JP2004005133A - 免許証を用いた車両制御システム及び車両制御方法 - Google Patents
免許証を用いた車両制御システム及び車両制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】この発明は、免許証に記憶された免許に関する情報を有効に活用し、セキュリティ性や利便性の高い免許証を用いた車両制御システムを提供できる。
【解決手段】この発明は、免許証の記録内容に基づいて利用者による当該車両の運転が可能であるか否かを判定し、運転が可能であると判定した利用者に対しては、顔照合処理により登録済みの利用者であるか否かを認証し、登録済みの利用者であると認証された場合に、当該車両を始動し、さらに、顔照合の照合結果により始動した車両から駐車場のゲートを制御するようにしたものである。
【選択図】 図2
【解決手段】この発明は、免許証の記録内容に基づいて利用者による当該車両の運転が可能であるか否かを判定し、運転が可能であると判定した利用者に対しては、顔照合処理により登録済みの利用者であるか否かを認証し、登録済みの利用者であると認証された場合に、当該車両を始動し、さらに、顔照合の照合結果により始動した車両から駐車場のゲートを制御するようにしたものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、ICカード化された免許証を用いて、車両の始動、駐車場の入出場、有料道路の入出場処理を行う免許証を用いた車両制御システム及び車両制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、免許証のICカード化が計画されている。免許証がICカード化されると、免許証のICメモリ内に、大量のデータが記憶できるようになる。例えば、券面に印刷されている氏名、住所、免許番号、有効期限、免許の条件、免許種別などの免許に関する情報がICメモリ内に電子データで記憶される可能性がある。また、免許証の券面に印刷されている顔画像も画像データとしてICメモリに記憶される可能性がある。また、IC化された免許証内のICメモリの利用方法によっては、クレジットカード、あるいはキャッシュカード等の免許証以外の用途で利用できるようになる可能性がある。
【0003】
このように、ICカード化された免許証に上記のような免許に関する情報が電子データで記憶されると、免許証に記憶されている免許証情報を種々の用途に利用できる可能性が高くなる。例えば、免許証は、身分を確認するための身分証明書としての利用価値が高いので、免許証に記憶された免許証情報を本人確認が必要となるような用途で利用できる。
従って、免許証がICカード化された場合、免許証に記憶される免許証情報を有効に活用し、セキュリティ性や利便性の高い免許証を用いた車両制御システムが要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、免許証に記憶された免許に関する情報を有効に活用し、セキュリティ性や利便性の高い免許証を用いた車両制御システムが要望されているもので、免許証に記憶された免許に関する情報を有効に活用し、セキュリティ性や利便性の高い免許証を用いた車両制御システム及び車両制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の免許証を用いた車両制御システムは、車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有するものにおいて、上記車載機は、上記車両が運転可能な人物の顔画像を記憶している記憶手段と、上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、この読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定手段と、この判定手段により上記免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する撮影手段と、この撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する照合手段と、この照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、この始動許可手段により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求手段と、を有し、上記駐車ゲート処理機は、上記車載機の上記要求手段により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲートを開放するゲート制御手段を有する。
【0006】
この発明の免許証を用いた車両制御システムは、車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有するものにおいて、上記車載機は、上記車両が運転可能な人物の顔画像と免許証情報とを記憶している第1の記憶手段と、上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、この読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記第1の記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定手段と、この判定手段により上記免許証の人物が上記第1の記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する第1の撮影手段と、この第1の撮影手段により撮影した顔の画像と上記第1の記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する第1の照合手段と、この第1の照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、この始動許可手段により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求手段と、を有し、上記駐車ゲート処理機は、上記車載機の上記要求手段により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲートを開放するゲート制御手段と、上記駐車場に駐車可能な車両の利用者の顔画像を記憶している第2の記憶手段と、上記駐車場外から上記駐車ゲートへ接近する車両に乗車している人物の顔を撮影する第2の撮影手段と、この第2の撮影手段にて撮影した顔の画像と上記第2の記憶手段にて記憶されている顔画像とを照合する第2の照合手段と、この第2の照合手段による照合が成功したのに基づき、上記ゲート制御手段により上記駐車ゲートを開放することにより当該車両の駐車場内への入場を許可する入場許可手段とを有する。
【0007】
この発明の免許証を用いた車両制御システムは、車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有するものにおいて、上記車載機は、上記車両の使用を許可する権限を有する登録権限者の顔画像が予め記憶されている記憶手段と、この記憶手段に上記登録権限者以外の被登録者の免許証情報及び顔画像を登録する場合、上記登録権限者の顔を撮影する第1の撮影手段と、この第1の撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている登録権限者の顔画像とを照合する第1の照合手段と、この第1の照合手段による照合が成功したのに基づき、被登録者の免許証情報と顔画像とを上記記憶手段に登録する登録手段と、上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、この読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定手段と、この判定手段により上記免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を使用する人物の顔を撮影する第2の撮影手段と、この第2の撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する第2の照合手段と、この第2の照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、この始動許可手段により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求手段とを有し、上記駐車ゲート処理機は、上記車載機の上記要求手段により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲートを開放するゲート制御手段を有する。
【0008】
この発明の免許証を用いた車両制御システムは、車両に設置される車載機と時間貸しの駐車場に設置される駐車場処理機と物品を販売する各店舗ごとに設置される販売端末とを有するものにおいて、上記販売端末は、各店舗内での買い物の内容を示す買い物情報を買い物した人物の免許証に記録する第1の記録手段を有し、上記車載機は、上記駐車場へ入場する場合、当該車両の乗車している駐車場の利用者を示す利用者情報を上記駐車場処理機へ送信する第1の送信手段と、上記駐車場処理機から当該車両に対する入場情報を受信したのに基づき、当該免許証に入場情報を記録する第2の記録手段と、上記駐車場から出場する場合、当該車両の乗車している利用者の免許証に記憶されている入場情報と買い物情報とを読み取る読取手段と、この読取手段により読取った入場情報と買い物情報とを上記駐車場処理機へ送信する第2の送信手段と、上記駐車場処理機から当該車両に対する駐車料金を示す情報を受信したのに基づき、上記駐車料金を案内する案内手段とを有し、上記駐車場処理機は、上記駐車場へ入場する車両に搭載された車載機から利用者情報を受信したのに基づき、当該車両に対する入場情報を送信する第3の送信手段と、上記車載機の上記第2の記録手段により上記第3の送信手段にて送信した入場情報の上記免許証への記録が完了したのに基づき、上記駐車場の入場ゲートを開放する入場ゲート制御手段と、上記駐車場から出場する車両に搭載された車載機から入場情報と買い物情報とを受信したのに基づき、上記入場情報に基づく駐車料金から上記買い物情報に基づく駐車料金の割引金額を減算することにより駐車料金を精算する精算手段と、この精算手段により精算した駐車料金を示す情報を上記車載機へ送信する第4の送信手段と、上記精算手段により精算した駐車料金を徴収したのに基づき、上記駐車場の出場ゲートを開放する出場ゲート制御手段とを有する。
【0009】
この発明の免許証を用いた車両制御システムは、車両に設置される車載機と有料道路の料金所に設置される駐車場処理機とを有するものにおいて、上記車載機は、上記車両が使用可能な人物の顔画像を記憶している記憶手段と、上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する撮影手段と、この撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている人物の顔画像とを照合する照合手段と、この照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、この始動許可手段により始動が許可された車両が上記有料道路へ入場する場合、当該車両の運転手が所持する免許証の免許証情報を上記料金所ゲート処理機へ送信する第1の送信手段と、上記料金所ゲート処理機から当該車両に対する入場情報を受信したのに基づき、当該免許証に入場情報を記録する第2の記録手段と、上記有料道路から出場する場合、上記第2の記録手段により免許証に記憶されている入場情報を上記料金所ゲート処理機へ送信する第2の送信手段と、上記料金所ゲート処理機から当該車両に対する通行料金を示す情報を受信したのに基づき、上記通行料金を案内する案内手段とを有し、上記料金所ゲート処理機は、上記有料道路へ入場する車両に搭載された車載機から運転手の免許証情報を受信したのに基づき、当該免許証情報での上記有料道路への入場が可能か否かを判定する判定手段と、この判定手段により入場が可能であると判定したのに基づき、当該車両に対する入場情報を送信する第3の送信手段と、上記車載機の上記第2の記録手段により上記第3の送信手段にて送信した入場情報の当該免許証への記録が完了したのに基づき、上記有料道路の入場ゲートを開放する入場ゲート制御手段と、上記有料道路から出場する車両に搭載された車載機から入場情報を受信したのに基づき、上記入場情報に基づく通行料金を算出する算出手段と、この算出手段により算出した通行料金を示す情報を上記車載機へ送信する第4の送信手段と、上記算出手段により算出した通行料金を徴収したのに基づき、上記有料道路の出場ゲートを開放する出場ゲート制御手段とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る車両制御システムの概略構成を説明するための図である。
図1に示すように、この発明の車両制御システムは、免許証C、車載機1、駐車ゲート処理機2、駐車場処理機3、販売端末4、及び料金所ゲート処理機5から構成される。上記免許証Cは、ICカードで構成される。この免許証CとのICカードには、ICで構成されたメモリCaが内蔵されている。この免許証CのメモリCaには、免許証情報が記憶される。また、上記免許証CのメモリCaには、各利用者が利用可能なユーザ領域が設けられているものとする。
【0011】
上記車載機1は、自動車(車両)に設置され、上記免許証CのメモリCaの記憶内容に対する読取及び書込を行う機能を有している。上記車載機1は、上記駐車ゲート処理機2、駐車場処理機3、及び料金所ゲート処理機5等との無線による通信を行う機能を有している。これにより、上記車載機1は、上記駐車ゲート処理機2、駐車場処理機3、及び料金所ゲート処理機5等へ免許証Cから読取った情報あるいは処理結果等の情報を送信したり、上記駐車ゲート処理機2、駐車場処理機3、及び料金所ゲート処理機5等からの情報を受信するようになっている。
【0012】
上記駐車ゲート処理機2は、自家用車用の契約駐車場の入出場口、自宅駐車場の入出場口、あるいは契約駐車場の各車両の駐車位置等に設置されるゲート(あるいはシャッタ扉)を制御するものである。上記駐車場処理機3は、ショッピングセンタあるいはデパート等の駐車場やショッピングセンタでの買い物金額に応じたサービスを行っている時間貸駐車場等の出入口に設置される。上記販売端末4は、ショッピングセンタやデパート内の各店舗に設置される。上記料金所ゲート処理機5は、高速道路等の有料道路の入出場口に設置され、上記免許証CのメモリCaの記憶内容に対する読取及び書込を行う機能を有している。
【0013】
上記免許証Cの表面には、本人の氏名、住所、本籍、免許内容、及び本人の顔写真などが印刷されている。また、上記免許証Cに内蔵されたメモリCaには、本人の氏名、生年月日、住所、本籍、免許条件、免許番号、免許の種類、有効期限、及び本人の顔画像データなどの免許証情報が記憶される。また、上記免許証CのメモリCaには、各利用者が利用可能なユーザ領域が設けてある。このメモリCa内に設けられたユーザ領域には、各ユーザがデータを書き込むことができるようになっている。
【0014】
また、上記免許証Cにキャッシュカード機能あるいはクレジットカード機能を持たせる場合、上記メモリCaには、上記免許証情報に加えて、キャッシュカードあるいはクレジットカードとして必要な情報が記憶される。例えば、上記免許証Cにキャッシュカード機能を持たせる場合、上記免許証Cの内蔵されるメモリCaには、キャッシュカードに対応する口座情報などが記憶される。また、上記免許証Cにクレジットカード機能を持たせる場合、上記免許証Cの内蔵されるメモリCaには、クレジット機能として利用されるカード番号などのカード情報などが記憶される。
【0015】
次に、上記車載機1の構成について説明する。
図2は、車載機1の構成を概略的に説明するためのブロック図である。
図2に示すように、車載機1は、制御部11、車載カメラ12、通信部13、案内部14、操作部15、顔照合部16、記憶部17、免許証リーダライタ18及び始動制御部19等を有している。上記制御部11は、車載機1全体の制御を司るものである。上記車載カメラ12は、当該車載機1が設置される車両を運転する運転手等の乗車者の顔を撮影するものである。例えば、上記車載カメラ12は、運転席に座った状態の人物の顔を撮影可能な位置に設置される。上記通信部13は、上記駐車ゲート処理機2、駐車場処理機3、及び料金所ゲート処理機5等の機器との無線通信を行うものである。上記案内部14は、液晶表示装置などの表示部及びスピーカ等の音声出力装置などで構成され、利用者に対する案内を行うものである。上記操作部15は、タッチパネルあるいはテンキー等のキーが設けられているリモートコントローラなどで構成される。
【0016】
上記顔照合部16は、顔画像による本人認証を行うものである。上記顔照合部16は、上記車載カメラ12により撮影した顔画像から検出した特徴量と上記記憶部内17の照合用辞書17aに登録されている顔画像の特徴量との照合を行うことにより本人認証を行う。上記記憶部17は、HDDなどの記憶装置により構成される。この記憶部17は、照合用辞書17aと履歴記憶部17bとを有している。上記照合用辞書17aは、登録者の氏名、あるいは免許番号等の個人識別情報と当該登録者の顔の特徴量とを対応させて記憶している。上記履歴記憶部17bは、上記顔照合部16による顔照合処理などの車載機1での処理の履歴を記憶するものである。
【0017】
また、上記記憶部17には、車両の販売業者、あるいは上記車載機1の取り付け業者により当該車載機1を搭載する車両の車種あるいは車両番号等を示す車種情報が予め記録されているものとする。また、上記照合用辞書17aには、当該車両あるいは当該車載機の販売時に、車両の販売業者、あるいは上記車載機1の取り付け業者により当該車載機1が設置される車両の所有者の顔画像が予め登録されているものとする。
【0018】
上記免許証リーダライタ18は、免許証Cを受け入れる挿入口(図示しない)を有し、上記挿入口にて免許証Cを受け入れて免許証CのメモリCaに記憶されているデータの読取、及びメモリCaへデータの書込を行うものである。また、免許証の本人の顔画像が免許証CのメモリCaに画像データとして記憶されている場合、上記免許証リーダライタ18は、免許証CのメモリCaから顔画像データを読み出すようになっているものとする。
【0019】
また、免許証の本人の顔画像がメモリCaに画像データとして記憶されていない場合、つまり、免許証の本人の顔画像が免許証Cの券面に印刷されているだけの場合、上記免許証リーダライタ18には図示しないスキャナが具備され、そのスキャナにより券面に印刷されている顔画像を光学的に読取って画像データに変換するようになっているものとする。なお、以下の説明では、免許証CのメモリCaに顔画像データが記憶されているものとする。上記始動制御部19は、車両のエンジンを始動させるスタータ装置等に接続され、車両の始動を制御するものである。ここでは、上記始動制御部19から始動開始の制御信号が発信されない限り、車両は始動しないものとする。
【0020】
以下、第1の実施の形態について説明する。
この第1の実施の形態では、車載機1による車両の始動、及び車載機1と駐車ゲート処理機とによる自家用車用の駐車場の入出場について説明する。
まず、上記車載機1への顔画像の登録処理を説明する。
図3は、上記車載機1に利用者の顔画像を登録する際の登録処理を説明するためのフローチャートである。
以下の説明では、上記照合用辞書17aに予め登録されている車両の所有者を他の利用者を登録する権限を有する人物とする。すなわち、上記車載機1に予め顔画像が登録される登録権限者としての車両の所有者が他の人物の登録を許可する権限があるものとし、予め登録されている人物以外の利用者(被登録者)の顔画像を登録する際の登録処理について説明する。
【0021】
まず、当該車両の所有者(登録権限者)は、操作部15にて他の利用者の登録処理の開始を指示する。この際、登録権限者に与えられている暗証番号(パスワード)を入力するようようにしても良い。この場合、入力された暗証番号が予め設定されている暗証番号と一致する場合に、登録権限者以外の利用者の登録処理を開始するものとする。上記登録権限者による登録処理の開始の指示を受付けると(ステップS1、YES)、車載機1の制御部11は、車載カメラ12により登録権限者の顔画像を撮影する(ステップS2)。
【0022】
上記登録権限者の顔画像を撮影すると、上記顔照合部16は、撮影した顔画像から顔の特徴量を抽出し、この抽出した顔の特徴量と上記照合用辞書17aに登録されている登録権限者の顔の特徴量と照合する(ステップS3)。この照合処理により顔照合部16は、上記車載カメラ12で撮影した人物が当該車両の所有者(登録権限者)であるか否かを判定し、判定結果を制御部11へ供給する。上記判定により上記車載カメラ12にて顔を撮影した人物が登録権限者であると判定した場合(ステップS4、YES)、制御部11は、他の利用者(被登録者)の顔画像の登録を許可する。
【0023】
上記登録権限者以外の被登録者の登録処理が許可されると、制御部11は、案内部14にて登録する被登録者の免許証Cを図示しない挿入口へ挿入する旨を案内する(ステップS5)。この案内に応じて、被登録者は、自分の免許証Cを図示しない挿入口に挿入する。すると、上記免許証リーダライタ18は、挿入された免許証Cを受け入れて免許証CのメモリCaに記録されている顔画像データを読み取る(ステップS6)。
【0024】
被登録者の免許証Cから顔画像データを読取ると、制御部11は、上記車載カメラ12にて被登録者の顔画像を撮影する(ステップS7)。被登録者の顔画像を撮影すると、上記顔照合部16は、免許証Cから読取った顔画像データから抽出した顔の特徴量と上記車載カメラ12にて撮影した被登録者の顔画像から抽出した顔の特徴量との照合を行う(ステップS8)。この照合結果は制御部11に供給される。上記免許証Cから読取った顔画像データと上記車載カメラ12にて撮影した被登録者の顔画像との照合が成功した場合、制御部11は、撮影した顔画像データあるいは上記車載カメラ12にて撮影した顔画像を登録用の顔画像として案内部14としての表示装置に表示する(ステップS9)。この際、被登録者の免許証Cから読取った被登録者の氏名などの情報を顔画像とともに上記表示装置に表示する。このような表示により被登録者あるいは登録権限者は、登録内容を確認する。
【0025】
この案内部14の表示装置に表示された登録内容が満足するものでなかった場合(ステップS10、NO)、被登録者あるいは登録権限者は、顔画像等の登録内容の再入力処理を行う。また、上記案内部14の表示装置に表示された顔画像等の登録内容が満足するものであった場合(ステップS10、YES)、被登録者あるいは登録権限者は、登録内容の確認完了を指示する。このような登録内容の確認が指示されると、制御部11は、登録用の顔画像から顔の特徴量を抽出し、抽出した顔の特徴量を上記照合用辞書17aに登録する(ステップS11)。
【0026】
上記のように、利用者の登録処理は、予め顔画像が登録されている当該車両の所有者などの登録権限者による登録指示に基づいて行われる。登録権限者は、予め登録されている顔画像とカメラにより撮影した登録権限者の顔画像とにより認証が行われ、かつ、被登録者は、免許証の顔画像とカメラにより撮影される被登録者の顔画像とにより認証が行われる。これにより、予め登録される登録権限者の許可のない人物の顔画像が登録されること防ぐことができる。
【0027】
次に、上記のような登録処理により登録された利用者による当該車両の始動動作について説明する。
図4は、登録済みの利用者による当該車両の始動動作を説明するためのフローチャートである。
まず、上記車載機1が搭載されている車両を始動する場合、利用者は、自身が所持している免許証Cを車載機1の挿入口(図示しない)に挿入する(ステップS21)。すると、上記車載機1の制御部11は、上記免許証リーダライタ18により利用者が挿入した免許証Cを受け入れて免許証CのメモリCaに記録されている記録内容を読取る(ステップS22)。利用者により挿入された免許証Cの記録内容を読取ると、制御部11は、読取った免許証Cの記録内容に基づいて上記照合用辞書17aに登録されている登録者の免許証か否かを判定し、利用者を特定する(ステップS23)。この判定処理では、免許証Cから読取った氏名あるいは免許証番号等の識別情報と、上記照合用辞書17aに顔の特徴量に対応して記憶されている氏名あるいは免許証番号等の識別情報との照合により登録者であるか否かを判定し、利用者を特定する。また、免許証Cから読取った顔画像と照合用辞書17aに登録されている登録者の顔画像との顔照合により利用者を特定するようにしても良い。
【0028】
上記判定処理により挿入された免許証Cが登録者のものでないと判定した場合、制御部11は、案内部14にて未登録による始動を禁止する旨を報知する(ステップS25)。また、上記判定処理により挿入された免許証Cが登録者のものであると判定した場合(ステップS24、NO)、制御部11は、さらに、当該免許証Cから読取った記録内容に基づいて当該免許証Cでの当該車両の運転が可能か否か(免許の有効性)を判定する(ステップS26)。この免許の有効性の判定は、有効期間、免許種別、及び免許条件等の情報に基づいて挿入された免許証が当該車両を運転するために有効な免許証か否かを判定するものである。また、交通違反などの違反情報が免許証Cに記録されるものであれば、違反情報に基づいて当該車両の運転資格があるか否かを免許の有効性として判定するようにしても良い。
【0029】
当該免許証Cでの運転が不可であると判定した場合(ステップS27、NO)、制御部11は、上記案内部14により免許が無効であるため始動を禁止する旨を報知する(ステップS28)。また、当該免許証Cでの運転が可能であると判定した場合(ステップS27、YES)、制御部11は、上記車載カメラ12により当該利用者の顔画像を撮影する(ステップS29)。当該利用者の顔画像を撮影すると、制御部11は、上記顔照合部16により撮影した顔画像から抽出した顔の特徴量と、上記照合用辞書17aに登録されている上記ステップS23の判定処理で特定した利用者の顔の特徴量との照合による顔照合処理を行う(ステップS30)。この顔照合処理による照合が失敗した場合(ステップS31、NO)、制御部11は、上記案内部24により顔画像の照合が失敗したため始動を禁止する旨を報知する(ステップS32)。また、上記顔照合処理による照合が成功した場合(ステップS31、YES)、制御部11は、当該車両の始動を許可し、上記始動制御部19により当該車両のスタータ装置に始動開始信号を送信し、当該車両のエンジンを始動させる(ステップS33)。
【0030】
上記のように、免許証の記録内容に基づいて利用者による当該車両の運転が可能であるか否かを判定し、運転が可能であると判定した利用者に対しては、顔照合処理により登録済みの利用者であるか否かを認証し、登録済みの利用者であると認証された場合に、当該車両を始動させるようにしたものである。これにより、有効な免許を有し、かつ、顔画像を登録済みの人物だけが当該車両を始動させることができ、顔画像が登録されていない他人による車両の始動を防ぐことができる。
また、有効な免許か否かを判定するため、無効な免許証での運転が不能となる。さらに、免許証がなければ当該車両を始動できないため、免許証を忘れたまま運転することがなく、免許証不携帯等の不注意による違反を防止できる。
【0031】
次に、上記のような動作により制御される車両での自宅あるいは契約駐車場での入出場処理について説明する。
ここでは、自家用車用の契約駐車場(自家用車用の駐車場)の出入口に設置されたゲートの制御について説明するが、自宅駐車場に設置した電気制御可能なシャッタ扉、あるいは契約駐車場内の各駐車スペースに設置したゲート等の制御についても同様に実施できるものとする。
【0032】
図5は、駐車ゲート処理機2の構成を概略的に説明するためのブロック図である。
図5に示すように、駐車ゲート処理機2は、制御部21、監視カメラ22、通信部23、案内部24、操作部25、顔照合部26、記憶部27、免許証リーダライタ28、及び駐車ゲート制御装置29等を有している。上記制御部21、監視カメラ22、通信部23、案内部24、操作部25、顔照合部26、記憶部27、及び免許証リーダライタ28は、それぞれ上記制御部11、車載カメラ12、通信部13、案内部14、操作部15、顔照合部16、記憶部17及び免許証リーダライタ18と同等な機能を有しているものとする。
【0033】
すなわち、上記制御部21は、駐車ゲート処理機2全体の制御を司るものである。また、上記制御部21は、現在時刻を計時するタイマ(図示しない)を有してしている。上記監視カメラ22は、当該駐車ゲート処理機2が設置される駐車ゲート近傍の車両を運転する利用者の顔を撮影するものである。例えば、上記監視カメラ22は、駐車ゲート近傍の車両の運転席に座っている人物の顔を撮影可能な位置に設置される。上記通信部23は、上記車載機1等の機器との通信を行うものである。上記案内部24は、液晶表示装置などの表示部及びスピーカ等の音声出力装置などで構成され、ゲート近傍の人物に対する案内を行うものである。上記操作部25は、表示装置のタッチパネルあるいはテンキー等のキーが設けられているリモートコントローラなどで構成される。
【0034】
上記顔照合部26は、顔画像による顔照合処理を行うものである。例えば、上記顔照合部26は、上記監視カメラ22により撮影した顔画像から検出した特徴量と上記記憶部内27の照合用辞書27aに登録されている顔の特徴量との照合を行うことにより顔照合処理を行う。上記記憶部27は、HDDなどの記憶装置により構成される。この記憶部27は、照合用辞書27aと履歴記憶部27bとを有している。上記照合用辞書27aは、当該契約駐車場が利用可能な利用者の顔の特徴量などが記憶される。上記履歴記憶部27bは、上記顔照合部26による照合の履歴等の当該駐車ゲート処理機2での処理の履歴を記憶する。上記駐車ゲート制御装置29は、当該契約駐車場に設置されている駐車ゲート29aの開閉を制御するものである。
【0035】
次に、上記駐車ゲート処理機2の照合用辞書27aへの利用者の顔の特徴量の登録処理について説明する。
図6は、上記駐車ゲート処理機2における登録動作を説明するためのフローチャートである。ここで、駐車ゲート処理機2における登録処理は、契約駐車場の管理者の管理もとで行われるものとする。
まず、管理者は、操作部25にて利用者の顔画像の登録処理を行う登録モードを指示する(ステップS41)。この際、管理者を認証するための認証処理を行うようにしても良い。例えば、図3のステップS1〜ステップS4の処理と同様に、管理者の顔画像を予め上記照合用辞書278aに登録しておき、顔照合処理にて管理者を認証するようにしても良し、管理者だけが有しているパスワードの照合により管理者を認証するようにしても良い。
【0036】
上記登録モードが管理者により指示されると、制御部21は、案内部14にて登録者の免許証を図示しない挿入口に挿入する旨を案内する。この案内に応じて、登録者の免許証Cが挿入口に挿入されると(ステップS42)、制御部21は、免許証リーダライタ28にて免許証CのメモリCaに記録されている顔画像データ等の記録内容を読取る(ステップS43)。当該免許証Cから顔画像データを読取ると、制御部21は、上記監視カメラ22にて利用者の顔画像を撮影する(ステップS44)。利用者の顔画像を撮影すると、制御部21は、上記顔照合部26にて上記免許証Cから読取った顔画像データと上記監視カメラ22にて撮影した利用者の顔画像との照合処理を行う(ステップS45)。
【0037】
この照合処理による照合が失敗した場合(ステップS46、NO)、制御部21は、免許証Cの顔画像と利用者の顔画像とが一致しない旨を案内部24にて報知し(ステップS47)、登録処理を中止する。また、上記照合処理による照合が成功した場合(ステップS46、YES)、制御部21は、免許証Cの顔画像あるいは上記監視カメラ22にて撮影した顔画像を登録用の顔画像として案内部24の表示装置に表示する(ステップS48)。この際、被登録者の免許証Cから読取った被登録者の氏名などの情報を顔画像とともに表示する。このような表示により管理者あるいは被登録者は、登録内容を確認する。
【0038】
この案内部24の表示装置に表示された登録内容が満足するものでなかった場合(ステップS49、NO)、被登録者あるいは登録権限者は、顔画像等の登録内容の再入力処理を行う。また、上記案内部14の表示装置に表示された顔画像等の登録内容が満足するものであった場合(ステップS49、YES)、被登録者あるいは登録権限者は、登録内容の確認完了を指示する。このような登録内容の確認完了が指示されると、制御部11は、登録用の顔画像から顔の特徴量を抽出し、抽出した顔の特徴量を上記照合用辞書17aに登録する(ステップS50)。
【0039】
なお、上記例では、免許証の顔画像と利用者の顔画像との照合が成功した場合に、利用者の顔画像を登録するようにしたが、免許証と利用者との照合が必要ない場合には、利用者の顔照合なしで、管理者の操作により免許証の顔画像を照合用辞書に登録するようにしても良い。
【0040】
次に、駐車ゲート処理機2による駐車ゲート29aの制御について説明する。
【0041】
図7は、自家用車用の駐車場からの出場時の動作を説明するためのフローチャートである。
上記ステップS21〜S33の処理により当該車両の始動を許可した場合、上記車載機1の制御部11は、上記通信部13にて駐車ゲート処理機2へ駐車ゲート29aの開放を要求するゲート開放要求信号を送信する(ステップS61)。上記ゲート開放要求信号は、駐車ゲート29aの開放を要求信号とともに、車両を始動させた利用者を示す情報あるいは当該車両の車種を示す情報が含まれるものとする。なお、上記ゲート開放要求信号は、車載機1の操作部15による利用者の操作に応じて発信するようにしても良い。また、上記駐車ゲート29a前に車両が移動した際に上記駐車ゲート処理機2が応答要求を発信し、車載機1の制御部11が駐車ゲート処理機2からの応答要求に応じてゲート開放要求信号を発信するようにしても良い。
【0042】
上記車載機1からのゲート開放要求信号を受信した場合(ステップS62)、駐車ゲート処理機2の制御部21は、監視カメラ22が撮影した画像に基づいて駐車ゲート29a前に車両が存在するか否かを判定する(ステップS63)。すなわち、車両が駐車ゲート29a前に移動すると、制御部21は、上記監視カメラ22が撮影した画像から車両を検知するようになっている。なお、駐車ゲート29a前の車両の有無は、駐車ゲート29a前の車両の有無を検知するセンサを設けて、そのセンサの検知結果に基づいて検知するようにしても良い。上記駐車ゲート29a前の車両を検知した場合(ステップS63、YES)、制御部21は、駐車ゲート制御装置29により駐車ゲート29aを開放する(ステップS64)。なお、自宅駐車場などの小規模な駐車場や各駐車スペースごとに駐車ゲートが設けられる場合、車両の始動が許可された際に車載機1からゲート開放要求信号を発信し、そのゲート開放信号を受信した際に駐車ゲート処理機2が駐車ゲート29aを開放するようにしても良い。
【0043】
上記駐車ゲート29aを開放すると、駐車ゲート処理機2の制御部21は、監視カメラ22が撮影した画像に基づいて当該車両が駐車ゲート29aを通過(出場)したか否かを検知する(ステップS65)。これにより当該車両が駐車ゲート29aを通過したことを検知した場合(ステップS65、YES)、制御部21は、駐車ゲート制御装置29により駐車ゲート29aを閉鎖する(ステップS66)。また、当該車両が出場したことを検知した際、制御部21は、出場時間、上記ゲート開放要求信号に含まれる車両を始動させた運転者を示す情報、あるいは当該車両を示す情報を出場履歴として上記記憶部27内の履歴記憶部27bに記録(保存)する(ステップS67)。なお、監視カメラ22により撮影される画像に基づいて、出場した車両のナンバプレート等の画像を出場履歴として記録するようにしても良い。
上記のように、車両の始動を許可した車載機1からのゲート開放要求信号を受信した場合に、駐車ゲート処理機が駐車ゲートを開放し、当該車両が出場できるようにしたものである。これにより、手動操作にて駐車ゲートを開放する必要なく、車載機で始動が許可されたのに基づき自動的に駐車ゲートが開放され、利用者の利便性が向上する。
【0044】
次に、自家用車用の駐車場における入場時の動作について説明する。
図8は、自家用車用の駐車場における入場時の駐車ゲート29aの制御を説明するためのフローチャートである。
上記駐車ゲート処理機2では、監視カメラ22にて駐車場外から駐車ゲート29a前へ接近してくる車両を監視しているものとする。すなわち、監視カメラ22が撮影した画像にて駐車場外から駐車ゲート29a前へ接近してくる車両を検知した場合(ステップS71)、制御部21は、監視カメラ22にて運転者の顔画像を撮影する(ステップS72)。なお、上記監視カメラ22では運転者の顔画像が撮影しにくい場合、車載機1の車載カメラ12にて運転者の顔画像を撮影するようにしても良い。この場合、駐車ゲート処理機2からの顔画像の撮影要求に応じて車載機1の制御部11が車載カメラ12にて運転者の顔画像を撮影し、車載カメラ12にて撮影した顔画像を駐車ゲート処理機2へ送信するようにすれば良い。
【0045】
上記監視カメラ22にて顔画像を撮影すると、撮影した顔画像と上記照合用辞書27aに登録されている顔画像との照合処理を行う(ステップS73)。この顔照合処理による顔照合が失敗した場合(ステップS74、NO)、制御部21は、運転者に対する顔照合が失敗したため入場不可である旨を案内部24により報知し(ステップS75)、駐車ゲート29aを閉じたまま、当該車両の入場を不許可とする。また、上記顔照合処理による顔照合が成功した場合(ステップS74、YES)、制御部21は、運転者に対する顔照合が成功したため入場を許可する旨を案内部24により報知し(ステップS76)、上記駐車ゲート制御装置29にて駐車ゲート29aを開放する(ステップS77)。
【0046】
駐車ゲート29aを開放すると、制御部21は、監視カメラ22が撮影する画像に基づいて当該車両の入場動作を監視する。当該車両が駐車ゲート29aを通過したことを検知した場合(ステップS78、YES)、制御部21は、駐車ゲート29aを閉鎖し(ステップS79)、入場したことを示す入場履歴情報を上記履歴記憶部27bに記憶する(ステップS80)。上記入場履歴情報は、例えば、入場時に撮影した顔画像、入場日時、入場した人物(或は車両)を示す情報、照合時の類似度等から構成される。
【0047】
上記のように、入場しようとする車両を検知し、検知した車両の運転者の顔画像を撮影し、撮影した顔画像と予め登録されている顔画像とを照合し、この照合が成功した場合に、駐車ゲートを開放して利用者の入場を許可するようにしたものである。これにより、顔画像が登録されていない人物が運転する車両の入場を拒否することができ、セキュリティを向上できる。また、登録済みの利用者にとっては、顔が撮影されるだけで入場可能となるため利便性が高い。
また、入場時に撮影した顔画像を含む入場履歴情報を記憶部に記憶しておくようにしたため、無断駐車等の問題が発生した場合でも無断駐車した人物の顔画像を確認でき、セイキュリティが向上する。
【0048】
次に、第2の実施の形態について説明する。
この第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態で説明した車載機1が搭載された車両でショッピングセンタへ行った場合の動作について説明する。なお、上記車載機1の構成は、図2に示す構成と同様であるため、詳細な説明を省略する。
例えば、デパート等のショッピングセンタでは、専用あるいは契約の駐車場が設置されていることが多い。また、このような駐車場では、当該ショッピングセンタでの買い物の金額に応じて駐車料金を無料にしたり、駐車料金を割引くサービスを行っている場合が多い。以下に説明する第2の実施の形態では、上記のような買い物の金額に応じた駐車料金のサービスが行われているショッピングセンタでの動作について説明する。
【0049】
まず、上記駐車場処理機3の構成について説明する。
図9は、駐車場処理機3の構成を概略的に説明するためのブロック図である。
【0050】
図9に示すように、駐車場処理機3は、制御部31、監視カメラ32、通信部33、案内部34、操作部35、顔照合部36、記憶部37、及びゲート制御装置38等を有している。上記制御部31、監視カメラ32、通信部33、案内部34、操作部35、顔照合部36、記憶部37、及びゲート制御装置38は、それぞれ上記制御部21、監視カメラ22、通信部23、案内部24、操作部25、顔照合部26、記憶部27、及び駐車ゲート制御装置29と同等な機能を有しているものとする。
【0051】
さらに、上記監視カメラ32は、当該駐車場処理機3が設置されるショッピングセンタの駐車場の入出場口近傍に設置され、入出場口から入出場する車両及び車両の乗車者の顔を撮影するものである。上記制御部31は、上記監視カメラ32にて撮影された画像に基づいて入出場する車両を検知するようになっている。上記顔照合部36は、顔画像による顔照合処理を行うものである。例えば、上記顔照合部36は、上記監視カメラ32により撮影した顔画像と当該車両の車載機1から送信される免許証Cの顔画像との照合を行うことにより顔照合処理を行う。上記記憶部37は、入出場口で入出場した車両を示す情報等を履歴情報として記録する履歴記憶部37aを有している。上記ゲート制御装置38は、入場口に設置された入場ゲート38a、及び出場口に設置された出場ゲート38bの開閉を制御するものである。
【0052】
次に、上記販売端末4の構成について説明する。
図10は、上記販売端末4の構成を概略的に説明するためのブロック図である。この販売端末4は、ショッピングセンタ内の各店舗のレジなどに設置される端末装置であり、物品購入時の販売金額や販売時間等の物品購入の履歴を示す購入情報を購入者が所持している免許証CのメモリCaに記録するものである。
図10に示すように、販売端末4は、制御部41、カメラ42、通信部43、案内部44、操作部45、顔照合部46、記憶部47、及び免許証リーダライタ48等を有している。上記制御部41、監視カメラ42、通信部43、案内部44、操作部45、顔照合部46、記憶部47、及び免許証リーダライタ48は、それぞれ上記制御部11、車載カメラ12、通信部13、案内部14、操作部15、顔照合部16、記憶部17、及び免許証リーダライタ18と同等な機能を有しているものとする。
【0053】
上記カメラ42は、物品を購入した利用者(購入者)の顔画像を撮影するものである。上記顔照合部46は、顔画像による顔照合処理を行うものである。例えば、上記顔照合部46は、上記カメラ42にて撮影した顔画像と当該購入者の免許証Cに記録されている顔画像との照合により顔照合処理を行う。なお、物品購入の際に顔画像による照合処理(本人認証処理)を行わない場合、上記カメラ42及び上記顔照合部46は、設けなくても良い。上記記憶部47は、物品を販売した際に販売した物品あるいは販売金額等の履歴を示す情報を販売履歴情報として記録する履歴記憶部47aを有している。
【0054】
次に、ショッピングセンタの駐車場に入場する際の動作について説明する。
【0055】
図11は、ショッピングセンタの駐車場への入場時の処理を説明するためのフローチャートである。
まず、駐車場の入口に車両が接近すると、駐車場処理機3の制御部31は、監視カメラ42が撮影した画像により入場側からの車両の接近を検知する(ステップS101)。車両を検知すると、駐車場処理機3の制御部31は、駐車場内の空き情報などに基いて当該車両の入場を許可するか否かを判断する(ステップS102)。例えば、満車などの理由で入場を不可とする場合、制御部31は、入場ゲート38aを閉じたままとし、通信部33にて車載機1へ満車のため入場が不可である旨を通知する(ステップS103)。このような入場が不可である旨の通知を受信した場合(ステップS104)、車載機1の制御部11は、上記案内部14にて車両の乗車者に満車のため入場が不可である旨を報知する(ステップS105)。
【0056】
また、駐車場への入場を許可する場合、駐車場処理機3の制御部31は、通信部33にて車載機1へ車両あるいは車両の乗車者を特定するための情報(本人情報及び車種情報)を要求する(ステップS106)。この駐車場処理機3からの情報送信要求を受信すると(ステップS107)、車載機1の制御部11は、免許証リーダライタ18にて免許証Cから本人情報を読み取るとともに、記憶部17に記憶されている車種情報を読み出す(ステップS108)。上記本人情報と車種情報とを読み出すと、上記車載機1の制御部31は、本人情報と車種情報とを駐車場処理機3へ送信する(ステップS109)。
【0057】
これにより車載機1から本人情報及び車種情報を受信すると(ステップS110)、駐車場処理機3の制御部31は、駐車許可を示す情報、及び、入庫時間を示す情報等を入庫情報として車載機1へ送信する(ステップS112)。これらの入庫情報を受信すると(ステップS113)、車載機1の制御部11は、上記案内部14にて駐車が許可された旨を当該車両の乗車者へ報知する(ステップS114)。また、車載機1の制御部11は、上記免許証リーダライタ18にて受信した入庫情報を免許証Cに記憶し(ステップS114)、入庫情報の記憶完了を駐車場処理機3へ通知する(ステップS115)。
【0058】
上記車載機1から入庫情報の記録完了通知を受信すると(ステップS116)、駐車場処理機3の制御部31は、上記ゲート制御装置38にて入場ゲート38aを開放する(ステップS117)。この際、駐車場処理機の制御部31は、監視カメラ32が撮影する画像により当該車両のゲートの通過状況を監視する。これにより当該車両の入場ゲート38aの通過を検知した場合(ステップS118)、駐車場処理機3の制御部31は、入場ゲート38aを閉鎖し(ステップS119)、上記本人情報と入庫時間等を対応させて入庫履歴情報として履歴記憶部37aに記憶する(ステップS120)。
これらの処理により入場時には、車載機1にて免許証CのICメモリに駐車場への入庫時間等の入庫情報が記憶される。
【0059】
次に、ショッピングセンタ内での物品購入時の処理について説明する。
ここでは、上記のような入場処理により駐車場に入場し、駐車場で車両を駐車させた利用者が当該ショッピングセンタ内で買い物をする場合について説明する。
駐車場に車両を停めた利用者がショッピングセンタ内の店舗で物品を購入する際、利用者(購入者)は、免許証Cを提示する。購入者が提示した免許証Cがキャッシュカード機能を有している場合、店員は、購入者の申し出に応じてキャッシュカードによる購入代金の引き落とし処理を販売端末4の操作部45にて選択する。また、免許証Cが有しているキャッシュカード機能以外の現金あるいは他のクレジットカード等による購入代金の支払いを購入者が申し出た場合、キャッシュカード機能以外の支払いを販売端末4の操作部45にて選択する。
【0060】
以下の説明では、免許証Cが有しているキャッシュカード機能による購入代金の支払い処理を行うものとするが、キャッシュカード以外の支払い方法の場合であっても、店員が購入代金を販売端末4の操作部45にて入力することにより同様な動作が行われる。
まず、店員は、購入代金の精算処理を行い、購入者に購入代金を請求する。これに対して購入者から免許証Cを受取ると、店員は、販売端末4の図示しない免許証Cの挿入部に購入者から受取った免許証Cを挿入し、操作部45にてキャッシュカード機能のよる支払いを選択する。すると、販売端末4の制御部41は、免許証リーダライタ48にて免許証Cから本人の顔画像を読み取るとともに、カメラ42にて購入者の顔画像を撮影する。これにより販売端末4の制御部41は、顔照合部46にて免許証Cから読取った顔画像とカメラ42にて撮影した顔画像との照合処理を行う。この照合処理による照合が失敗した場合、制御部41は、案内部34にて購入者が免許証Cとして認証できなかった旨を報知する。
【0061】
また、上記照合処理による照合が成功した場合、制御部41は、免許証Cの所持者と購入者が一致することを認証する。購入者が認証されると、制御部41は、案内部44にて購入者に対する暗証番号の入力案内を報知する。これに対して購入者が暗証番号を入力すると、制御部41は、暗証番号の照会を行って、暗証番号が正しければ、キャッシュカード機能による購入代金の引き落とし処理を行う。
【0062】
これにより免許証Cのキャッシュカード機能による購入代金の引き落とし処理が完了すると、制御部41は、購入代金及び購入時間等を示す買い物履歴情報を免許証Cに記憶する登録処理を行う。なお、免許証Cのキャッシュカード機能以外の支払い方法の場合、店員が購入代金が支払われたのを確認し、購入代金の支払いが確認させた旨を操作部45にて入力する。さらに、上記同様に、顔照合による本人認証処理にて本人であることが認証された際に、買い物履歴情報を免許証に記憶する登録処理が行われる。
これにより、免許証には、ショッピングセンタ内での買い物ごとに買い物履歴情報が蓄積される。
【0063】
図12は、上記車載機1を用いたショッピングセンタの駐車場からの出場処理を説明するためのフローチャートである。
まず、買い物を終了した利用者は、上記ステップS21〜S33と同様な動作により車両の始動させる。この際、利用者は、図示しない免許証リーダライタ18の挿入口(図示しない)に入庫情報及び買い物履歴を記録した免許証Cを挿入する。この免許証Cは、キャッシュカード機能を有しているものとする。上記車両が始動すると、利用者は、当該車両を運転して駐車場の出口へ移動する。この買い物を終了した利用者が運転する車両が駐車場の出口に接近すると、駐車場処理機3の制御部31は、監視カメラ42が撮影する画像により出場ゲート38bへの車両の接近を検知する(ステップS131)。
【0064】
上記出場ゲート38bへの車両の接近を検知すると、上記制御部31は、上記通信部43にて車載機1へ入庫情報及び買い物履歴情報を要求する(ステップS132)。この駐車場処理機3の制御部31からの要求を受信すると(ステップS133)、上記車載機1の制御部11は、上記免許証リーダライタ18にて免許証Cから入庫情報及び買い物履歴情報を読出し(ステップS134)、上記通信部13にて駐車場処理機3へ送信する(ステップS135)。
【0065】
上記車載機1から入庫情報及び物品の購入情報を受信すると(ステップS136)、駐車場処理機3の制御部31は、買い物履歴情報に基づいて駐車料金の割引金額を算出する(ステップS137)。割引金額を算出すると、駐車場処理機3の制御部31は、入庫情報からの入庫時間と現在時刻とに基づいて駐車時間に対する駐車料金を算出する(ステップS138)。買い物履歴情報により算出した割引金額と駐車時間に対する駐車料金とに基づいて、制御部31は、駐車料金を算出する(ステップS139)。駐車料金を算出すると、駐車場処理機3の制御部31は、算出した駐車料金を車載機1へ送信する(ステップS140)。
【0066】
上記駐車場処理機3から算出された駐車料金を示す料金情報を受信すると(ステップS141)、上記車載機1の制御部11は、案内部14にて駐車料金を報知(ステップS142)。ここで、利用者は、駐車料金の支払い方法を操作部15にて選択する(ステップS143)。この利用者による選択に基づいて、上記車載機1と駐車場処理機3は、駐車料金の支払い処理を行う(ステップS144)。ここでは、免許証Cのキャッシュカード機能による駐車料金の支払い、あるいは現金による支払いが可能であるものとする。現金にて駐車料金を支払う場合、当該車両の乗車者は、図示しない金額処理部に接続された現金投入口に金額を投入するか、あるいは、係員に金額を手渡すことにより駐車料金を支払う。なお、免許証Cのキャッシュカード機能のよる駐車料金の支払い処理については、後述する。
【0067】
上記のような駐車料金の支払い処理が完了すると、駐車場処理機3の制御部31は、上記通信部33にて出場許可を示す情報を車載機1へ通知し(ステップS145)、上記ゲート制御装置38にて出場ゲート38bを開放する(ステップS146)。上記駐車場処理機3からの出場許可を示す情報を受信した場合(ステップS147)、車載機1の制御部11は、上記案内部14にて出場許可を報知する(ステップS148)。また、出場ゲート38bを開放した駐車場処理機3の制御部31は、監視カメラ32にて撮影した画像に基づいて当該車両の出場ゲート38bの通過を監視する。これにより当該車両が出場ゲート38bを通過したことを検知すると(ステップS149)、制御部31は、上記ゲート制御装置38にて出場ゲート38bを閉鎖し(ステップS150)、上記監視カメラ32で撮影した車両あるいは車両の乗車者等の画像と出場時間とを対応させて出場履歴として記憶部37内の履歴記憶部37aに記録する(ステップS151)。
【0068】
上記のような処理により、駐車券等の媒体を必要とすることなく、ショッピングセンタ内での買い物に応じた駐車料金の割引サービスを提供することができる。さらに、上記車載機1と駐車場処理での無線通信にて出場することが可能となり、利用者が駐車料金を直接現金やクレジットカードを手渡す手間がかかることがなく、駐車場からの円滑な出場を実現できる。
【0069】
また、駐車場の入場時、出場時、及び店舗内での買い物時、履歴を記録しておくことにより、利用者とショッピングセンタ側とでトラブルが発生した場合にも利用者が行った行為を記録されているため、トラブルの早期解決が可能となる。
また、上記出場処理の例では、車載機の案内部にて駐車料金、及び、出場許可等を利用者に報知するようにしたため、車内の乗車者に判り易く報知することが可能となる。また、車載機の案内部によって駐車料金、及び出場許可等を報知するとともに、駐車場処理機の案内部でも駐車料金、及び出場許可等を利用者に報知するようにしても良い。
【0070】
次に、上記ステップS144の支払い処理の1例として免許証Cのキャッシュカード機能による駐車料金の支払い処理について説明する。
図13は、上記免許証Cのキャッシュカード機能による駐車料金の支払い処理を説明するためのフローチャートである。
まず、車載機1から駐車料金の支払い方法として、利用者が免許証Cのキャッシュカード機能による駐車料金の支払いが指示したものとする。この場合、車載機1の制御部11は、免許証Cのキャッシュカード機能にて駐車料金を支払う旨とともに、当該免許証Cに記憶されている顔画像及びキャッシュカード情報を送信する。上記通信部33にて車載機1からのキャッシュカード情報を受信すると(ステップS161)、上記駐車場処理機3の制御部31は、監視カメラ32にて当該車両の乗車者の顔を撮影する(ステップS162)。
【0071】
当該車両の乗車者の顔画像を撮影すると、制御部31は、上記顔照合部36により監視カメラ32で撮影した顔画像と上記車載機1から送られた免許証Cの顔画像との照合処理を行う。この照合処理により制御部31は、車載機1から送られた顔画像の人物と監視カメラ32にて撮影した人物とが同一であるか否かを認証する(ステップS163)。
【0072】
上記顔照合部36による照合が成功した場合、制御部31は、駐車料金の引き落とし処理を行う(ステップS165)。この引き落とし処理では、車載機1にて暗証番号の入力を促し、車載機1の操作部15で利用者により入力された暗証番号とキャッシュカード情報が示す口座の暗証番号と一致した場合に、上記口座からの駐車料金の金額を引き落とす処理である。この引き落とし処理にて当該口座から駐車料金の金額が引き落とせた場合に精算処理を完了する。
【0073】
また、当該口座の残額が駐車料金に足りない場合(残額不足の場合)、制御部31は、上記通信部33にて車載機1へ残額不足である旨を通知する(ステップS167)。この残額不足である旨の通知を受信した場合(ステップS168)、車載機1の制御部11は、案内部34にて残額不足のため支払いが不能である旨を報知する(ステップS169)。この場合、利用者は、現金等により駐車料金を支払う。
【0074】
また、上記ステップ163の照合処理で照合が失敗した場合(ステップS164、NO)、制御部31は、上記通信部33にて本人認証が失敗したためキャッシュカード機能による駐車料金の支払いでできない旨を車載機1へ通知する(ステップS170)。この本人認証が失敗した旨の通知を受信した場合(ステップS171)、車載機1の制御部11は、上記案内部14にて本人認証が失敗したためキャッシュカード機能による駐車料金の支払いでできない旨を車載機1へ報知する(ステップS172)。
【0075】
なお、キャッシュカード機能での駐車料金の引き落とし処理を行う場合、暗証番号による照合を行うため、上記ステップS163のような顔画像による照合処理を省略しても良い。
上記のように、駐車場の出入口において免許証が挿入された車載機との通信により入場時間及び出場時間、及び、免許証に記憶された買い物履歴に基づく駐車料金の割引料金を判定し、駐車時間と買い物履歴とに基づいて駐車料金を算出し、この算出した駐車料金を車載機と駐車場処理機との無線通信により徴収するようにしてものである。これにより、従来の駐車券などを発行することなく、利用時間の管理を行うことができ、かつ、買い物等による割引を加味した駐車料金を徴収することが可能となり、利用者の利便性が向上する。
【0076】
なお、上記第2の実施の形態では、車載機と駐車場処理機との無線通信により駐車場のゲート制御及び駐車料金の支払い処理を行うようにしたが、上記免許証に無線通信機能を有する無線ICカードにて免許証を構成し、この無線通信機能を有する免許証と上記駐車場処理機との無線通信により駐車場のゲート制御及び駐車料金の支払い処理を行うようにしても良い。この場合も、無線通信機能を有する免許証にキャッシュカード機能を設けることにより、上記同様に、キャッシュカード機能による駐車料金の支払い処理を行うことが可能となる。
【0077】
次に、第3の実施の形態について説明する。
この第3の実施の形態では、上記第1の実施の形態で説明した車載機1が搭載された車両による高速道路等の有料道路の入出場について説明する。上記車載機1の構成は、図2に示す構成と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図14は、上記料金所ゲート処理機5の構成を概略的に説明するためのブロック図である。
図14に示すように、料金所ゲート処理機5は、制御部51、監視カメラ52、通信部53、案内部54、操作部55、顔照合部56、記憶部57、ゲート制御装置58等を有している。上記制御部51、監視カメラ52、通信部53、案内部54、操作部55、顔照合部56、記憶部57、及びゲート制御装置58は、それぞれ上記制御部21、監視カメラ22、通信部23、案内部24、操作部25、顔照合部26、記憶部27、及び駐車ゲート制御装置29と同等な機能を有しているものとする。
【0078】
さらに、上記監視カメラ52は、当該料金所ゲート処理機5が設置された料金所の入出場口近傍に設置され、入出場口で入出場する車両の乗車者の顔を撮影するものである。また、上記制御部51は、上記監視カメラ52が撮影した画像に基づいて入出場する車両を検知するようになっている。上記顔照合部56は、顔画像による顔照合処理を行うものである。例えば、上記顔照合部56は、上記監視カメラ52により撮影した顔画像と当該車両の車載機1から送信される免許証Cの顔画像との照合を行うことにより顔照合処理を行う。上記記憶部57は、入出場口で入出場した車両を示す情報等を履歴情報として記録する履歴記憶部57aを有している。上記ゲート制御装置58は、料金所の入場口に設置された入場ゲート58a、及び出場口に設置された出場ゲート58bの開閉を制御するものである。
【0079】
図15は、有料道路の料金所の入場ゲートで車両が入場する際の処理を説明するためのフローチャートである。
まず、上記ステップS21〜S33の処理で始動した車両が有料道路の料金所の入場ゲート58aに接近すると、料金所ゲート処理機5の制御部51は、監視カメラ52が撮影した画像により入場側からの車両の接近を検知する(ステップS181)。車両の接近を検知すると(ステップS181、YES)、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記通信部53にて当該車両へ応答要求信号を発信する(ステップS182)。この応答要求信号を受信すると(ステップS183)、当該車両に設置されている車載機1の制御部11は、免許証リーダライタ18にて免許証Cに記憶されている免許証情報を読出するとともに、記憶部17に記憶されている当該車両の車種情報とを読み出す(ステップS184)。免許証情報と車種情報と読み出すと、車載機1の制御部11は、読み出した免許証情報と車種情報とを料金所ゲート処理機5へ送信する(ステップS185)。
【0080】
上記車載機1から免許証情報と車種情報とを受信すると(ステップS186)、上記料金所ゲート処理機5の制御部51は、免許証情報及び車種情報に基づいて免許証の有効性、及び入場可能な車両であるか否かを判定する(ステップS187)。この判定により当該車両が入場可能であると判定した場合(ステップS187、YES)、上記料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記通信部53により入場時間、入場場所等を示す入場情報を当該車載機1へ送信する(ステップS188)。この料金所ゲート処理機5からの入場情報を受信すると(ステップS189)、上記車載機1の制御部11は、上記案内部14にて入場許可された旨を当該車両の乗車者へ報知するとともに(ステップS190)、上記免許証リーダライタ18により当該免許証CのメモリCaに入場情報を記録する(ステップS191)。当該免許証Cに入場情報を記憶すると、車載機1の制御部11は、入場情報の記録完了を示す情報を料金所ゲート処理機5へ送信する(ステップS192)。
【0081】
上記車載機1から入場情報の記録完了通知を受信すると(ステップS193)、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記案内部54にて車両への通行案内を報知するとともに(ステップS194)、上記ゲート制御装置58にて入場ゲート58aを開放する(ステップS195)。この際、料金所ゲート処理機5の制御部51は、監視カメラ52が撮影する画像により当該車両の入場ゲート58aの通過状況を監視する。これにより当該車両が入場ゲート58aを通過したことを検知した場合(ステップS196)、料金所ゲート処理機5の制御部51は、入場ゲート58aを閉鎖し(ステップS197)、入場した車両に対する免許証情報、車両情報及び入場時間等の入場履歴情報を上記履歴記憶部57aに記憶する(ステップS198)。
【0082】
また、上記ステップS187で当該車両が入場不可であると判定した場合(ステップS187、NO)、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記通信部53にて当該車両の車載機1へ入場が不可である旨を通知し(ステップS199)、上記案内部54にて入場が不可である旨を報知する(ステップS200)。料金所ゲート処理機5から入場が不可である旨の通知を受信した場合、上記車載機1の制御部11は、上記案内部14にて入場が不可と判定されたことを報知する。また、上記料金所ゲート処理機5から入場が不可となった理由が通知されている場合、上記車載機1の制御部11は、上記案内部14にて入場が不可となった理由を詳細に報知するようにしても良い。これにより、利用者は入場が不可となった詳細な理由を車載機1側で知ることができる。
【0083】
上記のような入場処理により料金所の入場ゲートで運転者の免許証の有効性や車両の車種のチェック等を行うことができ、かつ、免許証C自身に有料道路への入場時間及び入場場所等の入場情報が記録できる。従って、上記のような車載機を搭載した車両では、入場時に免許証Cを車載機にセットするだけで有料道路への入場が可能となる。
【0084】
図16は、上記車載機1を用いた料金所の出場ゲートからの出場処理を説明するためのフローチャートである。
まず、有料道路の料金所の出場ゲート58bに車両が接近すると、料金所ゲート処理機5の制御部51は、監視カメラ52が撮影した画像により出場側からの車両の接近を検知する(ステップS211)。車両の接近を検知すると、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記通信部53にて当該車両への応答要求信号を発信する(ステップS212)。この料金所ゲート処理機5からの応答要求信号を受信すると(ステップS213)、当該車両に設置されている車載機1の制御部11は、上記免許証リーダライタ18にて免許証CのメモリCaに記憶されている入場情報を読み出すとともに、上記記憶部17に記憶している車種情報を読み出す(ステップS214)。上記入場情報及び車種情報を読み出すと、車載機1の制御部11は、読み出した入場情報及び車種情報を料金所ゲート処理機5へ送信する(ステップS215)。
【0085】
上記入場情報及び車種情報を受信すると(ステップS216)、上記料金所ゲート処理機5の制御部51は、入場情報及び車種情報に基づいて、入場場所、車種、及び当該料金所の場所を判別して通行料金を算出する(ステップS217)。当該車両に対する通行料金を算出すると、制御部51は、上記通信部53にて通行料金を示す情報を当該車載機1へ送信する(ステップS218)。
【0086】
上記料金所ゲート処理機5からの通行料金情報を受信すると(ステップS219)、上記車載機1の制御部11は、上記案内部14にて通行料金を報知する(ステップS220)。通行料金が報知されると、当該車両の乗車者は、通行料金の支払い方法を操作部15にて選択する(ステップS221)。乗車者により支払い方法が選択されると、上記車載機1の制御部11は、支払い方法を示す情報を上記料金所ゲート処理機5へ送信する(ステップS222)。この通行料金の支払い方法を示す情報を受信すると(ステップS223)、料金所ゲート処理機5の制御部51は、当該車両の乗車者が選択した支払い方法による通行料金の支払い処理を行う(ステップS224)。
【0087】
例えば、当該車両の乗車者が現金による通行料金の支払いを選択した場合、当該車両の乗車者は、上記料金所ゲート処理機5の金額処理部(図示しない)に接続された現金投入口(図示しない)に金額を投入するか、或は係員に金額を手渡すことにより通行料金を支払う。また、当該車両の乗車者が免許証Cのキャッシュカード機能による通行料金の支払いを選択した場合、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記ステップS161〜S172と同様に、当該車載機1との通信にて免許証Cのキャッシュカード機能による通行料金の支払い処理を行う。
【0088】
上記のような通行料金の支払い処理が完了すると、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記通信部53にて出場許可(通行許可)を示す情報を車載機1へ通知するとともに(ステップS224)、上記案内部54にて通行案内を表示し(ステップS225)、上記ゲート制御装置58にて出場ゲート58bを開放する(ステップS226)。上記料金所ゲート処理機5からの出場許可を示す情報を受信した場合(ステップS227)、車載機1の制御部11は、上記案内部14にて出場許可を報知する(ステップS228)。
【0089】
また、出場ゲート58bを開放した料金所ゲート処理機5の制御部51は、監視カメラ52にて撮影した画像に基づいて当該車両の出場ゲート58bの通過を監視する。これにより当該車両が出場ゲート58bを通過したことを検知すると(ステップS229)、制御部51は、上記ゲート制御装置58にて出場ゲート58bを閉鎖し(ステップS230)、上記監視カメラ52で撮影した車両あるいは車両の乗車者等の画像と出場時間とを対応させて出場履歴として記憶部57内の履歴記憶部57aに記録する(ステップS231)。
【0090】
上記のような料金所での出場処理により、通行券等の媒体を必要とすることなく、入場時に免許証に記憶した入場情報と予め記憶されている車種情報とに基づいて料金所の出場を行うことができる。
また、免許証Cがキャッシュカード機能を有している場合、料金所での出場処理では、顔画像による本人照合にて本人認証を行い、当該免許証のキャッシュカード機能による通行料金の支払い処理ができる。これにより、利用者が駐車料金を直接現金やクレジットカードを手渡す手間がかかることがなく、駐車場からの円滑な出場を実現でき、利用者の利便性が向上できる。
【0091】
なお、上記第3の実施の形態では、出場時に通行料金を精算する場合の動作について説明するが、入場時に通行料金を徴収する場合も、入場時に上記ステップS218〜S223のような通行料金の支払い処理を行うことにより同様に入出場処理を実現できる。
【0092】
また、上記第3の実施の形態では、車載機と料金所ゲート処理機との無線通信により有料道路の料金所のゲート制御及び通行料金の支払い処理を行うようにしたが、上記免許証に無線通信機能を有する無線ICカードにて免許証を構成し、この無線通信機能を有する免許証と上記料金所ゲート処理機との無線通信により料金所のゲート制御及び通行料金の支払い処理を行うようにしても良い。この場合も、無線通信機能を有する免許証にキャッシュカード機能を設けることにより、上記同様に、キャッシュカード機能による通行料金の支払い処理を行うことが可能となる。
【0093】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、免許証に記憶された免許に関する情報を有効に活用し、セキュリティ性や利便性の高い免許証を用いた車両制御システム及び車両制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る車両制御システムの概略構成を示す図。
【図2】車載機の概略構成を示す図。
【図3】車載機への顔画像の登録処理を説明するためのフローチャート。
【図4】車載機による車両の始動制御を説明するためのフローチャート。
【図5】駐車ゲート処理機の概略構成を示す図。
【図6】駐車ゲート処理機への顔画像の登録処理を説明するためのフローチャート。
【図7】駐車ゲート処理機による自家用車用の駐車場からの出場時の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】駐車ゲート処理機による自家用車用の駐車場からの入場時の動作を説明するためのフローチャート。
【図9】駐車場処理機の概略構成を示すブロック図。
【図10】販売端末の概略構成を示すブロック図。
【図11】車載機と駐車場処理機とによるショッピングセンタの駐車場への入場時の動作を説明するためのフローチャート。
【図12】車載機と駐車場処理機とによるショッピングセンタの駐車場への出場時の動作を説明するためのフローチャート。
【図13】車載機と駐車場処理機とによる免許証のキャッシュカード機能による駐車料金の支払い動作例を説明するためのフローチャート。
【図14】料金所ゲート処理機の概略構成を示すブロック図。
【図15】車載機と料金所ゲート処理機とによる有料道路への入場時の動作を説明するためのフローチャート。
【図16】車載機と料金所ゲート処理機とによる有料道路からの出場時の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
C…免許証、Ca…メモリ、1…車載機、2…駐車ゲート処理機、3…駐車場処理機、4…販売端末、5…料金所ゲート処理機、11、21、31、41、51…制御部、12…車載カメラ、13、23、33、43、53…通信部、14、24、34、44、54…案内部、15、25、35、45、55…操作部、16、26、36、46、56…顔照合部、17、27、37、47、57…記憶部、18、28、48…免許証リーダライタ、19…始動制御部、17a、27a…照合用辞書、17b、37a、47a、57a…履歴記憶部、22、32、42、52…監視カメラ、29…駐車ゲート制御装置、29a…駐車ゲート、38、58…ゲート制御装置、38a、58a…入場ゲート、38b、58b…出場ゲート
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、ICカード化された免許証を用いて、車両の始動、駐車場の入出場、有料道路の入出場処理を行う免許証を用いた車両制御システム及び車両制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、免許証のICカード化が計画されている。免許証がICカード化されると、免許証のICメモリ内に、大量のデータが記憶できるようになる。例えば、券面に印刷されている氏名、住所、免許番号、有効期限、免許の条件、免許種別などの免許に関する情報がICメモリ内に電子データで記憶される可能性がある。また、免許証の券面に印刷されている顔画像も画像データとしてICメモリに記憶される可能性がある。また、IC化された免許証内のICメモリの利用方法によっては、クレジットカード、あるいはキャッシュカード等の免許証以外の用途で利用できるようになる可能性がある。
【0003】
このように、ICカード化された免許証に上記のような免許に関する情報が電子データで記憶されると、免許証に記憶されている免許証情報を種々の用途に利用できる可能性が高くなる。例えば、免許証は、身分を確認するための身分証明書としての利用価値が高いので、免許証に記憶された免許証情報を本人確認が必要となるような用途で利用できる。
従って、免許証がICカード化された場合、免許証に記憶される免許証情報を有効に活用し、セキュリティ性や利便性の高い免許証を用いた車両制御システムが要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、免許証に記憶された免許に関する情報を有効に活用し、セキュリティ性や利便性の高い免許証を用いた車両制御システムが要望されているもので、免許証に記憶された免許に関する情報を有効に活用し、セキュリティ性や利便性の高い免許証を用いた車両制御システム及び車両制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の免許証を用いた車両制御システムは、車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有するものにおいて、上記車載機は、上記車両が運転可能な人物の顔画像を記憶している記憶手段と、上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、この読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定手段と、この判定手段により上記免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する撮影手段と、この撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する照合手段と、この照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、この始動許可手段により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求手段と、を有し、上記駐車ゲート処理機は、上記車載機の上記要求手段により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲートを開放するゲート制御手段を有する。
【0006】
この発明の免許証を用いた車両制御システムは、車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有するものにおいて、上記車載機は、上記車両が運転可能な人物の顔画像と免許証情報とを記憶している第1の記憶手段と、上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、この読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記第1の記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定手段と、この判定手段により上記免許証の人物が上記第1の記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する第1の撮影手段と、この第1の撮影手段により撮影した顔の画像と上記第1の記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する第1の照合手段と、この第1の照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、この始動許可手段により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求手段と、を有し、上記駐車ゲート処理機は、上記車載機の上記要求手段により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲートを開放するゲート制御手段と、上記駐車場に駐車可能な車両の利用者の顔画像を記憶している第2の記憶手段と、上記駐車場外から上記駐車ゲートへ接近する車両に乗車している人物の顔を撮影する第2の撮影手段と、この第2の撮影手段にて撮影した顔の画像と上記第2の記憶手段にて記憶されている顔画像とを照合する第2の照合手段と、この第2の照合手段による照合が成功したのに基づき、上記ゲート制御手段により上記駐車ゲートを開放することにより当該車両の駐車場内への入場を許可する入場許可手段とを有する。
【0007】
この発明の免許証を用いた車両制御システムは、車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有するものにおいて、上記車載機は、上記車両の使用を許可する権限を有する登録権限者の顔画像が予め記憶されている記憶手段と、この記憶手段に上記登録権限者以外の被登録者の免許証情報及び顔画像を登録する場合、上記登録権限者の顔を撮影する第1の撮影手段と、この第1の撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている登録権限者の顔画像とを照合する第1の照合手段と、この第1の照合手段による照合が成功したのに基づき、被登録者の免許証情報と顔画像とを上記記憶手段に登録する登録手段と、上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、この読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定手段と、この判定手段により上記免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を使用する人物の顔を撮影する第2の撮影手段と、この第2の撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する第2の照合手段と、この第2の照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、この始動許可手段により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求手段とを有し、上記駐車ゲート処理機は、上記車載機の上記要求手段により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲートを開放するゲート制御手段を有する。
【0008】
この発明の免許証を用いた車両制御システムは、車両に設置される車載機と時間貸しの駐車場に設置される駐車場処理機と物品を販売する各店舗ごとに設置される販売端末とを有するものにおいて、上記販売端末は、各店舗内での買い物の内容を示す買い物情報を買い物した人物の免許証に記録する第1の記録手段を有し、上記車載機は、上記駐車場へ入場する場合、当該車両の乗車している駐車場の利用者を示す利用者情報を上記駐車場処理機へ送信する第1の送信手段と、上記駐車場処理機から当該車両に対する入場情報を受信したのに基づき、当該免許証に入場情報を記録する第2の記録手段と、上記駐車場から出場する場合、当該車両の乗車している利用者の免許証に記憶されている入場情報と買い物情報とを読み取る読取手段と、この読取手段により読取った入場情報と買い物情報とを上記駐車場処理機へ送信する第2の送信手段と、上記駐車場処理機から当該車両に対する駐車料金を示す情報を受信したのに基づき、上記駐車料金を案内する案内手段とを有し、上記駐車場処理機は、上記駐車場へ入場する車両に搭載された車載機から利用者情報を受信したのに基づき、当該車両に対する入場情報を送信する第3の送信手段と、上記車載機の上記第2の記録手段により上記第3の送信手段にて送信した入場情報の上記免許証への記録が完了したのに基づき、上記駐車場の入場ゲートを開放する入場ゲート制御手段と、上記駐車場から出場する車両に搭載された車載機から入場情報と買い物情報とを受信したのに基づき、上記入場情報に基づく駐車料金から上記買い物情報に基づく駐車料金の割引金額を減算することにより駐車料金を精算する精算手段と、この精算手段により精算した駐車料金を示す情報を上記車載機へ送信する第4の送信手段と、上記精算手段により精算した駐車料金を徴収したのに基づき、上記駐車場の出場ゲートを開放する出場ゲート制御手段とを有する。
【0009】
この発明の免許証を用いた車両制御システムは、車両に設置される車載機と有料道路の料金所に設置される駐車場処理機とを有するものにおいて、上記車載機は、上記車両が使用可能な人物の顔画像を記憶している記憶手段と、上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する撮影手段と、この撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている人物の顔画像とを照合する照合手段と、この照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、この始動許可手段により始動が許可された車両が上記有料道路へ入場する場合、当該車両の運転手が所持する免許証の免許証情報を上記料金所ゲート処理機へ送信する第1の送信手段と、上記料金所ゲート処理機から当該車両に対する入場情報を受信したのに基づき、当該免許証に入場情報を記録する第2の記録手段と、上記有料道路から出場する場合、上記第2の記録手段により免許証に記憶されている入場情報を上記料金所ゲート処理機へ送信する第2の送信手段と、上記料金所ゲート処理機から当該車両に対する通行料金を示す情報を受信したのに基づき、上記通行料金を案内する案内手段とを有し、上記料金所ゲート処理機は、上記有料道路へ入場する車両に搭載された車載機から運転手の免許証情報を受信したのに基づき、当該免許証情報での上記有料道路への入場が可能か否かを判定する判定手段と、この判定手段により入場が可能であると判定したのに基づき、当該車両に対する入場情報を送信する第3の送信手段と、上記車載機の上記第2の記録手段により上記第3の送信手段にて送信した入場情報の当該免許証への記録が完了したのに基づき、上記有料道路の入場ゲートを開放する入場ゲート制御手段と、上記有料道路から出場する車両に搭載された車載機から入場情報を受信したのに基づき、上記入場情報に基づく通行料金を算出する算出手段と、この算出手段により算出した通行料金を示す情報を上記車載機へ送信する第4の送信手段と、上記算出手段により算出した通行料金を徴収したのに基づき、上記有料道路の出場ゲートを開放する出場ゲート制御手段とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る車両制御システムの概略構成を説明するための図である。
図1に示すように、この発明の車両制御システムは、免許証C、車載機1、駐車ゲート処理機2、駐車場処理機3、販売端末4、及び料金所ゲート処理機5から構成される。上記免許証Cは、ICカードで構成される。この免許証CとのICカードには、ICで構成されたメモリCaが内蔵されている。この免許証CのメモリCaには、免許証情報が記憶される。また、上記免許証CのメモリCaには、各利用者が利用可能なユーザ領域が設けられているものとする。
【0011】
上記車載機1は、自動車(車両)に設置され、上記免許証CのメモリCaの記憶内容に対する読取及び書込を行う機能を有している。上記車載機1は、上記駐車ゲート処理機2、駐車場処理機3、及び料金所ゲート処理機5等との無線による通信を行う機能を有している。これにより、上記車載機1は、上記駐車ゲート処理機2、駐車場処理機3、及び料金所ゲート処理機5等へ免許証Cから読取った情報あるいは処理結果等の情報を送信したり、上記駐車ゲート処理機2、駐車場処理機3、及び料金所ゲート処理機5等からの情報を受信するようになっている。
【0012】
上記駐車ゲート処理機2は、自家用車用の契約駐車場の入出場口、自宅駐車場の入出場口、あるいは契約駐車場の各車両の駐車位置等に設置されるゲート(あるいはシャッタ扉)を制御するものである。上記駐車場処理機3は、ショッピングセンタあるいはデパート等の駐車場やショッピングセンタでの買い物金額に応じたサービスを行っている時間貸駐車場等の出入口に設置される。上記販売端末4は、ショッピングセンタやデパート内の各店舗に設置される。上記料金所ゲート処理機5は、高速道路等の有料道路の入出場口に設置され、上記免許証CのメモリCaの記憶内容に対する読取及び書込を行う機能を有している。
【0013】
上記免許証Cの表面には、本人の氏名、住所、本籍、免許内容、及び本人の顔写真などが印刷されている。また、上記免許証Cに内蔵されたメモリCaには、本人の氏名、生年月日、住所、本籍、免許条件、免許番号、免許の種類、有効期限、及び本人の顔画像データなどの免許証情報が記憶される。また、上記免許証CのメモリCaには、各利用者が利用可能なユーザ領域が設けてある。このメモリCa内に設けられたユーザ領域には、各ユーザがデータを書き込むことができるようになっている。
【0014】
また、上記免許証Cにキャッシュカード機能あるいはクレジットカード機能を持たせる場合、上記メモリCaには、上記免許証情報に加えて、キャッシュカードあるいはクレジットカードとして必要な情報が記憶される。例えば、上記免許証Cにキャッシュカード機能を持たせる場合、上記免許証Cの内蔵されるメモリCaには、キャッシュカードに対応する口座情報などが記憶される。また、上記免許証Cにクレジットカード機能を持たせる場合、上記免許証Cの内蔵されるメモリCaには、クレジット機能として利用されるカード番号などのカード情報などが記憶される。
【0015】
次に、上記車載機1の構成について説明する。
図2は、車載機1の構成を概略的に説明するためのブロック図である。
図2に示すように、車載機1は、制御部11、車載カメラ12、通信部13、案内部14、操作部15、顔照合部16、記憶部17、免許証リーダライタ18及び始動制御部19等を有している。上記制御部11は、車載機1全体の制御を司るものである。上記車載カメラ12は、当該車載機1が設置される車両を運転する運転手等の乗車者の顔を撮影するものである。例えば、上記車載カメラ12は、運転席に座った状態の人物の顔を撮影可能な位置に設置される。上記通信部13は、上記駐車ゲート処理機2、駐車場処理機3、及び料金所ゲート処理機5等の機器との無線通信を行うものである。上記案内部14は、液晶表示装置などの表示部及びスピーカ等の音声出力装置などで構成され、利用者に対する案内を行うものである。上記操作部15は、タッチパネルあるいはテンキー等のキーが設けられているリモートコントローラなどで構成される。
【0016】
上記顔照合部16は、顔画像による本人認証を行うものである。上記顔照合部16は、上記車載カメラ12により撮影した顔画像から検出した特徴量と上記記憶部内17の照合用辞書17aに登録されている顔画像の特徴量との照合を行うことにより本人認証を行う。上記記憶部17は、HDDなどの記憶装置により構成される。この記憶部17は、照合用辞書17aと履歴記憶部17bとを有している。上記照合用辞書17aは、登録者の氏名、あるいは免許番号等の個人識別情報と当該登録者の顔の特徴量とを対応させて記憶している。上記履歴記憶部17bは、上記顔照合部16による顔照合処理などの車載機1での処理の履歴を記憶するものである。
【0017】
また、上記記憶部17には、車両の販売業者、あるいは上記車載機1の取り付け業者により当該車載機1を搭載する車両の車種あるいは車両番号等を示す車種情報が予め記録されているものとする。また、上記照合用辞書17aには、当該車両あるいは当該車載機の販売時に、車両の販売業者、あるいは上記車載機1の取り付け業者により当該車載機1が設置される車両の所有者の顔画像が予め登録されているものとする。
【0018】
上記免許証リーダライタ18は、免許証Cを受け入れる挿入口(図示しない)を有し、上記挿入口にて免許証Cを受け入れて免許証CのメモリCaに記憶されているデータの読取、及びメモリCaへデータの書込を行うものである。また、免許証の本人の顔画像が免許証CのメモリCaに画像データとして記憶されている場合、上記免許証リーダライタ18は、免許証CのメモリCaから顔画像データを読み出すようになっているものとする。
【0019】
また、免許証の本人の顔画像がメモリCaに画像データとして記憶されていない場合、つまり、免許証の本人の顔画像が免許証Cの券面に印刷されているだけの場合、上記免許証リーダライタ18には図示しないスキャナが具備され、そのスキャナにより券面に印刷されている顔画像を光学的に読取って画像データに変換するようになっているものとする。なお、以下の説明では、免許証CのメモリCaに顔画像データが記憶されているものとする。上記始動制御部19は、車両のエンジンを始動させるスタータ装置等に接続され、車両の始動を制御するものである。ここでは、上記始動制御部19から始動開始の制御信号が発信されない限り、車両は始動しないものとする。
【0020】
以下、第1の実施の形態について説明する。
この第1の実施の形態では、車載機1による車両の始動、及び車載機1と駐車ゲート処理機とによる自家用車用の駐車場の入出場について説明する。
まず、上記車載機1への顔画像の登録処理を説明する。
図3は、上記車載機1に利用者の顔画像を登録する際の登録処理を説明するためのフローチャートである。
以下の説明では、上記照合用辞書17aに予め登録されている車両の所有者を他の利用者を登録する権限を有する人物とする。すなわち、上記車載機1に予め顔画像が登録される登録権限者としての車両の所有者が他の人物の登録を許可する権限があるものとし、予め登録されている人物以外の利用者(被登録者)の顔画像を登録する際の登録処理について説明する。
【0021】
まず、当該車両の所有者(登録権限者)は、操作部15にて他の利用者の登録処理の開始を指示する。この際、登録権限者に与えられている暗証番号(パスワード)を入力するようようにしても良い。この場合、入力された暗証番号が予め設定されている暗証番号と一致する場合に、登録権限者以外の利用者の登録処理を開始するものとする。上記登録権限者による登録処理の開始の指示を受付けると(ステップS1、YES)、車載機1の制御部11は、車載カメラ12により登録権限者の顔画像を撮影する(ステップS2)。
【0022】
上記登録権限者の顔画像を撮影すると、上記顔照合部16は、撮影した顔画像から顔の特徴量を抽出し、この抽出した顔の特徴量と上記照合用辞書17aに登録されている登録権限者の顔の特徴量と照合する(ステップS3)。この照合処理により顔照合部16は、上記車載カメラ12で撮影した人物が当該車両の所有者(登録権限者)であるか否かを判定し、判定結果を制御部11へ供給する。上記判定により上記車載カメラ12にて顔を撮影した人物が登録権限者であると判定した場合(ステップS4、YES)、制御部11は、他の利用者(被登録者)の顔画像の登録を許可する。
【0023】
上記登録権限者以外の被登録者の登録処理が許可されると、制御部11は、案内部14にて登録する被登録者の免許証Cを図示しない挿入口へ挿入する旨を案内する(ステップS5)。この案内に応じて、被登録者は、自分の免許証Cを図示しない挿入口に挿入する。すると、上記免許証リーダライタ18は、挿入された免許証Cを受け入れて免許証CのメモリCaに記録されている顔画像データを読み取る(ステップS6)。
【0024】
被登録者の免許証Cから顔画像データを読取ると、制御部11は、上記車載カメラ12にて被登録者の顔画像を撮影する(ステップS7)。被登録者の顔画像を撮影すると、上記顔照合部16は、免許証Cから読取った顔画像データから抽出した顔の特徴量と上記車載カメラ12にて撮影した被登録者の顔画像から抽出した顔の特徴量との照合を行う(ステップS8)。この照合結果は制御部11に供給される。上記免許証Cから読取った顔画像データと上記車載カメラ12にて撮影した被登録者の顔画像との照合が成功した場合、制御部11は、撮影した顔画像データあるいは上記車載カメラ12にて撮影した顔画像を登録用の顔画像として案内部14としての表示装置に表示する(ステップS9)。この際、被登録者の免許証Cから読取った被登録者の氏名などの情報を顔画像とともに上記表示装置に表示する。このような表示により被登録者あるいは登録権限者は、登録内容を確認する。
【0025】
この案内部14の表示装置に表示された登録内容が満足するものでなかった場合(ステップS10、NO)、被登録者あるいは登録権限者は、顔画像等の登録内容の再入力処理を行う。また、上記案内部14の表示装置に表示された顔画像等の登録内容が満足するものであった場合(ステップS10、YES)、被登録者あるいは登録権限者は、登録内容の確認完了を指示する。このような登録内容の確認が指示されると、制御部11は、登録用の顔画像から顔の特徴量を抽出し、抽出した顔の特徴量を上記照合用辞書17aに登録する(ステップS11)。
【0026】
上記のように、利用者の登録処理は、予め顔画像が登録されている当該車両の所有者などの登録権限者による登録指示に基づいて行われる。登録権限者は、予め登録されている顔画像とカメラにより撮影した登録権限者の顔画像とにより認証が行われ、かつ、被登録者は、免許証の顔画像とカメラにより撮影される被登録者の顔画像とにより認証が行われる。これにより、予め登録される登録権限者の許可のない人物の顔画像が登録されること防ぐことができる。
【0027】
次に、上記のような登録処理により登録された利用者による当該車両の始動動作について説明する。
図4は、登録済みの利用者による当該車両の始動動作を説明するためのフローチャートである。
まず、上記車載機1が搭載されている車両を始動する場合、利用者は、自身が所持している免許証Cを車載機1の挿入口(図示しない)に挿入する(ステップS21)。すると、上記車載機1の制御部11は、上記免許証リーダライタ18により利用者が挿入した免許証Cを受け入れて免許証CのメモリCaに記録されている記録内容を読取る(ステップS22)。利用者により挿入された免許証Cの記録内容を読取ると、制御部11は、読取った免許証Cの記録内容に基づいて上記照合用辞書17aに登録されている登録者の免許証か否かを判定し、利用者を特定する(ステップS23)。この判定処理では、免許証Cから読取った氏名あるいは免許証番号等の識別情報と、上記照合用辞書17aに顔の特徴量に対応して記憶されている氏名あるいは免許証番号等の識別情報との照合により登録者であるか否かを判定し、利用者を特定する。また、免許証Cから読取った顔画像と照合用辞書17aに登録されている登録者の顔画像との顔照合により利用者を特定するようにしても良い。
【0028】
上記判定処理により挿入された免許証Cが登録者のものでないと判定した場合、制御部11は、案内部14にて未登録による始動を禁止する旨を報知する(ステップS25)。また、上記判定処理により挿入された免許証Cが登録者のものであると判定した場合(ステップS24、NO)、制御部11は、さらに、当該免許証Cから読取った記録内容に基づいて当該免許証Cでの当該車両の運転が可能か否か(免許の有効性)を判定する(ステップS26)。この免許の有効性の判定は、有効期間、免許種別、及び免許条件等の情報に基づいて挿入された免許証が当該車両を運転するために有効な免許証か否かを判定するものである。また、交通違反などの違反情報が免許証Cに記録されるものであれば、違反情報に基づいて当該車両の運転資格があるか否かを免許の有効性として判定するようにしても良い。
【0029】
当該免許証Cでの運転が不可であると判定した場合(ステップS27、NO)、制御部11は、上記案内部14により免許が無効であるため始動を禁止する旨を報知する(ステップS28)。また、当該免許証Cでの運転が可能であると判定した場合(ステップS27、YES)、制御部11は、上記車載カメラ12により当該利用者の顔画像を撮影する(ステップS29)。当該利用者の顔画像を撮影すると、制御部11は、上記顔照合部16により撮影した顔画像から抽出した顔の特徴量と、上記照合用辞書17aに登録されている上記ステップS23の判定処理で特定した利用者の顔の特徴量との照合による顔照合処理を行う(ステップS30)。この顔照合処理による照合が失敗した場合(ステップS31、NO)、制御部11は、上記案内部24により顔画像の照合が失敗したため始動を禁止する旨を報知する(ステップS32)。また、上記顔照合処理による照合が成功した場合(ステップS31、YES)、制御部11は、当該車両の始動を許可し、上記始動制御部19により当該車両のスタータ装置に始動開始信号を送信し、当該車両のエンジンを始動させる(ステップS33)。
【0030】
上記のように、免許証の記録内容に基づいて利用者による当該車両の運転が可能であるか否かを判定し、運転が可能であると判定した利用者に対しては、顔照合処理により登録済みの利用者であるか否かを認証し、登録済みの利用者であると認証された場合に、当該車両を始動させるようにしたものである。これにより、有効な免許を有し、かつ、顔画像を登録済みの人物だけが当該車両を始動させることができ、顔画像が登録されていない他人による車両の始動を防ぐことができる。
また、有効な免許か否かを判定するため、無効な免許証での運転が不能となる。さらに、免許証がなければ当該車両を始動できないため、免許証を忘れたまま運転することがなく、免許証不携帯等の不注意による違反を防止できる。
【0031】
次に、上記のような動作により制御される車両での自宅あるいは契約駐車場での入出場処理について説明する。
ここでは、自家用車用の契約駐車場(自家用車用の駐車場)の出入口に設置されたゲートの制御について説明するが、自宅駐車場に設置した電気制御可能なシャッタ扉、あるいは契約駐車場内の各駐車スペースに設置したゲート等の制御についても同様に実施できるものとする。
【0032】
図5は、駐車ゲート処理機2の構成を概略的に説明するためのブロック図である。
図5に示すように、駐車ゲート処理機2は、制御部21、監視カメラ22、通信部23、案内部24、操作部25、顔照合部26、記憶部27、免許証リーダライタ28、及び駐車ゲート制御装置29等を有している。上記制御部21、監視カメラ22、通信部23、案内部24、操作部25、顔照合部26、記憶部27、及び免許証リーダライタ28は、それぞれ上記制御部11、車載カメラ12、通信部13、案内部14、操作部15、顔照合部16、記憶部17及び免許証リーダライタ18と同等な機能を有しているものとする。
【0033】
すなわち、上記制御部21は、駐車ゲート処理機2全体の制御を司るものである。また、上記制御部21は、現在時刻を計時するタイマ(図示しない)を有してしている。上記監視カメラ22は、当該駐車ゲート処理機2が設置される駐車ゲート近傍の車両を運転する利用者の顔を撮影するものである。例えば、上記監視カメラ22は、駐車ゲート近傍の車両の運転席に座っている人物の顔を撮影可能な位置に設置される。上記通信部23は、上記車載機1等の機器との通信を行うものである。上記案内部24は、液晶表示装置などの表示部及びスピーカ等の音声出力装置などで構成され、ゲート近傍の人物に対する案内を行うものである。上記操作部25は、表示装置のタッチパネルあるいはテンキー等のキーが設けられているリモートコントローラなどで構成される。
【0034】
上記顔照合部26は、顔画像による顔照合処理を行うものである。例えば、上記顔照合部26は、上記監視カメラ22により撮影した顔画像から検出した特徴量と上記記憶部内27の照合用辞書27aに登録されている顔の特徴量との照合を行うことにより顔照合処理を行う。上記記憶部27は、HDDなどの記憶装置により構成される。この記憶部27は、照合用辞書27aと履歴記憶部27bとを有している。上記照合用辞書27aは、当該契約駐車場が利用可能な利用者の顔の特徴量などが記憶される。上記履歴記憶部27bは、上記顔照合部26による照合の履歴等の当該駐車ゲート処理機2での処理の履歴を記憶する。上記駐車ゲート制御装置29は、当該契約駐車場に設置されている駐車ゲート29aの開閉を制御するものである。
【0035】
次に、上記駐車ゲート処理機2の照合用辞書27aへの利用者の顔の特徴量の登録処理について説明する。
図6は、上記駐車ゲート処理機2における登録動作を説明するためのフローチャートである。ここで、駐車ゲート処理機2における登録処理は、契約駐車場の管理者の管理もとで行われるものとする。
まず、管理者は、操作部25にて利用者の顔画像の登録処理を行う登録モードを指示する(ステップS41)。この際、管理者を認証するための認証処理を行うようにしても良い。例えば、図3のステップS1〜ステップS4の処理と同様に、管理者の顔画像を予め上記照合用辞書278aに登録しておき、顔照合処理にて管理者を認証するようにしても良し、管理者だけが有しているパスワードの照合により管理者を認証するようにしても良い。
【0036】
上記登録モードが管理者により指示されると、制御部21は、案内部14にて登録者の免許証を図示しない挿入口に挿入する旨を案内する。この案内に応じて、登録者の免許証Cが挿入口に挿入されると(ステップS42)、制御部21は、免許証リーダライタ28にて免許証CのメモリCaに記録されている顔画像データ等の記録内容を読取る(ステップS43)。当該免許証Cから顔画像データを読取ると、制御部21は、上記監視カメラ22にて利用者の顔画像を撮影する(ステップS44)。利用者の顔画像を撮影すると、制御部21は、上記顔照合部26にて上記免許証Cから読取った顔画像データと上記監視カメラ22にて撮影した利用者の顔画像との照合処理を行う(ステップS45)。
【0037】
この照合処理による照合が失敗した場合(ステップS46、NO)、制御部21は、免許証Cの顔画像と利用者の顔画像とが一致しない旨を案内部24にて報知し(ステップS47)、登録処理を中止する。また、上記照合処理による照合が成功した場合(ステップS46、YES)、制御部21は、免許証Cの顔画像あるいは上記監視カメラ22にて撮影した顔画像を登録用の顔画像として案内部24の表示装置に表示する(ステップS48)。この際、被登録者の免許証Cから読取った被登録者の氏名などの情報を顔画像とともに表示する。このような表示により管理者あるいは被登録者は、登録内容を確認する。
【0038】
この案内部24の表示装置に表示された登録内容が満足するものでなかった場合(ステップS49、NO)、被登録者あるいは登録権限者は、顔画像等の登録内容の再入力処理を行う。また、上記案内部14の表示装置に表示された顔画像等の登録内容が満足するものであった場合(ステップS49、YES)、被登録者あるいは登録権限者は、登録内容の確認完了を指示する。このような登録内容の確認完了が指示されると、制御部11は、登録用の顔画像から顔の特徴量を抽出し、抽出した顔の特徴量を上記照合用辞書17aに登録する(ステップS50)。
【0039】
なお、上記例では、免許証の顔画像と利用者の顔画像との照合が成功した場合に、利用者の顔画像を登録するようにしたが、免許証と利用者との照合が必要ない場合には、利用者の顔照合なしで、管理者の操作により免許証の顔画像を照合用辞書に登録するようにしても良い。
【0040】
次に、駐車ゲート処理機2による駐車ゲート29aの制御について説明する。
【0041】
図7は、自家用車用の駐車場からの出場時の動作を説明するためのフローチャートである。
上記ステップS21〜S33の処理により当該車両の始動を許可した場合、上記車載機1の制御部11は、上記通信部13にて駐車ゲート処理機2へ駐車ゲート29aの開放を要求するゲート開放要求信号を送信する(ステップS61)。上記ゲート開放要求信号は、駐車ゲート29aの開放を要求信号とともに、車両を始動させた利用者を示す情報あるいは当該車両の車種を示す情報が含まれるものとする。なお、上記ゲート開放要求信号は、車載機1の操作部15による利用者の操作に応じて発信するようにしても良い。また、上記駐車ゲート29a前に車両が移動した際に上記駐車ゲート処理機2が応答要求を発信し、車載機1の制御部11が駐車ゲート処理機2からの応答要求に応じてゲート開放要求信号を発信するようにしても良い。
【0042】
上記車載機1からのゲート開放要求信号を受信した場合(ステップS62)、駐車ゲート処理機2の制御部21は、監視カメラ22が撮影した画像に基づいて駐車ゲート29a前に車両が存在するか否かを判定する(ステップS63)。すなわち、車両が駐車ゲート29a前に移動すると、制御部21は、上記監視カメラ22が撮影した画像から車両を検知するようになっている。なお、駐車ゲート29a前の車両の有無は、駐車ゲート29a前の車両の有無を検知するセンサを設けて、そのセンサの検知結果に基づいて検知するようにしても良い。上記駐車ゲート29a前の車両を検知した場合(ステップS63、YES)、制御部21は、駐車ゲート制御装置29により駐車ゲート29aを開放する(ステップS64)。なお、自宅駐車場などの小規模な駐車場や各駐車スペースごとに駐車ゲートが設けられる場合、車両の始動が許可された際に車載機1からゲート開放要求信号を発信し、そのゲート開放信号を受信した際に駐車ゲート処理機2が駐車ゲート29aを開放するようにしても良い。
【0043】
上記駐車ゲート29aを開放すると、駐車ゲート処理機2の制御部21は、監視カメラ22が撮影した画像に基づいて当該車両が駐車ゲート29aを通過(出場)したか否かを検知する(ステップS65)。これにより当該車両が駐車ゲート29aを通過したことを検知した場合(ステップS65、YES)、制御部21は、駐車ゲート制御装置29により駐車ゲート29aを閉鎖する(ステップS66)。また、当該車両が出場したことを検知した際、制御部21は、出場時間、上記ゲート開放要求信号に含まれる車両を始動させた運転者を示す情報、あるいは当該車両を示す情報を出場履歴として上記記憶部27内の履歴記憶部27bに記録(保存)する(ステップS67)。なお、監視カメラ22により撮影される画像に基づいて、出場した車両のナンバプレート等の画像を出場履歴として記録するようにしても良い。
上記のように、車両の始動を許可した車載機1からのゲート開放要求信号を受信した場合に、駐車ゲート処理機が駐車ゲートを開放し、当該車両が出場できるようにしたものである。これにより、手動操作にて駐車ゲートを開放する必要なく、車載機で始動が許可されたのに基づき自動的に駐車ゲートが開放され、利用者の利便性が向上する。
【0044】
次に、自家用車用の駐車場における入場時の動作について説明する。
図8は、自家用車用の駐車場における入場時の駐車ゲート29aの制御を説明するためのフローチャートである。
上記駐車ゲート処理機2では、監視カメラ22にて駐車場外から駐車ゲート29a前へ接近してくる車両を監視しているものとする。すなわち、監視カメラ22が撮影した画像にて駐車場外から駐車ゲート29a前へ接近してくる車両を検知した場合(ステップS71)、制御部21は、監視カメラ22にて運転者の顔画像を撮影する(ステップS72)。なお、上記監視カメラ22では運転者の顔画像が撮影しにくい場合、車載機1の車載カメラ12にて運転者の顔画像を撮影するようにしても良い。この場合、駐車ゲート処理機2からの顔画像の撮影要求に応じて車載機1の制御部11が車載カメラ12にて運転者の顔画像を撮影し、車載カメラ12にて撮影した顔画像を駐車ゲート処理機2へ送信するようにすれば良い。
【0045】
上記監視カメラ22にて顔画像を撮影すると、撮影した顔画像と上記照合用辞書27aに登録されている顔画像との照合処理を行う(ステップS73)。この顔照合処理による顔照合が失敗した場合(ステップS74、NO)、制御部21は、運転者に対する顔照合が失敗したため入場不可である旨を案内部24により報知し(ステップS75)、駐車ゲート29aを閉じたまま、当該車両の入場を不許可とする。また、上記顔照合処理による顔照合が成功した場合(ステップS74、YES)、制御部21は、運転者に対する顔照合が成功したため入場を許可する旨を案内部24により報知し(ステップS76)、上記駐車ゲート制御装置29にて駐車ゲート29aを開放する(ステップS77)。
【0046】
駐車ゲート29aを開放すると、制御部21は、監視カメラ22が撮影する画像に基づいて当該車両の入場動作を監視する。当該車両が駐車ゲート29aを通過したことを検知した場合(ステップS78、YES)、制御部21は、駐車ゲート29aを閉鎖し(ステップS79)、入場したことを示す入場履歴情報を上記履歴記憶部27bに記憶する(ステップS80)。上記入場履歴情報は、例えば、入場時に撮影した顔画像、入場日時、入場した人物(或は車両)を示す情報、照合時の類似度等から構成される。
【0047】
上記のように、入場しようとする車両を検知し、検知した車両の運転者の顔画像を撮影し、撮影した顔画像と予め登録されている顔画像とを照合し、この照合が成功した場合に、駐車ゲートを開放して利用者の入場を許可するようにしたものである。これにより、顔画像が登録されていない人物が運転する車両の入場を拒否することができ、セキュリティを向上できる。また、登録済みの利用者にとっては、顔が撮影されるだけで入場可能となるため利便性が高い。
また、入場時に撮影した顔画像を含む入場履歴情報を記憶部に記憶しておくようにしたため、無断駐車等の問題が発生した場合でも無断駐車した人物の顔画像を確認でき、セイキュリティが向上する。
【0048】
次に、第2の実施の形態について説明する。
この第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態で説明した車載機1が搭載された車両でショッピングセンタへ行った場合の動作について説明する。なお、上記車載機1の構成は、図2に示す構成と同様であるため、詳細な説明を省略する。
例えば、デパート等のショッピングセンタでは、専用あるいは契約の駐車場が設置されていることが多い。また、このような駐車場では、当該ショッピングセンタでの買い物の金額に応じて駐車料金を無料にしたり、駐車料金を割引くサービスを行っている場合が多い。以下に説明する第2の実施の形態では、上記のような買い物の金額に応じた駐車料金のサービスが行われているショッピングセンタでの動作について説明する。
【0049】
まず、上記駐車場処理機3の構成について説明する。
図9は、駐車場処理機3の構成を概略的に説明するためのブロック図である。
【0050】
図9に示すように、駐車場処理機3は、制御部31、監視カメラ32、通信部33、案内部34、操作部35、顔照合部36、記憶部37、及びゲート制御装置38等を有している。上記制御部31、監視カメラ32、通信部33、案内部34、操作部35、顔照合部36、記憶部37、及びゲート制御装置38は、それぞれ上記制御部21、監視カメラ22、通信部23、案内部24、操作部25、顔照合部26、記憶部27、及び駐車ゲート制御装置29と同等な機能を有しているものとする。
【0051】
さらに、上記監視カメラ32は、当該駐車場処理機3が設置されるショッピングセンタの駐車場の入出場口近傍に設置され、入出場口から入出場する車両及び車両の乗車者の顔を撮影するものである。上記制御部31は、上記監視カメラ32にて撮影された画像に基づいて入出場する車両を検知するようになっている。上記顔照合部36は、顔画像による顔照合処理を行うものである。例えば、上記顔照合部36は、上記監視カメラ32により撮影した顔画像と当該車両の車載機1から送信される免許証Cの顔画像との照合を行うことにより顔照合処理を行う。上記記憶部37は、入出場口で入出場した車両を示す情報等を履歴情報として記録する履歴記憶部37aを有している。上記ゲート制御装置38は、入場口に設置された入場ゲート38a、及び出場口に設置された出場ゲート38bの開閉を制御するものである。
【0052】
次に、上記販売端末4の構成について説明する。
図10は、上記販売端末4の構成を概略的に説明するためのブロック図である。この販売端末4は、ショッピングセンタ内の各店舗のレジなどに設置される端末装置であり、物品購入時の販売金額や販売時間等の物品購入の履歴を示す購入情報を購入者が所持している免許証CのメモリCaに記録するものである。
図10に示すように、販売端末4は、制御部41、カメラ42、通信部43、案内部44、操作部45、顔照合部46、記憶部47、及び免許証リーダライタ48等を有している。上記制御部41、監視カメラ42、通信部43、案内部44、操作部45、顔照合部46、記憶部47、及び免許証リーダライタ48は、それぞれ上記制御部11、車載カメラ12、通信部13、案内部14、操作部15、顔照合部16、記憶部17、及び免許証リーダライタ18と同等な機能を有しているものとする。
【0053】
上記カメラ42は、物品を購入した利用者(購入者)の顔画像を撮影するものである。上記顔照合部46は、顔画像による顔照合処理を行うものである。例えば、上記顔照合部46は、上記カメラ42にて撮影した顔画像と当該購入者の免許証Cに記録されている顔画像との照合により顔照合処理を行う。なお、物品購入の際に顔画像による照合処理(本人認証処理)を行わない場合、上記カメラ42及び上記顔照合部46は、設けなくても良い。上記記憶部47は、物品を販売した際に販売した物品あるいは販売金額等の履歴を示す情報を販売履歴情報として記録する履歴記憶部47aを有している。
【0054】
次に、ショッピングセンタの駐車場に入場する際の動作について説明する。
【0055】
図11は、ショッピングセンタの駐車場への入場時の処理を説明するためのフローチャートである。
まず、駐車場の入口に車両が接近すると、駐車場処理機3の制御部31は、監視カメラ42が撮影した画像により入場側からの車両の接近を検知する(ステップS101)。車両を検知すると、駐車場処理機3の制御部31は、駐車場内の空き情報などに基いて当該車両の入場を許可するか否かを判断する(ステップS102)。例えば、満車などの理由で入場を不可とする場合、制御部31は、入場ゲート38aを閉じたままとし、通信部33にて車載機1へ満車のため入場が不可である旨を通知する(ステップS103)。このような入場が不可である旨の通知を受信した場合(ステップS104)、車載機1の制御部11は、上記案内部14にて車両の乗車者に満車のため入場が不可である旨を報知する(ステップS105)。
【0056】
また、駐車場への入場を許可する場合、駐車場処理機3の制御部31は、通信部33にて車載機1へ車両あるいは車両の乗車者を特定するための情報(本人情報及び車種情報)を要求する(ステップS106)。この駐車場処理機3からの情報送信要求を受信すると(ステップS107)、車載機1の制御部11は、免許証リーダライタ18にて免許証Cから本人情報を読み取るとともに、記憶部17に記憶されている車種情報を読み出す(ステップS108)。上記本人情報と車種情報とを読み出すと、上記車載機1の制御部31は、本人情報と車種情報とを駐車場処理機3へ送信する(ステップS109)。
【0057】
これにより車載機1から本人情報及び車種情報を受信すると(ステップS110)、駐車場処理機3の制御部31は、駐車許可を示す情報、及び、入庫時間を示す情報等を入庫情報として車載機1へ送信する(ステップS112)。これらの入庫情報を受信すると(ステップS113)、車載機1の制御部11は、上記案内部14にて駐車が許可された旨を当該車両の乗車者へ報知する(ステップS114)。また、車載機1の制御部11は、上記免許証リーダライタ18にて受信した入庫情報を免許証Cに記憶し(ステップS114)、入庫情報の記憶完了を駐車場処理機3へ通知する(ステップS115)。
【0058】
上記車載機1から入庫情報の記録完了通知を受信すると(ステップS116)、駐車場処理機3の制御部31は、上記ゲート制御装置38にて入場ゲート38aを開放する(ステップS117)。この際、駐車場処理機の制御部31は、監視カメラ32が撮影する画像により当該車両のゲートの通過状況を監視する。これにより当該車両の入場ゲート38aの通過を検知した場合(ステップS118)、駐車場処理機3の制御部31は、入場ゲート38aを閉鎖し(ステップS119)、上記本人情報と入庫時間等を対応させて入庫履歴情報として履歴記憶部37aに記憶する(ステップS120)。
これらの処理により入場時には、車載機1にて免許証CのICメモリに駐車場への入庫時間等の入庫情報が記憶される。
【0059】
次に、ショッピングセンタ内での物品購入時の処理について説明する。
ここでは、上記のような入場処理により駐車場に入場し、駐車場で車両を駐車させた利用者が当該ショッピングセンタ内で買い物をする場合について説明する。
駐車場に車両を停めた利用者がショッピングセンタ内の店舗で物品を購入する際、利用者(購入者)は、免許証Cを提示する。購入者が提示した免許証Cがキャッシュカード機能を有している場合、店員は、購入者の申し出に応じてキャッシュカードによる購入代金の引き落とし処理を販売端末4の操作部45にて選択する。また、免許証Cが有しているキャッシュカード機能以外の現金あるいは他のクレジットカード等による購入代金の支払いを購入者が申し出た場合、キャッシュカード機能以外の支払いを販売端末4の操作部45にて選択する。
【0060】
以下の説明では、免許証Cが有しているキャッシュカード機能による購入代金の支払い処理を行うものとするが、キャッシュカード以外の支払い方法の場合であっても、店員が購入代金を販売端末4の操作部45にて入力することにより同様な動作が行われる。
まず、店員は、購入代金の精算処理を行い、購入者に購入代金を請求する。これに対して購入者から免許証Cを受取ると、店員は、販売端末4の図示しない免許証Cの挿入部に購入者から受取った免許証Cを挿入し、操作部45にてキャッシュカード機能のよる支払いを選択する。すると、販売端末4の制御部41は、免許証リーダライタ48にて免許証Cから本人の顔画像を読み取るとともに、カメラ42にて購入者の顔画像を撮影する。これにより販売端末4の制御部41は、顔照合部46にて免許証Cから読取った顔画像とカメラ42にて撮影した顔画像との照合処理を行う。この照合処理による照合が失敗した場合、制御部41は、案内部34にて購入者が免許証Cとして認証できなかった旨を報知する。
【0061】
また、上記照合処理による照合が成功した場合、制御部41は、免許証Cの所持者と購入者が一致することを認証する。購入者が認証されると、制御部41は、案内部44にて購入者に対する暗証番号の入力案内を報知する。これに対して購入者が暗証番号を入力すると、制御部41は、暗証番号の照会を行って、暗証番号が正しければ、キャッシュカード機能による購入代金の引き落とし処理を行う。
【0062】
これにより免許証Cのキャッシュカード機能による購入代金の引き落とし処理が完了すると、制御部41は、購入代金及び購入時間等を示す買い物履歴情報を免許証Cに記憶する登録処理を行う。なお、免許証Cのキャッシュカード機能以外の支払い方法の場合、店員が購入代金が支払われたのを確認し、購入代金の支払いが確認させた旨を操作部45にて入力する。さらに、上記同様に、顔照合による本人認証処理にて本人であることが認証された際に、買い物履歴情報を免許証に記憶する登録処理が行われる。
これにより、免許証には、ショッピングセンタ内での買い物ごとに買い物履歴情報が蓄積される。
【0063】
図12は、上記車載機1を用いたショッピングセンタの駐車場からの出場処理を説明するためのフローチャートである。
まず、買い物を終了した利用者は、上記ステップS21〜S33と同様な動作により車両の始動させる。この際、利用者は、図示しない免許証リーダライタ18の挿入口(図示しない)に入庫情報及び買い物履歴を記録した免許証Cを挿入する。この免許証Cは、キャッシュカード機能を有しているものとする。上記車両が始動すると、利用者は、当該車両を運転して駐車場の出口へ移動する。この買い物を終了した利用者が運転する車両が駐車場の出口に接近すると、駐車場処理機3の制御部31は、監視カメラ42が撮影する画像により出場ゲート38bへの車両の接近を検知する(ステップS131)。
【0064】
上記出場ゲート38bへの車両の接近を検知すると、上記制御部31は、上記通信部43にて車載機1へ入庫情報及び買い物履歴情報を要求する(ステップS132)。この駐車場処理機3の制御部31からの要求を受信すると(ステップS133)、上記車載機1の制御部11は、上記免許証リーダライタ18にて免許証Cから入庫情報及び買い物履歴情報を読出し(ステップS134)、上記通信部13にて駐車場処理機3へ送信する(ステップS135)。
【0065】
上記車載機1から入庫情報及び物品の購入情報を受信すると(ステップS136)、駐車場処理機3の制御部31は、買い物履歴情報に基づいて駐車料金の割引金額を算出する(ステップS137)。割引金額を算出すると、駐車場処理機3の制御部31は、入庫情報からの入庫時間と現在時刻とに基づいて駐車時間に対する駐車料金を算出する(ステップS138)。買い物履歴情報により算出した割引金額と駐車時間に対する駐車料金とに基づいて、制御部31は、駐車料金を算出する(ステップS139)。駐車料金を算出すると、駐車場処理機3の制御部31は、算出した駐車料金を車載機1へ送信する(ステップS140)。
【0066】
上記駐車場処理機3から算出された駐車料金を示す料金情報を受信すると(ステップS141)、上記車載機1の制御部11は、案内部14にて駐車料金を報知(ステップS142)。ここで、利用者は、駐車料金の支払い方法を操作部15にて選択する(ステップS143)。この利用者による選択に基づいて、上記車載機1と駐車場処理機3は、駐車料金の支払い処理を行う(ステップS144)。ここでは、免許証Cのキャッシュカード機能による駐車料金の支払い、あるいは現金による支払いが可能であるものとする。現金にて駐車料金を支払う場合、当該車両の乗車者は、図示しない金額処理部に接続された現金投入口に金額を投入するか、あるいは、係員に金額を手渡すことにより駐車料金を支払う。なお、免許証Cのキャッシュカード機能のよる駐車料金の支払い処理については、後述する。
【0067】
上記のような駐車料金の支払い処理が完了すると、駐車場処理機3の制御部31は、上記通信部33にて出場許可を示す情報を車載機1へ通知し(ステップS145)、上記ゲート制御装置38にて出場ゲート38bを開放する(ステップS146)。上記駐車場処理機3からの出場許可を示す情報を受信した場合(ステップS147)、車載機1の制御部11は、上記案内部14にて出場許可を報知する(ステップS148)。また、出場ゲート38bを開放した駐車場処理機3の制御部31は、監視カメラ32にて撮影した画像に基づいて当該車両の出場ゲート38bの通過を監視する。これにより当該車両が出場ゲート38bを通過したことを検知すると(ステップS149)、制御部31は、上記ゲート制御装置38にて出場ゲート38bを閉鎖し(ステップS150)、上記監視カメラ32で撮影した車両あるいは車両の乗車者等の画像と出場時間とを対応させて出場履歴として記憶部37内の履歴記憶部37aに記録する(ステップS151)。
【0068】
上記のような処理により、駐車券等の媒体を必要とすることなく、ショッピングセンタ内での買い物に応じた駐車料金の割引サービスを提供することができる。さらに、上記車載機1と駐車場処理での無線通信にて出場することが可能となり、利用者が駐車料金を直接現金やクレジットカードを手渡す手間がかかることがなく、駐車場からの円滑な出場を実現できる。
【0069】
また、駐車場の入場時、出場時、及び店舗内での買い物時、履歴を記録しておくことにより、利用者とショッピングセンタ側とでトラブルが発生した場合にも利用者が行った行為を記録されているため、トラブルの早期解決が可能となる。
また、上記出場処理の例では、車載機の案内部にて駐車料金、及び、出場許可等を利用者に報知するようにしたため、車内の乗車者に判り易く報知することが可能となる。また、車載機の案内部によって駐車料金、及び出場許可等を報知するとともに、駐車場処理機の案内部でも駐車料金、及び出場許可等を利用者に報知するようにしても良い。
【0070】
次に、上記ステップS144の支払い処理の1例として免許証Cのキャッシュカード機能による駐車料金の支払い処理について説明する。
図13は、上記免許証Cのキャッシュカード機能による駐車料金の支払い処理を説明するためのフローチャートである。
まず、車載機1から駐車料金の支払い方法として、利用者が免許証Cのキャッシュカード機能による駐車料金の支払いが指示したものとする。この場合、車載機1の制御部11は、免許証Cのキャッシュカード機能にて駐車料金を支払う旨とともに、当該免許証Cに記憶されている顔画像及びキャッシュカード情報を送信する。上記通信部33にて車載機1からのキャッシュカード情報を受信すると(ステップS161)、上記駐車場処理機3の制御部31は、監視カメラ32にて当該車両の乗車者の顔を撮影する(ステップS162)。
【0071】
当該車両の乗車者の顔画像を撮影すると、制御部31は、上記顔照合部36により監視カメラ32で撮影した顔画像と上記車載機1から送られた免許証Cの顔画像との照合処理を行う。この照合処理により制御部31は、車載機1から送られた顔画像の人物と監視カメラ32にて撮影した人物とが同一であるか否かを認証する(ステップS163)。
【0072】
上記顔照合部36による照合が成功した場合、制御部31は、駐車料金の引き落とし処理を行う(ステップS165)。この引き落とし処理では、車載機1にて暗証番号の入力を促し、車載機1の操作部15で利用者により入力された暗証番号とキャッシュカード情報が示す口座の暗証番号と一致した場合に、上記口座からの駐車料金の金額を引き落とす処理である。この引き落とし処理にて当該口座から駐車料金の金額が引き落とせた場合に精算処理を完了する。
【0073】
また、当該口座の残額が駐車料金に足りない場合(残額不足の場合)、制御部31は、上記通信部33にて車載機1へ残額不足である旨を通知する(ステップS167)。この残額不足である旨の通知を受信した場合(ステップS168)、車載機1の制御部11は、案内部34にて残額不足のため支払いが不能である旨を報知する(ステップS169)。この場合、利用者は、現金等により駐車料金を支払う。
【0074】
また、上記ステップ163の照合処理で照合が失敗した場合(ステップS164、NO)、制御部31は、上記通信部33にて本人認証が失敗したためキャッシュカード機能による駐車料金の支払いでできない旨を車載機1へ通知する(ステップS170)。この本人認証が失敗した旨の通知を受信した場合(ステップS171)、車載機1の制御部11は、上記案内部14にて本人認証が失敗したためキャッシュカード機能による駐車料金の支払いでできない旨を車載機1へ報知する(ステップS172)。
【0075】
なお、キャッシュカード機能での駐車料金の引き落とし処理を行う場合、暗証番号による照合を行うため、上記ステップS163のような顔画像による照合処理を省略しても良い。
上記のように、駐車場の出入口において免許証が挿入された車載機との通信により入場時間及び出場時間、及び、免許証に記憶された買い物履歴に基づく駐車料金の割引料金を判定し、駐車時間と買い物履歴とに基づいて駐車料金を算出し、この算出した駐車料金を車載機と駐車場処理機との無線通信により徴収するようにしてものである。これにより、従来の駐車券などを発行することなく、利用時間の管理を行うことができ、かつ、買い物等による割引を加味した駐車料金を徴収することが可能となり、利用者の利便性が向上する。
【0076】
なお、上記第2の実施の形態では、車載機と駐車場処理機との無線通信により駐車場のゲート制御及び駐車料金の支払い処理を行うようにしたが、上記免許証に無線通信機能を有する無線ICカードにて免許証を構成し、この無線通信機能を有する免許証と上記駐車場処理機との無線通信により駐車場のゲート制御及び駐車料金の支払い処理を行うようにしても良い。この場合も、無線通信機能を有する免許証にキャッシュカード機能を設けることにより、上記同様に、キャッシュカード機能による駐車料金の支払い処理を行うことが可能となる。
【0077】
次に、第3の実施の形態について説明する。
この第3の実施の形態では、上記第1の実施の形態で説明した車載機1が搭載された車両による高速道路等の有料道路の入出場について説明する。上記車載機1の構成は、図2に示す構成と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図14は、上記料金所ゲート処理機5の構成を概略的に説明するためのブロック図である。
図14に示すように、料金所ゲート処理機5は、制御部51、監視カメラ52、通信部53、案内部54、操作部55、顔照合部56、記憶部57、ゲート制御装置58等を有している。上記制御部51、監視カメラ52、通信部53、案内部54、操作部55、顔照合部56、記憶部57、及びゲート制御装置58は、それぞれ上記制御部21、監視カメラ22、通信部23、案内部24、操作部25、顔照合部26、記憶部27、及び駐車ゲート制御装置29と同等な機能を有しているものとする。
【0078】
さらに、上記監視カメラ52は、当該料金所ゲート処理機5が設置された料金所の入出場口近傍に設置され、入出場口で入出場する車両の乗車者の顔を撮影するものである。また、上記制御部51は、上記監視カメラ52が撮影した画像に基づいて入出場する車両を検知するようになっている。上記顔照合部56は、顔画像による顔照合処理を行うものである。例えば、上記顔照合部56は、上記監視カメラ52により撮影した顔画像と当該車両の車載機1から送信される免許証Cの顔画像との照合を行うことにより顔照合処理を行う。上記記憶部57は、入出場口で入出場した車両を示す情報等を履歴情報として記録する履歴記憶部57aを有している。上記ゲート制御装置58は、料金所の入場口に設置された入場ゲート58a、及び出場口に設置された出場ゲート58bの開閉を制御するものである。
【0079】
図15は、有料道路の料金所の入場ゲートで車両が入場する際の処理を説明するためのフローチャートである。
まず、上記ステップS21〜S33の処理で始動した車両が有料道路の料金所の入場ゲート58aに接近すると、料金所ゲート処理機5の制御部51は、監視カメラ52が撮影した画像により入場側からの車両の接近を検知する(ステップS181)。車両の接近を検知すると(ステップS181、YES)、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記通信部53にて当該車両へ応答要求信号を発信する(ステップS182)。この応答要求信号を受信すると(ステップS183)、当該車両に設置されている車載機1の制御部11は、免許証リーダライタ18にて免許証Cに記憶されている免許証情報を読出するとともに、記憶部17に記憶されている当該車両の車種情報とを読み出す(ステップS184)。免許証情報と車種情報と読み出すと、車載機1の制御部11は、読み出した免許証情報と車種情報とを料金所ゲート処理機5へ送信する(ステップS185)。
【0080】
上記車載機1から免許証情報と車種情報とを受信すると(ステップS186)、上記料金所ゲート処理機5の制御部51は、免許証情報及び車種情報に基づいて免許証の有効性、及び入場可能な車両であるか否かを判定する(ステップS187)。この判定により当該車両が入場可能であると判定した場合(ステップS187、YES)、上記料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記通信部53により入場時間、入場場所等を示す入場情報を当該車載機1へ送信する(ステップS188)。この料金所ゲート処理機5からの入場情報を受信すると(ステップS189)、上記車載機1の制御部11は、上記案内部14にて入場許可された旨を当該車両の乗車者へ報知するとともに(ステップS190)、上記免許証リーダライタ18により当該免許証CのメモリCaに入場情報を記録する(ステップS191)。当該免許証Cに入場情報を記憶すると、車載機1の制御部11は、入場情報の記録完了を示す情報を料金所ゲート処理機5へ送信する(ステップS192)。
【0081】
上記車載機1から入場情報の記録完了通知を受信すると(ステップS193)、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記案内部54にて車両への通行案内を報知するとともに(ステップS194)、上記ゲート制御装置58にて入場ゲート58aを開放する(ステップS195)。この際、料金所ゲート処理機5の制御部51は、監視カメラ52が撮影する画像により当該車両の入場ゲート58aの通過状況を監視する。これにより当該車両が入場ゲート58aを通過したことを検知した場合(ステップS196)、料金所ゲート処理機5の制御部51は、入場ゲート58aを閉鎖し(ステップS197)、入場した車両に対する免許証情報、車両情報及び入場時間等の入場履歴情報を上記履歴記憶部57aに記憶する(ステップS198)。
【0082】
また、上記ステップS187で当該車両が入場不可であると判定した場合(ステップS187、NO)、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記通信部53にて当該車両の車載機1へ入場が不可である旨を通知し(ステップS199)、上記案内部54にて入場が不可である旨を報知する(ステップS200)。料金所ゲート処理機5から入場が不可である旨の通知を受信した場合、上記車載機1の制御部11は、上記案内部14にて入場が不可と判定されたことを報知する。また、上記料金所ゲート処理機5から入場が不可となった理由が通知されている場合、上記車載機1の制御部11は、上記案内部14にて入場が不可となった理由を詳細に報知するようにしても良い。これにより、利用者は入場が不可となった詳細な理由を車載機1側で知ることができる。
【0083】
上記のような入場処理により料金所の入場ゲートで運転者の免許証の有効性や車両の車種のチェック等を行うことができ、かつ、免許証C自身に有料道路への入場時間及び入場場所等の入場情報が記録できる。従って、上記のような車載機を搭載した車両では、入場時に免許証Cを車載機にセットするだけで有料道路への入場が可能となる。
【0084】
図16は、上記車載機1を用いた料金所の出場ゲートからの出場処理を説明するためのフローチャートである。
まず、有料道路の料金所の出場ゲート58bに車両が接近すると、料金所ゲート処理機5の制御部51は、監視カメラ52が撮影した画像により出場側からの車両の接近を検知する(ステップS211)。車両の接近を検知すると、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記通信部53にて当該車両への応答要求信号を発信する(ステップS212)。この料金所ゲート処理機5からの応答要求信号を受信すると(ステップS213)、当該車両に設置されている車載機1の制御部11は、上記免許証リーダライタ18にて免許証CのメモリCaに記憶されている入場情報を読み出すとともに、上記記憶部17に記憶している車種情報を読み出す(ステップS214)。上記入場情報及び車種情報を読み出すと、車載機1の制御部11は、読み出した入場情報及び車種情報を料金所ゲート処理機5へ送信する(ステップS215)。
【0085】
上記入場情報及び車種情報を受信すると(ステップS216)、上記料金所ゲート処理機5の制御部51は、入場情報及び車種情報に基づいて、入場場所、車種、及び当該料金所の場所を判別して通行料金を算出する(ステップS217)。当該車両に対する通行料金を算出すると、制御部51は、上記通信部53にて通行料金を示す情報を当該車載機1へ送信する(ステップS218)。
【0086】
上記料金所ゲート処理機5からの通行料金情報を受信すると(ステップS219)、上記車載機1の制御部11は、上記案内部14にて通行料金を報知する(ステップS220)。通行料金が報知されると、当該車両の乗車者は、通行料金の支払い方法を操作部15にて選択する(ステップS221)。乗車者により支払い方法が選択されると、上記車載機1の制御部11は、支払い方法を示す情報を上記料金所ゲート処理機5へ送信する(ステップS222)。この通行料金の支払い方法を示す情報を受信すると(ステップS223)、料金所ゲート処理機5の制御部51は、当該車両の乗車者が選択した支払い方法による通行料金の支払い処理を行う(ステップS224)。
【0087】
例えば、当該車両の乗車者が現金による通行料金の支払いを選択した場合、当該車両の乗車者は、上記料金所ゲート処理機5の金額処理部(図示しない)に接続された現金投入口(図示しない)に金額を投入するか、或は係員に金額を手渡すことにより通行料金を支払う。また、当該車両の乗車者が免許証Cのキャッシュカード機能による通行料金の支払いを選択した場合、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記ステップS161〜S172と同様に、当該車載機1との通信にて免許証Cのキャッシュカード機能による通行料金の支払い処理を行う。
【0088】
上記のような通行料金の支払い処理が完了すると、料金所ゲート処理機5の制御部51は、上記通信部53にて出場許可(通行許可)を示す情報を車載機1へ通知するとともに(ステップS224)、上記案内部54にて通行案内を表示し(ステップS225)、上記ゲート制御装置58にて出場ゲート58bを開放する(ステップS226)。上記料金所ゲート処理機5からの出場許可を示す情報を受信した場合(ステップS227)、車載機1の制御部11は、上記案内部14にて出場許可を報知する(ステップS228)。
【0089】
また、出場ゲート58bを開放した料金所ゲート処理機5の制御部51は、監視カメラ52にて撮影した画像に基づいて当該車両の出場ゲート58bの通過を監視する。これにより当該車両が出場ゲート58bを通過したことを検知すると(ステップS229)、制御部51は、上記ゲート制御装置58にて出場ゲート58bを閉鎖し(ステップS230)、上記監視カメラ52で撮影した車両あるいは車両の乗車者等の画像と出場時間とを対応させて出場履歴として記憶部57内の履歴記憶部57aに記録する(ステップS231)。
【0090】
上記のような料金所での出場処理により、通行券等の媒体を必要とすることなく、入場時に免許証に記憶した入場情報と予め記憶されている車種情報とに基づいて料金所の出場を行うことができる。
また、免許証Cがキャッシュカード機能を有している場合、料金所での出場処理では、顔画像による本人照合にて本人認証を行い、当該免許証のキャッシュカード機能による通行料金の支払い処理ができる。これにより、利用者が駐車料金を直接現金やクレジットカードを手渡す手間がかかることがなく、駐車場からの円滑な出場を実現でき、利用者の利便性が向上できる。
【0091】
なお、上記第3の実施の形態では、出場時に通行料金を精算する場合の動作について説明するが、入場時に通行料金を徴収する場合も、入場時に上記ステップS218〜S223のような通行料金の支払い処理を行うことにより同様に入出場処理を実現できる。
【0092】
また、上記第3の実施の形態では、車載機と料金所ゲート処理機との無線通信により有料道路の料金所のゲート制御及び通行料金の支払い処理を行うようにしたが、上記免許証に無線通信機能を有する無線ICカードにて免許証を構成し、この無線通信機能を有する免許証と上記料金所ゲート処理機との無線通信により料金所のゲート制御及び通行料金の支払い処理を行うようにしても良い。この場合も、無線通信機能を有する免許証にキャッシュカード機能を設けることにより、上記同様に、キャッシュカード機能による通行料金の支払い処理を行うことが可能となる。
【0093】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、免許証に記憶された免許に関する情報を有効に活用し、セキュリティ性や利便性の高い免許証を用いた車両制御システム及び車両制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る車両制御システムの概略構成を示す図。
【図2】車載機の概略構成を示す図。
【図3】車載機への顔画像の登録処理を説明するためのフローチャート。
【図4】車載機による車両の始動制御を説明するためのフローチャート。
【図5】駐車ゲート処理機の概略構成を示す図。
【図6】駐車ゲート処理機への顔画像の登録処理を説明するためのフローチャート。
【図7】駐車ゲート処理機による自家用車用の駐車場からの出場時の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】駐車ゲート処理機による自家用車用の駐車場からの入場時の動作を説明するためのフローチャート。
【図9】駐車場処理機の概略構成を示すブロック図。
【図10】販売端末の概略構成を示すブロック図。
【図11】車載機と駐車場処理機とによるショッピングセンタの駐車場への入場時の動作を説明するためのフローチャート。
【図12】車載機と駐車場処理機とによるショッピングセンタの駐車場への出場時の動作を説明するためのフローチャート。
【図13】車載機と駐車場処理機とによる免許証のキャッシュカード機能による駐車料金の支払い動作例を説明するためのフローチャート。
【図14】料金所ゲート処理機の概略構成を示すブロック図。
【図15】車載機と料金所ゲート処理機とによる有料道路への入場時の動作を説明するためのフローチャート。
【図16】車載機と料金所ゲート処理機とによる有料道路からの出場時の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
C…免許証、Ca…メモリ、1…車載機、2…駐車ゲート処理機、3…駐車場処理機、4…販売端末、5…料金所ゲート処理機、11、21、31、41、51…制御部、12…車載カメラ、13、23、33、43、53…通信部、14、24、34、44、54…案内部、15、25、35、45、55…操作部、16、26、36、46、56…顔照合部、17、27、37、47、57…記憶部、18、28、48…免許証リーダライタ、19…始動制御部、17a、27a…照合用辞書、17b、37a、47a、57a…履歴記憶部、22、32、42、52…監視カメラ、29…駐車ゲート制御装置、29a…駐車ゲート、38、58…ゲート制御装置、38a、58a…入場ゲート、38b、58b…出場ゲート
Claims (15)
- 車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有する免許証を用いた車両制御システムにおいて、
上記車載機は、
上記車両が運転可能な人物の顔画像を記憶している記憶手段と、
上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、
この読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定手段と、
この判定手段により上記免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する撮影手段と、
この撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する照合手段と、
この照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、
この始動許可手段により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求手段と、を有し、
上記駐車ゲート処理機は、
上記車載機の上記要求手段により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲートを開放するゲート制御手段を有する、
ことを特徴とする免許証を用いた車両制御システム。 - 車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有する免許証を用いた車両制御システムにおいて、
上記車載機は、
上記車両が運転可能な人物の顔画像を記憶している記憶手段と、
上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、
この読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定手段と、
この判定手段により当該免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証にて上記車両の運転が可能か否かを判断する判断手段と、
この判断手段により当該免許証が上記車両の運転が可能な人物であると判断したのに基づき、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する撮影手段と、
この撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する照合手段と、
この照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、
この始動許可手段により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求手段と、を有し、
上記駐車ゲート処理機は、
上記車載機の上記要求手段により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲートを開放するゲート制御手段を有する、
ことを特徴とする免許証を用いた車両制御システム。 - 上記判断手段は、上記読取手段にて当該免許証から免許証情報として読取られる運転可能な車種、有効期限、免許条件、及び違反情報に基づいて当該免許証での上記車両の運転が可能か否かを判断することを特徴とする上記請求項2に記載の免許証を用いた車両制御システム。
- 車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有する免許証を用いた車両制御システムにおいて、
上記車載機は、
上記車両が運転可能な人物の顔画像と免許証情報とを記憶している第1の記憶手段と、
上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、
この読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記第1の記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定手段と、
この判定手段により上記免許証の人物が上記第1の記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する第1の撮影手段と、
この第1の撮影手段により撮影した顔の画像と上記第1の記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する第1の照合手段と、
この第1の照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、
この始動許可手段により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求手段と、を有し、
上記駐車ゲート処理機は、
上記車載機の上記要求手段により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲートを開放するゲート制御手段と、
上記駐車場に駐車可能な車両の利用者の顔画像を記憶している第2の記憶手段と、
上記駐車場外から上記駐車ゲートへ接近する車両に乗車している人物の顔を撮影する第2の撮影手段と、
この第2の撮影手段にて撮影した顔の画像と上記第2の記憶手段にて記憶されている顔画像とを照合する第2の照合手段と、
この第2の照合手段による照合が成功したのに基づき、上記ゲート制御手段により上記駐車ゲートを開放することにより当該車両の駐車場内への入場を許可する入場許可手段と、を有する、
ことを特徴とする免許証を用いた車両制御システム。 - 車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有する免許証を用いた車両制御システムにおいて、
上記車載機は、
上記車両の使用を許可する権限を有する登録権限者の顔画像が予め記憶されている記憶手段と、
この記憶手段に上記登録権限者以外の被登録者の免許証情報及び顔画像を登録する場合、上記登録権限者の顔を撮影する第1の撮影手段と、
この第1の撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている登録権限者の顔画像とを照合する第1の照合手段と、
この第1の照合手段による照合が成功したのに基づき、被登録者の免許証情報と顔画像とを上記記憶手段に登録する登録手段と、
上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、
この読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定手段と、
この判定手段により上記免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を使用する人物の顔を撮影する第2の撮影手段と、
この第2の撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する第2の照合手段と、
この第2の照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、
この始動許可手段により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求手段と、を有し、
上記駐車ゲート処理機は、
上記車載機の上記要求手段により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲートを開放するゲート制御手段を有する、
ことを特徴とする免許証を用いた車両制御システム。 - 車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機と有する免許証を用いた車両制御システムにおいて、
上記車載機は、
上記車両の使用を許可する権限を有する登録権限者の顔画像が予め記憶されている第1の記憶手段と、
この第1の記憶手段に上記登録権限者以外の被登録者の免許証情報及び顔画像を登録する場合、上記登録権限者の顔を撮影する第1の撮影手段と、
この第1の撮影手段により撮影した顔の画像と上記第1の記憶手段に記憶されている登録権限者の顔画像とを照合する第1の照合手段と、
この第1の照合手段による照合が成功したのに基づき、被登録者の免許証情報と顔画像とを上記第1の記憶手段に登録する登録手段と、
上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、
この読取手段により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定手段と、
この判定手段により上記免許証の人物が上記第1の記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する第2の撮影手段と、
この第2の撮影手段により撮影した顔の画像と上記第1の記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する第2の照合手段と、
この第2の照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、
この始動許可手段により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求手段と、を有し、
上記駐車ゲート処理機は、
上記車載機の上記要求手段により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲートを開放するゲート制御手段と、
上記駐車場に駐車可能な車両の利用者の顔画像を記憶している第2の記憶手段と、
上記駐車場外から上記駐車ゲートへ接近する車両に乗車している人物の顔を撮影する第3の撮影手段と、
この第3の撮影手段にて撮影した顔の画像と上記第2の記憶手段にて記憶されている顔画像とを照合する第3の照合手段と、
この第3の照合手段による照合が成功したのに基づき、上記ゲート制御手段により上記駐車ゲートを開放することにより当該車両の駐車場内への入場を許可する入場許可手段と、を有する、
ことを特徴とする免許証を用いた車両制御システム。 - 車両に設置される車載機と時間貸しの駐車場に設置される駐車場処理機と物品を販売する各店舗ごとに設置される販売端末とを有する免許証を用いた車両制御システムにおいて、
上記販売端末は、
各店舗内での買い物の内容を示す買い物情報を買い物した人物の免許証に記録する第1の記録手段を有し、
上記車載機は、
上記駐車場へ入場する場合、当該車両の乗車している駐車場の利用者を示す利用者情報を上記駐車場処理機へ送信する第1の送信手段と、
上記駐車場処理機から当該車両に対する入場情報を受信したのに基づき、当該免許証に入場情報を記録する第2の記録手段と、
上記駐車場から出場する場合、当該車両の乗車している利用者の免許証に記憶されている入場情報と買い物情報とを読み取る読取手段と、
この読取手段により読取った入場情報と買い物情報とを上記駐車場処理機へ送信する第2の送信手段と、
上記駐車場処理機から当該車両に対する駐車料金を示す情報を受信したのに基づき、上記駐車料金を案内する案内手段と、を有し、
上記駐車場処理機は、
上記駐車場へ入場する車両に搭載された車載機から利用者情報を受信したのに基づき、当該車両に対する入場情報を送信する第3の送信手段と、
上記車載機の上記第2の記録手段により上記第3の送信手段にて送信した入場情報の上記免許証への記録が完了したのに基づき、上記駐車場の入場ゲートを開放する入場ゲート制御手段と、
上記駐車場から出場する車両に搭載された車載機から入場情報と買い物情報とを受信したのに基づき、上記入場情報に基づく駐車料金から上記買い物情報に基づく駐車料金の割引金額を減算することにより駐車料金を精算する精算手段と、この精算手段により精算した駐車料金を示す情報を上記車載機へ送信する第4の送信手段と、
上記精算手段により精算した駐車料金を徴収したのに基づき、上記駐車場の出場ゲートを開放する出場ゲート制御手段と、を有する、
ことを特徴とする免許証を用いた車両制御システム。 - 車両に設置される車載機と時間貸しの駐車場に設置される駐車場処理機と物品を販売する各店舗ごとに設置される販売端末とを有する免許証を用いた車両制御システムにおいて、
上記販売端末は、
各店舗内での買い物の内容を示す買い物情報を買い物した人物の免許証に記録する第1の記録手段を有し、
上記車載機は、
上記駐車場へ入場する場合、当該車両の乗車している駐車場の利用者を示す利用者情報を上記駐車場処理機へ送信する第1の送信手段と、
上記駐車場処理機から当該車両に対する入場情報を受信したのに基づき、当該免許証に入場情報を記録する第2の記録手段と、
上記駐車場から出場する場合、当該車両の乗車している利用者の免許証に記憶されている入場情報と買い物情報とを読み取る読取手段と、
この読取手段により読取った入場情報と買い物情報とを上記駐車場処理機へ送信する第2の送信手段と、
上記駐車場処理機から当該車両に対する駐車料金を示す情報を受信したのに基づき、上記駐車料金を案内する案内手段と、
この案内手段にて案内された駐車料金を免許証が有するキャッシュカード機能による支払いが選択された場合に、当該免許証に記憶されているキャッシュカード情報を送信する第3の送信手段と、を有し、
上記駐車場処理機は、
上記駐車場へ入場する車両に搭載された車載機から利用者情報を受信したのに基づき、当該車両に対する入場情報を送信する第4の送信手段と、
上記車載機の上記第2の記録手段により上記第4の送信手段にて送信した入場情報の上記免許証への記録が完了したのに基づき、上記駐車場の入場ゲートを開放する入場ゲート制御手段と、
上記駐車場から出場する車両に搭載された車載機から入場情報と買い物情報とを受信したのに基づき、上記入場情報に基づく駐車料金から上記買い物情報に基づく駐車料金の割引金額を減算することにより駐車料金を精算する精算手段と、この精算手段により精算した駐車料金を示す情報を上記車載機へ送信する第5の送信手段と、
上記精算手段により精算した駐車料金に対して上記車載機からキャッシュカード情報を受信したのに基づき、上記キャッシュカード情報による上記駐車料金の支払い処理を行う支払い処理手段と、
この支払い処理手段による駐車料金の支払いが完了したのに基づき、上記駐車場の出場ゲートを開放する出場ゲート制御手段と、を有する、
ことを特徴とする免許証を用いた車両制御システム。 - 車両に設置される車載機と有料道路の料金所に設置される駐車場処理機とを有する免許証を用いた車両制御システムにおいて、
上記車載機は、
上記車両が使用可能な人物の顔画像を記憶している記憶手段と、
上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、
上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する撮影手段と、
この撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている人物の顔画像とを照合する照合手段と、
この照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、
この始動許可手段により始動が許可された車両が上記有料道路へ入場する場合、当該車両の運転手が所持する免許証の免許証情報を上記料金所ゲート処理機へ送信する第1の送信手段と、
上記料金所ゲート処理機から当該車両に対する入場情報を受信したのに基づき、当該免許証に入場情報を記録する第2の記録手段と、
上記有料道路から出場する場合、上記第2の記録手段により免許証に記憶されている入場情報を上記料金所ゲート処理機へ送信する第2の送信手段と、
上記料金所ゲート処理機から当該車両に対する通行料金を示す情報を受信したのに基づき、上記通行料金を案内する案内手段と、を有し、
上記料金所ゲート処理機は、
上記有料道路へ入場する車両に搭載された車載機から運転手の免許証情報を受信したのに基づき、当該免許証情報での上記有料道路への入場が可能か否かを判定する判定手段と、
この判定手段により入場が可能であると判定したのに基づき、当該車両に対する入場情報を送信する第3の送信手段と、
上記車載機の上記第2の記録手段により上記第3の送信手段にて送信した入場情報の当該免許証への記録が完了したのに基づき、上記有料道路の入場ゲートを開放する入場ゲート制御手段と、
上記有料道路から出場する車両に搭載された車載機から入場情報を受信したのに基づき、上記入場情報に基づく通行料金を算出する算出手段と、
この算出手段により算出した通行料金を示す情報を上記車載機へ送信する第4の送信手段と、
上記算出手段により算出した通行料金を徴収したのに基づき、上記有料道路の出場ゲートを開放する出場ゲート制御手段と、を有する、
ことを特徴とする免許証を用いた車両制御システム。 - 車両に設置される車載機と有料道路の料金所に設置される駐車場処理機とを有する免許証を用いた車両制御システムにおいて、
上記車載機は、
上記車両が使用可能な人物の顔画像を記憶している記憶手段と、
上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取手段と、
上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する撮影手段と、
この撮影手段により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている人物の顔画像とを照合する照合手段と、
この照合手段による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可手段と、
この始動許可手段により始動が許可された車両が上記有料道路へ入場する場合、当該車両の運転手が所持する免許証の免許証情報を上記料金所ゲート処理機へ送信する第1の送信手段と、
上記料金所ゲート処理機から当該車両に対する入場情報を受信したのに基づき、当該免許証に入場情報を記録する第2の記録手段と、
上記有料道路から出場する場合、上記第2の記録手段により免許証に記憶されている入場情報を上記料金所ゲート処理機へ送信する第2の送信手段と、
上記料金所ゲート処理機から当該車両に対する通行料金を示す情報を受信したのに基づき、上記通行料金を案内する案内手段と、
この案内手段にて案内された通行料金を上記免許証が有するキャッシュカード機能により支払う旨が選択された場合、当該免許証に記憶されているキャッシュカード情報を送信する第3の送信手段と、を有し、
上記料金所ゲート処理機は、
上記有料道路へ入場する車両に搭載された車載機から運転手の免許証情報を受信したのに基づき、当該免許証情報での上記有料道路への入場が可能か否かを判定する判定手段と、
この判定手段により入場が可能であると判定したのに基づき、当該車両に対する入場情報を送信する第4の送信手段と、
上記車載機の上記第2の記録手段により上記第4の送信手段にて送信した入場情報の当該免許証への記録が完了したのに基づき、上記有料道路の入場ゲートを開放する入場ゲート制御手段と、
上記有料道路から出場する車両に搭載された車載機から入場情報を受信したのに基づき、上記入場情報に基づく通行料金を算出する算出手段と、
この算出手段により算出した通行料金を示す情報を上記車載機へ送信する第5の送信手段と、
上記算出手段により算出した通行料金に対して上記車載機からキャッシュカード情報を受信したのに基づき、上記キャッシュカード情報による上記通行料金の支払い処理を行う支払い処理手段と、
この支払い処理手段による通行料金の支払いが完了したのに基づき、上記有料道路の出場ゲートを開放する出場ゲート制御手段と、を有する、
ことを特徴とする免許証を用いた車両制御システム。 - 車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有する車両制御システムに適用される免許証を用いた車両制御方法であって、
上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取工程と、
この読取工程により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が当該車両の運転が可能な人物の顔画像が予め記憶されている記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定工程と、
この判定工程により上記免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する撮影工程と、
この撮影工程により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する照合工程と、
この照合工程による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可工程と、
この始動許可工程により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記車載機から上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求工程と、
この要求工程により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲート処理機が上記駐車ゲートを開放するゲート制御工程と、
を有することを特徴とする免許証を用いた車両制御方法。 - 車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有する車両制御システムに適用される免許証を用いた車両制御方法であって、
上記車載機が設置された車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取工程と、
この読取工程により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記車両の運転が可能な人物の顔画像と免許証情報とが予め記憶されている上記第1の記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定工程と、
この判定工程により上記免許証の人物が上記第1の記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する第1の撮影工程と、
この第1の撮影工程により撮影した顔の画像と上記第1の記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する第1の照合工程と、
この第1の照合工程による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可工程と、
この始動許可工程により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記車載機から上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求工程と、
この要求工程により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲート処理機が上記駐車ゲートを開放するゲート制御工程と、
上記駐車場外から上記駐車ゲートへ接近する車両に乗車している人物の顔を撮影する第2の撮影工程と、
この第2の撮影工程にて撮影した顔の画像と、上記駐車場に駐車可能な車両の利用者の顔画像が記憶されている第2の記憶手段に記憶されている顔画像とを照合する第2の照合工程と、
この第2の照合工程による照合が成功したのに基づき、上記駐車ゲート処理機が上記駐車ゲートを開放することにより当該車両の駐車場内への入場を許可する入場許可工程と、
を有することを特徴とする免許証を用いた車両制御方法。 - 車両に設置される車載機と上記車両の駐車場に設置される駐車ゲートを制御する駐車ゲート処理機とを有する車両制御システムに適用される免許証を用いた車両制御方法であって、
上記車両の使用を許可する権限を有する登録権限者以外の被登録者の免許証情報及び顔画像を登録する場合、上記登録権限者の顔を撮影する第1の撮影工程と、
この第1の撮影工程により撮影した顔の画像と、上記登録権限者の顔画像が予め記憶されている上記記憶手段に記憶されている登録権限者の顔画像とを照合する第1の照合工程と、
この第1の照合工程による照合が成功したのに基づき、被登録者の免許証情報と顔画像とを上記記憶手段に登録する登録工程と、
上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取工程と、
この読取工程により読取った免許証情報に基づいて当該免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物か否かを判定する判定工程と、
この判定工程により上記免許証の人物が上記記憶手段に記憶されている人物であると判定したのに基づき、上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する第2の撮影工程と、
この第2の撮影工程により撮影した顔の画像と上記記憶手段に記憶されている上記免許証の人物の顔画像とを照合する第2の照合工程と、
この第2の照合工程による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可工程と、
この始動許可工程により上記車両の始動を許可したのに基づき、上記車載機から上記駐車ゲート処理機へ上記駐車ゲートの開放を要求する要求工程と、
この要求工程により上記駐車ゲートの開放が要求されたのに基づき、上記駐車ゲート処理機が上記駐車ゲートを開放するゲート制御工程と、
を有することを特徴とする免許証を用いた車両制御方法。 - 車両に設置される車載機と時間貸しの駐車場に設置される駐車場処理機と物品を販売する各店舗ごとに設置される販売端末とを有する車両制御システムに適用される免許証を用いた車両制御方法であって、
上記駐車場へ入場する場合、当該車両の乗車している駐車場の利用者を示す利用者情報を上記車載機から上記駐車場処理機へ送信する第1の送信工程と、
この第1の送信工程により送信された利用者情報を上記駐車場処理機が受信したのに基づき、上記駐車場処理機から上記車載機へ当該車両に対する入場情報を送信する第2の送信工程と、
この第2の送信工程により送信された当該車両に対する入場情報を上記車載機が受信したのに基づき、当該免許証に入場情報を記録する第1の記録工程と、
この第1の記録工程により入場情報の上記免許証への記録が完了したのに基づき、上記駐車場の入場ゲートを開放する入場ゲート制御工程と、
上記販売端末により上記各店舗での買い物の内容を示す買い物情報を買い物した人物の免許証に記録する第2の記録工程と、
上記駐車場から出場する場合、当該車両の乗車している利用者の免許証に記憶されている入場情報と買い物情報とを上記車載機が読み取る読取工程と、
この読取工程により読取った入場情報と買い物情報とを上記車載機から上記駐車場処理機へ送信する第3の送信工程と、
この第3の送信工程により送信された入場情報と買い物情報とを上記駐車場処理機が受信したのに基づき、上記入場情報に基づく駐車料金から上記買い物情報に基づく駐車料金の割引金額を減算することにより駐車料金を精算する精算工程と、
この精算工程により精算された当該車両に対する駐車料金をを案内する案内工程と、
この案内工程により案内した駐車料金を徴収したのに基づき、上記駐車場の出場ゲートを開放する出場ゲート制御工程と、
を有することを特徴とする免許証を用いた車両制御方法。 - 車両に設置される車載機と有料道路の料金所に設置される駐車場処理機とを有する車両制御システムに適用される免許証を用いた車両制御方法であって、
上記車両を運転しようとする人物が所持する免許証に記憶されている免許証情報を読取る読取工程と、
上記車両を運転しようとする人物の顔を撮影する撮影工程と、
この撮影工程により撮影した顔の画像と、上記車両が使用可能な人物の顔画像を記憶している記憶手段に記憶されている人物の顔画像とを照合する照合工程と、
この照合工程による顔画像の照合が成功したのに基づき、上記車両の始動を許可する始動許可工程と、
この始動許可工程により始動が許可された車両が上記有料道路へ入場する場合、当該車両の運転手が所持する免許証の免許証情報を上記車載機から上記料金所ゲート処理機へ送信する第1の送信工程と、
この第1の送信工程により送信された免許証情報を上記料金所ゲート処理機が受信したのに基づき、当該免許証情報での上記有料道路への入場が可能か否かを判定する判定工程と、
この判定工程により入場が可能であると判定したのに基づき、当該車両に対する入場情報を上記料金所ゲート処理機が上記車載機へ送信する第2の送信工程と、
この第2の送信工程により送信された当該車両に対する入場情報を上記車載機が受信したのに基づき、当該免許証に入場情報を記録する第1の記録工程と、
この第1の記録工程により上記第2の送信工程にて送信した入場情報の当該免許証への記録が完了したのに基づき、上記料金所ゲート処理機が上記有料道路の入場ゲートを開放する入場ゲート制御工程と、
上記車両が上記有料道路から出場する場合、上記第1の記録工程により免許証に記憶された入場情報を上記車載機から上記料金所ゲート処理機へ送信する第3の送信工程と、
この第3の送信工程により送信された入場情報を上記料金所ゲート処理機が受信したのに基づき、上記入場情報に基づく通行料金を算出する算出工程と、
この算出工程により算出した通行料金を案内する案内工程と、
この案内工程により案内した通行料金を徴収したのに基づき、上記料金所ゲート処理機が上記有料道路の出場ゲートを開放する出場ゲート制御工程と、
を有することを特徴とする免許証を用いた車両制御方法。
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