JP2004015681A - 通信機器及び通信機器の着信報知方法 - Google Patents

通信機器及び通信機器の着信報知方法 Download PDF

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松岡 文啓
Masaya Takahashi
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Abstract

【課題】着信報知時の不快感を軽減できる通信機器及び通信機器の着信報知方法を得る。
【解決手段】着信報知音を鳴動する通信機器であって、主着信報知音鳴動のための主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力手段と、先行着信報知音鳴動のための先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力手段と、着信報知音として先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に主着信報知音が鳴動されるように、主着信報知信号出力手段及び先行着信報知信号出力手段を動作させるスケジューリング手段と、主着信報知信号と先行着信報知信号とに基づいて着信報知音を鳴動する発音手段とを備える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定(有線)電話機、携帯電話機、或いは業務用無線通信機などの通信機器に関し、特に、対向通信機器から着信(着呼)があった場合に、当該通信機器の使用者(個人、若しくはその端末を共用する複数人)に対して着信報知音を鳴動する通信機器及び通信機器の着信報知方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の通信機器間での通信において、ある通信機器に対して他の通信機器から着信(着呼)があった場合に、当該着信のあった通信機器の使用者に上記着信を認識させるために、着信を報知するための着信報知音を鳴動する方法が用いられていた。
【0003】
例えば、図9は、特開平11−331318号公報に記載された無線通信装置を簡略化して示した構成図である。
【0004】
図9において、着信があると、呼出信号作成回路102は、リンガー音発生のための呼出信号を作成し、電気−音声変換器101は、上記呼出信号作成回路102で作成された呼出信号を電気−音声変換し、リンガー音を発生する。このとき、制御回路104は、着信時からオフフックまでの期間に、ゲイン調節回路103を最小ゲインに設定した後、上記最小ゲインから通常ゲインまでに変化させる。
【0005】
したがって、着信時に無線通信装置を耳に当てていたとしても、その時点では、ゲイン調節回路103のゲインが最小値に設定されているため、電気−音声変換器101からのリンガー音の音圧は低いものとなる。無線通信装置の使用者は、耳に当てていた無線通信装置から、この低い音圧のリンガー音(着信報知音)を充分聞き取ることが可能であり、これによって着信を認識する。
【0006】
これに対し、着信時に無線通信装置を耳に当てていないときは、その時点では上述の如くリンガー音の音圧は低いが、その後にゲイン調節回路103のゲインが通常値まで増大されるので、電気−音声変換器101からは充分な音圧でリンガー音が発生することになる。よって、無線通信装置の使用者は、耳から離した無線通信装置から、この高い音圧のリンガー音(着信報知音)を充分に聞き取ることが可能であり、これによって着信を認識する。
【0007】
また、例えば、図10は、特開平5−153201号公報に記載された携帯電話機の着信音音量制御方式を実現する構成を示した構成図である。
【0008】
図A2において、着信を検出すると着信音発生部105から発生する着信音信号を着信音検出部110で検出し、カウンタ111により着信音の回数を数え、その着信音の回数が比較器112であらかじめ設定した回数以下であればスイッチ107を“a”の端子に接続し、あらかじめ設定した回数より多くなればスイッチ107を“b”の端子に接続する。ここで、固定アッテネータ106は着信音の回数があらかじめ設定した回数以下の時の着信音の音量を決定するもので、比較的小さい音量に設定されてあり、可変アッテネータ109は着信音の回数があらかじめ設定した回数より多くなったときの着信音の音量を決定するもので、比較的大きい音量に設定されている。
【0009】
したがって、着信音検出部105により検出した着信音の回数が設定回数以下の場合は、あらかじめ設定した比較的小さい音量の着信音が発生し、検出した着信音が設定回数より多くなった場合は、使用者が設定した比較的大きい任意の音量の着信音が発生する。これにより、携帯電話機の使用者がその携帯電話機を耳元に置いているときに着信した場合は、上記使用者は比較的小さな着信音(着信報知音)により着信を認識し、また、街中等の騒音がある場所で着信した場合は、上記使用者は設定回数以後の比較的大きな着信音(着信報知音)、により着信を認識する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来の通信機器における着信報知音による着信報知は、使用者に不快感を与える場合があるという問題があった。
【0012】
通常、着信報知音は、使用者に対して着信があったことを効果的に報知する目的で、周波数特性等に配慮し、比較的耳につきやすく、注意を喚起しやすい音質に設定される。従って、従来の通信機器における着信報知では、着信報知音の音量の初期値を小音量に設定することにより、着信時に、いきなり比較的大きな通常の音量で着信報知音が鳴動しないようにしたとしても、上記のような単一の着信報知音の音量を変化させるだけであるので、着信報知音が使用者の耳付近で鳴動した場合には、使用者は、不意の着信報知音に対して多少なりとも驚きを覚える傾向があり、使用者に不快感を与える場合があるのである。
【0013】
また近年、特に携帯電話機等の通信機器においては、着信報知音として、使用者が入力したり、若しくは提供サイト等からダウンロードする等によって取得したりした音楽(メロディ)等を利用するケースが増えている。
【0014】
ところが、従来の通信機器における着信報知音による着信報知では、上記音楽等の着信報知音の音量について、音楽の前半は小音量に設定しておき徐々に比較的大きな通常の音量に設定を変化させるか、はじめから比較的大きな通常の音量に設定するかのいずれかしか選択できない。
【0015】
したがって、上記前者のように、音楽の前半は小音量に設定しておき徐々に比較的大きな通常の音量に設定を変化させる着信報知を選択した場合には、使用者は音楽の前半を聞き取りにくくなる。これに対して、音楽のはじめから比較的大きな通常の音量で聞くことができるようにするために、上記後者のように、はじめから比較的大きな通常の音量に設定する着信報知を選択した場合は、使用者は不意の着信報知音に対して多少なりとも驚きを覚える可能性がる。
【0016】
このように、上記いずれの設定を選択したとしても使用者は満足することができず、従来の通信機器における着信報知音による着信報知は、使用者が着信報知音をはじめから比較的大きな通常の音量で聞くことができるようにするためには、使用者に不快感を与える場合があるのである。
【0017】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、着信報知時の不快感を軽減できる通信機器及び通信機器の着信報知方法を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る通信機器は、着信報知音を鳴動する通信機器であって、上記着信報知音の主たる音である主着信報知音が鳴動されるための主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力手段と、上記主着信報知音と異なる先行着信報知音が鳴動されるための先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力手段と、上記着信報知音として上記先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に上記主着信報知音が鳴動されるように、上記主着信報知信号出力手段及び上記先行着信報知信号出力手段を動作させるスケジューリング手段と、上記主着信報知信号と上記先行着信報知信号とに基づいて着信報知音を鳴動する発音手段とを備えたものである。
【0019】
次の発明に係る通信機器は、上記主着信報知信号出力手段は、上記主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力部と、上記主着信報知信号のゲインを調整する主着信報知信号ゲイン調整部とで構成され、上記先行着信報知信号出力手段は、上記先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力部と、上記先行着信報知信号のゲインを調整する先行着信報知信号ゲイン調整部とで構成され、上記スケジューリング手段は、上記主着信報知信号出力部、上記主着信報知信号ゲイン調整部、上記先行着信報知信号出力部及び上記先行着信報知信号ゲイン調整部を動作させるように構成されたものである。
【0020】
次の発明に係る通信機器は、上記スケジューリング手段は、上記先行着信報知音が小音量で鳴動されるように上記先行着信報知信号ゲイン調整部を動作させるものである。
【0021】
次の発明に係る通信機器は、上記発音手段は、着信報知音を鳴動する発音体と、上記主着信報知信号と上記先行着信報知信号とを加算重畳して着信報知信号を出力するミキシング部と、上記ミキシング部から出力された着信報知信号に基づいて、上記発音体を駆動する発音体駆動部とで構成されたものである。
【0022】
次の発明に係る通信機器は、上記主着信報知信号出力手段及び上記先行着信報知信号出力手段の動作スケジュールの設定を変更するスケジュール変更手段を備え、上記スケジューリング手段は、上記スケジュール変更手段が設定を変更した動作スケジュールに基づいて上記主着信報知信号出力手段及び上記先行着信報知信号出力手段を動作させるように構成されたものである。
【0023】
また、次の発明に係る通信機器の着信報知方法は、着信報知音を鳴動する通信機器の着信報知方法であって、上記着信報知音の主たる音である主着信報知音が鳴動されるための主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力ステップと、上記主着信報知音と異なる先行着信報知音が鳴動されるための先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力ステップと、上記着信報知音として上記先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に上記主着信報知音が鳴動されるように、上記主着信報知信号出力ステップ及び上記先行着信報知信号出力ステップを動作させるスケジューリングステップと、上記主着信報知信号と上記先行着信報知信号とに基づいて着信報知音を鳴動する発音ステップとを含む方法である。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
本発明の実施の形態1を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信機器の着信報知に関する主要構成を示す構成図である。
【0025】
図1において、1は、着信報知音の主たる音である主着信報知音が鳴動されるための主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力手段である。当該主着信報知信号出力部1は、本実施の形態では、上記主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力部2と、当該主着信報知信号出力部2から出力された主着信報知信号のゲインを調整する主着信報知信号ゲイン調整部3とで構成されている。
【0026】
4は、上記主着信報知音に先行して鳴動され、上記主着信報知音と異なる先行着信報知音が鳴動されるための先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力手段である。当該先行着信報知信号出力部4は、本実施の形態では、上記先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力部5と、当該先行着信報知信号出力部5から出力された先行着信報知信号のゲインを調整する先行着信報知信号ゲイン調整部6とで構成されている
【0027】
上記主着信報知信号出力部2は、本実施の形態では、一定の信号レベルに正規化された主着信報知信号を出力するものであり、上記主着信報知信号を作成可能又は蓄積可能に構成されている。
【0028】
上記主着信報知信号ゲイン調整部3は、本実施の形態では、主着信報知信号と先行着信報知信号とを加算重畳する際の重畳ゲインを調整する。また、本実施の形態では、当該主着信報知信号ゲイン調整部3として、増幅用アンプを用いるものとする。
【0029】
上記先行着信報知信号出力部5は、本実施の形態では、一定の信号レベルに正規化された先行着信報知信号を出力するものであり、上記先行着信報知信号を作成可能又は蓄積可能に構成されている。
【0030】
上記先行着信報知信号ゲイン調整部6は、本実施の形態では、主着信報知信号と先行着信報知信号とを加算重畳する際の重畳ゲインを調整する。また、本実施の形態では、当該先行着信報知信号ゲイン調整部6として、増幅用アンプを用いるものとする。
【0031】
7は、着信報知音として上記先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に上記主着信報知音が鳴動されるように、上記主着信報知信号出力手段1及び上記先行着信報知信号出力手段4を動作させるスケジューリング手段である。当該スケジューリング手段7は、本実施の形態においては、上記主着信報知信号出力部2、上記主着信報知信号ゲイン調整部3、上記先行着信報知信号出力部5及び上記先行着信報知信号ゲイン調整部6を動作させるように構成されている。
【0032】
また、上記スケジューリング手段7は、本実施の形態では、上記先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に上記主着信報知音が鳴動されるように予め設定された動作スケジュールに基づいて動作するものであり、上記動作スケジュールには、主着信報知信号が出力開始するタイミング、先行着信報知信号が出力開始するタイミング、時間経過に対応した主着信報知信号のゲインの値及び時間経過に対応した先行着信報知信号のゲインの値が設定されている。なお、本実施の形態では、上記ゲインの値として、主着信報知信号と先行着信報知信号とを加算重畳する際の重畳ゲインの値が設定されている。
【0033】
上記主着信報知信号及び先行着信報知信号が出力開始するタイミングは、上記先行着信報知音が鳴動されてから上記主着信報知音が鳴動されるまでの上記所定時間に基づいて設定され、上記重畳ゲインの値は、それぞれ先行着信報知音と主着信報知音の時間経過に対応した任意の音量に基づいて設定される。
【0034】
上記スケジューリング手段7は、本実施の形態では、上記動作スケジュールに基づいて、上記主着信報知信号出力部2に出力開始信号を出力して、上記主着信報知信号出力部2から主着信報知信号が出力されるように動作させた後、上記所定時間に基づいて設定されたタイミングで、上記先行着信報知信号出力部5に出力開始信号を出力して、上記先行着信報知信号出力部5から先行着信報知信号が出力されるように動作させる。また、上記主着信報知信号ゲイン調整部3及び上記先行着信報知信号ゲイン調整手段6にそれぞれ増幅率調整信号を出力して、主着信報知信号及び先行着信報知信号の重畳ゲインがそれぞれ時間経過に対応して予め設定された任意の値になるように動作させる。
【0035】
8は、上記主着信報知信号出力手段1から出力された主着信報知信号と上記先行着信報知信号出力手段4から出力された先行着信報知信号とに基づいて着信報知音を鳴動する発音手段であり、本実施の形態では、ミキシング部9、発音体駆動部10、発音体11で構成されている。
【0036】
上記ミキシング部9は、上記主着信報知信号出力手段1から出力された主着信報知信号と上記先行着信報知信号出力手段4から出力された先行着信報知信号とを加算重畳して着信報知信号を出力する。
上記発音体駆動部10は、上記ミキシング部9から出力された着信報知信号に基づいて上記発音体11を駆動する。
【0037】
上記発音体11は、上記発音体駆動部10に駆動されて着信報知音を鳴動する。当該発音体11としては、例えば、スピーカ、サウンダ、ベル等を用いることができ、上記発音体駆動部10には、これら発音体の種類に適した駆動装置を用いるものである。本実施の形態では、上記発音体11にスピーカを用い、発音体駆動部10には、スピーカを駆動可能な信号増幅器を用いるものとする。
【0038】
次に、図1〜図3を用いて本発明の実施の形態1の動作について説明する。図2は、動作スケジュールの本実施の形態における設定例を示すタイムチャートである。図3は、本実施の形態の動作の流れを示すフローチャートである。
【0039】
通信機器が着信を検出すると(ステップS1でYes)、まず、スケジューリング手段7が図2に示した動作スケジュールに基づいて、先行着信報知信号出力部5に出力開始信号を出力する(ステップS2)。当該出力開始信号が入力されると、上記先行着信報知信号出力部5は、先行着信報知信号の出力を開始する(ステップS3)。上記先行着信報知信号は、着信報知音の主たる音である主着信報知音に先行して鳴動される先行着信報知音が鳴動するための信号であり、ここでは、予め録音され、上記先行着信報知信号出力部5に蓄積されていた人間の音声メッセージ(「着信しました」など)の信号であるとする。
【0040】
また、上記スケジューリング手段7は、上記動作スケジュールに基づいて、先行着信報知信号ゲイン調整部6に増幅率調整信号を出力する(ステップ4)。上記増幅率調整信号が入力されると、先行着信報知信号ゲイン調整部6は、上記増幅率調整信号に基づいて、上記先行着信報知信号出力部5から出力された先行着信報知信号を増幅し、当該先行着信報知信号の重畳ゲインを調整する(ステップS5)。この際の上記重畳ゲインは小音量に対応した値、例えば、発音体9をしっかり使用者の耳に密着した場合であっても、実耳内部の音圧レベルが120dBA以内になるように設定しておくものとする。
【0041】
上記先行着信報知信号ゲイン調整部6で重畳ゲインが調整された先行着信報知信号は、ミキシング部9に入力される。当該ミキシング部9は、先行着信報知信号と主着信報知信号とを加算重畳して着信報知信号を出力するが、この時点では、主着信報知信号は出力されていないので、上記重畳ゲインが調整された先行着信報知信号のみが着信報知信号として出力され、発音体駆動部10に入力される。
【0042】
当該発音体駆動部10は、上記着信報知信号が入力されると、当該着信報知信号に基づいて発音体11を駆動し、当該発音体11は、着信報知音を鳴動する(ステップS6)。本実施の形態における動作スケジュールは、図2に示すように先行着信報知信号の出力開始から主着信報知信号の出力開始までの時間が5秒に設定されているので、上記ステップS3からステップS7までの動作が5秒間繰り返される(ステップS7でNo)。
【0043】
したがってこの間、着信報知音として先行着信報知音のみが鳴動される。ここでは、人間の音声メッセージのみが小音量で鳴動される。これにより当該通信機器の使用者は、着信を認識できる。
【0044】
主着信報知信号の出力開始タイミングになる、すなわち本実施の形態では5秒が経過すると(ステップ7でYes)、上記スケジューリング手段7は、上記図2に示した動作スケジュールに基づいて、主着信報知信号出力部2に出力開始信号を出力する(ステップS8)。当該出力開始信号が入力されると、上記主着信報知信号出力部2は主着信報知信号の出力を開始し(ステップS9)、すでに、出力開始されている先行着信報知信号とともに主着信報知信号も出力開始される。なお、ここでは上記主着信報知信号は、着信報知音の主たる音である主着信報知音が鳴動するための信号であり、ここでは、上記主着信報知信号出力部1が作成したリンガー音の信号であるとする。
【0045】
また、上記スケジューリング手段7は、上記動作スケジュールに基づいて、主着信報知信号ゲイン調整部3及び先行着信報知信号ゲイン調整部6にそれぞれ増幅率調整信号を出力する(ステップ10)。上記増幅率調整信号が入力されると、上記主着信報知信号ゲイン調整部3は、上記入力された増幅率調整信号に基づいて、上記主着信報知信号出力部2から出力された主着信報知信号を増幅して当該主着信報知信号の重畳ゲインを調整し、上記先行着信報知信号ゲイン調整部6は、上記入力された上記増幅率調整信号に基づいて、上記先行着信報知信号出力部5から出力された先行着信報知信号を増幅して当該先行着信報知信号の重畳ゲインを調整する(ステップS11)。この際の上記重畳ゲインの値は、例えば、図2に示すように、互いに同レベルに設定しておくものとする。
【0046】
上記主着信報知信号ゲイン調整部3で重畳ゲインが調整された主着信報知信号は、ミキシング部9に入力される。一方、上記先行着信報知信号ゲイン調整部6で重畳ゲインが調整された先行着信報知信号も上記ミキシング部9に入力される。すると、上記ミキシング部9は、先行着信報知信号と主着信報知信号とを加算重畳して(ステップS12)着信報知信号として出力する。
【0047】
上記ミキシング部9から着信報知信号が出力されると、上記発音体駆動部10は、上記着信報知信号に基づいて発音体11を駆動し、当該発音体11は、着信報知音を鳴動する(ステップS13)。以降、使用者の着信動作、所定時間の経過等、予め設定された鳴動停止の条件になるまで、上記ステップS9からステップS14までの動作が繰り返される(ステップS14でNo)。
【0048】
この時、本実施の形態における動作スケジュールは、図2に示すように設定されているので、上記主着信報知信号に対する重畳ゲインの値は、時間経過と共に増加し、最終的には、予め設定された最大レベルに到達する。一方、上記先行着信報知信号に対する重畳ゲインの値は、主着信報知信号の出力開始に伴って徐々に減衰する。
【0049】
したがってこの間、徐々に減衰するようにゲイン調整された先行着信報知信号と、徐々に増加すようにゲイン調整された主着信報知信号とが上記ミキシング部9にて加算重畳されるので、オーバーラップ期間では、着信報知信号として、両方の信号がミックスされた着信報知音が鳴動されることとなる。また、最終的には、主着信報知音のみが比較的大きな音量で鳴動されることになる。これにより当該通信機器の使用者は、いずれかの時点で着信を認識できる。
【0050】
このように本実施の形態では、着信があると、着信報知音として、使用者にとって不快感の少ない音声メッセージの先行着信報知音が、例えば、発音体11をしっかり使用者の耳に密着した場合であっても、実耳内部の音圧レベルが120dBA以内という小音量で鳴動されはじめ、予め設定した所定時間の経過後、上記先行着信報知音に引き続いて継ぎ目なく、リンガー音の主着信報知音が徐々に大音量になりつつ予め設定した所定音量で鳴動される。これにより使用者は、例えば、発音体11を耳に密着した場合には、着信報知音として使用者にとって不快感の少ない先行着信報知音が鳴動された時点で着信を認識できる。また、先行着信報知音が鳴動された時点で、使用者が認識できなかった場合にも先行着信報知音とは異なる主着信報知音が上記先行着信報知音とオーバーラップして徐々に大音量になりつつ予め設定した所定音量で鳴動されるので着信を認識できる。すなわち使用者は使用形態に応じた音質、音量の着信報知音で着信を認識することができ、単一の着信報知音が徐々に大音量になるように鳴動する場合に比較して、使用者の不快感を減少させることができる。
【0051】
以上のように本実施の形態1の通信機器によれば、着信報知音として、先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に主着信報知音が鳴動されるので、使用者は使用形態に応じた音質、音量の着信報知音が鳴動されたときに着信を認識することができ、単一の着信報知音が鳴動される場合に比較して使用者の不快感を減少させることができる。
【0052】
また、本実施の形態1の通信機器によれば、発音にかかる構成のみで着信報知を実現できるので、例えば、振動によって着信を報知した後、着信報知音が鳴動される場合に比較して、着信報知のための構成を簡易化させることができる。
【0053】
また、本実施の形態1の通信機器によれば、主着信報知信号出力手段1は主着信報知信号出力部2と主着信報知信号ゲイン調整部3とで構成され、先行着信報知信号出力手段4は先行着信報知信号出力部5と先行着信報知信号ゲイン調整部6とで構成され、スケジューリング手段7は、上記主着信報知信号出力部2、上記主着信報知信号ゲイン調整部3、上記先行着信報知信号出力部5及び上記先行着信報知信号ゲイン調整部5を動作させるように構成されているので、主着信報知音及び先行着信報知音の音量を調整することができ、使用者の不快感を減少させることができる。
【0054】
また、本実施の形態1の通信機器によれば、先行着信報知音が小音量で鳴動されるように設定しているので、使用者に対して突然の大音量で着信報知信号が鳴動されることがなく、使用者の不快感を減少させることができる。
【0055】
また、本実施の形態1の通信機器によれば、主着信報知信号と先行着信報知信号とが加算重畳された着信報知信号に基づいて着信報知音が鳴動されるので、先行着信報知音と主着信報知音とでなる着信報知音を単一の発音体で鳴動させることができ、構成を簡易化させることができる。
【0056】
また、本実施の形態1の通信機器によれば、スケジューリング手段7は、動作スケジュールに基づいて、着信報知音として先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に主着信報知音が鳴動されるように、主着信報知信号出力部2、主着信報知信号ゲイン調整部3、先行着信報知信号出力部5及び先行着信報知信号ゲイン調整部6を動作させるので、上記動作スケジュールの設定を変更すれば、任意の鳴動パターンで着信報知音を鳴動させることができる。
【0057】
なお、本実施の形態1では、ミキシング部9、発音体駆動部10、発音体11で発音手段8を構成する場合について説明したが、2つの発音体駆動部と2つの発音体で発音手段8を構成するようにしても良い。この場合、本実施の形態1と比較して構成要素が増加するが、本実施の形態と同様に、着信報知音として、先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に主着信報知音が鳴動されるので、使用者は使用形態に応じた音質、音量の着信報知音が鳴動されたときに着信を認識することができ、単一の着信報知音が鳴動される場合に比較して使用者の不快感を減少させることができる。
【0058】
図4は、2つの発音体駆動部と2つの発音体で発音手段8を構成する場合の構成図である。図1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。12は、主着信報知音を鳴動する発音体である。13は、主着信報知信号ゲイン調整部3から出力されたゲインの調整された主着信報知信号に基づいて上記発音体12を駆動する発音体駆動部である。14は、先行着信報知音を鳴動する発音体である。15は、先行着信報知信号ゲイン調整部6から出力されたゲインの調整された先行着信報知信号に基づいて上記発音体14を駆動する発音体駆動部である。
【0059】
このように構成することにより、着信があると、主着信報知信号出力部2、主着信報知信号ゲイン調整部3、先行着信報知信号出力部5、先行着信報知信号ゲイン調整部6及びスケジューリング手段7は、本実施の形態1と同様に動作し、発音体14から先行着信報知音が鳴動された後、発音体12から主着信報知音が鳴動される。
【0060】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2を説明する。
以上の実施の形態1では、スケジューリング手段は、主着信報知信号出力部に出力開始信号を出力した後、上記所定時間に基づいて設定されたタイミングで、先行着信報知信号出力部に出力開始信号を出力する場合について説明したが、次に、主着信報知信号出力部と先行着信報知信号出力部に同時に出力開始信号を出力する場合の実施の形態2について説明する。
【0061】
本発明の実施の形態2に係る通信機器の着信報知に関する主要構成は図1に示すとおりであり、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
ただし、動作スケジュールについて、主着信報知信号及び先行着信報知信号が出力開始するタイミングは、互いに同一のタイミングに設定され、重畳ゲインの値は、それぞれ先行着信報知音と主着信報知音の時間経過に対応した任意の音量に基づいて設定される。
【0062】
スケジューリング手段7は、ここでは、上記動作スケジュールに基づいて、主着信報知信号出力部2と先行着信報知信号出力部5に同時に出力開始信号を出力して、上記主着信報知信号出力部2から主着信報知信号が出力されると同時に、上記先行着信報知信号出力部5から先行着信報知信号が出力されるように動作させる。また、上記主着信報知信号ゲイン調整部3及び上記先行着信報知信号調整手段6にそれぞれ増幅率調整信号を出力して、主着信報知信号及び先行着信報知信号の重畳ゲインがそれぞれ時間経過に対応して予め設定された任意の値になるように動作させる。
【0063】
次に、図1、図5及び図6を用いて本発明の実施の形態2の動作について説明する。図5は、動作スケジュールの本実施の形態における設定例を示すタイムチャートである。図6は、本実施の形態の動作の流れを示すフローチャートである。
【0064】
通信機器が着信を検出すると(ステップS21でYes)、まず、スケジューリング手段7が図5に示した動作スケジュールに基づいて、主着信報知信号出力部2及び先行着信報知信号出力部5に出力開始信号を出力する(ステップS22)。当該出力開始信号が入力されると、上記主着信報知信号出力部2が主着信報知信号の出力を開始すると共に、上記先行着信報知信号出力部5が先行着信報知信号の出力を開始する(ステップS23)。
【0065】
なお、ここでは上記主着信報知信号は、着信報知音の主たる音である主着信報知音が鳴動するための信号であり、ここでは、上記主着信報知信号出力部2が作成したリンガー音の信号であるとする。また、上記先行着信報知信号は、上記主着信報知音に先行して鳴動される先行着信報知音が鳴動するための信号であり、ここでは、予め録音され、上記先行着信報知信号出力部5に蓄積されていた人間の音声メッセージ(「着信しました」など)の信号であるとする。
【0066】
また、上記スケジューリング手段7は、上記動作スケジュールに基づいて、主着信報知信号ゲイン調整部3に増幅率調整信号を出力すると共に、先行着信報知信号ゲイン調整部6に増幅率調整信号を出力する(ステップ24)。
【0067】
上記増幅率調整信号が入力されると、主着信報知信号ゲイン調整部3は、上記増幅率調整信号に基づいて、上記主着信報知信号出力部2から出力された主着信報知信号を増幅し、当該主着信報知信号の重畳ゲインを調整する。また、先行着信報知信号ゲイン調整部6は、上記増幅率調整信号に基づいて、上記先行着信報知信号出力部5から出力された先行着信報知信号を増幅し、当該先行着信報知信号の重畳ゲインを調整する(ステップS25)。
【0068】
なお、この時点で、上記主着信報知信号の重畳ゲインは、“0”に設定しておくものとする。また、上記先行着信報知信号の重畳ゲインは小音量に対応した値、例えば、発音体11をしっかり使用者の耳に密着した場合であっても、実耳内部の音圧レベルが120dBA以内になるように設定しておくものとする。
【0069】
上記主着信報知信号ゲイン調整部3で重畳ゲインが調整された主着信報知信号は、ミキシング部9に入力される。一方、上記先行着信報知信号ゲイン調整部6で重畳ゲインが調整された先行着信報知信号も上記ミキシング部9に入力される。すると、上記ミキシング部9は、先行着信報知信号と主着信報知信号とを加算重畳して(ステップS26)着信報知信号として出力する。
【0070】
上記ミキシング部9から着信報知信号が出力されると、上記発音体駆動部10は、上記着信報知信号に基づいて発音体11を駆動し、当該発音体11は、着信報知音を鳴動する(ステップS27)。以降、使用者の着信動作、所定時間の経過等、予め設定された鳴動停止の条件になるまで、上記ステップS23からステップS28までの動作が繰り返される(ステップS28でNo)。
【0071】
ここで、本実施の形態における動作スケジュールは、図5に示すように設定されているので、上記主着信報知信号に対する重畳ゲインの値は、はじめの5秒間は“0”に設定され、その後時間経過と共に増加し、最終的には、予め設定された最大レベルに到達する。一方、上記先行着信報知信号に対する重畳ゲインの値は、はじめの5秒間は小音量に対応した値に設定され、その後時間経過と共に徐々に減衰する。
【0072】
したがって、はじめに主着信報知信号の重畳ゲインが“0”に設定されているので、着信報知音として先行着信報知音のみが鳴動される。その後、徐々に減衰するようにゲイン調整された先行着信報知信号と、徐々に増加すようにゲイン調整された主着信報知信号とが上記ミキシング部9にて加算重畳されるので、オーバーラップ期間では、着信報知信号として、両方の信号がミックスされた着信報知音が鳴動されることとなる。また、最終的には、主着信報知音のみが比較的大きな音量で鳴動されることになる。
【0073】
このように本実施の形態では、着信があると、着信報知音として、使用者にとって不快感の少ない音声メッセージの先行着信報知音が、発音体11をしっかり使用者の耳に密着した場合であっても、実耳内部の音圧レベルが120dBA以内という小音量で鳴動されはじめ、予め設定した所定時間の経過後、上記先行着信報知音に引き続いて継ぎ目なく、リンガー音の主着信報知音が徐々に大音量になりつつ予め設定した所定音量で鳴動される。これにより使用者は、例えば、発音体11を耳に密着した場合には、着信報知音として使用者にとって不快感の少ない先行着信報知音が鳴動された時点で着信を認識できる。また、先行着信報知音が鳴動された時点で、使用者が認識できなかった場合にも先行着信報知音とは異なる主着信報知音が上記先行着信報知音とオーバーラップして徐々に大音量になりつつ予め設定した所定音量で鳴動されるので着信を認識できる。すなわち使用者は使用形態に応じた音質、音量の着信報知音で着信を認識することができ、単一の着信報知音が徐々に大音量になるように鳴動する場合に比較して、使用者の不快感を減少させることができる。
【0074】
以上のように本実施の形態2の通信機器によれば、上記実施の形態1と同様の効果を得られる上、主着信報知信号の出力開始タイミングを先行着信報知信号の出力開始タイミングを同時にしているので、動作スケジュールの設定を共用できる。
【0075】
なお、本実施の形態では、通信機器を図1に示したように構成する場合について説明したが、図4に示したように構成してもよい。この場合、本実施の形態2と比較して構成要素が増加するが、本実施の形態と同様に、着信報知音として、先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に主着信報知音が鳴動されるので、使用者は使用形態に応じた音質、音量の着信報知音が鳴動されたときに着信を認識することができ、単一の着信報知音が鳴動される場合に比較して使用者の不快感を減少させることができる。
【0076】
実施の形態3.
本発明の実施の形態3を説明する。
以上の実施の形態では、着信当初は、着信報知音として先行着信報知音のみが小音量で鳴動され、次いで主着信報知音が徐々に大音量になり、かつ先行着信報知音が徐々にフェードアウトされるように鳴動する場合について説明したが、次に、別の鳴動パターンで着信報知音を鳴動する場合の実施の形態3について説明する。
【0077】
本発明の実施の形態3に係る通信機器の着信報知に関する主要構成は図1に示すとおりであり、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
ただし、動作スケジュールは、図7に示したように設定されているものとする。
【0078】
本実施の形態3において、通信機器は、上記実施の形態1の上記図3に示した動作と同様に動作する。ここで、本実施の形態においては、動作スケジュールが図7に示したように設定されているので、着信があると、着信報知音として、小音量で鳴動されはじめ、予め設定した所定時間の経過後、主着信報知音が予め設定した一定の所定音量で鳴動される。これにより使用者は、例えば、発音体11を耳に密着した場合には、着信報知音として使用者にとって不快感の少ない先行着信報知音が小音量で鳴動された時点で着信を認識できる。また、先行着信報知音が鳴動された時点で、使用者が認識できなかった場合にも先行着信報知音とは異なる主着信報知音がはじめから比較的大きな予め設定した一定の所定音量で鳴動されるので着信を認識できる。
【0079】
このように、スケジューリング手段7は、動作スケジュールに基づいて動作するので、動作スケジュールの設定を変更するだけで、任意の鳴動パターンで着信報知音を鳴動させることができる。また、図7に示したような動作スケジュールとすることにより、先行着信報知音に引き続き、主着信報知音を鳴動開始直後から比較的大きい一定の音量で鳴動するような鳴動パターンとすることができる。
【0080】
このような鳴動パターンとした場合、使用者は使用形態に応じた音質、音量の着信報知音で着信を認識することができる。すなわち、主着信報知音として音楽等を用い、当該音楽の主着信報知音をはじめから比較的大きい一定の音量で認識することができる上、上記主着信報知音に先行して先行着信報知音が所定時間鳴動しているので、例えば、使用者は、発音体11を耳に密着した場合には、着信報知音として使用者にとって不快感の少ない先行着信報知音が小音量で鳴動された時点で着信を認識できる。使用者に対して突然の大音量で着信報知信号が鳴動されることがなく、使用者の不快感を減少させることができる。
【0081】
以上のように本実施の形態3の通信機器によれば、上記実施の形態1と同様の得られる上、着信直後の先行着信報知信号の重畳ゲインを小音量に対応した値に、主着信報知信号の重畳ゲインを“0”に設定し、主着信報知信号の出力開始以降は、上記主着信報知信号の重畳ゲインを比較的大きな通常の音量に対応した一定の値に設定した動作スケジュールを用いたので、主着信報知音をはじめから比較的大きい一定の音量で認識することができる上、使用者に対して突然の大音量で着信報知信号が鳴動されることがなく、使用者は使用形態に応じた音質、音量の着信報知音が鳴動されたときに着信を認識することができ、単一の着信報知音が鳴動される場合に比較して使用者の不快感を減少させることができる。
【0082】
実施の形態4.
本発明の実施の形態4を説明する。
以上の実施の形態では、スケジューリング手段は、予め設定された動作スケジュールに基づいて動作する場合について説明したが、次に、上記動作スケジュールを変更可能な実施の形態4について説明する。
【0083】
図8は、本発明の実施の形態4に係る通信機器の着信報知に関する主要構成を示す構成図である。上記図1と同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。ただし、スケジューリング手段7は、先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に主着信報知音が鳴動されるように、主着信報知信号が出力開始するタイミング、先行着信報知信号が出力開始するタイミング、時間経過に対応した主着信報知信号のゲインの値及び時間経過に対応した先行着信報知信号のゲインの値が予め設定された動作スケジュールを保存しているものとし、上記動作スケジュールが変更された場合には、当該変更された動作スケジュールに基づいて動作するように構成されている。なお、本実施の形態では、上記ゲインの値として、主着信報知信号と先行着信報知信号とを加算重畳する際の重畳ゲインの値が設定されている。
【0084】
16は、上記主着信報知信号出力手段1及び上記先行着信報知信号出力手段4の動作スケジュールの設定を変更するスケジュール変更手段であり、本実施の形態においては、上記主着信報知信号が出力開始するタイミング、先行着信報知信号が出力開始するタイミング、時間経過に対応した主着信報知信号の重畳ゲインの値及び時間経過に対応した先行着信報知信号の重畳ゲインの値が設定された動作スケジュールを変更する。17は、上記動作スケジュールの設定を使用者に対し画面表示すると共に、上記使用者からのコマンド操作を受け付ける外部入出力手段である。
【0085】
動作スケジュールの設定を変更する際の動作について説明する。
例えば、使用者から動作スケジュールの設定を変更する要求があった場合、外部入出力手段17は、スケジューリング手段7に保存されている動作スケジュールの設定内容を画面表示する。当該画面表示を見た使用者が設定を変更するためのキー入力、音声入力等によるコマンド操作を行うと、上記外部入力手段17は、上記コマンド操作を受け付け、スケジュール変更手段16へ出力する。
【0086】
すると、上記スケジュール変更手段16は、上記コマンド操作に応じて上記動作スケジュールの設定を変更し、上記スケジューリング手段7に保存する。以降、上記スケジューリング手段7は、上記設定を変更された動作スケジュールに基づいて動作するようになる。このようにして、動作スケジュールの設定を使用者が好みの設定に変更することができ、好みの鳴動パターンで着信報知音を鳴動させることができる。
【0087】
以上のように本実施の形態4の通信機器によれば、動作スケジュールの設定を変更するスケジュール変更手段を備えたので、動作スケジュールの設定を変更することができ、着信報知音の鳴動パターンを変更することができる。
【0088】
また、本実施の形態4の通信機器によれば、さらに、動作スケジュールの設定条件を使用者に対し画面表示すると共に、上記使用者からのコマンド操作を受け付ける外部入出力手段を備えたので、使用者が動作スケジュールの設定内容を確認して好みの設定に変更でき、着信報知音の鳴動パターンを使用者が最も不快感を感じないものに自由に変更することができる。
【0089】
なお、本実施の形態4では、外部入出力手段を備え、使用者からのコマンド操作に応じて動作スケジュールの設定を変更する場合について説明したが、上記スケジュール変更手段は他の通信機器から受信した動作スケジュール変更信号に基づいて動作スケジュールの設定を変更するように構成しても良い。この場合、上記外部入出力手段を備えずに、動作スケジュールの設定を他の通信機器から変更することができる。
【発明の効果】
【0090】
以上のように、本発明の通信機器によれば、着信報知音の主たる音である主着信報知音が鳴動されるための主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力手段と、上記主着信報知音と異なる先行着信報知音が鳴動されるための先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力手段と、上記着信報知音として上記先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に上記主着信報知音が鳴動されるように、上記主着信報知信号出力手段及び上記先行着信報知信号出力手段を動作させるスケジューリング手段と、上記主着信報知信号と上記先行着信報知信号とに基づいて着信報知音を鳴動する発音手段とを備えたことにより、着信報知音として、先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に主着信報知音が鳴動されるので、使用者は使用形態に応じた音質、音量の着信報知音が鳴動されたときに着信を認識することができ、単一の着信報知音が鳴動される場合に比較して使用者の不快感を減少させることができるという効果がある。また、発音にかかる構成のみで着信報知を実現できるので、例えば、振動によって着信を報知した後、着信報知音が鳴動される場合に比較して、着信報知のための構成を簡易化させることができるという効果がある。
【0091】
また、次の発明の通信機器によれば、上記主着信報知信号出力手段は、上記主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力部と、上記主着信報知信号のゲインを調整する主着信報知信号ゲイン調整部とで構成され、上記先行着信報知信号出力手段は、上記先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力部と、上記先行着信報知信号のゲインを調整する先行着信報知信号ゲイン調整部とで構成され、上記スケジューリング手段は、上記主着信報知信号出力部、上記主着信報知信号ゲイン調整部、上記先行着信報知信号出力部及び上記先行着信報知信号ゲイン調整部を動作させるように構成されたことにより、主着信報知音及び先行着信報知音の音量を調整することができ、使用者の不快感を減少させることができるという効果がある。
【0092】
また、次の発明の通信機器によれば、上記スケジューリング手段は、上記先行着信報知音が小音量で鳴動されるように上記先行着信報知信号ゲイン調整部を動作させることにより、使用者に対して突然の大音量で着信報知信号が鳴動されることがなく、使用者の不快感を減少させることができるという効果がある。
【0093】
また、次の発明の通信機器によれば、上記発音手段は、着信報知音を鳴動する発音体と、上記主着信報知信号と上記先行着信報知信号とを加算重畳して着信報知信号を出力するミキシング部と、上記ミキシング部から出力された着信報知信号に基づいて、上記発音体を駆動する発音体駆動部とで構成されたことにより、先行着信報知音と主着信報知音とでなる着信報知音を単一の発音体で鳴動させることができ、構成を簡易化させることができるという効果がある。
【0094】
また、次の発明の通信機器によれば、上記主着信報知信号出力手段及び上記先行着信報知信号出力手段の動作スケジュールの設定を変更するスケジュール変更手段を備え、上記スケジューリング手段は、上記スケジュール変更手段が設定を変更した動作スケジュールに基づいて上記主着信報知信号出力手段及び上記先行着信報知信号出力手段を動作させるように構成されたことにより、動作スケジュールの設定を変更することができ、着信報知音の鳴動パターンを変更することができるという効果がある。
【0095】
さらにまた、次の発明の通信機器の着信報知方法によれば、着信報知音の主たる音である主着信報知音が鳴動されるための主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力ステップと、上記主着信報知音と異なる先行着信報知音が鳴動されるための先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力ステップと、上記着信報知音として上記先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に上記主着信報知音が鳴動されるように、上記主着信報知信号出力ステップ及び上記先行着信報知信号出力ステップを動作させるスケジューリングステップと、上記主着信報知信号と上記先行着信報知信号とに基づいて着信報知音を鳴動する発音ステップとを含むことにより、着信報知音として、先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に主着信報知音が鳴動されるので、使用者は使用形態に応じた音質、音量の着信報知音が鳴動されたときに着信を認識することができ、単一の着信報知音が鳴動される場合に比較して使用者の不快感を減少させることができるという効果がある。また、発音にかかる手順のみで着信報知を実現できるので、例えば、振動によって着信を報知した後、着信報知音が鳴動される場合に比較して、着信報知のための手順を簡易化させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1〜3の構成を示す構成図である。
【図2】実施の形態1の動作スケジュールを示すタイムチャートである。
【図3】実施の形態1の動作を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1の構成の変形例を示す構成図である。
【図5】実施の形態2の動作スケジュールを示すタイムチャートである。
【図6】実施の形態2の動作を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態3の動作スケジュールを示すタイムチャートである。
【図8】実施の形態4の構成を示す構成図である
【図9】従来技術の構成を示す構成図である。
【図10】従来技術の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1 主着信報知信号出力手段、 2 主着信報知信号出力部、 3 主着信報知信号ゲイン調整部、 4 先行着信報知信号出力手段、 5 先行着信報知信号出力部、 6 先行着信報知信号ゲイン調整部、 7 スケジューリング手段、 8 発音手段、 9 ミキシング部、 10、13,15 発音体駆動部、11、12、14 発音体、 16 スケジュール変更手段、 17 外部入手力手段

Claims (6)

  1. 着信報知音を鳴動する通信機器において、
    上記着信報知音の主たる音である主着信報知音が鳴動されるための主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力手段と、
    上記主着信報知音と異なる先行着信報知音が鳴動されるための先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力手段と、
    上記着信報知音として上記先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に上記主着信報知音が鳴動されるように、上記主着信報知信号出力手段及び上記先行着信報知信号出力手段を動作させるスケジューリング手段と、
    上記主着信報知信号と上記先行着信報知信号とに基づいて着信報知音を鳴動する発音手段と
    を備えたことを特徴とする通信機器。
  2. 上記主着信報知信号出力手段は、上記主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力部と、上記主着信報知信号のゲインを調整する主着信報知信号ゲイン調整部とで構成され、
    上記先行着信報知信号出力手段は、上記先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力部と、上記先行着信報知信号のゲインを調整する先行着信報知信号ゲイン調整部とで構成され、
    上記スケジューリング手段は、上記主着信報知信号出力部、上記主着信報知信号ゲイン調整部、上記先行着信報知信号出力部及び上記先行着信報知信号ゲイン調整部を動作させるように構成された
    ことを特徴とする上記請求項1に記載の通信機器。
  3. 上記スケジューリング手段は、上記先行着信報知音が小音量で鳴動されるように上記先行着信報知信号ゲイン調整部を動作させることを特徴とする上記請求項2に記載の通信機器。
  4. 上記発音手段は、
    着信報知音を鳴動する発音体と、
    上記主着信報知信号と上記先行着信報知信号とを加算重畳して着信報知信号を出力するミキシング部と、
    上記ミキシング部から出力された着信報知信号に基づいて、上記発音体を駆動する発音体駆動部と
    で構成されたことを特徴とする上記請求項1から請求項3のいずれかに記載の通信機器。
  5. 上記主着信報知信号出力手段及び上記先行着信報知信号出力手段の動作スケジュールの設定を変更するスケジュール変更手段を備え、
    上記スケジューリング手段は、上記スケジュール変更手段が設定を変更した動作スケジュールに基づいて上記主着信報知信号出力手段及び上記先行着信報知信号出力手段を動作させるように構成されたことを特徴とする上記請求項1から請求項4のいずれかに記載の通信機器。
  6. 着信報知音を鳴動する通信機器の着信報知方法において、
    上記着信報知音の主たる音である主着信報知音が鳴動されるための主着信報知信号を出力する主着信報知信号出力ステップと、
    上記主着信報知音と異なる先行着信報知音が鳴動されるための先行着信報知信号を出力する先行着信報知信号出力ステップと、
    上記着信報知音として上記先行着信報知音が鳴動されてから所定時間後に上記主着信報知音が鳴動されるように、上記主着信報知信号出力ステップ及び上記先行着信報知信号出力ステップを動作させるスケジューリングステップと、
    上記主着信報知信号と上記先行着信報知信号とに基づいて着信報知音を鳴動する発音ステップと
    を含むことを特徴とする通信機器の着信報知方法。
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