JP2007079209A - 光源装置および画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光量が安定するまでの待機時間の短縮を図ること。
【解決手段】光源装置は、光源601と、光源601が収容されたハウジングを形成する内側ハウジング406と、内側ハウジング406と光源601との間に設けられた空間部704と、を備えることを特徴とする。空間部704によって、ハウジングを形成する内側ハウジング406と光源601との間に熱伝導性の低い空気を介在させることができるので、光源601において発生した熱を、ハウジングを形成する内側ハウジング406に伝達しにくくして、光量が安定するまでの待機時間を短縮することができる。
【選択図】 図7
【解決手段】光源装置は、光源601と、光源601が収容されたハウジングを形成する内側ハウジング406と、内側ハウジング406と光源601との間に設けられた空間部704と、を備えることを特徴とする。空間部704によって、ハウジングを形成する内側ハウジング406と光源601との間に熱伝導性の低い空気を介在させることができるので、光源601において発生した熱を、ハウジングを形成する内側ハウジング406に伝達しにくくして、光量が安定するまでの待機時間を短縮することができる。
【選択図】 図7
Description
この発明は、光源装置および画像読取装置に関する。
従来、原稿を間にして撮像素子とは反対側から光を照射し、原稿を透過した透過光の強弱を検出することによって、原稿画像を光学的に読み取る透過型の画像読取装置がある。このような透過型の画像読取装置においては、たとえば、光源から出射された光を、光源と原稿との間に設けられた拡散部材によって拡散させてから、原稿に照射するようにした技術がある(たとえば、下記特許文献1参照。)。特許文献1に記載された技術では、光源から出射された光を、原稿に対して光源よりも背面側に設けられた反射板を用いて拡散部材に集光させている。
また、たとえば、光源から出射された光を、光源の周囲に設けられた導光体中を伝播させることで拡散させてから、原稿に照射するようにした技術がある(たとえば、下記特許文献2参照。)。特許文献2に記載された技術では、導光体において光源を間にして原稿とは反対側に鋸歯状の凹凸を有する面を形成し、この面によって光源から出射された光を、原稿に向けて反射させている。
また、たとえば、原稿に対向される出射面を有する板状の拡散部材および光源を原稿面に対して平行に配置し、光源から出射された光を拡散部材によって拡散させてから、原稿に照射するようにした画像読取装置がある。
ところで、近年では、画像読取装置の小型化が要望されている。しかしながら、上述した特許文献1、2に記載された技術では、光源から出射された光を原稿に照射するための機構において、特に光源と原稿との対向方向(以下、「厚さ方向」という)における小型化、すなわち、薄型化が困難であるという問題がある。
これに対し、板状の拡散部材および光源を原稿面に対して平行に配置した画像読取装置では、拡散部材および光源が原稿面に対して平行であるために薄型化が可能である。一方で、薄型化することにより光源と光源を収容するハウジングとの距離が近くなり、光源の熱がハウジングに伝達し易くなってしまう。
一般的に、光源から出射される光量は、光源および光源の周囲の温度に左右され易く、安定するまでに暖機が不可欠であるが、光源の熱がハウジングに伝達し易くなると、暖機に時間がかかり、光量が安定するまでの待機時間が長くなってしまうという問題がある。
この発明にかかる光源装置は、光源と、前記光源が収容されたハウジングと、前記ハウジングと前記光源との間に設けられた空間部と、を備えることを特徴とする。
したがって、ハウジングと光源との間に熱伝導性の低い空気が介在するため、光源の熱がハウジングに伝達されにくい。これによって、光量が安定するまでの待機時間を短縮することができる。
また、この発明にかかる光源装置は、前記ハウジング内に収容され、板厚方向に沿った端面部を前記光源に対向させた板状の導光板を備え、前記空間部は、さらに、前記導光板と前記光源との間に設けられていることを特徴とする。
したがって、導光板と光源との間に熱伝導性の低い空気が介在するため、光源の熱が導光板に伝達されにくい。これによって、導光板の板厚方向に沿った端面部と光源とを対向させることで、導光板と光源とを原稿面に対して平行に配置して光源装置の薄型化を図るとともに、光量が安定するまでの待機時間を短縮することができる。
また、この発明にかかる光源装置における前記空間部は、前記ハウジングに設けられて、前記光源に対向する位置において前記光源から離反する方向へ凹む凹部によって形成されていることを特徴とする。
したがって、実用上、容易な方法によって空間部を実現することができる。これによって、製造工程の簡易化を図ることができる。
また、この発明にかかる光源装置における前記空間部は、前記ハウジングに設けられて、前記光源に対向する位置において開口するスリットによって形成されていることを特徴とする。
したがって、光源に対向する位置には、ハウジングを形成する材料がないため、光源の熱がより一層ハウジングに伝達されにくい。これによって、光量が安定するまでの待機時間を短縮することができる。また、実用上、容易な方法によって空間部を実現することができる。これによって、製造工程の簡易化を図ることができる。
また、この発明にかかる光源装置は、前記ハウジングを形成する材料よりも熱伝導率の低い材料によって形成され、前記スリットを閉塞する薄膜部材を備えることを特徴とする。
したがって、ハウジングにスリットを設けた場合でも、光源装置による原稿の露光に際して露光光がスリットから漏れてしまうことがない。これによって、露光不良を発生させることなく、光源装置の起動時に光源の熱がハウジングに奪われることによる初期動作の遅延を防止することができる。
この発明にかかる画像読取装置は、光源と、当該光源が収容されたハウジングと、当該ハウジングと前記光源との間に設けられた空間部と、を有する光源装置と、前記光源装置に対して対向配置された撮像素子と、前記光源装置と前記撮像素子との間に設けられた原稿保持部と、を備えることを特徴とする。
したがって、ハウジングと光源との間に熱伝導性の低い空気が介在するため、光源の熱がハウジングに伝達されにくい。これによって、画像読取装置の起動時に光源の熱がハウジングに奪われることによる初期動作の遅延を防止することができる。
(実施の形態1)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光源装置および画像読取装置の好適な実施の形態1を詳細に説明する。この実施の形態1は、この発明にかかる光源装置および画像読取装置を有する複合機への適用例を示す。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光源装置および画像読取装置の好適な実施の形態1を詳細に説明する。この実施の形態1は、この発明にかかる光源装置および画像読取装置を有する複合機への適用例を示す。
図1は、実施の形態1にかかる複合機の外観を示す斜視図である。まず、この実施の形態1にかかる光源装置および画像読取装置を備えた複合機100の外観について図1を参照して説明する。図1に示すように、複合機100は、画像読取装置としてのスキャナ部110と、プリンタ部120と、操作パネル150とを備えている。スキャナ部110は、原稿の画像(図形、テキスト、写真など)を光学的に読み取り、光学的に読み取った画像を光電変換するなどして画像データを生成する。
図2は、複合機100の内部構造を示す縦断側面図である。つぎに、複合機100の内部構造について図2を参照して説明する。図2に示すように、スキャナ部110は、スキャナケース111と、透過型原稿用光源ユニット(以下、「TPUユニット」という)112と、原稿保持部としての原稿台113と、スキャナキャリッジ114と、キャリッジガイド115とを備えている。スキャナケース111は、筐体形状を有しており、図示しないヒンジを介して、プリンタケース121に対して回動可能に連結されている。スキャナケース111内には、原稿に記載されたデータを光学的に読み取るための各部材が格納されている。
TPUユニット112は、原稿台113に載置された原稿を、上方から覆うようにして原稿台113に対して押さえつける。TPUユニット112には、原稿を押さえつける部分に、原稿台113とほぼ同じ大きさの板状の保護マット(図5参照)が設けられている。TPUユニット112は、図示しないヒンジを介して、スキャナケース111に対して回動可能に連結されている。
原稿台113は、光学的に透明なガラス材料などを用いて形成された板状部材であり、スキャナケース111の上部に形成された図示しない開口部を閉塞するように固定されている。原稿台113には、ユーザによって原稿が載置される。なお、原稿は、紙などを用いた不透過型原稿であっても、透明なフィルムなどの用いた透過型原稿であってもよい。
スキャナキャリッジ114は、スキャナケース111の内部に収容されており、原稿の画像を光学的に読み取るための各部材を搭載している。スキャナキャリッジ114は、副走査方向を長手方向として配置されたキャリッジガイド115に沿って往復動可能に設けられている。スキャナキャリッジ114は、たとえば、モータおよびモータに連結された駆動ベルトなどによって構成される図示しない駆動機構によって往復動される。
なお、図示を省略するが、スキャナキャリッジ114には、原稿の画像を光学的に読み取るための各部材として、撮像素子としてのリニアイメージセンサを実装した走査回路基板、レンズ、ミラー、光源などが搭載されている。スキャナキャリッジ114に搭載された光源から原稿に向けて出射された光は、ミラーおよびレンズを介してリニアイメージセンサの受光面に結像される。
なお、リニアイメージセンサとは、受光面に結像された光学像を光電変換して、受光素子ごとの受光量に応じた電気信号を出力する素子であり、フォトダイオードなどの受光素子が主走査方向に直線状に並ぶ姿勢で走査回路基板に搭載されることによって形成されている。
つぎに、プリンタ部120について説明する。プリンタ部120は、複合機100に対して、ネットワークを介して接続されたPC(パーソナルコンピュータ)などから送信された画像データに基づいて、用紙に画像を形成する。図2に示すように、プリンタ部120は、プリンタケース121と、ASFユニット130と、印刷機構部(図3参照)とによって構成されている。ASFユニット130は、給紙口130Aの近傍に設けられ、給紙ローラ131と、紙支持板132と、給紙板133と、を備えている。
プリンタケース121には、スキャナケース111に向けて開口する開口部121Aが設けられている。開口部121Aは、スキャナケース111をプリンタケース121に対して離反する方向に回動させることによって、露出させることが可能であり、たとえば、スキャナケース111の内部に格納された各部材をメンテナンスする際に露出される。プリンタケース121内には、画像データに基づいて用紙に画像を形成するための各部材が格納されている。
図3は、ASFユニット130および印刷機構部を示す縦断側面図である。つぎに、ASFユニット130および印刷機構部について図3を参照して説明する。上述したASFユニット130において、給紙ローラ131は、給紙口130Aの近傍において給紙方向に回転可能にプリンタケース121に軸支されている。給紙ローラ131は、ASFユニット130に設けられたモータまたは図示しないモータからの駆動力を受けて回転することによって、給紙板133により押し出された用紙を給紙口130Aからプリンタケース121の内部に引き込み、後述する印刷ヘッド144とプラテン145との間に搬送する。
紙支持板132は、給紙板133の上方に形成された板状の部材であり、紙支持板132の下端に形成されたヒンジによって給紙板133の上端に開閉可能に連結されている。紙支持板132は、図2および図3に示すように、給紙する時には、前面が開放された状態で、給紙板133の前面の傾斜角度と紙支持板132の前面の傾斜角度とが一致する位置に係止される。紙支持板132は、用紙束122の背面を支持する。
紙支持板132は、給紙しない時には、紙支持板132の下端に形成されたヒンジを軸にして、複合機100の正面側に向かって折り畳むことができる。このように折り畳まれた紙支持板132は、紙支持板132の上方の前面が、TPUユニット112と当接することによって係止され、これによって、給紙口130Aにつながる空間が閉塞される。給紙板133は、用紙束122を給紙口130Aに供給できる位置に設けられた板状の部材であり、用紙束122を保持する。給紙板133は、モータの回転に伴って揺動し、用紙束122の下端を給紙口130A側に押し出すことによって、給紙口130Aに用紙を滑り落とす。
印刷機構部140は、プリンタキャリッジ141、インクカートリッジ142、ガイドロッド143、印刷ヘッド144、プラテン145、排紙ローラ146、スタッカ147などを備えている。プリンタキャリッジ141は、内部にインクカートリッジ142を脱着自在に格納する。プリンタキャリッジ141は、印刷機構部140に設けられたモータによって駆動されるベルトによって係止されており、モータの回転に伴って、ベルトを介してガイドロッド143に支持されながらガイドロッド143の軸方向に往復動する。
インクカートリッジ142は、各色のインクが貯蔵された容器であり、プリンタキャリッジ141に脱着自在に格納される。インクカートリッジ142に貯蔵されたインクは、インク通路を通じて、印刷ヘッド144のノズルに供給される。ガイドロッド143は、プリンタケース121に固定された棒状の部材であり、プリンタキャリッジ141を複合機100の横幅方向に摺動自在に支持する。
印刷ヘッド144は、プリンタキャリッジ141の下方に設けられ、インクジェット方式によりインクカートリッジ142から供給されたインクを用紙に定着させる。印刷ヘッド144には、インクを吐出するノズル、インク通路などが備えられている。印刷ヘッド144はプリンタキャリッジ141とともにガイドロッド143の軸方向に往復動する。なお、本実施の形態1においてはインクジェット方式の印刷手段を用いているが、レーザなどを用いた静電画像形成方式、昇華方式、インパクト方式などを用いてもよい。
プラテン145は、印刷ヘッド144の下方に位置し、上方に平面を有する棒状の部材であり、プリンタケース121に固定されている。プラテン145の上方に形成された平面は、用紙に摺接し、印刷ヘッド144から下方にわずかに離れた位置に用紙を位置決めする。
排紙ローラ146は、排紙口140Aの近傍において排紙方向に回転可能に設けられている。排紙ローラ146は、印刷機構部140に設けられたモータなどの駆動により回転することによって、印刷がおこなわれた用紙を引き出し、排紙口140Aからプリンタケース121の外部に排出する。排紙ローラ146によってプリンタケース121の外部に排出された用紙は、プリンタケース121に揺動自在に支持されたスタッカ147の上面に堆積される。
操作パネル150は、プリンタケース121の正面側に設けられており、ユーザによって操作されることによって、複合機100に対する画像読み取り処理、印刷処理などの各種の処理要求を受け付ける。操作パネル150には、液晶パネル151、複数の押しボタン152などが設けられている。液晶パネル151には、設定メニュー、操作メニュー、処理状況などが表示される。ユーザは処理要求に応じた押しボタン152を押すことによって、複合機100に対して処理を要求する。
図4は、TPUユニット112を示す斜視図(その1)である。つぎに、TPUユニット112について図4を参照して詳細に説明する。図4に示すTPUユニット112は、ハウジング401と、保護マット(図5参照)と、ランプユニット402と、を備えている。ハウジング401は、スキャナケース111側に向けて開口する開口部404を有する箱状の外側ハウジング405と、外側ハウジング405の開口部404を閉塞する内側ハウジング406とを有している。外側ハウジング405は、スキャナケース111に連結される。内側ハウジング406には、ランプユニット402を一部開放する開放窓407が設けられている。
図5は、TPUユニット112を示す斜視図(その2)である。図5においては、保護マット500が装着されたTPUユニット112を示している。保護マット500は、ハウジング401に対して着脱自在に設けられている。保護マット500は、不透過型原稿を読み取る場合に、内側ハウジング406を覆うように装着され、上述した原稿台113に原稿を押さえつける。保護マット500は、透過型原稿を読み取る場合に取り外される。
図6は、ランプユニット402を示す斜視図である。つぎに、ランプユニット402について図6を参照して説明する。ランプユニット402は、外側ハウジング405と内側ハウジング406とによって形成される収容空間内に収容されている。ランプユニット402は、光源601と、導光板602と、反射板603と、拡散板(図7参照)と、保護シート(図7参照)と、を備えている。
図7は、TPUユニットを示す部分断面図である。つづいて、ランプユニット402について図7を参照してさらに詳細に説明する。ランプユニット402において、光源601は、光を発光する部材であり、たとえば、円柱形状を有する蛍光灯などを用いることができる。導光板602は、光源601から出射された光を伝播させ、原稿台113側に向けて照射する部材であり、たとえば、板状形状を有する樹脂などによって形成される。
また、導光板602は、板厚方向に沿った端面部を、光源601の長手方向に沿って、光源601に対向させた状態とされている。光源601から出射された光は、導光板602の端面部から導光板602内に入射し、導光板602中を伝播して、原稿に対向する面から出射される。
反射板603は、光源601および導光板602から外部へ漏れ出た光を導光板602に向けて反射する部材である。反射板603は、光源601および導光板602を、原稿台113とは反対側から覆うように設けられている。反射板603は、導光板602において原稿に対向する面を開放するような形状を有しており、これにより、導光板602に入射した光を原稿台113側の面から出射することができる。反射板603は、たとえば、光反射性を有する樹脂などによって形成されている。
また、拡散板701は、導光板602から出射された光を拡散して、原稿台113側の面から出射する部材であり、たとえば、光拡散性の高い樹脂材料などによって形成されている。拡散板701は、導光板602において原稿台113側の面に設けられており、これにより、導光板602から出射された光を拡散板701の面内全域に亘って拡散し、均一化した光を原稿台113に向けて出射することができる。
内側ハウジング406において、光源601に対向する位置には、光源601から離反する方向へ凹む凹部703が形成されている。凹部703によって、内側ハウジング406と光源601との間には、空間部704が形成されている。この空間部704は、光源601と導光板602との間まで連続している。空間部704には、空気が存在する。実施の形態1においては、内側ハウジング406、光源601および空間部704によって光源装置が実現されている。
なお、図示を省略するが、複合機100は、複合機100が備える各部を駆動制御する制御部を備えている。制御部は、複合機100が備える各部のうち、スキャナ部110を集中的に駆動制御するCPUや、プリンタ部120を集中的に駆動制御するCPU、および、これらのCPUによって実行される各種制御プログラムを記憶するROMやCPUのワークエリアとして機能するRAMなどによって構成されている。
このような構成において、複合機100を起動する場合、スキャナ部110においては、光源601が点灯される。光源601から出射される光量は、安定するまでに時間がかかるため、点灯直後から光量が安定するまでの間、暖機がおこなわれる。光源601から出射される光量は、光源601および光源601の周囲の温度に左右され易い。
ところで、固体と気体とでは、一般的に、固体の方が熱伝導率が高い。このため、光源601において発生した熱は、光源601の周囲に位置する他の部材へ伝達され易い。また、光源601において発生した熱は、他の部材が光源601に近いほど他の部材に伝達され易い。このため、従来では、複合機の小型化の一環としてスキャナケースを薄型化することにより、光源と光源を収容するハウジングとの距離が近くなり、光源の熱がハウジングに伝達し易くなってしまっていた。
これに対し、実施の形態1における複合機100においては、ハウジング401を形成する内側ハウジング406において光源601に対向する位置に、凹部703によって空間部704が形成されている。空間部704には、熱伝導性の低い空気が存在するため、光源601において発生した熱を、内側ハウジング406に伝達しにくくすることができる。これによって、光量が安定するまでの待機時間を短縮することができる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2にかかる光源装置および画像読取装置について説明する。実施の形態2における光源装置および画像読取装置は、上述した実施の形態1に対して、TPUユニットの構造が異なっている。なお、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する。
つぎに、この発明の実施の形態2にかかる光源装置および画像読取装置について説明する。実施の形態2における光源装置および画像読取装置は、上述した実施の形態1に対して、TPUユニットの構造が異なっている。なお、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する。
図8は、実施の形態2にかかるTPUユニットを示す部分断面図である。図8に示すように、実施の形態2にかかるTPUユニットは、凹部703に代えて、スリット801を有している。スリット801は、上述したハウジング401を形成する内側ハウジング406において、光源601に対向する位置に設けられており、光源601の長手方向に沿って、ハウジング401内部と外部とを連通させるように開口している。
光源601における内側ハウジング406側には、スリット801によって、空間部802が形成されている。この空間部802は、光源601と導光板602との間まで連続している。実施の形態2においては、内側ハウジング406、光源601および空間部802によって光源装置が実現されている。
このような構成において、光源601を点灯させた場合、光源601において発生した熱は、空間部802に存在する空気に伝達されるが、気体である空気は固体と比較して熱伝導率が低いため、光源601において発生した熱を、内側ハウジング406に伝達しにくくすることができる。これによって、光量が安定するまでの待機時間を短縮することができる。
(実施の形態3)
つぎに、この発明の実施の形態3にかかる光源装置および画像読取装置について説明する。実施の形態3における光源装置および画像読取装置は、上述した実施の形態2に対して、TPUユニットの構造が異なっている。なお、上述した実施の形態1および実施の形態2と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する。
つぎに、この発明の実施の形態3にかかる光源装置および画像読取装置について説明する。実施の形態3における光源装置および画像読取装置は、上述した実施の形態2に対して、TPUユニットの構造が異なっている。なお、上述した実施の形態1および実施の形態2と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する。
図9は、実施の形態3にかかるTPUユニットを示す部分断面図である。図9に示すように、実施の形態3にかかるTPUユニットは、上述した実施の形態2と同様のスリット801と、薄膜部材901とを備えている。薄膜部材901は、内側ハウジング406を形成する材料よりも熱伝導率の低い材料によって形成されており、スリット801を閉塞するように設けられている。
光源601における内側ハウジング406側には、スリット801および薄膜部材901によって、空間部902が形成されている。この空間部902は、光源601と導光板602との間まで連続している。実施の形態3においては、内側ハウジング406、光源601および空間部902によって光源装置が実現されている。
このような構成において、光源601を点灯させた場合、光源601において発生した熱は、空間部902に存在する空気に伝達されるが、気体である空気は固体と比較して熱伝導率が低いため、光源601において発生した熱を、内側ハウジング406に伝達しにくくすることができる。これによって、実施の形態3によれば、光量が安定するまでの待機時間を短縮することができる。
また、実施の形態3によれば、光源601から出射される光が、開放窓407以外から出射されることがないため、光源601を用いた透過型原稿の露光に際しての露光不良を発生させることなく、原稿の画像を精度よく読み取ることができる。
401 ハウジング、601 光源、704 空間部、802 空間部、902 空間部
Claims (6)
- 光源と、
前記光源が収容されたハウジングと、
前記ハウジングと前記光源との間に設けられた空間部と、
を備えることを特徴とする光源装置。 - 前記ハウジング内に収容され、板厚方向に沿った端面部を前記光源に対向させた板状の導光板を備え、
前記空間部は、
さらに、前記導光板と前記光源との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。 - 前記空間部は、
前記ハウジングに設けられて、前記光源に対向する位置において前記光源から離反する方向へ凹む凹部によって形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。 - 前記空間部は、
前記ハウジングに設けられて、前記光源に対向する位置において開口するスリットによって形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。 - 前記ハウジングを形成する材料よりも熱伝導率の低い材料によって形成され、前記スリットを閉塞する薄膜部材を備えることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
- 光源と、当該光源が収容されたハウジングと、当該ハウジングと前記光源との間に設けられた空間部と、を有する光源装置と、
前記光源装置に対して対向配置された撮像素子と、
前記光源装置と前記撮像素子との間に設けられた原稿保持部と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。
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JP2005268128A Withdrawn JP2007079209A (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 光源装置および画像読取装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013012867A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09186824A (ja) * | 1996-01-05 | 1997-07-15 | Canon Inc | 画像読取装置 |
-
2005
- 2005-09-15 JP JP2005268128A patent/JP2007079209A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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