JP2004023873A - 車両用始動制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】停止状態の車両の始動に先立って車両状態の検査を行う場合であっても、車両を速やかに始動させる。
【解決手段】検出制御装置19は、イグニッションスイッチ25のオフ状態であって、車両ドアが施錠されているときに、車両側識別情報と一致する端末側識別情報を返信する携帯端末3が車両10に向かい接近中であると判定されると、解施錠制御装置17による車両ドアの解錠に先立って、蓄電装置12から電流制御装置11を介して供給される電力によって水素センサ23を作動させ、検出された水素の濃度が所定濃度を超えているか否かを判定する。水素の濃度が所定濃度未満の場合は、車両ドアの解錠を指示する指令信号を解施錠制御装置17へ出力する。水素の濃度が所定濃度を超える場合は、警報装置21及び換気装置22の作動を指示する指令信号を警報/換気制御装置20へ出力する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用始動制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば固体高分子膜型燃料電池は、固体高分子電解質膜を燃料極と酸素極とで両側から挟み込んで形成されたセルに対し、複数のセルを積層して構成されたスタック(以下において燃料電池と呼ぶ)を備えており、燃料極に燃料として水素が供給され、酸素極に酸化剤として空気が供給されて、燃料極で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過して酸素極まで移動して、酸素極で酸素と電気化学反応を起こして発電するようになっている。
【0003】
このような固体高分子膜型燃料電池等の燃料電池を搭載した車両において、従来、例えば特開平7−170613号公報に開示された燃料電池車両及びその始動方法のように、車両の発進および燃料電池の起動に先立って、安全性照会、例えば燃料電池の燃料極側に供給される水素が漏洩していないことの検知等を実行する技術が知られている。
ここで、水素を検知する水素センサとしては、例えば白金等の触媒からなるガス検出素子と温度補償素子とを一対備え、水素が白金等の触媒に接触した際の燃焼により発生する熱によってガス検出素子が相対的に高温の状態になったときに、例えば雰囲気温度下等の相対的に低温の状態の温度補償素子との間に生じる電気抵抗の差異に応じて、水素の濃度を検出するガス接触燃焼式の水素センサが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術の一例に係る燃料電池車両においては、停止状態の車両を発進させるための動作、例えば車両扉の開放等が実行された後に、水素センサによる検出が開始されるようになっている。しかしながら、車両の運転者が車両扉を開放して車両に乗車し、例えばイグニッションスイッチ等の車両を走行可能状態へと移行させるスイッチをオン状態に操作する時点において、水素センサによる検出、及び、この検出結果に基づく安全性の確認処理等が終了していないと、例えば燃料電池の起動処理等の開始が遅延されてしまい、車両の速やかな始動が困難になるという問題が生じる。このため、車両の始動時おいて、より早期に水素センサによる検出、及び、この検出結果に基づく安全性の確認処理等を開始することが望まれる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、停止状態の車両の始動に先立って車両状態の検査を行う場合であっても、車両を速やかに始動させることが可能な車両用始動制御システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の車両用始動制御システムは、停止状態の車両を走行可能状態へと移行させる起動スイッチ(例えば、実施の形態でのイグニッションスイッチ25)のオン/オフ操作とは無関係に車両の所定電気機器へ電力供給を行う電源(例えば、実施の形態での電流制御装置11及び蓄電装置12)と、前記電源からの電力供給により被検出ガスを検出する車載ガスセンサ(例えば、実施の形態での水素センサ23)と、呼出信号を発信する車載無線装置(例えば、実施の形態での送受信制御装置13及び通信装置14)と、前記車載無線装置から発信される前記呼出信号を受信した場合に応答信号を返信する携帯無線装置(例えば、実施の形態での携帯端末3)と、前記携帯無線装置からの前記応答信号を前記車載無線装置が受信したか否かに応じて前記車載ガスセンサによる前記被検出ガスの検出開始を制御する検出制御手段(例えば、実施の形態での検出制御装置19)とを備えることを特徴としている。
【0006】
上記構成の車両用始動制御システムによれば、車両の停止状態であっても、例えばイグニッションスイッチ等からなる起動スイッチのオン/オフ操作とは無関係に電力供給を行う電源により、例えば水素センサ等ならなる車載ガスセンサが作動可能とされている。この状態にて、例えばキーレスエントリーシステム等のように、車両を含む所定範囲内において車載無線装置から発信される呼出信号を受信した携帯無線機は応答信号を返信し、この応答信号を車載無線装置が受信すると、検出制御手段は車載ガスセンサによる被検出ガスの検出を開始する。
すなわち、運転者が携帯無線機を携帯して車両に接近した時点で車載ガスセンサが作動を開始するため、例えば運転者がイグニッションスイッチ等をオン状態に操作して車両を始動させるまでの間に、車載ガスセンサによる被検出ガスの検出、及び、この検出結果に基づく安全性の確認処理等を完了することができ、運転者の動作や意志を妨げること無しに円滑に車両を始動させることができる。
【0007】
さらに、請求項2に記載の本発明の車両用始動制御システムは、前記携帯無線装置からの前記応答信号を受信したか否かに応じて車両ドアの解錠および施錠を制御する解施錠制御手段(例えば、実施の形態での解施錠制御装置17)と、前記車載ガスセンサにより検出される前記被検出ガスの濃度が所定濃度を超える場合に前記解施錠制御手段による前記車両ドアの解錠を禁止する解錠禁止手段(例えば、実施の形態でのステップS22及びステップS26)とを備えることを特徴としている。
【0008】
上記構成の車両用始動制御システムによれば、車両ドアが施錠された停止状態の車両において、車載ガスセンサにより所定濃度を超える被検出ガスが検出された場合には、携帯無線機を携帯する運転者が車両に接近したときであっても車両ドアの解錠を禁止することで、運転者による車両の始動に係る一連の動作が、車両に発生した異常状態を認識すること無しに実行されることを防止することができる。
【0009】
さらに、請求項3に記載の本発明の車両用始動制御システムは、前記電源からの電力供給により車両の所定箇所を換気する換気手段(例えば、実施の形態での換気装置22)と、前記車載ガスセンサにより検出される前記被検出ガスの濃度が所定濃度を超える場合に前記換気手段を作動させる作動手段(例えば、実施の形態での警報/換気制御装置20)とを備えることを特徴としている。
【0010】
上記構成の車両用始動制御システムによれば、例えば車室内等のように密閉されていて、被検出ガスが滞留する箇所においては、例えば車両窓の開放や、送風機の作動等によって換気を行うことで、異常状態の進行を停止させたり、異常の程度を緩和することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る車両用始動制御システムについて添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る車両用始動制御システム1は、例えば図1に示すように、車両側制御装置2と、無線通信により車両側制御装置2と通信接続可能とされた携帯端末3とを備えて構成されている。さらに、車両側制御装置2は、例えば、動力源として燃料電池6を備える電気自動車等の車両10に搭載されており、例えば、電流制御装置11と、蓄電装置12と、送受信制御装置13と、通信装置14と、記憶装置15と、アンテナ16と、解施錠制御装置17と、ドアロックアクチュエータ18と、検出制御装置19と、警報/換気制御装置20と、警報装置21と、換気装置22と、複数の水素センサ23,…,23とを備えて構成されている。
【0012】
燃料電池6は、例えば電気自動車等の車両の動力源として搭載されており、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を燃料極と酸素極で挟持した電解質電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セル(図示略)を多数組積層して構成されている。
例えば図2に示す水素タンク24等の燃料ガス供給部から供給され、燃料極に入口側配管から供給された水素などの燃料ガスは、触媒電極上で水素がイオン化され、適度に加湿された固体高分子電解質膜を介して酸素極へと移動する、その間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。酸素極には、例えば、酸素などの酸化剤ガスを含む空気がエアーコンプレッサー(図示略)から入口側配管を介して供給されているために、この酸素極において、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。そして、燃料極側、酸素極側共に出口側配管から反応済みのいわゆるオフガスが系外に排出される。
【0013】
燃料電池6から取り出される発電電流は、例えばDC−DCチョッパ等を備えた電流制御装置11に入力されており、この電流制御装置11には蓄電装置12が接続されている。
電流制御装置11は、燃料電池6に対する発電指令に基づいて、燃料電池6から取り出される発電電流の電流値を制御すると共に、車両の状態に応じて蓄電装置12から取り出される電流の電流値を制御する。
そして、電流制御装置11には、停止状態の車両を走行可能状態へと移行させる起動スイッチ、例えばイグニッションスイッチ25等のオン状態に連動して電力が供給されるIGSW連動電源系と、起動スイッチのオン/オフ状態に関わらず電力が供給される非連動電源系とが接続されている。例えば、IGSW連動電源系には、走行用モータやエアーコンプレッサ等からなるIGSW連動デバイス26が備えられている。
【0014】
非連動電源系に備えられた送受信制御装置13は、通信装置14及びアンテナ16を介して、例えば車両10を含む所定範囲内に対して所定周期毎に呼出信号を発信すると共に、この呼出信号に応じて携帯端末3から返信される応答信号を受信する。そして、例えば受信した応答信号の強度等に基づいて、携帯端末3が車両10に向かい接近中であるか否かを判定すると共に、受信した応答信号に含まれる端末側識別情報と、予め記憶装置15に格納した車両側識別情報とが一致するか否かを判定し、これらの判定結果に基づいて解施錠制御装置17の動作を指示する指令信号を出力する。
解施錠制御装置17は、車両ドアの施錠および解錠を行うドアロックアクチュエータ18を駆動制御するものであって、車両ドアの施錠又は解錠状態と、送受信制御装置13及び後述する検出制御装置19から出力される指令信号とに基づき、ドアロックアクチュエータ18へ制御信号を出力する。さらに、後述する検出制御装置19に対しては、車両ドアの施錠又は解錠状態に関する情報を出力する。
【0015】
非連動電源系に備えられた検出制御装置19は、解施錠制御装置17から出力される車両ドアの施錠又は解錠状態に関する情報と車両の状態に応じて水素センサ23を作動させ、水素センサ23から出力される検出信号に基づき、検出された水素の濃度が所定濃度を超えているか否かを判定する。そして、この判定結果の信号や、判定結果に応じて解施錠制御装置17及び警報/換気制御装置20の動作を指示する指令信号等を出力する。
例えば、検出制御装置19は、イグニッションスイッチ25のオフ状態(車両の停止状態)であって、車両ドアが施錠されているときに、送受信制御装置13にて車両側識別情報と一致する端末側識別情報を返信する携帯端末3が車両10に向かい接近中であると判定されると、解施錠制御装置17による車両ドアの解錠に先立って、蓄電装置12から電流制御装置11を介して供給される電力によって水素センサ23を作動させ、水素センサ23から出力される検出信号に基づき、検出された水素の濃度が所定濃度を超えているか否かを判定する。そして、例えば検出された水素の濃度が所定濃度未満の場合には、車両ドアの解錠を指示する指令信号を解施錠制御装置17へ出力する。一方、例えば検出された水素の濃度が所定濃度を超える場合には、警報装置21及び換気装置22の作動を指示する指令信号を警報/換気制御装置20へ出力する。
【0016】
警報/換気制御装置20は、検出制御装置19での判定結果の信号や、この判定結果に応じた指令信号等を受信し、例えば所定濃度を超える水素が検出されている場合等には、例えば警報音や音声メッセージ等を出力するスピーカや、例えば警報表示等を行うディスプレイや、点灯するランプ等からなる警報装置21を作動させる。さらに、警報/換気制御装置20は、例えば所定濃度を超える水素が検出されている箇所に対して換気を行う換気装置22を作動させる。例えば車室内に対しては、車両窓を開放したり、空調装置を作動させる。
【0017】
複数の水素センサ23,…,23(例えば、第1〜第3水素センサ23a,…,23c)は、例えば図2に示すように、順次、酸素極側の出口側配管33の鉛直方向上部と、水素タンク24の鉛直方向上方に配置された床の床下34と、車室内のルーフ35とに配置されている。
第1水素センサ23aは、燃料電池6の酸素極側から排出されるオフガス中に含まれる水素の濃度を検出する。
第2水素センサ23bは、水素タンク24近傍の雰囲気に含まれる水素の濃度を検出する。
第3水素センサ23cは、車室内の雰囲気に含まれる水素の濃度を検出する。
【0018】
各水素センサ23は、例えばガス接触燃焼式の水素センサとされ、例えば図3および図4に示すように、直方形状のケース41を備えている。ケース41は、例えばポリフェニレンサルファイド製であって、長手方向両端部にフランジ部42を備えている。フランジ部42にはカラー43を取り付けてあり、例えば図4に示すように、このカラー43内にボルト44を挿入して、酸素極側の出口側配管33や床下34やルーフ35等に設けられた各取付座45に締め付け固定されるようになっている。
【0019】
例えば図4に示すように、ケース41の下面には筒状部46が形成されている。ケース41内には図示しない回路基板が設けられ、この回路基板に後述する検出素子47と温度補償素子48が接続されている。筒状部46の内部はガス検出室49として形成され、筒状部46の端部がガス導入部50として開口形成されている。
【0020】
また、例えば酸素極側の出口側配管33に取り付けられる水素センサ23(第1水素センサ23a)においては、筒状部46の外周面にシール材が取り付けられ、出口側配管33の貫通孔の内周壁に密接して気密性を確保している。
そして、この筒状部46の内部に検出素子47と温度補償素子48とが装着されている。
検出素子47と温度補償素子48は回路基板に接続されガス検出室49内で同一高さで所定間隔を隔てて一対設けられたものである。
検出素子47は周知の素子であって、被検出ガスである水素が白金等の触媒に接触した際に燃焼する熱を利用し、水素の燃焼により高温となった検出素子47と雰囲気温度下の温度補償素子48との間に電気抵抗の差が生ずることを利用し、水素ガス濃度を検出するガス接触燃焼式のガスセンサである。
【0021】
携帯端末3は、端末側送受信装置61と、端末側記憶装置62と、端末側アンテナ63とを備え、端末側送受信装置61は、車両側制御装置2から発信される呼出信号を受信した場合に、予め端末側記憶装置62に格納されている端末側識別情報を含む応答信号を端末側アンテナ63を介して返信する。
【0022】
本実施の形態による車両用始動制御システム1は上記構成を備えており、次に、この車両用始動制御システム1の動作について添付図面を参照しながら説明する。
先ず、図5に示すステップS01において、車両側制御装置2は、例えば車両10を含む所定範囲内に対して呼出信号を発信する。
次に、ステップS02において、車両側制御装置2は、呼出信号に対して携帯端末3から返信される応答信号を受信したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS01に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進む。
ステップS03においては、受信した応答信号に含まれる端末側識別情報と、予め記憶装置15に格納した車両側識別情報とが一致するか否かを判定する。
ステップS03での判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS01に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS04に進む。
【0023】
ステップS04においては、例えば受信した応答信号の強度等に基づいて、記憶装置15に格納した車両側識別情報と同一の端末側識別情報を有する携帯端末3が車両10に向かい接近しているか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS07に進む。一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS05に進む。
ステップS05においては、車両ドアが解錠状態であるか否かを判定する。
ステップS05での判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。一方、ステップS05での判定結果が「YES」の場合には、ステップS06に進み、ドアロックアクチュエータ18を駆動制御して車両ドアを施錠して、一連の処理を終了する。
【0024】
一方、ステップS07においては、車両ドアが施錠状態であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS08に進み、後述するガス検出処理を実行する。
そして、ステップS09においては、後述するガス検出処理にて設定される始動許可フラグF_STのフラグ値が「1」か否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、車両ドアを解錠して、一連の処理を終了する。
【0025】
以下に、上述したステップS08でのガス検出処理について説明する。
先ず、ステップS21においては、水素センサ23から出力される検出信号に基づき水素の濃度検出値を取得する。
次に、ステップS22においては、取得した濃度検出値が所定濃度値を越えているか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS24に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS23に進み、運転者が車両ドアを開けて車室内に乗り込み、イグニッションスイッチ25をオン状態へと操作して車両を始動させる一連の動作を許可する始動許可フラグF_STのフラグ値に「1」を設定して、一連の処理を終了する。
一方、ステップS24においては、例えば警報音や音声メッセージ等を出力するスピーカや、例えば警報表示等を行うディスプレイや、点灯するランプ等からなる警報装置21を作動させる。
そして、ステップS25においては、例えば所定濃度を超える水素が検出されている箇所に対して換気を行う換気装置22を作動させる。
そして、ステップS26においては、始動許可フラグF_STのフラグ値に「0」を設定して、一連の処理を終了する。
【0026】
上述したように、本実施の形態による車両用始動制御システム1によれば、運転者が携帯端末3を携帯して車両10に接近した時点で水素センサ23が作動を開始するため、例えば運転者がイグニッションスイッチ25等をオン状態に操作して車両10を始動させるまでの間に、水素センサ23による水素の検出、及び、この検出結果に基づく安全性の確認処理等を完了することができ、運転者の動作や意志を妨げること無しに円滑に車両10を始動させることができる。
しかも、水素センサ23により所定濃度を超える水素が検出された場合には、携帯端末3を携帯する運転者が車両10に接近したときであっても車両ドアの解錠を禁止することで、運転者による車両10の始動に係る一連の動作が、車両10に発生した異常状態を認識すること無しに実行されることを防止することができる。
【0027】
なお、上述した本実施の形態において、複数の水素センサ23,…,23は、検出制御装置19により電力が供給されるとしたが、これに限定されず、例えば図7に示す本実施形態の第1変形例に係る車両用始動制御システム1の車両側制御装置2のように、検出制御装置19を省略してもよい。この場合、水素センサ23は電流制御装置11により常時通電されており、検出信号に加えて、検出された水素の濃度が所定濃度を超えているか否かの判定結果の信号を、例えば解施錠制御装置17や警報/換気制御装置20や警報装置21や換気装置22へと出力する。
また、上述した本実施の形態において、検出制御装置19は電流制御装置11を介して電力が供給されるとしたが、これに限定されず、例えば図8に示す本実施形態の第2変形例に係る車両用始動制御システム1の車両側制御装置2のように、電流制御装置11からスイッチ19aを介して電力が供給されてもよい。この場合、スイッチ19aのオン/オフは解施錠制御装置17により制御され、例えば、単に、イグニッションスイッチ25のオフ状態(車両の停止状態)であって、車両ドアが施錠されているときには、スイッチ19aはオフ状態とされ、車両側識別情報と一致する端末側識別情報を返信する携帯端末3が車両10に向かい接近中であると判定された時点で、スイッチ19aはオン状態とされ、水素センサ23が作動開始可能に設定される。
【0028】
なお、上述した本実施の形態においては、水素センサ23をガス接触燃焼式のガスセンサとしたが、これに限定されず、その他の水素センサ、例えば被検出ガスの熱伝導率の差異を利用して水素ガスを検知する気体熱伝導式水素センサや、例えば超音波式ガスセンサ等であってもよい。
また、上述した本実施の形態においては、車両10に搭載されるガスセンサを水素センサ23としたが、これに限定されず、その他の被検出ガスを検出するガスセンサであってもよい。
また、上述した本実施の形態において、警報/換気制御装置20は警報装置21及び換気装置22を作動させるとしたが、これに限定されず、さらに、例えば水素センサ23の検出信号や、検出制御装置19での判定結果の信号や、車両10を識別するための識別情報や、車両10の現在位置情報や、車両10の状態に関する情報等からなる警報情報を作成し、車両外部の警報情報センタ(図示略)等へ発信するようにしてもよい。この場合、警報情報を受信した警報情報センタにより、車両に発生した異常状態に対応した適宜の処理や作業が実行されることで、迅速に異常状態の進行を停止させたり、異常の程度を緩和することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両用始動制御システムによれば、運転者が携帯無線機を携帯して車両に接近した時点で車載ガスセンサが作動を開始するため、運転者の動作や意志を妨げること無しに、車載ガスセンサによる被検出ガスの検出、及び、この検出結果に基づく安全性の確認処理等を完了することができ、円滑に車両を始動させることができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の車両用始動制御システムによれば、運転者による車両の始動に係る一連の動作が、車両に発生した異常状態を認識すること無しに実行されることを防止することができる。
さらに、請求項3に記載の本発明の車両用始動制御システムによれば、換気手段により換気を行うことで、被検出ガスの濃度増大に係る異常状態の進行を停止させたり、異常の程度を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用始動制御システムの構成図である。
【図2】複数の水素センサの車両における配置位置を示す図である。
【図3】図1に示す水素センサの平面図である。
【図4】図3に示すA−A線に沿う概略断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車両用始動制御システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】図6に示すガス検出処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態の第1変形例に係る車両用始動制御システムの車両側制御装置の構成図である。
【図8】本実施形態の第2変形例に係る車両用始動制御システムの車両側制御装置の構成図である。
【符号の説明】
1 車両用始動制御システム
3 携帯端末
6 燃料電池
10 車両
11 電流制御装置(電源)
12 蓄電装置(電源)
13 送受信制御装置(車載無線装置)
14 通信装置(車載無線装置)
17 解施錠制御装置(解施錠制御手段)
19 検出制御装置(検出制御手段)
20 警報/換気制御装置(作動手段)
22 換気装置(換気手段)
23 水素センサ(車載ガスセンサ)
25 イグニッションスイッチ(起動スイッチ)
ステップS22、ステップS26 解錠禁止手段

Claims (3)

  1. 停止状態の車両を走行可能状態へと移行させる起動スイッチのオン/オフ操作とは無関係に車両の所定電気機器へ電力供給を行う電源と、
    前記電源からの電力供給により被検出ガスを検出する車載ガスセンサと、
    呼出信号を発信する車載無線装置と、
    前記車載無線装置から発信される前記呼出信号を受信した場合に応答信号を返信する携帯無線装置と、
    前記携帯無線装置からの前記応答信号を前記車載無線装置が受信したか否かに応じて前記車載ガスセンサによる前記被検出ガスの検出開始を制御する検出制御手段と
    を備えることを特徴とする車両用始動制御システム。
  2. 前記携帯無線装置からの前記応答信号を受信したか否かに応じて車両ドアの解錠および施錠を制御する解施錠制御手段と、
    前記車載ガスセンサにより検出される前記被検出ガスの濃度が所定濃度を超える場合に前記解施錠制御手段による前記車両ドアの解錠を禁止する解錠禁止手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用始動制御システム。
  3. 前記電源からの電力供給により車両の所定箇所を換気する換気手段と、
    前記車載ガスセンサにより検出される前記被検出ガスの濃度が所定濃度を超える場合に前記換気手段を作動させる作動手段とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の車両用始動制御システム。
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