JP2004009143A - ステープラ装置および画像形成装置 - Google Patents

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Yasuhiko Kida
木田 保彦
Kyoichiro Hayashi
林 京一郎
Tetsuya Maeda
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Abstract

【課題】補給されたステープルの頭出しを行うためにシートを用いて空打ちを行う構成でありながら、頭出しに用いたシートを通常のシートと区別し易いステープラ装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】ステープルの頭出しに用いるシートを使用者が指定し得るようにし、あるいは、種類の異なるシートの中から装置が選択するようにする。また、頭出しに用いたシートを排出するトレイを使用者が指定し得るようにし、あるいは、直前にシートを排出したトレイとは異なるトレイの中から装置が選択するようにする。さらに、シートを折り畳んで頭出しに用いる。頭出しに用いるシートには所定の画像を形成しておく。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステープルによってシート束を綴じるステープラ装置、および画像を形成したシート束をステープルによって綴じる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートに画像を形成する複写機、プリンタ等の画像形成装置のなかには、ステープラ装置を備えて、画像を形成した複数のシートを重ねて束とし、シート束をステープルによって綴じるようにしたものがある。ステープラ装置は、複数のステープルを連ねたステープル束を用い、シート束にステープルを施す処理部位において先頭のステープルを分離しながらステープルをシート束に向けて送り出し、その直後に、次のステープルが処理部位に位置するようにステープル束を移動させる。
【0003】
複数のステープル束を収容しておき、先頭のステープルが処理部位に位置するステープル束に接するように次のステープル束を移動させるステープル装置もある。このような装置では、連続して多数のステープルを施すことが可能である。
【0004】
全てのステープルが尽きたときは、使用者がステープル束を補給する。通常、補給された直後のステープル束は処理部位には位置せず、先頭のステープルを処理部位に位置させる頭出しを行う必要がある。ここで、ステープル装置には、頭出しを自動的に行う機構を備えたものもあるが、そのようにすると構成が複雑になる。このため、多くの装置では、実際にシート束にステープルを施すときと全く同様の動作を繰り返すことによって、頭出しを行うようにしている。つまり、空打ちを何回か行い、それに伴うステープル束の移動によって頭出しを行う。
【0005】
この空打ちは、補給時のステープル束の位置に誤差が生じ得ることを考慮して、先頭のステープルが処理部位に確実に位置するように、実際に必要な回数よりも1、2回多く行う。したがって、頭出しに際してもステープルが送り出されることが多く、そのステープルが落下して装置内に残存するのを防止するために、頭出しを行うときにも、実際にシート束にステープルを施すときと同様にシートを用い、ステープルがそのシートに付着するようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来は、実際に綴じるシート束と頭出しに用いるシートとを何ら区別しておらず、頭出しにおいても、実際に綴じるときと同じシートを供給し、同じように排出する。このため、複数部のシート束を綴じる途中でステープルが尽きてステープル束を補給したときには、綴じたシート束の中に混在することになる頭出しに用いたシートを見出すのが容易でない。また、ステープル補給時に空打ちを行うことを知らない使用者であれば、綴じたシート束の中に頭出しに用いたシートが混在することに気がつかないこともある。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、補給されたステープル束の頭出しを行うためにシートを用いて空打ちを行う構成でありながら、頭出しに用いたシートを通常のシート束と区別し易いステープラ装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、与えられるシート束にステープルを施すステープラ装置であって、複数のステープルを連ねたステープル束を用い、補給されたステープル束の先頭のステープルをシート束にステープルを施す部位に位置させる頭出しのために、シートを用いて、そのシートにステープルを施す動作を行うものにおいて、与えられるシートを折り畳み、折り畳んだシートを用いて頭出しを行うようにする。
【0009】
このステープラ装置では、頭出しを行うときに、綴じるべきシートと同じシートを与えられても、折り畳んで用いるから、頭出しに用いたシートは綴じたシートよりも小さくなって見出し易い。また、シートが薄い場合でも、折り畳むことによりシートが厚くなり、ステープラの両端が重なり合うことがなくなって、頭出しに用いたシートが排出の途中で引っかかるおそれもない。
【0010】
頭出しに用いたシートを他のシートとは異なる位置に排出するようにしてもよい。頭出しに用いたシートを他のシートとは全く別の位置に排出すれば両者は混在せず、頭出しに用いたシートを他のシートからずれる位置に排出すれば、両者が重なっても区別は容易である。
【0011】
前記目的を達成するために、本発明ではまた、シートに画像を形成する画像形成装置において、上記のいずれかのステープラ装置を備えて、画像を形成したシート束にステープルを施すようにする。
【0012】
本発明ではさらにまた、シートに画像を形成する形成部と、形成部にシートを供給する供給部と、形成部によって画像が形成されたシート束にステープルを施すステープラ部とを備える画像形成装置であって、ステープラ部が、複数のステープルを連ねたステープル束を用い、補給されたステープル束の先頭のステープルをシート束にステープルを施す部位に位置させる頭出しのために、シートを用いて、そのシートにステープルを施す動作を行うものにおいて、ステープル束が補給されたときに、ステープル束を補給する直前に供給したシートとは種類の異なるシートを供給部から形成部に供給し、ステープル部がそのシートを用いて頭出しを行うようにする。
【0013】
頭出しに際して、その直前に供給したシートとは大きさ、色等の点で異なるシートを供給することで、頭出しに用いたシートが見出し易くなる。
【0014】
ステープル束が補給されたときに、形成部が供給部から供給されるシートに所定の画像を形成し、ステープラ部がそのシートを用いて頭出しを行うようにしてもよい。画像によって頭出しに用いたシートを特定することができるようになり、頭出しに用いたシートと他のシートの区別が容易になる。
【0015】
ステープル束が補給されたときに、使用者によって指定されたシートを供給部から形成部に供給し、ステープラ部がそのシートを用いて頭出しを行うようにしてもよい。使用者が、頭出しに用いるシートとして、自己に判り易いものを指定することができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の画像形成装置1の全体構成を図1に模式的に示す。画像形成装置1は、シートに画像を形成するメインユニット2、および、画像が形成されたシートに所定の後処理を施して排出するフィニッシャユニット3より成る。画像形成装置1は、原稿画像を読み読み取って複製画像をシートに形成する複写機としても、パーソナルコンピュータ(PC)から与えられる情報を画像としてシートに形成するプリンタとしても機能する。画像を形成するシートは通常は紙であるが、使用者の用途に応じて、樹脂フィルム等の紙以外のシートに画像を形成することもできる。
【0017】
メインユニット2は、画像の形成に直接関与する形成部10、形成部10にシートを供給する供給部20、原稿画像を読み取る読取部30、画像が形成されたシートをフィニッシャユニット3に移送する移送部40、および、使用者によって操作されるとともに情報を表示する操作・表示部50を備える。
【0018】
形成部10は、感光体ドラム11、感光体ドラム11を帯電させる帯電部12、帯電した感光体ドラム11に光を照射して部分的に除電し、感光体ドラム11に潜像を形成する露光部13、潜像が形成された感光体ドラム11にトナーを付着させて現像する現像部14、供給されるシートに感光体ドラム11の像を転写する転写部15、転写後の感光体ドラム11からトナーを除去するとともに除電する除電部16、加熱しつつ押圧して画像をシートに定着させる定着部17より成る。
【0019】
供給部20は、複数の給紙トレイ21、22、23と複数の搬送ローラ20aより成る。給紙トレイ21〜23にはそれぞれ大きさの異なるシートが載積され、選択された給紙トレイ21〜23のシートを形成部10の転写部15に供給する。給紙トレイ21〜23には、大きさが同じで色の異なるシートを載積しておくこともできる。
【0020】
読取部30は、スキャナ31と、枚葉原稿を順次スキャナ31に移送する原稿フィーダ(ADF)32より成り、複写機としての利用に際して使用される。スキャナ31は、読み取った画像をデジタルの画像データとして出力する。
【0021】
移送部40は複数の搬送ローラ40a、40b、40cより成る。搬送ローラ40aは、形成部10からのシートをフィニッシャユニット3に送ることも、形成部10の下方に位置する搬送ローラ40b、40cに送ることもできる。搬送ローラ40b、40cは、搬送ローラ40aによって送られたシートを供給部20からのシートの供給経路に戻して、形成部10に再度供給する。その際、感光体ドラム11に対向するシートの面が、最初に画像を形成されたときとは逆になり、これにより、画像形成装置1は同一シートの表裏両面に画像を形成することができる。
【0022】
フィニッシャユニット3は、針状のステープルによって複数のシートを綴じるステープラ部60、綴じたシートを折り畳む折り畳み部70、シートを分別する分別部80、および搬送ローラ3aを備える。ステープラ部60は、ステープル束を収容してステープルを送り出す送出部61、送り出されたステープルの両端を受けて内側に折り曲げる受け部62、シートを載置するトレイ63、メインユニットから移送されたシートを押して進路をトレイ63の方向に変えるブレード64、およびトレイ63に向かうシートを挟むローラ65より成る。送出部61には、ステープルの有無を検知するセンサ(不図示)が備えられている。
【0023】
トレイ63に複数のシートを載置してシート束とし、その状態で、矢印Sで示したように送出部61からステープルを送り出し、シート束を貫通したステープルの先端を受け部62によって折り曲げることで、シート束は綴じられる。ステープルが尽きたときには、使用者がステープル束を補給する。
【0024】
送出部61は、補給されたステープル束の先頭のステープルをステープルを送り出す処理部位に自動的に位置させる機構は有しておらず、処理部位からステープルを送り出す動作を所定回数(例えば6回)行うことで、補給されたステープル束の頭出しをする。その際、ステープルが落下してフィニッシャユニット3内に残存するのを防止するために、トレイ63上にシートを載置しておく。なお、送出部61には多くのステープル束を収容しておくことが可能であり、1度の補給で、連続して数千個のステープルを送り出すことができる。
【0025】
トレイ63はシートの移送方向について可動であり、シートの端部にステープルを施すことも、シートの中央にステープルを施すこともできる。また、トレイ63はシートの移送方向に対して垂直な方向(図1の紙面に垂直な方向)についても数cm程度可動である。ステープルを施されたトレイ63上のシート束は、折り畳み部70に送ることも、元の移送経路に戻して分別部80に送ることもできる。トレイ63をシートの移送方向に対して垂直な方向に移動させることで、後述する分別部80のトレイ上でのシートの位置が変化する。
【0026】
ブレード64は、通常、シートの先端部を押す。この場合、シートは先端からローラ65に挟まれて、そのままトレイ63に載る。ブレード64は、シートの中央部を押すこともできる。この場合、シートは中央からローラ65に挟まれることになり、トレイ63上では折り畳まれた状態となる。トレイ63上のシートを折り畳んだ状態にするのは、そのシートをステープル束の頭出しに用いるときである。
【0027】
折り畳み部70は、可動のブレード71と、ローラ72と、中央に開口が設けられたトレイ73より成り、ブレード71によりシートの中央部を押し、押されたシートをローラ72で挟むことで、シートを折り畳む。トレイ73上のシートの位置は可変であり、大きさの異なるシートを、それぞれの中央で折り畳むことができる。ステープラ部60と折り畳み部70とを併用することで、画像を形成したシート束を冊子状の形態に仕上げることが可能になる。
【0028】
分別部80は、シートを受ける複数のトレイ81、82を備えている。トレイ81は上下方向に移動可能であり、同一の画像を形成した異なるシートを分別するためや使用者ごとにシートを分別するために利用される。トレイ81は、また、ステープル束の頭出しのために用いたシートを、他のシートから分離するためにも利用される。トレイ82は固定されており、折り畳み部70によって折り畳まれたシート束を受ける。
【0029】
画像形成装置1の回路構成を図2に模式的に示す。上述の各部のうち、スキャナ31は、原稿画像を照明する照明光学系31aと、照明された原稿画像を読み取るCCDラインセンサ31bとを有する。操作・表示部50は、テンキーをはじめとする複数のキー51、液晶表示器52、および発光ダイオード(LED)ランプ53を有する。キー51は、画像形成装置1に指示を与えるために使用者によって操作される。液晶表示器52は、文字や図形を表示して、使用者に画像形成装置1の状態を知らせるとともに操作の案内をする。LEDランプ53は点灯または消灯の状態によって、画像形成装置1の状態を知らせる。形成部10は、露光部13の一部としてレーザ走査系13aを備える。
【0030】
画像形成装置1は、このほか、画像データを記憶するハードディスクを備えたハードディスクドライブ(HDD)90、画像の形成をはじめ装置全体の動作を制御する制御部100、およびPC等の外部機器と通信する通信部110を備えている。通信部110には、画像形成装置1専用のPC131が接続されており、使用者はPC131を介して制御部100に指示を与えることで、操作・表示部50を操作することなく、画像形成装置1の動作を制御することもできる。通信部110には、また、ネットワーク140を介して、PC141、ファクシミリ(不図示)等の外部機器を接続することもできる。
【0031】
制御部100は、画像CPU101、制御CPU102、メモリ103、およびインターフェース(I/F)104より成る。画像CPU101は、画像の形成に関する制御を行う。具体的には、スキャナ31および外部のPC141から与えられる画像データをHDD90のハードディスクに記憶させるとともに、ハードディスクから画像データを読み出して、読み出した画像データに拡大、縮小、合成等の処理を適宜施し、処理後の画像データに基づいてレーザ走査系13aの動作を制御する。
【0032】
制御CPU102は、画像の形成に関する一部の処理を含め、画像形成装置1の全体の動作を制御する。例えば、形成部10の帯電部11、現像部14、定着部17等の動作、供給部20によるシートの供給、読取部30による画像の読み取り、移送部30によるシートの移送、通信部100によるPC141との通信を制御する。制御CPU102は、フィニッシャユニット3のステープラ部60、折り畳み部70、分別部80の動作の制御も行う。
【0033】
メモリ103は、画像CPU101および制御CPU102の制御を記したプログラムを記憶したROMと、画像CPU101および制御CPU102が制御に用いるパラメータを一時的に記憶するRAMより成る。
【0034】
上記構成の画像形成装置1は、複写機、プリンタ、スキャナ、およびファクシミリの機能を併せもつ。表示・操作部50の外観の1例を図3に示す。前述のように、表示・操作部50には、キー51、液晶表示器52、およびLEDランプ53が設けられており、複写機、プリンタ、スキャナ、およびファクシミリとしての機能は、各々に対応して設けられたキー51aを操作することにより選択することができる。これらのキー51aに対応してLEDランプ53aが設けられており、選択されている機能に対応するLEDランプ53aが点灯する。キー51には、0〜9の数値入力用のテンキー51b、動作開始を指示するスタートキー51c等も含まれている。
【0035】
液晶表示器52には、選択されている機能と、その機能において使用者が選択し得る項目が表示される。図3は複写機としての機能が選択されているときのものであり、液晶表示器52には、画像形成装置1が原稿画像を読み取って、その画像をシートに形成し得る状態にある旨と、同一画像を1部のみ形成する旨のほか、どの大きさのシートに画像を形成するか、どのような大きさ(倍率)で画像を形成するか、どのような濃度で画像を形成するか、さらには、画像を形成したシートを分別する否か、およびステープルを施すか否かの項目が表示されている。液晶表示器52は押圧された部位を検出するタッチパネルとして構成されており、使用者は項目が表示された部位を押圧することにより、その項目を指定することができる。
【0036】
画像を形成したシート束にステープルを施すことを使用者が指定したとき、液晶表示器52には、施すステープルの数やステープルを施す位置を指示するための表示がなされる。その表示の例を図4に示す。ここでは、1〜3個のステープルを施すことが可能で、シートの左上部、右上部、上下左右の中央部のいずれかに施すことができる設定としている。
【0037】
シート束にステープルを施している間にステープラ部60のステープルが尽きてしまったときは、液晶表示器52に、ステープル束を補給すべき旨とともに、ステープル束の頭出しに用いるシートに関する表示がなされる。この例を図5に示す。使用者は、表示されている項目を選択して、新たなステープル束をステープラ部60の送出部61に補給する。補給後は、スタートキー51cを操作することによって、動作の再開を指示する。
【0038】
画像形成装置1では、ステープル束の頭出しのために用いるシートを、使用者が指定することも、画像形成装置1自体が選択することもできる。使用者は、供給部20のどのトレイ21〜23のシートを用いるかを直接指定することができる。また、それまでステープルを施していたシートと同種のシート(同じトレイに載積されているシート)を指定することもできる。これらはそれぞれ図5の「トレイ指定」、「同種シート」の項目を操作することでなされる。画像形成装置1自体がシートを選択する場合、それまでステープルを施していたシートとは種類の異なるシートを選択する。これは図5の「異種シート」の項目を操作することでなされる。
【0039】
供給部20のトレイ21〜23にはシートのサイズを検出するセンサが設けられており(不図示)、各トレイ21〜23に載積されているシートのサイズは制御部100のメモリ103に記憶される。したがって、大きさの異なるシートの選択は容易である。トレイ21〜23のシートとは色の異なるシートを載積するトレイを備えて、頭出しのために用いるシートとして、そのトレイのものを選択するようにしてもよい。
【0040】
それまでステープルを施していたシートと同種のシートを指定する場合、使用者は、ステープル束の頭出しに際してそのシートを折り畳むように指示することができる。この指示がなされたとき、制御CPU102は、シートの中央部を押すようにステープラ部60のブレード64を制御する。
【0041】
画像形成装置1では、ステープル束の頭出しに用いたシートを、分別部80のトレイ81のうちのどれに排出するかを、使用者が指定することもできる。使用者は、シートの指定の場合と同様に、トレイを直接指定することができるし、それまでシートを排出していたトレイを指定することもできる。これらはそれぞれ図5の「トレイ指定」、「同一トレイ」の項目を操作することでなされる。使用者は、それまでシートを排出していたトレイとは別のトレイに頭出しに用いたシートを排出するように指示することもできる。この指示は「別トレイ」の項目を操作することでなされる。この場合、画像形成装置1自体がトレイを選択する。
【0042】
それまでシートを排出していたトレイと同じトレイを指定する場合、使用者は、ステープル束の頭出しに用いたシートをずらして排出するように指示することができる。この指示がなされたとき、制御CPU102は、頭出しの終了後に、ステープラ部60のトレイ63をシートの移送方向に対して垂直な方向に変位させる。これにより、頭出しに用いたシートと他のシートとには数cmのずれが生じる。
【0043】
ステープル束の頭出しを行ったときは、頭出しに用いたシートがトレイ81上に存在する旨を、液晶表示器52に表示する。その例を図6に示す。ここでは、その旨のメッセージを、使用者が操作に際して確実に見る「コピーできます」のメッセージに近接して表示している。このような表示を行うことで、ステープル束補給後、動作を再開する指示を与える前に、頭出しに用いたシートをトレイ81から除去することを、使用者に促すことができる。
【0044】
ステープル束の頭出しに用いるシートには、形成部10において、所定の画像を形成しておく。この画像が形成され、頭出しに用いられたシートの例を図7に示す。ここでは、縞模様の画像とともに、空打ちを行う範囲を示す枠の画像、およびその枠内にステープラが付着している可能性を示すメッセージ画像を形成している。頭出しのための空打ちは、シートを所定距離(例えば15mm)ずつずらしながら所定回数(例えば6回)行い、この例では、空打ちの痕跡Trとともに1つのステープルStが、枠内に付着している。このように、一般の原稿画像とは異なる画像を形成しておくことで、頭出しに用いたシートの特定が容易になり、また、空打ちを行う範囲とステープラ付着の可能性を明示することで、使用者が指先を負傷する危険性を大きく低減することができる。
【0045】
画像を形成したシートにステープルを施して綴じるステープルモードでの画像形成装置1の処理の流れの概略を図8に示す。まず、指定されているシートを供給部20から形成部10に供給して画像を形成し、画像を形成したシートをステープラ部60のトレイ63に載置する(ステップ#5)。この処理は、使用者によって指定された回数(読み取った原稿画像の数)だけ行う。次いで、ステープラ部60の送出部61と受け部62によって、トレイ63上のシートにステープルを施し(#10)、シートを分別部80のトレイ81または82に排出する(#15)。
【0046】
その後、送出部61にステープルが残存しているか否かを判定し(#20)、ステープルがなければ、図5の表示を行うとともに、シートの指定等の入力を受け付ける(#25)。次いで、新たなステープル束が補給されたか否かを判定し、未補給のときは補給されるのを待つ(#30)。ステープル束が補給されたときは、ステープル束の頭出し処理を行う(#35)。
【0047】
そして、動作再開の指示が与えられるのを待ち(#40)、動作再開の指示が与えられたときは、画像を形成してシートにステープルを施す処理を指定された回数だけ行ったか否かを判定する(#45)。指定回数に達していないときはステップ#5に戻り、指定回数に達しているときは処理を終了する。ステップ#20の判定で、送出部61にステープルが残存しているときは、直接ステップ#45に進む。
【0048】
ステップ#35において行うステープル束の頭出し処理の流れの概略を図9に示す。まず、図8のステップ#25において供給部10のトレイが指定されているか否かを判定し(ステップ#105)、指定されているときは、そのトレイを選択する(#110)。トレイが指定されていないときは、同種シートが指定されているか否かを判定し(#115)、同種シートが指定されていれば、現在のトレイ、つまりこの頭出し処理に入る直前にシートを供給していたトレイを選択する(#120)。同種シートが指定されていなければ、異種シートが指定されているか否かを判定し(#125)、異種シートが指定されていなければ、現在のトレイを選択する(#130)。
【0049】
異種シートが指定されているときは、現在のトレイのシートの大きさを判定し(#135)、トレイ21〜23の中から、シートの大きさの異なるトレイを選択する(#140)。このとき、現在のトレイよりも大きなシートを載積したトレイがあれば、そのトレイを選択し、なければ、現在のトレイよりも小さなシートを載積したトレイを選択する。
【0050】
次いで、図8のステップ#25において分別部80のトレイが指定されているか否かを判定し(#145)、指定されているときは、そのトレイを選択する(#150)。トレイが指定されていないときは、同一トレイが指定されているか否かを判定し(#155)、同一トレイが指定されていれば、現在のトレイ、つまりこの頭出し処理に入る直前にシートを載置していたトレイを選択する(#160)。同一トレイが指定されていなければ、別トレイが指定されているか否かを判定し(#165)、別トレイが指定されていなければ、現在のトレイを選択する(#170)。
【0051】
別トレイが指定されているときは、排出部80のトレイ81の中から、現在のトレイ以外のトレイを選択する(#175)。このトレイの選択は、あらかじめ定めた優先順位に従って行う。各トレイ81にシートの有無を検知するセンサを備えておいて、シートが載置されていないトレイを優先的に選択するようにすることもできる。
【0052】
そして、選択したトレイをシート受ける位置に設定し(#180)、供給部20のトレイ21〜23のうちの選択したものから形成部10にシートを供給し(#185)、そのシートに図7の画像を形成する(#190)。次いで、シートを折り畳む指示の有無を判定し(#195)、指示があればブレード64とローラ65によってシートを折り畳む(#200)。そして、送出部61からステープルを送り出してシートを綴じる動作を所定回数繰り返し(#205)、シートを分別部80のトレイ81に排出する(#220)。排出に先立って、シートをずらす指示の有無を判定し(#210)、指示があればトレイ63をシートの移送方向に対して垂直な方向に変位させておく(#215)。
【0053】
シート排出後、供給部20のトレイ21〜23および分別部80のトレイ81の双方について、この頭出し処理に入る直前のものを選択し(#225)、トレイ81のうち選択したものを、シートを受ける位置に設定する(#230)。最後に、動作再開が可能であることと頭出しに用いたシートがトレイ81上に存在することを示す図6の表示を行って(#235)、頭出し処理を終了する。
【0054】
このようにしてステープル束の頭出しを行う画像形成装置1では、頭出しに用いたシートをトレイ81から除去した後に、通常の処理を再開することが可能であり、使用者が必要とするシートに不要なシートが混入するのを避けることができる。また、使用者が通常の処理を再開する前に頭出しに用いたシートを除去しないときでも、頭出しに用いたシートを見出し易く、必要なシートと不要なシートの区別が容易である。
【0055】
なお、本実施形態においては、ステープラ部60の動作を、画像形成装置1の全体を制御する制御CPU102によって制御するようにしているが、ステープラ部60に制御用のCPUを別途備えて、独立のステープラ装置としてもよい。その場合、ステープラ装置に設けたCPUと制御CPU102とで制御に必要な情報を授受するようにする。
【0056】
【発明の効果】
与えられるシート束にステープルを施すステープラ装置であって、複数のステープルを連ねたステープル束を用い、補給されたステープル束の先頭のステープルをシート束にステープルを施す部位に位置させる頭出しのために、シートを用いて、そのシートにステープルを施す動作を行うものにおいて、本発明のように、与えられるシートを折り畳み、折り畳んだシートを用いて頭出しを行うようにすると、頭出しを行うときに、綴じるべきシートと同じシートを与えられても、頭出しに用いたシートは、綴じたシートよりも小さくなるため、見出し易い。また、シートが薄い場合でも、折り畳むことによりシートが厚くなり、ステープラの両端が重なり合うことがなくなって、頭出しに用いたシートが排出の途中で引っかかるのも防止される。
【0057】
頭出しに用いたシートを他のシートとは異なる位置に排出するようにしても、区別が容易になる。
【0058】
シートに画像を形成する画像形成装置において、上記のいずれかのステープラ装置を備えて、画像を形成したシート束にステープルを施すようにすると、ステープラ装置の特徴が生かされて、頭出しに用いたシートと画像を形成した他のシートの区別が容易である。
【0059】
シートに画像を形成する形成部と、形成部にシートを供給する供給部と、形成部によって画像が形成されたシート束にステープルを施すステープラ部とを備える画像形成装置であって、ステープラ部が、複数のステープルを連ねたステープル束を用い、補給されたステープル束の先頭のステープルをシート束にステープルを施す部位に位置させる頭出しのために、シートを用いて、そのシートにステープルを施す動作を行うものにおいて、本発明のように、ステープル束が補給されたときに、ステープル束を補給する直前に供給したシートとは種類の異なるシートを供給部から形成部に供給し、ステープル部がそのシートを用いて頭出しを行うようにすると、頭出しに用いたシートが見出し易い。
【0060】
ステープル束が補給されたときに、形成部が供給部から供給されるシートに所定の画像を形成し、ステープラ部がそのシートを用いて頭出しを行うようにすると、画像によって頭出しに用いたシートを特定することができるようになり、頭出しに用いたシートと他のシートの区別が容易である。
【0061】
ステープル束が補給されたときに、使用者によって指定されたシートを供給部から形成部に供給し、ステープラ部がそのシートを用いて頭出しを行うようにすると、使用者は、頭出しに用いるシートとして、自己に判り易いものを指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像形成装置の全体構成を模式的に示す図。
【図2】上記画像形成装置の回路構成を模式的に示すブロック図。
【図3】上記画像形成装置の表示・操作部の外観の例を示す図。
【図4】上記画像形成装置の画像形成後のシートにステープルを施すときの条件を設定する表示の例を示す図。
【図5】上記画像形成装置のステープルの頭出しを行うときの条件を設定する表示の例を示す図。
【図6】上記画像形成装置のステープルの頭出しを行った後の表示の例を示す図。
【図7】上記画像形成装置のステープルの頭出しに用いたシートの例を示す図。
【図8】上記画像形成装置の画像形成後のシートにステープルを施す処理の流れの概略を示すフローチャート。
【図9】上記画像形成装置のステープルの頭出しを行う処理の流れの概略を示すフローチャート。
【符号の説明】
1  画像形成装置
2  メインユニット
3  フィニッシャユニット
3a 搬送ローラ
10  形成部
11  感光体ドラム
12  帯電部
13  露光部
13a レーザ走査系
14  現像部
15  転写部
16  除電部
17  定着部
20  供給部
20a 搬送ローラ
21〜23 給紙トレイ
30  読取部
31  スキャナ
31a 照明光学系
31b CCDラインセンサ
32  原稿フィーダ
40  移送部
40a、40b、40c 搬送ローラ
50  操作・表示部
51  操作キー
51a 機能選択キー
51b テンキー
51c スタートキー
52  液晶表示器
53  LEDランプ
53a 機能表示LEDランプ
60  ステープラ部
61  送出部
62  受け部
63  トレイ
64  ブレード
54  ローラ
70  折り畳み部
71  ブレード
72  ローラ
73  トレイ
80  分別部
81  可動トレイ
82  固定トレイ
90  ハードディスクドライブ
100  制御部
101  画像CPU
102  制御CPU
103  メモリ
104  インターフェース
110  通信部
131  パーソナルコンピュータ
140  ネットワーク
141  パーソナルコンピュータ

Claims (6)

  1. 与えられるシート束にステープルを施すステープラ装置であって、複数のステープルを連ねたステープル束を用い、補給されたステープル束の先頭のステープルをシート束にステープルを施す部位に位置させる頭出しのために、シートを用いて、そのシートにステープルを施す動作を行うものにおいて、
    与えられるシートを折り畳み、折り畳んだシートを用いて頭出しを行うことを特徴とするステープラ装置。
  2. 与えられるシート束にステープルを施すステープラ装置であって、複数のステープルを連ねたステープル束を用い、補給されたステープル束の先頭のステープルをシート束にステープルを施す部位に位置させる頭出しのために、シートを用いて、そのシートにステープルを施す動作を行うものにおいて、
    頭出しに用いたシートを他のシートとは異なる位置に排出することを特徴とするステープラ装置。
  3. シートに画像を形成する画像形成装置において、
    請求項1または請求項2に記載のステープラ装置を備えて、画像を形成したシート束にステープルを施すことを特徴とする画像形成装置。
  4. シートに画像を形成する形成部と、形成部にシートを供給する供給部と、形成部によって画像が形成されたシート束にステープルを施すステープラ部とを備える画像形成装置であって、ステープラ部が、複数のステープルを連ねたステープル束を用い、補給されたステープル束の先頭のステープルをシート束にステープルを施す部位に位置させる頭出しのために、シートを用いて、そのシートにステープルを施す動作を行うものにおいて、
    ステープル束が補給されたときに、ステープル束を補給する直前に供給したシートとは種類の異なるシートを供給部から形成部に供給し、ステープル部がそのシートを用いて頭出しを行うことを特徴とする画像形成装置。
  5. シートに画像を形成する形成部と、形成部にシートを供給する供給部と、形成部によって画像が形成されたシート束にステープルを施すステープラ部とを備える画像形成装置であって、ステープラ部が、複数のステープルを連ねたステープル束を用い、補給されたステープル束の先頭のステープルをシート束にステープルを施す部位に位置させる頭出しのために、シートを用いて、そのシートにステープルを施す動作を行うものにおいて、
    ステープル束が補給されたときに、形成部が供給部から供給されるシートに所定の画像を形成し、ステープラ部がそのシートを用いて頭出しを行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. シートに画像を形成する形成部と、形成部にシートを供給する供給部と、形成部によって画像が形成されたシート束にステープルを施すステープラ部とを備える画像形成装置であって、ステープラ部が、複数のステープルを連ねたステープル束を用い、補給されたステープル束の先頭のステープルをシート束にステープルを施す部位に位置させる頭出しのために、シートを用いて、そのシートにステープルを施す動作を行うものにおいて、
    ステープル束が補給されたときに、使用者によって指定されたシートを供給部から形成部に供給し、ステープラ部がそのシートを用いて頭出しを行うことを特徴とする画像形成装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261811A (ja) * 2006-02-28 2007-10-11 Canon Inc 画像形成装置、排紙装置および排紙装置の制御方法

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