JP2004022545A - メタルハライドランプ用電極システムおよび放電ランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】導出部と電極との間の接続を構成して、これが持続的に機械的および熱的な負荷に耐えるようにすること。
【解決手段】メタルハライドランプ用電極システムであって、この電極システムは、導電性の導出部と、この導出部に接続された、心棒を有する電極とからなり、ここでこの導出部および電極は、溶融した材料による接続領域を有しており、この電極は、導出部側を向いた心棒端部がこの接続領域に埋め込まれており、電極の心棒はタングステンから作製されている形式のメタルハライドランプ用電極システムにおいて、上記の電極は、上記の接続領域内に形状接続のための手段を有しており、この手段は、上記の電極の心棒における少なくとも局所的な凹部からなることを特徴とするメタルハライドランプ用電極システムを構成する。
【選択図】 図3
【解決手段】メタルハライドランプ用電極システムであって、この電極システムは、導電性の導出部と、この導出部に接続された、心棒を有する電極とからなり、ここでこの導出部および電極は、溶融した材料による接続領域を有しており、この電極は、導出部側を向いた心棒端部がこの接続領域に埋め込まれており、電極の心棒はタングステンから作製されている形式のメタルハライドランプ用電極システムにおいて、上記の電極は、上記の接続領域内に形状接続のための手段を有しており、この手段は、上記の電極の心棒における少なくとも局所的な凹部からなることを特徴とするメタルハライドランプ用電極システムを構成する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メタルハライドランプ用電極システムであって、該電極システムは、導電性の導出部と、この導電性の導出部に接続された、心棒を有する電極とからなり、ここでこの導出部および電極は、溶融した材料による接続領域を有しており、上記の電極は、上記の導出部側を向いた心棒端部がこの接続領域に埋め込まれており、上記の電極の心棒はタングステンから作製されているメタルハライドランプ用電極システムと、放電ランプとに関する。ここでこのランプは、例えば、少なくとも20W、有利には100W以上400W以下の電力、場合によって1000Wを上回る電力を有するランプである。
【0002】
【従来の技術】
EP−A587238からセラミック放電容器を有するメタルハライドランプが公知であり、ここでは長く延びたストッパ毛細管(Stopfenkapillare)にある、2つの部分からなる導出部(Durchfuehrung)が、ガラスはんだにより、放電側とは反対側のストッパの端部において封止されている。導出部の外側部分は透過性の材料(ニオブピン)からなり、内側部分はハロゲン化耐性材料(例えばタングステンまたはモリブデン製のピン)からなる。(約400Wまでの)比較的大きなランプ出力に対しては別の解決手段が適用される。すなわち内側のMoピン部分をサーメット部分によって置き換えるのである。その熱膨張率は、別の金属部分の熱膨張率とセラミックの熱膨張率との間で所望のように調整することが可能である。
【0003】
このような解決手段において不利であるのは、導出部の内側部分と電極との間の接続部が極めて破損し易いことである。これは電極システムを後続処理する際にも、ランプ動作時におけるシステムの寿命特性にも当てはまることである。最後には折れた電極によって動作時に放電容器が破裂してしまう可能性がある。
【0004】
WO01/82331では、この導出部を複数の部分で配置構成することによってこれを回避する試みがなされている。しかしながらこれは根本的な問題を十分には解決していない。一般に電極の直径は上記の内側部分よりも小さく、双方の部材は、この内側部分の端部を溶融してその中に電極の端部を埋め込むことによって接続される。この溶融は硬ろう付けまたはレーザはんだ付けによって行われることが多い。内側部分はほとんどの場合、モリブデンまたはMo含有サーメットからなる。しかしながらこの際にこの内側部分における溶融量を、所要の精度内で再現可能に保証することはできない。対策を講じれば溶融の長さを大きくすることができる。しかしながらこれの妨げになるのが、最大許容の「溶接突出高さ(Schweissbuckelhoehe)」の制限である。これが意味するのは、溶接またははんだ付けゾーンの領域において局所的な溶接材またははんだの累積物によって発生する突出である。これはスラッグ(殊にサーメット接続の場合)のこともある。ここでこの最大限に許容される突出の程度は、放電容器の最小限に許容される毛細管内径によって決定される。
【0005】
【特許文献1】
EP−A587238
【特許文献2】
WO01/82331
【特許文献3】
US−A5451837
【特許文献4】
EP−A1056115
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、冒頭に記載した電極システムを提供することであり、ここで導出部と電極との間の接続を構成して、これが持続的に機械的および熱的な負荷に耐えるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明により、メタルハライドランプ用電極システムであって、この電極システムは、導電性の導出部と、この導出部に接続された、心棒を有する電極とからなり、ここでこの導出部および電極は、溶融した材料の接続領域を有しており、この電極は、導出部側を向いた心棒端部がこの接続領域に埋め込まれており、電極の心棒はタングステンから作製されている形式のメタルハライドランプ用電極システムにおいて、上記の電極は、上記の接続領域内に形状接続のための手段を有しており、この手段は、上記の電極の心棒における少なくとも局所的な凹部からなることを特徴とするメタルハライドランプ用電極システムを構成することによって解決される。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の殊に有利な実施形態は従属請求項に記載されている。
【0009】
本発明では形状接続のための手段、例えばノッチまたは溝が、導出部側を向いた電極端部の近くに配設される。この手段は心棒端部の近くに配設されて、これが接続領域ないしは溶融領域からの導出部の材料によって被覆されるようにする。この手段は少なくとも1つの局所的な凹部またはノッチを含んでいる。V字またはU字、矩形またはトラフ状に形成することの可能な周囲取り巻き形の凹部が有利である。このノッチは例えば研削または打抜きによって作製可能である。
【0010】
このノッチは、電極の断面を不規則または規則的に狭めたものとすることが可能である。例えばこれはUまたはV字形の周囲取り巻き形のノッチまたは溝である。はんだ付け(硬ろう付けまたはレーザはんだ付け)または溶接によって行われることの多い導出部と電極との接続の際には、付加的に形状接続が行われ、この形状接続によってこの接続部の機械的な耐性が向上する。溶接/はんだ付けゾーンの許容されないほどの大きさを有する突出に起因する欠陥品も低減される。それはここでは過剰な溶融ないしはスラッグに対するリザーバが提供されるからである。
【0011】
付加的な利点は、長く延びた電極心棒の、放電側とは反対側の端部に場合によっては設けられる螺旋部に対して、この凹部によって一時的な固定が可能になることである。ここでこの螺旋部は、つぎに導出部の端部領域が溶融することによって最終的かつ殊に確実に固定される。これはUS−A5451837(特許文献3参照)からの公知の固定の仕方と類似に行われる。
【0012】
導出部は、一体形に作製することも、または2つの部分またはそれ以上の部分から構成することも可能であり、ここでこれは外側部分がニオブまたは別の水素透過性材料からなり、その一方で内側部分が心棒との接続に有利な特性を有するようにすることによって行われる(下記を参照されたい)。内側部分は、電極の延長された心棒によって置き換えることが可能であり、この際には本発明の接続技術が、唯一残った外側の導出部部分と、相応して延長されたコアピンとの間の接続に適用される。
【0013】
セラミック放電容器の公知の構造にはさらに、長く引き伸ばされた毛細管(以下ではストッパ毛細管と称する)が含まれる。ここでこのストッパ毛細管を通して、1つまたは2つの部分からなる導電性の導出部が気密に案内される。この導出部は、放電部を基準にして内側の部分とピン状の外側の部分とからなる。この導出部の外側は、ストッパにおいてガラスはんだにより封止されることが多い。導出部の内側には心棒を有する電極が固定されており、ここでこの電極は放電容器の内部に突き出ている。
【0014】
本発明のランプの出力は有利には20〜400Wであるが、より大きな出力(2000Wそれ以上)も可能である。
【0015】
以下の表は、種々異なるランプ出力(35,70および150W)に対してつぎに示す部分の設計値を示している。
【0016】
【表1】
【0017】
コアピン:材料およびμmで示した外径;
コアピンの溝:それぞれμmで示した深さT,幅Bおよび放電側とは反対側のピン端部と溝との間隔;
導出部:材料およびμmで示した外径;
溶融領域:μmで示した示した双方の部材間の長さ。
【0018】
2つの部材間、導出部とコアピンとの間の接続はレーザはんだ付けで行われる。
【0019】
導出部および電極ピンは円筒状であり、導出部の直径は、電極ピンの直径の80〜300%である。
【0020】
凹部はUまたはV字形であり、UまたはVの底部によって最大の切り込み深さTが定められる。
【0021】
最大の切り込み深さTは、心棒の直径の25〜40%である。
【0022】
形状接続のための手段は、導出部側を向いた心棒端部から0.1〜2mm離隔されている。
【0023】
有利にはノッチの幅Bとその深さTとの比は、B/T=1:1の範囲であり、殊に0.8〜2.2の間になければならない。安定性の理由からノッチ領域におけるコアピンの外径の残りは、元々の直径の少なくとも60%であるべきであり、有利には65〜75%である。
【0024】
2つの部材からなる導出部の場合、電極と接触する、導出部の内側の端部領域(以下では溶融領域と称する)はMo,Wまたはサーメットから作製され、ここでこれは、このサーメットとを溶接可能に維持する量のWを含む。接続すべき双方の部分の直径は、この実施形態においてほぼ同じ大きさとすることが可能である。電極は有利にはタングステンからなる。その第1の端部は接続領域に埋め込まれ、第2の端部は放電部を向いている。電極の心棒は、無駄な容積(Totvolumen)を制限するために、それ自体公知のように、さらにモリブデンからなる螺旋部で被覆することが可能である。
【0025】
択一的にはつぎのようにすることも可能である。すなわちEP−A1056115(特許文献4参照)に相応して、電流導出部の内側部分の代わりに、(通例タングステンからなる)電極コアピンを(通例ニオブからなる)外側の導出部まで延長することも可能である。このように延長された電極のピンは、無駄な容積を制限するために同様に、有利にはモリブデンからなる螺旋部によって被覆することが可能である。これは、それ自体2つの部分からなる電流供給部(EP−A587238(特許文献1))においても実施されている通りである。
【0026】
2つの部分からなる導出部の場合、導出部または少なくともその外側部分は、熱膨張率が(酸化アルミニウム)セラミックに適合された、H2およびO2透過性の外側の部分(例えばニオブからなるピンまはたチューブ、しかしながらタンタルの使用も可能である)からなり、これはガラスはんだによって覆われて封止される。
【0027】
2つの部分からなる導出部の場合、導出部の内側部分は、ハロゲン化耐性を有する金属(モリブデンまたはタングステンまたはそれらの合金)か、または相応するサーメットからなる。この材料はモリブデンが有利である。内側部分は、その外側の端部が部分的にだけガラスはんだによって覆われており、溶融されている。この内側部分は例えば、サーメットまたはモリブデンまたは溶融し易いタングステンからなるピンである。タングステンは、合金としてまたは表面におけるめっきとしてレニウム添加物を有することが可能である。レニウムにより、タングステンの高温度耐性および腐食耐性が向上する。水銀を含有する充填剤に対してモリブデンが有利であるのに対して、タングステンは有利には水銀を含有しない充填剤に使用される。殊にタングステンは、70W以上の比較的ワット数の小さなランプにも有利である。
【0028】
2つの部分からなる導出部の内側部分は、一方の側が外側部分(ニオブピンまたはチューブ)に、また他方の側が電極に接続されている。内側部分それ自体を複数の部分から構成することが可能であり、これは例えばWO01/82331(特許文献2)に記載されているとおりである。
【0029】
ストッパは一体形とすることができるが、複数の部分から実施することも可能である。例えば公知のようにストッパ毛細管をリング状のストッパ部分によって包囲することが可能である。
【0030】
【実施例】
以下では本発明を複数の実施例に基づいて詳しく説明する。
【0031】
図1には150Wの電力を有するメタルハライドランプが概略的に示されている。これは、ランプの軸を定める円筒状の、石英ガラス製の外管1からなり、これは2つの側が押し潰ぶ(2)されており、ソケット(3)が付けられている。軸方向に配置されるAl2O3セラミック製の放電容器4は円筒状または膨らんだ胴状に成形されており、2つの端部6を有する。この放電容器は、外管1において2つの電流供給部7により、保持されていおり、この電流供給部は、箔8を介してソケット部3に接続されている。電流供給部7は導出部9に溶接されており、これらはそれぞれ放電容器の端部6の端部ストッパ12にはめ込まれている。このストッパ部は、長く引き伸ばされた毛細管12(ストッパ毛細管)として実施されている。放電容器の端部6とストッパ毛細管12とは、例えば、互いに直接焼結される。
【0032】
導出部9はそれぞれ2つの部分からなる。外側部分13はそれぞれニオブピンとして実施されており、毛細管12の長さの約4分の1までこれに入り込んでいる。内側部分14は、毛細管12内で放電体積体(Entladungsvolumen)にまで延びている。この内側部分により、タングステン製の電極心棒16と、この心棒の放電側の端部にずらされた螺旋部17とからなる放電側の電極15が保持sれる。導出部の内側部分14は、一方では電極心棒15にレーザはんだ付けされており、他方では導出部の外側部分13にレーザ溶接されている。ニオブピン13は約3mmの深さでストッパ毛細管12に入れられており、ガラスはんだ10によって封止されている。
【0033】
放電容器の充填剤は、不活性の始動ガス、例えばアルゴンの他、水銀および金属ハロゲン化物の添加物からなる。また例えば、水銀なしに金属ハロゲン化物の充填剤を使用することも可能である。ここでは始動ガスとして有利にはキセノンおよび1.3barよりもはるかに上回る高い圧力を選択することが可能である。
【0034】
図2には電極システムが詳細に示されている。導出部9として、外側部分13としてのニオブピン(またはチューブも可)と、内側部分14としてのモリブデンピンとかなるシステムが使用される。
【0035】
ニオブピン13は、放電側においてモリブデン片からなる内側部分14に溶接される。放電側において内側部分14は同様に電極心棒16にはんだ付けされる。
【0036】
択一的にはサーメットからなる内側部分14が使用され、これはMoの割合が高く、残りはAl2O3を有する。
【0037】
心棒16の直径は0.4mmである。内側部分の直径は0.8mmであり、外側部分の直径は0.88mmである。すなわち内側部分14は電極心棒16よりも100%大きな直径を有する。
【0038】
図3aには本発明による接続の原理が示されている。考察するランプ出力に依存して電極心棒16の導出部側の端部から約0.5mm〜2mm離れて、溝18が周囲を取り巻いて配設されている。この溝も同様に出力に依存して0.5〜2mmの深さと、0.5m〜2mmの幅を有する。レーザはんだ付け(矢印)の際、溶融領域25は、ここでは矩形に構成されている溝18まで延びる。溶融したモリブデンははんだとして使用され、タングステン心棒16が埋め込まれる。この溝によって、付加的な形状接続(Formschluss)が可能となり、過剰な溶融に対するリザーバないしはサーメットが分解する際に発生するスラッグのリザーバとして使用される。
【0039】
択一的には上記の溝は、別の形状の断面を有する切り込みが周囲取り巻いたものとすることができ、ここでこれは例えば、V字形の切り込み26(図3b)またはトラフ状の切り込み27(図3c)である。別の択一的な例は、互いに向き合う、心棒における2つのノッチ28からなる形状接続手段(図3d)である。
【0040】
殊に有利な実施形態(図4)では、大きく延長され、したがって内側の導出部の代わりをする心棒36にモリブデン製の螺旋部20が取り付けられて無駄な容積が除去される。最後の巻線21は溝18において保持される。これにより作製中に、溶融領域が作製されるレーザ溶接までに一時的な固定が行われる。
【0041】
図5には1実施形態が示されており、ここでは導出部30(ニオブからなる一体成形)と、タングステン製の延長されたコアピン31とが硬ろう付けまたは溶接される。双方の部材はほぼ同じ外径を有する。形状接続のための手段はノッチ32である。双方の部材からの材料を含むことの可能な接続領域33は、ここでは極めて概略的に示されている。
【0042】
図6には別の実施形態が示されており、ここでは放電側とは反対側にある第1の溝37の他に第2の溝38が、心棒39の前方すなわち放電側の端部に使用されており、これによって第2の螺旋端部を固定することができる。この螺旋部は図示されていない。ここでは、例えば、引き続いて行われるレーザはんだ付けに対して自動的な位置および方向決めが簡単にもなるために有利である。2つのノッチ37および38はここでは、斜めの側壁を有する溝状に形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】セラミック放電容器を有するメタルハライドランプを示す図である。
【図2】図1のランプにおける電極システムの詳細図である。
【図3】さまざまに成形されたノッチ(a〜d)を有する図2の電極システムの接続領域を示す図である。
【図4】接続領域の別の実施例を示す図である。
【図5】接続領域のさらに別の実施例を示す図である。
【図6】端部領域の別の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 外管
2 押し潰ぶし部
3 ソケット部
4 放電容器
6 端部
7 電流供給部
8 箔
9 導出部
10 ガラスはんだ
12 ストッパ毛細管
13 導出部の外側部分
14 導出部の内側部分
15 放電側の電極
16 電極心棒
17 螺旋部
18 溝
20 螺旋部
21 最後の巻線
25 溶融領域
26 V字形切り込み
27 トラフ状の切り込み
28 ノッチ
30 導出部
31 コアピン
32 ノッチ
33 接続領域
36 心棒
37 第1の溝
38 第2の溝
39 心棒
【発明の属する技術分野】
本発明は、メタルハライドランプ用電極システムであって、該電極システムは、導電性の導出部と、この導電性の導出部に接続された、心棒を有する電極とからなり、ここでこの導出部および電極は、溶融した材料による接続領域を有しており、上記の電極は、上記の導出部側を向いた心棒端部がこの接続領域に埋め込まれており、上記の電極の心棒はタングステンから作製されているメタルハライドランプ用電極システムと、放電ランプとに関する。ここでこのランプは、例えば、少なくとも20W、有利には100W以上400W以下の電力、場合によって1000Wを上回る電力を有するランプである。
【0002】
【従来の技術】
EP−A587238からセラミック放電容器を有するメタルハライドランプが公知であり、ここでは長く延びたストッパ毛細管(Stopfenkapillare)にある、2つの部分からなる導出部(Durchfuehrung)が、ガラスはんだにより、放電側とは反対側のストッパの端部において封止されている。導出部の外側部分は透過性の材料(ニオブピン)からなり、内側部分はハロゲン化耐性材料(例えばタングステンまたはモリブデン製のピン)からなる。(約400Wまでの)比較的大きなランプ出力に対しては別の解決手段が適用される。すなわち内側のMoピン部分をサーメット部分によって置き換えるのである。その熱膨張率は、別の金属部分の熱膨張率とセラミックの熱膨張率との間で所望のように調整することが可能である。
【0003】
このような解決手段において不利であるのは、導出部の内側部分と電極との間の接続部が極めて破損し易いことである。これは電極システムを後続処理する際にも、ランプ動作時におけるシステムの寿命特性にも当てはまることである。最後には折れた電極によって動作時に放電容器が破裂してしまう可能性がある。
【0004】
WO01/82331では、この導出部を複数の部分で配置構成することによってこれを回避する試みがなされている。しかしながらこれは根本的な問題を十分には解決していない。一般に電極の直径は上記の内側部分よりも小さく、双方の部材は、この内側部分の端部を溶融してその中に電極の端部を埋め込むことによって接続される。この溶融は硬ろう付けまたはレーザはんだ付けによって行われることが多い。内側部分はほとんどの場合、モリブデンまたはMo含有サーメットからなる。しかしながらこの際にこの内側部分における溶融量を、所要の精度内で再現可能に保証することはできない。対策を講じれば溶融の長さを大きくすることができる。しかしながらこれの妨げになるのが、最大許容の「溶接突出高さ(Schweissbuckelhoehe)」の制限である。これが意味するのは、溶接またははんだ付けゾーンの領域において局所的な溶接材またははんだの累積物によって発生する突出である。これはスラッグ(殊にサーメット接続の場合)のこともある。ここでこの最大限に許容される突出の程度は、放電容器の最小限に許容される毛細管内径によって決定される。
【0005】
【特許文献1】
EP−A587238
【特許文献2】
WO01/82331
【特許文献3】
US−A5451837
【特許文献4】
EP−A1056115
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、冒頭に記載した電極システムを提供することであり、ここで導出部と電極との間の接続を構成して、これが持続的に機械的および熱的な負荷に耐えるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明により、メタルハライドランプ用電極システムであって、この電極システムは、導電性の導出部と、この導出部に接続された、心棒を有する電極とからなり、ここでこの導出部および電極は、溶融した材料の接続領域を有しており、この電極は、導出部側を向いた心棒端部がこの接続領域に埋め込まれており、電極の心棒はタングステンから作製されている形式のメタルハライドランプ用電極システムにおいて、上記の電極は、上記の接続領域内に形状接続のための手段を有しており、この手段は、上記の電極の心棒における少なくとも局所的な凹部からなることを特徴とするメタルハライドランプ用電極システムを構成することによって解決される。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の殊に有利な実施形態は従属請求項に記載されている。
【0009】
本発明では形状接続のための手段、例えばノッチまたは溝が、導出部側を向いた電極端部の近くに配設される。この手段は心棒端部の近くに配設されて、これが接続領域ないしは溶融領域からの導出部の材料によって被覆されるようにする。この手段は少なくとも1つの局所的な凹部またはノッチを含んでいる。V字またはU字、矩形またはトラフ状に形成することの可能な周囲取り巻き形の凹部が有利である。このノッチは例えば研削または打抜きによって作製可能である。
【0010】
このノッチは、電極の断面を不規則または規則的に狭めたものとすることが可能である。例えばこれはUまたはV字形の周囲取り巻き形のノッチまたは溝である。はんだ付け(硬ろう付けまたはレーザはんだ付け)または溶接によって行われることの多い導出部と電極との接続の際には、付加的に形状接続が行われ、この形状接続によってこの接続部の機械的な耐性が向上する。溶接/はんだ付けゾーンの許容されないほどの大きさを有する突出に起因する欠陥品も低減される。それはここでは過剰な溶融ないしはスラッグに対するリザーバが提供されるからである。
【0011】
付加的な利点は、長く延びた電極心棒の、放電側とは反対側の端部に場合によっては設けられる螺旋部に対して、この凹部によって一時的な固定が可能になることである。ここでこの螺旋部は、つぎに導出部の端部領域が溶融することによって最終的かつ殊に確実に固定される。これはUS−A5451837(特許文献3参照)からの公知の固定の仕方と類似に行われる。
【0012】
導出部は、一体形に作製することも、または2つの部分またはそれ以上の部分から構成することも可能であり、ここでこれは外側部分がニオブまたは別の水素透過性材料からなり、その一方で内側部分が心棒との接続に有利な特性を有するようにすることによって行われる(下記を参照されたい)。内側部分は、電極の延長された心棒によって置き換えることが可能であり、この際には本発明の接続技術が、唯一残った外側の導出部部分と、相応して延長されたコアピンとの間の接続に適用される。
【0013】
セラミック放電容器の公知の構造にはさらに、長く引き伸ばされた毛細管(以下ではストッパ毛細管と称する)が含まれる。ここでこのストッパ毛細管を通して、1つまたは2つの部分からなる導電性の導出部が気密に案内される。この導出部は、放電部を基準にして内側の部分とピン状の外側の部分とからなる。この導出部の外側は、ストッパにおいてガラスはんだにより封止されることが多い。導出部の内側には心棒を有する電極が固定されており、ここでこの電極は放電容器の内部に突き出ている。
【0014】
本発明のランプの出力は有利には20〜400Wであるが、より大きな出力(2000Wそれ以上)も可能である。
【0015】
以下の表は、種々異なるランプ出力(35,70および150W)に対してつぎに示す部分の設計値を示している。
【0016】
【表1】
【0017】
コアピン:材料およびμmで示した外径;
コアピンの溝:それぞれμmで示した深さT,幅Bおよび放電側とは反対側のピン端部と溝との間隔;
導出部:材料およびμmで示した外径;
溶融領域:μmで示した示した双方の部材間の長さ。
【0018】
2つの部材間、導出部とコアピンとの間の接続はレーザはんだ付けで行われる。
【0019】
導出部および電極ピンは円筒状であり、導出部の直径は、電極ピンの直径の80〜300%である。
【0020】
凹部はUまたはV字形であり、UまたはVの底部によって最大の切り込み深さTが定められる。
【0021】
最大の切り込み深さTは、心棒の直径の25〜40%である。
【0022】
形状接続のための手段は、導出部側を向いた心棒端部から0.1〜2mm離隔されている。
【0023】
有利にはノッチの幅Bとその深さTとの比は、B/T=1:1の範囲であり、殊に0.8〜2.2の間になければならない。安定性の理由からノッチ領域におけるコアピンの外径の残りは、元々の直径の少なくとも60%であるべきであり、有利には65〜75%である。
【0024】
2つの部材からなる導出部の場合、電極と接触する、導出部の内側の端部領域(以下では溶融領域と称する)はMo,Wまたはサーメットから作製され、ここでこれは、このサーメットとを溶接可能に維持する量のWを含む。接続すべき双方の部分の直径は、この実施形態においてほぼ同じ大きさとすることが可能である。電極は有利にはタングステンからなる。その第1の端部は接続領域に埋め込まれ、第2の端部は放電部を向いている。電極の心棒は、無駄な容積(Totvolumen)を制限するために、それ自体公知のように、さらにモリブデンからなる螺旋部で被覆することが可能である。
【0025】
択一的にはつぎのようにすることも可能である。すなわちEP−A1056115(特許文献4参照)に相応して、電流導出部の内側部分の代わりに、(通例タングステンからなる)電極コアピンを(通例ニオブからなる)外側の導出部まで延長することも可能である。このように延長された電極のピンは、無駄な容積を制限するために同様に、有利にはモリブデンからなる螺旋部によって被覆することが可能である。これは、それ自体2つの部分からなる電流供給部(EP−A587238(特許文献1))においても実施されている通りである。
【0026】
2つの部分からなる導出部の場合、導出部または少なくともその外側部分は、熱膨張率が(酸化アルミニウム)セラミックに適合された、H2およびO2透過性の外側の部分(例えばニオブからなるピンまはたチューブ、しかしながらタンタルの使用も可能である)からなり、これはガラスはんだによって覆われて封止される。
【0027】
2つの部分からなる導出部の場合、導出部の内側部分は、ハロゲン化耐性を有する金属(モリブデンまたはタングステンまたはそれらの合金)か、または相応するサーメットからなる。この材料はモリブデンが有利である。内側部分は、その外側の端部が部分的にだけガラスはんだによって覆われており、溶融されている。この内側部分は例えば、サーメットまたはモリブデンまたは溶融し易いタングステンからなるピンである。タングステンは、合金としてまたは表面におけるめっきとしてレニウム添加物を有することが可能である。レニウムにより、タングステンの高温度耐性および腐食耐性が向上する。水銀を含有する充填剤に対してモリブデンが有利であるのに対して、タングステンは有利には水銀を含有しない充填剤に使用される。殊にタングステンは、70W以上の比較的ワット数の小さなランプにも有利である。
【0028】
2つの部分からなる導出部の内側部分は、一方の側が外側部分(ニオブピンまたはチューブ)に、また他方の側が電極に接続されている。内側部分それ自体を複数の部分から構成することが可能であり、これは例えばWO01/82331(特許文献2)に記載されているとおりである。
【0029】
ストッパは一体形とすることができるが、複数の部分から実施することも可能である。例えば公知のようにストッパ毛細管をリング状のストッパ部分によって包囲することが可能である。
【0030】
【実施例】
以下では本発明を複数の実施例に基づいて詳しく説明する。
【0031】
図1には150Wの電力を有するメタルハライドランプが概略的に示されている。これは、ランプの軸を定める円筒状の、石英ガラス製の外管1からなり、これは2つの側が押し潰ぶ(2)されており、ソケット(3)が付けられている。軸方向に配置されるAl2O3セラミック製の放電容器4は円筒状または膨らんだ胴状に成形されており、2つの端部6を有する。この放電容器は、外管1において2つの電流供給部7により、保持されていおり、この電流供給部は、箔8を介してソケット部3に接続されている。電流供給部7は導出部9に溶接されており、これらはそれぞれ放電容器の端部6の端部ストッパ12にはめ込まれている。このストッパ部は、長く引き伸ばされた毛細管12(ストッパ毛細管)として実施されている。放電容器の端部6とストッパ毛細管12とは、例えば、互いに直接焼結される。
【0032】
導出部9はそれぞれ2つの部分からなる。外側部分13はそれぞれニオブピンとして実施されており、毛細管12の長さの約4分の1までこれに入り込んでいる。内側部分14は、毛細管12内で放電体積体(Entladungsvolumen)にまで延びている。この内側部分により、タングステン製の電極心棒16と、この心棒の放電側の端部にずらされた螺旋部17とからなる放電側の電極15が保持sれる。導出部の内側部分14は、一方では電極心棒15にレーザはんだ付けされており、他方では導出部の外側部分13にレーザ溶接されている。ニオブピン13は約3mmの深さでストッパ毛細管12に入れられており、ガラスはんだ10によって封止されている。
【0033】
放電容器の充填剤は、不活性の始動ガス、例えばアルゴンの他、水銀および金属ハロゲン化物の添加物からなる。また例えば、水銀なしに金属ハロゲン化物の充填剤を使用することも可能である。ここでは始動ガスとして有利にはキセノンおよび1.3barよりもはるかに上回る高い圧力を選択することが可能である。
【0034】
図2には電極システムが詳細に示されている。導出部9として、外側部分13としてのニオブピン(またはチューブも可)と、内側部分14としてのモリブデンピンとかなるシステムが使用される。
【0035】
ニオブピン13は、放電側においてモリブデン片からなる内側部分14に溶接される。放電側において内側部分14は同様に電極心棒16にはんだ付けされる。
【0036】
択一的にはサーメットからなる内側部分14が使用され、これはMoの割合が高く、残りはAl2O3を有する。
【0037】
心棒16の直径は0.4mmである。内側部分の直径は0.8mmであり、外側部分の直径は0.88mmである。すなわち内側部分14は電極心棒16よりも100%大きな直径を有する。
【0038】
図3aには本発明による接続の原理が示されている。考察するランプ出力に依存して電極心棒16の導出部側の端部から約0.5mm〜2mm離れて、溝18が周囲を取り巻いて配設されている。この溝も同様に出力に依存して0.5〜2mmの深さと、0.5m〜2mmの幅を有する。レーザはんだ付け(矢印)の際、溶融領域25は、ここでは矩形に構成されている溝18まで延びる。溶融したモリブデンははんだとして使用され、タングステン心棒16が埋め込まれる。この溝によって、付加的な形状接続(Formschluss)が可能となり、過剰な溶融に対するリザーバないしはサーメットが分解する際に発生するスラッグのリザーバとして使用される。
【0039】
択一的には上記の溝は、別の形状の断面を有する切り込みが周囲取り巻いたものとすることができ、ここでこれは例えば、V字形の切り込み26(図3b)またはトラフ状の切り込み27(図3c)である。別の択一的な例は、互いに向き合う、心棒における2つのノッチ28からなる形状接続手段(図3d)である。
【0040】
殊に有利な実施形態(図4)では、大きく延長され、したがって内側の導出部の代わりをする心棒36にモリブデン製の螺旋部20が取り付けられて無駄な容積が除去される。最後の巻線21は溝18において保持される。これにより作製中に、溶融領域が作製されるレーザ溶接までに一時的な固定が行われる。
【0041】
図5には1実施形態が示されており、ここでは導出部30(ニオブからなる一体成形)と、タングステン製の延長されたコアピン31とが硬ろう付けまたは溶接される。双方の部材はほぼ同じ外径を有する。形状接続のための手段はノッチ32である。双方の部材からの材料を含むことの可能な接続領域33は、ここでは極めて概略的に示されている。
【0042】
図6には別の実施形態が示されており、ここでは放電側とは反対側にある第1の溝37の他に第2の溝38が、心棒39の前方すなわち放電側の端部に使用されており、これによって第2の螺旋端部を固定することができる。この螺旋部は図示されていない。ここでは、例えば、引き続いて行われるレーザはんだ付けに対して自動的な位置および方向決めが簡単にもなるために有利である。2つのノッチ37および38はここでは、斜めの側壁を有する溝状に形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】セラミック放電容器を有するメタルハライドランプを示す図である。
【図2】図1のランプにおける電極システムの詳細図である。
【図3】さまざまに成形されたノッチ(a〜d)を有する図2の電極システムの接続領域を示す図である。
【図4】接続領域の別の実施例を示す図である。
【図5】接続領域のさらに別の実施例を示す図である。
【図6】端部領域の別の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 外管
2 押し潰ぶし部
3 ソケット部
4 放電容器
6 端部
7 電流供給部
8 箔
9 導出部
10 ガラスはんだ
12 ストッパ毛細管
13 導出部の外側部分
14 導出部の内側部分
15 放電側の電極
16 電極心棒
17 螺旋部
18 溝
20 螺旋部
21 最後の巻線
25 溶融領域
26 V字形切り込み
27 トラフ状の切り込み
28 ノッチ
30 導出部
31 コアピン
32 ノッチ
33 接続領域
36 心棒
37 第1の溝
38 第2の溝
39 心棒
Claims (13)
- メタルハライドランプ用電極システムであって、
該電極システムは、導電性の導出部(9)と、当該導出部に接続された、心棒(16)を有する電極とからなり、
前記導出部および電極は、溶融した材料による接続領域を有しており、
前記の電極は、導出部側を向いた心棒端部が接続領域に埋め込まれており、
前記の電極の心棒はタングステンから作製されている形式のメタルハライドランプ用電極システムにおいて、
前記電極は、前記接続領域内に形状接続のための手段を有しており、
該手段は、前記電極の心棒における少なくとも局所的な凹部からなることを特徴とする
メタルハライドランプ用電極システム。 - 前記導出部は、内側部分(14)と、外側部分(13)とからなり、
前記電極が内側部分に接続される、
請求項1に記載の電極システム。 - 前記内側部分は、溶接可能なサーメットからなる、
請求項2に記載の電極システム。 - 前記の導出部および電極ピンは円筒状であり、
該導出部の直径は、電極ピンの直径の80〜300%である、
請求項1に記載の電極システム。 - 前記の形状接続のための手段は、互いに向き合う局所的または周囲取り巻き形の、心棒における2つの凹部からなる、
請求項1に記載の電極システム。 - 前記凹部はUまたはV字形であり、
UまたはVの底部によって最大の切り込み深さTが定められる、
請求項5に記載の電極システム。 - 前記の最大の切り込み深さTは、心棒の直径の25〜40%である、
請求項6に記載の電極システム。 - 前記の形状接続のための手段は、導出部側を向いた心棒端部から0.1〜2mm離隔されている、
請求項1に記載の電極システム。 - 前記電極は付加的に、放電側とは反対側の端部に螺旋部を含んでおり、
該螺旋部によって前記心棒が被覆され、
導出部側を向いている螺旋部の端部は、心棒における凹部に固定されている、
請求項1に記載の電極システム。 - 放電ランプにおいて、
請求項1に記載の電極システムを有することを特徴とする、
放電ランプ。 - 前記ランプは、例えばAl2O3からなるセラミックの放電容器を含む、
請求項10に記載の放電ランプ。 - 前記放電容器は2つの端部(6)を有しており、
該端部はセラミックのストッパによって閉じられており、
該ストッパはそれぞれ長く引き伸ばされた、以下ではストッパ毛細管と称される毛細管(12)を含んでおり、
該ストッパ毛細管(12)を通して導電性の導出部(9)が案内されており、
該導出部に、心棒(15)を有する電極(16)が固定されており、
該電極は放電容器の内部に突き出ている、
請求項11に記載の放電ランプ。 - 前記ランプは、金属ハロゲン化物充填材を有する、
請求項10に記載の放電ランプ。
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