JP2004009894A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ビードコア5は、タイヤ軸方向内、外のビードコア片5A、5Bからなり、内外のビードコア片5A、5Bは、互いに向き合いかつタイヤ半径方向線に対してともに同じ向きかつ同じ角度で傾斜する合わせ面部10を具える。カーカス本体部6a又はカーカス折返し部6bのいずれか一方は、前記合わせ面部10、10間に狭持され、かつカーカス折返し部6bは、内又は外のビードコア片5A、5Bの一方の底面Sを通って折り返される。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加硫成型時のビードコアの回転ズレを抑制するとともにカーカスの吹き抜けを防止しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
図9に略示するように、空気入りタイヤの骨格をなすカーカスaは、一般に、その両端部がビードコアbの廻りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返されて固定される。そして、このカーカス折返し部a2は、充填内圧及び負荷荷重に対してのカーカスの吹き抜けを防止し固定を確実化するために、ビードエーペックスcの側方或いはビードエーペックスcを越えた高さ位置まで延在している。
【0003】
一方、空気入りタイヤでは、加硫成型時、金型内で2〜5%程度のストレッチが付与されるが、このときビードコアb、b間を跨るカーカス本体部a1は、その張力によってトレッド側に強く引っ張られる。その結果、前記折返し構造のカーカスaでは、ビードコアbが、カーカス本体部a1に引きずられて回転ズレfを発生し、リムとの嵌合性を損ねるという問題がある。
【0004】
他方、空気入りタイヤでは、近年、ロードノイズを低減するために、前記カーカス折返し部a2の高さを減じることが提案されているが、折返し端での応力集中を緩和し充分な耐久性を確保するためには、カーカス折返し部a2のビードコア底面からの折返し高さh1を20mm程度以下とし、リムフランジ上端よりも低所で終端させることが必要である。
【0005】
しかし、前記折返し構造のカーカスaにおいては、20mm以下の高さでビードコアbの廻りを折り返すことは非常に難しく、また折り返せたとしても、カーカスaの固定が不十分となり、吹き抜け現象を防止することは困難となる。
【0006】
そこで本発明は、ビードコアを、タイヤ軸方向内外の一対のビードコア片で形成し、かつカーカス本体部又はカーカス折返し部のいずれか一方を、前記ビードコア片の間で狭持させることを基本として、ビードコアの回転ズレを抑制しうるとともに、カーカス折返し部の高さが低い場合にも、折り返しを可能とししかも吹き抜け現象を防止してカーカスを強固に固定しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへて左右一対のビード部のビードコアの底面に至るカーカス本体部に、該ビードコアでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるカーカス折返し部を一連に設けたカーカスを具えた空気入りタイヤであって、
前記ビードコアは、タイヤ軸方向内側に配される内のビードコア片と、この内のビードコア片のタイヤ軸方向外側に配される外のビードコア片とからなり、かつ前記内のビードコア片のタイヤ軸方向内側面と、外のビードコア片のタイヤ軸方向外側面とは、互いに向き合いかつタイヤ半径方向線に対してともに同じ向きかつ同じ角度で傾斜する合わせ面部を具えるとともに、
前記カーカスは、カーカス本体部又はカーカス折返し部のいずれか一方が前記合わせ面部間に狭持され、かつカーカス折返し部は、内又は外のビードコア片の一方の底面を通って折り返されることを特徴としている。
【0008】
又請求項2の発明では、前記合わせ面部は、タイヤ半径方向線に対して20〜70゜の傾斜角度αで傾くことを特徴としている。
【0009】
又請求項3の発明では、内又は外のビードコア片のいずれか一方は、タイヤ子午線断面において、半径方向内方の底辺と半径方向外方の頂部とを具える実質的に断面三角形のビードコア片からなり、かつカーカスは、該断面三角形のビードコア片を折り返すとき、前記頂部で、ビードエーペックスを介することなくカーカス本体部とカーカス折返し部とが隣接されることを特徴としている。
【0010】
又請求項4の発明では、内又は外のビードコア片のいずれか一方は、タイヤ子午線断面において、半径方向内方の底辺のタイヤ軸方向長さを、半径方向外方の上辺のタイヤ軸方向長さより大とした実質的に断面台形のビードコア片からなり、かつカーカスは、該断面台形のビードコア片を折り返すとき、前記上辺で、ビードエーペックスを介してカーカス本体部とカーカス折返し部とが隣接されることを特徴としている。
【0011】
又請求項5の発明では、前記内のビードコア片と、外のビードコア片とは、前記合わせ面部を合わせるとき、タイヤ子午線断面における断面形状は、矩形及び6角形を含む多角形をなすことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明の空気入りタイヤが乗用車用のラジアルタイヤである場合の断面図、図2はそのビード部を拡大して示す断面図である。
図1において、空気入りタイヤ1は、左右一対のビード部4、4間に架け渡されるカーカス6を具えるとともに、このカーカス6の外側かつトレッド部2の内方には強靱なベルト層7が巻装される。
【0013】
前記カーカス6は、トレッド部2からサイドウォール部3をへて左右一対のビード部4のビードコア5の底面Sに至るトロイド状のカーカス本体部6aの両端に、該ビードコア5でタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるカーカス折返し部6bを一連に設けている。
【0014】
このカーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75゜〜90゜の角度で配列した1枚以上、本例では、1枚のカーカスプライ6Aからなり、カーカスコードとして、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリアミドなどの有機繊維コード、およびスチール等の金属コードが使用される。
【0015】
また前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35°の角度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから構成される。各ベルトプライ7A、7Bは、ベルトコードがプライ間相互で交差し、これによってベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して強固に補強する。ベルトコードとしては、スチール等の金属コード、およびこれに匹敵する例えば芳香族ポリアミド繊維等のハイモジュラスの有機繊維コードが好適に使用される。
【0016】
又本例では、前記ベルト層7に対する拘束力を高めて高速耐久性能等を向上させる目的で、ベルト層7の外側にバンド層9を配した場合を例示している。このバンド層9は、タイヤ周方向に対して例えば5度以下の角度で螺旋巻きしたバンドコードを有し、少なくとも前記ベルト層7のタイヤ軸方向外端部を覆って延在する。
【0017】
そして本実施形態では、前記ビードコア5は、図2に拡大して示すように、タイヤ軸方向内側に配される内のビードコア片5Aと、この内のビードコア片5Aのタイヤ軸方向外側に配される外のビードコア片5Bとから形成されるとともに、前記内のビードコア片5Aのタイヤ軸方向内側面ASと、外のビードコア片5Bのタイヤ軸方向外側面BSとは、互いに向き合いかつタイヤ半径方向線に対してともに同じ向きかつ同じ角度αで傾斜する合わせ面部10を具えている。
【0018】
さらにこの合わせ面部10、10間には、前記カーカス本体部6a又はカーカス折返し部6bのいずれか一方が狭持され、しかも前記カーカス折返し部6bは、内又は外のビードコア片5A、5Bの一方の底面Sを通ってタイヤ軸方向内側から外側に折り返される。
【0019】
ここで、本明細書においては、前記合わせ面部10を境として、この合わせ面部10よりもタイヤ軸方向内側に位置するものを内のビードコア片5A、タイヤ軸方向外側に位置するものを外のビードコア片5Bと定義している。従って、図7(A)、(B)に誇張して示すように、内のビードコア片5Aの一部paが外のビードコア片5Bよりもタイヤ軸方向外側に張り出しても良く、逆に外のビードコア片5Bの一部pbが内のビードコア片5Aよりもタイヤ軸方向内側に張り出しても良い。また本例の如く、内外のビードコア片5A、5Bのタイヤ軸方向の両側が互いに整一していても良い。
【0020】
なお内、外のビードコア片5A、5Bとしては、硬鋼線などからなる1本のゴム付けしたビードワイヤを、螺旋状に連続巻きした所謂シングルワインド構造のものが使用できる。
【0021】
前記ビードコア5では、図2の如く、内又は外のビードコア片5A、5Bのいずれか一方を、タイヤ子午線断面において、半径方向内方の底辺20と半径方向外方の頂部21とを具える断面三角形状のビードコア片30で形成することができる。このとき、前記カーカス6は、該断面三角形状のビードコア片30の廻りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返される。
【0022】
本例では、内のビードコア片5Aを、前記断面三角形状のビードコア片30で形成した場合を例示しており、前記カーカス折返し部6bは、前記底辺20、合わせ面部10、頂部21を順次通って巻き上げられるとともに、カーカス本体部6aと折返し部6bとはビードエーペックスを介することなく前記頂部21で隣接している。このとき、前記合わせ面部10が斜面をなすことにより、前記カーカス本体部6aと折返し部6bとが滑らかに案内されて接触できる。
【0023】
なお同図には、前記カーカス折返し部6bの、ビード底面S(本例では底辺20に相当する)からの半径方向高さh1(以下折返し高さh1という場合がある)を20mm以下としたものを例示しているが、20mmを越えても良い。
【0024】
このように、本例では、カーカス折返し部6bを、ビードコア片5A、5Bの合わせ面部10、10間で狭持しているため、例えば前記折返し高さh1を20mm以下とした場合にもカーカス6を強固に固定でき、その吹き抜けを防止しうる。また非折り返し側となる外のビードコア片5Bが、内のビードコア片5Aの回転ズレの抵抗となるため、該回転ズレを効果的に防止でき、リムとの嵌合性の低下を抑制しうる。
【0025】
また本例の如く、カーカス折返し部6bとカーカス本体部6aとが、ビードエーペックスを介することなく隣接する場合には、カーカス折返し部6bがビード変形時の応力のニュトラルライン近傍を通る結果、前記折返し高さh1が20mmを越えた場合にも、折返し端6eでの応力集中が緩和されるとともに、タイヤ縦剛性及び曲げ剛性が低く維持される。従って、折返し高さh1を20mm以下とした場合と同様に、耐久性を高く確保しながらロードノイズの低減効果を有効に発揮することが可能となる。
【0026】
なお前記回転ズレ防止のためには、前記合わせ面部10を、タイヤ半径方向線に対して20〜70°の傾斜角度αで傾斜させることが好ましく、傾斜角度αが20°未満では、回転ズレ防止効果が不十分となり、逆に70°をこえるとビードコア片5A、5B間の装着が難しくなり、生産効率、及び生産精度を損ねる傾向となる。従って、30〜60°の範囲がさらに好ましい。
【0027】
また外のビードコア片5Bにおいては、特にその断面形状は規制されないが、前記合わせ面部10、10を合わせたときのビードコア5全体の断面形状を、矩形(正方形、長方形を含む)及び6角形を含む従来的な多角形状とすることが、従来的な加硫金型を使用しうる点、及び近傍ゴム部材のゴム流れを容易にできる等の点で好ましい。
【0028】
本例では、外のビードコア片5Bが、半径方向外方の上辺22と半径方向内方の頂部23とを有する逆三角形状断面を具え、前記内のビードコア片5Aと協働して矩形状断面のビードコア5を構成する場合を例示している。なお、前記上辺22の半径方向外側には、必要なビード剛性を確保するために、前記上辺22から半径方向外方に向かって先細状にのびる補強ゴム11が充填される。この補強ゴム11は、例えばJISデュロメータ硬さが75〜95度の硬質のゴムからなり、本例ではリムズレ防止用のクリンチゴム12と同質のゴムで形成したものを例示している。
【0029】
次に、図3に、外のビードコア片5Bを、前記断面三角形状のビードコア片30で形成した場合を例示している。前記カーカス本体部6aは、合わせ面部10を経て前記底辺20に至り、またカーカス折返し部6bは、前記底辺20、頂部21を通って巻き上げられたのち、ビードエーペックスを介することなくカーカス本体部6aと隣接している。
【0030】
係る場合には、カーカス本体部6aが合わせ面部10、10間で狭持され、固定の強化が図られるとともに、内のビードコア片5Aが、外のビードコア片5Bの回転ズレを効果的に防止する。またカーカス折返し部6bがカーカス本体部6aに隣接しながらビード変形時の応力のニュトラルライン近傍を通るため、折返し高さh1の高さに係わらず、耐久性を高く確保しながらロードノイズの低減効果を発揮できる。さらに本例では、カーカス本体部6aが、前記図2の場合に比して、よりタイヤ軸方向外側を通るため、タイヤ剛性が高まり操縦安定性を向上しうる。
【0031】
なお内のビードコア片5Aとしては、本例では、前記外のビードコア片5Bと協働して矩形状断面のビードコア5を構成する逆三角形状断面のものを例示している。そして、内のビードコア片5Aの上辺22の半径方向外側には、必要なビード剛性を確保するために、及びカーカスラインを滑らかにする目的で、前記補強ゴム11が充填される。
【0032】
なお前記断面三角形状のビードコア片30としては、図4(A)の如く、断面三角形状の主部30Aの半径方向内側に、小高さの断面矩形状の副部30Bを付設したものを含むことができる。
【0033】
次に本実施形態のビードコア5では、図5、6に示すように、前記断面三角形状のビードコア片30に代え、半径方向内方の底辺24のタイヤ軸方向長さを、半径方向外方の上辺25のタイヤ軸方向長さより大とした断面台形状のビードコア片31を用いる、即ち、内又は外のビードコア片5A、5Bのいずれか一方を、前記断面台形状のビードコア片31で形成することができる。このとき、カーカス6は、この断面台形状のビードコア片31の廻りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返される。
【0034】
なお図5には、内のビードコア片5Aを、前記断面台形状のビードコア片31で形成した場合を例示しており、前記カーカス折返し部6bは、前記底辺20、合わせ面部10を通って巻き上げられたのち、前記上辺25でビードエーペックス13を介してカーカス本体部6aとカーカス折返し部6bとが隣接される。
【0035】
係る場合にも、カーカス折返し部6bが合わせ面部10、10間で狭持され、固定の強化が図られるとともに、外のビードコア片5Bが、内のビードコア片5Aの回転ズレを防止する。またカーカス本体部6aとカーカス折返し部6bとの間に、前記上辺25から小高さで立ち上がるビードエーペックス13が介在し、タイヤ縦剛性及び曲げ剛性を高める結果、カーカス折返し部6bの前記折返し高さh1が20mmを越えると、前記図2、3の場合に比して、ロードノイズの低減効果が劣る傾向となるが、逆に縦安定性の向上が期待できる。なお前記折返し高さh1を20mm以下に減じた場合には、ロードノイズの低減効果を高めることができる。
【0036】
なおビードエーペックス13の前記上辺25からの半径方向高さh2は、3〜15mmが好ましい。
【0037】
また図6には、外のビードコア片5Bを、前記断面台形状のビードコア片31で形成した場合を例示している。このときカーカス本体部6aは、合わせ面部10を通って底辺24に至るとともに、カーカス折返し部6bは、底辺24を通って巻き上げられる。このときカーカス本体部6aとカーカス折返し部6bとの間には、前記上辺25から前記高さh2で立ち上がるビードエーペックス13が介在する。
【0038】
係る場合には、図5の場合に比して、カーカス本体部6aが、よりタイヤ軸方向外側を通るため、タイヤ剛性が高まり操縦安定性を向上しうる。しかし、カーカス折返し部6bが、合わせ面部10、10間で狭持されない結果、20mm以下の折返し高さh1でカーカス6を折り返すことは難しいものとなる。
【0039】
また前記断面台形状のビードコア片31としては、図4(B)の如く、断面台形状の主部31Aの半径方向内側に、小高さの断面矩形状の副部31Bを付設したものを含むことができる。
【0040】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0041】
【実施例】
タイヤサイズが195/65R15でありかつ図1に示す構成を有するタイヤを表1の仕様に基づき試作するとともに、該試供タイヤの操縦安定性、およびロードノイズ性能をテストし、その結果を表1に記載した。なお表1以外のタイヤ仕様は実質的に同一である。各ビードコアの断面におけるワイヤ本数は、30本と同数としている。
【0042】
(1)操縦安定性;
試供タイヤを、リム(6JJ×15)、内圧(230kPa)、にて国産2000cc級FF車の全輪に装着し、ドライアスファルトのタイヤテストコースを走行し、ハンドル応答性、剛性感、グリップ等に関する特性をドライバーの官能評価により比較例1を5とする10点法で表示している。値の大きい方が良好である。
【0043】
(2)ロードノイズ;
前記車両を用い、スムース路面を速度80km/hにて走行させ、車内騒音をドライバーの官能評価により比較例1を7とする10点法で表示している。値の大きい方が良好である。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】
叙上の如く本発明は、ビードコアをタイヤ軸方向内外の一対のビードコア片で形成し、かつカーカス本体部又はカーカス折返し部のいずれか一方を、前記ビードコア片の間で狭持させているため、ビードコアの回転ズレを抑制しうるとともに、カーカス折返し部の高さが低い場合にも、折り返しを可能とししかも吹き抜け現象を防止してカーカスを強固に固定しうる。またロードノイズの低減にも大きく貢献しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】ビード部をビードコアとともに拡大して示す断面図である。
【図3】ビードコアの他の実施例を示す断面図である。
【図4】(A)、(B)は、断面三角状のビードコア片、及び断面台形状のビードコア片の他の実施例を示す断面図である。
【図5】ビードコアのさらに他の実施例を示す断面図である。
【図6】ビードコアのさらに他の実施例を示す断面図である。
【図7】(A)、(B)内外のビードコア片を説明する線図である。
【図8】(A)〜(D)は表1の実施例で用いるビードコアの構造を示す断面図である。
【図9】従来技術を説明するビード部の断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
5A 内のビードコア片
5B 外のビードコア片
6 カーカス
6a カーカス本体部
6b カーカス折返し部
10 合わせ面部
13 ビードエーペックス
30 断面三角形状のビードコア片
31 断面台形状のビードコア片
Claims (5)
- トレッド部からサイドウォール部をへて左右一対のビード部のビードコアの底面に至るカーカス本体部に、該ビードコアでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるカーカス折返し部を一連に設けたカーカスを具えた空気入りタイヤであって、
前記ビードコアは、タイヤ軸方向内側に配される内のビードコア片と、この内のビードコア片のタイヤ軸方向外側に配される外のビードコア片とからなり、かつ前記内のビードコア片のタイヤ軸方向内側面と、外のビードコア片のタイヤ軸方向外側面とは、互いに向き合いかつタイヤ半径方向線に対してともに同じ向きかつ同じ角度で傾斜する合わせ面部を具えるとともに、
前記カーカスは、カーカス本体部又はカーカス折返し部のいずれか一方が前記合わせ面部間に狭持され、かつカーカス折返し部は、内又は外のビードコア片の一方の底面を通って折り返されることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記合わせ面部は、タイヤ半径方向線に対して20〜70°の傾斜角度αで傾くことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
- 内又は外のビードコア片のいずれか一方は、タイヤ子午線断面において、半径方向内方の底辺と半径方向外方の頂部とを具える断面三角形状のビードコア片からなり、
かつカーカスは、該断面三角形状のビードコア片を折り返すとき、前記頂部で、ビードエーペックスを介することなくカーカス本体部とカーカス折返し部とが隣接されることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。 - 内又は外のビードコア片のいずれか一方は、タイヤ子午線断面において、半径方向内方の底辺のタイヤ軸方向長さを、半径方向外方の上辺のタイヤ軸方向長さより大とした断面台形状のビードコア片からなり、
かつカーカスは、該断面台形状のビードコア片を折り返すとき、前記上辺で、ビードエーペックスを介してカーカス本体部とカーカス折返し部とが隣接されることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。 - 前記内のビードコア片と、外のビードコア片とは、前記合わせ面部を合わせるとき、タイヤ子午線断面における断面形状は、矩形及び6角形を含む多角形をなすことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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