JP2004007536A - 音響再生出力装置、その制御方法、記録媒体およびプログラム - Google Patents

音響再生出力装置、その制御方法、記録媒体およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の機器のスピーカーの有効利用を図る。
【解決手段】音響再生出力装置10のチャンネル制御部は、MD再生部によって読み出された2チャンネルの音響信号を、出力設定条件メモリに格納された設定内容に応じてRチャンネル用の音響信号を音響再生出力装置20に対して出力するとともに、Lチャンネル用の音響信号に対応する音響をスピーカー部から出力させる。Rチャンネル用の音響信号が入力された音響装置20のチャンネル制御部は、入力された音響信号に対応する音響をスピーカー部から出力させる。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響再生出力装置、その制御方法、記録媒体およびプログラムに係り、特に、スピーカーを有する音響再生出力装置から音響を出力させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スピーカーを有するカセットプレイヤーやCDプレイヤーなどの音響再生出力装置は、音響再生出力装置にセットされたカセットテープやCDに記憶されている音響信号を再生し、この音響信号に対応する音響をスピーカーから出力している。この場合、小型の機器においては、ヘッドホンを用いて再生を行うことが一般に行われ、スピーカーによる再生は複数の人が聞く場合など一部の限られた状況だけで行われるのが普通である。このため、ヘッドホン再生においてはステレオ2チャンネルで再生されても、使用頻度の少ないスピーカーは機器を小型化するために1個しか内蔵されないことが多く、モノラル再生となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、小型の音響再生装置は近年広く普及しており、数人集まればそれぞれが自分の小型音響再生装置を持っていることが多い。しかしながら、従来の小型音響再生出力装置においては、それぞれの機器が内蔵のスピーカーを鳴動することしかできず、スピーカーというハードウエア資源の有効利用が図れないという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の機器のスピーカーの有効利用を図ることができる音響再生出力装置、その制御方法、記録媒体およびプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る音響再生出力装置は、スピーカを有する音響再生出力装置において、記録媒体に記録された複数チャンネルの音響信号を再生する再生部と、外部装置が接続される外部出力端子と、前記再生部の出力信号の各チャンネルについての出力先を指定する出力設定条件が記憶される記憶部と、前記記憶部内の条件に基づいて前記再生信号を外部出力端子および前記スピーカーへ分離して出力する出力制御部とを備えることを特徴としている。
この構成によると、記憶部により記憶された出力設定条件に基づいて、出力制御部によって再生信号が外部出力端子およびスピーカーへ分離して出力される。したがって、各音響再生出力装置は、一の音響再生出力装置において再生された音響信号を、出力設定条件に基づいて処理された多種多様な音響として出力することが可能になる。
【0006】
また、本発明に係る音響再生出力装置の制御方法は、スピーカを有する音響再生出力装置を制御する制御方法であって、記録媒体に記録された複数チャンネルの音響信号を再生させる再生段階と、前記再生段階における出力信号の各チャンネルについての出力先を指定する出力設定条件に基づいて前記再生信号を外部装置が接続される外部出力端子および前記スピーカーへ分離して出力させる出力段階とを備えることを特徴としている。
【0007】
また、本発明に係る記録媒体は、スピーカを有する音響再生出力装置を制御するプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータを、他の記録媒体に記録された複数チャンネルの音響信号を再生させる再生手段と、前記再生手段による出力信号の各チャンネルについての出力先を指定する出力設定条件に基づいて前記再生信号を外部装置が接続される外部出力端子および前記スピーカーへ分離して出力させる出力手段として機能させることを特徴としている。
【0008】
また、本発明に係るプログラムは、スピーカを有する音響再生出力装置を制御するプログラムであって、コンピュータを、記録媒体に記録された複数チャンネルの音響信号を再生させる再生手段と、前記再生手段による出力信号の各チャンネルについての出力先を指定する出力設定条件に基づいて前記再生信号を外部装置が接続される外部出力端子および前記スピーカーへ分離して出力させる出力手段として機能させることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。かかる実施形態は本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではない。また、本発明は、その技術的思想の範囲内で任意に変更が可能である。
[1] 第1実施形態の構成
[1.1] 第1実施形態の構成
【0010】
次に、図1を参照して音響再生出力装置10の概要構成を説明する。
まず16は操作部であり、ユーザによりMDの再生、停止、早送りなどの各種操作がなされる。操作部16はユーザの操作に対応した信号を出力し、制御部19に供給する。制御部19は操作部16からの操作信号に対応する制御を装置各部に対して行う。
18は、液晶画面を備える表示部である。この表示部18には、操作部16により行われる各種操作の内容や、操作部16により設定された設定内容の内容が表示される。
【0011】
MD再生部11は、音響再生出力装置10にセットされたミニディスク(MD)から2チャンネルのステレオ音響信号を読み出して再生する。MD再生部11は、音響再生出力装置10にセットされたMDの再生が終了したときに、再生が終了したことを示す再生終了信号を出力し、制御部19に供給する。なお、本実施形態においては、記録媒体としてMDを用いているが、記録媒体はこれに限られない。例えば、記録媒体としてコンパクトディスク(CD)、光ディスク、光磁気ディスク、カセットテープ等を用いてもよい。
【0012】
出力設定条件メモリ17は、動作条件を記憶するメモリであり、操作部16の操作に応じた情報を記憶する。
ここで、図2は出力設定条件メモリ17の記憶内容を示す概念図である。図2において、再生側情報エリア171には、当該音響再生出力装置10を再生機として使用するか、あるいは、他の音響再生出力装置の外部スピーカーとして使用するかを示す情報が記憶される。本実施形態においては、音響再生出力装置10を2台つなげて連携させることができるようになっており、2台つなげた場合に、一方が再生側となり、他方が再生側の外部スピーカーとして機能するようになっている。
【0013】
図2に示すチャンネルの種類エリア172には、2台の音響再生出力装置を接続した場合に、自らの装置で再生させるチャンネルと他の装置に再生させるチャンネルを指定する情報が記憶される。図示の状態では、自装置にLチャンネル、他の装置にRチャンネルが設定されている。遅延時間エリア173には、2台の音響再生出力装置を接続した場合に、他方の装置での再生タイミングを遅らせる遅延時間情報が記憶されるようになっている。
【0014】
15はヘッドフォンのプラグが差し込まれる端子である。14は出力/入力端子であり、2台の音響再生出力装置を接続する出力/入力用コードのプラグが差し込まれる端子である。
チャンネル制御部12は、端子14に出力/入力用コードのプラグが差し込まれている場合には、出力設定条件メモリ17の設定内容に応じて、MD再生部11により再生された2チャンネルのステレオ音響信号の出力先を切り換えたり、端子14から入力された音響信号の出力先を制御する。
ただし、端子15にヘッドフォンのプラグが差し込まれている場合には、チャンネル制御部12は、出力設定条件メモリ17の設定内容に関わらず、MD再生部11により再生された2チャンネルのステレオ音響信号を端子15へ出力する。
【0015】
また、チャンネル制御部12は、端子14および端子15の両方にプラグが差し込まれている場合には、端子15を優先して、MD再生部11により再生された2チャンネルのステレオ音響信号を端子15へ出力する。
さらに、チャンネル制御部12は、端子14および端子15のいずれにもプラグが差し込まれていない場合には、出力設定条件メモリ17の設定内容に関わらず、MD再生部11により再生された2チャンネルのステレオ音響信号をモノラル音響信号に変換して内蔵スピーカー13へ出力する。
すなわち、端子15にヘッドフォンのプラグが差し込まれている場合には、ヘッドフォンにより音楽を聴くことができ、端子14および端子15にプラグが差し込まれていない場合には、内蔵スピーカー13から音楽を聴くことができる。制御部19は、MD再生部11から再生終了信号を受信した場合に、この再生終了信号を端子14へ出力する。
【0016】
ここで、出力設定条件メモリ17の設定内容とチャンネル制御部12における制御との対応関係を説明する。
チャンネル制御部12は、端子14に出力/入力用コードのプラグが差し込まれていることを条件に、以下の処理を行う。
まず、再生側情報エリア171内の設定内容が“ON”であるときには、チャンネル制御部12は、チャンネルの種類エリア172内の設定内容に応じたチャンネル信号を、内蔵スピーカーおよび端子14に各々出力する。図2に示す設定例の場合は、Lチャンネルの音響信号をスピーカー13に、Rチャンネルの音響信号を端子14に各々出力する。一方、再生側情報エリア171内の設定内容が“OFF”であるときには、チャンネル制御部12は、端子14から入力された音響信号を内蔵スピーカー13へ出力する。
【0017】
[1.2] 第1実施形態の動作
はじめに、音響再生出力装置10と、音響再生出力装置10と同じ構成の音響再生出力装置20を図3に示すように接続した場合の動作例について説明する。図示の状態では、再生側情報エリア171が“ON”に設定されている音響再生出力装置10がMDを再生する側であり、再生側情報エリア171が“OFF”に設定されている音響再生出力装置20が音響再生出力装置10の外部スピーカーとして機能する側である。
【0018】
音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、MD再生部11により再生されたステレオ音響信号を図3に示す設定条件に応じて次のように処理する。音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、Lチャンネル用の音響信号を音響再生出力装置10の内蔵スピーカー13へ出力し、Rチャンネル用の音響信号を音響再生出力装置10の端子14を介して音響再生出力装置20へ出力する。次に、音響再生出力装置20のチャンネル制御部12は、端子14から入力されたRチャンネル用の音響信号を、音響再生出力装置20の内蔵スピーカー13へ出力する。
これにより、音響再生出力装置10の内蔵スピーカー13からは、Lチャンネル用の音響信号に対応する音響が出力され、音響再生出力装置20の内蔵スピーカー13からは、Rチャンネル用の音響信号に対応する音響が出力される。
【0019】
[1.2.1] 分離再生処理動作
次に、図4を参照して、音響信号を再生する側の装置である音響再生出力装置10と、音響再生出力装置10のスピーカーとして機能する音響再生出力装置20の動作例を説明する。
まず、音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、端子14に出力/入力用コードのプラグが差し込まれているか否かを判断する(ステップS1)。
【0020】
ステップS1の判断において、出力/入力用コードのプラグが差し込まれていると判断された場合に(ステップS1;YES)、音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、出力設定条件メモリ17から設定内容を抽出する(ステップS2)。ここで、この動作例では、出力設定条件メモリ17に対して、図3に示される設定内容が予め登録されているものとする。
次に、音響再生出力装置10のMD再生部11は、当該音響再生出力装置10にセットされたMDから2チャンネルのステレオ音響信号を読み出して再生する(ステップS3)。
【0021】
チャンネル制御部12は、設定内容に応じてRチャンネル用の音響信号を、音響再生出力装置10の端子14を介して音響再生出力装置20に出力する(ステップS4)。
音響再生出力装置20のチャンネル制御部12は、端子14から音響信号が入力されると出力設定条件メモリ17から設定内容を抽出する(ステップS5)。そして、チャンネル制御部12は、抽出した設定内容の再生側情報エリア171が“OFF”であることを認識した後に、端子14から入力されたRチャンネル用の音響信号に対応する音響を、音響再生出力装置20の内蔵スピーカー13から出力させる(ステップS6)。
一方、音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、設定内容に応じてLチャンネル用の音響信号に対応する音響を音響再生出力装置10の内蔵スピーカー13から出力させる(ステップS7)。
【0022】
[1.2.2] 再生装置の切り換え動作
次に、図5を参照して、音響再生出力システム1において音響信号を再生する側の音響再生出力装置を切り換える際の動作例を説明する。ここで、図5に示すステップS11からステップS17までの処理は、図4に示すステップS1からステップS7までの処理と同様の処理であるため詳細な説明を省略する。
【0023】
図5に示すように、ステップS11からステップS17までの処理において、各音響再生出力装置10、20のチャンネル制御部は、音響再生出力装置10にセットされたMDに記録されているステレオ音響信号を、設定内容に応じて、それぞれの内臓スピーカーへ出力している。
【0024】
次に、音響再生出力装置10にセットされたMDに記録されている音響信号の再生が終了したことを検知したMD再生部11は、その旨をチャンネル制御部12に通知する。チャンネル制御部12は、出力設定条件メモリの再生側情報エリア171に格納されている内容を“ON”から“OFF”に切り換える(ステップS18)。
そして、音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、再生終了信号を音響再生出力装置20に対して送信する(ステップS19)。ここで、再生終了信号は、MDに記録されている音響信号の再生が全て終了した場合に送信されることに限られない。例えば、ユーザにより設定された曲の再生が終了した場合にも再生終了信号が送信されるようにしてもよい。
【0025】
再生終了信号を受信した音響再生出力装置20のチャンネル制御部12は、出力設定条件メモリに記憶されている設定内容を抽出し、再生側情報エリア171に格納されている内容を“OFF”から“ON”に更新する(ステップS20)。
次に、音響再生出力装置20のMD再生部11は、MDの再生を開始するべく、当該音響再生出力装置20にセットされたMDから2チャンネルのステレオ音響信号を読み出して再生する(ステップS21)。
チャンネル制御部12は、設定内容に応じてLチャンネル用の音響信号を、音響再生出力装置20の端子14を介して音響再生出力装置20に出力する(ステップS22)。
【0026】
音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、端子14から音響信号が入力されると設定内容の再生側情報エリア171に格納されている内容が“OFF”であることを認識した後に、端子14から入力されたLチャンネル用の音響信号に対応する音響を、音響再生出力装置10の内蔵スピーカー13から出力させる(ステップS23)。
一方、音響再生出力装置20のチャンネル制御部12は、設定内容に応じてRチャンネル用の音響信号に対応する音響を音響再生出力装置10の内蔵スピーカー13から出力させる(ステップS24)。
【0027】
[1.2.3] 遅延再生動作
次に、図6を参照して、音響再生出力装置20から出力される音響を、音響再生出力装置10から出力される音響よりも遅延させて出力する際の動作例を説明する。
まず、音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、端子14に出力/入力用コードのプラグが差し込まれているか否かを判断する(ステップS31)。
【0028】
ステップS31の判断において、出力/入力用コードのプラグが差し込まれていると判断された場合に(ステップS31;YES)、音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、出力設定条件メモリ17から設定内容を抽出する(ステップS32)。ここで、この動作例では、出力設定条件メモリ17に記憶されている設定内容の遅延時間エリア173には、3秒に対応するデータが予め登録されている。また、設定内容の遅延時間エリア173に格納されているデータが0以外の場合には、チャネルの種類エリア172に格納されているデータに関わらず、チャンネル制御部12は、各内臓スピーカー13からモノラルの音響信号に対応する音響を出力させる。
【0029】
次に、音響再生出力装置10のMD再生部11は、当該音響再生出力装置10にセットされたMDから2チャンネルのステレオ音響信号を読み出して再生する(ステップS33)。
チャンネル制御部12は、MD再生部11によって再生された2チャンネルのステレオ音響信号を混合してモノラル音響信号に変換する。そして、チャンネル制御部12は、抽出された設定内容に基づいて、モノラル音響信号に加え、当該モノラル音響信号を音響再生出力装置10よりも3秒遅延させてから出力させる旨の制御信号を音響再生出力装置20に対して出力する(ステップS34)。
【0030】
それと同時にチャンネル制御部12は、モノラル音響信号に対応する音響を内臓スピーカー13から出力させる(ステップS35)。
一方、音響再生出力装置10から音響信号を受信した音響再生出力装置20のチャンネル制御部12は、音響再生出力装置10の内臓スピーカー13から出力される音響よりも3秒遅延させてから当該音響を音響再生出力装置20の内臓スピーカー13から出力させる(ステップS36)。
【0031】
[2] 第2実施形態の構成
[2.1] 第2実施形態の構成
図7に、本発明の実施形態である音響再生出力システム2の概要構成を示す。図7に示すように、音響再生出力システム2は、5台の音響再生出力装置10,20,30,40,50により構成されている。
この音響再生出力システム2は、音響信号を再生する装置である音響再生出力装置10で再生された5.1チャンネルのステレオ音響信号のうち、前方中央(C)チャンネル用の音響信号が音響再生出力装置10から出力され、前方R(FR)チャンネル用の音響信号が音響再生出力装置20から出力され、前方L(FL)チャンネル用の音響信号が音響再生出力装置30から出力され、後方R(RR)チャンネル用の音響信号が音響再生出力装置40から出力され、後方L(RL)チャンネル用の音響信号が音響再生出力装置50から出力されるものである。
【0032】
ここで、音響再生出力装置10,20,30,40,50の概要構成は、第1実施形態と同様に構成されているため、同様の部分の詳細な説明については省略する。
MD再生部11は、音響再生出力装置10にセットされたミニディスク(MD)から5.1チャンネルのステレオ音響信号を読み出して再生する。
図8は出力設定条件メモリ17の記憶内容を示す概念図である。図8において、再生側情報エリア171には、当該音響再生出力装置10を再生機として使用するか、あるいは、他の音響再生出力装置の外部スピーカーとして使用するかを示す情報が記憶される。本実施形態においては、音響再生出力装置10を5台つなげて連携させることができるようになっており、5台つなげた場合に、1台が再生する装置となり、他の4台が再生する装置の外部スピーカーとして機能するようになっている。
図8に示す接続台数エリア174には、音響再生出力装置を接続する台数を指定する情報が記憶される。接続番号エリア175には、音響再生出力装置を識別する情報が記憶される。本実施形態においては、接続台数が5台であるため、接続番号エリア175には、“1”から“5”までのいずれかの番号が格納される。
【0033】
チャンネルの種類エリア172には、音響再生出力装置と再生チャンネルの関係を指定する情報が記憶される。図示の状態では、接続番号が“1”である自装置にCチャンネル、接続番号が“2”である他の装置にFRチャンネル、接続番号が“3”である他の装置にFLチャンネル、接続番号が“4”である他の装置にRRチャンネル、接続番号が“5”である他の装置にRLチャンネルが設定されている。遅延時間エリア173には、5台の音響再生出力装置を接続した場合に、他の装置での再生タイミングを順次遅らせる遅延時間情報が記憶されるようになっている。
【0034】
チャンネル制御部12は、端子14に出力/入力用コードのプラグが差し込まれている場合には、出力設定条件メモリ17の設定内容に応じて、MD再生部11により再生された5.1チャンネルのステレオ音響信号の出力先を切り換えたり、端子14から入力された音響信号の出力先を制御する。
ここで、端子15にヘッドフォンのプラグが差し込まれている場合、端子14および端子15の両方にプラグが差し込まれている場合、端子14および端子15のいずれにもプラグが差し込まれていない場合におけるチャンネル制御部12の処理機能は、第1実施形態と同様である。
【0035】
[2.2] 第2実施形態の動作
次に、図9を参照して、5台の音響再生出力装置を接続した場合の動作例について説明する。
ここで、第1実施形態に係る音響再生出力システム1においては、2台の音響再生出力装置を接続させいずれか一方の音響再生出力装置において再生された2チャンネルの音響信号を各音響再生出力装置から出力させているが、第2実施形態に係る音響再生出力システム2においては、5台の音響再生出力装置を接続させて一の音響再生出力装置において再生された5.1チャンネルの音響信号を各音響再生出力装置から出力させている点で異なる。
【0036】
まず、音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、端子14に出力/入力用コードのプラグが差し込まれているか否かを判断する(ステップS41)。ステップS41の判断において、出力/入力用コードのプラグが差し込まれていると判断された場合に(ステップS41;YES)、音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、出力設定条件メモリ17から設定内容を抽出する(ステップS42)。ここで、この動作例では、音響再生出力装置10の出力設定条件メモリ17に対して、図8に示される設定内容が予め登録されているものとする。
次に、音響再生出力装置10のMD再生部11は、当該音響再生出力装置10にセットされたMDから5.1チャンネルのステレオ音響信号を読み出して再生する(ステップS43)。
【0037】
音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、設定内容にしたがってCチャンネル用の音響信号を取り除いた他のチャンネル用の音響信号情報を端子14を介して音響再生出力装置20に出力する(ステップS44)。
ここで、チャンネル制御部12は、Cチャンネル用の音響信号を取り除いた他のチャンネル用の音響信号を、図10に示されるデータ形式に変換し、音響信号情報として出力する。図10に示される音響信号情報は、データ識別91とデータ内容92とを含んだ音響信号情報データにより構成される。データ識別91には、出力設定条件メモリ17の接続番号エリア175に格納されている番号が格納される。また、データ内容92には、出力設定条件メモリ17のチャンネルの種類エリア172に格納されているチャンネル用の音響信号が格納される。例えば、図10に示される音響信号情報データ93は、データ識別91が“2”で、データ内容92が“FRチャンネル用の音響信号”である。したがって、この音響信号情報データ93は、接続番号175が“2”である音響再生出力装置からFRチャンネル用の音響信号を出力させるものである。
【0038】
音響再生出力装置10から出力された音響信号情報を音響再生出力装置20の端子14を介して入力した音響再生出力装置20チャンネル制御部12は、出力設定条件メモリ17の接続番号エリア175に格納されている番号に基づいて、音響信号情報からデータ識別91が“2”である音響信号データを分離して抜き出す。そして、チャンネル制御部12は、抜き出した音響信号情報データのデータ内容92に格納された音響信号を出力の対象となる音響信号として抽出する。チャンネル制御部12は、抜き出した音響信号情報データ以外の音響信号情報データからなる音響信号情報を端子14を介して音響再生出力装置30に対して出力する(ステップS45)。以下、同様の処理が音響再生出力装置30,40において行われる(ステップS46およびS47)。
【0039】
以上の結果、音響再生出力装置10のチャンネル制御部12は、抽出した音響信号に対応する音響を内臓スピーカー13から出力させる(ステップS48)。この動作例においては、Cチャンネル用の音響信号に対応する音響が内臓スピーカー13から出力される。
以下、同様にして、音響再生出力装置20,30,40,50のチャンネル制御部12は、各々FRチャンネル用の音響信号に対応する音響、FLチャンネル用の音響信号に対応する音響、RRチャンネル用の音響信号に対応する音響をRLチャンネル用の音響信号に対応する音響を内臓スピーカー13から出力させる(ステップS49ないしS52)。
ここで、再生装置の切り換えおよび遅延再生に伴う動作は、第1実施形態の各動作例において説明した概念と同様の概念により処理が行われるため説明を省略する。
【0040】
[2.3] 第2実施形態の変形例
なお、上述した第2実施形態においては、音響再生出力装置の接続台数が5台に設定されている場合を記載したが、音響再生出力装置の接続台数は5台に限られない。例えば、音響再生出力装置の接続台数を3台に設定してもよい。その場合には、各音響再生出力装置に格納されている設定内容の接続台数174を“3”台に設定し、チャンネルの種類172をそれぞれ“C”、“R”、“L”に設定すればよい。
【0041】
[3] 実施形態の効果
上述したように、音響再生出力装置を複数台接続することにより、一の音響再生出力装置において再生された音響信号に対応する音響を、接続された他の音響再生出力装置のスピーカーから出力させることが可能となる。
【0042】
また、一の音響再生出力装置において再生される音響信号が複数のチャンネルに対応している場合には、各音響再生出力装置に各チャンネルに対応している音響の出力を割り当てることにより、新たなステレオシステムを構築することが可能となる。
【0043】
また、他の音響再生出力装置において出力させる音響は、一の音響再生出力装置において出力される音響と同時に出力させることが可能であり、さらに、少しずつ遅延させて出力させることも可能であるため、音響を出力する際のバリエーションを増やすことができる。
【0044】
[4] 実施形態の変形例
なお、上述した各実施形態においては、各音響再生出力装置を接続する際に、出力/入力用コードを用いて接続しているが、各音響再生出力装置を接続する方法はこの実施形態に限られない。例えば、音響再生出力装置に無線接続用のインターフェースを備えて無線接続するようにしてもよい。
【0045】
また、上述した各実施形態において、音響再生出力装置は、1つのスピーカーにより構成されているが、スピーカーの構成はこの実施形態に限られない。例えば、スピーカーを2つ以上備え、ステレオ音響を出力するようにしてもよい。
【0046】
また、上述した各実施形態においては、端子14に、出力/入力用コードのプラグが差し込まれているが、1つの端子である必要はなく、出力用の端子と入力用の端子を別個に設けるようにしてもよい。
【0047】
なお、上述した各実施形態に係る音響再生出力装置の各種機能を実現する方法は、この音響再生出力装置において行われる各種機能を実行させるためのプログラムを予め音響再生出力装置に格納して実現する場合に限られない。例えば、このプログラムを記録した記録媒体からプログラムを読み取った後にインストールして実現する場合や、このプログラムを電気通信回線を通じて音響再生出力装置にダウンロードした後にインストールして実現する場合であってもよい。
【0048】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、複数の機器のスピーカーの有効利用を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る音響再生出力装置の概要構成を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る設定内容のデータ構成を示す図である。
【図3】第1実施形態に係る2台の音響再生出力装置を接続した際の構成を示す図である。
【図4】第1実施形態に係る音響再生出力装置の動作例を示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態に係る音響再生出力装置の動作例を示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態に係る音響再生出力装置の動作例を示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態に係る音響再生出力システムの概要構成を示す図である。
【図8】第2実施形態に係る設定内容のデータ構成を示す図である。
【図9】第2実施形態に係る音響再生出力システムの動作例を示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態に係る音響信号情報のデータ構成を示す図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50…音響再生出力装置、
11…MD再生部(再生部)、
12…チャンネル制御部(出力制御部)、
13…内蔵スピーカー(スピーカー)、
14…出力/入出端子(外部出力端子、入力部)、
15…HP端子、
16…操作部、
17…出力設定条件メモリ(記憶部)、
18…表示部。

Claims (7)

  1. スピーカを有する音響再生出力装置において、
    記録媒体に記録された複数チャンネルの音響信号を再生する再生部と、
    外部装置が接続される外部出力端子と、
    前記再生部の出力信号の各チャンネルについての出力先を指定する出力設定条件が記憶される記憶部と、
    前記記憶部内の条件に基づいて前記再生信号を外部出力端子および前記スピーカーへ分離して出力する出力制御部と
    を備えることを特徴とする音響再生出力装置。
  2. 請求項1記載の音響再生出力装置において、
    出力モードと入力モードの切り換えを指示する操作部と、
    外部から音響信号が入力される入力部とを備え、
    前記出力制御部は、前記操作部によって出力モードが指示された場合には、前記記憶部内の条件に基づいて前記再生信号を外部出力端子および前記スピーカーへ分離して出力し、前記操作部によって入力モードが指示された場合には、前記入力部に入力された音響信号を前記スピーカーに供給することを特徴とする音響再生出力装置。
  3. 請求項2記載の音響再生出力装置において、
    前記条件には出力先となる外部装置を特定するコードおよび前記各コードに割り当てられるチャンネルが含まれ、
    前記出力制御部は、出力モードの際には前記外部出力端子から前記条件に含まれる前記コードとそれに対応するチャンネルの情報を出力し、入力モードの際には前記入力部から得られる前記コードとチャネルの情報のうち、自らに対応する情報に応じたチャネルの前記音響信号を抽出して前記スピーカーに供給することを特徴とする音響再生出力装置。
  4. 請求項2または3のいずれかに記載の音響再生出力装置において、
    前記外部出力端子と入力部とは共通の端子によって構成され、前記操作部のモード切替に応じていずれかに切り換えられることを特徴とする音響再生出力装置。
  5. スピーカを有する音響再生出力装置を制御する制御方法において、
    記録媒体に記録された複数チャンネルの音響信号を再生させる再生段階と、
    前記再生段階における出力信号の各チャンネルについての出力先を指定する出力設定条件に基づいて前記再生信号を外部装置が接続される外部出力端子および前記スピーカーへ分離して出力させる出力段階と
    を備えることを特徴とする音響再生出力装置の制御方法。
  6. スピーカを有する音響再生出力装置を制御するプログラムを記録した記録媒体であって、
    コンピュータを、
    他の記録媒体に記録された複数チャンネルの音響信号を再生させる再生手段と、
    前記再生手段による出力信号の各チャンネルについての出力先を指定する出力設定条件に基づいて前記再生信号を外部装置が接続される外部出力端子および前記スピーカーへ分離して出力させる出力手段として機能させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  7. スピーカを有する音響再生出力装置を制御するプログラムであって、
    コンピュータを、
    記録媒体に記録された複数チャンネルの音響信号を再生させる再生手段と、
    前記再生手段による出力信号の各チャンネルについての出力先を指定する出力設定条件に基づいて前記再生信号を外部装置が接続される外部出力端子および前記スピーカーへ分離して出力させる出力手段として機能させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011176581A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Sanyo Electric Co Ltd スピーカ装置、スピーカシステム、および音響システム
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