JP2004006523A - Cofフィルムキャリアテープ - Google Patents

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井口 裕
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Abstract

【課題】絶縁体層が加熱ツールやステージに熱融着することがなく、ICチップ実装ラインの信頼性及び生産性を向上させるCOFフィルムキャリアテープを提供する。
【解決手段】絶縁層12と、この絶縁層12の一方面に積層された導体層をパターニングした配線パターン21とを具備し、前記配線パターン21には電子部品の金バンプと接合するインナーリード21aが設けられたCOFフィルムキャリアテープにおいて、前記インナーリード21aが設けられた領域の前記絶縁層12に他の領域より厚さが相対的に薄い薄肉部25を具備する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICあるいはLSIなどの電子部品を実装するCOFフィルムキャリアテープに関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス産業の発達に伴い、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)等の電子部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加しているが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望され、これら電子部品の実装方法として、最近ではTABテープ、T−BGAテープ、ASICテープ等の電子部品実装用フィルムキャリアテープを用いた実装方式が採用されている。特に、パーソナルコンピュータ、携帯電話等のように、高精細化、薄型化、液晶画面の額縁面積の狭小化が要望されている液晶表示素子(LCD)を使用する電子産業において、その重要性が高まっている。
【0003】
また、より小さいスペースで、より高密度の実装を行う実装方法として、裸のICチップをフィルムキャリアテープ上に直接搭載するCOF(チップ・オン・フィルム)が実用化されている。
【0004】
このCOFに用いられるフィルムキャリアテープはデバイスホールを具備しないので、導体と絶縁層とが予め積層された積層フィルムが用いられ、位置決めパターンは導体のみに形成されるため、ICチップの配線パターン上への直接搭載の際には、絶縁層を透過して視認される位置決めパターンを介して位置決めが行われ、その状態で加熱ツールによりICチップと、配線パターンのインナーリードとの接合が行われる。すなわち、一般的には、ICチップの金バンプと錫メッキの配線パターンとを金−錫共晶により、又は金バンプと金メッキの配線パターンとを熱圧着することにより接合する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなICチップの実装は、絶縁層が加熱ツール又はステージに直接接触した状態で行われるが、この状態で加熱ツールによりかなり高温、例えば、400℃程度に加熱されるので、絶縁層がステージ又は加熱ツールに融着する現象が生じ、インナーリードの剥がれやテープの変形が生じるという問題がある。また、加熱ツールと融着した場合には、インナーリードのフォーミング不良が発生し、ICとインナーリードとのショートの発生、又は装置の停止のような問題が発生し、信頼性、生産性を阻害するという問題があった。
【0006】
一方、加熱ツールの温度を熱融着が生じない程度まで低くすると、十分な接合強度が得られないという問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑み、絶縁層が加熱ツールやステージに熱融着することがなく、ICチップ実装ラインの信頼性及び生産性を向上させるCOFフィルムキャリアテープを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、絶縁層と、この絶縁層の一方面に積層された導体層をパターニングした配線パターンとを具備し、前記配線パターンには電子部品の金バンプと接合するインナーリードが設けられたCOFフィルムキャリアテープにおいて、前記インナーリードが設けられた領域の前記絶縁層に他の領域より厚さが相対的に薄い薄肉部を具備することを特徴とするCOFフィルムキャリアテープにある。
【0009】
かかる第1の態様では、インナーリードが設けられた領域に薄肉部が設けられているので、電子部品の実装時に薄肉部を介してインナーリードと金バンプとの接合部へ熱を良好に伝達することができ、必要以上に加熱することなく良好な接合強度が得られる。
【0010】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記インナーリードは、表面に錫メッキ又は金メッキを有し、前記電子部品の金バンプと金−錫共晶又は金−金熱圧着層により接合されることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープにある。
【0011】
かかる第2の態様では、薄肉部を介して加熱することにより、インナーリードと金バンプとの接合部へ熱を良好に伝達することができ、必要以上に加熱することなく良好な接合強度を有する金−錫共晶又は金−金熱圧着層が形成できる。ここで、金−金熱圧着層とは、金同士が熱圧着されて一体的に形成された接合層をいう。
【0012】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記薄肉部は、前記金−錫共晶又は金−金熱圧着層とするための加熱ツールが少なくとも挿入される大きさを有することを特徴とするCOFフィルムキャリアテープにある。
【0013】
かかる第3の態様では、薄肉部に加熱ツールを挿入して加熱することにより、電子部品の実装時に薄肉部を介してインナーリードと金バンプとの接合部へ熱を良好に伝達することができる。
【0014】
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記絶縁層が、前記導体層にポリイミド前駆体樹脂溶液を塗布した後、乾燥・硬化することにより形成されたものであることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープにある。
【0015】
かかる第4の態様では、ポリイミドからなる絶縁層を有するCOFフィルムキャリアテープとなる。
【0016】
本発明の第5の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記絶縁層が、前記導体層に熱圧着された熱可塑性樹脂層及び絶縁フィルムにより形成されたものであることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープにある。
【0017】
かかる第5の態様では、熱可塑性樹脂層及び絶縁フィルムにより絶縁層が導体層上に形成される。
【0018】
本発明の第6の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記絶縁層が、前記導体層に熱圧着された熱硬化性樹脂層及び絶縁フィルムにより形成されたものであることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープにある。
【0019】
かかる第6の態様では、熱硬化性樹脂層及び絶縁フィルムにより絶縁層が導体層上に形成される。
【0020】
本発明の第7の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記導体層が、前記絶縁層にスパッタされた密着強化層及びこの上に設けられた銅メッキ層からなることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープにある。
【0021】
かかる第7の態様では、絶縁層上にニッケルなどの密着強化層及び銅メッキ層からなる導体層が形成される。
【0022】
本発明の第8の態様は、第1〜7の何れかの態様において、前記薄肉部の厚さ(μm)と熱伝導率(W/(m・K))との積である係数が3.6以下であることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープにある。
【0023】
かかる第8の態様では、薄肉部の前記係数が所定の範囲にあるので、電子部品の実装時に薄肉部を介してインナーリードと金バンプとの接合部へ熱を良好に伝達することができる。
【0024】
本発明の第9の態様は、第1〜8の何れかの態様において、前記薄肉部の厚さが、5〜30μmであることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープにある。
【0025】
かかる第9の態様では、薄肉部が所定の範囲の厚さからなるので、電子部品の実装時に薄肉部を介してインナーリードと金バンプとの接合部へ熱を良好に伝達することができる。
【0026】
本発明の第10の態様は、絶縁層と、この絶縁層の一方面に積層された導体層をパターニングした配線パターンとを具備し、前記配線パターンには電子部品の金バンプと接合するインナーリードが設けられたCOFフィルムキャリアテープにおいて、前記絶縁層の厚さ(μm)と熱伝導率(W/(m・K))との積である係数が3.6以下であることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープにある。
【0027】
かかる第10の態様では、絶縁層の前記係数が所定の範囲にあるので、電子部品の実装時にインナーリードと金バンプとの接合部へ熱を良好に伝達することができる。
【0028】
本発明の第11の態様は、第10の態様において、前記絶縁層の厚さが、5〜30μmであることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープにある。
【0029】
かかる第11の態様では、薄肉部の前記係数が所定の範囲にあるので、電子部品の実装時に薄肉部を介してインナーリードと金バンプとの接合部へ熱を良好に伝達することができる。
【0030】
本発明のCOF用積層フィルムに用いられる導体層と絶縁層との積層フィルムとしては、ポリイミドフィルムなどの絶縁フィルムにニッケルなどの密着強化層をスパッタした後、銅メッキを施した積層フィルムを挙げることができる。また、積層フィルムとしては、銅箔にポリイミドフィルムを塗布法により積層したキャスティングタイプや、銅箔に熱可塑性樹脂・熱硬化性樹脂などを介し絶縁フィルムを熱圧着した熱圧着タイプの積層フィルムを挙げることができる。本発明では、何れを用いてもよい。
【0031】
また、絶縁層に設けられる薄肉部は、加熱ツールと絶縁層とが熱融着しない程度の温度で接合しても熱が接合部に十分に伝達して十分な接合強度が得られる程度の厚さにする。すなわち、厚さ(μm)と熱伝導率(W/(m・K))との積である係数が3.6以下、好ましくは3程度になるような厚さ及び材質を設定すればよい。絶縁層としてポリイミドフィルムを用いる場合には、5〜30μm、好ましくは25μm程度とするのが好ましい。
【0032】
なお、製造プロセスにおいて作業性が確保できるのであれば、絶縁層全体を薄いものとしてもよい。すなわち、従来、35〜40μm程度の厚さのポリイミドフィルムを用いていたところを、20〜30μmとすることにより、加熱ツールを熱融着が生じがたい350℃程度の温度としても十分な接合強度を得ることができる。
【0033】
ここで、薄肉部の加工方法は特に限定されないが、例えば、レーザー加工又は化学的エッチング等により形成することができる。また、加工時期も特に限定されず、電子部品の実装前に行えばよく、フィルムキャリアテープの製造工程の最初に行ってもよく、製造工程の途中で行ってもよく、最終段階で行ってもよい。
【0034】
なお、薄肉部の領域は、少なくともインナーリード、すなわち、接合端子部が並設された領域に設ければよく、加熱ツールが接触する範囲に設ければよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るCOF用積層フィルム及びCOFフィルムキャリアテープを実施例に基づいて説明する。
【0036】
図1には、一実施形態に係るCOFフィルムキャリアテープを、図2にはそのCOF用積層フィルムを示す。図1(a)、(b)に示す本実施形態のCOFフィルムキャリアテープ20は、図2に示すように、銅箔からなる導体層11とポリイミドフィルムからなる絶縁層12とを具備するCOF用積層フィルム10を用いて製造されたものである。図2は塗布法によるCOF用積層フィルム10の製造方法の一例を示すもので、まず、銅箔からなる導体層11上に(図2(a))、ポリイミド前駆体やワニスを含むポリイミド前駆体樹脂組成物を塗布して塗布層12aを形成し(図2(b))、溶剤を乾燥させて巻き取る。次に、酸素をパージしたキュア炉内で熱処理し、イミド化して絶縁層12とする(図2(c))。
【0037】
COFフィルムキャリアテープ20は、導体層11をパターニングした配線パターン21と、配線パターン21の幅方向両側に設けられたスプロケットホール22とを有する。また、配線パターン21は、それぞれ、実装される電子部品の大きさにほぼ対応した大きさで、絶縁層12の表面に連続的に設けられている。さらに、配線パターン21上には、ソルダーレジスト材料塗布溶液をスクリーン印刷法にて塗布して形成したソルダーレジスト層23を有する。なお、配線パターン21の少なくともインナーリード21aに対応する領域には、電子部品の金バンプと金−錫共晶接合又は金−金熱圧着層接合できるメッキ層、例えば、錫メッキ、錫合金メッキ、金メッキ、金合金メッキ、あるいはこれに代わるメッキ層などが形成されている。
【0038】
また、配線パターン21のインナーリード21aに対応した領域の絶縁層12の裏面には、薄肉部25が設けられている。薄肉部25は、絶縁層12の他の領域より厚さが薄くなっている領域である。
【0039】
なお、配線パターン21に対応した領域に、折り曲げ用の薄肉部であるスリット26を薄肉部25と同様に設けてもよい。
【0040】
このようにして製造されたCOFフィルムキャリアテープ20は、例えば、搬送されながらICチップやプリント基板などの電子部品の実装工程に用いられ、COF実装される。このときの実装工程の一例を図3に示す。
【0041】
図3に示すように、ICからなる電子部品30の金バンプ31とインナーリード21aとを密着させて配置し、絶縁層12の裏面の薄肉部25に加熱ツール40を密着させて所定の温度で加熱しつつ所定の圧力を印加することにより、電子部品30の金バンプ31とインナーリード21aとを接合する。
【0042】
このような本発明のCOFフィルムキャリアテープ20の導体層11としては、銅の他、金、銀などを使用することもできるが、銅箔が一般的である。また、銅箔としては、電解銅箔、圧延銅箔など何れも使用することができる。導体層11の厚さは、一般的には、1〜70μmであり、好ましくは、5〜35μmである。
【0043】
一方、絶縁層12としては、ポリイミドの他、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテルサルホン、液晶ポリマーなどを用いることができるが、特に、ビフェニル骨格を有する全芳香族ポリイミドを用いるのが好ましい。なお、絶縁層12の厚さは、一般的には、5〜75μmであり、好ましくは、35〜50μmである。
【0044】
次に、上述したCOFフィルムキャリアテープの一製造方法を図4を参照しながら説明する。
【0045】
図4(a)に示すように、COF用積層フィルム10を用意し、図4(b)に示すように、パンチング等によって、導体層11、絶縁層12を貫通してスプロケットホール22を形成する。このスプロケットホール22は、絶縁層12の表面上から形成してもよく、また、絶縁層12の裏面から形成してもよい。次に、図4(c)に示すように、一般的なフォトリソグラフィー法を用いて、導体層11上の配線パターン21が形成される領域に亘って、例えば、ネガ型フォトレジスト材料塗布溶液を塗布してフォトレジスト材料塗布層50を形成する。勿論、ポジ型フォトレジスト材料を用いてもよい。さらに、スプロケットホール22内に位置決めピンを挿入して絶縁層12の位置決めを行った後、フォトマスク51を介して露光・現像することで、フォトレジスト材料塗布層50をパターニングして、図4(d)に示すような配線パターン用レジストパターン52を形成する。次に、配線パターン用レジストパターン52をマスクパターンとして導体層11をエッチング液で溶解して除去し、さらに配線パターン用レジストパターン52をアルカリ溶液等にて溶解除去することにより、図4(e)に示すように配線パターン21を形成する。続いて、図4(f)に示すように、例えば、スクリーン印刷法を用いて、インナーリード21a及びアウターリード21bを除く領域にソルダーレジスト層23を形成する。さらに、図4(g)に示すように、絶縁層12の配線パターン21とは反対側の裏面、インナーリード21aに対応する領域にレーザー加工を施し、図4(h)に示すように、薄肉部25を形成する。
【0046】
なお、以上説明した製造工程では、薄肉部25を最終段階で形成したが、これに限定されず、例えば、図5に示すように、スプロケットホール22を形成し(図5(a)、(b))、導体層11をパターニングして配線パターン21を形成した後(図5(c))、例えばレーザー加工により薄肉部25を形成してもよい(図5(d)、(e))。なお、その後、必要に応じてソルダーレジスト層23を設けるのは上述した例と同様である。
【0047】
また、図6に示すように、スプロケットホール22を形成した後(図6(a)、(b))、例えばレーザー加工により薄肉部25を形成し(図6(c)、(d))、その後、導体層11をパターニングしてもよい。
【0048】
(実施例1)
市販の厚さ38μmのポリイミドフィルムであるカプトン−EN38(東レ・デュポン社製:商品名)からなる絶縁層にスパッタされた密着強化層及びこの上に設けられた銅メッキ層からなる導体層を設け、上述したように配線パターン21を形成すると共に厚さ25μmの薄肉部25を形成し、COFフィルムキャリアテープとした。なお、インナーリード部には錫メッキが施してある。
【0049】
また、かかるCOFフィルムキャリアテープのインナーリード部へ金バンプを有するICを実装した。なお、実装の様子は図3に示すとおりであり、加熱ツール温度は350℃とした。
【0050】
本実施例で薄肉部25の厚さ(μm)と熱伝導率(W/(m・K))との積である係数は、25×0.12=3である。
【0051】
(実施例2)
市販の厚さ25μmのポリイミドフィルムであるカプトン−EN25(東レ・デュポン社製:商品名)からなる絶縁層にスパッタされた密着強化層及びこの上に設けられた銅メッキ層からなる導体層を設け、上述したように配線パターン21を形成して、COFフィルムキャリアテープとした。
【0052】
また、かかるCOFフィルムキャリアテープのインナーリード部へ金バンプを有するICを実施例1と同様に実装した。なお、加熱ツール温度は350℃とした。
【0053】
本実施例で厚さ(μm)と熱伝導率(W/(m・K))との積である係数は、25×0.12=3である。
【0054】
(比較例1)
薄肉部を設けない以外は実施例1と同様にしてCOFフィルムキャリアテープとした。
【0055】
また、かかるCOFフィルムキャリアテープのインナーリード部へ金バンプを有するICを実施例1と同様に実装した。なお、加熱ツール温度は350℃とした。
【0056】
本比較例で厚さ(μm)と熱伝導率(W/(m・K))との積である係数が、38×0.12=4.56である。
【0057】
(比較例2)
薄肉部を設けない以外は実施例1と同様にしてCOFフィルムキャリアテープとした。
【0058】
また、かかるCOFフィルムキャリアテープのインナーリード部へ金バンプを有するICを実施例1と同様に実装した。なお、加熱ツール温度は400℃とした。
【0059】
本比較例で厚さ(μm)と熱伝導率(W/(m・K))との積である係数が、38×0.12=4.56である。
【0060】
(試験例)
実施例1、2および比較例1、2のCOFフィルムキャリアテープを用いて実装した場合のICの金バンプとの接合状態を観察した。接合状態は、接合後、ICをフィルムから剥がし、金−錫共晶状態が適正であるかどうかを金属顕微鏡により観察した。
【0061】
また、実装した際の加熱ツールと絶縁層との付着状態を観察した。
【0062】
これらの結果は表1に示すが、薄肉部を設けた実施例1及び絶縁層を全体的に薄くした実施例2では、実装されたICと接合状態が良好であり、ツール付着もなかったが、薄肉部を有さず、350℃で実装した比較例1では、金−錫共晶状態が適正ではなく、一方、薄肉部を有さないが400℃で実装した比較例2では、十分な接合強度が得られたが、絶縁層の加熱ツールへの付着が発生し、インナーリードのフォーミング異常となった。
【0063】
【表1】
Figure 2004006523
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のCOFフィルムキャリアテープは、薄肉部を設けることにより、ICチップ実装時に加熱ツールやステージと絶縁体層とが熱融着するのを防止することができ、ICチップ実装ラインの信頼性及び生産性を向上させるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るCOFフィルムキャリアテープの平面図及び断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るCOFフィルムキャリアテープに用いる積層フィルムの製造方法の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るCOFフィルムキャリアテープへの電子部品の実装の様子を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るCOFフィルムキャリアテープの製造方法の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るCOFフィルムキャリアテープの製造方法の変形例を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るCOFフィルムキャリアテープの製造方法の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 COF用積層フィルム
11 導体層
12 絶縁層
20 COFフィルムキャリアテープ
21 配線パターン
22 スプロケットホール
23 ソルダーレジスト層
25 薄肉部

Claims (11)

  1. 絶縁層と、この絶縁層の一方面に積層された導体層をパターニングした配線パターンとを具備し、前記配線パターンには電子部品の金バンプと接合するインナーリードが設けられたCOFフィルムキャリアテープにおいて、
    前記インナーリードが設けられた領域の前記絶縁層に他の領域より厚さが相対的に薄い薄肉部を具備することを特徴とするCOFフィルムキャリアテープ。
  2. 請求項1において、前記インナーリードは、表面に錫メッキ又は金メッキを有し、前記電子部品の金バンプと金−錫共晶又は金−金熱圧着層により接合されることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープ。
  3. 請求項1又は2において、前記薄肉部は、前記金−錫共晶又は金−金熱圧着層とするための加熱ツールが少なくとも挿入される大きさを有することを特徴とするCOFフィルムキャリアテープ。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記絶縁層が、前記導体層にポリイミド前駆体樹脂溶液を塗布した後、乾燥・硬化することにより形成されたものであることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープ。
  5. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記絶縁層が、前記導体層に熱圧着された熱可塑性樹脂層及び絶縁フィルムにより形成されたものであることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープ。
  6. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記絶縁層が、前記導体層に熱圧着された熱硬化性樹脂層及び絶縁フィルムにより形成されたものであることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープ。
  7. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記導体層が、前記絶縁層にスパッタされた密着強化層及びこの上に設けられた銅メッキ層からなることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープ。
  8. 請求項1〜7の何れかにおいて、前記薄肉部の厚さ(μm)と熱伝導率(W/(m・K))との積である係数が3.6以下であることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープ。
  9. 請求項1〜8の何れかにおいて、前記薄肉部の厚さが、5〜30μmであることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープ。
  10. 絶縁層と、この絶縁層の一方面に積層された導体層をパターニングした配線パターンとを具備し、前記配線パターンには電子部品の金バンプと接合するインナーリードが設けられたCOFフィルムキャリアテープにおいて、
    前記絶縁層の厚さ(μm)と熱伝導率(W/(m・K))との積である係数が3.6以下であることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープ。
  11. 請求項10において、前記絶縁層の厚さが、5〜30μmであることを特徴とするCOFフィルムキャリアテープ。
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