JP4252303B2 - レポート管理装置および方法 - Google Patents
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Description
この発明は、ネットワークを介して送られるレポートを管理する技術に関し、たとえば、電子メールを用いたレポートをスケジュール管理システム等に組み入れて管理する技術に関する。この発明は、スケジュール管理、電子掲示板、電子メール、予約、電話帳等の機能を有するいわゆるグループウェアシステム(情報共有システム)とともに利用することが可能である。
背景技術
電子掲示板(電子会議室、伝言板)、メール送受信、スケジュール管理、電話帳管理、施設利用予約管理等の機能を提供するグループウェアが知られている。これらは従来オフィス内でLAN(構内通信網)や仮想LANを介して利用されていた。また、近年ウェブ閲覧機能やメール閲覧機能を有するインテリジェント携帯電話機が出現してオフィス外からもグループウェアを利用できるようになってきている。このようにグループウェアはオフィス内に止まらず遠隔地からの情報の共有を可能にするようになってきている。
本発明者は、このようなグループウェアシステムにおいて、遠隔地からのレポートを簡易に取得する手法について、鋭意研究し、この発明をなすにいたった。
発明の開示
この発明は、遠隔地からのレポートも簡易に取得する技術を提供することを目的としている。また、この発明は、グループウェアシステムのスケジュール管理機能や電子メール送受信機能を利用して遠隔地からのレポートも簡易に取得する技術を提供することを目的としている。
この発明によれば、上述の目的を達成するために、請求の範囲に記載のとおりの構成を採用している。ここでは、請求の範囲の記載について補充的に説明を行なっておく。
すなわち、この発明の一側面によれば、上述の目的を達成するために、レポート管理装置に:スケジュールを登録する手段と;上記スケジュールに関連して一意の記号を生成する手段と;所定のメールアカウントに上記一意の記号を含む電子メールを送信する手段と;上記電子メールに対応して返送され、上記一意の記号を含む電子メールを受信する手段と;受信した上記電子メールを解析して電子メールによる所定の送信内容を取り出す手段と;取り出した上記送信内容を上記一意の記号に基づいて上記スケジュールと関連付けて記憶する手段と;記憶した上記所定の送信内容を、上記スケジュールに関連して表示する手段とを設けるようにしている。
この構成においては、スケジュールに一意の記号を割り当てこれを出入り口にしてレポート要求とレポート受信とを行うようにしている。したがって、スケジュール例えば所定の会議に必要なレポートの作成を電子メールで要求し、この電子メールに対して返信されてくるメールからその会議に必要なレポート表示を生成し、閲覧可能にすることができる。
上述のレポートはスケジュールととものHTML(XMLでもよい)でフォーマット化してもよい。このようにするとウェブベースのシステムにおいて簡易に表示が行える。
上述の一意の記号(固有の記号)は、数字、アルファベット、その他の記号、またはそれらを連結してなる記号列である。一意の記号は、所定の範囲で個々に分別できるものであればよい。
また、この発明の他の側面によれば、上述の目的を達成するために、レポート管理装置に:一意の記号を生成する手段と;所定のメールアカウントに上記一意の記号を含む電子メールを送信する手段と;上記電子メールに対応して返送され、上記一意の記号を含む電子メールを受信する手段と;受信した上記電子メールを解析して電子メールによる所定の送信内容を取り出す手段と;上記一意の記号に基づいて上記所定の送信内容を含む文書を生成する手段と;生成した上記文書を記憶する手段と;記憶した上記文書を表示する手段とを設けるようにしている。
この構成においても、一意の記号を基準にしてレポート要求とレポート受信を行うようにし簡易にレポートを管理することができる。
また、この発明のさらに他の側面によれば、上述の目的を達成するために、レポート管理サーバと撮像装置付き電子メールクライアント端末とネットワークを介して接続されたレポート管理サーバにおいて:一意の記号を生成するステップと;上記電子メールクライアント端末のメールアカウントに上記一意の記号を含む電子メールを送信するステップと;上記電子メールクライアント端末から返送され、上記一意の記号と上記撮像装置により生成されたイメージファイルとを含む電子メールを受信するステップと;受信した上記電子メールを解析して電子メールに含まれる上記一意の記号と上記撮像装置により生成されたイメージファイルとを取り出すステップと;上記一意の記号に基づいて上記イメージファイルを含む文書を生成するステップと;生成した上記文書を記憶するステップと;記憶した上記文書を表示するステップとを実行するようにしている。
この構成においても、一意の記号を基準にしてレポート(イメージファイル)要求とレポート(イメージファイル)受信を行うようにし簡易にレポート(イメージファイル)を管理することができる。
なお、レポート管理サーバは、1つのコンピュータシステムで構成されてもよいし、複数のコンピュータシステムで構成されてもよい。また、「レポート管理サーバ」という名称に限定されず実質的に同様なサービスを提供するものであればどのようなサーバでもよい。
なお、この発明は装置またはシステムとして実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、そのような発明の一部をソフトウェアとして構成することができることはもちろんである。またそのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品(記録媒体)もこの発明の技術的な範囲に含まれることも当然である。
この発明の上述の側面およびこの発明の他の側面は請求の範囲に記載され、以下、図面に基づいて詳細に説明される。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明の実施例について説明する。
図1は、この発明をグループウェアシステムに適用した実施例を示しており、この図において、グループウェアシステム10、ウェブ閲覧・メール閲覧機能付き携帯電話機(移動体通信の移動局)20、クライアント端末30等がインターネット40に接続されている。より具体的には、携帯電話機20はパケット網50および移動体電話センタ60を介してインターネット40に接続されている。クライアント端末30は例えばPPP(ポイント・ツー・ポイント・プロトコル)プロトコルによってインターネットサービスプロバイダ70にダイアルアップで接続されこのインターネットサービスプロバイダ70を介してインターネット40に接続されている。なお、固定電話加入者網や移動体加入者網についてはとくに図では示していないが、通話等で適宜利用される。
この例において、グループウェアシステム10は、種々の企業や団体、グループにグループウェアシステムを提供するものである。利用者は、組織内部のLAN109に接続されたクライアント端末30aからグループウェアの各種サービスの提供を受けることもできるし、外部からクライアント端末30を用いインターネット40を介してグループウェアシステム10にアクセスし、同様のサービスの提供を受けることもできる。携帯電話機20を用いて同様のサービスを受けることもできる。
グループウェアシステム10は、ウェブサーバ101、アプリケーションサーバ102、データベース管理システム103、メールサーバ105、メール受信クライアント106、メール送信クライアント107、ルータ108等を有している。これらコンピュータリソースはLAN109に接続されている。
ウェブサーバ101は、HTTP(ハイパーテキストトランスファプロトコル)プロトコルに従ってクライアント(クライアント端末30や携帯電話機20)から要求を受け取り、要求に応じたHTML文書(XML文書)をクライアントに転送する。アプリケーションサーバ102は、ウェブサーバ101を介してクライアントから送られたプログラム名および引数に基づいて種々の処理を実行するものである。アプリケーションサーバ102にかえてウェブサーバ101のCGI(コモンゲートインタフェース)のプログラムを用いてもよい。データベース管理システム103は、データベース104を管理するものである。データベース104はスケジュールシステム、電子掲示板システム、予約システム、電話帳システム等に用いる各種データを記憶するものである。
ウェブサーバ101、アプリケーションサーバ102、データベース管理システム103を用いて具体的なグループウェアシステムの機能が実現される。クライアントはウェブベースでグループウェアシステムの各種の機能を利用できる。
メールサーバ105はSMTP(シンプルメールトランスファプロトコル)デーモンやPOP3(ポストオフィスプロトコル3版)デーモンを実行するものであり、メールの配送、メールボックスからのダウンロードを行なう。
メール受信クライアント106は、ウェブベースでメールにアクセスするときにクライアントに代ってメールサーバ105のPOP3デーモンにメール読み出し要求を送りメールを取り出すものである。取り出したメールはウェブサーバ101を介してHTML文書としてクライアントに転送されウェブベースで閲覧する。
メール送信クライアント107は、スケジュールに関してリポートを要求する場合に、関係する利用者に電子メールを送信するものである。これについては後に詳述する。
クライアント端末30は、例えば、オフィスや住居301に配置されたパーソナルコンピュータ、ワークステーション、インテリジェントゲーム機、インテリジェント家庭電気製品(例えばテレビ受像機、セットトップボックス)等であり、ウェブブラウザを実装している。クライアント端末30は、グループウェアシステム10が提供するグループウェアシステムにアクセスし、電子掲示板システム、電子メール、スケジュール管理、予約管理、電話帳閲覧等を行なうことができる。グループウェアシステム10はインターネット40上に公開されているため、パスワード等の本人認証やグループ認証を行なうことが望ましい。また適宜ファイヤーウォール等のセキュリティ機構が設けられることが望ましい。
移動体電話センタ60は、移動体電話網運営会社により設けられるものであり、移動体電話網運営会社のパケット網50とインターネット40との間のインタフェースを実現するゲートウェイ601やメールサーバ602を有している。メールサーバ602は、メール転送やメールダウンロードの機能を実現するとともに、固有の機能も提供している。この例のメールサーバ602は、メールサーバ602のメールアカウントに送られてきたメールを原則としてパケット網50を介して携帯電話機20に自動的に転送する機能602aを有している。
携帯電話機20は、基地局および移動体電話網(図示しない)を介して他の電話機と通話を行うことができ、さらに、基地局、パケット網50、移動体電話センタ60を介してインターネット40にアクセスしてウェブの閲覧等を行なえる。この携帯電話機20は、例えば、図2に示すように、キー操作部201および表示部202を有している。また、携帯電話機20が、通話機能203のほかに、ウェブ閲覧機能204およびメール閲覧機能205を有している。
具体的には、所定のスクロールキー等を用いてブックマークに登録されたURLを選択して簡易にウェブの閲覧を行なえる。さらに、メールの作成送信やメールの閲覧を行なえる。
携帯電話機20は、例えば、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTT DoCoMo)のiモード(i−mode)携帯電話機である。
つぎにグループウェアシステムのうちのスケジュール管理システムについて説明する。図3は、スケジュール管理システムの構成を模式的に示している。図3の各構成要素は実際にはプログラムにより実現される。たとえば、スケジュール管理システム80の構成要素は主にアプリケーションサーバ102(図1)のプログラム(プロセス)により実現される。図3において、グループウェアシステム10のスケジュール管理システム80は、スケジュール登録部801、コード生成部802、電子メール作成部803、電子メール受信部804、ヘッダ解析部805、レポート登録部806、スケジュール出力部807、レポート出力部808、スケジュールデータベース809、レポートデータベース810、コード対応表811等を含んでいる。スケジュール管理システム80はクライアント(クライアント端末30a、30、携帯電話機20)との間でスケジュールに関連して種々のデータや要求のやり取りを行う。
スケジュール登録部801はクライアントのスケジュール登録インタフェース901からスケジュール情報とともにスケジュール登録要求を受け取り、スケジュールデータベース809にスケジュール情報を登録する。スケジュール情報は例えば図4に示すようなものである。スケジュールIDは年月日やシリアル番号に基づいて採番される。
コード生成部802はスケジュール登録要求に基づいてスケジュール情報に対して一意のコードを生成する。コード生成部802は、コードとスケジュール情報のスケジュールIDとを関係付けてコード対応表811に登録する。コード対応表811の対応情報は例えば図5に示すようなものである。なお、このコードは、後に説明するように、電子メールのヘッダ(サブジェクト部分)に埋め込まれる。またこのコードは、改竄防止のため、暗号化される。改竄の有無は復号時に判別することができる。コードは例えば数字、アルファベット、その他の記号からなる所定桁の一意の(固有の)記号列である。その他種々の記号を用いることができる。例えば、UUID(ユニバーサル・ユニーク・アイデンティファイア。OSFが提唱)、GUID(グローバリ・ユニーク・アイデンティファイア)等を用いてもよい。
電子メール作成部803は、レポート作成者の電子メールアカウントへ送信するレポート作成メールを作成する。このレポート作成メールは、サブジェクトにコード(暗号化)を含み、スケジュール管理システム80用に予約された電子メールアカウントを発信者とするものである。受信者は、レポート作成を要求される者の電子メールアカウントである。このように作成された電子メールはメール送信クライアント107に渡され、メールサーバ105等を介してクライアントに送られる。
クライアントの電子メール受信部902は電子メールを受信する。メッセージ・添付ファイル作成部903はユーザに入力に基づいてメッセージや添付ファイルを用意し返信メールに含ませる。電子メール送信部904は返信メールをスケジュール管理システム80宛に送信する。
スケジュール管理システム80の電子メール受信部804はクライアントの電子メール送信部904から返信された電子メールを受信するものであり、この電子メールはヘッダ解析部805に渡される。ヘッダ解析部はテキスト処理を行うものであり、ヘッダのサブジェクトのコードを抜き出し、復号し、改竄チェックを行い、この後、コード対応表811を参照してスケジュールIDを取り出す。レポート登録部806は、スケジュールIDの下でメッセージやレポート(メッセージや添付ファイルからなる)のHTML文書のアドレスを管理するレポート情報をレポートデータベース810に登録する。レポートデータベース810に登録されるレポート情報は例えば図6に示すようなものである。
クライアントのスケジュール出力インタフェース905はスケジュール管理システム80のスケジュール出力部807にスケジュール閲覧要求を送り、スケジュール情報(HTML文書)を取り出すものである。クライアントのレポート出力インタフェース906はスケジュール管理システム80のレポート出力部808にレポート出力要求を送り、レポート情報(HTML文書)を取り出すものである。
つぎにこの実施例の動作について詳細に説明する。
図7は、実施例におけるスケジュール登録の動作を示しており、その処理は以下のとおりである。
[ステップS10]:クライアントからスケジュール登録要求が送られスケジュール情報が入力される。このスケジュール登録は例えば図11に示すインタフェースで行われる。図11においてレポート作成メールにチェックが行われると、レポート作成者にメールが送られる。送信対象者は「送信アドレス」に規定される。
[ステップS11]:レポート作成メールが指示されているかどうかを判別する。レポート作成メールが指示されている場合にはステップS12へ進む。指示されていない場合にはステップS16へ進む。
[ステップS12]:コード生成部802が一意のコードを生成する。
[ステップS13]:コード生成部802が一意のコードとスケジュールIDとの対応関係を示すデータをコード対応表811に登録する。
[ステップS14]:電子メール作成部803がレポート作成用の電子メールを生成する。この電子メールはステップS15で説明するようにレポート作成者宛に送られ、その受信メールは例えば図13に示すようなものである。図13において件名にはコードを暗号化してもの(「Key」以下の記号列)が含まれる。
[ステップS15]:メール送信クライアント107がメールを受け取りクライアントに送信する。
[ステップS16]:スケジュール登録部801がスケジュールデータベース809にスケジュール情報を登録する。
上述のように送信されたレポート作成メールは、図3にも示すように、クライアントの電子メール受信部902により受信され、これに対してメッセージ、添付ファイルを付けて返信が行われる。クライアントの電子メール送信部904はこの返信メールをスケジュール管理システム80へ送信する。スケジュール管理システム80は返信メールを受け取ってレポートを取りだし、スケジュールに関連付けてスケジュールデータベース809に登録する。
図8はこの実施例のレポート登録の動作を示しており、その処理は以下のとおりである。
[ステップS20]:スケジュール管理システム80の電子メール受信部804が返信メールを受信する。なお、返信メールは例えば図14に示すようなものであり、ヘッダの件名にコードの暗号文を含み、またボディにメッセージ(レポート)を含み、必要に応じて、テキスト、イメージ、音声等の任意の形態の添付ファイルを含む。
[ステップS21]:ヘッダ解析部805は受け取った電子メールを解析して(テキスト処理)、コード、メッセージ、添付ファイルを抜き出す。なお、コードは暗号化されているので暗号文を復号する。
[ステップS22]:ヘッダ解析部805はコード対応表811を表引きしてスケジュールIDを取り出す。
[ステップS23]:レポート登録部806はメッセージや添付ファイルからレポートのHTML文書を生成し、所定の記憶領域に記憶する。HTML文書のレポート表示は例えば図15に示すようなものであり、これは図14の返信メールの内容に対応するものである。レポート登録部806は、さらに、レポート情報を整え、レポートデータベース810に登録する。レポート情報は、先に述べたように、例えば図6に示すようなものである。
図9はスケジュール閲覧時の動作を示しており、そのときの処理は以下のとおりである。
[ステップS30]:スケジュール管理システム80のスケジュール出力部807が、クライアントのスケジュール出力インタフェース905からのスケジュール閲覧要求を受け取る。
[ステップS31]:スケジュール出力部807はスケジュール閲覧要求に含まれるスケジュールIDに基づいてスケジュールデータベース809から対応するスケジュール情報を取り出す。
[ステップS32]:スケジュール出力部807は、取り出したスケジュール情報を利用してスケジュールのHTML文書を作成する。このスケジュール表示は例えば図12に示すようなものであり、これは図11で入力されたスケジュール情報に対応するものである。図12においてはレポート作成が指示されたスケジュール案件に関し「レポート」の表示を行っている。
[ステップS33]:HTML文書はクライアントのスケジュール出力インタフェース905に送られる。クライアントにおいてこれに基づいてスケジュール表示(図12)が行われる
図10はレポート閲覧時の動作を示している。レポートの閲覧は、スケジュールの「リポート」表示を操作したりして行うことができる。レポート閲覧時の処理は以下のとおりである。
[ステップS40]:スケジュール管理システム80のレポート出力部808が、クライアントのレポート出力インタフェース906からのレポート閲覧要求を受け取る。
[ステップS41]:レポート出力部808はレポート閲覧要求に含まれるレポートIDに基づいてレポートデータベース810から対応するレポート情報を取り出す。
[ステップS42]:レポート出力部808は、取り出したレポート情報を利用してスケジュールのHTML文書を取り出す。
[ステップS43]:HTML文書はクライアントのレポート出力インタフェース906に送られる。クライアントにおいてこれに基づいてレポート表示(図15)が行われる。
なお、ユーザが作成したレポートはユーザおよびスケジュール期間を指定して一覧できる。図16はユーザA、B、C、Dについて2000年9月19日から1週間の期間を指定してレポートの一覧を表示したものである。この例では、ユーザAが「ミーティング」のスケジュールでレポートを作成し、ユーザBが「予算」のスケジュールでレポートを作成している。これらの表示を操作してそれぞれのレポートの詳細を図15に示すように閲覧することができる。
また、図17に示すように、「レポート」を対象にしてキーワード検索を行いレポートを取りだし、その詳細を閲覧することもできる。「レポート」の検索範囲はレポートのHTML文書が保管されている領域である。図17の例ではスケジュール、タスクリスト、電子メール、メーリングリスト、ファイル等、グループウェアシステムの他のリソースの一部として「レポート」の内容を検索可能とし、知識の共有化を図るようにしている。
以上で実施例の説明を終了する。
なお、この発明は上述の実施例に限定されるものではなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
図18は、カメラ付き携帯電話機20aを用いた変形例を示している。この例では、レポート送信メールを所望のカメラ付き携帯電話機20aに送り、携帯電話機20aのカメラで撮像した画像を返信メールに含ませて(添付して)グループウェアシステム(レポート管理サーバ)10に送り返すようにしている。グループウェアシステム10はこれら画像をHTML文書(XML文書)等にフォーマット化してユーザが見やすいように加工する。このようにすると現場の画像を対比させながら閲覧できる等の効果がある。この場合、レポート返信メールはスケジュールと無関係でもよい。例えば、所定の目的、ルーチンワークごとにコードを付し、これによりレポート返信メールを管理し、目的、ルーチンワークごとにHTML文書等を即座に生成するようにできる(例えばHTMLの雛型を用意する)。
図19は、他の変形例を示すものであり、ユーザ(クライアント端末30b)がレポート用ウェブページ(▲1▼、管理番号を組み込んでいる)を取得し、このレポート用ウェブページで、管理番号、テキスト、ファイル等(▲2▼)をウェブサーバ101aに返す。こののち、レポートを閲覧したいユーザは、レポート閲覧用ウェブページ(▲3▼)を取得して所望のレポートを閲覧する。
図19においてウェブサーバ101aとクライアント端末30bとが通信ネットワーク(図示しない)を介して接続されている。ウェブサーバ101aは例えばCGIプログラムを用いて動的にウェブ文書を作成し、またデータベース90をアクセスする。データベース90は、ディレクトリサービス等を行うものであり、ユーザの認証情報や、レポート課題等も管理されている。どのユーザがどのようなレポート課題を課されるかは、例えばユーザの業務上のマネージャ等により決定され、あらかじめ登録される。レポート課題の登録もウェブベースで行える。クライアント端末30bは、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、携帯情報端末、ウェブ機能付の携帯電話、ウェブ機能付の固定電話等である。
図20は、図19のシステムの動作の概略を示しており、この図において、レポート課題に管理番号(管理記号とも呼ぶ。レポート課題識別用の記号)が割り当てられる(S50)。この管理番号は、図4のコードに対応するものであり、一意の記号列からなる。こののち、ユーザはクライアント端末30bを用いてウェブサーバ101aにログインする(S51)。このときユーザIDやパスワードを用いた認証が行われる。ウェブサーバ101aはユーザからユーザIDを受け取ると、それに基づいて、ユーザに課されたレポート課題をデータベース90を参照して検索する(S52)。この検索結果を用いてレポート課題の表示、入力フォーム、管理番号を含むウェブページを動的に生成し、クライアント端末30bに送る。このウェブページはユーザのクライアント端末30bでは例えば図21に示すように表示される。この例では、複数行のテキストを入力する入力フォームおよびファイル送信用の入力フォームが設けられている。管理番号は、暗号化されて、例えば、複数行のテキストを入力する入力フォームおよびファイル送信用の入力フォームの一方または双方の宛て先URL中に書き込まれるている。また、隠しフィールドの入力フォームに管理番号(暗号化されていることが好ましい)をあらかじめ書き込んでおき、ユーザにその内容を送信させるようにしてもよい。この場合「<INPUT type=”hidden” name=”kanribango” value=”a8j/coBupaplABC”」となる。「a8j/coBupaplABC」が管理番号(暗号化されたもの)である。
ユーザは受け取ったウェブページの入力フォームに所定の事項を書き込んで、また、送信ファイル(画像、音声でもよい)を指定し、送信する(S56)。ウェブサーバ101aは管理番号やテキスト等を受け取ってその管理番号の下、記憶管理する(S57)。先に実施例で説明したようにHTMLに変換して管理してもよい。管理する場合、ファイル名を所定の規則の下管理番号に対応して命名してもよいし、テーブルにファイル名とレポート課題との対応関係を管理番号に基づいて書き込んでもよい。その他種々の管理手法を採用できる。
こののち、クライアント端末30bからレポート閲覧ウェブページを要求すると、ウェブサーバ101aがレポート閲覧ウェブページをクライアント端末30bに返す。ユーザは実施例で説明したのと同様な態様であるいは異なる態様でレポートの閲覧を行う(S58、S59)。例えば、図21のような不動産物件のレポート閲覧では、区域、あるいは担当者ごとに管理番号を割り振れば、同一担当者のレポート一覧や、区域ごとのレポート一覧を閲覧し、その後、個別の案件のレポート詳細を閲覧することができる。もちろん、管理番号に複数の属性(担当者や区域)を対応づけて担当者ごと、区域ごとのレポートを検索するようにしてもよい。
なお、レポートの授受は上述のとおりメールのプロトコルやHTTPのプロトコルで行うようにしているが、FTP(ファイルトランスファプロトコル)等の他の任意のプロトコルを用いることができる。
産業上の利用可能性
以上説明したように、この発明によれば、グループウェアまたは遠隔地からのレポートを簡易に管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図1は、この発明の実施例を全体として示すブロック図である。
図2は、この実施例で用いる携帯電話機を説明する図である。
図3は、この実施例のスケジュール管理システム80を模式的に示すブロック図である。
図4は、この実施例のスケジュール管理システム80のスケジュール情報の例を説明する図である。
図5は、この実施例のスケジュール管理システム80のコード対応表の例を説明する図である。
図6は、この実施例のスケジュール管理システム80のレポート情報の例を説明する図である。
図7は、この実施例のスケジュール登録動作を説明する図である。
図8は、この実施例のレポート登録動作を説明する図である。
図9は、この実施例のスケジュール閲覧時の動作を説明する図である。
図10は、この実施例のレポート閲覧時の動作を説明する図である。
図11は、この実施例のスケジュール登録画面の例を説明する図である。
図12は、この実施例のスケジュール表示画面の例を説明する図である。
図13は、この実施例のレポート作成メール受信画面の例を説明する図である。
図14は、この実施例のレポート作成メールに対する返信の送信画面の例を説明する図である。
図15は、この実施例のレポート閲覧画面の例を説明する図である。
図16は、この実施例のレポート一覧画面の例を説明する図である。
図17は、この実施例の検索画面の例を説明する図である。
図18は、この実施例の変形例を説明する図である。
図19は、この実施例の他の変形例を説明する図である。
図20は、上述他の変形例の動作を説明する図である。
図21は、上述の他の変形例の動作を説明するウェブページの外観の一例を説明する図である。
Claims (3)
- レポート課題記憶手段にレポート課題を登録するレポート課題登録手段と、
上記レポート課題に割り当てる、レポート課題識別用の、上記レポート課題ごとに一意の記号を、生成するレポート課題識別用記号生成手段と、
上記レポート課題を表示するウェブ文書であって、上記レポート課題識別用の上記記号を送信宛先URL中の引数として含む上記ウェブ文書をクライアント装置に送信するウェブ文書送信手段と、
上記URLを用いて上記クライアント装置から送信されてくる上記レポート課題に対するレポートファイルを、上記引数である上記レポート課題識別用の上記記号とともに受信するレポートファイル受信手段と、
受信した上記レポートファイルを、対応する上記レポート課題識別用の上記記号の下で、記憶するレポート内容記憶手段と、
レポート課題を特定するレポート内容閲覧要求に対して、対応する上記レポート課題識別用の上記記号に基づいて、対応するレポートファイルを上記レポート内容記憶手段から読み出し、該対応するレポートファイルの内容を含むウェブ文書を生成するレポート内容ウェブ文書生成手段と、
生成した上記ウェブ文書を記憶するレポート内容ウェブ文書記憶手段と、
記憶した上記ウェブ文書を表示するウェブ文書表示手段とを有することを特徴とするレポート管理装置。 - レポート課題登録手段が、レポート課題記憶手段にレポート課題を登録するステップと、
レポート課題識別用記号生成手段が、上記レポート課題に割り当てる、レポート課題識別用の、上記レポート課題ごとに一意の記号を、生成するステップと、
ウェブ文書送信手段が、上記レポート課題を表示するウェブ文書であって、上記レポート課題識別用の上記記号を送信宛先URL中の引数として含む上記ウェブ文書をクライアント装置に送信するステップと、
レポートファイル受信手段が、上記URLを用いて上記クライアント装置から送信されてくる上記レポート課題に対するレポートファイルを、上記引数である上記レポート課題識別用の上記記号とともに受信するステップと、
レポート内容記憶手段が、受信した上記レポートファイルを、対応する上記レポート課題識別用の上記記号の下で、記憶するステップと、
レポート内容ウェブ文書生成手段が、レポート課題を特定するレポート内容閲覧要求に対して、対応する上記レポート課題識別用の上記記号に基づいて、対応するレポートファイルを上記レポート内容記憶手段から読み出し、該対応するレポートファイルの内容を含むウェブ文書を生成するステップと、
レポート内容ウェブ文書記憶手段が、生成した上記ウェブ文書を記憶するステップと、
ウェブ文書表示手段が、記憶した上記ウェブ文書を表示するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするレポート管理方法。 - レポート課題登録手段が、レポート課題記憶手段にレポート課題を登録するステップと、
レポート課題識別用記号生成手段が、上記レポート課題に割り当てる、レポート課題識別用の、上記レポート課題ごとに一意の記号を、生成するステップと、
ウェブ文書送信手段が、上記レポート課題を表示するウェブ文書であって、上記レポート課題識別用の上記記号を送信宛先URL中の引数として含む上記ウェブ文書をクライアント装置に送信するステップと、
レポートファイル受信手段が、上記URLを用いて上記クライアント装置から送信されてくる上記レポート課題に対するレポートファイルを、上記引数である上記レポート課題識別用の上記記号とともに受信するステップと、
レポート内容記憶手段が、受信した上記レポートファイルを、対応する上記レポート課題識別用の上記記号の下で、記憶するステップと、
レポート内容ウェブ文書生成手段が、レポート課題を特定するレポート内容閲覧要求に対して、対応する上記レポート課題識別用の上記記号に基づいて、対応するレポートファイルを上記レポート内容記憶手段から読み出し、該対応するレポートファイルの内容を含むウェブ文書を生成するステップと、
レポート内容ウェブ文書記憶手段が、生成した上記ウェブ文書を記憶するステップと、
ウェブ文書表示手段が、記憶した上記ウェブ文書を表示するステップとをコンピュータに実行させるために用いられることを特徴とするレポート管理用コンピュータプログラム。
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