JP2004020705A - 液濃度検出装置及び画像形成装置 - Google Patents

液濃度検出装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液膜の厚みの予期せぬ変動が生じても光学センサを用いて正確な液濃度検出ができる液濃度検出装置、及びこのような液濃度検出装置を有する画像形成装置を提供する。
【解決手段】膜厚検出センサ50は、液担持ローラ41上に形成された現像液薄層の膜厚を少なくとも光学センサ45による液濃度検出のタイミングごとに検出する。更に、膜厚の検出結果が、予め設定している現像剤薄層の膜厚(以下、膜厚設定値という)と異なる場合、液濃度検出値補正手段によって検出値を補正する。液濃度検出値補正手段は、得られた光学センサのアナログ値を実際の膜厚のときの値と比較することで正しい濃度に補正する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液濃度検出装置、及び液濃度検出装置を備えた複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係るものである。詳しくは、光学センサを用いる液濃度検出装置及びこの液濃度検出装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャリアとしての液体溶媒中に固体成分としてのトナーが分散されてなる液体現像剤(以下、現像液という)を用いて潜像を現像し、転写材表面にトナー像を形成する画像形成装置が種々知られている。
【0003】
この種の画像形成装置における現像液の濃度検出方法としては、例えば、現像液の液膜を形成し、この液膜についての現像液濃度を透過式あるいは反射式の光学センサで検出する方法が検討されている。例えば透過式光学センサを用いた検出方法では、発光部から出射された光が液膜を透過し、液膜を透過した光が受光部で受光され、受光光量に応じた検出値が出力される。したがって、現像液濃度が高くなるほど出力が低くなる特性がある。また、現像液の膜厚に追従してセンサ出力が変化する。よって、膜厚とセンサ出力とから現像液の濃度を検出することができる。
【0004】
上記光学センサで検出する方法では、現像液の膜厚に追従してセンサ出力が変化することから、薄膜部及び厚膜部ではセンサ出力が飽和特性を示し、感度が低くなる場合がある。このため、一定の膜厚では、広範囲に渡って精度のよい液濃度を検出することが困難となる。そこで、本出願人は、特開平12−249653号において、光学センサを用いて広範囲の液濃度を検出できるようにする方法を提案した。この提案は、一定の膜厚を形成せず、液濃度検出対象の液の互いに異なる複数の厚み分についての光学センサの出力に基づいて液濃度を検出するというものである。
【0005】
上記特開平12−249653号公報で提案した検出方法を適用した液濃度検出装置は、例えば図6に示すような概略構造となっている。2つの同径の基準円盤部42の間に基準円盤部42よりも径が小さい偏心円盤部43を挾持してなる液担持ローラ41を有する。また、この液担持ローラ41に当接し、液担持ローラ41に担持された液を規制して薄膜化する膜厚規制部材としてのメータリングブレード44、薄層化された液薄膜の光学的特性を検出する光学センサ45を有する。更に、偏心円盤部43に当接し、検出後の液膜を掻き取って偏心円盤部43表面をクリーニングするクリーニング部材としてのクリーニングブレード46も有するものである。
【0006】
そして、液担持ローラ41を現像液タンク24中の現像液7に部分的に浸漬させて回転させ、偏心円盤部43と2つの基準円盤部42との段差部に形成される円周方向の凹部に濃度検出対象の現像液7を充填する。このようにして現像液7を凹部に応じた互いに異なる複数の膜厚に形成する。光学センサ45の発光部から発せられた光は、凹部に形成された現像液薄層に照射される。現像液薄層に照射された光は、現像液薄層を透過し偏心円盤部43の外周面で反射する。反射された光を光学センサ45の受光部で受光し、反射光の強度に応じたアナログ値を出力する。この液濃度検出装置では、上記複数の厚み分についてのセンサ出力を用いるので、この複数の厚み分を、検出したい濃度範囲の全領域について、いずれかの厚み分で精度良く検出できるように設定しておくことが可能である。このように設定しておけば、センサ出力の中には、常に光学センサ45の感度が高い領域のセンサ出力が含まれる。このように複数の厚み分についてのセンサ出力を用いることにより、単一の厚み分について検出を行う場合においてセンサが正確な出力を示さないときにも、広範囲での正確な液濃度の検出ができるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記液担持ローラ41の凹部に形成する現像液薄層の厚みが予定していた厚みから予期せぬ変動をし、液濃度が正確に検出できなくなることがあった。
上記構成においては、上記メータリングブレード44を液担持ローラ41に当接させ、メータリングブレード44で現像液7を擦り切ることによって、現像液7を凹部に充填している。この擦り切る現像液に例えば装置内に浮遊する異物やトナーの凝集体などが混入した場合、液担持ローラ41の回転によりこれら異物がメータリングブレード44と液担持ローラ41との間の楔形の領域に移動して挾まってしまう。この挾まった異物やトナーの凝集体が擦り切り位置での現像液の通過を阻止し、現像液薄層の層厚に影響を及ぼす。また、経時的な使用によってメータリングブレード先端にトナー塊が固着して現像液を多く擦り切りすぎ、現像液薄層の層厚に影響を及ぼすこともある。
そして、光学センサ45による濃度検出位置で現像液薄層の膜厚が予め予期した厚みと異なると、予期した厚みにセンサ出力値を対応させて得られる液濃度が実際と異なってしまい正確な測定ができなくなってしまう。
【0008】
なお、光学センサを用いる液濃度検出方法として、既に述べたように一定膜厚についての液濃度を検出する方法もある。これは、上記偏心円盤部に代えて同心円状の円盤部を用い、上記2つの基準円盤部と同心円状の円盤部との段差部に形成される円周方向の凹部に検出対象の液を充填し、液を凹部に応じた一定膜厚に形成するものである。この方法では、上記偏心円盤部を用いる場合に比して光学センサによる正確な検出が可能となる液濃度範囲が狭まる。しかし、液の膜厚を光学センサが飽和特性を示さないような膜厚に設定すれば、光学センサの高感度領域で検出がなされることになり、精度の良い検出が可能となる。このような一定膜厚での検出方法を用いた液濃度検出装置においても、上記現像液薄層の膜厚の予期せぬ変動に起因した液濃度誤検出の問題は同様に発生するおそれがある。
【0009】
以上のような液濃度誤検出の問題は、濃度検出の対象が現像液でなくても、液体溶媒中に他の成分が分散されている液体の濃度を検出するために上記構成の濃度検出装置を用いる場合には発生する恐れがある。
【0010】
また、上記のような液濃度検出装置を現像液の濃度検出に用い、検出結果に基づいて現像液の濃度調整や画像形成動作の切り替え等の操作を行う画像形成装置の場合、液濃度を誤検出すると次のような問題が生じる。即ち、誤検出した液濃度を元に操作が行われるので、形成される画像の濃度が薄過ぎたり、濃過ぎたりして高品質な画像が得られなくなってしまうという問題である。
【0011】
ここで、先に本出願人は特願2001−082232号で、液担持ローラと膜厚規制部材との間に異物が挟まり液濃度検出手段で正確な液濃度が検出できなくなることを防止するために、次のような発明を提案している。それは、液濃度の検出が誤検出か否かを判断する判断手段を設け、誤検出していると判断したときに、液担持ローラを液濃度検出時の回転方向と逆方向に所定角度回転させるものである。これによって、液担持ローラと膜厚規制部材との間に挟まった異物を除去し、液担持ローラに再び均一な膜厚の液体現像剤層が形成できるようにして、液濃度検出手段で正確な液濃度の検出ができるようにしている。
しかしながら、特願2001−082232号では、液体現像剤層を予期した厚みに形成できるようにし、その後再び液濃度を検出して正しい液濃度を得ようとするものである。従って、膜厚を予期した厚みにして正しい液濃度を検出できるようにしようとするものであって、膜厚が予期した厚みと異なっている場合に正しい液濃度が検出できるようにすることを目指したものではない。
【0012】
尚、画像形成装置の経時的な使用によって発生する濃度検出結果の誤差を補正するものとして、特開2000−127500号が提案されている。
特開2000−127500号公報は、感光体上の現像濃度を測定するパッチセンサ窓がコピーを重ねるうちに浮遊トナーにより汚れて生じる誤検出を解決できるようにしたものである。この公報では、現像器又は現像剤が途中で交換された場合でも、適正なパッチセンサ窓汚れ補正値を算出し、パッチATR制御時の出力値を適正に補正できるようにしてその誤検出を防止している。
しかしながら、特開2000−127500号公報の構成は、パッチセンサ窓の汚れによって生じるセンサ出力値の誤差を補正するものである。よって、上記の問題である、現像液薄層の膜厚の予期せぬ変動に起因した液濃度誤検出や、その誤検出からくる濃度調整不良等を防止できるものではない。
【0013】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その第一の目的とするところは、液膜の厚みの予期せぬ変動が生じても光学センサを用いて正確な液濃度検出ができる液濃度検出装置を提供することである。
また、その第二の目的とするところは、現像液の液濃度を正しく検出できる液濃度検出装置を搭載した画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記第一の目的を達成するために、請求項1の液濃度検出装置は、濃度検出対象の液を担持する液担持部材と、該液担持部材に担持された液に対する光透過率又は光反射率を検出する光学センサと、該液担持部材に担持された液が該光学センサによる検出位置で所定の膜厚となるよう該液の液厚を規制する膜厚規制部材とを有し、該所定の膜厚と該光学センサによる上記検出結果とから液濃度を検出する液濃度検出装置において、上記光学センサによる上記光透過率又は光反射率の検出位置における上記液担持部材に担持された液の膜厚を検出する膜厚検出手段と該膜厚検出手段の検出結果に基づいて上記液濃度の検出値を補正する液濃度検出値補正手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の液濃度検出装置は、請求項1の液濃度検出装置において、上記膜厚規制部材による上記所定の膜厚形成を阻害する物質の除去を、上記膜厚検出手段の検出結果に基づいて所定のタイミングで行うことを特徴とするものである。
請求項3の液濃度検出装置は、請求項2の液濃度検出装置において、上記所定のタイミングとして、上記膜厚検出手段の検出結果が予め定めた除去動作開始用規定値を下回ったタイミングを用いたことを特徴とするものである。
請求項4の液濃度検出装置は、請求項2又は3の液濃度検出装置において、上記所定のタイミングとして、上記膜厚検出手段による検出結果のバラツキを示す値が所定値を上回ったタイミングを用いたことを特徴とするものである。
請求項5の液濃度検出装置は、請求項2,3,又は4の液濃度検出装置において、上記所定の膜厚形成を阻害する物質の除去を行った後に上記液担持部材に担持されている液の膜厚である除去動作後膜厚又は除去動作後膜厚のバラツキを検知し、該除去動作後膜厚、該除去動作後膜厚のバラツキを示す値のうち少なくとも一方が予め定めたそれぞれの警告用規定値から逸脱したとき、警告を出すことを特徴とするものである。
請求項6の液濃度検出装置は、請求項2,3,4,又は5の液濃度検出装置において、上記所定の膜厚形成を阻害する物質の除去を行うタイミングの間隔が所定の間隔より短くなったとき、警告を出すことを特徴とするものである。
また、第二の目的を達成するために、請求項7の画像形成装置は、液体現像剤の液濃度を検出する液濃度検出装置と、該濃度検出装置の検出値に基づいて行う操作手段とを有し、該液体現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置において、上記液濃度検出装置として、請求項1,2,3,4,5,又は6の液濃度検出装置を用いることを特徴とするものである。
請求項1乃至6の液濃度検出装置においては、光学センサによる光透過率又は光反射率の検出位置における液の実際の膜厚を膜厚検出手段によって検出する。通常、所定の膜厚の液体を透過したり液膜の担持部で反射したりする光の受光量は、液濃度が高い程、また膜厚が厚い程低下する。従って、膜厚が決まれば光学センサの検出結果から液濃度は一意的に求まるものである。ここで、光学センサによる検出位置の実際の膜厚が所定の膜厚とは異なっていると、センサの検出結果から求めた液濃度は実際の濃度とは異なったものとなってしまう。本発明においては、膜厚検出手段によって検出位置での実際の膜厚を検出する。そして、液濃度検出値補正手段によって、例えば膜厚検出手段による検出結果を所定の膜厚に置き換え、液濃度を検出する。これによって、液担持体と膜厚規制部材との間に異物等が挟まったり経時使用による劣化が発生したりして予期せぬ膜厚の変動が生じても、その膜厚に応じた正しい液濃度を検出することができるようになる。
また、請求項7の画像形成装置においては、液膜の厚みの予期せぬ変動が生じても光学センサを用いて正確な液濃度検出ができる液濃度検出装置を用いて現像液の濃度を検出する。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
以下、本発明を液体現像剤を用いる画像形成装置である電子写真複写機(以下単に「複写機」という)に適用した一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係る複写機の概略について説明する。図1は、本実施形態に係る複写機の要部概略構成図である。
【0016】
潜像担持体としての感光体ドラム11の回りに、帯電ユニット12、現像ユニット13、中間転写体14、感光体ドラムクリーニングユニット15等が配設されている。また、上記中間転写体14に対向し、最終転写材としての転写紙16に現像像を転写するための転写手段として転写ローラ17も配設されている。
【0017】
そして、以上の構成において、感光体ドラム11は、図示しないモータ等の駆動手段によって複写時には一定速度で矢印方向に回転駆動される。そして帯電ユニット12により暗中にて一様に帯電された後に、図示しない光書込ユニットにより、画像情報に基づいて書込光LBが照射結像されて静電潜像が感光体ドラム11上に形成される。そして、上記静電潜像は、現像ユニット13によって現像され、感光体ドラム11上に画像が形成される。感光体ドラム11上に形成された画像は、感光体ドラム11と等速駆動されている中間転写体14上に転写される。中間転写体14上の画像は、図示しない給紙カセットから転写部に搬送された転写紙16に、転写ローラ17により転写される。
転写終了後、転写紙16は図示しない定着ユニットにより定着され、排紙される。なお、中間転写体14上に転写されなかった感光体ドラム11上の現像液7は、感光体ドラムクリーニングユニット15により感光体ドラム11から除去される。また、中間転写体14上の残存現像液は、図示しない中間転写ベルトクリーニングユニットにより除去される。その後、感光体ドラム11の表面は図示しない除電ランプにより残留電位が除去されて次の複写に備えられる。
【0018】
上記現像ユニット13は、図1に示すように、現像部21と、現像ローラ22と、現像剤回収部23と、現像剤収容部(以下、「現像剤調整部」という)18と、トナーボトル19と、キャリアボトル20とから主に構成されている。
【0019】
上記現像部21には、現像液7が貯蔵された貯蔵タンク24と、現像ローラ22に現像液7を塗布する塗布ローラ25とが配設されている。現像部21には更に、塗布ローラ25に現像液7を供給する一対のスクリュー26a、26bと、塗布ローラ25表面の現像液7の量を規制する規制ブレード27も配設されている。貯蔵タンク24は100〜150[cc]の現像液7を貯蔵することができる。一対のスクリュー26a、26bが駆動することで貯蔵タンク24内の現像液7の液面が盛り上がり、この盛り上がり部が塗布ローラ25に接触することで、現像液7が塗布ローラ25に供給される。塗布ローラ25に供給された現像液7は規制ブレード27によって現像液量が規制され、現像ローラ22に毎分約30[cc]の現像液7が塗布される。
上記現像剤回収部23は掻き取りローラ28と、クリーニングブレード29から主に構成されており、現像ローラ22表面に残った現像液7をクリーニングする。
【0020】
上記現像剤調整部18は、現像液7が貯蔵された貯蔵手段である調整タンク30と、調整タンク30に貯蔵された現像液7の濃度を検出する液濃度検出装置40を有している。更に、現像液7を攪拌する攪拌手段32と、現像液7を搬送する正逆回転可能な搬送ポンプ33と、調整タンク30の上部に脱着可能に設けられた蓋34とも有している。現像剤調整部18の上部には、液濃度検出装置40の検出値に基づいて行う操作手段として、トナーボトル19と、キャリアボトル20とを有している。液濃度検出装置40の検出値に基づいて、調整タンク30に供給するトナーやキャリアの量を調整できるようになっており、これによって現像剤濃度が調整できるものである。
【0021】
そして、上記現像ユニット13の構成要素のうち、現像部21と、現像ローラ22と、現像剤回収部23とは一のカートリッジ内に設けられている(図中一点鎖線で囲まれた部分)。そして、メインテナンスあるいは交換する場合に、このカートリッジを複写機本体から取り外すことができるようになっている。
上記カートリッジを現像ユニット13から分離させて複写機本体から取り外す場合には、あらかじめ現像剤調整部18の液濃度検出装置40を図示しない移動手段によって上方へ退避させておく。そして、搬送ポンプ33を逆回転させて貯蔵タンク24内の現像液7を調整タンク30に戻し、貯蔵タンク24を空にする。そして、搬送ポンプ33と貯蔵タンク24との間の配管部に設けられたドレインコック35を閉じ、カップリング36の接続を解除することで、取り外すことができる。このように、貯蔵タンク24を空にしてからカートリッジを取り外すため、現像液7の漏れや廃棄を防止することができる。
【0022】
次に、本発明の特徴部である液濃度検出装置について説明する。
図2は、本実施形態における液濃度検出装置の概略構成図であり、図3は、液濃度検出装置の分解斜視図である。なお、図3は、図2の構成図の左右を逆にしたものである。この液濃度検出装置は、現像液7を担持して回転する液担持部材としての液担持ローラ41、膜厚規制部材としてのメータリングブレード44、光学センサ45、クリーニングブレード46等を有している。メータリングブレード44は、液担持ローラ41に当接して液担持ローラ上に担持された現像液7の膜厚を規制して薄層化する。光学センサ45は、液担持ローラ41上に薄層化された液膜についての光学的特性を検出する。クリーニングブレード46は、液担持ローラ41に当接して液膜を掻き取ってクリーニングする。また、図3に示すように、メータリングブレード44及びクリーニングブレード46には加圧手段としての板バネ部材48及び49が設けられている。図4は、液担持ローラ41を固定ブラケット47に組み付けた状態で軸方向一端から見た平面図である。板バネ部材48及び49を含む上記各部材は、図3、4のように、固定ブラケット47にそれぞれ支持されている。
上記板バネ部材48は、メータリングブレード44が各基準円盤部42に所定圧力で当接するように2箇所で加圧する。一方、板バネ部材49は、クリーニングブレード46が偏心円盤部43に対して所定の圧力で当接するように一箇所で加圧する。なお、板バネ部材49は、クリーニングブレード46の鉛直方向上面を流れる現像液7の流れを妨げないように、一部開口部が設けられている。
メータリングブレード44は、バネ鋼からなる平板を揺動軸44aを中心に揺動自在としたもので、所定の接圧で基準円筒10の外周面に接触するように、かつ接離自在に設けられている。また、クリーニングブレード46は、メータリングブレード44と同様、バネ鋼からなる平板を揺動軸46aを中心に揺動自在とし、所定の接圧で偏心円盤部43外周面に接触するように、かつ接離自在に設けられている。
【0023】
図5は、液担持ローラ41の拡大斜視図である。それぞれ厚みのある同径の2つの基準円盤部42で、基準円盤部42よりも径が小さい偏心円盤部43を挟持し、図2で示した点Oを中心として、これら3つの円盤部は一体回動かされるようになっている。なお、偏心円盤部43の側面は、上記光学センサ45の発光部からの光を反射させるため、鏡面処理された光沢面となっている。
【0024】
上記光学センサ45は、上記偏心円盤部43に対して光を照射する発光部と、偏心円盤部43からの反射光を受光する受光部とを有しており、この反射光の強度を測定することで現像液7のトナー濃度を検出するものである。
【0025】
つぎに、液濃度検出装置によるトナー濃度の測定方法について説明する。図2において、液担持ローラ41を図示のように、図略の駆動機構により反時計方向に連続的に回転させる。これにより、調整タンク30の現像液7が、偏心円盤部43と2つの基準円盤部42との段差部に形成される円周方向の凹部に汲み上げられる。この汲み上げ液の一部がメータリングブレード44で掻き取られ、現像液7の膜厚が凹部の深さに等しくなるのと並行して、基準円盤部42外周面上の現像液7は排出溝42aを伝って排出される。これによって、液担持ローラ表面に現像液薄層が形成される。
【0026】
光学センサ45の発光部から発せられた光は、凹部に形成された現像液薄層に照射される。現像液薄層に照射された光は、現像液薄層を透過し偏心円盤部43の外周側面で反射する。反射された光を光学センサ45の受光部で受光し、反射光の強度に応じたアナログ値を出力する。液担持ローラ41を回転させながら、上記複数の厚み分の現像液薄層について連続的に出力される光学センサ45のアナログ値を積分し、予め求めておいた値と比較することで、液体現像剤濃度を検出する。このように液濃度のデータを逐次集計し管理していく方式で、現像剤濃度の傾向を判断する。得られた現像剤濃度は、現像剤の濃度値を一定に保つ際のデータに用いるもので、濃度値としてメモリに蓄える。メモリはリングバッファの形になっており、新しいデータが入るたびに古いデータを逐次捨てるようにしている。そして、現像剤濃度を検出した後に凹部に当接するクリーニングブレード46によって現像剤濃度検出面である凹部をクリーニングする。
【0027】
この液濃度検出装置では、上記複数の厚み分についてのセンサ出力を用いている。この複数の厚み分を、検出したい濃度範囲の全領域について、いずれかの厚み分で精度良く検出できるように設定しておけば、センサ出力の中には、常に光学センサ45の感度が高い領域のセンサ出力が含まれる。よって、単一の厚み分について検出を行う場合においてセンサが正確な出力を示さないときにも、上記のようなセンサ出力を適宜処理することによって、広範囲での正確な液濃度の検出ができる。
なお、トナー濃度検出後の現像液7は、上記クリーニングブレード46により掻き取られ、クリーニングされる。
【0028】
ところで、上記構成液担持ローラ41の凹部に形成する現像液薄層の厚みが予定していた厚みから予期せぬ変動をし、液濃度が正確に検出できなくなることがあった。上記構成においては、メータリングブレード44を液担持ローラ41に当接させ、メータリングブレード44で現像液7を擦り切ることによって、現像液7を上記凹部に充填している。メータリングブレード44と液担持ローラ41との対向位置が現像液薄層の膜厚を規制する膜厚規制位置である。この擦り切る現像液7に例えば装置内に浮遊する異物やトナーの凝集体などが混入する場合がある。異物の原因の一つは、液体現像剤中に混入した紙粉あるいはホコリが考えられる。そして、このような異物やトナー塊が混入した場合、液担持ローラ41の回転により、これら異物やトナー塊がメータリングブレード44と液担持ローラ41との間の楔型の領域に移動して挾まってしまう。この挾まった異物やトナー塊が擦り切り位置での現像液7の通過を阻止し、現像液薄層の層厚に影響を及ぼす。また、経時的な使用によってメータリングブレード先端にトナー塊が固着して現像液7を多く擦り切りすぎ、現像液薄層の層厚に影響を及ぼすこともある。そして、光学センサ45による検出位置での現像液薄層の膜厚が予め設定しておいた厚み(以下、膜厚設定値という)と異なると、正確な測定ができなくなってしまう。それは、膜厚設定値にセンサ出力値を対応させて得られる液濃度が実際と異なるものとなってしまうからである。例えば、実際の膜厚が膜厚設定値より薄くなると、光学センサ45で検出される反射光の強度は強く検出され、実際の液体現像剤濃度より低く検出してしまう。但し、発光する光の種類、用いるトナー及び磁性粒子の種類等によって液濃度とセンサ出力値の変化の傾向は逆の場合もある。
そこで、本実施形態においては、現像液薄層が予め予期した厚みと異なる場合、その厚みに応じて液濃度の検出値を補正するための液濃度検出値補正手段を設けている。本実施形態の特徴部について説明する。
【0029】
図2は、本実施形態にかかる液濃度検出装置を示した図である。この液濃度検出装置には、液担持ローラ表面の現像液薄層の膜厚を検出する膜厚検出手段として膜厚検出センサ50を設けている。この膜厚検出センサ50は、光学センサ45による光照射位置の液担持ローラ回転方向下流側に隣接した液担持ローラ表面に対向するよう配置している。膜厚検出センサ50の構成としては、例えば、レーザーや超音波を検出位置に照射し、返って来た超音波等を利用して求めるものがある。但し、これに限るものではなく、現像液7の膜厚を検出できる装置ならばいずれの装置も利用可能である。
この膜厚検出センサ50は、液担持ローラ41上に形成された現像液薄層の膜厚を少なくとも光学センサ45による液濃度検出のタイミングごとに検出する。更に、膜厚の検出結果が、予め設定している現像剤薄層の膜厚(以下、膜厚設定値という)と異なる場合、正しい液濃度となるよう検出値を補正するための液濃度検出値補正手段を設けている。この液濃度検出値補正手段は、得られた光学センサ45のアナログ値が実際の膜厚ではどの程度の液濃度になるか、という予め膜厚ごとに求めておいた値と比較することで正しい濃度に補正する。例えば、実際の膜厚が膜厚設定値より薄い場合は、本実施形態の場合は検出された液濃度の値を高くする方向に補正する。但し、補正の仕方は出力する光に対する磁性粒子とトナーの反射率の違いによって液濃度に対するセンサ出力値も変わる。従って、本実施形態の補正の仕方に限るものではない。
【0030】
また、本実施形態の液濃度検出装置では、図5に示すように基準円盤部42の外周面に排出溝42aを、所定ピッチで複数形成している。これは、メータリングブレード44と液担持ローラ41との間の膜厚規制位置を形成している楔型の領域に滞留した現像液7や異物を上記偏心円盤部43と当接する基準円盤部端面とは反対の端面側へ排出するための溝である。この排出溝42aは、膜厚規制位置における回転軸線方向の溝位置が、液担持ローラ41の回転に伴って外側に移動するように、基準円盤部42の表面移動方向に対して斜めに形成されている。このような排出溝42aは、はすば歯車やウォームを製作するのと同じ歯切りや成形方法で形成することができる。
なお、排出溝42aは、図示のように偏心円盤部43側に溝が開口しないように形成することにより、上記凹部に充填された現像液7が排出溝42aに流出するのを防止でき、液膜形成に支障を来たすことがない。また、排出溝42aを、偏心円盤部43側に延在させ、偏心円盤部側に溝が開口するように形成する場合でも、例えば次のようにすることが有効である。即ち、メータリングブレード44を図3で示すクリーニングブレード46のように、偏心円盤部43に当接する部分をが基準円盤部42に当接する部分よりも長くなるよう形成する。これによって、上記凹部に充填される液膜を、排出溝42aの底部よりも低い位置に形成することで対応可能である。
【0031】
上記構成においては、液担持ローラ41の回転に伴ってその基準円盤部42に形成された排出溝42aの上記膜厚規制位置における回転軸線方向の位置が外側に移動する。この移動により、膜厚規制位置に滞留した現像液7が排出溝42aを伝って基準円盤部端面側に排出される。そして、液担持ローラ41の回転によって膜厚規制位置に移動した異物を、現像液7とともに排出溝42aを伝って外部に排出させる、あるいは排出溝42aに挟まらせる。そして、排出された現像液7は、速やかに現像液タンク24に戻される。
【0032】
更に、本実施形態においては、膜厚検出センサ50の検出結果が予定膜厚よりある程度薄くなったら、メータリングブレード44と液担持ローラ41との対向位置である膜厚規制位置をクリーニングするようにしている。これは、膜厚が予定膜厚より薄くなったとき、膜厚規制位置に異物等が挟まって現像液7の通過を余計に規制してしまい、膜厚が均一に形成できなくなっていると判断するものである。即ち、膜厚規制位置に挟まっている異物が所定の膜厚形成を阻害する物質であると判断し、その物質の除去を除去するのである。上記のように基準円盤部42の外周面に形成した排出溝42aを介して常時異物を排出できるようにしていても、上記楔型の膜厚規制位置にせき止められる等して自動的に排出されないものもある。そのような異物も、本実施形態においては積極的に除去する構成を設けている。そのため、膜厚として例えば100[μm]を除去動作開始用規定値として記憶しておく。そして、膜厚検出センサ50の検出データを除去動作開始用規定値と比較する。比較した結果、検出データが100[μm]を下回ったときに除去動作動作を行うようにしている。本実施形態は、偏心円盤部43を用いて複数の膜厚に現像液薄層を形成する構成を用いている。これに変えて一定膜厚の現像液薄層を形成する構成の場合も、除去動作開始用規定値の一例としては例えば100[μm]程度の膜厚が考えられる。但し、複数膜厚の場合も一定膜厚の場合も、その除去動作開始用規定値は上記に限るものではない。用いる現像剤の組成、現像剤濃度検出装置の構成等に応じて、適当な膜厚に設定するものである。また、除去動作開始用規定値としては、下限のみを設定しているが、これは、膜厚規制位置に異物等が挟まると、異物等によって現像液7の通過が規制され、膜厚が薄くなる傾向にあるためである。但し、現像剤濃度検出手段の構成上、異物が挟まることによって膜厚が厚くなる傾向にある場合は、その上限を除去動作開始用規定値とし、これを超えたときに除去動作を開始するようにすることもできる。また、上限及び下限の両方を開始用規定値とし、この範囲を外れたときに除去動作を開始するようにすることもできる。
【0033】
除去動作動作は、液担持ローラ41を一定周期逆回転させることで行う。液担持ローラ41を逆回転させると、上記凹部とメータリングブレード44との間に挟まっている異物がフリーな状態となって下方に落下したり液担持ローラ表面に転移したりする。液担持ローラ表面に転移した異物は、現像液面に浸漬するとき、現像液7に分散される。また、現像液7をろ過等によって異物を取り除くことができるようにしておけば、更に効果的である。また、液体現像剤濃度を検出した後に凹部に当接するクリーニングブレード46によって現像剤濃度検出面である凹部をクリーニングするので、この凹部面の異物が除去され、予定膜厚を形成することが可能となる。
【0034】
また、上記除去動作に加えて、メータリングブレード44の先端を拭き取る動作を加えても良い。この際には、メータリングブレード44を液担持ローラ41から離間させ、手動等で拭き取ることができる。これによって、メータリングブレード44先端に固着したトナー塊を確実に取り除くことができる。
【0035】
更に、本実施形態においては、膜厚検出センサ50の検出結果の変動率(バラツキを示す値)が所定値を上回ったら、上記膜厚規制位置を異物除去動作する。これは、膜厚のバラツキが所定値を上回ったとき、膜厚規制位置に異物等が挟まって現像液7の通過を余計に規制してしまい、膜厚が均一に形成できなくなっていると判断するものである。即ち、膜厚規制位置に挟まっている異物が所定の膜厚形成を阻害する物質であると判断し、その物質の除去を除去するのである。
このため、膜厚検出センサ50の検出結果を連続してメモリに保存しておき、所定の周期ごとにメモリに貯められた現像剤薄層の膜厚データを呼び出す。呼び出されたデータから膜厚の変動率(バラツキを示す値)を計算する。このバラツキを示す値がある値以上になったタイミングで膜厚規制位置の異物除去動作を行う。異物除去方法は、上記のように液担持ローラ41を一定周期逆回転させる。また。メータリングブレード44の先端を拭き取る動作を加えても良い。
【0036】
本実施の形態では、より高精度な現像剤濃度が測定できるようにするために、また、できるだけ高品質の画像を得るために、以下の警告を出すようにしている。但し、これらは複数を平行して実効しても良いし、いずれかを単独で実行しても良い。
(1)膜厚規制位置の異物除去動作を行った後の膜厚を膜厚検出センサ50によって測定する。この結果、現像剤の膜厚が予め定めた膜厚の警告用規定値を逸脱即ち下回ったとき、警告を出す。
(2)膜厚規制位置の異物除去動作を行った後の膜厚を膜厚検出センサ50によって測定し、連続してメモリに保存しておく。そして、所定の周期分メモリに膜厚データが蓄積されたら膜厚データを呼び出し、呼び出されたデータから膜厚の変動率(バラツキを示す値)を計算する。このバラツキを示す値が予め定めた警告用規定値から逸脱即ちバラツキを示す値の警告用規定値を上回ったとき、警告を出す。
(3)膜厚規制位置の異物除去動作を行うごとに、その日時をメモリに記録する。除去動作が行われたタイミングの間隔を計算する。この除去動作を行うタイミングの間隔が予め定めた所定の間隔より短くなったとき、警告を出す。
上記(1)乃至(3)の警告は、装置の表示パネルに表示したり、警告音を発したりするなど、種々の方法がある。
【0037】
更に、上述した実施形態においては膜厚形成部材としてメータリングブレード44を用いたが、これに限るものではない。例えば液担持ローラ41に対向して設けられるローラを膜厚形成部材として用いることも可能である。
【0038】
以上のように、本実施形態の液濃度検出装置においては、膜厚検出センサ50によって現像液濃度検出位置の実際の現像液膜厚を検出し、その膜厚に応じて光学センサ45の検出結果を補正している。これによって、液担持ローラ41とメータリングブレード44との間に異物等が挟まるなどして膜厚の変動が生じても、その膜厚に応じた正しい液濃度を得ることができるようになる。
また、本実施形態の液濃度検出装置においては、膜厚検出センサ50の検出結果が予定膜厚より薄くなったら、メータリングブレード44と液担持ローラ41との対向位置である膜厚規制位置をの異物を除去する。具体的には、膜厚が100[μm]のときを除去動作開始用規定値とし、膜厚検出センサ50による検出結果が100[μm]を下回ったとき、異物除去動作を行うようにしている。これは、膜厚規制位置に異物やトナー塊が溜まったことをある程度膜厚が薄くなることで検出し、異物除去動作を行うものである。膜厚規制位置に異物やトナー塊が溜まると現像剤の通過が阻止され膜厚が薄くなる部分が発生するため、膜厚を測定すれば異物除去動作の必要性を検出することができる。これによって、膜厚規制位置の異物の溜まり具合等を適宜チェックしなくても、異物除去動作が必要なタイミングを検出することができる。
更に、現像剤薄層の膜厚が100[μm]を下回り、除去動作が必要となったときに適宜異物除去を行うようにしている。これによって、膜厚規制位置に異物やトナー塊が溜まったために膜厚が変化して現像剤濃度の検出結果に誤差が生じることを防止でき、現像剤濃度を常に正確に行うことができるようになる。尚、本実施形態においては、膜厚検出センサ50はもともと液濃度検出値の補正のために設けているもので、除去動作のタイミングを計るために新たに設けたものではない。従って、除去動作開始のタイミング測定のために新たな膜厚検出センサを設けるのに比して低コスト化や、装置の大型化防止等に効果がある。
また、本実施形態の液濃度検出装置においては、膜厚検出センサ50の検出結果のバラツキを示す値が所定値を上回ったら、メータリングブレード44と液担持ローラ41との対向位置である膜厚規制位置を異物除去している。これは、膜厚規制位置に異物やトナー塊が溜まったことをある程度膜厚にバラツキが出てくることで検出し、異物除去を行うものである。そして、除去動作を行った後は、膜厚のバラツキを防止でき、現像剤濃度を正しく検出できるようになる。尚、膜厚のバラツキを検知するために用いる膜厚検出センサ50も、もともと液濃度検出値の補正のために設けているもので、異物除去動作のタイミングを計るために新た設けたものではない。従って、除去動作開始のタイミング測定のために新たな膜厚検出センサを設けるのに比して低コスト化や、装置の大型化防止等に効果がある。
【0039】
尚、膜厚規制位置の異物除去を行った後の膜厚が、予め定めた膜厚の警告用規定値を下回ったとき、警告を出すようにしている。異物除去動作を行ったにも関わらず現像剤薄層の膜厚が膜厚設定値よりも過度に薄くなる場合、異物除去性能などどこかに異常が有ると考えられる。また、膜厚検出センサ50の検出異常である恐れも有る。そして光センサによる検出結果と膜厚設定値とから得られる液濃度と実際の液濃度との間の誤差も大きくなってしまう。警告を発することで、ユーザーにそのことを知らせることができる。これによって、ユーザーが適宜メインテナンス等の操作を行えば、現像剤の膜厚を膜厚設定値に近い膜厚で形成できるようになる。
また、膜厚規制位置の異物除去動作を行った後の膜厚の変動率(バラツキを示す値)が予め定めたバラツキを示す値の警告用規定値を上回ったとき、警告を出すようにしている。これも、上記膜厚と同様、ユーザーにそのことを知らせることができる。これによって、ユーザーが適宜メインテナンス等の操作を行えば、現像剤の膜厚のバラツキを抑え安定した膜厚を形成できるようになる。
また、膜厚規制位置の異物除去動作を行うタイミングの間隔が予め定めた所定の間隔より短くなったとき、警告を出すようにしている。異物除去は、もともと膜厚が100[μm]を下回ったり、膜厚のバラツキを示す値が所定値を上回ったりしたときに行うようにしている。よって、異物除去を行うときは膜厚、膜厚のバラツキを示す値の少なくとも一方に異常が有る場合である。この異物除去を行う間隔が短くなることは、異物除去動作を行っても膜厚やそのバラツキを示す値の補正効果が劣ってきていることになる。本実施形態においては、このことを警告音によってユーザーに知らせる。これによって、ユーザーが適宜メインテナンス等の操作を行えば、現像剤の膜厚のバラツキを抑え安定した膜厚を形成できるようになる。
また、本実施形態のプリンタにおいては、以上のような液濃度検出装置による現像剤濃度の検出値に基づいてトナーボトル19やキャリアボトル20からの供給量を調整できるようになっている。これによって、現像剤濃度が正しく検出されることで、トナーやキャリアも必要量だけ正しく供給することができるようになる。よって、現像剤濃度を所望の濃度に保つことができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1乃至6の液濃度検出装置によれば、液担持体と膜厚規制部材との間に異物等が挟まったり経時使用による劣化が発生したりして予期せぬ液の膜厚の変動が生じても、その膜厚に応じた正しい液濃度を検出できる。よって、液膜の厚みの予期せぬ変動が生じても光学センサを用いて正確な液濃度検出ができるという優れた効果がある。
また、請求項7の画像形成装置によれば、現像液の液濃度を正しく検出できる液濃度検出装置を搭載することができるという優れた効果がある。また、正しく検出された現像液の濃度に基づいた濃度調整操作を行うことが可能となるので、画像の濃度が薄過ぎたり、濃過ぎたりすることがなく、高品質な画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の要部の説明図。
【図2】本実施形態における液濃度検出装置の概略構成図。
【図3】本実施形態における液濃度検出装置の分解斜視図。
【図4】液濃度検出装置の液担持ローラを固定ブラケットに組み付けた状態で軸方向一端から見た平面図。
【図5】液担持ローラの拡大斜視図。
【図6】従来提案されていた液濃度検出装置の概略構成図。
【符号の説明】
7   現像液
11   感光体ドラム
13   現像ユニット
18   現像剤調整部
19   トナーボトル
20   キャリアボトル
21   現像部
22   現像ローラ
23   現像剤回収部
40   液濃度検出装置
41   液担持ローラ
44   メータリングブレード
45   光学センサ
46   クリーニングブレード
47   固定ブラケット
48、49   板バネ部材
50   膜厚検出センサ

Claims (7)

  1. 濃度検出対象の液を担持する液担持部材と、
    該液担持部材に担持された液に対する光透過率又は光反射率を検出する光学センサと、
    該液担持部材に担持された液が該光学センサによる検出位置で所定の膜厚となるよう該液の液厚を規制する膜厚規制部材とを有し、
    該所定の膜厚と該光学センサによる上記検出結果とから液濃度を検出する液濃度検出装置において、
    上記光学センサによる上記光透過率又は光反射率の検出位置における上記液担持部材に担持された液の膜厚を検出する膜厚検出手段と
    該膜厚検出手段の検出結果に基づいて上記液濃度の検出値を補正する液濃度検出値補正手段とを設けたことを特徴とする液濃度検出装置。
  2. 請求項1の液濃度検出装置において、
    上記膜厚規制部材による上記所定の膜厚形成を阻害する物質の除去を、上記膜厚検出手段の検出結果に基づいて所定のタイミングで行うことを特徴とする液濃度検出装置。
  3. 請求項2の液濃度検出装置において、
    上記所定のタイミングとして、上記膜厚検出手段の検出結果が予め定めた除去動作開始用規定値を下回ったタイミングを用いたことを特徴とする液濃度検出装置。
  4. 請求項2又は3の液濃度検出装置において、
    上記所定のタイミングとして、上記膜厚検出手段による検出結果のバラツキを示す値が所定値を上回ったタイミングを用いたことを特徴とする液濃度検出装置。
  5. 請求項2,3,又は4の液濃度検出装置において、
    上記所定の膜厚形成を阻害する物質の除去を行った後に上記液担持部材に担持されている液の膜厚である除去動作後膜厚又は除去動作後膜厚のバラツキを検知し、
    該除去動作後膜厚、該除去動作後膜厚のバラツキを示す値のうち少なくとも一方が予め定めたそれぞれの警告用規定値から逸脱したとき、警告を出すことを特徴とする液濃度検出装置。
  6. 請求項2,3,4,又は5の液濃度検出装置において、
    上記所定の膜厚形成を阻害する物質の除去を行うタイミングの間隔が所定の間隔より短くなったとき、警告を出すことを特徴とする液濃度検出装置。
  7. 液体現像剤の液濃度を検出する液濃度検出装置と、
    該濃度検出装置の検出値に基づいて行う操作手段とを有し、
    該液体現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置において、
    上記液濃度検出装置として、請求項1,2,3,4,5,又は6の液濃度検出装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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