JP2004025944A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基体22の一面22aに開口して該基体22に設けられる有底の嵌合穴28に、マスタシリンダに通じる液圧室29を嵌合穴28の内端閉塞部との間に形成する圧力センサ16が液密に嵌合され、嵌合穴28の外端部には圧力センサ16に係合することで該圧力センサ16の嵌合穴28からの離脱を阻止する抜け止め部材32が着脱可能に装着され、圧力センサ16を抜け止め部材32に係合させる方向に弾発付勢する弾性部材31が、嵌合穴28の内端閉塞部および圧力センサ16間に設けられる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ブレーキ装置に関し、特に、マスタシリンダの出力液圧を検出する圧力センサを含んで前記マスタシリンダおよび車輪ブレーキ間に設けられるブレーキ液圧制御装置が、基体に配設される車両ブレーキ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる装置は、たとえば特表平11−503689号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、圧力センサが基体にかしめ結合されており、圧力センサの基体への組付けが煩雑になるだけでなく、リサイクル性も劣ることになる。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、圧力センサの基体への組付け性およびリサイクル性を向上するようにした車両用ブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、マスタシリンダの出力液圧を検出する圧力センサを含んで前記マスタシリンダおよび車輪ブレーキ間に形成されるブレーキ液圧制御装置が、基体に配設される車両ブレーキ装置において、前記基体の一面に開口して該基体に設けられる有底の嵌合穴に、前記マスタシリンダに通じる液圧室を前記嵌合穴の内端閉塞部との間に形成する圧力センサが液密に嵌合され、前記嵌合穴の外端部には圧力センサに係合することで該圧力センサの前記嵌合穴からの離脱を阻止する抜け止め部材が着脱可能に装着され、前記圧力センサを前記抜け止め部材に係合させる方向に弾発付勢する弾性部材が、前記嵌合穴の内端閉塞部および前記圧力センサ間に設けられることを特徴とする。
【0006】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、嵌合穴に弾発部材を挿入した後に圧力センサを嵌合し、さらに弾発部材を圧縮するように圧力センサを押しつけた状態で嵌合穴の外端部に抜け止め部材を装着すればよく、圧力センサの基体への組付けを容易として組付け性を向上することができ、しかも抜け止め部材を嵌合穴の外端部から取り外すことで、圧力センサを基体から取り外すことができ、リサイクル性を向上することができる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記弾性部材の弾発力は、前記マスタシリンダが作動状態から非作動状態に戻る際に前記液圧室に生じる負圧に対抗して前記圧力センサを前記抜け止め部材に係合させた状態を維持する値に設定されることを特徴とし、かかる構成によれば、液圧室が負圧になっても、圧力センサが嵌合穴内でがたつくことがない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図3は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両用ブレーキ装置の液圧回路図、図2はブレーキ液圧制御装置の基体への取付け状態を示す断面図、図3は圧力スイッチの基体への取付け状態を示す断面図である。
【0010】
先ず図1において、タンデム型のマスタシリンダMは、車両運転者がブレーキペダルPに加える踏力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力ポート1A,1Bを備えており、左前輪用車輪ブレーキ2A、右後輪用車輪ブレーキ2B、右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2Dと、前記第1および第2出力ポート1A,1Bに個別に接続された第1および第2出力液圧路3A,3Bとの間に、ブレーキ液圧制御装置4が設けられる。
【0011】
ブレーキ液圧制御装置4は、第1出力液圧路3Aに対応した液圧路20Aならびに左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪ブレーキ2B間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁6A,6Bと、第2出力液圧路3Bに対応した液圧路20Bならびに右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2D間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁6C,6Dと、液圧路20A,20B側へのブレーキ液の流通を許容するようにして前記常開型電磁弁6A〜6Dに並列に接続されるチェック弁7A,7B,7C,7Dと、第1および第2出力液圧路3A,3Bにそれぞれ個別に対応した第1および第2リザーバ8A,8Bと、第1リザーバ8Aならびに左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪ブレーキ2B間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁9A,9Bと、第2リザーバ8Bならびに右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2D間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁9C,9Dと、第1および第2リザーバ8A,8Bに吸入側が接続されるとともに吐出側が液圧路20A,20Bに接続される第1および第2ポンプ10A,10Bと、両ポンプ10A,10Bを駆動する共通1個の電動モータ11と、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに第1および第2ポンプ10A,10Bの吸入側間にそれぞれ介設される常閉型電磁弁12A,12Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出側および前記液圧路20A,20B間にそれぞれ介設される第1および第2ダンパ13A,13Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bならびに第1および第2ダンパ13A,13B間にそれぞれ設けられる第1および第2オリフィス14A,14Bと、各ポンプ10A,10B側へのブレーキ液の流通を許容するようにして第1および第2ポンプ10A,10Bならびに第1および第2リザーバ8A,8B間に介設される第1および第2チェック弁15A,15Bと、第2出力液圧路3Bに取付けられる圧力センサ16と、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに液圧路20A,20B間にそれぞれ設けられるレギュレータ21A,21Bとを備える。
【0012】
常閉型電磁弁12A,12Bは、第1および第2ポンプ10A,10Bならびに第1および第2チェック弁15A,15B間と、液圧路20A,20Bとの間にそれぞれ設けられる。
【0013】
レギュレータ21A,21Bは、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに液圧路20A,20B間に、常開型電磁弁5A,5Bと、一方向弁18A,18Bと、リリーフ弁19A,19Bとが並列に接続されて成るものである。
【0014】
一方向弁18A,18Bは、第1および第2出力液圧路3A,3B側からだけのブレーキ液の流通を許容するようにして常開型電磁弁5A,5Bに並列に接続される。またリリーフ弁19A,19Bは、液圧路20A,20Bの液圧が所定値以上になるのに応じて開弁するようにして常開型電磁弁5A,5Bに並列に接続される。
【0015】
このようなレギュレータ21A,21Bは、マスタシリンダMに通じる第1および第2出力液圧路3A,3Bおよび液圧路20A,20B間を常時は連通するものの、常閉型電磁弁12A,12Bの開弁時には出力液圧路3A,3Bおよび前記液圧路20A,20B間を遮断しつつ液圧路20A,20Bの液圧が設定値以上となるのに応じて前記液圧路20A,20Bの液圧をマスタシリンダM側に逃がすように作動し、それにより液圧路20A,20Bの液圧を設定値以下に調整する。
【0016】
また圧力センサ16は、マスタシリンダMから液圧が出力されているか否か、すなわちブレーキペダルPが踏まれているか否かを検出するものであり、上記車両の横滑り制御およびトラクション制御や、マスタシリンダMの出力液圧に応じた電動モータ11の回転数制御等に用いられる。
【0017】
ところで、上記ブレーキ液圧制御装置4において、各車輪がロックを生じる可能性のない通常ブレーキ時には、常開型電磁弁5A,5Bを消磁、開弁するとともに常閉型電磁弁12A,12Bを消磁、閉弁した状態で、各常開型電磁弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるとともに各常閉型電磁弁9A〜9Dが消磁、閉弁状態とされる。これによりマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間が連通されるとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間が遮断される。したがってマスタシリンダMの第1出力ポート1Aから出力されるブレーキ液圧は常開型電磁弁5Aおよび常開型電磁弁6A,6Bを介して左前輪および右後輪用車輪ブレーキ2A,2Bに作用する。またマスタシリンダMの第2出力ポート1Bから出力されるブレーキ液圧は、常開型電磁弁5Bおよび常開型電磁弁6C,6Dを介して右前輪用および左後輪用車輪ブレーキ2C,2Dに作用する。
【0018】
上記ブレーキ中に車輪がロック状態に入りそうになったときに、常開型電磁弁6A〜6Dのうちロック状態に入りそうになった車輪に対応する常開型電磁弁が励磁、閉弁されるとともに、常閉型電磁弁9A〜9Dのうち上記車輪に対応する常閉型電磁弁が励磁、開弁される。これによりロック状態に入りそうになった車輪に対応する部分でマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間が遮断されるとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間が連通される。したがってロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧の一部が第1リザーバ8Aまたは第2リザーバ8Bに吸収され、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧が減圧されることになる。
【0019】
またブレーキ液圧を一定に保持する際には、常開型電磁弁6A〜6Dが励磁、閉弁されるとともに、常閉型電磁弁9A〜9Dが消磁、閉弁され、これにより車輪ブレーキ2A〜2DがマスタシリンダMおよびリザーバ8A,8Bから遮断される。
【0020】
さらにブレーキ液圧を増圧する際には、常開型電磁弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるともに、常閉型電磁弁9A〜9Dが消磁、閉弁状態とされ、これによりマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間が連通されるとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間が遮断される。
【0021】
このように常開型電磁弁5A,5Bを消磁、開弁するとともに常閉型電磁弁12A,12Bを消磁、閉弁した状態で、各常開型電磁弁6A〜6Dおよび各常閉型電磁弁9A〜9Dの消磁・励磁を制御することにより、車輪をロックさせることなく、効率良く制動することができる。
【0022】
ところで、上述のようなアンチロックブレーキ制御中に、電動モータ11は回転作動し、この電動モータ11の作動に伴って第1および第2ポンプ10A,10Bが駆動されるので、第1および第2リザーバ8A,8Bに吸収されたブレーキ液は、第1および第2ポンプ10A,10Bに吸入され、次いで第1および第2ダンパ13A,13Bを経て第1および第2出力液圧路3A,3Bに還流される。このようなブレーキ液の還流によって、第1および第2リザーバ8A,8Bのブレーキ液の吸収によるブレーキペダルPの踏み込み量の増加を防ぐことができる。しかも第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出圧の脈動は第1および第2ダンパ13A,13Bならびに第1および第2オリフィス14A,14Bの働きにより抑制され、上記還流によってブレーキペダルPの操作フィーリングが阻害されることはない。
【0023】
またブレーキ液圧制御装置4は、上述のアンチロックブレーキ制御に加えて、非ブレーキ操作状態での車両の横滑り制御やトラクション制御を行なうことができる。
【0024】
而してたとえば横滑り制御時には、レギュレータ21A,21Bの常開型電磁弁5A,5Bが励磁、閉弁されるとともに常閉型電磁弁12A,12Bが励磁、開弁され、さらに電動モータ11の作動により第1および第2ポンプ10A,10Bが駆動され、各常開型電磁弁6A〜6Dのうち制動したい車輪に対応する常開型電磁弁以外の常開型電磁弁が励磁、閉弁される。
【0025】
これにより両ポンプ10A,10Bは、マスタシリンダMのブレーキ液を第1および第2出力ポート1A,1Bから第1および第2出力液圧路3A,3B、常閉型電磁弁12A,12Bを介して吸入し、各車輪ブレーキ2A〜2Dのうち選択された車輪ブレーキに、常開型電磁弁6A〜6Dのうち開弁している常開型電磁弁を介してブレーキ液を供給し、ブレーキ液がマスタシリンダM側に逆流することは、常開型電磁弁5A,5Bが閉弁していることによって阻止される。
【0026】
このような横滑り制御やトラクション制御時に、第1および第2ポンプ10A,10Bからの吐出液圧が作用する液圧路20A,20Bの液圧が設定値以上となると、レギュレータ21A,21Bのリリーフ弁19A,19Bにより、過剰油圧分がマスタシリンダM側に逃がされることになり、ブレーキ圧が作用している車輪ブレーキに過剰の液圧が作用することが回避される。
【0027】
しかも液圧路20A,20Bおよびオリフィス14A,14B間にダンパ13A,13Bが介設されているので、レギュレータ21A,21Bの作動によって液圧路20A,20Bに生じる脈動をダンパ13A,13Bで吸収することができ、レギュレータ21A,21Bの作動による脈動に起因した作動音の発生を抑えることができる。
【0028】
図2において、ブレーキ液圧制御装置4は、たとえばアルミニウム合金等によりブロック状に形成される基体22に設けられるものであり、この基体22に、チェック弁7A〜7Dを内蔵した常開型電磁弁6A〜6B、各常閉型電磁弁9A〜9Dおよび常閉型電磁弁12A,12Bが、それらのソレノイド部23…,24…,25…を基体22の一面22Aから突出するようにして基体22に取付けられ、一方向弁18A,18Bおよびリリーフ弁19A,19Bと協働してレギュレータ21A,21Bを構成するようにして一方向弁18A,18Bおよびリリーフ弁19A,19Bを内蔵した常開型電磁弁5A,5Bが、図示はしないが、それらのソレノイド部を基体22の一面22aから突出しつつ常閉型電磁弁12A,12Bと並ぶようにして基体22に取付けられる。
【0029】
電動モータ11は、基体22の他面22bに取付けられ、その電動モータ11で駆動される第1および第2ポンプ10A,10Bは基体22に内蔵される。また第1および第2リザーバ8A,8Bは、その一部を前記一面22aから突出させるようにして基体22に設けられ、第1および第2チェック弁15A,15Bは第1および第2リザーバ8A,8Bならびに第1および第2ポンプ10A,10B間に介装されるようにして基体22に設けられ、第1および第2ダンパ13A,13B、ならびに第1および第2オリフィス14A,14Bは、図示はしないが、基体22に内蔵される。
【0030】
図3において、圧力センサ16のハウジング27の一端部は、基体22の一面22aに開口するようにして基体22に設けられた有底の嵌合穴28に、該嵌合穴28の内端閉塞部との間に液圧室29を形成するようにして嵌合され、ハウジング27の外周には、嵌合穴28の内面全周に弾発的に接触する環状のシール部材30が装着される。
【0031】
また液圧室29には、嵌合穴28の閉塞端およびハウジング27間に縮設される弾性部材としてのコイルばね31が収納される。一方、嵌合穴28の外端部内面には抜け止め部材としてのたとえばC形止め輪32が装着されており、ハウジング27がその軸方向中間部に備える鍔部27aに前記止め輪32が係合することにより、ハウジング27すなわち圧力センサ16の嵌合穴28からの離脱が阻止され、圧力センサ16は、そのハウジング27の他端部を基体22の一面22aから突出させるようにして基体22の一面22a側に位置決め配置されることになる。
【0032】
前記液圧室29に通じる通路33が基体22に設けられており、この通路33はマスタシリンダM(図1参照)に連なる第2出力液圧路3Bに接続される。すなわち圧力センサ16は、嵌合穴28の内端閉塞部との間にマスタシリンダMに通じる液圧室29を形成するようにして嵌合穴28に液密に嵌合され、マスタシリンダMの出力液圧が圧力センサ16で検出されることになる。
【0033】
しかもコイルばね31の弾発力は、マスタシリンダMが作動状態から非作動状態に戻る際に液圧室29に生じる負圧に対抗して圧力センサ16をC形止め輪32に係合させた状態を維持する値、たとえば34.3Nに設定される。
【0034】
基体22の一面22aには、横断面長方形状の筒形に形成される第1樹脂成形体35の一端に、第1樹脂成形体35の一端開口部を塞ぐ第2樹脂成形体36が振動溶着されて成るカバー37が締結される。このカバー37は、常開型電磁弁6A〜6Bのソレノイド部23…、常閉型電磁弁9A〜9Dのソレノイド部24…、常開型電磁弁5A,5Bのソレノイド部25…および常閉型電磁弁12A,12Bのソレノイド部を収納するとともに、第1および第2リザーバ8A,8Bの一部、ならびに圧力センサ16の一部を収納する収納室38を基体22との間に形成するようにして、基体22の一面22aに締結されている。しかもカバー37の基体22側端縁には、該基体22の一面22aに弾発的に接触する無端状のシール部材39が装着される。
【0035】
カバー37における第1樹脂成形体35内の中間部には、常開型電磁弁6A〜6Bのソレノイド部23…、常閉型電磁弁9A〜9Dのソレノイド部24…、常閉型電磁弁12A,12Bのソレノイド部25…および常開型電磁弁5A,5Bのソレノイド部にそれぞれ個別に対応した矩形状の開口部40…,41…,42…を有する平面状の壁部43が、基体22の一面22aに対向するようにして一体に形成される。
【0036】
前記各ソレノイド部23…,24…,25…の先端部は前記開口部40…,41…,42…に挿入され、各ソレノイド部23…,24…,25…から一対ずつ突出される電磁弁側接続端子44…,45…,46…が、各開口部40…,41…,42…内を上方に延びるようにして突出される。
【0037】
前記壁部43には、常開型電磁弁6A〜6D、常閉型電磁弁9A〜9D、常開型電磁弁5A,5Bおよび常閉型電磁弁12A,12Bにそれぞれ個別に対応した導電金属製の個別バスバー(図示せず)と、それらの電磁弁6A〜6D,9A〜9D,5A,5B,12A,12Bに共通に対応する単一の導電金属製の共通バスバー(図示せず)とが埋設される。
【0038】
前記電磁弁側接続端子44…,45…,46…の一方には、各個別バスバーの一端に形成される個別バスバー側接続端子47…,48…,49…がそれぞれ電気的に接続され、前記電磁弁側接続端子44…,45…,46…の他方には、前記共通バスバーに形成される複数の共通バスバー側接続端子(図示せず)がそれぞれ電気的に接続される。
【0039】
圧力センサ16におけるハウジング27の他端からは3本の圧力センサ側接続端子50…が突出される。一方、カバー37の壁部43には、前記ハウジング27の他端部に対応した開口部51が設けられており、前記圧力センサ側接続端子50…は開口部51内を上方に延びるようにしてハウジング27の他端から突出される。しかも壁部43には、圧力センサ16に対応した導電金属製の3本のバスバー52…が埋設されており、各バスバー52…の一端に形成されるバスバー側接続端子53…が圧力センサ側接続端子50…にそれぞれ電気的に接続される。
【0040】
壁部43の上方でカバー37内には、電気回路が設けられる基板54が配置されており、該基板54は、前記壁部43に突設られた複数の支持ボス部55…上に固定的に支持される。
【0041】
而して常開型電磁弁6A〜6D、常閉型電磁弁9A〜9D、常開型電磁弁5A,5Bおよび常閉型電磁弁12A,12Bに対応した個別バスバーおよび共通バスバーは、基板54上の電気回路に電気的に接続される。また圧力センサ16に対応したバスバー52…の他端は、基板54を貫通するようにして該基板54上の電気回路に電気的に接続される。
【0042】
次にこの実施例の作用について説明すると、圧力センサ16を備えるブレーキ液圧制御装置4が配設される基体22には、その一面22aに開口する有底の嵌合穴28が設けられており、圧力センサ16のハウジング27は、マスタシリンダMに通じる液圧室29を嵌合穴28の内端閉塞部との間に形成して嵌合穴28に液密に嵌合され、嵌合穴28の外端部には前記ハウジング27の鍔部27aに係合することで圧力センサ16の嵌合穴28からの離脱を阻止するC形止め輪32が着脱可能に装着され、前記鍔部27aをC形止め輪32に係合させる方向に弾発付勢するコイルばね31が、前記嵌合穴28の内端閉塞部および圧力センサ16間に設けられている。
【0043】
したがって圧力センサ16を基体22に取り付けるにあたっては、嵌合穴28にコイルばね31を挿入した後に圧力センサ16を嵌合し、さらにコイルばね31を圧縮するように圧力センサ16を押しつけた状態で嵌合穴28の外端部にC形止め輪32を装着すればよく、圧力センサ16の基体22への組付けを容易として組付け性を向上することができる。しかもC形止め輪32を嵌合穴28の外端部から取り外すことで、圧力センサ16を基体22から取り外すことができ、リサイクル性を向上することができる。
【0044】
またコイルばね31の弾発力は、マスタシリンダMが作動状態から非作動状態に戻る際に液圧室29に生じる負圧に対抗して圧力センサ16を前記C形止め輪32係合させた状態を維持する値に設定されているので、液圧室29が負圧になっても、圧力センサ16が嵌合穴28内でがたつくことはなく、圧力センサ16が備える圧力センサ側接続端子50…と、バスバー側接続端子53…との接続部に過大な荷重が作用することもない。
【0045】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、圧力センサの基体への組付けを容易として組付け性を向上することができ、しかもリサイクル性を向上することができる。
【0047】
また請求項2記載の発明によれば、液圧室が負圧になっても、圧力センサが嵌合穴内でがたつくことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ブレーキ装置の液圧回路図である。
【図2】ブレーキ液圧制御装置の基体への取付け状態を示す断面図である。
【図3】圧力スイッチの基体への取付け状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2A,2B,2C,2D・・・車輪ブレーキ
4・・・ブレーキ液圧制御装置
16・・・圧力センサ
22・・・基体
22a・・・基体の一面
28・・・嵌合穴
29・・・液圧室
31・・・弾性部材としてのコイルばね
32・・・抜け止め部材としてのC形止め輪
M・・・マスタシリンダ
Claims (2)
- マスタシリンダ(M)の出力液圧を検出する圧力センサ(16)を含んで前記マスタシリンダ(M)および車輪ブレーキ(2A,2B,2C,2D)間に設けられるブレーキ液圧制御装置(4)が、基体(22)に配設される車両ブレーキ装置において、前記基体(22)の一面(22a)に開口して該基体(22)に設けられる有底の嵌合穴(28)に、前記マスタシリンダ(M)に通じる液圧室(29)を前記嵌合穴(28)の内端閉塞部との間に形成する圧力センサ(16)が液密に嵌合され、前記嵌合穴(28)の外端部には圧力センサ(16)に係合することで該圧力センサ(16)の前記嵌合穴(28)からの離脱を阻止する抜け止め部材(32)が着脱可能に装着され、前記圧力センサ(16)を前記抜け止め部材(32)に係合させる方向に弾発付勢する弾性部材(31)が、前記嵌合穴(28)の内端閉塞部および前記圧力センサ(16)間に設けられることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
- 前記弾性部材(31)の弾発力は、前記マスタシリンダ(M)が作動状態から非作動状態に戻る際に前記液圧室(29)に生じる負圧に対抗して前記圧力センサ(16)を前記抜け止め部材(32)に係合させた状態を維持する値に設定されることを特徴とする請求項1記載の車両用ブレーキ装置。
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JP2002182515A JP3754662B2 (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 車両用ブレーキ装置 |
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