JP2004009410A - 感熱性粘着シートの熱活性化装置を備えたサーマルプリンタ装置 - Google Patents

感熱性粘着シートの熱活性化装置を備えたサーマルプリンタ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ラベル等の発行を完了するまでの時間を短縮することのできる感熱性粘着シートの熱活性化装置を備えたサーマルプリンタ装置を提供する。
【解決手段】印刷用サーマルヘッド(10)の駆動に要する第1の消費電力量と、熱活性化装置の活性化用サーマルヘッド(40)の駆動に要する第2の消費電力量とを見積もる消費電力見積手段と、該消費電力見積手段によって見積もられた第1の消費電力量と第2の消費電力量とに基づいて、許容電力範囲内で印刷用サーマルヘッドに供給可能な第1の電力量と、活性化用サーマルヘッドに供給可能な第2の電力量とを設定する供給電力設定手段と、該供給電力設定手段で設定された第1の電力量および第2の電力量に基づいて印刷用サーマルヘッドおよび活性化用サーマルヘッドに通電する通電制御手段とを備えるようにした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常時には非粘着性を示し、加熱されることにより粘着性を発現する感熱性粘着剤層をシート状基体の片面に形成した感熱性粘着シートの熱活性化装置を備えたサーマルプリンタ装置に係り、特に、限られた許容電力によって印刷用サーマルヘッドおよび活性化用サーマルヘッドを効率良く駆動させることのできる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、いわゆるライナーレスラベルの一種としての感熱性粘着シート(感熱性粘着ラベル)は、例えば食品のPOSラベル、物流・配送ラベル、医療用ラベル、バゲッジタグ、ビン・缶類の表示ラベルの貼付など幅広い分野で使用されている。この感熱性粘着ラベルは、シート状のラベル基体(例えばベースペーパー)の裏面側に通常時には非粘着性を示し加熱されることにより粘着性を発現する感熱性粘着剤層を、表面側に印刷可能面を、それぞれ形成して構成されている。
【0003】
前記感熱性粘着剤は、熱可塑性樹脂、固体可塑剤等を主成分とするもので、常温では非粘着性であるが、熱活性化装置によって加熱すると活性化されて粘着性が発現する性質を有している。通常、活性化温度は50〜150℃であり、この温度領域で感熱性粘着剤中の固体可塑剤が溶融し、熱可塑性樹脂に粘着性が付与される。そして、溶融した固体可塑剤は過冷却状態を経て徐々に結晶化するため粘着性は所定時間持続され、この粘着性を有している間にガラス瓶等の対象物に貼着して使用される。
【0004】
なお、感熱性粘着ラベルの印刷可能面は、例えば感熱性発色層で構成され、一般的なサーマルヘッドを備えたサーマルプリンタ装置によって、所望の文字や画像等が印刷され、その印刷後に、前記熱活性化装置によって感熱性粘着剤層が活性化されるようになっている。
【0005】
また、前記サーマルプリンタ装置内に前記熱活性化装置を搭載し、感熱性粘着ラベルへの感熱印刷と感熱性粘着剤層の活性化を連続して行うことができるようにしたプリンタ装置も開発されつつある。
【0006】
このようなプリンタ装置は、例えば図6に示すような構成となっていた。
【0007】
図6において、符号P2はサーマルプリンタユニット、符号C2はカッターユニット、符号A2は熱活性化ユニット、符号Rはロール状に巻回された感熱性粘着ラベルを示す。
【0008】
サーマルプリンタユニットP2は、印刷用サーマルヘッド100と、該印刷用サーマルヘッド100に圧接されるプラテンローラ101と、プラテンローラ101を回転させる図示しない駆動系(例えば電動モータとギア列等)を備えている。
【0009】
そして、プラテンローラ101を図6ではD1方向(時計回り)に回動させることにより、感熱性粘着ラベルRを引き出し、引き出された感熱性粘着ラベルRに感熱方式の印刷を行ってから、D2方向(右側方向)へ搬出するようになっている。また、プラテンローラ101は、図示しない加圧手段(例えば、コイルバネや板バネ等)を備え、その弾撥力によりプラテンローラ101の表面がサーマルヘッド100に圧接されるようになっている。
【0010】
感熱性粘着ラベルRは、例えば図7に示すような構成となっている。
【0011】
即ち、ラベル基体としてのベースペーパー1500の一方側(図7では表面側)に、印刷可能面を形成する感熱性発色層としてのサーマルコート層1501が設けられ、その上に例えば値札の枠や単位等の文字や模様等が印刷された有色印刷層1502が形成されている。また、ベースペーパー1500の他方側(図7では裏面側)には、熱可塑性樹脂、固体可塑剤等を主成分とする感熱性粘着剤を塗布した感熱性粘着剤層Kが形成されている。
【0012】
そして、図示しない印刷制御装置からの印刷信号に基づいて、印刷用サーマルヘッド100およびプラテンローラ101が稼働することにより感熱性粘着ラベルRのサーマルコート層1501に対して所望の印刷を行うことができる。
【0013】
カッターユニットC2は、サーマルプリンタユニットP2によって感熱印刷が行われた感熱性粘着ラベルRを適当な長さで切断するためのものであり、電動モータ等の駆動源(図示省略)によって作動される可動刃200、固定刃201等から構成されている。なお、可動刃200は図示しない制御装置の制御により所定のタイミングで作動される。
【0014】
熱活性化ユニットA2は、例えば図示しない駆動源によって回動され、切断された感熱性粘着ラベルRの挿入、排出を行う挿入用ローラ300と排出用ローラ301を備え、その挿入用ローラ300と排出用ローラ301の間に、熱活性用サーマルヘッド400と、この熱活性用サーマルヘッド400に圧接されるプラテンローラ401が配設されている。プラテンローラ401は図示しない駆動系(例えば電動モータとギア列等)を備えており、プラテンローラ401をD4方向(図6では反時計回り)に回動させ、D3方向およびD5方向に回転する挿入用ローラ300および排出用ローラ301によって感熱性粘着ラベルRをD6方向(図6では右側方向)へ搬送するようになっている。また、プラテンローラ401は、図示しない加圧手段(例えば、コイルバネや板バネ等)を備え、その弾撥力によりプラテンローラ401の表面が熱活性用サーマルヘッド400に圧接されるようになっている。
【0015】
また、符号Sで示されるのは、感熱性粘着ラベルRの排出を検出する排出検出センサである。この排出検出センサSによる感熱性粘着ラベルRの排出の検出に基づいて、次の感熱性粘着ラベルRの印刷、搬送および熱活性が行われる。
【0016】
そして、熱活性用サーマルヘッド400およびプラテンローラ401は、図示しない制御装置によって所定のタイミングで稼働され、熱活性用サーマルヘッド400から付与される熱により感熱性粘着ラベルRの感熱性粘着剤層Kが活性化されて粘着力を発現するようになる。
【0017】
このような構成の熱活性化ユニットA2により感熱性粘着ラベルRの粘着力が発現された後、酒類、薬品瓶などのガラス瓶やプラスチック容器等への表示ラベルの貼付作業、あるいは値札や広告ラベルの貼付作業を行うことにより、従来の一般的な粘着ラベルシートのように剥離シート(ライナー)が不要となるためコストを低減することができるという利点があり、使用後に廃棄物となる剥離シートを必要としないので省資源および環境問題の観点からもメリットがある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、サーマルプリンタユニットP2の印刷用サーマルヘッド100および熱活性化ユニットA2の熱活性用サーマルヘッド400は、比較的消費電力が多いため、双方のサーマルヘッドを同時に駆動させようとするとプリンタ装置の電源の許容電力を越えてしまう場合があった。
【0019】
特に、物流・配送ラベルの印刷等に用いられる携帯型のプリンタ装置は、内蔵のバッテリーを電源として駆動されるため許容電力も比較的小さく、印刷用サーマルヘッドと熱活性用サーマルヘッドを同時に駆動させることが困難な場合があった。
【0020】
そこで、従来の携帯型のプリンタ装置等では、まず、サーマルプリンタユニットP2の印刷用サーマルヘッド100を駆動させて印刷を行い、その後に、熱活性化ユニットA2の熱活性用サーマルヘッド400を駆動させて熱活性を行うようにして、許容電力内で各サーマルヘッドの消費電力を賄うことができるようにしていた。
【0021】
しかしながら、上記のように印刷用サーマルヘッドと熱活性用サーマルヘッドを所定の時間差で別々に駆動していたため、ラベル等の発行を完了するまでの時間が長くなるという問題を抱えていた。特に、宅配業者等が携帯するプリンタ装置は、客先でラベル等の発行を行うため、顧客をなるべく待たせないように短時間でスムーズにラベル等を発行したいという要望がある。
【0022】
この発明は、上記問題点を解決すべく案出されたものであり、比較的少ない許容電力で、印刷用サーマルヘッドと熱活性用サーマルヘッドを並行して駆動させることができ、ラベル等の発行を完了するまでの時間を短縮することのできる感熱性粘着シートの熱活性化装置を備えたサーマルプリンタ装置
を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る感熱性粘着シートの熱活性化装置を備えたサーマルプリンタ装置は、シート状基材の一方の面に印刷可能面が、他方の面に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートRの前記感熱性粘着剤層を加熱して活性化させるための活性化用サーマルヘッド40と、該感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する搬送手段とを少なくとも有する感熱性粘着シートの熱活性化装置(熱活性化ユニットA1)を備えると共に、前記シート状基材の印刷可能面に対して感熱印刷を行う印刷用サーマルヘッド10を少なくとも備えるサーマルプリンタ装置であって、前記印刷用サーマルヘッドの駆動に要する第1の消費電力量と、前記熱活性化装置の活性化用サーマルヘッドの駆動に要する第2の消費電力量とを見積もる消費電力見積手段(マイクロコンピュータMおよび所定のプログラム)と、該消費電力見積手段によって見積もられた第1の消費電力量と第2の消費電力量とに基づいて、許容電力範囲内で印刷用サーマルヘッドに供給可能な第1の電力量と、活性化用サーマルヘッドに供給可能な第2の電力量とを設定する供給電力設定手段(マイクロコンピュータMおよび所定のプログラム)と、該供給電力設定手段で設定された第1の電力量および第2の電力量に基づいて印刷用サーマルヘッドおよび活性化用サーマルヘッドに通電する通電制御手段(マイクロコンピュータMおよび所定のプログラム)とを備えるようにした。
【0024】
これにより、許容電力の範囲内で印刷用サーマルヘッドと活性化用サーマルヘッドを並行して駆動させることができるので、感熱性粘着シートRからなるラベル等の発行を完了するまでの時間を短縮することができる。
【0025】
また、前記印刷用サーマルヘッドおよび前記活性化用サーマルヘッドは、複数のドット状の発熱素子を並設して構成され、前記消費電力見積手段は、前記印刷用サーマルヘッドおよび前記活性化用サーマルヘッドのそれぞれの発熱素子のうち所定時間内に駆動されるドット数を計数し、そのドット数に基づいて前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量を見積もるようにできる。これにより、印刷用サーマルヘッドおよび活性化用サーマルヘッドの消費電力を容易に見積もることができる。
【0026】
また、前記所定時間内に駆動されるドット数は、所定の印刷制御手段から供給される印刷データおよび熱活性化装置の制御データに基づいて計数されるようにできる。これにより、ラベル等の発行中に逐次変化するドット数を正確に把握することができ、精度良く印刷用サーマルヘッドおよび活性化用サーマルヘッドの消費電力を見積もることができる。なお、熱活性化装置の制御データに基づいて活性化用サーマルヘッドの消費電力を見積もっているが、これは、感熱性粘着シートの全面を活性する場合のほか、感熱性粘着シートの一部のみ(例えば縁部や所定間隔のドット)を活性化させる場合を含むためである。
【0027】
また、前記供給電力設定手段は、前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量の合計が許容電力以内である場合には、前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量をそのまま第1の電力量と第2の電力量に設定し、前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量の合計が許容電力を越える場合には、前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量を所定数に分割して第1の電力量と第2の電力量を設定するようにしてもよい。これにより、各サーマルヘッドの消費電力の大小に応じて、適当な電力を供給することができ、限られた許容電力を効率良く利用することができる。
【0028】
また、前記通電制御手段は、前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量の合計が許容電力以内である場合には、前記供給電力設定手段で設定された第1の電力量と第2の電力量を前記印刷用サーマルヘッドおよび前記活性化用サーマルヘッドにおいて駆動を要する全ての発熱素子に一斉に通電するように制御し、前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量の合計が許容電力を越える場合には、前記供給電力設定手段で設定された第1の電力量と第2の電力量を所定の時間差をもって前記印刷用サーマルヘッドおよび前記活性化用サーマルヘッドにおいて駆動を要する発熱素子に通電するように時分割制御するようにしてもよい。これにより、各サーマルヘッドの消費電力の大小に応じて、適当な電力を供給することができ、限られた許容電力を効率良く利用することができる。また特に、第1の消費電力量および第2の消費電力量の合計が許容電力以内である場合には印刷用サーマルヘッドおよび活性化用サーマルヘッドにおいて駆動を要する全ての発熱素子に一斉に通電するように制御しているので、ラベル等の発行を完了するまでの時間を短縮することができる。
【0029】
また、前記供給電力設定手段は、前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量がおよび前記第2の消費電力量がそれぞれ許容電力以内である場合には、前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量をそのまま第1の電力量と第2の電力量に設定し、前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量または前記第2の消費電力量が許容電力を越える場合には、前記第1の消費電力量または前記第2の消費電力量を所定数に分割して第1の電力量または第2の電力量を設定するようにしてもよい。これにより、各サーマルヘッドの消費電力の大小に応じて、適当な電力を供給することができ、限られた許容電力を効率良く利用することができる。
【0030】
また、前記通電制御手段は、前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量がおよび前記第2の消費電力量がそれぞれ許容電力以内である場合には、前記供給電力設定手段で設定された第1の電力量で前記印刷用サーマルヘッドにおいて駆動を要する全ての発熱素子に通電し、次いで前記供給電力設定手段で設定された第2の電力量で前記活性化用サーマルヘッドにおいて駆動を要する全ての発熱素子に通電するように制御し、前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量または前記第2の消費電力量が許容電力を越える場合には、前記供給電力設定手段で設定された第1の電力量と第2の電力量を所定の時間差をもって前記印刷用サーマルヘッドまたは前記活性化用サーマルヘッドにおいて駆動を要する発熱素子に通電するように時分割制御するようにしてもよい。これにより、各サーマルヘッドの消費電力の大小に応じて、適当な電力を供給することができ、限られた許容電力を効率良く利用することができる。
【0031】
また、前記印刷用サーマルヘッドおよび前記活性化用サーマルヘッドは、同一の特性を有するサーマルヘッドで構成されるようにしてもよい。これにより、両サーマルヘッドによる消費電力の見積もりを、ドット数の合計で容易に行うことができ、供給電力の設定や通電制御を容易に行うことができるようになる。また、部品の共通化により製造コストを低減することもできる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0033】
図1は本発明に係るサーマルプリンタ装置の構成を示す概略図である。
【0034】
図1において、符号P1はサーマルプリンタユニット、符号C1はカッターユニット、符号A1は熱活性化装置としての熱活性化ユニット、符号Rはロール状に巻回された感熱性粘着ラベルを示す。
【0035】
サーマルプリンタユニットP1は、印刷用サーマルヘッド10と、該印刷用サーマルヘッド10に圧接されるプラテンローラ11と、プラテンローラ11を回転させる図示しない駆動系(例えばパルスモータ500(図2参照)とギア列等)を備えている。
【0036】
そして、プラテンローラ11を図1ではD1方向(時計回り)に回動させることにより、感熱性粘着ラベルRを引き出し、引き出された感熱性粘着ラベルRに感熱方式の印刷を行ってから、D2方向(右側方向)へ搬出するようになっている。また、プラテンローラ11は、図示しない加圧手段(例えば、コイルバネや板バネ等)を備え、その弾撥力によりプラテンローラ11の表面が印刷用サーマルヘッド10に圧接されるようになっている。
【0037】
印刷用サーマルヘッド10の発熱素子は、ドット印字が可能なようにヘッドの幅方向に並設された複数の比較的小さな抵抗体で構成されている。
【0038】
また、後述する熱活性用サーマルヘッド40の発熱素子も同様の構成となっている。
【0039】
なお、印刷用サーマルヘッド10と熱活性用サーマルヘッド40とに同じ構成の抵抗体を用いることにより、消費電力の見積もりをし易くすると共に、部品を共通化してコストの低廉化を図ることもできる。
【0040】
また、本実施形態で用いた感熱性粘着ラベルRは、例えば前出の図7に示すような構成となっている。なお、必要に応じて、ベースペーパー1500上に断熱層を設けるようにしてもよい。
【0041】
そして、後述する印刷制御装置を兼ねるマイクロコンピュータMからの印刷信号に基づいて、印刷用サーマルヘッド10および印刷用プラテンローラ11が稼働することにより感熱性粘着ラベルRのサーマルコート層1501に対して所望の印刷を行うことができる。
【0042】
カッターユニットC1は、サーマルプリンタユニットP1によって感熱印刷が行われた感熱性粘着ラベルRを適当な長さで切断するためのものであり、電動モータ等の駆動源(図示省略)によって作動される可動刃20、固定刃21等から構成されている。なお、可動刃20は後述する制御装置としてのマイクロコンピュータMの制御により所定のタイミングで作動される。
【0043】
熱活性化ユニットA1は、例えば駆動源としてのパルスモータ600(図2参照)によって回動され、切断された感熱性粘着ラベルRの挿入、排出を行う挿入用ローラ30と排出用ローラ31を備え、その挿入用ローラ30と排出用ローラ31の間に、熱活性用サーマルヘッド40と、この熱活性用サーマルヘッド40に圧接される熱活性用プラテンローラ41が配設されている。熱活性用プラテンローラ41は駆動系(例えばパルスモータ600とギア列等)を備えており、熱活性用プラテンローラ41をD4方向(図1では反時計回り)に回動させ、D3方向およびD5方向に回転する挿入用ローラ30および排出用ローラ31によって感熱性粘着ラベルRをD6方向(図1では右側方向)へ搬送するようになっている。また、熱活性用プラテンローラ41は、図示しない加圧手段(例えば、コイルバネや板バネ等)を備え、その弾撥力により熱活性用プラテンローラ41の表面が熱活性用サーマルヘッド40に圧接されるようになっている。また、熱活性用プラテンローラ41は、例えば硬質ゴム等で構成される。
【0044】
なお、符号Sは、感熱性粘着ラベルRの排出を検出する排出検出センサであり、この排出検出センサSによる感熱性粘着ラベルRの排出の検出に基づいて、次の感熱性粘着ラベルRの印刷、搬送および熱活性が行われる。
【0045】
また、符号50は、熱活性用プラテンローラ41に付着した感熱性粘着剤G1の除去手段としてのスクレーパである。
【0046】
このスクレーパ50は、例えばゴム、プラスチック、金属あるいは表面にフッ素樹脂加工を施したゴム、プラスチック、金属の何れかで構成され、熱活性用プラテンローラ41の横幅よりも若干幅広に形成されている。また、スクレーパ50は図示しない付勢手段により熱活性用プラテンローラ41の表面に圧接されている。
【0047】
次に、図2のブロック図を参照して本実施形態に係るサーマルプリンタ装置の制御系の概略構成について説明する。
【0048】
サーマルプリンタ装置を構成する前記のサーマルプリンタユニットP1、熱活性化ユニットA1およびカッターユニットC1の動作は、これらのユニットと接続される制御装置としてのマイクロコンピュータMによって制御されている。
【0049】
マイクロコンピュータMには、前記ユニットP1,C1,A1のほかに、例えばキーボードKB等からの入力に基づいて所望の印刷データDA1を生成する印刷データ生成装置700や、熱活性化ユニットA1による熱活性のモード(例えば、感熱性粘着ラベルRの全面を活性化させるモード、感熱性粘着ラベルRの縁部のみを活性化させるモード、あるいは活性化の密度を増減させるモード等)を選択する熱活性モード選択装置800および電源としてのバッテリーBが接続されている。
【0050】
マイクロコンピュータMが備えるROMには、サーマルプリンタユニットP1のパルスモータ500、熱活性化ユニットA1のパルスモータ600、カッターユニットC1のモータ(図示せず)を所定のタイミングで動作させる制御プログラムのほか、印刷データ生成装置700からの印刷データDA1および熱活性モード選択装置800からの制御データDA2に基づいて、所定時間内に駆動させる印刷用サーマルヘッド10のドット数と、所定時間内に駆動させる熱活性用サーマルヘッド40のドット数とを計数して各サーマルヘッド10,40で消費される電力を見積もるプログラム(消費電力見積手段)、その見積もり結果に基づいて、バッテリーBの許容電力範囲内で各サーマルヘッド10,40に供給可能な電力を算出するプログラム(供給電力設定手段)、印刷用サーマルヘッド10および熱活性用サーマルヘッド40の各ドットを時分割して駆動させる場合の割り当てを決定するプログラム(通電制御手段)等の各種制御プログラムが格納されている。
【0051】
また、サーマルプリンタユニットP1の制御系は、印刷データDA1を印刷用サーマルヘッド10に入力する印刷データ転送部501と、印刷用サーマルヘッド10へ供給する電力を制御する通電制御部502を備えている。
【0052】
また、熱活性化ユニットA1の制御系は、熱活性用サーマルヘッド40へ供給する電力を制御する通電制御部601を備えている。
【0053】
そして、サーマルプリンタ装置が稼働を開始すると、マイクロコンピュータMの制御により、まず、サーマルプリンタユニットP1によって感熱性粘着ラベルRの印刷可能面(サーマルコート層1501)に感熱印刷が行われる。この際に、後述するサーマルヘッド駆動処理によって設定された手順により、印刷に要するドット数に応じて、印刷用サーマルヘッド10の各発熱素子は一斉に通電されたり、あるいは時分割により順次通電されて感熱印刷が行われる。
【0054】
次いで、印刷用プラテンローラ11の回動によってカッターユニットC1に搬送された感熱性粘着ラベルRは、所定タイミングで稼働する可動刃20によって所定の長さに切断される。
【0055】
続いて、切断後の感熱性粘着ラベルRは、熱活性化ユニットA1の挿入用ローラ30によって熱活性化ユニットA1内に取り込まれ、マイクロコンピュータMの制御によって所定のタイミングで稼働される熱活性用サーマルヘッド40(発熱素子)および熱活性用プラテンローラ41によって熱エネルギーを付与される。これにより、感熱性粘着ラベルRの感熱性粘着剤層Kは、活性化されて粘着力を発揮するようになる。なお、この際に、後述するサーマルヘッド駆動処理によって設定された手順により、活性化に要するドット数に応じて、熱活性用サーマルヘッド40の各発熱素子が一斉に通電されたり、あるいは時分割により順次通電されて熱活性が行われる。
【0056】
次いで、排出用ローラ31の稼働によってサーマルプリンタ装置の外部へ排出される。
【0057】
ここで、マイクロコンピュータMによって行われるサーマルヘッド駆動処理▲1▼の処理手順について図3のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
なお、説明の容易化のため、本実施形態のサーマルプリンタ装置は、印刷用サーマルヘッド10と熱活性用サーマルヘッド40として同一特性のサーマルヘッドを採用し、内蔵するバッテリーBの許容電力はこのサーマルヘッドを100ドットまで同時に駆動可能であるとし、印刷用モータ(パルスモータ500)と熱活性用モータ(パルスモータ600)は同期駆動方式であり、モータの1ステップで1画素を印刷可能であるものとする。
【0059】
サーマルヘッド駆動処理▲1▼が開始されると、まずステップS100でサーマルプリンタユニットP1の印刷用モータ(パルスモータ500)と熱活性化ユニットA1の熱活性用モータ(パルスモータ600)を同期駆動させて、ステップS101に移行する。
【0060】
ステップS101では、印刷データ生成装置700からの印刷データDA1に基づいて印刷用サーマルヘッド10の駆動ドット数をカウントしてからステップS102に移行する。
【0061】
ステップS102では、熱活性モード選択装置からの制御データDA2に基づいて熱活性用サーマルヘッド40の駆動ドット数をカウントしてステップS103に移行する。
【0062】
ステップS103では、上記ステップS101とステップS102でカウントした駆動ドット数の合計(和)を算出してステップS104に進む。
【0063】
ステップS104では、ドット数の和が許容電力による最大駆動ドット数である「100」より大きいか否かが判定され、小さい(即ち「NO」)と判定された場合には、バッテリーBの許容電力で両サーマルヘッド10,40を駆動可能であるとして、ステップS105に移行して印刷用サーマルヘッド10と熱活性用サーマルヘッド40の所要ドットに一斉に通電して同時に駆動させてからリターンする。これにより、印刷および熱活性に要する時間を短縮して、ラベルの発行を高速に行うことができる。
【0064】
一方、ステップS104において、ドット数の和が許容電力による最大駆動ドット数である「100」より大きい(即ち「YES」)と判定された場合には、ステップS106に移行する。
【0065】
ステップS106では、未印字の駆動ドット数が「100」より大きいか否かを判定し、大きい場合にはステップS107に移行して、印刷用サーマルヘッド10の所要ドットを100ドット駆動させてからステップS106に戻り、未印字の印刷用サーマルヘッド10の駆動ドット数が100より小さくなるまで同様の処理を繰り返す。これにより、バッテリーBの許容電力の範囲内で印刷用サーマルヘッド10を効率良く駆動させることができる。
【0066】
そして、ステップS106で未印字の印刷用サーマルヘッド10の駆動ドット数が100より小さくなったと判定された場合にはステップS108に移行する。
【0067】
ステップS108では、残りの印刷用サーマルヘッド10の駆動ドット数(例えば「70」)に熱活性用サーマルヘッドの30ドットを加えて、駆動ドット数を「100」として駆動する。
【0068】
次いで、ステップS109に移行して、未駆動の熱活性用サーマルヘッド40の駆動ドット数が「100」より大きいか否かが判定され、大きいと判定された場合にはステップS110に進んで、熱活性用サーマルヘッド40の所要ドットを100ドット駆動させてからステップS109に戻り、未駆動の熱活性用サーマルヘッド40の駆動ドット数が100より小さくなるまで同様の処理を繰り返す。これにより、バッテリーBの許容電力の範囲内で熱活性用サーマルヘッド40を効率良く駆動させることができる。
【0069】
次いで、未駆動の熱活性用サーマルヘッド40の駆動ドット数が「100」より小さくなったと判定された場合にはステップS110に移行して、残りのドットを駆動してリターンし、次の印刷データDA1および熱活性用サーマルヘッドの制御データDA2に基づいて同様の処理を繰り返す。
【0070】
このように、サーマルヘッド駆動処理▲1▼によれば、印刷用サーマルヘッドと活性化用サーマルヘッドの消費電力(駆動ドット数)を見積もって(カウントして)、許容電力の範囲内で印刷用サーマルヘッドと活性化用サーマルヘッドを並行して駆動させることができ、ラベル等の発行を完了するまでの時間を短縮することができる。
【0071】
次に、サーマルヘッド駆動処理の他の実施例について説明する。
【0072】
この実施例に係るサーマルヘッド駆動処理▲2▼は、第1実施例におけるサーマルヘッド駆動処理▲1▼のように印刷用サーマルヘッド10と熱活性用サーマルヘッド40の駆動ドット数の和に応じて各サーマルヘッドを時分割駆動させるのに代えて、各サーマルヘッドの駆動ドット数に応じてそれぞれのサーマルヘッドを時分割駆動させるようにしたものである。
【0073】
この処理手順を図4のフローチャートを参照して説明すると、まずステップS200でサーマルプリンタユニットP1の印刷用モータ(パルスモータ500)と熱活性化ユニットA1の熱活性用モータ(パルスモータ600)を同期駆動させて、ステップS201に移行する。
【0074】
ステップS201では、印刷データ生成装置700からの印刷データDA1に基づいて印刷用サーマルヘッド10の駆動ドット数をカウントしてからステップS202に移行する。
【0075】
ステップS202では、熱活性モード選択装置からの熱活性用サーマルヘッドの制御データDA2に基づいて熱活性用サーマルヘッド40の駆動ドット数をカウントしてステップS203に移行する。
【0076】
ステップS203では、未印字の印刷用サーマルヘッド10の駆動ドット数が、許容電力による最大駆動ドット数である「100」より大きいか否かが判定され、大きいと判定された場合には、ステップS204に進んで、印刷用サーマルヘッド10を100ドット駆動させてステップS203に戻り、未印字の印刷用サーマルヘッド10の駆動ドット数が100より小さくなるまで同様の処理を繰り返す。これにより、バッテリーBの許容電力の範囲内で印刷用サーマルヘッド10を効率良く駆動させることができる。
【0077】
一方、ステップS203で、未印字の印刷用サーマルヘッド10の駆動ドット数が「100」より小さいと判定された場合には、バッテリーBの許容電力で印刷用サーマルヘッド10を駆動可能であるとして、ステップS205に移行して印刷用サーマルヘッド10の未印字の所要ドットに通電して駆動させる。
【0078】
次いで、ステップS206では、前記ステップS202のカウント結果に基づいて、未駆動の熱活性用サーマルヘッド40の駆動ドット数が「100」より大きいか否かが判定され、大きいと判定された場合にはステップS207に進んで、熱活性用サーマルヘッド40の所要ドットを100ドット駆動させてからステップS206に戻り、未駆動の熱活性用サーマルヘッド40の駆動ドット数が100より小さくなるまで同様の処理を繰り返す。これにより、バッテリーBの許容電力の範囲内で熱活性用サーマルヘッド40を効率良く駆動させることができる。
【0079】
次いで、ステップS206で未駆動の熱活性用サーマルヘッド40の駆動ドット数が「100」より小さくなったと判定された場合にはステップS208に移行して、残りのドットを駆動してリターンし、次の印刷データDA1および熱活性用サーマルヘッドの制御データDA2に基づいて同様の処理を繰り返す。
【0080】
このように、サーマルヘッド駆動処理▲2▼によれば、印刷用サーマルヘッドと活性化用サーマルヘッドの消費電力(駆動ドット数)を見積もって(カウントして)、許容電力の範囲内で印刷用サーマルヘッドと活性化用サーマルヘッドを時分割で駆動させることができ、限られた許容電力を効率良く利用することができる。
【0081】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0082】
例えば、熱活性モード選択装置800で選択可能な活性化用サーマルヘッド40により熱活性させる範囲を、図5に示すように感熱性粘着シートRの所定幅(例えば10mm)の縁部N1としたり、あるいは所定密度のドット状N2に活性化させるようにできる。これにより、活性化用サーマルヘッド40の駆動ドット数を低減することができ、限られた許容電力をより効率良く利用することができる。
【0083】
また、印刷用サーマルヘッド10と活性化用サーマルヘッド40とを、バッテリーBの許容電力の範囲内(上記実施形態では「100」ドット以内)で交互に時分割駆動させるようにしてもよい。
【0084】
なお、いうまでもないが、上記実施形態におけるサーマルプリンタ装置の条件(印刷用サーマルヘッド10と熱活性用サーマルヘッド40として同一特性のサーマルヘッドを採用する。内蔵するバッテリーBの許容電力はこのサーマルヘッドを100ドットだけ同時に駆動可能であるとする。印刷用モータと熱活性用モータは同期駆動方式とする。モータの1ステップで1画素を印刷可能とする。)は、一例に過ぎず、これらの条件を変更した場合(例えば、印刷用サーマルヘッド10と熱活性用サーマルヘッド40として特性の異なるサーマルヘッドを用いたり、内蔵するバッテリーBの許容電力を増減させたり、印刷用モータと熱活性用モータを非同期とする場合)にも、本発明を適用可能である。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る感熱性粘着シートの熱活性化装置を備えたサーマルプリンタ装置は、シート状基材の一方の面に印刷可能面が、他方の面に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記感熱性粘着剤層を加熱して活性化させるための活性化用サーマルヘッドと、該感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する搬送手段とを少なくとも有する感熱性粘着シートの熱活性化装置を備えると共に、前記シート状基材の印刷可能面に対して感熱印刷を行う印刷用サーマルヘッドを少なくとも備えるサーマルプリンタ装置であって、前記印刷用サーマルヘッドの駆動に要する第1の消費電力量と、前記熱活性化装置の活性化用サーマルヘッドの駆動に要する第2の消費電力量とを見積もる消費電力見積手段と、該消費電力見積手段によって見積もられた第1の消費電力量と第2の消費電力量とに基づいて、許容電力範囲内で印刷用サーマルヘッドに供給可能な第1の電力量と、活性化用サーマルヘッドに供給可能な第2の電力量とを設定する供給電力設定手段と、該供給電力設定手段で設定された第1の電力量および第2の電力量に基づいて印刷用サーマルヘッドおよび活性化用サーマルヘッドに通電する通電制御手段とを備えるようにしたので、許容電力の範囲内で印刷用サーマルヘッドと活性化用サーマルヘッドを並行して駆動させることができ、ラベル等の発行を完了するまでの時間を短縮することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーマルプリンタ装置の構成を示す概略図である。
【図2】本発明に係るサーマルプリンタ装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図3】サーマルヘッド駆動処理▲1▼の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】サーマルヘッド駆動処理▲2▼の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】熱活性モード選択装置で選択可能な熱活性範囲の例を示す説明図である。
【図6】従来のサーマルプリンタ装置の構成を示す概略図である。
【図7】感熱性粘着シートの構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
P1  サーマルプリンタユニット
10  印刷用サーマルヘッド
11  印刷用プラテンローラ
C1  カッターユニット
20  可動刃
21  固定刃
A1  熱活性化ユニット
30  挿入用ローラ
31  排出用ローラ
40  熱活性用サーマルヘッド
41  熱活性用プラテンローラ
50  スクレーパ
K   感熱性粘着剤層
M   マイクロコンピュータ
500,600 パルスモータ
700 印刷データ生成装置
KB  キーボード
B   バッテリー(電源)
DA1  印刷データ
DA2  熱活性用サーマルヘッドの制御データ
501  印刷データ転送部
502  印刷用サーマルヘッド通電制御部
601  熱活性用サーマルヘッド通電制御部
800  熱活性モード選択装置
R    感熱性粘着シート
1500 ベースペーパー
1501 サーマルコート層
1502 有色印刷層

Claims (8)

  1. シート状基材の一方の面に印刷可能面が、他方の面に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記感熱性粘着剤層を加熱して活性化させるための活性化用サーマルヘッドと、該感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する搬送手段とを少なくとも有する感熱性粘着シートの熱活性化装置を備えると共に、前記シート状基材の印刷可能面に対して感熱印刷を行う印刷用サーマルヘッドを少なくとも備えるサーマルプリンタ装置であって、
    前記印刷用サーマルヘッドの駆動に要する第1の消費電力量と、前記熱活性化装置の活性化用サーマルヘッドの駆動に要する第2の消費電力量とを見積もる消費電力見積手段と、
    該消費電力見積手段によって見積もられた第1の消費電力量と第2の消費電力量とに基づいて、許容電力範囲内で印刷用サーマルヘッドに供給可能な第1の電力量と、活性化用サーマルヘッドに供給可能な第2の電力量とを設定する供給電力設定手段と、
    該供給電力設定手段で設定された第1の電力量および第2の電力量に基づいて印刷用サーマルヘッドおよび活性化用サーマルヘッドに通電する通電制御手段と、
    を備えることを特徴とするサーマルプリンタ装置。
  2. 前記印刷用サーマルヘッドおよび前記活性化用サーマルヘッドは、複数のドット状の発熱素子が並設されてなり、
    前記消費電力見積手段は、前記印刷用サーマルヘッドおよび前記活性化用サーマルヘッドのそれぞれの発熱素子のうち所定時間内に駆動されるドット数を計数し、そのドット数に基づいて前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量を算出することを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ装置。
  3. 前記所定時間内に駆動されるドット数は、所定の印刷制御手段から供給される印刷データおよび熱活性化装置の制御データに基づいて計数されることを特徴とする請求項2に記載のサーマルプリンタ装置。
  4. 前記供給電力設定手段は、
    前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量の合計が許容電力以内である場合には、前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量をそのまま第1の電力量と第2の電力量に設定し、
    前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量の合計が許容電力を越える場合には、前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量を所定数に分割して前記第1の電力量と第2の電力量を設定することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のサーマルプリンタ装置。
  5. 前記通電制御手段は、
    前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量の合計が許容電力以内である場合には、前記供給電力設定手段で設定された第1の電力量と第2の電力量を前記印刷用サーマルヘッドおよび前記活性化用サーマルヘッドにおいて駆動を要する全ての発熱素子に一斉に通電するように制御し、
    前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量の合計が許容電力を越える場合には、前記供給電力設定手段で設定された第1の電力量と第2の電力量を所定の時間差をもって前記印刷用サーマルヘッドおよび前記活性化用サーマルヘッドにおいて駆動を要する発熱素子に通電するように時分割制御することを特徴とする請求項4に記載のサーマルプリンタ装置。
  6. 前記供給電力設定手段は、
    前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量がおよび前記第2の消費電力量がそれぞれ許容電力以内である場合には、前記第1の消費電力量および前記第2の消費電力量をそのまま第1の電力量と第2の電力量に設定し、
    前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量または前記第2の消費電力量が許容電力を越える場合には、前記第1の消費電力量または前記第2の消費電力量を所定数に分割して第1の電力量または第2の電力量を設定することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のサーマルプリンタ装置。
  7. 前記通電制御手段は、
    前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量がおよび前記第2の消費電力量がそれぞれ許容電力以内である場合には、前記供給電力設定手段で設定された第1の電力量で前記印刷用サーマルヘッドにおいて駆動を要する全ての発熱素子に通電し、次いで前記供給電力設定手段で設定された第2の電力量で前記活性化用サーマルヘッドにおいて駆動を要する全ての発熱素子に通電するように制御し、
    前記消費電力見積手段により見積もられた前記第1の消費電力量または前記第2の消費電力量が許容電力を越える場合には、前記供給電力設定手段で設定された第1の電力量と第2の電力量を所定の時間差をもって前記印刷用サーマルヘッドまたは前記活性化用サーマルヘッドにおいて駆動を要する発熱素子に通電するように時分割制御することを特徴とする請求項6に記載のサーマルプリンタ装置。
  8. 前記印刷用サーマルヘッドおよび前記活性化用サーマルヘッドは、同一の特性を有するサーマルヘッドで構成されることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のサーマルプリンタ装置。
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