JP2798187B2 - ベーン圧縮機 - Google Patents

ベーン圧縮機

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JP2798187B2
JP2798187B2 JP2285120A JP28512090A JP2798187B2 JP 2798187 B2 JP2798187 B2 JP 2798187B2 JP 2285120 A JP2285120 A JP 2285120A JP 28512090 A JP28512090 A JP 28512090A JP 2798187 B2 JP2798187 B2 JP 2798187B2
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一郎 春日井
満 橋本
達也 中井
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株式会社豊田自動織機製作所
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/08Rotary pistons
    • F01C21/0809Construction of vanes or vane holders

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フロントサイドプレートとリヤサイドプレ
ートとに挟まれるシリンダ内に回転可能に収容されたロ
ータの周面とシリンダ内周面との間の空間を複数枚のベ
ーンにより複数の圧縮室に区画形成し、ロータの回転に
より冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出を行なうベーン圧縮
機に関するものである。
[従来の技術] ベーン圧縮機の軽量化のみの観点からすると、大きな
重量割合を占めるフロントサイドプレート、リヤサイド
プレート、シリンダ、ロータ及びベーンを全てアルミニ
ウム化することが望ましい。しかも、回転するロータ及
びベーンの軽量化によってトルクが軽減して省動力化も
図れる上に、アルミニウム同士の摺接による低騒音化と
いう利点も得られる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、ロータ上の溝内に収容されているベー
ンとロータとの間の摺接作用、あるいはベーン先端とシ
リンダ内周面との間の摺接作用は、その作用方向がロー
タの回転方向に対して略直角方向であると共にベーンが
溝内から背圧を受けているために強い。このような強い
摺接作用のもとではアルミニウム同士の摺接部位の摩耗
進行が速く、耐久性の上で問題がある。又、同一材料同
士の摺接では融着を起こし易い。そのため、実際的には
ベーンを鉄系材料としているが、これでは軽量化の妨げ
となるのみならずアルミニウム同士の摺接による低騒音
化という利点も放棄しなければならない。
従来、回転圧縮機のアルミニウム製回転スリーブに陽
極酸化被膜を形成することが特開昭59−188089号公報で
知られ、ベーンポンプのハウジングとカムリングとをア
ルミニウム合金で形成したものに鉄メッキを施したもの
が特開昭和59−231184号公報で知られている。
本発明は耐久性を確保しつつ軽量化及び低騒音化を達
成し得るベーン圧縮機を提供することを目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、ベーンをアルミニウム製とす
ると共に、ベーンと摺接関係にあるフロントサイドプレ
ート、リヤサイドプレート、シリンダ、ロータ等の各部
材をアルミニウム製とし、前記各部材にそれぞれ対向す
る前記ベーンの表面にニッケル−ボロンからなるメッキ
を施した。
[作用] ニッケルを主材とするニッケル−ボロンのメッキ層は
アルミニウム同士の摺接による早期の摩耗を防止する。
しかも、このメッキ層とアルミニウムとの間の摺接では
アルミニウム同士の摺接の場合と同程度の低騒音化が得
られる。
[実施例] 以下、本発明を可変容量型ベーン圧縮機に具体化した
一実施例を第1〜4図に基づいて説明する。
前後一対のハウジング1,2内に収容固定されたアルミ
ニウム製のシリンダ3の前後両端にはアルミニウム製の
サイドプレート4,5が密着接合されており、第2図に示
すようにシリンダ3内の略楕円柱状の室内にはアルミニ
ウム製の円柱状のロータ6が回転可能に支持されてい
る。ロータ6の周面には複数の溝7が半径方向に形成さ
れており、各溝7にはベーン8が前後両サイドプレート
4,5に密接して略半径方向へ摺動可能に嵌入支持されて
いる。
リヤハウジング2とリヤサイドプレート5との間には
オイル分離室Rが形成されており、オイル分離室Rの下
部にはオイルが貯留されるようになっている。オイルプ
ール部には溝7がリヤサイドプレート5内の供給通路5a
を介して連通しており、貯留オイルが溝7の底部へ供給
され得るようになっている。これにより各ベーン8はロ
ータ6の回転に伴う遠心力及び溝7の底部の油圧により
シリンダ3の略楕円形状の内周面に当接可能であり、シ
リンダ室が複数枚のベーン8により複数の圧縮室Pに区
画形成される。
第1,2図に示すようにシリンダ3上の吸入通路9,10が
吸入口11,12を介してシリンダ室に連通しており、吐出
室3a,3bが吐出13,14を介してシリンダ室に連通してい
る。吐出口13,14は吐出弁15,16により開放可能に閉塞さ
れており、両吐出室3a,3bはリヤサイドプレート5に貫
設された吐出通路5b,5cを介してオイル分離室Rに接続
している。従って、フロントハウジング1とフロントサ
イドプレート4との間の吸入室1aへ導入された冷媒ガス
はフロントサイドプレート4上の吸入通路4a,4b及び吸
入通路9,10を介してシリンダ室へ導入され、次いで吐出
口13,14から吐出弁15,16を押し退けて吐出室3a,3bへ吐
出された冷媒ガスが吐出通路5b,5cを介してオイル分離
室Rへ吐出される。
ロータ6とフロントサイドプレート4との間にはアル
ミニウム製の円環状の容量制御板17が回動可能に介在さ
れており、第3図に示すスプール18を介して一対の制御
圧室S1,S2間の圧力対抗によって容量制御板17が回動制
御されるようになっており、容量制御板17上の一対の補
助通路17a(一方のみ図示)が吸入通路4aとシリンダ室
とを接続するように設けられている。従って、容量制御
板17を回動することにより圧縮室Pと補助通路17aとの
連通期間が変更され、これによりシリンダ室への吸入容
量、即ち吐出室3a,3bへ吐出される容量が制御される。
この制御は制御圧室S1への吐出冷媒ガス供給と制御圧室
S2への貯留オイル供給によって行われる。
いずれもアルミニウムからなるシリンダ3、両サイド
プレート4,5、ロータ6及び容量制御板17と接するベー
ン8もアルミニウム製であり、これらの部材の総アルミ
ニウム化によって圧縮機が軽量になる。アルミニウム製
のベーン8の表面にはニッケルを主材とするニッケル−
ボロンからなるメッキ層8aが施されている。ニッケルの
重量割合は94〜96%であり、ボロンの重量割合は4〜6
%である。
ロータ6の回転に伴ってベーン8がシリンダ3の内周
面に接しつつ高速で公転し、溝7内をラジアル方向に往
復摺動する。ベーン8の先端は溝7内の背圧によってシ
リンダ3の内周面に強く押し付けられており、しかも高
速で摺動する。従って、ベーン8の先端とシリンダ3と
の間では強い摺接作用が生じる。この摺接作用はベーン
8を介して溝7の壁面で受け止められ、ベーン8と溝7
の壁面との間で強い摺接作用が生じる。しかしながら、
アルミニウム製のシリンダ3及びロータ6と直接接触す
るのはニッケル−ボロンのメッキ層8aであり、このメッ
キ層8aとアルミニウムとの摺接は滑らかである。
次表は各種のメッキに関する処理法、硬度及び焼付荷
重を表す。Niはニッケル、Pはリン、Bはボロン、Nは
窒素、Wはタングステン、Feは鉄、Cは炭素、Coはコバ
ルト、Crはクロム、PTFEはポリ−テトラ−フルオロ−エ
チレンである。
本願発明者は硬度あるいは焼付荷重の点から耐摩耗性
材料としてNi−B、Co−W、Co−W−PTFE、Crを有力視
し、これらの耐摩耗試験を行なった。
第4図のグラフはメッキ層を備えたベーン8とロータ
6との間のベーン8の摺接部位における摩耗傾向を表
す。曲線C1はNi−Bの場合、曲線C2はCo−W−PTFEの場
合、曲線C3はCo−Wの場合である。なお、Crの場合には
ロータ6側が摩耗してしまい、耐摩耗性材料としては不
適格であった。
グラフの横軸は試験時間の対数をとったものであり、
縦軸はベーン8の摩耗量を表す。この試験における条件
は、圧縮機回転数1000rpm以下の低回転数かつ吐出圧20k
g/cm2以上の高圧力でのものである。曲線C2,C3から明ら
かなようにメッキ層がCo−W、及びCo−W−PTFEの場合
には摩耗が早期に急激に進行するが、メッキ層がNi−B
の場合には1000時間経過後でも摩耗量は非常に少ない。
なお、曲線C4はB(ボロン)のみのメッキの試験結果で
あるが、Ni−Bよりも耐摩耗性材料としてはかなり劣
る。
このようにロータ6及びベーン8をアルミニウム製と
してもNi−Bのメッキ層8aの存在により両者間の摩耗進
行に関する耐久性は格段に向上する。勿論、ベーン8と
シリンダ3との間の摺接作用に起因する摩耗度も同様の
結果が得られる。このような耐久性向上をもたらすメッ
キ層8aとアルミニウムとの摺接では騒音も少ない。
なお、両サイドプレート4,5及び容量制御板17とベー
ン8との間でも摺接作用はあるが、この摺接作用はベー
ン8に作用する背圧が摺接部位間に作用しないために弱
い。
前記実施例では、ベーン8にニッケル−ボロンメッキ
層8aを施したことにより、ロータ6のベーン溝7内を出
没するベーン8の速度が零となった時点でベーン溝7内
面の油膜がベーン8の内端部のエッジによって特に低速
回転域で切れるため、潤滑特性が低下し易く、従って、
耐摩耗性の高い材料のニッケル−ボロンメッイ層8aが有
効となる。
又、前記実施例ではベーン8に高価なニッケル−ボロ
ンメッキ層8aを形成するのみで、対ロータ6、サイドプ
レート4,5、シリンダ3等の各摺動部の耐摩耗性を向上
することができ、ベーン8の形状も小さいため、メッキ
材料のコストダウンを図ることができる。
さらに、ニッケル−ボロンメッキ層8aの表面にはザラ
と呼ばれるNi−Bの異常成長した突起が生成される。こ
のようなザラは研磨等により除去する必要がある。凹凸
のある部品の場合、砥石等により研磨が必要になるが、
ベーン8であればバレル研磨のような生産性の高い方法
でザラを除去できるため、製造コストダウンを図ること
ができる。
本発明は勿論前記実施例のみ限定されるものではな
く、例えば容量制御板及びスプールのない容量一定のベ
ーン圧縮機にも適用可能である。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明は、ベーン及びこれと摺接
関係にある各部材をアルミニウム製とし、前記各部材に
それぞれ対向する前記ベーンの表面にニッケル−ボロン
のメッキを施したので、特に摺接作用の強いロータ及び
シリンダとベーンとの間での摩耗進行及び騒音が抑制さ
れ、圧縮機の軽量化を図りつつ耐久性向上及び低騒音化
を達成し得るという優れた効果を奏する。
又、この発明では、特に低速回転域で潤滑特性が低下
しても耐摩耗性を向上することができるとともに、表面
積の小さいベーンにメッキすることによりロータ、サイ
ドプレート及びシリンダとの各摺動部の耐摩耗性を向上
することができ、メッキ材料を比較的低コストに抑える
ことができ、メッキ表面の仕上げをバレル研磨のような
生産性の高い方法で行い、製造上コストダウンを図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を具体化した一実施例を示し、第1図は圧
縮機全体の側断面図、第2図は第1図のA−A線断面
図、第3図は第1図のB−B線断面図、第4図は摩耗進
行度を表すグラフである。 シリンダ3、サイドプレート4,5、ロータ6、ベーン
8、メッキ層8a。
フロントページの続き (72)発明者 中井 達也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−199982(JP,A) 特開 平2−136586(JP,A) 実開 昭63−28890(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントサイドプレートとリヤサイドプレ
    ートとに挟まれるシリンダ内に回転可能に収容されたロ
    ータの周面とシリンダ内周面との間の空間を複数枚のベ
    ーンにより複数の圧縮室に区画形成し、ロータの回転に
    より冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出を行なうベーン圧縮
    機において、ベーンをアルミニウム製とすると共に、ベ
    ーンと摺接関係にある前記両サイドプレート、シリン
    ダ、ロータ等の各部材をアルミニウム製とし、前記各部
    材にそれぞれ対向する前記ベーンの表面にニッケル−ボ
    ロンからなるメッキを施したベーン圧縮機。
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US5573390A (en) * 1993-03-25 1996-11-12 Surtec Kariya Co., Ltd. Coated sliding material
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