JP2004005779A - スタンパの製造方法 - Google Patents

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Naoyuki Nakayama
中山 尚行
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Abstract

【課題】平面性に優れた厚肉のスタンパを得ることができるスタンパの製造方法を提供する。
【解決手段】まず、マザーに1次めっきを施して1次めっき部1を形成し、次に、1次めっきによって形成された1次めっき部1の所定位置に心材2を配置し、その後、心材2を覆うように2次めっきを施して2次めっき5を形成し、最後に、マザーから1次めっき部1を剥離してスタンパを製造する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はニッケル電鋳や無電解めっきを利用した微細パターンのスタンパを得るためのスタンパの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ニッケル電鋳や無電解めっきによって微細パターンのスタンパを得る方法が知られている。
【0003】
しかし、めっき部が厚い場合、原盤(以下マザーという)から剥離させたときのめっき部に作用する内部応力によってスタンパの平面性(反りがない状態)を確保することは困難であった。
【0004】
そのため、例えばCD用スタンパではめっき部を薄く(0.3mm程度)するとともに、めっき部より十分に厚みを有する裏板に沿わせて固定しスタンパの平面性を確保するようにしている。
【0005】
また、スタンパをキャビティ型の入れ子として使用する場合、嵌合方向の寸法を確保するため、最低限数mmの厚さのめっき部が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、入れ子として使用するスタンパの場合、スタンパの外周部で位置決めし、スタンパに設けたタップ孔で金型に固定することができるが、スタンパの平面性を確保することは困難である。
【0007】
すなわち、めっき部を厚くするほどマザーから離れようとする内部応力が大きくなり、めっき成長過程でスタンパがマザーから剥離し、めっき液の染み込みによる腐食が発生する。
【0008】
更に、スタンパの肉厚が厚くなるほどめっきに多くの時間が必要になる。例えば、厚さ5mmのめっき部を形成するには1週間程度の時間を要する。
【0009】
また、例えば直径30mmのマザーの全面に厚さ5mmのめっきを施し、スタンパを剥離した場合、マザーの平面性が確保されていてもスタンパには数十μm程度の反りが発生する。
【0010】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は平面性に優れた厚肉のスタンパを得ることができるスタンパの製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、原盤に1次めっきを施す第1工程と、前記1次めっきによって形成された1次めっき部に心材を配置する第2工程と、前記第2工程の後に前記心材を覆うように2次めっきを施す第3工程と、前記第3工程の後に前記原盤から前記1次めっき部を剥離する第4工程とを含むことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスタンパの製造方法において、前記第2工程の前に前記1次めっき部に前記心材を位置決めするためのマークを施す工程を含むことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のスタンパの製造方法において、前記心材の断面形状が台形であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1はこの発明のスタンパの製造方法によって製造されたスタンパの断面図である。
【0016】
スタンパは1次めっき部1と心材2と2次めっき部5とを備える。
【0017】
1次めっき部1はニッケル電鋳又は無電解ニッケルめっきで形成されている。
【0018】
1次めっき部1はマザー(図示せず)から剥離したとき、平面性を確保することができる厚さを有する。
【0019】
1次めっき部1の厚さは、ニッケル電鋳の場合、0.5〜3mmであり、無電解ニッケルめっきの場合、0.3〜0.5mmである。
【0020】
心材2は金属、ガラス、セラミック、樹脂等の2次めっき処理に耐えられる材質で形成されている。
【0021】
1次めっき部1と心材2とは接合剤3で接合されている。接合剤3としては心材2の材質に適合する材質のものを用いる。例えば有機系・無機系の接着剤、はんだ、ろう等がある。
【0022】
なお、接合剤3を使用しない場合もある。この場合は1次めっき部1と心材2とを接触させた状態で2次めっきを施す。
【0023】
なお、1次めっき部1の接合剤3と反対側の面は図示しないが、マザー(原盤)に形成された所望形状の微細パターン、例えばフレネルレンズを成形するためのフレネル面が転写されている。
【0024】
2次めっき部5はニッケル電鋳又は無電解ニッケルめっきで形成されている。
【0025】
2次めっき部5がニッケル電鋳で形成される場合、1次めっき部1をニッケル電鋳で形成してもよいし、無電解ニッケルめっきで形成してもよい。
【0026】
また、2次めっき部5が無電解ニッケルめっきで形成される場合、1次めっき部1をニッケル電鋳で形成してもよいし、無電解ニッケルめっきで形成してもよい。
【0027】
2次めっき部5は心材2を覆うように形成され、この2次めっき部5の厚さは0.3mm以上である。
【0028】
図2(a)は心材の形状の一例を示す断面図、図2(b)は心材の形状の他の例を示す断面図である。
【0029】
ニッケル電鋳の場合には電気めっきの特性により角部分2aにめっきが集中して析出し、厚肉になるため、2次めっき部5の角部分2aの形状がほぼ直角になるように、断面形状が台形の心材2を用いる(図2(a)参照)。
【0030】
無電解ニッケルめっきの場合にはニッケル電鋳の場合のような現象は起きないので、断面形状が矩形の心材12を用いる(図2(b)参照)。
【0031】
図3(a)は1次めっき部の一例を示す断面図、図3(b)は1次めっき部の他の例を示す断面図である。
【0032】
1次めっき部1には心材2を位置決めする(1次めっき部1と心材2との相対的な位置関係を保つ)ための凸部4(マーク)が施されている(図3(a)参照)。
【0033】
なお、位置決めのためのマークとして、凸部4に代えて図3(b)に示すように、凹溝14を用いてもよい。前記凸部4や前記凹溝14は研削加工等によって形成される。
【0034】
次に、図1に示したスタンパの製造方法を説明する。
【0035】
まず、マザー(図示せず)の微細パターン面にニッケル電鋳によって1次めっきを施す(第1工程)。
【0036】
次に、1次めっきによって形成された1次めっき部1の表面を研削加工し、凸部4を加工する。
【0037】
次に、1次めっき部1に心材2を配置する(第2工程)。このとき、心材2は凸部4を利用して位置決めされるとともに、接合剤3によって1次めっき部1に接合される。
【0038】
その後、心材2を覆うようにニッケル電鋳によって2次めっきを施し、2次めっき部5を形成する(第3工程)。
【0039】
最後に、マザーから1次めっき部1を剥離する(第4工程)。
【0040】
この実施形態によれば、めっきの内部応力による影響が大幅に低減されるので、反りのない平面性に優れた厚肉の微細パターンのスタンパをニッケル電鋳や無電解めっきによって得ることができる。
【0041】
また、内部応力が小さくなるため、めっき液の染み込みによる腐食を低減することができる。
【0042】
更に、肉厚が厚い1次めっき部1を形成しないため、めっき工程の時間が短縮され、スタンパを従来例より短時間に製造することができる。
【0043】
また、凸部4又は凹溝14によって位置決めを行うため、CDのように中心部に孔が形成されない成形品に対しても容易に固定や位置決めを行うことができる。
【0044】
【発明の効果】
以上に説明したようにこの発明のスタンパの製造方法によれば、平面性に優れた厚肉のスタンパを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明のスタンパの製造方法によって製造されたスタンパの断面図である。
【図2】図2(a)は心材の形状の一例を示す断面図、図2(b)は心材の形状の他の例を示す断面図である。
【図3】図3(a)は1次めっき部の一例を示す断面図、図3(b)は1次めっき部の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 1次めっき部
2 心材
4 凸部(マーク)
5 2次めっき部
14 凹溝(マーク)

Claims (3)

  1. 原盤に1次めっきを施す第1工程と、
    前記1次めっきによって形成された1次めっき部に心材を配置する第2工程と、
    前記第2工程の後に前記心材を覆うように2次めっきを施す第3工程と、
    前記第3工程の後に前記原盤から前記1次めっき部を剥離する第4工程と
    を含むことを特徴とするスタンパの製造方法。
  2. 前記第2工程の前に前記1次めっき部に前記心材を位置決めするためのマークを施す工程を含むことを特徴とする請求項1記載のスタンパの製造方法。
  3. 前記心材の断面形状が台形であることを特徴とする請求項1又は2記載のスタンパの製造方法。
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