JP2004010258A - 用紙後処理装置 - Google Patents

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Hiroyuki Wakabayashi
若林 裕之
Tadayoshi Ikeda
池田 忠義
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Abstract

【課題】画像形成済みの用紙、後処理済みの用紙を、排紙台から取り出しやすくする事により、車椅子の人や身体障害者や大量のコピー作業をするため椅子に腰掛けたまま作業する人などが使用する場合に、排紙台に収容された用紙を容易に取り出す事が出来るようにする。
【解決手段】画像形成装置Aから排出された用紙Sを受容して搬送し、用紙Sを排紙台に直接排出、又は後処理後の用紙Sを所定の排紙台に排出する後処理装置Bにおいて、排紙台に排出された用紙Sを後処理装置Bの手前側に移動させる移動手段を設けた後処理装置。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を有する複合機等の画像形成装置から画像形成後に排出される用紙を順次、用紙後処理装置内に取り込み、この用紙に綴じ処理や折り処理等の後処理を行い、排紙部に排出する機能を有する用紙後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置より排紙される画像記録済の複数枚の用紙を、コピー部数ごとに丁合して綴じ手段により綴じ合わせる手段、及び中綴じされた用紙束を中折りする手段を有する用紙後処理装置が従来から知られている。
【0003】
この用紙後処理装置は、複写機やプリンタ等の画像形成装置本体と機能が接続されていて、コピーまたはプリントプロセスのシーケンス作動に対応して駆動する。
【0004】
従来の用紙後処理装置は通常の身長の人が、立っている状態で、用紙後処理装置の上面に設けられた排紙台、又は、用紙後処理装置の側面に設けられた排紙台から直接排紙された用紙、又は後処理された用紙を取り出して操作するように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
(1) 用紙後処理装置を、車椅子の人や身体障害者や大量のコピー作業をするため椅子に腰掛けたまま作業する人などが使用する場合に、用紙後処理装置から排出され、前記排紙台に収容された用紙を取り出す操作は、奥行き側に手を伸ばして行うため、操作が困難である。
【0006】
特に、前記排紙台に載置される用紙がセンター基準である用紙後処理装置においては、用紙サイズが小さい程、排出された用紙の手前側側縁が操作者から遠いため、用紙を把持して手前側に引き寄せる距離が長く、操作が困難である。
【0007】
(2) 用紙後処理装置を備えた画像形成装置において、複数の排紙台を備えた用紙後処理装置の場合、コピーモードにより用紙を排出する排紙台が異なっている。このため、用紙が排出されている排紙台を見つける時、目視によりそれぞれの排紙台を確認しなければならない。特に、B5判以下の小サイズの用紙の場合、排出された排紙台にある用紙をのぞき込んで確認して取り出さなければならない。この複数の排紙台内の用紙確認は、視力の弱い人にとって困難である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は下記の用紙後処理装置により解決される。
【0009】
(1) 画像形成装置から排出された用紙を受容して搬送し、用紙を排紙台に直接排出、又は後処理後の用紙を所定の排紙台に排出する用紙後処理装置において、前記排紙台に排出された用紙を前記用紙後処理装置の手前側に移動させる移動手段を設けたことを特徴とする用紙後処理装置。
【0010】
(2) 画像形成装置から排出された用紙を受容して搬送し、用紙を排紙台に直接排出、又は後処理後の用紙を所定の排紙台に排出する用紙後処理装置において、前記排紙台に最終の用紙が排出完了したことを表示する表示手段を、前記排紙台に設けたことを特徴とする用紙後処理装置。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の用紙後処理装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
[画像形成装置]
図1は画像形成装置A、画像読み取り装置B、用紙後処理装置(以下、後処理装置と称す)Cから成る画像形成システムの全体構成図である。図2は画像形成システムの外観斜視図である。
【0013】
画像形成装置Aは、回転する像担持体1の周囲に、帯電手段2、像露光手段(書き込み手段)3、現像手段4、転写手段5A、除電手段5B、及びクリーニング手段6を配置した画像形成手段を有する。画像形成手段は、帯電手段2によって像担持体1の表面に一様帯電を行った後に、像露光手段3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段4により反転現像して像担持体1の表面にトナー像を形成する。
【0014】
用紙収納部7Aから給紙された用紙Sは転写位置へと送られる。転写位置において転写手段5Aにより前記トナー像が用紙S上に転写される。その後に、用紙Sは除電手段5Bにより裏面の電荷が消去されて像担持体1から分離され、搬送部7Bにより搬送され、引き続き定着手段8により加熱定着され、排紙ローラ7Cから排出される。
【0015】
用紙Sの両面に画像形成を行う場合には、定着手段8により加熱定着された用紙Sを、搬送路切り替え板7Dにより通常の排紙通路から分岐し、反転搬送部7Eにおいてスイッチバックして表裏反転した後、再び画像形成部を通過し、用紙Sの裏面に画像を形成し、定着手段8を経て、排紙ローラ7Cから装置外に排出される。排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、後処理装置Cの受入部11に送り込まれる。
【0016】
像担持体1の画像処理後の表面は、クリーニング手段6により表面に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備える。
【0017】
画像形成装置Aの前面側の上部には操作部9が配置されている。
画像形成装置Aの上部には、原稿移動型読み取り方式の自動原稿送り装置を備えた画像読み取り装置Bが設置されている。
【0018】
[後処理装置]
画像形成装置Aに接続する後処理装置Cは、入口搬送部10、シフト処理部20、綴じ処理部30、綴じ手段(ステイプル手段)40、表紙給紙部50、中折り処理部60、及び排紙部80とから構成されている。
【0019】
入口搬送部10は画像形成装置Aから排出された用紙Sを各処理部に搬送する。シフト処理部20は入口搬送部10から搬送された用紙Sをシフト処理区分けして後述の昇降排紙台82に排出する。綴じ処理部30は入口搬送部10から搬送された用紙Sを積載して、後述の綴じ手段40により、中綴じ処理又は端綴じ処理を行う。中折り処理部60は用紙Sの用紙搬送方向中央部を折り曲げ中折り処理を行い、後述の下部排紙台83に排出する。表紙給紙部50は表紙用紙(以下、表紙と称す)Kを給紙してシフト処理部20または綴じ処理部30に搬送する。
【0020】
排紙部80は、画像形成装置Aから排出された用紙Sを入口搬送部10を経由して後処理を行わず直接排紙して収容する上部排紙台81と、シフト処理または端綴じ処理された用紙束Saを収容する昇降排紙台82と、中折り処理された用紙束Saを収容する下部排紙台83を有する。
【0021】
・後処理装置Cの用紙搬送経路
図3は後処理装置Cの用紙搬送経路を示す模式図である。
【0022】
後処理装置Cは画像形成装置Aから搬出された用紙Sの受入部11が画像形成装置Aの排紙ローラ7Cと合致するよう位置と高さを調節して設置されている。
【0023】
受入部11の入口部ローラ12の用紙搬送方向下流に接続する用紙Sの搬送路は、上段の第1搬送路▲1▼と中段の第2搬送路▲2▼及び下段の第3搬送路▲3▼の3系統に分岐されていて、切換手段G1,G2の占める角度の選択により用紙Sが何れかの搬送路に給送されるようになっている。
【0024】
・上部排紙台81に排紙
画像形成装置Aから排出された画像形成済みの用紙Sは、受入部11に導入され、入口部ローラ12により搬送されて、入り口通過検知用の入り口部センサPS1により用紙Sの搬送方向長さが検知される。用紙Sは上方の第1の切換手段G1の右方の通路13を通過して、上方の搬送ローラ対14に挟持、搬送され、更に搬送ローラ15により挟持、搬送された後、排紙ローラ16に挟持されて機外上部の上部排紙台81上に排出され、順次積載される(第1搬送路▲1▼)。
【0025】
この用紙搬送過程では、切換手段G1はソレノイドSD1の駆動により揺動され、通路17を閉止し、通路13を開放状態にして、用紙Sの上部排紙台81への通過を可能にする。
【0026】
この上部排紙台81には最大約200枚の用紙Sを収容することが可能であり、操作者は後処理装置Cの上部から容易に取り出すことができる。
【0027】
・シフト処理又はノンソート
この搬送モードに設定されると、切換手段G1はソレノイドSD1がオフの状態で、通路13を閉止し、通路17を開放状態に保持し、用紙Sの通路17の通過を可能にする。
【0028】
画像形成装置Aから排出された画像形成済みの用紙Sは、受入部11、入口部ローラ12を通過し、切換手段G1の下方に開放状態に形成された通路17を通過して、搬送ローラ18に挟持されて、第2搬送路▲2▼である斜め下方の第2の切換手段G2の上方の通路21を通過して、搬送ローラ22に挟持され、通路23を経て、搬送ローラ(シフトローラ)24に挟持され、排紙ローラ26により機外の昇降排紙台82上に排出、載置される(第2搬送路▲2▼)。
【0029】
この昇降排紙台82には最大約3000枚の用紙Sを収容することが可能である。
【0030】
・端綴じ処理
画像形成装置A内で画像形成処理されて、後処理装置Cの受入部11に送り込まれた画像形成済みの用紙Sは、入口部ローラ12、第1の切換手段G1の下方の通路17を通過して、搬送ローラ18に挟持されて、第3搬送路▲3▼に搬送される。
【0031】
第3搬送路▲3▼において、用紙Sは切換手段G2の下方の通路31を通過して、下流の搬送ローラ32により挟持、搬送される。用紙Sは、更に下流の搬送ローラ34により挟持されて送り出され、傾斜配置された第1用紙載置台35の上方空間に排出され、第1用紙載置台35または第1用紙載置台35上に積載された用紙Sの上面に接し、滑走上昇したのち、搬送ローラ34から用紙Sの進行方向後端部が排出されたのちには、用紙Sの自重により下降に転じ、第1用紙載置台35の傾斜面上を滑落し、綴じ手段40近傍の端綴じ用突き当て部材41の用紙突き当て面に用紙Sの進行方向先端部が当接して停止する。
【0032】
この停止位置において、第1用紙載置台35上に所定枚数の用紙Sが積載され、幅整合手段36により幅整合され、綴じ手段40によって用紙束Saが綴じ合わされる。
【0033】
綴じ処理された用紙束Saは、排出ベルト38の排出爪38aにより用紙束Saの後端部を保持されて、第1用紙載置台35の載置面上を滑走して斜め上方に押し上げられ、回転する排出ローラ26に挟持されて、昇降排紙台82上に排出、積載される。
【0034】
・表紙給紙
表紙給紙部50から給紙された1枚の表紙Kは、第4搬走路▲4▼の通路51を通過して、搬送ローラ対14の挟持位置を通過し、通路19、搬送ローラ18を通過した後、第3搬送路▲3▼の通路31、搬送ローラ32、通路33、搬送ローラ34を経て、第1用紙載置台35上に到達する。
【0035】
・中綴じ処理
中綴じモードに設定されると、綴じ手段40の綴じ処理位置近傍の端綴じ用突き当て部材41が第5搬送路▲5▼から待避し、ほぼ同時にそれより下流の中綴じ用突き当て部材43が起動して通路42を遮断する。
【0036】
中綴じ用突き当て部材43は、設定された用紙Sのサイズ(搬送方向の長さ)に対応する所定位置に移動して停止する。
【0037】
最終の用紙Sが第1用紙載置台35上に位置決め載置された後、用紙束Saに綴じ手段40による中綴じ処理を行う。この中綴じ処理により、用紙Sの搬送方向の中央部に綴じ針SPが打ち込まれる。
【0038】
・中折り処理
中綴じ処理後、中綴じ用突き当て部材43が揺動して、通路42の下流の通路を開放する。中綴じ処理された用紙束Saは、湾曲した通路と中間搬送ローラ61を通過して、斜め下方の搬送ベルト62上を案内板63に案内されて搬送され、更に、第2用紙載置台64上を下降して、可動突き当て手段65に用紙束Saの搬送方向の先端部が当接して、所定位置に停止する(第6搬送路▲6▼)。
【0039】
停止状態の用紙束Saの搬送方向の中央部、即ち中綴じ位置の斜め下方には、用紙突き出し手段66が設置されている。中綴じ位置の斜め上方には、中折りローラ67と、加圧ローラ68が設置されている。
【0040】
中折り開始信号により、用紙突き出し手段66の可動突き出し板である中折り板661が斜め上方に直進して、中折り板661の先端部は、用紙束Saの中央部を押し上げ、用紙束Saを介して従動回転する中折りローラ67の挟持部を押し広げて揺動、離間させる。
【0041】
中折り板661の先端部が中折りローラ67の挟持部を通過後、中折り板661が後退して、用紙束の中央部は、中折りローラ67により挟圧されて、折り目が形成される。この折り目は、前述の中綴じ処理による用紙束Saへの綴じ針SPの打ち込み位置とほぼ一致する。
【0042】
中折りローラ67により挟圧されて折り目を形成された用紙束Saの中央部は、加圧ローラ68の挟持位置で折り目が更に強く圧迫、強化される。
【0043】
送り込まれた用紙束Saは、加圧ローラ68に挟持されて搬送され、機外の下部排紙台83上に排出される。
【0044】
[排紙台]
図4は、昇降排紙台82の平面図である。
【0045】
後処理装置Cの排紙ローラ26により排出される各種サイズの用紙S及び用紙束Saは、昇降排紙台82上に中心線CLのセンタ基準で載置される。
【0046】
昇降排紙台82の奥側には、用紙案内部材821が移動手段により用紙排出方向に直交する方向に移動可能に設けられている。移動手段は昇降排紙台82の底面側に設けられ、モータM2、歯車列Z、ワイヤ822、係止部材823、駆動ローラ824、従動ローラ825、ガイド部826等から成る。
【0047】
図5(a)は、昇降排紙台82上の用紙案内部材821が初期位置に待機する状態を示す断面図である。
【0048】
モータM2の駆動により、歯車列Zを介して駆動ローラ824が回転する。駆動ローラ824と従動ローラ825を巻回するワイヤ822の一端は、係止部材823により用紙案内部材821に係止されている。昇降排紙台82の底部に形成されたガイド部826は、用紙案内部材821を用紙搬送方向に直交する用紙幅方向に移動可能に案内する。
【0049】
駆動ローラ824の駆動回転により、ワイヤ822が回動し、係止部材823を介して用紙案内部材821が、用紙搬送方向に直交する用紙幅方向に直線移動する。
【0050】
図5(b)は、昇降排紙台82上の用紙案内部材821が手前側に移動した状態を示す断面図である。図6は、後処理装置Cの制御を示すブロック図である。
【0051】
昇降排紙台82の中央に排出され、積載された用紙Sは、モータM2の駆動により、用紙幅方向の奥側の側縁が用紙案内部材821が押圧されて、用紙幅方向の手前側に移動される。
【0052】
用紙Sの手前側の側縁部の通過が排紙台センサPS2により検知されると、制御手段90は、モータM2の駆動を停止させる。従って、如何なるサイズ(例えば、B5RサイズからA3サイズまで)の用紙Sでも、用紙案内部材821の移動により、昇降排紙台82の手前側に寄せられるから、昇降排紙台82上の用紙Sを容易に取り出す事ができる。
【0053】
昇降排紙台82に載置された用紙Sが用紙案内部材821により昇降排紙台82の手前側に移動した後、昇降排紙台82に載置された用紙Sが取り出された事を排紙台センサPS2により検知されると、制御手段90は用紙案内部材821を初期位置に復帰させる。
【0054】
上部排紙台81に、用紙案内部材811と駆動用のモータM1から成る用紙移動手段を設けた。排紙完了の用紙Sは用紙案内部材811の移動により、手前側に移動され、操作者により容易に取り出される。
【0055】
下部排紙台83にも、用紙案内部材831と駆動用のモータM3から成る用紙移動手段が設けられている。排紙完了の用紙Sは用紙案内部材831の移動により、手前側に移動され、操作者により容易に取り出される。
【0056】
[表示手段]
図7は画像形成装置A、画像読み取り装置B、後処理装置Cから成る画像形成システムの正面図である。
【0057】
上部排紙台81の手前側の見易い箇所に表示ランプL1を設けた。また、昇降排紙台82の手前側の見易い箇所に表示ランプL2を設けた。更に、下部排紙台83の手前側の見易い箇所に表示ランプL3を設けた。
【0058】
昇降排紙台82の入口部近傍に配置された排紙センサPS4は、昇降排紙台82に排出される用紙Sの後端部通過を検知する(図3参照)。操作部9においてコピー枚数が設定され、画像読み取り装置Bにおいて原稿枚数が検知される。
【0059】
画像形成装置Aにより所定枚数の画像形成が実施され、後処理装置Cにより後処理されて昇降排紙台82から排出された最終の用紙S又は用紙束Saの排出完了を排紙センサPS4と制御手段90の用紙枚数計数とにより判断されると、制御手段90は表示ランプL2を点灯、又は点滅させる。
【0060】
同様にして、画像形成された最終の用紙Sの上部排紙台81への排出完了を排紙センサPS3と制御手段90の用紙枚数計数とにより判断されると、制御手段90は、表示ランプL1を点灯、又は点滅させる。
【0061】
同様にして、画像形成された最終の用紙Sの下部排紙台83への排出完了を排紙センサPS5と制御手段90の用紙枚数計数とにより判断されると、制御手段90は、表示ランプL3を点灯、又は点滅させる。
【0062】
上記の3個の排紙台81,82,83のうち、何れかの排紙台に用紙Sが排出されるとき、表示ランプL1,L2,L3の点灯選択は、コピーモードを設定する画像形成装置Aの操作部9(図1、図2参照)で設定された情報に基づいて行われる。
【0063】
上記の表示手段は、後処理装置Cの3箇所の排紙台に配置されたが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、複数の排紙ビンを備えたソータやメールボックス、断裁装置の排紙部、封緘装置の排紙部等にも、表示手段を配置することが可能である。
【0064】
なお、本発明の実施の形態では、複写機に接続した後処理装置を示したが、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置や軽印刷機等と接続して使用する後処理装置にも適用可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の後処理装置により、以下の優れた効果が得られる。
【0066】
(1) 画像形成済みの用紙、後処理済みの用紙を、用紙案内部材の移動により、排紙台から取り出しやすい手前側に引き寄せる事が可能であるから、車椅子の人や身体障害者や大量のコピー作業をするため椅子に腰掛けたまま作業する人などが使用する場合に、排紙台に収容された用紙を容易に取り出す事が出来る。
【0067】
特に、排紙台に載置される用紙がセンター基準である後処理装置においては、用紙サイズが小さい程、排出された用紙の手前側側縁が操作者から遠いため、用紙を手前側に引き寄せる距離が長いから、用紙案内部材の移動により、排紙台から取り出しやすい手前側に引き寄せる事により、用紙取り出し操作が容易になる。
【0068】
(2) 複数の排紙台を備えた後処理装置の場合、コピーモードにより用紙を排出する排紙台が異なっているから、表示ランプの点灯により、排出された用紙がどの排紙台に排出されているかを容易に見つける事が出来る。特に、B5判以下の小サイズの用紙の場合、排出された排紙台にある用紙を立ち上がって、のぞき込んで確認する必要がないから、車椅子の人や身体障害者や大量のコピー作業をするため椅子に腰掛けたまま作業する人などにも作業が容易である。また、視力の弱い人にとっても容易に排紙台内の用紙の確認が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置、画像読み取り装置、後処理装置から成る画像形成システムの全体構成図。
【図2】画像形成システムの外観斜視図。
【図3】後処理装置の用紙搬送経路を示す模式図。
【図4】昇降排紙台の平面図。
【図5】昇降排紙台上の用紙案内部材が初期位置に待機する状態を示す断面図、及び昇降排紙台上の用紙案内部材が手前側に移動した状態を示す断面図。
【図6】後処理装置の制御を示すブロック図。
【図7】画像形成装置、画像読み取り装置、後処理装置から成る画像形成システムの正面図。
【符号の説明】
80 排紙部
81 上部排紙台
811,821,831 用紙案内部材
82 昇降排紙台
822 ワイヤ
823 係止部材
824 駆動ローラ
825 従動ローラ
826 ガイド部
83 下部排紙台
90 制御手段
C 用紙後処理装置(後処理装置)
CL 中心線
L1,L2,L3 表示ランプ
M1,M2,M3 モータ
PS1 入り口部センサ
PS2 排紙台センサ
PS3,PS4,PS5 排紙センサ

Claims (6)

  1. 画像形成装置から排出された用紙を受容して搬送し、用紙を排紙台に直接排出、又は後処理後の用紙を所定の排紙台に排出する用紙後処理装置において、
    前記排紙台に排出された用紙を前記用紙後処理装置の手前側に移動させる移動手段を設けたことを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 前記移動手段は、前記排紙台に排出された用紙の一方の側縁を押圧して、用紙を手前側に移動させる用紙案内部材を有することを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  3. 前記排紙台に排出された用紙が前記用紙後処理装置の手前側に移動した事を検知する検知手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  4. 前記排紙台に載置された用紙が前記移動手段により前記用紙後処理装置の手前側に移動した後、前記排紙台に載置された用紙が取り出された事を前記検知手段が検知すると、前記移動手段により前記用紙案内部材を初期位置に復帰させるように制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の用紙後処理装置。
  5. 画像形成装置から排出された用紙を受容して搬送し、用紙を排紙台に直接排出、又は後処理後の用紙を所定の排紙台に排出する用紙後処理装置において、
    前記排紙台に最終の用紙が排出完了したことを表示する表示手段を、前記排紙台に設けたことを特徴とする用紙後処理装置。
  6. 前記表示手段は表示灯を点灯、又は点滅させることを特徴とする請求項5に記載の用紙後処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100420261C (zh) * 2004-09-15 2008-09-17 株式会社理光 复印设备

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CN100420261C (zh) * 2004-09-15 2008-09-17 株式会社理光 复印设备

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