JP2004008719A - 遊技機、プログラム、記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技盤に発射される遊技球の個数を増加させて稼働率を向上させることが可能なパチンコ機を提供する。
【解決手段】遊技球が遊技盤14に発射されていないときには、遊技球が遊技盤14に発射されているときに比べて、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が延長時間分だけ延長される。そこで、遊技者は、大当たり又はハズレの判定結果を早く知るために、前記延長時間分の延長を回避しようとして、発射ハンドルを回動操作して遊技球を発射させ続けるようになる。その結果、発射される遊技球の個数が増加して第1種パチンコ機10の稼働率を向上させることが可能になり、パチンコホールの利益を増加させることができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機、プログラム、記録媒体に係り、例えば、パチンコ機、そのパチンコ機を実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラム、そのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図19は、従来の第1種パチンコ機500の正面図である。
従来の第1種パチンコ機500では、遊技球が第1種始動口502に入賞すると大当たりかハズレかが判定され、特別図柄表示装置504で3列の図柄列(左・中・右)による特別図柄の変動表示が開始され、所定時間が経過すると、前記判定の結果に基づき「大当たり図柄」または「ハズレ図柄」が特別図柄表示装置504に停止表示される。
例えば、特別図柄表示装置504には、まず、3列で複数の特別図柄(例えば、「0」〜「9」の数字)が上下方向にスクロール表示されることにより所定時間だけ特別図柄が変動表示される。
【0003】
次に、特別図柄表示装置504の左列と右列に同じ特別図柄が停止表示され(この状態は一般に「リーチ」と呼ばれる)、続いて、中央列の特別図柄のみが上下方向にスクロール表示されることにより所定時間だけ特別図柄が変動表示される(この状態は一般に「リーチ変動」と呼ばれる)。
このリーチ変動時には、遊技者の注意を特別図柄表示装置504に引きつけ、遊技者の感情を刺激して娯楽性を高めるために、特別図柄の背景画像や各種キャラクタなどのアニメーションが特別図柄表示装置504に表示されることにより、遊技が効果的に演出されるようになっている。
尚、リーチ変動時に特別図柄表示装置504に表示される表示内容(特別図柄SPのスクロール状態、特別図柄SPの背景や各種キャラクタなどのアニメーションの種類)のパターン(以下、「変動表示パターン」という)は予め複数設定されている。そして、複数の中から選択された1つの変動表示パターンが、リーチ変動時に特別図柄表示装置504に表示される。
【0004】
その後、特別図柄表示装置504の中央列に左右列と同じ特別図柄が停止表示され、3列の特別図柄が揃った状態が大当たり図柄となる。また、3列の少なくとも1つの列に異なる特別図柄が停止表示された状態がハズレ図柄となる。
そして、特別図柄表示装置504に大当たり図柄が停止表示されると、大入賞口506が開口されて多量の遊技球が入賞可能になる大当たり遊技状態が開始される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の第1種パチンコ機500において、遊技者が発射ハンドル510を戻したり発射停止スイッチ512を操作したりして遊技球の発射を停止させると、第1種パチンコ機500の稼働率が低下して、第1種パチンコ機500が設置されているパチンコホールの利益が減少するという問題があった。
特に、遊技者は、リーチが発生すると、大当たり遊技状態の発生に対して大きな期待を抱き、遊技に対する興味が喚起される。そして、遊技者は、リーチが発生すると、遊技球の発射を停止させ、リーチ変動が終了して特別図柄表示装置504に大当たり図柄またはハズレ図柄が停止表示されるまでの間、特別図柄表示装置504に表示される変動表示パターンによる演出を見守っている。
【0006】
そのため、リーチが発生する度に遊技球が発射されない状態となり、第1種パチンコ機500の稼働率が低下して、パチンコホールの利益が減少するという問題があった。
また、パチンコ機の製造メーカは、大当たり遊技状態の発生する確率を高く設定することが規制によってできないため、リーチ変動時に特別図柄表示装置504に表示される変動表示パターンの内容を複雑化して遊技者の興味を喚起することに注力している。
しかし、近年、変動表示パターンの内容の複雑化に伴い、リーチ変動の時間も長くなっており、遊技者が遊技球の発射を停止している時間も長くなっていることから、上記問題は深刻化している。
【0007】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであって、以下の目的を有するものである。
(1)遊技盤に発射される遊技媒体の個数を増加させて稼働率を向上させることが可能な遊技機を提供する。
(2)上記(1)の遊技機を実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供する。
(3)上記(1)の遊技機を実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用および発明の効果】
(請求項1)
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、遊技媒体を遊技盤に発射する発射手段と、図柄を変動表示した後に図柄を停止表示する図柄表示手段と、その図柄表示手段が停止表示した図柄が所定図柄になった場合に遊技者に有利な遊技状態にする遊技状態設定手段と、前記発射手段が遊技媒体を遊技盤に発射していないときには、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を、所定時間分だけ延長する図柄制御手段とを備えた遊技機を要旨とする。
【0009】
従って、請求項1に記載の発明によれば、停止表示された図柄が所定図柄になって有利な遊技状態が発生するかどうかを早く知りたいと願う遊技者は、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間が所定時間分だけ延長されるのを回避しようとして、発射手段から遊技媒体を発射させ続ける。そのため、発射される遊技媒体の個数が増加して遊技機の稼働率を向上させることができる。
尚、前記所定時間は、実際に遊技機を稼働させて遊技者の反応を見ながらカット・アンド・トライで最適な値に設定すればよい。また、前記所定時間は、遊技機の製造時に製造メーカー側が設定するだけでなく、遊技機が設置されている遊技店の従業員が稼働状況に合わせて自由に設定変更できるようにしてもよい。
【0010】
(請求項2)
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記発射手段から遊技盤に遊技媒体が発射されていないことを検出する発射検出手段を備え、前記図柄制御手段は、前記発射検出手段が遊技媒体の発射を検出していないときには、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を、所定時間分だけ延長することをその要旨とする。
従って、請求項2に記載の発明によれば、発射手段から遊技盤に遊技媒体が発射されていないことを検出する発射検出手段を設けることで、遊技媒体が発射されていないことを正確に検出することが可能になり、請求項1に記載の発明の作用・効果をより確実に得ることができる。
【0011】
(請求項3)
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記図柄制御手段は、所定の遊技状態の場合に、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を、所定時間分だけ延長することをその要旨とする。
従って、請求項3に記載の発明によれば、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間の延長を、遊技者が嫌うような所定の遊技状態の場合に、あえて所定時間部だけ延長させることで、その延長を避けようとする遊技者の心理を利用し、請求項1または請求項2に記載の発明の効果を更に高めることができる。
尚、前記所定の遊技状態としては、例えば、図柄表示手段によって遊技者に有利な遊技状態の発生が期待される図柄の変動表示(後述する[発明の実施の形態]における「リーチ変動」)を除く遊技状態が挙げられる。
【0012】
(請求項4)
次に、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機において、前記図柄表示手段による図柄の変動表示を始動可能な回数を記憶する記憶手段を備え、前記図柄制御手段は、前記図柄表示手段による図柄の変動表示が、前記記憶手段に記憶されている前記始動可能な回数に達するまで、各変動表示にて前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を、それぞれ所定時間分だけ延長することをその要旨とする。
【0013】
例えば、前記始動可能な回数が「4」の場合、図柄表示手段による図柄の変動表示が4回繰り返されるが、その4回の変動表示のそれぞれについて、図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間が所定時間分だけ延長される。つまり、図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間は、前記所定時間に前記始動可能な回数を乗算した分だけ延長されることになる。
【0014】
従って、請求項4に記載の発明によれば、図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間が大幅に長くなって遊技者が受ける影響も大きくなる。そのため、遊技者は、図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間が大幅に延長されないように、遊技媒体を発射させ続けるようになり、請求項1〜3に記載の発明の効果を更に高めることができる。
【0015】
(請求項5)
次に、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊技機において、前記図柄制御手段は、前記図柄表示手段による図柄の変動表示が、予め設定しておいた所定回数に達するまで、各変動表示にて前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を、それぞれ所定時間分だけ延長することをその要旨とする。
【0016】
例えば、前記所定回数が「5」の場合、図柄表示手段による図柄の変動表示が5回繰り返されるが、その5回の変動表示のそれぞれについて、図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間が所定時間分だけ延長される。つまり、図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間は、前記所定時間に前記所定回数を乗算した分だけ延長されることになる。
【0017】
従って、請求項5に記載の発明によれば、図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間が大幅に長くなって遊技者が受ける影響も大きくなる。そのため、遊技者は、図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間が大幅に延長されないように、遊技媒体を発射させ続けるようになり、請求項1〜4に記載の発明の効果を更に高めることができる。
尚、前記所定回数は、実際に遊技機を稼働させて遊技者の反応を見ながらカット・アンド・トライで最適な値に設定すればよい。また、前記所定回数は、遊技機の製造時に製造メーカー側が設定するだけでなく、遊技機が設置されている遊技店の従業員が稼働状況に合わせて自由に設定変更できるようにしてもよい。
【0018】
(請求項6)
次に、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5に記載の遊技機において、前記発射手段が遊技媒体を遊技盤に発射していない時間を計測する計時手段を備え、前記所定時間は、前記計時手段の計測した前記時間であり、前記図柄制御手段は、前記計時手段の計測した前記時間分だけ、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を延長することをその要旨とする。
【0019】
従って、請求項6に記載の発明によれば、発射手段が遊技媒体を遊技盤に発射していない時間分だけ、図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を延長することにより、その時間が短い場合には遊技者が不平不満を起こし難くなる。
そして、図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間が延長されたのは自身の責任であると遊技者に自戒させることが可能になり、遊技媒体を発射させなかったことを遊技者に反省させ、そのような時間延長が行われないように、遊技媒体を発射し続けようと思う気持ちを遊技者に植え付けるという強い心理的作用を与えることができる。
【0020】
(請求項7)
次に、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6に記載の遊技機において、前記図柄制御手段は、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を延長するとき、その時間延長を遊技者に通知するためのメッセージを前記図柄表示手段に表示させることをその要旨とする。
従って、請求項7に記載の発明によれば、遊技者は、図柄表示手段に表示されたメッセージを見ることで、図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間が延長されていることを確実に認知することが可能になり、請求項1〜6に記載の発明の効果をより確実に得ることができる。
【0021】
(請求項8)
次に、請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供するものである。
つまり、請求項1〜7のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段を実現するための機能は、コンピュータシステムで実行されるプログラムとして備えることができる。
【0022】
(請求項9)
次に、請求項9に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
このようなプログラムの場合、例えば、ROMやバックアップRAMをコンピュータで読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記録しておき、このROMあるいはバックアップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いることができる。
【0023】
この他、半導体メモリ(スマートメディア,メモリスティックなど),ハードディスク,フロッピーディスク,データカード(ICカード,磁気カードなど),光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVDなど),光磁気ディスク(MOなど),相変化ディスク,磁気テープなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に前記プログラムを記録しておき、そのプログラムを必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いてもよい。ちなみに、前記記録媒体の具体例の名称は登録商標である。
【0024】
(用語の説明)
尚、上述した[特許請求の範囲]および[課題を解決するための手段および発明の効果]に記載した構成要素と、後述する[発明の実施の形態]に記載した構成部材との対応関係は以下のようになっている。
「遊技機」は、第1種パチンコ機10に該当する。
「遊技媒体」は、遊技球に該当する。
「発射手段」は、発射ハンドル15a、発射モータ駆動基板15c、発射モータ15e、発射スイッチ15dなどを備えた発射装置と、払出制御基板200のサブCPU212における遊技球発射処理(S900)とに該当する。
【0025】
「図柄」は、特別図柄SPに該当する。
「図柄表示手段」は、特別図柄表示装置32および特別図柄制御装置33に該当する。
「所定図柄」は、大当たり図柄に該当する。
「遊技者に有利な遊技状態」は、大当たり遊技状態に該当する。
「遊技状態設定手段」は、変動入賞装置40(大入賞口41、第1種特別電動役物42、可動翼片42a,42b、第1種特別電動役物ソレノイド42c)と、主基板100のメインCPU112における大入賞口処理(S500)とに該当する。
【0026】
「所定時間」は、延長時間Tcに該当する。
「図柄制御手段」は、主基板100のメインCPU112における特別図柄処理(S400)に該当する。
「発射検出手段」は、発射球検出スイッチ94またはタッチセンサと、主基板100のメインCPU112における特別図柄処理(S400)のS402の処理とに該当する。
「所定の遊技状態」は、リーチ変動を除く遊技状態に該当する。
「図柄の変動表示を始動可能な回数」は、特別図柄始動記憶数TUに該当する。
「記憶手段」は、特別図柄始動記憶数TUを記憶するRAM116と、主基板100のメインCPU112における特別図柄処理(S400)とに該当する。
【0027】
「発射手段が遊技媒体を遊技盤に発射していない時間」は、発射停止時間計測カウンタの計測時間CTに該当する。
「計時手段」は、ソフトウェアまたはハードウェアによって具体化される発射停止時間計測カウンタと、主基板100のメインCPU112における特別図柄処理(S400)のS404〜S408の処理とに該当する。
「プログラム」は、主基板100のメインCPU112が実行する図4に示すフローチャートの処理と、払出制御基板200のサブCPU212における遊技球発射処理(S900)と、特別図柄制御装置33のサブCPU33bが実行する図9および図10に示すフローチャートの処理とに該当する。
「記録媒体」は、ROM114,214,33cに該当する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遊技機を第1種パチンコ機に具体化した本実施形態について図面を参照しながら説明する。
[全体の主要構成]
図1は、本実施形態における第1種パチンコ機10の正面図である。
第1種パチンコ機(遊技機)10には、略矩形状の前枠11が開閉可能に取り付けられている。前枠11には、ガラス枠12が開閉可能に取り付けられている。ガラス枠12には、所定間隔(例えば、5〜10mm程度)だけ前後方向に離間させて2枚のガラス板13a,13bが嵌め込まれている。ガラス枠12および各ガラス板13a,13bの後面側(遊技者とは反対側)には、遊技盤14が設けられており、各ガラス板13a,13bと遊技盤14とは平行に配置されている。
【0029】
前枠11の右下方には、発射ハンドル15aが回動可能に取り付けられている。遊技者が発射ハンドル15aを握って回動操作したことに基づいて、発射モータ(図示略)が駆動され、発射ハンドル15aの回動角度に応じた発射速度で遊技球(遊技媒体)が遊技盤14へ発射される。また、遊技者が、発射ハンドル15aに設けられた発射停止スイッチ15bを操作したことに基づいて、発射モータが停止されて遊技球の発射も停止される。
【0030】
ガラス枠12の上方の前枠11には、枠ランプ18aが設けられている。
ガラス枠12の下方の前枠11の前面側には、上受皿パネル16が開閉可能に取り付けられている。
上受皿パネル16の左側上部には、遊技球が賞球(賞媒体)や貸球として供給される賞球・貸球供給口17が形成されている。
上受皿パネル16における賞球・貸球供給口17の供給側には、賞球・貸球供給口17から供給された遊技球(賞球、貸球)を収容するための上受皿19が設けられている。
【0031】
上受皿19の下方には、上受皿19の収容可能数を超えた遊技球を排出する下受皿排出口19aが形成されている。
下受皿排出口19aの排出側には、下受皿排出口19aから排出された遊技球を収容しておくための下受皿20が設けられている。
上受皿19の上部右方には、上受皿19に収容された遊技球を下受皿排出口19aから下受皿20へ排出させるための上受皿球抜きレバー19bがスライド可能に設けられている。
下受皿20の下方には、下受皿20に収容された遊技球を下受皿球抜孔20aから球箱(図示略)へ排出させるための下受皿球抜きレバー20bがスライド可能に設けられている。
【0032】
上受皿19内の遊技球は、上受皿19の右方に開口された導入口(図示略)から上受皿19の背面側に設けられた発射装置(図示略)へ供給され、発射装置に設けられた発射モータによって遊技盤14へ発射されるようになっている。
前枠11の左側には、遊技機外装置部分(CRカードサンド)22が取り付けられている。遊技機外装置部分22には、プリペイドカードを挿入するためのスリット22aなどが設けられている。つまり、第1種パチンコ機10は、現金ではなくプリペイドカードを使用して遊技を行うタイプであり、このタイプは一般に「CR機」と呼ばれている。
【0033】
[遊技盤14の主要構成]
図2は、第1種パチンコ機10から取り外した遊技盤14を表側から見た正面図である。
遊技盤14の左方には、遊技盤14に発射された遊技球を遊技領域へ案内するためのガイドレール21が設けられている。
ガイドレール21の先端部には、ガイドレール21を通過して遊技盤14に発射された遊技球を検出するための発射球検出スイッチ94が設けられている。
遊技盤14の中央部上寄り左右には、LEDによって装飾された装飾風車25a,25bが設けられている。遊技盤14の上部左右両端には、コーナー飾りランプ18b,18cが設けられている。遊技盤14の中央部左右両端には、サイド飾りランプ18d,18eが設けられている。
【0034】
遊技盤14の略中央部には、センターケース30が設けられている。センターケース30の略中央には、矩形状の表示装置に複数の特別図柄の組み合わせを変動表示した後に特別図柄を停止表示する特別図柄表示装置32が設けられている。尚、特別図柄表示装置32は、どのような表示装置(例えば、LCD,CRT,プラズマディスプレイなど)によって具体化してもよい。
【0035】
センターケース30における特別図柄表示装置32の下部には、第1種始動口27への遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を始動可能な回数(作動保留回数)を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED36a〜36dが設けられている。
センターケース30における特別図柄表示装置32の上部には、3個のLEDによって複数の普通図柄の組み合わせを変動表示した後に普通図柄を停止表示する普通図柄表示装置34が設けられている。
普通図柄表示装置34の下方には、普通図柄作動ゲート26a,26bを遊技球が通過したことに基づいて普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示を始動可能な回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35a〜35dが設けられている。
【0036】
また、センターケース30には、天入賞口31、左入口91、右入口92、転動面(転動底面)93が備えられている。天入賞口31はセンターケース30の枠部材の上端部中央に開口され、左入口91はセンターケース30の枠部材の左端部に開口され、右入口92はセンターケース30の枠部材の右端部に開口されている。鉛直軸線周りに回転駆動される円盤からなる転動面93は、センターケース30の下部における特別図柄表示装置32の前側に設けられている。
左入口91または右入口92に入った遊技球は、センターケース30の枠部材内に入って転動面93上に送られ、転動面93からセンターケース30の下方へ流下(落下)する。このとき、その遊技球の流下経路は転動面93の回転に従って変化し、遊技球は転動面93の回転状態に応じて転動面93の真下だけでなく下方の広い範囲に流下される。
【0037】
センターケース30の左右には、普通図柄表示装置34による普通図柄の変動表示を始動させる機能を備えた普通図柄作動ゲート26a,26bが設けられている。
センターケース30の下方には、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示を始動させる機能を備えた第1種始動口27が設けられている。
【0038】
第1種始動口27には普通電動役物28が設けられている。普通電動役物28は、第1種始動口27の両側に左右対称の可動翼片28a,28bを備え、通常は直立状態にある両可動翼片28a,28bがそれぞれの支軸を中心として左右に回転して開くようになっている。そして、普通電動役物28は、普通図柄表示装置34が当り図柄を表示した場合に両可動翼片28a,28bを開くようになっている。普通電動役物28の両可動翼片28a,28bが開くと、第1種始動口27の入口が拡大して遊技球の入賞が容易になる。
【0039】
第1種始動口27の下方には、特別図柄表示装置32が大当たり図柄(所定図柄)を表示した場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。変動入賞装置40には、大入賞口41および第1種特別電動役物42が設けられている。
第1種特別電動役物42は、大入賞口41の両側に左右対称の可動翼片42a,42bを備え、通常は直立状態にある両可動翼片42a,42bがそれぞれの支軸を中心として左右に回転して開くようになっている。そして、第1種特別電動役物42は、特別図柄表示装置32が大当たり図柄を表示した場合に両可動翼片42a,42bを開くようになっている。第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bが開くと、大入賞口41の入口が開いて遊技球の入賞が可能になる。
【0040】
大入賞口41の内部には、大入賞口41を連続して開口する機能を有する特定領域43と、この特定領域43を通過した遊技球を検出(検知)する特定領域スイッチ(図示略)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数をカウントする大入賞口スイッチ(図示略)とが設けられている。
変動入賞装置40の左側には左下入賞口29aが設けられ、変動入賞装置40の右側には右下入賞口29bが設けられている。左下入賞口29aの左側上方には、左袖入賞口24aが設けられている。右下入賞口29bの右側上方には、右袖入賞口24bが設けられている。
【0041】
センターケース30の左右下方にはそれぞれ、普通の風車23a,23bが設けられている。
遊技盤14には、多くの釘47が打ち込まれており、遊技盤14に発射された遊技球は、それら釘47の間を乱舞しながら遊技盤14面を流下(落下)する。遊技盤14の最下部中央には、遊技盤14面を流下した遊技球のうち、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45が設けられている。
【0042】
[第1種パチンコ機10の電気的構成]
図3は、本実施形態における第1種パチンコ機10の電気的構成を示すブロック回路図である。
第1種パチンコ機10には、主基板(電子制御装置)100が設けられており、この主基板100には、マイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)110が搭載されている。マイクロコンピュータ110には、遊技の制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムが記憶されたROM114と、メインCPU112が各種制御プログラムを実行する際にROM114から読み出された制御プログラムや遊技中に発生する当たりに関するデータなどの各種データを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。また、RAM116は、停電などの電源遮断時における遊技状態を電源復帰後に再現するために、電源遮断時においてメインCPU112が処理したデータや各装置および各基板へ送り出した制御コマンドをバックアップする。
【0043】
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。電源基板80、賞球(賞媒体)の払い出しや貸球の貸し出しなどを制御する払出制御基板200、特別図柄表示装置32を制御する特別図柄制御装置33、遊技盤14に設けられたランプ類を制御するランプ制御装置75、遊技中の効果音などを再生(発音)する音声再生装置79aを制御する音声制御装置79、第1種始動口27への遊技球の入賞を検出(検知)するための第1種始動口スイッチ27a(尚、図3ではスイッチを「SW」と表記する)、遊技盤情報(入賞、当たり、遊技停止など)をパチンコホール(遊技場)の管理室などに設けられたコンピュータ(以下、「ホールコンピュータ」という。図示略)へ送り出すための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53、発射球検出スイッチ94である。
【0044】
払出制御基板200には、主基板100から送り出される制御コマンドを入力して動作するマイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)210が搭載されており、マイクロコンピュータ210には、賞球の払い出しや貸球の貸し出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払い出しや貸球の貸し出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記憶されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読み出された制御プログラムや遊技中に発生する賞球の個数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基板200には、電源基板80、CR接続基板56、発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52、払出中継基板55が電気的に接続されている。
【0045】
特別図柄制御装置33には、主基板100から送り出される制御コマンドを入力して動作するマイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)33aが搭載されており、マイクロコンピュータ33aには、特別図柄表示装置32を制御するサブCPU33bと、このサブCPU33bの制御を実行するための各種制御プログラムが記憶されたROM33cと、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM33cから読み出された制御プログラムなどの各種データを一時的に格納するRAM33dとが搭載されている。
また、特別図柄制御装置33には、電源基板80が電気的に接続されている。
【0046】
発射モータ駆動基板15cには、発射モータ15e、発射スイッチ15d、発射停止スイッチ15bが電気的に接続されている。
発射ハンドル15aが操作されると、発射スイッチ15dは発射ハンドル15aの回転角度に応じた検出信号を生成し、その発射スイッチ15dの検出信号は発射モータ駆動基板15cを介してサブCPU212へ送り出される。すると、サブCPU212から発射モータ駆動基板15cを介して発射モータ15eに駆動信号が出力され、発射モータ15eはその駆動信号に従って、発射ハンドル15aの回転角度に応じた発射速度で遊技球を発射する。
【0047】
また、発射ハンドル15aが操作されて発射スイッチ15dがオフされると、その発射スイッチ15dの検出信号は発射モータ駆動基板15cを介してサブCPU212へ送り出される。すると、サブCPU212から発射モータ駆動基板15cを介して発射モータ15eに駆動停止信号が出力され、発射モータ15eはその駆動停止信号に従って遊技球の発射を停止する。
また、発射停止スイッチ15bが操作されると、その発射停止スイッチ15bの検出信号は発射モータ駆動基板15cを介してサブCPU212へ送り出され、サブCPU212から発射モータ駆動基板15cを介して発射モータ15eに駆動停止信号が出力され、発射モータ15eはその駆動停止信号に従って遊技球の発射を停止する。
【0048】
遊技枠中継基板53には、下受皿20が賞球で満杯になったことを検出するための満杯検出スイッチ20cおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。
センサ中継基板54には、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55が電気的に接続されている。
【0049】
賞球ユニット62は、賞球払出センサ62a,62bおよび賞球払出モータ62cを備える。賞球の払出機構(図示略)は、賞球の払い出しを効率良く行うために2カ所に設けられており、各払出機構は賞球払出モータ62cによって駆動される。また、賞球払出センサ62aは一方の払出機構に設けられており、賞球払出センサ62bは他方の払出機構に設けられている。各賞球払出センサ62a,62bの検出信号は、センサ中継基板54から遊技枠中継基板53を介して主基板100へ送り出され、その信号に基づいてメインCPU112は、払い出された賞球の個数をカウントする。
払出中継基板55には、貸球がなくなったことを検出するための貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ62c、貸球を供給する貸球ユニット63が電気的に接続されている。
【0050】
盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的に接続されている。普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開閉させる普通電動役物ソレノイド28c(尚、図3ではソレノイドを「SL」と表記する)、普通図柄表示装置34、各普通図柄作動ゲート26a,26bのいずれかを遊技球が通過したことを検出(検知)するためのゲートスイッチ26c、大入賞口41への遊技球の入賞を検出(検知)するための大入賞口スイッチ41b、各袖入賞口24a,24bのいずれかへの遊技球の入賞を検出(検知)するための袖入賞口スイッチ24c、各下入賞口29a,29bのいずれかへの遊技球の入賞を検出(検知)するための下入賞口スイッチ29c、天入賞口31への遊技球の入賞を検出(検知)するための天入賞口スイッチ31a、大入賞口中継基板50である。
【0051】
大入賞口中継基板50には、特定領域43を通過(入賞)した遊技球を検出するための特定領域スイッチ43a、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを開閉させる第1種特別電動役物ソレノイド42cが電気的に接続されている。
CR接続基板56には、プリペイドカードを読み取る装置などを備える遊技機外装置部分22が電気的に接続されている。
【0052】
電源基板80は、主電源70から交流(AC)24V(50Hz/60Hz)の電源供給を受け、その交流電源から各種電圧の直流電源を生成し、その直流電源を各基板56,100,200および各装置33,75,79へ供給する。
そして、主基板100のメインCPU112には、第1種始動口スイッチ27aの検出信号が入力され、盤面中継基板51を介して各スイッチ24c,26c,29c,31a,41bの検出信号が入力され、大入賞口中継基板50から盤面中継基板51を介して特定領域スイッチ43aの検出信号が入力され、センサ中継基板54から遊技枠中継基板53を介して各賞球払出センサ62a,62bの検出信号が入力される。
【0053】
各スイッチ24c,26c,27a,29c,31a,41b,43a,94は、例えば、発光素子から受光素子へ投射される投射光を遊技球が遮ったことに基づいて遊技球を検出する光学式センサや、鋼球である遊技球が通過したことを電磁誘導を用いて検出する検流器などによって構成されている。
【0054】
[特別図柄表示装置32の表示形態]
図4(A)〜図4(D)は、特別図柄表示装置32が実行する特別図柄の変動表示および停止表示の具体例を説明するための説明図である。
特別図柄表示装置32の表示画面には、横方向に3つの列(領域)α〜γが設定されており、各列α〜γ毎に特別図柄SP(この例では「0」〜「9」の10個の数字)が表示される。
図4(A)は、各列α〜γ毎に、特別図柄SPが上方から下方に向かってスクロール表示されることにより、特別図柄SPが変動表示されている状態(以下、この状態を3列変動と呼ぶ)を示すものである。
尚、図4では、特別図柄SPのスクロール表示(変動表示)を矢印によって表している。
【0055】
図4(B)は、各列α,γに同じ特別図柄SP(この例では「7」)が停止表示され(この状態は一般に「リーチ」と呼ばれる)、中央列βの特別図柄SPのみが上方から下方に向かってスクロール表示されている状態(この状態は一般に「リーチ変動」と呼ばれる)を示すものである。
このように、各列α,γに同じ特別図柄SPが停止表示され、中央列βの特別図柄SPのみがスクロール表示される特別図柄SPの組み合わせ(この例では「7※7」。尚、「※」は変動表示中の特別図柄SPを表す)がリーチ図柄となる。
ところで、リーチ変動において、遊技者がリーチ図柄を認知可能であれば、特別図柄表示装置32の各列α,γに表示される特別図柄SPは、必ずしも完全に停止させる必要はなく、適宜動かすようにしてもよい(例えば、上下左右に揺らしたり、その場で回転させたり等)。
【0056】
図4(C)は、3つの列α〜γの全てに同じ特別図柄SP(この例では「7」)が停止表示されている状態を示すものである。このように、各列α〜γで揃って停止表示された特別図柄SPの組み合わせ(この例では「777」)が、大当たり図柄となる。
つまり、大当たり図柄には、「000」「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」「999」の10種類がある。
【0057】
図4(D)は、各列α,γに同じ特別図柄SP(この例では「7」)が停止表示され、中央列βには各列α,γと異なる特別図柄SP(この例では「3」)が停止表示されている状態を示すものである。このように、中央列βのみに各列α,γと異なる特別図柄SPが停止表示された特別図柄SPの組み合わせ(この例では「737」)がリーチ変動時ハズレ図柄となる。
【0058】
図4(E)は、各列α〜γに異なる特別図柄SP(この例では「723」)が停止表示されている状態を示すものである。このように、各列α〜γに異なる特別図柄SPが停止表示された特別図柄SPの組み合わせが通常停止時ハズレ図柄となる。
尚、リーチ変動時ハズレ図柄および通常停止時ハズレ図柄により、ハズレ図柄が構成される。そして、大当たり図柄およびハズレ図柄(リーチ変動時ハズレ図柄、通常停止時ハズレ図柄)により、停止図柄が構成される。
【0059】
この特別図柄表示装置32における特別図柄の変動表示時には、図4(A)〜図4(E)に示すような特別図柄SPの他に、特別図柄SPの背景や各種キャラクタなどのアニメーションが表示される(図示略)。また、特別図柄表示装置32における特別図柄の変動表示時に表示される表示内容(特別図柄SPのスクロール状態、特別図柄SPの背景や各種キャラクタなどのアニメーションの種類)のパターン(変動表示パターン)は予め複数設定されている。
【0060】
[主基板100のメインCPU112が実行する主な処理]
図5は、本実施形態において主基板100のメインCPU112が実行する主な処理の流れを示すフローチャートである。
メインCPU112は、ROM114に記録(記憶)されているプログラムに従い、コンピュータによる各種演算処理によって、以下の各ステップ(以下、「S」と記載する)の処理を実行する。
尚、前記プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体(半導体メモリ(スマートメディア,メモリスティックなど)、ハードディスク、FD(FloppyDisk)、データカード(ICカード,磁気カードなど)、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVDなど)、光磁気ディスク(MOなど)、相変化ディスク、磁気テープなど)を備えた外部記録装置(外部記憶装置)に記録(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録装置からメインCPU112にロードして起動することにより用いるようにしてもよい。ちなみに、前記記録媒体の具体例の名称は登録商標である。
【0061】
メインCPU112は、まず、主電源70の投入時か否かを判定し(S10)、主電源70の投入時(S10:Yes)には第1種パチンコ機10の各装置および各基板の初期設定を行い(S20)、最初のルーチンを終了してS10の処理へ戻る。
2回目以降のルーチンにおいては、主電源70の投入時ではないため(S10:No)、メインCPU112は、以下のS100〜S800の処理を順次実行した後に、再びS10の処理に戻り、S10〜S800の処理を繰り返し実行する。
【0062】
<入賞処理>
入賞処理(S100)において、メインCPU112は、各スイッチ24c,27a,29c,31a,41bの検出信号に基づいて、賞球ユニット62から賞球として払い出すべき遊技球の個数(以下、「払出決定賞球個数」という)を決定し、その払出決定賞球個数に対応した賞球払出コマンドを生成し、当該賞球払出コマンドを払出制御基板200のサブCPU212へ送り出す。
ここで、各スイッチ24c,41b,43aが各入賞口24a,24b,41への遊技球の入賞を検出した場合の払出決定賞球個数は、当該入賞口への1個の遊技球の入賞に対して、例えば、15個に設定されている。また、各スイッチ27a,29c,31aが各入賞口27,29a,29b,31への遊技球の入賞を検出した場合の払出決定賞球個数は、当該各入賞口への1個の遊技球の入賞に対して、例えば、5個に設定されている。
【0063】
<普通図柄処理>
普通図柄処理(S200)において、メインCPU112は、ゲートスイッチ26cの検出信号に基づいて各普通図柄作動ゲート26a,26bのいずれかを遊技球が通過したことを検出し、その検出結果とRAM116に記憶されている普通図柄始動記憶数FUとに基づいて普通図柄制御コマンドを生成し、その普通図柄制御コマンドを盤面中継基板51を介して普通図柄表示装置34へ送り出す。
すると、普通図柄表示装置34は、普通図柄制御コマンドに基づいて、普通図柄の変動表示を行った後に当たり図柄またはハズレ図柄を停止表示する。例えば、普通図柄表示装置34を構成する3個のLEDが点滅することにより普通図柄が変動表示され、両端部の2個のLEDが点灯することにより当たり図柄が停止表示され、いずれか1個のLEDのみが点灯することによりハズレ図柄が停止表示される。
【0064】
ここで、普通図柄始動記憶数FUは以下のように設定されてRAM116に記憶されている。
メインCPU112は、普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示中または大当たり図柄を表示中に、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、その入賞した遊技球の最初の4個までをRAM116に記憶させる。そして、後述するランプ処理(S800)において、RAM116に記憶された遊技球の個数が普通図柄記憶表示LED35a〜35dの点灯数によって表示される。
【0065】
このRAM116に記憶された遊技球の個数(普通図柄記憶表示LED35a〜35dの点灯数)が、普通図柄始動記憶数FUである。
つまり、普通図柄始動記憶数FUが「1」の場合は普通図柄記憶表示LED35aのみが点灯され、普通図柄始動記憶数FUが「2」の場合は2個の普通図柄記憶表示LED35a,35bが点灯され、普通図柄始動記憶数FUが「3」の場合は3個の普通図柄記憶表示LED35a〜35cが点灯され、普通図柄始動記憶数FUが「4」の場合は4個全ての普通図柄記憶表示LED35a〜35dが点灯される。
【0066】
そして、普通図柄表示装置34に当たり図柄が停止表示されたときは普通電動役物28の作動終了後に、または、普通図柄表示装置34にハズレ図柄が停止表示されたときはハズレ図柄が所定時間停止表示経過後に、普通図柄始動記憶数FU(普通図柄記憶表示LED35a〜35dの点灯数)が「1」以上であれば、普通図柄表示装置34による普通図柄の変動表示が再び行われ、普通図柄始動記憶数FU(普通図柄記憶表示LED35a〜35dの点灯数)が1つ減らされる。
例えば、普通図柄始動記憶数FUが「3」の場合(普通図柄記憶表示LED35a〜35cが点灯している場合)には、普通図柄表示装置34による普通図柄の変動表示が3回繰り返され、その普通図柄の変動表示が繰り返される度に、普通図柄始動記憶数FUが1つずつ減らされ(普通図柄記憶表示LED35c→35b→35aの順で消灯され)、普通図柄の変動表示が3回繰り返されると、普通図柄始動記憶数FUが「0」になる(普通図柄記憶表示LED35a〜35dが全て消灯される)。
【0067】
<普通電動役物処理>
普通電動役物処理(S300)において、メインCPU112は、普通図柄処理(S200)の処理結果に基づいて、普通電動役物ソレノイド28cを駆動制御するための制御信号を生成し、その制御信号を盤面中継基板51を介して普通電動役物ソレノイド28cへ送り出す。
すると、普通電動役物ソレノイド28cは当該制御信号に従って動作し、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開閉させる。
【0068】
すなわち、メインCPU112は、普通図柄処理で普通図柄表示装置34に当たり図柄を表示させるための普通図柄表示コマンドを生成したことに基づいて(普通図柄表示装置34が当たり図柄を表示したことに基づいて)、普通電動役物ソレノイド28cを制御して普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開放させ、第1種始動口27の入口を拡大させて遊技球を入賞し易くさせる。
そして、メインCPU112は、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開放させてから所定時間(例えば、0.2秒間)経過すると、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを閉じさせて第1種始動口27の入口を閉じ又は縮小させる。
【0069】
<特別図柄処理>
後述するように、特別図柄処理(S400)において、メインCPU112は、特別図柄制御コマンド,延長コマンド,特別図柄停止コマンドを生成し、それらコマンドを特別図柄制御装置33へ送り出す。
すると、後述するように、特別図柄制御装置33は、特別図柄制御コマンドに基づいて特別図柄表示装置32を制御し、特別図柄の変動表示を行った後に、3つの停止図柄(通常停止時ハズレ図柄、リーチ変動時ハズレ図柄、大当たり図柄(所定図柄))の内いずれか1つを特別図柄表示装置32に表示させる。
【0070】
ここで、特別図柄始動記憶数TUは以下のように設定されてRAM116に記憶されている。
メインCPU112は、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示中、大当たり図柄を表示中、大当たり遊技状態の実行中のいずれかのときに、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、その入賞した遊技球の最初の4個までをRAM116に記憶させる。そして、後述するランプ処理(S800)において、RAM116に記憶された遊技球の個数が特別図柄記憶表示LED36a〜36dの点灯数によって表示される。
【0071】
このRAM116に記憶された遊技球の個数(特別図柄記憶表示LED36a〜36dの点灯数)が、特別図柄始動記憶数TUである。
つまり、特別図柄始動記憶数TUが「1」の場合は特別図柄記憶表示LED36aのみが点灯され、特別図柄始動記憶数TUが「2」の場合は2個の特別図柄記憶表示LED36a,36bが点灯され、特別図柄始動記憶数TUが「3」の場合は3個の特別図柄記憶表示LED36a〜36cが点灯され、特別図柄始動記憶数TUが「4」の場合は4個全ての特別図柄記憶表示LED36a〜36dが点灯される。
【0072】
そして、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示の後に停止図柄が停止表示されたとき、特別図柄始動記憶数TU(特別図柄記憶表示LED36a〜36dの点灯数)が「1」以上であれば、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が再び行われ、特別図柄始動記憶数TU(特別図柄記憶表示LED36a〜36dの点灯数)が1つ減らされる。
例えば、特別図柄始動記憶数TUが「3」の場合(特別図柄記憶表示LED36a〜36cが点灯している場合)には、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が3回繰り返され、その特別図柄の変動表示が繰り返される度に、特別図柄始動記憶数TUが1つずつ減らされ(特別図柄記憶表示LED36c→36b→36aの順で消灯され)、特別図柄の変動表示が3回繰り返されると、特別図柄始動記憶数TUが「0」になる(特別図柄記憶表示LED36a〜36dが全て消灯される)。
【0073】
<大入賞口処理>
大入賞口処理(S500)において、メインCPU112は、特別図柄処理(S400)の処理結果に基づいて、第1種特別電動役物ソレノイド42cを駆動制御するための制御信号を生成し、その制御信号を盤面中継基板51から大入賞口中継基板50を介して第1種特別電動役物ソレノイド42cへ送り出す。
すると、第1種特別電動役物ソレノイド42cは当該制御信号に従って作動し、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを開閉させることにより大入賞口41を開閉させる。
【0074】
すなわち、メインCPU112は、特別図柄処理で大当たりと判定され、大当たり図柄が特別図柄表示装置32に停止表示された場合には、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを開いて大入賞口41を開口させることにより大当たり遊技状態を開始させ、大入賞口41への多数の遊技球の入賞を可能にする。
また、メインCPU112は、特別図柄処理でハズレと判定され、リーチ変動時ハズレ図柄または通常停止時ハズレ図柄が特別図柄表示装置32に停止表示された場合には、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを閉じたままにして大入賞口41を閉口させておき、大入賞口41への遊技球の入賞を不可能にする。
【0075】
そして、大入賞口41が開口してから所定時間(例えば、30秒)経過するか、または、大入賞口41に所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞すると、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bが閉じて大入賞口41が閉口され、大入賞口41への遊技球の入賞が不可能になる。このとき、大入賞口41の内部に設けられた特定領域43を遊技球が通過すると、その遊技球の通過を特定領域スイッチ43aが検出し、大入賞口41が連続して開口される。
このように、大入賞口41が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、特定領域43を遊技球が通過することを条件としてラウンドが進行し、予め設定された最大ラウンド数(例えば、15ラウンド)を終えると大当たり遊技状態が終了される。
【0076】
<確変処理>
確変処理(S600)において、メインCPU112は、特別図柄処理(S400)で特別図柄表示装置32に特定の大当たり図柄(以下、「確変図柄」という。例えば、同じ奇数の数字が3つ横に並んだ図柄「111」「333」「555」「777」など)を停止表示させるための特別図柄制御コマンドを生成したことに基づいて(特別図柄表示装置32が確変図柄を停止表示したことに基づいて)、現在の大当たり遊技状態が終了した以降の遊技を確変遊技状態にする。
この確変遊技状態は、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示の開始から停止までの回数(変動表示回数)が所定回数(例えば、300回)に達するまで、または、次回の大当たり遊技状態が発生するまで継続される。
尚、確変遊技状態では、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示の開始から終了までの時間が短縮されると共に、特別図柄表示装置32に大当たり図柄が停止表示される確率が高くされ、大当たり遊技状態が発生し易くなる(特別図柄表示装置32に大当たり図柄が停止表示され易くなる)。
また、確変遊技状態では、第1種始動口27に入賞する遊技球の個数を増やすために、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bが開放されている時間が長くされる(例えば、0.2秒間から2秒間にされる)。
【0077】
<音声処理>
音声処理(S700)において、メインCPU112は、S100〜S600の処理結果に基づいて音声制御コマンドを生成し、その音声制御コマンドを音声制御装置79へ送り出す。
すると、音声制御装置79は、音声制御コマンドに基づいて音声再生装置79aを制御し、遊技中の効果音などを再生させる。
【0078】
<ランプ処理>
ランプ処理(S800)において、メインCPU112は、S100〜S600の処理結果に基づいてランプ制御コマンドを生成し、そのランプ制御コマンドをランプ制御装置75へ送り出す。
すると、ランプ制御装置75は、ランプ制御コマンドに基づいて遊技盤14に設けられたランプ類(枠ランプ18a、コーナー飾りランプ18b,18c、サイド飾りランプ18d,18e、装飾風車25a,25bのLED、普通図柄記憶表示LED35a〜35d、特別図柄記憶表示LED36a〜36dなど)の点灯を制御する。
【0079】
[払出制御基板200のサブCPU212が実行する主な処理]
図6は、本実施形態において払出制御基板200のサブCPU212が実行する主な処理の流れを示すフローチャートである。
サブCPU212は、ROM214に記録(記憶)されているプログラムに従い、コンピュータによる各種演算処理によって、以下の各ステップの処理を実行する。
尚、前記プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録装置からサブCPU212にロードして起動することにより用いるようにしてもよい。
【0080】
サブCPU212は、遊技球発射処理(S900)、賞球払出処理(S1000)、貸球貸出処理(S1100)を順次実行した後に、再びS900の処理に戻り、S900〜S1100の処理を繰り返し実行する。
【0081】
遊技球発射処理(S900)において、サブCPU212は、発射モータ駆動基板15cを介して転送されてくる発射スイッチ15dおよび発射停止スイッチ15bの検出信号に基づいて、発射モータ15eの駆動信号または駆動停止信号を生成し、その駆動信号または駆動停止信号を発射モータ駆動基板15cを介して発射モータ15eへ送り出す。
すると、前記のように、発射モータ15eは、駆動信号または駆動停止信号に基づいて遊技球を発射するか又は発射を停止する。
【0082】
賞球払出処理(S1000)において、サブCPU212は、主基板100のメインCPU112から転送されてくる賞球払出コマンドに基づいた駆動信号を生成し、その駆動信号を賞球ユニット62の賞球払出モータ62cへ出力する。すると、賞球払出モータ62cは当該駆動信号に従って動作し、賞球払出コマンドに対応した払出決定賞球個数分の遊技球を、前記各払出機構から賞球・貸球供給口17へ供給させることにより、賞球ユニット62から払い出させる。
【0083】
貸球貸出処理(S1100)において、サブCPU212は、主基板100のメインCPU112から転送されてくる貸球貸出コマンドに基づいた駆動信号を生成し、その駆動信号を貸球ユニット63へ出力する。
すると、貸球ユニット63は当該駆動信号に従って動作し、貸球貸出コマンドに対応した個数分の遊技球を、賞球・貸球供給口17へ供給させることにより、貸球として貸し出させる。
【0084】
[特別図柄処理]
図7および図8は、特別図柄処理(S400)の流れを示すフローチャートである。
メインCPU112は、まず、発射球検出スイッチ94の検出信号DSがLレベルであるかどうかを判定し(S402)、検出信号DSがHレベルの場合には(S402:No)、発射停止時間計測カウンタの計測時間(カウント値)CTをリセットする(S404)。
ここで、発射停止時間計測カウンタは、メインCPU112がソフトウェア的に実現している計時カウンタである。尚、計測時間CTを計時するための計時カウンタを、マイクロコンピュータ110内にハードウェアとして設けるようにしてもよい。
【0085】
また、メインCPU112は、検出信号DSがLレベルの場合には(S402:Yes)、発射停止時間計測カウンタの計測時間CTが所定時間t以上かどうかを判定し(S406)、計測時間CTが所定時間t未満の場合には(S406:No)、計測時間CTをカウントアップし(S408)、計測時間CTが所定時間t以上の場合には(S406:Yes)、延長フラグをセットする(S410)。
尚、計測時間CTのカウントアップ時間は、メインCPU112の動作速度に対応して設定されており、例えば、0.002秒刻みでカウントアップされるように設定されている。
そして、メインCPU112は、S404,S408,S410の処理が終了したら、S420の処理へ移行する。
【0086】
ここで、発射球検出スイッチ94は、ガイドレール21を通過して遊技盤14に発射された遊技球を検出するとHレベルの検出信号DSを出力し、遊技球を検出していないときにはLレベルの検出信号DSを出力する。
そのため、メインCPU112は、発射球検出スイッチ94の検出信号DSがLレベルの状態が所定時間t以上継続しているかどうかを判定することで(S406)、遊技球が遊技盤14に発射されたかどうかを判断することができる。
すなわち、Lレベルの検出信号DSの継続時間が所定時間t未満の場合には(S406:No)、遊技球が遊技盤14に発射されたと判断できる。また、Lレベルの検出信号DSの継続時間が所定時間t以上の場合には(S406:Yes)、遊技球が遊技盤14に発射されていないと判断できる。
そして、メインCPU112は、遊技球が遊技盤14に発射されていないと判断したら、延長フラグをセットする(S410)。
【0087】
ところで、前記所定時間tは、実際に第1種パチンコ機10を稼働させて遊技者の反応を見ながらカット・アンド・トライで最適な値に設定すればよく、例えば、1秒間に設定すればよい。
尚、前記所定時間tは、第1種パチンコ機10の製造時に製造メーカー側が設定するだけでなく、第1種パチンコ機10が設置されているパチンコホールの従業員が稼働状況に合わせて自由に設定変更できるようにしてもよい。
【0088】
次に、メインCPU112は、特別図柄変動フラグがセットされているかどうかを判定し(S420)、特別図柄変動フラグがセットされていない場合(S420:No)はS422の処理へ移行し、特別図柄変動フラグがセットされている場合(S420:Yes)はS424の処理へ移行する。尚、特別図柄変動フラグは、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が行われている場合にセットされるフラグである。
【0089】
そして、メインCPU112は、特別図柄変動フラグがセットされておらず(S420:No)、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が行われていないときには、第1種始動口スイッチ27aの検出信号に基づいて第1種始動口27に遊技球が入賞したかどうかを判定し(S422)、第1種始動口27に遊技球が入賞していない場合には(S422:No)、大入賞口処理(S500)へ移行する。
【0090】
また、メインCPU112は、第1種始動口27に遊技球が入賞した場合には(S422:Yes)、大当たり判定処理を行う(S426)。
この大当たり判定処理では、まず、大当たりかハズレかが判定され、次に、ハズレの場合はリーチ変動を行うかどうかが判定される。
尚、これらの判定には、メインCPU112がソフトウェア的に実現している巡回カウンタを用いる。つまり、巡回カウンタによりランダムに選択された大当たり判定用カウント値が、大当たりに対応する場合は大当たりと判定され、大当たりに対応しない場合はハズレと判定される。そして、巡回カウンタによりランダムに選択されたリーチ判定用カウント値が、リーチ変動に対応する場合はリーチ変動を行うことが判定され、リーチ変動に対応しない場合はリーチ変動を行わないことが判定される。
【0091】
次に、メインCPU112は、大当たり判定処理(S426)の判定結果に基づいて、停止図柄および変動表示パターンを決定し、その決定結果に基づいて、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動時間を設定する(S428)。
ここで、大当たり判定処理で大当たりと判定された場合は停止図柄として大当たり図柄が決定され、リーチ変動を行うと判定された場合は停止図柄としてリーチ変動時ハズレ図柄が決定され、リーチ変動を行わないと判定された場合は停止図柄として通常停止時ハズレ図柄が決定される。そして、停止図柄に対応して変動表示パターンが決定される。
【0092】
尚、これらの決定には、メインCPU112がソフトウェア的に実現している巡回カウンタを用いる。
つまり、巡回カウンタによりランダムに選択された大当たり図柄用カウント値に基づいて、10種類設定された大当たり図柄(「000」「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」「999」)の内いずれか1つが停止図柄として選択される。
また、巡回カウンタによりランダムに選択されたリーチ変動時ハズレ図柄用カウント値に基づいて、90個設定されたリーチ変動時ハズレ図柄(「0*0」「1*1」「2*2」「3*3」「4*4」「5*5」「6*6」「7*7」「8*8」「9*9」。尚、「*」は「0」〜「9」のいずれかの特別図柄を表す)の内いずれか1つが停止図柄として選択される。
【0093】
また、巡回カウンタによりランダムに選択された通常停止時ハズレ図柄用カウント値に基づいて、720個設定された通常停止時ハズレ図柄の内いずれか1つが停止図柄として選択される。
そして、巡回カウンタによりランダムに選択された変動表示パターン用カウント値に基づいて、例えば7種類された変動表示パターンの内いずれか1つが選択される。
【0094】
続いて、メインCPU112は、S428の処理で決定した停止図柄,変動表示パターン、特別図柄の変動時間と、RAM116に記憶されている特別図柄始動記憶数TUとに基づいて、特別図柄制御装置33を制御するための特別図柄制御コマンドを生成し、その特別図柄制御コマンドを特別図柄制御装置33へ送り出す(S430)。
そして、メインCPU112は、特別図柄変動フラグをセットし(S432)、S428の処理で設定した特別図柄の変動時間に特別図柄停止タイマをセットしてカウントダウンを開始させ(S434)、その後に大入賞口処理(S500)へ移行する。
尚、特別図柄停止タイマは、メインCPU112がソフトウェア的に実現している計時タイマである。
【0095】
また、メインCPU112は、特別図柄変動フラグがセットされており(S420:Yes)、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が行われているときには、延長フラグがセットされているかどうかを判定し(S424)、延長フラグがセットされていない場合には(S424:No)、S446の処理へ移行する。
そして、メインCPU112は、延長フラグがセットされている場合には(S424:Yes)、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間を延長時間分だけ延長させるための延長コマンドを生成し、その延長コマンドを特別図柄制御装置33へ送り出し(S440)、延長フラグをリセットする(S442)。
【0096】
次に、メインCPU112は、その時点における特別図柄停止タイマの残り時間に、予め設定された延長時間(例えば、1分間)を加算して特別図柄停止タイマを再セットし、特別図柄停止タイマのカウントダウンを再開させる(S444)。
例えば、S428の処理で特別図柄の変動時間が2分間に設定され、S444の処理の時点における特別図柄停止タイマの残り時間が30秒の場合には、その残り時間に延長時間の1分間を加算した1分30秒に特別図柄停止タイマが再セットされ、1分30秒からカウントダウンが再開される。
【0097】
続いて、メインCPU112は、特別図柄停止タイマのカウントダウンが終了して残り時間が零になったかどうかを判定し(S446)、特別図柄停止タイマの残り時間が零でない場合には(S446:No)、特別図柄処理(S500)へ移行する。
また、メインCPU112は、特別図柄停止タイマの残り時間が零になった場合には(S446:Yes)、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示を停止させるための特別図柄停止コマンドを生成し、その特別図柄停止コマンドを特別図柄制御装置33へ送り出し(S448)、特別図柄変動フラグをリセットし(S450)、その後に大入賞口処理(S500)へ移行する。
【0098】
[特別図柄制御装置33のサブCPU33bが実行する主な処理]
図9および図10は、本実施形態において特別図柄制御装置33のサブCPU33bが実行する主な処理の流れを示すフローチャートである。
サブCPU33bは、ROM33cに記録(記憶)されているプログラムに従い、コンピュータによる各種演算処理によって、以下の各ステップの処理を実行する。
尚、前記プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録装置からサブCPU33bにロードして起動することにより用いるようにしてもよい。
【0099】
サブCPU33bは、まず、主基板100のメインCPU112から送り出されたコマンドが入力されたかどうかを判定し(S2002)、何らかのコマンドが入力された場合には(S2002:Yes)、そのコマンドが特別図柄制御コマンドかどうかを判定し(S2004)、特別図柄制御コマンドの場合には(S2004:Yes)、その特別図柄制御コマンドに基づいて、停止図柄,変動表示パターン,特別図柄の変動時間を設定し(S2006)、変動表示フラグをセットし(S2008)、その後にS2002の処理へ戻る。
【0100】
また、サブCPU33bは、特別図柄制御コマンドでない場合には(S2004:No)、特別図柄停止コマンドかどうかを判定し(S2010)、特別図柄停止コマンドの場合には(S2010:Yes)、特別図柄表示装置32に停止図柄を強制的に停止表示させるための強制停止表示フラグをセットし(S2012)、その後にS2002の処理へ戻る。
そして、サブCPU33bは、特別図柄停止コマンドでない場合には(S20010:No)、延長コマンドかどうかを判定し(S2014)、延長コマンドでない場合には(S2014:No)、S2002の処理へ戻る。
また、サブCPU33bは、延長コマンドの場合には(S2014:Yes)、特別図柄表示装置32に割込表示を行わせるための割込表示フラグをセットし(S2016)、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示を割込表示の分だけ延長させるために予め定められた延長時間(例えば、1分間)を設定し(S2018)、その後にS2002の処理へ戻る。
【0101】
ところで、サブCPU33bは、コマンドが入力されていない場合には(S2002:No)、強制停止表示フラグがセットされているかどうかを判定し(S2020)、強制停止表示フラグがセットされている場合には(S2020:Yes)、S2036の処理へ移行する。
そして、サブCPU33bは、強制停止表示フラグがセットされていない場合には(S2020:No)、割込表示フラグがセットされているかどうかを判定し(S2022)、割込表示フラグがセットされていない場合には(S2022:NO)、S2030の処理へ移行する。
【0102】
また、サブCPU33bは、割込表示フラグがセットされている場合には(S2022:Yes)、後述するように特別図柄表示装置32に割込表示を行わせる(S2024)。
そして、サブCPU33bは、特別図柄表示装置32による割込表示が延長時間分だけ行われて終了したかどうかを判定し(S2026)、割込表示が延長時間分だけ行われていない場合(S2026:No)にはS2002の処理へ戻り、割込表示が延長時間分だけ行われて終了した場合には(S2026:Yes)、割込表示フラグをリセットする(S2028)。
【0103】
次に、サブCPU33bは、変動表示フラグがセットされているかどうかを判定し(S2030)、変動表示フラグがセットされていない場合(S2030:No)にはS2002の処理へ戻り、変動表示フラグがセットされている場合には(S2030:Yes)、通常表示処理を行う(S2032)。
この通常表示処理では、S2006の処理で設定された停止図柄,変動表示パターン,特別図柄の変動時間に基づいて、後述するように特別図柄表示装置32に特別図柄の変動表示を行わせる。
【0104】
続いて、サブCPU33bは、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間分だけ行われたかどうかを判定し(S2034)、特別図柄の変動表示が変動時間分だけ行われていない場合には(S2034:No)、S2002の処理へ戻る。
また、サブCPU33bは、強制停止表示フラグがセットされている場合(S2020:Yes)または特別図柄の変動表示が変動時間分だけ行われた場合(S2034:Yes)には、S2006の処理で設定された停止図柄を特別図柄表示装置32に停止表示させる(S2036)。
そして、サブCPU33bは、変動表示フラグをリセットし(S2038)、強制停止表示フラグをリセットし(S2040)、その後にS2002の処理へ戻る。
【0105】
[遊技球が発射されているときの特別図柄表示装置32の表示動作]
図11および図12は、遊技球が発射されているときの特別図柄表示装置32の表示例を説明するための説明図である。
図13(A)および図14(A)は、遊技球が発射されているときの特別図柄表示装置32の表示動作を説明するためのタイミングチャートである。
前記のように、発射球検出スイッチ94の検出信号DSに基づいて、遊技球が遊技盤14に発射されているとメインCPU112が判断した場合、特別図柄表示装置32には、以下のように、S2006の処理で設定された停止図柄(通常停止時ハズレ図柄、リーチ変動時ハズレ図柄、大当たり図柄)に対応した表示が行われる(S2032)。
そして、遊技球が発射されているとき、特別図柄の変動表示開始から停止図柄が停止表示されるまでに要する時間Tmは、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsと等しくなる(Tm=Ts)
【0106】
<通常停止時ハズレ図柄が設定された場合(図11、図13(A))>
遊技球が第1種始動口27に入賞する以前には、適宜な特別図柄SP(この例では「123」)が表示されている(図11(A))。
そして、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、設定時間(例えば、数秒間)Taだけ3列変動が表示され(図11(B))、最後に、通常停止時ハズレ図柄(この例では「723」)が停止表示される(図11(C))。
この場合、前記設定時間Taは、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsと等しくなる(Ta=Ts)。
【0107】
<リーチ変動時ハズレ図柄が設定された場合(図12、図14(A))>
遊技球が第1種始動口27に入賞する以前には、適宜な特別図柄SP(この例では「123」)が表示されている(図12(A))。
そして、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、まず、設定時間(例えば、数秒間)Taだけ3列変動が表示され(図12(B))、次に、リーチ図柄が表示されて設定時間(例えば、数十秒間)Tbだけリーチ変動が表示され(図12(C))、最後に、リーチ変動時ハズレ図柄(この例では「737」)が停止表示される(図12(D))。
この場合、各設定時間Ta,Tbの合計値は、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsと等しくなる(Ta+Tb=Ts)。
そして、リーチ変動時には、S2006の処理で設定された変動表示パターンも表示される(図示略)。
【0108】
<大当たり図柄が設定された場合(図12、図14(A))>
遊技球が第1種始動口27に入賞する以前には、適宜な特別図柄SP(この例では「123」)が表示されている(図12(A))。
そして、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、まず、設定時間(例えば、数秒間)Taだけ3列変動が表示され(図12(B))、次に、リーチ図柄が表示されて設定時間(例えば、数十秒間)Tbだけリーチ変動が表示され(図12(C))、最後に、大当たり図柄(この例では「777」)が停止表示される(図12(E))。
この場合も、各設定時間Ta,Tbの合計値は、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsと等しくなる(Ta+Tb=Ts)。
そして、リーチ変動時には、S2006の処理で設定された変動表示パターンも表示される(図示略)。
【0109】
[遊技球が発射されていないときの特別図柄表示装置32の表示動作]
図15〜図17は、遊技球が発射されていないときの特別図柄表示装置32の表示例を説明するための説明図である。
図13(B)および図14(B)(C)は、遊技球が発射されていないときの特別図柄表示装置32の表示動作を説明するためのタイミングチャートである。前記のように、発射球検出スイッチ94の検出信号DSに基づいて、遊技球が遊技盤14に発射されていないとメインCPU112が判断し、延長フラグがセットされた場合(S410)、特別図柄表示装置32には、S2006の処理で設定された停止図柄(通常停止時ハズレ図柄、リーチ変動時ハズレ図柄、大当たり図柄)に対応した表示が行われると共に、予め設定された延長時間Tc分だけ割込表示が行われる(S2024)。
そして、遊技球が発射されていないとき、特別図柄の変動表示開始から停止図柄が停止表示されるまでに要する時間Tmは、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsに、延長時間Tcを加算した値になる(Tm=Ts+Tc)。
【0110】
ところで、延長時間Tcは、実際に第1種パチンコ機10を稼働させて遊技者の反応を見ながらカット・アンド・トライで最適な値に設定すればよく、例えば、30秒〜1分間に設定すればよい。
尚、延長時間Tcは、第1種パチンコ機10の製造時に製造メーカー側が設定するだけでなく、第1種パチンコ機10が設置されているパチンコホールの従業員が稼働状況に合わせて自由に設定変更できるようにしてもよい。
【0111】
<通常停止時ハズレ図柄が設定された場合(図15、図13(B))>
遊技球が第1種始動口27に入賞する以前には、適宜な特別図柄SPが表示されている(図15(A))。
そして、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、設定時間Taだけ3列変動が表示される(図15(B))。
このとき、延長フラグがセットされ(S410)、延長コマンドが送り出されると(S440)、割込表示フラグがセットされ(S2016)、延長時間Tcだけ割込表示が行われる(S2024)。
【0112】
この例では、割込表示として「変動延長中!」というメッセージ文が延長時間Tcだけ表示される(図15(C))。
そして、割込表示が延長時間Tcだけ行われて終了すると、中断されていた3列変動の表示が再開され(図15(D))、最後に、通常停止時ハズレ図柄が停止表示される(図15(E))。
この場合、割込表示によって中断される前に3列変動が表示される時間Tdと、割込表示によって中断された後に3列変動が表示される時間Teとの合計値は、前記設定時間Taと等しくなる(Td+Te=Ta)。
【0113】
そして、設定時間Taは、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsと等しい(Ta=Ts)。
そのため、特別図柄の変動表示開始から通常停止時ハズレ図柄が停止表示されるまでに要する時間Tmは、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsに、延長時間Tcを加算した値になる(Tm=Ts+Tc)
従って、図13(B)に示す場合は、図13(A)に示す場合に比べて、特別図柄の変動表示開始から通常停止時ハズレ図柄が停止表示されるまでに要する時間が、延長時間Tc分だけ延長されることになる。
【0114】
<リーチ変動時ハズレ図柄が設定された場合の第1例
(図16、図14(B))>
遊技球が第1種始動口27に入賞する以前には、適宜な特別図柄SPが表示されている(図16(A))。
そして、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、設定時間Taだけ3列変動が表示される(図16(B))。
このとき、延長フラグがセットされ(S410)、延長コマンドが送り出されると(S440)、割込表示フラグがセットされ(S2016)、延長時間Tcだけ割込表示が行われる(S2024)。
【0115】
この例では、割込表示として「変動延長中!」というメッセージ文が延長時間Tcだけ表示される(図16(C))。
そして、割込表示が延長時間Tcだけ行われて終了すると、中断されていた3列変動の表示が再開され(図16(D))、続いて、リーチ図柄が表示されて設定時間Tbだけリーチ変動が表示され(図16(E))、最後に、リーチ変動時ハズレ図柄が停止表示される(図16(F))。
【0116】
この場合、割込表示によって中断される前に3列変動が表示される時間Tdと、割込表示によって中断された後に3列変動が表示される時間Teとの合計値は、前記設定時間Taと等しくなる(Td+Te=Ta)。
そして、各設定時間Ta,Tbの合計値は、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsと等しい(Ta+Tb=Ts)。
そのため、特別図柄の変動表示開始からリーチ変動時ハズレ図柄が停止表示されるまでに要する時間Tmは、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsに、延長時間Tcを加算した値になる(Tm=Ts+Tc)
従って、図14(B)に示す場合は、図14(A)に示す場合に比べて、特別図柄の変動表示開始からリーチ変動時ハズレ図柄が停止表示されるまでに要する時間が、延長時間Tc分だけ延長されることになる。
【0117】
<リーチ変動時ハズレ図柄が設定された場合の第2例
(図17、図14(C))>
遊技球が第1種始動口27に入賞する以前には、適宜な特別図柄SPが表示されている(図17(A))。
そして、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、まず、設定時間Taだけ3列変動が表示され(図17(B))、次に、リーチ図柄が表示されて設定時間Tbだけリーチ変動が表示される(図17(C))。
このとき、延長フラグがセットされ(S410)、延長コマンドが送り出されると(S440)、割込表示フラグがセットされ(S2016)、延長時間Tcだけ割込表示が行われる(S2024)。
【0118】
この例では、割込表示として「変動延長中!」というメッセージ文が延長時間Tcだけ表示される(図17(D))。
そして、割込表示が延長時間Tcだけ行われて終了すると、中断されていたリーチ変動の表示が再開され(図17(E))、最後に、リーチ変動時ハズレ図柄が停止表示される(図17(F))。
【0119】
この場合、割込表示によって中断される前にリーチ変動が表示される時間Tfと、割込表示によって中断された後にリーチ変動が表示される時間Tgとの合計値は、前記設定時間Tbと等しくなる(Tf+Tg=Tb)。
そして、各設定時間Ta,Tbの合計値は、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsと等しい(Ta+Tb=Ts)。
そのため、特別図柄の変動表示開始からリーチ変動時ハズレ図柄が停止表示されるまでに要する時間Tmは、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsに、延長時間Tcを加算した値になる(Tm=Ts+Tc)
従って、図14(C)に示す場合は、図14(A)に示す場合に比べて、特別図柄の変動表示開始からリーチ変動時ハズレ図柄が停止表示されるまでに要する時間が、延長時間Tc分だけ延長されることになる。
【0120】
<大当たり図柄が設定された場合
(図16,図14(B)または図17,図14(C)>
大当たり図柄が設定された場合において、前記したリーチ変動時ハズレ図柄が設定された場合と異なるのは、最後に大当たり図柄が停止表示される点だけである(図16(G)または図17(G))。
そのため、特別図柄の変動表示開始から大当たり図柄が停止表示されるまでに要する時間Tmは、S2006の処理で設定された特別図柄の変動時間Tsに、延長時間Tcを加算した値になる(Tm=Ts+Tc)
従って、図14(B)(C)に示す場合は、図14(A)に示す場合に比べて、特別図柄の変動表示開始から大当たり図柄が停止表示されるまでに要する時間が、延長時間Tc分だけ延長されることになる。
【0121】
[本実施形態の作用・効果]
以上詳述した本実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
(1)本実施形態において、遊技球が遊技盤14に発射されていないときには、遊技球が遊技盤14に発射されているときに比べて、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が、割込表示が行われる延長時間分だけ延長される。
【0122】
ところで、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示後に大当たり図柄が停止表示されると、大当たり遊技状態が発生して大入賞口41が開口され、大入賞口41に多数の遊技球が入賞可能になるため、賞球ユニット62から多数の遊技球が賞球として払い出されることから、遊技者にとって有利な遊技状態となり、遊技者に大きな利益がもたらされる。
従って、遊技者は、大当たり遊技状態の発生に非常な期待感を抱きながら遊技を行っており、特別図柄処理で大当たりが判定されたのか又はハズレが判定されたのか、その大当たり又はハズレの判定結果(抽選結果)を早く知りたいと願っている。
【0123】
ところが、特別図柄処理で大当たりかハズレかが判定された時点では、どちらが判定されたかを遊技者が知ることはできない。大当たり又はハズレの判定結果を遊技者が知るのは、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が終了し、停止図柄が停止表示された時点である。
そのため、遊技者は、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が早く終了して、停止図柄が早く停止表示されることを望んでいる。
【0124】
しかし、本実施形態によれば、遊技者が発射ハンドル15aを戻したり発射停止スイッチ15bを操作したりして遊技球の発射を停止させると、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が、延長時間分だけ延長されてしまう。そのため、特別図柄表示装置32に停止図柄が停止表示されるのが延長時間分だけ遅れ、遊技者は大当たり又はハズレの判定結果を早く知ることができなくなる。
【0125】
そこで、遊技者は、大当たり又はハズレの判定結果を早く知るために、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が延長時間分だけ延長されるのを回避しようとして、発射ハンドル15aを回動操作して遊技球を発射させ続けるようになる。
その結果、発射される遊技球の個数が増加して第1種パチンコ機10の稼働率を向上させることが可能になり、パチンコホールの利益を増加させることができる。
つまり、本実施形態は、遊技者が遊技球を発射させなかった「罰」として、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間を延長時間分だけ延長することで、その「罰」が下されるのを避けるために、遊技球を発射させ続けようとする遊技者の心理を利用しているわけである。
【0126】
(2)遊技者は、リーチが発生すると、大当たり遊技状態の発生に対して大きな期待を抱き、遊技に対する興味が喚起される。つまり、リーチ図柄は、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態の発生が期待される図柄であるといえる。そして、リーチ変動は、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態の発生が期待される図柄の変動表示の状態といえる。
そのため、従来、遊技者は、リーチが発生すると、遊技球の発射を停止させ、リーチ変動が終了して特別図柄表示装置32に停止図柄が停止表示されるまでの間、特別図柄表示装置32に表示される変動表示パターンによる演出を見守っていた。そして、近年、変動表示パターンの内容の複雑化に伴い、リーチ変動の時間も長くなっており、遊技者が遊技球の発射を停止している時間も長くなっていた。
【0127】
しかし、本実施形態によれば、遊技者が遊技球を発射させないと、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が延長時間分だけ延長されてしまう。
そのため、遊技者は、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が延長されないように、リーチ変動時にも発射ハンドル15aを回動操作して遊技球を発射させ続けるようになる。
よって、本実施形態によれば、リーチ変動時にも遊技球を継続して発射させることが可能になり、第1種パチンコ機10の稼働率を向上させることができる。
【0128】
(3)本実施形態では、発射球検出スイッチ94の検出信号DSに基づいて、遊技球が遊技盤14に発射されていないとメインCPU112が判断している。ここで、発射球検出スイッチ94はガイドレール21の先端部に設けられているため、ガイドレール21を通過して遊技盤14に発射された遊技球を正確に検出することができる。
つまり、発射球検出スイッチ94を用いることで、遊技球が遊技盤14に発射されていないことを正確に検出することが可能になり、上記(1)(2)の作用・効果をより確実に得ることができる。
【0129】
(4)本実施形態では、割込表示として「変動延長中!」というメッセージ文が延長時間分だけ特別図柄表示装置32に表示され、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が延長されていることを遊技者に通知している。
そのため、遊技者は、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が延長されていることを確実に認知することが可能になり、上記(1)(2)の作用・効果をより確実に得ることができる。
【0130】
[別の実施形態]
ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
[1]上記実施形態では、発射球検出スイッチ94の検出信号DSに基づいて、遊技球が遊技盤14に発射されていないことをメインCPU112が判断している。
しかし、遊技球発射処理(S900)においてサブCPU212が発射モータ15eの駆動信号を生成していないことに基づいて、遊技球が発射されていないことをメインCPU112が判断するようにしてもよい。この場合には、発射球検出スイッチ94を省くことが可能になり、第1種パチンコ機10の製造コストを低減することができる。
【0131】
また、発射ハンドル15aを遊技者が握ったことを検知するためのタッチセンサ(図示略)が設けられている場合、発射球検出スイッチ94の検出信号DSをタッチセンサの検出信号に置き代えてもよい。この場合、メインCPU112は、タッチセンサによって発射ハンドル15aを遊技者が握っていないことが検知されたならば、遊技球が発射されていないと判断すればよい。この場合も、発射球検出スイッチ94を省くことが可能になり、第1種パチンコ機10の製造コストを低減することができる。
【0132】
[2]上記実施形態において、遊技球が遊技盤14に発射されていないとメインCPU112が判断したことに加えて、リーチ変動を除く遊技状態の場合に、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間を延長時間分だけ延長させてもよい。この場合、リーチ変動時には、遊技球が遊技盤14に発射されていないとメインCPU112が判断しても、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間を延長時間分だけ延長させる動作は行われない。
【0133】
つまり、特別図柄表示装置32にリーチ変動が表示されない場合にはハズレ図柄(リーチ変動時ハズレ図柄または通常停止時ハズレ図柄)が停止表示されることを、遊技者は熟知している。そのため、特別図柄表示装置32にリーチ変動が表示されない場合、遊技者は、今行われている特別図柄の変動表示が早く終了して、次回の変動表示にいち早く移行することを強く望むようになる。
従って、特別図柄表示装置32にリーチ変動が表示されない場合に、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が延長時間分だけ延長されると、遊技者は強い苛立ちを覚えることになる。
すなわち、リーチ変動を除く遊技状態は、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間の延長を遊技者が嫌う遊技状態といえる。
【0134】
そこで、遊技者は、このような苛立ちを避けるために、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が延長時間分だけ延長されるのを回避しようとして、発射ハンドル15aを回動操作して遊技球を発射させ続けるようになる。
よって、特別図柄表示装置32にリーチ変動が表示されない場合(リーチ変動を除く遊技状態の場合)に、あえて前記延長時間分だけ延長させるようにすれば、その延長を避けようとする遊技者の心理を利用し、上記実施形態の効果を更に高めることができる。
【0135】
[3]上記実施形態において、遊技球が遊技盤14に発射されていないとメインCPU112が判断すると、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が、RAM116に記憶されている特別図柄始動記憶数TUに達するまで、各変動表示にて特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間をそれぞれ延長時間分だけ延長させてもよい。例えば、遊技球が遊技盤14に発射されていないとメインCPU112が判断した時点で、特別図柄始動記憶数TUが「4」の場合、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が4回繰り返されるが、その4回の変動表示のそれぞれについて、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間を延長時間分だけ延長させる。
ここで、延長時間が1分間に設定されている場合、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が4回繰り返されると、前記延長時間の合計は4分間にもなる。
【0136】
つまり、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間は、延長時間に特別図柄始動記憶数TUを乗算した分だけ延長されることになる。
従って、前記延長時間の合計値は、上記実施形態よりも大幅に長くなるため、遊技者が受ける影響も大きくなる。よって、遊技者は、前記延長時間の合計値が大きくならないように、発射ハンドル15aを回動操作して遊技球を発射させ続けるようになり、上記実施形態の効果を更に高めることができる。
【0137】
[4]上記実施形態において、遊技球が遊技盤14に発射されていないとメインCPU112が判断すると、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が、予め設定してROM114に記憶させておいた所定回数に達するまで、各変動表示にて特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間をそれぞれ延長時間分だけ延長させてもよい。ところで、前記所定回数は、実際に第1種パチンコ機10を稼働させて遊技者の反応を見ながらカット・アンド・トライで最適な値に設定すればよく、例えば、5回に設定すればよい。
尚、前記所定回数は、第1種パチンコ機10の製造時に製造メーカー側が設定するだけでなく、第1種パチンコ機10が設置されているパチンコホールの従業員が稼働状況に合わせて自由に設定変更できるようにしてもよい。
【0138】
例えば、前記所定回数が5回に設定されている場合、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が5回繰り返されるが、その5回の変動表示のそれぞれについて、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間を延長時間分だけ延長させる。
ここで、延長時間が1分間に設定されている場合、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示が5回繰り返されると、前記延長時間の合計は5分間にもなる。
【0139】
つまり、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間は、延長時間に前記所定回数を乗算した分だけ延長されることになる。
従って、前記延長時間の合計値は、上記実施形態よりも大幅に長くなるため、遊技者が受ける影響も大きくなる。よって、遊技者は、前記延長時間の合計値が大きくならないように、発射ハンドル15aを回動操作して遊技球を発射させ続けるようになり、上記実施形態の効果を更に高めることができる。
【0140】
[5]上記実施形態において、延長時間を発射停止時間計測カウンタの計測時間CTにしてもよい。つまり、遊技球が遊技盤14に発射されていないとメインCPU112が判断すると、発射停止時間計測カウンタの計測時間CT分だけ、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間を延長させてもよい。
上記実施形態では、遊技者が何らかの理由でやむを得ず遊技球の発射を停止させた場合でも、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が延長時間分だけ延長される。ここで、延長時間は固定された時間であるため、遊技者が「やむを得ない理由で僅かの時間だけ遊技球を停止させていたのに、長い時間延長されてしまった」と感じて、遊技に対する不平不満を抱くおそれがある。
【0141】
そこで、遊技者が遊技球の発射を停止させていた時間(=計測時間CT)分だけ、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が延長されるようにすれば、その計測時間CTが短い場合には遊技者が不平不満を起こし難くなる。
そして、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始してから停止図柄を停止表示するまでに要する時間が延長されたのは自身の責任であると遊技者に自戒させることが可能になり、遊技球を発射させなかったことを遊技者に反省させ、そのような時間延長が行われないように、遊技球を発射し続けようと思う気持ちを遊技者に植え付けるという強い心理的作用を与えることができる。
【0142】
[6]上記実施形態では、割込表示として「変動延長中!」というメッセージ文が延長時間分だけ表示される(図15(C)、図16(C)、図17(D))。
しかし、3列変動の表示時に割込表示が行われる場合には、図18(A)に示すように、割込表示として、「変動延長中!」というメッセージ文に加えて、3列変動を表示するようにしてもよい。
また、リーチ変動の表示時に割込表示が行われる場合には、図18(B)に示すように、割込表示として、「変動延長中!」というメッセージ文に加えて、リーチ変動を表示するようにしてもよい。
【0143】
[7]上記[1]〜[6]を適宜組み合わせて実施してもよく、その場合は組み合わせの相乗作用により上記実施形態の効果を更に高めることができる。
[8]上記実施形態では、本発明に係る遊技機として第1種パチンコ機を例に挙げて説明したが、第1種以外の種類のパチンコ機、あるいは、スロットマシンなどの他の遊技機にもこの発明を適用可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態における第1種パチンコ機10の正面図。
【図2】第1種パチンコ機10から取り外した遊技盤14の正面図。
【図3】第1種パチンコ機10の電気的構成を示すブロック回路図。
【図4】一実施形態において特別図柄表示装置32が実行する特別図柄の変動表示および停止表示の具体例を説明するための説明図。
【図5】第1種パチンコ機10の主基板100のメインCPU112が実行する主な処理の流れを示すフローチャート。
【図6】第1種パチンコ機10の払出制御基板200のサブCPU212が実行する主な処理の流れを示すフローチャート。
【図7】特別図柄処理(S400)の流れを示すフローチャート。
【図8】特別図柄処理(S400)の流れを示すフローチャート。
【図9】第1種パチンコ機10の特別図柄制御装置33のサブCPU33bが実行する主な処理の流れを示すフローチャート。
【図10】サブCPU33bが実行する主な処理の流れを示すフローチャート。
【図11】遊技球が発射されているときの特別図柄表示装置32の表示例を説明するための説明図。
【図12】遊技球が発射されているときの特別図柄表示装置32の表示例を説明するための説明図。
【図13】図13(A)は、遊技球が発射されているときの特別図柄表示装置32の表示動作を説明するためのタイミングチャート。図13(B)は、遊技球が発射されていないときの特別図柄表示装置32の表示動作を説明するためのタイミングチャート。
【図14】図14(A)は、遊技球が発射されているときの特別図柄表示装置32の表示動作を説明するためのタイミングチャート。図14(B)(C)は、遊技球が発射されていないときの特別図柄表示装置32の表示動作を説明するためのタイミングチャート。
【図15】遊技球が発射されていないときの特別図柄表示装置32の表示例を説明するための説明図。
【図16】遊技球が発射されていないときの特別図柄表示装置32の表示例を説明するための説明図。
【図17】遊技球が発射されていないときの特別図柄表示装置32の表示例を説明するための説明図。
【図18】遊技球が発射されていないときの特別図柄表示装置32の表示例を説明するための説明図。
【図19】従来の第1種パチンコ機500の正面図。
【符号の説明】
10…第1種パチンコ機
15a…発射ハンドル
15c…発射モータ駆動基板
15d…発射スイッチ
15e…発射モータ
32…特別図柄表示装置
33…特別図柄制御装置
40…変動入賞装置
41…大入賞口
42…第1種特別電動役物
42a,42b…可動翼片
42c…第1種特別電動役物ソレノイド
94…発射球検出スイッチ
100…主基板
112…メインCPU
114,214,33c…ROM
116,216,33d…RAM
200…払出制御基板
212,33b…サブCPU
SP…特別図柄

Claims (9)

  1. 遊技媒体を遊技盤に発射する発射手段と、
    図柄を変動表示した後に図柄を停止表示する図柄表示手段と、
    その図柄表示手段が停止表示した図柄が所定図柄になった場合に遊技者に有利な遊技状態にする遊技状態設定手段と、
    前記発射手段が遊技媒体を遊技盤に発射していないときには、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を、所定時間分だけ延長する図柄制御手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記発射手段から遊技盤に遊技媒体が発射されていないことを検出する発射検出手段を備え、
    前記図柄制御手段は、前記発射検出手段が遊技媒体の発射を検出していないときには、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を、所定時間分だけ延長することを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
    前記図柄制御手段は、所定の遊技状態の場合に、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を所定時間分だけ延長することを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機において、
    前記図柄表示手段による図柄の変動表示を始動可能な回数を記憶する記憶手段を備え、
    前記図柄制御手段は、前記図柄表示手段による図柄の変動表示が、前記記憶手段に記憶されている前記始動可能な回数に達するまで、各変動表示にて前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を、それぞれ所定時間分だけ延長することを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊技機において、
    前記図柄制御手段は、前記図柄表示手段による図柄の変動表示が、予め設定しておいた所定回数に達するまで、各変動表示にて前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を、それぞれ所定時間分だけ延長することを特徴とする遊技機。
  6. 請求項1〜5に記載の遊技機において、
    前記発射手段が遊技媒体を遊技盤に発射していない時間を計測する計時手段を備え、
    前記所定時間は、前記計時手段の計測した前記時間であり、
    前記図柄制御手段は、前記計時手段の計測した前記時間分だけ、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を延長することを特徴とする遊技機。
  7. 請求項1〜6に記載の遊技機において、
    前記図柄制御手段は、前記図柄表示手段が図柄の変動表示を開始してから図柄を停止表示するまでに要する時間を延長するとき、その時間延長を遊技者に通知するためのメッセージを前記図柄表示手段に表示させることを特徴とする遊技機。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラム。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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