JP2004023724A - 通信端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】当該通信端末装置の周辺に人がいない可能性が高い場合には、画データを受信しても直ちに記録動作を実行しないことにより、ヒータへの通電回数及びファンモータへの通電回数を減少させて、消費電力を抑制することが可能な通信端末装置を提供すること。
【解決手段】遠隔にあるファクシミリ装置から画データをFAX受信した場合には、周辺温度センサ121及び周辺湿度センサ122からの検出信号に基づいて、受信画データを記録部50に直ちに記録させるか否かを決定している。このため、複合機1の周辺に人がいない可能性が高い場合には、画データを受信しても直ちに記録動作が実行されない。従って、ヒータ51への通電回数及びファンモータ52への通電回数を減少させて、消費電力を抑制することができる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機能付きファクシミリ装置(以下、複合機という)等の通信端末装置に関し、より詳しくは、受信画データを記録紙に記録する記録動作のタイミングに特徴を有する通信端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、複合機は、省エネルギー化を図るために、電源が入っている状態でコピー操作又はFAX受信されずに所定時間が経過した場合には、記録部のヒータへの通電を遮断して消費電力を抑制する省エネ機能、いわゆるプリンタ省エネモードを備えている。即ち、プリンタ省エネモード中には、トナー画像を記録紙に加熱定着させる加熱定着器のヒータへの通電が遮断される。
【0003】
そして、このプリンタ省エネモード中にFAX受信された場合には、直ちにヒータへの通電を開始してヒータに加熱定着器を昇温させる。そして、所定の定着温度(例えば摂氏150度)に達すると、加熱定着器の温度が上がり過ぎるのを防止するためにファンモータへの通電を開始してファンモータの駆動を開始するとともに、受信画データの記録動作を開始する。その後、この記録動作が終了すると、ヒータへの通電を遮断し、やがて加熱定着器が待機温度(例えば摂氏100度)まで低下すると、ファンモータへの通電を遮断する。このようにファンモータへの通電が遮断された後においては、加熱定着器を待機温度に維持するようにヒータへの通電がオン/オフ制御される。そして、記録動作が終了してから所定時間が経過すると、ヒータへの通電を遮断してプリンタ省エネモードへ移行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように記録動作を実行する場合には、ヒータ及びファンモータへの通電が必要である。このため、記録動作を間欠的に何度も実行すると、ヒータへの通電回数及びファンモータへの通電回数が多くなり、消費電力が増加することになる。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものである。その目的は、当該通信端末装置の周辺に人がいない可能性が高い場合には、画データを受信しても直ちに記録動作を実行しないことにより、ヒータへの通電回数及びファンモータへの通電回数を減少させて、消費電力を抑制することが可能な通信端末装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、受信画データを記録紙に記録する記録手段と、当該通信端末装置の周辺環境を検出する検出手段と、遠隔にある通信端末装置から画データを受信した場合には、検出手段からの検出信号に基づいて、受信画データを記録手段に直ちに記録させるか否かを決定する制御手段とを備えた。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の通信端末装置において、記録手段のヒータへの通電を遮断するプリンタ省エネモードと、受信画データを記憶する記憶手段とを備え、制御手段は、プリンタ省エネモード中に画データを受信し、かつ周辺環境が所定範囲内でない場合には、受信画データを記憶手段に記憶させたまま記録手段に直ちに記録させず、プリンタ省エネモードを維持する。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の通信端末装置において、記録待ちの受信画データを記録手段に直ちに記録させる指示手段を備え、制御手段は、周辺環境が所定範囲内でない場合に画データを受信したときには、受信画データを記録手段に直ちに記録させず記録待ちの状態にし、その記録待ちの状態で指示手段が操作された場合には、記録待ちの受信画データを記録手段に直ちに記録させる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る通信端末装置を複合機に具体化した一実施形態について図面を用いて説明する。
【0010】
図1に示すように、電話回線Lを有する複合機1及び複数のパソコン2は、通信ネットワーク(LAN)Tを介して接続されている。
複合機1は、MPU10、ROM20、RAM30、読取部40、記録部50、操作部60、表示部70、画像メモリ80、コーデック90、モデム100、NCU110、検出部120及びLANインターフェース130から構成され、各部10〜130がバス140を介してそれぞれ接続されている。
【0011】
MPU10は、複合機1を構成する各部を制御する。ROM20は、複合機1を制御するためのプログラムを記憶する。RAM30は、複合機1に関する各種情報を一時的に記憶する。
【0012】
読取部40は、原稿上の画像を読み取って、白黒2値の画データをコーデック90に出力する。記録部50は、FAX動作において受信した画データ、コピー動作において読取部40で読み取った原稿の画データ、パソコン2からの記録指示に基づくプリント動作においてパソコン2から転送されてきた画データを記録紙上に記録する。この記録部50は、電子写真方式のプリンタから構成され、トナー画像を記録紙に加熱定着させる加熱定着器のヒータ51及びファンモータ52等を備えている。
【0013】
図1及び図2に示すように、操作部60は、複合機1を動作させるための各種キーを備えている。FAXキー61はFAXモードに、コピーキー62はコピーモードにそれぞれ設定するためのキーである。短縮/電話帳キー63は、予め登録した相手先の電話番号(FAX番号を含む)を短縮番号で指定するためのキーであるとともに、予め登録した相手先を電話帳で検索して相手先の電話番号を指定するためのキーである。ワンタッチキー64は、予め登録した相手先の電話番号をワンタッチで指定するためのキーである。テンキー(*,#キーを含む)65は、電話番号やコピー部数等を入力するためのキーである。スタートキー66は、原稿の読み取り動作を開始させるためのキーである。
【0014】
プリントキー67は、画像メモリ80に記憶された記録待ちの受信画データを記録部50に直ちに記録させるためのキーである。省エネキー68は、記録部50の記録動作が終了後に強制的に通常モードからプリンタ省エネモードへ移行させるためのキーである。ここで、通常モードとは、ヒータ51への通電により加熱定着器が所定の定着温度まで昇温されている状態をいう。従って、通常モード中にコピー操作又はFAX受信された場合には、直ちに記録部50の記録動作を実行できる。一方、プリンタ省エネモードとは、ヒータ51への通電が遮断されている状態をいう。勿論、省エネキー68の操作に基づいて、ヒータ51への通電を遮断するとともに、表示部70等への通電も遮断又は低減する構成としてもよい。
【0015】
表示部70は、LCDから構成され、複合機1の動作状態等の各種情報の表示を行う。
図1に示す画像メモリ80は、遠隔にあるファクシミリ装置からFAX受信した画データ、読取部40で読み取られてコーデック90で符号化された画データ、パソコン2から転送されてきた画データを一時的に記憶する。コーデック90は、読取部40から入力された画データをMH,MR,MMR,JBIG方式等に従って符号化(エンコード)する。また、コーデック90は、画像メモリ80から読み出された画データを復号(デコード)する。
【0016】
モデム100は、ITU−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17,V.27ter,V.29等に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。NCU110は、電話回線Lを閉結及び開放するとともに、相手先の電話番号に対応したダイヤル信号を送出する機能及び着信を検出する機能を備えている。
【0017】
検出部120は、周辺温度センサ121及び周辺湿度センサ122を備え、複合機1の周辺温度及び周辺湿度の周辺環境を検出し、それらの検出信号をMPU10に出力する。そして、これら周辺温度及び周辺湿度に基づいて、受信画データを記録部50に直ちに記録させるか否かを決定するために、換言すれば記録部50の記録動作のタイミングを決定するために、周辺温度センサ121及び周辺湿度センサ122は、プリンタ省エネモード中であっても通電される。また、検出部120は、定着温度センサ123を備え、加熱定着器の温度を検出し、その検出信号をMPU10に出力する。
【0018】
LANインターフェース130は、通信ネットワークTを介して複数のパソコン2と接続され、パソコン2からの画データ及び記録指示(記録コマンド)等の各種データを複合機1に送出する。
【0019】
次に、複合機1のFAX受信時の動作について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。尚、この動作は、ROM20に記憶されたプログラムに基づき、MPU10の制御により実行される(以下、複合機1の動作について同じ)。
【0020】
さて、複合機1の電源が入っている状態でコピー操作若しくはパソコン2から記録指示されずに所定時間が経過した場合又は省エネキー68が操作された場合には、通常モードからプリンタ省エネモードへ移行する。そして、このプリンタ省エネモード中にNCU110でFAX受信を検出すると(S1でYES)、画データを受信して、受信画データを画像メモリ80に記憶させる(S2)。
【0021】
そして、周辺温度センサ121及び周辺湿度センサ122からの検出信号に基づいて、所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内であるか否かを判断する(S3)。具体的には、周辺温度が摂氏10度以上35度以下で、かつ周辺湿度が70%以下であるか否かを判断する。所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内である場合には、直ちにヒータ51への通電を開始してヒータ51に加熱定着器を昇温させる(S4)。そして、定着温度センサ123からの検出信号に基づいて、加熱定着器が所定の定着温度に達すると(S5でYES)、ファンモータ52への通電を開始してファンモータ52の駆動を開始させる(S6)。また、画像メモリ80から受信画データを読み出してコーデック90に復号させ、その復号させた受信画データを記録部50に記録させる(S7)。
【0022】
一方、所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内でない場合(S3でNO)、つまり周辺温度が10度未満若しくは35度を超えている場合又は周辺湿度が70%を超えている場合には、受信画データが記録待ちの状態である旨のメッセージを表示部70に表示させる(S8)。
【0023】
即ち、ヒータ51への通電回数及びファンモータ52への通電回数を減少させて、消費電力を抑制している。また、低温環境下で記録動作を実行すると、加熱定着器が所定の定着温度に達するまでの時間が長くなり、ヒータ51への通電に伴う消費電力が増加する。一方、高温環境下で記録動作を実行すると、ヒータ51への通電を遮断しても、加熱定着器が待機温度まで低下するまでの時間が長くなり、ファンモータ52への通電に伴う消費電力が増加する。他方、高湿環境下で記録動作を実行すると、記録紙のカール、重送、ジャム等の不具合が発生する可能性が高い。そこで、これらの理由により、プリンタ省エネモード中に画データをFAX受信しても、所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内でない場合には、受信画データを画像メモリ80に記憶させたまま記録部50に直ちに記録させず、プリンタ省エネモードを維持する。
【0024】
ちなみに、FAX受信は、複合機1の周辺に人がいるか否かに拘わらず発生する動作である。従って、複合機1の周辺に人がいる場合には、受信画データを直ちに記録させることが好ましいが、複合機1の周辺に人がいない場合には、受信画データを直ちに記録させる必要はない。換言すれば、所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内でない場合(例えばエアコンが効いていない場合)のように、複合機1の周辺に人がいない可能性が高い場合には、記録動作のタイミングを遅らせても何ら問題はない。即ち、複合機1の周辺に人がいない可能性が高い場合には、消費電力を増加させてまで受信画データの記録動作を実行する必要はない。
【0025】
次に、複合機1において、記録待ちの受信画データの記録動作について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
さて、プリンタ省エネモード中に受信画データが記録待ちの状態で所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内になった場合には(S11でYES)、直ちにヒータ51への通電を開始してヒータ51に加熱定着器を昇温させる(S12)。そして、定着温度センサ123からの検出信号に基づいて、加熱定着器が所定の定着温度に達すると(S13でYES)、ファンモータ52への通電を開始してファンモータ52の駆動を開始させる(S14)。また、画像メモリ80から記録待ちの受信画データを読み出してコーデック90に復号させ、その復号させた受信画データを記録部50に記録させる(S15)。
【0026】
一方、所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内でなくても(S11でNO)、プリントキー67が操作された場合には(S16でYES)、前記S12〜S15の処理を実行する。
【0027】
次に、複合機1において、プリンタ省エネモード中にコピー操作、パソコン2からの記録指示又はFAX送信操作された場合の動作について説明する。
まず、プリンタ省エネモード中にコピーキー62が操作された場合には、記録部50の記録動作が必要である。一方、プリンタ省エネモード中にパソコン2から記録指示及び画データが転送されてきた場合、つまり複合機1をいわゆるネットワークプリンタとして使用する場合にも、記録部50の記録動作が必要である。しかも、これらコピー動作又はプリント動作は、FAX受信動作とは異なり、複合機1の周辺に人がいることを条件にして発生する。従って、これらの場合には、画データを直ちに記録させる必要がある。そこで、これらの場合には、周辺温度及び周辺湿度に拘わらず、コピー操作又はパソコン2からの記録指示に基づいて、直ちに図3に示すS4〜S7と同様の処理、つまりコピー動作又はプリント動作を実行する。
【0028】
他方、プリンタ省エネモード中にFAXキー61が操作された場合には、FAX送信であるため、記録部50の記録動作が不要である。そこで、ヒータ51への通電を遮断したまま読取部40への通電を開始してFAX送信動作を実行する。
【0029】
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)遠隔にあるファクシミリ装置から画データをFAX受信した場合には、周辺温度センサ121及び周辺湿度センサ122からの検出信号に基づいて、受信画データを記録部50に直ちに記録させるか否かを決定している。具体的には、プリンタ省エネモード中に画データをFAX受信しても、所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内でない場合には、受信画データを画像メモリ80に記憶させたまま記録部50に直ちに記録させず、プリンタ省エネモードを維持している。このため、複合機1の周辺に人がいない可能性が高い場合には、画データを受信しても直ちに記録動作が実行されない。従って、ヒータ51への通電回数及びファンモータ52への通電回数を減少させて、消費電力を抑制することができる。
【0030】
(2)上記(1)のようにプリンタ省エネモード中に受信画データが記録待ちの状態で所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内になった場合、つまり複合機1の周辺に人がいる可能性が高く、しかも消費電力が少なくて済む場合には、記録待ちの受信画データを記録部50に直ちに記録させている。換言すれば、低温環境下又は高温環境下では記録動作が実行されないため、ヒータ51又はファンモータ52への通電に伴う消費電力が抑制される。従って、消費電力を抑制することができる。
【0031】
(3)上記(1)のようにプリンタ省エネモード中に受信画データが記録待ちの状態でプリントキー67が操作された場合には、所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内でなくても、記録待ちの受信画データを記録部50に直ちに記録させている。その結果、省エネよりも早期の記録を優先する場合には、プリントキー67が操作されて記録待ちの受信画データが直ちに記録される。一方、早期の記録よりも省エネを優先する場合には、上記(2)のように所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内になったときに記録待ちの受信画データが直ちに記録される。即ち、使用者の所望に応じたタイミングで記録待ちの受信画データが記録される。従って、利便性に優れた複合機1を提供することができる。
【0032】
(4)高湿環境下で記録動作を実行すると、記録紙のカール、重送、ジャム等の不具合が発生する可能性が高いため、高湿環境下でFAX受信した場合には、受信画データを直ちに記録せず、記録待ちの受信画データとして画像メモリ80に記憶している。そして、所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内になった場合に記録待ちの受信画データを記録している。このため、FAX受信した画データを直ちに、つまり高湿環境下であっても記録する構成と比較して、記録紙のカール、重送、ジャム等の不具合が発生する可能性を極力抑制することができる。
【0033】
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・プリンタ省エネモード中に受信画データが記録待ちの状態で所定の周辺温度及び周辺湿度の範囲内になった場合であっても(S11でYES)、記録待ちの受信画データの記録動作を直ちに実行せず、コピー操作又はパソコン2からの記録指示に基づく記録動作前又は後に実行する構成としてもよい。尚、コピー操作又はパソコン2からの記録指示に基づく記録動作後に実行する構成においては、コピー操作又はパソコン2からの記録指示に基づく記録動作が終了後直ちに省エネキー68が操作されても、記録待ちの受信画データの記録動作が終了するまでプリンタ省エネモードへ移行しない構成とする。このように構成すれば、複合機1の周辺に人がいることを条件に、しかも記録部50の記録動作が必要な場合に記録待ちの受信画データの記録動作が実行される。換言すれば、コピー操作又はパソコン2からの記録指示に基づく記録動作のついでに記録待ちの受信画データの記録動作が実行される。このため、複合機1の周辺に人がいない場合に記録待ちの受信画データの記録動作を実行するためにヒータ51及びファンモータ52への通電が行われることはない。従って、消費電力をより一層抑制することができる。
【0034】
・画像メモリ80の空き記憶領域が所定量(例えば全体記憶領域の10%)未満の場合に画データをFAX受信したときには、周辺温度及び周辺湿度に拘わらず、受信画データを記録部50に直ちに記録させる構成としてもよい。このように構成すれば、画像メモリ80のメモリオーバーを防止することができる。
【0035】
・図3に示すS3及び図4に示すS11の判断は、周辺温度及び周辺湿度の瞬時値に基づく構成又は所定時間内の平均値に基づく構成のいずれであってもよい。
【0036】
・前記実施形態では、周辺温度及び周辺湿度の両方に基づいて、記録部50の記録動作のタイミングを決定する構成であったが、周辺温度又は周辺湿度のいずれか一方のみに基づいて、受信画データを記録部50に直ちに記録させるか否かを決定する構成としてもよい。また、少なくとも周辺温度又は周辺湿度に代えて又は加えて、複合機1の周辺照度に基づいて、受信画データを記録部50に直ちに記録させるか否かを決定する構成としてもよい。この場合、図1に破線で示すように、検出部120に周辺照度センサ124を設ける。そして、周辺照度が100ルクス以上である場合には、複合機1の周辺に人がいる可能性が高いため、受信画データを記録部50に直ちに記録させる。一方、周辺照度が100ルクス未満である場合には、複合機1の周辺に人がいない可能性が高いため、受信画データを画像メモリ80に記憶させたまま記録部50に直ちに記録させず、プリンタ省エネモードを維持する。
【0037】
さらに、上記各実施形態より把握される技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。
〔1〕請求項2に記載の通信端末装置において、制御手段は、記憶手段に記憶された受信画データをコピー操作又はパソコンからの記録指示に基づく記録動作前又は後に記録手段に記録させる通信端末装置。このように構成すれば、消費電力をより一層抑制することができる。
【0038】
〔2〕請求項2に記載の通信端末装置において、記憶手段の空き記憶領域が所定量未満の場合には、周辺環境に拘わらず、受信画データを記録手段に直ちに記録させる通信端末装置。このように構成すれば、記憶手段のメモリオーバーを防止することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明によれば、消費電力を抑制することができる。
【0040】
特に、請求項3に記載の発明によれば、利便性に優れた通信端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合機の構成を示すブロック図。
【図2】操作部及び表示部を示す説明図。
【図3】FAX受信時の動作を示すフローチャート。
【図4】記録待ちの受信画データの記録動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…通信端末装置としての複合機、10…制御手段を構成するMPU、20…制御手段を構成するROM、30…制御手段を構成するRAM、50…記録手段としての記録部、51…ヒータ、67…指示手段としてのプリントキー、80…記憶手段としての画像メモリ、121…検出手段としての周辺温度センサ、122…検出手段としての周辺湿度センサ、124…検出手段としての周辺照度センサ。

Claims (3)

  1. 受信画データを記録紙に記録する記録手段と、当該通信端末装置の周辺環境を検出する検出手段と、遠隔にある通信端末装置から画データを受信した場合には、検出手段からの検出信号に基づいて、受信画データを記録手段に直ちに記録させるか否かを決定する制御手段とを備えた通信端末装置。
  2. 請求項1に記載の通信端末装置において、記録手段のヒータへの通電を遮断するプリンタ省エネモードと、受信画データを記憶する記憶手段とを備え、制御手段は、プリンタ省エネモード中に画データを受信し、かつ周辺環境が所定範囲内でない場合には、受信画データを記憶手段に記憶させたまま記録手段に直ちに記録させず、プリンタ省エネモードを維持する通信端末装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の通信端末装置において、記録待ちの受信画データを記録手段に直ちに記録させる指示手段を備え、制御手段は、周辺環境が所定範囲内でない場合に画データを受信したときには、受信画データを記録手段に直ちに記録させず記録待ちの状態にし、その記録待ちの状態で指示手段が操作された場合には、記録待ちの受信画データを記録手段に直ちに記録させる通信端末装置。
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