JP2002296952A - 電子写真装置の定着温度制御装置およびその制御方法 - Google Patents

電子写真装置の定着温度制御装置およびその制御方法

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JP2002296952A JP2001095070A JP2001095070A JP2002296952A JP 2002296952 A JP2002296952 A JP 2002296952A JP 2001095070 A JP2001095070 A JP 2001095070A JP 2001095070 A JP2001095070 A JP 2001095070A JP 2002296952 A JP2002296952 A JP 2002296952A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真装置において用紙が定着手段を通過
する際における定着手段の温度低下による悪影響を防止
する。 【解決手段】 マイコン4の不揮発メモリ4aに、目標
温度として予め第一の待機温度T1、第二の待機温度T
2、定着温度T0、省電力時の待機温度T3を記憶し、
これらの温度は、T3<T1<T0<T2の関係にあ
り、温度T0,T1,T2は定着可能な範囲の温度に、
温度T3は定着可能な範囲外の温度に設定し、電源を投
入すると、マイコン4は電源回路2を第一の待機温度T
1を目標温度として制御し、定着ローラ1の温度を上昇
させるとともに第一の待機温度T1に達するまでの間に
ユーザ操作の有無を監視し、ユーザ操作がない場合に
は、第一の待機温度T1を維持しながらユーザ操作の有
無を監視し、ユーザ操作があった場合には、第二の待機
温度T2を目標温度に切り替えて、定着ローラの温度を
第二の待機温度T2に上昇させて待機させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた複写機、プリンター、ファクシミリ装置またはそれ
らの機能を備えた複合機等に適用され、画像を用紙に定
着させる定着装置の温度制御を行う電子写真装置の定着
温度制御装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において
は、電子写真プロセスによって感光体に形成されたトナ
ー像を用紙に転写し、この用紙を定着装置によって加圧
/加熱してトナー像を用紙に定着させることが行われて
いる。
【0003】定着装置の定着ローラを加熱する発熱体と
しては電熱線やハロゲンランプなどが一般に用いられて
おり、これらの発熱体に流す電流を制御することによっ
て定着ローラの温度制御を行い、使用しないときは、電
力消費を抑えるために温度を低い状態に保つかあるいは
電流の供給を停止させている。
【0004】ところで、昨今の省エネルギー意識の向上
に伴い、できるだけ余計な電力を使用しないように自動
制御させる機器も増加している。特に、定着装置は消費
電力が比較的大きい部分であるため、記録動作が行われ
ない状態が所定時間継続した場合に発熱体に対する電流
の供給量を低減あるいは停止して消費電力を抑えること
も従来より行われている。また、省電力状態から復帰し
た後あるいは省電力のモードを設定しなかった場合等の
待機時においては、直ちに画像記録ができるように、定
着装置を常に高温に保つことが多い。
【0005】また、従来におけるこの種の技術として
は、特開平09−222822号公報のデジタル複写機
がある。特開平09−222822号公報には、発熱体
の温度上昇に要する時間と、ユーザーが原稿を読み取る
時間を計測比較して、都合のよいタイミングをはかって
発熱体の温度上昇を開始するようにした点が記載されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像記
録が可能な温度まで上げた状態で待機しても、用紙が通
過した際に定着ローラの温度が低下することにより、定
着不良を起こすおそれがある。
【0007】また、前述した公報記載の技術によれば、
読取時間が短い場合や、読み取りながら記録を開始する
ような場合において、画像記録当初の温度が定着可能な
温度範囲における比較的低い温度になる可能性があり、
用紙が通過した際の定着ローラの温度低下による影響が
懸念される。
【0008】本発明は、ユーザ操作や、記録する画像デ
ータの入力などを検出した時点で定着手段の加熱を開始
するとともに、ユーザが直ちに使用できる待機中の温度
を複数有することにより、用紙が定着手段を通過する際
に、定着手段の温度が必要十分に上昇しているように制
御し、しかも省エネルギー効果も得られることを実現し
た電子写真装置の定着温度制御装置およびその制御方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の電子写真装置の定着温度制御装置は、電子写
真プロセスによって形成した画像を用紙に定着させる定
着手段の温度を検知する温度検知手段と、この温度検知
手段の検知結果に基づいて、前記定着手段が目標温度を
維持するように前記定着手段内に設けた発熱体に電流を
供給する電源供給手段を制御する制御手段とを有する電
子写真装置の定着温度制御装置において、定着可能な温
度範囲内の第一の待機温度と、この第一の待機温度より
高くかつ定着可能な温度範囲内の第二の待機温度とを記
憶する記憶手段を設け、画像記録を開始するまでに前記
定着手段の温度を第二の待機温度に上昇させ、画像記録
終了後に第一の待機温度で待機させるように、前記制御
手段が前記記憶手段の記憶内容を読み出して目標温度を
設定することを特徴とする。このように構成したことに
より、画像記録時において定着手段の温度を定着可能な
温度範囲内でも比較的高い温度に設定するため、用紙を
定着手段に通紙した際に温度低下が発生しても、定着手
段の温度が必要以上に低くなることが防止できる。
【0010】また請求項2に係る発明は、請求項1に係
る発明において、第二の待機温度に到達した時点で計時
を開始するタイマー手段を設け、このタイマー手段が所
定時間計時している間に画像記録の開始命令がなけれ
ば、前記制御手段が目標温度を第一の待機温度に設定す
ることを特徴とする。このように構成したことにより、
第二の待機温度に到達した後に画像記録の開始命令がな
ければ、第一の待機温度に移行させることにより、不必
要に電力を消費することなく、発熱体の劣化を防止する
ことができる。
【0011】また請求項3に係る発明は、請求項1また
は2に係る発明において、電源投入時に、前記制御手段
が目標温度を第一の待機温度に設定することを特徴とす
る。このように構成したことにより、電源投入後に定着
手段が第一の待機温度まで上昇するまでの間に画像記録
の開始命令が入力されなければ、定着手段を第一の待機
温度の状態で待機させ、すぐに第二の待機温度に上昇さ
せることが可能な状態にすることができる。
【0012】また請求項4に係る発明は、請求項1,2
または3に係る発明において、定着可能な温度範囲外で
かつ第一の待機温度より低い省電力待機温度を前記記憶
手段に記憶し、画像記録終了後の所定時間内に画像記録
の開始命令がなければ、前記制御手段が目標温度を省電
力待機温度に切り替え、さらに省電力待機温度の状態を
解除する信号が検出された場合に、前記制御手段が目標
温度を第一の待機温度に設定することを特徴とする。こ
のように構成したことにより、定着手段における消費電
力を低減することができる。
【0013】また請求項5に係る発明は、請求項1また
は2に係る発明において、電源投入時に、前記制御手段
が目標温度を第二の待機温度に設定することを特徴とす
る。このように構成したことにより、電源投入後に定着
手段を第二の待機温度の状態で待機させることができ、
画像記録開始当初から安定した画像記録が可能になる。
【0014】また請求項6に係る発明は、請求項1,2
または5に係る発明において、定着可能な温度範囲外で
かつ第一の待機温度より低い省電力待機温度を前記記憶
手段に記憶し、画像記録終了後の所定時間内に画像記録
の開始命令がなければ、前記制御手段が目標温度を省電
力待機温度に切り替え、さらに省電力待機温度の状態を
解除する信号が検出された場合に、前記制御手段が目標
温度を第二の待機温度に設定することを特徴とする。こ
のように構成したことにより、定着手段における消費電
力を低減することができ、省電力待機温度の状態が解除
された場合には、第二の待機温度まで上昇するために画
像記録開始当初から安定した画像記録が可能になる。
【0015】また請求項7に係る発明は、請求項1,
2,3または4に係る発明において、原稿の画像を読み
取って得た画像データに基づいて用紙に画像を記録する
複写機能を有し、原稿のセットが検出された時点または
原稿を所定位置に固定するための原稿カバーの開閉が検
出された時点で前記制御手段が目標温度を第一の待機温
度に設定することを特徴とする。このように構成したこ
とにより、原稿のセットあるいはカバーの開閉がトリガ
となって、定着手段の温度を第一の待機温度まで上昇さ
せて待機させることができる。
【0016】また請求項8に係る発明は、請求項1,
2,5または6に係る発明において、電話回線を介して
受信した画像データに基づいて用紙に画像を記録するフ
ァクシミリ機能を有し、着呼時に前記制御手段が目標温
度を第二の待機温度に設定することを特徴とする。この
ように構成したことにより、着呼がトリガとなって、定
着手段の温度を第二の待機温度まで上昇させることがで
きる。
【0017】また請求項9に係る発明は、請求項1,
2,5または6に係る発明において、電話回線を介して
受信した画像データに基づいて用紙に画像を記録するフ
ァクシミリ機能を有し、着呼時に前記制御手段が目標温
度を第一の待機温度に設定し、受信データが画像記憶手
段に蓄積された時点で前記制御手段が目標温度を第二の
待機温度に設定し、前記定着手段が第二の待機温度に到
達した時点で、画像記録を開始することを特徴とする。
このように構成したことにより、電話回線における着呼
がトリガとなって、定着手段の温度を上昇させることが
でき、受信データが大量にある場合には、画像を受信し
ている間における消費電力を低減することができる。
【0018】また請求項10に係る発明は、請求項8ま
たは9に係る発明において、受信した画像データを用紙
に記録せずに前記画像記憶手段に蓄積させておくメモリ
受信に設定されている場合には、着呼時に前記発熱体に
対して電流を供給しないことを特徴とする。このように
構成したことにより、不必要に発熱体に対して電流を供
給することが防止できる。
【0019】また請求項11に係る発明は、請求項8,
9または10に係る発明において、着呼時に前記発熱体
に対する電流の供給を開始し、受信した画像データに基
づいて用紙に画像を記録すべきか否かを判別し、否と判
別した時点で前記発熱体に対する電流の供給を停止させ
ることを特徴とする。このように構成したことにより、
例えば、着呼した場合において受信データが親展やメー
ル、ポーリング送信のように画像記録を行う必要がない
ものであれば、加熱途中であっても発熱体に対する電流
供給を停止することにより、消費電力を低減することが
できる。
【0020】また請求項12に係る発明は、請求項1,
2,5または6に係る発明において、外部端末から画像
データを入力して用紙に画像を記録するプリンタ機能を
有し、外部端末から画像記録の開始命令を入力した時点
で前記制御手段が目標温度を第二の待機温度に設定する
ことを特徴とする。このように構成したことにより、外
部端末から画像記録の開始命令を入力した時点で定着手
段を直ちに第二の待機温度に上昇させることができ、画
像記録開始当初から安定した画像記録が可能になる。
【0021】また請求項13に係る発明は、請求項1ま
たは2に係る発明において、原稿の画像を読み取って得
た画像データに基づいて用紙に画像を記録する複写機
能、電話回線を介して受信した画像データに基づいて用
紙に画像を記録するファクシミリ機能および外部端末か
ら画像データを入力して用紙に画像を記録するプリンタ
機能のいずれか1つを選択するモード設定手段を設け、
定着可能な温度範囲外でかつ第一の待機温度より低い省
電力待機温度を前記記憶手段に記憶し、ファクシミリ機
能を選択した場合において画像記録終了後から所定時間
内に画像記録の開始命令がなければ、前記発熱体に対す
る電流の供給を停止させ、複写機能またはプリンタ機能
を選択した場合において画像形成終了後から所定時間に
画像記録の開始命令がなければ、前記制御手段が目標温
度を省電力待機温度に設定することを特徴とする。この
ように構成したことにより、複写機能、ファクシミリ機
能およびプリンタ機能を有する複合機のような機器にお
いて、選択された機能に応じた待機状態を設定すること
ができる。
【0022】また請求項14に係る発明は、請求項1〜
13のいずれか1項に係る発明において、第一の待機温
度と第二の待機温度の間の所定の温度を定着温度として
前記記憶手段に記憶し、画像記録の開始時点で、前記制
御手段が目標温度を第二の待機温度から定着温度に切り
替えることを特徴とする。このように構成したことによ
り、画像記録中における温度を定着温度に安定させるこ
とができる。
【0023】また本発明の電子写真装置の定着温度制御
方法は、電子写真プロセスによって形成した画像を用紙
に定着させる定着手段の温度を検知する温度検知手段
と、この温度検知手段の検知結果に基づいて、前記定着
手段が目標温度を維持するように前記定着手段内に設け
た発熱体に電流を供給する電源供給手段を制御する制御
手段とを有する電子写真装置の定着温度制御方法におい
て、前記制御手段が電源投入時に前記定着手段の温度を
定着可能な温度範囲内の第一の待機温度を目標温度とし
て上昇させ、さらに画像記録の開始信号を入力した際
に、第一の待機温度より高くかつ定着可能な温度範囲内
の第二の待機温度を目標温度として上昇させ、第二の待
機温度に到達した後に画像記録を開始させることを特徴
とする。このように構成したことにより、画像記録時に
おいて定着手段の温度を定着可能な温度範囲内でも比較
的高い温度に設定するためため、用紙を定着手段に通紙
した際に温度低下が発生しても、定着手段の温度が必要
以上に低くなることが防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の実施形態の定着温度制御装
置を備えた複写機の制御系を示すブロック図であり、1
は発熱体1aを内部に備えた定着ローラ、2は発熱体1
aに電流を供給する電源回路、3は定着ローラ1の温度
を検出する温度センサ、4は、制御や演算を行うCPU
や各種メモリによって構成され、複写機全体を制御する
マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)、5
はマイコン4を動作させる基本的なクロックを供給する
時計回路、6は、各種の情報を表示する表示パネル、お
よびユーザ操作によって各種のコマンド入力を行う入力
キーを備えた表示入力装置、7は画像データを記憶する
RAM、8は原稿の画像を読み取る読取装置、9は電子
写真方式によりトナー画像を用紙に転写させる記録装置
を示す。
【0026】発熱体1aとしては電熱線やハロゲン等が
適用され、発熱体1aに電流を供給することによって発
熱し、定着ローラ1が温められる。発熱体1aに対する
電流の供給量は、マイコン4が温度センサ3の検出結果
に基づいて電源回路2に備えられたスイッチ回路をON
/OFFさせることにより制御される。
【0027】温度センサ3としては、サーミスタが用い
られることが多く、温度変化にともなう電気抵抗の変化
をA/D変換してマイコン4に出力することによって、
マイコン4において温度値として処理される。すなわ
ち、発熱体1aが熱せられれば温度は上昇し、発熱体1
aが熱せられなければ温度は下降する傾向を知ることが
できる。
【0028】マイコン4は、温度センサ3の温度情報に
基づいて、電源回路2へのフィードバック制御を行い、
定着ローラ1を所定温度に維持させるように発熱体1a
に対する電流の供給量を制御する。ここで、複写機の状
況に応じた定着ローラ1の目標温度が、予めマイコン4
内のSRAMやROMのような不揮発メモリ4aに記憶
されている。記憶される目標温度としては、省電力待機
中の定着ローラ1の温度、用紙を通過させるときの定着
ローラ1の温度、用紙を通過させる前の定着ローラ1の
温度などがある。そしてマイコン4は、これらの目標温
度を、温度センサ3からの温度情報と比較しつつ、発熱
体1aに対する電源回路2のスイッチング制御を行い、
定着ローラ1の温度が目標温度に保たれるようにする。
また、目標温度を変更するタイミングは、マイコン4が
時計回路5から出力されるクロックに基づいてタイマー
を作成することによって制御される。
【0029】表示入力装置6には、複写機の操作をする
ための入力装置や設定を変更するための入力キー等の入
力装置、さらに複写機の状態を表示するためのLCDな
どの表示装置が備えられており、表示入力装置6の操作
によってマイコン4内の不揮発メモリ4aの内容を変更
することが可能である。なお不揮発メモリ4aの内容
は、シリアル用のI/Fを介して入力される外部端末か
らの信号によって変更することができる。
【0030】次に、図1および図2を参照しながら動作
について説明する。
【0031】図2は第1実施形態の装置の温度制御を示
すフローチャートである。
【0032】マイコン4の不揮発メモリ4aには、目標
温度として予め、第一の待機温度T1、第二の待機温度
T2、定着温度T0、省電力時の待機温度T3が記憶さ
れており、これら3つの温度は、T3<T1<T0<T
2の関係にある。ここで、温度T0,T1,T2は定着
可能な範囲の温度に、温度T3は定着可能な範囲外の温
度に設定されている。
【0033】そして複写機の電源がONされると(S1
−1)、電源回路2は第一の待機温度T1を目標温度と
して制御され、定着ローラ1の温度を上昇させる(S1
−2)。同時に、第一の待機温度T1に達するまでの間
にユーザ操作があったか否かを監視し(S1−3,S1
−4)、ユーザ操作がなかった場合には(S1−3のN
O)、定着ローラ1の温度を第一の待機温度T1に維持
しながら(S1−5)ユーザ操作の有無を監視する(S
1−6)。ユーザ操作があった場合には(S1−3のY
ES,S1−6のYES)、第一の待機温度T1に達す
る前後にかかわらずにその時点で目標温度が変更されて
電源回路2は第二の待機温度T2を目標温度として制御
される(S1−7)。
【0034】ここで、ユーザ操作としては主に表示入力
装置6のキー操作が該当するが、原稿セットを検知でき
るセンサがある電子写真装置では、原稿セットも含まれ
る。なお、定着ローラ1の温度が第一の待機温度T1に
到達するまでの間は、表示入力装置6に準備中の旨が表
示され、定着ローラ1の温度が第一の待機温度T1に到
達する前に画像記録の開始命令が入力されても、画像記
録をその命令は受け付けないように制御される。
【0035】ところで、第二の待機温度T2まで定着ロ
ーラ1の温度を上昇させた後(S1−7)、画像記録の
開始命令が入力されなければ、定着ローラ1が第二の待
機温度T2を維持するように電源回路2が制御されるた
めに不経済となる。そのため、定着ローラ1が第二の待
機温度T2を維持している時間を計測し、一定時間内に
画像記録の開始命令が入力されなければ、第一の待機温
度T1に移行させるように制御される。具体的には、図
3に示すように、例えば、第一の待機温度T1の状態で
ユーザ操作によって発生するトリガ(以下、ユーザトリ
ガと称する)が検出された後に画像書き込みが開始され
たか否かを判断し(S2−1)、第二の待機温度T2に
移行している間に(S2−2のNO)画像記録の開始命
令が入力された場合には(S2−1のYES)画像記録
を行うとともに、制御対象となる目標温度を定着温度T
0に変更する(S2−6)。ユーザトリガが検出されず
に第二の待機温度T2に到達した場合には(S2−2の
YES)、時計回路5のクロックに基づいてマイコン4
のタイマー機能を用いて計時を開始する(S2−3)。
そして、所定時間経過するまでに画像記録の開始命令が
入力されたか否かを監視し(S2−4,S2−5)、入
力があれば(S2−4のYES)画像記録を行うととも
に、制御対象となる目標温度を定着温度T0に変更す
る。入力がなければ(S2−4のNO)、所定時間経過
した時点で(S2−5のYES)制御対象となる目標温
度を第一の待機温度T1に変更する(S2−7)。
【0036】図4は図2,図3の制御による定着ローラ
の温度変化の一例を示すグラフである。電源を投入して
から定着ローラ1の温度が第一の待機温度T1に到達す
るまでユーザ操作がなければ第一の待機温度T1に維持
される。第一の待機温度T1に維持されている間に、例
えば原稿をセットしてスタートキーを押下するといった
操作を行うと、原稿セットセンサ(図示せず)からの出
力がユーザトリガとなって定着ローラ1の加熱が再開さ
れ、第二の待機温度T2まで温度が上昇しかつ維持され
る。
【0037】ここで、第一の待機温度T1および第二の
待機温度T2は定着可能な温度範囲内にあるため両者の
温度差は小さく、第一の待機温度T1から第二の待機温
度T2の移行は短時間で可能である。例えば、原稿自動
搬送装置(ADF)に原稿をセットしたり、あるいは原
稿をコンタクトガラス上に載置するために原稿カバーを
開いてから、スタートキーを押下するまでの間に所定の
時間が必要となるため、その間に、第一の待機温度T1
から第二の待機温度T2に移行する。
【0038】画像記録を開始すると、定着ローラ1が維
持する目標温度が第二の待機温度T2から定着温度T0
に切り替わり、画像記録終了後に第一の待機温度T1に
切り替わる。なお、目標温度が第二の待機温度T2に切
り替わった時点で時計回路5に基づいてタイマー機能を
動作させ、所定の時間が連続して経過しても画像記録の
開始命令が入力されない場合には、目標温度が第一の待
機温度T1に移行する。また、目標温度が第一の待機温
度T1に切り替わった時点で時計回路5に基づいてタイ
マー機能を動作させ、所定の時間が連続して経過した場
合でかつ原稿が残っていないことが確認されたならば、
省電力の待機温度T3に移行する。
【0039】省電力の待機温度T3を維持している状態
において、ユーザトリガが検出された場合には第一の待
機温度T1に目標温度が変更される。なお、ユーザトリ
ガとしてADFに原稿がセットされたり、または原稿カ
バーが開閉されたことが検知された場合には、これらの
操作は画像記録が前提となっている場合が多いために第
二の待機温度T2まで直ちに上昇させても良い。
【0040】また、例えば、電源が投入されてから定着
ローラ1の温度が第一の待機温度T1に到達する前に原
稿がセットされたり、あるいは、原稿をセットしてから
電源を投入した場合には、第二の待機温度T2まで上昇
させてその第二の待機温度T2に維持されるように制御
しても良い。
【0041】このように構成したことにより、画像の出
力を行うかどうか不明な段階でも、発熱体1aに電流を
供給して定着ローラ1の温度を上昇させることができる
ので、実際に画像を出力させる場合に最初のページを出
力するまでの時間を短縮することができる。画像を出力
する前に、高い待機温度になっているので、画像を出力
したときに温度低下が発生しても、定着ローラ1の温度
が必要以上に低くならないようにすることができるの
で、画像記録開始当初からの良好な定着性を得ることが
できる。
【0042】なお、画像記録を目的として電源を投入す
る場合が多い場合には、図5に示すように電源投入時
(S3−1)に電源回路2を制御して、図6に示すよう
に第二の待機温度T2まで定着ローラ1の温度の上昇さ
せ(S3−2)、その状態で画像記録開始の命令が入力
されることを待つように(S2−1、図3参照)、電源
投入時の目標温度の設定を表示入力装置6の操作等によ
って変更可能に構成しても良い。
【0043】図7は本実施形態の定着温度制御装置を備
えたファクシミリ装置の制御系を示すブロック図、図8
は本実施形態の定着温度制御装置を備えたプリンタの制
御系を示すブロック図、図9は本実施形態の定着温度制
御装置を備えた複合機の制御系を示すブロック図であ
り、10は回線を介して画像データの送受信を行う通信
制御装置、11はネットワーク制御を行う網制御装置、
12は外部装置と接続してデータ信号の入出力を行う入
出力用インターフェース、6aはモード設定キーを示
す。なお、図1に示す部材と同一機能の部材については
同一の符号を付して詳細な説明は省略した。
【0044】ところで、電子写真方式のファクシミリ装
置は、専用回線を用いて自動受信を行う場合といった使
用が多い。そのため、手動受信やコピー機能は備えられ
ているものの、エラー処理などを除けば画像記録におい
てユーザ操作が伴わない場合が多い。プリンタも同様で
あって、外部装置からのコマンドによって操作されるた
めに、ユーザ操作が伴わない場合が多い。この場合に
は、図2のフローチャートにおける(S1−1)から
(S1−5)までの制御を省略して、電源投入時、ある
いは省電力の待機温度T3の状態からの復帰時に第二の
待機温度T2まで上昇させて、画像記録を自動的に開始
させる。さらに、複合機においてファクシミリ機能やプ
リンタ機能を用いる場合も同様である。
【0045】次に、図7を参照しながら本実施形態をフ
ァクシミリ装置に適用した場合について具体的に説明す
る。通常、ファクシミリ装置は、電源を投入した状態で
使用されており、受信待機状態においては、発熱体1a
に対する電流供給を行わないため、定着ローラ1は室温
に近い温度にある。その状態において、発信相手先から
着呼があれば、その着呼が通常の待機温度から第二の待
機温度T2へ温度制御を切り替えるためのトリガとなっ
て定着ローラ1の加熱を開始する。そして、定着ローラ
1が第二の待機温度T2に到達した後に画像記録を開始
し、同時に目標温度が定着温度T0に切り替わり、画像
記録終了後に第一の待機温度T1に切り替わる。
【0046】ところで、ファクシミリ装置においては、
通常は、着呼時に用紙に画像記録が行われるが、通信の
種類によっては着呼の時点で用紙に画像記録を行わない
ものもある。親展、メール、転送、ポーリング送信等が
それに該当する。この場合には、着呼の時点で発熱体1
aに電流供給を開始するが、用紙に画像記録を行わない
種類の通信であることが確認された時点で発熱体1aに
対する電流供給を停止させる。
【0047】親展の場合は特定の者だけに見せることを
目的とするため、受信した画像データをRAM7に記憶
し、特定者による表示入力装置6の操作によって、用紙
への画像記録を行う。その際、表示入力装置6の操作が
トリガとなって、発熱体1aに電流を供給して定着ロー
ラ1の温度を第二の待機温度T2まで上昇させた後に自
動的に画像記録を開始させる。メールの場合は、画像デ
ータをディスプレイ表示して内容を確認し、用紙に記録
する必要があれば表示入力装置6の操作によって、用紙
への画像記録を行う。転送の場合は、着呼時において画
像データを画像メモリに記憶し、さらに転送相手先にR
AM7内の画像データを送信するため、着呼しても発熱
体1aに電流供給されない。
【0048】また、ポーリング送信は、予めRAM7に
記憶しておいた画像を発信相手先からの要求を着呼した
ときに、発信相手先に画像データを送信するに応じて相
手先に発信するものであるため、着呼しても画像記録は
行われない。さらに、紙なし等のエラーが発生した場合
に受信データを記憶しておくメモリ受信においても着呼
時に画像記録は行われない。本実施形態の制御装置を有
するファクシミリ装置においては、着呼時に、発熱体1
aに電流を供給して定着ローラ1の温度を上昇させなが
ら、画像データを取り込んでゆく。ここで、画像データ
を取り込む過程において上述した通信のように画像デー
タを用紙に記録する必要がないものであることが確認さ
れた場合には、その時点で発熱体1aへの電流供給を停
止する。
【0049】また、紙なしエラーが発生したことにより
メモリ受信に自動的に切り替わり、かつメモリ受信があ
った場合には、用紙を補給した時点で発熱体1aへの電
流供給を開始して第二の待機温度T2まで上昇させる。
さらに、予めメモリ受信に設定した場合には、着呼して
も発熱体1aへの電流供給を開始せず、メモリ受信を解
除した時点で発熱体1aへの電流供給を開始して第二の
待機温度T2まで上昇させ、画像記録を開始させる。
【0050】このように構成したことにより、電源投入
の操作あるいは省電力状態から復帰させる操作といった
一度の要求により、定着ローラ1の温度を高い目標温度
の第二の待機温度T2にすることができるので、自動受
信などのユーザ操作がない出力においても、画像の定着
性を高めることができる。また通信の種類を判別して、
画像記録を行う必要がなければ、発熱体1に対する電流
の供給を停止することにより、省電力化に寄与するよう
になる。
【0051】次に、図8を参照しながら本実施形態をプ
リンタに適用した場合について具体的に説明する。プリ
ンタはパーソナルコンピュータ(パソコン)等の外部端
末に入出力用インターフェース12を介して接続し、パ
ソコンから送られる画像データを用紙に画像記録するも
のである。そのため、テスト印刷のような特殊な場合を
除けば、パソコンの指示によってプリンタの画像記録動
作が制御される。
【0052】電源が投入されると、発熱体1aへの電流
供給を開始して第二の待機温度T2まで上昇させる。こ
の間にプリンタから画像出力命令が送信された場合には
第二の待機温度T2まで上昇した後に画像記録を開始す
るとともに、定着ローラ1の目標温度を定着温度T0に
切り替える。そして画像記録終了後、定着ローラ1の目
標温度を第一の待機温度T1に切り替える。この状態
で、プリンタから画像出力命令が送信された場合には、
定着ローラ1の目標温度を第二の待機温度T2に切り替
えるとともにRAM7に画像データを蓄積する。そし
て、RAM7に画像データが蓄積された時点で自動的に
画像記録を開始させる。なお、パソコンが画像出力命令
を入力してから画像記録を開始させるまで多少の時間が
必要となるため、画像記録の開始前に定着ローラ1の温
度が第二の待機温度T2に到達する。仮に、第二の待機
温度T2に到達しなくとも定着ローラ1の温度は定着可
能な範囲内にありかつ第一の待機温度T1以上であるた
め画像定着が安定して行える。
【0053】画像記録終了後、または定着ローラ1の目
標温度を第二の待機温度T2に切り替えてから画像記録
が行われずに所定時間経過した場合には、目標温度を第
一の待機温度T1に切り替え、さらに第一の待機温度T
1の状態が画像記録が行われずに所定時間経過した場合
には、定着ローラ1の目標温度を省電力の待機温度T3
に切り替える。そして省電力の待機温度T3においてパ
ソコンが画像出力命令を送信した場合には電源投入時と
同様に第二の待機温度T2まで上昇させてから画像記録
を開始させる。
【0054】このように構成したことにより、電源を投
入した場合、または画像記録の開始命令を入力した場合
に、定着ローラ1の温度を高い目標温度の第二の待機温
度T2にすることができるので、ユーザ操作がない出力
においても、画像の定着性を高めることができる。
【0055】なお、パソコンから画像データを出力する
場合、パソコンの画面上においてまず印刷キーを押下
し、各種設定内容を表示させて確認させ、良ければ確認
キーを押すことにより、プリンタに画像データが出力さ
れる、といった操作が行われる。そこで、印刷キーを押
下した時点でその旨をプリンタに出力し、プリンタにお
いてはその出力を受信した時点で第二の待機温度T2を
目標温度として定着ローラ1の加熱を行う。あるいは第
一の待機温度T1を目標温度として定着ローラ1の加熱
を行い、確認キーを押して出力された画像記録の開始信
号を入力した時点で、目標温度を第二の待機温度T2に
変更しても良い。
【0056】次に、図9を参照しながら本実施形態を複
合機に適用した場合について具体的に説明する。図9に
示すように、本実施形態を備えた複合機は、図1に示す
複写機、図7に示すファクシミリ装置、図8に示すプリ
ンタの機能を複合したものであり、使用される機能はモ
ード設定キー6aの操作、あるいは画像データの入力先
に基づいて自動的に切り替えられる。例えば、読取装置
8からの画像データであれば複写機モード、通信制御装
置10からの画像データであればファクシミリモード、
入出力用インターフェース12からの画像データであれ
ばプリンタモードに設定される。
【0057】また、設定されたモードに対応する電源回
路2の制御内容が不揮発メモリ4aに記憶されており、
モード設定が完了した時点で電源回路2の制御内容が変
更される。例えば、複写機モードであれば、図1を参照
しながら前述したように、電源投入時には第一の待機温
度T1まで上昇させる。ファクシミリモードであれば、
図7を参照しながら前述したように、着呼時に第二の待
機温度T2まで上昇させるように制御するが、通信の種
類あるいはメモリ受信か否かによって第二の待機温度T
2まで上昇させるか、温度上昇を停止させるか決定され
る。図8を参照しながら前述したように、プリンタモー
ドであれば電源投入時には第二の待機温度T2まで上昇
させる。
【0058】このように構成したことにより、複合機に
おいて使用する機能に合わせて定着ローラ1の温度制御
を行うことが可能になり、画像の定着性を高めることが
できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように構成された本発明に
よれば、画像の出力を行なうかどうか不明な段階でも、
発熱体の温度を上昇させることができるので、実際に画
像を出力させたときの最初のページの出力時間を短縮で
きる。また、画像を出力する前に、定着装置が高い待機
温度になっているので、画像を出力したときに温度低下
が発生しても、発熱体の温度が必要以上に低くならない
ようにすることが可能になり、定着性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の定着温度制御装置を備え
た複写機の制御系を示すブロック図
【図2】本発明の実施形態の装置を有する複写機におけ
る第二の待機温度に到達するまでの温度制御を示すフロ
ーチャート
【図3】本発明の実施形態の装置を有する複写機におけ
る第二の待機温度に到達した後の温度制御を示すフロー
チャート
【図4】図2,図3の制御による定着ローラの温度変化
の一例を示すグラフ
【図5】電源を投入してから第二の待機温度に到達させ
るまでの温度制御を示すフローチャート
【図6】図5の制御による定着ローラの温度変化の一例
を示すグラフ
【図7】本発明の一実施形態の定着温度制御装置を備え
たファクシミリ装置の制御系を示すブロック図
【図8】本発明の一実施形態の定着温度制御装置を備え
たプリンタの制御系を示すブロック図
【図9】本発明の一実施形態の定着温度制御装置を備え
た複合機の制御系を示すブロック図
【符号の説明】 1 定着ローラ 1a 発熱体 2 電源回路 3 温度センサ 4 マイクロコンピュータ(マイコン) 5 時計回路 6 表示入力装置 6a モード設定キー 7 RAM 8 読取装置 9 記録装置 10 通信制御装置 11 網制御装置 12 入出力用インターフェース 13 モード設定キー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 DA25 DA38 DB03 DE07 EA12 EA15 ED25 EE08 EE10 EF01 EF04 EF12 EF16 EG04 EJ15 ZA01 2H033 AA32 BA30 CA03 CA05 CA07 CA20 CA21 CA28 CA32 CA48 5C062 AA02 AA05 AB22 AE13

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真プロセスによって形成した画像
    を用紙に定着させる定着手段の温度を検知する温度検知
    手段と、この温度検知手段の検知結果に基づいて、前記
    定着手段が目標温度を維持するように前記定着手段内に
    設けた発熱体に電流を供給する電源供給手段を制御する
    制御手段とを有する電子写真装置の定着温度制御装置に
    おいて、 定着可能な温度範囲内の第一の待機温度と、この第一の
    待機温度より高くかつ定着可能な温度範囲内の第二の待
    機温度とを記憶する記憶手段を設け、画像記録を開始す
    るまでに前記定着手段の温度を第二の待機温度に上昇さ
    せ、画像記録の終了後に第一の待機温度で待機させるよ
    うに、前記制御手段が前記記憶手段の記憶内容を読み出
    して目標温度を設定することを特徴とする電子写真装置
    の定着温度制御装置。
  2. 【請求項2】 第二の待機温度に到達した時点で計時を
    開始するタイマー手段を設け、このタイマー手段が所定
    時間計時している間に画像記録の開始命令がなければ、
    前記制御手段が目標温度を第一の待機温度に設定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子写真装置の定着温度
    制御装置。
  3. 【請求項3】 電源投入時に、前記制御手段が目標温度
    を第一の待機温度に設定することを特徴とする請求項1
    または2記載の電子写真装置の定着温度制御装置。
  4. 【請求項4】 定着可能な温度範囲外でかつ第一の待機
    温度より低い省電力待機温度を前記記憶手段に記憶し、
    画像記録の終了後の所定時間内に画像記録の開始命令が
    なければ、前記制御手段が目標温度を省電力待機温度に
    切り替え、さらに省電力待機温度の状態を解除する信号
    が検出された場合に、前記制御手段が目標温度を第一の
    待機温度に設定することを特徴とする請求項1,2また
    は3記載の電子写真装置の定着温度制御装置。
  5. 【請求項5】 電源投入時に、前記制御手段が目標温度
    を第二の待機温度に設定することを特徴とする請求項1
    または2記載の電子写真装置の定着温度制御装置。
  6. 【請求項6】 定着可能な温度範囲外でかつ第一の待機
    温度より低い省電力待機温度を前記記憶手段に記憶し、
    電子写真プロセスによる画像記録の終了後の所定時間内
    に画像記録の開始命令がなければ、前記制御手段が目標
    温度を省電力待機温度に切り替え、さらに省電力待機温
    度の状態でその状態を解除する信号が検出された場合
    に、前記制御手段が目標温度を第二の待機温度に設定す
    ることを特徴とする請求項1,2または5記載の電子写
    真装置の定着温度制御装置。
  7. 【請求項7】 原稿の画像を読み取って得た画像データ
    に基づいて用紙に画像を記録する複写機能を有し、原稿
    のセットが検出された時点または原稿を所定位置に固定
    するための原稿カバーの開閉が検出された時点で前記制
    御手段が目標温度を第一の待機温度に設定することを特
    徴とする請求項1,2,3または4記載の電子写真装置
    の定着温度制御装置。
  8. 【請求項8】 電話回線を介して受信した画像データに
    基づいて用紙に画像を記録するファクシミリ機能を有
    し、着呼時に前記制御手段が目標温度を第二の待機温度
    に設定することを特徴とする請求項1,2,5または6
    記載の電子写真装置の定着温度制御装置。
  9. 【請求項9】 電話回線を介して受信した画像データに
    基づいて用紙に画像を記録するファクシミリ機能を有
    し、着呼時に前記制御手段が目標温度を第一の待機温度
    に設定し、受信データが画像記憶手段に蓄積された時点
    で前記制御手段が目標温度を第二の待機温度に設定し、
    前記定着手段が第二の待機温度に到達した時点で、画像
    記録を開始することを特徴とする請求項1,2,5また
    は6記載の電子写真装置の定着温度制御装置。
  10. 【請求項10】 受信した画像データを用紙に記録せず
    に前記画像記憶手段に蓄積させておくメモリ受信に設定
    されている場合には、着呼時に前記発熱体に対して電流
    を供給しないことを特徴とする請求項8または9記載の
    電子写真装置の定着温度制御装置。
  11. 【請求項11】 着呼時に前記発熱体に対する電流の供
    給を開始し、受信した画像データに基づいて用紙に画像
    を記録すべきか否かを判別し、否と判別した時点で前記
    発熱体に対する電流の供給を停止させることを特徴とす
    る請求項8,9または10記載の電子写真装置の定着温
    度制御装置。
  12. 【請求項12】 外部端末から画像データを入力して用
    紙に画像を記録するプリンタ機能を有し、外部端末から
    画像記録の開始命令を入力した時点で前記制御手段が目
    標温度を第二の待機温度に設定することを特徴とする請
    求項1,2,5または6記載の電子写真装置の定着温度
    制御装置。
  13. 【請求項13】 原稿の画像を読み取って得た画像デー
    タに基づいて用紙に画像を記録する複写機能、電話回線
    を介して受信した画像データに基づいて用紙に画像を記
    録するファクシミリ機能および外部端末から画像データ
    を入力して用紙に画像を記録するプリンタ機能のいずれ
    か1つを選択するモード設定手段を設け、定着可能な温
    度範囲外でかつ第一の待機温度より低い省電力待機温度
    を前記記憶手段に記憶し、ファクシミリ機能を選択した
    場合において画像記録終了後から所定時間内に画像記録
    の開始命令がなければ、前記発熱体に対する電流の供給
    を停止させ、複写機能またはプリンタ機能を選択した場
    合において画像記録終了後から所定時間に画像記録の開
    始命令がなければ、前記制御手段が目標温度を省電力待
    機温度に設定することを特徴とする請求項1または2記
    載の定着温度制御装置。
  14. 【請求項14】 第一の待機温度と第二の待機温度の間
    の所定の温度を定着温度として前記記憶手段に記憶し、
    画像記録開始時点で、前記制御手段が目標温度を第二の
    待機温度から定着温度に切り替えることを特徴とする請
    求項1〜13のいずれか1項記載の電子写真装置の定着
    温度制御装置。
  15. 【請求項15】 電子写真プロセスによって形成した画
    像を用紙に定着させる定着手段の温度を検知する温度検
    知手段と、この温度検知手段の検知結果に基づいて、前
    記定着手段が目標温度を維持するように前記定着手段内
    に設けた発熱体に電流を供給する電源供給手段を制御す
    る制御手段とを有する電子写真装置の定着温度制御方法
    において、 前記制御手段が電源投入時に前記定着手段の温度を定着
    可能な温度範囲内の第一の待機温度を目標温度として上
    昇させ、さらに画像記録の開始信号を入力した際に、第
    一の待機温度より高くかつ定着可能な温度範囲内の第二
    の待機温度を目標温度として上昇させ、第二の待機温度
    に到達した後に画像記録を開始させることを特徴とする
    電子写真装置の定着温度制御方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100491577B1 (ko) * 2003-01-07 2005-05-27 삼성전자주식회사 화상형성 장치의 정착기의 온도제어 방법
US7113719B2 (en) 2003-11-20 2006-09-26 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
KR100667315B1 (ko) 2005-05-20 2007-01-12 삼성전자주식회사 화상형성장치의 정착온도 제어방법
JP2008281607A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Canon Inc 画像形成装置
JP2012068614A (ja) * 2010-08-23 2012-04-05 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2017032774A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、プログラムおよび画像形成装置の制御方法

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