JP2004019464A - 油圧ピストンポンプ・モータ - Google Patents

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JP2004019464A JP2002171633A JP2002171633A JP2004019464A JP 2004019464 A JP2004019464 A JP 2004019464A JP 2002171633 A JP2002171633 A JP 2002171633A JP 2002171633 A JP2002171633 A JP 2002171633A JP 2004019464 A JP2004019464 A JP 2004019464A
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Masayuki Narato
楢戸 雅之
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UCHIDA HYDRAULICS CO Ltd
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Abstract

【課題】ピストンリングの耐摩耗性を向上して、性能低下やピストンリングの破損が生じるのを防止した油圧ピストンポンプ・モータを提供することである。
【解決手段】油圧ピストンポンプ・モータのピストンに嵌着されるピストンリング12の少なくともシリンダ孔との摺動面にDLC(ダイアモンド・ライク・カーボン)の薄膜14を形成した。これにより、ピストンリングの摺動面が硬くなって耐摩耗性が向上し、ピストンリングの摩耗によるポンプ・モータの性能低下やピストンリングの破損が防止される。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、斜軸式の油圧ピストンポンプ・モータに関し、特にピストンに嵌着したピストンリングの耐摩耗性を向上させた油圧ピストンポンプ・モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハウジング内に駆動軸または出力軸とされる回転軸に対し傾斜した中心軸線周りに回転自在にシリンダブロックを配置し、そのシリンダブロックに周方向に間隔をあけて設けられた複数のシリンダ孔のそれぞれにピストンを摺動自在に収容し、該ピストンの頭部を回転軸の端部に結合させた斜軸式の油圧ピストンポンプ・モータが知られている。
【0003】
この油圧ピストンポンプ・モータでは、回転軸を駆動軸として原動機により回転すると、ピストンを介してシリンダブロックが回転すると共に、ピストンがシリンダ孔内を往復動してポンプ作用をなし、シリンダブロックを摺動自在に支持したポートプレートの流入孔を通って油をシリンダ孔内に吸入し、ポートプレートの流出孔を通ってシリンダ孔から圧油を吐出する。
【0004】
一方、駆動源によりポートプレートの流入孔を通ってシリンダ孔に圧油を入れ、シリンダ孔の圧油をポートプレートの流出孔を通って排出すると、ピストンがシリンダ孔内を往復動してモータ作用をなし、シリンダブロックを回転すると共に出力軸とされた回転軸を回転して、回転軸に回転出力が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ピストンにはシリンダ孔との摺動面に環状溝を設けて、該溝にピストンリングを嵌めて、シリンダ孔内にピストンによって画成される圧油部屋とその外側とを液密にシールしている。
【0006】
従来、このピストンリングは合金鋼等で作られているが、使用が進むにつれて、シリンダ孔の内面との摺動による摩擦でピストンリングの摺動面が摩耗し、これが原因で、ポンプ・モータの性能低下やピストンリングの破損を招く問題があった。
【0007】
従って、本発明の課題は、ピストンリングの耐摩耗性を向上して、性能低下やピストンリングの破損が生じるのを防止した油圧ピストンポンプ・モータを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、
駆動軸または出力軸とされる回転軸と、該回転軸に対し傾斜した中心軸線周りに回転自在に支持された、周方向に間隔をあけてシリンダ孔が開設されたシリンダブロックと、ピストンリングを嵌着して前記シリンダ孔に摺動自在に収容すると共に頭部が前記回転軸に結合されたピストンとを備えた油圧ピストンポンプ・モータにおいて、
前記ピストンリングの少なくともシリンダ孔との摺動面にダイアモンド・ライク・カーボンの薄膜を形成したことを特徴とする。
【0009】
本発明の油圧ピストンポンプ・モータによれば、ピストンリングのシリンダ孔との摺動面にDLC(diamond like carbon:ダイアモンド・ライク・カーボン)の薄膜を形成したので、ピストンリングの摺動面が硬くなって耐摩耗性が向上し、ピストンリングの摩耗によるポンプ・モータの性能低下やピストンリングの破損を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳述する。
【0011】
図1は、本発明の油圧ピストンポンプ・モータの一実施の形態を示す断面図である。
【0012】
図1に示すように、本油圧ピストンポンプ・モータ1は、ハウジング2内に、円錐ころ軸受け3で支持させて一端側から挿通した回転軸4と、該回転軸4に対し傾斜した中心軸線周りに回転自在に配置したシリンダブロック5と、該シリンダブロック5の端部を摺動自在に支持する鏡面仕上げしたレンズ状ポートプレート6とを備え、ハウジング2の他端には制御部7が取り付けられている。シリンダブロック5は、中心に植設したセンターピン8の球状の頭部8aを回転軸4の円盤状の端部4aに枢着し、センターピン8内に取り付けられた圧縮ばね9でシリンダブロック5をポートプレート6に圧接することによって、前記の中心軸線周りに回転自在に支持されている。
【0013】
シリンダブロック5には、例えば7個のシリンダ孔10が周方向に等間隔で開設され、各シリンダ孔10には、回転軸4の端部4aに球状の頭部11aを枢着したピストン11が摺動自在に収容されている。このピストン11には環状溝11bが例えば2つ形成されており、各環状溝11bにピストンリング12を嵌着して、シリンダ孔10内にピストン11により画成される圧油部屋13とその外側との間を液密にシールしている。
【0014】
上記のポートプレート6は、制御部7に設けられた図示しない凹面上に支承されている。このポートプレート6には、図示しない繭形の油の流入孔および流出孔が設けられ、それぞれ制御部7内に設けられた図示しない油の流入路および流出路に接続されている。制御部7の油の流入路および流出路は油圧回路中の適所に接続される。
【0015】
油圧ピストンポンプ・モータ1をポンプとして構成した場合には、回転軸4を駆動軸として、原動機により回転軸4を回転して、ピストン11を介してシリンダブロック5を中心軸線周りに回転する。これにより、ピストン11がシリンダ孔10内を往復動して、シリンダ孔10内の圧油部屋13の容積が変化し、ピストン11がシリンダ孔10内で下死点から上死点まで往動するシリンダブロック5の例えば図の手前の半周領域で、油圧回路のオイルタンクからの油を制御部7の流入路およびポートプレートの流入孔を通って圧油部屋13に吸入し、上死点から下死点まで復動するシリンダブロック5の図の奧の半周領域で、吸入した油を圧油としてシリンダ孔10内の圧油部屋13からポートプレート6の流出孔および制御部7の流出路に吐出する。吐出された圧油は、油圧回路の例えば油圧モータに供給される。
【0016】
一方、油圧ピストンポンプ・モータ1をモータとして構成した場合には、回転軸4が出力軸とされる。油圧回路の駆動源により制御部7の流入路およびポートプレート6の流入孔を通って圧油をシリンダ孔10内の圧油部屋13に入れて、シリンダブロック5の半周領域でピストン11を下死点から上死点までの半周領域で往動し、シリンダ孔10内の圧油部屋13の圧油をポートプレート6の流出孔および制御部7の流出路を通って排出して、シリンダブロック5の半周領域でピストン11を上死点から下死点まで復動すると、ピストン11が回転軸4を回転して、回転軸4つまり出力軸に回転出力が得られる。
【0017】
上記のピストンリング12は合金鋼等で作られているが、使用が進むにつれて、シリンダ孔10の内面との摩擦で摺動面が摩耗する。そこで、本実施の形態では、図2(a)、(b)に示すように、ピストンリング12のシリンダ孔10との摺動面、即ちピストンリング12の外周面にDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)の薄膜14を形成した。このDLCの薄膜14はピストンリング12の摺動面だけでなく、ピストンリング12の内面や端面を含む表面全面に設けてもよい。ピストンリング12にDLCの薄膜14を形成するには、ピストンリング12にグラファイト等の炭素単体あるいは炭化水素化合物のPVD(物理的気相成長法)処理あるいはCVD(化学的気相成長法)処理を施せばよい。
【0018】
このDLCの薄膜は、炭素(C)に水素(H)を一部含み、部分的にダイヤモンド構造を有するアモルファスからなり、高硬度、低摩擦係数で、耐摩耗性および表面平滑性、耐薬品性、耐食性に優れる。特にDLCの薄膜の硬度はHv3000以上であり、SiC等の炭化物、TiN等の窒化物もしくはAl等の酸化物の超硬質薄膜と比べても、高い耐摩耗性を示す。
【0019】
本実施の形態のピストンポンプ・モータ1は、以上のように構成され、ピストン11に嵌着されるピストンリング12の少なくともシリンダ孔10との摺動面にDLCの薄膜14を設けたので、ピストンリング12の摺動面を非常に硬くして、摺動面に高い耐摩耗性を付与することができ、シリンダ孔10との摺動による摩擦で摺動面が摩耗するのを防止することができる。したがって、シリンダ孔10内の圧油部屋13とその外側とを安定してシールでき、ポンプ・モータの性能低下を防止でき、またピストンリング12の破損の問題もなくなる。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ピストンに嵌着したピストンリングの耐摩耗性を向上して、性能低下やピストンリングの破損が生じるのを防止した油圧ピストンポンプ・モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧ピストンポンプ・モータの一実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1のポンプ・モータで使用するダイアモンド・ライク・カーボンの薄膜が形成されたピストンリングを示す図で、その斜視図(a)と断面図(b)である。
【符号の説明】
1  油圧ピストンポンプ・モータ
2  ハウジング
4  回転軸
4a 端部
5  シリンダブロック
6  ポートプレート
10 シリンダ孔
11 ピストン
12 ピストンリング
13 圧油部屋
14 DLCの薄膜

Claims (1)

  1. 駆動軸または出力軸とされる回転軸と、該回転軸に対し傾斜した中心軸線周りに回転自在に支持された、周方向に間隔をあけてシリンダ孔が開設されたシリンダブロックと、ピストンリングを嵌着して前記シリンダ孔に摺動自在に収容すると共に頭部が前記回転軸に結合されたピストンとを備えた油圧ピストンポンプ・モータにおいて、
    前記ピストンリングの少なくともシリンダ孔との摺動面にダイアモンド・ライク・カーボンの薄膜を形成したことを特徴とする油圧ピストンポンプ・モータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007327349A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Tocalo Co Ltd 送液ポンプ用部材及びその製造方法
KR101420142B1 (ko) 2011-01-27 2014-07-16 페데랄-모굴 부르샤이트 게엠베하 코팅을 구비한 슬라이딩 요소, 특히 피스톤 링, 및 슬라이딩 요소의 제조방법
CN103946543A (zh) * 2012-03-30 2014-07-23 萱场工业株式会社 滑动接触构件及活塞泵·马达

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