JP2007127081A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブプレートとロータリバルブとの密着性が良好な圧縮機の提供を図る。
【解決手段】圧縮機1は、吸入室7とシリンダボア3との間でこれらを区画し且つ吸入室7とシリンダボア3とを連通する吸入孔11を有するバルブプレート9と、バルブプレート9に貫通形成された貫通口81を通じて吸入室7側まで延在し且つ回転自在な駆動軸10と、吸入室7内で駆動軸10に固定されて駆動軸10と一体的に回転するストッパ73と、駆動軸10と一体的に回転するとともに駆動軸10との一体的な回転に伴ってバルブプレート9の吸入孔11を開閉する略板状のロータリバルブ71と、を備える。ロータリバルブ71は、駆動軸10に対して軸方向にスライド可能な状態で装着されているとともにストッパ73に保持されたバネ部材75によりバルブプレート9に付勢されている。
【選択図】図1

Description

本発明は圧縮機に関する。
例えば特許文献1に開示される圧縮機は、周方向に沿って複数のシリンダボアを有するシリンダブロックと、シリンダブロックの前端面に接合されて内部にクランク室を形成するフロントヘッドと、シリンダブロックの後端面にバルブプレートを介して接合されて内部に吸入室および吐出室を形成するリアヘッドと、を備える。
バルブプレートには、シリンダボアと吸入室とを連通する吸入孔と、シリンダボアと吐出室とを連通する吐出孔と、が設けられている。吸入室にはバルブプレートに摺動自在に積層された板状のロータリバルブが配置されており、このロータリバルブの回転にともなって、バルブプレートの吸入孔が開閉するようになっている。クランク室には、駆動軸の回転をピストンの往復動に変換するカム機構が設けられ、これにより、駆動軸が回転するとシリンダボア内でピストンが往復動する。ピストンが往復動すると、吸入室からシリンダボア内に冷媒が吸入され、吸入された冷媒がシリンダボア内で圧縮されて最終的にシリンダボアから吐出室へ吐出される。
特開平8−144946号公報図6、9、12 特開平8−61239号公報図1、8
この種の圧縮機にあっては、バルブプレートに対してロータリバルブが密着していないと、圧縮行程中の高圧冷媒がシリンダボアから、シリンダボア→吸入孔→バルブプレートとロータリバルブとの対向面間→吸入室へと漏れて、圧縮効率が低下してしまう。そのため、この種の圧縮機にあっては、バルブプレートとロータリバルブの密着性が課題となる。
本発明はこのような従来技術をもとに為されたもので、バルブプレートとロータリバルブとの密着性が良好な圧縮機の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、圧縮機であって、吸入室とシリンダボアとの間でこれらを区画し且つ前記吸入室と前記シリンダボアとを連通する吸入孔を有するバルブプレートと、前記バルブプレートに貫通形成された貫通口と、前記バルブプレートの貫通口を通じて前記吸入室まで延在し且つ回転自在な駆動軸と、前記吸入室内で前記駆動軸に固定されたストッパと、前記駆動軸と一体的に回転し、前記駆動軸との一体的な回転に伴って前記バルブプレートの吸入孔を開閉する略板状のロータリバルブと、を備え、
前記ロータリバルブは、前記駆動軸に対して軸方向にスライド自在で且つ前記ストッパに保持された弾性部材により前記バルブプレートに向けて付勢されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の圧縮機であって、前記バルブプレートの前記ロータリバルブとの接触面には、前記吸入孔の周縁部に摺動性を有するシール部材が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の圧縮機であって、前記ロータリバルブは、前記駆動軸に対して軸方向にスライド自在で且つ相対回転可能に嵌合されるとともに前記ストッパに対して軸方向にスライド自在で且つ相対回転不可能に連結されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、圧縮機であって、ピストンが往復動自在に嵌合されるシリンダボアを有するシリンダブロックと、前記シリンダブロックの前端面に接合され、内部にシリンダボアと連通するクランク室を形成するフロントヘッドと、前記シリンダブロックの後端面にバルブプレートを介して接合され、内部に吸入室および吐出室を形成するリアヘッドと、前記バルブプレートに設けられ、前記吸入室と前記シリンダボアとを連通する吸入孔と、前記バルブプレートに設けられ、前記吐出室と前記シリンダボアとを連通する吐出孔と、前記シリンダブロックおよび前記バルブプレートを貫通して前記クランク室と前記吸入室とに亘って延在する回転自在な駆動軸と、前記駆動軸の回転を前記ピストンの往復動に変換するカム機構と、前記吸入室内で前記駆動軸に固定されたストッパと、前記駆動軸に対して軸方向にスライド可能な状態で前記駆動軸と一体的に回転し、前記ストッパに保持された弾性部材により前記バルブプレートに付勢され、前記駆動軸との一体的な回転に伴って前記バルブプレートの吸入孔を開閉する略板状のロータリバルブと、を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ロータリバルブが確実にバルブプレートに密着し、これにより、シリンダボア内で圧縮された高圧の被圧縮媒体が、シリンダボア→吸入孔→バルブプレートとロータリバルブとの隙間→吸入室へと漏れることが少なくなり、圧縮効率が向上する。
また、請求項1の発明によれば、シリンダボア内の圧縮圧力が異常な高圧になった際には、ロータリバルブがバルブプレートから離間して、吸入室に高圧の被圧縮媒体を逃がすことができる。
また、請求項1の発明によれば、従来構造とは異なり弾性部材がストッパに保持されることで圧縮機のハウジングと接触しないため、ロータリバルブの振動が弾性部材を介して圧縮機のハウジングに伝達されることが防止される。これにより、音振性が向上する。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の圧縮機であって、バルブプレートの吸入孔の周縁部に摺動性を有するシール部材が配置されているため、圧縮行程または吐出工程中のシリンダボアから高圧の被圧縮媒体が、シリンダボア→吸入孔→バルブプレートとロータリバルブとの隙間→吸入室へと漏れることがさらに少なくなり、さらに圧縮効率が向上する。
請求項3の発明によれば、簡素な構造で、ロータリバルブが駆動軸に対して軸方向にスライド可能な状態で且つ駆動軸と一体的に回転することとなる。
請求項4の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態にかかる圧縮機を図面を参照しつつ説明する。
「圧縮機の全体構造」
図1は一実施形態の圧縮機の断面図である。
本実施形態の圧縮機1は、図1に示すように斜板式の可変容量圧縮機である。この圧縮機1は、円周方向に複数の等間隔に配置されたシリンダボア3(図3参照)を有するシリンダブロック2と、該シリンダブロック2の前端面に接合され且つ内部にシリンダボア3と連通するクランク室5を形成するフロントヘッド4と、シリンダブロック2の後端面にバルブプレート9を介して接合され且つ内部に吸入室7および吐出室8を形成するリアヘッド6と、を備える。これらシリンダブロック2とフロントヘッド4とリアヘッド6は、複数のスルーボルト13によって締結固定され、圧縮機全体のハウジングを構成する。
バルブプレート9とリアヘッド6との間にはガスケット53(図3参照)が介在し、吸入室7および吐出室8の密閉性が保持されている。また、バルブプレート9とシリンダブロック2との間にはガスケット54(図3参照)が介在し、シリンダボア3の密閉性が保持されている。
バルブプレート9は、円板状に形成され、シリンダボア3と吸入室7とを連通する吸入孔11と、シリンダボア3と吐出室8とを連通する吐出孔12と、を備えている。
後でより詳しく説明するが、バルブプレート9のリアヘッド6側には、吸入室7内に吸入孔11を開閉する吸入弁機構70が設けられ、吐出室8内に吐出孔12を開閉する吐出弁機構60が設けられている。
シリンダブロック2およびフロントヘッド4の中心の中央貫通口14、18にはラジアル軸受15、19を介して駆動軸10が軸支され、これにより駆動軸10がクランク室5内で回転自在となっている。
なお、駆動軸10にクランク室5内で固定されたロータ21の前端面とフロントヘッド4の内壁面との間にスラスト軸受20が介在しており、シリンダブロック2の中央貫通口14に固定された調整ネジ17と、駆動軸10に形成された段差面と、の間にスラスト軸受16が介在している。これにより、駆動軸10の軸方向への動きが規制されている。
クランク室5内には、駆動軸10の回転をピストン29の往復動に変換するカム機構が設けられている。カム機構は、駆動軸10に固設された回転部材としてのロータ21と、駆動軸10に対して軸方向にスライド自在で且つ傾動自在に装着された回転斜板24と、ロータ21と回転斜板24とを連結し回転斜板24の傾角の変動を許容しつつロータ21の回転トルクを回転斜板24に伝達する連結機構40と、を備える。回転斜板24の外周部には、半球状の一対のピストンシュー30、30を介してピストン29が連結され、回転斜板24が回転すると、回転斜板24の傾斜角度に応じてピストン29がシリンダボア3内で往復動する。このピストン29の往復動により、吸入室7内の冷媒がバルブプレート9の吸入孔11を通じてシリンダボア3内に吸入されたのちシリンダボア3内で圧縮され、圧縮された冷媒がバルブプレート9の吐出孔12を通じて吐出室8へ吐出される。
回転斜板24がリターンスプリング52に抗してシリンダブロック2側に近接移動すると回転斜板24の傾斜角は減少し、一方、回転斜板24がディストロークプリング51に抗してシリンダブロック2から離れる方向に移動すると回転斜板24の傾斜角は増大する。
「可変容量の制御」
冷媒の吐出容量を変化させるには、回転斜板24の傾斜角を変化させてピストンストロークを変化させる。より具体的には、ピストン29の後面側のクランク室圧Pcとピストン29の前面側の吸入室圧Psの差圧(圧力バランス)により、回転斜板24の傾角を変化させてピストンストロークを変化させる。そのため、この可変容量圧縮機には、圧力制御機構が設けられている。圧力制御機構は、クランク室5と吸入室7とを連通する抽気通路(図示せぬ)と、クランク室5と吐出室8とを連通する給気通路(図示せぬ)と、この給気通路の途中に設けられ給気通路を開閉制御する制御弁33と、を有する。
制御弁33によって給気通路を開くと、吐出室8から高圧の冷媒ガスが給気通路を通じてクランク室5に流れ込み、これによりクランク室5内の圧力が上昇する。クランク室5内の圧力が上昇すると、回転斜板24はシリンダブロック2側に近接移動しつつその傾斜角が減少することで、ピストンストロークが小さくなり、吐出量が減少する。
一方、制御弁33によって給気通路を閉じると、抽気通路を通じてクランク室5内に冷媒ガスが吸入室7に常時抜けていっているため、次第に吸入室7とクランク室5との圧力差がなくなって均圧化していく。すると、回転斜板24はシリンダブロック2から離れる方向に移動しつつその傾斜角が増大して、ピストンストロークが大きくなり、吐出量が増大する。
「弁機構」
次に、弁機構60、70について説明する。
まず、吐出弁機構60について図1、3を参照しつつ説明する。吐出弁機構60は、吐出弁板61を備えて構成されている。吐出弁板61は、図1、図3に示すようにバルブプレート9とリアヘッド6との間に狭持される。吐出弁板61は、弾性可撓性を有する薄板(たとえば金属薄板など)で形成され、吐出孔12に対応する位置にリード弁部63を有する。リード弁部63は、シリンダボア3内が所定圧力以下で吐出孔12を閉塞しており、シリンダボア3内が所定圧力を越えると吐出孔12を開弁する。つまり、リード弁部63は、吸入行程および圧縮行程の途中では吐出孔12を閉塞し、圧縮行程の最終段階の吐出工程で吐出孔12を開弁する。このリード弁部63の開限位置は、ガスケット53に設けられたストッパ部65によって規制される。
次に、吸入弁機構70ついて図2〜図7を参照しつつより詳しく説明する。
吸入弁機構70は、ロータリバルブ71、ストッパ73、および弾性部材(この例ではバネ部材としてのコイルスプリング75)を備えて構成されている。ロータリバルブ71、ストッパ73、およびコイルスプリング75は、図2に示すように、いずれも吸入室7に配置されている。
ロータリバルブ71は、図2、3に示すように、円筒状のボス部71aと、ボス部71aから外周に向けて突設された略円板状の本体部71bと、を備える。
ロータリバルブ71のボス部71aは、バルブプレート9の中央貫通口81を貫通して吸入室7まで延在する駆動軸10の外周面に外嵌合されており、これによりロータリバルブ71が駆動軸10に対して軸方向および円周方向にスライド自在に装着される。ロータリバルブ71の本体部71bには、円弧状に延びる長孔形状の開弁口71cが貫通形成されている(図4(a)参照)。
ストッパ73は、図2、6に示すように、円筒状のボス部73aと、このボス部73aから外径方向に突出した円板状のフランジ部73bと、を備える。ストッパ73のボス部73aは、駆動軸10の軸方向端部10aに締結手段としてのボルト77により固定され、これによりストッパ73が駆動軸10と一体に回転する。なお、図6、7に示すように、駆動軸10の軸方向端部10aが6角形の嵌合部10aとして構成され、一方、ストッパ73のボス部73aの内周面が、駆動軸の嵌合部10aと嵌合する6角形の嵌合孔73cとして構成されている。
ストッパ73のボス部73aからは、図2、6に示すように、ロータリバルブ71のボス部71aに向けて突設された一対のアーム73dが設けられている。このアーム73dとロータリバルブのボス部73aとの間には、互いに対面接触しストッパ73の回転をロータリバルブ71に伝達する回転伝達面71e、73eが設けられている。これにより、ロータリバルブ71がストッパ73を介して駆動軸10と一体的に回転する。
そして、図2に示すように、ストッパ73のフランジ部73bとロータリバルブ71の本体部71bとの間にコイルスプリングが75が圧縮保持されている。これにより、ロータリバルブ71はバルブプレート9に対して付勢された状態で、常時密着するようになっている。
図5(a)〜(c)に示すように、ロータリバルブ71がバルブプレート9に密着した状態で回転すると、ロータリバルブ71の開弁口71cが、バルブプレート9の吸入孔11を順次に開く。なお、吸入孔11の開弁タイミングは、ピストン29の吸入工程に同期するように設定されている。
バルブプレート9のロータリバルブ71との接触面には、図2に示すように、吸入孔11の周縁部に沿って摺動性を有するシール部材79が配置され、これによりバルブプレート9とロータリバルブ71との間の摩耗、発熱などが抑えられつつ両者間のシール性が確保されている。
「効果」
次に、本実施形態の効果を列挙する。
(1)本実施形態の圧縮機1は、吸入室7とシリンダボア3との間でこれらを区画し且つ吸入室7とシリンダボア3とを連通する吸入孔11を有するバルブプレート9と、バルブプレート9に貫通形成された貫通口81を通じて吸入室7側まで延在し且つ回転自在な駆動軸10と、吸入室7内で駆動軸10に固定されて駆動軸10と一体的に回転するストッパ73と、駆動軸10と一体的に回転するとともに駆動軸10との一体的な回転に伴ってバルブプレート9の吸入孔11を開閉する略板状のロータリバルブ71と、を備え、ロータリバルブ71が、駆動軸10に対して軸方向にスライド可能な状態で装着されているとともにストッパ73に保持された弾性部材(この例ではバネ部材としてのコイルスプリング75)によりバルブプレート9に付勢されている。
つまり、ロータリバルブ71は、駆動軸10に対して軸方向にスライド可能な状態で且つ駆動軸10と一体的に回転し、且つ弾性部材75によってバルブプレート9に向けて付勢されている。そのため、ロータリバルブ71が確実にバルブプレート9に密着し、これにより、シリンダボア3内で圧縮された高圧の被圧縮媒体が、シリンダボア3→吸入孔11→バルブプレート9とロータリバルブ71との隙間→吸入室7へと漏れることが少なくなり、圧縮効率が向上する。
また、シリンダボア3内の圧力が過大になった際には、ロータリバルブ71がバルブプレート9から離間して、シリンダボア3内の過剰高圧媒体を吸入室7に逃がすことができる。つまり、本実施形態の圧縮機1は、シリンダボア3内が異常な高圧状態になった際の、セーフティ機能を備える。
また、従来(例えば特開平8−144946号公報図3、6、9、12など)とは異なり、コイルスプリング75がリアヘッド6と接触していないため、ロータリバルブ71の振動がコイルスプリング75を介してリアヘッド6に伝達されることが防止される。これにより、本実施形態の圧縮機1では、音振性が向上する。
また、コイルスプリング75のストッパ73がロータリバルブ9と一体的に回転するため、従来(例えば特開平8−144946号公報図3、6、9、12など)のようにコイルスプリングとロータリバブルとの間若しくはコイルスプリングとストッパとの間にスラストベアリングを配置する必要がなくなる。そのため、高価なスラストベアリングが不要となり、低コスト化できる。
(2)また本実施形態の圧縮機1によれば、バルブプレート9の吸入孔11の周縁部に摺動性を有するシール部材79が配置されているため、シリンダボア3→吸入孔11→バルブプレート9とロータリバルブ71との隙間→吸入室7へと冷媒が漏れることがさらに少なくなり、圧縮効率がさらに向上する。
(3)また本実施形態の圧縮機1によれば、ロータリバルブ71は、駆動軸10に対して軸方向にスライド自在で且つ相対回転可能に嵌合されるとともにストッパ73に対して軸方向のスライド自在で且つ相対回転不可能に連結されている。そのため、簡素な構成で、バルブプレート9が駆動軸10に対して軸方向にスライド自在な状態で駆動軸10と一体的に回転することとなる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみに限定解釈されるものではない。
たとえば、駆動軸の軸方向端部10aおよびストッパの嵌合孔73cは、図7に示す六角形以外の多角形でもよいし、また図8に示す第2実施形態のように断面形状がスプライン形状であってもよい。
また、上述の実施形態では、ロータリバルブ71が、駆動軸10に対して軸方向にスライド自在で且つ相対回転可能に嵌合されるとともにストッパ73に対して軸方向のスライド自在で且つ相対回転不可能に連結されることで、ロータリバルブ71が駆動軸10に対して軸方向にスライド自在な状態で駆動軸10と一体的に回転するようになっているが、本発明では、ロータリバルブ71が、ストッパ73とは係合せずに駆動軸10に対して軸方向にスライド自在で且つ相対回転不可能に嵌合されていてもよい。例えばこのようにストッパ73を介さずに駆動軸10の回転をロータリバルブ71に直接伝達する場合は、駆動軸10に、非円形で且つ軸方向に同一断面形状のスライドガイド部を設けるとともに、ロータリバルブ71に、スライドガイド部と嵌合する嵌合孔を設けることで、駆動軸10に対してロータリバルブ71を軸方向にスライド可能で且つ相対回転不可能に装着できる。なお、これらスライドガイド部および嵌合孔は、断面形状が正多角形(たとえば正六角形)やスプライン形状などに形成されると、成形が容易で好ましい。
また、上述の実施形態ではスワッシュ式の斜板(回転斜板24)を用いているが本発明ではワブル式の斜板(非回転式の斜板)を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、駆動軸10に斜板24が直接装着された構造であるが、駆動軸10にスリーブを介して斜板24が装着された構造であってもよい。
また、連結機構40は本実施形態の構成に限定されない。
また、本発明の技術的思想の範囲内においてその他の種々の態様で本発明は実施し得る。
図1は本発明の一実施形態にかかる圧縮機の断面図。 図2は同圧縮機の吸入弁機構の近傍の拡大図。 図3は同圧縮機のシリンダボア、バルブプレート、およびロータリバルブの積層状態を説明する分解斜視図。 図4(a)は同圧縮機のロータリバルブの正面図、図4(b)は同圧縮機のバルブプレートの正面図。 図5(a)〜(c)はバルブプレートに対してロータリバルブが回転した際の、吸入孔の開閉を説明する図。 図6は同吸入弁機構の分解斜視図。 図7は図2中のVII−VII線に沿う断面図であって、ストッパと駆動軸との嵌合構造を示す図。 図8はストッパと駆動軸との嵌合構造の変形例を示す図7相当の断面図。
符号の説明
1…圧縮機
2…シリンダブロック
3…シリンダボア
4…フロントヘッド
5…クランク室
6…リアヘッド
7…吸入室
8…吐出室
9…バルブプレート
10…駆動軸
11…吸入孔
12…吐出孔
14…中央貫通口(貫通口)
21…ロータ(カム機構)
24…回転斜板(カム機構)
29…ピストン
30…ピストンシュー(カム機構)
40…連結機構(カム機構)
70…吸入弁機構
71…ロータリバルブ
73…ストッパ
75…コイルスプリング(バネ部材、弾性部材)
79…シール部材
81…中央貫通口(貫通口)

Claims (4)

  1. 吸入室(7)とシリンダボア(3)との間でこれらを区画し且つ前記吸入室(7)と前記シリンダボア(3)とを連通する吸入孔(11)を有するバルブプレート(9)と、
    前記バルブプレート(9)に貫通形成された貫通口(81)と、
    前記バルブプレートの貫通口(81)を通じて前記吸入室(7)まで延在し且つ回転自在な駆動軸(10)と、
    前記吸入室(7)内で前記駆動軸(10)に固定されたストッパ(73)と、
    前記駆動軸(10)と一体的に回転し、前記駆動軸(10)との一体的な回転に伴って前記バルブプレート(9)の吸入孔(11)を開閉する略板状のロータリバルブ(71)と、
    を備え、
    前記ロータリバルブ(71)は、前記駆動軸(10)に対して軸方向にスライド自在で且つ前記ストッパ(73)に保持された弾性部材(75)により前記バルブプレート(9)に向けて付勢されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1に記載の圧縮機であって、
    前記バルブプレート(9)の前記ロータリバルブ(71)との接触面には、前記吸入孔(11)の周縁部に摺動性を有するシール部材(79)が設けられていることを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1または2に記載の圧縮機であって、
    前記ロータリバルブ(71)は、前記駆動軸(10)に対して軸方向にスライド自在で且つ相対回転可能に嵌合されるとともに前記ストッパ(73)に対して軸方向にスライド自在で且つ相対回転不可能に連結されていることを特徴とする圧縮機。
  4. ピストン(29)が往復動自在に嵌合されるシリンダボア(3)を有するシリンダブロック(2)と、
    前記シリンダブロック(2)の前端面に接合され、内部にシリンダボア(3)と連通するクランク室(5)を形成するフロントヘッド(4)と、
    前記シリンダブロック(2)の後端面にバルブプレート(9)を介して接合され、内部に吸入室(7)および吐出室(8)を形成するリアヘッド(6)と、
    前記バルブプレート(9)に設けられ、前記吸入室(7)と前記シリンダボア(3)とを連通する吸入孔(11)と、
    前記バルブプレート(9)に設けられ、前記吐出室(8)と前記シリンダボア(3)とを連通する吐出孔(12)と、
    前記シリンダブロック(2)および前記バルブプレート(9)を貫通して前記クランク室(5)と前記吸入室(7)とに亘って延在する回転自在な駆動軸(10)と、
    前記駆動軸(10)の回転を前記ピストン(29)の往復動に変換するカム機構(21、24、40)と、
    前記吸入室(7)内で前記駆動軸(10)に固定されたストッパ(73)と、
    前記駆動軸(10)に対して軸方向にスライド可能な状態で前記駆動軸(10)と一体的に回転し、前記ストッパ(73)に保持された弾性部材(75)により前記バルブプレート(9)に付勢され、前記駆動軸(10)との一体的な回転に伴って前記バルブプレート(9)の吸入孔(11)を開閉する略板状のロータリバルブ(71)と、
    を備えることを特徴とする圧縮機。

JP2005321422A 2005-11-04 2005-11-04 圧縮機 Expired - Fee Related JP4728097B2 (ja)

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