JP2004024299A - モーションベース - Google Patents

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Abstract

【課題】最大揺動角度が比較的大きい場合でもアクチュエータの出力を低く済ませ得るようにすることにある。
【解決手段】人が乗る座席2を揺動させるモーションベースにおいて、設置ベース1と、座席2の搭載用の可動ベース3と、設置ベース1に設けられて可動ベース3を、人が乗った状態での座席2と可動ベース3との組立体の重心位置Gの下方を通る互いに直行する二本の揺動軸線A1,A2周りに揺動可能に支持する支持部材4と、可動ベース3を設置ベース1に対し上記揺動軸線A1,A2周りに揺動させる電動式アクチュエータ6,7と、可動ベース3と設置ベース1との間に介挿されて、上記揺動軸線A1,A2周りの可動ベース3の揺動に応じて増大するモーメントに対抗する引張りコイルスプリング10〜17と、を具えることを特徴とするものである。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、いわゆる体感ゲーム機等の娯楽機器や、バーチャルリアリティ分野等で利用されるシミュレータ機器その他に用いられる、人が座る椅子や、人が搭乗する模擬車両、模擬船舶、模擬航空機、模擬宇宙船等の乗り物その他の、人が乗る物を対象物として、その対象物を揺動させるモーションベースに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来のモーションベースとしては、例えば、そのモーションベースの左右方向へ延在するピッチ軸線周りの揺動であるピッチ軸運動と、そのモーションベースの前後方向へ延在するロール軸線周りの揺動であるロール軸運動と、そのモーションベースの上下方向へ延在するヨー軸線周りの揺動であるヨー軸運動と、これもそのモーションベースの上下方向へ延在する上下動軸線に沿う上下運動との四自由度を持つものが知られており、従来のモーションベースでは一般に、これら四自由度を、積上げ方式すなわち、ピッチ軸、ロール軸、ヨー軸および上下運動の四つの可動軸の各々の運動をもたらすアクチュエータを順次直列に結合した構造によって実現している。
【0003】
しかしながら、かかる積上げ方式のモーションベースでは、対象物を直接駆動するアクチュエータ以外のアクチュエータは、対象物に加えてそれを直接駆動するアクチュエータ等の他のアクチュエータも運動させる必要があって、駆動対象の慣性力が大きくなるため、俊敏な応答性が望めないという問題があり、このことは、対象物から最も離れたアクチュエータでは他の三つのアクチュエータも運動させる必要を生じさせることから特に重大であった。しかも各アクチュエータを作動させるための配管や配線が錯綜した状態となるため、装置全体が複雑化するとともに、対象物に対する人の乗降スペースの確保が困難になるという問題もあった。
【0004】
また、サーボモータでボールネジ軸を回転させて、そのボールネジ軸に螺合されたボールナットをそのボールネジ軸の軸線方向に進退移動させる一軸アクチュエータからなる電動式直線移動機構を六台具え、それぞれ二台ずつV字状に配して、対象物において互いに等距離ずつ離間した三点を支持し、それらの電動式直線移動機構を協調作動させることにより対象物に六自由度の運動を与えるモーションベースも実用化されている。
【0005】
しかしながら、かかる並列方式のモーションベースでは、各電動式直線移動機構が対象物を直接駆動するので慣性力が小さいことから俊敏な応答性は得られるものの、対象物の可動軸の方向と電動式直線移動機構の伸縮作動方向とが一致しておらず、リンクを介して方向転換されているわけでもないので、対象物の位置や運動の制御のために高度な座標変換処理を行わねばならず、複雑な制御装置を必要とするという問題があった。またこのモーションベースでは、使用するアクチュエータの数が多いことから、機構部が大型化かつ複雑化することでコストが嵩み、消費電力も多くなってしまう等の問題があった。
【0006】
一方、これらの問題点を考慮して対象物の動きを、ピッチ軸運動(前後揺動)とロール軸運動(左右揺動)との連動によるものに限定した二軸モーションベースも知られている。このモーションベースは主に、対象物を一人もしくは二人程度の少人数の人間が乗るものとして、装置全体を小型の座席程度に纏めた簡易体感装置に利用されており、先に述べた六自由度のモーションベースと比較すると自由度は少ないが、対象物を一体的に支持する可動ベースの中央部を、設置ベースに立設した支柱の先端部のジョイントで前後左右揺動自在に支持し、その支柱と並べて可動ベースと設置ベースとの間に介挿した二台の電動式アクチュエータで可動ベースをピッチ軸線およびロール軸線周りに揺動させるものであるため、人が乗った状態での対象物と可動ベースとの組立体の重量のほとんどを支柱で支持するので、二台の電動式アクチュエータの各々の推力が従来の六自由度のモーションベースで使用されているアクチュエータの推力より小さくて済み、振動等の速い動きの表現も可能となっている。
【0007】
しかしながら、かかる直交二軸モーションベースでは、ジョイントが対象物の下方に位置していることから、ピッチ軸線とロール軸線との二本の揺動軸線が人が乗った状態での対象物と可動ベースとの組立体の重心位置の下方を通るため、人が乗った状態での対象物を搭載した可動ベースが揺動すると、水平からの揺動角度が大きくなる程、上記組立体の重心位置が揺動軸線から水平方向に離れて、人が乗った状態でのその組立体の重さによるモーメントが増大し、その増大したモーメントが電動式アクチュエータに負荷として加わるので、最大揺動角度を大きくするほど、電動式アクチュエータに高い出力が求められ、消費電力も大きくなってしまうという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
この発明は、上記課題を有利に解決したモーションベースを提供することを目的とするものであり、この発明のモーションベースは、人が乗る物を対象物として、その対象物を揺動させるモーションベースにおいて、設置ベースと、前記対象物の搭載用の可動ベースと、前記設置ベースに設けられて前記可動ベースを、人が乗った状態での前記対象物と前記可動ベースとの組立体の重心位置の下方を通る一本または互いに直行する少なくとも二本の揺動軸線周りに揺動可能に支持する支持部材と、前記可動ベースを前記設置ベースに対し前記揺動軸線周りに揺動させるアクチュエータと、前記可動ベースと前記設置ベースとの間に介挿されて、前記揺動軸線周りの前記可動ベースの揺動に応じて増大するモーメントに対抗する弾性部材と、を具えることを特徴とするものである。
【0009】
かかるモーションベースにあっては、設置ベースに設けられた支持部材が、対象物を搭載した可動ベースを、人が乗った状態でのその対象物と可動ベースとの組立体の重心位置の下方を通る一本または互いに直行する少なくとも二本の揺動軸線周りに揺動可能に支持し、アクチュエータが、可動ベースを設置ベースに対しその揺動軸線周りに揺動させ、そして可動ベースと設置ベースとの間に介挿された弾性部材が、上記揺動軸線周りの可動ベースの揺動に応じて増大するモーメントに対抗する。
【0010】
従って、この発明のモーションベースによれば、可動ベースと設置ベースとの間に介挿された弾性部材が、上記揺動軸線周りの可動ベースの揺動に応じて増大するモーメントに対抗するので、アクチュエータは実質的に、人が乗った状態での対象物と可動ベースとの組立体をその慣性力に対抗して駆動すれば足り、それゆえ、最大揺動角度が比較的大きい場合でもアクチュエータの出力を低く済ませることができる。
【0011】
なお、この発明のモーションベースにおいては、前記アクチュエータは、前記可動ベースと前記設置ベースとに結合され、前記可動ベースへの結合部と前記設置ベースへの結合部との間の距離を伸縮させることで前記可動ベースを揺動させるものであっても良く、このようにすれば、可動ベースへの結合部と揺動軸線との間の距離を可動ベースの駆動のためのモーメントの腕として利用できるので、アクチュエータの出力をより低く済ませることができる。
【0012】
そして上記の場合に、この発明のモーションベースにおいては、前記アクチュエータは、ボールネジ軸とそこに螺合するボールナットとをサーボモータで相対回動させ、その相対回動により前記ボールナットを前記ボールネジ軸に対し相対的に直線移動させて前記結合部間の距離を伸縮させる電動式直線移動機構であっても良く、また前記アクチュエータは、シリンダ本体に収納されたピストンをそのシリンダ本体に対し相対的に直線移動させて前記結合部間の距離を伸縮させる流体圧シリンダであっても良い。
【0013】
さらに、この発明のモーションベースにおいては、前記弾性部材は、前記可動ベースと前記設置ベースとに両端部をそれぞれ結合された引張りあるいは圧縮スプリングであっても良く、このようにすれば、安価な構成で、揺動軸線周りの可動ベースの揺動で増大するモーメントに容易に対抗することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1は、この発明のモーションベースの一実施例を可動ベースが水平な状態で示す斜視図、図2(a),(b)は、その実施例のモーションベースを可動ベースが水平な状態で示す平面図および正面図、図3(a),(b)は、その実施例のモーションベースを可動ベースが水平な状態で示す左側面図および右側面図である。この実施例のモーションベースは、ここでは床面上に設置固定される板状の設置ベース1と、人が乗る物である対象物としての座席2の搭載用の枠状の可動ベース3とを具え、その可動ベース3は足乗せ台を有しており、その可動ベース3上には座席2が搭載されて固定されている(図では座席2に人の代わりにダミー人形Dを座らせている)。
【0015】
この実施例のモーションベースはまた、上記設置ベース1の中央部に立設された支持部材としての支柱4を具え、この支柱4はユニバーサルジョイント5を介して、上記可動ベース3を、人が乗った状態での上記座席2と可動ベース3との組立体の重心位置Gの下方を通る二本の、互いに直行する揺動軸線A1,A2周りに揺動可能に支持する。ここで、揺動軸線A1はピッチ軸線として座席2に対し左右方向に延在し、また揺動軸線A2はロール軸線として座席2に対し前後方向にしている。
【0016】
さらにこの実施例のモーションベースは、上記可動ベース3を上記設置ベース1に対し上記二本の揺動軸線A1,A2周りにそれぞれ揺動させる二台の電動式アクチュエータ6,7を具え、これらの電動式アクチュエータ6,7は各々、作動ロッド8の先端部を可動ベース3に揺動可能に結合されるとともに、本体9を設置ベース1に揺動可能に結合され、本体9に対し作動ロッド8を進退移動させて可動ベース3への結合部と設置ベース1への結合部との間の距離を伸縮させることで可動ベース3を揺動させるものであり、互いに同一の構成を有している。すなわちこれら電動式アクチュエータ6,7は各々、本体9内のボールネジ軸をサーボモータで回動させ、その回動で、ボールネジ軸に螺合されるとともに作動ロッド8に固定されたボールナットをボールネジ軸に対し直線移動させて、本体9に対し作動ロッド8を進退移動させる、電動式直線移動機構からなる。
【0017】
さらにこの実施例のモーションベースは、上記可動ベース3と上記設置ベース1との間に介挿されて、上記二本の揺動軸線A1,A2周りの可動ベース3の揺動に応じて増大するモーメントに対抗する、弾性部材としての八本の引張りコイルスプリング10〜17を具え、これら八本の引張りコイルスプリング10〜17は、二本ずつ組にされて、ユニバーサルジョイント5の前後および左右すなわち各揺動軸線の両側に配置され、支柱4から互いに等距離の位置にて、上下端部を可動ベース3と設置ベース1とにそれぞれ掛止されて、互いに等しい大きさの予備荷重(プリロード)を与えられている。
【0018】
図4は、この実施例のモーションベースを可動ベース3が揺動軸線A1(ピッチ軸線)周りに後傾した状態で示す斜視図、また図5(a),(b)は、その図4に示す状態のこの実施例のモーションベースを示す左側面図および正面図、そして図6は、この実施例のモーションベースを可動ベース3が揺動軸線A2(ロール軸線)周りに右傾(座席2の向きを基準として)した状態で示す斜視図、また図7(a),(b)は、その図6に示す状態のこの実施例のモーションベースを示す左側面図および正面図である。
【0019】
これら図4〜図7に例示するように、この実施例のモーションベースにあっては、設置ベース1に設けられた支柱4が、座席2を搭載する可動ベース3を、人が乗った状態でのその座席2と可動ベース3との組立体の重心位置Gの下方を通る、互いに直行する二本の揺動軸線A1,A2周りに揺動可能に支持し、二台の電動式アクチュエータ6,7が、可動ベース3を設置ベース1に対しそれらの揺動軸線A1,A2周りに揺動させて、座席2を搭載する可動ベース3を前後傾および右左傾させ、そして可動ベース3と設置ベース1との間に介挿された引張りコイルスプリング10〜17が、上記揺動軸線A1,A2周りの可動ベース3の揺動に応じて増大するモーメントに、以下のようにして対抗する。
【0020】
図8(a),(b)は、上記実施例のモーションベースの作動原理を揺動軸線A1周りの可動ベース3の揺動で代表させて示す、可動ベース3が水平な場合および後傾した場合の略線図であり、図8(a)に示すように、ここでは仮に揺動軸線A1と人が乗った状態での座席2と可動ベース3との組立体の重心位置Gとの間の距離をLg、揺動軸線A1とスプリング10〜13の各々との間の、揺動軸線A1と直行する方向の距離をLs、人が乗った状態での座席2と可動ベース3との組立体の荷重をMg(Mは質量、gは重力加速度)、二本の後側スプリング10,11と二本の前側スプリング12,13とのバネ定数をそれぞれkとすると、図8(b)に示すように、可動ベース3ひいては、重心位置Gと揺動軸線A1とを通る直線が例えばθ度だけ後傾揺動した場合、二本の後側スプリング10,11の縮み量Δxおよび二本の前側スプリング12,13の伸び量Δxは共にΔx≒Ls・sinθとなり、四本のスプリング10〜13による復元モーメントMrは、Mr=2k・Δx・Ls≒2k・Ls ・sinθとなる。
【0021】
一方、上記のように可動ベース3ひいては、重心位置Gと揺動軸線A1とを通る直線が例えばθ度だけ後傾揺動した場合、上記荷重Mgが可動ベース3を後傾揺動させる揺動モーメントMsは、Ms=Mg・Lg・sinθとなり、この実施例では、上記復元モーメントMrでこの揺動モーメントMsを相殺して可動ベース3のバランスをとるので、Mr=Ms、すなわち2k・Ls ・sinθ=Mg・Lg・sinθとする。この式を整理すると、k=Mg・Lg/2Lsとなるように、荷重Mgと距離Lg,Lsとに応じてバネ定数kの大きさを設定すれば良いことが判る。可動ベース3が前傾揺動および左右傾揺動する場合も上記と同様である。なお、厳密には、前後揺動の際の左右のそれぞれの組の二本のスプリング相互および、左右揺動の際の前後のそれぞれの組の二本のスプリング相互でも、上記の如き伸び縮みが生じて上記スプリングと同様に機能する。
【0022】
従ってこの実施例のモーションベースによれば、可動ベース3と設置ベース1との間に介挿された弾性部材としての引張りコイルスプリング10〜17が、上記揺動軸線A1,A2周りの可動ベース3の揺動に応じて増大する、荷重Mgによるモーメントに対抗するので、電動式アクチュエータ6,7は実質的に、人が乗った状態での座席2と可動ベース3との組立体をその慣性力に対抗して駆動すれば足り、それゆえ、最大揺動角度が比較的大きい場合でも電動式アクチュエータ6,7の出力を低く済ませることができる。
【0023】
また、この実施例のモーションベースによれば、アクチュエータ6,7は、可動ベース3と設置ベース1とに結合され、可動ベース3への結合部と設置ベース1への結合部との間の距離を伸縮させることで可動ベース3を揺動させるものであることから、可動ベース3への結合部と揺動軸線A1,A2との間の距離を可動ベース3の駆動のためのモーメントの腕として利用できるので、アクチュエータ6,7の出力をより低く済ませることができる。
【0024】
そして上記の場合に、この実施例のモーションベースによれば、アクチュエータ6,7は、ボールネジ軸とそこに螺合するボールナットとをサーボモータで相対回動させ、その相対回動によりボールナットをボールネジ軸に対し相対的に直線移動させて上記結合部間の距離を伸縮させる電動式直線移動機構であることから、高い応答性と高い位置精度とをもって可動ベース3を揺動させることができる。
【0025】
さらに、この実施例のモーションベースによれば、弾性部材として、可動ベース3と設置ベース1とに両端部をそれぞれ結合された引張りコイルスプリング10〜17を具えることから、安価な構成で、揺動軸線A1,A2周りの可動ベース3の揺動で増大するモーメントに容易に対抗することができる。
【0026】
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、設置ベース1は床面上でなく壁面に設置固定されても良く、また可動ベース3は座席2でなく模擬宇宙船等の乗り物を搭載しても良く、そして支柱4は上記二本の揺動軸線A1,A2に直交するもう一本の揺動軸線(ヨー軸線)周りにも揺動可能に可動ベース3を支持しても良い。
【0027】
さらに、アクチュエータは電動式でなくエアシリンダ等の流体圧シリンダで構成しても良く、また弾性部材は圧縮コイルスプリングあるいは、可動ベース3が水平のときに中立状態とされて揺動状態に応じて引張りと圧縮とを受けるコイルスプリングでも良く、そして弾性部材は板バネや捩じりバネであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のモーションベースの一実施例を可動ベースが水平な状態で示す斜視図である。
【図2】(a)および(b)は、上記実施例のモーションベースを可動ベースが水平な状態で示す平面図および正面図である。
【図3】(a)および(b)は、上記実施例のモーションベースを可動ベースが水平な状態で示す左側面図および右側面図である。
【図4】上記実施例のモーションベースを可動ベースがピッチ軸線周りに後傾した状態で示す斜視図である。
【図5】(a)および(b)は、図3に示す状態の上記実施例のモーションベースを示す左側面図および正面図である。
【図6】上記実施例のモーションベースを可動ベースがロール軸線周りに右傾(座席の向きを基準として)した状態で示す斜視図である。
【図7】(a)および(b)は、図5に示す状態の上記実施例のモーションベースを示す左側面図および正面図である。
【図8】(a)および(b)は、上記実施例のモーションベースの作動原理をピッチ軸線周りの可動ベースの揺動で代表させて示す、可動ベースが水平な場合および後傾した場合の略線図である。
【符号の説明】
1 設置ベース
2 座席
3 可動ベース
4 支柱
5 ユニバーサルジョイント
6,7 電動式アクチュエータ
8 作動ロッド8
9 本体
10〜17 引張りコイルスプリング
A1,A2 揺動軸線
D ダミー人形

Claims (5)

  1. 人が乗る物を対象物として、その対象物を揺動させるモーションベースにおいて、
    設置ベースと、
    前記対象物の搭載用の可動ベースと、
    前記設置ベースに設けられて前記可動ベースを、人が乗った状態での前記対象物と前記可動ベースとの組立体の重心位置の下方を通る一本または互いに直行する少なくとも二本の揺動軸線周りに揺動可能に支持する支持部材と、
    前記可動ベースを前記設置ベースに対し前記揺動軸線周りに揺動させるアクチュエータと、
    前記可動ベースと前記設置ベースとの間に介挿されて、前記揺動軸線周りの前記可動ベースの揺動に応じて増大するモーメントに対抗する弾性部材と、
    を具えることを特徴とする、モーションベース。
  2. 前記アクチュエータは、前記可動ベースと前記設置ベースとに結合され、前記可動ベースへの結合部と前記設置ベースへの結合部との間の距離を伸縮させることで前記可動ベースを揺動させるものであることを特徴とする、請求項1記載のモーションベース。
  3. 前記アクチュエータは、ボールネジ軸とそこに螺合するボールナットとをサーボモータで相対回動させ、その相対回動により前記ボールナットを前記ボールネジ軸に対し相対的に直線移動させて前記結合部間の距離を伸縮させる電動式直線移動機構であることを特徴とする、請求項2記載のモーションベース。
  4. 前記アクチュエータは、シリンダ本体に収納されたピストンをそのシリンダ本体に対し相対的に直線移動させて前記結合部間の距離を伸縮させる流体圧シリンダであることを特徴とする、請求項2記載のモーションベース。
  5. 前記弾性部材は、前記可動ベースと前記設置ベースとに両端部をそれぞれ結合されたスプリングであることを特徴とする、請求項1から4までの何れか記載のモーションベース。
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