JP2004008425A

JP2004008425A - チェ−ン状装身具

Info

Publication number: JP2004008425A
Application number: JP2002165157A
Authority: JP
Inventors: Wahei Amano; 天野　和平
Original assignee: AMANO FASTENER WORKS; AMANO SEISAKUSHO KK
Current assignee: AMANO FASTENER WORKS; AMANO SEISAKUSHO KK
Priority date: 2002-06-06
Filing date: 2002-06-06
Publication date: 2004-01-15

Abstract

【課題】貴石を用いたチェ−ン状装身具に関するものである。駒の溝型内に比較的大きな空間を形成して連鎖駒を確実に挿入でき、しかもダイヤモンドが確実に支持されるというチェ−ン状装身具を提供することを目的とする。
【解決手段】貴石が嵌め込まれる多数の駒と、この駒を繋ぐ連鎖駒と、からなるチェ−ン状の装身具であって、前記駒は溝型をなし、その上縁には貴石を止める係止部を備えるとともに、溝型の底部側方に一対の穴が形成されて、これに連鎖駒が嵌め込まれてチェ−ン状をなす装身具であって、貴石のキュ−レット部位を内包するハット部と貴石のパビリオンに接する外側に向けて湾曲する鍔部とからなる貴石支持材を用い、当該支持材を溝型内に嵌め込み、ハット部の頂部を駒の溝型底部に当接させ、かかる支持材にて貴石を支持しつつ係止部を内側に折り曲げて貴石を支持することを特徴とする。
【選択図】　図４

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はダイヤモンドにて代表される貴石を用いたチェ−ン状装身具に関するものである。
【０００２】
【発明の属する技術分野】
従来より多数の駒がチェ−ン状に連なって構成される装身具は種々提案されている。そして、かかる駒にダイヤモンド等の貴石が嵌め込まれるものが多くあった。以下、ダイヤモンドをもって本発明を詳細に説明すると、ダイヤモンドはクラウン部と、パビリオン部と、ガ−ドル部とからなっており、一方、駒にあってはパビリオンの先端（キュ−レット）が嵌め込まれる穴（窪み）とガ−ドル部を挟み付ける爪とが備えられ、ダイヤモンドのキュ−レットを溝内に嵌め込んだ後に爪を折り曲げてガ−ドル部を支持して取り付けていた。
【０００３】
図１はこの状態を示す一例であって、１は駒であり、例えば１８Ｋのプレ−トをプレス加工して溝型２に形成したものである。３は溝型２の底部に穿孔した穴であり、ダイヤモンドＤのキュ−レットＤ_２が差し込まれる。４は溝型２の上縁に備えられた爪であり、ダイヤモンドＤが差し込まれた後に、折り曲げられてダイヤモンドのガ−ドルＤ_１を支持するものである。５は駒１の溝型２の側部に備えられた一対の穴であり、これに連鎖駒６が嵌め込まれてチェ−ン状をなす装身具となるものである。しかしながら、この駒１にあってはダイヤモンドＤのキュ−レットＤ_２が傷付きやすく満足されない。又、溝型２の内部空間がかなり狭いため、連鎖駒６を嵌め込む空間が確保しにくいという欠点もある。尚、通常は駒１は正面視では図示はしないがダイヤモンドＤのクラウンＤ_３が円形に見えるように円形をなす。
【０００４】
図２はこれを改良したものであり、溝型２内にパビリオンに接するよう円錐状の支持材７が嵌め込まれる場合がある。しかしながら、これにもなお改良しなくてはならない点があり、特に溝型２の内部空間が狭い欠点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来の技術に鑑みてなされたものであり、溝型内の底部に比較的大きな空間を形成したために連鎖駒が確実に挿入でき、しかもダイヤモンドが確実に支持されるというチェ−ン状装身具を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、ダイヤモンドが嵌め込まれる多数の駒と、この駒を繋ぐ連鎖駒と、からなるチェ−ン状の装身具であって、前記駒は溝型をなし、その上縁にはダイヤモンドを止める係止部を備えるとともに、溝型の底部側方に一対の穴が形成されて、これに連鎖駒が嵌め込まれてチェ−ン状をなす装身具であって、ダイヤモンドのキュ−レット部位を内包するハット部とダイヤモンドのパビリオンに接する外側に向けて湾曲する鍔部とからなる貴石支持材を用い、当該支持材を溝型内に嵌め込み、ハット部の頂部を駒の溝型底部に当接させ、かかる支持材にてダイヤモンドを支持しつつ係止部を内側に折り曲げてダイヤモンドを支持することを特徴とするものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の特徴の内最大のものは、特殊な形状をした貴石支持材を用いたものである。即ち、本発明の貴石支持材は、駒における溝型内に納まるものであり、ハット部と鍔部からなっている。かかるハット部はダイヤモンドのキュ−レットが接触せずに納まるものであり、鍔部にあってはこれが外側に湾曲しており、断面視でダイヤモンドのパビリオンの一点で接触している構造となっている。そして、溝型内にかかる貴石支持材を嵌め込んだ際には、溝型の底部に貴石支持材のハット部の外表面が接触するものであり、鍔部の周縁は溝型内に納まる形状をなしている。そして、この貴石支持材によれば、ダイヤモンドはパビリオンと鍔部の一点のみの接触で足り、キュ−レット部の欠けがなくなり、しかも溝型内の連鎖駒を配置する部位の空間は大きく取ることができるので、製造作業性が簡単となったばかりか、連鎖駒の太さや形状等も比較的自由に選択可能となったものである。
【０００８】
本発明の貴石支持材によれば、金属製或いは合成樹脂製のものが用いられ、ここでは貴石の例としてダイヤモンドを例にとって説明したが、ルビ−、サファイヤ等特に限定はない。
【０００９】
【実施例】
以下、実施例を図面をもって更に詳細に説明する。図３は本発明のチェ−ン状装身具Ａの全体図、図４は図１と同様の部分断面図、図５は連鎖駒が挿入される側の側面図である。本発明のチェ−ン状の装身具Ａは、ダイヤモンドＤが嵌め込まれる駒１０と、この駒１０を繋ぐ連鎖駒２０と、チェ−ン両端に備えられた連結材３０とからなる。そして、前記駒１０は溝型１０_０をなし、その上縁にはダイヤモンドＤを止める係止部１１を備えるとともに、溝型１０_０の底部側方に対向して一対の穴１２、１３が形成され、これに連鎖駒２０が嵌め込まれてチェ−ン状をなす。尚、前記したように駒１０は正面視では図示はしないがダイヤモンドＤのクラウンＤ_３が円形に見えるように円形をなすものであるが、特に限定する理由はない。
【００１０】
さて、ダイヤモンドＤのキュ−レットＤ_２部位を内包するハット部４１とダイヤモンドＤのパビリオンＤ_１に接する外側に向けて湾曲する鍔部４２とからなる貴石支持材４０が用いられるものであって、当該支持材４０を溝型１０_０内に嵌め込み、ハット部４１の頂部４１ａを駒１０の溝型１０_０底部に当接させ、かかる支持材４０にてダイヤモンドＤを支持しつつ係止部１１を内側に折り曲げてダイヤモンドＤを支持することを特徴とするものである。
【００１１】
用いられる貴石支持材４０の特徴点としては、図６にて示す通りであり、中央のハット部４１はダイヤモンドＤのキュ−レットＤ_２を非接触状態で包むものであり、この両者は接触しないことが好ましい。そして、ハット部４１の頂部４１ａを溝型１０_０の内表面に接触させて支持するものである。このため、ダイヤモンドＤのキュ−レットＤ_２が安全に保たれることとなる。
【００１２】
一方、貴石支持材４０はハット部４１に連続してこれより立ち上がる鍔部４２が備えられるが、この鍔部は外側に向けて湾曲してなるものである。この鍔部４２の凸曲面にダイヤモンドＤのパビリオンＤ_１の面の一部と接触する。そして、これが溝型１０_０内に挿入された場合には、鍔部４２の反りによりこの裏側が大きくスぺ−スが取れることになる。従って、ここに挿入される連鎖駒２０の挿入及びその作業は極めて楽になり、しかも確実に挿入可能となったものである。このため、連鎖駒２０として任意の駒の適用ができ、意匠性に優れたものとなる。かかる連鎖駒２０の材質等は特に制限はない。
【００１３】
駒材１０は例えば１８Ｋの板材よりなり、これをプレス加工によって溝型１０_０や係止部１１を形成するのが好ましく、一方、貴石支持材４０の材質は任意に選択される。そして、連結駒２０の両端には図７にて示すように断面が長方形で左右に膨出部２１、２１が形成され、これが駒材１０の溝型１０_０内に嵌め合わされ、抜け等の発生を阻止することとなる。
【００１４】
尚、駒材１０における穴１２、１３は連結駒２０が嵌め合わされるが、駒材１０が自由に回転できるようであると不具合である。従って、連結駒２０の断面が長方形であり、これに対応して穴１２、１３も長方形の穴であるのがよい。
【００１５】
【発明の効果】
以上の通り、本発明のチェ−ン状装身具は主として装飾の中心となる駒材と、連結駒とが容易に連結可能となり、しかも回転不可能としたもので、特にブレスレット、ネックレス等の装身具に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は従来のチェ−ン装身具の一例を示す一部切断断面図である。
【図２】図２は従来のチェ−ン装身具の他の例を示す一部切断断面図である。
【図３】図３は本発明のチェ−ン状装身具の全体図である。
【図４】図４は図１と同様の部分断面図である。
【図５】図５は図４の側面図である。
【図６】図６は貴石支持材の一部切断断面図である。
【図７】図７は連結駒を示す図である。
【符号の説明】
Ａ‥チェ−ン状装身具、
Ｄ‥ダイヤモンド、
Ｄ_１‥パビリオン、
Ｄ_２‥キュ−レット
Ｄ_３‥クラウン、
１０‥駒、
１０_０‥溝型（駒）、
１１‥係止部、
１２、１３‥一対の穴、
２０‥連鎖駒、
２１‥連結駒の膨出部、
３０‥連結材、
４０‥貴石支持材、
４１‥ハット部、
４１ａ‥ハット部の頂部、
４２‥鍔部。

Claims

貴石が嵌め込まれる多数の駒と、この駒を繋ぐ連鎖駒と、からなるチェ−ン状の装身具であって、前記駒は溝型をなし、その上縁には貴石を止める係止部を備えるとともに、溝型の底部側方に一対の穴が形成されて、これに連鎖駒が嵌め込まれてチェ−ン状をなす装身具であって、貴石のキュ−レット部位を内包するハット部と貴石のパビリオンに接する外側に向けて湾曲する鍔部とからなる貴石支持材を用い、当該支持材を溝型内に嵌め込み、ハット部の頂部を駒の溝型底部に当接させ、かかる支持材にて貴石を支持しつつ係止部を内側に折り曲げて貴石を支持することを特徴とするチェ−ン状装身具。