JP2004027509A - ドアロック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リンク22が、ロッキングレバー24と連結するメインリンク40と、メインリンク40に配設されると共に開扉部材の操作によりリフトレバー23と一方向に係合可能であり施解錠部材の操作によりリフトレバー23と他方向に係合しかつ撓変形可能であるスプリング41とを備える構成としたこと。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のドアロック装置においては、車両ドアに配設されると共に車両ボデー側のストライカと係脱可能なラッチと、ラッチと当接することによりラッチの作動を規制可能なポールと、ポールをラッチとの当接状態から非当接状態へ作動可能なリフトレバーと、車両ドアに配設されたドアハンドル等の操作により作動するオープンリンクと、車両ドアに配設されたロックノブ等の操作により、オープンリンクの設定位置を移動させるロッキングレバーとを備えるものが公知の技術となっている。
【0003】
かかる装置は、ロッキングレバーの作動により、オープンリンクが往復移動(アンロック初期位置とロック初期位置の間の往復移動)する構成となっている。ここで、オープンリンクがアンロック初期位置側に位置する状態をドアロック装置のアンロック状態、ロック初期位置側に位置する状態をドアロック装置のロック状態という。そして、アンロック状態においては、ドアハンドル等の操作によって、オープンリンクがアンロック初期位置からアンロックフルストローク位置まで移動可能となっている。また、ロック状態においては、ドアハンドル等の操作によって、オープンリンクが、ロック初期位置からロックフルストローク位置まで移動可能となっている。かかる構成において、リフトレバーが、オープンリンクのロック初期位置とロックフルストローク位置との間の移動軌跡とオフセットするように配置されている。即ち、ロック状態においては、オープンリンクがリフトレバーと係合しない構成となっており、ドアハンドル等の操作によっては、ラッチがストライカとの係合が外れないようになっている。
【0004】
これらの装置は、ロック状態において、ドアハンドル等とロックノブ等を重畳的に操作した場合には、次の様な不具合が起こることが知られている。即ち、ドアハンドルの方が僅かに早く操作された場合には、オープンリンクがロック初期位置からロックフルストローク位置に移動し、その後、ロックフルストローク位置からアンロックフルストローク位置方向に移動しようとする。この際、オープンリンクがリフトレバーと係合することにより、アンロックフルストローク位置まで移動できないという状態が発生し得る。よって、その後ドアハンドルの操作を元に戻したときは、一度ロックノブを操作したにも関わらず、アンロック状態への切替えが未成立のままの状態となる(この状態をパニック状態と称する)。よって、アンロック状態へ切替えるためには、再度ロックノブを操作する必要があり、操作が煩わしいという不具合があった。この様な不具合は、他にも、人がドアハンドルを操作するためにドアハンドルに手を接近させたことを感知して自動的にロック状態からアンロック状態に切替える様なドアロックシステムにおいても同様に起こり得る。なぜならば、制御のタイミングによっては、自動的なアンロック状態への切替え作動より、手動によるドアハンドル操作の方が早く行われることが起こり得るからである。
【0005】
上記の不具合を解決するための装置としては、特開平11−166337号公報に示されるものが公知となっている。その構成を図7に示した。この装置は、ポールをラッチとの当接状態から非当設状態へ作動させるリフトレバー90と、車両ドアに配設されたドアハンドル等の操作により作動するオープンレバー91と、オープンレバー91に連係されるオープンリンク92と、車両ドアに配設されたロックノブ等により作動し、オープンリンク92の設定位置を移動させるロッキングレバー93とを備え、オープンリンク92が、オープンレバー91およびロッキングレバー93と連結するメインリンク92aと、メインリンク92aに対してピン95にて相対回動可能に支持されると共にリフトレバー90に対して係合可能なサブリンク92bと、メインリンク92aとサブリンク92bの間に配設されるスプリング94を備えるものである。
【0006】
この装置においては、ロック状態においてドアハンドル等とロックノブ等を重畳的に操作した場合には、次の様に作動する。まず、オープンリンク92が、ロックフルストローク位置に移動し、次にアンロックフルストローク位置の方向に移動する。その際、サブリンク92bはリフトレバー90と係合するが、サブリンク92bがメインリンク92aに対して相対的に回動するため、メインリンク92aの部分は、アンロックフルストローク位置まで移動可能となっている。その後、ドアハンドルを元に戻した場合には、スプリング94によってサブリンク92bがメインリンク92aに対して相対的に回動する(復帰する)ことによって、オープンリンク92全体が、アンロック初期位置に復帰する(パニック状態から復帰する)。従って、再度ロックノブを操作する必要が無い。
【0007】
しかしながら、この装置においては、メインリンク92aに対して揺動可能にサブリンク92bを配設し、その上で、それらの間にスプリング94を配設しているため、構造が複雑となっており、組み付け性の観点においても不利なものであるという不具合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ドアロック装置の構造を複雑にすることなく、操作の煩わしさを抑えることを技術的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にて講じられた技術的手段は、車両ドアに適用可能であると共に車両ボデー側のストライカと係脱可能なラッチと、該ラッチと当接することにより前記ラッチの作動を規制可能なポールと、該ポールを前記ラッチとの当接状態から非当接状態へ作動可能なリフトレバーと、前記車両ドアに配設された開扉部材の操作により作動し前記リフトレバーと係合可能なリンク部材と、前記車両ドアに配設された施解錠部材の操作により作動し、前記リンク部材を、前記リンク部材の作動時に前記リフトレバーと係合可能なアンロック位置および前記リフトレバーと係合不可能なロック位置との間を移動させるロッキングレバーとを備えるドアロック装置であって、前記リンク部材が、前記ロッキングレバーと連結するメイン部材と、該メイン部材に配設されると共に前記開扉部材の操作により前記リフトレバーと一方向に係合可能であり前記施解錠部材の操作により前記リフトレバーと他方向に係合しかつ撓変形可能である弾性部材とを備えることを構成としたことである。
【0010】
この構成は、施解錠部材の操作によってドアロック装置をロック状態からアンロック状態に切替える際には、リンク部材全体がロッキングレバーの作動により移動する。そして、特に、開扉部材が操作されている場合に施解錠部材が操作された場合には、リンク部材の中の弾性部材がリフトレバーに対して他方向に係合する場合がある。しかしながら、この係合が起こったとしても、弾性部材は撓変形する。よって、メイン部材は、弾性部材とリフトレバーの係合に関わり無く移動することができる。その結果、ロッキングレバーは、メイン部材と共に作動が完結しうる。尚、弾性部材とリフトレバーの係合が外れた場合には、弾性部材自身の付勢力によって、撓変形状態から元の状態に戻る。その結果、ロック状態からアンロック状態への切替えが成立しうる。つまり、これらの構成によって、ロック状態において、開扉部材、施解錠部材が重畳的に操作された場合であってもパニック状態とならず、アンロック状態への切替わりを成立させることができる。従って、再度の施解錠部材の操作の必要がなく、操作の煩わしさを抑えることができる。
【0011】
また、この構成においては、リンク部材として、メイン部材と、メイン部材に対して弾性部材を配設するのみで操作の煩わしさを抑えることができる。すなわち、弾性部材自身がリフトレバーと係合する役割を備えているため、必要以上の他部材を備えることが無く、全体の構造は簡易なものとなっている。
【0012】
好ましくは、前記メイン部材が前記弾性部材を固定する固定部を備え、前記弾性部材が、前記固定部から前記一方向と略平行方向に延在しかつ前記固定部を中心として揺動可能なアーム部と、該アーム部から前記他方向と略平行方向に屈曲延在する係合部とを備える構成であると良い。
【0013】
この構成においては、弾性部材が、アーム部と、アーム部を屈曲延在して形成された係合部のみという簡易な構成にて上記課題を解決することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
まず、図1を基に、ドアロック装置10(ドアロック装置)のラッチ機構の部分の説明する。ドアロック装置10は、ドア(図示なし)(車両ドア)に配設されるものであり、ラッチ11(ラッチ)及びポール12(ポール)を備えている。また、ラッチ11は収容溝11aを備えている。収容溝11aは車体ボデー(図示なし)に取り付けられたストライカ13(ストライカ)を、その内部に保持するものである。またポール12は当接部12aを有している。当接部12aはラッチ11と当接し、ラッチ11の回動を規制する。尚、ラッチ11とポール12はドアロック装置10の軸14、軸15に一体的に回動可能に軸支されている。
【0015】
ここで、ドアロック装置10のラッチ機構の作動を説明する。図1は、ラッチ11がストライカ13を保持するラッチ状態を示している。このラッチ状態は、ドアが車体ボデーに対して保持された閉保持状態である。ラッチ状態からラッチ11が図1示時計回りに所定角度回動したアンラッチ状態では、ストライカ13が図1示左方向に離脱可能となる。よって、ドアは車体ボデーに対して開作動可能状態となる。なお、ラッチ11は、軸14の周りに配設されたスプリング(図示なし)により図1示時計回り方向に付勢されている。つまり、ラッチ11の回動はそのスプリングの付勢力による。ここで、ポール12は前述の様に、ラッチ状態では当接部12aによりラッチ11の回動を抑えている。しかしながら、ポール12が図1示時計回り方向に所定角度分だけ回動すると、当接部12aとラッチ11の当接が外れ、ラッチ11はアンラッチ状態まで回動する。つまり、ポール12は、ラッチ11に対して当接状態から非当接状態となることによりラッチ11を作動させるものである。なお、ポール12も、軸15の周りに配設されたスプリング(図示なし)により、図1示反時計回り方向に付勢されている。
【0016】
次に図2を基にして、ドアロック装置10のロック機構の部分の説明をする。図2に示す様に、ドアロック装置10は、ベース20上にオープンレバー21、リンク22(リンク部材)、リフトレバー23(リフトレバー)、ロッキングレバー24(ロッキングレバー)が配設される構成となっている。
【0017】
オープンレバー21は、その長手方向のほぼ中央に位置するピン29により、ベース20に対して回動可能に軸支されている。オープンレバー21は、スプリング(図示なし)により図2示時計回り方向に付勢されている。また、オープンレバー21はその図2示右側端に係合端部21aが形成されている。係合端部21aは、他のレバー(図示なし)等を介して、ドアの車両室内側に配設されたインサイドドアハンドル(図示なし)(開扉部材)の操作力が入力される構成となっている。そして、オープンレバー21は、インサイドドアハンドルの操作によってピン29を中心として図2示反時計回り方向に所定量回動する。
【0018】
また、オープンレバー21には、係合端部21aのピン29を挟んだ反対側に連結端部21bと連結孔21cが形成されている。連結端部21bはドアの車両外側に配設されたアウトサイドドアハンドル(図示なし)(開扉手段)に連係されるロッド30が連結されている。そして、アウトサイドドアハンドルの操作によっても、オープンレバー21はピン29を中心として、図2示反時計回り方向へ所定量回動する。連結孔21cは略8字形状の孔である。
【0019】
リンク22は、メインリンク40(メイン部材)、スプリング41(弾性部材)を備えている。メインリンク40の一端(図2示上側端)には、その一部が図2示紙面奥行方向に屈曲延在することにより係止爪部40aが形成されている。そして、係止爪部40aは連結孔21cを挿通している。この構成により、オープンレバー21とメインリンク40が連結している。また、メインリンク40の他端(図2示下側端)には、メインリンク40の長手方向に沿って延びる長孔40bが形成されている。また、メインリンク40の、係止爪部40aより図2示下側には、ピン42(固定部)が配設されており、ピン42にスプリング41が固定配設されている。
【0020】
スプリング41は、その一端41aが、メインリンク40に係止されている。また、スプリング41は、ピン42に固定されている部分から、図示X方向(一方向)と略平行方向に延在するアーム部41b(アーム部)と、そのアーム部41bから図示Y方向(他方向)と略平行方向に屈曲延在する係合部41c(係合部)を備えている。更に、スプリング41は、係合部41cからアーム部41bと同方向に屈曲延在する他端41dも備えている。ここで、係合部41cは、後述のリフトレバー23のフランジ23bの近傍に位置しており、他端41dは、メインリンク40に形成されたストッパ40cに係止されている。ここで、スプリング41のアーム部41bは、ピン42を中心として揺動する構成となっている。つまり、アーム部41bは、その先端の係合部41c付近が、大まかに見てY方向と略平行方向に撓む構成となっている。なお、アーム部41bは、自身の付勢力により図2示略Y方向に付勢されているが、その付勢力は、他端41dとストッパ40cの係止により抑えられている。
【0021】
リフトレバー23は、ポール12を軸支する軸15に軸支されている。リフトレバー23は、略Y方向に延在するアーム部23aの先端に図2示紙面手前方向に屈曲延在するフランジ23bが形成されている。尚、リフトレバー23のアーム部23aの図2示紙面裏側には、軸15とは別の軸16が固定されており、軸16も、軸15と同様にポール12と結合している。以上の構成により、リフトレバー23は、ポール12と一体的に軸15を中心として回動する。つまり、リフトレバー23が図2示反時計回り方向に回動した場合は、ポール12は、図1示時計回り方向に回動することとなり、その結果、ラッチ11を前述のラッチ状態からアンラッチ状態へと切替える。
【0022】
ロッキングレバー24は、アウトサイド側サブレバー50とインサイド側サブレバー51から構成されている。そして、両サブレバー50、51は、ピン28を介してベース20に回動自在に支持されている。アウトサイド側サブレバー50は、車両外側(図2示左側)に位置しており、その一端は、ロッド25を介して車両ドア外側に配設されるキーシリンダ(図示なし)(施解錠部材)に連係している。そして、キーシリンダの操作によって、アウトサイド側サブレバー50がピン28を中心として回動する。また、アウトサイド側サブレバー50のピン28の近傍には、切欠部50aが形成されている。一方、インサイド側サブレバー51は、車両室内側(図2示右側)に位置しており、車両室内側の一端は、ロッド26を介してドアの車両室内側に配設されるロックノブ(図示なし)(施解錠部材)に連結されている。更に、インサイド側サブレバー51のロッド26との連結部の付近には、孔部51aが形成されている。そして、孔部51aには、ロッキングアクチュエータ(図示なし)(施解錠部材)の出力アーム27が挿通している。尚、ロッキングアクチュエータは、車両内に配設されたロック施解錠スイッチ(図示無し)の信号や、キーに設けられたキーレスエントリースイッチ(図示無し)の信号や、アウトサイドドアハンドル付近に配設された静電容量センサ(図示無し)等からなる人検出システムからの信号によって作動するものである。そして、ロックノブおよびロッキングアクチュエータの操作によって、インサイド側サブレバー51はピン28を中心として回動する。また、インサイド側サブレバー51には、その一部が図2示紙面手前方向に屈曲延在するフランジ51bが形成されている。このフランジ51bは、切欠部50aの間に位置している。ここで、キーシリンダを操作した場合には、アウトサイド側サブレバー50の回動トルクが、切欠部50aおよびフランジ51bを介してインサイド側サブレバー51に伝達されるが、ロッキングアクチュエータ等を操作した場合にあっては、ロッキングレバー51の回動トルクは、フランジ51bおよび切欠部50aを介してロッキングレバー50に伝達されない構成となっている。更に、インサイド側サブレバー51の図2示上端部には、連結軸51cが形成されている。連結軸51cは、メインリンク40の長孔40bを図2示紙面手前方向に挿通している。この挿通により、メインリンク40とインサイド側サブレバー51が連結されている。即ち、リンク22全体とロッキングレバー24全体が連結している。
【0023】
以下、図2乃至図6を基にして、ドアロック装置10の作動を説明する。
【0024】
まず、アウトサイドドアハンドル等によって、ドアを開操作する作動について説明する。図2は、ドアロック装置10のアンロック状態を示している。アンロック状態とは、アウトサイドドアハンドル等の操作によって、ドアを開操作可能な(ラッチ11をラッチ状態からアンラッチ状態へ切替え可能な)状態である。この状態における、リンク22全体のベース20に対する位置をアンロック初期位置(アンロック位置)とする。この状態で、アウトサイドドアハンドルが操作された場合には、オープンレバー21等を介して、リンク22全体が図2示略下方向に移動する。その結果、図3に示す様にスプリング41の係合部41cがリフトレバー23のフランジ23bと係合し、図2示略下方向にフランジ23bを押す。この方向は、フランジ23bの位置付近におけるX方向である。つまり、アウトサイドドアハンドル等の操作により、リンク22全体が、アンロック初期位置から、図3示位置(アンロックフルストローク位置)まで移動し、この移動により、リフトレバー23が、軸15を中心とした図3示反時計回り方向に回作動する。その結果、前述の様に、アンラッチ状態に切替わり、ドアが開作動可能となる。
【0025】
次に、ロッキングアクチュエータ等によって、ドアロック装置10のアンロック状態とロック状態とを切替える作動について説明する。ロック状態とは、アウトサイドドアハンドル等の操作によっては、ドアを開操作不可能な(ラッチ11をラッチ状態からアンラッチ状態へ切替え不可能な)状態である。
【0026】
図2に示すアンロック状態において、ロッキングアクチュエータの操作等によって、インサイド側サブレバー51が、ピン28を中心として図2示時計回り方向へ所定角度分だけ回作動させると、連結軸51cと長孔40bを介してリンク22全体が連動する。つまり、リンク22全体は係止爪部40aを中心として、図2示反時計回り方向へ所定角度分だけ回作動する。その結果、図4に示す様に、スプリング41の係合部41cがリフトレバー23のフランジ23bと係合不可能な位置に移動する。図4示のリンク22全体のベース20に対する位置をロック初期位置(ロック位置)とする。この状態が、ドアロック装置10のロック状態である。このロック状態において、アウトサイドドアハンドルの操作によりリンク22全体が図4示略下方向に移動した状態を図5に示す。つまり、リンク22全体はロック初期位置から図5に示すロックフルストローク位置まで移動する。しかしながら、ロック初期位置からロックフルストローク位置まで移動する際の係合部41cの移動軌跡は、フランジ23bとオフセットしている。よって、かかる作動によってはリフトレバー23が作動せず、ラッチ11はラッチ状態からアンラッチ状態には切替わらない。
【0027】
尚、図4に示すロック状態からロッキングアクチュエータ等の操作によって、インサイド側サブレバー51が図4示反時計回り方向に回動した場合には、リンク22全体はアンロック初期位置まで移動し、図2に示すアンロック状態となる。
【0028】
次に、図5に示す状態において、ロッキングアクチュエータ等の操作が加わった場合の作動を説明する。ロッキングアクチュエータの操作によって、インサイド側サブレバー51が、ピン28を中心として図5示反時計回り方向へ回動すると、リンク22全体がアンロックフルストローク位置の方向に移動する。その結果、アーム部41bはフランジ23bと係合する。この係合方向はY方向となっており、このY方向はX方向と略垂直となっている。そして、更なるロッキングアクチュエータ等の操作によって、スプリング41が撓変形する。即ち、アーム部41bが、ピン42を中心として反時計回り方向に回動する。この回動は、スプリング41自身の付勢力に抗するものである。その結果、リンク22のうちメインリンク40の部分が、アンロックフルストローク位置の方向に移動し、図6に示す状態となる。この状態において、アウトサイドドアハンドルの操作が元に戻った場合には、リンク22全体が、図6示略上方向に移動する。そしてアーム部41bとフランジ23bの係合が外れると、スプリング41自身の付勢力により、アーム部41bはピン42を中心として時計回り方向に回動する(復帰作動する)。その結果、ドアロック装置10は図2に示すアンロック状態となる。
【0029】
以上説明した様に、ロック状態において、アウトサイドドアハンドル等の操作およびロッキングアクチュエータ等の操作が重畳的に加わった場合であっても、アウトサイドドアハンドル等の操作を元に戻した場合はアンロック状態に切替わる。よって、再度のアンロック状態への切替え操作を行う必要が無く、操作の煩わしさが抑えられる。また、本実施の形態においては、この目的(操作の煩わしさの低減)は、メインリンク40にスプリング41を配設することにより達成されている。すなわち、スプリング41自身が、インサイドドアハンドル等を操作した場合にリフトレバー23を作動させる機能を備えている。よって、リンク22は、必要以上のリンク等部材を備えておらず、簡易な構成となっている。なお、本実施の形態においては、X方向とY方向を略垂直とすることにより、スプリング41からリフトレバー23へのトルク伝達をより安定なものとしたが、X方向とY方向の設定角度はこれに限られるものではなく、異なる角度としても良い。
【0030】
又、本実施の形態においては、メインリンク40にスプリング41を配設したが、スプリング41に限られるものではない。つまり、ロッキングアクチュエータ等の操作によってリンク22全体が移動しフランジ23bと係合した際に、メインリンク40の作動が完結しうる様に撓変形する部材であれば良い。例えば、撓変形可能な樹脂部材であっても良い。
【0031】
【発明の効果】
本発明においては、弾性部材が、施解錠部材の操作によってリフトレバーと係合した場合に撓変形可能となっているため、メイン部材は、弾性部材とリフトレバーとの係合と関係無く、作動可能な構成となっている。つまり、一回の施解錠部材の操作によって、ロッキングレバーを作動させ、ロック状態からアンロック状態への切替えることが可能となっている。即ち、再度の施解錠部材の操作が必要なくなり、操作の煩わしさを抑えることができる。また、本発明においては、リンク部材として、メイン部材と、メイン部材に対して弾性部材を配設するのみで操作の煩わしさを抑えることができる。すなわち、弾性部材自身が、開扉部材の操作によってリフトレバーと係合する役割を備えているため、必要以上の他部材を備えることが無く、全体の構造は簡易なものとなっている。
【0032】
本発明においては、アーム部と、アーム部を屈曲延在して形成された係合部という簡易な構成にて、上記の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるドアロック装置のラッチ機構を表す図である。
【図2】本発明におけるドアロック装置のロック機構のアンロック状態を表す図である。
【図3】本発明におけるドアロック装置のロック機構の、アンロック状態においてドアハンドルが操作された状態表す図である。
【図4】本発明におけるドアロック装置のロック機構のロック状態を表す図である。
【図5】本発明におけるドアロック装置のロック機構の、ロック状態においてドアハンドルが操作された状態表す図である。
【図6】図5示状態からロッキングレバーが操作された状態を表す図である。
【図7】従来のドアロック装置を示す図である。
【符号の説明】
10 ドアロック装置(ドアロック装置)
11 ラッチ
12 ポール
13 ストライカ
22 リンク(リンク部材)
23 リフトレバー
24 ロッキングレバー
40 メインリンク(メイン部材)
41 スプリング(弾性部材)
41b アーム部(アーム部)
41c 係合部(係合部)
42 ピン(固定部)
Claims (2)
- 車両ドアに適用可能であると共に車両ボデー側のストライカと係脱可能なラッチと、
該ラッチと当接することにより前記ラッチの作動を規制可能なポールと、
該ポールを前記ラッチとの当接状態から非当接状態へ作動可能なリフトレバーと、
前記車両ドアに配設された開扉部材の操作により作動し前記リフトレバーと係合可能なリンク部材と、
前記車両ドアに配設された施解錠部材の操作により作動し、前記リンク部材を、前記リンク部材の作動時に前記リフトレバーと係合可能なアンロック位置および前記リフトレバーと係合不可能なロック位置との間を移動させるロッキングレバーと
を備えるドアロック装置であって、
前記リンク部材が、前記ロッキングレバーと連結するメイン部材と、該メイン部材に配設されると共に前記開扉部材の操作により前記リフトレバーと一方向に係合可能であり前記施解錠部材の操作により前記リフトレバーと他方向に係合しかつ撓変形可能である弾性部材とを備えることを特徴とするドアロック装置。 - 前記メイン部材が前記弾性部材を固定する固定部を備え、
前記弾性部材が、前記固定部から前記一方向と略平行方向に延在しかつ前記固定部を中心として揺動可能なアーム部と、該アーム部から前記他方向と略平行方向に屈曲延在する係合部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のドアロック装置。
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JP2002181264A JP2004027509A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | ドアロック装置 |
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JP2002181264A JP2004027509A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | ドアロック装置 |
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JP2002181264A Pending JP2004027509A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | ドアロック装置 |
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2002
- 2002-06-21 JP JP2002181264A patent/JP2004027509A/ja active Pending
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