JP2004029941A - 庭園情報提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】造園に際して、造園の初期段階での庭園イメージを確立させるための情報を、簡易にかつ自動的に提供できるようにすることを目的とする。
【解決手段】ディスクアレイ4において、地域毎の自然的環境情報を記憶した地域情報データベース10と、植物の種類毎の適応環境情報を記憶した植物データベース20と、土地条件毎の庭園パターン情報を記憶した庭園パターンデータベース30とを有し、サーバー2において、端末3から設計条件の入力を受け、設計条件に対しディスクアレイ4のデータベースを検索して、抽出し、これらの抽出結果から、庭園に植える植物と、庭園パターン情報とを選定し、設計条件の土地に、選定した庭園に植える植物及び庭園パターンのオブジェ情報で特定のオブジェを、配置することにより庭園を設計し、端末3に出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】ディスクアレイ4において、地域毎の自然的環境情報を記憶した地域情報データベース10と、植物の種類毎の適応環境情報を記憶した植物データベース20と、土地条件毎の庭園パターン情報を記憶した庭園パターンデータベース30とを有し、サーバー2において、端末3から設計条件の入力を受け、設計条件に対しディスクアレイ4のデータベースを検索して、抽出し、これらの抽出結果から、庭園に植える植物と、庭園パターン情報とを選定し、設計条件の土地に、選定した庭園に植える植物及び庭園パターンのオブジェ情報で特定のオブジェを、配置することにより庭園を設計し、端末3に出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、庭園の販売または設計に利用可能な情報を提供する庭園情報提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、観賞及び散歩などを目的とし、植物を植え、築山及び泉池などのオブジェを設けた庭である庭園の造園をしようとする場合、庭園を造ろうとする造園主と造園業者が、打ち合わせにより造成しようとする庭園の設計条件を決めている。
【0003】
この打ち合わせでは、造園主が、造園業者に対し庭園を造ろうとする場所や目的などを提示し、造園業者が、造ろうとする庭園の設計のために不足する条件を造園主から聴取する。そして、造園業者は庭園の設計をして造園作業に入る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、造園主が、造園業者と打ち合わせを行う初期段階では、造園主の庭園に対する完成形のイメージが薄いことが多い。また、造園主の意図が造園業者には十分伝わらず、造園主の庭園のイメージが造園業者の理解とかけ離れている場合がある。特に庭園の設計には、美感や、嗜好などの感覚的要素がかかわり、これらは文字では表せない部分があり仕様として表れ難い。
【0005】
このため、造園業者は、個々の庭園の仕様を決定する時、設計した庭園の平面図に加えて、庭園を見ているように描かれたパース図などを用いて、完成状態をより具体的なものとして表現し、造園主の庭園に対するイメージを膨らませるとともに、造園主に図面を見せて、設計内容を確認してもらっている。
【0006】
しかし、このためには図面等を書く労力と時間が必要となり、さらに一度の作図で決まらないことも多く、その作業量が問題となる。また、作図のための時間をとって打ち合わせする必要があり、打ち合わせにかかる時間が長くなってしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、庭園の造園に際して、造園の初期段階での庭園イメージを確立させるための情報を、簡易にかつ自動的に提供できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の庭園情報提供システムは、植物と、オブジェとを配置した庭園を造成しようとする土地の地域位置を特定する位置情報と、該土地の面積及び形状を特定する土地情報とを含む設計条件を外部から受け、該設計条件に基づき庭園を設計し、その結果を庭園の販売または詳細設計に利用可能な庭園情報として出力する。
【0009】
また、本発明の庭園情報提供システムは、庭園の造成が想定される地域の場所を表す地域情報と、地域毎の自然的環境情報を含むデータ群とを記憶した第1記憶手段と、庭園に用いることができる植物の種類情報と、植物毎の、自然的環境情報に対応した適応の是非を判定するための適応環境情報を含むデータ群とを記憶した第2記憶手段と、庭園の造成が想定される土地の面積及び形状からなる土地条件情報と、土地条件毎に植物の配置を設定するための配置設定情報及び土地条件毎にオブジェの種類及び配置を設定するためのオブジェ情報からなる庭園パターン情報を含むデータ群と、を記憶した第3記憶手段とを有する。
【0010】
そして、本発明の庭園情報提供システムは、受付手段が、設計条件を含む外部からの入力を受け、情報生成手段が、設計条件の位置情報で第1記憶手段の地域情報を検索して、該当する地域の自然的環境情報を抽出し、自然的環境情報で第2記憶手段の適応環境情報を検索して、該当する植物の種類情報を抽出し、土地情報で第3記憶手段の土地条件情報を検索して、該当する土地条件の庭園パターン情報を抽出し、これらの抽出結果から、庭園に植える植物と庭園パターン情報とを選定し、庭園パターン情報に従って、土地条件の土地に、選定した植物及びオブジェ情報で特定されるオブジェを配置した庭園を設計し、設計した庭園の状態を表示するための庭園情報を生成し、出力手段が、情報生成手段により生成した庭園情報を含め、外部に情報を出力する。
【0011】
ところで庭園とは、例えば広辞苑 第四版(編者 新村出 出版 岩波書店)によれば「観賞・散歩などのため、樹木を植え築山・泉池などを設けた庭。特に計画して作った庭。」とある。つまり、庭園の基本的な構成要素としては、土地、植物(草花も含め樹木ではなく植物とした。)、オブジェ(築山、泉地、花壇などの静物)の3つの要素である。そして、この3要素を、観賞、逍遥などの目的のために適切に、選定し、配置したものが庭園となる。
【0012】
また、庭園に植える植物の育成は、庭園を造成する土地における気温、降水量などの自然的環境の影響を強く受ける。このため、庭園に植える植物を選定する際は、自然的環境を考慮する必要がある。
これより、庭園の設計とは、造園する土地の大きさ、形状に対し、造園主からの庭園の目的、要望にあうように、自然的環境の条件を考慮した植物、及びオブジェを選定し、配置するものである。
【0013】
これに対し、本発明の庭園情報提供システムでは、庭園の各構成要素の種類、選定条件、配置方法に関する情報を、第1から第3の記憶手段に持たせ、入力された土地条件を含む設計条件に対し、造園地の自然環境を第1記憶手段から抽出し、造園地の自然環境に適合する植物を第2記憶手段から抽出し、土地条件に合う庭園パターンを第3記憶手段から抽出し、各要素を選定して、選定した庭園パターンの情報で各要素を配置させることにより庭園の設計を行うようにしたものである。
【0014】
この結果、本発明の庭園情報提供システムによれば、入力した設計条件に基づき自動的に設計した庭園の庭園情報を得ることができる。
また、設計条件として本来必要なのは、植物を育成する場所つまり庭園の場所の自然的環境の情報であるが、本発明では、設計条件として位置情報の入力により、第1記憶手段から自然的環境の情報が自動的に抽出されるようになっており、設計条件として自然的環境条件を意識しなくても良く、設計条件の入力が簡単になっている。
【0015】
これにより、造園時に作成する図面の作図のための労力及び時間が削減される。 また、作図のための時間が削減されるため、打ち合わせのための時間や、詳細設計に取りかかるまでの時間が短縮される。
また、種々の条件で出力しての比較検討が容易になり、打ち合わせの初期段階で庭園に対するイメージをより具体的なものとできるため、造園主と造園業者との間での調整がスムーズになり、庭園販売につながりやすい。
【0016】
尚、自然的環境情報とは、植物の育成に影響する自然的環境の情報であって、その項目は種々あり、例えば気候、温度、湿度、高度、降水量、降雪量、日照量、地質などがある。この自然的環境情報について第1記憶手段がもつ項目としては、前記例示項目の内一つだけでも良いが、設計結果をより厳密なものとするために、できるだけ多くの項目の情報で構成するのが望ましい。
【0017】
また、各記憶手段は、1つの装置内にあっても、ネットワーク等で繋がる複数の装置内にあっても良い。また、各記憶手段は、一つのデータ群で構成するものであってもよいし、データ群に関連付けした情報を含ませ、複数の記憶手段から構成するものであっても良い。
【0018】
また、第3記憶手段における、植物及びオブジェの配置を設定するための情報としては種々あり、例えば、庭園の土地に対し、これまである庭園の代表的な形態を基に、配置する植物及びオブジェの種類の概略が設定されている庭園のひながた的な情報であっても良いし、選定された植物及びオブジェに対し、配置する位置条件を規定するもの(例えば、××は、真ん中辺りに置くのが望ましい。××は、○○の隣に置いてはいけない。等の条件。)であっても良い。
【0019】
また、庭園に植える植物と、庭園パターン情報とを選定する方法としては種々あり、例えば、植物及び庭園パターンに、流行や店のお薦めとして優先順位の情報を付加しておき、この優先順位の高いものを選定する方法とか、庭園パターンで配置すると良い植物を設定しておき、これと、自然的環境で抽出した植物との適合度から優先順位を設定し、その優先順位で選定する方法や、全くのランダムで選定する方法などがある。
【0020】
ところで、設計条件の一つである位置情報は、キーボードを用いて住所を入力して指定するのが一般的であるが、住所は入力する文字数が多く、キーボードに慣れていない人にとっては大変な作業となる。これに対し、郵便番号等の地域関連情報は、地域を記号で表すので少ない文字数で地域を特定することができるため、庭園情報提供システムを地域関連情報を入力として用いる請求項2のように構成すると良い。
【0021】
即ち、請求項2記載の庭園情報提供システムにおいて、受付手段が、設計条件の位置情報として、地域名称以外の地域関連情報を受付可能に構成され、第1記憶手段には、前記地域情報が該地域関連情報に対応して記憶されている。
この結果、本発明(請求項2)の庭園情報提供システムによれば、地域の特定は、地域関連情報である郵便番号などの簡単な内容の入力だけで良くなる。このため、設計条件としての入力文字数が減り、入力しやすく、より使いやすいシステムとなる。
【0022】
尚、地域関連情報としては種々あり、例えば、郵便番号、電話番号、GPS(Global Positioning System)を用いて得られる情報など利用することが出来る。
また、庭園の植物及びオブジェの選定及びこれらの配置の設定には、美感や嗜好などの感覚的な要素が多分に含まれる。この感覚的な要素が、造園主の感覚に合った庭園とすることが望ましい。
【0023】
これに対し、請求項3記載の庭園情報提供システムにおいては、受付手段が、設計条件の一つとして、造成しようとする庭園の好みに関する好み情報を受付可能に構成され、第2記憶手段及び第3記憶手段の少なくとも一方には、データ群の情報の一つとして、好み情報に対応する情報が記憶され、情報生成手段が、植物及び庭園パターン情報を選定する際に、好み情報を選定条件の一つとして使用する。
【0024】
この結果、本発明(請求項3)の庭園情報提供システムによれば、感覚的要素を”好み”として、設計する庭園に反映することができる。
尚、庭園の好みに関する情報としては種々有り、例えば、植物の種類や、庭園の雰囲気の明るさと暗さ、にぎやかさと静かさ、うっそうさと閑散さ、などを表す情報とすれば良く、その情報は、一つであっても良いし、複数であっても良い。
【0025】
また、前述の発明(請求項3)での庭園の好みに関する情報の入力において、ある状態に対して”好き”か”嫌い”かなどの2つの状態で区別する入力としてもよいが、実際の感覚はこのようにはっきりしたものではなく、”やや好き”、”あまり好きではない”といったあいまいな感覚であることが多い。このようなあいまいな状態を、設計にできるだけ反映するには、庭園情報提供システムを請求項4記載のように構成すると良い。
【0026】
即ち、請求項4記載の庭園情報提供システムにおいて、受付手段は、好み情報として、庭園の好みに関するファジイ集合を設定した質問に対して、使用者が入力した該質問の適合の度合いを表す情報を受け付けるよう構成され、第2記憶手段及び第3記憶手段の少なくとも一方には、データ群の情報の一つとして、質問に対応するファジイ集合の帰属度を記憶してあり、情報生成手段は、前記庭園に植える植物及び前記庭園パターン情報を選定の際に、入力に対するファジイ集合の帰属度を、選定条件の一つとする。
【0027】
具体的には、例えば明るさに関するファジイ関数を設定した画像を表示し、この画像の好みの度合いを入力してもらい、設定されているファジイ関数から明るさに対する帰属度を求める。一方、植物の情報にも明るさに関するファジイ関数から帰属度を求めたものを記憶しておき、入力から求めた帰属度に近い植物を選定するようにするものである。
【0028】
この結果、本発明(請求項4)の庭園情報提供システムによれば、あいまいな感覚に対し設計条件に反映可能となる。これにより”好き”か”嫌い”等の2つの条件でしか表現していなかった要素をアナログ的にすることにより、より造園主の意図を反映できる。
【0029】
一方、設計条件として設定する項目が多い方が、より造園主の要望に沿った庭園設計とすることができるが、庭園に対するイメージが少ない初期段階では、細かい条件を入力するのは難しく、はじめは最小限の設計条件の入力だけで、概略の庭園を設計し、ある程度のイメージができた段階で、細部の条件を設定し、詳細の庭園を設計していくというように、設計のレベルにより入出力のレベルを変えることができるのが望ましい。
【0030】
これに対し、請求項5記載の庭園情報提供システムにおいては、受付手段が、設計レベルの変更を指示する入力を受けると、設計レベル変更指示に応じ、その後、受け付ける設計条件の項目及び内容を追加または省略し、第2記憶手段及び第3記憶手段の少なくとも一方には、データ群の情報として、受付手段が受け付ける変更指示で増加する設計条件に対応する情報が記憶してあり、情報生成手段が、前記受付手段で、前記受け付ける設計条件の項目及び内容が追加または省略されると、その内容に応じて、前記庭園に植える植物及び前記庭園パターン情報を選定の際の選定条件を増減する。
【0031】
この結果、本発明(請求項5)の庭園情報提供システムによれば、設計レベル変更の指令入力に応じて入出力の項目及び内容を変更できる。このため、本庭園情報提供システムの使用者の使用目的、使用状況に応じた入出力を提供できるようになり、使い勝手が良くなる。
【0032】
また、前述の発明(請求項5)の設計のレベル変更は、使用者に応じて実施可能なレベルを区分できるのが望ましく、このためには使用者を特定できると良い。
これに対し、請求項6記載の庭園情報提供システムにおいては、本庭園情報提供システムの使用者を特定するための特定情報と、使用者に対し割り振られた使用者固有の識別情報とを含む個人情報のデータ群を記憶する第4記憶手段と、受付手段が使用者の識別情報を受け付けると、受け付けた識別情報が第4記憶手段に登録されているか否か判別し、登録がされていない場合に、受付手段が、使用者からの所定の入力を受け付けるのを禁止する認証手段とを備える。
【0033】
この結果、本発明(請求項6)の庭園情報提供システムによれば、使用者の特定が可能となる。これにより、使用者毎に入出力の内容を切り換えるなどの使用者に合ったサービスを提供することが可能となる。また、使用者に応じて提供する情報内容の差別化をすることができる。
【0034】
また、使用者の特定により、入出力の内容を使用者の個人情報と合わせて記憶することにより使用者の各種情報を管理可能となる。そして、この個人情報に、前回入力の内容等の操作結果を記憶しておけば、本システムに何度もアクセスする度に設計条件等に対し同じ入力をする必要が無くなるようにしたり、販売業務においても使用者に応じた対応をすることができる。
【0035】
また、前述の発明(請求項6)の使用者の差別化の代償として、その有益性に応じ、提供する情報に対して、料金を課すようにしてもよい。そして、このためには、請求項7に記載のように、上述した本発明の庭園情報提供システムに対し更に、出力手段から出力する情報に対する情報料を徴収するための課金手段を設けるようにすればよい。
【0036】
この結果、本発明(請求項7)の庭園情報提供システムによれば、提供する情報に対し、情報料をとることができる。これにより有価性のある情報を提供できるようになる。
尚、課金した情報料の徴収方法は種々あり、店頭で使用の場合、料金箱で料金を徴収するようにしても良いし、通信手段を用いてアクセスの場合、クレジットカードの番号を受け取り、クレジットカードからの引き落としとしても良いし、電話回線を用いてアクセスの場合、ダイヤルQ2などの有料回線からアクセスしてもらうようにしても良し、インターネットからのアクセスの場合、金融機関と連携してあらかじめ登録設定した認証システムなどを使用してもよい。
【0037】
ところで、本庭園情報提供システムへ入出力のためのアクセスは、直接本システムを構成する装置にアクセスするようにしても良いし、電話、FAX等の通信機器を用いてアクセスするようにしても良いし、広域ネットワークを用いてアクセスするようにしても良い。
【0038】
そして、特に広域ネットワークを用いてアクセスする請求項8記載の庭園情報提供システムのように、受付手段は、広域ネットワークを介して接続される使用者側端末からの入力を受け、出力手段は、広域ネットワークを介して使用者側端末へ、各種情報を出力する庭園情報提供システムとすると、本システムを利用するための場所の制約が少なくなり、店頭まで足を運ぶ必要が無くなる。また電話やFAXに比べ、画像を多用したコンテンツを利用でき操作性が良く、出力のバリエーションも種々設定できる。このように、より使用者が使いやすいシステムとすることができる。
【0039】
一方、造園しようとする人の中には、自分で造園する人も多い。この場合、庭園全体の設計を必要とはせず、庭園に植える植物を選定するために、その地域の気候に適した植物の情報が有用である場合がある。
これに対し、請求項9記載の庭園情報提供システムにおいては、第2記憶手段は、データ群に植物の状態を表す特徴情報を含み、情報生成手段が、抽出する植物の種類情報と共に植物の特徴情報を抽出し、この抽出の結果による植物リストを庭園情報として作成する。
【0040】
この結果、本発明の庭園情報提供システム(請求項9)によれば、設計条件として入力した土地に適した植物のリストおよび植物に対する特徴の情報を表示できる。これは、人により植物を選定しようとする際の手助けとなる。そして、植物単体の売買にもつながる。
【0041】
尚、植物の種々ある特徴情報としては、針葉樹/常緑広葉樹/落葉広葉樹の別、花の有無、見頃の時期、成長時の大きさなどがある。また、第2記憶手段のデータ群に持つ特徴情報としては、これらのうち一つの項目の情報であっても良いが、できるだけ情報が多い方が望ましい。
【0042】
また、本発明の庭園情報提供システムで設計した庭園の設計結果の表示には、請求項10記載の庭園情報提供システムのように庭園平面図を表示するようにしてもよい。
即ち、請求項10記載の庭園情報提供システムにおいて、第2記憶手段は、植物の2次元形状を表現する2次元形状情報をデータ群に含み、第3記憶手段は、オブジェの2次元形状を表現する2次元形状情報をデータ群に含み、情報生成手段は、2次元形状情報を用いて、設計した庭園の全体像及びその構成要素を、2次元的に表現した庭園平面図として表示するための画像情報を生成する。
【0043】
これにより設計した庭園全体の構成を知ることができる。
また、前述の発明(請求項10)の庭園平面図だけでは、庭園の雰囲気をつかむのは難しい。
これに対し、請求項11記載の庭園情報提供システムにおいては、第2記憶手段は植物の、3次元形状を表現する3次元形状情報をデータ群に含み、第3記憶手段はオブジェの、3次元形状を表現する3次元形状情報をデータ群に含み、情報生成手段が、3次元形状情報を用いて、設計した庭園を、所定位置、若しくは、受付手段を介して外部から入力された指令により設定した位置、からの視点で実際に人が見た様に表現した3Dパース画像を表示するための画像情報を生成する。
【0044】
この結果、本発明(請求項11)の庭園情報提供システムによれば、現実に庭園を見た様子と近い画像を表示できる。これを用いて、設計した庭園に対する具体的なイメージを本システムの使用者にもたせることができる。
また、前述の発明(請求項11)での3Dパース画像より、具体的に庭園の状態をイメージさせるために、請求項12記載の庭園情報提供システムのようにしてもよい。
【0045】
即ち、請求項12記載の庭園情報提供システムにおいて、情報生成手段は、受付手段を介して外部から入力された指令に応じて、視点を変更した3Dパース画像をディスプレーに表示するための画像情報を、逐次生成する。
この結果、本発明(請求項12)の庭園情報提供システムによれば、実際に庭園内にいて、周りを見回しているように、いろいろな角度及び位置から見ることができる。このため、使用者が庭園内にいるような気分になり、庭園のイメージがより具体的になる。
【0046】
また、庭園を造園する際に有用な情報の一つとして、請求項13記載の庭園情報提供システムの様に、庭園造園のための費用を提供できると良い。
即ち、請求項13記載の庭園情報提供システムにおいては、第2記憶手段は、前記植物の費用に関する情報を前記データ群に含み、第3記憶手段は、オブジェの費用及び庭園造成作業の費用に関する情報をデータ群に含み、情報生成手段で設計した庭園に対し、第2及び第3記憶手段での費用に関する情報を基に、庭園造成にかかる費用を演算する演算手段を備える。そして、出力手段が、該演算手段の結果を出力する。
【0047】
この結果、本発明(請求項13)の庭園情報提供システムによれば、設計に用いた要素毎に費用に関する情報を持たせてあるため、設計した庭園の造園のための費用を計算することができる。これにより、予算と比較検討でき、庭園の規模などの設計条件を設定する際に費用を考慮に含めることができる。
【0048】
また、別に庭園造園の際に有用な情報の一つとして、請求項14記載の庭園情報提供システムの様に、庭園造園のためのスケジュールを提供できると良い。
即ち、請求項14記載の庭園情報提供システムにおいて、第2記憶手段は、植物の納期に関する情報をデータ群に含み、第3記憶手段は、オブジェの納期に関する情報及び庭園造成の工期に関する情報をデータ群に含み、情報生成手段で設計した庭園に対し、第2記憶手段の納期、及び第3記憶手段の工期に関する情報を基に、庭園造成に必要なスケジュールを作成するスケジュール作成手段を備る。そして、出力手段が、このスケジュール作成手段の結果を出力する。
【0049】
この結果、本発明(請求項14)の庭園情報提供システムによれば、庭園造成に関するスケジュールを知ることができる。これにより、種々の計画を立てることができ、スケジュールを、庭園の規模などの設計条件を設定する際の考慮に含めることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について説明する。
本実施例の庭園情報提供システムは、庭園の造成に際し、造園しようとする庭園に対する条件を入力し、入力された条件をもとに庭園を概略設計し、庭園平面図と、3Dパース図と、見積と、スケジュールとからなる庭園情報を作成し、画面に出力するものである。これにより庭園の比較検討を行えるようにし、庭園の販売につなげるものである。
【0051】
尚、本システムは、設計レベルとして、最小限の条件入力で基本的な庭園を設計する造園ベーシックパターンと、造園ベーシックパターンに対して、庭園様式の選択する種類が増え、植物の種類や、付帯施設などを個別に指定でき、オリジナルな庭園を設計できるようにした造園オリジナルパターンの2つの設計レベルで入出力できるようになっている。また、造園オリジナルパターンでの庭園情報については、有料としている。
[構成]
まず、本システムの構成は、図1の本実施例におけるシステムの全体構成に示すように、不特定の端末3からインターネットを介して入力を受け、入力に応じた処理を行い、処理の結果を入力を受けた端末3に対し出力するサーバー2と、このサーバー2での処理に用いる情報を記録してあり、サーバー2に接続されているディスクアレイ4とで構成されている。
【0052】
また、ディスクアレイ4の中には、地域毎の自然的環境情報を含んだ情報を保存してある地域情報データベース10と、庭園の大きさ及び形状毎の庭園のパターンに関する情報を保存してある庭園パターンデータベース30と、庭園に植樹可能な植物毎の植物の適応環境情報及び特徴の情報を保存してある植物データベース20と、庭園に設置するオブジェ若しくはアクセサリー(以下まとめてオブジェと呼ぶ)毎の、オブジェの特徴及び特性の情報を保存してあるオブジェデータベース40と、顧客情報を保存してある、顧客データベース50と、これらに関連付けられたデータベースを記録保存している。また、各データベースは、関連データベースの構造で情報が保存されている。
【0053】
また、サーバー2は、インターネットを介した入出力のプロトコルに、HTTP(HyperText Transfer Protocol)を用いるWebサーバーとして働き、HTML(HyperText Mail Langurge)で書かいた情報を端末3に対し送信する。
【0054】
また、端末3の装置構成は、その条件として、使用者が情報を入力するキーボード及びマウスと、入出力の内容を表示するディスプレー装置とを有し、インターネットによる通信が可能で、入力された情報をサーバー2に送信し、サーバー2からの出力情報を受け、HTMLブラウザを用いてディスプレー装置に画面表示することを前提とする。
【0055】
ところで、地域情報データベース10は、図2に示すように、下記(1)〜(13)の属性で構成されている。
(1)地域ID:各レコードに対し一義的に定めた記号。
(2)郵便番号:郵便番号。主キーとなる。
(3)住所:郵便番号に対応した住所。
(4)標高:標高。
(5)気候区分:温度帯による気候区分。(寒帯、亜寒帯、冷温帯、暖温帯、亜熱帯、熱帯の区分)
(6)気温:月毎の平均気温。
(7)湿度:月毎の平均湿度。
(8)平均日照時間:年間平均。
(9)降雨量:月毎の平均降雨量。
(10)降雪量:年間積雪量。
(11)地形:地形区分。
(12)地質:土壌の種類。
(13)用途地区分:行政が規定した、土地の利用区分。
【0056】
尚、郵便番号は、その地域毎に割り振られたものであり、地域を特定する情報である。即ち地域情報データベース10は、郵便番号に対応する地域毎の気候条件等の自然環境情報をレコードとしたものである。
また、植物データベース20は、図3に示すように、下記(1)〜(16)の属性で構成されている。
(1)植物ID:各レコードに対し一義的に定めた記号。主キーとなる。
(2)植物名称:植物の名称。
(3)種別:針葉樹、常緑広葉樹、落葉広葉樹、草花の別。
(4)花の有無:花びらのある花の有無。
(5)見頃の季節:開花時期や紅葉など見頃となる季節。
(6)大きさ:成熟状態での大きさ。
(7)推奨気候:育成にあっている気候区分。
(8)不適合気象:季節別の育成に適さない気象。(多雨、多湿、降雪等)
(9)日射特性:育成に影響する日射の状態。
(10)地質適合性:適性の良い地質、悪い地質。
(11)特徴:当該植物の特徴を説明する説明文
(12)サンプル画像:サンプル画像のデータファイルに関連付けた記号。
(13)価格:購入価格
(14)入手期間:納入に要する期間
(15)季節毎の外観:季節毎の外観の色彩情報のデータファイルに関連付けた記号。
(16)形状データ:植物を上面及び側面からみた2D形状のデータと、3D形状をワイヤフレームで表したデータファイルに関連付けた記号。
【0057】
尚、不適合気象の気象は、月間平均雨量が何mm以上を”多雨”、月間平均湿度が何%以上を”多湿”、年間の積雪量が何cm以上を”積雪地”、など、それぞれ定量的に定義された用語で記述している。また季節の”春”は、3月から5月、”夏”は6月から8月、”秋”は、9月から11月、”冬”は12月から2月として定義されている。
【0058】
また、ディスクアレイ4には、植物データベース20の「季節毎の外観」及び「形状データ」に関連して、外観・形状情報データベース21が設定されており、この外観・形状データベース21には、庭園平面図、3Dパースを作成するときに用いる各植物の季節毎の外観データ及び、その植物の外形の2D及び3D形状データが保存されている。(2D、3DのDとはDimension(次元)の略である。)
また、庭園パターンデータベース30は、図4(a)に示すように、下記(1)〜(9)の属性で構成されている。
(1)庭ID:レコードに対し一義的に定めた記号。主キーとなる。
(2)対象土地面積:土地の外形寸法。
(3)対象土地形状:土地の外形形状。
(4)庭園様式:庭園の様式(和風、フレンチガーデン、ルネサンス庭園等)。(5)規模:庭園の大きさでの区分。
(6)ひながた:ひながたデータベース31のひながたID。
(7)特徴説明文:当該庭園の特徴を説明する文章。
(8)作業費用:造園作業にかかる費用。
(9)所要工事期間:造園作業にかかる期間
尚、ディスクアレイ4には、庭園パターンデータベース30の属性「ひながた」に関連付けて、ひながたデータベース31が設定されており、このひながたデータベース31には、図5に示すような土地面積及び形状毎に設定した代表的な庭園平面図の基本的な情報であるひながた図が保存されている。
【0059】
また、ディスクアレイ4には、ひながたデータベース31のひながた図に設定してある複数箇所の空欄のポイントに関連付けて、配置物データベース32が設定されており、ひながた図の空欄ポイントに配置すると良い植物若しくはオブジェの候補の情報が保存されている。
【0060】
また、ひながたデータベース31には、ひながた図に対応して、ひながた図が表す庭園部分を上面及び側面からみた2D形状のデータと、3D形状をワイヤフレームで表した情報及び、季節毎の外観の色彩情報を含んでいる。
また、ひながたデータベース31に関連付けられている配置物データベース32は、図4(b)に示すように、下記(1)〜(5)の属性で構成されている。
(1)ポイントID:レコードに対し一義的に定めた記号。主キーとなる。
(2)適用植物候補1:ポイントIDが対応するひながた図の位置に植えるのに適した植物。植物データベースの植物IDで記録。
(3)適用植物候補2:適用植物候補1についで適する植物の植物ID。
(4)適用植物候補3:適用植物候補2についで適する植物の植物ID。
(5)オブジェ候補:適する植物が無いときに配置するオブジェ。オブジェデータベース40のオブジェID。
【0061】
また、オブジェデータベース40は、庭園に配置するオブジェに関する情報を図6に示すように、下記(1)〜(7)の属性で構成されている。
(1)オブジェID:レコードに対し一義的に定めた記号。主キーとなる。
(2)形態:オブジェの状態を表す名称。
(3)形状情報:外径寸法。
(4)価格:購入価格。
(5)納期:納入可能時期。
(6)外観:外観の色彩情報のデータファイルに関連付けた記号。
(7)形状データ:オブジェを上面及び側面からみた2D形状のデータと、3D形状をワイヤフレームで表した情報のデータファイルに関連付けた記号。
【0062】
尚、オブジェクトデータベース40の「外観」及び「形状データ」の外観及び形状データについては、植物データベース20と共用で、外観・形状データベース21にそのデータを保存している。
また、顧客データベース50は、下記(1)〜(10)の属性で構成されている。
(1)ユーザーID:レコードに対し一義的に定めた記号。主キーとなる。
(2)パスワード:認証時に使用するパスワード。
(3)氏:登録者の名字。
(4)名:登録者の名前。
(5)庭園住所:造園予定の住所。
(6)住所:登録者の住所。
(7)電話番号:登録者の電話番号。
(8)FAX番号:登録者のFAX番号。
(9)ステータス:登録者の庭園設計の状況。
(10)庭園関係データ:登録者の入力及び出力結果。
【0063】
また、ディスクアレイ4には、植物及びオブジェの代替えとして用いるコーナーガーデン及び付帯施設について、図示していないが、オブジェデータベース40と同様の属性で構成された、コーナーガーデンデータベース、付帯施設データベースがある。
[庭園情報の作成処理]
ここで、本システム全体の動作内容の説明に先だって、基本的な設計条件のみで設計する庭園である造園ベーシックパターンの庭園情報の作成処理手順について、図8に示し、説明する。
【0064】
この処理は、後述する「申し込み窓口」画面111で”送信”ボタンが押されると、設計条件の入力として、郵便番号、土地形状、土地面積、庭園様式、庭園規模の情報をサーバー2が受信し、入力の項目及び書式の確認を行ったあと、次に記述する庭園情報の作成処理が実行される。
【0065】
この処理では、まずS201で(Sはステップを表す。)、地域情報データベース10の郵便番号の属性の情報から、「申し込み窓口」画面111で入力された郵便番号に合致するレコードを検索し、住所、標高、気候区分、平均気温、平均湿度、日照時間、平均降雨量、平均降雪量、地形、地質、用途地区分の属性の情報を抽出する。
【0066】
次にS202で、S201で抽出した用途地区分の情報が、あらかじめ設定してある庭園造成可能ではない区分(例えば、工業専用地)であれば、S210へ移行し「用途地区分が○○○のため造園できません。」と造園不可能であることを表示したあと、画面表示を「申し込み窓口」画面111に戻して本処理を終了する。そして、用途地区分が、造園可能ではない区分でなければS203に移行する。
【0067】
次に、S203では、植物データベース20の推奨気候の属性から、S201で抽出した気候区分の情報に合致するレコードを検索する。また、S201で抽出した標高、気温、湿度、降雨量、降雪量の情報で、不適合気象を、降雨量が何mm以上を”多雨”、湿度が何%以上を”多湿”、積雪量が何cm以上だと”積雪地”といった定義にもとづき、各季節毎に検索し、該当しないレコードを抽出する。また、地質が地質適合性に合致しないレコードを検索し、植物ID、植物名称、種別、花の有無、見頃の時期、大きさ、推奨気候、不適合気候、湿潤適合性、地質適合性、特徴、価格、入手期間、季節毎の外観、形状データの情報を抽出してS204に移行する。
【0068】
次に、S204では、庭園パターンデータベース30の対象土地面積、対象土地形状、庭園様式、庭園規模から、「申し込み窓口」画面111で入力された、土地面積、土地形状、庭園様式、庭園規模に合致するレコードを検索する。尚、土地面積について検索の際には、入力された土地面積の情報に対し、ある程度幅を持たせた値(例えば±10%)で検索する。検索の結果から、庭ID、庭園様式、ひながた、特徴説明文、所要工事期間、工事作業費用の情報を抽出する。
【0069】
次に、ここで抽出した庭園パターンから、S203で抽出した植物とマッチングが高い庭園パターンを選定する。つまり、抽出したひながたの情報に関連付けされたひながた図のポイントに関連付けられた配置物データベース32での適用植物候補1〜3での植物IDの情報と、S201で抽出した情報の植物IDとを比較し、適用植物候補1に合致する植物IDがあった場合を3点とし、適用植物候補2に対し、2点、適用植物候補3に対し1点として、合致する植物の有無により点数を算出する。そして、1番点数が多いひながた図の庭園パターンを今回用いる庭園パターンとして選定する。尚、複数の庭園パターンが同じ最高点数であった場合は、最高点数の庭園パターンの中でランダムに1つの庭園パターンを選定してS205に移行する。
【0070】
次にS205では、S204で選定した庭園パターンのひながた図のポイントに関連付けされた配置物データベース32の情報により、適用植物候補1の植物を優先に(以降2,3と数字の大きい程優先順位は下がる。)、S201で抽出の植物IDと合致する植物を、庭園に配置する植物として選定する。この時、適合する植物が無い場合は、配置物データベース32のオブジェ属性の情報によるオブジェを選定する。尚、庭園に配置するオブジェは、ここで選定されるオブジェの他、ひながた図で必ず設置するものとして選定されているオブジェもある。そして、S206に移行する。
【0071】
次に、S206では、S204で選定されたひながた図と、S205で選定された植物及びオブジェに関する形状データの情報により、外観、形状情報データベース21から2D形状データを読み出し、ひながた図の2D形状データ に植物及びオブジェの2D形状データを、ひながた図に規定してある位置に配置した庭園平面図の画像を作成してS207に移行する。
【0072】
次に、S207では、S203及びS204で抽出の庭園パターン、植物及びオブジェの形状データの情報により、外観、形状情報データベース21から外形の輪郭をワイヤフレームで表した3D形状データを読み出し、ひながた図に規定の情報により配置し、外観、形状情報データベース21から、指定された季節(指定されない場合、春をデフォルトとする。)の色彩情報を読み出し、先のワイヤフレームに貼り付け、Zバッファ法により、指定された位置及び方向(指定されない場合、中央をデフォルトとする。)を視点とした庭園風景の2次元画像である3Dパース画像を描画する。尚、3次元画像の描画の方法については一般的に知られており(例えば、「新情報教育ライブラリM 10 3次元CGの基礎と応用」(岩手大学教授 千葉則茂、岩手県立大学教授 土井章男著)参照)これ以上の説明は省略する。
【0073】
次に、S208では、選定した植物及びオブジェの植物の費用及びオブジェの費用と、選定した庭園パターンの工事費用の情報とを基に、諸経費等所定の費用を加え算出した見積の情報を作成してS209に移行する。
次に、S209では、選定した植物及びオブジェの植物の納期及びオブジェの納期と、選定したひながたの工事期間とを基に、その他所定の必要期間も加え策定したスケジュールの情報を作成する。
【0074】
S209の処理が終了すると本処理を終了する。
[造園ベーシックパターンの作成]
次に、本システムにおいて、最小限の入力で基本的な庭園を設計する造園ベーシックパターンの作成での動作内容について、端末3に表示する画面をもとにした図7の状態遷移図により説明する。
【0075】
尚、端末3での入力操作はキーボードからの文字入力または、マウスでのクリック操作による。(文中「ボタンを押す」とは、画面に表示したボタン状画像をマウスでクリックすることを現す。)
まず、サーバー2に端末3からアクセスがあると、「TOP」画面101を端末3に表示する。
【0076】
「TOP」画面101では、本システムの内容の説明と、”無料サービスを希望する”ボタンを表示し、”無料サービスを希望する”ボタンが押されると「申し込み窓口」画面111に移行する。
次に、「申し込み窓口」画面111では、図10に示す様に、設計条件及び連絡先を、使用者に記入してもらうように、”申し込み者の名前”、”該当土地の郵便番号”、”電話番号”、”Eメールアドレス”、”土地の形状”、”土地の面積”を記入するためのテキストボックス及び、庭園規模を選択する”有料鑑賞用庭園の設計をご希望”、”ご家庭のお庭の設計をご希望”のチェックボックス、庭園様式を選択する”西洋風ガーデンの設計を希望”、”和風庭園の設計をご希望”のチェックボックス、及び”送信”ボタンを画面に表示する。
【0077】
また、図7には図示していないし、以後の説明で特に触れないが、各状態で表示する全ての画面(但し「TOP」画面101は除く。)には”TOPへ戻る”または”前ページに戻る”及びその両方のボタンを表示し、”TOPへ戻る”のボタンが押されると、「TOP」画面101へ移行し、”前ページに戻る”ボタンが押されると、一つ階層が上(図7で一つ左側の列)の画面に移行するようになっている。
【0078】
そして、「申し込み窓口」画面111で、”送信”ボタンが押されると、端末3は、テキストボックスおよびチェックボックスの内容をサーバー2へ送信し、サーバー2は、入力事項に空欄若しくはチェック漏れが無く、書式に間違い(例えば、数字で書くべき郵便番号を漢字で書かれている等)が無いかを確認する。次に記入内容に漏れ及び間違いがなければ、サーバー2において、前述の庭園情報の作成処理を実行して庭園情報を作成した後、「結果選択」画面121へ移行する。もし、「申し込み窓口」画面111で”送信”ボタンを押した際に、記入内容に、抜けや、書式の間違いがあれば、記入に誤りがある旨を端末に表示して、再度「申し込み窓口」画面111に戻る。
【0079】
次に、「結果選択」画面121では、”造園設計のための基本的要素データ検索結果”と”造園ベーシックパターン作成結果”のボタンが表示され、どちらの結果を表示するか選択するようになっている。”造園設計のための基本的要素データ検索結果”のボタンが押されると、「選択」画面131に移行し、”造園ベーシックパターン”ボタンが押されると「ベーシックパターン作成結果」画面132へ移行する。
【0080】
次に、「選択」画面131では、図11に示すように、庭園設計のための基本的要素データ検索結果として、先に実施の庭園情報の作成処理のS201で抽出の、該当地住所、行政区分、造園の可否、土地の形状、土地の有効面積の値を表示する。また、該当地の気候&地形・地質に関して”温度”、”湿度”、”降雨・降雪量”、”地形”、”地質”のボタンを表示し、これらのボタンが押されると「地域情報」画面141に移行して、先の造園ベーシックパターン作成処理のS201で抽出した情報のうち、押されたボタンに対応した、”気温”、”湿度”、”降雨量”及び”降雪量”、”地形”、”地質”の属性の情報を画面に表示する。
【0081】
また、「選択」画面131では、該当地に適した植物リストに関して、”春”、”夏”、”秋”、”冬”のボタンを表示して、これらのボタンが押されると、「植物リスト表示」画面142に移行し、先に実施の造園パターンの作成処理のS203で抽出した植物の情報から”見頃の季節”の属性が、「選択」画面131で押されたボタンに合致する植物を抽出して、”種別”、”花の有無”、”大きさ”、”適合気候”、”不適合気候”、”日射特性”、”地質適合性”、”特徴”の属性の情報をリスト表示する。
【0082】
次に、「ベーシックパターン作成結果」画面132では、”庭園平面図”、”庭園バーチャル スリーディー パース”、”造園お見積”、”造園工事スケジュール”、”造園オリジナルパターン作成”のボタンを表示して、見たい結果を選択できるようになっている。各ボタンが押されると押されたボタンに対応して、「庭園平面図」画面143、「バーチャル3Dパース」画面144、「見積」画面148、「造園工事スケジュール」画面149、「詳細問い合わせ」画面150、「造園オリジナルパターン作成」画面151に移行する。
【0083】
次に「庭園平面図」画面143では図12に示す様に、先の庭園情報の作成処理のS206で作成した庭園平面図を画面幅にあわせ表示する。庭園平面図上をマウスでクリックすると、クリックされた部分が拡大表示され、詳細な状態を見られるようになっている。そして、画像を再度クリックすることにより元の大きさに戻る。また、ここで最後にクリックされた位置情報を記憶し、
他の画面に移行するボタンを押されたときにサーバー2へ送信する。この情報は、
「造園バーチャルスリーディーパース」画面144〜147で表示される画像の視点位置となる。
【0084】
また、”庭園スリーディーパース”、”造園お見積”、”造園工事スケジュール”、”造園オリジナルパターン作成”のボタンを表示して、押されたボタンに対応した、「バーチャル3Dパース 春」画面144、「見積」画面148、「造園工事スケジュール」画面149、「造園オリジナルパターン作成」画面301の各画面に移行するようになっている。尚これらの画面には、相互に行き来できるように各画面に同様のボタンを表示している。
【0085】
次に、「バーチャル3Dパース 春」画面144では、図13に示す様に、庭園情報の作成処理のS207で作成した3Dパース画像を表示する。「庭園平面図」画面143で、庭園平面図をクリックして視点が指定されている場合は、指定された視点の情報で再度S207を実行し、再描画した画像を表示する。
【0086】
また、視界方向の移動のための上下左右方向の”矢印”ボタンを表示しており、矢印ボタンが押されると、その方向に(例えば右向きの矢印であれば右方向に)一定量視点の方向を移動した視点情報で再度S207を実行し、3Dパース画像を再描画して、表示する。
【0087】
尚、視点の位置を変えたい場合は、”庭園平面図”ボタンを押して、「庭園平面図」画面143へ行き、庭園平面図上の表示したい位置をクリックしたあと、”庭園バーチャルスリーディーパース”ボタンで戻ってくると、庭園平面図で指定した点を視点として再描画し表示する。
【0088】
また同時に表示する”夏”、”秋”、”冬”の季節のボタンが押されると、各季節に対応した画面(画面145〜画面147)に移行し(他の季節の画面も構成は同じで、季節のボタンが表示画面の季節のボタンの代わりに”春”ボタンを表示した画面構成。)、押されたボタンの季節の外観データを外観・形状情報データベース21から読み出し、置き換え再描画した画像を表示する。
【0089】
また、「見積」画面148では、造園ベーシックパターン作成処理のS208で算出した見積の結果を表形式に表示する。
また、「造園工事スケジュール」画面149では、造園ベーシックパターン作成処理のS209で作成した造園工事スケジュールをグラフ形式で表示する。
[造園オリジナルパターン作成]
次に、造園ベーシックパターンでの画面中の”造園オリジナルパターン作成”ボタンが押され「造園オリジナルパターン作成窓口」画面301へ移行してからの造園オリジナルパターンでの動作内容について、図9に示し説明する。
【0090】
まず、「造園オリジナルパターン作成窓口」画面301では、オリジナルパターン作成システムの内容紹介及び本サービスは有料である旨を表示し、”造園オリジナルパターン作成”ボタンと、使用者登録のための”登録”ボタンを表示する。
【0091】
ここで、”造園オリジナルパターン作成”ボタンが押されると、「ログイン」画面311に移行する。
「ログイン」画面311では、その中にユーザーIDとパスワードを入力するテキストボックスと使用者登録のための”登録”ボタンと、”ログイン”ボタンを表示する。使用者がテキストボックスにユーザーIDとパスワードを記入して”ログイン”ボタンを押すと、その内容をサーバー2に送信して、記入されたユーザーIDとパスワードと顧客データベース50の情報との比較により登録者のものか判定し、登録者のものであると判定すると、認証済み情報を設定し「要望選択」画面321以降の画面へのアクセスを許可する。そして、「要望選択」画面321に移行する。しかし、顧客データベース50には無いユーザーID若しくはパスワードであった場合、「記入内容が不正」である旨を表示して、再度「ログイン」画面311に戻る。
【0092】
また、「造園オリジナルパターン作成窓口」画面301にある”登録”ボタン若しくは、「ログイン」画面311にある”登録”ボタンを押すと、「登録」画面312に移り、使用者の登録を行うことができる。
「登録」画面312では、「造園オリジナルパターンについては有料であり、有料情報の閲覧に対し料金の徴収に同意するか?」という内容について表示し、登録に必要な事項である、氏名、登録者の住所、電話番号、支払い方法としてのクレジットカード番号を記入するためのテキストボックスと、”送信”ボタンを表示する。尚、先の「申し込み窓口」画面111で入力の内容の氏名、電話番号と庭園情報の作成処理のS201で検索の住所の情報を読み出し、あらかじめテキストボックスに記入した状態で表示する。
【0093】
そして、テキストボックスに必要事項を記入後”送信”ボタンが押されると、記入内容をサーバー2へ送り、入力内容を確認する。入力内容のうちクレジットカード番号と登録者の名前を、クレジットカード会社へオンラインで問い合わせ確認し、問題が無ければ、登録作業として、顧客データベース50に登録者の情報を追加し、ユーザーIDと暫定パスワード設定し、メールで登録者に送信して、「ログイン」画面311に移行する。尚、パスワードは登録完了後のログイン後の画面に表示するパスワードの変更画面で、使用者により変更してもらう。
【0094】
次に、「要望選択」画面321では、造園ベーシックパターンに対し、条件を変更可能な項目である”庭園様式”ボタンと、”植物プラントプラン”ボタンと、”付帯施設”ボタンと、”その他ご要望”ボタンを表示する。そして、これらのボタンが押されると、押されたボタンに対応して、それぞれ「庭園様式選択」画面331、「植物種別選択」画面332、「付帯施設選択」画面333、「その他の条件設定」画面334へ移行する。
【0095】
「庭園様式選択」画面331では、図14のような庭園様式を入力するためのテキストボックス及び”決定”ボタン、庭園様式のテキストボックスに表示の内容に対応するサンプル画像及び特徴の説明文、”コーナーガーデン”、”オブジェ・アクセサリー”、”ランドスケープデザイン”、”決定”ボタンを表示する。また、庭園様式のテキストボックスは、プルダウンメニューで、選択可能な庭園様式が表示されるようになっており、ここで庭園様式を選択し、”決定”ボタンが押されると、サンプル画像及び特徴の説明文を、選択した庭園様式に対応した庭園様式のサンプル画像およびその特徴の説明文に変更表示する。尚、庭園様式の種類について、造園ベーシックパターンでは、和風と西洋風の2種類しか選べなかったが、本画面では、より多くの種類の庭園様式から選択できるようになっている。そして、他の画面へ移行するボタンが押されると、最後に”決定”ボタンが押された時点での庭園様式を選定した庭園様式としてサーバー2に送信する。
【0096】
また、”コーナーガーデン”ボタンが押されると、「コーナーガーデン」画面(図示無し。)に移行し、「コーナーガーデン」画面では、コーナーガーデンのリストと、コーナーガーデンのサンプル画像と、「庭園様式」画面331で選択中の庭園のひながた図と”決定”ボタンを表示する。そしてコーナガーデンリストをクリックしてコーナーガーデンが選択されると、対応するサンプル画像をコーナーガーデンデータベースから読み出し表示し、さらに庭園のひながた図がクリックされると、クリックされた位置を記録する。そして、”決定”ボタンが押されると、選択中のコーナーガーデンと記録した位置をサーバー2に、追加するコーナーガーデン情報として送信する。
【0097】
また、”オブジェ・アクセサリー”ボタンが押されると、「オブジェ・アクセサリー」画面(図示無し。)に移行し、「オブジェ・アクセサリー」画面では、オブジェデータベース40から形態のリストと、形態リストで選択したオブジェに対応するサンプル画像と”決定”ボタンを表示し、「庭園様式選択」画面331で選択中の庭園のひながた図を表示する。そして、オブジェ及びアクセサリーのリストをクリックして、オブジェ若しくはアクセサリーが選択されると、対応するサンプル画像を表示し、さらに庭園のひながたがクリックされると、クリックされた位置を記録し、”決定”ボタンが押されると、選択中のオブジェと記録した位置をサーバー2に、追加するオブジェ情報として送信する。
【0098】
また、”ランドスケープデザイン”ボタンが押されると、「ランドスケープデザイン」画面(図示無し。)に移行し、「ランドスケープデザイン」画面では、ランドスケープを設計するために必要な事項を記入するテキストボックスと”送信”ボタンを表示して、”送信”ボタンを押すことにより、テキストボックスの内容をサーバー2に送信して、サーバー2にて使用者の登録情報とともに、本システムの管理者に対しメールを送信する。(ランドスケープデザインに関しては、本システムでの設計の範囲外としている。)
次に、「植物種別選択」画面332では、図8のS203で抽出された植物のリストと、植物のサンプル画像を表示する画面枠と、庭園のひながた図と”決定”ボタンとを表示する。植物のリストから植物が選択されると、その植物に対応したサンプル画像を画面枠に表示する。さらに、庭園平面図がクリックされると、クリックされた位置の情報を、選択された植物の情報と共に、追加する植物の情報としてサーバー2に送信する。
【0099】
また、「付帯施設」画面333では、料金所、案内所などの付帯施設のリストと、付帯施設のサンプル画像を表示する画面枠と、庭園平面図と、”決定”ボタンを表示する。付帯施設リストから付帯施設が選択されると、その付帯施設に対応したサンプル画像を画面枠に表示する。さらに、庭園平面図がクリックされると、クリックされた位置の情報を、選択された付帯施設の情報と共に、追加する付帯施設としてサーバー2に送信する。尚、付帯施設に関する情報は、オブジェデータベース40と同じ構成の付帯施設データベース(図示無し。)に記憶されている。
【0100】
また、「その他のご要望」画面334では、要望事項記入用のテキストボックスと、”送信”ボタンが表示され、テキストボックスに要望事項を記入してもらい、”送信”ボタンが押されると、端末3から、テキストボックスの内容をサーバー2に送り、サーバー2において、使用者の登録情報と共に、テキストボックスに記入の内容を、本システムの管理者に対しメールを送信する。「その他のご要望」としては、例えば祭事の年間スケジュールの提案及び、オリジナルパターンの選択等があげられる。
【0101】
次に、”造園オリジナルパターン作成”ボタンが押されると、造園ベーシックパターン作成で入力された条件を基に、「庭園様式選択」画面331、「植物種別選択」画面332、「付帯施設選択」画面で333で設定した庭園様式他の条件を加えまたは見直し、造園オリジナルパターン作成処理を実行する。
【0102】
造園オリジナルパターンでの庭園情報の作成処理の手順は、基本的に図8の造園ベーシックパターンでの庭園情報の作成の処理手順と同じで、造園オリジナルパターン作成では、S204の庭園パターン選定での庭園パターンデータベース30の検索条件の一つの庭園様式を、「庭園様式選択」画面331で設定の庭園様式を検索条件として検索し、抽出する。
【0103】
また、S205の植物及びオブジェの選定で、造園ベーシックパターン同様に一旦植物及びオブジェを選定し、選定した植物及びオブジェに「植物種別選択」画面332、「付帯施設選択」画面333、「コーナーガーデン」画面、「オブジェ」画面で設定された植物、付帯施設、オブジェ及びコーナーガーデンを加える。尚、これらを配置する位置に競合する植物及びオブジェがある場合は置き換える。
【0104】
その他の処理手順に関しては、図8の庭園情報の作成処理と同じである。本処理が終了すると、「オリジナルパターン作成結果」画面340に移行する。尚、本処理が実行される度に、情報料として登録してあるクレジットカード番号により、クレジットカード会社から定額の料金を徴収する。
【0105】
そして、「オリジナルパターン作成結果」画面340では、造園オリジナルパターン作成の結果を選択し、表示できるように”庭園平面図”、”庭園バーチャル スリーディーパース”、”造園お見積”、”造園工事スケジュール”、”ログアウト”ボタンを表示する。これらが押されると、押されたボタンに対応して「庭園平面図」画面341、「バーチャル3Dパース」画面342、「見積」画面346、「造園工事スケジュール」画面347、「詳細説明問い合わせ」画面348、「ログアウト」画面349に移行する。
【0106】
次に、「庭園平面図」画面341、「バーチャル3Dパース」画面342、「見積」画面346、「造園工事スケジュール」画面347の画面の構成は、造園ベーシックパターンでの「庭園平面図」画面143、「バーチャル3Dパース」画面144、「見積」画面148、「造園工事スケジュール」画面149、での”造園オリジナルパターン作成”ボタンが、”詳細な説明が必要”ボタンに代わること以外は造園ベーシックパターンと構成は同じで、表示内容が、造園オリジナルパターン作成で作成した庭園情報となる。
【0107】
また、「詳細説明問い合わせ」画面348では、問い合わせ内容を記入するテキストボックスと”送信”ボタンを表示し、”送信”ボタンが押されると、端末3からサーバー2へテキストボックスの内容を送り、サーバー2において使用者の登録情報と共に、テキストボックスの内容及び作成した造園オリジナルパターンの情報を、本システムの管理者に対し、メールを送信する。
【0108】
また、「ログアウト」画面349では、”ログアウト”ボタンを表示し、”ログアウト”ボタンが押されると、「ログイン」画面331での認証済み情報をクリアして、TOP画面101へ移行する。尚、一定時間(例えば10分)以上サーバ2へのアクセスが無い場合も、ログアウトしたものとみなし、認証済み情報をクリアする。
[効果]
以上説明したように、本実施例の庭園情報提供システムによれば、従来、設計者が知識としてもっていた庭園の要素に関する情報である、地域毎の自然的環境情報を地域情報データベース10に、植物の種類毎の適応環境情報及び特徴を植物データベース20に、土地条件毎に植物の配置を設定するための配置設定情報と、オブジェの種類及び配置を設定するためのオブジェ情報とからなる庭園パターン情報を庭園パターンデータベース30にて持ち、従来、設計者が行っていた植物及びオブジェの選定及び配置の設定の設計作業を、サーバー2において、端末3から設計条件の入力を受け、この設計条件の位置情報で地域情報を検索して、該当する地域の自然的環境情報を抽出し、この自然的環境情報で適応環境情報を検索して、該当する植物の種類情報を抽出し、設計条件の土地情報で土地条件情報を検索して、該当する土地条件の庭園パターン情報を抽出し、これらの抽出結果から、抽出した植物と、庭園パターンのマッチング度により庭園パターン情報を選定し、この庭園パターン情報により、庭園に植える植物及びオブジェを選定し、土地条件の土地に、配置することにより庭園を設計するようになっている。このように、入力した設計条件に基づき自動的に庭園を設計して、その庭園情報を得ることができる。
【0109】
これにより、造園時に作成する図面の作図のための労力及び時間が削減される。 また、作図のための時間が削減されるため、打ち合わせに要する時間や、詳細設計に取りかかるまでの時間が短縮される。そして、種々の条件で出力しての比較検討が容易になり、庭園設計の初期段階で庭園に対するイメージをより具体的なものとでき、造園主と造園業者との間での調整がスムーズになり、庭園販売につなげやすくなる。
【0110】
また、設計条件として本来必要なのは、造園する場所での自然的環境の情報であるが、設計条件として位置情報を入力することにより、自然的環境の情報が自動的に抽出されるようになっており、設計条件として自然的環境条件を意識しなくても良く、さらに入力する位置情報も、郵便番号であり簡単な内容の入力だけで良くなっている。このように、設計条件としての入力が少なくて済み、使いやすいシステムとなっている。
【0111】
また、造園ベーシックパターンと造園オリジナルパターンの2つの設計レベルを設定してあり、入出力の項目及び内容を変更しての出力を提供できるようになっており、使い勝手が良くなっている。
また、「ログイン」画面311での認証行為を行うことによって、使用者を特定し、造園オリジナルパターンの動作制限を行っている。これにより、使用者毎に造園オリジナルパターンの実施を制限している。また、造園オリジナルパターンでの情報に対し課金している。
【0112】
また、本システムはインターネットを介しての利用となっており、本システムを利用するための場所の制約が少なく、店頭まで足を運ぶ必要が無い。
また、設計条件として入力した土地に適した植物のリストおよび植物に対する特徴の情報を提示できる。これにより、基本的な情報しか必要としないユーザーに対応できる。そして、植物単体の売買につなげることができる。
【0113】
また、庭園平面図を出力するようになっており、設計した庭園全体の構成を知ることができる。
また、3Dパース図を出力し、現実に見た様子と近い画像を表示できる。これを用いて、設計した庭園に対する具体的なイメージをもたせることができる。
【0114】
実際に庭園内にいて、周りを見回したように、いろいろな角度から見ることができる。このため、庭園のイメージがより具体的になる。
また、設計に用いた要素毎に費用及びスケジュールに関する情報を持たせてあるため、設計した庭園の造園のための費用及びスケジュールを提示出来るようになっている。これにより、予算および予定工期と比較検討でき、費用及びスケジュールを庭園の規模などの設計条件を設定する際の考慮に含めることができる。
[本発明との対応関係]
上述した、サーバー2は、本発明における、受付手段、情報生成手段、出力手段を構成するものであり、図7及び図9に示す画面による端末3からの出力が受付手段の外部からの入力であり、図8に示すフローチャートの処理の結果が情報生成手段の庭園情報であり、図7及び図9に示す画面を表示する情報が出力手段の外部に出力する情報である。
【0115】
また、地域情報データベース10は、本発明における、第1記憶手段であり、「郵便番号」の属性が地域情報であり、「標高」、「気候区分」、「気温」、「湿度」、「平均日照時間」、「降雨量」、「降雪量」、「地質」の属性の情報が自然的環境情報である。
【0116】
また、植物データベース20は、本発明における第2記憶手段であり、「植物名称」の属性の情報が植物情報であり、「推奨気候」、「不適合気候」、「日射特性」、「地質適合性」の属性の情報が、適応環境情報であり、「種別」、「花の有無」、「見頃の季節」、「大きさ」、「特徴」、「サンプル画像」の属性の情報が、植物の特徴情報であり、「季節毎の外観」、「形状データ」の属性の情報が、2次元形状情報及び、3次元形状情報であり、「価格」の属性の情報が、植物の費用に関する情報で、「入手期間」の属性の情報が、植物の納期に関する情報である。
【0117】
また、庭園パターンデータベース30は、本発明における第3記憶手段であり、「対象土地面積」及び「対象土地形状」の属性の情報が、土地条件情報であり、「ひながた」の属性の情報が、庭園パターン情報であり、「外観」、「形状データ」の属性の情報が、2次元形状情報及び、3次元形状情報であり、「作業費用」の属性の情報が、庭園の造成作業の費用に関する情報で、「所要工事期間」の属性の情報が、庭園の工期に関する情報である。
【0118】
また、オブジェデータベース40は、本発明における第3記憶手段の一部を成すものであり、「オブジェID」の属性の情報がオブジェの種類であり、「外観」、「形状データ」の属性の情報が、2次元形状情報及び、3次元形状情報であり、「価格」の属性の情報が、オブジェの費用に関する情報で、「納期」の属性の情報が、オブジェの納期に関する情報である。
【0119】
また、顧客データベース50は、本発明における第4記憶手段であり、「ユーザーID」、「パスワード」の属性の情報が、識別情報であり、「氏」、「名」、「住所」、「電話番号」、「FAX番号」の属性の情報が、特定情報である。また、サーバー2と端末3の入出力に介するインターネットが、本発明における広域ネットワークである。
【0120】
また、「ログイン」画面311での動作が、本発明における認証手段である。
また、「登録」画面312での動作が、本発明における課金手段である。
[変形例]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を取ることができる。
【0121】
例えば、本実施例では、サーバー2と端末3は、インターネットを介して接続するものとしたが、店頭若しくは個人のパソコンなどでシステムを構築し、サーバー2に対し、直接入出力を行うシステムを実現するものであっても良い。この場合、インターネットでの通信に対し、大容量のデータを短時間で転送可能なため、庭園平面図や3Dパース図は、より精密な画像を出力するシステムとすることが可能である。
【0122】
また、まだパソコンでのインターネット環境を持たない人のために、電話の音声ガイダンスに従い入力し、FAXにより画像出力をするというようにしても良い。
また、本実施例では、設計条件の入力を受けるとすぐに設計を行って表示するようになっているが、サーバー2の能力が低く簡易なシステムで実現するために、入力を受けると、庭園画像を作成する時間を十分とり、作図出来てからメールやFAXで画像出力するようにしても良い。
【0123】
また、本実施例においては、インターネット利用で問題となる、インターネット上を流れる情報の搾取、偽装に対する対策を特に講じていないが、「登録」画面312、「ログイン」画面311での情報などは特に、公開錠を用いた送受信を利用するなどのセキュリティ機能を、適宜適用したほうがよい。
【0124】
また、本実施例では設計条件としては、土地条件など画一的に決まる条件で構成しているが、より使用者の意図を反映するために、感覚的な要素の”好み”に関して設計条件として加えても良い。例えば、次のような事項を追加したものが考えられる。
【0125】
つまり、「申し込み窓口」画面111の入力事項のオプションとして、”指向性判定”ボタンを追加表示し、これが押されると、「指向性判定」画面112に移行する。
そして、「指向性判定」画面112では、図15に示すように、造園しようとする庭園について使用者のイメージの指向性を判定するために、好みに関するテーマに応じた2つの庭園画像を表示して、自分の希望する庭園のイメージに近い方に、その度合い分だけ、スライダーを移動してもらうようにしている。例えば、明るさのテーマに対し、明るいイメージの庭園画像をAの領域に、暗いイメージの庭園画像をBの領域に表示し、使用者が、やや明るいイメージの庭園を考えている場合は、スライダーをその度合いに応じて、明るいイメージの画像の方に移動してもらう。”次の質問へ”ボタンが押されると、端末3は、質問番号と、スライダーの位置情報を、サーバー2へ送信し、サーバー2から次の質問画像を受け表示する。表示する画像には、好みのテーマ(例示では明るさ)に対応したファジイ集合のメンバーシップ関数が設定してあり、スライダの位置に対応して帰属度を求めるようになっている。
【0126】
尚、表示する画像のテーマとしては、明るさと、暗さの他には、にぎやかさと、静かさ、うっそうさと、閑散さを表現した画像等がある。また、1枚の画像に2つ以上の要素判定にかかわるものもある。例えば、明るくてにぎやかな画像と、暗くて静かな画像などの組合わさったものもある。
【0127】
更に、設定してある質問が最後まで行き”終了”ボタンが押されると、「申し込み窓口」の画面111に戻る。
また、植物データベース20、庭園パターンデータベース30、オブジェデータベース40に、それぞれ「指向性判定」画面121での質問のテーマに対応する各構成要素の帰属度を設定し、保存してある。
【0128】
また、図8のS205において、まず「指向性判定」画面112で選択されたスライダーの値から求まる帰属度に一定の幅を持たせた値に対し、抽出された植物、オブジェ及び庭園パターンに関連付けられた帰属度が合致するレコードを抽出する。例えば、明暗をパラメータとしたスライダー入力の帰属度が0.7であった場合、明暗の帰属度が0.7±0.2に入る植物及び庭園パターンを抽出する。その結果に対し、庭園パターンの抽出、選定、植物、オブジェの選定を行うようにする。
【0129】
このようにすると、”好み”にマッチした構成要素を選択して、設計結果に反映するようになる。これにより設計条件として反映し難い好みの要望を反映することができる。また、好みを”好き”か”嫌い”等の2つの条件で表現するのに対し、ファジイ関数を用いアナログ的にすることにより、より使用者の意図を反映できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の庭園情報提供システムの全体構成を表すブロック図である。
【図2】実施例の地域情報データベース10のデータ構成を説明する図である。
【図3】実施例の植物データベース20のデータ構成を説明する図である。
【図4】実施例の庭園パターンデータベース30及び配置物データベース32のデータ構成を説明する図である。
【図5】実施例のひながたデータベース31のデータ例を説明する図である。
【図6】実施例のオブジェデータベース40の構成を説明する図である。
【図7】実施例の造園ベーシックパターン操作時の画面状態を表す状態遷移図である。
【図8】実施例の庭園情報作成の処理を表すフローチャートである。
【図9】実施例の造園オリジナルパターン操作時の画面状態を表す状態遷移図である。
【図10】実施例の申し込み窓口画面111を説明する図である。
【図11】実施例の結果選択画面121を説明する図である。
【図12】実施例の庭園平面図画面143を説明する図である。
【図13】実施例のバーチャル3Dパース画面144を説明する図である。
【図14】実施例の庭園様式選択画面331を説明する図である。
【図15】実施例の指向性判定画面112を説明する図である。
【符号の説明】
2…サーバー、3…端末、4…ディスクアレイ、10…地域情報データベース、20…植物データベース、21…外観・形状情報データベース、30…庭園パターンデータベース、31…ひながたデータベース、32…配置物データベース、40…オブジェデータベース、50…顧客データベース。
【発明の属する技術分野】
本発明は、庭園の販売または設計に利用可能な情報を提供する庭園情報提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、観賞及び散歩などを目的とし、植物を植え、築山及び泉池などのオブジェを設けた庭である庭園の造園をしようとする場合、庭園を造ろうとする造園主と造園業者が、打ち合わせにより造成しようとする庭園の設計条件を決めている。
【0003】
この打ち合わせでは、造園主が、造園業者に対し庭園を造ろうとする場所や目的などを提示し、造園業者が、造ろうとする庭園の設計のために不足する条件を造園主から聴取する。そして、造園業者は庭園の設計をして造園作業に入る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、造園主が、造園業者と打ち合わせを行う初期段階では、造園主の庭園に対する完成形のイメージが薄いことが多い。また、造園主の意図が造園業者には十分伝わらず、造園主の庭園のイメージが造園業者の理解とかけ離れている場合がある。特に庭園の設計には、美感や、嗜好などの感覚的要素がかかわり、これらは文字では表せない部分があり仕様として表れ難い。
【0005】
このため、造園業者は、個々の庭園の仕様を決定する時、設計した庭園の平面図に加えて、庭園を見ているように描かれたパース図などを用いて、完成状態をより具体的なものとして表現し、造園主の庭園に対するイメージを膨らませるとともに、造園主に図面を見せて、設計内容を確認してもらっている。
【0006】
しかし、このためには図面等を書く労力と時間が必要となり、さらに一度の作図で決まらないことも多く、その作業量が問題となる。また、作図のための時間をとって打ち合わせする必要があり、打ち合わせにかかる時間が長くなってしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、庭園の造園に際して、造園の初期段階での庭園イメージを確立させるための情報を、簡易にかつ自動的に提供できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の庭園情報提供システムは、植物と、オブジェとを配置した庭園を造成しようとする土地の地域位置を特定する位置情報と、該土地の面積及び形状を特定する土地情報とを含む設計条件を外部から受け、該設計条件に基づき庭園を設計し、その結果を庭園の販売または詳細設計に利用可能な庭園情報として出力する。
【0009】
また、本発明の庭園情報提供システムは、庭園の造成が想定される地域の場所を表す地域情報と、地域毎の自然的環境情報を含むデータ群とを記憶した第1記憶手段と、庭園に用いることができる植物の種類情報と、植物毎の、自然的環境情報に対応した適応の是非を判定するための適応環境情報を含むデータ群とを記憶した第2記憶手段と、庭園の造成が想定される土地の面積及び形状からなる土地条件情報と、土地条件毎に植物の配置を設定するための配置設定情報及び土地条件毎にオブジェの種類及び配置を設定するためのオブジェ情報からなる庭園パターン情報を含むデータ群と、を記憶した第3記憶手段とを有する。
【0010】
そして、本発明の庭園情報提供システムは、受付手段が、設計条件を含む外部からの入力を受け、情報生成手段が、設計条件の位置情報で第1記憶手段の地域情報を検索して、該当する地域の自然的環境情報を抽出し、自然的環境情報で第2記憶手段の適応環境情報を検索して、該当する植物の種類情報を抽出し、土地情報で第3記憶手段の土地条件情報を検索して、該当する土地条件の庭園パターン情報を抽出し、これらの抽出結果から、庭園に植える植物と庭園パターン情報とを選定し、庭園パターン情報に従って、土地条件の土地に、選定した植物及びオブジェ情報で特定されるオブジェを配置した庭園を設計し、設計した庭園の状態を表示するための庭園情報を生成し、出力手段が、情報生成手段により生成した庭園情報を含め、外部に情報を出力する。
【0011】
ところで庭園とは、例えば広辞苑 第四版(編者 新村出 出版 岩波書店)によれば「観賞・散歩などのため、樹木を植え築山・泉池などを設けた庭。特に計画して作った庭。」とある。つまり、庭園の基本的な構成要素としては、土地、植物(草花も含め樹木ではなく植物とした。)、オブジェ(築山、泉地、花壇などの静物)の3つの要素である。そして、この3要素を、観賞、逍遥などの目的のために適切に、選定し、配置したものが庭園となる。
【0012】
また、庭園に植える植物の育成は、庭園を造成する土地における気温、降水量などの自然的環境の影響を強く受ける。このため、庭園に植える植物を選定する際は、自然的環境を考慮する必要がある。
これより、庭園の設計とは、造園する土地の大きさ、形状に対し、造園主からの庭園の目的、要望にあうように、自然的環境の条件を考慮した植物、及びオブジェを選定し、配置するものである。
【0013】
これに対し、本発明の庭園情報提供システムでは、庭園の各構成要素の種類、選定条件、配置方法に関する情報を、第1から第3の記憶手段に持たせ、入力された土地条件を含む設計条件に対し、造園地の自然環境を第1記憶手段から抽出し、造園地の自然環境に適合する植物を第2記憶手段から抽出し、土地条件に合う庭園パターンを第3記憶手段から抽出し、各要素を選定して、選定した庭園パターンの情報で各要素を配置させることにより庭園の設計を行うようにしたものである。
【0014】
この結果、本発明の庭園情報提供システムによれば、入力した設計条件に基づき自動的に設計した庭園の庭園情報を得ることができる。
また、設計条件として本来必要なのは、植物を育成する場所つまり庭園の場所の自然的環境の情報であるが、本発明では、設計条件として位置情報の入力により、第1記憶手段から自然的環境の情報が自動的に抽出されるようになっており、設計条件として自然的環境条件を意識しなくても良く、設計条件の入力が簡単になっている。
【0015】
これにより、造園時に作成する図面の作図のための労力及び時間が削減される。 また、作図のための時間が削減されるため、打ち合わせのための時間や、詳細設計に取りかかるまでの時間が短縮される。
また、種々の条件で出力しての比較検討が容易になり、打ち合わせの初期段階で庭園に対するイメージをより具体的なものとできるため、造園主と造園業者との間での調整がスムーズになり、庭園販売につながりやすい。
【0016】
尚、自然的環境情報とは、植物の育成に影響する自然的環境の情報であって、その項目は種々あり、例えば気候、温度、湿度、高度、降水量、降雪量、日照量、地質などがある。この自然的環境情報について第1記憶手段がもつ項目としては、前記例示項目の内一つだけでも良いが、設計結果をより厳密なものとするために、できるだけ多くの項目の情報で構成するのが望ましい。
【0017】
また、各記憶手段は、1つの装置内にあっても、ネットワーク等で繋がる複数の装置内にあっても良い。また、各記憶手段は、一つのデータ群で構成するものであってもよいし、データ群に関連付けした情報を含ませ、複数の記憶手段から構成するものであっても良い。
【0018】
また、第3記憶手段における、植物及びオブジェの配置を設定するための情報としては種々あり、例えば、庭園の土地に対し、これまである庭園の代表的な形態を基に、配置する植物及びオブジェの種類の概略が設定されている庭園のひながた的な情報であっても良いし、選定された植物及びオブジェに対し、配置する位置条件を規定するもの(例えば、××は、真ん中辺りに置くのが望ましい。××は、○○の隣に置いてはいけない。等の条件。)であっても良い。
【0019】
また、庭園に植える植物と、庭園パターン情報とを選定する方法としては種々あり、例えば、植物及び庭園パターンに、流行や店のお薦めとして優先順位の情報を付加しておき、この優先順位の高いものを選定する方法とか、庭園パターンで配置すると良い植物を設定しておき、これと、自然的環境で抽出した植物との適合度から優先順位を設定し、その優先順位で選定する方法や、全くのランダムで選定する方法などがある。
【0020】
ところで、設計条件の一つである位置情報は、キーボードを用いて住所を入力して指定するのが一般的であるが、住所は入力する文字数が多く、キーボードに慣れていない人にとっては大変な作業となる。これに対し、郵便番号等の地域関連情報は、地域を記号で表すので少ない文字数で地域を特定することができるため、庭園情報提供システムを地域関連情報を入力として用いる請求項2のように構成すると良い。
【0021】
即ち、請求項2記載の庭園情報提供システムにおいて、受付手段が、設計条件の位置情報として、地域名称以外の地域関連情報を受付可能に構成され、第1記憶手段には、前記地域情報が該地域関連情報に対応して記憶されている。
この結果、本発明(請求項2)の庭園情報提供システムによれば、地域の特定は、地域関連情報である郵便番号などの簡単な内容の入力だけで良くなる。このため、設計条件としての入力文字数が減り、入力しやすく、より使いやすいシステムとなる。
【0022】
尚、地域関連情報としては種々あり、例えば、郵便番号、電話番号、GPS(Global Positioning System)を用いて得られる情報など利用することが出来る。
また、庭園の植物及びオブジェの選定及びこれらの配置の設定には、美感や嗜好などの感覚的な要素が多分に含まれる。この感覚的な要素が、造園主の感覚に合った庭園とすることが望ましい。
【0023】
これに対し、請求項3記載の庭園情報提供システムにおいては、受付手段が、設計条件の一つとして、造成しようとする庭園の好みに関する好み情報を受付可能に構成され、第2記憶手段及び第3記憶手段の少なくとも一方には、データ群の情報の一つとして、好み情報に対応する情報が記憶され、情報生成手段が、植物及び庭園パターン情報を選定する際に、好み情報を選定条件の一つとして使用する。
【0024】
この結果、本発明(請求項3)の庭園情報提供システムによれば、感覚的要素を”好み”として、設計する庭園に反映することができる。
尚、庭園の好みに関する情報としては種々有り、例えば、植物の種類や、庭園の雰囲気の明るさと暗さ、にぎやかさと静かさ、うっそうさと閑散さ、などを表す情報とすれば良く、その情報は、一つであっても良いし、複数であっても良い。
【0025】
また、前述の発明(請求項3)での庭園の好みに関する情報の入力において、ある状態に対して”好き”か”嫌い”かなどの2つの状態で区別する入力としてもよいが、実際の感覚はこのようにはっきりしたものではなく、”やや好き”、”あまり好きではない”といったあいまいな感覚であることが多い。このようなあいまいな状態を、設計にできるだけ反映するには、庭園情報提供システムを請求項4記載のように構成すると良い。
【0026】
即ち、請求項4記載の庭園情報提供システムにおいて、受付手段は、好み情報として、庭園の好みに関するファジイ集合を設定した質問に対して、使用者が入力した該質問の適合の度合いを表す情報を受け付けるよう構成され、第2記憶手段及び第3記憶手段の少なくとも一方には、データ群の情報の一つとして、質問に対応するファジイ集合の帰属度を記憶してあり、情報生成手段は、前記庭園に植える植物及び前記庭園パターン情報を選定の際に、入力に対するファジイ集合の帰属度を、選定条件の一つとする。
【0027】
具体的には、例えば明るさに関するファジイ関数を設定した画像を表示し、この画像の好みの度合いを入力してもらい、設定されているファジイ関数から明るさに対する帰属度を求める。一方、植物の情報にも明るさに関するファジイ関数から帰属度を求めたものを記憶しておき、入力から求めた帰属度に近い植物を選定するようにするものである。
【0028】
この結果、本発明(請求項4)の庭園情報提供システムによれば、あいまいな感覚に対し設計条件に反映可能となる。これにより”好き”か”嫌い”等の2つの条件でしか表現していなかった要素をアナログ的にすることにより、より造園主の意図を反映できる。
【0029】
一方、設計条件として設定する項目が多い方が、より造園主の要望に沿った庭園設計とすることができるが、庭園に対するイメージが少ない初期段階では、細かい条件を入力するのは難しく、はじめは最小限の設計条件の入力だけで、概略の庭園を設計し、ある程度のイメージができた段階で、細部の条件を設定し、詳細の庭園を設計していくというように、設計のレベルにより入出力のレベルを変えることができるのが望ましい。
【0030】
これに対し、請求項5記載の庭園情報提供システムにおいては、受付手段が、設計レベルの変更を指示する入力を受けると、設計レベル変更指示に応じ、その後、受け付ける設計条件の項目及び内容を追加または省略し、第2記憶手段及び第3記憶手段の少なくとも一方には、データ群の情報として、受付手段が受け付ける変更指示で増加する設計条件に対応する情報が記憶してあり、情報生成手段が、前記受付手段で、前記受け付ける設計条件の項目及び内容が追加または省略されると、その内容に応じて、前記庭園に植える植物及び前記庭園パターン情報を選定の際の選定条件を増減する。
【0031】
この結果、本発明(請求項5)の庭園情報提供システムによれば、設計レベル変更の指令入力に応じて入出力の項目及び内容を変更できる。このため、本庭園情報提供システムの使用者の使用目的、使用状況に応じた入出力を提供できるようになり、使い勝手が良くなる。
【0032】
また、前述の発明(請求項5)の設計のレベル変更は、使用者に応じて実施可能なレベルを区分できるのが望ましく、このためには使用者を特定できると良い。
これに対し、請求項6記載の庭園情報提供システムにおいては、本庭園情報提供システムの使用者を特定するための特定情報と、使用者に対し割り振られた使用者固有の識別情報とを含む個人情報のデータ群を記憶する第4記憶手段と、受付手段が使用者の識別情報を受け付けると、受け付けた識別情報が第4記憶手段に登録されているか否か判別し、登録がされていない場合に、受付手段が、使用者からの所定の入力を受け付けるのを禁止する認証手段とを備える。
【0033】
この結果、本発明(請求項6)の庭園情報提供システムによれば、使用者の特定が可能となる。これにより、使用者毎に入出力の内容を切り換えるなどの使用者に合ったサービスを提供することが可能となる。また、使用者に応じて提供する情報内容の差別化をすることができる。
【0034】
また、使用者の特定により、入出力の内容を使用者の個人情報と合わせて記憶することにより使用者の各種情報を管理可能となる。そして、この個人情報に、前回入力の内容等の操作結果を記憶しておけば、本システムに何度もアクセスする度に設計条件等に対し同じ入力をする必要が無くなるようにしたり、販売業務においても使用者に応じた対応をすることができる。
【0035】
また、前述の発明(請求項6)の使用者の差別化の代償として、その有益性に応じ、提供する情報に対して、料金を課すようにしてもよい。そして、このためには、請求項7に記載のように、上述した本発明の庭園情報提供システムに対し更に、出力手段から出力する情報に対する情報料を徴収するための課金手段を設けるようにすればよい。
【0036】
この結果、本発明(請求項7)の庭園情報提供システムによれば、提供する情報に対し、情報料をとることができる。これにより有価性のある情報を提供できるようになる。
尚、課金した情報料の徴収方法は種々あり、店頭で使用の場合、料金箱で料金を徴収するようにしても良いし、通信手段を用いてアクセスの場合、クレジットカードの番号を受け取り、クレジットカードからの引き落としとしても良いし、電話回線を用いてアクセスの場合、ダイヤルQ2などの有料回線からアクセスしてもらうようにしても良し、インターネットからのアクセスの場合、金融機関と連携してあらかじめ登録設定した認証システムなどを使用してもよい。
【0037】
ところで、本庭園情報提供システムへ入出力のためのアクセスは、直接本システムを構成する装置にアクセスするようにしても良いし、電話、FAX等の通信機器を用いてアクセスするようにしても良いし、広域ネットワークを用いてアクセスするようにしても良い。
【0038】
そして、特に広域ネットワークを用いてアクセスする請求項8記載の庭園情報提供システムのように、受付手段は、広域ネットワークを介して接続される使用者側端末からの入力を受け、出力手段は、広域ネットワークを介して使用者側端末へ、各種情報を出力する庭園情報提供システムとすると、本システムを利用するための場所の制約が少なくなり、店頭まで足を運ぶ必要が無くなる。また電話やFAXに比べ、画像を多用したコンテンツを利用でき操作性が良く、出力のバリエーションも種々設定できる。このように、より使用者が使いやすいシステムとすることができる。
【0039】
一方、造園しようとする人の中には、自分で造園する人も多い。この場合、庭園全体の設計を必要とはせず、庭園に植える植物を選定するために、その地域の気候に適した植物の情報が有用である場合がある。
これに対し、請求項9記載の庭園情報提供システムにおいては、第2記憶手段は、データ群に植物の状態を表す特徴情報を含み、情報生成手段が、抽出する植物の種類情報と共に植物の特徴情報を抽出し、この抽出の結果による植物リストを庭園情報として作成する。
【0040】
この結果、本発明の庭園情報提供システム(請求項9)によれば、設計条件として入力した土地に適した植物のリストおよび植物に対する特徴の情報を表示できる。これは、人により植物を選定しようとする際の手助けとなる。そして、植物単体の売買にもつながる。
【0041】
尚、植物の種々ある特徴情報としては、針葉樹/常緑広葉樹/落葉広葉樹の別、花の有無、見頃の時期、成長時の大きさなどがある。また、第2記憶手段のデータ群に持つ特徴情報としては、これらのうち一つの項目の情報であっても良いが、できるだけ情報が多い方が望ましい。
【0042】
また、本発明の庭園情報提供システムで設計した庭園の設計結果の表示には、請求項10記載の庭園情報提供システムのように庭園平面図を表示するようにしてもよい。
即ち、請求項10記載の庭園情報提供システムにおいて、第2記憶手段は、植物の2次元形状を表現する2次元形状情報をデータ群に含み、第3記憶手段は、オブジェの2次元形状を表現する2次元形状情報をデータ群に含み、情報生成手段は、2次元形状情報を用いて、設計した庭園の全体像及びその構成要素を、2次元的に表現した庭園平面図として表示するための画像情報を生成する。
【0043】
これにより設計した庭園全体の構成を知ることができる。
また、前述の発明(請求項10)の庭園平面図だけでは、庭園の雰囲気をつかむのは難しい。
これに対し、請求項11記載の庭園情報提供システムにおいては、第2記憶手段は植物の、3次元形状を表現する3次元形状情報をデータ群に含み、第3記憶手段はオブジェの、3次元形状を表現する3次元形状情報をデータ群に含み、情報生成手段が、3次元形状情報を用いて、設計した庭園を、所定位置、若しくは、受付手段を介して外部から入力された指令により設定した位置、からの視点で実際に人が見た様に表現した3Dパース画像を表示するための画像情報を生成する。
【0044】
この結果、本発明(請求項11)の庭園情報提供システムによれば、現実に庭園を見た様子と近い画像を表示できる。これを用いて、設計した庭園に対する具体的なイメージを本システムの使用者にもたせることができる。
また、前述の発明(請求項11)での3Dパース画像より、具体的に庭園の状態をイメージさせるために、請求項12記載の庭園情報提供システムのようにしてもよい。
【0045】
即ち、請求項12記載の庭園情報提供システムにおいて、情報生成手段は、受付手段を介して外部から入力された指令に応じて、視点を変更した3Dパース画像をディスプレーに表示するための画像情報を、逐次生成する。
この結果、本発明(請求項12)の庭園情報提供システムによれば、実際に庭園内にいて、周りを見回しているように、いろいろな角度及び位置から見ることができる。このため、使用者が庭園内にいるような気分になり、庭園のイメージがより具体的になる。
【0046】
また、庭園を造園する際に有用な情報の一つとして、請求項13記載の庭園情報提供システムの様に、庭園造園のための費用を提供できると良い。
即ち、請求項13記載の庭園情報提供システムにおいては、第2記憶手段は、前記植物の費用に関する情報を前記データ群に含み、第3記憶手段は、オブジェの費用及び庭園造成作業の費用に関する情報をデータ群に含み、情報生成手段で設計した庭園に対し、第2及び第3記憶手段での費用に関する情報を基に、庭園造成にかかる費用を演算する演算手段を備える。そして、出力手段が、該演算手段の結果を出力する。
【0047】
この結果、本発明(請求項13)の庭園情報提供システムによれば、設計に用いた要素毎に費用に関する情報を持たせてあるため、設計した庭園の造園のための費用を計算することができる。これにより、予算と比較検討でき、庭園の規模などの設計条件を設定する際に費用を考慮に含めることができる。
【0048】
また、別に庭園造園の際に有用な情報の一つとして、請求項14記載の庭園情報提供システムの様に、庭園造園のためのスケジュールを提供できると良い。
即ち、請求項14記載の庭園情報提供システムにおいて、第2記憶手段は、植物の納期に関する情報をデータ群に含み、第3記憶手段は、オブジェの納期に関する情報及び庭園造成の工期に関する情報をデータ群に含み、情報生成手段で設計した庭園に対し、第2記憶手段の納期、及び第3記憶手段の工期に関する情報を基に、庭園造成に必要なスケジュールを作成するスケジュール作成手段を備る。そして、出力手段が、このスケジュール作成手段の結果を出力する。
【0049】
この結果、本発明(請求項14)の庭園情報提供システムによれば、庭園造成に関するスケジュールを知ることができる。これにより、種々の計画を立てることができ、スケジュールを、庭園の規模などの設計条件を設定する際の考慮に含めることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について説明する。
本実施例の庭園情報提供システムは、庭園の造成に際し、造園しようとする庭園に対する条件を入力し、入力された条件をもとに庭園を概略設計し、庭園平面図と、3Dパース図と、見積と、スケジュールとからなる庭園情報を作成し、画面に出力するものである。これにより庭園の比較検討を行えるようにし、庭園の販売につなげるものである。
【0051】
尚、本システムは、設計レベルとして、最小限の条件入力で基本的な庭園を設計する造園ベーシックパターンと、造園ベーシックパターンに対して、庭園様式の選択する種類が増え、植物の種類や、付帯施設などを個別に指定でき、オリジナルな庭園を設計できるようにした造園オリジナルパターンの2つの設計レベルで入出力できるようになっている。また、造園オリジナルパターンでの庭園情報については、有料としている。
[構成]
まず、本システムの構成は、図1の本実施例におけるシステムの全体構成に示すように、不特定の端末3からインターネットを介して入力を受け、入力に応じた処理を行い、処理の結果を入力を受けた端末3に対し出力するサーバー2と、このサーバー2での処理に用いる情報を記録してあり、サーバー2に接続されているディスクアレイ4とで構成されている。
【0052】
また、ディスクアレイ4の中には、地域毎の自然的環境情報を含んだ情報を保存してある地域情報データベース10と、庭園の大きさ及び形状毎の庭園のパターンに関する情報を保存してある庭園パターンデータベース30と、庭園に植樹可能な植物毎の植物の適応環境情報及び特徴の情報を保存してある植物データベース20と、庭園に設置するオブジェ若しくはアクセサリー(以下まとめてオブジェと呼ぶ)毎の、オブジェの特徴及び特性の情報を保存してあるオブジェデータベース40と、顧客情報を保存してある、顧客データベース50と、これらに関連付けられたデータベースを記録保存している。また、各データベースは、関連データベースの構造で情報が保存されている。
【0053】
また、サーバー2は、インターネットを介した入出力のプロトコルに、HTTP(HyperText Transfer Protocol)を用いるWebサーバーとして働き、HTML(HyperText Mail Langurge)で書かいた情報を端末3に対し送信する。
【0054】
また、端末3の装置構成は、その条件として、使用者が情報を入力するキーボード及びマウスと、入出力の内容を表示するディスプレー装置とを有し、インターネットによる通信が可能で、入力された情報をサーバー2に送信し、サーバー2からの出力情報を受け、HTMLブラウザを用いてディスプレー装置に画面表示することを前提とする。
【0055】
ところで、地域情報データベース10は、図2に示すように、下記(1)〜(13)の属性で構成されている。
(1)地域ID:各レコードに対し一義的に定めた記号。
(2)郵便番号:郵便番号。主キーとなる。
(3)住所:郵便番号に対応した住所。
(4)標高:標高。
(5)気候区分:温度帯による気候区分。(寒帯、亜寒帯、冷温帯、暖温帯、亜熱帯、熱帯の区分)
(6)気温:月毎の平均気温。
(7)湿度:月毎の平均湿度。
(8)平均日照時間:年間平均。
(9)降雨量:月毎の平均降雨量。
(10)降雪量:年間積雪量。
(11)地形:地形区分。
(12)地質:土壌の種類。
(13)用途地区分:行政が規定した、土地の利用区分。
【0056】
尚、郵便番号は、その地域毎に割り振られたものであり、地域を特定する情報である。即ち地域情報データベース10は、郵便番号に対応する地域毎の気候条件等の自然環境情報をレコードとしたものである。
また、植物データベース20は、図3に示すように、下記(1)〜(16)の属性で構成されている。
(1)植物ID:各レコードに対し一義的に定めた記号。主キーとなる。
(2)植物名称:植物の名称。
(3)種別:針葉樹、常緑広葉樹、落葉広葉樹、草花の別。
(4)花の有無:花びらのある花の有無。
(5)見頃の季節:開花時期や紅葉など見頃となる季節。
(6)大きさ:成熟状態での大きさ。
(7)推奨気候:育成にあっている気候区分。
(8)不適合気象:季節別の育成に適さない気象。(多雨、多湿、降雪等)
(9)日射特性:育成に影響する日射の状態。
(10)地質適合性:適性の良い地質、悪い地質。
(11)特徴:当該植物の特徴を説明する説明文
(12)サンプル画像:サンプル画像のデータファイルに関連付けた記号。
(13)価格:購入価格
(14)入手期間:納入に要する期間
(15)季節毎の外観:季節毎の外観の色彩情報のデータファイルに関連付けた記号。
(16)形状データ:植物を上面及び側面からみた2D形状のデータと、3D形状をワイヤフレームで表したデータファイルに関連付けた記号。
【0057】
尚、不適合気象の気象は、月間平均雨量が何mm以上を”多雨”、月間平均湿度が何%以上を”多湿”、年間の積雪量が何cm以上を”積雪地”、など、それぞれ定量的に定義された用語で記述している。また季節の”春”は、3月から5月、”夏”は6月から8月、”秋”は、9月から11月、”冬”は12月から2月として定義されている。
【0058】
また、ディスクアレイ4には、植物データベース20の「季節毎の外観」及び「形状データ」に関連して、外観・形状情報データベース21が設定されており、この外観・形状データベース21には、庭園平面図、3Dパースを作成するときに用いる各植物の季節毎の外観データ及び、その植物の外形の2D及び3D形状データが保存されている。(2D、3DのDとはDimension(次元)の略である。)
また、庭園パターンデータベース30は、図4(a)に示すように、下記(1)〜(9)の属性で構成されている。
(1)庭ID:レコードに対し一義的に定めた記号。主キーとなる。
(2)対象土地面積:土地の外形寸法。
(3)対象土地形状:土地の外形形状。
(4)庭園様式:庭園の様式(和風、フレンチガーデン、ルネサンス庭園等)。(5)規模:庭園の大きさでの区分。
(6)ひながた:ひながたデータベース31のひながたID。
(7)特徴説明文:当該庭園の特徴を説明する文章。
(8)作業費用:造園作業にかかる費用。
(9)所要工事期間:造園作業にかかる期間
尚、ディスクアレイ4には、庭園パターンデータベース30の属性「ひながた」に関連付けて、ひながたデータベース31が設定されており、このひながたデータベース31には、図5に示すような土地面積及び形状毎に設定した代表的な庭園平面図の基本的な情報であるひながた図が保存されている。
【0059】
また、ディスクアレイ4には、ひながたデータベース31のひながた図に設定してある複数箇所の空欄のポイントに関連付けて、配置物データベース32が設定されており、ひながた図の空欄ポイントに配置すると良い植物若しくはオブジェの候補の情報が保存されている。
【0060】
また、ひながたデータベース31には、ひながた図に対応して、ひながた図が表す庭園部分を上面及び側面からみた2D形状のデータと、3D形状をワイヤフレームで表した情報及び、季節毎の外観の色彩情報を含んでいる。
また、ひながたデータベース31に関連付けられている配置物データベース32は、図4(b)に示すように、下記(1)〜(5)の属性で構成されている。
(1)ポイントID:レコードに対し一義的に定めた記号。主キーとなる。
(2)適用植物候補1:ポイントIDが対応するひながた図の位置に植えるのに適した植物。植物データベースの植物IDで記録。
(3)適用植物候補2:適用植物候補1についで適する植物の植物ID。
(4)適用植物候補3:適用植物候補2についで適する植物の植物ID。
(5)オブジェ候補:適する植物が無いときに配置するオブジェ。オブジェデータベース40のオブジェID。
【0061】
また、オブジェデータベース40は、庭園に配置するオブジェに関する情報を図6に示すように、下記(1)〜(7)の属性で構成されている。
(1)オブジェID:レコードに対し一義的に定めた記号。主キーとなる。
(2)形態:オブジェの状態を表す名称。
(3)形状情報:外径寸法。
(4)価格:購入価格。
(5)納期:納入可能時期。
(6)外観:外観の色彩情報のデータファイルに関連付けた記号。
(7)形状データ:オブジェを上面及び側面からみた2D形状のデータと、3D形状をワイヤフレームで表した情報のデータファイルに関連付けた記号。
【0062】
尚、オブジェクトデータベース40の「外観」及び「形状データ」の外観及び形状データについては、植物データベース20と共用で、外観・形状データベース21にそのデータを保存している。
また、顧客データベース50は、下記(1)〜(10)の属性で構成されている。
(1)ユーザーID:レコードに対し一義的に定めた記号。主キーとなる。
(2)パスワード:認証時に使用するパスワード。
(3)氏:登録者の名字。
(4)名:登録者の名前。
(5)庭園住所:造園予定の住所。
(6)住所:登録者の住所。
(7)電話番号:登録者の電話番号。
(8)FAX番号:登録者のFAX番号。
(9)ステータス:登録者の庭園設計の状況。
(10)庭園関係データ:登録者の入力及び出力結果。
【0063】
また、ディスクアレイ4には、植物及びオブジェの代替えとして用いるコーナーガーデン及び付帯施設について、図示していないが、オブジェデータベース40と同様の属性で構成された、コーナーガーデンデータベース、付帯施設データベースがある。
[庭園情報の作成処理]
ここで、本システム全体の動作内容の説明に先だって、基本的な設計条件のみで設計する庭園である造園ベーシックパターンの庭園情報の作成処理手順について、図8に示し、説明する。
【0064】
この処理は、後述する「申し込み窓口」画面111で”送信”ボタンが押されると、設計条件の入力として、郵便番号、土地形状、土地面積、庭園様式、庭園規模の情報をサーバー2が受信し、入力の項目及び書式の確認を行ったあと、次に記述する庭園情報の作成処理が実行される。
【0065】
この処理では、まずS201で(Sはステップを表す。)、地域情報データベース10の郵便番号の属性の情報から、「申し込み窓口」画面111で入力された郵便番号に合致するレコードを検索し、住所、標高、気候区分、平均気温、平均湿度、日照時間、平均降雨量、平均降雪量、地形、地質、用途地区分の属性の情報を抽出する。
【0066】
次にS202で、S201で抽出した用途地区分の情報が、あらかじめ設定してある庭園造成可能ではない区分(例えば、工業専用地)であれば、S210へ移行し「用途地区分が○○○のため造園できません。」と造園不可能であることを表示したあと、画面表示を「申し込み窓口」画面111に戻して本処理を終了する。そして、用途地区分が、造園可能ではない区分でなければS203に移行する。
【0067】
次に、S203では、植物データベース20の推奨気候の属性から、S201で抽出した気候区分の情報に合致するレコードを検索する。また、S201で抽出した標高、気温、湿度、降雨量、降雪量の情報で、不適合気象を、降雨量が何mm以上を”多雨”、湿度が何%以上を”多湿”、積雪量が何cm以上だと”積雪地”といった定義にもとづき、各季節毎に検索し、該当しないレコードを抽出する。また、地質が地質適合性に合致しないレコードを検索し、植物ID、植物名称、種別、花の有無、見頃の時期、大きさ、推奨気候、不適合気候、湿潤適合性、地質適合性、特徴、価格、入手期間、季節毎の外観、形状データの情報を抽出してS204に移行する。
【0068】
次に、S204では、庭園パターンデータベース30の対象土地面積、対象土地形状、庭園様式、庭園規模から、「申し込み窓口」画面111で入力された、土地面積、土地形状、庭園様式、庭園規模に合致するレコードを検索する。尚、土地面積について検索の際には、入力された土地面積の情報に対し、ある程度幅を持たせた値(例えば±10%)で検索する。検索の結果から、庭ID、庭園様式、ひながた、特徴説明文、所要工事期間、工事作業費用の情報を抽出する。
【0069】
次に、ここで抽出した庭園パターンから、S203で抽出した植物とマッチングが高い庭園パターンを選定する。つまり、抽出したひながたの情報に関連付けされたひながた図のポイントに関連付けられた配置物データベース32での適用植物候補1〜3での植物IDの情報と、S201で抽出した情報の植物IDとを比較し、適用植物候補1に合致する植物IDがあった場合を3点とし、適用植物候補2に対し、2点、適用植物候補3に対し1点として、合致する植物の有無により点数を算出する。そして、1番点数が多いひながた図の庭園パターンを今回用いる庭園パターンとして選定する。尚、複数の庭園パターンが同じ最高点数であった場合は、最高点数の庭園パターンの中でランダムに1つの庭園パターンを選定してS205に移行する。
【0070】
次にS205では、S204で選定した庭園パターンのひながた図のポイントに関連付けされた配置物データベース32の情報により、適用植物候補1の植物を優先に(以降2,3と数字の大きい程優先順位は下がる。)、S201で抽出の植物IDと合致する植物を、庭園に配置する植物として選定する。この時、適合する植物が無い場合は、配置物データベース32のオブジェ属性の情報によるオブジェを選定する。尚、庭園に配置するオブジェは、ここで選定されるオブジェの他、ひながた図で必ず設置するものとして選定されているオブジェもある。そして、S206に移行する。
【0071】
次に、S206では、S204で選定されたひながた図と、S205で選定された植物及びオブジェに関する形状データの情報により、外観、形状情報データベース21から2D形状データを読み出し、ひながた図の2D形状データ に植物及びオブジェの2D形状データを、ひながた図に規定してある位置に配置した庭園平面図の画像を作成してS207に移行する。
【0072】
次に、S207では、S203及びS204で抽出の庭園パターン、植物及びオブジェの形状データの情報により、外観、形状情報データベース21から外形の輪郭をワイヤフレームで表した3D形状データを読み出し、ひながた図に規定の情報により配置し、外観、形状情報データベース21から、指定された季節(指定されない場合、春をデフォルトとする。)の色彩情報を読み出し、先のワイヤフレームに貼り付け、Zバッファ法により、指定された位置及び方向(指定されない場合、中央をデフォルトとする。)を視点とした庭園風景の2次元画像である3Dパース画像を描画する。尚、3次元画像の描画の方法については一般的に知られており(例えば、「新情報教育ライブラリM 10 3次元CGの基礎と応用」(岩手大学教授 千葉則茂、岩手県立大学教授 土井章男著)参照)これ以上の説明は省略する。
【0073】
次に、S208では、選定した植物及びオブジェの植物の費用及びオブジェの費用と、選定した庭園パターンの工事費用の情報とを基に、諸経費等所定の費用を加え算出した見積の情報を作成してS209に移行する。
次に、S209では、選定した植物及びオブジェの植物の納期及びオブジェの納期と、選定したひながたの工事期間とを基に、その他所定の必要期間も加え策定したスケジュールの情報を作成する。
【0074】
S209の処理が終了すると本処理を終了する。
[造園ベーシックパターンの作成]
次に、本システムにおいて、最小限の入力で基本的な庭園を設計する造園ベーシックパターンの作成での動作内容について、端末3に表示する画面をもとにした図7の状態遷移図により説明する。
【0075】
尚、端末3での入力操作はキーボードからの文字入力または、マウスでのクリック操作による。(文中「ボタンを押す」とは、画面に表示したボタン状画像をマウスでクリックすることを現す。)
まず、サーバー2に端末3からアクセスがあると、「TOP」画面101を端末3に表示する。
【0076】
「TOP」画面101では、本システムの内容の説明と、”無料サービスを希望する”ボタンを表示し、”無料サービスを希望する”ボタンが押されると「申し込み窓口」画面111に移行する。
次に、「申し込み窓口」画面111では、図10に示す様に、設計条件及び連絡先を、使用者に記入してもらうように、”申し込み者の名前”、”該当土地の郵便番号”、”電話番号”、”Eメールアドレス”、”土地の形状”、”土地の面積”を記入するためのテキストボックス及び、庭園規模を選択する”有料鑑賞用庭園の設計をご希望”、”ご家庭のお庭の設計をご希望”のチェックボックス、庭園様式を選択する”西洋風ガーデンの設計を希望”、”和風庭園の設計をご希望”のチェックボックス、及び”送信”ボタンを画面に表示する。
【0077】
また、図7には図示していないし、以後の説明で特に触れないが、各状態で表示する全ての画面(但し「TOP」画面101は除く。)には”TOPへ戻る”または”前ページに戻る”及びその両方のボタンを表示し、”TOPへ戻る”のボタンが押されると、「TOP」画面101へ移行し、”前ページに戻る”ボタンが押されると、一つ階層が上(図7で一つ左側の列)の画面に移行するようになっている。
【0078】
そして、「申し込み窓口」画面111で、”送信”ボタンが押されると、端末3は、テキストボックスおよびチェックボックスの内容をサーバー2へ送信し、サーバー2は、入力事項に空欄若しくはチェック漏れが無く、書式に間違い(例えば、数字で書くべき郵便番号を漢字で書かれている等)が無いかを確認する。次に記入内容に漏れ及び間違いがなければ、サーバー2において、前述の庭園情報の作成処理を実行して庭園情報を作成した後、「結果選択」画面121へ移行する。もし、「申し込み窓口」画面111で”送信”ボタンを押した際に、記入内容に、抜けや、書式の間違いがあれば、記入に誤りがある旨を端末に表示して、再度「申し込み窓口」画面111に戻る。
【0079】
次に、「結果選択」画面121では、”造園設計のための基本的要素データ検索結果”と”造園ベーシックパターン作成結果”のボタンが表示され、どちらの結果を表示するか選択するようになっている。”造園設計のための基本的要素データ検索結果”のボタンが押されると、「選択」画面131に移行し、”造園ベーシックパターン”ボタンが押されると「ベーシックパターン作成結果」画面132へ移行する。
【0080】
次に、「選択」画面131では、図11に示すように、庭園設計のための基本的要素データ検索結果として、先に実施の庭園情報の作成処理のS201で抽出の、該当地住所、行政区分、造園の可否、土地の形状、土地の有効面積の値を表示する。また、該当地の気候&地形・地質に関して”温度”、”湿度”、”降雨・降雪量”、”地形”、”地質”のボタンを表示し、これらのボタンが押されると「地域情報」画面141に移行して、先の造園ベーシックパターン作成処理のS201で抽出した情報のうち、押されたボタンに対応した、”気温”、”湿度”、”降雨量”及び”降雪量”、”地形”、”地質”の属性の情報を画面に表示する。
【0081】
また、「選択」画面131では、該当地に適した植物リストに関して、”春”、”夏”、”秋”、”冬”のボタンを表示して、これらのボタンが押されると、「植物リスト表示」画面142に移行し、先に実施の造園パターンの作成処理のS203で抽出した植物の情報から”見頃の季節”の属性が、「選択」画面131で押されたボタンに合致する植物を抽出して、”種別”、”花の有無”、”大きさ”、”適合気候”、”不適合気候”、”日射特性”、”地質適合性”、”特徴”の属性の情報をリスト表示する。
【0082】
次に、「ベーシックパターン作成結果」画面132では、”庭園平面図”、”庭園バーチャル スリーディー パース”、”造園お見積”、”造園工事スケジュール”、”造園オリジナルパターン作成”のボタンを表示して、見たい結果を選択できるようになっている。各ボタンが押されると押されたボタンに対応して、「庭園平面図」画面143、「バーチャル3Dパース」画面144、「見積」画面148、「造園工事スケジュール」画面149、「詳細問い合わせ」画面150、「造園オリジナルパターン作成」画面151に移行する。
【0083】
次に「庭園平面図」画面143では図12に示す様に、先の庭園情報の作成処理のS206で作成した庭園平面図を画面幅にあわせ表示する。庭園平面図上をマウスでクリックすると、クリックされた部分が拡大表示され、詳細な状態を見られるようになっている。そして、画像を再度クリックすることにより元の大きさに戻る。また、ここで最後にクリックされた位置情報を記憶し、
他の画面に移行するボタンを押されたときにサーバー2へ送信する。この情報は、
「造園バーチャルスリーディーパース」画面144〜147で表示される画像の視点位置となる。
【0084】
また、”庭園スリーディーパース”、”造園お見積”、”造園工事スケジュール”、”造園オリジナルパターン作成”のボタンを表示して、押されたボタンに対応した、「バーチャル3Dパース 春」画面144、「見積」画面148、「造園工事スケジュール」画面149、「造園オリジナルパターン作成」画面301の各画面に移行するようになっている。尚これらの画面には、相互に行き来できるように各画面に同様のボタンを表示している。
【0085】
次に、「バーチャル3Dパース 春」画面144では、図13に示す様に、庭園情報の作成処理のS207で作成した3Dパース画像を表示する。「庭園平面図」画面143で、庭園平面図をクリックして視点が指定されている場合は、指定された視点の情報で再度S207を実行し、再描画した画像を表示する。
【0086】
また、視界方向の移動のための上下左右方向の”矢印”ボタンを表示しており、矢印ボタンが押されると、その方向に(例えば右向きの矢印であれば右方向に)一定量視点の方向を移動した視点情報で再度S207を実行し、3Dパース画像を再描画して、表示する。
【0087】
尚、視点の位置を変えたい場合は、”庭園平面図”ボタンを押して、「庭園平面図」画面143へ行き、庭園平面図上の表示したい位置をクリックしたあと、”庭園バーチャルスリーディーパース”ボタンで戻ってくると、庭園平面図で指定した点を視点として再描画し表示する。
【0088】
また同時に表示する”夏”、”秋”、”冬”の季節のボタンが押されると、各季節に対応した画面(画面145〜画面147)に移行し(他の季節の画面も構成は同じで、季節のボタンが表示画面の季節のボタンの代わりに”春”ボタンを表示した画面構成。)、押されたボタンの季節の外観データを外観・形状情報データベース21から読み出し、置き換え再描画した画像を表示する。
【0089】
また、「見積」画面148では、造園ベーシックパターン作成処理のS208で算出した見積の結果を表形式に表示する。
また、「造園工事スケジュール」画面149では、造園ベーシックパターン作成処理のS209で作成した造園工事スケジュールをグラフ形式で表示する。
[造園オリジナルパターン作成]
次に、造園ベーシックパターンでの画面中の”造園オリジナルパターン作成”ボタンが押され「造園オリジナルパターン作成窓口」画面301へ移行してからの造園オリジナルパターンでの動作内容について、図9に示し説明する。
【0090】
まず、「造園オリジナルパターン作成窓口」画面301では、オリジナルパターン作成システムの内容紹介及び本サービスは有料である旨を表示し、”造園オリジナルパターン作成”ボタンと、使用者登録のための”登録”ボタンを表示する。
【0091】
ここで、”造園オリジナルパターン作成”ボタンが押されると、「ログイン」画面311に移行する。
「ログイン」画面311では、その中にユーザーIDとパスワードを入力するテキストボックスと使用者登録のための”登録”ボタンと、”ログイン”ボタンを表示する。使用者がテキストボックスにユーザーIDとパスワードを記入して”ログイン”ボタンを押すと、その内容をサーバー2に送信して、記入されたユーザーIDとパスワードと顧客データベース50の情報との比較により登録者のものか判定し、登録者のものであると判定すると、認証済み情報を設定し「要望選択」画面321以降の画面へのアクセスを許可する。そして、「要望選択」画面321に移行する。しかし、顧客データベース50には無いユーザーID若しくはパスワードであった場合、「記入内容が不正」である旨を表示して、再度「ログイン」画面311に戻る。
【0092】
また、「造園オリジナルパターン作成窓口」画面301にある”登録”ボタン若しくは、「ログイン」画面311にある”登録”ボタンを押すと、「登録」画面312に移り、使用者の登録を行うことができる。
「登録」画面312では、「造園オリジナルパターンについては有料であり、有料情報の閲覧に対し料金の徴収に同意するか?」という内容について表示し、登録に必要な事項である、氏名、登録者の住所、電話番号、支払い方法としてのクレジットカード番号を記入するためのテキストボックスと、”送信”ボタンを表示する。尚、先の「申し込み窓口」画面111で入力の内容の氏名、電話番号と庭園情報の作成処理のS201で検索の住所の情報を読み出し、あらかじめテキストボックスに記入した状態で表示する。
【0093】
そして、テキストボックスに必要事項を記入後”送信”ボタンが押されると、記入内容をサーバー2へ送り、入力内容を確認する。入力内容のうちクレジットカード番号と登録者の名前を、クレジットカード会社へオンラインで問い合わせ確認し、問題が無ければ、登録作業として、顧客データベース50に登録者の情報を追加し、ユーザーIDと暫定パスワード設定し、メールで登録者に送信して、「ログイン」画面311に移行する。尚、パスワードは登録完了後のログイン後の画面に表示するパスワードの変更画面で、使用者により変更してもらう。
【0094】
次に、「要望選択」画面321では、造園ベーシックパターンに対し、条件を変更可能な項目である”庭園様式”ボタンと、”植物プラントプラン”ボタンと、”付帯施設”ボタンと、”その他ご要望”ボタンを表示する。そして、これらのボタンが押されると、押されたボタンに対応して、それぞれ「庭園様式選択」画面331、「植物種別選択」画面332、「付帯施設選択」画面333、「その他の条件設定」画面334へ移行する。
【0095】
「庭園様式選択」画面331では、図14のような庭園様式を入力するためのテキストボックス及び”決定”ボタン、庭園様式のテキストボックスに表示の内容に対応するサンプル画像及び特徴の説明文、”コーナーガーデン”、”オブジェ・アクセサリー”、”ランドスケープデザイン”、”決定”ボタンを表示する。また、庭園様式のテキストボックスは、プルダウンメニューで、選択可能な庭園様式が表示されるようになっており、ここで庭園様式を選択し、”決定”ボタンが押されると、サンプル画像及び特徴の説明文を、選択した庭園様式に対応した庭園様式のサンプル画像およびその特徴の説明文に変更表示する。尚、庭園様式の種類について、造園ベーシックパターンでは、和風と西洋風の2種類しか選べなかったが、本画面では、より多くの種類の庭園様式から選択できるようになっている。そして、他の画面へ移行するボタンが押されると、最後に”決定”ボタンが押された時点での庭園様式を選定した庭園様式としてサーバー2に送信する。
【0096】
また、”コーナーガーデン”ボタンが押されると、「コーナーガーデン」画面(図示無し。)に移行し、「コーナーガーデン」画面では、コーナーガーデンのリストと、コーナーガーデンのサンプル画像と、「庭園様式」画面331で選択中の庭園のひながた図と”決定”ボタンを表示する。そしてコーナガーデンリストをクリックしてコーナーガーデンが選択されると、対応するサンプル画像をコーナーガーデンデータベースから読み出し表示し、さらに庭園のひながた図がクリックされると、クリックされた位置を記録する。そして、”決定”ボタンが押されると、選択中のコーナーガーデンと記録した位置をサーバー2に、追加するコーナーガーデン情報として送信する。
【0097】
また、”オブジェ・アクセサリー”ボタンが押されると、「オブジェ・アクセサリー」画面(図示無し。)に移行し、「オブジェ・アクセサリー」画面では、オブジェデータベース40から形態のリストと、形態リストで選択したオブジェに対応するサンプル画像と”決定”ボタンを表示し、「庭園様式選択」画面331で選択中の庭園のひながた図を表示する。そして、オブジェ及びアクセサリーのリストをクリックして、オブジェ若しくはアクセサリーが選択されると、対応するサンプル画像を表示し、さらに庭園のひながたがクリックされると、クリックされた位置を記録し、”決定”ボタンが押されると、選択中のオブジェと記録した位置をサーバー2に、追加するオブジェ情報として送信する。
【0098】
また、”ランドスケープデザイン”ボタンが押されると、「ランドスケープデザイン」画面(図示無し。)に移行し、「ランドスケープデザイン」画面では、ランドスケープを設計するために必要な事項を記入するテキストボックスと”送信”ボタンを表示して、”送信”ボタンを押すことにより、テキストボックスの内容をサーバー2に送信して、サーバー2にて使用者の登録情報とともに、本システムの管理者に対しメールを送信する。(ランドスケープデザインに関しては、本システムでの設計の範囲外としている。)
次に、「植物種別選択」画面332では、図8のS203で抽出された植物のリストと、植物のサンプル画像を表示する画面枠と、庭園のひながた図と”決定”ボタンとを表示する。植物のリストから植物が選択されると、その植物に対応したサンプル画像を画面枠に表示する。さらに、庭園平面図がクリックされると、クリックされた位置の情報を、選択された植物の情報と共に、追加する植物の情報としてサーバー2に送信する。
【0099】
また、「付帯施設」画面333では、料金所、案内所などの付帯施設のリストと、付帯施設のサンプル画像を表示する画面枠と、庭園平面図と、”決定”ボタンを表示する。付帯施設リストから付帯施設が選択されると、その付帯施設に対応したサンプル画像を画面枠に表示する。さらに、庭園平面図がクリックされると、クリックされた位置の情報を、選択された付帯施設の情報と共に、追加する付帯施設としてサーバー2に送信する。尚、付帯施設に関する情報は、オブジェデータベース40と同じ構成の付帯施設データベース(図示無し。)に記憶されている。
【0100】
また、「その他のご要望」画面334では、要望事項記入用のテキストボックスと、”送信”ボタンが表示され、テキストボックスに要望事項を記入してもらい、”送信”ボタンが押されると、端末3から、テキストボックスの内容をサーバー2に送り、サーバー2において、使用者の登録情報と共に、テキストボックスに記入の内容を、本システムの管理者に対しメールを送信する。「その他のご要望」としては、例えば祭事の年間スケジュールの提案及び、オリジナルパターンの選択等があげられる。
【0101】
次に、”造園オリジナルパターン作成”ボタンが押されると、造園ベーシックパターン作成で入力された条件を基に、「庭園様式選択」画面331、「植物種別選択」画面332、「付帯施設選択」画面で333で設定した庭園様式他の条件を加えまたは見直し、造園オリジナルパターン作成処理を実行する。
【0102】
造園オリジナルパターンでの庭園情報の作成処理の手順は、基本的に図8の造園ベーシックパターンでの庭園情報の作成の処理手順と同じで、造園オリジナルパターン作成では、S204の庭園パターン選定での庭園パターンデータベース30の検索条件の一つの庭園様式を、「庭園様式選択」画面331で設定の庭園様式を検索条件として検索し、抽出する。
【0103】
また、S205の植物及びオブジェの選定で、造園ベーシックパターン同様に一旦植物及びオブジェを選定し、選定した植物及びオブジェに「植物種別選択」画面332、「付帯施設選択」画面333、「コーナーガーデン」画面、「オブジェ」画面で設定された植物、付帯施設、オブジェ及びコーナーガーデンを加える。尚、これらを配置する位置に競合する植物及びオブジェがある場合は置き換える。
【0104】
その他の処理手順に関しては、図8の庭園情報の作成処理と同じである。本処理が終了すると、「オリジナルパターン作成結果」画面340に移行する。尚、本処理が実行される度に、情報料として登録してあるクレジットカード番号により、クレジットカード会社から定額の料金を徴収する。
【0105】
そして、「オリジナルパターン作成結果」画面340では、造園オリジナルパターン作成の結果を選択し、表示できるように”庭園平面図”、”庭園バーチャル スリーディーパース”、”造園お見積”、”造園工事スケジュール”、”ログアウト”ボタンを表示する。これらが押されると、押されたボタンに対応して「庭園平面図」画面341、「バーチャル3Dパース」画面342、「見積」画面346、「造園工事スケジュール」画面347、「詳細説明問い合わせ」画面348、「ログアウト」画面349に移行する。
【0106】
次に、「庭園平面図」画面341、「バーチャル3Dパース」画面342、「見積」画面346、「造園工事スケジュール」画面347の画面の構成は、造園ベーシックパターンでの「庭園平面図」画面143、「バーチャル3Dパース」画面144、「見積」画面148、「造園工事スケジュール」画面149、での”造園オリジナルパターン作成”ボタンが、”詳細な説明が必要”ボタンに代わること以外は造園ベーシックパターンと構成は同じで、表示内容が、造園オリジナルパターン作成で作成した庭園情報となる。
【0107】
また、「詳細説明問い合わせ」画面348では、問い合わせ内容を記入するテキストボックスと”送信”ボタンを表示し、”送信”ボタンが押されると、端末3からサーバー2へテキストボックスの内容を送り、サーバー2において使用者の登録情報と共に、テキストボックスの内容及び作成した造園オリジナルパターンの情報を、本システムの管理者に対し、メールを送信する。
【0108】
また、「ログアウト」画面349では、”ログアウト”ボタンを表示し、”ログアウト”ボタンが押されると、「ログイン」画面331での認証済み情報をクリアして、TOP画面101へ移行する。尚、一定時間(例えば10分)以上サーバ2へのアクセスが無い場合も、ログアウトしたものとみなし、認証済み情報をクリアする。
[効果]
以上説明したように、本実施例の庭園情報提供システムによれば、従来、設計者が知識としてもっていた庭園の要素に関する情報である、地域毎の自然的環境情報を地域情報データベース10に、植物の種類毎の適応環境情報及び特徴を植物データベース20に、土地条件毎に植物の配置を設定するための配置設定情報と、オブジェの種類及び配置を設定するためのオブジェ情報とからなる庭園パターン情報を庭園パターンデータベース30にて持ち、従来、設計者が行っていた植物及びオブジェの選定及び配置の設定の設計作業を、サーバー2において、端末3から設計条件の入力を受け、この設計条件の位置情報で地域情報を検索して、該当する地域の自然的環境情報を抽出し、この自然的環境情報で適応環境情報を検索して、該当する植物の種類情報を抽出し、設計条件の土地情報で土地条件情報を検索して、該当する土地条件の庭園パターン情報を抽出し、これらの抽出結果から、抽出した植物と、庭園パターンのマッチング度により庭園パターン情報を選定し、この庭園パターン情報により、庭園に植える植物及びオブジェを選定し、土地条件の土地に、配置することにより庭園を設計するようになっている。このように、入力した設計条件に基づき自動的に庭園を設計して、その庭園情報を得ることができる。
【0109】
これにより、造園時に作成する図面の作図のための労力及び時間が削減される。 また、作図のための時間が削減されるため、打ち合わせに要する時間や、詳細設計に取りかかるまでの時間が短縮される。そして、種々の条件で出力しての比較検討が容易になり、庭園設計の初期段階で庭園に対するイメージをより具体的なものとでき、造園主と造園業者との間での調整がスムーズになり、庭園販売につなげやすくなる。
【0110】
また、設計条件として本来必要なのは、造園する場所での自然的環境の情報であるが、設計条件として位置情報を入力することにより、自然的環境の情報が自動的に抽出されるようになっており、設計条件として自然的環境条件を意識しなくても良く、さらに入力する位置情報も、郵便番号であり簡単な内容の入力だけで良くなっている。このように、設計条件としての入力が少なくて済み、使いやすいシステムとなっている。
【0111】
また、造園ベーシックパターンと造園オリジナルパターンの2つの設計レベルを設定してあり、入出力の項目及び内容を変更しての出力を提供できるようになっており、使い勝手が良くなっている。
また、「ログイン」画面311での認証行為を行うことによって、使用者を特定し、造園オリジナルパターンの動作制限を行っている。これにより、使用者毎に造園オリジナルパターンの実施を制限している。また、造園オリジナルパターンでの情報に対し課金している。
【0112】
また、本システムはインターネットを介しての利用となっており、本システムを利用するための場所の制約が少なく、店頭まで足を運ぶ必要が無い。
また、設計条件として入力した土地に適した植物のリストおよび植物に対する特徴の情報を提示できる。これにより、基本的な情報しか必要としないユーザーに対応できる。そして、植物単体の売買につなげることができる。
【0113】
また、庭園平面図を出力するようになっており、設計した庭園全体の構成を知ることができる。
また、3Dパース図を出力し、現実に見た様子と近い画像を表示できる。これを用いて、設計した庭園に対する具体的なイメージをもたせることができる。
【0114】
実際に庭園内にいて、周りを見回したように、いろいろな角度から見ることができる。このため、庭園のイメージがより具体的になる。
また、設計に用いた要素毎に費用及びスケジュールに関する情報を持たせてあるため、設計した庭園の造園のための費用及びスケジュールを提示出来るようになっている。これにより、予算および予定工期と比較検討でき、費用及びスケジュールを庭園の規模などの設計条件を設定する際の考慮に含めることができる。
[本発明との対応関係]
上述した、サーバー2は、本発明における、受付手段、情報生成手段、出力手段を構成するものであり、図7及び図9に示す画面による端末3からの出力が受付手段の外部からの入力であり、図8に示すフローチャートの処理の結果が情報生成手段の庭園情報であり、図7及び図9に示す画面を表示する情報が出力手段の外部に出力する情報である。
【0115】
また、地域情報データベース10は、本発明における、第1記憶手段であり、「郵便番号」の属性が地域情報であり、「標高」、「気候区分」、「気温」、「湿度」、「平均日照時間」、「降雨量」、「降雪量」、「地質」の属性の情報が自然的環境情報である。
【0116】
また、植物データベース20は、本発明における第2記憶手段であり、「植物名称」の属性の情報が植物情報であり、「推奨気候」、「不適合気候」、「日射特性」、「地質適合性」の属性の情報が、適応環境情報であり、「種別」、「花の有無」、「見頃の季節」、「大きさ」、「特徴」、「サンプル画像」の属性の情報が、植物の特徴情報であり、「季節毎の外観」、「形状データ」の属性の情報が、2次元形状情報及び、3次元形状情報であり、「価格」の属性の情報が、植物の費用に関する情報で、「入手期間」の属性の情報が、植物の納期に関する情報である。
【0117】
また、庭園パターンデータベース30は、本発明における第3記憶手段であり、「対象土地面積」及び「対象土地形状」の属性の情報が、土地条件情報であり、「ひながた」の属性の情報が、庭園パターン情報であり、「外観」、「形状データ」の属性の情報が、2次元形状情報及び、3次元形状情報であり、「作業費用」の属性の情報が、庭園の造成作業の費用に関する情報で、「所要工事期間」の属性の情報が、庭園の工期に関する情報である。
【0118】
また、オブジェデータベース40は、本発明における第3記憶手段の一部を成すものであり、「オブジェID」の属性の情報がオブジェの種類であり、「外観」、「形状データ」の属性の情報が、2次元形状情報及び、3次元形状情報であり、「価格」の属性の情報が、オブジェの費用に関する情報で、「納期」の属性の情報が、オブジェの納期に関する情報である。
【0119】
また、顧客データベース50は、本発明における第4記憶手段であり、「ユーザーID」、「パスワード」の属性の情報が、識別情報であり、「氏」、「名」、「住所」、「電話番号」、「FAX番号」の属性の情報が、特定情報である。また、サーバー2と端末3の入出力に介するインターネットが、本発明における広域ネットワークである。
【0120】
また、「ログイン」画面311での動作が、本発明における認証手段である。
また、「登録」画面312での動作が、本発明における課金手段である。
[変形例]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を取ることができる。
【0121】
例えば、本実施例では、サーバー2と端末3は、インターネットを介して接続するものとしたが、店頭若しくは個人のパソコンなどでシステムを構築し、サーバー2に対し、直接入出力を行うシステムを実現するものであっても良い。この場合、インターネットでの通信に対し、大容量のデータを短時間で転送可能なため、庭園平面図や3Dパース図は、より精密な画像を出力するシステムとすることが可能である。
【0122】
また、まだパソコンでのインターネット環境を持たない人のために、電話の音声ガイダンスに従い入力し、FAXにより画像出力をするというようにしても良い。
また、本実施例では、設計条件の入力を受けるとすぐに設計を行って表示するようになっているが、サーバー2の能力が低く簡易なシステムで実現するために、入力を受けると、庭園画像を作成する時間を十分とり、作図出来てからメールやFAXで画像出力するようにしても良い。
【0123】
また、本実施例においては、インターネット利用で問題となる、インターネット上を流れる情報の搾取、偽装に対する対策を特に講じていないが、「登録」画面312、「ログイン」画面311での情報などは特に、公開錠を用いた送受信を利用するなどのセキュリティ機能を、適宜適用したほうがよい。
【0124】
また、本実施例では設計条件としては、土地条件など画一的に決まる条件で構成しているが、より使用者の意図を反映するために、感覚的な要素の”好み”に関して設計条件として加えても良い。例えば、次のような事項を追加したものが考えられる。
【0125】
つまり、「申し込み窓口」画面111の入力事項のオプションとして、”指向性判定”ボタンを追加表示し、これが押されると、「指向性判定」画面112に移行する。
そして、「指向性判定」画面112では、図15に示すように、造園しようとする庭園について使用者のイメージの指向性を判定するために、好みに関するテーマに応じた2つの庭園画像を表示して、自分の希望する庭園のイメージに近い方に、その度合い分だけ、スライダーを移動してもらうようにしている。例えば、明るさのテーマに対し、明るいイメージの庭園画像をAの領域に、暗いイメージの庭園画像をBの領域に表示し、使用者が、やや明るいイメージの庭園を考えている場合は、スライダーをその度合いに応じて、明るいイメージの画像の方に移動してもらう。”次の質問へ”ボタンが押されると、端末3は、質問番号と、スライダーの位置情報を、サーバー2へ送信し、サーバー2から次の質問画像を受け表示する。表示する画像には、好みのテーマ(例示では明るさ)に対応したファジイ集合のメンバーシップ関数が設定してあり、スライダの位置に対応して帰属度を求めるようになっている。
【0126】
尚、表示する画像のテーマとしては、明るさと、暗さの他には、にぎやかさと、静かさ、うっそうさと、閑散さを表現した画像等がある。また、1枚の画像に2つ以上の要素判定にかかわるものもある。例えば、明るくてにぎやかな画像と、暗くて静かな画像などの組合わさったものもある。
【0127】
更に、設定してある質問が最後まで行き”終了”ボタンが押されると、「申し込み窓口」の画面111に戻る。
また、植物データベース20、庭園パターンデータベース30、オブジェデータベース40に、それぞれ「指向性判定」画面121での質問のテーマに対応する各構成要素の帰属度を設定し、保存してある。
【0128】
また、図8のS205において、まず「指向性判定」画面112で選択されたスライダーの値から求まる帰属度に一定の幅を持たせた値に対し、抽出された植物、オブジェ及び庭園パターンに関連付けられた帰属度が合致するレコードを抽出する。例えば、明暗をパラメータとしたスライダー入力の帰属度が0.7であった場合、明暗の帰属度が0.7±0.2に入る植物及び庭園パターンを抽出する。その結果に対し、庭園パターンの抽出、選定、植物、オブジェの選定を行うようにする。
【0129】
このようにすると、”好み”にマッチした構成要素を選択して、設計結果に反映するようになる。これにより設計条件として反映し難い好みの要望を反映することができる。また、好みを”好き”か”嫌い”等の2つの条件で表現するのに対し、ファジイ関数を用いアナログ的にすることにより、より使用者の意図を反映できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の庭園情報提供システムの全体構成を表すブロック図である。
【図2】実施例の地域情報データベース10のデータ構成を説明する図である。
【図3】実施例の植物データベース20のデータ構成を説明する図である。
【図4】実施例の庭園パターンデータベース30及び配置物データベース32のデータ構成を説明する図である。
【図5】実施例のひながたデータベース31のデータ例を説明する図である。
【図6】実施例のオブジェデータベース40の構成を説明する図である。
【図7】実施例の造園ベーシックパターン操作時の画面状態を表す状態遷移図である。
【図8】実施例の庭園情報作成の処理を表すフローチャートである。
【図9】実施例の造園オリジナルパターン操作時の画面状態を表す状態遷移図である。
【図10】実施例の申し込み窓口画面111を説明する図である。
【図11】実施例の結果選択画面121を説明する図である。
【図12】実施例の庭園平面図画面143を説明する図である。
【図13】実施例のバーチャル3Dパース画面144を説明する図である。
【図14】実施例の庭園様式選択画面331を説明する図である。
【図15】実施例の指向性判定画面112を説明する図である。
【符号の説明】
2…サーバー、3…端末、4…ディスクアレイ、10…地域情報データベース、20…植物データベース、21…外観・形状情報データベース、30…庭園パターンデータベース、31…ひながたデータベース、32…配置物データベース、40…オブジェデータベース、50…顧客データベース。
Claims (14)
- 植物と、オブジェとを配置した庭園を造成しようとする土地の地域位置を特定する位置情報と、該土地の面積及び形状を特定する土地情報とを含む設計条件を外部から受け、該設計条件に基づき庭園を設計し、その結果を庭園の販売または詳細設計に利用可能な庭園情報として出力する庭園情報提供システムであって、
前記設計条件を含む外部からの入力を受ける受付手段と、
前記庭園の造成が想定される地域の位置を表す地域情報と、該地域毎の自然的環境情報を含むデータ群とを記憶した第1記憶手段と、
前記庭園に用いることができる植物の種類情報と、該植物毎の、前記自然的環境情報に対応した適応の是非を判定するための適応環境情報を含むデータ群とを記憶した第2記憶手段と、
前記庭園の造成が想定される土地の面積及び形状からなる土地条件情報と、該土地条件毎に前記植物の配置を設定するための配置設定情報及び該土地条件毎に前記オブジェの種類及び配置を設定するためのオブジェ情報からなる庭園パターン情報を含むデータ群と、を記憶した第3記憶手段と、
前記設計条件の位置情報で前記第1記憶手段の地域情報を検索して、該当する地域の前記自然的環境情報を抽出し、該自然的環境情報で前記第2記憶手段の適応環境情報を検索して、該当する植物の種類情報を抽出し、前記土地情報で前記第3記憶手段の土地条件情報を検索して、該当する土地条件の庭園パターン情報を抽出し、これらの抽出結果から、前記庭園に植える植物と前記庭園パターン情報とを選定し、該庭園パターン情報に従って、前記土地条件の土地に、前記選定した植物及び前記オブジェ情報で特定されるオブジェを配置した庭園を設計し、該設計した庭園の状態を表示するための庭園情報を生成する情報生成手段と、
前記情報生成手段により生成した庭園情報を含め、外部に情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする庭園情報提供システム。 - 前記受付手段は、前記設計条件の位置情報として、地域名称以外の地域関連情報を受付可能に構成され、
前記第1記憶手段には、前記地域情報が該地域関連情報に対応して記憶された、
ことを特徴とする請求項2記載の庭園情報提供システム。 - 前記受付手段は、前記設計条件の一つとして、造成しようとする庭園の好みに関する好み情報を受付可能に構成され、
前記第2記憶手段及び前記第3記憶手段の少なくとも一方には、前記データ群の情報として、前記好み情報に対応する情報が記憶され、
前記情報生成手段は、前記植物及び前記庭園パターン情報を選定する際に、前記好み情報を選定条件の一つとして使用する、
ことを特徴とした請求項1または請求項2記載の庭園情報提供システム。 - 前記受付手段は、前記好み情報として、庭園の好みに関するファジイ集合を設定した質問に対して、使用者が入力した該質問の適合の度合いを表す情報を受け付けるよう構成され、
前記第2記憶手段及び前記第3記憶手段の少なくとも一方には、データ群の情報の一つとして、前記質問に対応するファジイ集合の帰属度を記憶してあり、
前記情報生成手段は、前記庭園に植える植物及び前記庭園パターン情報を選定の際に、前記入力に対する前記ファジイ集合の帰属度を、選定条件の一つとする、
ことを特徴とした請求項3記載の庭園情報提供システム。 - 前記受付手段は、設計レベルの変更を指示する入力を受けると、該設計レベル変更指示に応じ、その後、受け付ける設計条件の項目及び内容を追加または省略し、
前記第2記憶手段及び前記第3記憶手段の少なくとも一方には、前記データ群の情報として、前記受付手段が受け付ける変更指示で増加する設計条件に対応する情報が記憶してあり、
前記情報生成手段は、前記受付手段で、前記受け付ける設計条件の項目及び内容が追加または省略されると、その内容に応じて、前記庭園に植える植物及び前記庭園パターン情報を選定の際の選定条件を増減する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4記載のいずれかの庭園情報提供システム。 - 本庭園情報提供システムの使用者を特定するための特定情報と、該使用者に対し割り振られた使用者固有の識別情報とを含む個人情報のデータ群を記憶する第4記憶手段と、
前記受付手段が使用者の識別情報を受け付けると、該受け付けた識別情報が前記第4記憶手段に登録されているか否か判別し、該登録がされていない場合に、前記受付手段が、使用者からの所定の入力を受け付けるのを禁止する認証手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項5記載のいずれかの庭園情報提供システム。 - 前記出力手段から出力する情報に対する情報料を徴収するための、課金手段、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項6記載のいずれかの庭園情報提供システム。 - 前記受付手段は、広域ネットワークを介して接続される使用者側端末からの入力を受け、
前記出力手段は、広域ネットワークを介して該使用者側端末へ、各種情報を出力する、
ことを特徴とした請求項1から請求項7記載のいずれかの庭園情報提供システム。 - 前記第2記憶手段は、植物の状態を表す特徴情報を前記データ群に含み、
前記情報生成手段は、前記抽出する植物の種類情報と共に該植物の特徴情報を抽出し、該抽出の結果による植物リストを庭園情報として作成する、
ことを特徴とした請求項1から請求項8記載のいずれかの庭園情報提供システム。 - 前記第2記憶手段は、植物の2次元形状を表現する2次元形状情報を前記データ群に含み、
前記第3記憶手段は、前記オブジェの2次元形状を表現する2次元形状情報を前記データ群に含み、
前記情報生成手段は、前記2次元形状情報を用いて、前記設計した庭園の全体像及びその構成要素を、2次元的に表現した庭園平面図として表示するための画像情報を生成する、
ことを特徴とした請求項1から請求項9記載のいずれかの庭園情報提供システム。 - 前記第2記憶手段は前記植物の、3次元形状を表現する3次元形状情報を前記データ群に含み、
前記第3記憶手段は前記オブジェの、3次元形状を表現する3次元形状情報を前記データ群に含み、
前記情報生成手段は、前記3次元形状情報を用いて、前記設計した庭園を、所定位置、若しくは、前記受付手段を介して外部から入力された指令により設定した位置、からの視点で実際に人が見た様に表現した3Dパース画像を表示するための画像情報を生成する、
ことを特徴とした請求項1から請求項10記載のいずれかの庭園情報提供システム。 - 前記情報生成手段は、前記受付手段を介して外部から入力された指令に応じて、前記視点を変更した前記3Dパース画像をディスプレーに表示するための画像情報を、逐次生成する、
ことを特徴とする請求項11記載の庭園情報提供システム。 - 前記第2記憶手段は、前記植物の費用に関する情報を前記データ群に含み、
前記第3記憶手段は、前記オブジェの費用及び庭園造成作業の費用に関する情報を前記データ群に含み、
前記情報生成手段で設計した庭園に対し、前記第2及び第3記憶手段での費用に関する情報を基に、庭園造成にかかる費用を演算する演算手段を備え、
前記出力手段は、該演算手段の結果を出力する、
ことを特徴とした請求項1から請求項12記載のいずれかの庭園情報提供システム。 - 前記第2記憶手段は、植物の納期に関する情報を前記データ群に含み、
前記第3記憶手段は、前記オブジェの納期に関する情報及び庭園造成の工期に関する情報を前記データ群に含み、
前記情報生成手段で設計した庭園に対し、前記第2記憶手段の納期、及び前記第3記憶手段の工期に関する情報を基に、庭園造成に必要なスケジュールを作成するスケジュール作成手段を備え、
前記出力手段は、該スケジュール作成手段の結果を出力する、
ことを特徴とした請求項1から請求項13記載のいずれかの庭園情報提供システム。
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