JP2004015461A - ポータブルミキシング記録装置 - Google Patents

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【課題】ハウリングを防止し、音質の劣化を防止できるようにすると共に、録音前にも内蔵のマイクを動作させて音声信号のレベル調整を行うことができるようにする。
【解決手段】音声を電気信号による音声信号に変換するマイク59,60と、音声信号を音声に変換するスピーカ57,58とを内蔵したポータブルミキシング記録装置20において、マイクスイッチボタン66を設け、このボタンの操作に従ってマイク59,60のオン・オフを切り替えるためのスイッチを動作させる。このとき、そのスイッチによってマイク59,60がオンにされている場合にはスピーカ57,58をオフにし、マイク59,60がオフにされている場合にスピーカ57,58をオンにするようにする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内蔵のマイクと内蔵のスピーカとを有し、フラッシュメモリ等のメモリ手段に記憶されている音声信号と内蔵のマイクから入力される音声信号とをミキシングして記憶することのできるポータブル・ミキシング記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数のトラックに録音を行うマルチトラック機能や、複数の入力音信号をミキシングして記憶するミキシング機能を有する音楽製作用デジタルレコーダが知られている。このようなデジタルレコーダとして、携帯可能な小型のポータブルミキシング記録装置も登場しており、そのような装置を用いることにより、出先でも容易に音楽等の音声データの録音や編集を行うことができる。そして、録音操作を容易に行うことができるように、このような装置にマイクを内蔵したものも知られている。また、ミキシング機能やマルチトラック機能を持たないポータブル・デジタルレコーダでは、マイクとスピーカの両方を内蔵したものも知られている。
しかし、マイクとスピーカの両方を内蔵した場合でも、これらを同時に動作させるとハウリングが発生しやすく、その状態で録音を行った場合、音声の録音品質が悪くなる。そこで、従来は、録音ボタンが押下され録音モードで動作する場合のみ内蔵マイクをオンにし、その場合に内蔵スピーカをオフにする制御を行って、ハウリングが起こらないようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ミキシング機能やマルチトラック機能を有する装置については、特に、既に記録してある音声信号とマイクから入力した音声信号とをミキシングして元の音声信号に上書きするオーバーダビングを繰り返す場合に、小さなハウリングであってもこれが累積され、音質の低下が著しくなるので、ハウリングの防止は重要である。しかし一方で、ミキシングやオーバーダビングを行う場合には、録音前に、記録してある音声信号や入力する音声信号のレベルを細かく調整し、ミキシングに供する音声信号の間でレベルのバランスを取る必要もある。
このような要求に対し、従来のように録音ボタンと内蔵のマイク及びスピーカのオン・オフを連動させて制御してしまうと、録音前に内蔵のマイクを動作させてレベル調整を行うことができないという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、ポータブルミキシング記録装置において、ハウリングを防止し、繰り返しオーバーダビングを行う場合でも音質の劣化を防止できるようにすると共に、録音前にも内蔵のマイクを動作させて入力する音声信号のレベル調整を行うことができるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明のポータブルミキシング記録装置は、音声を音声信号に変換する内蔵のマイクと、音声信号を音声に変換する内蔵のスピーカと、音声信号を記憶するメモリ手段と、そのメモリ手段に記憶された音声信号を読み出す再生手段と、上記マイクのオン・オフを切り替えるための操作子を有するスイッチ手段と、上記マイクから入力される音声信号と上記再生手段によって読み出された音声信号とをミキシングして上記メモリ手段に記憶させる手段と、上記スイッチ手段により上記マイクがオンにされている場合には上記スピーカをオフにし、そのスイッチ手段により上記マイクがオフにされている場合に上記スピーカをオンにするスピーカオン・オフ制御手段とを設けたものである。
このようなポータブルミキシング記録装置において、上記マイクから入力される音声信号のレベルを調整する入力レベル調整手段と、その調整後の音声信号のレベルを表示するレベルメータとをさらに設けるとよい。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1はこの発明の実施形態であるポータブルミキシング記録装置の外観を大まかに示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。図2はそのポータブルミキシング記録装置の回路構成を模式的に示すブロック回路図、図3はそのポータブルミキシング記録装置の概略構成を示すブロック図、図4はそのポータブルミキシング記録装置におけるマイクスイッチボタンの操作と図2に示したスイッチの動作との関係について説明するための図である。
このポータブルミキシング記録装置は、マイクとスピーカとを内蔵し、メモリカードに記憶された音声信号を再生して出力したり、再生した音声信号とマイクから入力した音声信号とをミキシングしてメモリカードに記録したりすることのできる装置であり、このポータブルミキシング記録装置を用いることにより、各パートを順次入力、オーバーダビングする等して音楽製作を行うことができる。そして、外出先でも気軽に扱えるよう、携帯型の装置として構成されている。
【0006】
このポータブルミキシング記録装置20の外観は、おおよそ図1に示す通りである。
すなわち、まず(a)の平面図に示す上面には、DC電源端子51,メモリカードスロット54,USB(Universal Serial Bus)端子55,電源スイッチ56を備えている。
DC電源端子51は、この装置を駆動する直流電源を供給するための端子であり、家庭用の交流電源を直流に変換するアダプタが接続される。ただし、この装置は内蔵するバッテリーによって動作させるようにすることもできる。
メモリカードスロット54は、フラッシュメモリ,スマートメディア等によるメモリである後述するメモリカード10を挿入し、データの読み書きを行うためのスロットであり、USB端子55は図示しないパーソナルコンピュータ(PC)と接続して音声信号等のデータの授受を行うためのインタフェースである。電源スイッチ56は、押下することでこの装置の電源のオンオフを行うためのスイッチである。
【0007】
そして、(b)の正面図に示す正面には、スピーカ57,58,マイク59,60,表示部61,マイクスイッチボタン66,入力フェーダ操作子69,ソースフェーダ操作子70,入力レベルメータ72,ソースレベルメータ73,再生/停止ボタン75,録音ボタン76,ミキシングボタン77,一時停止ボタン78,プラスボタン79,マイナスボタン80を備えている。
スピーカ57,58は、このポータブルミキシング記録装置20に内蔵するスピーカであり、音声信号を音声に変換して出力するユニットである。そして、メモリカードに記憶された音声信号に基づいて発音したり、各種操作音を発生したりすることができる。また、スピーカをLとRの2つ設けているのは、2チャンネルステレオ方式の発音を行うためである。
マイク59,60は、このポータブルミキシング記録装置20に内蔵するマイクであり、音声を電気信号による音声信号に変換し、録音やミキシングの処理に供するためのユニットである。このマイクもLとRの2つを設けているが、これは2チャンネルステレオ方式の音声信号を得るためである。
【0008】
表示部61は、液晶表示装置によって構成され、状況に応じて曲名,時刻,演奏時間,モード,設定情報等の各種情報を表示するユニットである。
マイクスイッチボタン66は、マイク59,60のオン・オフを切り換えるための操作子であり、このボタンを押下することにより、図2に示すスイッチSW1mが切り換わり、マイク59,60のオン・オフを制御することができる。そして、これに応じてスイッチSW1sも切り換わり、スピーカ57,58のオン・オフも制御されるが、この点については後述する。
入力フェーダ操作子69は、図2に示すマイク59,60を含む入力部40から入力される音声信号の入力レベルを調整する入力レベル調整手段である入力フェーダ67を操作するための操作子である。ソースフェーダ操作子70は、後述するメモリカード10に記憶された音声信号の再生レベルを調整するソースフェーダ68を操作するための操作子である。
【0009】
入力レベルメータ72は、入力フェーダ67による調整後の入力音声信号のレベルを表示するレベルメータである。この入力レベルメータ72は複数の発光ダイオード(LED)によって構成され、入力音声信号のレベルが高いほど中央の黒丸で示す位置から左側に向かって点灯するLEDが増すようにしている。なお、図1において、二重丸は点灯しているLED、一重丸は点灯していないLEDを示すものとする。ソースレベルメータ73は、ソースフェーダ68による調整後の再生音声信号のレベルを表示するレベルメータであり、表示形式は、左側に向かって点灯するLEDが増す以外は、入力レベルメータ72と同様である。
なお、これらのレベルメータの表示形式はここに示したものに限られることはなく、1つのLEDによって構成して信号レベルに応じて明るさが変わるようにしたり、信号レベルが閾値を超えると色が変わるようにしたりしてもよい。
【0010】
再生/停止ボタン75は、再生の開始及び停止の指示や、各種設定の決定キーとして用いるキーである。この再生/停止ボタン75を押下すると、選択されているファイルの音声信号が再生され、再度押下すると停止される。
録音ボタン76は、入力音声のデジタル録音の開始を指示するためのキーであり、押下すると録音が開始され、マイク59,60あるいは後述する外部マイクから入力される音声信号がメモリカード10に記録される。そして、録音中に再生/停止ボタン75が押下されると録音が停止される。
ミキシングボタン77は、ミキシングによるオーバーダビングの開始を指示するためのキーであり、押下すると選択されているファイルの音声信号が再生され、この音声信号に対してマイク59,60あるいは後述する外部マイクから入力される音声信号がミキシングされ、再生中のファイルの名前で上書きされる。このオーバーダビングについては後に詳述する。
【0011】
一時停止ボタン78は、再生や録音を一時停止するためのボタンであり、一時停止中に再度押下されると再開される。
プラスボタン79及びマイナスボタン80は、再生するファイルを選択するためのキーであり、これらのキーを押下するたびに、表示部61の表示が切り換わり、次あるいは前のファイルのファイル名が表示される。ここで表示されているファイル名のファイルが選択されたファイルであり、再生/停止ボタン75を押下するとそのファイルの音声データが再生される。また、ファイルの表示順はアルファベット順、記録日時順等適当に定めればよく、電源投入時には初めのファイルが選択されているものとする。
【0012】
また、(c)の右側面図に示す右側面には、ヘッドホン端子81,ボリューム操作子82,外部マイク端子85を備えている。
ヘッドホン端子81には、ヘッドホン等の外部出力装置を接続するための端子であり、ここに接続した外部出力装置に対して、再生した音声信号やミキシング結果の音声信号、あるいは図2に示す入力部40から入力した音声信号を出力させることができる。ここにヘッドホンやスピーカを接続すればその音声信号に基づく音声を聞くことができるし、レコーダを接続すればその音声信号を記録することができる。
ボリューム操作子82は、図2に示す出力部50のボリューム調整器88を操作し、スピーカ57,58や外部出力装置に対する音声信号の出力レベルを調整するための操作子である。
外部マイク端子85は、マイク等の外部入力装置を接続するための端子であり、内蔵のマイク59,60に代えてここに接続した外部入力装置から録音やミキシングに供する音声信号を入力することも可能である。
【0013】
以上の外観を有するポータブルミキシング記録装置20は、図3に示すように、CPU91,RAM92,ROM93,入出力部94,デコード/エンコード部95,操作部96,表示器97,メモリカードインタフェース(I/F)98,USBI/F99を備えており、これらがシステムバス90によって接続されている。
CPU91は、このポータブルミキシング記録装置20全体を統括制御する制御部であり、ROM93に格納された各種制御プログラムを実行することによってその制御動作を行う。また、音声信号をミキシングする場合の演算、再生やミキシングを行う場合の音声信号の送り先の設定、操作部96での操作に従った各部のスイッチの切り換え制御等の処理も行う。
RAM92は、各種データを一時的に記憶したり、CPU91のワークエリアとして使用したりする記憶手段であり、ROM93は、CPU91が実行する各種プログラムを記憶する記憶手段である。
【0014】
入出力部94は、入力及び出力に関わるユニットであり、図1に示したマイク59,60,スピーカ57,58,端子81,85等を含む。デコード/エンコード部95は、図2に示すデコーダ37とエンコーダ38によって構成され、出力やミキシングに供するデジタルの音声信号とメモリカード10に記憶させる音声データ(ここではMP3(MPEG−1 Audio Layer−III)形式)との間で相互にデータ形式の変換を行う回路である。
操作部96は、操作に関わるユニットであり、図1に示したマイクスイッチボタン66,操作子69,70やスイッチ75〜80等を含む。表示器97は、表示に関わるユニットであり、図1に示した表示部61及びレベルメータ72,73である。
メモリカードI/F98はメモリカード10に対してデータの読み書きを行うためのインタフェースであり、USBI/F99は、USBによって接続された装置とデータの授受を行うためのインタフェースである。そして、これらはそれぞれメモリカードスロット54及びUSB端子55の内部に設けられている。
【0015】
このようなポータブルミキシング記録装置20における回路構成の概略は図2に示すとおりである。なお、図2においてはメモリカードスロット54にメモリカード10を挿入した状態を示している。また、2本1組で示す信号線はステレオ方式におけるLとRに対応するものであり、その2本の信号線に設けられた対応するスイッチは同じように動作するものとする。
まず、入力部40においては、音声信号を入力する手段として内蔵のマイク59,60と外部マイク端子85とが設けられている。そして、マイク59,60からの信号と外部マイク端子85からの信号のうち、スイッチSW2mによって選択された信号がAD変換器26に入力してデジタルの音声信号に変換され、入力フェーダ67でレベル調整を行った後、出力ライン34に入力する。また、このとき入力レベルメータ72はレベル調整後の音声信号に基づいて表示を行う。
【0016】
ここで、スイッチSW2mは、外部マイク端子85に外部入力装置が接続された場合に外部マイク端子85側を選択し、接続されていない場合にはマイク59,60側を選択するように動作するものであり、操作子の操作によって動作するものではない。
また、マイク59,60のオン・オフを制御するスイッチとして、操作子としてマイクスイッチボタン66を有するスイッチSW1mが設けられている。このスイッチはスイッチSW2mとは独立に動作し、上述したようにマイクスイッチボタン66が押下されるたびにオン・オフが切り換わる。従って、スイッチSW1mがオンであり、かつ外部入力装置が接続されていない場合にのみ、マイク59,60からの音声信号がAD変換器26に入力することになる。
【0017】
一方、メモリカード10においては、MP3形式の音声データとしてソースファイル11又はミックスファイル12に音声信号が記憶されている。ソースファイル11は、出力やミキシングに供すべき音声信号を記憶しているファイルであり、USBI/F99を介して接続された図示しないPCから供給を受けたり、予め他の装置にメモリカード10を装着して既存のデータを記憶させておくようにしてもよい。ミックスファイル12は、このポータブルミキシング記録装置20において録音やミキシングを行って得た音声データを記憶するファイルである。しかし、このミックスファイル12も一旦作成されてしまえばソースファイル11として用いて再生等に供することができるので、ソースファイル11との区別は便宜的なものである。
【0018】
メモリカード10に記憶されている音声信号を再生する場合、再生すべきソースファイル11からMP3形式の音声データとして記憶されている音声信号が順次読み出され、デコーダ37によって出力に供する音声信号に変換される。ここでは、デコーダ37と、音声データの読み出しを制御するCPU91とが再生手段として機能する。
変換された音声信号は、ソースフェーダ68でレベル調整を受けた後、出力ライン34に入力する。また、このときソースレベルメータ73はレベル調整後の音声信号に基づいて表示を行う。出力ライン34に入力した音声信号は、出力部50のDA変換器42に入力してスピーカ57,58やヘッドホン端子81に対する出力を行うためのアナログの音声信号に変換され、ボリューム調整器88によって信号のレベルを調整される。
【0019】
出力部50には、音声信号を出力する手段として内蔵のスピーカ57,58とヘッドホン端子81とが設けられており、レベル調整後の音声信号は、スピーカ57,58とヘッドホン端子81のうち、スイッチSW2sによって選択された方に出力される。ここで、スイッチSW2sは、ヘッドホン端子81に外部出力装置が接続された場合にヘッドホン端子81側を選択し、接続されていない場合にはスピーカ57,58側を選択するように動作するものであり、操作子の操作によって動作するものではない。
【0020】
また、スピーカ57,58のオン・オフを制御するスイッチとして、スイッチSW1sが設けられており、このスイッチはスイッチSW2sとは独立に動作し、マイクスイッチボタン66が押下されるたびにスイッチSW1mと連動してオン・オフが切り換わる。ただし、図4に示すように、スイッチSW1mがオンの時にはスイッチSW1sはオフ、スイッチSW1mがオフの時にはスイッチSW1sはオンというように、スイッチSW1mとスイッチSW1sは同時にオンにならないようにしている。ここでは、このスイッチの動作の制御を行うCPU91がスピーカオン・オフ制御手段として機能する。そして、このような制御を行うことにより、マイク59,60とスピーカ57,58とが同時にオンにならないようにし、マイクとスピーカとの両方を内蔵するが装置が小型であるためその距離を大きく離せないような場合でも、ハウリングを防止することができる。
【0021】
このように、音声信号の出力先はスイッチSW1sとスイッチSW2sによって制御され、スイッチSW1sがオンであり、かつ外部出力装置が接続されていない場合にのみ、音声信号がスピーカ57,58に入力し、音声に変換されて出力されることになる。そして、外部出力装置が接続されていれば、音声信号はヘッドホン端子81を介して外部出力装置に対して出力される。
このようにして、メモリカード10に記憶されている音声信号を再生して出力することができる。
【0022】
ミキシングを行う場合には、再生の場合と同様にデコーダ37によってデコードされ、ソースフェーダ68によってレベル調整を受けた音声信号に加え、入力部40から入力され、入力フェーダ67によってレベル調整を受けた音声信号も出力ライン34に入力する。そして、これらの音声信号にはCPU91によってミキシング演算処理(主として加算処理)が施される。そして、この演算処理によって得られたミキシング後の音声信号はエンコーダ38によってMP3形式の音声データに変換され、メモリカードのミックスファイル12に記憶される。
【0023】
このような処理により、メモリカード10に記憶されている音声信号とマイク59,60あるいは外部マイク端子85に接続された外部入力装置から入力される音声信号とをミキシングしてメモリカード10に記憶させることができる。この際、オーバーダビングをする場合には、ミキシングが終了した時点でミックスファイル12のファイル名を読み出したソースファイル11のファイル名に変更する。このようにすれば、実質的にはミキシング後の音声信号で元の音声信号を上書きしたことになる。また、このときに、もとのソースファイル11のファイル名を変更してアンドゥーファイルとして残しておくようにすれば、オーバーダビングしたミキシング結果が気に入らなかった場合には容易に元の状態に戻すことができる。
もちろん、ミキシングを行う際にも、ミキシング後の音声信号を出力部50によって出力することは可能である。このとき、上述したように内蔵のマイクと内蔵のスピーカとが同時にオンにならないようにしているので、ハウリングを防止し、音質の劣化を防止することができる。この点は、オーバーダビングを繰り返す場合に特に有効である。
【0024】
ミキシングでない新規録音を行う場合には、入力部40から入力され、入力フェーダ67によってレベル調整を受けた後で出力ライン34に入力した音声信号が、エンコーダ38によってMP3形式の音声データに変換され、メモリカードのミックスファイル12に記憶される。ここではミキシングを行っていないが、便宜上ミックスファイル12と呼ぶものとする。そして、録音停止が指示されると、ミックスファイル12のファイル名を新たなソースファイル11のファイル名に変更して録音処理を終了する。従って、見かけ上はメモリカード10に新たなファイルを作成してそのファイルに録音を行ったことになる。
この録音の際にも、入力部40から入力された音声信号を出力部50によって出力することが可能であるが、マイクとスピーカが同時にオンにならないようにしているのでハウリングを防止し、音質の劣化を防止することができることは、ミキシングの場合と同様である。
【0025】
ここで、このポータブルミキシング記録装置20においては、マイク59,60のオン・オフは、再生,録音,ミキシング等の動作とは無関係にマイクスイッチボタン66の押下によって切り換えることができる。従って、録音やミキシングを行う前にマイク59,60をオンして録音やミキシングに供する予定の音声を入力し、入力レベルメータ72で音声信号のレベルを確認しながら入力フェーダ操作子69を操作することによって、入力レベルの調整を容易に行うことができる。そして、この調整の際にもマイクとスピーカが同時にオンにならないようにしているので、ハウリングのない状態で適切なレベル調整を行うことができる。
【0026】
なお、以上説明したポータブルミキシング記録装置においては、音声信号を入力する手段として内蔵のマイク59,60と外部マイク端子85のみを設けた例について説明したが、これらに加えてライン入力を受け付けるAUX端子やエレキギター等を接続するインスト端子等を設け、これらのうちから入力に用いる端子を任意に選択できるようにしてもよい。また、音声信号を記憶するためのメモリの種類やデータの形式についても上述したものに限られることはない。その他、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で上述した実施形態に適宜変更が可能であることも、言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明のポータブルミキシング記録装置によれば、内蔵のマイクと内蔵のスピーカとが同時にオンにならないようにしているので、ハウリングを防止し、録音やミキシングを行う際の音質の劣化を防止することができる。また、内蔵するマイクのオン・オフを、再生,録音,ミキシング等の動作とは無関係に切り換えることができるので、録音やミキシングを行う前にもマイクをオンにして入力レベルの調整を容易に行うことができる。そして、この調整の際にもマイクとスピーカとが同時にオンにならないようにしているので、ハウリングのない状態で適切なレベル調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるポータブルミキシング記録装置の外観を大まかに示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図2】そのポータブルミキシング記録装置の回路構成を模式的に示すブロック回路図である。
【図3】そのポータブルミキシング記録装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】そのポータブルミキシング記録装置におけるマイクスイッチボタンの操作と図2に示したスイッチの動作との関係について説明するための図である。
【符号の説明】
10…メモリカード、20…ポータブルミキシング記録装置、34…出力ライン、40…入力部、50…出力部、57,58…スピーカ、59,60…マイク、61…表示部、66…マイクスイッチボタン、67…入力フェーダ、68…ソースフェーダ、69…入力フェーダ操作子、70…ソースフェーダ操作子、72…入力レベルメータ、73…ソースレベルメータ、81…ヘッドホン端子、85…外部マイク端子、91…CPU、92…RAM、93…ROM

Claims (2)

  1. 音声を音声信号に変換する内蔵のマイクと、
    音声信号を音声に変換する内蔵のスピーカと、
    音声信号を記憶するメモリ手段と、
    該メモリ手段に記憶された音声信号を読み出す再生手段と、
    前記マイクのオン・オフを切り替えるための操作子を有するスイッチ手段と、前記マイクから入力される音声信号と前記再生手段によって読み出された音声信号とをミキシングして前記メモリ手段に記憶させる手段と、
    前記スイッチ手段により前記マイクがオンにされている場合には前記スピーカをオフにし、該スイッチ手段により前記マイクがオフにされている場合に前記スピーカをオンにするスピーカオン・オフ制御手段とを設けたことを特徴とするポータブルミキシング記録装置。
  2. 請求項1記載のポータブルミキシング記録装置であって、
    前記マイクから入力される音声信号のレベルを調整する入力レベル調整手段と、その調整後の音声信号のレベルを表示するレベルメータとを有することを特徴とするポータブルミキシング記録装置。
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