JP2011041004A - 多機能装置 - Google Patents

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Yoichiro Nishimura
陽一郎 西村
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Abstract

【課題】一度に多くの画像情報を提示でき、且つ画像データの読取も可能でコンパクトな多機能装置を提供する。
【解決手段】上ケース体2−2の上面に配置された原稿載置用のガラス板37は電圧の印加・非印加により半透明と透明とに切換え可能である。上ケース体内には、投影手段38とそれからの照射光を平反射または乱反射する反射面が備えられた反射体40と、魚眼レンズ44と、画像読み取りのための受光素子41とが備えられ、投影手段より画像データまたはファクシミリ受信データによる画像を照射するときには、ガラス板37を半透明とし、投影手段38から白色光または単色光を照射するときには、ガラス板37を透明に切り換える。投影画面を見るとき、または原稿読取り時にも、上ケース体毎ガラス板37を傾斜させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、印刷しなくても受信などした画像データを視認可能なファクシミリ機能や画像読取機能を備えた多機能装置に関するものである。
従来の文字や図形などの画像データを送受信可能なファクシミリ装置(印刷装置)では、特許文献1及び2に示すように、受信した画像データを給紙トレイから供給された用紙に印刷することで、そのデータを画像として視認できる他、ファクシミリ装置本体の上部前側に投影手段(プロジェクタ)を備え、装置本体の後端には、前下り傾斜して用紙を給紙するための給紙トレイを備え、この給紙トレイの表面または給紙トレイに載置された白色等の用紙に投影手段から画像を投影する構成が提案されている。なお、本願発明では、画像とは、文字、図形、写真などの静画及び映像などの動画を含む意味である。
他方、特許文献3に示すように、ファクシミリ機能、スキャナ機能、プリンタ機能を備えた多機能装置では、装置本体の上面に原稿載置ガラスが配置され、原稿載置ガラスを覆う原稿押えカバー体が装置本体の上面一側部にヒンジ部を介して起伏回動可能に装着され、原稿載置ガラスの下面に沿って往復移動するコンタクトイメージセンサにより原稿載置ガラス上に載置された原稿の画像を読み取る読取部を備える一方、装置本体における前記読取部より下方位置はインクジェット式などの印刷部(画像記録部)を備えた構成が提案されている。
特開2007−81954号公報(図1〜5参照) 特開2007−267013号公報(図1〜5参照) 特開2008−122732号公報(図1〜4参照)
しかしながら、特許文献1及び2の構成では、給紙トレイに載置された白色等の用紙の全体に縦長の画像の全体を表示するためには、印刷装置の本体ケースの上端からの給紙トレイの上端位置までの高さ寸法を大きくしなければならないから、装置全体が嵩高くなる。従って、家庭内などで上記装置を棚上において使用するときには、給紙トレイの高さ分だけ棚上に取り扱いのために大きい空間が必要となる。
さらに、特許文献1及び2のファクシミリ装置(印刷装置)では、給紙トレイの機能上の制約のため、投影角度が固定されて調整できないので、ユーザの目視方向が制限されて見づらい。また、用紙に投影する場合、当該用紙の曲がり癖、撓みにより、投影された画像に歪みが発生して見づらくなるという問題があった。
他方、特許文献3の多機能装置では、画像を投影する投影手段が備えられておらず、この多機能装置に投影手段を付加するとすれば、画像を読み取る読取部のための光源に加えて、投影手段用の光源も別途必要となる。
さらに、特許文献3の多機能装置において、投影手段からの投影画面を垂直状に上開きした原稿押えカバー体の裏面に投影するとすれば、上記開いた原稿押えカバー体の高さ分だけ作業空間(取り扱い空間)が大きく必要となるという問題もあった。
本発明は、これらの従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、一度に多くの画像情報を提示でき、且つ部品の共通化及び装置の小型化や取り扱い空間の増大化の防止も図ることができる多機能装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、装置本体の上面に原稿載置ガラスが配置され、前記原稿載置ガラスを覆う原稿押えカバー体が前記装置本体の上面一側部にヒンジ部を介して起伏回動可能に装着されてなる多機能装置であって、前記原稿載置ガラスは電圧の印加・非印加により半透明と透明とに切換え可能な調光ガラスにて構成され、前記原稿載置ガラスを透明または半透明とするための電圧印加手段と、前記原稿載置ガラス上に載置された原稿の画像読み取りのための受光素子とを備え、前記原稿載置ガラス上に載置された原稿の画像読み取り動作時には、投影手段より白色光または単色光を照射し、且つ、前記原稿載置ガラスを透明となるように電圧調整し、前記投影手段より画像データまたはファクシミリ受信データによる画像を含む光を前記原稿載置ガラスに照射するときには、前記原稿載置ガラスを半透明となるように電圧調整するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の多機能装置において、前記装置本体内には、前記原稿載置ガラスより下方位置に、前記投影手段と、前記投影手段からの照射光を反射する反射体と、魚眼レンズと、前記受光素子と、前記魚眼レンズの位置を前記反射体に関連する第1の位置と前記受光素子に関連させる第2の位置とに移動させる魚眼レンズ用アクチュエータとが備えられ、前記反射体は、照射光を乱反射させる乱反射面と、平反射面とが備えられ、前記反射体を乱反射面と、平反射面とに切り換えるための反射体用アクチュエータが備えられ、前記原稿載置ガラス上に載置された原稿の画像読み取り動作時には、前記投影手段からの照射光を前記反射体における乱反射面を介して前記原稿載置ガラスの広い領域に照射し、且つ前記原稿からの反射光が前記魚眼レンズを介して前記受光素子に入力されるように制御し、前記投影手段より画像データまたはファクシミリ受信データによる画像を前記原稿載置ガラスに照射するときには、前記投影手段からの画像を含む光を前記反射体における平反射面及び前記魚眼レンズを介して前記原稿載置ガラスに投影するように制御するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の多機能装置において、前記反射体はその表面に平反射面を有し、裏面が照射光を乱反射する乱反射面を有し、前記反射体用アクチュエータは前記反射体の表裏面を反転動させるように駆動するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2乃至3のいずれかに記載の多機能装置において、前記原稿載置ガラスと前記投影手段と前記反射体と前記受光素子とを備えた上ケース体は下ケース体に対して上下回動可能に設けられ、前記原稿載置ガラス上に載置された原稿の画像を読み込むときには、前記上ケース体を下ケース体に対して閉じ姿勢であり、前記投影手段より前記画像データまたはファクシミリ受信データによる画像を照射するときには、前記原稿押えカバー体を前記上ケース体に対して適宜鋭角範囲内に開き保持可能に構成されているものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の多機能装置において、前記受光素子で読み込まれた原稿の画像を用紙に複写するコピー部と、各種記録媒体を装填可能なスロット部とのうち少なくとも1つの機能を備えたものである。
請求項1に記載の発明によれば、多機能装置本体における調光ガラスであるガラス板を透明状態と半透明状態とのいずれかに選択的に切り換える操作により、ファクシミリ通信で受信した受信データや外部装置からの画像データを用紙に印刷することなく、投影手段から画像として投影することと、ガラス板に載置した原稿の画像を読み取ることの両方の動作が可能となる。従って、装置の構成を複雑化することなく、一層多機能化できるのである。
請求項2に記載の発明によれば、前記装置本体内には、前記原稿載置ガラスより下方位置に、前記投影手段と、前記投影手段からの照射光を反射する反射体と、魚眼レンズと、前記受光素子と、前記魚眼レンズの位置を前記反射体に関連する第1の位置と前記受光素子に関連させる第2の位置とに移動させる魚眼レンズ用アクチュエータとが備えられ、前記反射体は、照射光を乱反射させる乱反射面と、平反射面とが備えられ、前記反射体を乱反射面と、平反射面とに切り換えるための反射体用アクチュエータが備えられ、前記原稿載置ガラス上に載置された原稿の画像読み取り動作時には、前記投影手段からの照射光を前記反射体における乱反射面を介して前記原稿載置ガラスの広い領域に照射し、且つ前記原稿からの反射光が前記魚眼レンズを介して前記受光素子に入力されるように制御し、前記投影手段より画像データまたはファクシミリ受信データによる画像を前記原稿載置ガラスに照射するときには、前記投影手段からの画像を含む光を前記反射体における平反射面及び前記魚眼レンズを介して前記原稿載置ガラスに投影するように制御するものである。
従って、投影手段と原稿の読取部との光源の共通化も図ることができると共に、従来の受光素子を走査させて画像データを読み取るための駆動手段が不要となり、多機能装置の構成が簡単且つコンパクトになるという効果を奏する。
請求項3に記載の発明によれば、前記反射体はその表面に平反射面を有し、裏面が照射光を乱反射する乱反射面を有し、前記反射体用アクチュエータは前記反射体の表裏面を反転動させるように駆動するものであるから、前記反射体の姿勢を反転させて、乱反射面を使用することで、前記原稿載置ガラスの領域全体に照射光を照射でき、前記原稿載置ガラス上の原稿に光をあてることができる一方、平反射面を使用する時には、魚眼レンズを介して、半透明状態の原稿載置ガラスに画像を含む光を照射して、当該原稿載置ガラスの面にファクシミリ受信データや画像データの画像全体を一度に視認することができるという顕著な効果を奏する。そして、従来の受光素子を走査させて画像データを読み取るため等の多くの部品が不要となり、多機能装置の構成が簡単且つコンパクトになるという効果を奏する。
請求項4に記載の発明によれば、前記原稿載置ガラスと前記投影手段と前記反射体と前記受光素子とを備えた上ケース体は下ケース体に対して上下回動可能に設けられ、前記原稿載置ガラス上に載置された原稿の画像を読み込むときには、前記上ケース体を下ケース体に対して閉じ姿勢であり、前記投影手段より前記画像データまたはファクシミリ受信データによる画像を含む光を照射するときには、前記上ケース体を下ケース体に対して傾斜する傾斜姿勢に保持可能で且つ、前記原稿押えカバー体を前記上ケース体に対して適宜鋭角範囲内に開き保持可能であるものであるから、投影動作時に、投影面となるガラス板を下ケース体に対して傾斜させるように、上ケース体を開くことで、投影面を垂直状にする場合に比べて、装置の嵩高さを少なくできる結果、本発明の多機能装置を棚板上にセットすることも可能となり、使い勝手が向上する。
請求項5に記載の発明によれば、投影手段及び(原稿)画像の読取部及び画像の記録部(印刷部)に加えて、前記受光素子(画像の読取部)で読み込まれた原稿の画像を用紙に複写するコピー部と、各種記録媒体を装填可能なスロット部とのうち少なくとも1つの機能を備えた多機能装置である。
従って、本発明によれば、外部装置や各種記録媒体から取り込まれた画像データを印刷する以前に、投影手段とガラス板とよって、印刷すべき画像か否かの判断を行なえるので、印刷用の用紙の無駄な消費を無くすることができるという効果を奏するものである。
本発明の実施例に係る多機能装置1の外観構成を示す斜視図である。 画像読取部兼投影部の主要構成を示す概略斜視図である。 原稿(画像)読取動作時(原稿押えカバー体を閉じた状態)の画像読取部兼投影部を示す側面図である。 画像投影動作時(原稿押えカバー体を開いた状態)の画像読取部兼投影部を示す側面図である。 本発明の機能ブロック図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施例について説明する。なお、本実施例は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施例を適宜変更できることは言うまでもない。
図1は多機能装置1の斜視図である。この多機能装置1(MFD:Multi Function Device )は、プリンタ機能、ファクシミリ機能、コピー機能、原稿(画像)読取機能、及び画像投影機能等の複数の機能を備えているが、本発明は単独のファクシミリ装置に原稿(画像)読取機能、及び画像投影機能を付加したものでも良い。
[基本形態]
本実施例の多機能装置1は、図1に示すように、合成樹脂製の射出成形品からなる装置本体としてのハウジング2は下ケース体2−1と上ケース体2−2とからなり、下ケース体2−1には、その前側の開口部2aから挿抜可能な第1給紙カセット3及び記録部7が配置されている。第1給紙カセット3の上面には、第2給紙カセット30が進退動可能に連結または載置されている。他方、上ケース体2−2には後述するように、原稿(画像)読取機能及び画像投影機能を有する画像読取部兼投影部33が備えられている。また、上ケース体2−2の上側前部には、後述するガラス板33(調光ガラスであり、請求項にいう原稿載置ガラスに相当)より前方に各種操作ボタンを有する操作部14aや液晶表示部14b等を備えた操作パネル部14が設けられている。
[記録部の構成]
図3及び図4に示すように、下ケース体2−1内にて、記録部7における記録ヘッド4が下面側に搭載されたキャリッジ5は、用紙搬送方向(X軸方向であり、副走査方向(主走査方向と直交する方向))の上流側の第1ガイド部材及び下流側の第2ガイド部材に跨がって摺動自在に支持(搭載)されて往復移動可能となっている。
インクジェット式の記録ヘッド4には、プラテン26上の被記録媒体としての用紙に向けノズル(図示せず)を下向きに露出させている。
また、プラテン26を挟んで搬送上流側には、用紙を記録ヘッド4の下面に送るためのレジストローラ(搬送ローラ)対27が配置されており、プラテン26の下流側には記録済みの用紙を、第2給紙カセット30の上面に設けられた排紙受け部上に搬送するための排紙ローラ対28が配置されている(図3、図4参照)。そして、記録ヘッド4は公知のように主走査方向(Y軸方向)に移動しながら、ノズルから用紙にインクを選択式に吐出する。そのような記録ヘッド4の移動と用紙の移動とを繰り返することにより、用紙上には所望の画像が記録されるのである。
[給紙装置]
次に、給紙装置の構成について説明する。実施例では、多数枚の用紙を堆積収容可能な第1収容部内の用紙を1枚ずつ、給送手段6により記録部7に給送するための第1給紙カセット3が備えられている。また、この第1給紙カセット3の第1収容部上には、第1給紙カセット3及び給送手段6に対してX軸方向に沿って進退動可能に配置される第2給紙カセット30が備えられている。第2給紙カセット30は、第1給紙カセット3における用紙と異なるサイズ(葉書または写真のL版等)の複数枚(少なくとも1枚以上)の用紙を堆積状態で収容可能である。第2給紙カセット30には、その後方(給送方向上流側部位)に、トレイ状の排紙受け部が一体的に形成されている。
実施例では、給送手段6における合成樹脂製のアーム体6cは駆動軸29を中心にして上下方向に回動可能であり、アーム体6c先端部に給紙ローラ6aが配置され、駆動軸29から図示しない歯車伝動機構を介して給紙ローラ6aを回転駆動する。
また、第1給紙カセット3の先端(給送方向の下流側、図3参照)には、用紙分離用の傾斜分離板8が配置されている。給送手段6における給紙ローラ6aと、傾斜分離板8の幅方向(Y軸方向)の中央部の内面(表面)側に設けられた分離手段としての弾性分離パッド(図示せず)との協働作用により、第1給紙カセット3または第2給紙カセット30に堆積された被記録媒体である用紙を一枚ずつ分離搬送する。分離された用紙は上横向きのUターンパス用の搬送路体9を介して第1給紙カセット3より上側に設けられた記録部7に給送される。そして、記録部7にて記録された用紙がその記録面を上向きにして開口部2aに向かって排出される。なお、記録部7(プリンタ部)はインクジェット式の他、レーザトナー式やサーマルヘッド式であっても良い。
[画像読取兼投影部]
下ケース体2−1の上部の一端の第1枢軸部31を介して上ケース体2−2が上下方向に開閉回動可能に構成されている。実施例では、第1枢軸部31は下ケース体2−1の前端側(開口部2aを有する側面側)に配置され、上ケース体2−2を上向き回動させたときには、当該上ケース体2−2における操作パネル部14が前方に起立する姿勢となる。そして、図4に示すごとく、所定の傾斜角度θの姿勢で保持するため、下ケース体2−1の上面に起伏回動可能に設けられた支持杆34にて上ケース体2−2を支えることができる構成である。
上ケース体2−2内には、コピー機能やファクシミリ機能における原稿(画像)読取部と、ファクシミリ受信などによる画像データをユーザが視認可能となるようにする投影部とを兼用する画像読取部兼投影部33が配置されている。
上ケース体2−2の上端には、その後端縁における第2枢軸部35を介して原稿押えカバー体36が上下回動可能に装着されている。この原稿押えカバー体36の下面には、白色などの原稿押え板(不図示)が固定されている。
上ケース体2−2の上面には、原稿を載置することができる載置用のガラス板37(請求項の原稿載置ガラスに相当)が設けられている。このガラス板37は、電圧の印加と非印加(印加オフ)の状態により白濁の半透明状態と透明状態とに切り替わる調光ガラスにて構成されている。実施例では、調光ガラスは、一対のガラス基板の間に液晶物質からなるフィルム状などの透明電極層を挟み接合したものであり、透明電極層から外部まで、引き出しパターンが形成されており、印加手段38にて透明電極に電圧が印加される構造である。
実施例として使用される液晶物質の一例として、DMS(ダイナミックスキャッタリングモード液晶)では、非印加(印加オフ)のときには透明であり、光透過率はほぼ100%に近いが、印加電圧を上げていくに従って、白濁し始め、所定の印加電圧値にて、完全に白濁して不透明となる。本実施例でこのタイプの液晶調光ガラスを使用することで、後述するように、原稿読取操作の頻度が投影操作よりも多いため、通常は印加オフの状態にして、電力の消費を軽減することができる。本発明では、ガラス板37を半透明の白濁状態にすることにより、後述するように、上ケース体2−2の内部の画像読取部兼投影部33にてガラス板37の下面側に投射された映像(画像)がガラス板37上面側(上ケース体2−2の外側)から視認することができるものである。
なお、液晶物質の一例として、PNLCD(ポリマーネットワーク液晶)では、非印加(印加オフ)のときには白濁状態で不透明乃至半透明であるが、印加電圧を上げていくに従って透明となるタイプであり、投影操作の頻度が原稿読取操作の頻度よりも多い場合に適していることになる。調光ガラスとして液晶以外にエレクトロクロミック素子を利用したものなどが適用可能である。
上ケース体2−2内のガラス板37の下側に配置された画像読取部兼投影部33の構成について説明する。
即ち、上ケース体2−2内には、原稿押えカバー体36を開閉回動させるための第2枢軸部35と反対側(操作パネル部14側)に投影手段38が配置され、この投影手段38の内部には、白色光または単色光を照射するための光源42(図5参照)を有している。この光源42は、蛍光管またはLED(発光ダイオード)であることが好ましい。
そして、投影手段38から照射された白色光または単色光や画像をガラス板37の下面に向かって反射させるための反射体40が揺動回動可能及び反転動可能に設けられている。即ち、反射体40は軸線周りに回動可能な横軸43に取り付けられ、横軸43にはこの横軸43を正逆回転可能とする反射体用アクチュエータ47が設けられている。
反射体40は、光を乱反射させる乱反射面と、鏡のように光を反射させる平反射面とを有する。実施例では、表面が平反射面であり、裏面が乱反射面に形成されている。ガラス板37より下方であって、反射体40の側方にはガラス板37上に載置された原稿Gの画像を読み込むための受光素子41が配置されている。
また、ガラス板37より下方であって、反射体40より上方側には、魚眼レンズ44が配置される。実施例では、水平方向に移動可能な移動軸45の先端に魚眼レンズ44が取り付けられており、魚眼レンズ用アクチュエータ46により移動軸45はその軸線の延びる方向に移動可能となっている。そのため、魚眼レンズ44が反射体40の上方位置(反射体40と関連する第1の位置)と、反射体40から外れた位置(受光素子41に関連する第2の位置)とに選択的に移動可能に構成されている(図2参照)。
投影手段38より画像データまたはファクシミリ受信データによる画像を含む光をガラス板37に照射するときには、ガラス板37を半透明となるように電圧調整すると共に、魚眼レンズ44を反射体40の上方位置(反射体40と関連する第1の位置)に移動させるように魚眼レンズ用アクチュエータ46を駆動する。また、反射体用アクチュエータ47を駆動させて反射体40の平反射面が斜め上向きで投影手段38からの光を受けることができるように位置保持する。この状態で、投影手段38からの画像を含む光が反射体40における平反射面及び魚眼レンズ44を介してガラス板37に投影させるように制御するものである(図4参照)。
他方、ガラス板37上に載置された原稿Gの画像を読み取る動作時には、ガラス板37を透明となるように電圧調整する。そして、魚眼レンズ44が反射体40から外れた第2の位置に移動するように魚眼レンズ用アクチュエータ46を駆動する。他方、反射体40の乱反射面が斜め上向きで、且つ投影手段38(光源42)からの光を受けることができるように位置保持する。この状態で、投影手段38における光源42からの白色光または単色光の照射光が反射体40における乱反射面に照射され、その乱反射された光がガラス板37の広い範囲にわたって照射できるようにする。ガラス板37に下面から照射された光によって、ガラス板37の上面に載置された原稿Gの画像面に照射される。その光が魚眼レンズ44を介して受光素子41にて受光される。
[多機能装置1の制御手段]
図5は多機能装置1の制御手段を示す機能ブロック図である。制御手段におけるマイクロコンピュータ等の電子制御装置50には、通信データを受信する送受信手段としてのFAX通信装置51と、受信手段で受信した受信データから画像データを生成する画像データ生成手段(画像生成部52)と、画像データ生成手段で生成した画像データを基に画像を含む光を投影する投影手段38と、投影手段38に内蔵されている光源42と、反射体41の向きを変更させるための反射体用アクチュエータ47と、受光素子41と、ガラス板37に電圧を印加するための電圧印加制御部(電圧印加手段)54と、受光素子41から入力した画像データ及び投影手段38から出力する画像データを補正するための画像補正部55と、用紙に画像を記録するための記録部7と、受光素子41で読み込まれ画像補正部55で補正されて正常となった画像を用紙に複写するコピー部(記録部7が兼用されている)が接続されている。なお、電子制御装置50には図示していないが、制御プログラムが記憶されたROMと、各種データを記憶するRAMと、画像データを記憶したり、画像データとファクシミリ送受信のデータとの変換などを実行するEEPROMなどを備えている。
[原稿読取時の動作]
コピー機能、スキャナ機能やファクシミリ送信機能のためにガラス板37上に載置された原稿の画像を読み込むときには、まず、液晶調光ガラスからなるガラス板37を透明状態にするため、電圧印加制御部(電圧印加手段)54をオフとし、ガラス板37に電圧印加を与えない。また、下ケース体2−1に対して上ケース体2−2を閉じた状態にしておく(図3参照)。
ガラス板37上に読み取るべき原稿を載置し、原稿押えカバー体36を閉じて原稿の読取面をガラス板37の上面に密着させる。次いで、投影手段38の内部における光源42をONとし、画像を有していない白色光または単色光のみを、反射体40に向かって照射する。その場合、反射体40の乱反射面で光源42からの光を乱反射させることにより、反射体40での反射光がガラス板37の下面の広い範囲を照射できるようにする。
このように、反射体40からガラス板37に光照射すると、当該ガラス板37上に載置された原稿Gの表面で反射された光が魚眼レンズ44を介して受光素子41で受光されることで、原稿Gの画像データを読み込むことになる。
なお、魚眼レンズ44を通し、受光素子41を介して取り込んだ原稿Gの画像データは、ガラス板37の中央部の画像が大きく、ガラス板37の周辺の画像が小さく(狭く)なるように、通常(正常)な画像に対して歪んでいるので、画像補正部55にて正常な画像に補正する。この補正手段は公知のものを使用するので、詳細な説明は省略する。
[画像投影時の動作]
投影手段38から出力する画像をガラス板37に投影する場合には、まず、液晶調光ガラスからなるガラス板37を半透明の白濁状態にするため、印加制御部(印加手段)54をオンとし、ガラス板37に所定の電圧を印加する。また、下ケース体2−1に対して上ケース体2−2を傾斜状に開いた状態にして、支持杆34にて支える(図4参照)。
次いで、投影手段38の内部における光源42をONとし、画像を有している投影光を反射体40に向かって照射する。その場合、反射体40における平反射面に投影手段38からの投影光が当たるように反射体用アクチュエータ47を駆動する。
反射体40での反射光が魚眼レンズ44を介してガラス板37の下面に照射されるとき、魚眼レンズ44を介してガラス板37の下面に映し出された画像が正常なものであるように、予め、画像補正部55にて補正した画像データが投影手段38からの投影光に含まれるようにしておくべきである。
このようにして、ガラス板37の外側からユーザは大きい範囲の投影画面で静止画や動画を見ることができる。
投影された画像を見る場合に、原稿押えカバー体36をガラス板37の上面に対して適宜角度だけ開いておけば、外部の光(日光や室内灯の光)をガラス板37に直接照射させないための庇の役割を果たすことができる。
上記の投影手段38による画像投影操作と画像読取操作との切換えについては、操作パネル部14におけるキー操作部14aの操作により液晶表示部14bに操作手順を表示することでユーザが操作の実行が容易になる。即ち、キー操作部14aの操作により、画像投影操作モードと画像読取操作モードとに切り換える。そしてそのモードに応じて、調光ガラスであるガラス板37ヘの電圧印加の調節及び反射体40の平反射面と乱反射面との向きの変更及び魚眼レンズ44の位置の移動が自動的に実行されるものである。
なお、多機能装置1は、不図示のコンピュータ(外部情報機器)と主に接続されて、該コンピュータから送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、被記録媒体としての用紙に画像や文書を記録することができる。また、多機能装置1には、デジタルカメラ等の外部機器が接続されて、デジタルカメラ等から出力される画像データを用紙に記録したり、メモリカード等の各種記憶媒体の外部メモリを取り込む(装填する)スロット部を設けて、該記憶媒体に記録された画像データ等を用紙に記録したり、上述のように投影手段38により画像を投影することも可能である。
上記の構成により、本願発明によれば、原稿載置用のガラス板37を液晶調光ガラスにて構成することで、原稿を読み取るときの原稿載置部と、投影手段のための投影面としての両方の用途に兼用できるから、装置の構造を簡略化でき、製造コストが低減できる。また、投影手段38における光源を画像読取の装置にも兼用(共用)できるのでさらに製造コストが低減できる。
さらに、投影動作時及び画像読取操作時に、投影面となるガラス板37を下ケース体2−1に対して傾斜させるように、上ケース体2−2を開くことで、投影面(原稿載置面)を垂直状にする場合に比べて、装置の嵩高さを少なくできる結果、本発明の多機能装置を棚板上にセットすることも可能となり、使い勝手が向上する。
1 多機能装置
2 装置本体としてのハウジング
2−1 下ケース体
2−2 上ケース体
14 操作パネル部
31 第1枢軸部
33 画像読取部兼読取部
35 第2枢軸部
36 原稿押えカバー体
37 ガラス板
38 投影手段
40 反射体
41 受光素子
42 光源
44 魚眼レンズ
46 魚眼レンズ用アクチュエータ
47 反射体用アクチュエータ
50 電子制御装置

Claims (5)

  1. 装置本体の上面に原稿載置ガラスが配置され、前記原稿載置ガラスを覆う原稿押えカバー体が前記装置本体の上面一側部にヒンジ部を介して起伏回動可能に装着されてなる多機能装置であって、
    前記原稿載置ガラスは電圧の印加・非印加により半透明と透明とに切換え可能な調光ガラスにて構成され、
    前記原稿載置ガラスを透明または半透明とするための電圧印加手段と、前記原稿載置ガラス上に載置された原稿の画像読み取りのための受光素子とを備え、
    前記原稿載置ガラス上に載置された原稿の画像読み取り動作時には、投影手段より白色光または単色光を照射し、且つ、前記原稿載置ガラスを透明となるように電圧調整し、
    前記投影手段より画像データまたはファクシミリ受信データによる画像を含む光を前記原稿載置ガラスに照射するときには、前記原稿載置ガラスを半透明となるように電圧調整することを特徴とする多機能装置。
  2. 前記装置本体内には、前記原稿載置ガラスより下方位置に、前記投影手段と、前記投影手段からの照射光を反射する反射体と、魚眼レンズと、前記受光素子と、前記魚眼レンズの位置を前記反射体に関連する第1の位置と前記受光素子に関連させる第2の位置とに移動させる魚眼レンズ用アクチュエータとが備えられ、
    前記反射体は、照射光を乱反射させる乱反射面と、平反射面とが備えられ、
    前記反射体を乱反射面と、平反射面とに切り換えるための反射体用アクチュエータが備えられ、
    前記原稿載置ガラス上に載置された原稿の画像読み取り動作時には、前記投影手段からの照射光を前記反射体における乱反射面を介して前記原稿載置ガラスの広い領域に照射し、且つ前記原稿からの反射光が前記魚眼レンズを介して前記受光素子に入力されるように制御し、
    前記投影手段より画像データまたはファクシミリ受信データによる画像を前記原稿載置ガラスに照射するときには、前記投影手段からの画像を含む光を前記反射体における平反射面及び前記魚眼レンズを介して前記原稿載置ガラスに投影するように制御することを特徴とする請求項1に記載の多機能装置。
  3. 前記反射体はその表面に平反射面を有し、裏面が照射光を乱反射する乱反射面を有し、 前記反射体用アクチュエータは前記反射体の表裏面を反転動させるように駆動することを特徴とする請求項1または2に記載の多機能装置。
  4. 前記原稿載置ガラスと前記投影手段と前記反射体と前記受光素子とを備えた上ケース体は下ケース体に対して上下回動可能に設けられ、
    前記原稿載置ガラス上に載置された原稿の画像を読み込むときには、前記上ケース体を下ケース体に対して閉じ姿勢であり、
    前記投影手段より前記画像データまたはファクシミリ受信データによる画像を照射するときには、前記原稿押えカバー体を前記上ケース体に対して適宜鋭角範囲内に開き保持可能に構成されていることを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載の多機能装置。
  5. 前記受光素子で読み込まれた原稿の画像を用紙に複写するコピー部と、各種記録媒体を装填可能なスロット部とのうち少なくとも1つの機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の多機能装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011191597A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Ricoh Co Ltd 画像読取装置及び画像形成装置

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