JP2011136695A - 電気部品の組付方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属部品であるハウジング20と、ハウジング20に一部が内挿された樹脂部品である支持部21と、支持部21から突出したコンタクトプローブ30(接続端子)と、を備えた圧力センサ1(電気部品)を、金属部品である基体100に取り付ける方法であって、有底筒状の導電性部材であるキャップ部41を有する保護部材40を用意し、キャップ部41を支持部21に被せる段階と、ハウジング20を基体100に取り付ける段階と、を含み、支持部21に被せたキャップ部41がハウジング20に対して電気的に接続され、コンタクトプローブ30はキャップ部41から離間しており、キャップ部41に流れた静電気は、ハウジング20から基体100を介してアースされる。
【選択図】図7
Description
車載用の圧力センサは、電気回路が収容された筒状のセンサハウジングと、このセンサハウジングの開口部から突出した支持部と、この支持部の各挿通孔に挿通された複数のコンタクトプローブ(接続端子)と、を備え、コンタクトプローブの先端部は支持部の先端面から突出し、基端部はセンサハウジング内で電気回路に接続されている。
また、コンタクトプローブが外部に露出していると、コンタクトプローブにグリスや塵埃などの汚れが付着し易くなる。
また、保護部材のキャップ部を電気部品の支持部に被せることで、電気部品の接続端子が外部に露出しないため、接続端子に汚れが付着するのを防ぐことができる。
本実施形態では、車両用ブレーキ液圧制御装置に用いられる圧力センサの保護部材を例として説明する。
車両用ブレーキ液圧制御装置Uは、図1に示すように、圧力センサ1などの電気部品や電磁弁V、モータ200、往復動ポンプPなどが組み付けられる基体100と、車体の挙動を検出して、電磁弁Vの開閉やモータ200の作動を制御する制御基板301を有する電子制御ユニット300と、を主に備えている。基体100内にはブレーキ液路(油路)が形成されており、車体の挙動に基づいて、制御基板301が電磁弁Vやモータ200を作動させることで、ブレーキ液路内のブレーキ液圧を変動させるように構成されている。
基体100は、図1に示すように、略直方体に形成された金属部品であり、その内部にはブレーキ液路(油路)が形成されている。
基体100の各面のうち、表側の面101には、電磁弁Vや圧力センサ1が装着される有底の取付穴151などが複数形成されている。
また、基体100の上面103には、車輪ブレーキ(図示せず)に至る配管が接続される出口ポート152などが形成されている。
また、基体100の下面には、リザーバを構成するリザーバ構成部品Rが組付けられる二つのリザーバ穴153などが形成されている。
また、基体100の側面105には、往復動ポンプPが装着されるポンプ孔155などが形成されている。
なお、基体100に設けられた穴は、直接に、或いは基体100の内部に形成された図示せぬブレーキ液路を介して互いに連通している。
モータ200は、往復動ポンプPの動力源となる電動部品であり、図2に示すように、基体100の裏側の面102に一体的に固着されている。なお、モータ200と基体100の裏側の面102との間には、モータ200と基体100の裏側の面102との間を液密にシールする無端状のシール部材214が介設されている。
モータ200の出力軸210には、偏心軸部211が設けられており、この偏心軸部211には、ボールベアリング212が外嵌されている。偏心軸部211及びボールベアリング212は、基体100のモータ装着穴154に挿入されている。出力軸210の上方には、図示せぬロータに電力を供給するためのモータバスバー220が接続されている。モータバスバー220は、基体100の端子孔140に挿通されており、ハウジング400内に設けられたターミナル8bを介して、制御基板301に接続されている。
電子制御ユニット300は、図1に示すように、制御基板301と、基体100から突出した電気部品や制御基板301などを収容するハウジング400と、このハウジング400の開口部を塞ぐカバー500と、を備えている。
また、制御基板301の電気回路には、図2に示すように、ハウジング400に埋設された導電部材303が接続されている。この導電部材303は、ハウジング400において制御基板301よりも基体100側に形成された仕切部401内に延設されており、図4に示すように、仕切部401において基体100側の面の一部に接続部302が形成されている。この接続部302に圧力センサ1のコンタクトプローブ30が接触することで、圧力センサ1と制御基板301(図2参照)とが電気的に接続される。
このハウジング400は、基体100側の反対側の面(図2の右側の面)及び基体100側の面(図2の左側の面)が開口している。ハウジング400の内部空間は、仕切部401によって表側と裏側に分割されており、内部空間の裏側(図2の左側)には 電磁弁V、電磁コイルV1、圧力センサ1などの電気部品を収容する第一収容室K1が形成され、内部空間の表側(図2の右側)には、制御基板301を収容する第二収容室K2が形成されている。
図2に示す圧力センサ1は、図示しないマスタシリンダと車輪ブレーキとを接続する液路内のブレーキ液圧を計測する電気部品である。圧力センサ1は、その基端部(基体100側の端部)が基体100の前面101に形成された取付穴151内に挿入されることで、基体100の表側の面101に固着されている。
センサハウジング20は、有底円筒状の金属部品であり、先端側に開口部20aが形成され、基端側には検出部10(図4参照)が収容されている。
支持部21は、コンタクトプローブ30を支持する略円形断面の樹脂部品であり、図4に示すように、センサハウジング20内に内挿される大径部21aと、センサハウジング20の開口部20aを介して外部に突出する小径部21bと、が形成されている。
なお、小径部21bには、図3に示すように、小径部21bの外周面の一部を平面に切り欠いた位置決め部21cが形成されている。
検出部10は、図4に示すように、センサハウジング20内に収容されており、液路内のブレーキ液圧を測定し、その測定値を電気信号に変換して出力するものである。
検出部10は、支持部21の基端面21fに対向する位置に基板11が配置されている。基板11には電気回路がプリントされており、半導体チップなどが搭載されている。
また、基板11には四つの接続部11a・・・(図4では二つのみ図示)が形成されている。この接続部11aは、電気回路に導通されており、コンタクトプローブ30の端部が接触することで、コンタクトプローブ30と電気回路とを電気的に接続する接続部である。なお、四つの接続部11aは、陽極又は陰極及び液圧信号出力部、診断出力部にそれぞれ設定されている。
コンタクトプローブ30は、有底円筒状の金属部品である外筒部31と、この外筒部31内に挿入された金属部品であるロッド32と、を有し、外筒部31内にコイルばね(図示せず)が収容されている。
図4に示すように、コンタクトプローブ30を支持部21の挿通孔21d内に挿通したときには、外筒部31が挿通孔21d内に圧入されることで、コンタクトプローブ30が挿通孔21d内に固定される。
また、外筒部31の基端部が支持部21の基端面21fから突出して、突出部31aが検出部10の基板11の接続部11aに、半田付け等でリジットに接続されることで、コンタクトプローブ30と検出部10とが電気的に接続される。
このロッド32には、外筒部31内に摺動自在に内挿された大径部と、外筒部31の開口部を介して外部に突出した小径部と、が形成されている。そして、大径部と小径部との間に形成された段差部が、外筒部31の縮径部に係止されることで、外筒部31からのロッド32の抜け止めが構成される。
次に、圧力センサ1の保護部材40について説明する。
図5に示す保護部材40は、圧力センサ1の支持部21の先端部に対して着脱自在に被せられる有底円筒状のキャップ部41を備えている。このキャップ部41は導電性を有する合成樹脂部材によって形成されている。
なお、キャップ部41は、導電性を有しているため、キャップ部41を圧力センサ1の支持部21に被せたときには、キャップ部41はセンサハウジング20に対して電気的に接続される。
各スリット41f,41fは、キャップ部41の周壁部を切り欠いた溝であり、図6(a)に示すように、開口部41aから底部41b側に延ばされており、キャップ部41の高さ方向(図6(a)の上下方向)の略半分の位置まで延ばされている。なお、スリット41fは、キャップ部41の周壁部において平板状の部位以外の円弧状の部位に形成されていればよい。
次に、前記した保護部材40を取り付けた圧力センサ1を、基体100に組み付けるときの手順について説明するとともに、保護部材40の作用効果について説明する。
また、キャップ部41の外周面に形成された切り欠き面41dは、係合部41cの位置に対応しており、圧力センサ1の支持部21の位置決め部21cの位置を示している。本実施形態の圧力センサ1では、支持部21の位置決め部21cに基づいて、各コンタクトプローブ30・・・の配置を把握することができることから、キャップ部41の外周面に形成された切り欠き面41dを目印にして、各コンタクトプローブ30・・・の配置を把握することができる。
そして、図4に示すように、各コンタクトプローブ30・・・が、電子制御ユニット300の制御基板301(図2参照)の各接続部302・・・に対して、電気的に正しく接続されるように、キャップ部41の切り欠き面41dを目印として、圧力センサ1の向きを設定する。このようにして、圧力センサ1の基端部を基体100の取付穴151に挿入した後に、取付穴151の開口縁部をかしめて、圧力センサ1を基体100に固着させる。
なお、図6(a)に示すように、キャップ部41の底部41bには係り部41gが形成されているため、キャップ部41を圧力センサ1の支持部21に着脱するときに、キャップ部41の係り部41gを把持することで、キャップ部41を支持部21に着脱し易くなっている。
なお、圧力センサ1の製造工程において、キャップ部41を支持部21に被せた場合には、圧力センサ1の製造工程から組み付け工程が完了するまで、コンタクトプローブ30が外部に露出しないため、コンタクトプローブ30に汚れが付着するのを確実に防ぐことができるとともに、センサハウジング20内の検出部10(図4参照)の電気回路が静電気の影響を受けるのを確実に防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。
本実施形態では、図5に示すように、キャップ部41の外周面に形成した切り欠き面41dを目印として、キャップ部41内に収容された各コンタクトプローブ30・・・の配置を把握しているが、各コンタクトプローブ30・・・の配置を把握するための目印となるマークの形態は限定されるものではない。例えば、キャップ部41の外面において、係合部41c(図6(c)参照)に対応する位置に、突起部を形成したり、印字したりすることで、各コンタクトプローブ30・・・の配置を把握するための目印となるマークを形成してもよい。
また、本実施形態では、キャップ部41の周壁部に二つのスリット41f,41fを形成しているが、スリット41fの個数やその形状は限定されるものではない。
また、本実施形態では、図6(a)に示すように、キャップ部41の底部41bに凹部を形成することで、係り部41gを形成しているが、キャップ部41の外周面に凸部を形成することで、係り部を形成してもよい。
また、本実施形態では、図5に示すキャップ部41を導電性を有する合成樹脂部材によって形成しているが、合成樹脂部材に限定されるものではなく、例えば、導電性を有する金属部材を用いてもよい。
10 検出部
11 基板
11a 接続部
20 センサハウジング
20a 開口部
21 支持部
21c 位置決め部
21d 挿通孔
30 コンタクトプローブ(接続端子)
31 外筒部
32 ロッド
40 保護部材
41 キャップ部
41a 開口部
41b 底部
41c 係合部
41d 切り欠き面
41e 突起部
41f スリット
41g 係り部
100 基体
151 取付穴
300 電子制御ユニット
301 制御基板
302 接続部
303 導電部材
400 ハウジング
500 カバー
U 車両用ブレーキ液圧制御装置
Claims (4)
- 金属部品であるハウジングと、前記ハウジングの先端側の開口部に一部が内挿された樹脂部品である支持部と、前記支持部から突出した接続端子と、を備えた電気部品を、金属部品である基体に取り付けるための組付方法であって、
有底筒状の導電性部材であるキャップ部を有する保護部材を用意し、前記キャップ部を、前記電気部品の前記支持部に被せる第一段階と、
前記キャップ部を前記支持部に被せた状態で、前記電気部品の前記ハウジングの基端部を、前記基体に取り付ける第二段階と、を含み、
前記キャップ部を前記支持部に被せた状態では、前記キャップ部が前記ハウジングに対して電気的に接続され、前記接続端子は前記キャップ部から離間しており、外部から前記保護部材の前記キャップ部に流れた静電気は、前記電気部品の前記ハウジングから前記基体を介してアースされることを特徴とする電気部品の組付方法。 - 前記第一段階は、前記電気部品の製造工程であることを特徴とする請求項1に記載の電気部品の組付方法。
- 前記ハウジングの基端部を前記基体の取付穴に挿入した後に、前記取付穴の開口縁部をかしめて、前記ハウジングを前記基体に取り付けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気部品の組付方法。
- 前記電気部品は、電気回路を備えた検出部が前記ハウジング内に設けられた圧力センサであり、
前記検出部は、前記支持部の基端面に対向する位置に配置された基板を備え、前記基板には前記電気回路がプリントされていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電気部品の組付方法。
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