JP2004003457A - ピストンユニット - Google Patents

ピストンユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2004003457A
JP2004003457A JP2003083923A JP2003083923A JP2004003457A JP 2004003457 A JP2004003457 A JP 2004003457A JP 2003083923 A JP2003083923 A JP 2003083923A JP 2003083923 A JP2003083923 A JP 2003083923A JP 2004003457 A JP2004003457 A JP 2004003457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
piston
piston unit
unit according
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003083923A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Shiina
椎名 正樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP2003083923A priority Critical patent/JP2004003457A/ja
Publication of JP2004003457A publication Critical patent/JP2004003457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

【課題】軽量化を実現し、高速運転、耐久性の向上と、生産性の向上ができるピストン型圧縮機用のピストンユニットを提供すること。
【解決手段】ピストン型圧縮機に用いられるピストンユニット10であって、圧縮端面1a1とピストン外径とを備えたピストン10aと、前記ピストン10aに固定され、前記圧縮端面1a1とは反対側に延在する連結部材5とを備えている。ピストン10aは、ピストン外径と等しい外径と第1及び第2の端面と、第3及び第4の端面を夫々備えた第1のリング2と第2のリング3と、第2及び第3の端面間を角度間隔をおいて結合させる結合部材4と、前記第1のリングの第1の端部に封止するように固定され前記第1のリング2と対向する露出面を前記圧縮端面1a1として備えた円板部材1とを備えている。前記結合部材4は、前記第1及び第2のリング2,3間に固定されている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に使用される圧縮機のピストンユニットに関し、詳しくは、片頭ピストン圧縮機のピストンユニットの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、斜板式圧縮機が提案されている。一般的に斜板式圧縮機に使用されるピストンユニットは、ピストンと、このピストンに連結されたピストンロッドとを備えている。ピストンロッドは、また、外部駆動または駆動される物に連結される連結部材ともよばれる。ピストンは、圧縮面を備えたピストンヘッドと、ピストンスカート部とを備えている。ピストンスカート部分は、ピストンヘッドに結合させ、シリンダ内部の傾斜しないようにガイドする役割を果たしている。
【0003】
図17は従来の斜板式圧縮機を示す断面図である。図17を参照すると、この従来のピストン型圧縮機50は、片斜板式圧縮機とよばれる。ピストン型圧縮機50は、ケーシングと一体に形成されたシリンダブロック51と、シリンダブロック51の一端に設けられたフロントハウジング52と、シリンダブロック51の他端に、弁板装置54を介して設けられたリアハウジング53とを備えている。
【0004】
シリンダブロック51は、中心の軸受け孔部51bの周囲の同心円状に等角度間隔で、シャフトの長さ方向に沿って延在して設けられたシリンダボア51aを有している。シリンダブロック51と、リアハウジング53との間の弁板装置54には、吸入孔54aのシリンダブロック内側した図示しない吸入弁及び吐出孔54bのリアハウジング側に設けられた図示しない吐出弁が設けられている。
【0005】
フロントハウジング52には、ボス部52aが設けられている。ボス部52aの周囲には、図示しない駆動機構から、回転軸55に駆動力を伝達するための電磁クラッチ60が設けられている。電磁クラッチ60には、ボス部52aの周囲に軸受け56を介して設けられたロータ57が配置されている。ロータ57の内部には電磁石装置58が配置されている。ロータ57の対向面には、クラッチ板59が配置され、板バネ61を介してクラッチハブに接続されている。このクラッチハブは、回転軸55の一端にボルトによって固定されている。
【0006】
また、回転軸55は、ハウジング内のボス部52aと、シリンダブロック51のシリンダボア51aの中心部に設けられた軸受け孔51b間に設けられ、夫々にベアリング74,71によって両端を回転可能に支持されている。回転軸55のフロントハウジング52寄りには、ロータ65が設けられている。また、回転軸55のロータ65よりも中央寄りの周囲に回転斜板67を備えている。
【0007】
ロータ61の軸方向の一端をスラストベアリング75を介して、フロントハウジング52の内壁52bに支持されている。また、ロータ65の軸方向の他端部は、突出して支持アームを形成し、その先端にガイド孔68を形成している。一方、回転斜板67の一端には、ヒンジピン66が形成されており、その先端の球状部がガイド孔68と嵌合して、回転斜板67が、上下方向には移動可能であるが、回転方向には移動不可能となるヒンジ機構を構成している。
【0008】
リアハウジング53内は、外部冷媒回路からの圧縮する流体を吸入するための夫々図示しない吸入室と、圧縮された流体を排出口を介して外部冷媒回路に吐出する吐出室とが画成されているが、ここではその図示および説明は省略する。
【0009】
シリンダブロック51のシリンダボア51a内には、ピストンユニット100が配置されている。ピストンユニット100は、圧縮側のピストン101とは、反対側の端部に窪んだシュー保持部104を備えた尾部103を連結部材102を介して備え、このシュー保持部104内に回転斜板67の外周部と、この外周部の両端面に、平な面が摺接するように略半球状のシュー69,69が夫々収容されている。
【0010】
このような片斜板式圧縮機50において、回転軸55が回転すると、それに伴いロータ65が回転する。ロータ61の回転は、ヒンジ機構を介して回転斜板67を回転させる。回転斜板67は、回転軸55に対して傾斜しているので、回転斜板67の外周部は回転軸55の中心軸方向に沿う往復運動を行う。この往復運動は、ピストンユニット100のシュー保持部104に収容されたシュー69,69を介して、ピストンユニット100のピストン101のシリンダボア51a内の往復動に変換される。したがって、シリンダボア51a内をピストンユニット100が、図で下側に移動したときに、リアハウジング側から吸入孔54aを介してシリンダボア51a内に流体が吸入され、ピストン101が図では上側に移動するときに、吸入された流体が圧縮され、吐出孔を介してリアハウジングに設けられた吐出室に吐出され、図示しない排出口から図示しない外部冷媒回路へと送り出される。
【0011】
このような従来技術による斜板式圧縮機において、回転軸55から図示のような矢印で示される力が加わり,ヒンジ機構68及び回転斜板67にも図示のように力が加わり、さらにピストンユニット100には、矢印で示すような圧力が加わっている。このため、ピストン101には、シリンダボア51aの壁面から種々の圧力を受けるとともに、シリンダボア51a内での、軸回りの回転運動、ピストン101や尾部103との間の回転モーメントを受けるために、円滑に摺動させることが重要になるとともに、加工や軽量化の面からも改良が施されている。
【0012】
このような従来のピストン型圧縮機において、ピストン101のサイドフォース受圧壁を伸ばし、圧縮反力に対して円滑な摺動を達成する構成としては、図18に示されるものがある(例えば、特許文献1、参照)。
【0013】
図18は従来技術によるピストンユニットの一例を示す斜視図である。図18を参照すると、ピストンユニット111は、シリンダボア51aに嵌合するピストン111bと、このピストン111bの下方側、詳しくは斜板の回転方向(R)先行側に偏在した位置から連結部111aに向けて延びるサイドフォースの受圧壁(以下、単に受圧壁という)111c1と、このピストン111bの上方側から同じく連結部111aに向けて延びる案内壁111c2とを有する。連結部111aと受圧壁111c及び案内壁111c2とは、それぞれリブ111d1、11d2によって橋絡されている。つまりピストンユニット111の連結部111aとピストン111bとの間は、これら受圧壁111c1、案内壁111c及びリブ111d1、111d2を除いて大きく開放されている。なお、圧縮機が停止した際、次の起動に備えて回転斜板67が図示しないばね付勢力によってさらに小容量に近い姿勢に移行しようとするが、このとき案内壁111c2が、回転斜板67に連動してシリンダボア51a内に進動しようとするピストンユニット111のこじれを有効に防止するというものである。
【0014】
また、従来技術において、ピストンの軽量化と加工性の向上を図り、幅の広いピストンリングを使用できるようにして、体積効率の向上を図る例として図19に示されるもの(例えば、特許文献2、参照)がある。
【0015】
図19(a)は従来技術の他の例によるピストンを示す正面図,図19(b)は図19(a)のピストンの側面図、図19(c)はピストンロッドとピストンとを連結する前の状態を示す正面図である。
【0016】
図19(a)、(b)、及び(c)を参照すると、ピストンユニット130は、軽量化の観点からアルミニウム合金なとの材料が用いられ、切削加工なとにより夫々形成されたピストン131と、ピストンロッド132とから構成される。即ち、ピストンユニット130はピストン131とピストンロッド132の2体構成である。
【0017】
ピストンロッド132の基端部132bには、断面略U字形状を有する凹所133が形成され、さらに、凹所133内面には、シュー69,69を支持する球面凹部135が設けられている。
【0018】
また、斜板143の回転に伴うピストン131の回転をケーシング室内壁と協働して規制する回り止め部材136を、ピストンロッド132の基端部132bに設けられている。
【0019】
ピストンロッド132の先端部には、ピストン131に形成された嵌合孔131aに圧入されて当該ピストンロッド132とピストン131とを連結する凸部132cが形成されている。
【0020】
また、ピストン131には、圧縮工程や吸入工程において曲げモーメントを受けて、傾倒することを防止する目的で、シリンダボア51a内面に摺動する、略円筒形状の摺動面137a,137bが形成されている。
【0021】
また、倒れ止め部材137の外周の一部には、斜板143の回転方向を基準として、当該回転方向に沿う上流側および下流側に向かって開口する開口部38,38が形成されている。この開口部は、クランク室からの潤滑油が通り抜けてシリンダボア51aの内壁面に向けて供給され。このためシリンダボア51aの内壁面は潤滑油で濡らされることになる。
【0022】
この従来技術によるピストンアセンブリ130は、ピストン131とピストンロッド132とが別体に形成されているので、ピストン131及びピストンロッド132のそれそれを容易に加工ないし製造することができ、また、加工性が向上するので、ピストン131およびピストンロッド132を所望の形状に形成できることから、軽量化を図ることも簡単になり、さらに、比較的幅の広い2個のピストンリング139a,139bをピストン131の軸方向両側から取り付けることができるので、ブローバイガスの削減を図ることができ、このため、体積効率ηvの向上を通して、斜板式コンプレッサの性能の向上を達成できるという利点を備えている。
【0023】
【特許文献1】
特開2000−274350公報
【0024】
【特許文献2】
特開平10−299655号公報
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、この種の圧縮機には、ピストンユニットを軽量化する要求がなされている。
【0026】
しかしながら、特許文献1において、ピストン111b及びリブ111d1等において、さらなる軽量化の余地が残されるとともに、特許文献2においては、ピストン131と尾部とをピストンロッド132のみで、連結しているため、圧縮運転時に受ける圧縮反力等に対して強度的に不充分である。
【0027】
さらに、前述の特許文献1及び2においては、ピストンユニットのスカート部の軸方向の側面の後方側を切り欠いた構成である。
【0028】
しかしながら、ピストンのスカート部の切り欠きは、剛性や機械的強度を低下させるという問題がある。また、ピストンのスカート部の厚みを大きくすると、ピストンの重量増加をまねくために、軽量化することは困難である。
【0029】
また、従来技術においては、シリンダーの円筒度に対する高い精度が要求され、加工上難しいという問題がある。
【0030】
そこで、本発明の技術的課題は、軽量化を実現し、高速運転、耐久性の向上と、生産性の向上ができるピストン型圧縮機用のピストンユニットを提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ピストン型圧縮機に用いられるピストンユニットであって、圧縮端面とピストン外径とを備えたピストンと、前記ピストンに固定され、前記圧縮端面とは反対側に延在する連結部材とを備え、前記ピストンは、前記ピストン外径と等しい外径と、第1の端部及びこれに対向する第2の端部とを備えた第1のリングと、前記ピストン外径と等しい外径と、第3の端部及びこれに対向する第4の端部とを備えた第2のリングと、前記第1のリングの第2の端部と前記第2のリングの第3の端部とを角度間隔をおいて結合させ、前記第1のリングと前記第2のリングとが互いに同軸で且つ軸方向に離間して配置させる結合部材と、前記第1のリングの第1の端部に封止するように固定され前記第1のリングと対向する露出面を前記圧縮端面として備えた円板部材とを備え、前記連結部材は前記第2のリングの第4の端面に角度間隔を置いて固定されていることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0032】
また、本発明によれば、前記ピストンユニットにおいて、前記円板部材は、樹脂製であることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0033】
また、本発明によれば、前記いずれかのピストンユニットにおいて、前記第1のリング、前記第2のリング、及び前記結合部材は、互いに一体形成されていることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0034】
また、本発明によれば、前記いずれかのピストンユニットにおいて、前記第1のリング,前記第2のリング、前記結合部材、及び前記連結部材は、互いに一体形成されていることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0035】
また、本発明によれば、前記いずれかのピストンユニットにおいて、前記第1のリングは外周部に、周方向に形成された第1のリング溝を備え、前記第1のリング溝に第1のピストンリングが装着されていることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0036】
また、本発明によれば、前記ピストンユニットにおいて、前記第1のピストンリングは、樹脂製であることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0037】
また、本発明によれば、前記いずれかのピストンユニットにおいて、前記第2のリングは外周部に、周方向に形成された第2のリング溝を備え、前記第2のリング溝に第2のピストンリングが装着されていることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0038】
また、本発明によれば、前記ピストンユニットにおいて、前記第2のピストンリングは樹脂製であることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0039】
また、本発明によれば、前記いずれか一つのピストンユニットにおいて、前記円板部材は、前記第1のリングの第1の端部に半径方向に当接し、前記円板部材の外周面は、前記第1のリングに全体を覆われていることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0040】
また、本発明によれば、前記いずれかのピストンユニットにおいて、前記第1のリングは、半径方向に内周部を備え、前記内周部は前記円板部材の外周面を覆うように軸方向に予め定められた長さを備えていることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0041】
また、本発明によれば、前記いずれかのピストンユニットにおいて、前記第1のリングの前記第2の端面と、前記第2のリングの前記第3の端面とは互いに平行であることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0042】
また、本発明によれば、前記いずれかのピストンユニットにおいて、前記連結部材は、前記第1及び第2のリング部材よりも径方向の寸法が小さいことを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0043】
また、本発明によれば、前記いずれか一つのピストンユニットにおいて、前記結合部材は、前記第1のリングと前記第2のリングとを角度間隔を持って結合するためのそれぞれ前記第2のリングの第3の端面から前記第1のリングの第2の端面に至る複数の結合要素を備え、前記複数の結合要素は前記第1のリングと前記第2のリングとの間の窓部を構成していることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0044】
また、本発明によれば、前記ピストンユニットにおいて、前記結合要素は、柱状であることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0045】
また、本発明によれば、前記ピストンユニットにおいて、前記結合要素は、板状で、前記第1及び第2のリングの中心軸まで半径方向に延在していることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0046】
また、本発明によれば、前記ピストンユニットにおいて、前記連結部材は、当該連結部材の前記第2のリングとは反対側の一端に設けられた尾部を備えるとともに、中心部と複数の板体とを備え、前記中心部は前記尾部から前記第2のリングの中心まで延びているとともに、前記板体のそれぞれは、前記中心部に接合されているとともに前記第2のリングの内側面と前記第4の端面に接合され、前記連結部材の前記中心部及び前記板体は、前記結合部材の中心部と結合板に結合されて連続していることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0047】
また、本発明によれば、前記ピストンユニットにおいて、前記結合板体は、軸方向に前記第1のリングまで延在し、前記第1のリングの内側面に結合され、前記第1のリングの内部を、前記板体と前記第1のリングの内側面とで4つの孔部を画成していることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0048】
また、本発明によれば、前記ピストンユニットにおいて、前記円板部材は前記圧縮端面とは、軸方向の反対側に前記第1のリング内に分割された4つの孔部のそれぞれに装着される複数の突出部を備えていることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0049】
また、本発明によれば、前記ピストンユニットにおいて、前記連結部材は、当該連結部材の前記第2のリングとは反対側の一端に設けられた尾部を備えるとともに、中心部と前記中心部で交差する複数の板体とを備え、前記板体のそれぞれは、前記尾部から軸方向に延在するとともに、前記中心部から離れ互いに前記第2のリングの前記第4の端面に向かって延在し、前記板体のそれぞれは、前記第2のリングの第4の端面に結合していることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0050】
また、本発明によれば、前記いずれか一つのピストンユニットにおいて、前記連結部材は、金属製であることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0051】
また、本発明によれば、前記いずれか一つのピストンユニットにおいて、前記円板部材は、前記第1のリングの第1の端面における孔部に直接樹脂注型によって形成されていることを特徴とするピストンユニットが得られる。
【0052】
また、本発明によれば、前記いずれか一つのピストンユニットにおいて、前記円板部材は前記第1のリングの内周面に、接着剤を介して固定されていることを特徴とするピストンユニットが得られる。ここで、本発明においては、金属材としてはマグネシウム合金等の軽比重金属、樹脂材としては、フェノール樹脂等の耐油性樹脂が好ましい。
【0053】
また、本発明によれば、前記いずれか一つのピストンユニットを複数備え、前記ピストンユニットの前記ピストンが夫々対応するシリンダボア内に、往復摺動可能に設けられていることを特徴とするピストン型圧縮機が得られる。
【0054】
また、本発明によれば、前記ピストン型圧縮機において、前記ピストンユニットの前記ピストンは、対応するシリンダボアの内側面に接触する一定の外側接触面を備えていることを特徴とするピストン型圧縮機が得られる。
【0055】
さらに、本発明によれば、前記いずれかのピストン型圧縮機において、斜板式圧縮機であることを特徴とするピストン型圧縮機が得られる。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0057】
図1は本発明の第1の実施の形態による圧縮機用ピストンの斜視図である。図2は図1の圧縮機用ピストンの分解組立斜視図である。図3は図2のピストンの背面側から見た斜視図、図4(a)は図2のピストンの平面図、図4(b)は図4(a)のピストンの背面図、図4(c)は図4(a)のピストンの右側面図、図4(d)は図4(a)のピストンの左側面図、図5は図4(a)のV−V線に沿う断面図、図6は図4(a)のVI−VI線に沿う断面図、図7は図4(a)のVII−VII線に沿う断面図、図8は図4(a)のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【0058】
本発明の第1の実施の形態による圧縮機用ピストンは、図17に示されたピストン型圧縮機のピストンに用いられる。
【0059】
図1乃至図8を参照すると、ピストンユニット10は一端面が圧縮端面1aを構成する樹脂製の円板部材1と、円板部材1に一端から嵌め合わされる軽合金製のピストン10aと、ピストン10aから円板部材1とは、対向する方向に延在する運動伝達部材10bとを備えている。運動伝達部材10bは、連結部材5とこの先端部に設けられ、シューを収容するための収容部を備えた尾部6とを有している。
【0060】
円板部材1は、一端に圧縮端面1a1と円筒面1a2を備えた円板部分1aと、円板部分の他端面から突出した突出部1bとを備えている。この突出部1bは、円板を十字に分割した扇形状を有している。
【0061】
ピストン10aは、軸方向に並ぶとともに第1の端面及び第2の端面、第3の端面及び第4の端面を、夫々両端に備えた第1のリング2及び第2のリング3と、第1及び第2のリング2,3の第2及び第3の端面間を連絡する結合部材4とを備えている。また、第2のリング3の第4の端面の略中心軸上から圧縮端面1aとは、反対側に、第2のリング3の第4の端面からさらに離れる方向に延在して、連結部材5の中心部5aが設けられている。この中心部5aの終端には、尾部6の一壁面6bが設けられている。連結部材5の尾部6から中心部の周囲に半径方向に略十字状となるように、板体5b,5cが設けられ、第2のリング3の第4の端面までのびている。第1のリング2及び第2のリング3を結合する結合部材4と一体に中心部4bまで、十字状に4つの板体からなる結合要素(結合板体)4aが設けられている。また、各結合要素4a間には、窓部4cが設けられている。この結合要素4aは第2のリング3内周面に中心部5aから至る3枚の略3角形の板体5b及び一枚の四角形の板体5cと一体に形成されている。
【0062】
結合部材4の圧縮端面側の端部は、十字形状の梁をなし、その間に4分割された孔部4dが形成されてる。第1のリング2の一端内の十字状の梁を有する装着部2aに円板部材1が突出部1b側から、十字の梁に各突出部1bの隙間を合わせてはめ込まれる。
【0063】
図示の例においては、円板部材1は第1のリング2に接着によって固定されているが、第1のリング2に、窓部4cから三角状の板材をそれぞれ挿入して、第1のリング2内に樹脂注型によって形成しても良い。
【0064】
また、第1及び第2のリング2,3の外周部には、夫々外周方向に沿って設けられたリング状の第1及び第2のリング溝2b,3bが設けられている。このリング状の第1及び第2のリング溝2b,3bに夫々第1及び第2のピストンリング7,8が装着されている。第1のピストンリング7は、シリンダボア内のシールに機能し、第2のピストンリング8は、ピストン10aのシリンダボア内の振れの防止に機能する。尚,第1及び第2のピストンリング7,8は、金属製の径方向の切り込みによって切り離された形状でも、樹脂製のシームレスのものであっても良い。
【0065】
これら第1及び第2のピストンリング7,8において、本発明の第1の実施の形態においては、径方向の厚みは夫々等しく形成しているが、例えば、シール性を重視する場合には、第1のピストンリング7の径方向の厚みを第2のピストンリング8の径方向よりも厚くしても良く、一方、圧縮反力を受けることを重視する場合には、第2のピストンリング8の径方向の厚みを第1のピストンリング7の径方向の厚みよりも厚くしても良い。尚、ピストン10aの軸方向長さ、即ち、第1のリング2の第1の端面までの長さは、ピストンユニット10の圧縮運転中、常にシリンダボア51a内に収まる長さに設定している。したがって、第1及び第2のリング2,3がシリンダボア51aの内周面から受ける圧力は圧縮運転中と、ほぼ一定となるために、安定した圧縮運転を行うことができる。
【0066】
連結部材5は、第1のリング2の結合部材4aと一体に形成された第2のリング3の他端後方に延びて次第にその径が小さくなるように、中心部5a方向に沿って三角形の板材5bを3枚と、四角形の板材5cを1枚とを、中心部5aに側面を夫々張り合わせ、断面十字状になるように、一体に組み合わせた形状を備えている。
【0067】
連結部材5に続いて、斜板の端面が挿入される尾部6が形成されている。
【0068】
尾部6は凹形状に形成されており、連結部材の前壁6bと、これと軸方向に離れて設けられた後壁6bと、これらの一端を結ぶ底壁6dとを備えている。
【0069】
前壁及び後壁6b,6bの対向面には球状に窪み、シュー保持部が形成され、それぞれの壁部には、半球状のシューが、球面を合わせて収容されるシュー収容部6cが夫々対向して設けられている。
【0070】
このような構成の本発明の第1の実施の形態によるピストンユニット10は、鋳造性を向上した尾部6と、樹脂にて作製した円板部材1と、金属製のピストン10aと、連結部材5及び尾部6よりなる運動伝達部材10bとを備えている。
【0071】
本実施の形態においては、円板部材1を除いて、それ以外のピストンユニットの部分、即ち、ピストン10a、第1及び第2のリング2,3,結合部材4,連結部材5及び尾部6は一体形成されている。また、ピストン10aを、シリンダボアの内壁からの受圧面を第1及び第2のリング2,3として、このリング間の受圧面以外の部分を結合部材4を残して、取り除いているとともに、連結部材5を板体5b,5c及び中心部5aからのみの構成している。また、結合部材4と4枚板体からなる連結部材5とを一体に形成している。したがって,ピストン10aと連結部材5とを強度を保ちながら、軽量化を実現できるとともに、生産性の向上を図ることができる。さらに、円板部材1を樹脂で成形しているため、より一層軽量化を実現することができる。
【0072】
また、連結部材5においては、4枚の板体5b,5cの一端のそれぞれが、リング3の外周端に一体に連結されているため、圧縮反力に対して充分な強度を保つことができるので、安定した圧縮運転を実現できる。
【0073】
また、シリンダーに対するピストン保持部10aの頭部リング2,3に第1及び第2のピストンリング7,8を施しているので、ピストン10aの外周に別途コーティングをする必要がない。
【0074】
図9は本発明の第2の実施の形態による圧縮機用のピストンユニットの斜視図である。図10は図9のピストンユニットの分解組立斜視図である。図11は図10のピストンユニットの背面側から見た斜視図、図12(a)は図10のピストンユニットの背面側を下にした平面図、図12(b)は図10のピストンユニットの背面図、図12(c)は図10のピストンユニットの右側面図である。図12(d)は図10のピストンユニットの左側面図、図13は図12(a)のピストンユニットのXIII−XIII線断面図、図14は図12(a)のピストンユニットのXIV−XIV線断面図、図15は図12(a)のピストンユニットのXV−XV線断面図、図16は図12(a)のピストンユニットのXVI−XVI線断面図である。
【0075】
本発明の第2の実施の形態によるピストンユニットは、図1に示したものと同様に、図17に示されたピストン型圧縮機のピストンに用いられる。
【0076】
図9乃至図16を参照すると、ピストンユニット20は、圧縮端面11a1を一端に備えた円板部材11と、円板部材1に一端から嵌め合わされるピストン20aと、ピストン20aから、軸方向に圧縮端面11a1とは、反対方向に延在する運動伝達部材20bとを備えている。
【0077】
ピストン20aは、圧縮端面側の第1の端面12cとこれに対向する第2の端面とを備えた第1のリング12と、第1のリング12側の第3の端面とこれと対向する第4の端面とを備えた第2のリング13と、第1のリング12の第2の端面と第2のリング13の第3の端面とを複数の等角位置で且つ互いに同軸となるように離間して結合する等角度間隔で設けられた柱状の4つの結合要素14aからなる結合部材14とを備え、これらは軸方向に連結されて一体に形成されている。また、第1のリング12の第2の端面と第2のリングの第3の端面と、周方向に互いに隣接する結合要素14aによって、窓部14bが規定されている。
【0078】
円板部材11は、外周面11a2がピストン円板状の円板部分11aと、円板部分11aの冷媒圧力を受ける圧縮端面11a1と反対側の1面上に設けられた円板状の突出部11bとを備えている。
【0079】
図13に最も良く示されるように、ピストン20aの圧縮側端面には、第1のリング12の内側面12a2の径よりも大きな径を有する内周面12a1が形成され、これによってピストンの一端に座部が形成されている。円板部材11を挿入する際には、円板部材11の円板部分11aの外周面11bが、内周面を密着し、円板部材11の突出部11cは、内側面に接するすように、挿入され、接着剤を介して固定される。
【0080】
ピストン20aの圧縮端面とは反対側の第2のリング13の第4の端面には、結合部材14の結合要素14aと同じ角度位置に4枚の板体15b,15b,15b及び15cが設けられ、これらは中心軸上の中心部15aで夫々交わって一つになった連結部材15を構成している。即ち、逆方向から述べれば、中心部15a方向に沿って第2のリング13の端部に向かって、略三角形をなす平行四辺形板材15bを3枚と、四角形の板材15cの1枚とを組み合わせた一端から4分岐して次第に広がるような形状に形成されている。
【0081】
図示の例においては、連結部材15の端面は、第2のリング端面で終端しているが、連結部材の板体15b,15cの内側部分がさらに、第2のリング13、結合部材14のそれぞれの結合要素の内側に至り、さらに、第1のリング12の内部に至る所謂、リム構造とすることもでき、この場合には、さらに、ピストンユニットの強度を高めることができる。
【0082】
連結部材15の第2のリング13とは反対側の端部には、回転斜板の端面が挿入される尾部16が形成されている。
【0083】
尾部16は、連結部材15側の前壁16bと、これと軸方向に離れて設けられた後壁16bと、これらの一端を結ぶ底壁16dとを備えた凹形状のシュー保持部を形成している。
【0084】
シュー保持部の前壁16b及び後壁16bの対向面には球状に窪み、半球状のシューの球面側が収容される半球状に窪んだシュー収容部16c,16cが夫々対向して設けられている。
【0085】
このような構成の本発明の第2の実施の形態によるピストンユニットは、鋳造性を向上した尾部16と、樹脂にて作製した円板部材11とを備え、ピストン20aは円板部材11とは別体に形成されている。また、ピストンユニット20は第1のリング12、第2のリング13、これらを結合する結合部材14、第2のリングの第4の端面に接合した連結部材15、及び尾部16とを一体形成された組み立てとした。これによって、第1及び第2のリング12,13間の結合部材14間の窓部14bと、連結部材15を4分岐した板体から構成することで、軽量化を実現することができるとともに生産性の向上を図ることができる。
【0086】
また、連結部材15においては、4枚の板体15b,15cの一端のそれぞれが、リング13の外周端に一体に連結されているため、圧縮反力に対して充分な強度を保つことができるので、安定した圧縮運転を実現できる。
【0087】
また、本発明の実施の形態によるピストンによれば、吸入圧とピストンにかかる背圧の差によって斜板の傾斜角を変化させる容量可変型圧縮機、例えば、ソレノイド等を用いた容量制御弁によって、吐出室とクランク室との連通を制御するものやクランク室と吸入室との連通を制御するもの等や、固定容量型の斜板式圧縮機に用いることができるのは、勿論である。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、ピストンユニットを第1及び第2のリング、結合部材、及び連結部材で構成していることにより、軽量化を実現することができる圧縮機用ピストンユニットを提供することができる。
【0089】
また、本発明によれば、樹脂製の円板部材を設けることで、さらなる軽量化と、振動の吸収による静音化を実現できるピストン型圧縮機用ピストンユニットとそれを用いたピストン型圧縮機とを提供することができる。
【0090】
さらに、本発明によれば、第1及び第2のリング、結合部材、連結部材、及び尾部の一体連結構造によって、強度を保ちつつ、軽量化を図り、生産性も向上することができるとともに安定した圧縮運転を実現可能な圧縮機用ピストンユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による圧縮機用ピストンの斜視図である。
【図2】図1の圧縮機用ピストンの分解組立斜視図である。
【図3】図2のピストンの背面側から見た斜視図である。
【図4】(a)は図2のピストンの平面図である。(b)は(a)のピストンの背面図である。(c)は(a)のピストンの右側面図である。(d)は(a)のピストンの左側面図である。
【図5】図4(a)のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図4(a)のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図4(a)のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】図4(a)のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による圧縮機用のピストンユニットの斜視図である。
【図10】図9のピストンユニットの分解組立斜視図である。
【図11】図10のピストンユニットの背面側から見た斜視図である。
【図12】(a)は図10のピストンユニットの背面側を下にした平面図である。(b)は図10のピストンユニットの背面図である。(c)は図10のピストンユニットの右側面図である。(d)は図10のピストンユニットの左側面図である。
【図13】図12(a)のピストンユニットのXIII−XIII線断面図である。
【図14】図12(a)のピストンユニットのXIV−XIV線断面図である。
【図15】図12(a)のピストンユニットのXV−XV線断面図である。
【図16】図12(a)のピストンユニットのXVI−XVI線断面図である。
【図17】従来技術による斜板式圧縮機の部分断面図である。
【図18】従来技術によるピストンの一例を示す斜視図である。
【図19】(a)は従来技術の他の例によるピストンを示す正面図である。(b)は(a)のピストンの側面図である。(c)はピストンロッドとピストンとを連結する前の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1  円板部材
1a  円板部分
1a1  圧縮端面
1a2  円筒面
1b  突出部
2  第1のリング
2a  装着部
2b  第1のリング溝
3  第2のリング
3b  第2のリング溝
4  結合部材
4a  結合要素
4c  孔部
5  連結部材
5a  中心部
5b,5c  板体
6  尾部
6b  壁
6c  シュー保持部
6d  底壁
7  第1のピストンリング
8  第2のピストンリング
10  ピストンユニット
10a  ピストン
10b  運動伝達部材
11  円板部材
11a  円板部分
11a1  圧縮端面
11a2  外周面
11b  突出部
12  第1のリング
12c  第1の端面
13  第2のリング
14  結合部材
14a  結合要素
15  連結部材
15a  中心部
15b,15c  板体
16  尾部
16b  壁部
16d  底壁
20  ピストンユニット
20a  ピストン
20b  運動伝達部材
50  ピストン型圧縮機
51  シリンダブロック
51a  シリンダボア
51b  軸受け孔部
52  フロントハウジング
52a  ボス部
52b  内壁
53  リアハウジング
54  弁板装置
54a  吸入孔
54b  吐出孔
55  回転軸
56  軸受け
57  ロータ
58  電磁石装置
59  クラッチ板
60  電磁クラッチ
61  板バネ
62  クラッチハブ
65  ロータ
66  ヒンジピン
67  回転斜板
68  ガイド孔(ヒンジ機構)
69  シュー
71,74  ベアリング
75  スラストベアリング
100  ピストンユニット
101  ピストン
104  シュー保持部
103  尾部
111  ピストンユニット
111a  連結部材
111b  ピストン
111c1  受圧壁
111c2  案内壁
111d1,111d2  リブ
130  ピストンユニット
131  ピストン
132  ピストンロッド
132b  基端部
132c  凸部
133  凹所
135  球面凹部
136  回り止め部材
137a,137b  摺動面
139a,139b  ピストンリング

Claims (25)

  1. ピストン型圧縮機に用いられるピストンユニットであって、
    圧縮端面とピストン外径とを備えたピストンと、前記ピストンに固定され、前記圧縮端面とは反対側に延在する連結部材とを備え、
    前記ピストンは、
    前記ピストン外径と等しい外径と、第1の端部及びこれに対向する第2の端部とを備えた第1のリングと、
    前記ピストン外径と等しい外径と、第3の端部及びこれに対向する第4の端部とを備えた第2のリングと、
    前記第1のリングの第2の端部と前記第2のリングの第3の端部とを角度間隔をおいて結合させ、前記第1のリングと前記第2のリングとが互いに同軸で且つ軸方向に離間して配置させる結合部材と、
    前記第1のリングの第1の端部に封止するように固定され前記第1のリングと対向する露出面を前記圧縮端面として備えた円板部材とを備え、
    前記連結部材は前記第2のリングの第4の端面に角度間隔を置いて固定されていることを特徴とするピストンユニット。
  2. 請求項1記載のピストンユニットにおいて、前記円板部材は、樹脂製であることを特徴とするピストンユニット。
  3. 請求項1又は2記載のピストンユニットにおいて、前記第1のリング、前記第2のリング、及び前記結合部材は、互いに一体形成されていることを特徴とするピストンユニット。
  4. 請求項1又は2記載のピストンユニットにおいて、前記第1のリング,前記第2のリング、前記結合部材、及び前記連結部材は、互いに一体形成されていることを特徴とするピストンユニット。
  5. 請求項1乃至4の内のいずれかに記載のピストンユニットにおいて、前記第1のリングは外周部に、周方向に形成された第1のリング溝を備え、前記第1のリング溝に第1のピストンリングが装着されていることを特徴とするピストンユニット。
  6. 請求項5記載のピストンユニットにおいて、前記第1のピストンリングは、樹脂製であることを特徴とするピストンユニット。
  7. 請求項1乃至6の内のいずれか一つに記載のピストンユニットにおいて、前記第2のリングは外周部に、周方向に形成された第2のリング溝を備え、前記第2のリング溝に第2のピストンリングが装着されていることを特徴とするピストンユニット。
  8. 請求項7記載のピストンユニットにおいて、前記第2のピストンリングは樹脂製であることを特徴とするピストンユニット。
  9. 請求項1乃至8の内のいずれか一つに記載のピストンユニットにおいて、前記円板部材は、前記第1のリングの第1の端部に半径方向に当接し、前記円板部材の外周面は、前記第1のリングに全体を覆われていることを特徴とするピストンユニット。
  10. 請求項1乃至9の内のいずれか一つに記載のピストンユニットにおいて、前記第1のリングは、半径方向に内周部を備え、前記内周部は前記円板部材の外周面を覆うように軸方向に予め定められた長さを備えていることを特徴とするピストンユニット。
  11. 請求項1乃至10の内のいずれか一つに記載のピストンユニットにおいて、前記第1のリングの前記第2の端面と、前記第2のリングの前記第3の端面とは互いに平行であることを特徴とするピストンユニット。
  12. 請求項1乃至11の内のいずれかに記載のピストンユニットにおいて、前記連結部材は、前記第1及び第2のリング部材よりも径方向の寸法が小さいことを特徴とするピストンユニット。
  13. 請求項1乃至12の内のいずれか一つに記載のピストンユニットにおいて、前記結合部材は、前記第1のリングと前記第2のリングとを角度間隔を持って結合するためのそれぞれ前記第2のリングの第3の端面から前記第1のリングの第2の端面に至る複数の結合要素を備え、前記複数の結合要素は前記第1のリングと前記第2のリングとの間の窓部を構成していることを特徴とするピストンユニット。
  14. 請求項13記載のピストンユニットにおいて、前記結合要素は、柱状であることを特徴とするピストンユニット。
  15. 請求項13記載のピストンユニットにおいて、前記結合要素は、板状で、前記第1及び第2のリングの中心軸まで半径方向に延在していることを特徴とするピストンユニット。
  16. 請求項15に記載のピストンユニットにおいて、前記連結部材は、当該連結部材の前記第2のリングとは反対側の一端に設けられた尾部を備えるとともに、中心部と複数の板体とを備え、前記中心部は前記尾部から前記第2のリングの中心まで延びているとともに、前記板体のそれぞれは、前記中心部に接合されているとともに前記第2のリングの内側面と前記第4の端面に接合され、前記連結部材の前記中心部及び前記板体は、前記結合部材の中心部と結合板に結合されて連続していることを特徴とするピストンユニット。
  17. 請求項16記載のピストンユニットにおいて、前記結合板体は、軸方向に前記第1のリングまで延在し、前記第1のリングの内側面に結合され、前記第1のリングの内部を、前記板体と前記第1のリングの内側面とで4つの孔部を画成していることを特徴とするピストンユニット。
  18. 請求項17記載のピストンユニットにおいて、前記円板部材は前記圧縮端面とは、軸方向の反対側に前記第1のリング内に分割された4つの孔部のそれぞれに装着される複数の突出部を備えていることを特徴とするピストンユニット。
  19. 請求項14に記載のピストンユニットにおいて、前記連結部材は、当該連結部材の前記第2のリングとは反対側の一端に設けられた尾部を備えるとともに、中心部と前記中心部で交差する複数の板体とを備え、前記板体のそれぞれは、前記尾部から軸方向に延在するとともに、前記中心部から離れ互いに前記第2のリングの前記第4の端面に向かって延在し、前記板体のそれぞれは、前記第2のリングの第4の端面に結合していることを特徴とするピストンユニット。
  20. 請求項1乃至19の内のいずれか一つに記載のピストンユニットにおいて、前記連結部材は、金属製であることを特徴とするピストンユニット。
  21. 請求項2乃至20の内のいずれか一つに記載のピストンユニットにおいて、前記円板部材は、前記第1のリングの第1の端面における孔部に直接樹脂注型によって形成されていることを特徴とするピストンユニット。
  22. 請求項1乃至20の内のいずれか一つに記載のピストンユニットにおいて、前記円板部材は前記第1のリングの内周面に、接着剤を介して固定されていることを特徴とするピストンユニット。
  23. 請求項1乃至22の内のいずれか一つに記載のピストンユニットを複数備え、前記ピストンユニットの前記ピストンが夫々対応するシリンダボア内に、往復摺動可能に設けられていることを特徴とするピストン型圧縮機。
  24. 請求項23記載のピストン型圧縮機において、前記ピストンユニットの前記ピストンは、対応するシリンダボアの内側面に接触する一定の外側接触面を備えていることを特徴とするピストン型圧縮機。
  25. 請求項23又は24記載のピストン型圧縮機において、斜板式圧縮機であることを特徴とするピストン型圧縮機。
JP2003083923A 2002-03-25 2003-03-25 ピストンユニット Pending JP2004003457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003083923A JP2004003457A (ja) 2002-03-25 2003-03-25 ピストンユニット

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002083598 2002-03-25
JP2003083923A JP2004003457A (ja) 2002-03-25 2003-03-25 ピストンユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004003457A true JP2004003457A (ja) 2004-01-08

Family

ID=30445904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003083923A Pending JP2004003457A (ja) 2002-03-25 2003-03-25 ピストンユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004003457A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009138734A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Kingtec Korea Co Ltd 圧縮機用中空ピストンの製造方法、及びそれによって製造された中空ピストン
JP2014058977A (ja) * 2007-07-04 2014-04-03 Whirlpool Sa 冷凍圧縮機用のピストン
KR101872150B1 (ko) * 2016-03-30 2018-06-27 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 양헤드 피스톤형 사판식 압축기

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014058977A (ja) * 2007-07-04 2014-04-03 Whirlpool Sa 冷凍圧縮機用のピストン
JP2009138734A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Kingtec Korea Co Ltd 圧縮機用中空ピストンの製造方法、及びそれによって製造された中空ピストン
KR101872150B1 (ko) * 2016-03-30 2018-06-27 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 양헤드 피스톤형 사판식 압축기
US10267299B2 (en) 2016-03-30 2019-04-23 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Double-headed piston type swash plate compressor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6139282A (en) Variable capacity refrigerant compressor with an aluminum cam plate means
JPH10169557A (ja) 圧縮機
JPH10318129A (ja) 斜板式圧縮機のピストン
EP0809024B1 (en) Reciprocating pistons of piston type compressor
JPH10131850A (ja) 圧縮機
JP3550707B2 (ja) 揺動斜板式圧縮機におけるピストン
JP3964534B2 (ja) ピストン
JP2004003457A (ja) ピストンユニット
JP2003120522A (ja) 流体機械用ピストンおよびその製造方法
US6604447B2 (en) Swash plate-type variable displacement compressor
JP3260330B2 (ja) 斜板式圧縮機のピストンとシューとの係合構造
EP0945616B1 (en) Swash plate type compressor having an improved torque transmission mechanism between a shaft and a swash plate
JP3631344B2 (ja) 斜板式コンプレッサ
JP2003161255A (ja) 斜板型圧縮機
JPH09105380A (ja) 容量可変型斜板式圧縮機
JP2007127081A (ja) 圧縮機
EP1270942B1 (en) Swash plate compressor thrust bearing structure
JP2003049767A (ja) 可変容量型圧縮機
JP3018746B2 (ja) 容量可変型斜板式圧縮機
JPH02267371A (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP3502489B2 (ja) 斜板式コンプレッサ
JP4778773B2 (ja) 可変容量圧縮機
JP2003083241A (ja) 可変容量型圧縮機
JP2970133B2 (ja) 斜板式圧縮機における冷媒ガス案内機構
JPH11257218A (ja) 容量可変型斜板式圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090520