JP3830001B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に画像信号をデジタル的に処理する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置のスキャナ部は、図8に示すように、読取部101、デジタル変換(A/D変換)部102、コンデンサや抵抗等から構成されているアナログ式のピーク値保持部103、及びデジタル処理部105からなる。読取部101は、CCD101a、バッファ101b、アナログ処理部101c等から構成されている。
この画像形成装置で自動濃度のモードを利用して画像処理を行う場合、光学的に読み取られた原稿の画像データは、CCD101aから出力信号V1、V2として取り出される。CCD101aからの2つの出力信号V1、V2は、各々バッファ1b、アナログ処理部1c等でその後の処理が易い形に整えられ、必要な大きさにまで増幅された後、2系統の出力が1系統にマルチプレクスされてデジタル変換部102とアナログ式のピーク値保持部103とに入力される。ピーク値保持部103は、読取部101からの出力のピーク値を保持し出力する。デジタル変換部102では、ピーク値保持部103で得られた値をα倍(αは固定ゲイン)して比較電圧に用い、画像信号をデジタルに変換する際のダイナミックレンジを決定する。デジタル変換部102の出力はデジタル処理部105に導かれて、黒レベル補正やシェーディング補正等が行われる。
しかし、前記デジタル変換部102の比較電圧は、基準白板の読み取り時においても原稿の読み取り時においても、それぞれのピーク値をα倍したものであるため、デジタル変換した結果のピーク値は基準白板の値と原稿の値が同等になっており、これらを使用してそのままシェーディング補正を行うと、原稿の地肌部分が地汚れしてしまう恐れがある。
そのために、従来は原稿を読み取ってデジタル変換した後のデータ値にあらかじめ定められた値を加算した後でシェーディング補正を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置では、デジタル変換部102の比較電圧をコンデンサや抵抗等から構成されているアナログ式のピーク値保持部103から得ていたので、ピーク値保持部103の抵抗とコンデンサの精度が比較電圧を決める充電時間に大きく影響していた。また、必要な充電時間を得ながら、コンデンサに充電されたピーク電圧が回路上の放電により経時的に低下することを極力少なくするには、容量の大きいコンデンサを必要とする。しかし、容量の大きいもので容量公差の良いものは手に入り難くい上高価であり、普及型のコンデンサを用いるとサイズ的にも大きくなって実装スペースの点で小型化が困難であり、また、所定の電圧を入力した際の充電時間が装置によって大きくバラツキ、装置間に画質差が発生するという不具合を生じていた。
そこで、本発明の解決すべき課題は、部品精度のバラツキによる比較電圧への影響を無視できる程度に抑え、装置間の画質差の発生を防止できる画像形成装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の画像形成装置では、原稿または基準白板を読み取って電気的アナログ信号として出力する読取手段と、前記読取手段の出力のピーク値をデジタル値に変換して保持するデジタルピーク検出手段と、前記デジタルピーク検出手段により保持されたピーク値をアナログ値に変換し、基準レベルとして出力する基準レベル出力手段と、前記読取手段の出力を前記基準レベル出力手段の出力と比較してデジタル値に変換するデジタル変換手段とを備え、前記基準レベル出力手段は、前記読取手段の出力のピーク値をアナログ的に検出し且つそれを保持するアナログピーク保持手段と、該アナログピーク保持手段の入力を前記読取手段又は前記基準レベル出力手段の何れかに切り替える切替手段と、を備え、前記切替手段を所定の時間に亘って前記基準レベル出力手段側に切り替えることにより、前記アナログピーク保持手段の保持電圧の減少を補正することで、抵抗やコンデンサ等からなるアナログ式のピーク値保持回路を備えた従来の画像形成装置の不具合、すなわちコンデンサに充電されていたピーク電圧の経時的な低下や、部品精度のバラツキによる比較電圧への影響を一掃し、装置間の画質差の発生を防止できるようにした。また、常に読取手段のピーク値に比例した基準レベルを使用でき、装置間の画質差の発生を防止できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置の構成を前提にして、前記デジタルピーク検出手段は、前記読取手段の出力と前記基準レベル出力手段の出力とを比較する比較手段と、アップダウンカウンタと、を備え、前記比較手段により前記読取手段の出力が前記基準レベル出力手段の出力より大きいことを検出した場合、前記アップダウンカウンタをカウントアップすることを特徴とする。請求項2の画像形成装置によれば、前記デジタルピーク検出手段のカウンタによって、あらかじめ決められた期間内に前記読取手段の出力が増大しているときに一定時間ごとにカウントアップすることにより、簡単に読取手段のアナログピーク出力値に比例したデジタルのカウンタ値を得ることができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置の構成を前提にして、前記アップダウンカウンタは、カウントアップするタイミングとは無関係にカウントダウンされることを特徴とする。請求項の画像形成装置によれば、タイミングの選び方により前記アップダウンカウンタがノイズでカウントアップされる分を打ち消すことが可能となり、前記読取手段のピーク値を常に正しくデジタル値に変換して保持することができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一項に記載の画像形成装置の構成を前提にして、前記基準レベル出力手段は、該基準レベル出力手段から出力する基準レベルの割合を、原稿を読み取る場合より基準白板を読み取る場合の方が高くなるように制御することを特徴とする。請求項の画像形成装置によれば、デジタル変換手段によって変換されるデジタル値は基準白板のデジタルデータより原稿のデジタルデータの方が大きくなるようにできる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の一例である電子・写真複写機のスキャナ部の実施の形態を示す要部構成図である。図示するように、電子写真複写機のスキャナ部の上部にはコンタクトガラス11と基準白板12とが配置されている。コンタクトガラス11上に置かれた原稿Pは、読み取りの際に原稿面がコンタクトガラス11に密接するように上部から圧板13によって押しつけられる。基準白板12はシェーディング補正時の補正データを得るために主走査方向に沿って設けられた均一濃度のほぼ白色の部材である。なお、圧板13にはオートドキュメントフィーダ(ADF)が装着される場合もある。
光源14は、基準白板12及びコンタクトガラス11に対して斜めに光を照射する。基準白板12あるいは原稿Pで反射した反射光は、第一ミラー15、第二ミラー16、および第三ミラー17の3枚のミラーとレンズ18を経由してCCD1aに入射する。ここで、光源14と第一ミラー15、および第二ミラー16と第三ミラー17は、各々図示してない第一走行体と第二走行体を形成し、モータ20の駆動により読み取り面に平行に左右に移動し、基準白板12及び原稿Pの全面に亘って反射光を得る。CCD1aは入射光量に対応した電気信号を出力し画像データとして画像処理部19に渡す。
【0006】
図2は図1に示した電子写真複写機のスキャナ部の主要部を示すブロック図であり、読取部1、デジタルピーク検出部2、基準レベル出力部3、デジタル変換(A/D変換)部4、及びデジタル処理部5からなる装置構成を示している。
読取部1は、CCD1a、バッファ1b、アナログ処理部1c等から構成されている。光学的に読み取られた原稿の画像データは、CCD1aから出力信号V1、V2として取り出される。ここでの2つの出力信号V1、V2の取り出し方は、CCD1aの応答性を補うために行われる一般的処置であるので説明は省略する。
CCD1aからの2つの出力信号V1、V2は、各々バッファ1b、アナログ処理部1c等でその後の処理が易い形に整えられ、必要な大きさにまで増幅された後、2系統の出力が1系統にマルチプレクスされて、デジタル変換部4に入力される。デジタル変換部4では、他の入力端子に入力されている比較電圧と比較することによって、読み取られた原稿のアナログ画像データに応じたデジタル出力を得ている。
また、原稿読み取り、または基準白板読み取りの読取部1のピーク値は、デジタルピーク検出部2によってデジタル値に変換され、且つその値が保持されて、基準レベル出力部3に伝えられる。基準レベル出力部3では、前記デジタルピーク検出部2のピーク値より原稿読み取りまたは基準白板読み取りの比較電圧を発生させ、それぞれの読み取り時に、デジタル変換部4の比較電圧として出力する。また、デジタル変換部4の出力はデジタル処理部5に導かれて、黒レベル補正やシェーディング補正等が行われる。
【0007】
図3はデジタル処理部5の要部のブロック図である。デジタル処理部5は、黒レベル検出回路5a、黒レベル減算回路5b、シェーディング演算回路5c、加重平均算出回路5d、およびFIFO5e等から構成されている。また、デジタル画像データは、図2のデジタル変換部4の出力に当たり、黒レベル検出回路5aと黒レベル減算回路5bに入力される。黒レベル検出回路5aは、黒レベル検出指定信号により黒レベルの検出を行い、黒レベル値を保持する。
また、黒レベル減算回路5bは、デジタル画像データから検出された黒レベル値を減算して、加重平均算出回路5d、およびシェーディング演算回路5cに出力する。加重平均算出回路5dは、読み取り部指定信号により黒レベル減算回路5bの出力とFIFO(First In First Out)5eの出力の加重平均を求めた結果、またはFIFO5eの出力をそのままFIFO5eに出力する。シェーディング演算回路5cには、黒レベル減算回路5bの出力とFIFO5eの出力が入力される。
【0008】
図4はデジタルピーク検出部2と基準レベル出力部3とを詳細に示したブロック図である。図において、信号V0は、読取部1の出力、即ちアナログ処理部1cの出力(図2参照)である。この画像データV0は、図2からも判る通りデジタルピーク検出部2とデジタル変換部4に入力されている。デジタルピーク検出部2に入力された画像データV0は、バッファアンプ2aにてインピーダンス整合がとられた後、比較器2bに入力される。この比較器2bは、上述した画像データV0と、後述するピーク用アナログ変換部3aの出力V3とを比較して、画像データV0が大きい場合のみHigh(以後、Hと記す)を出力する。
また、比較器2bの出力とカウントアップ用クロックUCK信号とがアンド回路2cに入力されてAND条件が取られる。アンド回路2cの出力は、ピークカウンタ2dのカウントアップ用UP端子に入力されており、PWIND信号がLow(以後、Lと記す)の時カウントアップされる。また、カウントダウン用クロックDCK信号は、ピークカウンタ2dのカウントダウン用DOWN端子に入力されており、同じくPWIND信号がLの時DCK信号のタイミングでカウントダウンされる。また、ピーク用アナログ変換部3aの出力V3は、参照電圧Vrをピークカウンタ2dの出力によって分圧された値である。
一方、基準レベル出力部3のアンプ3bには、ピーク用アナログ変換部3aの出力V3と、基準用アナログ変換部3cの出力V4とが入力されている。基準用アナログ変換部3cの出力V4は、アンプ3bの出力を参照電圧(Vref)とし、外部より設定された分圧比設定信号DTによって分圧された値を出力する。
【0009】
図5はデジタルピーク検出部2に入力する信号を生成する信号生成部7のブロック図である。信号生成部7はUCK生成部7aと主走査カウンタ7bと副走査カウンタ7cとからなる。主走査カウンタ7bは、1主走査の画素数を管理するためのカウンタであり、基準信号PSYNCまたはリセットC信号によりカウンタ値をリセットし、クロックCK信号によってカウント動作を行い、PWIND信号を出力する。PSYNC信号は、1主走査のうちの任意の期間のみ有効(本実施の形態の例では、Lのとき有効とする)となる信号であり、主走査カウンタ7bにて管理されるものとする。また、副走査カウンタ7cは、リセットC信号によりカウンタ値をリセットし、PSYNC信号によってカウント動作を行い、カウントダウン用クロックDCK信号を出力する。カウントアップ用クロックを発生するUCK生成部7aは、PWIND信号の有効期間に発生するクロックCK信号をUCK信号として出力する。
【0010】
図6は請求項3に該当するデジタルピーク検出部2と、ピークアナログ保持部6を有する基準レベル出力部3とを詳細に示したブロック図である。信号V0は、読取部1の出力、即ちアナログ処理部1cの出力(図2参照)である。この画像データV0は、スイッチSW1、バッファアンプ(AMP1)2a経由でスイッチSW2、スイッチSW3に入力する。スイッチSW3の先には抵抗R1とコンデンサC1とからなるアナログピーク保持部6が配置されている。デジタルピーク検出部2はバッファアンプ2a、比較器2b、アンド回路2c、ピークカウンタ2dの他、スイッチSW1、スイッチSW2、スイッチSW4、スイッチSW5等から構成されている。また、基準レベル出力部3は、上記アナログピーク保持部6、ピーク用アナログ変換部3a、アンプ3b、基準用アナログ変換部3cの他、スイッチSW3、抵抗R2、コンデンサC2等から構成されている。
【0011】
ここで、スイッチSW1〜SW5は各々以下のように動作する。
スイッチSW1は、RST信号がHの時にV0、Lの時にGND側に接続する。
スイッチSW2は、PW信号がHの時にDAC1、Lの時にAMP1側に接続する。
スイッチSW3は、PW信号がHの時にDAC1、Lの時にAMP1側に接続する。
スイッチSW4は、PW信号がHの時にON、Lの時にOFFする。
スイッチSW5は、RST信号がHの時にOFF、Lの時にONする。
さらに、比較器2bは画像データV0と、ピーク用アナログ変換部3aの出力V3とを比較して、画像データV0が大きい場合のみHを出力する。
また、比較器2bの出力とカウントアップ用クロックUCK信号とがアンド回路2cに入力されて、AND条件が取られる。アンド回路2cの出力は、ピークカウンタ2dのカウントアップ用UP端子に入力されており、PWIND信号がLの時カウントアップされる。カウントダウン用クロックDCK信号は、図4と同じくピークカウンタ2dのカウントダウン用DOWN端子に入力されており、同じくPWIND信号がLの時カウントダウンされる。また、ピーク用アナログ変換部3aの出力V3は、参照電圧Vrをピークカウンタ2dの出力によって分圧された値である。
【0012】
一方、基準レベル出力部3のアンプ3bには、アナログピーク保持部6の電圧を保持するコンデンサC1から取り出された出力と、基準用アナログ変換部3cの出力V4とが入力される。基準用アナログ変換部3cの出力V4は、アンプ3bの出力を参照電圧(Vref)とし、外部より設定された分圧比設定信号DTによって分圧された値をアンプ3bにフィードバックする。ここで、コンデンサC1の充電電圧が回路上の放電等のために低下する。この電圧低下の補正のために所定の時間内(PW信号がHの時)スイッチSW3は、ピーク用アナログ変換部3a側に接続される。
【0013】
図7は基準レベル出力部3の要部における波形を示したものである。すなわち、RST(リセット)信号とPW(PWIND)信号が共にLに当たる時間t1の間は、ピークアナログ保持部6の電圧は、スイッチSW3がAMP1側に接続され、スイッチSW5がONとなるので、ゼロ電位に向けてR1×C1のタイムコンスタントで放電する。また、ピークカウンタ2dがRST信号によってリセットされるので、ピーク用アナログ変換部3a(DAC1)の出力はゼロになる。従って、基準電圧Vref の電圧波形はコンデンサC1の電圧波形と同じ、ゼロ電位に向けて放電する波形となる。
次に、時間t2においては、RST信号とPW信号が共にHに戻った状態で、上記の3つの電圧波形はt1時間の最後の波形と同じになる。その後PW信号がLになり、UCK信号が入力されて来る時間t3になると、スイッチSW3がAMP1側に接続されるので、コンデンサC1の電圧はAMP1の出力V0に向けて充電する。また、ピークカウンタ2dはリセットされた直後なのでピーク用アナログ変換部3aの出力は小さく、比較器2bの出力はHになり、UCK信号が入る毎にピークカウンタ2dはカウントアップされ、ピーク用アナログ変換部3a(DAC1)の出力は直線的に大きくなっていく。基準電圧Vrefの電圧波形はコンデンサC1の電圧波形と同じである。
【0014】
さらに、時間t4の間は、 RST信号とPW信号が共にHになり、スイッチSW3がDAC1側に接続され、ピーク値を保持しているピークカウンタ2dのアナログ変換した値で補正されるので、コンデンサC1の電圧波形、ピーク用アナログ変換部3a(DAC1)の電圧波形、および基準電圧Vrefの電圧波形は低下することなく一定値を保つ。
さらに、次の時間t5及びt6では上述した時間t3、時間t4と同じ動作過程をとって、それぞれの出力が大きくなる。しかし、次の時間t7では、それぞれの出力上昇は見られないので、ピークアナログ保持部6やピークカウンタ2dがそれぞれのピーク値を完全に捕らえた状態であることが判る。
【0015】
ここで、図1〜図3、図5〜図7を参照しながら本実施の形態の動作の概要を述べる。図示していない操作パネル上の読み取りスタートキーが押されると、図1の光源14、第一ミラー15、第二ミラー16、第三ミラー17からなる第一走行体と第二走行体は、モータ20により駆動され、先ず基準白板12を走査して読み取る。この際の基準白板12の反射光は、CCD1aに入力され、図2に示すアナログ画像データV1、V2として取り出される。CCD1aからの出力信号V1、V2はバッファ1b、アナログ処理部1c等を経由して、アナログの画像データV0としてデジタルピーク検出部2とデジタル変換部(A/DC)4に入力される。
【0016】
基準白板12の読み取りに先だって、図6のピークカウンタ2dの保持値とコンデンサC1の充電電圧は、RST信号がLとなることによりリセットされる。また、基準用アナログ変換部3cは、任意の値がセットされる。その後、RSTがHになり、PWがLの期間に、アナログの画像データV0は、バッファ回路2aを経由して比較器2bに入力されるが、この時ピークカウンタ2dは、リセットされた直後なのでピーク用アナログ変換部3aの出力V3は小さく、比較器2bの出力はHになり、カウントアップ用クロックUCK信号が入る度にピークカウンタ2dはカウントアップされる。その度に、ピーク用アナログ変換部3aの出力V3は段々大きくなって、アナログの画像データV0とピーク用アナログ変換部3aの出力V3が釣り合って、一定の値となって止まる。また、この期間、アナログ処理部1cの出力(図2参照)の画像データV0は、抵抗R1とコンデンサC1で決定する時定数でコンデンサC1を充電する。
【0017】
一方、PWがHの期間はピーク保持期間であり、比較器2bにはピーク用アナログ変換部3aの出力が入力され、スイッチSW4は閉じられる。これによりコンデンサC2には比較器2bの入力オフセット電圧をキャンセルするための電圧が充電される。また、スイッチSW3はDAC1側に接続され、ピーク用アナログ変換部3aの出力によりコンデンサC1の電圧は補正されるので、コンデンサC1に小さい容量を用いた場合でもリークによる電圧降下を防止できる。また、アンプ3bの出力を参照電圧Vrefとした基準用アナログ変換部3cは、設定された分圧比DTで出力し、アンプ3bの一端の入力としてフィードバックを掛けているので、デジタル変換部4に入力される基準電圧Vrefは、コンデンサC1電圧/β(βはDAC2に設定した値で決定する定数)とする値になる。
また、図4と図6において設定される分圧比DTは、原稿と基準白板を読み取る場合とで変えるように制御されている。即ち、基準レベル出力部3の出力する基準レベルの割合を、原稿より基準白板の方が高くなるように分圧比DTを帰ることによって、デジタル変換(A/D変換)部4からのデジタル値は、原稿読み取り時よりも基準白板読み取り時の方がデジタル出力が小さくなり、原稿の地肌部分の地汚れが起こらないようにすることができる。
【0018】
また、カウントアップ用クロックUCK信号は、図2および図3では図示してないがデジタル処理部5より入力されるクロックであり、この周期が画像データV0に対する基準電圧Vrefの追従性を決定している。ここでは、画像形成装置として最適な追従性を保つように設定されているものとする。さらに、UCK信号によりピークカウンタ2dはカウントアップされるが、カウントダウン用クロックDCK信号によりピークカウンタ2dはカウントダウンする。CK信号の周期はUCK信号の周期に対して十分に大きく、ノイズ等によりピークカウンタ2dの値が必要以上に大きくなることを防止している。
さらに、基準白板12を読み取り始めてVrefがある一定値となるであろう時間後から、シェーディング補正に必要なデータのサンプリングを開始する。基準レベル出力部3の出力を基準電圧Vrefとして、デジタル変換部4は画像データV0をデジタル画像データに変換し、デジタル処理部5に入力する。図3のデジタル処理部5では、黒レベル検出指定信号はCCD1aのOPB(光学的遮光部画素)に対応したデータの或る期間にアクティブになり、黒レベル検出回路5aはその期間のみデータを取り込み、その平均値を保持する。
【0019】
また、黒レベル減算回路5bは、デジタル画像データから前記黒レベル検出回路5aの出力を減算して加重平均算出回路5dに出力する。加重平均算出回路5dは、読み取り部指定信号が基準白板12の読み取りを指示している時のみ、黒レベル減算回路5b出力とFIFO5e出力の加重平均を演算してFIFO5eに出力する。ここで、FIFO5eはR/W制御信号によりリード/ライトされるが、加重平均算出回路5dに入力される黒レベル減算回路5bの出力とFIFO5eの出力は、CCD1aが主走査方向に読み取ったと同じ画素に対応するように制御されるものとする。基準白板12を読み取っている間、この動作を繰り返すことにより、FIFO5eには原稿読み取りデータをシェーディング補正する際のシェーディングデータとして保存されることになる。
基準白板12の読み取り終了後、原稿読み取りに先だって上記同様ピークカウンタ2dとコンデンサC1の電圧はリセツトされ、基準用アナログ変換部3cにはDTによって任意の値がセットされる。本発明では基準白板12のデジタル画像データよりも原稿のデジタル画像データの方を大きくして、シェーディング補正後の画像データが地汚れを起こさないように、原稿読み取り時のDAC2の設定値は基準白板12の読み取り時よりも大きい値をセットする。
【0020】
次に、モータ駆動によって走行体が原稿を読み取り始め、上記同様画像データV0はデジタルピーク検出部2とデジタル変換部(A/DC)4に入力される。基準レベル出力部3、黒レベル検出回路5a、黒レベル減算回路5bの動作は基準白板12読み取り時と同様に動作し、デジタル画像データから前記黒レベル検出回路5aの出力を減算してシェーディング演算回路5cに出力する。この時、加重平均算出回路5dにも黒レベル減算回路5bの出力が入力されるが、読み取り部指定信号が原稿読み取りを指示している時はFIFO5eの出力をそのままFIFO5eにスル−して出力する。
【0021】
シェーディング演算回路5cでは先にFIFO5eに入力してあるシェーディングデータと黒レベル減算回路5bの出力とで補正を行う。ここで、黒レベル減算回路5bの出力とFIFO5eの出力は、CCD1aが主走査方向に読み取った同じ画素に対応するように制御されるものとする。データはnビット、シェーディング補正後のデータをD(SG)、原稿データをD(原)、シェーディングデータをD(白)とすれば、以下の式となる。
D(SG)=[D(原)×(2n−1)]÷D(白)
基準白板の読み取り時も、原稿の読み取り時も共に基準レベル出力部3の出力を基にデジタル化するが、原稿読み取り時は基準白板12の読み取り時よりもデジタル画像データが大きくなるように設定してリファレンス電圧を得る。これは各々ピーク電圧のアナログ処理部1cの出力をデジタル化した場合に原稿データの方がシェーディングデータよりも大きくなることを意味しているので、シェーディング補正後のデータは狭い濃度範囲の原稿を読み取った場合でも大きなダイナミツクレンジに拡大することになり、地肌汚れのない画像データが得られる。
なお、上記の動作説明は、デジタルピーク検出部2と基準レベル出力部3とを図6のように構成した場合におけるものであるが、図5の構成とした場合においても基本的な動作は変わらない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の画像形成装置では、読取手段の出力のピーク値をデジタル値に変換して保持し、その値をアナログ値に変換して基準レベルとして出力し、読取手段の出力を前記基準レベルの出力と比較してデジタル値に変換する構成とし、読取手段のピーク値をアナログピーク保持手段でアナログ的に検出し、デジタルピーク検出手段の保持値をアナログ値に変換した値で補正して基準レベルとして出力させるように構成したことにより、抵抗やコンデンサ等からなるアナログ式のピーク値保持回路を備えた従来の画像形成装置の不具合、すなわちコンデンサに充電されていたピーク電圧の経時的な低下や、部品精度のバラツキによる比較電圧への影響を一掃し、装置間の画質差の発生を防止できると共に、読取手段のピーク値を常に正しく保持し、装置間で画質差が発生することを防止できる。
請求項2に記載の画像形成装置では、請求項1に加えて、デジタルピーク検出手段のカウンタによって、読取手段のアナログピーク値に比例したデジタル値を得ることができるので、簡単な構成で且つコストを抑えて装置間の画質差を無くすことができる。
【0023】
請求項に記載の画像形成装置では、請求項2に加えて、前記カウンタは一定タイミングごとにカウントダウンされるようになって、ノイズで前記カウンタがカウントアップされる分を打ち消すことが可能となっているので、ノイズ環境の悪い状態の使用でも装置間で画質差が発生することを防止できる。
請求項に記載の画像形成装置では、請求項1〜に加えて、基準レベル出力手段の出力する基準レベルを、原稿より基準白板の方が高くなるように制御することにより、デジタル変換手段によって変換されるデジタル値が基準白板のデジタルデータより原稿のデジタルデータの方が大きくなるようにしたので、装置間の画質差と原稿の地肌汚れの発生を同時に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す画像形成装置のスキャナ部の要部の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるスキャナ部の要部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるデジタル処理部の要部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるデジタルピーク検出部と基準レベル出力部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態における信号生成部の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるデジタルピーク検出部と基準レベル出力部の別の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態における基準レベル出力部の要部の出力電圧波形を示す説明図である。
【図8】従来の画像形成装置の要部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 読取部(読取手段)、2 デジタルピーク検出部(デジタルピーク検出手段)、2a ピークカウンタ(カウンタ)、3 基準レベル出力部(基準レベル出力手段)、4 デジタル変換部(デジタル変換手段)、5 デジタル処理部、6ピークアナログ保持部(ピークアナログ保持手段)、12 基準白板。

Claims (4)

  1. 原稿または基準白板を読み取って電気的アナログ信号として出力する読取手段と、前記読取手段の出力のピーク値をデジタル値に変換して保持するデジタルピーク検出手段と、前記デジタルピーク検出手段により保持されたピーク値をアナログ値に変換し、基準レベルとして出力する基準レベル出力手段と、前記読取手段の出力を前記基準レベル出力手段の出力と比較してデジタル値に変換するデジタル変換手段とを備え、
    前記基準レベル出力手段は、前記読取手段の出力のピーク値をアナログ的に検出し且つそれを保持するアナログピーク保持手段と、該アナログピーク保持手段の入力を前記読取手段又は前記基準レベル出力手段の何れかに切り替える切替手段と、を備え、前記切替手段を所定の時間に亘って前記基準レベル出力手段側に切り替えることにより、前記アナログピーク保持手段の保持電圧の減少を補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記デジタルピーク検出手段は、前記読取手段の出力と前記基準レベル出力手段の出力とを比較する比較手段と、アップダウンカウンタと、を備え、
    前記比較手段により前記読取手段の出力が前記基準レベル出力手段の出力より大きいことを検出した場合、前記アップダウンカウンタをカウントアップすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記アップダウンカウンタは、カウントアップするタイミングとは無関係にカウントダウンされることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記基準レベル出力手段は、該基準レベル出力手段から出力する基準レベルの割合を、原稿を読み取る場合より基準白板を読み取る場合の方が高くなるように制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
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