JP2004011425A - エンジンのスロットル開度制御装置 - Google Patents

エンジンのスロットル開度制御装置 Download PDF

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Takayuki Yano
矢野 隆幸
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Abstract

【課題】センサ電源系、GND系の異常発生時に、開度制御用のセンサ出力値のドリフトによる誤制御を防止したエンジンのスロットル開度制御装置を得る。
【解決手段】スロットル開度に対し第1、第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2を発生するスロットルセンサ5と、アクセル操作量からスロットル弁3の目標開度Vobjを演算するスロットル目標開度演算手段11と、スロットルアクチュエータ4を目標開度Vobjに制御する開度制御手段12と、センサ出力信号とスロットル弁3との位置関係から第1、第2のセンサ学習値VtpL1、VtpL2を求めるセンサ学習手段13と、センサ出力信号、センサ学習値からセンサ出力信号のドリフト量を求めて目標開度Vobjを補正する開度補正量演算手段14とを備えた。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スロットルセンサからの検出値をフィードバックしてスロットル開度を目標開度に制御するエンジンのスロットル開度制御装置に関し、センサ異常時においても、開度制御用のセンサ出力値のドリフトに起因したスロットル弁の誤制御を防止したエンジンのスロットル開度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず、第1の公知文献として、たとえば特開昭58−57039号公報には、スロットルセンサおよびアクセルセンサによりスロットル弁の実開度およびアクセル操作量をそれぞれ検出し、各センサ出力信号値に応じて設定された目標スロットル開度となるようにスロットル弁をフィードバック制御するスロットル開度制御装置が開示されている。
【0003】
上記第1の従来装置においては、スロットルセンサの異常検出を行い、スロットルセンサの異常発生時には、スロットル開度のフィードバック制御を禁止してスロットル開度を保持するか、または閉側に強制制御するようになっている。
【0004】
また、第2の公知文献として、特開平4−214949号公報には、自動車の運転パラメータに対して2つの信号値を発生する検出装置と、この検出装置の機能チェックのために少なくとも1つの信号値を使用する制御装置と、1つの信号値が異常を示すときに、故障のない他方の信号値で制御機能を続行する制御装置とを備えたエンジン制御装置が開示されている。
【0005】
さらに、第3の公知文献として、特公平5−87666号公報には、スロットルセンサの出力値に応じて目標スロットル開度にスロットル弁をフィードバック制御するスロットル弁制御装置が開示されている。
【0006】
上記第3の従来装置においては、アクセル開度量に応じて設定された目標吸気量と実際の吸気量とが一致した際に、目標吸気量から設定された目標スロットル開度とスロットルセンサの実測値とが一致するように、スロットルセンサ出力信号および目標スロットル開度の少なくとも一方を補正するようになっている。
【0007】
上述のように、第1の従来装置においては、スロットルセンサの出力値をフィードバックして、目標スロットル開度と一致するようにスロットル開度を制御しているが、たとえばスロットルセンサの電源系およびグランド(GND)系の少なくとも一方に抵抗成分が発生する場合があり得る。
【0008】
このような異常が発生すると、スロットル弁の位置に応じた正しいスロットルセンサ出力信号値が出力されなくなるので、異常な出力値に応じてスロットル弁を制御することになり、運転者の予期せぬ運転状況に陥るおそれがある。
【0009】
そこで、このようなスロットルセンサの異常発生時の運転状況を回避するために、第2の従来装置のように、2つの出力値を生成するスロットルセンサを使用して、一方の開度制御用のセンサ出力信号値が異常を示す場合には他方のセンサ出力信号により制御を続行する装置が提案されている。
【0010】
しかしながら、第2の従来装置を用いても、スロットルセンサの異常検出期間中または検出領域外の運転状態においては、上記と同じく異常な運転状況となるおそれがある。
【0011】
したがって、このような異常な運転状況を回避するために、たとえば第3の従来装置のように、スロットルセンサの出力異常発生時に、開度制御に関連するスロットルセンサの出力値および目標スロットル開度の少なくとも一方でスロットルセンサの異常発生量を補正し、異常発生量に相当する開度制御が行われないようにする装置も提案されている。
【0012】
しかしながら、第3の従来装置は、吸気量から目標スロットル開度を設定する制御装置には有効であるものの、吸気量から目標スロットル開度が設定されない制御装置に適用することはできない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエンジンのスロットル開度制御装置は以上のように、第1の従来装置の場合には、スロットルセンサ電源系およびGND系の少なくとも一方に抵抗成分が発生して、スロットルセンサ出力信号値が異常となった場合には、運転者の予期せぬ運転状況に陥るという問題点があった。
【0014】
また、第2の従来装置を適用しても、スロットルセンサの異常検出期間中または検出領域外の運転状態では、異常な運転状況を回避することができないという問題点があった。
さらに、第3の従来装置を適用しても、吸気量から目標スロットル開度が設定されない場合には適用できないという問題点があった。
【0015】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、運転中にスロットルセンサの電源系およびGND系の少なくとも一方に抵抗成分が発生するようなセンサ異常時においても、開度制御用のセンサ出力値のドリフトに起因したスロットル目標開度との偏差発生によるスロットル弁の誤制御を防止したエンジンのスロットル開度制御装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエンジンのスロットル開度制御装置は、運転者により操作されるアクセルペダルと、エンジンへの吸気量を調節するスロットル弁と、スロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータと、スロットル弁のスロットル開度の実測値に対して第1および第2のセンサ出力信号を発生するスロットルセンサと、アクセルペダルの操作量に基づいてスロットル弁の目標開度を演算するスロットル目標開度演算手段と、第1のセンサ出力信号と目標開度との開度偏差に基づいてスロットルアクチュエータを制御する開度制御手段と、第1および第2のセンサ出力信号とスロットル弁との位置関係を検出して第1および第2のセンサ学習値を求めるセンサ学習手段と、第1および第2のセンサ出力信号と第1および第2のセンサ学習値とに基づいて第1のセンサ出力信号のドリフト量を求めるとともに、ドリフト量に応じて目標開度を補正するための開度補正量を算出する開度補正量演算手段とを備えたものである。
【0017】
また、この発明に係るエンジンのスロットル開度制御装置による第1および第2のセンサ出力信号は、スロットル開度の実測値に対して互いに逆方向に変化する関係にあり、開度補正量演算手段は、第1および第2のセンサ出力信号の加算値と第1および第2のセンサ学習値の加算値との偏差量と、スロットル目標開度演算手段により算出された目標開度とに基づいて、第1のセンサ出力信号のドリフト量を演算するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック構成図である。
【0019】
図1において、エンジン1には吸気管2が連通されており、吸気管2内には、エンジン1への吸気量を調節するスロットル弁3が設けられている。
スロットル弁3にはスロットルアクチュエータ4が設けられており、スロットルアクチュエータ4は、スロットル弁3を開閉駆動してスロットル開度を設定する。
【0020】
また、スロットル弁3にはスロットル開度を実測するスロットルセンサ5が設けられており、スロットルセンサ5は、スロットル開度の実測値に対して第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2を発生する。
【0021】
各センサ出力信号Vtps1、Vtps2は、後述するように、スロットル開度の実測値に対して互いに逆方向に変化する関係にある。
一方、運転者により操作されるアクセルペダル6には、アクセル操作量(アクセル開度)を検出するアクセルセンサ7が設けられている。
【0022】
スロットルセンサ5からの各センサ出力信号Vtps1、Vtps2およびアクセルセンサ7からのアクセル操作量は、エンジン制御装置の本体を構成するECU(電子制御ユニット)10に入力される。
ECU10は、スロットル目標開度演算手段11、開度制御手段12、センサ学習手段13および開度補正量演算手段14を備えている。
【0023】
スロットル目標開度演算手段11は、アクセルペダル6の操作量に基づいてスロットル弁3の目標開度Vobjを演算する。
開度制御手段12は、第1のセンサ出力信号Vtps1と目標開度Vobjとの開度偏差に基づいてスロットルアクチュエータを制御する。
【0024】
センサ学習手段13は、2系統のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2とスロットル弁との位置関係を検出して第1および第2のセンサ学習値VtpL1、VtpL2を求める。
【0025】
第1および第2のセンサ学習値VtpL1、VtpL2は、スロットル弁3の全閉位置に対応した第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2の電圧値に相当しており、開度補正量演算手段14に入力される。
また、スロットル開度制御用の第1のセンサ出力信号Vtps1に関連したセンサ学習値VtpL1は、スロットル目標開度演算手段11にも入力される。
【0026】
開度補正量演算手段14は、各センサ出力信号Vtps1、Vtps2と、各センサ学習値VtpL1、VtpL1と、目標開度Vobjとに基づいて、第1のセンサ出力信号Vtps1のドリフト量を求めるとともに、このドリフト量に応じて目標開度Vobjを補正するための開度補正量Vtps1αを算出する。
【0027】
具体的には、開度補正量演算手段14は、各センサ出力信号Vtps1、Vtps2の加算値と各センサ学習値VtpL1、VtpL2の加算値との偏差量と、スロットル目標開度演算手段11により算出された目標開度Vobjとに基づいて、第1のセンサ出力信号Vtps1のドリフト量を演算する。
【0028】
なお、図1には示されていないが、スロットルセンサ5には、周知のセンサ異常検出手段が設けられており、センサ出力信号Vtps1、Vtps2が所定範囲から逸脱した場合に異常判定信号が生成されるようになっている。
【0029】
次に、図1に示したこの発明の実施の形態1による動作について説明する。
まず、ECU10内のスロットル目標開度演算手段11は、アクセルペダル6の踏み込み量(アクセルセンサ7の検出信号)に応じて、スロットル弁3の目標開度Vobjを算出する。
【0030】
開度制御手段12は、スロットル目標開度演算手段11で算出された目標開度Vobjと、スロットルセンサ5からの第1のセンサ出力信号Vtps1とを取り込み、センサ出力信号Vtps1の示す開度値がスロットル目標開度Vobjと一致するように、スロットルアクチュエータ4を駆動し、スロットル弁3を制御する。
【0031】
前述のように、スロットルセンサ5から生成される各センサ出力信号Vtps1、Vtps2は、スロットル開度の変化に対して互いに逆方向に変化する関係にあり、第1のセンサ出力信号Vtps1のみが開度制御手段12に用いられている。
【0032】
また、スロットル目標開度演算手段11は、アクセルペダル6の踏み込み量に応じて正確にスロットル弁3を制御するために、センサ学習手段13から生成されるスロットルセンサ5のセンサ学習値VtpL1を基準出力値として用いている。
【0033】
このように、スロットルセンサ5の実出力値(センサ出力信号Vtps1、Vtps2)と基準出力値(VtpL1、VtpL2)との偏差を正確に検出することにより、運転中にスロットルセンサ5の電源系またはGND系に抵抗成分が発生して、開度制御用のセンサ出力信号Vtps1のドリフトにより目標開度Vobjとの偏差が発生しても、スロットル弁3が誤った位置に制御されることはない。
【0034】
図2は図1内のスロットルセンサ5を具体的に示す回路構成図であり、スロットルセンサ5の電源およびGNDと関連させて、スロットル開度θと各センサ出力信号Vtps1、Vtps2との関係を示している。
【0035】
図2において、スロットルセンサ5は、並列接続された一対の分圧抵抗器5aおよび5bを備えている。
各分圧抵抗器5a、5bは、スロットル開度θに対して、電源とGNDと間に互いに逆極性関係となるように挿入されている。
【0036】
スロットルセンサ5からの各センサ出力信号Vtps1、Vtps2は、スロットル開度θに対応した各分圧抵抗器5a、5bによる分圧電圧値となる。
ここで、センサ電源の電圧をVrefとすると、各センサ出力信号Vtps1、Vtps2の和と電源電圧Vrefとの関係は、以下の式(1)で表される。
【0037】
Vtps1+Vtps2=Vref±Vd ・・・(1)
【0038】
ただし、式(1)において、Vdは、スロットルセンサ5の機械的な誤差成分に相当する出力電圧である。
式(1)から明らかなように、各センサ出力信号Vtps1、Vtps2の和は、一定値(Vref±Vd)として求められる。
【0039】
センサ学習手段13は、スロットル弁3が機械的に全閉位置にあるときのスロットルセンサ5の各出力値のセンサ学習値VtpL1、VtpL2を求める。
このとき、各センサ出力信号Vtps1、Vtps2は、上記誤差成分Vdを含むので、各センサ学習値VtpL1、VtpL2の和(学習加算値VI)は、以下の式(2)で表される。
【0040】
VtpL1+VtpL2=VI ・・・(2)
【0041】
式(2)において、学習加算値VIは、スロットル開度θの基準出力値(所定値)となり、スロットルセンサ5からの2つのセンサ出力信号Vtps1、Vtps2の出力相関値を示している。
【0042】
続いて、開度補正量演算手段14は、まず、所定値VIを基準値とすることにより、以下の式(3)によりセンサ出力信号のドリフト量VTPSDを求める。
【0043】
Figure 2004011425
【0044】
また、ドリフト量VTPSDから、第1のセンサ出力信号Vtps1とスロットル弁3の目標開度Vobjとの開度偏差を吸収する開度補正量Vtps1αを演算する。
【0045】
このとき、スロットルセンサ5に異常が発生していない状態においては、各センサ出力信号Vtps1、Vtps2が各センサ学習値VtpL1、VtpL2と一致しているので、上記式(1)は、以下の式(4)の関係を満たす。
【0046】
Vtps1+Vtps2=VI ・・・(4)
【0047】
したがって、上記式(3)より、VTPSD=0となり、ドリフト量VTPSDは検出されない。
【0048】
たとえば、スロットルセンサ5の電源系にα[Ω]の抵抗成分(異常)が発生した場合、2つのセンサ出力信号Vtps1およびVtps2には、それぞれ、α[Ω]に相当する電圧ドリフトVα1およびVα2が発生する。
【0049】
図3はセンサ電源に抵抗成分α[Ω]が発生した場合の各電圧ドリフトVα1およびVα2を示す説明図であり、横軸はスロットル開度θ、縦軸は各センサ出力信号Vtps1、Vtps2の電圧値に対応している。
【0050】
図3において、実線は正常時の各センサ出力信号Vtps1、Vtps2の電圧特性、破線は抵抗成分α[Ω]が発生したときの各センサ学習値Vtps1、Vtps2の電圧特性を示している。
このとき、ドリフト量VTPSDは、以下の式(5)のように算出される。
【0051】
Figure 2004011425
【0052】
また、図4はスロットルセンサ5のGND系に抵抗成分α[Ω]が発生した場合の各電圧ドリフトVα1およびVα2を示す説明図である。
この場合も同様に、ドリフト量VTPSDは、以下の式(6)のように算出される。
【0053】
Figure 2004011425
【0054】
式(5)、式(6)から明らかなように、ドリフト量VTPSDは、各電圧ドリフトの和(=Vα1+Vα2)の値として算出される。
このとき、ドリフト量VTPSDには、第2のセンサ出力信号Vtps2の電圧ドリフトVα2も含まれるので、このままでは開度制御用の第1のセンサ出力信号Vtps1のみの電圧ドリフトVα1を正確に求めることはできない。
【0055】
たとえば、スロットル開度θが全開状態(Vtps1=Vref)のときに、センサ電源系に抵抗成分α[Ω]が発生したと仮定すると、第2のセンサ出力信号Vtps2の電圧値(=0)は、抵抗成分α[Ω]の影響を受けないので、電圧ドリフトVα2は「0」となり、上記式(5)から、ドリフト量VTPSDは「−Vα1」となる(図2、図3参照)。
【0056】
逆に、スロットル開度θが全閉状態(Vtps1=0)のときに、センサ電源系に抵抗成分α[Ω]が発生すると、電圧ドリフトVα1が「0」となるので、上記式(5)から、ドリフト量VTPSDは「−Vα2」となる(図2、図3参照)。
【0057】
すなわち、各電圧ドリフトVα1、Vα2は、スロットル弁3の位置(スロットル開度θ)に応じて互いに逆比例的に変化するので、センサ電源系に抵抗成分α[Ω]が発生した場合の第1のセンサ出力信号Vtps1の電圧ドリフト(ドリフト量)Vα1は、目標開度Vobjを使用して、ドリフト補正係数Kα(=Vobj/Vref)から求めることができる。
【0058】
同様に、スロットル開度θが全開状態(Vtps1=Vref)のときに、センサGND系に抵抗成分α[Ω]が発生したと仮定すると、第1のセンサ出力信号Vtps1は、抵抗成分α[Ω]の影響を受けないので、電圧ドリフトVα1は「0」となり、上記式(6)から、ドリフト量VTPSDは「+Vα2」となる(図2、図4参照)。
【0059】
逆に、スロットル開度θが全閉状態(Vtps1=0)のときに、センサGNDに抵抗成分α[Ω]が発生すると、電圧ドリフトVα2が「0」となり、上記式(6)から、ドリフト量VTPSDは「+Vα1」となる(図2、図4参照)。
【0060】
したがって、第1のセンサ出力信号Vtps1の電圧ドリフト(ドリフト量)Vα1は、ドリフト補正係数Kα(=1−Vobj/Vref)から求めることができる。
【0061】
以下、開度補正量演算手段14は、ドリフト量VTPSDおよびドリフト補正係数Kαを用いて、開度補正量Vtps1αを算出する。
このとき、開度補正量Vtps1αは、異常発生時の第1のセンサ出力信号Vtps1の電圧ドリフト(ドリフト量)Vα1に相当する値に設定すればよいので、センサ電源系の異常時においては、以下の式(7)から開度補正量Vtps1αを算出する。
【0062】
Vtps1α=VTPSD×Vobj/Vref ・・・(7)
【0063】
同様に、センサGND系の異常時においては、以下の式(8)から開度補正量Vtps1αを算出する。
【0064】
Vtps1α=VTPSD×(1−Vobj/Vref) ・・・(8)
【0065】
なお、式(7)、式(8)による開度補正量Vtps1αの算出処理は、各センサ出力信号Vtps1、Vtps2が正常の(異常でない)場合に実行されることは言うまでもない。
また、ドリフト補正係数Kαは、スロットルセンサ5の特性に応じてあらかじめ設定されてもよい。
【0066】
次に、図5を参照しながら、この発明の実施の形態1によるスロットル弁3の目標開度Vobjの補正動作について具体的に説明する。
図5はこの発明の実施の形態1による開度補正処理動作を示すフローチャートである。
【0067】
図5において、この発明の実施の形態1による補正処理と直接関連する処理は、ステップS1、S3〜S5およびS7〜S9である。
ステップS6は、一般的なスロットルセンサ異常検出手段(図示せず)による正否判定処理であり、ドリフト量VTPSDに関連したこの発明の補正処理とは無関係である。
【0068】
まず、センサ学習手段13は、センサ学習値VtpL1、VtpL2を学習し(ステップS1)、スロットル目標開度演算手段11は、目標開度Vobjを算出する(ステップS2)。
【0069】
続いて、開度補正量演算手段14は、各センサ出力信号Vtps1、Vtps2の電圧ドリフトVα1、Vα2から、ドリフト量VTPSDを算出し(ステップS3)、ドリフト補正係数Kαを算出して(ステップS4)、開度補正量Vtps1αを算出する(ステップS5)。
【0070】
次に、図示しないセンサ異常検出手段からの出力信号に基づいて、センサ出力信号Vtps1、Vtps2は正常か否かを判定し(ステップS6)、正常(すなわち、YES)と判定されれば、開度補正量演算手段14は、続いて、ドリフト量VTPSDが正の値であるか否かを判定する(ステップS7)。
【0071】
ステップS7において、VTPSD>0(すなわち、YES)と判定されれば(図4参照)、開度補正量演算手段14は、目標開度Vobjに開度補正量Vtps1αを加算し、スロットル開度θを制御するための最終的な目標開度として、「Vobj+Vtps1α」を設定する(ステップS8)。
【0072】
また、ステップS7において、VTPSD≦0(すなわち、NO)と判定されれば(図3参照)、開度補正量演算手段14は、目標開度Vobjから開度補正量Vtps1αを減算し、開度制御用の目標開度として、「Vobj−Vtps1α」を設定する(ステップS9)。
【0073】
このように、一般的なセンサ異常検出手段が異常検出しない正常状態において、ドリフト量VTPSDに応じた目標開度Vobjの補正処理(ステップS7〜S9)が実行される。
【0074】
一方、ステップS6において、センサ出力信号Vtps1、Vtps2が異常(すなわち、NO)と判定されれば、開度補正量演算手段14は無効化され、スロットル開度θを制御するための最終的な目標開度として、スロットル目標開度演算手段11から生成された目標開度Vobjをそのまま設定する(ステップS10)。
【0075】
以下、開度制御手段12は、ステップS8〜S10で設定された最終的な目標開度に基づいて、実際にスロットル弁3の開度θを制御し(ステップS11)、図5の処理ルーチンを終了する。
【0076】
このように、スロットル弁3の開度制御に使用される第1のセンサ出力信号Vtps1の異常量(ドリフト量VTPSD)を検出して、ドリフト量VTPSDに基づく開度補正量Vtps1αを目標開度Vobjに反映させることにより、スロットルセンサ5の抵抗成分発生異常によるスロットル弁3の異常動作を抑制することができ、異常な運転状況を回避することができる。
【0077】
また、センサ異常量(ドリフト量VTPSD)をスロットルセンサ5の出力学習値VtpL1、VtpL2と、スロットルセンサ5の実出力値Vtps1、Vtps2とから求めることにより、運転条件に依存することなくセンサ異常量を検出することができるので、センサ異常量の検出精度が向上し、異常な運転状況を確実に回避することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、運転者により操作されるアクセルペダルと、エンジンへの吸気量を調節するスロットル弁と、スロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータと、スロットル弁のスロットル開度の実測値に対して第1および第2のセンサ出力信号を発生するスロットルセンサと、アクセルペダルの操作量に基づいてスロットル弁の目標開度を演算するスロットル目標開度演算手段と、第1のセンサ出力信号と目標開度との開度偏差に基づいてスロットルアクチュエータを制御する開度制御手段と、第1および第2のセンサ出力信号とスロットル弁との位置関係を検出して第1および第2のセンサ学習値を求めるセンサ学習手段と、第1および第2のセンサ出力信号と第1および第2のセンサ学習値とに基づいて第1のセンサ出力信号のドリフト量を求めるとともに、ドリフト量に応じて目標開度を補正するための開度補正量を算出する開度補正量演算手段とを備えたので、運転中にスロットルセンサの電源系およびGND系の少なくとも一方に抵抗成分が発生するようなセンサ異常時においても、開度制御用のセンサ出力値のドリフトに起因したスロットル目標開度との偏差発生によるスロットル弁の誤制御を防止したエンジンのスロットル開度制御装置が得られる効果がある。
【0079】
また、この発明によれば、第1および第2のセンサ出力信号は、スロットル開度の実測値に対して互いに逆方向に変化する関係にあり、開度補正量演算手段は、第1および第2のセンサ出力信号の加算値と第1および第2のセンサ学習値の加算値との偏差量と、スロットル目標開度演算手段により算出された目標開度とに基づいて、第1のセンサ出力信号のドリフト量を演算し、開度制御用するセンサ異常量をスロットル目標開度に反映させたので、運転条件に依存されずにセンサ異常量を高精度に検出することができ、異常なスロットル弁の動作を抑制したエンジンのスロットル開度制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるスロットルセンサを示す回路構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1によるセンサ電源系の異常発生時におけるドリフト量を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態1によるセンサGND系の異常発生時におけるドリフト量を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態1による目標開度の補正処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン、3 スロットル弁、4 スロットルアクチュエータ、5 スロットルセンサ、6 アクセルペダル、7 アクセルセンサ、10 ECU、11スロットル目標開度演算手段、12 開度制御手段、13 センサ学習手段、14 開度補正量演算手段、Vtps1、Vtps2 センサ出力信号、
Vobj 目標開度、Vtps1α 開度補正量、VtpL1、VtpL2 センサ学習値、VTPSD ドリフト量、θ スロットル開度。

Claims (2)

  1. 運転者により操作されるアクセルペダルと、
    エンジンへの吸気量を調節するスロットル弁と、
    前記スロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータと、
    前記スロットル弁のスロットル開度の実測値に対して第1および第2のセンサ出力信号を発生するスロットルセンサと、
    前記アクセルペダルの操作量に基づいて前記スロットル弁の目標開度を演算するスロットル目標開度演算手段と、
    前記第1のセンサ出力信号と前記目標開度との開度偏差に基づいて前記スロットルアクチュエータを制御する開度制御手段と、
    前記第1および第2のセンサ出力信号と前記スロットル弁との位置関係を検出して第1および第2のセンサ学習値を求めるセンサ学習手段と、
    前記第1および第2のセンサ出力信号と前記第1および第2のセンサ学習値とに基づいて前記第1のセンサ出力信号のドリフト量を求めるとともに、前記ドリフト量に応じて前記目標開度を補正するための開度補正量を算出する開度補正量演算手段と
    を備えたエンジンのスロットル開度制御装置。
  2. 前記第1および第2のセンサ出力信号は、前記スロットル開度の実測値に対して互いに逆方向に変化する関係にあり、
    前記開度補正量演算手段は、前記第1および第2のセンサ出力信号の加算値と前記第1および第2のセンサ学習値の加算値との偏差量と、前記スロットル目標開度演算手段により算出された目標開度とに基づいて、前記第1のセンサ出力信号のドリフト量を演算することを特徴とする請求項1に記載のスロットル開度制御装置。
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