JP2004015525A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像メモリに蓄積されている送信待ちの蓄積画像を印刷して参照することができる通信装置を提供する。
【解決手段】画像データを蓄積する画像メモリ8と、画像データを用紙(シート)に印刷(画像形成)する記録部(画像形成手段)3と、画像メモリ8に蓄積されている送信待ちの画像の印刷を指示する操作部(指示手段)5と、前記印刷の指示に応じて、画像メモリ8に蓄積されている1又は複数の送信ジョブに対応する画像を用紙に印刷するように、画記録部3及び画像の読出しを制御する制御部(制御手段)1とを備え、前記印刷の指示により、画像メモリ8に蓄積されている複数の各送信ジョブに対応する画像を用紙に集約印刷する。
【選択図】 図1
【解決手段】画像データを蓄積する画像メモリ8と、画像データを用紙(シート)に印刷(画像形成)する記録部(画像形成手段)3と、画像メモリ8に蓄積されている送信待ちの画像の印刷を指示する操作部(指示手段)5と、前記印刷の指示に応じて、画像メモリ8に蓄積されている1又は複数の送信ジョブに対応する画像を用紙に印刷するように、画記録部3及び画像の読出しを制御する制御部(制御手段)1とを備え、前記印刷の指示により、画像メモリ8に蓄積されている複数の各送信ジョブに対応する画像を用紙に集約印刷する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像メモリに蓄積されている送信待ちの蓄積画像をシートに形成して参照することが可能な通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原稿を送信先に送付する場合、ファクシミリ装置等の通信装置が使用される。一般的なファクシミリ装置においては、原稿を読取って得た画像データ(原稿画像データ)を画像メモリに蓄積し、送信先と回線が接続された後、画像メモリに蓄積されている原稿画像データを送信する。また、ファックス送受信中に他の原稿を読取る等して、画像メモリに複数の送信ジョブの原稿画像データを蓄積し、蓄積された各送信ジョブの原稿画像データを順次送信することも可能である。ただし、送信ジョブの原稿画像データは、送信ジョブに対応する(送信ジョブで送信する)原稿画像データを意味する。
【0003】
画像メモリに蓄積されている送信待ち状態の原稿画像データは、送信を中止することが可能である。例えば誤字脱字等の間違いを見付けた場合に、間違いを見付けた原稿画像データを画像メモリから消去することが可能である。操作者は、送信の中止処理を、キャンセルキー等のキー操作又は表示画面内のキャンセル項目の選択等によって指示する。
【0004】
送信の中止処理が指示された場合、画像メモリに蓄積されている各送信ジョブの原稿画像データの送信先ファックス番号及び原稿画像枚数等が表示画面に表示される。また、送信先ファックス番号が短縮ダイヤル等に登録されている場合は、送信先名称等も表示される。操作者は、表示された各送信ジョブに関する情報に基づいて、送信を中止する送信ジョブを選択し、選択した送信ジョブの原稿画像データの消去を指示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、送信先ファックス番号の一覧から目的の送信ジョブを選択するのは困難であり、迅速に送信を中止できない。送信の中止を迅速に行わなければ、中止すべき送信ジョブの原稿画像データの送信が開始されてしまう。また、ファクシミリ番号に基づいて送信ジョブを選択した場合、違う送信ジョブを選択する可能性がある。特に送信先ファックス番号が同じ送信ジョブは、区別することが困難である。
【0006】
原稿画像枚数に基づいて、送信ジョブを選択することも可能であるが、原稿画像枚数の確認は手間がかかり、しかも、原稿画像枚数が同じ送信ジョブを区別することは困難である。また、送信先名称に基づいて、送信ジョブを選択することも可能であるが、送信先名称は常に表示されるわけではなく、しかも、送信先名称が同じ送信ジョブを区別することは困難である。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、画像メモリに蓄積されている送信待ちの蓄積画像をシートに形成して参照することができる通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、画像メモリに蓄積されている蓄積画像及び該蓄積画像の識別情報をシートに形成することにより、シートに形成された各画像の識別情報が容易に分かる通信装置を提供することを他の目的とする。
【0009】
また、本発明は、画像メモリに蓄積されている複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1枚のシートに集約して形成することにより、シート使用量を抑制すると共に、画像の形成時間及び各画像の確認時間を短縮することができる通信装置を提供することを他の目的とする。
【0010】
また、本発明は、画像メモリに蓄積されている複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像のうち、先頭画像だけをシートに形成して、シート使用量を最小限に抑えると共に、各送信ジョブに対応する画像の確認を効率的に行うことができる通信装置を提供することを他の目的とする。
【0011】
また、本発明は、1シートに形成する画像数の上限値を指定することにより、画像サイズを、画像の内容が識別できる大きさに保つことができる通信装置を提供することを他の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る通信装置は、原稿の画像の送信ジョブを受付ける受付手段と、受付けた1又は複数の送信ジョブ毎に原稿の画像を蓄積する画像メモリと、画像メモリに蓄積されている蓄積画像を送信する通信手段と、蓄積画像をシートに形成する画像形成手段と、蓄積画像のシートへの形成を指示する指示手段と、指示手段から蓄積画像の形成が指示された場合、送信待ち状態の蓄積画像を画像メモリから読出してシートに形成するように画像形成手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする
【0013】
このような通信装置は、指示手段から蓄積画像の形成指示があった場合、制御手段によって画像形成手段を制御し、画像メモリに蓄積されている各送信ジョブに対応する蓄積画像をシートに形成する。例えば、各蓄積画像を1枚づつシートに形成したり、各送信ジョブに対応する複数の画像を送信ジョブ毎に1枚のシートに集約して形成する。また、蓄積画像を送信中の送信ジョブに関して、未送信分の蓄積画像をシートに形成することも可能である。画像メモリに蓄積されている送信待ちの原稿の画像を用紙に印刷して、各画像を参照することができる。
【0014】
第2発明に係る通信装置は、第1発明において、各送信ジョブを識別する識別情報を記憶する識別情報記憶部と、画像メモリから消去すべき蓄積画像に対応する送信ジョブの識別情報を入力する操作部とを備え、制御手段は、画像メモリから読出した蓄積画像をシートに形成する際、識別情報記憶部を参照して、読出した蓄積画像に対応する送信ジョブの識別情報を取得し、読出した蓄積画像に取得した識別情報を付してシートに形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】
このような通信装置は、各送信ジョブの識別情報を識別情報記憶部に記憶する。例えば、制御手段により、各送信ジョブに、画像の送信を受付けた時刻が古い方から昇順の番号(送信ジョブ番号)を割当てて、識別情報記憶部に記憶する。制御手段により、識別情報記憶部から各送信ジョブの送信ジョブ番号等の識別情報を取得すると共に、画像形成手段を制御して、各送信ジョブに対応する画像に送信ジョブ番号を付してシートに形成する。シートに形成された画像及び識別情報から、画像メモリに記憶されている画像を確認できると共に、前記画像の送信ジョブ番号(識別情報)も知ることができる。識別情報は、例えば消去すべき蓄積画像に対応する送信ジョブの指定に使用する。操作部から入力された識別情報の送信ジョブに対応する蓄積画像は、制御手段によって消去される。
【0016】
第3発明に係る通信装置は、第1又は第2発明において、制御手段は、指示手段から蓄積画像の形成が指示された場合、複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像が送信待ち状態のときは、前記複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1枚のシートに集約して形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする。
【0017】
このような通信装置は、指示手段から指示があった場合、制御手段により、各送信ジョブに対応する蓄積画像を読出すと共に、画像形成手段を制御して、読出した複数の蓄積画像を1枚のシートに集約して形成する。例えば、各送信ジョブ夫々に対応する原稿の1枚目及び2枚目の蓄積画像をシートに形成する。複数ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1枚のシートに集約形成することにより、画像形成時間を短縮し、各画像の確認を迅速に行うことができる。
【0018】
第4発明に係る通信装置は、第3発明において、制御手段は、複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1枚のシートに集約して形成する際、各送信ジョブ夫々に対応する原稿の先頭頁の画像を1枚のシートに並べた形態で形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする。
【0019】
このような通信装置は、指示手段から指示があった場合、制御手段により、各送信ジョブに対応する蓄積画像の先頭画像を読出すと共に、画像形成手段を制御して、読出した複数の先頭画像を1枚のシートに集約して形成する。先頭画像は、各送信ジョブに対応する画像のタイトル等を含んでいることが多く、先頭画像から各送信ジョブに対応する画像を区別できる。例えば、ファクシミリ送信においては、先頭画像に含まれる宛先、件名、送信元等から各画像(送信ジョブ)を区別したり、先頭画像に含まれる手書き文字の筆跡又は文書レイアウト等から各画像(送信ジョブ)を区別することができる。
【0020】
第5発明に係る通信装置は、第3又は第4発明において、1枚のシートに集約する画像数の上限値を記憶する上限値記憶部を備え、制御手段は、シートに形成すべき画像数が上限値を超えている場合、超えた分の画像は2枚目以降のシートに形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする。
【0021】
このような通信装置は、1シートに形成する画像数の上限値を上限値記憶部に記憶する。制御手段により、画像形成手段を制御して、上限値記憶部に記憶されている上限値以下の画像を1シートに集約して形成すると共に、前記上限値を超えた画像数の画像を複数シートに分けて形成する。例えば、上限値が4で、シートに形成する画像数が7の場合は、1枚目のシートに4画像を形成し、2枚目のシートに3画像を形成する。1シートに形成する画像数が多くなるほど、シート使用量は少なくなるが、各画像の縮小率は高くなり、画像の内容の確認が困難になる。上限値記憶部に記憶する上限値は、シートに形成した画像の内容が確認できる範囲で、なるべく大きな値に設定することが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
図1に本発明に係る通信装置を備えたファクシミリ装置の構成を示す。ファクシミリ装置は複写機の機能も備えている。ファクシミリ装置は、制御部(制御手段)1、読取部2、記録部(画像形成手段)3、表示部4、操作部5、ROM(Read Only Memory)6、RAM(Random Access Memory)7、画像メモリ8,モデム(通信手段)9、NCU(Network Control Unit)10、CODEC(符号化・復号化器)11、用紙収容部13を備えている。
【0023】
上述したハードウェア各部(1〜11、13)は、バス12に接続されている。制御部(CPU:Central Processing Unit)1は、ハードウェア各部(2〜11、13)の制御を行う。また、制御部1は、ROM6に格納されているコンピュータプログラムを読出して、種々の機能を実行する。
【0024】
読取部2は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を使用して原稿を読取る。読取った原稿の画像データは、画像メモリ8に記憶される。記録部3は、電子写真方式のプリンタを備え、ファクシミリ通信により受信した画像データ、読取部2で読取った画像データを用紙(シート)に印刷(画像形成)する。用紙収容部13は、記録部3に供給する用紙が収容されている。
【0025】
操作部5は、ファクシミリ装置の操作に使用する各種キーを備えている。例えば、テンキー20、メニューキー22、選択キー24、ファンクションキー26、スタートキー28、キャンセルキー30、FAX/コピーキー32等を備える。なお、表示部4をタッチパネル方式とすることにより、操作部5の各種キーの一部または全部を代用することも可能である。
【0026】
テンキー20は、“0”〜“9”の数字等の入力に使用するキーである。メニューキー22は、設定メニューを表示部4に表示したり、設定メニューの表示切換等に使用するキーである。選択キー24は、前記設定メニューに含まれる選択項目の選択等に使用するキーである。ファンクションキー26は、所定の処理又は機能の実行等が割当てられたキーである。
【0027】
また、スタートキー28は、FAXの送信又はコピーの開始等に使用するキーである。キャンセルキー30は、実行中の処理の中止又は設定内容のクリア等に使用するキーである。FAX/コピーキー32は、FAX機能とコピー機能との切換え等に使用するキーである。表示部4は、液晶表示装置等の表示装置であり、ファクシミリ装置の動作状態を表示したり、操作部5から入力された文字等を表示する。
【0028】
ROM6は、ファクシミリ装置の動作に必要な種々のプログラム及びデータ等が予め記憶されている。RAM7は、SRAM(Static RAM)等を含み、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータ等を記憶する。また、RAM7は、フラッシュメモリ等の電源切断時もデータを保持するメモリを含む。画像メモリ8は、DRAM(Dynamic RAM)等を含み、読取部2から読取った画像データ、ファックス受信した画像データ等を蓄積(記憶)する。
【0029】
モデム9は、ファクシミリ通信が可能なファクスモデムである。また、モデム9は、NCU10と直接的に接続されている。NCU10は、公衆電話回線網とアナログ回線Lとの閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム9を公衆電話回線網と接続する。DSU(Digital Service Unit)を備えることにより、ディジタル回線網に接続することも可能である。CODEC11は、画像データの符号化及び復号化を行う装置であり、例えば、読取部2で読取った画像データをファクシミリ送信するために符号化し、ファクシミリ受信した画像データを復号化したり、画像メモリ8に記憶する画像データを符号化及び復号化する。
【0030】
操作部5は、例えばテンキー20によるファクシミリ送信先のファックス番号の入力及びスタートキー28による送信指示(送信ジョブ)を受付ける手段(受付手段)として動作する。送信する原稿の画像データ(原稿画像データ)は、読取部2から受付け、画像メモリ8に蓄積する。複数の送信ジョブを受付けて、各送信ジョブに夫々対応する原稿画像データを記憶することも可能である。
【0031】
画像メモリ8に蓄積されている蓄積画像は、受付けた各送信ジョブに対応する(各送信ジョブで送信する)原稿画像に分かれており、読取部2で連続的に読取った1又は複数の原稿画像データを1単位にしている。画像メモリ8には、例えば、図3に示すように、送信ジョブ1の原稿画像(原稿画像データ1−1〜1−8:合計8枚)、送信ジョブ2の原稿画像(原稿画像データ2−1〜2−5:合計5枚)、送信ジョブ3の原稿画像(原稿画像データ3−1:合計1枚)、送信ジョブ4の原稿画像(原稿画像データ4−1〜4−3:合計3枚)が記憶されている。ここで、送信ジョブn(nは整数)の原稿画像は、送信ジョブnに対応する(送信ジョブnで送信する)原稿画像を意味する。
【0032】
操作部5は、画像メモリ8に記憶されている蓄積画像(各送信ジョブの原稿画像データ)の印刷を指示する手段(指示手段)として動作する。本説明においては、原稿参照キーを操作することにより、画像メモリに記憶されている原稿画像データの印刷を指示する。例えば、図2(a)に示すように、表示部4に原稿画像消去画面を表示した状態で、選択キー24b(原稿参照キー)を操作して、画像メモリ8に蓄積されている原稿画像データの印刷を指示する。制御部1は、選択キー24bによる印刷指示に応じて、画像メモリ8に蓄積されている各送信ジョブに対応する原稿画像データを用紙(シート)に印刷(画像形成)するように、記録部3及び原稿画像データの読出しを制御する。
【0033】
原稿画像消去画面は、例えば、メニューキー22及び選択キー24を操作して、表示部4に表示する。または、キャンセルキー30又はファンクションキー26等のキーを操作して、原稿画像消去画面を表示することも可能である。原稿画像消去画面においては、選択キー24a(変更キー)を操作して表示されている送信ジョブに関する情報(送信ジョブ情報)を変更し、選択キー24c(消去キー)を操作して、表示されている送信ジョブ情報(送信ジョブ)の原稿画像データを消去する。選択キー24aの操作に応じた送信ジョブ情報の表示切換及び選択キー24cの操作に応じた画像原稿データの消去は制御部1が行う。
【0034】
制御部1は、図2(a)に示した選択キー24bによる印刷指示に応じて、画像メモリ8に蓄積されている各送信ジョブの先頭原稿画像データ(原稿画像データ1−1,2−1,3−1,4−1)を読出し、読出した複数の先頭原稿画像データを用紙に印刷(画像形成)するように記録部3を制御する。
【0035】
RAM7には、各送信ジョブを識別する送信ジョブ番号(識別情報)、送信先のファックス番号、送信先の名称(登録されている場合のみ)、原稿画像の枚数を含む送信ジョブ情報が記憶される。送信ジョブ情報の例を図4に示す。図4に示す送信ジョブ番号1〜4は、図3に示す送信ジョブ1〜4に夫々対応している。図4の例では、送信ジョブ番号2,3に対応する送信先の名称は記憶されていない。制御部1は、図2(a)に示した選択キー24bによる印刷指示に応じて、各送信ジョブの原稿画像データを用紙に印刷する場合、送信ジョブ情報を参照して各送信ジョブの送信ジョブ番号を取得し、送信ジョブ番号も印刷するように記録部3を制御する。
【0036】
また、RAM7には、1枚の用紙に印刷する原稿画像数の上限値が記憶されている。本実施の形態では、上限値として“4”が記憶されている。制御部1は、RAM7に記憶されている上限値(4)以内の原稿画像を1枚の用紙に集約して印刷(集約印刷)するように記録部3を制御する。例えば、図5に示すように、1枚の用紙40に、送信ジョブ1〜4の先頭原稿画像4枚が送信ジョブ番号1〜4付きで集約印刷される。ただし、用紙に印刷すべき原稿画像数が5以上の場合、制御部1は、複数用紙に原稿画像を印刷するように記録部3及び原稿画像データの読出しを制御する。
【0037】
次に、本発明に係る通信装置を用いた蓄積画像の消去について説明する。本説明では、画像メモリ8に蓄積されている蓄積画像を消去する前に、蓄積画像に含まれる各原稿画像の先頭画像の印刷し、消去する原稿画像の選択を受付ける。
【0038】
各送信ジョブの先頭原稿画像の印刷手順の例を図6に示す。操作者は、メニューキー22及び選択キー24を操作して原稿画像消去画面を表示部4に表示する。制御部1は、RAM7に記憶されている送信ジョブ情報を読出して、例えば送信ジョブ1に関する送信ジョブ情報(送信ジョブ番号、送信先のファックス番号、送信先の名称(登録されている場合)、原稿画像の枚数)を表示部4に表示する。
【0039】
操作者は、選択キー24bを操作して原稿画像の参照を指示する(S10)。指示を検出した制御部1は、画像メモリ8から4つの送信ジョブの先頭原稿画像データを読出す(S12)。例えば、送信ジョブ番号の小さい送信ジョブから順に、先頭原稿画像データを読出す。ただし、画像メモリ8に3つ以下の送信ジョブの原稿画像しか記憶されていない場合は、1つ,2つ又は3つの送信ジョブの先頭原稿画像データを読出す。また、図示していないが、制御部1は、送信ジョブ情報から、前記読出した各先頭原稿画像データに対応する送信ジョブ番号を取得する。
【0040】
制御部1により、読出した4つの先頭原稿画像データは記録部3に送られ、4つの先頭原稿画像が1枚の用紙に集約して印刷(集約印刷)される(S14)。例えば、図5に示すように、送信ジョブ番号1〜4の先頭原稿画像及び送信ジョブ番号を1枚の用紙に印刷する。先頭原稿画像の印刷が済んでいない送信ジョブがまだある場合(S16:NO)は、同様の処理(S12、S14)を行う。全送信ジョブの先頭原稿画像の印刷が終了している場合(S16:YES)は、先頭原稿画像の印刷処理を終了する。最後に印刷した用紙には、1つ〜4つの先頭原稿画像が集約印刷される。
【0041】
操作者は、用紙に印刷された先頭原稿画像から、目的の原稿(送信ジョブ)を選択することができると共に、選択した原稿の送信ジョブ番号を知ることができる。送信ジョブ番号は、消去する原稿画像データの指定に使用する。
【0042】
原稿画像データの消去手順の例を図7に示す。操作者が、原稿画像消去画面において、消去キー(選択キー24c)を押下した場合(S24:YES)、制御部1は、表示部4に表示されている送信ジョブ情報(送信ジョブ)の原稿画像データを画像メモリ8から消去して(S26)、消去処理を終了する。また、消去キーは押下されていないが(S24:NO)、キャンセルキー30が押下された場合(S28:YES)、制御部1は、消去処理を終了する。
【0043】
消去キー及びキャンセルキー30が押下されず(S24:NO、S28:NO)、操作者が、選択キー24a(変更キー)を押下した場合(S30:YES)、制御部1は、表示部4に表示されている送信ジョブ情報を変更する(S32)。例えば、選択キー24aが押下される都度、送信ジョブ番号が大きくなるように、表示されている送信ジョブ情報を変更する。以下、消去キーが押下される(S24:YES)又はキャンセルキー30が押下される(S28:YES)まで、同様の処理を行う(S24:NO、S28:NO、S30、S32)。
【0044】
上述した実施の形態においては、画像メモリ8に蓄積されている蓄積画像の印刷を、選択キー24bで指示したが、操作部5に原稿参照キー(独立したキー)を設けることも可能である。例えば図2(b)に示すように、原稿参照キー38を設け、原稿参照キー38を操作した場合に、制御部1により、画像メモリ8に蓄積されている原稿画像データを用紙に印刷(画像形成)するように記録部3を制御すると共に、原稿画像消去画面を表示部4に表示する。
【0045】
また、上述した実施の形態においては、1枚の用紙に4枚の先頭原稿画像を印刷したが、4枚に限定はされず、6枚等の任意枚数の先頭原稿画像を1枚の用紙に印刷することが可能である。また、上述した実施の形態においては、印刷した原稿画像に送信ジョブ番号を付加しているが、送信ジョブ番号だけでなく、送信先のファックス番号、送信先の名称、原稿画像の枚数の中の1又は複数の項目を、送信ジョブ番号と共に印刷することも可能である。
【0046】
また、上述した実施の形態においては、ファクシミリ送信を例にして、蓄積画像の消去について説明したが、ファクシミリ送信に限定はされず、任意の目的で画像メモリに蓄積された蓄積画像を集約印刷して参照することが可能である。
【0047】
【発明の効果】
第1発明によれば、画像メモリに蓄積されている送信待ちの蓄積画像をシートに形成することにより、操作者は、前記シートを見て、画像メモリに蓄積されている各蓄積画像の内容を容易に知ることができる。
【0048】
第2発明によれば、画像メモリに蓄積されている蓄積画像及び該蓄積画像に対応する送信ジョブの識別情報をシートに形成することにより、操作者は、シートに形成された各画像に対応する送信ジョブの識別情報を容易に知ることができる。識別情報を使用して、消去する蓄積画像を指定すること等ができる。
【0049】
第3発明によれば、複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1シートに集約して形成することにより、シートの使用量を抑制することができると共に、画像の形成時間及びシートに形成された各画像の確認時間を短縮することができる。
【0050】
第4発明によれば、各送信ジョブに対応する蓄積画像の先頭画像だけをシートに形成することにより、シートの使用量を最小限に抑えることができると共に、各送信ジョブに対応する画像の確認を効率的に行うことができる。
【0051】
第5発明によれば、1シートに形成する画像数の上限値を指定することにより、画像サイズを、画像の内容が識別できる大きさに保つことができる。前記上限値より画像数の多い画像データの形成を、複数のシートに分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信装置を備えたファクシミリ装置の例を示すブロック図である。
【図2】原稿画像消去画面の例を示す図である。
【図3】画像メモリに蓄積されている蓄積画像(各送信ジョブの原稿画像データ)の概念図である。
【図4】送信ジョブ情報の例を示す図である。
【図5】複数の送信ジョブ夫々の先頭原稿画像の印刷例を示す図である。
【図6】先頭原稿画像の印刷手順の例を示すフローチャートである。
【図7】原稿画像データの消去手順の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御部(制御手段)
3 記録部(画像形成手段)
5 操作部(受付手段、指示手段)
7 RAM (識別情報記憶部、上限値記憶部)
8 画像メモリ
9 モデム(通信手段)
40 用紙(シート)
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像メモリに蓄積されている送信待ちの蓄積画像をシートに形成して参照することが可能な通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原稿を送信先に送付する場合、ファクシミリ装置等の通信装置が使用される。一般的なファクシミリ装置においては、原稿を読取って得た画像データ(原稿画像データ)を画像メモリに蓄積し、送信先と回線が接続された後、画像メモリに蓄積されている原稿画像データを送信する。また、ファックス送受信中に他の原稿を読取る等して、画像メモリに複数の送信ジョブの原稿画像データを蓄積し、蓄積された各送信ジョブの原稿画像データを順次送信することも可能である。ただし、送信ジョブの原稿画像データは、送信ジョブに対応する(送信ジョブで送信する)原稿画像データを意味する。
【0003】
画像メモリに蓄積されている送信待ち状態の原稿画像データは、送信を中止することが可能である。例えば誤字脱字等の間違いを見付けた場合に、間違いを見付けた原稿画像データを画像メモリから消去することが可能である。操作者は、送信の中止処理を、キャンセルキー等のキー操作又は表示画面内のキャンセル項目の選択等によって指示する。
【0004】
送信の中止処理が指示された場合、画像メモリに蓄積されている各送信ジョブの原稿画像データの送信先ファックス番号及び原稿画像枚数等が表示画面に表示される。また、送信先ファックス番号が短縮ダイヤル等に登録されている場合は、送信先名称等も表示される。操作者は、表示された各送信ジョブに関する情報に基づいて、送信を中止する送信ジョブを選択し、選択した送信ジョブの原稿画像データの消去を指示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、送信先ファックス番号の一覧から目的の送信ジョブを選択するのは困難であり、迅速に送信を中止できない。送信の中止を迅速に行わなければ、中止すべき送信ジョブの原稿画像データの送信が開始されてしまう。また、ファクシミリ番号に基づいて送信ジョブを選択した場合、違う送信ジョブを選択する可能性がある。特に送信先ファックス番号が同じ送信ジョブは、区別することが困難である。
【0006】
原稿画像枚数に基づいて、送信ジョブを選択することも可能であるが、原稿画像枚数の確認は手間がかかり、しかも、原稿画像枚数が同じ送信ジョブを区別することは困難である。また、送信先名称に基づいて、送信ジョブを選択することも可能であるが、送信先名称は常に表示されるわけではなく、しかも、送信先名称が同じ送信ジョブを区別することは困難である。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、画像メモリに蓄積されている送信待ちの蓄積画像をシートに形成して参照することができる通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、画像メモリに蓄積されている蓄積画像及び該蓄積画像の識別情報をシートに形成することにより、シートに形成された各画像の識別情報が容易に分かる通信装置を提供することを他の目的とする。
【0009】
また、本発明は、画像メモリに蓄積されている複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1枚のシートに集約して形成することにより、シート使用量を抑制すると共に、画像の形成時間及び各画像の確認時間を短縮することができる通信装置を提供することを他の目的とする。
【0010】
また、本発明は、画像メモリに蓄積されている複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像のうち、先頭画像だけをシートに形成して、シート使用量を最小限に抑えると共に、各送信ジョブに対応する画像の確認を効率的に行うことができる通信装置を提供することを他の目的とする。
【0011】
また、本発明は、1シートに形成する画像数の上限値を指定することにより、画像サイズを、画像の内容が識別できる大きさに保つことができる通信装置を提供することを他の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る通信装置は、原稿の画像の送信ジョブを受付ける受付手段と、受付けた1又は複数の送信ジョブ毎に原稿の画像を蓄積する画像メモリと、画像メモリに蓄積されている蓄積画像を送信する通信手段と、蓄積画像をシートに形成する画像形成手段と、蓄積画像のシートへの形成を指示する指示手段と、指示手段から蓄積画像の形成が指示された場合、送信待ち状態の蓄積画像を画像メモリから読出してシートに形成するように画像形成手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする
【0013】
このような通信装置は、指示手段から蓄積画像の形成指示があった場合、制御手段によって画像形成手段を制御し、画像メモリに蓄積されている各送信ジョブに対応する蓄積画像をシートに形成する。例えば、各蓄積画像を1枚づつシートに形成したり、各送信ジョブに対応する複数の画像を送信ジョブ毎に1枚のシートに集約して形成する。また、蓄積画像を送信中の送信ジョブに関して、未送信分の蓄積画像をシートに形成することも可能である。画像メモリに蓄積されている送信待ちの原稿の画像を用紙に印刷して、各画像を参照することができる。
【0014】
第2発明に係る通信装置は、第1発明において、各送信ジョブを識別する識別情報を記憶する識別情報記憶部と、画像メモリから消去すべき蓄積画像に対応する送信ジョブの識別情報を入力する操作部とを備え、制御手段は、画像メモリから読出した蓄積画像をシートに形成する際、識別情報記憶部を参照して、読出した蓄積画像に対応する送信ジョブの識別情報を取得し、読出した蓄積画像に取得した識別情報を付してシートに形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】
このような通信装置は、各送信ジョブの識別情報を識別情報記憶部に記憶する。例えば、制御手段により、各送信ジョブに、画像の送信を受付けた時刻が古い方から昇順の番号(送信ジョブ番号)を割当てて、識別情報記憶部に記憶する。制御手段により、識別情報記憶部から各送信ジョブの送信ジョブ番号等の識別情報を取得すると共に、画像形成手段を制御して、各送信ジョブに対応する画像に送信ジョブ番号を付してシートに形成する。シートに形成された画像及び識別情報から、画像メモリに記憶されている画像を確認できると共に、前記画像の送信ジョブ番号(識別情報)も知ることができる。識別情報は、例えば消去すべき蓄積画像に対応する送信ジョブの指定に使用する。操作部から入力された識別情報の送信ジョブに対応する蓄積画像は、制御手段によって消去される。
【0016】
第3発明に係る通信装置は、第1又は第2発明において、制御手段は、指示手段から蓄積画像の形成が指示された場合、複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像が送信待ち状態のときは、前記複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1枚のシートに集約して形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする。
【0017】
このような通信装置は、指示手段から指示があった場合、制御手段により、各送信ジョブに対応する蓄積画像を読出すと共に、画像形成手段を制御して、読出した複数の蓄積画像を1枚のシートに集約して形成する。例えば、各送信ジョブ夫々に対応する原稿の1枚目及び2枚目の蓄積画像をシートに形成する。複数ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1枚のシートに集約形成することにより、画像形成時間を短縮し、各画像の確認を迅速に行うことができる。
【0018】
第4発明に係る通信装置は、第3発明において、制御手段は、複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1枚のシートに集約して形成する際、各送信ジョブ夫々に対応する原稿の先頭頁の画像を1枚のシートに並べた形態で形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする。
【0019】
このような通信装置は、指示手段から指示があった場合、制御手段により、各送信ジョブに対応する蓄積画像の先頭画像を読出すと共に、画像形成手段を制御して、読出した複数の先頭画像を1枚のシートに集約して形成する。先頭画像は、各送信ジョブに対応する画像のタイトル等を含んでいることが多く、先頭画像から各送信ジョブに対応する画像を区別できる。例えば、ファクシミリ送信においては、先頭画像に含まれる宛先、件名、送信元等から各画像(送信ジョブ)を区別したり、先頭画像に含まれる手書き文字の筆跡又は文書レイアウト等から各画像(送信ジョブ)を区別することができる。
【0020】
第5発明に係る通信装置は、第3又は第4発明において、1枚のシートに集約する画像数の上限値を記憶する上限値記憶部を備え、制御手段は、シートに形成すべき画像数が上限値を超えている場合、超えた分の画像は2枚目以降のシートに形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする。
【0021】
このような通信装置は、1シートに形成する画像数の上限値を上限値記憶部に記憶する。制御手段により、画像形成手段を制御して、上限値記憶部に記憶されている上限値以下の画像を1シートに集約して形成すると共に、前記上限値を超えた画像数の画像を複数シートに分けて形成する。例えば、上限値が4で、シートに形成する画像数が7の場合は、1枚目のシートに4画像を形成し、2枚目のシートに3画像を形成する。1シートに形成する画像数が多くなるほど、シート使用量は少なくなるが、各画像の縮小率は高くなり、画像の内容の確認が困難になる。上限値記憶部に記憶する上限値は、シートに形成した画像の内容が確認できる範囲で、なるべく大きな値に設定することが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
図1に本発明に係る通信装置を備えたファクシミリ装置の構成を示す。ファクシミリ装置は複写機の機能も備えている。ファクシミリ装置は、制御部(制御手段)1、読取部2、記録部(画像形成手段)3、表示部4、操作部5、ROM(Read Only Memory)6、RAM(Random Access Memory)7、画像メモリ8,モデム(通信手段)9、NCU(Network Control Unit)10、CODEC(符号化・復号化器)11、用紙収容部13を備えている。
【0023】
上述したハードウェア各部(1〜11、13)は、バス12に接続されている。制御部(CPU:Central Processing Unit)1は、ハードウェア各部(2〜11、13)の制御を行う。また、制御部1は、ROM6に格納されているコンピュータプログラムを読出して、種々の機能を実行する。
【0024】
読取部2は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を使用して原稿を読取る。読取った原稿の画像データは、画像メモリ8に記憶される。記録部3は、電子写真方式のプリンタを備え、ファクシミリ通信により受信した画像データ、読取部2で読取った画像データを用紙(シート)に印刷(画像形成)する。用紙収容部13は、記録部3に供給する用紙が収容されている。
【0025】
操作部5は、ファクシミリ装置の操作に使用する各種キーを備えている。例えば、テンキー20、メニューキー22、選択キー24、ファンクションキー26、スタートキー28、キャンセルキー30、FAX/コピーキー32等を備える。なお、表示部4をタッチパネル方式とすることにより、操作部5の各種キーの一部または全部を代用することも可能である。
【0026】
テンキー20は、“0”〜“9”の数字等の入力に使用するキーである。メニューキー22は、設定メニューを表示部4に表示したり、設定メニューの表示切換等に使用するキーである。選択キー24は、前記設定メニューに含まれる選択項目の選択等に使用するキーである。ファンクションキー26は、所定の処理又は機能の実行等が割当てられたキーである。
【0027】
また、スタートキー28は、FAXの送信又はコピーの開始等に使用するキーである。キャンセルキー30は、実行中の処理の中止又は設定内容のクリア等に使用するキーである。FAX/コピーキー32は、FAX機能とコピー機能との切換え等に使用するキーである。表示部4は、液晶表示装置等の表示装置であり、ファクシミリ装置の動作状態を表示したり、操作部5から入力された文字等を表示する。
【0028】
ROM6は、ファクシミリ装置の動作に必要な種々のプログラム及びデータ等が予め記憶されている。RAM7は、SRAM(Static RAM)等を含み、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータ等を記憶する。また、RAM7は、フラッシュメモリ等の電源切断時もデータを保持するメモリを含む。画像メモリ8は、DRAM(Dynamic RAM)等を含み、読取部2から読取った画像データ、ファックス受信した画像データ等を蓄積(記憶)する。
【0029】
モデム9は、ファクシミリ通信が可能なファクスモデムである。また、モデム9は、NCU10と直接的に接続されている。NCU10は、公衆電話回線網とアナログ回線Lとの閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム9を公衆電話回線網と接続する。DSU(Digital Service Unit)を備えることにより、ディジタル回線網に接続することも可能である。CODEC11は、画像データの符号化及び復号化を行う装置であり、例えば、読取部2で読取った画像データをファクシミリ送信するために符号化し、ファクシミリ受信した画像データを復号化したり、画像メモリ8に記憶する画像データを符号化及び復号化する。
【0030】
操作部5は、例えばテンキー20によるファクシミリ送信先のファックス番号の入力及びスタートキー28による送信指示(送信ジョブ)を受付ける手段(受付手段)として動作する。送信する原稿の画像データ(原稿画像データ)は、読取部2から受付け、画像メモリ8に蓄積する。複数の送信ジョブを受付けて、各送信ジョブに夫々対応する原稿画像データを記憶することも可能である。
【0031】
画像メモリ8に蓄積されている蓄積画像は、受付けた各送信ジョブに対応する(各送信ジョブで送信する)原稿画像に分かれており、読取部2で連続的に読取った1又は複数の原稿画像データを1単位にしている。画像メモリ8には、例えば、図3に示すように、送信ジョブ1の原稿画像(原稿画像データ1−1〜1−8:合計8枚)、送信ジョブ2の原稿画像(原稿画像データ2−1〜2−5:合計5枚)、送信ジョブ3の原稿画像(原稿画像データ3−1:合計1枚)、送信ジョブ4の原稿画像(原稿画像データ4−1〜4−3:合計3枚)が記憶されている。ここで、送信ジョブn(nは整数)の原稿画像は、送信ジョブnに対応する(送信ジョブnで送信する)原稿画像を意味する。
【0032】
操作部5は、画像メモリ8に記憶されている蓄積画像(各送信ジョブの原稿画像データ)の印刷を指示する手段(指示手段)として動作する。本説明においては、原稿参照キーを操作することにより、画像メモリに記憶されている原稿画像データの印刷を指示する。例えば、図2(a)に示すように、表示部4に原稿画像消去画面を表示した状態で、選択キー24b(原稿参照キー)を操作して、画像メモリ8に蓄積されている原稿画像データの印刷を指示する。制御部1は、選択キー24bによる印刷指示に応じて、画像メモリ8に蓄積されている各送信ジョブに対応する原稿画像データを用紙(シート)に印刷(画像形成)するように、記録部3及び原稿画像データの読出しを制御する。
【0033】
原稿画像消去画面は、例えば、メニューキー22及び選択キー24を操作して、表示部4に表示する。または、キャンセルキー30又はファンクションキー26等のキーを操作して、原稿画像消去画面を表示することも可能である。原稿画像消去画面においては、選択キー24a(変更キー)を操作して表示されている送信ジョブに関する情報(送信ジョブ情報)を変更し、選択キー24c(消去キー)を操作して、表示されている送信ジョブ情報(送信ジョブ)の原稿画像データを消去する。選択キー24aの操作に応じた送信ジョブ情報の表示切換及び選択キー24cの操作に応じた画像原稿データの消去は制御部1が行う。
【0034】
制御部1は、図2(a)に示した選択キー24bによる印刷指示に応じて、画像メモリ8に蓄積されている各送信ジョブの先頭原稿画像データ(原稿画像データ1−1,2−1,3−1,4−1)を読出し、読出した複数の先頭原稿画像データを用紙に印刷(画像形成)するように記録部3を制御する。
【0035】
RAM7には、各送信ジョブを識別する送信ジョブ番号(識別情報)、送信先のファックス番号、送信先の名称(登録されている場合のみ)、原稿画像の枚数を含む送信ジョブ情報が記憶される。送信ジョブ情報の例を図4に示す。図4に示す送信ジョブ番号1〜4は、図3に示す送信ジョブ1〜4に夫々対応している。図4の例では、送信ジョブ番号2,3に対応する送信先の名称は記憶されていない。制御部1は、図2(a)に示した選択キー24bによる印刷指示に応じて、各送信ジョブの原稿画像データを用紙に印刷する場合、送信ジョブ情報を参照して各送信ジョブの送信ジョブ番号を取得し、送信ジョブ番号も印刷するように記録部3を制御する。
【0036】
また、RAM7には、1枚の用紙に印刷する原稿画像数の上限値が記憶されている。本実施の形態では、上限値として“4”が記憶されている。制御部1は、RAM7に記憶されている上限値(4)以内の原稿画像を1枚の用紙に集約して印刷(集約印刷)するように記録部3を制御する。例えば、図5に示すように、1枚の用紙40に、送信ジョブ1〜4の先頭原稿画像4枚が送信ジョブ番号1〜4付きで集約印刷される。ただし、用紙に印刷すべき原稿画像数が5以上の場合、制御部1は、複数用紙に原稿画像を印刷するように記録部3及び原稿画像データの読出しを制御する。
【0037】
次に、本発明に係る通信装置を用いた蓄積画像の消去について説明する。本説明では、画像メモリ8に蓄積されている蓄積画像を消去する前に、蓄積画像に含まれる各原稿画像の先頭画像の印刷し、消去する原稿画像の選択を受付ける。
【0038】
各送信ジョブの先頭原稿画像の印刷手順の例を図6に示す。操作者は、メニューキー22及び選択キー24を操作して原稿画像消去画面を表示部4に表示する。制御部1は、RAM7に記憶されている送信ジョブ情報を読出して、例えば送信ジョブ1に関する送信ジョブ情報(送信ジョブ番号、送信先のファックス番号、送信先の名称(登録されている場合)、原稿画像の枚数)を表示部4に表示する。
【0039】
操作者は、選択キー24bを操作して原稿画像の参照を指示する(S10)。指示を検出した制御部1は、画像メモリ8から4つの送信ジョブの先頭原稿画像データを読出す(S12)。例えば、送信ジョブ番号の小さい送信ジョブから順に、先頭原稿画像データを読出す。ただし、画像メモリ8に3つ以下の送信ジョブの原稿画像しか記憶されていない場合は、1つ,2つ又は3つの送信ジョブの先頭原稿画像データを読出す。また、図示していないが、制御部1は、送信ジョブ情報から、前記読出した各先頭原稿画像データに対応する送信ジョブ番号を取得する。
【0040】
制御部1により、読出した4つの先頭原稿画像データは記録部3に送られ、4つの先頭原稿画像が1枚の用紙に集約して印刷(集約印刷)される(S14)。例えば、図5に示すように、送信ジョブ番号1〜4の先頭原稿画像及び送信ジョブ番号を1枚の用紙に印刷する。先頭原稿画像の印刷が済んでいない送信ジョブがまだある場合(S16:NO)は、同様の処理(S12、S14)を行う。全送信ジョブの先頭原稿画像の印刷が終了している場合(S16:YES)は、先頭原稿画像の印刷処理を終了する。最後に印刷した用紙には、1つ〜4つの先頭原稿画像が集約印刷される。
【0041】
操作者は、用紙に印刷された先頭原稿画像から、目的の原稿(送信ジョブ)を選択することができると共に、選択した原稿の送信ジョブ番号を知ることができる。送信ジョブ番号は、消去する原稿画像データの指定に使用する。
【0042】
原稿画像データの消去手順の例を図7に示す。操作者が、原稿画像消去画面において、消去キー(選択キー24c)を押下した場合(S24:YES)、制御部1は、表示部4に表示されている送信ジョブ情報(送信ジョブ)の原稿画像データを画像メモリ8から消去して(S26)、消去処理を終了する。また、消去キーは押下されていないが(S24:NO)、キャンセルキー30が押下された場合(S28:YES)、制御部1は、消去処理を終了する。
【0043】
消去キー及びキャンセルキー30が押下されず(S24:NO、S28:NO)、操作者が、選択キー24a(変更キー)を押下した場合(S30:YES)、制御部1は、表示部4に表示されている送信ジョブ情報を変更する(S32)。例えば、選択キー24aが押下される都度、送信ジョブ番号が大きくなるように、表示されている送信ジョブ情報を変更する。以下、消去キーが押下される(S24:YES)又はキャンセルキー30が押下される(S28:YES)まで、同様の処理を行う(S24:NO、S28:NO、S30、S32)。
【0044】
上述した実施の形態においては、画像メモリ8に蓄積されている蓄積画像の印刷を、選択キー24bで指示したが、操作部5に原稿参照キー(独立したキー)を設けることも可能である。例えば図2(b)に示すように、原稿参照キー38を設け、原稿参照キー38を操作した場合に、制御部1により、画像メモリ8に蓄積されている原稿画像データを用紙に印刷(画像形成)するように記録部3を制御すると共に、原稿画像消去画面を表示部4に表示する。
【0045】
また、上述した実施の形態においては、1枚の用紙に4枚の先頭原稿画像を印刷したが、4枚に限定はされず、6枚等の任意枚数の先頭原稿画像を1枚の用紙に印刷することが可能である。また、上述した実施の形態においては、印刷した原稿画像に送信ジョブ番号を付加しているが、送信ジョブ番号だけでなく、送信先のファックス番号、送信先の名称、原稿画像の枚数の中の1又は複数の項目を、送信ジョブ番号と共に印刷することも可能である。
【0046】
また、上述した実施の形態においては、ファクシミリ送信を例にして、蓄積画像の消去について説明したが、ファクシミリ送信に限定はされず、任意の目的で画像メモリに蓄積された蓄積画像を集約印刷して参照することが可能である。
【0047】
【発明の効果】
第1発明によれば、画像メモリに蓄積されている送信待ちの蓄積画像をシートに形成することにより、操作者は、前記シートを見て、画像メモリに蓄積されている各蓄積画像の内容を容易に知ることができる。
【0048】
第2発明によれば、画像メモリに蓄積されている蓄積画像及び該蓄積画像に対応する送信ジョブの識別情報をシートに形成することにより、操作者は、シートに形成された各画像に対応する送信ジョブの識別情報を容易に知ることができる。識別情報を使用して、消去する蓄積画像を指定すること等ができる。
【0049】
第3発明によれば、複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1シートに集約して形成することにより、シートの使用量を抑制することができると共に、画像の形成時間及びシートに形成された各画像の確認時間を短縮することができる。
【0050】
第4発明によれば、各送信ジョブに対応する蓄積画像の先頭画像だけをシートに形成することにより、シートの使用量を最小限に抑えることができると共に、各送信ジョブに対応する画像の確認を効率的に行うことができる。
【0051】
第5発明によれば、1シートに形成する画像数の上限値を指定することにより、画像サイズを、画像の内容が識別できる大きさに保つことができる。前記上限値より画像数の多い画像データの形成を、複数のシートに分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信装置を備えたファクシミリ装置の例を示すブロック図である。
【図2】原稿画像消去画面の例を示す図である。
【図3】画像メモリに蓄積されている蓄積画像(各送信ジョブの原稿画像データ)の概念図である。
【図4】送信ジョブ情報の例を示す図である。
【図5】複数の送信ジョブ夫々の先頭原稿画像の印刷例を示す図である。
【図6】先頭原稿画像の印刷手順の例を示すフローチャートである。
【図7】原稿画像データの消去手順の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御部(制御手段)
3 記録部(画像形成手段)
5 操作部(受付手段、指示手段)
7 RAM (識別情報記憶部、上限値記憶部)
8 画像メモリ
9 モデム(通信手段)
40 用紙(シート)
Claims (5)
- 原稿の画像の送信ジョブを受付ける受付手段と、受付けた1又は複数の送信ジョブ毎に原稿の画像を蓄積する画像メモリと、画像メモリに蓄積されている蓄積画像を送信する通信手段と、蓄積画像をシートに形成する画像形成手段と、蓄積画像のシートへの形成を指示する指示手段と、指示手段から蓄積画像の形成が指示された場合、送信待ち状態の蓄積画像を画像メモリから読出してシートに形成するように画像形成手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする通信装置。
- 各送信ジョブを識別する識別情報を記憶する識別情報記憶部と、画像メモリから消去すべき蓄積画像に対応する送信ジョブの識別情報を入力する操作部とを備え、制御手段は、画像メモリから読出した蓄積画像をシートに形成する際、識別情報記憶部を参照して、読出した蓄積画像に対応する送信ジョブの識別情報を取得し、読出した蓄積画像に取得した識別情報を付してシートに形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
- 制御手段は、指示手段から蓄積画像の形成が指示された場合、複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像が送信待ち状態のときは、前記複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1枚のシートに集約して形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする請求項1又は2記載の通信装置。
- 制御手段は、複数の送信ジョブ夫々に対応する蓄積画像を1枚のシートに集約して形成する際、各送信ジョブ夫々に対応する原稿の先頭頁の画像を1枚のシートに並べた形態で形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする請求項3記載の通信装置。
- 1枚のシートに集約する画像数の上限値を記憶する上限値記憶部を備え、制御手段は、シートに形成すべき画像数が上限値を超えている場合、超えた分の画像は2枚目以降のシートに形成するように画像形成手段を制御すべくなしてあることを特徴とする請求項3又は4記載の通信装置。
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Cited By (1)
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JP2007019917A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Brother Ind Ltd | 通信機器及び画像出力システム |
-
2002
- 2002-06-07 JP JP2002167474A patent/JP2004015525A/ja active Pending
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