JP2004017620A - プリンタ - Google Patents

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Hisayoshi Fujimoto
藤本 久義
Toshihiko Takakura
高倉 敏彦
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Rohm Co Ltd
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Abstract

【課題】内蔵されるモータとして小型省電力タイプのものを採用しうるプリンタを提供する。
【解決手段】筐体(2)と、この筐体(2)内に収容された感光性記録媒体(30)を露光するためのプリントヘッド(4)と、上記感光性記録媒体(30)を上記筐体(2)の外部に排出するための排出手段(5)と、を備えたプリンタ(1)であって、上記排出手段(5)による上記感光性記録媒体(30)の排出動作は、手動により行うことが可能に構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、感光方式によって感光性記録媒体に画像をプリントするプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラなどにより撮影した電子画像は、そのデジタルデータを用いてインクジェット方式や熱転写方式により、普通紙に対して印刷することができる。一方、感光方式により、デジタルデータとしての画像を感光フィルムに対して記録することも考えられている。感光方式では、感光フィルムを露光した後に現像するというプロセスを経て画像が形成されるため、インクジェット方式や熱転写方式に比べて比較的小型化が容易である。そのため、デジタルカメラに感光方式のプリンタを内蔵し、撮影直後に画像を印刷することができるように構成されたデジタルカメラが製品化しているが、デジタルカメラの携帯性を考慮した場合には、感光方式のプリンタに対してさらなる小型化が要望される。
【0003】
このような感光方式のプリンタには、たとえば、感光フィルムに対して線状光を照射しつつ、この線状光を走査することにより感光フィルムの全体を露光するためのプリントヘッドが内蔵されている。このようなプリントヘッドは、プリンタの内部においてモータの駆動により移動するように構成されているのが一般的である。また、このようなプリンタには、感光フィルムをプリンタの外部に排出するための排出手段が設けられている。排出手段としては、たとえば、上記モータの駆動により一対のプラテンローラを回転させ、これらの間に挿入された感光フィルムを移動させるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなプリンタでは、感光フィルムとして、現像液保持パックを有するものを使用し、かつこれを一対のプラテンローラの間で狭圧することによって、現像液保持パック内の現像液を押し出してから感光フィルム上において広がらせることにより現像を行うようにされているのが通例である。すなわち、感光型のプリンタでは、感光フィルムに対する現像のための処理が感光フィルムの排出動作と同時に行われ、これにより、感光型のプリンタがインクジェット方式や熱転写方式のものよりも小型化可能とされているのである。
【0005】
しかしながら、このようなプリンタでは、1つのモータの駆動により、プリントヘッドの移動およびプラテンローラの回転を行なっているため、このモータの駆動力を大きくしなければならない。特に、プラテンローラは、感光フィルムを排出しつつ現像処理を行っているので、プラテンローラを回転させうるトルクは大きくなる。したがって、モータが大型化するとともに、その消費電量が多くなってしまう。
【0006】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、内蔵されるモータとして小型省電力タイプのものを採用しうるプリンタを提供することをその課題とする。
【0007】
【発明の開示】
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
すなわち、本願発明により提供されるプリンタは、筐体と、この筐体内に収容された感光性記録媒体を露光するためのプリントヘッドと、上記感光性記録媒体を上記筐体の外部に排出するための排出手段と、を備えたプリンタであって、上記排出手段による上記感光性記録媒体の排出動作は、手動により行うことが可能に構成されていることを特徴としている。
【0009】
上記排出手段は、たとえば、上記感光性記録媒体を狭圧可能な一対のローラと、操作用部材とを備えており、かつ上記操作用部材が一定の操作をなされることにより上記一対のローラが上記感光性記録媒体を搬送可能に回転する構成とされている。
【0010】
上記操作用部材は、たとえば、ラックが形成され、かつこのラックの形成方向に移動可能な操作バーを備えており、上記一対のローラは、上記ラックとかみ合うピニオンギヤに連結され、上記操作バーが移動操作されることにより回転可能である。
【0011】
上記感光性記録媒体は、たとえば、上記一対のローラの一側方にセッティングされるように構成されており、上記排出手段は、上記操作用部材の操作によって一定方向に移動し、かつこの移動時には上記感光性記録媒体を上記一対のローラ間に送り込むように上記感光性記録媒体の搬送動作を行う可動部材をさらに備えている。
【0012】
上記プリンタは、たとえば、上記プリントヘッドを上記感光性記録媒体の面方向に移動させるためのモータを備えている。
【0013】
本願発明のその他の特徴および利点については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0015】
図1は、本願発明に係るプリンタの一例を示す概略斜視図、図2および図4は、図1のプリンタの内部構造を示す図、図3は、感光性記録媒体の一例を示す断面図である。図5、図6および図7は、図4のV−V線、VI−VI線およびVII−VII線に沿う断面図である。図8は、図1における操作用部材を拡大して示す概略斜視図図9は、図1におけるスライダを拡大して示す概略斜視図である。また、図10(a)ないし図10(c)は、図1における排出手段の動作を説明するための一連の側面図である。なお、図2は、その上下方向を図1とは逆向きに示している。
【0016】
図1に示すプリンタ1は、筐体2と、パック収容部3Aと、プリントヘッド4と、排出手段5とを備えている。
【0017】
筐体2は、図1に示すように、開口部21を有しており、この開口部21が蓋22により開閉可能とされている。蓋22には、一対の凸部221が設けられている。筐体2の側壁23aには、図1および図4に示すように、露光した感光フィルム30を排出するための排出口231が形成されている。
【0018】
パック収容部3Aは、筐体2内にフィルムパック3を収容するための部分であり、開口部21の下方に位置している。パック収容部3Aは、図示されていない支持部材によりフィルムパック3を安定して支持できるようになっている。パック収容部3Aは、後述する一対のプラテンローラ7a,7bの一側方から離間して設けられている。
【0019】
フィルムパック3は、図2に示すように、ケース31の内部に複数の感光フィルム30を収容したものである。感光フィルム30は、支持台311上に載置されている。支持台311は、板バネ部材312により付勢されている。
【0020】
ケース31には、図1および図2に示すように、第1ないし第3開口部313,314,315、および切り欠き310が形成されている。第1開口部313は、プリントヘッド4を感光フィルム30に対して直接対面させるためのものであって、プリントヘッド4が第1開口部313内を矢印AB方向に移動可能な大きさとされている。第2開口部314は、蓋22の凸部221に対応した部位に設けられている。すなわち、蓋22により筐体2の開口部21を閉鎖すれば、図2に示すように、凸部221が第2開口部314を介してケース31内に挿入される。これにより、支持台311に対して第1開口部313側に向けた押圧力が作用する。一方、第3開口部315は、ケース31の側面に設けられており、この第3開口部315を介して感光フィルム30がケースの外部に排出される。第3開口部315は、カーテン317により覆われており、第3開口部315からケース内へのホコリの侵入などが抑制されている。切り欠き310は、後述するスライダ6の矢印AB方向への移動を許容するためのものであって、第1開口部313を縁取る枠部313′に対して矢印AB方向に延びるように形成されている。
【0021】
感光フィルム30は、図3に示すように、基材301上に、感光層302および透明カバー303を積層した形態を有している。基材301、感光層302および透明カバー303の周縁部は、端部に現像液保持パック304を包み込んだ状態で接着シート305により覆われている。
【0022】
このようなフィルムパック3は、図1からわかるように、開口部21を介して筐体2内外への出し入れが自在とされている。フィルムパック3内に収容された感光フィルム30を全て使用した場合には、使用済みのケース31を取り出し、新たなフィルムパック3を装着すればよい。
【0023】
上記プリントヘッド4は、感光フィルム30を露光するためのものであって、図5にその一例を示すように、フレーム41に対して、発光素子アレイ42、反射部材43、ロッドレンズアレイ44およびプリズム45を保持させた構成を有している。
【0024】
フレーム41には、後述する透明基板421が載置される載置部411と、反射部材43を保持するための第1保持部412と、ロッドレンズアレイ44を保持するための第2保持部413と、プリズム45を保持するための凹部414とが設けられている。
【0025】
発光素子アレイ42は、長矩形状の透明基板421上に複数の発光素子422が主走査方向(各図における矢印CD方向)に並んだものとして構成されている。各発光素子422は、たとえば、副走査方向(各図における矢印AB方向)に並ぶ赤色発光部422R、緑色発光部422Gおよび青色発光部422Bを有しており、各発光部422R,422G,422Bが駆動IC423などにより個別に発光させられるように構成されている。各発光素子422(各色の発光部)としては、たとえば発光ダイオードや有機EL発光素子などが用いられている。
【0026】
反射部材43は、各発光素子421からの光をロッドレンズアレイ44に向けて反射させるためのものであって、その反射面は光のミラー反射が可能な鏡面とされている。
【0027】
ロッドレンズアレイ44は、たとえば、列状に形成された複数のロッドレンズ44aを細長なブロック状のホルダ44bに保持させたものである。ロッドレンズアレイ44は、各ロッドレンズ44aが主走査方向CD(図4参照)に並ぶように、かつ各ロッドレンズ44aの軸心が矢印AB方向(副走査方向)に延びるように配置されている。
【0028】
プリズム45は、光入射面451と、光反射面452と、光出射面453とを有しており、空気よりも屈折率の大きな材料、たとえば透明なガラスやアクリル系樹脂などにより形成されている。このプリズム45は、ロッドレンズアレイ44を通ることにより副走査方向ABに進行する光が、光入射面451から入射した後、光反射面452において反射して進行方向が90度変えられて光出射面453から出射することにより、感光フィルム30に向けて照射されるように構成されている。このプリズム45には、凸部454が設けられており、この凸部454がフレーム41の上記凹部414に嵌合することによりフレーム41に対して固定される。
【0029】
このようなプリントヘッド4は、プリズム45の光出射面453から線状光を照射するが、この線状光を感光フィルム30の感光層302の全域に対して照射するために、図4および図6に示すように、ヘッド移動手段9によって副走査方向ABにスライド移動させられるようになっている。このヘッド移動手段9は、駆動ロッド91と、ガイドロッド92と、モータ93とを有している。
【0030】
駆動ロッド91およびガイドロッド92は、筐体2内において、副走査方向ABに延びるように、その両端が支持されている。駆動ロッド91は、モータ93に対してギヤ931,932,933,934を介して接続されており、モータ93の駆動により回転するようになっている。この駆動ロッド91の周面には送りねじ91aが形成されている一方、ガイドロッド92の周面は比較的滑らかとされている。プリントヘッド4は、主走査方向CDにおける一端部および他端部に形成された雌ねじ911および孔部921を有しており、送りねじ91aと雌ねじ911とが螺合し、かつガイドロッド92が孔部921に挿通することによって支持されている。したがって、モータ63が駆動して駆動ロッド91が回転した際に、雌ねじ911が駆動ロッド91上を移動する。すなわち、プリントヘッド4は、モータ93の駆動によって副走査方向にスライド移動する。
【0031】
なお、上記プリントヘッド4では、複数の発光素子42を並べることにより線状に光を出射させ、かつ、各発光素子42の各発光部422R,422G,422Bを個別に発光させることによって露光制御が行われる構成とされているが、たとえば、発光源として各発光部422R,422G,422Bを有する単体の発光素子を用い、かつ、この発光素子からの光を、点状光源から入射した光を線状光として出射可能な導光体と、個別に開閉動作可能な複数のシャッタ部が並べて配置された液晶シャッタと、を介して出射させることによって露光制御が行われる構成とすることもできる。
【0032】
また、上記プリントヘッド4は、発光素子421からの光を、反射部材43およびプリズム45の光反射面452で反射させることにより、感光フィルムに向けて出射するように構成されているが、各ロッドレンズ44aの軸心が矢印EF方向に延びるようにしてロッドレンズアレイ44を発光素子421の下部に配置することによって、発光素子421からの光を直接的に感光フィルムに向けて出射するように構成されていてもよい。
【0033】
上記排出手段5は、感光フィルム30を排出するためのものであって、手動により感光フィルム30の排出動作を行うように構成されている。具体的には、この排出手段5は、図1に示すように、操作用部材8と、一対のプラテンローラ7a,7bと、スライダ6とを備えている。
【0034】
操作用部材8は、図1、図4および図8に示すように、棒状の操作バー81と、この操作バー81の先端に設けられた把持部82とを有している。操作バー81は、図8に示すように、全体として略直方体状を呈しており、その下面81aには、感光フィルム30の排出方向ABに延びるラック811が形成されている。この操作バー81は、このプリンタ1の利用者が操作用部材8を操作する前の初期状態において、筐体2内に配置されている。より詳細には、操作バー81は、図7に示すように、その側面がスライダ6の後述する側板63に対面した状態で筐体2の側壁23bに形成したガイド溝26内に配置されている。操作バー81は、このガイド溝26に沿って移動可能とされている。
【0035】
把持部82は、プリンタ利用者が操作用部材8を操作する際に把持する部分であって、図8に示すように、たとえば、板状体に対して、プリンタ利用者の指が挿入しうる貫通孔821を設けた構成とされている。この把持部82は、図1および図4に示すように、筐体2の外部に配置され、外観上、筐体2から大きく突出しないように、図4および図8に示すように、筐体2の側壁23aに対面するように回動可能な構造となっている。このような操作用部材8に対して、プリンタ利用者は、感光フィルム30を排出する際には、把持部81を摘んで操作バー81を筐体2内から引き出すように操作する。
【0036】
上記一対のプラテンローラ7a,7bは、図4に示すように、筐体2における上記排出口231の近傍に備えられており、その軸が矢印CD方向に延びるように支持されている。各プラテンローラ7a,7bは、図6に示すように、互いにかみ合う一対の歯車71a,71bによって一端部どうしが駆動連結されており、互いに逆方向に回転可能とされている。この一対のローラ7a,7bは、操作バー81の移動にともなうラック81の変位と連動して回転するピニオンギヤ72を介して回転するように構成されている。本実施形態では、ピニオンギヤ72は、図8に示すように、一対のプラテンローラ7a,7bのうちの一方、すなわちプラテンローラ7bの他端部に対して、これと同軸に設けられている。
【0037】
この一対のプラテンローラ7a,7bは、後述するようにして、これらの間の感光フィルム30を排出していくが、この際に感光フィルム30を狭圧できるようになっている。
【0038】
上記スライダ6は、本願発明でいう可動部材の一例であり、操作用部材8の操作に連動して感光フィルム30の平面方向(ここでは副操作方向AB)にスライド移動可能とされており、これにより、図10(b)に示すように、感光フィルム30を移動させてその端部を一対のプラテンローラ7a,7b間に挿入できるようになっている。このスライダ6は、図9に示すように、矩形状の底板61における互いに対向する端縁に作用板62および側板63を立設させた構造とされている。
【0039】
作用板62は、図9に示すように、感光フィルム30の端縁に当接しうるフック621を有しており、スライダ6のスライド移動の際には、このフック621が感光フィルム30を押圧することによりこれを移動させる。また、この作用板62には、スライダ6のスライド移動の方向に対して傾斜するとともにその端部がフック621内に通じる傾斜面622が設けられており、この傾斜面622に沿って感光フィルム30が相対的に移動することにより、感光フィルム30の端縁がフック621に当接し易いようになっている。
【0040】
このスライダ6は、図2および図7に示すように、筐体2内において、フィルムパック3のケース31における上記枠部313′の一部を作用板62と側板63との間で挟むようにして設置されている。このとき、側板63は、ケース31の外部に配置される。一方、作用板62は、ケース31内に配置されるとともに、スライド移動する際にはケース31に形成された上記切り欠き310を通過するようになっている。
【0041】
また、スライダ6には、図9に示すように、側板63の下部表面から突出するガイド板64が設けられている一方、筐体2の側壁23bには、図7に示すように、凹状溝24が形成されており、スライダ6は、ガイド板64が凹状溝24内を通ることにより、スライド移動が安定化されている。また、スライダ6は、筐体2の側壁23bを覆うカバー25と側壁23bの壁面との間で側板63が狭持されるように設置されており、ガイド板64が凹状溝24から脱落するのが防止されている。
【0042】
このスライダ6は、感光フィルム30の端部を一対のプラテンローラ7a,7b間に挿入させる挿入位置をとるとき、スライド移動前の初期位置に向かう方向に付勢されている。具体的には、スライダ6は、図9に示すように、側板63における作用板62とは反対側の面(平坦面63a)から突出した糸保持部631を有しており、この糸保持部631には、図7および図10(a)に示すように、糸状体64の一端が接続されている。一方、糸状体64の他端は、図10(a)ないし図10(c)に示すように、筐体2の側壁23b内に収容され(図7参照)かつ矢印AB方向に伸縮する付勢体65に接続されている。この糸状体64は、スライダ6が上記挿入位置をとるとき、付勢体65を引っ張ることにより付勢体65に付勢力を生じさせ、これにより、スライダ6を上記初期方向に向かう方向に付勢する。また、糸状体64の長さは、自然状態にある付勢体65と初期位置にあるスライダ6との間の距離と同等とされており、付勢されたスライダ6が初期位置まで戻ってくることが可能となるようになっている。
【0043】
また、スライダ6は、上記初期位置と上記挿入位置との間の中間位置をとるときには操作用部材8と連結されている一方、上記挿入位置をとるときには上記操作用部材8との間の連結状態が解除される構造とされている。このような構造は、スライダ6の側板63、操作用部材8の操作バー81、および筐体2の側壁23bにそれぞれ設けられた突起632、凸部812、およびカム状部231により構成されている。
【0044】
突起632は、図9に示すように、側板63の平坦面63aから矢印CD方向に突出するように形成されている。この突起632は、垂直方向に拡がる垂直面632aと、側板63の平坦面63aに垂直でありかつ矢印AB方向に対して傾斜した傾斜面632bとを有している。垂直面632aは、矢印B方向を向いている。傾斜面632bは、矢印A方向から近接してくる凸部812に当接して、この凸部812を下方に押し下げうるように構成されている。
【0045】
凸部812は、図8に示すように、操作バー81の上面81bから上方に突出するように形成されており、垂直方向に拡がる当接面812aを有している。また、操作バー8の端部には切り欠き813が設けられており、これにより、凸部812が弾性的に上下動できるようになっている。凸部812は、図9に示すように、自然状態にあるときには当接面812aが突起632の垂直面632aと当接しうる一方、図10(b)に示すように、下方に移動した際には突起632とは当接しないようになっている。また、凸部812の矢印D方向における先端部812bは、スライダ6と操作バー81とが筐体2内にセットされた状態において、図9に示すように、突起632の先端から矢印D方向にはみ出している。
【0046】
カム状部231は、図7に示すように、筐体2の側壁23bにおける上記ガイド溝26内において、凸部812の上記先端部812bのみに当接しうるように形成されている。カム状部231における凸部812側の端面231aは、図8および図10(a)に示すように、傾斜面231aとされており、操作バー81がガイド溝26内を移動して凸部812がカム状部231に当接した際に、凸部812を下方に移動させるようになっている。このカム状部231の傾斜面231aは、スライダ6が上記挿入位置をとるとき、凸部81が当接する位置に配置されている。
【0047】
このようなスライダ6は、上記初期位置をとるとき、図10(a)に示すように、突起632の垂直面632aが操作バー81における凸部812の当接面812a(図9参照)と当接するように配置されている。したがって、操作バー81が矢印A方向に移動した際には、スライダ6は操作バー81とともに移動することができる。すなわち、スライダ6は、上記中間位置をとるとき操作用部材8と連結された状態にある。この状態から操作バー81を矢印A方向にさらに移動させて、スライダ6が挿入位置までくると、図10(b)に示すように、凸部812の先端部812bがカム状部231の傾斜面231aに当接することによって、凸部812が下方に押し下げられる。したがって、スライダ6における突起632の垂直面632aと、操作バー81における凸部812の当接面812aとが当接不能になり、これにより、図10(c)に示すように、操作バー81が矢印A方向にさらに移動しても、スライダ6が操作バー81とともに移動不能となる。すなわち、スライダ6は、挿入位置をとるとき操作用部材8との連結状態が解除された状態となる。
【0048】
次に、上記構成を有するプリンタ1の作用について説明する。
【0049】
まず、上記プリンタ1がプリント動作をする際、プリントヘッド4は、モータ93の駆動により移動することによって、感光フィルム30の感光層302に対して線状光を照射しつつ走査する。これにより感光フィルム30が露光される。このとき、スライダ6は、図10(a)に示すように、上記初期位置にあり、操作バー81と連結された状態にある。
【0050】
次いで、露光が完了した感光フィルム30を現像するため、プリンタ利用者は、把持部82をつまんで操作バー81を筐体2から引き出すようにして操作用部材8を操作する。このとき、スライダ6は、上記したように、操作バー81と連結された状態にあるので、作用板62のフック621が感光フィルム30の端面を押すことにより、感光フィルム30が一対のプラテンローラ7a,7bに向かって移動する。
【0051】
さらに、操作用部材8を操作すると、やがて、図10(b)に示すように、感光フィルム30の端部が一対のプラテンローラ7a,7b間に挿入される。ここで、スライダ6は、上記挿入位置をとるので、上述したように、操作用部材8との連結状態が解除される。このとき、スライダ6は、付勢体65により付勢されているので、初期位置に向かう方向に移動し、付勢体65が自然状態に戻った際には、初期位置をとる。
【0052】
一方、プラテンローラ7a,7bは、操作用部材8の操作により回転するので、操作用部材8の操作を続けることにより、一対のプラテンローラ7a,7b間の感光フィルム30をフィルムパック3から引き出しつつ搬送し、図10(c)に示すように、排出口231を介して筐体2の外部まで感光フィルム30を排出させることができる。
【0053】
この間、一対のプラテンローラ7a,7bは、感光フィルム30を狭圧しているので、これにより、感光フィルム30の現像液保持パック304から現像液を押し出し、この現像液を感光フィルム30の感光層302の全面に拡げることができる。これにより、感光フィルム30の感光層302に画像が形成される。
【0054】
感光フィルム30の排出が完了したプリンタ1を初期状態にするためには、操作バー81を筐体2内に押し込むようにして操作用部材8を操作するだけでよい。すなわち、操作バー81は、上記した操作により初期位置まで戻ったスライダ6に近接していく。やがて、操作バー81の凸部812が、スライダ6における突起632に形成した上記傾斜面632b(図9参照)に当接すると、この傾斜面632bに沿って凸部812が弾性的に下降し、これにより、凸部812が突起632の下を通過できるようになる。その後、突起632の下を通過した凸部812は、突起632に対する当接状態が解消されることによって自動的に上方に移動し、元の状態に戻る。
【0055】
上述したように、上記プリンタ1では、一対のプラテンローラ7a,7bを回転させることにより、感光フィルム30を筐体2の外部に排出しつつ感光フィルム30を現像するようになっているので、プラテンローラ7a,7bを回転させるために比較的大きなトルクが必要とされる。しかしながら、このプリンタ1では、上記排出手段5により、一対のプラテンローラ7a,7bの回転動作を手動によって行うことができるので、従来技術とは異なり、プリントヘッド4を移動させるモータ63を利用して一対のプラテンローラ7a,7bを回転させる必要はない。したがって、このモータ63は、さほど大きなトルクを発生させなくてもよい。すなわち、上記モータ63として小型省電力タイプのものを採用することができる。
【0056】
しかも、排出手段5の操作は、操作バー81が筐体2内から引き出されるようにして操作用部材8を操作するという直線的なものであるため、これを容易とすることができるとともに、比較的小さな操作力で、一対のプラテンローラ7a,7bに大きなトルクを与えることができる。
【0057】
また、上記排出手段5には、操作用手段8の操作と連動して感光フィルム30の端部を一対のプラテンローラ7a,7b間に挿入させるように移動するスライダ6が内蔵されている。すなわち、このスライダ6は、プラテンローラ7a,7bに感光フィルム30を排出させるために、プラテンローラ7a,7bに感光フィルム30をセットしているのであり、このような動作は、操作用手段8の操作と連動している。したがって、感光フィルム30を筐体2の外部に排出させるための一連の動作は、操作用手段8を操作するだけで行われるので、これを極めて容易なものとすることができる。
【0058】
しかも、スライダ6は、感光フィルム30の端部を一対のプラテンローラ7a,7b間に挿入させたあと、元の位置に自動復帰するように構成されているので、排出手段5の操作は、極めて容易となる。
【0059】
もちろん、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのあらゆる設計変更はすべて本願発明の範囲に含まれる。たとえば、上記した実施の形態では、ラック811と連動するピニオンギヤ72は、プラテンローラ7bの端部に設けられているが、これに限ることはなく、ピニオンギヤ72とプラテンローラ7bとの間に、他のギヤを配置することもできる。
【0060】
また、上記一対のプラテンローラ7a,7bを回転させる機構として、一対のプラテンローラ7a,7bの軸を筐体2の外部に延出させ、その先端にクランク状のハンドルを設けたものとしてもよい。この場合、このハンドルを手で回動させることによって、一対のプラテンローラ7a,7bを回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るプリンタの一例を示す概略斜視図である。
【図2】図1のプリンタの内部構造を示す断面図である。
【図3】感光性記録媒体の一例を示す断面図である。
【図4】図1のプリンタの内部構造を示す概略平面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図4のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】図1における操作用部材を拡大して示す概略斜視図である。
【図9】図1におけるスライダを拡大して示す概略斜視図である。
【図10】(a)ないし(c)は、図1における排出手段の動作を説明するための一連の側面図である。
【符号の説明】
1     プリンタ
2     筐体
4     プリントヘッド
5     排出手段
6     スライダ(可動部材)
7a,7b 一対のプラテンローラ(一対のローラ)
8     操作用部材
30    感光フィルム(感光性記録媒体)
72    ピニオンギヤ
81    操作バー
811   ラック

Claims (5)

  1. 筐体と、この筐体内に収容された感光性記録媒体を露光するためのプリントヘッドと、上記感光性記録媒体を上記筐体の外部に排出するための排出手段と、を備えたプリンタであって、
    上記排出手段による上記感光性記録媒体の排出動作は、手動により行うことが可能に構成されていることを特徴とする、プリンタ。
  2. 上記排出手段は、上記感光性記録媒体を狭圧可能な一対のローラと、操作用部材とを備えており、かつ上記操作用部材が一定の操作をなされることにより上記一対のローラが上記感光性記録媒体を搬送可能に回転する構成とされている、請求項1に記載のプリンタ。
  3. 上記操作用部材は、ラックが形成され、かつこのラックの形成方向に移動可能な操作バーを備えており、
    上記一対のローラは、上記ラックとかみ合うピニオンギヤに連結され、上記操作バーが移動操作されることにより回転可能である、請求項2に記載のプリンタ。
  4. 上記感光性記録媒体は、上記一対のローラの一側方にセッティングされるように構成されており、
    上記排出手段は、上記操作用部材の操作によって一定方向に移動し、かつこの移動時には上記感光性記録媒体を上記一対のローラ間に送り込むように上記感光性記録媒体の搬送動作を行う可動部材をさらに備えている、請求項2または3に記載のプリンタ。
  5. 上記プリントヘッドを上記感光性記録媒体の面方向に移動させるためのモータを備えている、請求項1ないし4のいずれかに記載のプリンタ。
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