JP2004017399A - バーコード印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】黒バーの線太りにより印刷品質が低下し、バーコードの読み取り率が低下することを防止する。
【解決手段】ホストコンピュータから送られてくる印刷データに基づいてバーコードパターンを印刷する装置において、予め、モジュール数と黒バーのドット数および白バーのドット数の関係を示すテーブルをメモリ部に格納しておき、このテーブルを参照しながらバーコード印刷データをバーコードパターンに変換することにより線太りを解消し、読み取り率を向上した。
【選択図】 図1
【解決手段】ホストコンピュータから送られてくる印刷データに基づいてバーコードパターンを印刷する装置において、予め、モジュール数と黒バーのドット数および白バーのドット数の関係を示すテーブルをメモリ部に格納しておき、このテーブルを参照しながらバーコード印刷データをバーコードパターンに変換することにより線太りを解消し、読み取り率を向上した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はバーコード印刷を行う印刷装置に係り、特に所定領域内に印刷するバーコードの桁数が増大してもバーコードの読み取り率が低下しないような高品質の印刷が可能なバーコード印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置又はインクジェット装置等の印刷装置は、文字、図形等をドットと言われる点の集合で描画し、印刷している。点の大きさが小さい程、文字等を構成するドット数が増して、美しい印刷が可能になる。そして、この点の大きさを一般に解像度として表現している。
【0003】
印刷装置の種類にもよるが、通常は、ドットの密度が100dpiから2400dpi程度の印刷装置が用途に応じて市販されている。パソコン等に接続される印刷装置の多くは、600dpiで、中には1200dpiを超えるものある。一方、大型コンピュータに接続される印刷装置の多くは240dpiである。
【0004】
これらの印刷装置によりバーコードの印刷を行う場合には、各バーコードの規格に合致するドット構成で印刷を行う。例えば、240dpiでコード128(Code 128)またはイアン128(EAN 128、European Article Number の略で以下イアンと称する)で現されたバーコードを印刷する場合、バーコードを構成するドット構成は、黒バーは、2ドット、4ドット、6ドット、8ドット、白バーが2ドット、4ドット、6ドット、8ドットで行うのが一般的である。
【0005】
バーコードの種類は現在、全世界で100種類ほどあるといわれているが、この中でコード128及びイアン128が書籍、雑誌、家電業界や食品、医療業界等で広く使用されている。このコード128、イアン128は、数字やアルファベットの1文字を3本のバー(黒バー)と3本のスペース(白バー)で表している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
バーコードが多方面に使用されるようになると、様々な問題が指摘されるようになってきた。その一つが所定領域内により多くの情報を印刷したいというニーズであり、これに伴う読み取り率の低下の問題である。
【0007】
例えば図2は、コンビニエンスストア料金代理収納システムに用いられているバーコードを示し、31が44桁のバーコード印刷領域、32,33がその左右の空白部(クワイエットゾーン)である。このバーコードの印刷においては、バーコードの桁数が増えても、従来のバーコードリーダーがそのまま使用できるように、バーコード桁数、クワイエットゾーン含バーコード幅が厳しく設定されている。こうした厳しい条件の下では、240dpiという粗めの解像度では、読み取り率を満足できない状況にある。
【0008】
十分な読み取り率を確保するための1モジュール線幅(黒バー及び白バーの最小線幅)とクワイエットゾーン32,33を含めたバーコード幅は、一般に図7のような基準で評価されている。すなわち、黒バーおよび白バーの最小線幅は0.150mm以上であることが望ましく、クワイエットゾーン32,33を含めたバーコード幅の全長は60mm以内とする必要がある。
【0009】
一方、コンビニエンスストア料金代理収納システム用のバーコード印刷の代表的な解像度における1モジュールの各ドット構成の1モジュール線幅、バーコード幅の評価結果を図8に示す。この図は、例えば240dpiをみると、1モジュールの構成ドット数を1にすると、バーコード幅は十分に図7の評価基準を満たすが、1モジュール線幅が基準より足りなく、総合的には不可という評価になり、一方、1モジュールの構成ドット数を2にすると、逆に1モジュール線幅は十分確保できるものの44桁の情報を印刷するとバーコード幅が66mmと長くなり基準を満足しないことを現している。
【0010】
一般的には、1モジュール線幅を十分太くすれば、バーコード幅は広くなり規格から外れてしまい、逆にバーコード幅を狭くなるようにすると、1モジュール線幅は細くなり規格より外れるといった様子を示している。 図8から480dpiで1モジュール3ドット構成が最も好ましいことが分かる。そのため、大型コンピュータに接続される印刷装置は、今後、240dpiから480dpiに解像度を高めて、図9に示すように480dpi時のバーコードを構成するドット構成を、黒バーは、3ドット、6ドット、9ドット、12ドット、白バーが3ドット、6ドット、9ドット、12ドットで印刷する方向に移行しつつある。
【0011】
一方、印刷品質の向上を図るためには、実際の印刷結果としての線の幅は、480dpiの理論的線幅:0.053mm/dotよりも広めに設定することが望ましい。すなわち1ドット当たりの線幅を理論値どおりにすると、図6の(A)のようなパターンが描かれ、ドットとドットの間に空隙ができ、これが横スジとなって現れる。したがってこの横スジを抑えるためには図6の(B)のように、理論値よりドットパターンを大きくしてドット同士が重なり合うようにする必要がある。具体的には、3ドットの黒バーは、4ドット程度の印刷結果が得られる様に設計することである。
【0012】
しかしながらその結果として、480dpi時の上記のドット構成では、黒バーが幅広になり、コード128あるいはイアン128のバーコードで印刷すると、解像度を上げたにもかかわらず、依然としてバーコードの読み取り率が非常に低いことが確認された。
【0013】
本発明の目的は黒バーの線太りがなく、黒バー及び白バーの線幅が適切に選定される手段を備えた印刷装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は所定のバーコード幅に記録する情報量が増大しても、バーコードの読み取り率が低下しないような高品質の印刷が可能なバーコード印刷装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、モジュール数と黒バーのドット数及び白バーのドット数の関係を現すテーブルを予め記憶部に格納し、ビットパターン出力時にこのテーブルを参照して黒バー及び白バーのドット数を決定することにようにしたことに一つの特徴がある。
【0016】
具体的には、例えばモジュール数の1,2,3,4に対応して黒バーのドット数を2,5,8,11とし、白バーのドット数を4,7,10,13とするテーブルをメモリに格納し、このテーブルを参照することにより得られたドット数に従ってバーコードを印刷するようにしたものである。
このように構成することにより複雑な演算処理をする必要がなく、極めて簡便に黒バーの線太りの問題を解決することができ、従って読み取り率を改善することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
図3は本発明印刷装置の一実施例を示すブロック構成図で、10はホストコンピュータ、20はバーコード印刷装置である。バーコード印刷装置20は、制御部21、データ変換部22、描画部23、メモリ24及びプリンタ25より構成されている。
【0018】
ホストコンピュータ10は、バーコード印刷装置に対して印刷のための指令信号を送出する。この指令信号には例えば、コード128やイアン128等のバーコードの種別やバーコードの指定範囲等を示すパラメータと、バーコード印刷データを含む。
【0019】
印刷装置20のデータ変換部22は、ホストコンピュータ10からの信号を受信し、バーコードの種別を認識し、バーコード印刷データをバーコードパターンアドレスに変換する。また印刷するバーコードの指定範囲を印刷領域情報として出力する。制御部21はマイクロプロセッサ等により構成され、データ変換部22、描画部23、メモリ24及びプリンタ25を制御する。
【0020】
メモリ24には少なくとも二つのテーブルを予め格納されている。一つは図5に示すようなバーコードのキャラクタ構成を示すパターンテーブルであり、他方は図1に示すようなモジュール数と黒バー及び白バーのドット数の関係を示すテーブルである。
【0021】
図5は一例としてコード128のキャラクタ構成を示す。コード128ではアスキーコードの全文字を4種類の黒バーから選択された3本と、4種類の白バーから選択された3本と、3種類のスタートコードで表している。黒バー及び白バーはそれぞれ単位長のバー、2倍長のバー、3倍長のバー、4倍長バーの4種類よりなる。スタートコードはA,B,Cで区分され、これらも黒バー及び白バーで表示される。
【0022】
図5はキャラクタの一部を例示しており、例えば数値番号36のパターンは、スタートコードがAのときはDというアルファベットを示し、スタートコードがCのときは36という数値を表している。ホストコンピュータ10から送られてくる印刷指令信号からデータ変換部22はバーコードの種別を認識し、バーコード印刷データを指定されたバーコードパターンアドレスに変換する。描画部23はバーコードパターンアドレスを参照し、メモリ24に格納されているパターンテーブルから、アドレス指定されたビットパターンを選択してビットパターンメモリに展開する。上述の数値番号36を例にとると、例えば黒を「1」白を「0」で表わせば、バーのパターンは「1011000100」のビットパターンで表示される。
【0023】
メモリ24に格納されている他のテーブルは、図1に一例を示すようなモジュールとビット数の関係を示すテーブルである。ここで1モジュールは上記のビットパターンでは「1」又は「0」に対応し、2モジュールは「11」又は「00」に対応すると考えることができる。
【0024】
図1のテーブルは、1モジュールに相当する理論上最適なドット数がNのとき、黒バーの場合は、1モジュールで(N−1),2モジュールで(2N−1),3モジュールで(3N−1)4モジュールで(4N−1)のドット数を用いることを表わしている。逆に白バーの場合は、1モジュールで(N+1),2モジュールで(2N+1)、3モジュールで(3N+1),4モジュールで(4N+1)のドット数を用いることを示す。
【0025】
したがって前述のように、コード128又はイアン128のバーコードを使用し、印刷装置の解像度を480dpiとした場合には、1モジュールのドット数は3ドットとすることが理論上は好ましいが、本発明の実施例では、黒バーでは2ドットとし白バーでは4ドットとする。そして2,3,4モジュールにおいては、黒バーでは5,8,11ドットとし、白バーでは7,10,13ドットとする。
【0026】
次に、描画部23は、図1のテーブルを参照して、前述のバーコードのビットパターンをドットパターンに展開して印刷データとして保持する。プリンタ25はビットマップメモリに保持されているドットパターンの印刷データを印刷する。
この結果、従来は1乃至4モジュールの黒線、白線が図10のように表示されていたが、本発明の実施例では図9のように表示、印刷されることになる。
【0027】
次に本発明に係るバーコード印刷装置の処理動作を図4のフローチャートを参照して説明する。
まずステップ101において、ホストコンピュータ10から送られてくるバーコード印刷データを、データ変換部22によりバーコードパターンアドレスに変換する。
【0028】
次にステップ102において、描画部23がバーコードパターンアドレスに基づいてメモリ24に格納されたパターンテーブルからバーコードパターンを読み出す。さらにステップ103において描画部23は、メモリ24に格納されたモジュール対ドット数テーブル(図1)を参照してバーコードパターンをドットパターンに展開してこれをビットパターンメモリに格納する。そしてステップ104においてプリンタ25がビットパターンメモリのデータに基づいてバーコードの印刷を行う。
【0029】
以上の実施例はコード128及びイアン128のバーコードを例に説明したが、本発明の基本的な考え方はこれ以外のバーコード、例えばITF,NW−7等にも適用することができる。しかし本発明は、多数桁の情報を決められた領域内に印刷し、しかもその印刷密度(解像度)を480dpiとし、コード128あるいはイアン128のバーコードを用いたときに特に大きな効果を発揮する。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、バーコードフォントテーブルをあらかじめ用意するだけで複雑な演算処理を行うことなく、単にテーブルを参照しながら印刷処理を行うだけで高品質のバーコードを印刷することができる。この結果、線太りによるバーコード読み取り率低下の問題を解決し、高いバーコードの読み取り率を実現することが可能な印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるフォントテーブル(モジュール対ドット数テーブル)の一実施例の説明図。
【図2】バーコードの説明図。
【図3】本発明印刷装置の一実施例を示すブロック構成図。
【図4】本発明の処理動作を示すフローチャート。
【図5】コード128のキャラクタ構成を説明するための説明図。
【図6】ドットパターンの構成を示す説明図。
【図7】バーコードの線幅及び全長の評価基準を示す説明図。
【図8】印刷密度およびモジュール構成ドット数に対するバーコードの線幅及び全長の評価結果を示す説明図。
【図9】本発明によるバーコードの印刷線幅を説明するための説明図。
【図10】従来のバーコードの印刷線幅を説明する説明図。
【符号の説明】
10:ホストコンピュータ
20:印刷装置
21:制御部
22:データ変換部
23:描画部
24:メモリ
25:プリンタ
31:バーコード印刷領域
32,33:空白部(クワイエットゾーン)
【発明の属する技術分野】
本発明はバーコード印刷を行う印刷装置に係り、特に所定領域内に印刷するバーコードの桁数が増大してもバーコードの読み取り率が低下しないような高品質の印刷が可能なバーコード印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置又はインクジェット装置等の印刷装置は、文字、図形等をドットと言われる点の集合で描画し、印刷している。点の大きさが小さい程、文字等を構成するドット数が増して、美しい印刷が可能になる。そして、この点の大きさを一般に解像度として表現している。
【0003】
印刷装置の種類にもよるが、通常は、ドットの密度が100dpiから2400dpi程度の印刷装置が用途に応じて市販されている。パソコン等に接続される印刷装置の多くは、600dpiで、中には1200dpiを超えるものある。一方、大型コンピュータに接続される印刷装置の多くは240dpiである。
【0004】
これらの印刷装置によりバーコードの印刷を行う場合には、各バーコードの規格に合致するドット構成で印刷を行う。例えば、240dpiでコード128(Code 128)またはイアン128(EAN 128、European Article Number の略で以下イアンと称する)で現されたバーコードを印刷する場合、バーコードを構成するドット構成は、黒バーは、2ドット、4ドット、6ドット、8ドット、白バーが2ドット、4ドット、6ドット、8ドットで行うのが一般的である。
【0005】
バーコードの種類は現在、全世界で100種類ほどあるといわれているが、この中でコード128及びイアン128が書籍、雑誌、家電業界や食品、医療業界等で広く使用されている。このコード128、イアン128は、数字やアルファベットの1文字を3本のバー(黒バー)と3本のスペース(白バー)で表している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
バーコードが多方面に使用されるようになると、様々な問題が指摘されるようになってきた。その一つが所定領域内により多くの情報を印刷したいというニーズであり、これに伴う読み取り率の低下の問題である。
【0007】
例えば図2は、コンビニエンスストア料金代理収納システムに用いられているバーコードを示し、31が44桁のバーコード印刷領域、32,33がその左右の空白部(クワイエットゾーン)である。このバーコードの印刷においては、バーコードの桁数が増えても、従来のバーコードリーダーがそのまま使用できるように、バーコード桁数、クワイエットゾーン含バーコード幅が厳しく設定されている。こうした厳しい条件の下では、240dpiという粗めの解像度では、読み取り率を満足できない状況にある。
【0008】
十分な読み取り率を確保するための1モジュール線幅(黒バー及び白バーの最小線幅)とクワイエットゾーン32,33を含めたバーコード幅は、一般に図7のような基準で評価されている。すなわち、黒バーおよび白バーの最小線幅は0.150mm以上であることが望ましく、クワイエットゾーン32,33を含めたバーコード幅の全長は60mm以内とする必要がある。
【0009】
一方、コンビニエンスストア料金代理収納システム用のバーコード印刷の代表的な解像度における1モジュールの各ドット構成の1モジュール線幅、バーコード幅の評価結果を図8に示す。この図は、例えば240dpiをみると、1モジュールの構成ドット数を1にすると、バーコード幅は十分に図7の評価基準を満たすが、1モジュール線幅が基準より足りなく、総合的には不可という評価になり、一方、1モジュールの構成ドット数を2にすると、逆に1モジュール線幅は十分確保できるものの44桁の情報を印刷するとバーコード幅が66mmと長くなり基準を満足しないことを現している。
【0010】
一般的には、1モジュール線幅を十分太くすれば、バーコード幅は広くなり規格から外れてしまい、逆にバーコード幅を狭くなるようにすると、1モジュール線幅は細くなり規格より外れるといった様子を示している。 図8から480dpiで1モジュール3ドット構成が最も好ましいことが分かる。そのため、大型コンピュータに接続される印刷装置は、今後、240dpiから480dpiに解像度を高めて、図9に示すように480dpi時のバーコードを構成するドット構成を、黒バーは、3ドット、6ドット、9ドット、12ドット、白バーが3ドット、6ドット、9ドット、12ドットで印刷する方向に移行しつつある。
【0011】
一方、印刷品質の向上を図るためには、実際の印刷結果としての線の幅は、480dpiの理論的線幅:0.053mm/dotよりも広めに設定することが望ましい。すなわち1ドット当たりの線幅を理論値どおりにすると、図6の(A)のようなパターンが描かれ、ドットとドットの間に空隙ができ、これが横スジとなって現れる。したがってこの横スジを抑えるためには図6の(B)のように、理論値よりドットパターンを大きくしてドット同士が重なり合うようにする必要がある。具体的には、3ドットの黒バーは、4ドット程度の印刷結果が得られる様に設計することである。
【0012】
しかしながらその結果として、480dpi時の上記のドット構成では、黒バーが幅広になり、コード128あるいはイアン128のバーコードで印刷すると、解像度を上げたにもかかわらず、依然としてバーコードの読み取り率が非常に低いことが確認された。
【0013】
本発明の目的は黒バーの線太りがなく、黒バー及び白バーの線幅が適切に選定される手段を備えた印刷装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は所定のバーコード幅に記録する情報量が増大しても、バーコードの読み取り率が低下しないような高品質の印刷が可能なバーコード印刷装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、モジュール数と黒バーのドット数及び白バーのドット数の関係を現すテーブルを予め記憶部に格納し、ビットパターン出力時にこのテーブルを参照して黒バー及び白バーのドット数を決定することにようにしたことに一つの特徴がある。
【0016】
具体的には、例えばモジュール数の1,2,3,4に対応して黒バーのドット数を2,5,8,11とし、白バーのドット数を4,7,10,13とするテーブルをメモリに格納し、このテーブルを参照することにより得られたドット数に従ってバーコードを印刷するようにしたものである。
このように構成することにより複雑な演算処理をする必要がなく、極めて簡便に黒バーの線太りの問題を解決することができ、従って読み取り率を改善することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
図3は本発明印刷装置の一実施例を示すブロック構成図で、10はホストコンピュータ、20はバーコード印刷装置である。バーコード印刷装置20は、制御部21、データ変換部22、描画部23、メモリ24及びプリンタ25より構成されている。
【0018】
ホストコンピュータ10は、バーコード印刷装置に対して印刷のための指令信号を送出する。この指令信号には例えば、コード128やイアン128等のバーコードの種別やバーコードの指定範囲等を示すパラメータと、バーコード印刷データを含む。
【0019】
印刷装置20のデータ変換部22は、ホストコンピュータ10からの信号を受信し、バーコードの種別を認識し、バーコード印刷データをバーコードパターンアドレスに変換する。また印刷するバーコードの指定範囲を印刷領域情報として出力する。制御部21はマイクロプロセッサ等により構成され、データ変換部22、描画部23、メモリ24及びプリンタ25を制御する。
【0020】
メモリ24には少なくとも二つのテーブルを予め格納されている。一つは図5に示すようなバーコードのキャラクタ構成を示すパターンテーブルであり、他方は図1に示すようなモジュール数と黒バー及び白バーのドット数の関係を示すテーブルである。
【0021】
図5は一例としてコード128のキャラクタ構成を示す。コード128ではアスキーコードの全文字を4種類の黒バーから選択された3本と、4種類の白バーから選択された3本と、3種類のスタートコードで表している。黒バー及び白バーはそれぞれ単位長のバー、2倍長のバー、3倍長のバー、4倍長バーの4種類よりなる。スタートコードはA,B,Cで区分され、これらも黒バー及び白バーで表示される。
【0022】
図5はキャラクタの一部を例示しており、例えば数値番号36のパターンは、スタートコードがAのときはDというアルファベットを示し、スタートコードがCのときは36という数値を表している。ホストコンピュータ10から送られてくる印刷指令信号からデータ変換部22はバーコードの種別を認識し、バーコード印刷データを指定されたバーコードパターンアドレスに変換する。描画部23はバーコードパターンアドレスを参照し、メモリ24に格納されているパターンテーブルから、アドレス指定されたビットパターンを選択してビットパターンメモリに展開する。上述の数値番号36を例にとると、例えば黒を「1」白を「0」で表わせば、バーのパターンは「1011000100」のビットパターンで表示される。
【0023】
メモリ24に格納されている他のテーブルは、図1に一例を示すようなモジュールとビット数の関係を示すテーブルである。ここで1モジュールは上記のビットパターンでは「1」又は「0」に対応し、2モジュールは「11」又は「00」に対応すると考えることができる。
【0024】
図1のテーブルは、1モジュールに相当する理論上最適なドット数がNのとき、黒バーの場合は、1モジュールで(N−1),2モジュールで(2N−1),3モジュールで(3N−1)4モジュールで(4N−1)のドット数を用いることを表わしている。逆に白バーの場合は、1モジュールで(N+1),2モジュールで(2N+1)、3モジュールで(3N+1),4モジュールで(4N+1)のドット数を用いることを示す。
【0025】
したがって前述のように、コード128又はイアン128のバーコードを使用し、印刷装置の解像度を480dpiとした場合には、1モジュールのドット数は3ドットとすることが理論上は好ましいが、本発明の実施例では、黒バーでは2ドットとし白バーでは4ドットとする。そして2,3,4モジュールにおいては、黒バーでは5,8,11ドットとし、白バーでは7,10,13ドットとする。
【0026】
次に、描画部23は、図1のテーブルを参照して、前述のバーコードのビットパターンをドットパターンに展開して印刷データとして保持する。プリンタ25はビットマップメモリに保持されているドットパターンの印刷データを印刷する。
この結果、従来は1乃至4モジュールの黒線、白線が図10のように表示されていたが、本発明の実施例では図9のように表示、印刷されることになる。
【0027】
次に本発明に係るバーコード印刷装置の処理動作を図4のフローチャートを参照して説明する。
まずステップ101において、ホストコンピュータ10から送られてくるバーコード印刷データを、データ変換部22によりバーコードパターンアドレスに変換する。
【0028】
次にステップ102において、描画部23がバーコードパターンアドレスに基づいてメモリ24に格納されたパターンテーブルからバーコードパターンを読み出す。さらにステップ103において描画部23は、メモリ24に格納されたモジュール対ドット数テーブル(図1)を参照してバーコードパターンをドットパターンに展開してこれをビットパターンメモリに格納する。そしてステップ104においてプリンタ25がビットパターンメモリのデータに基づいてバーコードの印刷を行う。
【0029】
以上の実施例はコード128及びイアン128のバーコードを例に説明したが、本発明の基本的な考え方はこれ以外のバーコード、例えばITF,NW−7等にも適用することができる。しかし本発明は、多数桁の情報を決められた領域内に印刷し、しかもその印刷密度(解像度)を480dpiとし、コード128あるいはイアン128のバーコードを用いたときに特に大きな効果を発揮する。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、バーコードフォントテーブルをあらかじめ用意するだけで複雑な演算処理を行うことなく、単にテーブルを参照しながら印刷処理を行うだけで高品質のバーコードを印刷することができる。この結果、線太りによるバーコード読み取り率低下の問題を解決し、高いバーコードの読み取り率を実現することが可能な印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるフォントテーブル(モジュール対ドット数テーブル)の一実施例の説明図。
【図2】バーコードの説明図。
【図3】本発明印刷装置の一実施例を示すブロック構成図。
【図4】本発明の処理動作を示すフローチャート。
【図5】コード128のキャラクタ構成を説明するための説明図。
【図6】ドットパターンの構成を示す説明図。
【図7】バーコードの線幅及び全長の評価基準を示す説明図。
【図8】印刷密度およびモジュール構成ドット数に対するバーコードの線幅及び全長の評価結果を示す説明図。
【図9】本発明によるバーコードの印刷線幅を説明するための説明図。
【図10】従来のバーコードの印刷線幅を説明する説明図。
【符号の説明】
10:ホストコンピュータ
20:印刷装置
21:制御部
22:データ変換部
23:描画部
24:メモリ
25:プリンタ
31:バーコード印刷領域
32,33:空白部(クワイエットゾーン)
Claims (5)
- 入力されたバーコード印刷データに基づきバーコードパターンを印刷する装置において、予め、モジュール数と黒バーのドット数及び白バーのドット数の関係を示すテーブルを格納するメモリと、該メモリのテーブルを参照しながら上記バーコード印刷データをバーコードパターンに変換する手段と、該手段により生成されたバーコードパターンを印刷するプリンタとを備えたことを特徴とするバーコード印刷装置
- 請求項1において、上記プリンタの印刷密度は480dpiであり、バーコードはコード128又はイアン128により印刷されることを特徴とするバーコード印刷装置。
- 請求項1において、モジュール数と黒バーのドット数及び白バーのドット数の関係を示すテーブルは、同じモジュール数に対して黒バーのドット数のほうが白バーのドット数より多くなるように設定されていることを特徴とするバーコード印刷装置。
- 請求項3において、モジュール数が1,2,3,4に対して、黒バーのドット数は2,5,8,11に、白バーのドット数は4,7,10,13にそれぞれ選定されていることを特徴とするバーコード印刷装置。
- ホストコンピュータから送られてくるバーコード印刷データに基づきバーコードパターンを印刷する装置において、上記バーコード印刷データをバーコードパターンアドレスに変換する手段と、メモリに格納されているパターンテーブルからアドレス指定されたビットパターンを読み出す手段と、上記メモリに格納された、モジュール数と黒バーのドット数及び白バーのドット数の関係を示すテーブルを参照して上記ビットパターンからドットパターンを生成する手段と、該手段により生成されたドットパターンからバーコードパターンを印刷するプリンタとを備えたことを特徴とするバーコード印刷装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002173851A JP2004017399A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | バーコード印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002173851A JP2004017399A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | バーコード印刷装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009269368A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-19 | Kyocera Mita Corp | バーコード印刷用レーザープリンターおよびバーコード印刷システム |
JP2010089482A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-04-22 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、バーコード印字制御方法、プログラム及び記録媒体 |
JP2020151883A (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | 株式会社リコー | 液体吐出装置、液体吐出方法、及び液体吐出プログラム |
-
2002
- 2002-06-14 JP JP2002173851A patent/JP2004017399A/ja active Pending
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