JP2005244865A - 原稿読取装置、原稿読取方法、および原稿読取プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】各出力端子間の出力差を低減できる原稿読取装置、原稿読取方法、および原稿読取プログラムを提供すること。
【解決手段】読み取った画像の画像データを複数の出力端子115〜118から分割して出力するCCD101と、前記CCDから出力された画像データをそれぞれアナログ−デジタル変換するA/D変換器104,105と、前記A/D変換器ごとの出力の平均値をそれぞれ検出する平均値検出回路108,109と、前記平均値検出回路により検出された出力平均値どうしの差分に基づいて線形特性の設定情報を算出するA/D出力特性設定回路110と、前記A/D変換器にそれぞれ設けられた出力特性設定機能部106,107と、を備え、前記出力特性設定機能部は、前記A/D出力特性設定回路により算出された前記線形特性の設定情報が入力され、前記A/D変換器の入力に対する出力の線形特性を変更することを特徴とする原稿読取装置。
【選択図】 図1
【解決手段】読み取った画像の画像データを複数の出力端子115〜118から分割して出力するCCD101と、前記CCDから出力された画像データをそれぞれアナログ−デジタル変換するA/D変換器104,105と、前記A/D変換器ごとの出力の平均値をそれぞれ検出する平均値検出回路108,109と、前記平均値検出回路により検出された出力平均値どうしの差分に基づいて線形特性の設定情報を算出するA/D出力特性設定回路110と、前記A/D変換器にそれぞれ設けられた出力特性設定機能部106,107と、を備え、前記出力特性設定機能部は、前記A/D出力特性設定回路により算出された前記線形特性の設定情報が入力され、前記A/D変換器の入力に対する出力の線形特性を変更することを特徴とする原稿読取装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、読み取った画像の画像データを複数の出力端子から分割して出力するCCDイメージセンサを用いた原稿読取装置、原稿読取方法、および原稿読取プログラムに関する。特に、各出力間の出力差を低減させて濃度ムラのない画像出力を実現できる原稿読取装置、原稿読取方法、および原稿読取プログラムに関する。
従来より、CCDイメージセンサ(以下、CCDという)を用いた原稿読取装置では、各CCDごとに異なるガンマ値を補正するため、CCDからの出力に対しガンマ変換による補正をおこなっている。ガンマ変換による補正には、ガンマ変換テーブルを用いる。あらかじめガンマ変換特性値を段階的に変化させた複数のガンマ変換テーブルを用意しておき、その一つを選択し、変換をすることにより出力のガンマ値を所望の値へ補正をおこなっている(例えば、下記特許文献1参照。)。
また、読み取ったデータを複数のチャンネルで並列に処理することにより、画像読取速度の高速化を行っている。例えば、読み出された画素を奇数番目の画素データ(以下、O出力という)と偶数番目の画素データ(以下、E出力という)に分離し、各々を異なるチャンネルにより処理する方法が知られている。以下、この方法をO/E分離読み出し方式という(例えば、下記特許文献2参照。)。
O/E分離読み出し方式において前記ガンマ変換による補正をおこなう場合、O出力とE出力の変換特性値に差が存在するにも関わらず、これらの平均値を変換特性値として用いるため、O/E両出力に変換特性が適合せず、O出力とE出力との間に出力差が発生することにより、出力画像において奇数番目の画素と偶数番目の画素との間に濃淡が生じる。したがって、特許文献2では、O/E各出力ごとにA/D変換ならびにシェーディング補正後を行ったのち、O/E各出力ごとに持つガンマ変換テーブルによりそれぞれの変換をおこなうことによって出力差を軽減している。
さらに、最近のCCDでは画像読取速度のさらなる高速化を図るため、受光画素列の電荷を奇数番目(O)の画素と偶数番目(E)の画素に分離した上、さらに先頭画素から順次前半分(First)の画素と末尾画素から順次後半分(Last)の画素とに分離し、それぞれ別個の端子で出力するもの(以下、このようなCCDをF/L型CCDという)が提案されている(例えば、下記特許文献3参照。)。
このようなF/L型CCDを使用した原稿読取装置では、画像の中央でFirstとLastの分割境界があり、出力差がわずかにでも生じると読み取り後の画像上で境界が目立つことになるため、特許文献3では、リニアリティを補正するテーブルを用いて各端子間の出力差をごく小さいものにしている。
図9は、従来のF/L型CCDを使用した場合の原稿読取装置の回路ブロック図の一例である。前半分(First)の画素データをもとに後半分(Last)の画素データを補正するものとする。
CCD101は、入射した光を画素ごとに電気信号に変換する。前記電気信号は、まず奇数(O)番目の画素と偶数(E)番目の画素に分けられる。さらに先頭画素から順次前半分の画素(F)と、末尾画素から順次後半分の画素(L)に分けられ、それぞれ別の端子から出力される。すなわち、CCD101は、全部で4つの出力端子、FO115,FE116,LO117,LE118を有している。
CCD101から出力された出力信号は、アナログ処理LSI902,903によってゲイン調整やO/E出力の合成などの処理を受け、A/D変換器904,905によってアナログ−デジタル変換される(なお、図中「/8」とは、信号が8ビットデジタルデータであることを示している)。
さらに、Lデータ補正ガンマテーブル906では、LデジタルデータをFデジタルデータに合わせるため、ガンマテーブルによる補正をおこなう。こののち、FL並び替えLSI907によりFデジタルデータと補正後のLデジタルデータの並び替えをおこない、1ラインの画像データとして出力する。最後にシェーディング補正回路908により照度分布や画素の感度差の補正をおこなって外部へ出力される。
しかしながら、従来のデジタルのテーブルによるガンマ変換では、整数単位の補正しかできないことに加え、非線形である傾きが大きいところでは階調数を失うことになる。画像データの一つ一つはデジタルであるが、あるエリアの平均となれば小数点以下も含むため、補正が充分になされず、出力差のため読み取り後の画像上で濃度ムラが生じるという問題点があった。
本発明は前記問題点を鑑みてなされたものであり、簡単な構成で各出力端子間の出力差を低減できる原稿読取装置、原稿読取方法、および原稿読取プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる原稿読取装置は、読み取った画像の画像データを複数の出力端子から分割して出力する光電変換手段と、前記光電変換手段から出力された画像データをそれぞれアナログ−デジタル変換する複数のA/D変換手段と、前記複数のA/D変換手段ごとの出力の平均値をそれぞれ検出する複数の出力平均値検出手段と、前記複数の出力平均値検出手段により検出された複数の出力平均値どうしの差分に基づいて線形特性の設定情報を算出する線形特性算出手段と、前記複数のA/D変換手段にそれぞれ設けられた複数の線形特性変更手段と、を備え、前記線形特性変更手段は、前記線形特性算出手段により算出された前記線形特性の設定情報に基づいて前記A/D変換手段の入力に対する出力の線形特性を変更することを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる原稿読取装置は、請求項1に記載の発明において、前記線形特性算出手段は、前記複数の出力平均値検出手段のうち1つの出力平均値検出手段が検出した出力平均値を基準とし、前記1つの出力平均値検出手段が検出した出力平均値に対する他の出力平均値検出手段が検出した出力平均値の差分に基づいて線形特性の設定情報を算出することを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる原稿読取装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記線形特性算出手段は、濃度が異なる複数の画像を用いてそれぞれ線形特性の設定情報を算出することを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる原稿読取装置は、請求項3に記載の発明において、前記設定情報の算出には、中間調の濃度の画像を用いることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる原稿読取装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記光電変換手段は、複数の出力端子として、光電変換素子の先頭画素から順次前半分の画素を出力するF端子と、末尾画素から順次後半分の画素を出力するL端子とを有することを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる原稿読取装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記光電変換手段は、複数の出力端子として、光電変換素子の奇数番目の画素を出力するO端子と、偶数番目の画素を出力するE端子とを有することを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる原稿読取方法は、読み取った画像の画像データを複数に分割して出力する光電変換工程と、前記光電変換工程から複数に分割して出力された画像データをそれぞれ所定の線形特性でアナログ−デジタル変換するA/D変換工程と、前記A/D変換工程による出力の平均値をそれぞれ検出する出力平均値検出工程と、前記出力平均値検出工程により検出された出力平均値どうしの差分に基づいて前記線形特性の設定情報を算出する線形特性算出工程と、前記線形特性算出工程により算出された前記線形特性の設定情報に基づいて前記線形特性を変更する線形特性変更工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる原稿読取プログラムは、原稿を複数の画像データとし、複数の画像データそれぞれを所定の線形特性でアナログ−デジタル変換し、出力する原稿読取プログラムにおいて、前記出力の平均値をそれぞれ検出する出力平均値検出工程と、前記出力平均値検出工程により検出された出力平均値どうしの差分に基づいて前記所定の線形特性の設定情報を算出する線形特性算出工程と、前記線形特性算出工程により算出された前記線形特性の設定情報に基づいて前記所定の線形特性を変更する線形特性変更工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明にかかる原稿読取装置、原稿読取方法、および原稿読取プログラムによれば、簡単な構成で各出力端子間の出力差を低減できる。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる原稿読取装置、原稿読取方法、および原稿読取プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態にかかる原稿読取装置の回路について図1を参照して説明する。図1は本実施の形態にかかる原稿読取装置の回路のブロック図である。CCD101はF/L型CCDであり、読み取った画像信号を4つの出力端子FO115、FE116、LO117、LE118に分けて出力している。
まず、本実施の形態にかかる原稿読取装置の回路について図1を参照して説明する。図1は本実施の形態にかかる原稿読取装置の回路のブロック図である。CCD101はF/L型CCDであり、読み取った画像信号を4つの出力端子FO115、FE116、LO117、LE118に分けて出力している。
アナログ処理LSI102には、CCD101の端子FO115、FE116から出力された画像信号が入力される。アナログ処理LSI103には、LO117、LE118から出力された画像信号が入力される。これらアナログ処理LSI102,103は、それぞれ2つの端子から入力された画像信号に対してゲイン調整をおこなう。さらに、前記2つの端子からの入力信号の合成をおこない、当該合成後の信号を出力する(以下、アナログ処理LSI102が出力する信号をFアナログデータ、アナログ処理LSI103が出力する信号をLアナログデータという)。
A/D変換器104は、アナログ処理LSI102から出力されたFアナログデータをアナログ−デジタル変換し、Fデジタルデータを後述するF平均値検出回路108ならびにA/D出力特性設定回路110に出力する。また、A/D変換器105は、アナログ処理LSI103から出力されたLアナログデータをアナログ−デジタル変換し、Lデジタルデータを後述するL平均値検出回路109ならびにA/D出力特性設定回路110に出力する。
また、A/D変換器104、105は、それぞれ出力特性設定機能部106,107を有している。出力特性設定機能部106,107は、後述するA/D出力特性設定回路110からの制御を受け、A/D変換器104,105の出力の線形特性を変更自在に設定する。
F平均値検出回路108は、A/D変換器104から出力されたFデジタルデータの出力平均値(以下、F出力平均値という)を検出し、保持する。L平均値検出回路109はA/D変換器105から出力されたLデジタルデータの出力平均値(以下、L出力平均値という)を検出し、保持する。また、F平均値検出回路108、L平均値検出回路109は、それぞれ検出した各出力平均値のデータをA/D出力特性設定回路110に出力する。
A/D出力特性設定回路110は、F平均値検出回路108が出力するF平均出力値ならびにL平均値検出回路109が出力するL平均出力値のデータをもとに、A/D変換器104,105の出力特性設定機能部106,107がA/D変換器104,105の出力特性の設定にあたり必要な制御値(以下、出力特性制御値という)を算出する。また、A/D出力特性設定回路110は、算出した前記出力特性制御値を出力特性設定機能部106,107に出力する。
FL並び替えLSI111には、A/D変換器104から出力されたFデジタルデータと、A/D変換器105から出力されたLデジタルデータが入力される。また、FL並び替えLSI111は、これらFデジタルデータ、Lデジタルデータの並び替えをおこない、1ラインの画像データとして出力する。
シェーディング補正回路112には、FL並び替えLSI111から出力された画像データが入力される。また、シェーディング補正回路112は、メモリと演算素子からなり、前記画像データの照度分布や画素の感度差の補正をおこなったのち、画像データを外部へと出力する。
つぎに、前記CCD101の内部構成について図2を参照して説明する。図2はF/L型CCD101内部の構成図である。フォトダイオード201は、画素ごとの入射光の強弱を電気信号に変換し、出力する。
シフトゲートA202には、フォトダイオード201が出力した電気信号のうち奇数番目の画素の信号が入力される。入力された電気信号のうち、先頭画素から前半分の画素の信号は、後述するCCDアナログシフトレジスタa204に、残りの後ろ半分の画素の信号はCCDアナログシフトレジスタc206へ出力される。
また、シフトゲートB203にはフォトダイオード201が出力した電気信号のうち偶数番目の画素の信号が入力される。入力された電気信号のうち、先頭画素から前半分の画素の信号は、後述するCCDアナログシフトレジスタb205に、残りの後ろ半分の画素の信号はCCDアナログシフトレジスタd207へ出力される。
CCDアナログシフトレジスタa204は、シフトゲートA202から入力された前記入力信号を出力バッファa208に出力する。CCDアナログシフトレジスタb205は、シフトゲートB203から入力された前記入力信号を出力バッファb209に出力する。CCDアナログシフトレジスタc206は、シフトゲートA202から入力された前記入力信号を出力バッファc210に出力する。CCDアナログシフトレジスタd207は、シフトゲートB203から入力された前記入力信号を出力バッファd211に出力する。
出力バッファa208は、出力端子FO115より、前記入力信号を出力する。出力バッファb209は、出力端子FE116より、前記入力信号を出力する。出力バッファc210は、出力端子LO117より、前記入力信号を出力する。出力バッファd211は、出力端子LE118より、前記入力信号を出力する。
すなわち、出力端子FO115からは、先頭画素から前半分の奇数番目画素の信号が出力される。出力端子FE116からは、先頭画素から前半分の偶数番目画素の信号が出力される。出力端子LO117からは、先頭画素から後ろ半分の奇数番目画素の信号が出力される。出力端子LE118からは、先頭画素から後ろ半分の偶数番目画素の信号が出力される。
つぎに、本実施の形態にかかる原稿読取装置の機構について図3を参照して説明する。図3は本実施の形態にかかる原稿読取装置の機構図である。原稿読取装置300は、光源ランプ301、レンズ302、ミラー303〜305からなる光学系と、光学撮像を光電変換するためのCCD101を有している。
光源ランプ301はコンタクトガラス306上の原稿面を照明する。レンズ302、ミラー303〜305は、光源ランプ301が原稿面を照明したことで得られる反射光をCCD101へと誘導する。第1キャリッジ307、第2キャリッジ308により、図示していないモータで光源ランプ301ならびにミラー303が図面の右方向へ移動することによって、原稿面の全面を読み取っている。
以下、本実施の形態による原稿読取装置の動作を図1を参照して説明する。なお、以下の各実施の形態では、F出力平均値を基準としてL出力平均値を補正する場合を示すが、L出力平均値を基準にF出力平均値を補正することや、一つの端子(例えば出力端子FO115)の出力を基準にして他の出力端子(例えば出力端子FE116、LO117、LE118)の出力を補正することも可能である。
まず、A/D変換器104,105の出力特性を線形に設定して、ある一様濃度のグレーチャートを原稿読取装置300(図3参照)に読み取らせる。CCD101より出力された画像信号は、アナログ処理LSI102,103、A/D変換器104,105を経て、平均値検出回路108,109に入力される。平均値検出回路108,109は、F出力平均値、L出力平均値をそれぞれ検出する。
検出された前記F出力平均値、L出力平均値は、出力平均値データとして、A/D出力特性設定回路110に入力される。A/D出力特性設定回路110は、前記出力平均値データをもとに、L出力側の出力平均値がF出力側の出力平均値と合致するように、出力特性設定値を算出する。
算出された出力特性設定値は、L出力側のA/D変換器105の出力特性設定機能部107に入力される。出力特性設定機能部107は前記出力特性設定値をもとにL出力側のA/D変換器105の線形出力特性を設定することにより、F出力平均値とL出力平均値とを合致させる。
本実施の形態のように、出力特性値に基づきA/D変換器の出力線形特性を変更自在に設定する手段としては、例えば発明者自身が出願した特開平1−144821がある。これによれば、各コンパレータ(比較器)の基準電圧をRC積分回路の時定数を利用し、印加する時間で電圧値をコントロールするようことによりアナログ入力に対するデジタル出力の線形、非線型特性を自在に設定できる。なお、これらの機能は本実施の形態においては、前記出力特性設定機能部106,107、A/D出力特性設定回路110が実現する。
以下、各実施の形態では、前記手段によるA/D変換器を応用する場合を説明するが、F/L差を補正するようなデジタル出力が得られるように各基準電圧を設定できるA/D変換器を用いれば、同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる原稿読取装置によれば、各端子にはアナログによる補正をおこなうことと同様になるので、従来のデジタルでのテーブルによる補正ではできなかった小数点以下の補正が可能となり、端子間のレベル差を小さくすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、A/D変換の特性値を得るために一様濃度のグレーチャートを用いた。実施の形態2では、入射光量が大きい場合から小さい場合に相当する複数の濃度、すなわち反射率が大きい白チャートから反射率が小さい黒チャートまで何種類かのグレーチャートをあらかじめ読み取り、複数の濃度により補正をおこなうことでさらに補正の精度を向上させるものである。
実施の形態1においては、A/D変換の特性値を得るために一様濃度のグレーチャートを用いた。実施の形態2では、入射光量が大きい場合から小さい場合に相当する複数の濃度、すなわち反射率が大きい白チャートから反射率が小さい黒チャートまで何種類かのグレーチャートをあらかじめ読み取り、複数の濃度により補正をおこなうことでさらに補正の精度を向上させるものである。
なお、本実施の形態における原稿読取装置の回路、CCDの内部構成、および原稿読取装置の機構については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
以下、本実施の形態にかかる原稿読取装置の動作を図1を参照して説明する。まず、黒から白までの何種類かのグレースケールを用意して原稿読取装置300(図3参照)で読み取る。このときのA/D変換器104,105の出力特性は線形に設定する。CCD101より出力された画像信号は、アナログ処理LSI102,103、A/D変換器104,105を経て、平均値検出回路108,109に入力される。平均値検出回路108,109はそれぞれF出力平均値、L出力平均値を検出し、各スケールごとの前記出力平均値を保持する。各スケールごとに得られた出力平均値は、A/D出力特性設定回路110に入力される。
A/D出力特性設定回路110は、入力された各出力の出力平均値により図4のようなF出力、L出力ごとの入射光量(原稿反射率)対出力値の特性(以下、入射光量対出力特性という)を算出する。また、グレースケール間の入射光量に対応する値については補完をおこなう。この入射光量対出力特性は、各出力ごとに異なるため、図4中に示すようにF/L差を有するものとなっている。このF/L差が読み取り後の画像の濃度ムラの原因となる。
また、A/D出力特性設定回路110は、この入射光量対出力特性のF/L差がなくなるように、出力特性設定機能部106,107を設定する。
例えば、F出力平均値を基準にしてL出力平均値を補正する場合、A/D出力特性設定回路110は、前記入射光量対出力特性をもとにしてL出力側のA/D変換器105の出力特性を調節するための補正特性を演算により求める(例として図5)。そして、前記補正特性をもとにA/D変換器105の出力特性設定機能部107の各コンパレータの基準電圧を設定する(例として図6)。
以上説明したように、本実施の形態にかかる原稿読取装置によれば、各濃度において基準となる端子と他の端子の出力平均値の差分を検出して、各々のA/D変換器の出力特性を合わせることで、全濃度にわたって小数点以下の補正ができ、さらに精度の良い補正をおこなうことができる。
(実施の形態3)
実施の形態2においては、複数の濃度のグレーチャートを用いて補正をおこなった。本実施の形態では、入射光量が中間調ときのグレースケールのみを用いて、全濃度におけるF/L差を算出する。
実施の形態2においては、複数の濃度のグレーチャートを用いて補正をおこなった。本実施の形態では、入射光量が中間調ときのグレースケールのみを用いて、全濃度におけるF/L差を算出する。
各出力の出力平均値の差、すなわちF/L差は各原稿読取装置ごとに異なる。すなわち、差が最大となる中間調のレベルのF/L差を測定することにより、全濃度におけるF/L差を予測することが可能となる。これにより、より簡易な方法で精度の高い補正が可能となる。
なお、本実施の形態における原稿読取装置の回路、CCDの内部構成、および原稿読取装置の機構については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
以下、本実施の形態にかかる原稿読取装置の動作を図1を参照して説明する。原稿読取装置300(図3参照)において、入射光量が中間調のグレースケールを読み取る。CCD101により出力された画像信号は、アナログ処理LSI102,103、A/D変換器104,105を経て、平均値検出回路108,109によりF出力平均値、L出力平均値が検出される。
A/D出力特性設定回路110は、前記F出力平均値、L出力平均値の差分をもとにして全濃度におけるF/L差を予測する。この予測値を基にしてA/D出力特性設定回路110は出力特性設定機能部107を設定する。
図8に、図7のようなF/L差特性を有する原稿読取装置において、中間調のグレースケールにおけるF/L差を測定することにより、全濃度のF/L差をモデル化したグラフを示す。このグラフは、中間調を最大1.4として出力値に対して3乗の特性を持つものとした。式としては以下の通りである。
F/L差=6.755×10^−7×(出力値−127.5)^3+1.4
(^はべき乗)
F/L差=6.755×10^−7×(出力値−127.5)^3+1.4
(^はべき乗)
以上説明したように、本実施の形態にかかる原稿読取装置によれば、全濃度の読み取りをおこなわなくとも中間調の一つのグレースケールのみを読み取れば、A/D変換器の出力特性を設定することができ、簡易に精度の良い補正をおこなうことができる。
以上のように、本発明にかかる原稿読取装置、原稿読取方法、および原稿読取プログラムによれば、デジタルのテーブルによる補正によらず、アナログによる補正と同様の精度が高い補正をおこなうことができ、特に、画像取込速度の高速化を図るため1ラインごとに複数の出力端子を有するCCDイメージセンサを用いたスキャナ、デジタル複写機、ファクシミリなどに有効である。
101 CCD
102,103 アナログ処理LSI
104,105 A/D変換器
106,107 出力特性設定機能部
108,109 平均値検出回路
110 A/D出力特性設定回路
111 FL並び替えLSI
112 シェーディング補正回路
115 出力端子FO
116 出力端子FE
117 出力端子LO
118 出力端子LE
102,103 アナログ処理LSI
104,105 A/D変換器
106,107 出力特性設定機能部
108,109 平均値検出回路
110 A/D出力特性設定回路
111 FL並び替えLSI
112 シェーディング補正回路
115 出力端子FO
116 出力端子FE
117 出力端子LO
118 出力端子LE
Claims (8)
- 読み取った画像の画像データを複数の出力端子から分割して出力する光電変換手段と、
前記光電変換手段から出力された画像データをそれぞれアナログ−デジタル変換する複数のA/D変換手段と、
前記複数のA/D変換手段ごとの出力の平均値をそれぞれ検出する複数の出力平均値検出手段と、
前記複数の出力平均値検出手段により検出された複数の出力平均値どうしの差分に基づいて線形特性の設定情報を算出する線形特性算出手段と、
前記複数のA/D変換手段にそれぞれ設けられた複数の線形特性変更手段と、
を備え、
前記線形特性変更手段は、前記線形特性算出手段により算出された前記線形特性の設定情報に基づいて前記A/D変換手段の入力に対する出力の線形特性を変更することを特徴とする原稿読取装置。 - 前記線形特性算出手段は、
前記複数の出力平均値検出手段のうち1つの出力平均値検出手段が検出した出力平均値を基準とし、前記1つの出力平均値検出手段が検出した出力平均値に対する他の出力平均値検出手段が検出した出力平均値の差分に基づいて線形特性の設定情報を算出することを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。 - 前記線形特性算出手段は、濃度が異なる複数の画像を用いてそれぞれ線形特性の設定情報を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の原稿読取装置。
- 前記設定情報の算出には、中間調の濃度の画像を用いることを特徴とする請求項3に記載の原稿読取装置。
- 前記光電変換手段は、複数の出力端子として、光電変換素子の先頭画素から順次前半分の画素を出力するF端子と、
末尾画素から順次後半分の画素を出力するL端子とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の原稿読取装置。 - 前記光電変換手段は、複数の出力端子として、光電変換素子の奇数番目の画素を出力するO端子と、
偶数番目の画素を出力するE端子とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の原稿読取装置。 - 読み取った画像の画像データを複数に分割して出力する光電変換工程と、
前記光電変換工程から複数に分割して出力された画像データをそれぞれ所定の線形特性でアナログ−デジタル変換するA/D変換工程と、
前記A/D変換工程による出力の平均値をそれぞれ検出する出力平均値検出工程と、
前記出力平均値検出工程により検出された出力平均値どうしの差分に基づいて前記線形特性の設定情報を算出する線形特性算出工程と、
前記線形特性算出工程により算出された前記線形特性の設定情報に基づいて前記線形特性を変更する線形特性変更工程と、
を含むことを特徴とする原稿読取方法。 - 原稿を複数の画像データとし、複数の画像データそれぞれを所定の線形特性でアナログ−デジタル変換し、出力する原稿読取プログラムにおいて、
前記出力の平均値をそれぞれ検出する出力平均値検出工程と、
前記出力平均値検出工程により検出された出力平均値どうしの差分に基づいて前記所定の線形特性の設定情報を算出する線形特性算出工程と、
前記線形特性算出工程により算出された前記線形特性の設定情報に基づいて前記所定の線形特性を変更する線形特性変更工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする原稿読取プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004055094A JP2005244865A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 原稿読取装置、原稿読取方法、および原稿読取プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004055094A JP2005244865A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 原稿読取装置、原稿読取方法、および原稿読取プログラム |
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Family Applications (1)
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- 2004-02-27 JP JP2004055094A patent/JP2005244865A/ja active Pending
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