図形の記号を併記して表示する配信要求先記載方法が提供される。
【0005】
本発明の請求項8に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込んだ電子情報または物品の配信要求先の画像データ情報を解析し、解析結果をもとに、通信ネットワークシステムを経由して、配信要求先に配信または配送要求を送出する配信要求方法が提供される。
本発明の請求項9に記載の様態によれば、ユーザが要求するものが、通信ネットワークシステムを経由して伝送される電子情報とした場合、提供側は受信した配信要求をもとに、要求される電子情報を特定し、配信要求を送出したユーザに通信ネットワークシステム経由で配信する配信方法が提供される。
本発明の請求項10に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込んだ電子情報または物品の配信要求先の画像データ情報を、通信ネットワークシステム上に設置された別の画像解析装置に転送して解析し、この結果をもとに配信または配送要求を送出する配信要求方法が提供される。
本発明の請求項11に記載の様態によれば、光学機器を用いて読み込んだ電子情報または物品の配信要求先の画像データ情報の一部を解析し、この解析結果と残りの解析しなかった画像データの情報とを組み合わせて配信または配送要求を送出する配信要求方法が提供される。
本発明の請求項12に記載の様態によれば、通信ネットワークシステムにおいて、ある定まった複数のユーザを登録し、通信ネットワークシステム上の配信経路を設定する装置に伝送先の情報をこの登録に従って設定し、この登録されたユーザが提供側の配信装置からの電子情報を受信しているとき、別のユーザが、当該電子情報の受信を希望して当該電子情報の配信要求を送出したとき、この配信要求を提供側の配信装置への伝送処理を実施中にこの別のユーザを追加登録してこのユーザに電子情報を配信する方法が提供される。
本発明の請求項13に記載の様態によれば,別のユーザからの当該電子情報の配信要求が、当該電子情報を中継しているの配信経路を設定する装置の一つに到達したとき、この配信経路を設定する装置の伝送先の情報に当該ユーザの伝送先の情報を追加し、当該配信経路を設定する装置から当該ユーザに当該電子情報を配信する方法が提供される。
本発明の請求項14に記載の様態によれば,通信ネットワークシステム上に設置されて通信経路を設定し、伝送する電子情報を中継している装置が、各電子情報ごとに当該電子情報と伝送先の情報とを関連付けて格納し、電子情報を中継する場合、関連つけられた伝送先に一回だけ中継することによる配信方法が提供される。
本発明の請求項15に記載の様態によれば、提供側が受信した配信要求をもとに、ユーザに関する情報を収集し分析する方法が提供される。
本発明の請求項16に記載の様態によれば、提供側が受信した配信要求に対して、暗号技術を用いて配信要求内容の正当性を確認したのち、要求された電子情報を配信する方法、または物品を配送する方法が提供される。
本発明の請求17に記載の様態によれば、提供側が電子情報を暗号化して送信し、受信側が復号して当該電子情報を取得する電子情報の配信方法が提供される。本発明の請求項18に記載の様態によれば、ユーザが光学機器を用いて、記号化された画像データの情報を読み込み、読込んだ画像データを解析することにより端末装置に命令を与えて処理する方法が提供される。
本発明の請求項19に記載の様態によれば、ユーザが光学機器を用いて、ユーザが管理している鍵情報を入力し、鍵情報をもとに暗号技術を用いて、ユーザが送出しようとする電子情報を処理して送出し、当該電子情報を受信した側は、暗号技術を用いて、受信した電子情報の正当性を確認するデータの処理の方法が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施形態について説明する。
まず、図1を参照して本発明を適用した通信ネットワークシステムの構成について説明する。ここでは、ユーザは、さまざまの端末装置(情報処理装置)を使用する。端末装置は、携帯電話、PDA(携帯端末),PC(パーソナルコンピュータ)など種類を限定されないが、カメラなどの光学入力機器が接続されている。これらの端末装置は、通信ネットワークシステムと接続されるが、情報の伝送形態も携帯網、PHS,インターネットなど特に限定するものではない。
ユーザは、欲しい電子情報または物品の情報を書籍などの印刷メディアで調べる。印刷メディアには、電子情報または物品の配信要求先または配送要求先が、1次元バーコードまたは2次元バーコード状の画像データで記載されている。ユーザは、印刷メディアから欲しい電子情報または物品を見つけた場合、印刷メディアに記載されたバーコード状の画像データを光学入力機器で読み込み、配信要求として通信ネットワークシステムに送出する。この通信ネットワークシステムには、画像データの形式でユーザから伝送される配信要求を解析するための、画像解析装置と、配信要求に基づいてユーザに電子情報の配信、または物品を配送するコンテンツ配信装置が接続されている。
図2は、図1の構成の通信ネットワークシステムを用いた、電子情報の配信および物品の配送の運用形態を示している。
印刷メディアには、住宅雑誌、旅行雑誌、音楽雑誌、映画雑誌、学習雑誌、通信販売誌など、さまざまのものがある。これらの印刷メディアは、それぞれの分野に絞ってユーザに情報を提供し、あまり関係ない情報は提供しないため、ユーザに混乱をまねくことは少ない。また、これらの印刷メディアは、持ち運びでき、好きな時間、好きな場所で、手でめくりながら手軽に利用できる。これらの印刷メディアには、内容を説明したり補足する映像情報、たとえば住宅映像、ホテルの映像、旅館のメニュー、喫茶店のライブ映像、閲覧するホームページなどの電子情報の配信要求先を1次元バーコードまたは2次元バーコードの画像データで記載している。通信販売誌の場合も、同様に物品の購入要求先を、1次元バーコードまたは2次元バーコードの画像データで記載している。この電子情報の配信要求先や物品の購入要求先を示す1次元バーコードまたは2次元バーコードは、電子情報や物品を提供する側のURLとの対応関係が成立するようにしている。
図3は、雑誌等での電子情報の配信要求先の記載形態を示したものである。
活字情報(100)は、電子情報や物品の内容を、図や活字で説明する。この内容が引用する説明映像の配信要求先をURL(200)で記載し、このURLと対応関係をもつバーコード(300)を併記している。
図2にもどって、通信ネットワークシステムを用いた、電子情報の配信および物品の配送の運用形態の説明を続ける。ユーザは、印刷メディアをめくりながら見たい電子情報や、欲しい物品を見つけた場合、記載されている1次元バーコードまたは2次元バーコードの画像データを、端末装置に接続されているカメラなどの光学入力機器で撮影し、読込んだ画像データを解析して通信ネットワークシステムに配信または配送要求として送出する。
ユーザが使用する端末装置の処理能力が大きい場合、読み込んだ1次元バーコードまたは2次元バーコードの画像データを端末装置自身で解析し、電子情報や物品を提供する側のコンテンツ配信装置のURLを求め、このあて先に配信要求を送出する。
携帯電話などの処理能力の小さい端末装置の場合は、読み込んだ1次元バーコードまたは2次元バーコードの画像データを自分自身では解析せず、一旦通信ネットワークシステムに接続している画像解析装置に転送し、そこで画像解析を実施し、配信要求先のURLを求め、通信ネットワークシステムに送出する。通信ネットワークシステムに接続しているコンテンツ配信装置は、ユーザから送付される配信要求を受け付けるが、ユーザが電子情報の配信を要求している場合は、オンデマンドの配信要求として処理し、ユーザに要求された電子情報を送信する。ユーザが物品の配送を要求している場合は、倉庫または物品配送店舗に指示して物品を配送する。
【0007】
図4は、配信要求先www.mebius.co.jp/syutsugann/tokkyo.htmlを例としてURLの構成を示したものである。端末装置が接続されている通信ネットワークシステムは仮想的な階層構造を持つTCP/IPネットワークシステムであり、この中のコンピュータを識別する名前として、ドメイン名が与えられている。配信要求の対象となる電子情報は、この指定したコンピュータ上のあるディレクトリのファイルとして存在する。この実施例では、mebius.co.jpがドメイン名であり、syutsugannが、ディレクトリ名であり、tokkyo.htmlがファイル名である。
次に、図5を参照し、配信要求先のURLwww.mebius.co.jp/syutsugann/tokkyo.htmlをバーコードの画像データに変換する方法について説明する。
(1)URLのコード表示への変換
配信要求先のURLの各構成要素であるドメイン名、ディレクトリ名およびファイル名の各文字をUnicodeまたは、アスキーコードに変換する。アスキーコードに変換した場合は、W=119, .=46, m=109 , c=101 ,b=98 , , /=47 , , , と変換される。
(2)2進数表示への変換
この変換により、配信要求先www.mebius.co.jp/syutsugann/tokkyo.htmlを2進数1000 0001 0010 1100 1010 0110 , , , , , で表現することができる。
なお、ドメイン名の階層には、組織やネットワークシステムの種類をもとに定められた、トップレベルドメインとよばれるものがある。たとえば、co.jp , ne.jp , .com .net などである。このドメインは、ICANN(The Internet Corporationfor Assigned Names and Numbers ) やInterNICが管理している。これらの名前については、表1のようなドメイン名変換テーブルを別途定めて作成しておき、このテーブルに従って、co.jp = 0001、ne.jp = 0010 , com = 0011 ,net = 0101 と変換しデータの圧縮化を図ることも可能である。
また、配信要求先ドメイン名は、DNS(Domain Name System)により対応するIPアドレスを定めることができる。IPアドレスが頻繁に変更されないようなドメイン名に対しては、IPアドレスの値をそのまま2進数として設定することも可能である。この場合、Ipv4では、32ビット,Ipv6 では、128ビットとなる。
(3)データ圧縮化
得られた2進数表示データに対して圧縮処理し、データ量の軽減を図る。圧縮処理の方法としては、ランレングスなどの利用が可能である。
(4)バーコード化(バーコード画像データ生成)
(i) 2値(モノクロ)配列
このようにして、変換された配信要求先の2進数を、1次元配列MNK1(n),(n:配列の大きさ)または2次元配列 MNK2(m,n) ((m.n):配列の大きさ) としてとらえなおす。1次元配列の場合は、配信要求先の2進数の列の要素がそのまま1次元配列の要素となるが、2次元配列の場合、配信要求先の2進数の列の大きさに対して、mとnとの積mnが大きくなるようにmとnとの値を定め、2進数の列の要素を順番に2次元配列への並び替えを行う。たとえば、MNK2(i,j)の要素は、nxi+j番目の2進数の列の要素とする。
(ii) Bitmap化によるバーコード画像データの生成
1次元バーコードの場合、1次元配列MNK1(n)の要素の0を白、1を黒に対応させて1次元バーコードを定める。2次元バーコードの場合も同様に、0を白、1を黒に対応させてモノクロの画像データとしてとらえ、これをBitmapにフォーマット変換することで、2次元バーコードの画像データを得る。複数の画素で白又は黒を表示することにすれば、より大きな2次元バーコードの画像データが得られる。表2の複数の画素への0,1の割り当ては、4画素に0または1、即ち白または黒を割り当てたることにより二次元配列を設定した実施例を示している。
次に、このようにして得られたURLに対応付けられるバーコードの画像データの記載例を示す。
(a)は、1次元配列MNK1(n)により得られた1次元バーコードである。
(b)は1次元バーコードを正方形上に並べ替え、2次元上に表示したものである。カメラでの読込を念頭においた場合、カメラの視野内に表示することができる。
(c)は、2次元配列MNK1(m,n)により得られた2次元バーコードである。
図6に、バーコードの利用以外に、URLと対応付けが可能な図形での表示形態例を示す。
(a)は、URLの文字列を二次元に並べたものであり、カメラでの読込を念頭において、カメラの視野内に表示したものである。
(b) のカラーコード表示は、2次元のモノクロのコードをカラーで表示したものである。赤燈黄緑青藍紫白を、8進数の00,01,02,03,04,05,06,07に対応させたもので、1色で8ビットを表示することができ、2次元のモノクロ画像と比較して大きさを小さくすることができる。
図7は、このようなURLの画像データとしての表示方法を用いて、紙面上に複数の活字情報とともに配信要求先のURLを画像データとして表示して編集した実施例を示す。このような編集は、通信販売の商品情報、住宅情報、旅行誌、音楽雑誌、カラオケの音楽選択一覧など、雑誌の情報提供用として利用することができる。図8は、テレビの画面に、放送中の番組と関連するホームページを提供するためURLを対応する2次元バーコードの画像データで表示した実施例を示す。ユーザは、携帯電話やPDAなどの端末装置のカメラで、テレビ画面上のこの2次元バーコードの画像データを読込み配信要求を送出する。通信ネットワークシステムから配信されたホームページは、テレビと接続されている専用受信端末装置で受信しテレビに表示される。
【0008】
次に、図9を参照し、本発明を適用して、印刷メディアが活字情報と関連する映像等の電子情報を提供する場合の、通信ネットワークシステムと接続する各情報処理装置の備えるソフト処理機能について説明する。
図2で説明したように、通信ネットワークシステムには、光学機器入力を持つ端末装置と、コンテンツ配信装置が接続されている。
(1) 印刷メディア編集装置
印刷メディア編集装置は、カメラマンや取材チームが取得した情報をもとに、書籍や雑誌を作成する装置である。なお、通信ネットワークシステムとは必ずしも直接接続されている必要はない。この装置のコンテンツ情報編集機能が、取得した情報を編集する。この編集作業は、人手による作業も含まれる。編集されたコンテンツ情報が引用する映像情報に対して、配信要求先のURLの情報を記載する。URLコード化機能は、配信要求先のURLを、定められた変換ルールに従って、一次元バーコードまたは、二次元バーコードの画像データに変換する。この装置により、配信要求先のURLに対応する一次元バーコードまたは、二次元バーコードの画像データの記載された、印刷メディアが作成される。
(2) 端末装置での配信要求の送出
ユーザは、これら雑誌等の印刷メディアを捲りながら、視聴したい映像がある場合、端末装置に接続されているカメラなどの光学機器で、一次元バーコードまたは、二次元バーコードの画像データを撮影する。URLコード画像読込み機能は、一次元バーコードまたは、二次元バーコードの画像データを読み込み保存する。読み込んだ画像データは、Jpeg またはBtitmapなどの所定の画像データフォーマットを持つ。URLコード画像解析機能は、読み込んだ画像データの白を0、黒を1と認識し、2値画像データの配列に変換する。このようにして、一次元バーコードの場合、1次元配列A(k)、二次元バーコードの場合二次元配列A(m,n)が得られる。ここで、Aは1次元または2次元配列のマトリックスを示し、k及び(m,n)はこの配列の要素の大きさ示す。そして、この配列から、URLに対応する、0と1とで構成される2進信号010001****を求める。2進信号とURLには図5で説明した一定の変換ルールが定められており、URLコード変換機能は、得られた2進信号010001****から、この変換ルールに従って、配信要求先のURL即ち、www.mebius.co.jp/syutsugann /tokkyo.htmlを求める。
配信要求送出機能は、求めたURLを通信ネットワークシステム上のあて先として、ユーザが視聴したい映像の配信要求を送出する。
(3) コンテンツ配信装置
コンテンツ配信装置は、ユーザに映像や静止画などの電子情報を配信し提供する装置である。コンテンツ編集機能は、カメラマンや取材チームが取得した情報をもとに、題名や画面配置を設定し、これらの情報を組み込んでユーザに配信する映像などの電子情報の編集を行う。なお、この編集する電子情報に関する情報は、先に説明した印刷メディア編集装置により活字情報として印刷されてユーザに提供されている。編集された電子情報は、コンテンツ符号化機能により符号化の処理がなされる。符号化の方式には、MPEG1,MPEG2,MPEG4、MP3,nancyなどさまざまの種類がある。コンテンツ管理機能は、必要に応じて適用する符号化の方式を選択しコンテンツとして電子情報を管理する。管理する電子情報には、映像、音声、静止画などさまざまのものがある。
このコンテンツ管理機能は必要に応じて符号化の処理されたコンテンツをHTML,SMILなどの所定のファイルのフォーマットとで記述してコンテンツデータベースに格納する。端末装置の配信要求送出機能から通信ネットワークシステム上に送出された配信要求は、所定のプロトコルに従って、コンテンツ配信装置のオンデマンド要求受付機能に到達する。オンデマンド要求受付機能は、配信を要求されている電子情報及び配信要求を発したユーザのアドレスを特定し、コンテンツ配信機能に渡す。コンテンツ配信機能は、ユーザが要求する電子情報をコンテンツ管理機能を用いて取得し、指定されたユーザのアドレスに配信する。
(4) 端末装置でのコンテンツ受信
配信された電子情報は、MIME,HTTP,FTPなど所定のプロトコルに従って、端末装置のコンテンツ受信機能に到達し、電子情報の組み込まれたHTML,SMILなどの描画情報に従って、コンテンツ表示機能により、端末装置の表示画面上に表示され、ユーザはこれを視聴する。
【0009】
本実施例の通信ネットワークシステム配信システムにおいて、端末装置に組み込まれるURLコード画像解析機能は、端末装置にとって処理負荷のかかる機能である。
携帯電話のような処理能力の小さな端末装置では、このURLコード画像解析機能を実装せず、図2に示すしたように、通信ネットワークシステムに接続された画像解析装置にこの機能を分散せて実装し、処理の負荷の軽減を図る。
図10は、URLコード画像解析機能を通信ネットワークシステムに接続された画像解析装置に実装する場合の、端末装置と画像解析装置とのソフト処理機能について説明したものである。
(1)端末装置での処理
端末装置のURLコード画像読込機能によって、読み込まれた一次元バーコードまたは、二次元バーコードの画像データは、そのままURLコード画像転送機能により、端末装置のアドレスを付加し、事前に指定されている画像解析装置のアドレスに転送する。
(2) 画像解析装置での処理
転送された画像データは、画像解析装置のURLコード画像受付機能に到達し、図9にて説明したものと同様のURLコード画像解析機能、URLコード変換機能により配信要求先のURLを求める。配信要求送出機能は、送付された端末装置のアドレスを付加し、求めたURLを通信ネットワークシステム上のあて先として、ユーザが視聴したい電子情報の配信要求を送出する。
このようにして、URLに対応する画像データの解析を通信ネットワークシステム上の画像解析装置で実行して配信要求を送出することにより、端末装置は配信要求したコンテンツを受信し視聴することができる。
【0010】
配信要求先を示すバーコードの画像データをカメラなどの光学機器で読込み、読込んだ画像データを処理して配信要求を送出する方法には、いくつかの方法がある。この方法を図11を参照して説明する。(1) の「解析したURLデータの送付」は、ユーザが端末装置で読込んだバーコードなどの画像データを解析して、対応するURLを求め、配信要求を送付する方法である。また、(2)の「読込んだままの画像データの送付」は、読込んだままの画像データを通信ネットワークシステムに接続された画像解析装置に転送し、そこで解析してURLを求める方法であり、この(1)(2)の2通りの方法は、既に図9、図10を参照して説明した。読込んだ画像データの一部の解析を端末装置で実施し、この画像データの処理を分散して実施することも可能である。
配信要求先のURLは、図4に示す通り、ドメイン名の階層とディレクトリ名の階層とファイル名の階層とに分けることができる。(3)の「解析したドメイン名と解析しないディレクトリ名の階層とファイル名の階層の画像データの送付」は、ドメイン名の階層の画像データのみをユーザの端末装置で解析し、ここで求めたられたドメイン名をあて先とするコンテンツ配信装置に、残りのディレクトリ名の階層とファイル名の階層の画像データを添付して配信要求を送出し、コンテンツ配信装置側でディレクトリ名の階層とファイル名の画像データの解析を実施する方法である。(4)の「IPアドレスと読込んだままの画像データの送付」では、ドメイン名は、コンテンツ配信装置のIPアドレスに対応しているため、まず、このIPアドレスに対応するバーコードの画像データを、URLに対応する画像データに追加して記載し、ユーザに提供するものとする。ユーザの端末装置では、この画像データを読み込み、まず、IPアドレスに対応するバーバーコードの画像データを解析してIPアドレスを求め、このIPアドレスをあて先とするコンテンツ配信装置に、残りの読込んだままの画像データを添付して配信要求として送出し、コンテンツ配信装置側で、ディレクトリ名の階層とファイル名の階層の画像データを解析する方法である。
なお、コンテンツ配信装置側のIPアドレスが変更されたり、IPアドレスの読み込みに誤りがあって、あて先のコンテンツ配信装置に配信要求を送信できなかった場合、ユーザの端末装置は再処理として、通信ネットワークシステムに接続された画像解析装置に読込んだ画像データを転送する方法をとるものとする。ユーザの端末装置は、データ量に小さいIPアドレスの画像データみを解析するため、解析付加を軽減することができる。
(5)の「IPアドレスと解析しないディレクトリ名の階層とファイル名の階層の画像データの送付」は、(3)の方法のドメインの階層の名前をIPアドレスに置き換えてURLに対応する画像データを構成し、同様の処理を実施する方法である。ただし、この場合コンテンツ配信装置側のIPアドレスが変更された場合は、配信要求の送出ができなくなる。
【0011】
次に本発明を適用した通信ネットワークシステムでの電子情報の配信について説明する。
図2でも説明したように、配信要求先のURLに対応するバーコードを記載した雑誌等の印刷メディアは、不特定多数のユーザに提供される。これらの印刷メディアを見たユーザは、見たい電子情報について配信要求を行い、この配信要求を受信したコンテンツ配信装置は、ユーザに要求された電子情報の配信を行う。電子情報がファイル単位のもので、受信したユーザが、電子情報を最初から見たほうが望ましいものについては、ユーザごとに個別に当該電子ファイルを配信し提供する。一方、コンサートのライブ映像等のように、ユーザが途中から見ても良い電子情報については、本発名の配信方法を適用することができる。この配信方法では、配信要求を送出したユーザをひとつのグループの単位に登録してまとめ、通信ネットワークシステムの通信経路を設定する装置にこのグループに対応させて通信経路を設定し、映像の配信を実施する。以下、ここでは、通信経路を設定する装置を、通信経路中継装置と呼ぶこととする。このユーザをグループにまとめることで、通信ネットワークシステムに設置された通信経路中継装置間の映像の伝送を一回だけにすることができ、ユーザ個別に当該電子情報を配信する場合と比較して、通信ネットワークシステム上のデータ伝送量を軽減することができる。このグループは、任意のユーザが配信の要求を送ったり、視聴中止の要求を送ったりするごとに、ダイナミックにグループの編成が変化する。次に、図12、図13を参照し、このダイナミックにグループの編成を変化させて映像を配信する方法について説明する。まず、12図を参照し、通信ネットワークシステム上の配信設定について説明する。この図において、コンテンツ配信装置が配信している、ライブ映像のコンテンツをSTSとする。このコンテンツ配信装置は、通信ネットワークシステムに設置された、通信経路中継装置A, 通信経路中継装置B, 通信経路中継装置C, 通信経路中継装置Dを経由して、ユーザW1〜W6に接続している。本図において、各通信経路中継装置とユーザとの接続を実線または点線で示し、各通信経路中継装置とユーザには本図に示すIPアドレスが付与されている。この通信経路中継装置には、事前に電子情報の伝送先のIPアドレスが設定され、受信した電子情報をこの伝送先のIPアドレスに転送することができる。
ここで、ユーザW1,ユーザW3, ユーザW4が、ライブ映像のコンテンツSTSを視聴するグループとして登録され当該コンテンツSTSを受信しているものとする。本図の接続を示す実線は、コンテンツSTSが伝送される経路を示し、破線は伝送されない経路を示している。各通信経路中継装置は、経路情報データベースを備えており、コンテンツSTSの識別子とこのコンテンツを伝送するあて先のIPアドレスとを関連付けて格納している。この経路情報データベースにより、ライブ映像のコンテンツSTSを視聴するグループが登録できる。通信経路中継装置がコンテンツSTSを受信した場合、コンテンツSTSの識別子をキーとして、経路情報データベースを検索し、検索したIPアドレスをあて先としてコンテンツSTSを転送する。本実施例の場合、通信経路中継装置Aの経路情報データベース(100)には、STSの識別子とIPアドレスIPB,IPCが関連付けて格納され、通信経路中継装置Bの経路情報データベース(200)には、STSの識別子とIPアドレスIP1を関連付けて格納し、通信経路中継装置Cの経路情報データベース(300)には、STSの識別子とIPアドレスIP3、IP4を関連付けて格納している。通信経路中継装置Dには、ライブ映像のコンテンツSTSを受信するユーザとは接続していないので、経路情報データベース(400)には、STSの識別子とIPアドレスとを関連付けて格納されたデータは存在しない。
【0012】
次に、図13を参照し、ライブ映像のコンテンツSTSを受信していないユーザW6が、当該コンテンツSTSの配信要求を送出した場合を例にして、ユーザW6が、コンテンツSTSを視聴するグループとして登録されているユーザW1,ユーザW3, ユーザW4に、新たに追加登録されて当該コンテンツを受信する、通信ネットワークシステム上の処理について説明する。この図の(1)から(12)は、通信ネットワークシステム上の各装置の処理を示している。
(1)コンテンツSTSの配信
コンテンツSTSは、各通信経路中継装置の、経路情報データベースに格納されたSTSの識別子に関連付けられたIPアドレスのあて先に伝送される。
(2)コンテンツSTSの受信
この伝送方法により、ユーザW1,ユーザW3, ユーザW4が、このコンテンツSTSを受信することができる。
(3)コンテンツ配信要求の送出
ここで、コンテンツSTSを受信をしていないユーザW6がコンテンツSTSの識別子と自身のIPアドレスIP6を付加して、当該コンテンツSTSの配信要求を通信ネットワークシステム上のコンテンツ配信装置に送出する。この配信要求は、通信経路中継装置D,通信経路中継装置C,通信経路中継装置Aを経由してコンテンツ配信装置に到達する。
(4)DB(データベース)にIP6の登録
この配信要求が最初に到達した通信経路中継装置Dでは、この配信要求が到達した時点で、経路情報データベース(400)にSTSの識別子とIPアドレスIP6とを関連付けて格納する。
(5)コンテンツSTSの配信要求の転送
次に通信経路中継装置Dは、コンテンツSTSの識別とIPアドレスIP6を付加されて受信した配信要求に、さらに自身のIPアドレスIPDを付加し、通信経路中継装置Cに転送する。
(6)DB(データベース)にIPD登録
通信経路中継装置Cは、コンテンツSTSの配信要求を受信するとコンテンツSTSの識別子をキーとして経路情報データベース(300)を検索し、格納されているコンテンツSTSの識別子と関連付けられたIPアドレスIP3,IP4を検出する。そこで、この経路情報データベース(300)にIPアドレスIPDを追加登録する。
(7)コンテンツSTSの配信
通信経路中継装置Cの経路情報データベース(300)には、コンテンツSTSに関連付けられたIPアドレスが格納されているので、コンテンツSTSを中継することができる。通信経路中継装置Cが、コンテンツSTSを中継中であれば、IPアドレスIPDの登録終了後、登録されたIPアドレスIP3,IP4、IPDに対してコンテンツSTSを配信する。
(8)コンテンツSTSの受信
通信経路中継装置Cを経由して配信されたコンテンツSTSは、各通信経路中継装置の、経路情報データベースに格納されたSTSの識別子に関連付けられたIPアドレスをあて先として送信され、ユーザW3, ユーザW4および新たに配信要求を送出した, ユーザW6は、このコンテンツSTSを受信することができる。
(9)コンテンツSTSの配信要求の転送
コンテンツ配信装置側は、コンテンツSTSがどのユーザに受信されているか情報を取得する必要がある。通信経路中継装置Cからは、コンテンツSTSの識別と付加されて受信したIPアドレスに自身のIPアドレスIPCを付加し、さらにコンテンツSTSをユーザW6に配信済みの識別子を付加して、通信経路中継装置Aに転送する。通信経路中継装置Aは、受信したコンテンツSTSの配信要求のデータに、コンテンツ配信済みの識別子を検出すると、経路情報データベース(100)を操作することなく、自身のIPアドレスIPAを付加してコンテンツ配信装置に転送する。
(10)コンテンツSTSの配信要求の受信
コンテンツ配信装置は、転送されたユーザW6のコンテンツSTSの配信要求を受信し、ユーザW6がコンテンツSTSを受信していることを知る。なお、転送されたコンテンツSTSの配信要求のデータのなかに、コンテンツSTS配信済みの識別子を検出しなかった場合は、コンテンツ配信装置側で、IPアドレスのIPAとコンテンツSTSの識別子とを関連つけて追加登録しコンテンツSTSを、IPアドレスのIPAをあて先として配信する。
(11)連絡情報の送信
コンテンツSTSに関する情報、たとえばユーザW6にコンテンツSTSの受信料の情報を配信する場合、コンテンツSTSの配信要求が伝達されたのとは逆の通信経路で当該受信料の情報を送出する。この逆の通信経路は、配信要求に付加された、IPアドレスから知ることができる。
(12)連絡情報の受信
ユーザW6は、コンテンツSTSの受信料の情報など、コンテンツSTSに関する様々の情報を受信する。
なお、映像を端末装置にどのように表示するかの表示情報は、HTMLやSIMLなどのファイルに記載される。この表示情報を、常に10秒間隔とか、一定の時間間隔で配信するものとすると、ユーザW6は、映像の電子情報を受信後この表示情報を受信した時点で、当該映像を端末装置に表示し視聴することが可能となる。なお、映像の表示情報については、ユーザW6からの配信要求がコンテンツ配信装置に到達したときに、再度配信する方法をとることも可能である。
逆に、ユーザが、映像の視聴中の要求を送出した場合は、視聴中止要求が通信経路中継装置を経由するごとに、通信経路中継装置の経路情報データベースに格納されたアドレスを削除することで、設定しなおすことができる。
本実施形態において、ユーザW6が、コンテンツSTSの識別子と自身のIPアドレスIP6を付加して、当該コンテンツSTSの視聴中止要求を送出した場合、通信経路中継装置Dは、この視聴中止要求を受信し、STSの識別子とIPアドレスIP6とを関連付けて格納されたデータを経路情報データベース(400)から削除する。削除すると、経路情報データベース(400)には、STSの識別子と関連付けられた他のIPアドレスは存在しないため、通信経路中継装置Dは、コンテンツSTSを受信する必要がなくなる。そこで、通信経路中継装置Dは、通信経路中継装置Cに、受信した視聴中止要求に自身のIPアドレスのIPDを付加して転送する。このような配信要求とは逆の手順で、通信ネットワークシステムの通信経路中継装置の経路情報データベースが再設定されるとともに、コンテンツ配信装置は、ユーザW6からの視聴中止要求を受信する。
以上で、ユーザが見たい映像などのコンテンツについて配信要求を送出し、当該映像を受信するまでの通信ネットワークシステム上の処理の流れを説明した。このような、通信ネットワークシステムを利用すると、コンテンツ配信装置に送信される配信要求をもとにユーザからの情報を収集することもできる。
図14を参照し、ユーザからの情報収集についの説明する。この実施例では、ユーザは、雑誌等の印刷メディアから情報の提供を受ける。配信要求先を示すバーコードには、雑誌名を示すバーコードも、併記して記載している。ユーザは受信したい電子情報に関する配信要求先を示すバーコードを、光学機器が接続された端末装置で読み込むが、併記して記載された雑誌名のバーコードも同時に読込んで、配信要求を送出する。このようにして、コンテンツ配信側は、各ユーザから電子情報の配信要求と雑誌名の情報とを受信する。本実施例では、ユーザ1が雑誌A、ユーザ2が雑誌B,ユーザnが雑誌Aの名前を送信している。コンテンツ配信側は、この受信データを集計し、雑誌Aを送信したユーザ数、および雑誌Bを送信したユーザ数を求め、雑誌Aと雑誌Bとで、どちらが多く購読されといるかに関する情報を収集することができる。このように、配信要求以外に価値のある情報をユーザから収集することができる。
さらに、本発明に暗号技術を適用して、ユーザから送付された配信要求の認証を実施することができる。
図15を参照し、ユーザから送付された配信要求を、公開鍵暗号技術の手法を使用して認証する手順について説明する。ユーザには、秘密鍵dをバーコード化した鍵画像データと鍵画像データの識別子とをバーコード化して事前に配布しておく。この鍵画像データは、自動車の免許証サイズの大きさのカードなどに、貼り付けて配布し、ユーザの管理に委ねられる。コンテンツ配信装置には、この秘密鍵dをもとに生成された公開鍵Qをデータベースに登録しておく。またユーザが使用する端末装置には、秘密鍵dをもとに公開鍵暗号技術を用いた署名作成演算を実施するソフトが組み込まれているものとする。ユーザは、雑誌等の印刷メディアにより、情報の提供を受け、受信したい電子情報に関する配信要求先のバーコードを光学機器が接続する端末装置で読み込み、配信要求を送出するが、このとき鍵画像データも読込む。端末装置で読込み込んだ鍵画像データの識別子を認識すると、鍵画像データを解析し秘密鍵dを取得する。次に読込んだ配信要求のデータをこの秘密鍵dで署名作成演算を実施し、作成した署名作成データ、配信要求データおよび、ユーザ名を送出する。コンテンツ配信装置は、署名作成データと配信要求データを受信し、受信したユーザ名よりデータベースを検索し、ユーザの公開鍵Qを取得する。この公開鍵Qをもとに、受信した署名作成データと配信要求データに対して署名検証演算を実施し、受信した配信要求データが、当該ユーザが送付したものであることの正当性を確認する。図14や図15の実施例ではユーザは、端末装置の光学機器によりURL以外の情報として雑誌名や鍵画像データのバーコードを読込んでいる。このように、URL以外の情報を読込むことも可能であり、このような例として、電話番号や日付などの情報をバーコード化して記載したり、簡単な端末装置へのプログラム化された命令をバーコード化して記載し、端末装置の光学機器から読込んで利用することなどが可能である。
図15では、認証の対象とする配信要求のデータを、端末装置の光学機器に読み込んでいるが、認証の対象は、何もバーコードにかぎる必要はなく、端末装置から送出できる電子データであれば、医療の料金や、チケットの購入情報等なんでも良い。図16は、端末装置から送出する電子データを公開鍵暗号技術を用いて、署名作成演算を実施して送出し、受信した決済装置が、ユーザの公開鍵により、署名検証演算を実施し、認証している実施例を示している。秘密鍵に関する鍵画像データは、データ量が大きいほど、情報の安全性をますことができる。秘密鍵に関する鍵画像データは、ユーザが管理するがあるため、たとえば、免許証や健康保険証、腕時計、指輪などに表示するものとすると、ユーザにとっても安全な管理が可能となる。
秘密鍵の鍵画像データを利用すれば、暗号通信にも使用することができる。
図17は、秘密鍵の鍵画像データを利用した暗号通信の実施例を示している。
ユーザには、秘密鍵d対応するバーコードの鍵画像データを事前に配布して保有させ、電子データ配信装置には、ユーザの秘密鍵dをもとに生成された公開鍵Qを、データベースに登録しておく。このユーザに電子データを送信する場合、ユーザの公開鍵Qを使用して、当該電子データを暗号化し送信する。受信したユーザは、端末装置の光学機器により鍵画像データを読込み、秘密鍵dを取得する。この取得した秘密鍵dを使用して受信した暗号化されたデータを復号しする。電子データの復号処理の実施後は、端末装置から秘密鍵dに関するデータを削除する。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明した構成により次のような効果を奏する。
請求項1に記載されている発明は、情報の配信要求先を光学機器により読込むため、この配信要求先を手で書き込んだり、キーボードでパソコンに入力する方法と比較して、操作が容易でありまた人為的な書き込み誤りや入力の誤りを小さくできる効果が得られる。
請求項2に記載されている発明は、配信要求先の情報が、URLで表示されているため、読込んで解析した結果得られたURLをそのまま、通信ネットワークシステム上に配信要求として送出できる効果が得られる。
請求項3に記載されている発明は、URLより小さいデータ量で記述してあるので、光学機器で読込んだときの解析処理の負荷を軽減できる効果が得られる。
請求項4に記載されている発明は、白と黒の2値を1または0に対応させて識別できるので、光学機器で読込んだ場合、文字の画像データの認識より解析のための負荷を軽減できる効果が得られる。
請求項5に記載されている発明において、カラーの図形の記号は、白黒の図形の記号よりも情報量が多いので、同じ配信要求先を記述した場合、記述する図形の記号の量を、白黒の図形の記号より小さくできる効果が得られる。
請求項6に記載されている発明は、図形の記号と文字との変換ルールが定められているので、図形を読込んでこの変換ルールに従って自動的に解析して配信要求先をもとめ、そのまま配信要求として送出できる効果が得られる。
請求項7に記載されている発明は、図形の記号と配信要求先を指定する文字列とを併記して記載しているため、光学機器で読込もうとした場合、どれを読込んだらよいか、文字列をみながら目視で確認できる効果が得られる。
請求項8に記載されている発明は、光学機器で読込んで解析して求めた配信要求先をもとに、読み込みの動作後そのまま配信要求を光学機器が接続している通信ネットワークシステムに送出できる効果が得られる。
請求項9に記載されている発明は、ネットワークシステム上で取り扱いやすい電子情報をユーザに提供するしているため、ユーザが配信要求を送出し,この要求が情報の提供側に達すると、ネットワークシステムを経由してそのままユーザに当該電子情報を配信できる効果が得られる。
請求項10に記載されている発明は、ユーザが光学機器を用いて読込んだ情報の解析を、通信ネットワークシステムに接続された別の装置で実施するので、ユーザが使用する端末装置の処理の負荷を軽減する効果が得られる。
請求項11に記載されている発明は、ユーザが光学機器を用いて読込んだ情報の一部をユーザが使用する端末装置で解析し処理しているので、請求項10の発明の読込んだ情報をそのまま通信ネットワークシステムに接続された別の装置に転送して解析する方法と比較して、ユーザが使用する端末装置への処理の応答時間を短くする効果が得られる。
請求項12に記載されている発明は、ある定まった電子情報に対して、この電子情報の提供側とある定またユーザの間で通信ネットワークシステム上の配信経路を設定し、当該電子情報をこの定まったユーザで受信している状態において、別のユーザが当該電子情報を受信しようとして、配信要求を、提供側に送出した場合、この送出行為に基づいて、通信ネットワークシステム上の配信経路が追加設定され、この別のユーザにも当該電子情報を配信できる効果が得られる。
請求項13に記載されている発明は、ユーザが電子情報の配信要求を、提供側配信装置に送出するとき、この配信要求が電子情報を伝送している通信ネットワークシステム上の配信経路を設定している装置に到達したとき、その時点で当該装置から、当該電子情報をユーザに向けた送信が実施されるので、ユーザの配信要求送出から受信までの応答時間を短くできる効果が得られる。
また、電子情報の送信処理が、通信ネットワークシステム上に複数設置している配信経路を設定する装置に分散して実施されるので、規模の大きな数のユーザ対する電子情報配信が可能となる。
請求項14に記載されている発明は, 通信ネットワークシステム上に設置している配信経路を設定する装置の経路の設定を、伝送する電子情報と伝送先のあて先に関する情報とを関連付けて設定するので、伝送する電子情報ごとに個別に配信する複数のユーザを定め、この複数のユーザに対して、当該電子情報を配信できる効果が得られる。
請求項15に記載されている発明は、ユーザからの配信要求を受信することで、付随して送付される情報を収集しているので、この付随して送付される情報に関して新たにユーザに回答を要求する必要もなく、また配信要求の情報以外に配信要求データの利用価値を高める効果が得られる。
請求項16に記載されている発明は、暗号技術の認証機能を利用して情報や物品を送受するので、第三者による不正な送受を防止できる効果が得られる。また、ユーザの管理する鍵情報を光学機器を使用して読込むため、ユーザには暗唱できないような大きな鍵をユーザに保有させて利用できる効果が得られる。
請求項17に記載されている発明は、電子情報の提供側からユーザに電子情報を暗号化して提供する効果が得られる。
請求項18に記載の発明は、ユーザが使用する端末に入力する命令を、光学機器で読込むことで、入力できるため、キーボードで入力する方法と比較して、操作が容易となる効果が得られる。
請求項19に記載されている発明は、暗号技術の認証機能を利用して電子情報を送受する場合、ユーザには暗唱できないような大きな鍵をユーザに持たせて利用できる効果が得られる。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】通信ネットワークシステムの構成を示す説明図である。
【図2】通信ネットワークシステムの運用形態を示す説明図である。
【図3】本発名を適用し、活字情報とともに引用する映像等の電子情報の配信要求先の表示形態の説明図である。
【図4】URLの構成を示す。
【図5】URLのバーコードへの変換方法を示すフロー図である。
【図6】本発明のURLの表示形態を示す説明図である。
【図7】本発明を適用した雑誌での情報の提供形態を示す説明図である。
【図8】本発明を適用したテレビ画面での表示形態を示す説明図である。
【図9】通信ネットワークシステムの各部の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図10】本発明を適用して画像解析装置を運用する場合の各部の機能ブロック図である。
【図11】本発明を適用して、配信要求先を示すバーコードの画像データを読込んで、配信要求を送出するときの画像データの処理内容を示す説明図である。
【図12】本発明を適用した、通信ネットワークシステム上の経路情報データベースの設定内容を示す説明図である。
【図13】本発明を適用した、通信ネットワークシステム上の配信処理の遷移を示す説明
図である。
【図14】本発明を適用して、電子情報を通信ネットワークシステム上で配信した際の、ユーザからの情報の収集についての説明図である。
【図15】バーコードを利用した配信要求データ認証のフロー図である。
【図16】バーコードを利用した電子データ認証のフロー図である。
【図17】バーコードを利用した暗号化通信のフロー図である。
Claims (19)
- 通信システムの通信方法において、提供側が、電子情報または物品に関して、その入手先の情報を表示し、この表示を見たユーザは、その入手先に配信または配送を要求し、提供側は、要求された情報をもとに電子情報または物品を提供するよう運用されるとき、ユーザが光学機器を用いて、その入手先である配信要求先の情報を読込み、提供側に配信または配送を要求する。
- 請求項1に記載の通信システムの通信方法において、配信要求先の情報をURLで表示する。
- 請求項1に記載の通信システムの通信方法において、配信要求先の情報を、URLと対応関係を持つ、URLより小さいデータ量の文字列を用いて表示する。
- 請求項1に記載の通信システムの通信方法において、配信要求先の情報を白と黒の2値の図形の記号で表示する。
- 請求項1に記載の通信システムの通信方法において、配信要求先の情報を,カラーの図形の記号で表示する。
- 請求項2または請求項3に記載の通信システムの通信方法に使用する配信要求先の情報である文字列に対して、一定の変換ルールを定め、請求項4に記載の白と黒の2値の図形の記号に変換するかまたは、請求項5に記載のカラーの図形の記号に変換して表示する。
- 請求項2または請求項3に記載の通信システムの通信方法に使用する配信要求先の情報である文字列と、請求項6に記載の変換された白と黒の2値の図形の記号または、カラーの図形の記号とを併記して表示する。
- 請求項1に記載の通信システムの通信方法において,配信要求先の情報を読み込む光学機器を通信ネットワークシステムと接続し、請求項2〜7に記載の配信要求先の情報を画像データとして読み込み、解析した結果をもとに、配信または配送の要求を通信ネットワークシステムに送出する。
- 請求項8に記載の通信システムの通信方法において,ユーザが要求するものは、通信ネットワークシステムを経由して伝送可能な電子情報とし、提供側は、通信ネットワークシステムを経由して受信した、配信の要求をもとに、要求される電子情報を特定し通信ネットワークシステムを経由してユーザに配信する。
- 請求項8に記載の通信システムの通信方法において、請求項2〜7に記載の配信要求先の情報の画像データを解析する装置を通信ネットワークシステムに接続して設置し、ユーザが光学機器を用いて読み込んだ配信要求先の情報の画像データを、上記の解析する装置に転送して解析し、この解析結果をもとに配信または配送の要求を送出する。
- 請求項8に記載の通信システムの通信方法において、請求項2〜7に記載の配信要求先の情報の画像データをユーザが光学機器を用いて読み込んださい、読込んだ情報の画像データの一部を解析し、この解析結果と解析しなかった画像データとを組み合わせて、配信または配送の要求を送出する。
- 通信システムの通信方法において、電子情報に関して、その配信要求先の情報を表示し、この表示を見たユーザが、その配信要求先に、通信ネットワークシステムと接続している端末装置から配信要求を送出し、提供側は、受信した配信要求をもとにユーザが要求する電子情報を配信するよう運用し、ユーザの端末装置と提供側配信装置との間に通信ネットワークシステム上の通信経路を設定する複数の装置が設置され、ある定まった電子情報を受信するように定められた複数のユーザの使用する端末装置と提供側配信装置との間に設置され通信経路を設定する複数の装置に対して、この通信経路を設定する装置間では、当該電子情報を一回だけ伝送することで、この定められた複数のユーザに、当該電子情報を伝送するような通信方法をとるとき、定められた複数のユーザ以外の新たなユーザが、当該電子情報の配信要求を端末装置から送出し、通信ネットワークシステム上の通信経路を設定する複数の装置を経由して提供側配信装置に当該電子情報が配信動作の状態で配信要求を受信したとき、通信ネットワークシステム上の通信経路を設定する装置に、このユーザの伝送経路を追加設定し、この追加された伝送経路を経由して、提供側配信装置から定められた複数のユーザとともにこの新たなユーザに対して、当該電子情報を配信し、新たなユーザは当該電子情報を途中から受信する。
- 請求項12に記載の通信ネットワークシステムの通信方法において、定められた複数のユーザに対して、通信ネットワークシステム上の通信経路を設定する複数の装置に通信経路を設定し、この複数のユーザがある定まった電子情報を受信しているとき、新たなユーザが、この定まった電子情報についての配信要求を新たに送出し、この要求が、当該電子情報を中継している通信経路を設定している装置に到達したとき、この通信経路を設定している装置が、新たなユーザに対する当該電子情報を伝送するための経路情報を追加設定し、新たなユーザに対して当該電子情報を配信する。
- 請求項13に記載の通信ネットワークシステムの通信方法において,通信ネットワークシステム上の通信経路を設定する装置が、伝送する電子情報と伝送先のあて先に関する情報とを関連付けて管理し、複数のユーザが通信ネットワークシステム上で同じ電子情報を受信するとき、通信経路を設定する装置が電子情報を関連付けられた伝送先のあて先に当該電子情報を一回中継することで、この複数のユーザに伝送する。
- 請求項8に記載の通信システムの通信方法において、提供側は通信ネットワークを経由して受信した、ユーザからの配信の要求をもとに、ユーザに関する情報を収集し分析する。
- 請求項8に記載の通信システムの通信方法において、ユーザ側に暗号技術に使用する鍵情報を光学機器で読み込み可能な形態であらかじめ保有させ、ユーザが配信要求を送出するとき、この鍵情報を光学機器で読み込み、この鍵情報と暗号技術を使用して配信要求を処理したデータを送出し、提供側が、配信または配送の要求を受けたとき、暗号技術を使用して要求内容の正当性を確認し、ユーザが要求する情報または物品を送付する。
- 請求項8に記載の通信システムの通信方法において、ユーザ側に暗号技術に使用する鍵情報を光学機器で読み込み可能な形態であらかじめ保有させ、提供側がユーザに電子情報を送信するとき、当該電子情報を暗号化して送信し、これを受信したユーザは、保有している鍵情報を光学機器で読み込み、暗号技術を使用して受信したデータを復号して当該電子データを取得する。
- データ処理システムにおいて、端末装置への表示情報および端末処理命令を請求項3〜5に記載の文字列、または白と黒の2値の図形の記号、またはカラーの図形の記号で記載し、ユーザが光学機器を用いてこの情報を読込み、読み込まれた情報をもとに、端末装置への命令を解釈して処理し、必要な情報を端末装置に表示する。
- 請求項17に記載のデータ処理システムにおいて、ユーザ側に暗号技術に使用する鍵情報を光学機器で読み込み可能な形態であらかじめ保有させ、ユーザが電子情報を送出するとき、この鍵情報を光学機器で読み込み、この鍵情報と暗号技術を使用して当該電子情報を処理したデータを送出し、当該電子情報を受信した側は、暗号技術を使用して、ユーザが送出した電子情報の正当性を確認する。
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