JP2004025687A - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェット方式の出力機のインクの不吐出を検出できるようにする。
【解決手段】コントロール部1の制御下、インクジェットヘッド部2は、通常の印字データを用紙1の印字領域に印字し、その印字領域外の所定の位置にインクジェットヘッド部2を構成する各ヘッドが吐出するインクの色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)毎に色分けされた所定のマークを印字し、このマークをカラー撮像装置4で撮像し、コントロール部1が、撮像データと、予め記憶しておいた基準パターンデータとを比較することにより、インクジェットヘッド部2のインクの不吐出を検出する。
【選択図】 図1
【解決手段】コントロール部1の制御下、インクジェットヘッド部2は、通常の印字データを用紙1の印字領域に印字し、その印字領域外の所定の位置にインクジェットヘッド部2を構成する各ヘッドが吐出するインクの色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)毎に色分けされた所定のマークを印字し、このマークをカラー撮像装置4で撮像し、コントロール部1が、撮像データと、予め記憶しておいた基準パターンデータとを比較することにより、インクジェットヘッド部2のインクの不吐出を検出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタに関し、特に、インクジェットヘッドの不具合を検出可能なインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタやインクジェット印刷機を使用して、シールラベルを生産する場合、インクジェット方式の出力機では不定期にインク不吐出が発生する。このため、目視による検品を行い、印字濃度が低いものやドット抜けがあるもの等を不良製品とし、出荷しないようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
目視による検品作業を自動で行う場合、大掛かりな装置が必要であった。これは、印字する絵柄等を基準パターンとして予め記憶しておき、印字結果と基準パターンとを比較することにより、印字結果の良否を判断し、出力機の不具合を検出するものであるため、画像処理が複雑になり、高性能かつ高価な装置が必要となるためである。このように、自動で検品を行うためには高性能かつ高価な装置を導入しなければならないという問題があった。
【0004】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、簡単かつ安価な装置を用いて、インクジェット方式の出力機の不具合を検出することができるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のインクジェットプリンタは、インクジェット方式で所定の用紙に所定の印字データを印字するインクジェットプリンタであって、インクジェット方式で印字データを用紙に印字する印字手段と、用紙の位置を検出する位置検出手段と、用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送手段とを備え、印字手段は、印字データを用紙の第1の印字領域に印字し、所定のマークを第1の印字領域とは別の第2の印字領域に、印字手段を構成する各インクジェットヘッドの色毎に色分けして印字し、マークを撮像する撮像手段と、撮像手段によって撮像されたマークの撮像データと、基準データとを比較する比較手段と、比較手段による比較結果に応じて印字手段の不具合の発生を検出する検出手段とをさらに備えることを特徴とする。
また、マークの形状は、第1の印字領域の、搬送方向と直角に交わる幅方向の辺を一辺とする矩形であるようにすることができる。
また、用紙が、複数のラベルによって構成されるとき、マークは、2つの隣接するラベル間のギャップの部分に印字されるようにすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用されるインクジェット方式のラベルプリンタの一実施の形態の構成例を示している。同図に示すように、ラベルプリンタは、各部を制御するコントロール部1と、用紙11に印字を行う複数のヘッドからなるインクジェットヘッド部2と、コントロール部1の制御により駆動される図示せぬステッピングモータと、図示せぬギアを介して伝達されるステッピングモータの回転駆動力によって回転し、後述する紙供給部8にセットされた用紙11を搬送方向(図1の右方向)に搬送する巻き取り部9と、用紙11を回転自在に支持する紙供給部8と、用紙11を構成する上紙のうち、ラベルの部分の周囲の不要な部分(以降、カスと記載する)を台紙から剥離して巻き取るカス上げ部10と、カスをカス上げ部10に案内するローラ12,13,14と、所定の光を出射する発光部と、発光部から出射された光の用紙11からの透過光を受光し、受光した光の強度(単位時間当たりの受光量)に対応する電気信号を出力する受光部とからなり、用紙11を挟むように対向して用紙11の表側に受光部を配し、裏側に発光部を配し、用紙11の台紙に形成されたラベルの位置を示すホール(穴)や切り欠き部分を、受光部の受光量に基づいて検出し、検出データをCPU21に供給する移動距離検出部3と、各種データを表示する表示部5と、不具合の発生を音によって警告する警告部6とを備えている。また、インクジェットヘッド部2は、シアンのインクを吐出するヘッドと、マゼンタのインクを吐出するヘッドと、イエローのインクを吐出するヘッドと、ブラックのインクを吐出するヘッドとから構成されている。また、移動距離検出部3は、所定の光を出射する発光部と、発光部から出射された光の用紙11からの反射光を受光し、受光した光の強度に対応する電気信号を出力する受光部とからなり、用紙11の裏側に発光部と受光部を配し、用紙11の台紙の裏面に印刷等により形成されたアイマーク(黒色の矩形の識別マークであり、ラベルの位置を示すもの)を、受光部の受光量に基づいて検出し、検出データをCPU21に供給する構成としてもよい。その場合、ラベルプリンタは、図1において、移動距離検出部3の発光部と受光部が、用紙11の裏面の側に配置された構成とされる。また、用紙11は、台紙と、台紙に接着剤等により剥離可能に貼付された上紙とから構成され、図示せぬフラットダイ部によって、ラベルの形状に合わせて上紙がカットされ、上紙のラベルの部分以外の部分(カス)がカス上げ部10で巻き取られ、取り除かれるようになっている。
【0007】
図2は、図1の実施の形態の電気的な構成例を示すブロック図である。同図に示すように、コントロール部1は、所定の制御プログラムを記憶するROM(read only memory)22と、ROM22に記憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制御するCPU(central processing unit)21と、CPU21が動作する上で必要となる各種データを記憶するRAM(random access memory)23と、電源がオフされても保持しておきたい各種データを記憶するEEPROM(electrically erasable and programmable read only memory)24とを備えている。
【0008】
また、CPU21は、インタフェース31を介してインクジェットヘッド部2に対して、印字すべき文字、図形、及びバーコードなどの印字データに対応する制御信号を供給し、印字動作を行わせ、用紙1を構成するラベルに所定の印字データを印字させるようになっている。また、ラベルとラベルの間のギャップ部分に、後述するようなマークを印字させるようになっている。
【0009】
また、CPU21は、インタフェース32を介して移動距離検出部3を制御し、移動距離検出部3がアイマークを検出したとき、検出データの供給を受けるようになっている。これにより、CPU21は、ラベルの位置を把握することができる。即ち、移動距離検出部3とインクジェットヘッド部2の間の距離、及び移動距離検出部3とカラー撮像装置4の間の距離はそれぞれ固定値であり、アイマークとラベルの相対的な位置関係も一定であるので、移動距離検出部3によってアイマークが検出されると、その時点でのラベルの位置を所定の演算によって求めることができる。
【0010】
また、CPU21は、移動距離検出部3より供給される検出データに基づいて、用紙1を構成するラベルの位置を検出し、ラベルとラベルの間のギャップ部分に印字されたマークがカラー撮像装置4の直下に位置したとき、インタフェース34を介してカラー撮像装置4を制御し、マークを撮像するよう指令する。
【0011】
また、CPU21は、後述する方法でインクジェットヘッド部2の不具合を検出したとき、インタフェース33を介して警告部6を制御し、所定の警告音を出力させるようになっている。また、表示部5に表示される各種情報に対応する表示データは、インタフェース36を介してCPU21より供給されるようになっている。また、入力部15より入力されたデータやコマンドは、インタフェース35を介してCPU21より供給されるようになっている。
【0012】
次に、図3のフローチャートを参照して、本実施の形態の動作について説明する。まず最初に、ステップS1において、CPU21により、インクジェットヘッド部2の検査の開始が指示されたか否かが判定される。インクジェットヘッド部2の検査の開始が指示されていないと判定された場合、ステップS1の処理が繰り返し実行される。一方、オペレータによって入力部15が操作され、インクジェットヘッド部2の検査の開始が指示されたと判定された場合、ステップS2に進む。
【0013】
ステップS2においては、CPU21の制御により、インクジェットヘッド部2によって用紙1のラベルとラベルの間のギャップ部分にマークが印字される。印字位置の制御は、CPU21により、移動距離検出部3から出力される検出データに基づいて行われる。その後、CPU21により、移動距離検出部3から出力される検出データに基づいて、用紙1のラベルとラベルの間のギャップ部分に印字されたマークがカラー撮像装置4の直下に位置したことが検出され、このマークがカラー撮像装置4の直下に位置したタイミングでCPU21によってカラー撮像装置4が制御され、マークの撮像が行われる。
【0014】
カラー撮像装置4によって撮像されたマークの画像に対応する画像データは、CPU21に供給される。CPU21は、カラー撮像装置4から供給された画像データを一旦RAM23に供給し、記憶させる。
【0015】
図4は、用紙1のラベルとラベルの間のギャップ部分に印字されたマークを示している。同図に示すように、マークは、ラベルの印字範囲の幅方向(用紙1の搬送方向と直角に交わる方向)の長さと同一の長さの辺を一辺とする矩形であり、インクジェットヘッド部2を構成する各ヘッドの色が帯状に色分けして印字されたものである。
【0016】
次に、ステップS3において、CPU21により、RAM23に記憶されている撮像データと、EEPROM24に記憶されている基準パターンデータとが比較される。撮像データは、マークを構成する各ドットの各色(この例の場合、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の濃度を示すデータ(例えば、0乃至255のデジタルのデータ)から構成され、基準パターンデータは、マークを構成する各ドットの各色の基準となる濃度を示すデータから構成されている。従って、ここでは、撮像データと基準パターンデータとが、各ドット毎に、各色の濃度について比較される。
【0017】
ステップS4においては、CPU21により、ステップS3における比較結果に基づいて、撮像データが正常であるか異常であるかが判断される。例えば、撮像データと基準パターンデータのうち、所定の基準値以上、濃度差のあるドットが所定数(例えば1ドット)以上存在する場合、異常であると判断することができる。ステップS4において、撮像データが正常であると判定された場合、ステップS5に進む。一方、撮像データが正常ではないと判定された場合、ステップS6に進む。
【0018】
ステップS6においては、CPU21により、インタフェース33を介して警告部6が制御され、所定の警告音が出力される。次に、ステップS7に進み、所定のエラー処理を実行する。その後、ステップS5に進む。
【0019】
ステップS5においては、検査を終了すべきか否かが判定される。即ち、入力部15が操作され、再度、検査の開始が指示されたと判定された場合、ステップS2に戻り、ステップS2以降の処理が繰り返し実行される。一方、再度、検査の開始が指示されていないと判定された場合、本処理を終了する。
【0020】
以上説明したように、本実施の形態においては、ラベルとラベルの間のギャップの部分に、印字範囲と同一の幅を有するマークを印字し、このマークをカラー撮像装置4で読み取り、読み取った撮像データと基準パターンデータを比較することにより、印字されたマークが正常か異常かを判断し、異常であると判断した場合、インクジェットヘッド部2に不具合があり、インクの不吐出があると判断する。従って、従来のように、印字範囲内に印字された図柄に基づいてインクジェットヘッド部2の正常、異常を判断する場合には、印字範囲内に印字された図柄が変化すると、基準パターンデータも再設定しなければならなかったが、本実施の形態においては、印字範囲外の所定の位置に印字した所定のマークに基づいてインクジェットヘッド部2の正常、異常を判断するので、印字範囲内に印字する図柄毎に基準パターンデータを変える必要がない。
【0021】
なお、上記実施の形態においては、本発明をラベルプリンタに適用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の印字装置にも本発明を適用することができる。
【0022】
また、上記実施の形態においては、台紙上に接着剤等により剥離可能に貼付された上紙のラベルの部分に文字や図形等を印字し、ラベルの形状に合わせて上紙を図示せぬフラットダイ部でカットし、ラベルの部分以外の残りの部分(カス)をカス上げ部10で巻き取ることにより、取り除く場合について説明したが、台紙なしラベルに文字や図形等を印字する場合にも本発明を適用することができる。その場合、ラベルプリンタは、図1において、図示せぬフラットダイ部とカス上げ部10を削除した構成とすることができる。
【0023】
また、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係るインクジェットプリンタによれば、印字手段がインクジェット方式で印字データを用紙に印字し、位置検出手段が用紙の位置を検出し、搬送手段が用紙を所定の搬送方向に搬送する。印字手段は、印字データを用紙の第1の印字領域に印字し、所定のマークを第1の印字領域とは別の第2の印字領域に、印字手段を構成する各インクジェットヘッドの色毎に色分けして印字し、撮像手段がマークを撮像し、比較手段が撮像手段によって撮像されたマークの撮像データと、基準データとを比較し、検出手段が比較手段による比較結果に応じて印字手段の不具合の発生を検出するようにしたので、第1の印字領域に印字された印字データが変化しても、第2の印字領域に印字される同一のマークに基づいて、印字手段の不具合を正確に検出することができる。
また、マークの形状は、印字領域の、搬送方向と直角に交わる幅方向の辺を一辺とする矩形であるようにすれば、印字手段の印字領域の幅方向に対応する部分の不具合を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタを応用したラベルプリンタの一実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】図1のコントロール部の構成例を示すブロック図である。
【図3】インクジェットヘッド部の不吐出を検出する手順を示すフローチャートである。
【図4】ラベルとラベルの間のギャップ部分に印字されたマークの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 コントロール部
2 インクジェットヘッド部
3 移動距離検出部
4 カラー撮像装置
5 表示部
6 警告部
8 紙供給部
9 巻き取り部
10 カス上げ部
11 用紙
12,13,14 ローラ
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 EEPROM
31,32,33,34,35,36 I/F
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタに関し、特に、インクジェットヘッドの不具合を検出可能なインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタやインクジェット印刷機を使用して、シールラベルを生産する場合、インクジェット方式の出力機では不定期にインク不吐出が発生する。このため、目視による検品を行い、印字濃度が低いものやドット抜けがあるもの等を不良製品とし、出荷しないようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
目視による検品作業を自動で行う場合、大掛かりな装置が必要であった。これは、印字する絵柄等を基準パターンとして予め記憶しておき、印字結果と基準パターンとを比較することにより、印字結果の良否を判断し、出力機の不具合を検出するものであるため、画像処理が複雑になり、高性能かつ高価な装置が必要となるためである。このように、自動で検品を行うためには高性能かつ高価な装置を導入しなければならないという問題があった。
【0004】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、簡単かつ安価な装置を用いて、インクジェット方式の出力機の不具合を検出することができるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のインクジェットプリンタは、インクジェット方式で所定の用紙に所定の印字データを印字するインクジェットプリンタであって、インクジェット方式で印字データを用紙に印字する印字手段と、用紙の位置を検出する位置検出手段と、用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送手段とを備え、印字手段は、印字データを用紙の第1の印字領域に印字し、所定のマークを第1の印字領域とは別の第2の印字領域に、印字手段を構成する各インクジェットヘッドの色毎に色分けして印字し、マークを撮像する撮像手段と、撮像手段によって撮像されたマークの撮像データと、基準データとを比較する比較手段と、比較手段による比較結果に応じて印字手段の不具合の発生を検出する検出手段とをさらに備えることを特徴とする。
また、マークの形状は、第1の印字領域の、搬送方向と直角に交わる幅方向の辺を一辺とする矩形であるようにすることができる。
また、用紙が、複数のラベルによって構成されるとき、マークは、2つの隣接するラベル間のギャップの部分に印字されるようにすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用されるインクジェット方式のラベルプリンタの一実施の形態の構成例を示している。同図に示すように、ラベルプリンタは、各部を制御するコントロール部1と、用紙11に印字を行う複数のヘッドからなるインクジェットヘッド部2と、コントロール部1の制御により駆動される図示せぬステッピングモータと、図示せぬギアを介して伝達されるステッピングモータの回転駆動力によって回転し、後述する紙供給部8にセットされた用紙11を搬送方向(図1の右方向)に搬送する巻き取り部9と、用紙11を回転自在に支持する紙供給部8と、用紙11を構成する上紙のうち、ラベルの部分の周囲の不要な部分(以降、カスと記載する)を台紙から剥離して巻き取るカス上げ部10と、カスをカス上げ部10に案内するローラ12,13,14と、所定の光を出射する発光部と、発光部から出射された光の用紙11からの透過光を受光し、受光した光の強度(単位時間当たりの受光量)に対応する電気信号を出力する受光部とからなり、用紙11を挟むように対向して用紙11の表側に受光部を配し、裏側に発光部を配し、用紙11の台紙に形成されたラベルの位置を示すホール(穴)や切り欠き部分を、受光部の受光量に基づいて検出し、検出データをCPU21に供給する移動距離検出部3と、各種データを表示する表示部5と、不具合の発生を音によって警告する警告部6とを備えている。また、インクジェットヘッド部2は、シアンのインクを吐出するヘッドと、マゼンタのインクを吐出するヘッドと、イエローのインクを吐出するヘッドと、ブラックのインクを吐出するヘッドとから構成されている。また、移動距離検出部3は、所定の光を出射する発光部と、発光部から出射された光の用紙11からの反射光を受光し、受光した光の強度に対応する電気信号を出力する受光部とからなり、用紙11の裏側に発光部と受光部を配し、用紙11の台紙の裏面に印刷等により形成されたアイマーク(黒色の矩形の識別マークであり、ラベルの位置を示すもの)を、受光部の受光量に基づいて検出し、検出データをCPU21に供給する構成としてもよい。その場合、ラベルプリンタは、図1において、移動距離検出部3の発光部と受光部が、用紙11の裏面の側に配置された構成とされる。また、用紙11は、台紙と、台紙に接着剤等により剥離可能に貼付された上紙とから構成され、図示せぬフラットダイ部によって、ラベルの形状に合わせて上紙がカットされ、上紙のラベルの部分以外の部分(カス)がカス上げ部10で巻き取られ、取り除かれるようになっている。
【0007】
図2は、図1の実施の形態の電気的な構成例を示すブロック図である。同図に示すように、コントロール部1は、所定の制御プログラムを記憶するROM(read only memory)22と、ROM22に記憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制御するCPU(central processing unit)21と、CPU21が動作する上で必要となる各種データを記憶するRAM(random access memory)23と、電源がオフされても保持しておきたい各種データを記憶するEEPROM(electrically erasable and programmable read only memory)24とを備えている。
【0008】
また、CPU21は、インタフェース31を介してインクジェットヘッド部2に対して、印字すべき文字、図形、及びバーコードなどの印字データに対応する制御信号を供給し、印字動作を行わせ、用紙1を構成するラベルに所定の印字データを印字させるようになっている。また、ラベルとラベルの間のギャップ部分に、後述するようなマークを印字させるようになっている。
【0009】
また、CPU21は、インタフェース32を介して移動距離検出部3を制御し、移動距離検出部3がアイマークを検出したとき、検出データの供給を受けるようになっている。これにより、CPU21は、ラベルの位置を把握することができる。即ち、移動距離検出部3とインクジェットヘッド部2の間の距離、及び移動距離検出部3とカラー撮像装置4の間の距離はそれぞれ固定値であり、アイマークとラベルの相対的な位置関係も一定であるので、移動距離検出部3によってアイマークが検出されると、その時点でのラベルの位置を所定の演算によって求めることができる。
【0010】
また、CPU21は、移動距離検出部3より供給される検出データに基づいて、用紙1を構成するラベルの位置を検出し、ラベルとラベルの間のギャップ部分に印字されたマークがカラー撮像装置4の直下に位置したとき、インタフェース34を介してカラー撮像装置4を制御し、マークを撮像するよう指令する。
【0011】
また、CPU21は、後述する方法でインクジェットヘッド部2の不具合を検出したとき、インタフェース33を介して警告部6を制御し、所定の警告音を出力させるようになっている。また、表示部5に表示される各種情報に対応する表示データは、インタフェース36を介してCPU21より供給されるようになっている。また、入力部15より入力されたデータやコマンドは、インタフェース35を介してCPU21より供給されるようになっている。
【0012】
次に、図3のフローチャートを参照して、本実施の形態の動作について説明する。まず最初に、ステップS1において、CPU21により、インクジェットヘッド部2の検査の開始が指示されたか否かが判定される。インクジェットヘッド部2の検査の開始が指示されていないと判定された場合、ステップS1の処理が繰り返し実行される。一方、オペレータによって入力部15が操作され、インクジェットヘッド部2の検査の開始が指示されたと判定された場合、ステップS2に進む。
【0013】
ステップS2においては、CPU21の制御により、インクジェットヘッド部2によって用紙1のラベルとラベルの間のギャップ部分にマークが印字される。印字位置の制御は、CPU21により、移動距離検出部3から出力される検出データに基づいて行われる。その後、CPU21により、移動距離検出部3から出力される検出データに基づいて、用紙1のラベルとラベルの間のギャップ部分に印字されたマークがカラー撮像装置4の直下に位置したことが検出され、このマークがカラー撮像装置4の直下に位置したタイミングでCPU21によってカラー撮像装置4が制御され、マークの撮像が行われる。
【0014】
カラー撮像装置4によって撮像されたマークの画像に対応する画像データは、CPU21に供給される。CPU21は、カラー撮像装置4から供給された画像データを一旦RAM23に供給し、記憶させる。
【0015】
図4は、用紙1のラベルとラベルの間のギャップ部分に印字されたマークを示している。同図に示すように、マークは、ラベルの印字範囲の幅方向(用紙1の搬送方向と直角に交わる方向)の長さと同一の長さの辺を一辺とする矩形であり、インクジェットヘッド部2を構成する各ヘッドの色が帯状に色分けして印字されたものである。
【0016】
次に、ステップS3において、CPU21により、RAM23に記憶されている撮像データと、EEPROM24に記憶されている基準パターンデータとが比較される。撮像データは、マークを構成する各ドットの各色(この例の場合、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の濃度を示すデータ(例えば、0乃至255のデジタルのデータ)から構成され、基準パターンデータは、マークを構成する各ドットの各色の基準となる濃度を示すデータから構成されている。従って、ここでは、撮像データと基準パターンデータとが、各ドット毎に、各色の濃度について比較される。
【0017】
ステップS4においては、CPU21により、ステップS3における比較結果に基づいて、撮像データが正常であるか異常であるかが判断される。例えば、撮像データと基準パターンデータのうち、所定の基準値以上、濃度差のあるドットが所定数(例えば1ドット)以上存在する場合、異常であると判断することができる。ステップS4において、撮像データが正常であると判定された場合、ステップS5に進む。一方、撮像データが正常ではないと判定された場合、ステップS6に進む。
【0018】
ステップS6においては、CPU21により、インタフェース33を介して警告部6が制御され、所定の警告音が出力される。次に、ステップS7に進み、所定のエラー処理を実行する。その後、ステップS5に進む。
【0019】
ステップS5においては、検査を終了すべきか否かが判定される。即ち、入力部15が操作され、再度、検査の開始が指示されたと判定された場合、ステップS2に戻り、ステップS2以降の処理が繰り返し実行される。一方、再度、検査の開始が指示されていないと判定された場合、本処理を終了する。
【0020】
以上説明したように、本実施の形態においては、ラベルとラベルの間のギャップの部分に、印字範囲と同一の幅を有するマークを印字し、このマークをカラー撮像装置4で読み取り、読み取った撮像データと基準パターンデータを比較することにより、印字されたマークが正常か異常かを判断し、異常であると判断した場合、インクジェットヘッド部2に不具合があり、インクの不吐出があると判断する。従って、従来のように、印字範囲内に印字された図柄に基づいてインクジェットヘッド部2の正常、異常を判断する場合には、印字範囲内に印字された図柄が変化すると、基準パターンデータも再設定しなければならなかったが、本実施の形態においては、印字範囲外の所定の位置に印字した所定のマークに基づいてインクジェットヘッド部2の正常、異常を判断するので、印字範囲内に印字する図柄毎に基準パターンデータを変える必要がない。
【0021】
なお、上記実施の形態においては、本発明をラベルプリンタに適用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の印字装置にも本発明を適用することができる。
【0022】
また、上記実施の形態においては、台紙上に接着剤等により剥離可能に貼付された上紙のラベルの部分に文字や図形等を印字し、ラベルの形状に合わせて上紙を図示せぬフラットダイ部でカットし、ラベルの部分以外の残りの部分(カス)をカス上げ部10で巻き取ることにより、取り除く場合について説明したが、台紙なしラベルに文字や図形等を印字する場合にも本発明を適用することができる。その場合、ラベルプリンタは、図1において、図示せぬフラットダイ部とカス上げ部10を削除した構成とすることができる。
【0023】
また、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係るインクジェットプリンタによれば、印字手段がインクジェット方式で印字データを用紙に印字し、位置検出手段が用紙の位置を検出し、搬送手段が用紙を所定の搬送方向に搬送する。印字手段は、印字データを用紙の第1の印字領域に印字し、所定のマークを第1の印字領域とは別の第2の印字領域に、印字手段を構成する各インクジェットヘッドの色毎に色分けして印字し、撮像手段がマークを撮像し、比較手段が撮像手段によって撮像されたマークの撮像データと、基準データとを比較し、検出手段が比較手段による比較結果に応じて印字手段の不具合の発生を検出するようにしたので、第1の印字領域に印字された印字データが変化しても、第2の印字領域に印字される同一のマークに基づいて、印字手段の不具合を正確に検出することができる。
また、マークの形状は、印字領域の、搬送方向と直角に交わる幅方向の辺を一辺とする矩形であるようにすれば、印字手段の印字領域の幅方向に対応する部分の不具合を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタを応用したラベルプリンタの一実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】図1のコントロール部の構成例を示すブロック図である。
【図3】インクジェットヘッド部の不吐出を検出する手順を示すフローチャートである。
【図4】ラベルとラベルの間のギャップ部分に印字されたマークの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 コントロール部
2 インクジェットヘッド部
3 移動距離検出部
4 カラー撮像装置
5 表示部
6 警告部
8 紙供給部
9 巻き取り部
10 カス上げ部
11 用紙
12,13,14 ローラ
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 EEPROM
31,32,33,34,35,36 I/F
Claims (3)
- インクジェット方式で所定の用紙に所定の印字データを印字するインクジェットプリンタであって、
前記インクジェット方式で前記印字データを前記用紙に印字する印字手段と、
前記用紙の位置を検出する位置検出手段と、
前記用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と
を備え、
前記印字手段は、前記印字データを前記用紙の第1の印字領域に印字し、所定のマークを前記第1の印字領域とは別の第2の印字領域に、前記印字手段を構成する各インクジェットヘッドの色毎に色分けして印字し、
前記マークを撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された前記マークの撮像データと、基準データとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果に応じて前記印字手段の不具合の発生を検出する検出手段とをさらに備える
ことを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記マークの形状は、前記第1の印字領域の、前記搬送方向と直角に交わる幅方向の辺を一辺とする矩形である
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。 - 前記用紙が、複数のラベルによって構成されるとき、前記マークは、2つの隣接する前記ラベル間のギャップの部分に印字される
ことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002186832A JP2004025687A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | インクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002186832A JP2004025687A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | インクジェットプリンタ |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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2002
- 2002-06-26 JP JP2002186832A patent/JP2004025687A/ja active Pending
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