JP2004011153A - 伸縮門扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】上簡単な構造で扉体全体の剛性を十分に確保でき、扉体の移動端側の垂れ下がりを未然に防止できるようにする。
【解決手段】上下のパンタグラフ機構4,5をその一部を交差させて配置し、各パンタグラフ機構4,5に跨がって上下方向に配置され且つ交差部12,13で各パンタグラフ機構4,5に連結された縦枠材8とを含む扉体3を備え、各パンタグラフ機構4,5の隣り合う縦枠材8間の交差部12,13の遊動ピン軸22,23を上下に連結する連結杆24を設け、連結杆24のピン軸間距離Eを縦枠材8上の各パンタグラフ機構4,5の固定ピン軸18,19間のピン軸間距離Fよりも長くし、上側のパンタグラフ機構4の遊動ピン軸22と固定ピン軸18とのピン軸間距離Bを、下側のパンタグラフ機構5の遊動ピン軸23と固定ピン軸19とのピン軸間距離Dよりも長くする。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吊り下げ式の伸縮門扉に関し、扉体の伸長状態での移動端側の垂れ下がりを防止できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
吊り下げ式伸縮門扉には、特開平9−177455号公報に記載のように、扉体の伸長状態での移動端側の垂れ下がりを防止できるようにしたものがある。
【0003】
この吊り下げ式伸縮門扉は、複数本の右上がり傾斜リンクと左上がり傾斜リンクとをその交差部でピン軸により枢着して左右方向に伸縮自在に構成された1個のパンタグラフ機構と、上下方向に配置され且つパンタグラフ機構に交差部の固定ピン軸、可動ピン軸を介して連結された伸縮方向に複数個の縦枠材とを含む扉体を備え、この扉体の一端側を吊り元側支柱等の取り付け部に取り付けている。
【0004】
そして、各傾斜リンクは7箇所の交差部で交差し、その上下中央の交差部を除く各交差部で両傾斜リンクをピン軸により枢着すると共に、各傾斜リンク上の隣接するピン軸相互のピン軸間距離の内、扉体の下部のピン軸間距離を上部のピン軸間距離よりも長くしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
吊り下げ式伸縮門扉には、上下一対のパンタグラフ機構を、その一部を交差させて配置し、この一対のパンタグラフ機構に跨がって上下方向に配置され且つ交差部で各パンタグラフ機構に連結された伸縮方向に複数個の縦枠材とを含む扉体を備えたものがあるが、この種の伸縮門扉には従来の垂れ下がり防止構造を直ちに適用することはできない。
【0006】
即ち、扉体の主要部分が1個のパンタグラフ機構で構成された伸縮門扉の場合には、扉体の中間部分に使用する各傾斜リンクは非常に長く、両傾斜リンクが7箇所等の交差部で交差する等その交差部の数が多い上に、各傾斜リンクのピン軸間距離も比較的長くなっており、扉体自体の剛性を十分に確保できるため、扉体の下部のピン軸間距離を上部のピン軸間距離よりも長くすることにより、扉体の移動端側の垂れ下がりを容易に防止できる。
【0007】
しかし、上下一対のパンタグラフ機構の一部を交差させた伸縮門扉の場合には、各パンタグラフ機構で傾斜リンクが別々になるため、各パンタグラフ機構毎の傾斜リンクの長さが短く、各パンタグラフ機構毎の交差部の数が少なくなっている。
【0008】
従って、各パンタグラフ機構の傾斜リンクをその交差部でピン軸により枢着して、その下部のピン軸間距離を上部のピン軸間距離よりも長くしても、交差部の数が少なく扉体全体の剛性が小さいため、扉体の移動端側の垂れ下がりを十分に防止できないという問題がある。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、上下複数のパンタグラフ機構を一部交差させて配置しているにも拘わらず、簡単な構造で扉体全体の剛性を十分に確保でき、扉体の移動端側の垂れ下がりを未然に防止できる伸縮門扉を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数本の右上がり傾斜リンク14,15と左上がり傾斜リンク16,17とをその交差部12,13でピン軸18〜23により枢着して伸縮自在に構成された上下複数のパンタグラフ機構4,5をその一部を交差させて配置し、該各パンタグラフ機構4,5に跨がって上下方向に配置され且つ交差部12,13で該各パンタグラフ機構4,5に連結された伸縮方向に複数の縦枠材8とを含む扉体3を備え、該扉体3の一端側を吊り元側支柱等の取り付け部1に取り付けた伸縮門扉において、各パンタグラフ機構4,5の隣り合う縦枠材8間の交差部12,13の遊動ピン軸22,23を上下に連結する連結杆24を設け、該連結杆24のピン軸間距離Eを縦枠材8上の各パンタグラフ機構4,5の固定ピン軸18,19間のピン軸間距離Fよりも長くし、上側のパンタグラフ機構4の遊動ピン軸22と固定ピン軸18とのピン軸間距離Bを、下側のパンタグラフ機構5の遊動ピン軸23と固定ピン軸19とのピン軸間距離Dよりも長くしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図3は本発明の吊り下げ式伸縮門扉の第1の実施形態を例示する。この吊り下げ式伸縮門扉は、図1及び図2に示すように、出入り口等の左右両側で地面に立設された吊り元側支柱1及び戸当たり側支柱2と、これらの両支柱1,2間に左右方向に伸縮自在に配置され且つ一端側が吊り元側支柱1に取り付けられた扉体3とを備えている。
【0012】
扉体3は左右方向に伸縮自在に構成され且つ一部が交差状に配置された上下一対のパンタグラフ機構4,5と、この一対のパンタグラフ機構4,5に跨がってその一端側に上下方向に配置された吊り元側端枠6と、一対のパンタグラフ機構4,5に跨がってその他端側に上下方向に配置された戸当たり側端枠7と、両端枠6,7間に上下方向に配置され且つ一対のパンタグラフ機構4,5に跨がって連結された伸縮方向に複数個の縦枠材8とを備えている。
【0013】
吊り元側端枠6、戸当たり側端枠7は縦枠材を兼用している。吊り元側端枠6は扉体3を吊り元側支柱1の背後等に旋回収納できるように、吊り元側支柱1に対して縦方向のヒンジ10廻りに回動自在に装着されている。戸当たり側端枠7は把手、施錠手段等を備え、戸当たり側支柱2に当接した閉状態で施錠手段により施錠可能である。吊り元側端枠6、戸当たり側端枠7及び縦枠材8は、パンタグラフ機構4,5の前後両側に上下方向に配置された前後の縦桟部8a,8bと、この縦桟部8a,8bの上側を前後に連結する連結部8cとを備えた側面視逆U字状であって、その縦桟部8a,8bの下端部が前後方向の連結部材11により連結され、これらの内部にパンタグラフ機構4,5が配置されている。
【0014】
各パンタグラフ機構4,5は、交差部12,13で交差する複数本の右上がり傾斜リンク14,15と左上がり傾斜リンク16,17とを備え、その両傾斜リンク14,16、15,17が所定の交差部12,13で固定ピン軸18,19、可動ピン軸20,21及び遊動ピン軸22,23等の前後方向の各ピン軸18〜23により枢着されている。
【0015】
傾斜リンク14,16、15,17はその両端部が各端枠6,7を含む各縦枠材8に対して2箇所の交差部12,13で交差し、中間が各端枠6,7を含む隣り合う縦枠材8間の1箇所の交差部12,13でX字状に交差している。
【0016】
各パンタグラフ機構4,5の傾斜リンク14,16、15,17は、下側の交差部12,13が各端枠6,7を含む縦枠材8に前後方向の固定ピン軸18,19により枢着され、上側の交差部12,13が各端枠6,7を含む各縦枠材8に対して前後方向の可動ピン軸20,21により枢着されている。
【0017】
各傾斜リンク14,16、15,17は、各端枠6,7を含む縦枠材8間の交差部12,13で前後方向の遊動ピン軸22,23により枢着され、その遊動ピン軸22,23が両パンタグラフ機構4,5に跨がって設けられた上下方向の連結杆24により連結されている。なお、連結杆24は前後の傾斜リンク14,16、15,17間に配置されている。
【0018】
固定ピン軸18,19は各端枠6,7を含む各縦枠材8に前後に貫通して固定され、可動ピン軸20,21は各端枠6,7を含む各縦枠材8にその前後の摺動部材(図示省略)を介して上下方向に摺動自在に設けられている。各ピン軸18〜23上には、両傾斜リンク14,16、15,17間又は各傾斜リンク14,16、15,17を挟んでスペーサが套嵌されている。
【0019】
両パンタグラフ機構4,5の各ピン軸18〜23は、図3に示すように各端枠6,7を含む各縦枠材8と、上側パンタグラフ機構4の傾斜リンク14,16と、下側パンタグラフ機構5の傾斜リンク15,17と、上下のパンタグラフ機構4,5回の連結杆24とにより縦長状の四節リンクを構成するように上下方向に所定のピン軸間距離A〜Fを置いて配置され、下側のパンタグラフ機構5の可動ピン軸21が上側のパンタグラフ機構4の固定ピン軸18よりも上側に配置されている。
【0020】
各パンタグラフ機構4,5の傾斜リンク14,16、15,17は、中間の遊動ピン軸22,23とその下側の固定ピン軸18,19とのピン軸間距離B,Dが、遊動ピン軸22,23とその上側の可動ピン軸20,21とのピン軸間距離A,Cよりも長く、しかも上側のパンタグラフ機構4の傾斜リンク14,16の遊動ピン軸22の両側のピン軸間距離A,Bが、下側のパンタグラフ機構5の傾斜リンク15,17の遊動ピン軸23の両側のピン軸間距離C,Dよりも長く、また右上がり傾斜リンク14,15、左上がり傾斜リンク16,17が略平行に近い状態を保つ範囲で連結杆24の上下の遊動ピン軸22,23間のピン軸間距離Eが各端枠6,7を含む縦枠材8上の固定ピン軸18,19間のピン軸間距離Fよりも長くなっている。これによって、各端枠6,7を含む隣り合う縦枠材8の下側の固定ピン軸19間の間隔Gが、上側の可動ピン軸20間の間隔Hよりも長くなるようにしている。
【0021】
因みに各端枠6,7を含む縦枠材8の長さを850mmとした場合、その各縦枠材8のピン軸間距離Fは266.5mm、連結杆24のピン軸間距離Eは271.5mm、上側のパンタグラフ機構4の傾斜リンク14,16のピン軸間距離Bは250mm、ピン軸間距離Aは248.5mmであり、下側のパンタグラフ機構5の傾斜リンク15,17のピン軸間距離Dは246.5mm、ピン軸間距離Cは245mmである。縦枠材8の下側の固定ピン軸19間の間隔Gは305mm、上側の可動ピン軸20間の間隔Hは300.5mmである。
【0022】
このような構成の伸縮門扉では、扉体3が上下一対のパンタグラフ機構4,5を交差状に設け、この両パンタグラフ機構4,5に跨がって複数本の縦枠材8を設けた構成であるにも拘わらず、簡単な構造で扉体3全体の剛性を十分に確保でき、扉体3の伸長状態での移動端側の垂れ下がりを防止することができる。
【0023】
即ち、各パンタグラフ機構4,5の各端枠6,7を含む縦枠材8間の傾斜リンク14,16、15,17を見た場合、その中間の交差部12,13の遊動ピン軸22,23の上側のピン軸間距離A,Cが短く、下側のピン軸間距離B,Dが長くなっているので、上側の可動ピン軸20,21間の左右方向の間隔に対して下側の固定ピン軸18,19の左右方向の間隔が必ず大になる。
【0024】
このため各端枠6,7を含む隣り合う縦枠材8間に、図3に示すように上下のパンタグラフ機構4,5のX状に交差する傾斜リンク14,16、15,17を、その一部を上下に交差させた状態で固定ピン軸18,19、可動ピン軸20,21を介して組み込み、その両傾斜リンク14,16、15,17の交差部12,13の遊動ピン軸22,23を連結杆24で連結し、この連結杆24のピン軸間距離Eを上下のパンタグラフ機構4,5の固定ピン軸18,19間のピン軸間距離Fよりも長くすることにより、各パンタグラフ機構4,5の上側の可動ピン軸20,21側には内向きの力F1,F2が、下側の固定ピン軸18,19側には外向きの力F3,F4が夫々働く。
【0025】
従って、隣り合う縦枠材8の上下方向の中間部分では、上側のパンタグラフ機構4による力F2と下側のパンタグラフ機構5による力F3とが逆方向に働き、隣り合う縦枠材8の上部に内向きの力F1が、下部に外向きの力F2が夫々作用することになり、傾斜リンク14,16、15,16の長さが短くその交差部12,13の数が少ないにも拘わらず、扉体3全体の剛性が著しく向上して扉体3の伸長状態での移動端側の垂れ下がりを確実に防止することができる。
【0026】
特に縦枠材8上の上下のパンタグラフ機構4,5の固定ピン軸18,19間のピン軸間距離Fよりも、上下のパンタグラフ機構4,5の遊動ピン軸22,23を連結する連結杆24のピン軸間距離Eを長くし、上側のパンタグラフ機構4の遊動ピン軸22と固定ピン軸18とのピン軸間距離Bを、下側のパンタグラフ機構5の遊動ピン軸23と固定ピン軸19とのピン軸間距離Dよりも長くすることによって、下側のパンタグラフ機構5の傾斜リンク15,17よりも上側パンタグラフ機構4の傾斜リンク14,16が立ち上がるため、極く簡単な構造で扉体3全体の剛性を向上させることができる。
【0027】
またピン軸間距離Eをピン軸間距離Fよりも長くし、ピン軸間距離Bをピン軸間距離Dよりも長くするするだけでなく、一端側が可動ピン軸20,21であるピン軸間距離A,Cを、他端側が固定ピン軸18,19であるピン軸間距離B,Dよりも長くしている。このため遊動ピン軸22,23よりも上側での各傾斜リンク14,16、15,17の撓みも少なくなり、各縦枠材8上での可動ピン軸22,23の位置が安定し扉体3を円滑に伸縮させることができる。
【0028】
更に上下のパンタグラフ機構4,5はその一部を上下に交差させて配置しているので、各端枠6,7を含む縦枠材8の上下方向の長さを短くすることができる。また上下のパンタグラフ機構4,5はその一部を上下に交差させて配置しているため、上下のパンタグラフ機構4,5が交差しない場合に比較して、各傾斜リンク14,16、15,17の長さが長くなり、縦枠材8の数を少なくでき、製造コストを低減することができる。
【0029】
なお、この実施形態では、各傾斜リンク14,16、15,17において、その遊動ピン軸22,23の上側のピン軸間距離A,Cよりも下側のピン軸間距離B,Dを長くし、また上側の傾斜リンク14,16のピン軸間距離Bを下側の傾斜リンク15,17のピン軸間距離Dよりも長くしているが、そのピン軸間距離B,Dとピン軸間距離A,Cとを同じにしても良い。
【0030】
また連結杆24のピン軸間距離Eが上下のパンタグラフ機構4,5の固定ピン軸18,19間のピン軸間距離Fよりも長ければ十分であり、各パンタグラフ機構4,5の対応する傾斜リンク14,16、15,17を上下に接近させて、一対の傾斜リンク14,16、15,17、各端枠6,7を含む縦枠材8、及び連結杆24により横長状の四節リンクを構成するようにしても良い。
【0031】
図4及び図5は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態では、連結杆24が他の縦枠材8等と同様に側面視逆U字状に構成され、その連結杆24の内部に上下のパンタグラフ機構4,5が設けられている。
【0032】
連結杆24は他の縦枠材8等と同様にパンタグラフ機構4,5の前後両側に上下方向に配置された前後の縦桟部24a,24bと、この縦桟部24a,24bの上側を前後に連結する連結部24cとを備えた側面視逆U字状であって、その前後の縦桟部24a,24bに跨がって各パンタグラフ機構4,5の遊動ピン軸22,23が貫通状に固定されている。そして、連結杆24は、扉体3が最大伸長状態のときにその下端が各端枠6,7、縦枠材8の下端と略同一高さとなり、最小の縮小状態のときにその上端が各端枠6,7、縦枠材8の上端と略同一高さとなる長さになっている。
【0033】
なお、連結杆24の下端側には、他の縦枠材8と同様にその下端側を前後に連結する連結部材25を設けても良い。他の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0034】
このように連結杆24を各端枠6,7、縦枠材8等と同様の側面視逆U字状等に構成して、その連結杆24の内部に上下のパンタグラフ機構4,5を配置しても良い。この場合にも、連結杆24の遊動ピン軸22,23間のピン軸間距離Eを固定ピン軸18,19間のピン軸間距離Fよりも長くする等、各ピン軸間距離A〜Fの長さ関係を第1の実施形態と同様にすることによって、扉体3の伸長状態での移動端側の垂れ下がりを防止することができる。
【0035】
図6は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態では、上のパンタグラフ機構4は、中間の長い傾斜リンク14,16が4箇所の交差部12で交差するように構成されており、各端枠6,7を含む縦枠材8に対応して上下2箇所の交差部12があり、各端枠6,7を含む隣り合う縦枠材8間に上下2箇所の交差部12がある。
【0036】
そして、各端枠6,7を含む縦枠材8に対応する交差部12では上側でその中間が谷状に、下側でその端部が山状に夫々交差し、各端枠6,7を含む隣り合う縦枠材8間の交差部12では上側でその端部が山状に、下側でその中間が谷状に夫々交差している。なお、各傾斜リンク14,16の遊動ピン軸22aと可動ピン軸20との間のピン軸間距離A1は、ピン軸間距離Aと略同じ程度になっている。その他の構成は、第1又は第2の実施形態と同様である。
【0037】
このように上側のパンタグラフ機構4,5は、各端枠6,7を含む隣り合う縦枠材8間で上側に山形状に突出するように構成しても良く、この場合には扉体3全体の剛性が更に向上する。なお、上側のパンタグラフ機構4に代えて、下側のパンタグラフ機構5を、各端枠6,7を含む隣り合う縦枠材8間で下側に山形状に突出するように構成しても良い。
【0038】
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこの各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施することができる。例えば、上下のパンタグラフ機構4,5は、中間の長い傾斜リンク14,16、15,17が互いに4箇所で交差し、各端枠6,7を含む縦枠材8に対して上下方向に2箇所の交差部12,13で交差するようにしても良い。
【0039】
また各実施形態では縦枠材8、連結杆24等に真っ直ぐな部材を使用しているが、扉体3の収縮状態で互いに干渉しない構造であれば、湾曲状、その他の部材を使用することも可能である。パンタグラフ機構4,5は上下方向に2個以上の複数あれば良い。扉体3の吊り元側は、吊り元側支柱1以外のものに取り付けるようにしても良い。縦枠材8は上下方向に配置される部材であれば十分であり、必ずしも逆U字状に構成する必要はなく、逆U字状以外の形状、構造のものを使用しても良い。
【0040】
更に各実施形態のピン軸間距離A〜H等の寸法は、その相対的な長短関係を示す一例に過ぎず、その寸法に限定されるものではない。従って、大きい寸法はピン軸間距離が長く、それよりも小さい寸法はピン軸間距離がそれよりも相対的に短いことを示すに過ぎない。伸縮門扉は出入り口等の左右両側に吊り元側支柱1を設けておき、その各吊り元側支柱1に扉体3の吊り元側端枠5をヒンジ10等を介して取り付け、各扉体3の移動端側の端枠同士を施錠手段等で施錠するようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】
本発明では、複数本の右上がり傾斜リンク14,15と左上がり傾斜リンク16,17とをその交差部12,13でピン軸18〜23により枢着して伸縮自在に構成された上下複数のパンタグラフ機構4,5をその一部を交差させて配置し、該各パンタグラフ機構4,5に跨がって上下方向に配置され且つ交差部12,13で該各パンタグラフ機構4,5に連結された伸縮方向に複数の縦枠材8とを含む扉体3を備え、該扉体3の一端側を吊り元側支柱等の取り付け部1に取り付けた伸縮門扉において、各パンタグラフ機構4,5の隣り合う縦枠材8間の交差部12,13の遊動ピン軸22,23を上下に連結する連結杆24を設け、該連結杆24のピン軸間距離Eを縦枠材8上の各パンタグラフ機構4,5の固定ピン軸18,19間のピン軸間距離Fよりも長くし、上側のパンタグラフ機構4の遊動ピン軸22と固定ピン軸18とのピン軸間距離Bを、下側のパンタグラフ機構5の遊動ピン軸23と固定ピン軸19とのピン軸間距離Dよりも長くしているので、上下複数のパンタグラフ機構4,5を一部交差させて配置しているにも拘わらず、簡単な構造で扉体3全体の剛性を十分に確保でき、扉体3の移動端側の垂れ下がりを未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す吊り下げ式伸縮門扉の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す吊り下げ式伸縮門扉の側面断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す吊り下げ式伸縮門扉の概略構成図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す吊り下げ式伸縮門扉の正面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す吊り下げ式伸縮門扉の側面断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態を示す吊り下げ式伸縮門扉の概略構成図である。
【符号の説明】
1 吊り元側支柱(取り付け部)
3 扉体
4,5 パンタグラフ機構
8 縦枠材
12,13 交差部
14,15 右上がり傾斜リンク
16,17 左上がり傾斜リンク
18,19 固定ピン軸
20,21 可動ピン軸
22,23 遊動ピン軸
24 連結杆
A〜H ピン軸間距離

Claims (1)

  1. 複数本の右上がり傾斜リンク(14)(15)と左上がり傾斜リンク(16)(17)とをその交差部(12)(13)でピン軸(18)〜(23)により枢着して伸縮自在に構成された上下複数のパンタグラフ機構(4)(5)をその一部を交差させて配置し、該各パンタグラフ機構(4)(5)に跨がって上下方向に配置され且つ交差部(12)(13)で該各パンタグラフ機構(4)(5)に連結された伸縮方向に複数の縦枠材(8)とを含む扉体(3)を備え、該扉体(3)の一端側を吊り元側支柱等の取り付け部(1)に取り付けた伸縮門扉において、各パンタグラフ機構(4)(5)の隣り合う縦枠材(8)間の交差部(12)(13)の遊動ピン軸(22)(23)を上下に連結する連結杆(24)を設け、該連結杆(24)のピン軸間距離(E)を縦枠材(8)上の各パンタグラフ機構(4)(5)の固定ピン軸(18)(19)間のピン軸間距離(F)よりも長くし、上側のパンタグラフ機構(4)の遊動ピン軸(22)と固定ピン軸(18)とのピン軸間距離(B)を、下側のパンタグラフ機構(5)の遊動ピン軸(23)と固定ピン軸(19)とのピン軸間距離(D)よりも長くしたことを特徴とする伸縮門扉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105332639A (zh) * 2015-11-25 2016-02-17 安徽先锋门业科技有限公司 一种实用伸缩门

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