JP2004025473A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】特性処理の処理モードが画像特性情報を必要としない全面モードである場合(S701,Y)、画像入力インターフェース部において、パケットデータのパラメータZdataLengthを0に設定する(S702)。そして、このパケットデータを画像処理部へ入力することにより、後段の処理に不必要な情報を転送させない。
【選択図】 図7
【解決手段】特性処理の処理モードが画像特性情報を必要としない全面モードである場合(S701,Y)、画像入力インターフェース部において、パケットデータのパラメータZdataLengthを0に設定する(S702)。そして、このパケットデータを画像処理部へ入力することにより、後段の処理に不必要な情報を転送させない。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像特性情報に基づき画像処理を行う画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、CPUの高速化、ICメモリやハードディスクの大容量化が進み、画像処理装置で扱うデータ量は増大している。それに伴い、画像処理装置内部のブロック間を伝達するデータ量も増大している。
【0003】
大量のデータを処理する代表的な装置として、デジタル複写機やプリンタ等の画像処理装置を例にとって従来の技術を説明する。この種の画像処理装置では、一般的に画像データの記憶や処理のためのCPU、ICメモリ、ハードディスクの部分と、CPUでは要求される時間で処理しきれない画像処理を実現するためのハードウェア部分とに分けられる。前者の部分は一般のコンピュータと共通な構成なので、コンピュータと同じアーキテクチャが利用され、それに後者の部分が付加された形をとる。また、画像処理においては、ひとつの画像データに対して複数の処理が施されるのが一般的である。例えば、多値の画像データに対して色空間処理、解像度変換(変倍)処理、回転処理、二値化処理を連続して施すことも考えられる。
【0004】
図11は、近年、本出願人により提案されている画像処理装置における画像処理ハードウェア部を簡単に示したブロック図であり、その詳細は特開2002−008002号公報等に開示されている。CPU(1101)及び1101に接続されるメモリ(1102)はコンピュータ等と同様に本画像処理装置を制御するユニットである。画像処理部(1103)〜(1104)は、CPU(1101)にバス(1108)を介して接続されており、多値化処理ブロック(1103)、二値化処理ブロック(1104)、色空間変換処理ブロック(1105)、回転処理ブロック(1106)、解像度変換処理ブロック(1107)から構成される。画像データはCPU(1101)からパケット化されて送出され、受信した画像処理でそれぞれの画像処理を施される。
【0005】
上記画像処理装置が取り扱う画像データは1画像のデータ量が非常に大きいため、各画像処理ブロック1103〜1107が処理しやすいように、それを所定の大きさ、例えば32画素×32画素に分割する。(この32×32単位のデータをタイルと呼ぶ。)各画像処理ブロックの処理はタイル単位で実施されるが、CPU−画像処理部間で送受されるデータには、画像処理を行うに際し必要な情報をヘッダ情報として付加されており、ヘッダ情報と画像データとを一組にしたものが実際のデータ送受信の単位となっている(このデータをパケットと呼ぶ)。
【0006】
このパケットのヘッダ部に、画像処理の内容毎にどのブロックをどのような順番で通して処理していくかという伝達経路情報を付加しておくことで、CPU(1101)からパケット・バス(1108)に送出すると、パケットはヘッダ部内で指定された順で画像処理ブロックを経由し、画像データに所望の処理が施される。この時、互いの伝達経路情報内に同じ画像処理ブロックが指定されている状態が考えられる。この場合は、該当ブロックへのパケットの到達順に処理が行われる。
【0007】
パケットでデータを取り扱うことにより、複数の互いに異なる伝達経路情報すなわち異なる画像処理モードを持ったパケットを画像処理部で同時期に処理することが容易に可能である。前述の画像処理装置を備えたシステムの中でも特に、同時刻に異なる画像データの画像処理を要求される同時動作と呼ばれる状態が頻繁に発生する、MFP(マルチファンクションペリフェラル)のようなシステムでは、このようなパケットを用いたデータ処理が有効な方法である。
【0008】
一方、MFPでは、画像中に文字のあるデータや写真のあるデータなどスキャナから読み込まれる原稿の種類に応じて各画像データの特徴を分析し、その特性に応じて適応的に画像処理を施すことが一般的である。従って、画像データを転送する際には、そのような特性情報も同時に画像処理装置に転送する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
MFPから入力された画像をより精細に処理するためには、各パケットデータに前述の特性情報をより多く持たせる方が効果的である。しかしながら、特性情報の情報量が増えるとそれだけデータ転送に時間がかかることになり、非効率となる。
【0010】
本発明は上述した問題点を解決するためのものであり、特性処理の処理モードが画像特性情報を必要としない処理モードである場合、画像特性情報が付加されていない分割画像を画像処理手段へ入力することにより、特性処理に不必要な情報が分割画像に付加されないので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
また、特性処理において画像特性情報を必要としない場合、画像特性情報を無効にする旨の情報を属性情報に含むパケットデータを画像処理手段へ入力することにより、不必要な情報が画像処理時に無視できるので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0012】
また、特性処理における処理モードに応じて、分割画像に付加する画像特性情報の情報量を変更することにより、必要な情報だけ分割画像に付加することができるので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0013】
また、分割画像の画像処理における処理モードが画像特性情報を必要としない処理モードである場合、画像特性情報が付加されていない分割画像を画像処理手段へ入力することにより、特性処理に不必要な情報が分割画像に付加されないので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理装置であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された分割画像を処理する画像処理手段と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段により処理された画像の特性補正を行う特性処理手段と、前記特性処理手段が従う処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定手段とを有し、前記判定手段により前記処理モードであると判定された場合、前記入力手段は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の画像処理装置は、所定の原画像を分割した分割画像に基づくパケットデータの処理を行う画像処理装置であって、前記分割画像の属性情報と画像特性情報とを前記分割画像に付加して得られるパケットデータを入力する入力手段と、前記属性情報に従い前記パケットデータを処理する画像処理手段と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段により処理された画像の特性補正を行う特性処理手段とを有し、前記特性処理手段が前記画像特性情報を必要としない場合、前記入力手段は、前記画像特性情報を無効にする旨の情報を前記属性情報に含むパケットデータを入力することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の画像処理装置は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理装置であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された分割画像を処理する画像処理手段と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段により処理された画像の特性補正を行う特性処理手段と、前記特性処理手段が従う処理モードを判定する判定手段とを有し、前記入力手段は、前記判定手段により判定された処理モードに応じて、前記分割画像に付加する前記画像特性情報の情報量を変更することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の画像処理装置は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理装置であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を入力する入力手段と、前記画像特性情報に基づき前記入力手段により入力された分割画像を処理する画像処理手段と、前記画像処理手段による処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定手段とを有し、前記判定手段により前記処理モードであると判定された場合、前記入力手段は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする。
【0018】
また、本発明の画像処理方法は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を前記画像処理手段へ入力する入力工程と、前記画像処理手段に入力された分割画像を処理する画像処理工程と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理工程において処理された画像の特性補正を行う特性処理工程と、前記特性処理工程が従う処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定工程とを有し、前記判定工程において前記処理モードであると判定された場合、前記入力工程は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする。
【0019】
また、本発明の画像処理方法は、所定の原画像を分割した分割画像に基づくパケットデータの処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、前記分割画像の属性情報と画像特性情報とを前記分割画像に付加して得られるパケットデータを前記画像処理手段へ入力する入力工程と、前記属性情報に従い前記画像処理手段へ入力されたパケットデータを処理する画像処理工程と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理工程において処理された画像の特性補正を行う特性処理工程とを有し、前記特性処理工程が前記画像特性情報を必要としない場合、前記入力工程は、前記画像特性情報を無効にする旨の情報を前記属性情報に含むパケットデータを入力することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の画像処理方法は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を前記画像処理手段へ入力する入力工程と、前記画像処理手段へ入力された分割画像を処理する画像処理工程と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理工程において処理された画像の特性補正を行う特性処理工程と、前記特性処理工程が従う処理モードを判定する判定工程とを有し、前記入力工程は、前記判定工程において判定された処理モードに応じて、前記分割画像に付加する前記画像特性情報の情報量を変更することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の画像処理方法は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を前記画像処理手段へ入力する入力工程と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段へ入力された分割画像を処理する画像処理工程と、前記画像処理工程による処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定工程とを有し、前記判定工程において前記処理モードであると判定された場合、前記入力工程は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔ネットワークシステムの概要説明〕
図1は本発明に係る画像処理装置を含んだ、ネットワークシステム全体の構成図である。
【0023】
2001は本発明の画像処理装置を適用した、一般にデジタル複合機と呼ばれる装置であり、スキャナとプリンタから構成され、スキャナから読み込んだ画像をローカルエリアネットワーク(2002)(以下LAN)に流したり、LANから受信した画像をプリンタによりプリントアウトできる。また、スキャナから読み込んだ画像を図示しないFAX送信手段により、PSTNまたはISDN(2003)に送信したり、PSTNまたはISDNから受信した画像をプリンタによりプリントアウトできる。
【0024】
2004はデータベースサーバで、本発明の装置(2001)により読み込んだ2値画像及び多値画像をデータベースとして管理する。2005はデータベースサーバ(2004)のデータベースクライアントで、データベース(2004)に保存されている画像データを閲覧/検索等できる。2006は、電子メールサーバで、本発明の装置(2001)により読み取った画像を電子メールの添付として受け取ることができる。2007は電子メールクライアントで、電子メールサーバ(2006)の受け取ったメールを受信し、閲覧したり、電子メールを送信したりすることが可能である。WWWサーバ(2008)はHTML文書をLANに提供するサーバで、本発明の装置(2001)により、WWWサーバから提供されるHTML文書をプリントアウトできる。2006は各ネットワーク機器へのアクセスに用いられるDNSサーバである。
【0025】
ルータ(2009)はLAN(2002)をインターネット、イントラネット(2010)と連結させる。インターネット、イントラネットに、前述したデータベースサーバ(2004)、WWWサーバ(2008)、電子メールサーバ(2006)、本発明の装置(2001)と同様の装置が、それぞれ2011、2012、2013として連結している。一方、本発明の装置(2001)は、PSTNまたはISDN(2003)を介して、FAX装置(2014)と送受信可能になっている。また、LAN(2002)上にプリンタ(2015)も連結されており、本発明の装置(2001)により読み取った画像をプリントアウト可能なように構成されている。
〔画像処理装置の概要説明〕
図2に、本実施形態における画像処理装置(2001)の全体構成図を示す。コントローラユニット(1001)は画像入力デバイスであるスキャナ(1002)や画像出力デバイスであるプリンタ(1003)と接続し、一方ではLAN(1004)や公衆回線(WAN)(1005)と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力、PDLデータのイメージ展開を行うためのコントローラである。
【0026】
システム制御部(2150)において、CPU(1006)はシステム全体を制御するプロセッサである。本実施形態では2つのCPUを用いた例を示す。これら2つのCPU(1006)は、共通のCPUバス(1007)に接続され、さらに、システムバスブリッジ(1008)に接続される。
【0027】
システムバスブリッジ(1008)はバススイッチであり、CPUバス(1007)、RAMコントローラ(1009)、ROMコントローラ(1010)、IOバス1(1011)、サブバススイッチ(1012)、IOバス2(1013)、画像リングインターフェース1(1014)、画像リングインターフェース2(1015)が接続される。
【0028】
サブバススイッチ(1018)は、第2のバススイッチであり、画像DMA1(1016)、画像DMA2(1017)、フォント伸張部(1018)、ソート回路(1019)、ビットマップトレース回路(1020)が接続され、これらのDMAから出力されるメモリアクセス要求を調停し、システムバスブリッジ(1008)への接続を行う。
【0029】
RAM(1021)はCPU(1006)が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもあり、RAMコントローラ(1009)により制御される。本実施形態では、ダイレクトRDRAMを採用する例を示す。ROM(1022)はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されており、ROMコントローラ(1010)により制御される。
【0030】
画像DMA1(1016)は、画像圧縮部(1023)に接続し、レジスタアクセスリング(1024)を介して設定された情報に基づき、画像圧縮部(1023)を制御し、RAM(1021)上にある非圧縮データの読み出し、圧縮、圧縮後データの書き戻しを行う。本実施形態では、JPEGを圧縮アルゴリズムに採用している。画像DMA2(1017)は、画像伸張部(1025)に接続し、レジスタアクセスリング(1024)を介して設定された情報に基づき、画像伸張部(1025)を制御し、RAM(1021)上にある圧縮データの読み出し、伸張、伸張後データの書き戻しを行う。本実施形態では、JPEGを伸張アルゴリズムに採用している。
【0031】
フォント伸張部(1018)はLANコントローラ(1026)等を介し、外部より転送されるPDLデータに含まれるフォントコードに基づき、ROM(1022)もしくは、RAM(1021)内に格納された圧縮フォントデータの伸張を行う。本実施形態では、FBEアルゴリズムを採用した例を示した。ソート回路(1019)は、PDLデータを展開する段階で生成されるディスプレイリストのオブジェクトの順番を並び替える回路である。ビットマップトレース回路(1020)は、ビットマップデータより、エッジ情報を抽出する回路である。
【0032】
IOバス1(1011)は、内部のIOバスの一種であり、標準バスであるUSBバスのコントローラ、USBインターフェース(1027)、汎用シリアルポート(1028)、インタラプトコントローラ(1029)、GPIOインターフェース(1030)が接続される。IOバス1(1011)には、バスアービタ(図示せず)が含まれる。操作部インターフェース(1031)は、操作部(1032)のインターフェース部で、操作部(1032)に表示する画像データを操作部(1032)に対して出力する。また、操作部(1032)から本システム使用者が入力した情報を、CPU(1006)に伝える役割をする。
【0033】
IOバス2(1013)は、内部のIOバスの一種であり、汎用バスインターフェース1及び2(1033)と、LANコントローラ(1026)が接続される。IOバス2(1013)には、バスアービタ(図示せず)が含まれる。汎用バスインターフェース(1033)は、2つの同一のバスインターフェースからなり、標準IOバスをサポートするバスブリッジである。本実施形態では、PCIバス(1035)を採用した例を示した。HDD(1035)はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データを格納する。ディスクコントローラ(1036)を介して一方のPCIバス(1034)に接続される。
【0034】
LANコントローラ(1026)は、MAC回路(1037)、PHY/PMD回路(1038)を介しLAN(1004)に接続し、情報の入出力を行う。モデム(1039)は公衆回線(1005)に接続し、情報の入出力を行う。
【0035】
次に、画像処理部(1041)について説明する。画像リング(1040)は、一対の単方向接続経路の組み合わせにより構成される。画像リング(1040)は、画像処理部(1041)内で、画像リングインターフェース3(1042)、及び画像リングインターフェース4(1043)を介し、タイル伸張部(1044)、コマンド処理部(1045)、ステータス処理部(1046)、タイル圧縮部(1047)に接続される。
【0036】
タイル伸張部(1044)は、画像リングインターフェースへの接続に加え、タイルバス(1048)に接続され、画像リングより入力された圧縮後の画像データを伸張し、タイルバス(1048)へ転送するバスブリッジである。本実施形態では、多値画像データにはJPEG、2値画像データにはパックビッツを伸張アルゴリズムとして採用した例を示す。
【0037】
タイル圧縮部(1047)は、画像リングインターフェースへの接続に加え、タイルバス(1048)に接続され、タイルバスより入力された圧縮前の画像データを圧縮し、画像リング(1040)へ転送するバスブリッジである。本実施形態では、多値画像データにはJPEG、2値画像データにはパックビッツを圧縮アルゴリズムとして採用した例を示す。
【0038】
コマンド処理部(1045)は、画像リングインターフェースへの接続に加え、レジスタ設定バス(1049)に接続され、画像リングを介して入力されたCPU(1006)より発行されたレジスタ設定要求を、レジスタ設定バスに接続される該当ブロックへ書き込む。また、CPU(1006)より発行されたレジスタ読み出し要求に基づき、レジスタ設定バスを介して該当レジスタより情報を読み出すし、画像リングインターフェース4(1043)に転送する。
【0039】
ステータス処理部(1046)は、各画像処理ブロックの情報を監視し、CPU(1006)に対してインタラプトを発行するためのインタラプトパケットを生成し、画像リングインターフェース4(1043)に出力する。
【0040】
タイルバス(1048)には上記ブロックに加え、以下の機能ブロックが接続される。レンダリング部インターフェース(1050)、画像入力インターフェース(1051)、画像出力インターフェース(1052)、多値化処理部(1053)、2値化処理部(1054)、色空間変換部(1055)、画像回転部(1056)、解像度変換部(1057)。画像一時保管部(1058)。また、図中のタイルバス(1048)はバス・コントローラも含む。
【0041】
レンダリング部インターフェース(1050)は、後述するレンダリング部により生成されたビットマップイメージを入力するインターフェースである。レンダリング部とレンダリング部インターフェースは、一般的なビデオ信号(1059)にて接続される。レンダリング部インターフェースは、タイルバス(1048)に加え、メモリバス(1060)、レジスタ設定バス(1049)への接続を有し、入力されたラスタ画像をレジスタ設定バスを介して設定された、所定の方法によりタイル画像への構造変換をすると同時にクロックの同期化を行い、タイルバス(1048)に対し出力を行う。
【0042】
画像入力インターフェース(1051)は、スキャナからのスキャン画像データを入力とし、タイル画像への構造変換及び、クロックレートの変更を行い、画像処理部(1041)へと出力する。画像出力インターフェース(1052)は、タイルバスからのタイル画像データを入力とし、ラスター画像への構造変換及び、クロックレートの変更を行い、ラスター画像をプリンタ用画像処理部(1061)へ出力する。
【0043】
画像回転部1(1056)は画像データの回転を行う。 画像回転部2(1057)は画像データの回転を行う。解像度変換部2(1055)は画像の解像度の変換を行う。2値化処理部(1054)は、多値(カラー及びグレースケール)画像を2値化する。多値化処理部(1053)は、2値画像を多値データへ変換する。画像一時保管部(1058)は、受信した画像データを内部の記憶部に一旦記憶し、記憶し終わると直ちに、前記受信したデータの他ブロックへの送信を行う。
【0044】
外部バスインターフェース部(1062)は、画像リングインターフェース3、4、コマンド処理部、レジスタ設定バスを介し、CPU(1006)により発行された書き込み・読み出し要求を外部バス3(1063)に変換出力するバスブリッジである。外部バス3(1063)は、本実施形態では、プリンタ用画像処理部(1061)、スキャナ用画像処理部(1064)に接続されている。
【0045】
メモリ制御部(1065)は、メモリバス(1059)に接続され、各画像処理部の要求に従い、あらかじめ設定されたアドレス分割により、画像メモリ1及び2(1066)に対して、画像データの書き込み・読み出し、必要に応じてリフレッシュ等の動作を行う。本実施形態では、画像メモリにSDRAMを用いた例を示した。
【0046】
スキャナ用画像処理部(1064)では、画像入力デバイスであるスキャナ(1002)によりスキャンされた画像データを補正画像処理する。プリンタ用画像処理部(1061)では、プリンタ出力のための補正画像処理を行い、結果をプリンタ(1003)へ出力する。レンダリング部(1067)は、PDLコードもしくは、中間ディスプレイリストをビットマップイメージに展開する。
〔データパケットの説明〕
次に、本実施形態におけるパケットフォーマットについて詳しく説明する。前述したコントローラユニット(1001)内では、画像データ、及び、CPU(1006)によるコマンド、各ブロックからの割り込み情報は、パケット化された形式で転送を行う。図3は画像データをパケット化したデータパケットを詳しく表した図である。本実施形態では、1ページの画像データを32画素×32画素のタイル画像単位(3001)の画像データに分割して取り扱う。このタイル単位の画像データ(3002)に、必要なヘッダ情報(3003)、及び画像特性情報Z(3004)を付加してデータパケットとする。
【0047】
以下にヘッダ情報(3003)に含まれる情報について説明する。パケット・タイプはヘッダ情報(3003)内のPcktType(3005)で区別される。PcktType(3005)にはリピートフラグが含まれており、データパケットの画像データが1つ前に送信したデータパケットの画像データと同一の場合、リピートフラグをセットする。ChipID(3006)は、パケットを送信する際の、ターゲットとなるチップのIDを示す。ImageType(3007)は、画像データのイメージタイプ(例えば白黒の2値データ、または白黒の8itデータであるといったタイプ)を示す。PageID(3008)はページ単位でのIDを示しており、JobID(3009)はソフトウェアで管理するためのIDである。タイル番号はY方向の座標(3010)と、X方向の座標(3011)の組み合わせでYnXnで表される。
【0048】
データパケットは画像データが圧縮されている場合と非圧縮の場合がある。本実施形態では、圧縮アルゴリズムとして、多値カラー(多値グレースケールを含む)画像にはJPEGを、2値画像の場合にはパックビッツを採用した例を示した。また、圧縮/非圧縮の区別はCompressFlag(3018)で示される。
【0049】
ProcessInstruction(3012)は左詰で処理順に、各画像処理ブロックのID及び処理モードを設定し、各画像処理ブロックは、処理後にProcessInstruction(3012)内のデータを左に8bitシフトする。ProcessInstruction(3012)は、各画像処理ブロックのIDであるUnitID(3020)と、処理モードであるMode(3021)の組が8組格納されている。これにより1つのパケットは連続して8つの処理ブロックで処理を行うことが可能である。
【0050】
PacketByteLength(3013)はパケットのトータルバイト数を示す。ImageDataByteLength(3016)は画像データのバイト数、ZDataByteLength(3017)は画像特性情報Zのバイト数を表し、ImageDataOffset(3014)、ZDataOffset(3015)はそれぞれのデータのパケットの先頭からのオフセットを表している。
〔データパケット転送の説明〕
次に本実施形態の画像処理装置の画像処理部におけるデータ転送方法を詳しく説明する。本実施形態では画像処理部内の画像データも前述のようにパケット化された状態で取り扱われる。
【0051】
タイルバス(1048)はバス・コントローラを備えたクロスバスイッチであり、マスタの画像処理部とターゲットの画像処理部間のアービトレーションを行ってバスを接続する。ここで、マスタの画像処理部、ターゲットの画像処理部とは、画像処理機能を有する各処理ブロック(1053)〜(1058)の中に含まれる任意の2つの処理ブロックである。
【0052】
マスタとなる画像処理部とターゲットとなる画像処理部の双方ともが異なるブロック同士を接続する場合は、複数のパスを同時に接続することが可能で、同時に複数のパスでパケット転送を行うことが可能である。しかし、マスタは異なるがターゲットが重なってしまった場合、例えば、1つのパスが2値化部(1053)→解像度変換部(1057)であり、もう一方のパスが多値化部(1053)→解像度変換部(1057)である場合などは、それらのパスを同時に接続することはできない。この場合、一方のマスタとターゲットを接続し、ひとつのパケットの転送が完了してから、別のマスタに切り替え、パケットの転送を行う。この場合の各マスタの接続は、予め決められた順番に接続する。
【0053】
各画像処理部はデータを受信した後、データ処理を行い、処理を終了したデータから順次のターゲットとなる画像処理部へと送信する。回転処理部、2値化処理部(例えば、スクリーンによる2値化処理)は、1パケットを受信すれば、直ちに処理し、送信が可能である。例として、図4にパケットを2値化処理部(1054)と画像回転部(1056)で処理を行う場合の時間的な処理の流れを示す。
〔スキャナ用画像処理ブロックの概要説明〕
次に、本実施形態におけるスキャナ用画像処理部について詳細に説明する。図5は図2に示されるスキャナ用画像処理部(1064)の内部ブロックを表した図である。
【0054】
スキャナより入力された画像(R、G、B)は入力I/F部(501)で画像処理ブロックのクロック同期に周波数変換される。スキャナが3ラインセンサーだった場合、RGB間でのライン間遅延が存在するので、その場合はライン間遅延補正部(502)で各色のライン間の遅延が補正される。
【0055】
副走査オフセット補正部(503)では、光学系の色収差などによる副走査方向のオフセットの補正を行う。
【0056】
504の画像特性判定部では、原稿の種類をもとに画像データのエッジ検出等を行って、入力される画像の文字の有無を判定する。また、画像データの彩度を判定することで有彩色画像か無彩色画像であるか(色の有無)を判定する。そして判定結果に基づき、RGBの画像データとともに、特性情報Zを出力する。
【0057】
ガンマ補正部(505)及び入力ダイレクトマッピング処理部(506)では、スキャナの入力特性に従って、画像データを補正し出力する。例えば、ガンマ補正部(505)では各色毎にダイナミックレンジを補正し、ダイレクトマッピング処理部(506)では、スキャナの色味を補正する。
【0058】
ダイレクトマッピング処理部(506)より出力された画像はMTF補正部(507)と特定画像判定部(512)に入力される。MTF補正部(507)では主走査方向の光学系の開口数や色収差の補正を行う演算処理を施す。特定画像判定部(512)では、有価証券類など法律上で印刷することを禁じられている画像データをパターンマッチングなどにより判別する。
【0059】
空間フィルター処理部(508)入力画像に対し、エッジ強調やスムージングなどの空間フィルター処理を実施する。フィルター処理は、前述の画像特性判定部(512)の判定結果に応じて、適応的に行われる。例えば入力画像が文字と判定された場合は、エッジが強調され、写真などの連続階調画像と判定された場合は、スムージングされる。
【0060】
ヒストグラム算出部(509)では入力された画像のヒストグラムを求める他、有彩のRGB入力画像を無彩色のND画像に変換する。トリミング/マスキング部(510)は入力画像データの枠消しやブック枠消しといった、印字画像領域の加工を行う。出力I/F部(511)ではスキャナ用画像処理クロックからシステム・クロック同期へ画像データ及び特性情報Zの周波数変換を行って出力する。
〔画像入力インターフェース部の説明〕
図6に画像入力インターフェース部の内部ブロック図を示す。601はラスターデータ制御部であり、スキャナ用画像処理部から入力された画像データ及び画像特性情報Zをライン毎にラスターデータバッファ602に書き込む。メモリインターフェース部(603)は図2のメモリバス(1060)を介して、メモリ制御部(1065)とハンドシェークして画像メモリ1又は2へアクセス可能になったタイミングでラスターデータバッファ内の画像データを読み出し、画像メモリ1または2に蓄積する。
【0061】
また、メモリインターフェース部(603)はタイルデータ制御部(606)よりデータ読み出しが要求されると、メモリ制御部(1065)とハンドシェークして、画像メモリ1又は2に蓄積されているラスターデータ中から32画素×32画素のタイルデータを形成するために必要な画像データを読み出し、タイルデータバッファに格納する。
【0062】
タイルデータ制御部(606)ではヘッダ情報生成部(605)でレジスタ設定バス経由で生成されたヘッダ情報を生成する。図3に従ってヘッダ情報生成部(605)で生成されるヘッダの一例について説明する。
【0063】
まず、PcktType(3005)であるが画像入力インターフェース部(1051)からは、画像データしか送出されないので、画像データのタイプを指定する。また、通常はリピートフラグもセットしない。ChipID(3006)だが、画像入力インターフェース部は画像処理部のいずれかがターゲットになるので、画像処理部に割り付けられているIDをセットする。ImageType(3007)は通常RGBの8bit入力を指定する。ページID(3008)及びJobID(3009)はその時読み込まれたページ及びJobの値をセットする。Y及びX方向の座標は呼び出したデータの座標をセットする。ProcessInstruction(3012)には、処理させたい画像処理ブロックのIDをセットする。PacketByteLength(3013)、 ImageDataByteLength(3016)、 ZdataByteLength(3017)はパケット、画像データ、画像特性情報のバイト数をセットする。通常、画像入力インターフェース部は画像圧縮されていないので、画像データのバイト数と画像特性情報のバイト数は32画素×32画素分のデータ量固定の値がセットされる。PacketByteLength(3013)は画像データと画像特性情報データより決定されるデータ長である。
【0064】
タイルデータ制御部(606)はヘッダ情報生成部(605)よりヘッダ情報、タイルデータバッファ(604)より画像データを受け取り、データをパケット化するとともにタイルバス(1048)を介して転送先の画像処理部とハンドシェークして、転送先がデータ受付可能になったタイミングでタイルバス上へデータを送出する。転送されるデータ量はヘッダ部にセットされているPacketByteLength(3013)により決定される。
【0065】
本実施形態の画像処理装置において、スキャナから入力されるデータの画像処理を行う場合、操作者は、文字/写真モードと、全面モードとを選択することができる。
【0066】
文字/写真モードとは、画像処理部が、各画素毎に付帯してくる画像特性情報に従って適応的に画像処理を変更するモードである。
【0067】
一方、全面モードとは、入力された画素が有している文字や写真といった画像種類に関係なく、ユーザーが故意に一律同じ画像処理を指定して画像処理を行うモードである。全面モードには、細かく分けると、文字モードや写真モードといったものが存在するが、本実施形態では、以降、これらをまとめて全面モードと呼ぶ。
【0068】
また、全面モードの場合は、スキャナ用画像処理及びプリンタ用画像処理は予め一意に設定されており、画像特性情報Zをスキャナ画像処理部(1064)から画像処理部(1041)、そしてプリンタ画像処理部(1061)に転送する必要がない。
従って、本実施形態では、画像入力インターフェース部(1051)から余計な画像特性情報Zを後段に転送しないようにするため、ZdataByteLength(3017)を0にセットする。ZdataByteLength(3017)が0であればPacketByteLength(3013)を少なくすることができ、全面モード時はより効率的なデータ転送を行うことができる。
【0069】
なお、ここで、ZdataByteLength(3017)を0にすることによりZデータ(3004)をマスクして後段に転送しないようにしたが、例えば、画像特性情報Zが画像入力インターフェース(1052)に入力されないようにする等して画像特性情報Zを削除し、後段に転送しないようにしてもよい。
【0070】
図7にスキャナから画像を読み込んでプリントするときの画像入力インターフェース(1051)における処理のフローチャートを示す。なお、本フローチャートのステップS701〜S703の処理は、画像入力インターフェース内にあるCPUにより制御されている。S704は後述するようにメインCPUも含めて制御されるステップである。また、ここで、内部CPUの制御に必要な設定情報は、同様に画像入力インターフェース内にある内部レジスタに記憶されている。
【0071】
まず、複写開始指示が出されると、セットされている処理モードが全面モードであるか否かを判定する(S701)。ここで、判定されるべき処理モードは、CPU(1006)により、操作部(1032)等からの設定入力情報に基づいて画像入力インターフェース内のレジスタに予め設定されている。
【0072】
ステップS701において、処理モードが全面モードであると判定された場合、ヘッダ情報生成部(605)はZdataByteLength(3017)を0にセットする(S702)。
【0073】
そして、ProcessInstruction(3012)等、画像処理パラメータをヘッダに設定し(S703)、スキャナ(1002)により読み取られた画像データとスキャナ画像処理部(1064)により生成された画像特性情報Zからパケットを生成し、画像処理部(1041)における画像処理を開始する(S704)。
【0074】
一方、ステップS701において、全面モードでないと判断された場合、ZdataByteLengthに実データ長を設定した後(S705)、画像処理パラメータをヘッダに設定し(S703)、画像処理部(1041)における画像処理を開始する(S704)。
〔スキャン/プリント処理〕
ステップS704のスキャン/プリント処理について具体的に説明する。本実施形態の画像処理装置においてスキャン/プリント処理(複写処理)を行う場合、入力された画像データは▲1▼スキャナ(1003)→▲2▼スキャナ用画像処理部(1064)→▲3▼画像処理部(1041)→▲4▼システム制御部(2150)→▲5▼RAM(1021)→▲6▼システム制御部(2150)→▲7▼画像処理部(1041)→▲8▼プリンタ用画像処理部(1061)→▲9▼プリンタ(1003)という転送経路をとる。
【0075】
この転送経路において、▲3▼画像処理部(1041)、▲7▼画像処理部(1041)では、画像処理ブロック(1053)〜(1057)を用いて、パケットデータに様々な画像処理を施すことができる。タイル画像を処理する際はヘッダのProcessInstruction(3012)等が参照される。
【0076】
▲7▼画像処理部(1041)→▲8▼プリンタ用画像処理部(1061)の際は、画像出力インターフェースにおいて、各タイルデータがラスターデータに展開された後結合され、ページ単位の画像としてプリンタ用画像処理部(1061)へ出力される。また、各画像特性情報Zも、対応するラスターデータとともに出力される。以下、画像特性情報Zに基づき画像データの特性補正を行うプリンタ画像処理部(1061)について説明する。
〔プリンタ用画像処理ブロックの概要説明〕
次に、ステップS704で実行される、本発明の実施形態におけるプリンタ用画像処理部(1061)の処理について詳細に説明する。
【0077】
図8にプリンタ用画像処理部の構成を示す。図1の画像処理部(1041)より出力された画像データRGB(またはCMYK)はプリンタ画像処理部(801)、(802)にそれぞれ入力される。プリンタ画像処理部は内部にそれぞれ2色分の画像処理ブロックを備えており、各色毎にプリンタエンジンを備えるタンデムエンジンプリンタ(1003)からの画像要求に応じて、それぞれのブロックが各プリンタエンジンに同期して動作できるようになっている。
【0078】
図9はプリンタ画像処理部801、802内のブロック図を示す。内部は大きく2系統に分かれており、2色分のプリンタエンジンに対応した画像データを生成する。
【0079】
901、902は入力I/F部であり、システムより入力される画像データをプリンタ用画像処理クロック同期に周波数変換する。903、904は下地除去及びND変換部であり、画像特性情報Zに応じて、入力画像データの背景色を飛ばしたり、RGBの有彩色データを無彩色のNDデータに変換する。905、906は輝度濃度変換部であり、画像特性情報Zに応じて入力データの輝度濃度変換を行う。
【0080】
907、908はダイレクトマッピング処理部であり、画像特性情報Zに応じてRGB入力データをプリンタエンジンのC/M/Y/Kの各色成分への変換を行う。909、910は色バランス補正部であり、画像特性情報Zに応じて出力画像の色味の微調整などを行う。913〜918は出力ガンマ補正部であり、出力される画像のダイナミックレンジやトーンカーブの補正を行う。本実施形態では1色につき、A〜Cの3種類のガンマ補正を同時に行って出力する。
【0081】
919〜924は中間調処理部であり、画像データを量子化して出力画像の階調変換を行っている。本実施形態では、プリンタ用画像処理部への入力8bitデータを4bitデータに変換する。中間調処理方法としては、一般にスクリーン処理や誤差拡散処理などが広く知られているが、本実施形態では各色とも任意の3種類の中間調処理を行うようになっている。
【0082】
925、926は中間調処理選択部であり、前述の3種類の中間調処理部で処理された出力画像を画像特性情報Zに応じて最適な処理結果を選択するようになっている。927、928はスムージング処理部であり、文字エッジ等のがたつきを軽減するパターンマッチング処理を行っている。929、930は特定情報付加部であり、出力画像データ中に出力機器を特定できるような画像情報を重畳する処理を行う。931は出力選択部であり、前述の2系統の画像処理部で処理されたデータをどちらのプリンタエンジンに出力するかを切り替えられるようになっている。
【0083】
932〜935はドラム間遅延制御部及びドラム間遅延メモリである。前述の入力I/F部から出力選択部までは、図1の画像処理部1041から出力された画像データが同時刻に4つの画像処理部で処理されている。ドラム間遅延制御部では画像処理部1041から出力され、プリンタ用画像処理部で処理された画像データを、プリンタエンジンからの出力要求があるまでドラム間遅延メモリに蓄積する。こうすることによって、各プリンタエンジンに同期して画像データを出力することができる。936、937は出力I/F部であり、プリンタI/Fクロックに同期して画像を出力するための周波数変換を行う。
【0084】
本実施形態ではタンデムエンジンのプリンタに対応するプリンタ用画像処理部について説明しているが、本発明の適用範囲は本実施形態に限定されるものではなく、シングルエンジン用の画像処理部の構成でも構わないし、1つの画像処理部に4色分の画像処理ブロックを備えていても構わない。
【0085】
以上説明したように、本実施形態では、画像特性情報を必要としない全面処理モードである場合、画像入力インターフェースが、画像特性情報Zを付加しないパケットデータを画像処理部へ入力するようにした。これにより、不必要な情報が付加されないパケットデータを、後段の画像処理において転送することができ、データ転送の効率が向上する。
【0086】
また、画像特性情報のデータ長を0とする旨を記載したパケットデータを入力することにより、後段の画像処理では、ヘッダ情報を確認するといった簡単かつ迅速な処理を行うのみで、不必要な情報を無視してデータを転送させることができる。
(他の実施形態)
前述の実施形態においては、動作モードが全面であるときに画像特性情報のデータ長を0に固定していた。しかし、システムの動作モードをさらに細かく分類し、画像特性情報中の特定bitを固定にするようにしてデータ長を段階的に減らすような形態にすることで、さらに高精細かつ高効率な画像処理を行う画像処理装置を提供できる。
【0087】
この処理の一例として、全面モードを細分化し、画像種類(文字、写真)、画像色(カラー、モノクロ)の2つにした場合のフローチャートを、図10に示す。
【0088】
ステップS1001、ステップS1002、及びステップS1004の判定条件により、4パターンに処理モードを分けて、夫々のモードについて最も適した画像特性情報Zを付加するようにしている。
【0089】
図10において、S1001→S1002→S1003→S703→S704の処理手順、及びS1001→S1004→S1005→S703→S704の処理手順は上記実施形態で述べた処理と同様なものである。一方、S1001→S1002→S1006→S703→S704の処理手順は画像種類に関してのみ全面モードであるので、画像特性情報Zから画像種類情報のみを除いている。また、S1001→S1004→S1007→S703→S704の処理手順は画像色に関してのみ全面モードであるので、画像特性情報Zから画像色情報のみを除いている。
【0090】
さて、以上の実施形態のようなプリンタ画像処理部(1061)に限らず、タイル画像処理を行う画像処理部(1041)が画像特性情報を必要とする場合もある。したがって、画像処理部(1041)が画像特性情報を必要とする処理モードであるか否かに応じて、上記2つの実施形態と同様の処理(図7、図10)を行っても良い。
【0091】
例えば、ステップS704に関して説明した、転送経路▲3▼、▲7▼等のタイル圧縮部(1047)やタイル伸張部(1044)で実行できる圧縮/伸張処理に、画像特性情報を利用することができる。すなわち、上記写真/文字モードの場合、転送経路▲3▼において、タイル圧縮部(1047)は各パケットデータに付加される画像特性情報Zを参照し、各タイルが写真か文字かを判定してタイル毎に圧縮率の高低を決めることができる。一方、上記全面モードでは、予め画像の種類が決まっているので、全てのパケットデータを同じ圧縮率で圧縮することになる。
【0092】
また、上記画像特性情報Zは圧縮/伸張処理にのみでなく、例えば、転送経路▲3▼のとき、2値化部(1054)において画像データを2値化する場合、パケットデータの画像が文字か写真かに応じて、2値処理の種別を変更することができる。以上説明したように、画像特性情報Zを画像処理部において用いる場合においても、同様の効果を得ることができる。
【0093】
以上説明してきたが、上記実施形態に限らず、画像データに付随させて画像特性情報を転送できる構成であれば、他の装置やフォーマットであっても、本発明は適用可能であることはいうまでもない。
【0094】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、特性処理の処理モードが画像特性情報を必要としない処理モードである場合、画像特性情報が付加されていない分割画像を画像処理手段へ入力することにより、特性処理に不必要な情報が分割画像に付加されないので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる。
【0095】
また、特性処理において画像特性情報を必要としない場合、画像特性情報を無効にする旨の情報を属性情報に含むパケットデータを画像処理手段へ入力することにより、不必要な情報が画像処理時に無視できるので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる。
【0096】
また、特性処理における処理モードに応じて、分割画像に付加する画像特性情報の情報量を変更することにより、必要な情報だけ分割画像に付加することができるので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる。
【0097】
また、分割画像の画像処理における処理モードが画像特性情報を必要としない処理モードである場合、画像特性情報が付加されていない分割画像を画像処理手段へ入力することにより、特性処理に不必要な情報が分割画像に付加されないので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置を含んだ、ネットワークシステム全体の構成図である。
【図2】本実施形態における画像処理装置(2001)の全体構成図である。
【図3】画像データをパケット化したデータパケットを詳しく表した図である。
【図4】パケット処理を複数の処理ブロックで行う場合の時間的な処理の流れを示す。
【図5】図2に示されるスキャナ用画像処理部(1064)の内部ブロックを表した図である。
【図6】画像入力インターフェース部の内部ブロック図を示す。
【図7】スキャナから画像を読み込んでプリントするときの画像入力インターフェース(1051)における処理のフローチャートである。
【図8】プリンタ用画像処理部の構成を示す図である。
【図9】プリンタ画像処理部801、802内のブロック図である。
【図10】システムの動作モードをさらに細かく分類した場合の、画像入力インターフェース(1051)における処理のフローチャートである。
【図11】パケット処理を行う画像処理装置を示す図である。
【符号の説明】
1002 スキャナ
1003 プリンタ
1041 画像処理部
1051 画像入力インターフェース
1052 画像出力インターフェース
1061 プリンタ用画像処理部
1064 スキャナ用画像処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像特性情報に基づき画像処理を行う画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、CPUの高速化、ICメモリやハードディスクの大容量化が進み、画像処理装置で扱うデータ量は増大している。それに伴い、画像処理装置内部のブロック間を伝達するデータ量も増大している。
【0003】
大量のデータを処理する代表的な装置として、デジタル複写機やプリンタ等の画像処理装置を例にとって従来の技術を説明する。この種の画像処理装置では、一般的に画像データの記憶や処理のためのCPU、ICメモリ、ハードディスクの部分と、CPUでは要求される時間で処理しきれない画像処理を実現するためのハードウェア部分とに分けられる。前者の部分は一般のコンピュータと共通な構成なので、コンピュータと同じアーキテクチャが利用され、それに後者の部分が付加された形をとる。また、画像処理においては、ひとつの画像データに対して複数の処理が施されるのが一般的である。例えば、多値の画像データに対して色空間処理、解像度変換(変倍)処理、回転処理、二値化処理を連続して施すことも考えられる。
【0004】
図11は、近年、本出願人により提案されている画像処理装置における画像処理ハードウェア部を簡単に示したブロック図であり、その詳細は特開2002−008002号公報等に開示されている。CPU(1101)及び1101に接続されるメモリ(1102)はコンピュータ等と同様に本画像処理装置を制御するユニットである。画像処理部(1103)〜(1104)は、CPU(1101)にバス(1108)を介して接続されており、多値化処理ブロック(1103)、二値化処理ブロック(1104)、色空間変換処理ブロック(1105)、回転処理ブロック(1106)、解像度変換処理ブロック(1107)から構成される。画像データはCPU(1101)からパケット化されて送出され、受信した画像処理でそれぞれの画像処理を施される。
【0005】
上記画像処理装置が取り扱う画像データは1画像のデータ量が非常に大きいため、各画像処理ブロック1103〜1107が処理しやすいように、それを所定の大きさ、例えば32画素×32画素に分割する。(この32×32単位のデータをタイルと呼ぶ。)各画像処理ブロックの処理はタイル単位で実施されるが、CPU−画像処理部間で送受されるデータには、画像処理を行うに際し必要な情報をヘッダ情報として付加されており、ヘッダ情報と画像データとを一組にしたものが実際のデータ送受信の単位となっている(このデータをパケットと呼ぶ)。
【0006】
このパケットのヘッダ部に、画像処理の内容毎にどのブロックをどのような順番で通して処理していくかという伝達経路情報を付加しておくことで、CPU(1101)からパケット・バス(1108)に送出すると、パケットはヘッダ部内で指定された順で画像処理ブロックを経由し、画像データに所望の処理が施される。この時、互いの伝達経路情報内に同じ画像処理ブロックが指定されている状態が考えられる。この場合は、該当ブロックへのパケットの到達順に処理が行われる。
【0007】
パケットでデータを取り扱うことにより、複数の互いに異なる伝達経路情報すなわち異なる画像処理モードを持ったパケットを画像処理部で同時期に処理することが容易に可能である。前述の画像処理装置を備えたシステムの中でも特に、同時刻に異なる画像データの画像処理を要求される同時動作と呼ばれる状態が頻繁に発生する、MFP(マルチファンクションペリフェラル)のようなシステムでは、このようなパケットを用いたデータ処理が有効な方法である。
【0008】
一方、MFPでは、画像中に文字のあるデータや写真のあるデータなどスキャナから読み込まれる原稿の種類に応じて各画像データの特徴を分析し、その特性に応じて適応的に画像処理を施すことが一般的である。従って、画像データを転送する際には、そのような特性情報も同時に画像処理装置に転送する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
MFPから入力された画像をより精細に処理するためには、各パケットデータに前述の特性情報をより多く持たせる方が効果的である。しかしながら、特性情報の情報量が増えるとそれだけデータ転送に時間がかかることになり、非効率となる。
【0010】
本発明は上述した問題点を解決するためのものであり、特性処理の処理モードが画像特性情報を必要としない処理モードである場合、画像特性情報が付加されていない分割画像を画像処理手段へ入力することにより、特性処理に不必要な情報が分割画像に付加されないので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
また、特性処理において画像特性情報を必要としない場合、画像特性情報を無効にする旨の情報を属性情報に含むパケットデータを画像処理手段へ入力することにより、不必要な情報が画像処理時に無視できるので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0012】
また、特性処理における処理モードに応じて、分割画像に付加する画像特性情報の情報量を変更することにより、必要な情報だけ分割画像に付加することができるので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0013】
また、分割画像の画像処理における処理モードが画像特性情報を必要としない処理モードである場合、画像特性情報が付加されていない分割画像を画像処理手段へ入力することにより、特性処理に不必要な情報が分割画像に付加されないので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理装置であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された分割画像を処理する画像処理手段と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段により処理された画像の特性補正を行う特性処理手段と、前記特性処理手段が従う処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定手段とを有し、前記判定手段により前記処理モードであると判定された場合、前記入力手段は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の画像処理装置は、所定の原画像を分割した分割画像に基づくパケットデータの処理を行う画像処理装置であって、前記分割画像の属性情報と画像特性情報とを前記分割画像に付加して得られるパケットデータを入力する入力手段と、前記属性情報に従い前記パケットデータを処理する画像処理手段と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段により処理された画像の特性補正を行う特性処理手段とを有し、前記特性処理手段が前記画像特性情報を必要としない場合、前記入力手段は、前記画像特性情報を無効にする旨の情報を前記属性情報に含むパケットデータを入力することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の画像処理装置は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理装置であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された分割画像を処理する画像処理手段と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段により処理された画像の特性補正を行う特性処理手段と、前記特性処理手段が従う処理モードを判定する判定手段とを有し、前記入力手段は、前記判定手段により判定された処理モードに応じて、前記分割画像に付加する前記画像特性情報の情報量を変更することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の画像処理装置は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理装置であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を入力する入力手段と、前記画像特性情報に基づき前記入力手段により入力された分割画像を処理する画像処理手段と、前記画像処理手段による処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定手段とを有し、前記判定手段により前記処理モードであると判定された場合、前記入力手段は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする。
【0018】
また、本発明の画像処理方法は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を前記画像処理手段へ入力する入力工程と、前記画像処理手段に入力された分割画像を処理する画像処理工程と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理工程において処理された画像の特性補正を行う特性処理工程と、前記特性処理工程が従う処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定工程とを有し、前記判定工程において前記処理モードであると判定された場合、前記入力工程は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする。
【0019】
また、本発明の画像処理方法は、所定の原画像を分割した分割画像に基づくパケットデータの処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、前記分割画像の属性情報と画像特性情報とを前記分割画像に付加して得られるパケットデータを前記画像処理手段へ入力する入力工程と、前記属性情報に従い前記画像処理手段へ入力されたパケットデータを処理する画像処理工程と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理工程において処理された画像の特性補正を行う特性処理工程とを有し、前記特性処理工程が前記画像特性情報を必要としない場合、前記入力工程は、前記画像特性情報を無効にする旨の情報を前記属性情報に含むパケットデータを入力することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の画像処理方法は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を前記画像処理手段へ入力する入力工程と、前記画像処理手段へ入力された分割画像を処理する画像処理工程と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理工程において処理された画像の特性補正を行う特性処理工程と、前記特性処理工程が従う処理モードを判定する判定工程とを有し、前記入力工程は、前記判定工程において判定された処理モードに応じて、前記分割画像に付加する前記画像特性情報の情報量を変更することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の画像処理方法は、所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、画像特性情報を付加した前記分割画像を前記画像処理手段へ入力する入力工程と、前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段へ入力された分割画像を処理する画像処理工程と、前記画像処理工程による処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定工程とを有し、前記判定工程において前記処理モードであると判定された場合、前記入力工程は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔ネットワークシステムの概要説明〕
図1は本発明に係る画像処理装置を含んだ、ネットワークシステム全体の構成図である。
【0023】
2001は本発明の画像処理装置を適用した、一般にデジタル複合機と呼ばれる装置であり、スキャナとプリンタから構成され、スキャナから読み込んだ画像をローカルエリアネットワーク(2002)(以下LAN)に流したり、LANから受信した画像をプリンタによりプリントアウトできる。また、スキャナから読み込んだ画像を図示しないFAX送信手段により、PSTNまたはISDN(2003)に送信したり、PSTNまたはISDNから受信した画像をプリンタによりプリントアウトできる。
【0024】
2004はデータベースサーバで、本発明の装置(2001)により読み込んだ2値画像及び多値画像をデータベースとして管理する。2005はデータベースサーバ(2004)のデータベースクライアントで、データベース(2004)に保存されている画像データを閲覧/検索等できる。2006は、電子メールサーバで、本発明の装置(2001)により読み取った画像を電子メールの添付として受け取ることができる。2007は電子メールクライアントで、電子メールサーバ(2006)の受け取ったメールを受信し、閲覧したり、電子メールを送信したりすることが可能である。WWWサーバ(2008)はHTML文書をLANに提供するサーバで、本発明の装置(2001)により、WWWサーバから提供されるHTML文書をプリントアウトできる。2006は各ネットワーク機器へのアクセスに用いられるDNSサーバである。
【0025】
ルータ(2009)はLAN(2002)をインターネット、イントラネット(2010)と連結させる。インターネット、イントラネットに、前述したデータベースサーバ(2004)、WWWサーバ(2008)、電子メールサーバ(2006)、本発明の装置(2001)と同様の装置が、それぞれ2011、2012、2013として連結している。一方、本発明の装置(2001)は、PSTNまたはISDN(2003)を介して、FAX装置(2014)と送受信可能になっている。また、LAN(2002)上にプリンタ(2015)も連結されており、本発明の装置(2001)により読み取った画像をプリントアウト可能なように構成されている。
〔画像処理装置の概要説明〕
図2に、本実施形態における画像処理装置(2001)の全体構成図を示す。コントローラユニット(1001)は画像入力デバイスであるスキャナ(1002)や画像出力デバイスであるプリンタ(1003)と接続し、一方ではLAN(1004)や公衆回線(WAN)(1005)と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力、PDLデータのイメージ展開を行うためのコントローラである。
【0026】
システム制御部(2150)において、CPU(1006)はシステム全体を制御するプロセッサである。本実施形態では2つのCPUを用いた例を示す。これら2つのCPU(1006)は、共通のCPUバス(1007)に接続され、さらに、システムバスブリッジ(1008)に接続される。
【0027】
システムバスブリッジ(1008)はバススイッチであり、CPUバス(1007)、RAMコントローラ(1009)、ROMコントローラ(1010)、IOバス1(1011)、サブバススイッチ(1012)、IOバス2(1013)、画像リングインターフェース1(1014)、画像リングインターフェース2(1015)が接続される。
【0028】
サブバススイッチ(1018)は、第2のバススイッチであり、画像DMA1(1016)、画像DMA2(1017)、フォント伸張部(1018)、ソート回路(1019)、ビットマップトレース回路(1020)が接続され、これらのDMAから出力されるメモリアクセス要求を調停し、システムバスブリッジ(1008)への接続を行う。
【0029】
RAM(1021)はCPU(1006)が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもあり、RAMコントローラ(1009)により制御される。本実施形態では、ダイレクトRDRAMを採用する例を示す。ROM(1022)はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されており、ROMコントローラ(1010)により制御される。
【0030】
画像DMA1(1016)は、画像圧縮部(1023)に接続し、レジスタアクセスリング(1024)を介して設定された情報に基づき、画像圧縮部(1023)を制御し、RAM(1021)上にある非圧縮データの読み出し、圧縮、圧縮後データの書き戻しを行う。本実施形態では、JPEGを圧縮アルゴリズムに採用している。画像DMA2(1017)は、画像伸張部(1025)に接続し、レジスタアクセスリング(1024)を介して設定された情報に基づき、画像伸張部(1025)を制御し、RAM(1021)上にある圧縮データの読み出し、伸張、伸張後データの書き戻しを行う。本実施形態では、JPEGを伸張アルゴリズムに採用している。
【0031】
フォント伸張部(1018)はLANコントローラ(1026)等を介し、外部より転送されるPDLデータに含まれるフォントコードに基づき、ROM(1022)もしくは、RAM(1021)内に格納された圧縮フォントデータの伸張を行う。本実施形態では、FBEアルゴリズムを採用した例を示した。ソート回路(1019)は、PDLデータを展開する段階で生成されるディスプレイリストのオブジェクトの順番を並び替える回路である。ビットマップトレース回路(1020)は、ビットマップデータより、エッジ情報を抽出する回路である。
【0032】
IOバス1(1011)は、内部のIOバスの一種であり、標準バスであるUSBバスのコントローラ、USBインターフェース(1027)、汎用シリアルポート(1028)、インタラプトコントローラ(1029)、GPIOインターフェース(1030)が接続される。IOバス1(1011)には、バスアービタ(図示せず)が含まれる。操作部インターフェース(1031)は、操作部(1032)のインターフェース部で、操作部(1032)に表示する画像データを操作部(1032)に対して出力する。また、操作部(1032)から本システム使用者が入力した情報を、CPU(1006)に伝える役割をする。
【0033】
IOバス2(1013)は、内部のIOバスの一種であり、汎用バスインターフェース1及び2(1033)と、LANコントローラ(1026)が接続される。IOバス2(1013)には、バスアービタ(図示せず)が含まれる。汎用バスインターフェース(1033)は、2つの同一のバスインターフェースからなり、標準IOバスをサポートするバスブリッジである。本実施形態では、PCIバス(1035)を採用した例を示した。HDD(1035)はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データを格納する。ディスクコントローラ(1036)を介して一方のPCIバス(1034)に接続される。
【0034】
LANコントローラ(1026)は、MAC回路(1037)、PHY/PMD回路(1038)を介しLAN(1004)に接続し、情報の入出力を行う。モデム(1039)は公衆回線(1005)に接続し、情報の入出力を行う。
【0035】
次に、画像処理部(1041)について説明する。画像リング(1040)は、一対の単方向接続経路の組み合わせにより構成される。画像リング(1040)は、画像処理部(1041)内で、画像リングインターフェース3(1042)、及び画像リングインターフェース4(1043)を介し、タイル伸張部(1044)、コマンド処理部(1045)、ステータス処理部(1046)、タイル圧縮部(1047)に接続される。
【0036】
タイル伸張部(1044)は、画像リングインターフェースへの接続に加え、タイルバス(1048)に接続され、画像リングより入力された圧縮後の画像データを伸張し、タイルバス(1048)へ転送するバスブリッジである。本実施形態では、多値画像データにはJPEG、2値画像データにはパックビッツを伸張アルゴリズムとして採用した例を示す。
【0037】
タイル圧縮部(1047)は、画像リングインターフェースへの接続に加え、タイルバス(1048)に接続され、タイルバスより入力された圧縮前の画像データを圧縮し、画像リング(1040)へ転送するバスブリッジである。本実施形態では、多値画像データにはJPEG、2値画像データにはパックビッツを圧縮アルゴリズムとして採用した例を示す。
【0038】
コマンド処理部(1045)は、画像リングインターフェースへの接続に加え、レジスタ設定バス(1049)に接続され、画像リングを介して入力されたCPU(1006)より発行されたレジスタ設定要求を、レジスタ設定バスに接続される該当ブロックへ書き込む。また、CPU(1006)より発行されたレジスタ読み出し要求に基づき、レジスタ設定バスを介して該当レジスタより情報を読み出すし、画像リングインターフェース4(1043)に転送する。
【0039】
ステータス処理部(1046)は、各画像処理ブロックの情報を監視し、CPU(1006)に対してインタラプトを発行するためのインタラプトパケットを生成し、画像リングインターフェース4(1043)に出力する。
【0040】
タイルバス(1048)には上記ブロックに加え、以下の機能ブロックが接続される。レンダリング部インターフェース(1050)、画像入力インターフェース(1051)、画像出力インターフェース(1052)、多値化処理部(1053)、2値化処理部(1054)、色空間変換部(1055)、画像回転部(1056)、解像度変換部(1057)。画像一時保管部(1058)。また、図中のタイルバス(1048)はバス・コントローラも含む。
【0041】
レンダリング部インターフェース(1050)は、後述するレンダリング部により生成されたビットマップイメージを入力するインターフェースである。レンダリング部とレンダリング部インターフェースは、一般的なビデオ信号(1059)にて接続される。レンダリング部インターフェースは、タイルバス(1048)に加え、メモリバス(1060)、レジスタ設定バス(1049)への接続を有し、入力されたラスタ画像をレジスタ設定バスを介して設定された、所定の方法によりタイル画像への構造変換をすると同時にクロックの同期化を行い、タイルバス(1048)に対し出力を行う。
【0042】
画像入力インターフェース(1051)は、スキャナからのスキャン画像データを入力とし、タイル画像への構造変換及び、クロックレートの変更を行い、画像処理部(1041)へと出力する。画像出力インターフェース(1052)は、タイルバスからのタイル画像データを入力とし、ラスター画像への構造変換及び、クロックレートの変更を行い、ラスター画像をプリンタ用画像処理部(1061)へ出力する。
【0043】
画像回転部1(1056)は画像データの回転を行う。 画像回転部2(1057)は画像データの回転を行う。解像度変換部2(1055)は画像の解像度の変換を行う。2値化処理部(1054)は、多値(カラー及びグレースケール)画像を2値化する。多値化処理部(1053)は、2値画像を多値データへ変換する。画像一時保管部(1058)は、受信した画像データを内部の記憶部に一旦記憶し、記憶し終わると直ちに、前記受信したデータの他ブロックへの送信を行う。
【0044】
外部バスインターフェース部(1062)は、画像リングインターフェース3、4、コマンド処理部、レジスタ設定バスを介し、CPU(1006)により発行された書き込み・読み出し要求を外部バス3(1063)に変換出力するバスブリッジである。外部バス3(1063)は、本実施形態では、プリンタ用画像処理部(1061)、スキャナ用画像処理部(1064)に接続されている。
【0045】
メモリ制御部(1065)は、メモリバス(1059)に接続され、各画像処理部の要求に従い、あらかじめ設定されたアドレス分割により、画像メモリ1及び2(1066)に対して、画像データの書き込み・読み出し、必要に応じてリフレッシュ等の動作を行う。本実施形態では、画像メモリにSDRAMを用いた例を示した。
【0046】
スキャナ用画像処理部(1064)では、画像入力デバイスであるスキャナ(1002)によりスキャンされた画像データを補正画像処理する。プリンタ用画像処理部(1061)では、プリンタ出力のための補正画像処理を行い、結果をプリンタ(1003)へ出力する。レンダリング部(1067)は、PDLコードもしくは、中間ディスプレイリストをビットマップイメージに展開する。
〔データパケットの説明〕
次に、本実施形態におけるパケットフォーマットについて詳しく説明する。前述したコントローラユニット(1001)内では、画像データ、及び、CPU(1006)によるコマンド、各ブロックからの割り込み情報は、パケット化された形式で転送を行う。図3は画像データをパケット化したデータパケットを詳しく表した図である。本実施形態では、1ページの画像データを32画素×32画素のタイル画像単位(3001)の画像データに分割して取り扱う。このタイル単位の画像データ(3002)に、必要なヘッダ情報(3003)、及び画像特性情報Z(3004)を付加してデータパケットとする。
【0047】
以下にヘッダ情報(3003)に含まれる情報について説明する。パケット・タイプはヘッダ情報(3003)内のPcktType(3005)で区別される。PcktType(3005)にはリピートフラグが含まれており、データパケットの画像データが1つ前に送信したデータパケットの画像データと同一の場合、リピートフラグをセットする。ChipID(3006)は、パケットを送信する際の、ターゲットとなるチップのIDを示す。ImageType(3007)は、画像データのイメージタイプ(例えば白黒の2値データ、または白黒の8itデータであるといったタイプ)を示す。PageID(3008)はページ単位でのIDを示しており、JobID(3009)はソフトウェアで管理するためのIDである。タイル番号はY方向の座標(3010)と、X方向の座標(3011)の組み合わせでYnXnで表される。
【0048】
データパケットは画像データが圧縮されている場合と非圧縮の場合がある。本実施形態では、圧縮アルゴリズムとして、多値カラー(多値グレースケールを含む)画像にはJPEGを、2値画像の場合にはパックビッツを採用した例を示した。また、圧縮/非圧縮の区別はCompressFlag(3018)で示される。
【0049】
ProcessInstruction(3012)は左詰で処理順に、各画像処理ブロックのID及び処理モードを設定し、各画像処理ブロックは、処理後にProcessInstruction(3012)内のデータを左に8bitシフトする。ProcessInstruction(3012)は、各画像処理ブロックのIDであるUnitID(3020)と、処理モードであるMode(3021)の組が8組格納されている。これにより1つのパケットは連続して8つの処理ブロックで処理を行うことが可能である。
【0050】
PacketByteLength(3013)はパケットのトータルバイト数を示す。ImageDataByteLength(3016)は画像データのバイト数、ZDataByteLength(3017)は画像特性情報Zのバイト数を表し、ImageDataOffset(3014)、ZDataOffset(3015)はそれぞれのデータのパケットの先頭からのオフセットを表している。
〔データパケット転送の説明〕
次に本実施形態の画像処理装置の画像処理部におけるデータ転送方法を詳しく説明する。本実施形態では画像処理部内の画像データも前述のようにパケット化された状態で取り扱われる。
【0051】
タイルバス(1048)はバス・コントローラを備えたクロスバスイッチであり、マスタの画像処理部とターゲットの画像処理部間のアービトレーションを行ってバスを接続する。ここで、マスタの画像処理部、ターゲットの画像処理部とは、画像処理機能を有する各処理ブロック(1053)〜(1058)の中に含まれる任意の2つの処理ブロックである。
【0052】
マスタとなる画像処理部とターゲットとなる画像処理部の双方ともが異なるブロック同士を接続する場合は、複数のパスを同時に接続することが可能で、同時に複数のパスでパケット転送を行うことが可能である。しかし、マスタは異なるがターゲットが重なってしまった場合、例えば、1つのパスが2値化部(1053)→解像度変換部(1057)であり、もう一方のパスが多値化部(1053)→解像度変換部(1057)である場合などは、それらのパスを同時に接続することはできない。この場合、一方のマスタとターゲットを接続し、ひとつのパケットの転送が完了してから、別のマスタに切り替え、パケットの転送を行う。この場合の各マスタの接続は、予め決められた順番に接続する。
【0053】
各画像処理部はデータを受信した後、データ処理を行い、処理を終了したデータから順次のターゲットとなる画像処理部へと送信する。回転処理部、2値化処理部(例えば、スクリーンによる2値化処理)は、1パケットを受信すれば、直ちに処理し、送信が可能である。例として、図4にパケットを2値化処理部(1054)と画像回転部(1056)で処理を行う場合の時間的な処理の流れを示す。
〔スキャナ用画像処理ブロックの概要説明〕
次に、本実施形態におけるスキャナ用画像処理部について詳細に説明する。図5は図2に示されるスキャナ用画像処理部(1064)の内部ブロックを表した図である。
【0054】
スキャナより入力された画像(R、G、B)は入力I/F部(501)で画像処理ブロックのクロック同期に周波数変換される。スキャナが3ラインセンサーだった場合、RGB間でのライン間遅延が存在するので、その場合はライン間遅延補正部(502)で各色のライン間の遅延が補正される。
【0055】
副走査オフセット補正部(503)では、光学系の色収差などによる副走査方向のオフセットの補正を行う。
【0056】
504の画像特性判定部では、原稿の種類をもとに画像データのエッジ検出等を行って、入力される画像の文字の有無を判定する。また、画像データの彩度を判定することで有彩色画像か無彩色画像であるか(色の有無)を判定する。そして判定結果に基づき、RGBの画像データとともに、特性情報Zを出力する。
【0057】
ガンマ補正部(505)及び入力ダイレクトマッピング処理部(506)では、スキャナの入力特性に従って、画像データを補正し出力する。例えば、ガンマ補正部(505)では各色毎にダイナミックレンジを補正し、ダイレクトマッピング処理部(506)では、スキャナの色味を補正する。
【0058】
ダイレクトマッピング処理部(506)より出力された画像はMTF補正部(507)と特定画像判定部(512)に入力される。MTF補正部(507)では主走査方向の光学系の開口数や色収差の補正を行う演算処理を施す。特定画像判定部(512)では、有価証券類など法律上で印刷することを禁じられている画像データをパターンマッチングなどにより判別する。
【0059】
空間フィルター処理部(508)入力画像に対し、エッジ強調やスムージングなどの空間フィルター処理を実施する。フィルター処理は、前述の画像特性判定部(512)の判定結果に応じて、適応的に行われる。例えば入力画像が文字と判定された場合は、エッジが強調され、写真などの連続階調画像と判定された場合は、スムージングされる。
【0060】
ヒストグラム算出部(509)では入力された画像のヒストグラムを求める他、有彩のRGB入力画像を無彩色のND画像に変換する。トリミング/マスキング部(510)は入力画像データの枠消しやブック枠消しといった、印字画像領域の加工を行う。出力I/F部(511)ではスキャナ用画像処理クロックからシステム・クロック同期へ画像データ及び特性情報Zの周波数変換を行って出力する。
〔画像入力インターフェース部の説明〕
図6に画像入力インターフェース部の内部ブロック図を示す。601はラスターデータ制御部であり、スキャナ用画像処理部から入力された画像データ及び画像特性情報Zをライン毎にラスターデータバッファ602に書き込む。メモリインターフェース部(603)は図2のメモリバス(1060)を介して、メモリ制御部(1065)とハンドシェークして画像メモリ1又は2へアクセス可能になったタイミングでラスターデータバッファ内の画像データを読み出し、画像メモリ1または2に蓄積する。
【0061】
また、メモリインターフェース部(603)はタイルデータ制御部(606)よりデータ読み出しが要求されると、メモリ制御部(1065)とハンドシェークして、画像メモリ1又は2に蓄積されているラスターデータ中から32画素×32画素のタイルデータを形成するために必要な画像データを読み出し、タイルデータバッファに格納する。
【0062】
タイルデータ制御部(606)ではヘッダ情報生成部(605)でレジスタ設定バス経由で生成されたヘッダ情報を生成する。図3に従ってヘッダ情報生成部(605)で生成されるヘッダの一例について説明する。
【0063】
まず、PcktType(3005)であるが画像入力インターフェース部(1051)からは、画像データしか送出されないので、画像データのタイプを指定する。また、通常はリピートフラグもセットしない。ChipID(3006)だが、画像入力インターフェース部は画像処理部のいずれかがターゲットになるので、画像処理部に割り付けられているIDをセットする。ImageType(3007)は通常RGBの8bit入力を指定する。ページID(3008)及びJobID(3009)はその時読み込まれたページ及びJobの値をセットする。Y及びX方向の座標は呼び出したデータの座標をセットする。ProcessInstruction(3012)には、処理させたい画像処理ブロックのIDをセットする。PacketByteLength(3013)、 ImageDataByteLength(3016)、 ZdataByteLength(3017)はパケット、画像データ、画像特性情報のバイト数をセットする。通常、画像入力インターフェース部は画像圧縮されていないので、画像データのバイト数と画像特性情報のバイト数は32画素×32画素分のデータ量固定の値がセットされる。PacketByteLength(3013)は画像データと画像特性情報データより決定されるデータ長である。
【0064】
タイルデータ制御部(606)はヘッダ情報生成部(605)よりヘッダ情報、タイルデータバッファ(604)より画像データを受け取り、データをパケット化するとともにタイルバス(1048)を介して転送先の画像処理部とハンドシェークして、転送先がデータ受付可能になったタイミングでタイルバス上へデータを送出する。転送されるデータ量はヘッダ部にセットされているPacketByteLength(3013)により決定される。
【0065】
本実施形態の画像処理装置において、スキャナから入力されるデータの画像処理を行う場合、操作者は、文字/写真モードと、全面モードとを選択することができる。
【0066】
文字/写真モードとは、画像処理部が、各画素毎に付帯してくる画像特性情報に従って適応的に画像処理を変更するモードである。
【0067】
一方、全面モードとは、入力された画素が有している文字や写真といった画像種類に関係なく、ユーザーが故意に一律同じ画像処理を指定して画像処理を行うモードである。全面モードには、細かく分けると、文字モードや写真モードといったものが存在するが、本実施形態では、以降、これらをまとめて全面モードと呼ぶ。
【0068】
また、全面モードの場合は、スキャナ用画像処理及びプリンタ用画像処理は予め一意に設定されており、画像特性情報Zをスキャナ画像処理部(1064)から画像処理部(1041)、そしてプリンタ画像処理部(1061)に転送する必要がない。
従って、本実施形態では、画像入力インターフェース部(1051)から余計な画像特性情報Zを後段に転送しないようにするため、ZdataByteLength(3017)を0にセットする。ZdataByteLength(3017)が0であればPacketByteLength(3013)を少なくすることができ、全面モード時はより効率的なデータ転送を行うことができる。
【0069】
なお、ここで、ZdataByteLength(3017)を0にすることによりZデータ(3004)をマスクして後段に転送しないようにしたが、例えば、画像特性情報Zが画像入力インターフェース(1052)に入力されないようにする等して画像特性情報Zを削除し、後段に転送しないようにしてもよい。
【0070】
図7にスキャナから画像を読み込んでプリントするときの画像入力インターフェース(1051)における処理のフローチャートを示す。なお、本フローチャートのステップS701〜S703の処理は、画像入力インターフェース内にあるCPUにより制御されている。S704は後述するようにメインCPUも含めて制御されるステップである。また、ここで、内部CPUの制御に必要な設定情報は、同様に画像入力インターフェース内にある内部レジスタに記憶されている。
【0071】
まず、複写開始指示が出されると、セットされている処理モードが全面モードであるか否かを判定する(S701)。ここで、判定されるべき処理モードは、CPU(1006)により、操作部(1032)等からの設定入力情報に基づいて画像入力インターフェース内のレジスタに予め設定されている。
【0072】
ステップS701において、処理モードが全面モードであると判定された場合、ヘッダ情報生成部(605)はZdataByteLength(3017)を0にセットする(S702)。
【0073】
そして、ProcessInstruction(3012)等、画像処理パラメータをヘッダに設定し(S703)、スキャナ(1002)により読み取られた画像データとスキャナ画像処理部(1064)により生成された画像特性情報Zからパケットを生成し、画像処理部(1041)における画像処理を開始する(S704)。
【0074】
一方、ステップS701において、全面モードでないと判断された場合、ZdataByteLengthに実データ長を設定した後(S705)、画像処理パラメータをヘッダに設定し(S703)、画像処理部(1041)における画像処理を開始する(S704)。
〔スキャン/プリント処理〕
ステップS704のスキャン/プリント処理について具体的に説明する。本実施形態の画像処理装置においてスキャン/プリント処理(複写処理)を行う場合、入力された画像データは▲1▼スキャナ(1003)→▲2▼スキャナ用画像処理部(1064)→▲3▼画像処理部(1041)→▲4▼システム制御部(2150)→▲5▼RAM(1021)→▲6▼システム制御部(2150)→▲7▼画像処理部(1041)→▲8▼プリンタ用画像処理部(1061)→▲9▼プリンタ(1003)という転送経路をとる。
【0075】
この転送経路において、▲3▼画像処理部(1041)、▲7▼画像処理部(1041)では、画像処理ブロック(1053)〜(1057)を用いて、パケットデータに様々な画像処理を施すことができる。タイル画像を処理する際はヘッダのProcessInstruction(3012)等が参照される。
【0076】
▲7▼画像処理部(1041)→▲8▼プリンタ用画像処理部(1061)の際は、画像出力インターフェースにおいて、各タイルデータがラスターデータに展開された後結合され、ページ単位の画像としてプリンタ用画像処理部(1061)へ出力される。また、各画像特性情報Zも、対応するラスターデータとともに出力される。以下、画像特性情報Zに基づき画像データの特性補正を行うプリンタ画像処理部(1061)について説明する。
〔プリンタ用画像処理ブロックの概要説明〕
次に、ステップS704で実行される、本発明の実施形態におけるプリンタ用画像処理部(1061)の処理について詳細に説明する。
【0077】
図8にプリンタ用画像処理部の構成を示す。図1の画像処理部(1041)より出力された画像データRGB(またはCMYK)はプリンタ画像処理部(801)、(802)にそれぞれ入力される。プリンタ画像処理部は内部にそれぞれ2色分の画像処理ブロックを備えており、各色毎にプリンタエンジンを備えるタンデムエンジンプリンタ(1003)からの画像要求に応じて、それぞれのブロックが各プリンタエンジンに同期して動作できるようになっている。
【0078】
図9はプリンタ画像処理部801、802内のブロック図を示す。内部は大きく2系統に分かれており、2色分のプリンタエンジンに対応した画像データを生成する。
【0079】
901、902は入力I/F部であり、システムより入力される画像データをプリンタ用画像処理クロック同期に周波数変換する。903、904は下地除去及びND変換部であり、画像特性情報Zに応じて、入力画像データの背景色を飛ばしたり、RGBの有彩色データを無彩色のNDデータに変換する。905、906は輝度濃度変換部であり、画像特性情報Zに応じて入力データの輝度濃度変換を行う。
【0080】
907、908はダイレクトマッピング処理部であり、画像特性情報Zに応じてRGB入力データをプリンタエンジンのC/M/Y/Kの各色成分への変換を行う。909、910は色バランス補正部であり、画像特性情報Zに応じて出力画像の色味の微調整などを行う。913〜918は出力ガンマ補正部であり、出力される画像のダイナミックレンジやトーンカーブの補正を行う。本実施形態では1色につき、A〜Cの3種類のガンマ補正を同時に行って出力する。
【0081】
919〜924は中間調処理部であり、画像データを量子化して出力画像の階調変換を行っている。本実施形態では、プリンタ用画像処理部への入力8bitデータを4bitデータに変換する。中間調処理方法としては、一般にスクリーン処理や誤差拡散処理などが広く知られているが、本実施形態では各色とも任意の3種類の中間調処理を行うようになっている。
【0082】
925、926は中間調処理選択部であり、前述の3種類の中間調処理部で処理された出力画像を画像特性情報Zに応じて最適な処理結果を選択するようになっている。927、928はスムージング処理部であり、文字エッジ等のがたつきを軽減するパターンマッチング処理を行っている。929、930は特定情報付加部であり、出力画像データ中に出力機器を特定できるような画像情報を重畳する処理を行う。931は出力選択部であり、前述の2系統の画像処理部で処理されたデータをどちらのプリンタエンジンに出力するかを切り替えられるようになっている。
【0083】
932〜935はドラム間遅延制御部及びドラム間遅延メモリである。前述の入力I/F部から出力選択部までは、図1の画像処理部1041から出力された画像データが同時刻に4つの画像処理部で処理されている。ドラム間遅延制御部では画像処理部1041から出力され、プリンタ用画像処理部で処理された画像データを、プリンタエンジンからの出力要求があるまでドラム間遅延メモリに蓄積する。こうすることによって、各プリンタエンジンに同期して画像データを出力することができる。936、937は出力I/F部であり、プリンタI/Fクロックに同期して画像を出力するための周波数変換を行う。
【0084】
本実施形態ではタンデムエンジンのプリンタに対応するプリンタ用画像処理部について説明しているが、本発明の適用範囲は本実施形態に限定されるものではなく、シングルエンジン用の画像処理部の構成でも構わないし、1つの画像処理部に4色分の画像処理ブロックを備えていても構わない。
【0085】
以上説明したように、本実施形態では、画像特性情報を必要としない全面処理モードである場合、画像入力インターフェースが、画像特性情報Zを付加しないパケットデータを画像処理部へ入力するようにした。これにより、不必要な情報が付加されないパケットデータを、後段の画像処理において転送することができ、データ転送の効率が向上する。
【0086】
また、画像特性情報のデータ長を0とする旨を記載したパケットデータを入力することにより、後段の画像処理では、ヘッダ情報を確認するといった簡単かつ迅速な処理を行うのみで、不必要な情報を無視してデータを転送させることができる。
(他の実施形態)
前述の実施形態においては、動作モードが全面であるときに画像特性情報のデータ長を0に固定していた。しかし、システムの動作モードをさらに細かく分類し、画像特性情報中の特定bitを固定にするようにしてデータ長を段階的に減らすような形態にすることで、さらに高精細かつ高効率な画像処理を行う画像処理装置を提供できる。
【0087】
この処理の一例として、全面モードを細分化し、画像種類(文字、写真)、画像色(カラー、モノクロ)の2つにした場合のフローチャートを、図10に示す。
【0088】
ステップS1001、ステップS1002、及びステップS1004の判定条件により、4パターンに処理モードを分けて、夫々のモードについて最も適した画像特性情報Zを付加するようにしている。
【0089】
図10において、S1001→S1002→S1003→S703→S704の処理手順、及びS1001→S1004→S1005→S703→S704の処理手順は上記実施形態で述べた処理と同様なものである。一方、S1001→S1002→S1006→S703→S704の処理手順は画像種類に関してのみ全面モードであるので、画像特性情報Zから画像種類情報のみを除いている。また、S1001→S1004→S1007→S703→S704の処理手順は画像色に関してのみ全面モードであるので、画像特性情報Zから画像色情報のみを除いている。
【0090】
さて、以上の実施形態のようなプリンタ画像処理部(1061)に限らず、タイル画像処理を行う画像処理部(1041)が画像特性情報を必要とする場合もある。したがって、画像処理部(1041)が画像特性情報を必要とする処理モードであるか否かに応じて、上記2つの実施形態と同様の処理(図7、図10)を行っても良い。
【0091】
例えば、ステップS704に関して説明した、転送経路▲3▼、▲7▼等のタイル圧縮部(1047)やタイル伸張部(1044)で実行できる圧縮/伸張処理に、画像特性情報を利用することができる。すなわち、上記写真/文字モードの場合、転送経路▲3▼において、タイル圧縮部(1047)は各パケットデータに付加される画像特性情報Zを参照し、各タイルが写真か文字かを判定してタイル毎に圧縮率の高低を決めることができる。一方、上記全面モードでは、予め画像の種類が決まっているので、全てのパケットデータを同じ圧縮率で圧縮することになる。
【0092】
また、上記画像特性情報Zは圧縮/伸張処理にのみでなく、例えば、転送経路▲3▼のとき、2値化部(1054)において画像データを2値化する場合、パケットデータの画像が文字か写真かに応じて、2値処理の種別を変更することができる。以上説明したように、画像特性情報Zを画像処理部において用いる場合においても、同様の効果を得ることができる。
【0093】
以上説明してきたが、上記実施形態に限らず、画像データに付随させて画像特性情報を転送できる構成であれば、他の装置やフォーマットであっても、本発明は適用可能であることはいうまでもない。
【0094】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、特性処理の処理モードが画像特性情報を必要としない処理モードである場合、画像特性情報が付加されていない分割画像を画像処理手段へ入力することにより、特性処理に不必要な情報が分割画像に付加されないので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる。
【0095】
また、特性処理において画像特性情報を必要としない場合、画像特性情報を無効にする旨の情報を属性情報に含むパケットデータを画像処理手段へ入力することにより、不必要な情報が画像処理時に無視できるので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる。
【0096】
また、特性処理における処理モードに応じて、分割画像に付加する画像特性情報の情報量を変更することにより、必要な情報だけ分割画像に付加することができるので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる。
【0097】
また、分割画像の画像処理における処理モードが画像特性情報を必要としない処理モードである場合、画像特性情報が付加されていない分割画像を画像処理手段へ入力することにより、特性処理に不必要な情報が分割画像に付加されないので、画像処理時のデータ転送の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置を含んだ、ネットワークシステム全体の構成図である。
【図2】本実施形態における画像処理装置(2001)の全体構成図である。
【図3】画像データをパケット化したデータパケットを詳しく表した図である。
【図4】パケット処理を複数の処理ブロックで行う場合の時間的な処理の流れを示す。
【図5】図2に示されるスキャナ用画像処理部(1064)の内部ブロックを表した図である。
【図6】画像入力インターフェース部の内部ブロック図を示す。
【図7】スキャナから画像を読み込んでプリントするときの画像入力インターフェース(1051)における処理のフローチャートである。
【図8】プリンタ用画像処理部の構成を示す図である。
【図9】プリンタ画像処理部801、802内のブロック図である。
【図10】システムの動作モードをさらに細かく分類した場合の、画像入力インターフェース(1051)における処理のフローチャートである。
【図11】パケット処理を行う画像処理装置を示す図である。
【符号の説明】
1002 スキャナ
1003 プリンタ
1041 画像処理部
1051 画像入力インターフェース
1052 画像出力インターフェース
1061 プリンタ用画像処理部
1064 スキャナ用画像処理部
Claims (10)
- 所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理装置であって、
画像特性情報を付加した前記分割画像を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された分割画像を処理する画像処理手段と、
前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段により処理された画像の特性補正を行う特性処理手段と、
前記特性処理手段が従う処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定手段とを有し、
前記判定手段により前記処理モードであると判定された場合、前記入力手段は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする画像処理装置。 - 前記入力手段は、前記分割画像の属性情報を付加したパケットデータを生成し、前記画像処理手段は、前記パケットデータの属性情報に基づき、分割画像の処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記特性処理手段は、画像出力を行う画像出力装置の出力特性に応じて前記分割画像の特性補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 所定の原画像を分割した分割画像に基づくパケットデータの処理を行う画像処理装置であって、
前記分割画像の属性情報と画像特性情報とを前記分割画像に付加して得られるパケットデータを入力する入力手段と、
前記属性情報に従い前記パケットデータを処理する画像処理手段と、
前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段により処理された画像の特性補正を行う特性処理手段とを有し、
前記特性処理手段が前記画像特性情報を必要としない場合、前記入力手段は、前記画像特性情報を無効にする旨の情報を前記属性情報に含むパケットデータを入力することを特徴とする画像処理装置。 - 所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理装置であって、
画像特性情報を付加した前記分割画像を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された分割画像を処理する画像処理手段と、
前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段により処理された画像の特性補正を行う特性処理手段と、
前記特性処理手段が従う処理モードを判定する判定手段とを有し、
前記入力手段は、前記判定手段により判定された処理モードに応じて、前記分割画像に付加する前記画像特性情報の情報量を変更することを特徴とする画像処理装置。 - 所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理装置であって、
画像特性情報を付加した前記分割画像を入力する入力手段と、
前記画像特性情報に基づき前記入力手段により入力された分割画像を処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段による処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定手段とを有し、
前記判定手段により前記処理モードであると判定された場合、前記入力手段は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする画像処理装置。 - 所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、
画像特性情報を付加した前記分割画像を前記画像処理手段へ入力する入力工程と、
前記画像処理手段に入力された分割画像を処理する画像処理工程と、
前記画像特性情報に基づき前記画像処理工程において処理された画像の特性補正を行う特性処理工程と、
前記特性処理工程が従う処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定工程とを有し、
前記判定工程において前記処理モードであると判定された場合、前記入力工程は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする画像処理方法。 - 所定の原画像を分割した分割画像に基づくパケットデータの処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、
前記分割画像の属性情報と画像特性情報とを前記分割画像に付加して得られるパケットデータを前記画像処理手段へ入力する入力工程と、
前記属性情報に従い前記画像処理手段へ入力されたパケットデータを処理する画像処理工程と、
前記画像特性情報に基づき前記画像処理工程において処理された画像の特性補正を行う特性処理工程とを有し、
前記特性処理工程が前記画像特性情報を必要としない場合、前記入力工程は、前記画像特性情報を無効にする旨の情報を前記属性情報に含むパケットデータを入力することを特徴とする画像処理方法。 - 所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、
画像特性情報を付加した前記分割画像を前記画像処理手段へ入力する入力工程と、
前記画像処理手段へ入力された分割画像を処理する画像処理工程と、
前記画像特性情報に基づき前記画像処理工程において処理された画像の特性補正を行う特性処理工程と、
前記特性処理工程が従う処理モードを判定する判定工程とを有し、
前記入力工程は、前記判定工程において判定された処理モードに応じて、前記分割画像に付加する前記画像特性情報の情報量を変更することを特徴とする画像処理方法。 - 所定の原画像を分割した分割画像の処理を行う画像処理手段を用いる画像処理方法であって、
画像特性情報を付加した前記分割画像を前記画像処理手段へ入力する入力工程と、
前記画像特性情報に基づき前記画像処理手段へ入力された分割画像を処理する画像処理工程と、
前記画像処理工程による処理モードが、前記画像特性情報を必要としない処理モードであるか否かを判定する判定工程とを有し、
前記判定工程において前記処理モードであると判定された場合、前記入力工程は、前記画像特性情報が付加されていない前記分割画像を入力することを特徴とする画像処理方法。
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