JP2006291748A - ピストン式可変容量型圧縮機 - Google Patents

ピストン式可変容量型圧縮機 Download PDF

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Akihito Yamanouchi
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Abstract

【課題】斜板傾角が小さい場合(特に、斜板傾角が最小の場合)における斜板の振動を効果的に抑制する。
【解決手段】斜板22とサークリップ31との間には、回転軸18にスライド可能に嵌合されたスリーブ32と、スリーブ32を斜板22に向けて付勢する圧縮バネ33とからなる第1弾性力付与手段36が介在されている。斜板22と回転支持体との間には、回転軸18にスライド可能に嵌合されたスリーブ34と、スリーブ34を斜板22に向けて付勢する圧縮バネ35とからなる第2弾性力付与手段37が介在されている。第1弾性力付与手段36は、斜板22側からアーム25,26側に向かう荷重を斜板22の吐出行程対応領域Dに付与する。第2弾性力付与手段37は、アーム25,26側から斜板22側に向かう荷重を斜板22の吸入行程対応領域Sに付与する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、カム体が回転軸に固定された回転支持体に対して連結機構を介して傾角可変に連結されており、カム体を収容する制御圧室の調圧によってカム体の傾角を変更して吐出容量を制御するピストン式可変容量型圧縮機に関する。
この種のピストン式可変容量型圧縮機では、吐出容量が小さい場合(斜板傾角が小さい場合)には、エンジンのトルク変動によって斜板(カム体)が振動し易い。斜板が振動すると異音が生じる。このような斜板の振動を抑制するため、特許文献1の圧縮機では、バネ部材によって調芯部材を斜板側へ付勢する構成が開示されている。斜板傾角が小さいときには、リング形状の調芯部材が斜板の貫通孔(駆動軸を通す孔)の周縁に当接するようになっており、バネ部材の付勢力により斜板と調芯部材とのクリアランスを埋めて斜板を調芯している。
特許文献2の圧縮機では、フロント側スプリング及びリヤ側スプリングの少なくとも一方が最小容量運転時であっても斜板に対して一定方向に回転モーメントを与える構成が開示されている。フロント側スプリング又はリヤ側スプリングが斜板に直接当接しており、斜板は、フロント側スプリング又はリヤ側スプリングによって傾動方向への回転モーメントを与えられる。
特開2001−132630号公報 特開2001−295758号公報
一対のガイドピン間の中央位置と斜板の中心とを通る直径線によって分けられる斜板の一対の半円領域の一方は、吐出行程対応領域であり、他方は、吸入行程対応領域である。そして、回転軸の回転時、駆動力は回転支持体の吸入行程対応領域内にあるガイドピン孔(駆動力伝達部)を介してガイドピン(駆動力受承部)へ伝達されている。一方、吐出行程対応領域側のガイドピン孔(圧縮力受承部)とガイドピン(圧縮力伝達部)とは、製造公差及び組付公差の関係上、回転方向、つまり回転軸の中心軸線に対して直交する方向において、ある程度のクリアランスをもたせるか、あるいはガイドピン孔のガイド部をもたない設計となっている。
このような構成において、回転軸が回転している時には、駆動力伝達部と駆動力受承部とは吐出容量の大小に関わらず常に係合しているため、駆動力受承部は安定した状態で運転される。しかし、圧縮力受承部と圧縮力伝達部とは、吐出容量が大きい場合(斜板傾角が大きい場合)には、ピストンから圧縮反力を受け、この圧縮反力が圧縮力伝達部を圧縮力受承部へ押しつけて安定した状態となっているが、吐出容量が小さい場合(斜板傾角が小さい場合)には、圧縮反力をほとんど受けないため、圧縮力伝達部が不安定な状態で運転されることとなる。そのため、エンジンのトルクが変動すると、斜板は、吐出行程対応領域側で回転軸の軸方向へ振動し易い。
特許文献1において、バネ部材及び調芯部材により駆動軸と斜板とが調芯することで、駆動軸と斜板との間で発生する振動・騒音を抑制する技術が開示されている。しかし、バネ部材の付勢力は、単に調芯部材の調芯として働き、特に回転モーメントを付与するものではない。そのため、小容量で圧縮機が運転される状況でエンジン等のトルク変動が発生すると、調芯部材により調芯されている駆動軸周辺は確かに振動が抑制されるものの、調芯部材から距離が離れているヒンジ機構周辺は、振動による振れ幅が依然大きいため、ガイド孔及びガイドピンの打音による騒音を抑制できるとは言い難い。
一方、特許文献2においては、付勢部材により回転モーメントを与えることで、駆動ピンをプレートとの当接面に押し付け、斜板の振動を抑制する技術が開示されている。詳述すると、特許文献2において開示されている技術は、斜板のリア側における上死点側又はフロント側における下死点側に、回転モーメントを発生させるような荷重をかける点に特徴がある。
この場合、確かに駆動ピンとプレートとの間の振動・騒音を抑制する効果は認められる。しかし、両駆動ピンをプレートの当接面に押し付けるためには、両駆動ピンに均等に荷重をかける必要がある。上述したように、吸入行程対応領域側の駆動力伝達部と駆動力受承部とは常に係合し、安定した状態となっており、エンジン等のトルク変動に対して振動しにくいと考えられる。つまり、吐出容量が小さい場合における吐出行程対応領域側の駆動ピンの振動を抑制することが最も効果的であると考えられるが、特許文献2の技術では、斜板にかけた全荷重に対して、吐出行程対応領域側の駆動ピンには半分の荷重しかかからないことになり、効果的に振動を抑制しているとは言い難い。
本発明は、斜板傾角が小さい場合(特に、斜板傾角が最小の場合)における斜板の振動を効果的に抑制することを目的とする。
本発明は、カム体の軸孔に通された回転軸の回転にピストンが連動されており、前記カム体は、前記回転軸に固定された回転支持体に対して連結機構を介して傾角可変に連結されており、前記カム体を収容する制御圧室の調圧によって前記カム体の傾角が変更されて吐出容量が制御されるピストン式可変容量型圧縮機を対象とし、請求項1の発明は、前記回転支持体の吸入行程対応領域側に設けられた駆動力伝達部と、前記回転支持体の吐出行程対応領域側に設けられた圧縮力受承部と、前記駆動力伝達部に対応して前記カム体に設けられた駆動力受承部と、前記圧縮力受承部に対応して前記カム体に設けられた圧縮力伝達部とを備えた前記連結機構と、前記カム体に回転モーメントを付与する回転モーメント付与手段とを備え、前記回転モーメント付与手段は、前記回転モーメントによって前記カム体における前記圧縮力伝達部から前記圧縮力受承部に掛かる荷重が前記カム体における前記駆動力受承部から駆動力伝達部に掛かる荷重よりも大きくなるように、前記カム体に回転モーメントを付与することを特徴とする。
回転モーメント付与手段によってカム体に付与される回転モーメントは、圧縮力伝達部から圧縮力受承部に掛かる荷重が駆動力受承部から駆動力伝達部に掛かる荷重よりも大きくする。つまり、回転モーメントは、不安定な状態となって振動し易い吐出行程対応領域側の圧縮力受承部に重点的に荷重を付与する。従って、斜板傾角が小さい場合(特に、斜板傾角が最小の場合)における斜板の振動を効果的に抑制することができる。
好適な例では、前記回転モーメント付与手段は、前記カム体側から前記回転支持体側に向かう荷重を前記カム体における吐出行程対応領域に付与する荷重付与手段を備える。
荷重付与手段によって吐出行程対応領域に荷重を付与する構成では、圧縮力受承部に重点的に荷重が付与される。
好適な例では、前記荷重付与手段は、前記カム体における吐出行程対応領域を前記カム体側から前記回転支持体側に向けて弾性力で付勢する弾性力付与手段である。
弾性力付与手段は、荷重付与手段として好適である。
好適な例では、前記弾性力付与手段は、前記カム体における吐出行程対応領域内に前記弾性力の作用点を有し、前記カム体の傾角が最小のときには、前記弾性力の作用点は、前記回転軸と前記カム体の軸孔の周面との接触部位と、前記駆動力伝達部と駆動力受承部との係合箇所とを通って前記回転軸の軸線に平行な第1平面に対して直交し、かつ前記回転軸の軸線を含む第2平面にある。
このような弾性力の作用点の設定は、振動し易い吐出行程対応領域側の駆動力伝達部に重点的に荷重を付与する上で特に好適である。
好適な例では、前記弾性力付与手段は、前記回転軸を取り巻くコイル形状の圧縮バネである。
このような圧縮バネは、回転モーメント付与手段として好適である。
好適な例では、前記カム体は、前記回転支持体に対向する側とは反対側に傾斜面を有し、前記傾斜面は、前記カム体における前記駆動力受承部から前記カム体における前記圧縮力伝達部に向かうにつれて前記回転支持体から離れてゆく形状であり、前記圧縮バネの弾性力は、前記傾斜面に伝達される。
圧縮バネは、吐出行程対応領域側の傾斜面を付勢し、圧縮バネによって付与される回転モーメントは、吐出行程対応領域側の駆動力伝達部から駆動力受承部に掛かる荷重を、吸入行程対応領域側の駆動力伝達部から駆動力受承部に掛かる荷重よりも大きくする。傾斜面は、このような回転モーメントを発生させる構成として簡便である。
好適な例では、前記弾性力付与手段は、前記回転軸から離れた位置に配設されたコイル形状の圧縮バネである。
回転軸から離れた位置に圧縮バネを配設した構成は、大きな回転モーメントを得る上で好適である。
好適な例では、前記回転モーメント付与手段は、前記回転支持体側から前記カム体側に向かう荷重を前記カム体における吸入行程対応領域に付与する逆荷重付与手段を前記荷重付与手段とは別に備える。
逆荷重付与手段によって吸入行程対応領域に荷重を付与する構成では、吐出行程対応領域側の駆動力伝達部に掛かる荷重が更に大きくなる。
好適な例では、前記逆荷重付与手段は、前記カム体における吸入行程対応領域を前記回転支持体側から前記カム体側に向けて弾性力で付勢する別の弾性力付与手段である。
弾性力付与手段は、逆荷重付与手段として好適である。
好適な例では、前記別の弾性力付与手段は、前記カム体における吸入行程対応領域内に前記弾性力の作用点を有し、前記カム体の傾角が最小のときには、前記弾性力の作用点は、前記回転軸と前記カム体の軸孔の周面との接触部位と、前記駆動力伝達部と駆動力受承部との係合箇所とを通って前記回転軸の軸線に平行な第1平面に対して直交し、かつ前記回転軸の軸線を含む第2平面にある。
このような弾性力の作用点の設定は、振動し易い吐出行程対応領域側の駆動力伝達部に重点的に荷重を付与する上で特に好適である。
好適な例では、前記ピストン式可変容量型圧縮機は、クラッチレスで外部駆動源から回転駆動力を得ると共に、外部冷媒回路における冷媒循環を停止可能なクラッチレス圧縮機である。
クラッチレスのピストン式可変容量型圧縮機は、本発明の適用対象として好適である。
本発明は、斜板傾角が小さい場合(特に、斜板傾角が最小の場合)における斜板の振動を効果的に抑制することができるという優れた効果を奏する。
以下、クラッチレスのピストン式可変容量型圧縮機に本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、シリンダブロック11の前端にはフロントハウジング12が連結されている。シリンダブロック11の後端にはリヤハウジング13がバルブプレート14、弁形成プレート15,16及びリテーナ形成プレート17を介して連結されている。シリンダブロック11、フロントハウジング12及びリヤハウジング13は、ピストン式可変容量型圧縮機10を構成する。
制御圧室121を形成するフロントハウジング12とシリンダブロック11とには回転軸18がラジアルベアリング19,20を介して回転可能に支持されている。制御圧室121から外部へ突出する回転軸18は、外部駆動源である車両エンジンEから駆動力を得る。
回転軸18には回転支持体21が固定されており、カム体としての斜板22が回転軸18の軸方向へスライド可能かつ傾動可能に支持されている。回転軸18は、斜板22の中心部に設けられた軸孔223に通されており、斜板22は、軸孔223の周面を介して回転軸18の周面182をスライド可能である。
図3に示すように、回転支持体21に対する斜板22の基部221の対向面側には一対のガイドピン23,24が止着されている。斜板22に対する回転支持体21の対向面側には一対のアーム25,26が形成されており、アーム25,26にはガイド孔251,261が形成されている。ガイドピン23,24の球状の頭部231,241は、ガイド孔251,261の周面252,262に対してスライド可能にガイド孔251,261内に嵌入されている。回転軸18と一体的に回転する回転支持体21の回転力は、ガイド孔261の周面262とガイドピン24の頭部241との係合を介して斜板22に伝達される。斜板22は、ガイド孔251,261の周面252,262と一対のガイドピン23,24との連係により回転軸18の軸方向へ傾動可能かつ回転軸18と一体的に回転可能である。
一対のアーム25,26、ガイド孔251,261及びガイドピン23,24は、斜板22を傾角可変かつ回転軸18から斜板22へトルク伝達可能に、回転支持体21に斜板22を連結する連結機構27を構成する。
斜板22の基部221が回転支持体21側へ移動すると、斜板22の傾角が増大する。斜板22の最大傾角は、回転支持体21と斜板22との当接によって規制される。図1に実線で示す斜板22は、最大傾角状態にあり、右側の鎖線で示す斜板22は、最小傾角状態にある。斜板22の最小傾角は、0°よりも僅かに大きくしてある。
図1に示すように、シリンダブロック11に貫設された複数のシリンダボア111内にはピストン28が収容されている。斜板22の回転運動は、斜板22の摺動部222に係留されたシュー29を介してピストン28の前後往復運動に変換され、ピストン28がシリンダボア111内を往復動する。つまり、ピストン28は、回転軸18と一体的に回転する斜板22を介して回転軸18の回転に連動されている。
リヤハウジング13内には吸入室131及び吐出室132が区画形成されている。バルブプレート14、弁形成プレート16及びリテーナ形成プレート17には吸入ポート141が形成されている。バルブプレート14及び弁形成プレート15には吐出ポート142が形成されている。弁形成プレート15には吸入弁151が形成されており、弁形成プレート16には吐出弁161が形成されている。吸入室131内の冷媒は、ピストン28の吸入動作〔図1において右側から左側への移動〕により吸入ポート141から吸入弁151を押し退けてシリンダボア111内へ流入する。シリンダボア111内へ流入したガス状の冷媒は、ピストン28の吐出動作〔図1において左側から右側への移動〕により吐出ポート142から吐出弁161を押し退けて吐出室132へ吐出される。吐出弁161は、リテーナ形成プレート17上のリテーナ171に当接して開度規制される。
図4に示すように、ガイドピン23,24間の中央位置と、斜板22の軸線226とを通る線Lによって分けられた斜板22の片側半分は、吸入行程対応領域Sであり、他方の片側半分は、吐出行程対応領域Dである。回転軸18の軸方向に見て、吸入行程対応領域Sに対応するピストン28は、吸入行程にあり、吐出行程対応領域Dに対応するピストン28は、吐出行程にある。吐出行程対応領域Dと吸入行程対応領域Sとの境d1は、上死点対応部であり、吐出行程対応領域Dと吸入行程対応領域Sとの境d2は、下死点対応部である。ピストン28は、吐出行程対応領域Dから上死点対応部d1を通過して吸入行程対応領域Sに相対移行する際には、バルブプレート14に最接近した上死点位置で折り返す。ピストン28は、吸入行程対応領域Sから下死点対応部d2を通過して吐出行程対応領域Dに相対移行する際には、バルブプレート14から最も離れた下死点位置で折り返す。
ガイド孔251の周面252は、回転支持体21の吐出行程対応領域D側に設けられた圧縮力受承部であり、ガイド孔261の周面262は、回転支持体21の吸入行程対応領域S側に設けられた駆動力伝達部である。ガイドピン23は、斜板22の吐出行程対応領域D側に設けられた圧縮力伝達部であり、ガイドピン24は、斜板22の吸入行程対応領域S側に設けられた駆動力受承部である。つまり、連結機構27は、回転支持体21の吸入行程対応領域S側に設けられた周面262(駆動力伝達部)と、回転支持体21の吐出行程対応領域D側に設けられた周面252(圧縮力受承部)と、周面262(駆動力伝達部)に対応して斜板22に設けられたガイドピン24(駆動力受承部)と、周面252(圧縮力受承部)に対応して斜板22に設けられたガイドピン23(圧縮力伝達部)とを備えている。
図1に示すように、吐出室132に通じる吐出通路133には逆止弁48が介在されている。斜板傾角が最小状態における吐出圧は低く、斜板22の傾角が最小になったときには、逆止弁48が閉じる。吐出通路133と吸入室131とは、外部冷媒回路41によって接続されている。外部冷媒回路41上には、冷媒から熱を奪うための熱交換器42、膨張弁43、及び周囲の熱を冷媒に移すための熱交換器44が介在されている。膨張弁43は、熱交換器44の出口側のガス温度の変動に応じて冷媒流量を制御する。吐出室132から外部冷媒回路41へ流出した冷媒は、吸入室131へ還流する。
回転支持体21とフロントハウジング12との間にはスラストベアリング30が介在されている。スラストベアリング30は、シリンダボア111からピストン28、シュー29、斜板22及び連結機構27を介して回転支持体21に作用する圧縮反力を受け止める。
斜板22よりもシリンダブロック11側の回転軸18の周面182にはサークリップ31が取り付けられており、サークリップ31と斜板22の基部221との間における回転軸18の周面182にはスリーブ32がスライド可能に嵌合されている。スリーブ32の外周にはフランジ321が斜板22と当接可能に形成されている。フランジ321とサークリップ31との間にはコイル形状の圧縮バネ33が介在されている。回転軸18を取り巻く圧縮バネ33は、スリーブ32を斜板22に向けて付勢しており、スリーブ32は、圧縮バネ33のバネ力によって斜板22に当接されている。斜板22の傾角が大きくなってゆくときには、スリーブ32は、圧縮バネ33のバネ力によって斜板22の傾動に追随する。斜板22の傾角が小さくなってゆくときには、スリーブ32が圧縮バネ33のバネ力に抗してシリンダブロック11側へ押されてゆく。
スリーブ32に当接する基部221の面は、斜板22の径中心を通る軸線226に対して傾斜した傾斜面224に形成されている。回転支持体21に対向する側とは反対側にある傾斜面224は、斜板22における吸入行程対応領域S側のガイドピン24から斜板22における吐出行程対応領域D側のガイドピン23に向かうにつれて回転支持体21から離れてゆく形状である。スリーブ32のフランジ321は、吐出行程対応領域D側の傾斜面224の部位に当接している。
本実施形態では、回転軸18の周面182と斜板22の軸孔223の周面との接触部位Gは、ガイドピン23,24の頭部231,241とは反対側の回転軸18の周面182上にある。ガイドピン24とガイド孔261の周面262との係合箇所M(図3参照)と、接触部位Gとを含み、回転軸18の軸線181に平行な仮想平面を第1平面H1とする。そして、回転軸18の軸線181を含み、かつ第1平面H1に対して直交する仮想平面を第2平面H2とする。斜板22が図1に示す右側の鎖線位置(傾角最小位置)から左側の鎖線位置(傾角中間位置)にわたる範囲の位置にある場合には、スリーブ32のフランジ321は、斜板22における吐出行程対応領域Dと第2平面H2との交差部付近に当接している。つまり、斜板22が図1に示す傾角最小位置から傾角中間位置にわたる範囲の位置にある場合には、圧縮バネ33及びスリーブ32からなる第1弾性力付与手段36は、斜板22における吐出行程対応領域Dと第2平面H2との交差部付近に弾性力の作用点F1(図4参照)を有する。そして、斜板22が傾角中間位置から傾角最小位置へ近づいてゆくと、第1弾性力付与手段36の作用点F1は、斜板22における吐出行程対応領域Dと第2平面H2との交差部に近づいてゆき、斜板22が図1に示す傾角最小位置にある場合には、第1弾性力付与手段36の作用点F1は、斜板22における吐出行程対応領域Dと第2平面H2との交差部上に来る。
つまり、第1弾性力付与手段36は、斜板22における吐出行程対応領域D内に弾性力の作用点F1を有する。そして、斜板22の傾角が最小のときには、第1弾性力付与手段36の弾性力の作用点F1は、回転軸18と斜板22の軸孔223の周面との接触部位Gと、吸入行程対応領域S側の周面262(駆動力伝達部)と吸入行程対応領域S側のガイドピン24(駆動力受承部)との係合箇所Mとを通って回転軸18の軸線226に平行な第1平面H1に対して直交し、かつ回転軸18の軸線226を含む第2平面H2にある。
回転支持体21と斜板22との間における回転軸18の周面182にはスリーブ34がスライド可能に嵌合されている。スリーブ34の外周にはフランジ341が斜板22と当接可能に形成されている。フランジ341と回転支持体21との間にはコイル形状の圧縮バネ35が介在されている。回転軸18を取り巻く圧縮バネ35は、スリーブ34を斜板22に向けて付勢しており、スリーブ34は、圧縮バネ35のバネ力によって斜板22に当接されている。斜板22の傾角が小さくなってゆくときには、スリーブ34は、圧縮バネ35のバネ力によって斜板22の傾動に追随する。斜板22の傾角が大きくなってゆくときには、スリーブ34が圧縮バネ35のバネ力に抗して回転支持体21側へ押されてゆく。
回転支持体21側に開口する軸孔223の周縁部には当接斜面225が形成されている。当接斜面225は、ガイドピン23よりもガイドピン24に近い位置(吸入行程対応領域S側)に設けられており、スリーブ34のフランジ341は、当接斜面225に当接している。斜板22が図1に示す右側の鎖線位置(傾角最小位置)から左側の鎖線位置(傾角中間位置)にわたる範囲の位置にある場合には、スリーブ34のフランジ341は、斜板22における吸入行程対応領域Sと第2平面H2との交差部付近に当接している。つまり、斜板22が図1に示す傾角最小位置から傾角中間位置にわたる範囲の位置にある場合には、圧縮バネ35及びスリーブ34からなる第2弾性力付与手段37は、斜板22における吸入行程対応領域Sと第2平面H2との交差部付近に弾性力の作用点F2(図2参照)を有する。そして、斜板22が傾角中間位置から傾角最小位置へ近づいてゆくと、第2弾性力付与手段37の作用点F2は、第2平面H2と斜板22における吸入行程対応領域Sとの交差部に近づいてゆき、斜板22が図1に示す傾角最小位置にある場合には、第2弾性力付与手段37の作用点F2は、第2平面H2と吸入行程対応領域Sとの交差部上に来る。
つまり、第2弾性力付与手段37は、斜板22における吸入行程対応領域S内に弾性力の作用点F2を有する。そして、斜板22の傾角が最小のときには、第2弾性力付与手段37の弾性力の作用点F2は、回転軸18と斜板22の軸孔223の周面との接触部位Gと、吸入行程対応領域S側の周面262(駆動力伝達部)と吸入行程対応領域S側のガイドピン24(駆動力受承部)との係合箇所Mとを通って回転軸18の軸線226に平行な第1平面H1に対して直交し、かつ回転軸18の軸線226を含む第2平面H2にある。
吐出室132と制御圧室121とは、供給通路38を介して接続されており、制御圧室121と吸入室131とは、排出通路39を介して接続されている。吐出室132内の冷媒は、供給通路38を介して制御圧室121へ供給される。制御圧室121内の冷媒は、排出通路39を介して吸入室131へ排出される。
供給通路38上には電磁式の容量制御弁40が介在されている。吐出室132から供給通路38を経由した制御圧室121への冷媒供給量は、容量制御弁40の弁開度の増減に応じて増減する。制御圧室121内の冷媒は、排出通路39を介して吸入室131へ流出しているため、吐出室132から供給通路38を経由した制御圧室121への冷媒供給量の増減に応じて制御圧室121内の圧力が上下する。冷媒供給量が増大すると制御圧室121内の圧力が上がり、冷媒供給量が減少すると制御圧室121内の圧力が下がる。従って、斜板22の傾角が増減して吐出容量が増減する。斜板傾角が最小状態における吐出圧は低く、斜板22の傾角が最小になったときには、逆止弁48が閉じて外部冷媒回路41における冷媒循環が停止する。この冷媒循環停止状態は、熱負荷低減作用の停止状態である。
斜板22の傾角が小さい場合(例えば、図1に鎖線で示すように最小傾角、又は最小傾角の近辺)、車両エンジンEのトルクが変動すると、斜板22は振動しようとする。スリーブ32を斜板22の傾斜面224に押しつける圧縮バネ33は、斜板22の吐出行程対応領域D側を回転支持体21側へ付勢する。又、スリーブ34を当接斜面225に押しつける圧縮バネ35は、斜板22の吸入行程対応領域S側をシリンダブロック11側へ付勢する。これらの付勢により、ガイドピン23,24がガイド孔251,261の周面252,262に押接される。
斜板22は、第1弾性力付与手段36の弾性力と第2弾性力付与手段37の弾性力とによって、回転軸18の周面182と斜板22の軸孔223の周面との接触部位Gと、ガイドピン24とガイド孔261の周面262との係合箇所Mとを結ぶ基準線K(図2,3参照)の周りの回転モーメントを付与される。荷重付与手段としての第1弾性力付与手段36及び逆荷重付与手段としての第2弾性力付与手段37は、傾斜面224及び当接斜面225と共に回転モーメント付与手段を構成する。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1−1)斜板22は、トルク変動によって基準線Kの周りに振動しようとする。つまり、斜板22の吐出行程対応領域D側が吸入行程対応領域S側よりも大きく振動しようとする。つまり、吐出行程対応領域D側は、吸入行程対応領域S側よりも振動し易い。
弾性力付与手段36,37によって斜板22に付与される回転モーメントは、吐出行程対応領域D側のガイドピン23の頭部231からガイド孔251の周面252に掛かる荷重を、吸入行程対応領域S側のガイドピン24の頭部241からガイド孔261の周面262に掛かる荷重よりも大きくする。つまり、弾性力付与手段36,37によって斜板22に付与される回転モーメントは、トルク変動によって振動し易い吐出行程対応領域D側の周面252(圧縮力受承部)に重点的に荷重を付与する。従って、斜板傾角が小さい場合(特に、斜板傾角が最小の場合)における斜板22の振動を抑制する効果が向上する。
(1−2)第1弾性力付与手段36は、第2弾性力付与手段37と協働して、吐出行程対応領域D側の周面252(圧縮力受承部)に重点的に荷重を付与する。斜板22の吐出行程対応領域D側を斜板22側から回転支持体21側に向けて弾性付勢する圧縮バネ33を備えた第1弾性力付与手段36は、吐出行程対応領域D側の周面252に重点的に荷重を付与する荷重付与手段として簡便な機構である。
(1−3)第2弾性力付与手段37は、第1弾性力付与手段36と協働して、吐出行程対応領域D側の周面252(圧縮力受承部)に重点的に荷重を付与する。斜板22の吸入行程対応領域S側を斜板22側からシリンダブロック11側に向けて弾性付勢する圧縮バネ35を備えた第2弾性力付与手段37は、吐出行程対応領域D側の周面252に重点的に荷重を付与する逆荷重付与手段として簡便な機構である。
(1−4)第1弾性力付与手段36は、第1平面H1に対して直交し、かつ回転軸18の軸線181を含む第2平面H2と、吐出行程対応領域Dとの交差部に弾性力の作用点F1を有しており、第1平面H1は、回転軸18の周面182と軸孔223の周面との接触部位Gを通っている。このような第1平面H1に対して直交する第2平面H2と回転軸18の周面182との交差位置から第1平面H1と第2平面H2との交差位置に至る距離は、図4に示すように長距離Tと短距離tとの2通りある。長距離Tは、第2平面H2が軸線181を含まない場合に比べて大きく、短距離tは、第2平面H2が軸線181を含まない場合に比べて大きい。従って、スリーブ32が回転軸18の周面182の近傍で傾斜面224に当接する構成では、斜板22に付与される回転モーメントは、第2平面H2が軸線181を含む場合に最も大きくなる。
つまり、接触部位Gを通る第1平面H1に対して直交する第2平面H2と、斜板22における吐出行程対応領域Dとの交差部に第1弾性力付与手段36の弾性力の作用点F1を設定した構成は、吐出行程対応領域D側の周面252に重点的に荷重を付与する上で特に好適である。
又、回転軸18の周面192と軸孔223の周面との接触部位を通る第1平面H1に対して直交する第2平面H2と、斜板22における吐出行程対応領域Dとの交差部に第2弾性力付与手段37の弾性力の作用点F2を設定した構成は、振動し易い吐出行程対応領域D側の周面252に重点的に荷重を付与する上で特に好適である。
(1−5)コイル形状の圧縮バネ33は、斜板22の傾角を増大する方向に斜板22を付勢する。回転軸18に巻き回された圧縮バネ33は、一端をサークリップ31によって位置規制されており、圧縮バネ33の支持機構は、簡素である。このような圧縮バネ33は、荷重付与手段を構成する第1弾性力付与手段36の構成要素として好適である。
(1−6)圧縮バネ33のバネ力は、斜板22の傾斜面224に当接するスリーブ32を介して斜板22に作用する。斜板22の傾角が小さいときには、スリーブ32のフランジ321が第2平面H2上の傾斜面224の部位付近という特定の位置に当接し、圧縮バネ33のバネ力は、この特定の位置にて斜板22に回転モーメントを付与する。傾斜面224は、吐出行程対応領域D側のガイドピン24からガイド孔261の周面262に掛かる荷重が吸入行程対応領域S側のガイドピン23からガイド孔251の周面252に掛かる荷重よりも大きくなるような回転モーメントを発生させる構成として簡便である。
(1−7)コイル形状の圧縮バネ35は、斜板22の傾角を減少する方向に斜板22を付勢する。回転軸18に巻き回された圧縮バネ35は、一端を回転支持体21によって位置規制されており、圧縮バネ35の支持機構は、簡素である。このような圧縮バネ35は、逆荷重付与手段を構成する第2弾性力付与手段37の構成要素として好適である。
(1−8)クラッチレスのピストン式可変容量型圧縮機10では、車両エンジンEの作動が停止しない限り、回転軸18は回転を継続する。そのため、斜板22の傾角が最小のとき(可変容量型圧縮機10において実質的な吐出が行われない状態)には、エンジンのトルク変動によって斜板22が振動しようとする。斜板22の傾角が小さいときの斜板22の振動を抑制する効果が高い本発明は、クラッチレスのピストン式可変容量型圧縮機10への適用に好適である。
次に、図5の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
回転軸18にはバネ受け45が止着されており、バネ受け45と斜板22の基部221との間には圧縮バネ46が介在されている。圧縮バネ46は、吐出行程対応領域D側における基部221の面227上の第2平面H2(図2,3参照)と交差する付近に当接している。第1の実施形態における圧縮バネ33に比べ、面227に対する圧縮バネ46の当接位置は、回転軸18から遠くにある。この実施形態では、第1の実施形態におけるガイド孔251(図3参照)が無くしてあり、ガイドピン23の頭部231は、アーム25Aの先端面253に係合する。
第2の実施形態では、第1の実施形態における(1−1)項、(1−2)項及び(1−8)項と同様の効果が得られる。又、面227に対する圧縮バネ46の当接位置を回転軸18から可及的に遠ざけることにより、回転モーメントを大きくすることができる。回転モーメントが十分に大きくて、ガイドピン23をアーム25Aの先端面253に押しつける力が強い場合には、斜板22の傾角が変化する場合にも、ガイドピン23の頭部231は、アーム25Aの先端面253に押しつけ保持される。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
(1)図6に示すように、圧縮バネ33を傾斜面224に直接当接させてもよい。又、回転支持体21に対する斜板22の対向面側に傾斜面228を設け、圧縮バネ35を傾斜面228に直接当接させてもよい。傾斜面228は、ガイドピン24側からガイドピン23側へ向かうにつれて回転支持体21(図1参照)から遠ざかってゆく形状であり、圧縮バネ35は、吸入行程対応領域S側における傾斜面228上の第2平面H2(図2,3参照)と交差する付近に当接している。この実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(2)図7に示すように、斜板22を回転支持体21から遠ざける方向へ付勢する圧縮バネ35(図3参照)を無くしてもよい。
(3)図8に示すように、圧縮バネ33(図3参照)を無くし、代わりにサークリップ47を回転軸18に取り付けてもよい。サークリップ47は、吐出行程対応領域D側における傾斜面224上の第2平面H2(図2,3参照)と交差する付近に当接可能であり、サークリップ47が傾斜面224に当接したときには、斜板22の傾角は、最小になる。サークリップ47が傾斜面224に当接している状態では、圧縮バネ35のバネ力と、サークリップ47から傾斜面224への反力とによって回転モーメントが斜板22に付与される。この実施形態においても、第1の実施形態における(1−1)項と同様の効果が得られる。
(4)第1の実施形態において、斜板22の傾角が最小のときには、回転軸18の軸線181を含まない位置を通る第2平面H2と傾斜面224との交差部上に第1弾性力付与手段36の作用点F1を設定してもよい。
(5)第1の実施形態において、第1弾性力付与手段36の作用点F1が第2平面H2と傾斜面224との交差部付近から離れた位置にあるようにしてもよい。この場合、第1弾性力付与手段36の作用点F1は、図4において第1平面H1よりも左側かつ吐出行程対応領域D上(上死点対応部d1及び下死点対応部d2を除く)にあればよい。
(6)回転軸18にスライド可能に嵌合されたスリーブによって斜板を傾動可能に支持したピストン式可変容量型圧縮機に本発明を適用してもよい。
(7)第1の実施形態では、圧縮バネ33は、スリーブ32を斜板22に常に接触させているが、斜板22の傾角が大きいときには、スリーブ32が斜板22に接触しないようにしてもよい。
(8)クラッチ付きのピストン式可変容量型圧縮機に本発明を適用してもよい。
第1の実施形態を示す圧縮機全体の側断面図。 図1のA−A線断面図。 部分平断面図。 図1のB−B線断面図。 第2の実施形態を示す部分平断面図。 別の実施形態を示す部分平断面図。 別の実施形態を示す部分平断面図。 別の実施形態を示す部分平断面図。
符号の説明
10…ピストン式可変容量型圧縮機。121…制御圧室。18…回転軸。181…軸線。182…周面。21…回転支持体。22…カム体としての斜板。223…軸孔。224…傾斜面。23…圧縮力伝達部としてのガイドピン。24…駆動力受承部としてのガイドピン。252…圧縮力受承部としての周面。262…駆動力伝達部としての周面。27…連結機構。28…ピストン。33…弾性力付与手段を構成する圧縮バネ。35…弾性力付与手段を構成する圧縮バネ。36…回転モーメント付与手段を構成する荷重付与手段としての第1弾性力付与手段。37…回転モーメント付与手段を構成する逆荷重付与手段としての第2弾性力付与手段。41…外部冷媒回路。D…吐出行程対応領域。S…吸入行程対応領域。H1…第1平面。H2…第2平面。M…係合箇所。G…接触部位。F1,F2…作用点。

Claims (11)

  1. カム体の軸孔に通された回転軸の回転にピストンが連動されており、前記カム体は、前記回転軸に固定された回転支持体に対して連結機構を介して傾角可変に連結されており、前記カム体を収容する制御圧室の調圧によって前記カム体の傾角が変更されて吐出容量が制御されるピストン式可変容量型圧縮機において、
    前記回転支持体の吸入行程対応領域側に設けられた駆動力伝達部と、前記回転支持体の吐出行程対応領域側に設けられた圧縮力受承部と、前記駆動力伝達部に対応して前記カム体に設けられた駆動力受承部と、前記圧縮力受承部に対応して前記カム体に設けられた圧縮力伝達部とを備えた前記連結機構と、
    前記カム体に回転モーメントを付与する回転モーメント付与手段とを備え、
    前記回転モーメント付与手段は、前記回転モーメントによって前記カム体における前記圧縮力伝達部から前記圧縮力受承部に掛かる荷重が前記カム体における前記駆動力受承部から駆動力伝達部に掛かる荷重よりも大きくなるように、前記カム体に回転モーメントを付与するピストン式可変容量型圧縮機。
  2. 前記回転モーメント付与手段は、前記カム体側から前記回転支持体側に向かう荷重を前記カム体における吐出行程対応領域に付与する荷重付与手段を備える請求項1に記載のピストン式可変容量型圧縮機。
  3. 前記荷重付与手段は、前記カム体における吐出行程対応領域を前記カム体側から前記回転支持体側に向けて弾性力で付勢する弾性力付与手段である請求項2に記載のピストン式可変容量型圧縮機。
  4. 前記弾性力付与手段は、前記カム体における吐出行程対応領域内に前記弾性力の作用点を有し、前記カム体の傾角が最小のときには、前記弾性力の作用点は、前記回転軸と前記カム体の軸孔の周面との接触部位と、前記駆動力伝達部と駆動力受承部との係合箇所とを通って前記回転軸の軸線に平行な第1平面に対して直交し、かつ前記回転軸の軸線を含む第2平面にある請求項3に記載のピストン式可変容量型圧縮機。
  5. 前記弾性力付与手段は、前記回転軸を取り巻くコイル形状の圧縮バネである請求項3及び請求項4のいずれか1項に記載のピストン式可変容量型圧縮機。
  6. 前記カム体は、前記回転支持体に対向する側とは反対側に傾斜面を有し、前記傾斜面は、前記カム体における前記駆動力受承部から前記カム体における前記圧縮力伝達部に向かうにつれて前記回転支持体から離れてゆく形状であり、前記圧縮バネの弾性力は、前記傾斜面に伝達される請求項5に記載のピストン式可変容量型圧縮機。
  7. 前記弾性力付与手段は、前記回転軸から離れた位置に配設されたコイル形状の圧縮バネである請求項3及び請求項4のいずれか1項に記載のピストン式可変容量型圧縮機。
  8. 前記回転モーメント付与手段は、前記回転支持体側から前記カム体側に向かう荷重を前記カム体における吸入行程対応領域に付与する逆荷重付与手段を備える請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載のピストン式可変容量型圧縮機。
  9. 前記逆荷重付与手段は、前記カム体における吸入行程対応領域を前記回転支持体側から前記カム体側に向けて弾性力で付勢する別の弾性力付与手段である請求項8に記載のピストン式可変容量型圧縮機。
  10. 前記別の弾性力付与手段は、前記カム体における吸入行程対応領域内に前記弾性力の作用点を有し、前記カム体の傾角が最小のときには、前記弾性力の作用点は、前記回転軸と前記カム体の軸孔の周面との接触部位と、前記駆動力伝達部と駆動力受承部との係合箇所とを通って前記回転軸の軸線に平行な第1平面に対して直交し、かつ前記回転軸の軸線を含む第2平面にある請求項9に記載のピストン式可変容量型圧縮機。
  11. 前記ピストン式可変容量型圧縮機は、クラッチレスで外部駆動源から回転駆動力を得ると共に、外部冷媒回路における冷媒循環を停止可能なクラッチレスのピストン式可変容量型圧縮機圧縮機である請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のピストン式可変容量型圧縮機。
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