【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物の生育を促進するための植物用肥料に関するものであり、詳しくは、花卉の栽培用として特に適した植物用肥料に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、コチョウラン、バラ、キク等の鑑賞用植物の生育を促進する際に、その妨げとなる病害虫に対しては有機合成農薬等が使用され、植物の成長を促すために化学肥料等の肥料が用いられてきた。また、最近では、生薬成分が配合された植物成長調整剤等も適用されるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、有機合成農薬の使用については、植物の成長の遅延や病虫害に対する抵抗力の低下、さらには、害虫や病原菌が耐性を獲得するなどの問題がある。また、有機合成農薬の使用による環境汚染や生態系の破壊も問題となっている。一方、肥料に関しては、それを植物の土壌等に埋め込んで使用するものであるが、大量の雨が降った場合等は、通常の肥料は流れ去ってしまうため、再度土壌の掘り起こし，施肥，土壌の埋め込み等、煩雑な作業が必要となる。植物成長調整剤等に関しても同様であり、度々植物成長調整剤の追加が必要となり、植物成長調整剤の使用時の無駄および作業の無駄が生じる。また、上記肥料が化学肥料の場合では、その使用により土壌中の硝酸態窒素濃度が過剰となるおそれがあり、その影響で、植物に異変がみられたり、土壌や水質等が汚染されたりするおそれがある。
【０００４】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、環境や生態系に悪影響を与えることなく、病虫害に対する防衛作用に優れ、しかも、土壌中で長く安定して植物に供給され、植物成長調整剤の使用時の無駄および作業の無駄を生じさせず、さらに、植物の生理活性を向上させ、特に花卉の栽培に優れた効果を発揮しうる植物用肥料の提供をその目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の植物用肥料は、粉末状バットグアノに、生薬を有効成分とする植物成長調整剤を含浸させているという構成をとる。
【０００６】
すなわち、本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた。その過程で、本発明者らは、生薬を有効成分とする植物成長調整剤が、病虫害に対する防衛作用を有するため、環境汚染等の問題がある有機合成農薬等を使用する必要がなく、また、植物の成長促進作用を有するため、特に肥料等を必要としないすぐれた農剤であることに着目し、この植物成長調整剤をより有効に使用する手段を各種検討した。その結果、本発明者らは、粉末状バットグアノに、上記植物成長調整剤を含浸させることを想起した。粉末状バットグアノとは、コウモリの糞や死骸が堆積して得られたバットグアノを粉砕したものであるが、多孔質であるため、液剤である上記植物成長調整剤を吸収しやすく、その結果、上記粉末状バットグアノに吸収された植物成長調整剤が、土壌中で長く安定して植物に供給される効果が得られ、それとともに、上記粉末状バットグアノに含まれる多量で良質のリン酸およびフミン酸の作用により、環境や生態系に悪影響を与えることなく、植物を早く健やかに成長させ、特に花卉の栽培肥料として用いることにより良質の花を咲かせる効果が得られることを見出し、本発明に到達した。
【０００７】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態について詳しく説明する。
【０００８】
本発明の植物用肥料は、粉末状バットグアノに、生薬を有効成分とする植物成長調整剤を含浸させることにより構成されている。
【０００９】
上記植物成長調整剤は、上述のように、生薬を主な有効成分とする漢方農剤である。上記生薬としては、特に制限するものではないが、オウバク，クジン，ダイオウ，カッコン，オウゴン，カンゾウ，ショウキョウ，チンピ，タイソウ，トウキ，センキュウ，バンショウ，桂皮，苦木および桑白皮からなる群から選ばれた少なくとも一種を用いるのが好ましく、より好ましくはこれら１５種のすべてを用いるのが好適である。これらの生薬には、植物の成長促進作用、病虫害に対する防衛作用等の効果がある。また、上記植物成長調整剤は、他の有効成分を含有していてもよく、例えば、低級有機酸，核酸，アミノ酸，ミネラル類があげられる。
【００１０】
上記粉末状バットグアノは、バットグアノを粉砕し、粉末状にしたものである。バットグアノとは、コウモリの糞や死骸が堆積し、腐蝕・風化して生じたものであり、主に、フィリピン，マニラ，インドネシアの奥地の洞窟から産出され、特に１００年以上堆積し石灰岩の洞窟内にて得られたものが好ましく用いられる。上記バットグアノは、無数の微細気孔を有するため、吸水性に富む。そして、上記バットグアノには、リン酸が多量（バットグアノ全量のおよそ２５〜３５％）に含まれるとともに、フミン酸も含有しているため、リン酸が土壌中の含有成分と結合し土壌に残留する率が低く、そのために有機リン酸肥料としての効果が高い。また、石灰質の洞窟に由来する微量元素も多く含み、土壌改良材としての役割も果たす。さらに、上記バットグアノには、く溶性リン酸も多く含まれるため、植物に緩効的に作用させることができる。特に、上記く溶性リン酸が、バットグアノ全量に対し１０％以上であると、植物のリン酸吸収効果は顕著にあらわれるため、好ましい。ところで、本発明で用いるバットグアノは、肥料としての効果および取り扱い性を良くするため粉末状に粉砕されており、その一次粒径が、通常、０．１〜５ｍｍの範囲となるよう設定される。
【００１１】
ここで、上記植物成長調整剤および粉末状バットグアノに加え、さらに、ニンニク，ニーム，木酢，黒糖といった天然物を添加すると、肥料の発酵促進等がなされるため、好ましい。
【００１２】
本発明の植物用肥料には、上記各成分のほか、必要に応じ、硫黄、亜鉛、尿素等の成分を適宜混合してもよい。
【００１３】
そして、本発明の植物用肥料は、例えば、つぎのようにして作製することができる。すなわち、まず、バットグアノを従来公知の方法により粉砕して粉末状にする。そして、必要に応じ、カルシウム等の成分を添加する。ついで、これに、生薬を有効成分とする植物成長調整剤（液剤）を含浸させ、吸収させる。この場合、粉末状バットグアノ１００ｇに対して、植物成長調整剤２５ｍｌを吸収させるのが好適である。２５ｍｌ以下の場合は、バットグアノの気孔が占める体積に比べて、植物成長調整剤が充分に含浸されない。また、２５ｍｌを超えると、バットグアノの気孔が占める体積より植物成長調整剤が多くなり、過剰な植物成長調整剤は吸収されない。植物用肥料の調製に際しては、粉末状バットグアノおよび植物成長調整剤を上記の比率で混合機に入れ、常温で約１０分間混合機を回転させて、粉末状バットグアノに植物成長調整剤を含浸させる。
【００１４】
このようにして得られた植物用肥料は、粉末状バットグアノに植物成長調整剤を含浸させているため、上記バットグアノの微細な気孔内に保持された上記植物成長調整剤が、土壌中で長く安定して植物に供給される。そのため、植物成長調整剤の使用時の無駄がなくなり作業も軽減される。また、バットグアノに含まれる各種栄養分は、花卉、果樹、野菜等の植物を早く健やかに成長させ、特に多量に含まれる良質のリン酸は、良質の花を咲かせるのに優れた効果を発揮する。さらに、上記植物用肥料は、植物成長調整剤の吸収により重量が増すため、飛散しなくなり、取扱性に優れるという副次効果も得られる。しかも、上記植物用肥料は、その使用により土壌中の硝酸態窒素濃度を過剰にすることもないため、化学肥料等のような環境汚染等の問題を引き起こすこともない。
【００１５】
本発明の植物用肥料の施肥方法は、例えば、植物を植える予定の土壌に、予め施肥する方法の他、追肥用として用いてもよい。なお、上記追肥は、上記のように予め施肥した土壌に対する追肥であっても、施肥処理を行っていない土壌に対する追肥であってもよい。
【００１６】
つぎに、本発明の実施例について説明する。
【００１７】
【実施例】
まず、オウバク１７．５ｇ，クジン１４．５ｇ，ダイオウ３．０ｇ，カッコン４．３ｇ，オウゴン４．３ｇ，タイソウ４．３ｇ，カンゾウ０．４３ｇ，ショウキョウ１．３ｇ，チンピ０．４３ｇ，トウキ１．２ｇ，センキュウ１．２ｇ，バンショウ０．１２ｇ，桂皮１．２ｇ，苦木１．２ｇおよび桑白皮１．２ｇに蒸留水５００ｍｌを加え２８℃の温度下で遮光し、２カ年間放置することにより、植物成長調整剤を調整した。
【００１８】
つぎに、粉末状バットグアノ（日本バットグアノ社製）を準備し、上記粉末状バットグアノ１００ｇに対して、上記植物成長調整剤２５ｍｌを混合機に入れ、常温で約１０分間混合機を回転し、粉末状バットグアノに植物成長調整剤を含浸させた。さらに、ニンニク１．０ｇ，木酢３．０ｇおよび黒糖２．３ｇを加え、６０℃の温度下で混合・攪拌することにより、目的とする植物用肥料を調製した。
【００１９】
このようにして得られた植物用肥料を、枯れかけたキクの鉢植え（９号鉢）に施用した。すなわち、１鉢分として上記植物用肥料約８０ｇを準備し、それの約２０ｇずつを鉢の円周に沿って、略等間隔になるように４か所に垂直方向に穴をあけた中に埋め、その後、充分に灌水することにより施肥をおこなった。その後、毎日充分に灌水するのみで、露地にて管理を行った。そして、施肥から３０日経過後の鉢植えの様子を観察したところ、施用前には、ほとんどの葉が褐色で、わずかに残った緑の葉も地面に向かって垂れ下がり枯れかけていたのに対し、３０日経過後には、褐色になりかけていた葉は緑に回復し、垂れ下がっていた葉はピンと張ってイキイキしてきた。また、３０日経過後の鉢植えに見られるキクの花は、施用前に観察されたものに比べ、花弁に張りがあり、色彩が鮮やかであった。
【００２０】
【発明の効果】
以上のように、本発明の植物用肥料は、粉末状バットグアノに、生薬を有効成分とする植物成長調整剤を含浸させているため、病虫害に対する防衛作用に優れ、有機合成農薬や化学肥料等のような環境汚染等の問題がなく、さらに、植物の成長促進作用を有するため、肥料として優れた効果が得られる。そして、く溶性のリン酸を豊富に含むため、特に花卉の栽培肥料として好適に用いることができる。さらに、これらの効果は、大量の雨が降った場合であっても、殆ど影響されることなく、長期にわたり安定して得ることができる。したがって、植物成長調整剤の使用時の無駄がなくなり作業も軽減することができる。なお、その重量により飛散性もなく、取扱性に優れるという副次効果も得られる。
【００２１】
特に、上記植物成長調整剤が、オウバク，クジン，ダイオウ，カッコン，オウゴン，カンゾウ，ショウキョウ，チンピ，タイソウ，トウキ，センキュウ，バンショウ，桂皮，苦木および桑白皮からなる群から選ばれた少なくとも一種の生薬成分を含有するものであると、植物の成長促進作用、病虫害に対する防衛作用等の効果が、より向上する。
【００２２】
また、ニンニク，ニーム，木酢および黒糖からなる群から選ばれた少なくとも一種の天然物を含有すると、肥料の発酵促進等が一層なされるようになる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a plant fertilizer for promoting plant growth, and more particularly to a plant fertilizer particularly suitable for cultivating flowers.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when promoting the growth of ornamental plants such as phalaenopsis, roses and chrysanthemums, organic synthetic pesticides and the like are used for pests that hinder the growth, and fertilizers such as chemical fertilizers are used to promote plant growth. Has been used. In recent years, plant growth regulators and the like to which crude drug components have been added have been applied.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the use of organic synthetic pesticides has problems such as a delay in plant growth and a decrease in resistance to diseases and pests, and further, pests and pathogens acquire resistance. In addition, environmental pollution and destruction of ecosystems due to the use of organic synthetic pesticides have also become a problem. On the other hand, fertilizers are used by embedding them in plant soil, etc., but when a large amount of rain falls, the usual fertilizers flow away, so the soil is dug up again, fertilized, and soiled. Complicated work such as embedding is required. The same applies to plant growth regulators and the like, which often requires addition of a plant growth regulator, resulting in wasteful use of the plant growth regulator and waste of work. In addition, when the fertilizer is a chemical fertilizer, the use of the fertilizer may increase the concentration of nitrate nitrogen in the soil, which may cause abnormal changes in the plant or contaminate the soil or water quality. There is a risk.
[0004]
The present invention has been made in view of such circumstances, and has an excellent defense effect against pests and insects without adversely affecting the environment and the ecosystem, and is supplied to plants stably in the soil for a long time to regulate plant growth. It is an object of the present invention to provide a fertilizer for plants capable of improving the physiological activity of plants and exhibiting an excellent effect particularly in cultivation of flowers, without causing waste when using the agent and waste of work.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the plant fertilizer of the present invention has a configuration in which powdered batguano is impregnated with a plant growth regulator containing a crude drug as an active ingredient.
[0006]
That is, the present inventors have intensively studied to solve the above-mentioned problems. In the process, the present inventors have a plant growth regulator containing a crude drug as an active ingredient, which has a protective action against pests and insects, so that it is not necessary to use an organic synthetic pesticide having a problem such as environmental pollution, Focusing on an excellent pesticide that does not require fertilizers and the like because it has a plant growth promoting effect, various means for using this plant growth regulator more effectively have been studied. As a result, the present inventors have recalled that the plant growth regulator was impregnated into powdery bat guano. Powdered bat guano is crushed bat guano obtained by depositing bat dung and carcasses, but because it is porous, it is easy to absorb the plant growth regulator, which is a liquid, and as a result, The effect of the plant growth regulator absorbed by the powdered bat guano to be long and stably supplied to the plant in the soil is obtained, and at the same time, the large amount of high-quality phosphoric acid and humic acid contained in the powdered bat guano The present inventors have found that the action of the present invention allows plants to grow quickly and healthy without adversely affecting the environment and the ecosystem, and that the use of fertilizers for cultivation of flowers can produce an effect of blooming high-quality flowers.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0008]
The plant fertilizer of the present invention is constituted by impregnating a powdery batguano with a plant growth regulator containing a crude drug as an active ingredient.
[0009]
As described above, the plant growth regulator is a Chinese herbal pesticide containing a crude drug as a main active ingredient. The above crude drugs are not particularly limited, but may be selected from the group consisting of oak, kujin, rhubarb, cucumbers, giant gourd, licorice, ginger, chimpanzee, tilapia, touki, senkyu, bansho, cinnamon, bark, and mulberry bark. It is preferable to use at least one selected from them, and it is more preferable to use all of these 15 types. These crude drugs have an effect of promoting the growth of plants and an effect of defending against pests and diseases. Further, the plant growth regulator may contain other active ingredients, and examples thereof include lower organic acids, nucleic acids, amino acids, and minerals.
[0010]
The powdered bat guano is obtained by pulverizing bat guano to make a powder. Batguano is a bat dung and carcass that accumulates, corrodes and weathers, and is mainly produced from the cave in the outback of the Philippines, Manila and Indonesia. Those obtained in the above are preferably used. The bat guano is rich in water absorbency because it has countless fine pores. And since the said bat guano contains a large amount of phosphoric acid (about 25-35% of the total amount of bat guano) and also contains humic acid, the phosphoric acid binds to the components contained in the soil and remains in the soil. The rate is low, which makes it highly effective as an organic phosphate fertilizer. It also contains a large amount of trace elements derived from calcareous caves and plays a role as a soil conditioner. Furthermore, since the batguano contains a large amount of soluble phosphoric acid, it can be made to act on plants slowly. In particular, it is preferable that the amount of the soluble phosphoric acid is 10% or more based on the total amount of batguano, since the phosphoric acid absorption effect of the plant is remarkably exhibited. By the way, the bat guano used in the present invention is pulverized into a powder to improve the effect as a fertilizer and the handleability, and the primary particle size is usually set to be in a range of 0.1 to 5 mm.
[0011]
Here, it is preferable to add a natural product such as garlic, neem, wood vinegar, or brown sugar in addition to the plant growth regulator and the powdered bat guano, because fermentation of fertilizer is promoted.
[0012]
In the plant fertilizer of the present invention, components such as sulfur, zinc, and urea may be appropriately mixed in addition to the above components, if necessary.
[0013]
And the plant fertilizer of this invention can be produced as follows, for example. That is, first, bat guano is pulverized into a powder by a conventionally known method. Then, components such as calcium are added as necessary. Next, this is impregnated with a plant growth regulator (solution) containing a crude drug as an active ingredient and absorbed. In this case, it is preferable to absorb 25 ml of the plant growth regulator into 100 g of powdery bat guano. When the volume is 25 ml or less, the plant growth regulator is not sufficiently impregnated compared to the volume occupied by the pores of batguano. On the other hand, if it exceeds 25 ml, the plant growth regulator becomes larger than the volume occupied by the pores of batguano, and the excess plant growth regulator is not absorbed. In preparing the plant fertilizer, the powdered batguano and the plant growth regulator are put into a mixer at the above ratio, and the mixer is rotated at room temperature for about 10 minutes to impregnate the powdered batguano with the plant growth regulator.
[0014]
Since the plant fertilizer obtained in this manner impregnates the plant growth regulator into the powdered bat guano, the plant growth regulator retained in the fine pores of the bat guano is long and stable in soil. And supplied to plants. Therefore, waste when using the plant growth regulator is eliminated, and the work is reduced. In addition, various nutrients contained in bat guano cause plants such as flowers, fruit trees, and vegetables to grow quickly and healthy, and particularly high-quality phosphoric acid, which is contained in a large amount, has an excellent effect to make good-quality flowers bloom. Further, the above-mentioned plant fertilizer increases in weight due to absorption of the plant growth regulator, so that it does not scatter and has a secondary effect of being excellent in handleability. Moreover, the use of the above-mentioned plant fertilizer does not cause an excessive increase in the concentration of nitrate nitrogen in soil due to its use, and thus does not cause problems such as environmental pollution such as chemical fertilizers.
[0015]
The method for applying a fertilizer for plants of the present invention may be used, for example, as a method of pre-fertilizing a soil on which a plant is to be planted, or as an additional fertilizer. The topdressing may be topdressing for soil previously fertilized as described above or topdressing for soil that has not been subjected to fertilization treatment.
[0016]
Next, examples of the present invention will be described.
[0017]
【Example】
First, 17.5 g of bakaku, 14.5 g of kujin, 3.0 g of rhubarb, 4.3 g of cuckoo, 4.3 g of ryugon, 4.3 g of syrup, 0.4 g of licorice, 1.3 g of ginger, 0.43 g of chimpanzee, and corn 1 500 g of distilled water was added to 0.2 g, 1.2 g of sengyu, 0.12 g of bansho, 1.2 g of cinnamon bark, 1.2 g of bitter tree, and 1.2 g of mulberry bark, and the mixture was allowed to stand at 28 ° C. and was shielded from light for 2 years. Thereby, the plant growth regulator was adjusted.
[0018]
Next, powdered batguano (manufactured by Nippon Batguano Co., Ltd.) was prepared, and 100 ml of the powdered batguano was charged with 25 ml of the above-mentioned plant growth regulator into a mixer. Bat guano was impregnated with a plant growth regulator. Further, 1.0 g of garlic, 3.0 g of wood vinegar and 2.3 g of brown sugar were added, and mixed and stirred at a temperature of 60 ° C. to prepare a target plant fertilizer.
[0019]
The plant fertilizer thus obtained was applied to a dead chrysanthemum pot plant (No. 9 pot). That is, about 80 g of the above-mentioned plant fertilizer was prepared as one pot, and about 20 g of the fertilizer were drilled at four locations along the circumference of the pot so as to be substantially equally spaced in a vertical direction. After filling, fertilization was performed by sufficiently irrigating. Thereafter, management was performed in the open field only by irrigating the water every day. And when observing the state of the potted plant 30 days after fertilization, most leaves were brown before application, and the slightly remaining green leaves dripped toward the ground and were withering. After the passage of days, the leaves that had turned brown had returned to green, and the hanging leaves had become taut and lively. In addition, the chrysanthemum flowers observed in the potted plants after 30 days had more tight petals and brighter colors than those observed before application.
[0020]
【The invention's effect】
As described above, the plant fertilizer of the present invention is a powdery batguano, which is impregnated with a plant growth regulator containing a crude drug as an active ingredient. Since there is no such problem of environmental pollution and the like, and it has a plant growth promoting action, an excellent effect as a fertilizer can be obtained. And since it contains abundantly soluble phosphoric acid, it can be suitably used especially as a fertilizer for cultivating flowers. Further, these effects can be stably obtained over a long period of time with little effect even when a large amount of rain falls. Therefore, there is no waste in using the plant growth regulator, and the work can be reduced. In addition, a secondary effect that there is no scattering property due to its weight and that it is excellent in handleability can be obtained.
[0021]
In particular, the plant growth regulator is at least selected from the group consisting of oak, jinjin, rhubarb, cuckoo, giant gourd, licorice, ginger, chimpanzee, tilapia, touki, senkyu, bansho, cinnamon, bitter tree, and mulberry bark. When it contains a kind of crude drug component, effects such as a plant growth promoting effect and a defense effect against disease and pests are further improved.
[0022]
Further, when at least one natural product selected from the group consisting of garlic, neem, wood vinegar and brown sugar is contained, fermentation of fertilizer is further promoted.