JP2004015094A - 画像データ処理装置及び画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過渡状態でもADC出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮できるようにする。
【解決手段】A/D変換器による変換後の黒レベルデータBK[4:0]を予め設定された黒レベル目標値DATA[4:0]と比較しこの黒レベル目標値DATA[4:0]に対する差分D[4:0]を求め、その差分D[4:0]がゼロとなるようにアナログ電圧に変換されたオフセット電圧を増幅器に対して重畳する黒レベルフィードバック制御において、差分D[4:0]がある設定範囲、例えば、“−7”〜“8”を超えた場合、差分値としてはDLT5を付加することで拡大した拡大差分値D[5:0]として実際より大きな値として扱うことで、フィードバックのループゲインを高くして、黒レベル目標値に近付く時間を短縮できるようにした。差分D[4:0]が設定範囲“−7”〜“8”内となって黒レベル目標値に近付くと本来のフィードバックのループゲインとなるので安定した応答特性を示すこととなる。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機やファクシミリ装置における画像入力装置やイメージスキャナのようなリニアイメージセンサを用いて画像を読取る画像読取装置、及び、このような画像読取装置で用いられる画像データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の画像読取装置では、リニアイメージセンサとしてのCCDから得られるアナログ画像データをサンプルホールドし、その利得調整を行った後、A/D変換器によりA/D変換することにより原稿画像対応のデジタル画像データを得るようにしている。
【0003】
このような画像読取装置において、通常、原稿画像の黒情報に対応する出力が当該画像読取装置が出力する黒レベルと一致するように調整する黒レベル補正を行うようにしている。このような黒レベル補正は、A/D変換後の画像データとして黒レベルデータを取得し、その黒レベルデータが当該画像読取装置が出力する黒レベルと一致するように、CCDから出力されるアナログ画像データのオフセット電圧を調整する処理が行われている。
【0004】
この場合、ノイズやオフセット電圧の調整量の誤差等の影響で、正確な黒レベル補正を行えない等の点を考慮し、A/D変換後の画像データ中で光学的黒レベル領域(OPB領域)中の複数ライン分の黒レベルデータを取得し、その平均をとり、平均データによる黒レベルデータが当該画像読取装置の出力する黒レベルと一致するような対策も講じられている。
【0005】
この他、各種対策を講じた黒レベル補正機能を持たせた画像読取装置が、例えば、特開2001−203891公報等により各種提案されているが、CCDから出力されるアナログ画像データをデジタル画像データに変換して出力するA/D変換器の出力の黒レベルを規定する上では、まだ、不十分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、このようなA/D変換器出力の黒レベルの規定を考慮した発明が本出願人により提案されている。この提案例は、概略的には、A/D変換器によるA/D変換後のデジタル画像データ中のOPB領域の平均値を算出し、これを黒レベルデータとして扱い、黒レベル目標値との差分を求め、これを累積加算し、差分がゼロとなるように一定の係数を掛けてD/A変換器によりアナログ電圧に変換し、このアナログ電圧をオフセット電圧として増幅器のアナログ信号に重畳することで黒レベルのフィードバック制御を行うようにしたものである。
【0007】
この提案例の構成・作用を図10ないし図17を参照して詳細に説明する。
【0008】
<黒レベルフィードバック動作説明…図10参照>
図10に黒レベルフィードバック制御回路1を備えた画像データ処理回路の提案例を示す。なお、ここでは、リニアイメージセンサであるCCD(図示せず)としては、偶数画素(EVEN)と奇数画素(ODD)との2系統Ech,Ochに分けて交互に出力する2出力タイプのものを想定している。
【0009】
まず、CCDから出力される2系統Ech,Ochのアナログ画像データEIN,OINは、プリアンプ部2中のプリアンプ(増幅器)3,4により黒レベルフィードバック信号(Ech:EFB、Och:OFB)との差電圧がとられ、その出力をマルチプレクサ(MPX)5でEch,Ochのマルチプレクスを行った後、ゲインAのアンプ6で増幅され出力される。プリアンプ部2のアンプ6からの出力はADC(A/D変換器)7に入力されデジタル画像データに変換される。ADC7の出力はデジタル画像処理部(図示せず)に出力されて所定の画像処理に供されると共に、黒レベルフィードバック制御回路1中の黒レベル平均算出部8に入力される。
【0010】
黒レベル平均算出部8では、ライン毎にタイミング発生部9で生成されたAVE EN信号の間、平均化され、Ech,Och毎の平均値が交互に切り替わるAVE[4:0]の5ビットの黒レベルデータとして出力される。
【0011】
黒レベル平均算出部8の出力は目標差分算出部10で制御部11によりデータバスDATA[7:0]中の下位5bit(DATA[4:0])とラッチ信号(BKTG LH)により設定された黒レベル目標値との差分を求め、ビット拡張されDLT[15:0](=AVE[4:0]−黒レベル目標値)として出力される。
【0012】
目標差分算出部10の出力は差分積算処理部12に入力され、ライン毎のDLT[15:0]の値が積算されていく。なお、差分積算処理部12の出力は内部の16bitの積算結果のうちの上位13bitである。
【0013】
差分積算処理部12の出力は、フィードバック用D/A変換器である黒レベルフィードバック信号発生用DAC13,14に入力され、これらのDAC13,14の出力はプリアンプ部2のプリアンプ3,4に接続され、黒レベルフィードバック信号(Ech:EFB、Och:OFB)を与える。
【0014】
また、DAC15はADC7の上限基準電圧を調整するDACであり、プリアンプ出力信号のダイナミックレンジとADC7のダイナミックレンジとを合わせ、ADC7の分解能を有効に使用するためのものである。
【0015】
これらの黒レベル平均算出部8、目標差分算出部10、差分積算処理部12及びDAC13〜15により黒レベルフィードバック制御回路1が構成されている。
【0016】
なお、DAC15、目標差分算出部10の黒レベル目標値、差分積算処理部12のEch,Och用DAC設定値の初期値は、制御部11からのデータバス:DATA[7:0]と各ラッチ信号DAC LH、BKTG LH、DACE LH、DACO LHにより設定される。また、差分積算処理部12の動作モード(積算、保持)は制御部11のHOLD信号により制御される。なお、これらは本体制御部(図示せず)からの設定により動作する。
【0017】
以下、各部の詳細動作を説明する。
【0018】
<黒レベル平均算出部8…図11及び図12参照>
このブロックでは、イネーブルEN信号で示された範囲内のEch,Och毎の各16画素のデータを平均化して黒レベルデータAVE[4:0]として出力する。
【0019】
図12のタイミングチャートに示すように、CKは画素クロックであり、E/Oは画像データ(黒レベル平均部入力データ=DI[7:0])のEVEN画素で“H”となり、ODD画素で“L”となるEVEN/ODD画素識別信号である。ENは平均化する画素(この例ではE/O画素各16画素ずつ)+直前のE/O各1画素ずつの期間“H”となるイネーブル信号である。
【0020】
ADC7から入力されたデジタル画像データDI[7:0]はORゲート21により、各bitの加算結果保持レジスタ(SUM E,SUM O)22,23の出力データDO[9:0]の最上位ビット(DO9:オーバーフローbit)との論理和が取られ、加算器(ADD)24の一方の入力DA[7:0]に接続される。ADD24の他方の入力DB[8:0]は加算結果保持レジスタ(SUM E,SUM O)22,23の内容が1画素毎に交互に合成されたデータDO[9:0]中、下位9bitが入力される。ADD24からは9bitのデータとキャリーアウトCOが出力され、データはORゲート25により各ビット毎にキャリーアウトCOとの論理和が取られたデータを下位ビットとし、キャリーアウトCOを最上位ビットとしたD[9:0]として出力され、加算結果保持レジスタ(SUM E,SUM O)22,23に入力される。
【0021】
加算結果保持レジスタ(SUM E)22ではANDゲート26によりENとE/Oとの論理積が“H”の時にD[9:0]をラッチし、加算結果保持レジスタ(SUM O)23ではANDゲート27によりENとE/Oのインバータ28による反転信号との論理積が“H”の時にD[9:0]をラッチする。また、加算結果保持レジスタ(SUM E)22はE/Oが“H”の時に出力が有効となり、“L”ではハイインピーダンスとなる。また、加算結果保持レジスタ(SUM O)23は逆にE/Oが“L”の時に出力が有効となり、“H”の時にハイインピーダンスとなる。よって、DO[9:0]はE/Oが“H”の時に加算結果保持レジスタ(SUM E)22の内容が出力され、“L”の時に加算結果保持レジスタ(SUM O)23の内容が出力される。
【0022】
また、ENはCKの立上りエッジでD入力をラッチするD型フリップフロップ(DFF1)29のD入力にも入力され、その出力QはD型フリップフロップ(DFF2)30のD入力に入力される。ENはD型フリップフロップ(DFF2)30のQB出力とANDゲート31により論理積が取られ、その出力は加算結果保持レジスタ(SUM E,SUM O)22,23のCLRに入力される。
【0023】
このような構成の黒レベル平均算出部8の動作を順を追って説明する。
【0024】
▲1▼ EN=“L”の場合
加算結果保持レジスタ(SUM E,SUM O)22,23のEN入力が“L”であるので、加算結果保持レジスタ(SUM E,SUM O)22,23の内容は更新されず、E/O=“H”では加算結果保持レジスタ(SUM E)22の内容が、E/O=“L”では加算結果保持レジスタ(SUM O)23の内容がDO[9:0]に出力され、そのオーバーフロービット(DO9)を除いた9bit中上位5bit(16画素の積算結果を16で割った値)を黒レベル平均データとして出力する。
【0025】
▲2▼ EN=“H”直後の最初の2CK区間
EN=“H”となった直後の最初のCK 2周期の区間では、D型フリップフロップ(DFF1,2)29,30、ANDゲート31により加算結果保持レジスタ(SUM E,SUM O)22,23のCLR入力が“H”となる。
【0026】
この時、最初の1CKでは加算結果保持レジスタ(SUM E)22のEN入力が“H”となり加算結果保持レジスタ(SUM E)22の内容が“008h”にクリアされ、次の1CKでは加算結果保持レジスタ(SUM O)23のEN入力が“H”となり加算結果保持レジスタ(SUM O)23の内容が“008h”にクリアされる。
【0027】
▲3▼ EN=“H”後の3CK目以降
3CK以降の光学的黒レベル領域(OPB)の入力データDI[7:0]を順にOPB_E(0),OPB_O(0),…,OPB_E(15),OPB_O(15)とし、ADD24のキャリーアウトCO出力が常に“L”とすると、
3CK目では、DO[9:0]は加算結果保持レジスタ(SUM E)22の内容(“008h”)が出力され、ADD24ではOPB_E(0)との加算が行われ、その結果が加算結果保持レジスタ(SUM E)22に保持される(SUM_E=008H+OPB_E(0))。
【0028】
4CK目では、DO[9:0]は加算結果保持レジスタ(SUM O)23の内容(“008h”)が出力され、ADD24ではOPB_O(0)との加算が行われ、その結果が加算結果保持レジスタ(SUM O)23に保持される(SUM_O=008H+OPB_O(0))。
【0029】
以下同様に、
5CK目 :SUM_E=008H+OPB_E(0)+OPB_E(1)
6CK目 :SUM_O=008H+OPB_O(0)+OPB_O(1)


33CK目:SUM_E=008H+OPB_E(0)+…+OPB_E(15)
34CK目:SUM_O=008H+OPB_O(0)+…+OPB_O(15)
となり、加算結果保持レジスタ(SUM E,SUM O)22,23の内容は初期値(“008h”)+16画素の加算値となる。
【0030】
次に、ADD24のキャリーアウト出力COが“H”となる場合は、ORゲート25により出力は全ビット“H”となり、加算結果保持レジスタ(SUM E)22又は加算結果保持レジスタ(SUM O)23に全ビット“H”が保持される。次に、2CK後では、DO[9:0]は全ビット“H”であるので、ADD24のDA[7:0]は“FFh”となり、DB[8:0]も“1FFh”であるため、キャリーアウトCOは“H”となり、D[8:0]も“1FFh”となり、加算結果保持レジスタ(SUM E)22又は加算結果保持レジスタ(SUM O)23に全ビット“H”が保持される。
【0031】
即ち、黒レベルデータAVE[4:0]は、E/O各系統の対象16画素の平均値(端数は四捨五入)が出力され、16画素の平均値が“1Fh”を超える場合には“1Fh”に制限される。
【0032】
▲4▼ EN=“H”→“L”
▲1▼と同じ状態であるが、黒レベルデータAVE[4:0]には更新された16画素の平均(端数は四捨五入)がE/Oに同期(E/O=“H”:EVEN平均値[AVE_E]、E/O=“L”:ODD平均値[AVE_O])して出力される。
【0033】
<目標差分算出部10…図13及び図14参照>
このブロックでは、制御部11により設定された黒レベル目標値(BKTG)と黒レベル平均算出部8で演算されたEch,Och毎の平均値(AVE_E,AVE_O)の差分を求め、16bitに拡張し出力する(AVE_E−BKTG、AVE_O−BKTG)。
【0034】
黒レベル目標値(BKTG)は制御部11からのデータバスDATA[7:0]中の下位5bitをラッチ信号BKTG_LHが“H”の期間、CKによりレジスタ(LHTG)32にラッチすることで設定する。
【0035】
黒レベル平均算出部8から出力される黒レベルデータ(AVE[4:0]=BK[4:0])は加算器(ADD)33の一方の入力(DA[4:0])に入力される。ADD33の他方の入力(DB[4:0])にはレジスタ(LHTG)32の出力(BKTG)をインバータ34で反転させて入力させ、さらにキャリー入力(CI)には“H”を入力することで、(AVE−BKTG)の差分をとる演算を行う。
【0036】
ADD33の出力はキャリーアウトCOを最上位bitとする6bitの2の補数形式で出力される。このようなADD33の出力は、EN=“H”の区間でレジスタ(DLT E,DLT O)35,36に各々Ech、Och毎にラッチされ、E/Oに同期して交互に出力されるが(ANDゲート37,38及びインバータ39により切り替えられる)、下位5bitはそのまま、最上位ビットDO5はバッファ40によりDLT[15:5]なる上位11bitに拡張され、全体としてDLT[15:0]として出力される。
【0037】
<差分積算処理部12…図15〜図17参照>
このブロックでは、目標差分算出部10からの差分出力(DLT[15:0])をイネーブル信号ENが“H”の間積算し、上位13bitをDAC設定データDAC[12:0]として出力するとともに、DAC[12:0]が更新された後にDAC書き込みイネーブル信号ENOE,ENOOを出力しDAC13,14に書込む。
【0038】
▲1▼ EN=“L”、LHE=LHO=“L”の場合
ORゲート41,42、インバータ43、ANDゲート44,45による制御で、レジスタ(DAC E,DAC O)46,47のイネーブルEN信号は“L”であるので、これらのレジスタ(DAC E,DAC O)46,47の内容は更新されないが、レジスタ(DAC E,DAC O)46,47の出力はE/O信号に同期してEch,Ochのデータが交互に出力され、上位13bitがDAC[12:0]としてDAC13,14に出力される。この時、ENOE,ENOOは“L”のままであり、DAC13,14への書込みは行われない。
【0039】
▲2▼ EN=“H”、LHE=LHO=“L”の場合
加算器(ADD)48のキャリーアウトCOが“L”、HOLD=“L”の場合は、インバータ49、ANDゲート50による制御の下に、差分出力DLT[15:0]はADD48のDA[15:0]に、レジスタ(DAC E,DAC O)46,47の出力DO[15:0]がADD48のDB[15:0]に接続され、ADD48ではDO[15:0]とDLT[15:0]との加算が行われる。ADD48の出力はマルチプレクサ(MPX)51に入力されるが、SEL A(ORゲート41の出力)は“L”であるのでそのままANDゲート52に出力され(加算器(ADD)48のキャリーアウトCOが“L”であるが、インバータ53により反転されてANDゲート52に入力される)、ORゲート54を通してレジスタ(DAC E,DAC O)46,47に入力される。この時、レジスタ(DAC E又はDAC O)46又は47のEN入力は“H”となるので、レジスタ(DAC E,DAC O)46,47の内容はDLT[15:0]を加算した値で更新される。
【0040】
なお、HOLD=“H”の場合は、ANDゲート50の出力は全bit“L”となるので、レジスタ(DAC E,DAC O)46,47の内容は更新されない。
【0041】
▲3▼ EN=“H”→“L”、LHE=LHO=“L”の場合
▲1▼と同じ状態であるが、DAC[12:0]には更新されたDLT[15:0]の積算値/8(端数は切り捨て)がE/Oに同期(E/O=“H”:EVEN積算値[DAC_E]、E/O=“L”:ODD積算値[DAC_O])して出力される。この時、ENOE,ENOOはE/O信号に同期して1CK期間のみ出力され、Ech,Och用DAC13,14に各々書込まれる。
【0042】
次に、レジスタ(DAC E,DAC O)46,47の内容を設定する場合は、図17に示すように、LHE又はLHOをE/Oに同期(LHEの場合はE/Oが“H”のE/Oが“L”の時)して1CKのみ“H”にすることでデータバスDATA[7:0](下位バイトを“0”として16bitに拡張)の内容をレジスタ(DAC E,DAC O)46,47に書込む。
【0043】
Echの場合は、まず、HOLDを“H”としてADD48のキャリーアウトCOが“L”となるようにし、LHEをE/Oが“H”の1CKの区間“H”とすると、マルチプレクサ(MPX)51のSEL Aは“H”となり、D[15:0]はDATA[7:0]*256となる。この時、レジスタ(DAC E)46のEN端子は“H”となるため、レジスタ(DAC E)46の内容はDATA[7:0]*256で更新される。次の、E/O=“H”の区間でENOEが“H”出力され、Ech用DAC13へDATA[7:0]*32が書込まれる。Ochの場合も同様に、LHOをE/Oが“L”の1CKの区間“H”とするとOch用DAC14へDATA[7:0]*32が書込まれる。
【0044】
なお、DAC書き込みイネーブル信号ENOE,ENOOは、ORゲート42の出力をCKの立上りエッジでD入力としてラッチするD型フリップフロップ(DFF1)55と、その出力QをD入力とするD型フリップフロップ(DFF2)56と、このD型フリップフロップ(DFF2)56のQ出力とE/Oとを入力とするANDゲート57,58により生成される。
【0045】
以上、説明したように、この提案例によれば、黒レベルを検出し、黒レベル目標値との差がゼロになるように黒レベルフィードバック制御回路1によりフィードバックを掛けるので、ADC7の出力の黒レベルを規定することができる。
【0046】
しかしながら、電源立上り時のような過渡状態では、ADC7の出力の黒レベルが安定状態になるまで長い時間が掛かってしまうと言う問題がある。
【0047】
本発明は、過渡状態でもADC出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮することができるようにすることを目的とする。
【0048】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、画像対応の光信号を受光し光電変換してリニアイメージセンサから出力されるアナログ画像データを増幅器により増幅した後、A/D変換器によりA/D変換して出力する画像データ処理装置において、前記A/D変換器による変換後の黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求め、その差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換されたオフセット電圧を前記増幅器に対して重畳する黒レベルフィードバック制御回路を備え、この黒レベルフィードバック制御回路は、前記黒レベル目標値に対する前記黒レベルデータの差分が予め設定された範囲を超えるか否かを判定し、設定範囲以上の差分の場合にはその差分を拡大した拡大差分として前記増幅器に対してフィードバックさせる。
【0049】
従って、A/D変換器による変換後の黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求め、その差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換されたオフセット電圧を増幅器に対して重畳する黒レベルフィードバック制御において、黒レベルデータと黒レベル目標値の差分がある設定範囲を超えた場合、差分値としては拡大した拡大差分値として実際より大きな値として扱うことで、フィードバックのループゲインが高くなり、黒レベル目標値に近付く時間を短縮でき、差分が設定範囲内となって黒レベル目標値に近付くと本来のフィードバックのループゲインとなるので安定した応答特性を示す。これにより、過渡状態でもA/D変換器出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮することができる。
【0050】
請求項2記載の発明は、画像対応の光信号を受光し光電変換してリニアイメージセンサから出力されるアナログ画像データを増幅器により増幅した後、A/D変換器によりA/D変換して出力する画像データ処理装置において、前記A/D変換器による変換後のアナログ画像データ中で光学的黒レベル領域に関するアナログ画像データの平均値を算出して黒レベルデータとして出力する黒レベル平均算出部と、この黒レベル平均算出部から出力される黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求める目標差分算出部と、この目標差分算出部により求められた差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換したオフセット電圧を前記増幅器に対して重畳させるフィードバック用D/A変換器と、を有する黒レベルフィードバック制御回路を備え、前記目標差分算出部は、前記黒レベル目標値に対する前記黒レベルデータの差分が予め設定された範囲を超えるか否かを判定する判定部と、この判定部により設定範囲以上の差分と判定された場合にはその差分を拡大した拡大差分として前記フィードバック用D/A変換器に出力する差分拡大部と、を有する。
【0051】
従って、A/D変換器による変換後の黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求め、その差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換されたオフセット電圧を増幅器に対して重畳する黒レベルフィードバック制御において、黒レベルデータと黒レベル目標値の差分がある設定範囲を超えた場合、差分値としては拡大した拡大差分値として実際より大きな値として扱うことで、フィードバックのループゲインが高くなり、黒レベル目標値に近付く時間を短縮でき、差分が設定範囲内となって黒レベル目標値に近付くと本来のフィードバックのループゲインとなるので安定した応答特性を示す。これにより、過渡状態でもA/D変換器出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮することができる。
【0052】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像データ処理装置において、前記判定部は、前記黒レベル目標値に対する前記黒レベルデータの差分が予め設定された差分上限値より大きいか否かを判定する上限判定部と、前記黒レベル目標値に対する前記黒レベルデータの差分が予め設定された差分下限値より小さいか否かを判定する下限判定部とを有し、前記差分拡大部は、前記上限判定部により差分上限値以上の差分と判定された場合にはその差分を前記差分上限値と比較して大きくなる側に拡大した拡大差分として出力する上限値側拡大部と、前記下限判定部により差分下限値以下の差分と判定された場合にはその差分を前記差分下限値と比較して小さくなる側に拡大した拡大差分として出力する下限側拡大部とを有する。
【0053】
従って、設定範囲として差分上限値を超える場合と差分下限値を超える場合の拡大処理を適正に行わせることができる。
【0054】
請求項4記載の発明は、画像対応の光信号を受光し光電変換してリニアイメージセンサから出力されるアナログ画像データを増幅器により増幅した後、A/D変換器によりA/D変換して出力する画像データ処理装置において、前記A/D変換器による変換後の黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換されたオフセット電圧を前記増幅器に対して重畳する黒レベルフィードバック制御回路を備え、この黒レベルフィードバック制御回路は、前記黒レベルデータが予め設定された範囲を超えるか否かを判定し、設定範囲以上の黒レベルデータの場合には前記差分を拡大した拡大差分として前記増幅器に対してフィードバックさせる。
【0055】
従って、A/D変換器による変換後の黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求め、その差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換されたオフセット電圧を増幅器に対して重畳する黒レベルフィードバック制御において、黒レベルデータ自体がある設定範囲を超えた場合、差分値としては拡大した拡大差分値として実際より大きな値として扱うことで、フィードバックのループゲインが高くなり、黒レベル目標値に近付く時間を短縮でき、差分が設定範囲内となって黒レベル目標値に近付くと本来のフィードバックのループゲインとなるので安定した応答特性を示す。これにより、過渡状態でもA/D変換器出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮することができる。この際、黒レベル目標値に応じて設定範囲を変えることなく、黒レベル目標値にあまり依存せずに黒レベル目標値に近付く時間を短縮できる。
【0056】
請求項5記載の発明は、画像対応の光信号を受光し光電変換してリニアイメージセンサから出力されるアナログ画像データを増幅器により増幅した後、A/D変換器によりA/D変換して出力する画像データ処理装置において、前記A/D変換器による変換後のアナログ画像データ中で光学的黒レベル領域に関するアナログ画像データの平均値を算出して黒レベルデータとして出力する黒レベル平均算出部と、この黒レベル平均算出部から出力される黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求める目標差分算出部と、この目標差分算出部により求められた差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換したオフセット電圧を前記増幅器に対して重畳させるフィードバック用D/A変換器と、を有する黒レベルフィードバック制御回路を備え、前記目標差分算出部は、前記黒レベルデータが予め設定された範囲を超えるか否かを判定する判定部と、この判定部により設定範囲以上の黒レベルデータと判定された場合には前記差分を拡大した拡大差分として前記フィードバック用D/A変換器に出力する差分拡大部と、を有する。
【0057】
従って、A/D変換器による変換後の黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求め、その差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換されたオフセット電圧を増幅器に対して重畳する黒レベルフィードバック制御において、黒レベルデータ自体がある設定範囲を超えた場合、差分値としては拡大した拡大差分値として実際より大きな値として扱うことで、フィードバックのループゲインが高くなり、黒レベル目標値に近付く時間を短縮でき、差分が設定範囲内となって黒レベル目標値に近付くと本来のフィードバックのループゲインとなるので安定した応答特性を示す。これにより、過渡状態でもA/D変換器出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮することができる。この際、黒レベル目標値に応じて設定範囲を変えることなく、黒レベル目標値にあまり依存せずに黒レベル目標値に近付く時間を短縮できる。
【0058】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像データ処理装置において、前記判定部は、前記黒レベルデータが予め設定された上限値より大きいか否かを判定する上限判定部と、前記黒レベルデータが予め設定された下限値より小さいか否かを判定する下限判定部とを有し、前記差分拡大部は、前記上限判定部により上限値以上の黒レベルデータと判定された場合には前記差分を前記上限値と比較して大きくなる側に拡大した拡大差分として出力する上限値側拡大部と、前記下限判定部により下限値以下の黒レベルデータと判定された場合には前記差分を前記下限値と比較して小さくなる側に拡大した拡大差分として出力する下限側拡大部とを有する。
【0059】
従って、設定範囲として上限値を超える場合と下限値を超える場合の拡大処理を適正に行わせることができる。
【0060】
請求項7記載の発明は、請求項2,3,5又は6記載の画像データ処理装置において、前記目標差分算出部は、前記判定部により設定範囲以上と判定される状態が連続するか否かを検出する連続状態判定部と、この連続状態判定部により連続すると判定された連続数に応じて前記拡大差分として拡大する拡大量を大きくする拡大量増加部と、を有する。
【0061】
従って、差分又は黒レベルデータが設定範囲を連続して超える場合には、その連続数に応じて拡大差分の拡大量を大きくすることでさらに高いフィードバックのループゲインとなるので、より早く黒レベル目標値に近付けることができる。
【0062】
請求項8記載の発明の画像読取装置は、原稿に対して相対的に副走査方向に移動して原稿を照明する光源を含む読取光学系と、この読取光学系により照明された原稿からの画像対応の光信号を受光し光電変換してアナログ画像データを出力するリニアイメージセンサと、前記リニアイメージセンサからアナログ画像データが入力されてデジタル画像データとして出力する請求項1ないし7の何れか一記載の画像データ処理装置と、を備える。
【0063】
従って、請求項1ないし7の何れか一記載の画像データ処理装置を備えるので、過渡状態でも画像データ処理装置中のA/D変換器出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮することができ、適正な黒レベル補正機能を有する画像読取装置となる。
【0064】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図5に基づいて説明する。図10ないし図17で示した部分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する。
【0065】
本実施の形態の画像読取装置は、例えば、フラットベッド型のイメージスキャナへの適用例を示す。図1はイメージスキャナ61の概略構成例を示す縦断断面図である。このイメージスキャナ61は、原稿62を載置するコンタクトガラス63と、原稿62を露光するための光源であるハロゲンランプ64及び第1ミラー65とからなる第1キャリッジ66と、第2ミラー67及び第3ミラー68からなる第2キャリッジ69と、リニアイメージセンサであるCCD70と、CCD70に結像するためのレンズユニット71とを備えている。CCD70はセンサボード基板72上に設けられ、このセンサボード基板72は、CCD70側から出力される画像データに対して各種の信号処理を施す信号処理回路(後述)が形成された信号処理基板73と接続ケーブル74で接続されている。ハロゲンランプ64、第1〜第3ミラー65,67,68及びレンズユニット71は、読取光学系75を構成している。
【0066】
ハロゲンランプ64は、コンタクトガラス63の読取面に対してある角度で光を照射し、原稿62で反射した光は、第1〜第3ミラー65,67,68及びレンズユニット71を経由してCCD70に入射する。CCD70は入射光量に対応した電圧をアナログ画像データとして出力する。第1、第2キャリッジ66,69は、図示しないステッピングモータの駆動により、原稿62の読取面とCCD70との間の距離を一定に保ちながら副走査方向(矢印A方向)に移動し、原稿62を露光走査する。
【0067】
なお、本実施の形態では、読取光学系75側が原稿62に対して副走査方向に移動するタイプとしたが、読取光学系75側が位置固定で原稿62側が副走査方向に移動するタイプであってもよい。
【0068】
図2はセンサボード基板72や信号処理基板73等に実装された回路等の概略構成例を示すブロック図である。センサボード基板72上には、CCD70の他、その出力に対してサンプルホールド、利得調整等のアナログ処理を施すアナログ処理回路76や、アナログ処理後のデータをデジタル画像データに変換して出力するA/D変換器(ADC)7が搭載されている。また、信号処理基板73上には、A/D変換器7から出力されるデジタル画像データに対してシェーディング補正処理、フィルタ処理等の各種のデジタル処理を施すデジタル処理回路77等が搭載され、制御部11に相当するCPU78により制御されるように構成されている。このCPU78にはメモリ79が接続されている他、CPU78は両基板72,73上の各部の制御を受け持つ。
【0069】
ここで、基板72又は73上に搭載されて画像データ処理装置を構成する回路部分を図3に示す。図3は、黒レベルフィードバック制御回路1を備えた画像データ処理回路の構成例を示すもので、基本的には、図10に示した構成と同様であるが、黒レベルフィードバック制御回路1に関して、目標差分算出部10に代えて、目標差分算出部81が設けられている。なお、図3に関して、プリアンプ部2はアナログ処理回路76中に含まれ、ADC7はA/D変換器に相当する。黒レベルフィードバック制御回路1部分は基板72上に搭載されていても基板73上に搭載されていてもよい。
【0070】
本実施の形態の目標差分算出部81の構成例を図4に示す。この目標差分算出部81は、黒レベル目標値に対する黒レベルデータの差分が予め設定された範囲を超えるか否かを判定し、設定範囲以上の差分の場合にはその差分を拡大した拡大差分としてプリアンプ3,4側に対してフィードバックさせるもので、黒レベル目標値に対する黒レベルデータの差分が予め設定された範囲を超えるか否かを判定する判定部82と、この判定部82により設定範囲以上の差分と判定された場合にはその差分を拡大した拡大差分として差分積算処理部12側に出力する差分拡大部83とが付加されている。
【0071】
まず、判定部82としては、黒レベル目標値に対する黒レベルデータの差分(レジスタ(DLT E,DLT O)35,36の出力)DO[5:0]が予め設定された差分上限値“8”より大きいか否かを判定する上限判定部としての比較器(COMP1)84と、黒レベル目標値に対する黒レベルデータの差分(レジスタ(DLT E,DLT O)35,36の出力)DO[5:0]が予め設定された差分下限値“−7”より小さいか否かを判定する下限判定部としての比較器(COMP2)85を有する。これらの比較器(COMP1,COMP2)84,85の出力側には、比較器(COMP1)84の比較出力と差分DO[5:0]中の最上位のデータDO5との論理和をとるORゲート86と、比較器(COMP2)85の比較出力をインバータ87により反転させたデータとORゲート86の出力との論理積をとるANDゲート88とが設けられ、ANDゲート88からDLT[15:0]中の6ビット目のデータDLT5が出力されるように設定されている。即ち、レジスタ(DLT E,DLT O)35,36からの出力DO[5:0]のうち、下位5bitはそのまま、最上位ビットDO5はバッファ40によりDLT[15:6]なる上位10bitに拡張され、全体としてDLT[15:0]として出力される。また、比較器(COMP1,COMP2)84,85の出力に基づき6ビット目のデータDLT5の値を切り替えるものである。これらのORゲート86、インバータ87、ANDゲート88により差分拡大部83が構成されている。特に、ORゲート86、ANDゲート88の経路により、比較器(COMP1)84により差分上限値“8”以上の差分と判定された場合にはその差分を差分上限値“8”と比較して大きくなる側に拡大した拡大差分として出力する上限値側拡大部89が構成され、インバータ87、ANDゲート88の経路により、比較器(COMP2)85により差分下限値“−7”以下の差分と判定された場合にはその差分を差分下限値“−7”と比較して小さくなる側に拡大した拡大差分として出力する下限側拡大部90が構成されている。
【0072】
このような構成において、比較器(COMP1,COMP2)84,85の出力と、6ビット目のデータDLT5との関係を示すと、表1のような論理結果となる。
【0073】
【表1】
Figure 2004015094
【0074】
つまり、6ビット目のデータDLT5が“H”の場合には、差分データDO[4:0]に対して64を加算することで、差分データDO[4:0]を(差分データDO[4:0]+64)に拡大した拡大差分値を生成し、6ビット目のデータDLT5が“L”の場合には、差分データDO[4:0]に対して−63を加算することで、差分データDO[4:0]を(差分データDO[4:0]−63)に拡大した拡大差分値を生成することになる。このような差分変換特性を図示すると、図5に示すようになる。
【0075】
よって、差分データDO[4:0]が設定範囲内(差分下限値“−7”〜差分上限値“8”)に収まる場合には差分データDO[4:0]がそのまま出力されるが、差分上限値“8”以上の場合には差分データDO[4:0]+64、即ち、“72”以上の拡大差分データに拡大されて出力され、差分下限値“−7”以下の場合には差分データDO[4:0]−63、即ち、“−71”以下の拡大差分データに拡大されて出力されることとなる。
【0076】
このように、黒レベルデータと黒レベル目標値との差分がある設定範囲(“−7”〜“8”)を超えた場合、差分値としては拡大した拡大差分値として実際より大きな値として扱うことで、黒レベルフィードバック制御回路1のフィードバックループゲインが高くなり、黒レベル目標値に近付く時間を短縮させることができ、差分が設定範囲(“−7”〜“8”)内となって黒レベル目標値に近付くと本来のフィードバックのループゲインとなるので安定した応答特性を示すこととなる。これにより、過渡状態でもADC7出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮することができる。
【0077】
本発明の第二の実施の形態を図6及び図7に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の実施の形態でも同様とする)。
【0078】
本実施の形態も、図3に示したような黒レベルフィードバック制御回路1を備えた画像データ処理回路中で、目標差分算出部81に代えて、目標差分算出部91を用いるようにしたものである。
【0079】
本実施の形態の目標差分算出部91の構成例を図6に示す。この目標差分算出部91は、黒レベルデータ自身が予め設定された範囲を超えるか否かを判定し、設定範囲以上のデータの場合には黒レベルデータと黒レベル目標値との差分を拡大した拡大差分としてプリアンプ3,4側に対してフィードバックさせるもので、黒レベルデータ自身が予め設定された範囲を超えるか否かを判定する判定部92と、この判定部92により設定範囲以上のデータと判定された場合には黒レベルデータと黒レベル目標値との差分を拡大した拡大差分として差分積算処理部12側に出力する差分拡大部93とが付加されている。
【0080】
まず、判定部92としては、黒レベルデータBK[4:0]が予め設定された上限値“16”より大きいか否かを判定する上限判定部としての比較器(COMP1)94と、黒レベルデータBK[4:0]が予め設定された下限値“0”より小さいか否かを判定する下限判定部としての比較器(COMP2)95を有する。これらの比較器(COMP1,COMP2)94,95の出力側には、比較器(COMP1)94の比較出力とADD33のキャリーアウトCOから出力される7ビット目のデータD6との論理和をとるORゲート96と、比較器(COMP2)95の比較出力をインバータ97により反転させたデータとORゲート96の出力との論理積をとるANDゲート98とが設けられ、ANDゲート98からはDLT[4:0]に加算される6ビット目のデータDLT5が出力されるように設定されている。即ち、比較器(COMP1,COMP2)94,95の出力に基づきDLT[4:0]に加算される6ビット目のデータDLT5の値を切り替えるものである。これらのORゲート96、インバータ97、ANDゲート98により差分拡大部93が構成されている。特に、ORゲート96、ANDゲート98の経路により、比較器(COMP1)94により上限値“16”以上のデータと判定された場合には差分をデータの上限値“16”と比較して大きくなる側に拡大した拡大差分として出力する上限値側拡大部99が構成され、インバータ97、ANDゲート98の経路により、比較器(COMP2)95により下限値“0”以下のデータ(この例では、“0”のみ)と判定された場合には差分を下限値“0”と比較して小さくなる側に拡大した拡大差分として出力する下限側拡大部100が構成されている。
【0081】
このような構成において、比較器(COMP1,COMP2)94,95の出力と、6ビット目に加算されるデータDLT5との関係を示すと、表2のような論理結果となる。
【0082】
【表2】
Figure 2004015094
【0083】
つまり、6ビット目に加算されるデータDLT5が“H”の場合には、データD[4:0]に対して64を加算することで、差分データD[4:0]を(差分データD[4:0]+64)に拡大した拡大差分値を生成し、6ビット目のデータDLT5が“L”の場合には、データD[4:0]に対して−63を加算することで、差分データD[4:0]を(差分データD[4:0]−63)に拡大した拡大差分値を生成することになる。このような差分変換特性を図示すると、図7に示すようになる。
【0084】
よって、データDO[4:0]が設定範囲内(下限値“0”〜差分上限値“16”)に収まる場合には差分データD[4:0]がそのまま出力されるが、上限値“16”以上の場合には差分データD[4:0]+64、即ち、“72”以上の拡大差分データに拡大されて出力され、下限値“0”以下の場合(この例では、“0”のみ)には差分データD[4:0]−63、即ち、“−63”以下の拡大差分データに拡大されて出力されることとなる。
【0085】
このように、黒レベルデータ自身がある設定範囲(“0”〜“16”)を超えた場合、差分値としては拡大した拡大差分値として実際より大きな値として扱うことで、黒レベルフィードバック制御回路1のフィードバックループゲインが高くなり、黒レベル目標値に近付く時間を短縮させることができ、黒レベルデータ自身が設定範囲(“0”〜“16”)内となって黒レベル目標値に近付くと本来のフィードバックのループゲインとなるので安定した応答特性を示すこととなる。これにより、過渡状態でもADC7出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮することができる。特に、本実施の形態によれば、黒レベル目標値に応じて設定範囲を変えることなく、黒レベル目標値にあまり依存せずに黒レベル目標値に近付く時間を短縮することができる。
【0086】
本発明の第三の実施の形態を図8及び図9に基づいて説明する。本実施の形態も、図3に示したような黒レベルフィードバック制御回路1を備えた画像データ処理回路中で、目標差分算出部81,91に代えて、目標差分算出部101を用いるようにしたものである。
【0087】
本実施の形態の目標差分算出部101の構成例を図8に示す。この目標差分算出部101は、例えば、目標差分算出部81の構成例をベースとするもので、差分上限値“8”や差分下限値“−7”と差分値とを比較する比較器(COMP1,COMP2)84,85がADD3の出力ラインに対して設けられている。これらの比較器(COMP1,COMP2)84,85の出力側には、差分値が差分上限値“8”や差分下限値“−7”を連続して超える回数n(n:7以下)をカウントすることによりその連続状態を検出する連続状態判定部102を構成するカウンタ(CNT U,CNT L)103,104及び4入力のNANDゲート(4NAND1,4NAND2)105,106が設けられている。即ち、カウンタ(CNT U)103のカウント出力Q[3:0]はNANDゲート(4NAND1)105に入力され、このNANDゲート(4NAND1)105の出力YがORゲート107に入力され、このORゲート107の出力とEN信号とE/O信号とを入力とするANDゲート108の出力がカウンタ(CNT U)103に入力されることにより、差分値が差分上限値“8”を連続して超える回数をカウンタ(CNT U)103がカウントする。超えなくなった時点(比較器(COMP1)84が“L”となった時点)でインバータ109を介してカウンタ(CNT U)103はクリアされる。同様に、カウンタ(CNT L)104のカウント出力Q[3:0]はNANDゲート(4NAND2)106に入力され、このNANDゲート(4NAND2)106の出力YがORゲート110に入力され、このORゲート110の出力とEN信号とE/O信号とを入力とするANDゲート111の出力がカウンタ(CNT L)104に入力されることにより、差分値が差分下限値“−7”を連続して超える回数をカウンタ(CNT L)104がカウントする。超えなくなった時点(比較器(COMP2)85が“L”となった時点)でインバータ112を介してカウンタ(CNT L)104はクリアされる。また、カウンタ(CNT L)104にはCKをインバータ113で反転させた形で入力されている。
【0088】
さらに、これらのカウンタ(CNT U,CNT L)103,104の出力側には、差分値が差分上限値“8”や差分下限値“−7”を連続して超える回数nに応じて、ADD33の差分出力D[4:0]の上位にDE[7:5]を追加することで拡大差分として拡大する拡大量を大きくする拡大量増加部114が設けられている。この拡大量増加部114は、カウンタ(CNT U,CNT L)103,104の出力側に設けられたORゲート115と、このORゲート115の出力とADD33の出力中のD[7:5]との排他的論理和をとる排他的ORゲート116とにより構成されており、この排他的ORゲート116の出力がDE[7:5]としてADD33の差分出力D[4:0]の上位に追加される。DE[7:5]の値は連続して差分上限値“8”を超える場合はn*64、連続して差分下限値“−7”を超える場合は−n*64となる。例えば、差分上限値“8”を超える連続回数nがn=1であれば64、n=2であれば128、n=3であれば192、の如くである。また、最上位ビットDE8にはADD33のキャリーアウトが割当てられている。これにより、DE[8:0]をレジスタ(DLT E,DLT O)35,36でラッチし、レジスタ(DLT E,DLT O)35,36の出力最上位bitをバッファ40によりDLT[15:8]に拡張して出力している。
【0089】
従って、本実施の形態によれば、基本的には第一の実施の形態の場合と同様であるが、差分が設定範囲を連続して超える場合には、その連続数nに応じて拡大差分の拡大量を大きくすることでさらに高いフィードバックのループゲインとなるので、より早く黒レベル目標値に近付けることができる。
【0090】
なお、本実施の形態は、第一の実施の形態をベースとした適用例で説明したが、第二の実施の形態についても同様に適用することができる。
【0091】
【発明の効果】
請求項1及び2記載の発明によれば、A/D変換器による変換後の黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求め、その差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換されたオフセット電圧を増幅器に対して重畳する黒レベルフィードバック制御において、黒レベルデータと黒レベル目標値の差分がある設定範囲を超えた場合、差分値としては拡大した拡大差分値として実際より大きな値として扱うようにしたので、フィードバックのループゲインを高くして、黒レベル目標値に近付く時間を短縮させることができ、差分が設定範囲内となって黒レベル目標値に近付くと本来のフィードバックのループゲインとなるので安定した応答特性を示すこととなり、これにより、過渡状態でもA/D変換器出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮させることができる。
【0092】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の画像データ処理装置において、設定範囲として差分上限値を超える場合と差分下限値を超える場合の拡大処理を適正に行わせることができる。
【0093】
請求項4及び5記載の発明によれば、A/D変換器による変換後の黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求め、その差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換されたオフセット電圧を増幅器に対して重畳する黒レベルフィードバック制御において、黒レベルデータ自体がある設定範囲を超えた場合、差分値としては拡大した拡大差分値として実際より大きな値として扱うようにしたので、フィードバックのループゲインを高くして、黒レベル目標値に近付く時間を短縮させることができ、差分が設定範囲内となって黒レベル目標値に近付くと本来のフィードバックのループゲインとなるので安定した応答特性を示すことから、過渡状態でもA/D変換器出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮させることができる上に、黒レベル目標値に応じて設定範囲を変えることなく、黒レベル目標値にあまり依存せずに黒レベル目標値に近付く時間を短縮させることができる。
【0094】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の画像データ処理装置において、設定範囲として上限値を超える場合と下限値を超える場合の拡大処理を適正に行わせることができる。
【0095】
請求項7記載の発明によれば、請求項2,3,5又は6記載の画像データ処理装置において、差分又は黒レベルデータが設定範囲を連続して超える場合には、その連続数に応じて拡大差分の拡大量を大きくすることでさらに高いフィードバックのループゲインとなるので、より早く黒レベル目標値に近付けることができる。
【0096】
請求項8記載の発明の画像読取装置によれば、請求項1ないし7の何れか一記載の画像データ処理装置を備えるので、過渡状態でも画像データ処理装置中のA/D変換器出力の黒レベルが安定状態になるまでの時間を短縮させることができ、適正な黒レベル補正機能を有する画像読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のイメージスキャナ概略構成例を示す縦断断面図である。
【図2】基板実装の回路等の概略構成例を示すブロック図である。
【図3】黒レベルフィードバック制御回路を備えた画像データ処理回路の構成例を示すブロック図である。
【図4】目標差分算出部の構成例を示すブロック図である。
【図5】その差分変換特性を示す特性図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態の目標差分算出部の構成例を示すブロック図である。
【図7】その差分変換特性を示す特性図である。
【図8】本発明の第三の実施の形態の目標差分算出部の構成例を示すブロック図である。
【図9】その動作タイミング例を示すタイミングチャートである。
【図10】既提案例による黒レベルフィードバック制御回路を備えた画像データ処理回路の構成例を示すブロック図である。
【図11】黒レベル平均算出部の構成例を示すブロック図である。
【図12】その黒レベル平均処理例を示すタイミングチャートである。
【図13】目標差分算出部の構成例を示すブロック図である。
【図14】その目標差分算出処理例を示すタイミングチャートである。
【図15】差分積算処理部の構成例を示すブロック図である。
【図16】その差分積算処理例を示すタイミングチャートである。
【図17】その差分積算データ設定例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1   黒レベルフィードバック制御回路
3,4   増幅器
7   A/D変換器
8   黒レベル平均算出部
13,14   フィードバック用D/A変換器
61   原稿
64   光源
70   リニアイメージセンサ
75   読取光学系
81   目標差分算出部
82   判定部
83   差分拡大部
84   上限判定部
85   下限判定部
89   上限側拡大部
90   下限側拡大部
91   目標差分算出部
92   判定部
93   差分拡大部
94   上限判定部
95   下限判定部
99   上限側拡大部
100   下限側拡大部
101   目標差分算出部
102   連続状態判定部
114   拡大量増加部

Claims (8)

  1. 画像対応の光信号を受光し光電変換してリニアイメージセンサから出力されるアナログ画像データを増幅器により増幅した後、A/D変換器によりA/D変換して出力する画像データ処理装置において、
    前記A/D変換器による変換後の黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求め、その差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換されたオフセット電圧を前記増幅器に対して重畳する黒レベルフィードバック制御回路を備え、
    この黒レベルフィードバック制御回路は、前記黒レベル目標値に対する前記黒レベルデータの差分が予め設定された範囲を超えるか否かを判定し、設定範囲以上の差分の場合にはその差分を拡大した拡大差分として前記増幅器に対してフィードバックさせることを特徴とする画像データ処理装置。
  2. 画像対応の光信号を受光し光電変換してリニアイメージセンサから出力されるアナログ画像データを増幅器により増幅した後、A/D変換器によりA/D変換して出力する画像データ処理装置において、
    前記A/D変換器による変換後のアナログ画像データ中で光学的黒レベル領域に関するアナログ画像データの平均値を算出して黒レベルデータとして出力する黒レベル平均算出部と、
    この黒レベル平均算出部から出力される黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求める目標差分算出部と、
    この目標差分算出部により求められた差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換したオフセット電圧を前記増幅器に対して重畳させるフィードバック用D/A変換器と、
    を有する黒レベルフィードバック制御回路を備え、
    前記目標差分算出部は、前記黒レベル目標値に対する前記黒レベルデータの差分が予め設定された範囲を超えるか否かを判定する判定部と、この判定部により設定範囲以上の差分と判定された場合にはその差分を拡大した拡大差分として前記フィードバック用D/A変換器に出力する差分拡大部と、を有することを特徴とする画像データ処理装置。
  3. 前記判定部は、前記黒レベル目標値に対する前記黒レベルデータの差分が予め設定された差分上限値より大きいか否かを判定する上限判定部と、前記黒レベル目標値に対する前記黒レベルデータの差分が予め設定された差分下限値より小さいか否かを判定する下限判定部とを有し、
    前記差分拡大部は、前記上限判定部により差分上限値以上の差分と判定された場合にはその差分を前記差分上限値と比較して大きくなる側に拡大した拡大差分として出力する上限値側拡大部と、前記下限判定部により差分下限値以下の差分と判定された場合にはその差分を前記差分下限値と比較して小さくなる側に拡大した拡大差分として出力する下限側拡大部とを有することを特徴とする請求項2記載の画像データ処理装置。
  4. 画像対応の光信号を受光し光電変換してリニアイメージセンサから出力されるアナログ画像データを増幅器により増幅した後、A/D変換器によりA/D変換して出力する画像データ処理装置において、
    前記A/D変換器による変換後の黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換されたオフセット電圧を前記増幅器に対して重畳する黒レベルフィードバック制御回路を備え、
    この黒レベルフィードバック制御回路は、前記黒レベルデータが予め設定された範囲を超えるか否かを判定し、設定範囲以上の黒レベルデータの場合には前記差分を拡大した拡大差分として前記増幅器に対してフィードバックさせることを特徴とする画像データ処理装置。
  5. 画像対応の光信号を受光し光電変換してリニアイメージセンサから出力されるアナログ画像データを増幅器により増幅した後、A/D変換器によりA/D変換して出力する画像データ処理装置において、
    前記A/D変換器による変換後のアナログ画像データ中で光学的黒レベル領域に関するアナログ画像データの平均値を算出して黒レベルデータとして出力する黒レベル平均算出部と、
    この黒レベル平均算出部から出力される黒レベルデータを予め設定された黒レベル目標値と比較しこの黒レベル目標値に対する差分を求める目標差分算出部と、
    この目標差分算出部により求められた差分がゼロとなるようにアナログ電圧に変換したオフセット電圧を前記増幅器に対して重畳させるフィードバック用D/A変換器と、
    を有する黒レベルフィードバック制御回路を備え、
    前記目標差分算出部は、前記黒レベルデータが予め設定された範囲を超えるか否かを判定する判定部と、この判定部により設定範囲以上の黒レベルデータと判定された場合には前記差分を拡大した拡大差分として前記フィードバック用D/A変換器に出力する差分拡大部と、を有することを特徴とする画像データ処理装置。
  6. 前記判定部は、前記黒レベルデータが予め設定された上限値より大きいか否かを判定する上限判定部と、前記黒レベルデータが予め設定された下限値より小さいか否かを判定する下限判定部とを有し、
    前記差分拡大部は、前記上限判定部により上限値以上の黒レベルデータと判定された場合には前記差分を前記上限値と比較して大きくなる側に拡大した拡大差分として出力する上限値側拡大部と、前記下限判定部により下限値以下の黒レベルデータと判定された場合には前記差分を前記下限値と比較して小さくなる側に拡大した拡大差分として出力する下限側拡大部とを有することを特徴とする請求項5記載の画像データ処理装置。
  7. 前記目標差分算出部は、前記判定部により設定範囲以上と判定される状態が連続するか否かを検出する連続状態判定部と、この連続状態判定部により連続すると判定された連続数に応じて前記拡大差分として拡大する拡大量を大きくする拡大量増加部と、を有することを特徴とする請求項2,3,5又は6記載の画像データ処理装置。
  8. 原稿に対して相対的に副走査方向に移動して原稿を照明する光源を含む読取光学系と、
    この読取光学系により照明された原稿からの画像対応の光信号を受光し光電変換してアナログ画像データを出力するリニアイメージセンサと、
    前記リニアイメージセンサからアナログ画像データが入力されてデジタル画像データとして出力する請求項1ないし7の何れか一記載の画像データ処理装置と、
    を備える画像読取装置。
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