JP2004002965A - 電着塗膜形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属製の立体的被塗物に電着塗装を行って得られた塗膜を、複数の誘導加熱装置を用いて誘導加熱することにより、部分的、選択的な加熱乾燥を行う。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被塗物の電着塗装前、又は電着塗装後に誘導加熱方式によって加熱乾燥する、環境対応、省エネルギー性、仕上がり性、塗膜性能に優れる塗膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
【特許文献1】特開平2000−239896号公報
【特許文献2】特開平7−124512号公報
【特許文献3】特開平2001−32016号公報
従来から、日本や欧米では環境問題を考慮した塗料や塗装システムが言われており、電着塗料は重金属などの有害金属を含まないカチオン電着塗料が多く使われるようになってきている。
塗装システムは、焼き付け工程を省略する塗膜形成方法が生産ラインで採用され、環境への負荷の削減、エネルギーの削減、経済的な面、塗装システムの性能が重視されているが、塗膜の硬化乾燥は、主に熱風加熱方式による熱風乾燥炉が用いられ、被塗物全体を同時に加熱乾燥する方法が行われている。
しかし熱風乾燥炉は、熱容量の大きい被塗物の場合には塗膜を必要な温度に加熱するのに長時間を要するほか、炉温、あるいは熱風温度を塗膜の焼付け温度以上に保持する必要があるため立体的被塗物の一部分が過剰加熱によって塗膜劣化を生じたり、鋼板の厚みやサイズ(混載ラインの場合は車種や品種)の変更に際して、炉温、熱風速度を変更する場合には、炉の熱容量は非常に大きいため多大な時間がかかった。
例えば、自動車ボディなどの表面積の大きいもの、フレームなどの肉厚部品の硬化乾燥を行うためには、大量の熱風ともに、熱風温度を被塗物の最高到達温度よりも20〜30℃以上を高くする必要があり、炉内のクリーン度を確保し環境に配慮するためには大容量の高温排気熱風をフィルター等により濾過する必要があり、メンテナンスやランニングにかかる費用は莫大なものである。
ここで生産ラインにおいて連続的に製造される自動車ボディやフレーム部品などの金属被塗物は、仕上がり性、防錆性を目的として電着塗装が行われ、その後、余分な塗料を水洗し、160〜220℃の雰囲気で10〜60分間熱風乾燥炉の中で加熱乾燥することによって硬化塗膜が得られる。
【0003】
このような環境対応や省エネルギー、省工程化の他に、電着塗装工程における問題点として以下のことが挙げられる。
1.電着塗膜の焼付けが高温であるため電着塗膜の形成後、バンパーやドアノブなどのプラスチック部品を組み込んでおり、金属である自動車ボディとプラスチックを一体化した電着塗装ができないため、省工程化に不利である。
2.衝突対策による自動車ボディ構造の複雑化に伴い、熱伝導が不十分なことから複雑 構造部に未硬化部位が発生し防錆性低下する。
3.熱風乾燥炉の中で複雑な構造を有する自動車ボディの隙間部や袋部にたまった電着塗料がにじみ出て一般面にタレ跡が残る、また水跡がタレた一般面が急激に加熱されワキ状となる、いわゆる「2次タレ・ワキ」が発生する。
4.電着塗装前工程の脱脂液や化成処理液が、自動車ボディやフレーム部品などの袋部や隙間部に溜まったまま電着槽に投入されるため、アルカリ金属イオン、りん酸イオンなどの夾雑イオンが電着浴中に溜まり仕上がり性低下やハジキの原因になる。
5.ヤニ・ススが熱風乾燥炉内に蓄積し、自動車ボディに付着し仕上がり性を低下させ る。またヤニ・ススの清掃に手間がかかる。
6.電着塗装後に水性の中塗り、又は水性の上塗りをウットオンウットで塗り重ねるた めには、水分を蒸発させるため十分に予備加熱を行う必要がある。
一般的に、誘導加熱方式を電着塗膜の加熱乾燥に適用することは既に公知である(特開2000−239896号公報参照)、金属面に塗布された塗料を誘導加熱により乾燥させるための誘導加熱装置に関する発明として(特開平7−124512号公報参照)、自動車ボディなどの立体的な乾燥に誘導加熱方法を用いることも知られている(特開2001−32016号公報参照)が挙げられるが、これらはいずれも被塗物を均一に加熱することを目的としている。
以上のような問題点や課題の改善が、環境対応や省エネルギー化、省工程化の中で求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはこれらの要望に応えるために鋭意研究を行なった結果、金属被塗物に誘導電流を発生させジュール熱で加熱乾燥する誘導加熱方式を用いることによって、上記問題点を解決できることを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は
「1.金属製の立体的被塗物に電着塗装を行って得られた塗膜を、複数の誘導加熱装置により選択的に加熱乾燥することを特徴とする電着塗膜形成方法、
2.金属とプラスチックを一体化した立体的被塗物の金属部分に電着塗装を行って得られた塗膜を、誘導加熱方式により金属部分のみを加熱乾燥する電着塗膜形成方法、
3.金属製の立体的被塗物に電着塗装を行って得られた塗膜を、複数の誘導加熱装置により同時に金属製立体的被塗物の部位毎に異なる温度にて加熱乾燥する1項に記載された電着塗膜形成方法、
4.立体的被塗物が隙間部、肉厚部、袋部から選ばれる少なくとも1種の特定部位を有する立体的被塗物であって、第1回目の誘導加熱方式により立体的被塗物の該特定部位を選択的に加熱乾燥し、次に第2回目の誘導加熱方式により立体的被塗物の全体を加熱乾燥する1項乃至3項のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法、
5.立体的被塗物が隙間部、肉厚部、袋部から選ばれる少なくとも1種の特定部位を有する立体的被塗物であって、第1回目に誘導加熱方式、又は熱風加熱乾燥方式により該被塗物の全体を加熱乾燥し、次に第2回目の誘導加熱方式により特定部位を選択的に加熱乾燥する1項乃至4項のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法、
6. 立体的被塗物が隙間部を有する被塗物であって、立体的被塗物の隙間部を誘導加熱方式により加熱乾燥することによって隙間部からのタレ水による、2次タレ・ワキを防止する1項乃至5項のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法、
7.立体被塗物の電着塗装前処理後に、該立体被塗物の隙間部を予め誘導加熱方式により選択的に加熱乾燥させることにより電着塗料の浸透を促進する1項乃至6項のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法、
8. 誘導加熱装置が立体的被塗物の種類や移動に伴って自動的に移動して、被塗物の特定部位を選択的に加熱乾燥する1項乃至7項のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法、
9. 立体的被塗物の生産設備が、検知機と制御装置と誘導加熱装置を有し、被塗物の種類や移動に伴って自動的に誘導加熱条件を変動し加熱乾燥する1項乃至8項のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法、
10.立体的被塗物が自動車ボディ又は部品であって、自動車ボディ又は部品を複数の誘導加熱装置により選択的に加熱乾燥する1項乃至9項のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法、
11. 電着塗装後に塗膜を水洗後、誘導加熱方式により予備加熱乾燥を行い、水性の中塗り塗料、又は水性の上塗り塗料を塗り重ね同時に加熱乾燥させて複層塗膜を形成させる1項乃至10項のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法、
12. 使用する電着塗料が、磁性材からなる特定顔料を含有することを特徴とする1項に記載された電着塗膜形成方法。
13. 磁性材からなる特定顔料が酸化鉄であることを特徴とする12項に記載された電着塗膜形成方法、」
に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の被塗物を誘導加熱方式によって選択的に加熱乾燥する電着塗膜形成方法について、詳細に説明する。
電着塗膜の硬化乾燥には主に熱風加熱方式を用いており、1.塗膜を必要な温度まで加熱するのに時間がかかったり、2.熱風温度を塗膜の焼付け温度以上に保持する必要があるため、立体的被塗物の一部分が過剰加熱にされ塗膜性能が低下する、3.鋼板の厚みやサイズに応じて、炉温や風量を変更するのは容易でない、4.自動車ボディの特定部位のみを集中して加熱乾燥することが容易でない、5.金属とプラッスチクを一体化した自動車ボディを加熱乾燥することが困難、6.電着塗装−予備加熱−水性中塗り塗装、又は水性上塗り塗装のウェットオンウェツトの工程において、予備加熱にかかる設備費用やメンテナンスが大きいなどの問題点がある。
そこで電着塗装における塗膜を複数の誘導加熱装置を用いることにより選択的に加熱乾燥させることができるので、1.金属被塗物に熱を発生させ金属被塗物以外(例えば、プラスチック)は熱の発生がなく熱効率が高い、2.急速、高温、部分的な選択加熱が可能である、3.加熱する順番や温度、時間などの種々の加熱条件に適する、4.設備が比較的小さい、5.環境にやさしい、6.自動化が容易である、などの特徴の他、良好な仕上がり性や塗膜性能が得られることを見出した。勿論、被塗装物の部位毎に異なる加熱温度で同時に加熱乾燥することもできる。また加熱温度は同一にして加熱時間を変えて同時に加熱乾燥することもできる。
本発明は、特に、金属とプラスチックを一体化した自動車ボディに有効であり、「誘電加熱装置」を「検知機」及び「制御装置」とともに配置して、被塗物の種類や移動に伴って選択的に加熱乾燥を行うものであり、被塗物の特定部位(例えば、袋部や隙間部)に誘導加熱を施す順番を制御し、水洗後のタレ水の揮散、又は塗膜硬化によってタレ水を隙間部内に封じ込めて2次タレ・ワキを防ぐことによる仕上がり性の向上や、さらには特定部位を重点的に加熱し塗膜性能を向上させる効果が得られる。
被塗装物が隙間部、肉厚部、袋部などの特定部を有する物である場合は、初めに特定部を誘導加熱方式で選択的に加熱乾燥し、次に誘導加熱方式又は熱風乾燥方式で全体を加熱乾燥することができる。
また、このような被塗装物を初めに誘導加熱方式または熱風乾燥方式で全体を加熱乾燥し、次に誘導加熱方式により特定部を加熱乾燥してもよい。
このように特定部を有する被塗装物の場合、特に隙間部や袋部を有する場合は誘導加熱方式により加熱乾燥することにより隙間部からのタレ水がなくなり、2次タレやワキを防止することができる。殊に電着塗装の前処理後に隙間部を誘導加熱で加熱乾燥させると電着塗料の浸透が促進されるので好ましい。
【0006】
誘導加熱装置と被塗装物の一方もしくは両方を移動させることにより、誘導加熱条件を変動調節することもできる。
電着塗装後に誘導加熱方式で予備加熱乾燥を行い、その上に水性の中塗り塗料及び/又は水性の上塗り塗料を塗り重ねて同時に加熱乾燥することもでき、加熱乾燥工程を短縮することができる。
使用する電着塗料に導電性顔料や磁性顔料を配合すると誘導過熱の加熱効率を向上させることができるが、効果からみて磁性顔料、特に酸化鉄が好ましい。
さらには電着塗装前に自動車ボディの特定部位を誘導加熱し、夾雑イオンを含んだ化成処理後の水洗水を蒸発させて電着浴にコンタミが混入するのを防ぐ効果もあり、電着塗膜の上に水性中塗り、又は水性上塗りのウェットオンウェットの塗膜形成にも適用でき、環境対策、省エネルギーに寄与する効果が得られることは、発明者等が鋭意検討して見出したことである。
【0007】
図1は、電着塗装設備のモデル図である。誘導加熱装置は、この例ではA、B、Cの三装置からなっている。A.自動車ボディの電着槽への入槽前に設けた装置で、1.検知機、2.制御装置、3.誘導加熱装置を備え、自動車ボディの電着塗装、水洗後の加熱乾燥を行う。B.被塗物を部分的に加熱乾燥する装置であり、6.検知機、7.制御装置、8.誘導加熱装置からなる。C.自動車ボディ全体の加熱乾燥をする装置であり、9.検知機、10.制御装置、11.誘導加熱装置、が備え付けられている。
自動車ボディの電着槽への入槽前の誘導加熱装置は設置しても、また設置しなくても良く、また電着塗装して水洗後の誘導加熱乾燥は、部分的な加熱乾燥する装置と自動車ボディ全体の加熱乾燥にする設備の設置順番はどちらが先であってもかまわなく、さらに誘導加熱装置の配置は必ずしも生産設備上の前後に設置するに限らず、自動車ボディ全体の加熱乾燥する装置と部分的に加熱乾燥する装置が同一箇所に設置されても良い。加熱乾燥する装置の設置は、生産台数や車種や季節などに応じて、適宜移動やON/OFFが可能である。
【0008】
図1を詳しく説明する、自動車ボディは、プレス成形後の脱脂及び化成処理の後、電着槽へ入槽するが、ここでアルカリ金属などの夾雑イオンを含んだ水が自動車ボディの隙間部や袋部に溜まったまま電着槽に持ち込まれ夾雑イオンが電着槽内に蓄積し、仕上がり性の低下を招くことが多々あったが、前述のA装置により1.検知機によって車種を感知し、2.制御装置によって加熱温度を管理し、3.誘導加熱装置によって加熱乾燥を行う。このことによって加熱乾燥によって夾雑イオンの持ち込みが減り、仕上がり性が向上する効果が得られる。従来の熱風乾燥では設備、スペース、コストがかさむことから設置できなかったが、誘導加熱装置を用いることによって解消した。
自動車ボディの電着塗装して水洗後の加熱乾燥に、被塗物を部分的に加熱乾燥する装置として、6.検知機、7.制御装置、8.誘導加熱装置からなる、前述のB装置がある。自動車ボディは、何段階かの回収水洗、工業用水、純水などの水洗の後、加熱乾燥によって塗膜を硬化させるが、加熱乾燥に伴って自動車ボディの隙間部から塗料がにじみ出てきてタレたり、タレた部分が湧くことから塗膜の仕上がり性を損なうことがあったが、被塗物を選択的に加熱乾燥する装置として、6.検知機、7.制御装置、8.誘導加熱装置からなるB装置を設置することによって、隙間部の塗料を硬化乾燥して隙間部内に閉じ込めてしまう、又は加熱乾燥によって水分を蒸発させて揮散する効果によって2次タレ・ワキ性を向上させる効果が得られる。複数の誘導加熱装置を用いることにより、部分的、選択的加熱を行うことができる。
次に、自動車ボディの全体を加熱乾燥する設備として、9.検知機、10.制御装置、11.誘導加熱装置からなる前述のC装置がある。
本誘導加熱方式によって乾燥部位や乾燥時間の最適化が図られ、乾燥炉内のヤニススの軽減によって乾燥炉の清掃頻度の減少、ヤニススが自動車ボディに落下して仕上がり性を損なうことが少なくなった。
【0009】
上記、誘導加熱装置は金属部分のみが加熱されるので、バンパーやドアノブ、ミラーなどのプラスチック部品を自動車ボディに組み込んだまま一体化塗装が可能となり、省エネルギー、省スペース、省人化などのコストダウンが図れた。またプラスチック部品に導電物質を混入することによってプラスチック部品も電着塗装ができ、その上に中塗り塗料や上塗り塗料の塗装を一体化して塗装できることから金属とプラスチックの塗色の一致が図れた。
電着塗膜を誘導加熱方式によって予備乾燥し、水性中塗り塗料や水性上塗り塗料の塗装をウェットオンウェットによって塗り重ね、形成した塗膜を同時に加熱硬化することによって環境に配慮した複層の塗膜を得ることができる。
【0010】
電着塗料について:上記誘導加熱方式によって加熱乾燥される電着塗膜は、カチオン電着塗料、アニオン電着塗料のいずれでもかまわないが、自動車ボディの塗装には防食性の面からエポキシ・ウレタン系のカチオン電着塗料の方が好ましい。
該カチオン電着塗料の基体樹脂としては、アミン付加エポキシ樹脂、硬化剤としては、ブロック化ポリイソシアネート化合物が多く使用されている。
基体樹脂に用いるエポキシ樹脂の平均分子量としては、特に通常と異ならず、平均分子量で1,000〜10,000、さらには2,000〜5,000が好ましく、エポキシ樹脂に付加するアミン化合物としては、1級アミノ基を含有し、かつアミン価が30〜70mgKOH/g樹脂固形分の範囲、好ましくは40〜60mgKOH/g樹脂固形分以下とすることが好ましい。
硬化剤のポリイソシアネート化合物は、例えば、ジフェニルメタン−2,4#および/または4,4#−ジイソシアネート(通常「MDI」と呼ばれる)、クルードMDI、水添MDI、これらとポリオールとの付加物、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートやフェニレンジイソシアネートとポリオールとの付加物、イソホロンジイソシアネートやビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンとポリオールとの付加物、テトラメチレンジイソシアネートやヘキサメチレンジイソシアネートなどのイソシアヌレート化合物が挙げられる。ブロック剤種は、オキシム化合物、アルコール類、フェノール類、カプロラクトン系等を挙げることができる。
カチオン電着塗料における基体樹脂とブロックポリイソシアネート硬化剤との配合割合は、これら両成分の合計固形分重量を基準にして、基体樹脂は一般に55〜90重量%、好ましくは65〜80重量%、そしてブロックポリイソシアネート硬化剤は一般に10〜45重量%、好ましくは20〜35重量%の範囲内とすることができる。
上記、基体樹脂とブロックポリイソシアネート硬化剤を含有するカチオン電着塗料は、基体樹脂とブロックポリイソシアネート硬化剤を十分に混合した後、通常水性媒体中において、水溶性有機カルボン酸で中和して該エポキシ樹脂を水溶化ないし水分散化することにより調製することができる。
【0011】
カチオン電着塗料に使用されている顔料は、酸化チタン、カ−ボンブラック、ベンガラ等の着色顔料;クレ−、マイカ、バリタ、炭酸カルシウム、シリカなどの体質顔料;リンモリブデン酸アルミニウム、トリポリリン酸アルミニウム、酸化ビスマス、水酸化ビスマス、塩基性炭酸ビスマス、硝酸ビスマス、ケイ酸ビスマスの防錆顔料などが挙げられる。 本発明では、これらの顔料以外に誘導加熱により発熱しうる導電顔料(金属粉)や磁性顔料(酸化鉄など)を含有させることにより、加熱効率を高めることができる。
顔料類の配合量は、基体樹脂と硬化剤との合計固形分100重量部あたり、1〜100重量部、特に10〜50重量部の範囲内が好ましい。
カチオン電着塗料中には他に、硬化触媒、沈降防止剤などを適宜配合することができ、このうち、硬化触媒は、基体樹脂と硬化剤との架橋反応を促進するために有効であり、例えば、ジオクチル錫オキサイト、ジブチル錫オキサイト、錫オクトエ−ト、ジブチル錫ジラウレ−ト、ジブチル錫ジベンゾエート、オクチル酸亜鉛、ギ酸亜鉛などがあげられ、その配合量は、基体樹脂と硬化剤との合計100重量部あたり、0.1〜10重量部の範囲内が適している。
カチオン電着塗料は、上記の顔料ペーストをあらかじめ製造しておき、これを基体樹脂及び硬化剤などを分散したエマルションと混合して、カチオン電着塗料を製造することが好ましい。
カチオン電着塗料の塗装条件としては、浴温10〜35℃、好ましくは25〜32℃で電圧100〜400V、好ましくは150〜350Vで10〜600秒間、好ましくは120〜240秒間通電することによって塗膜を形成することができる。
水性中塗り塗料:上記のように形成された電着塗膜の上に誘電加熱方法をによって加熱乾燥し、水分を蒸発させた後、さらに 水分散性の水酸基含有樹脂、ブロック化ポリイソシアネートやメラミンなどの硬化剤を塩基性化合物により水分散性してなる水性中塗り塗料を塗り重ねるウェットオンウェットによって複層塗膜にすることができる。このことによって従来の熱風乾燥による予備加熱に比べて、省エネルギー、省スペース、環境対策などの効果も得られる。
【0012】
【実施例】
以下に、本発明に関する実施例及び比較例について説明をが、これらの実施例のみに制限されるものではない。
実施例及び比較例
実施例1 自動車塗装ラインの電着槽に、エポキシ・ウレタン系カチオン電着塗料(関西ペイント社製、鉛フリー電着塗料)を満たし、加熱乾燥設備として誘導加熱装置▲1▼(注1)、誘導加熱装置▲2▼(注2)、誘導加熱装置▲3▼(注3)を設置した。
次に、フェンダー(ポリプロピレン製)を組み込んだ自動車ボディを脱脂、化成処理を施し、電着塗装を行って20μmの膜厚になるように塗装し、誘導加熱装置▲2▼を袋部が加熱乾燥する位置に設置し、170℃−10分間保持するように加熱乾燥した。さらに誘導加熱装置▲3▼を用いて自動車ボディの表面温度が180℃で10分間保持するように加熱乾燥した。但し、加熱条件は、立体的被塗物の表面における実際の温度−時間を示す。
【0013】
実施例2〜5
実施例1と同様の自動車ボディ、カチオン電着塗料を用いて、表1の誘導加熱乾燥で自動車ボディを塗装した。
【0014】
比較例1〜3
実施例1と同様の自動車ボディ、カチオン電着塗料を用いて、表1の熱風加熱乾燥で自動車ボディを塗装した。但し、加熱条件は、乾燥炉内の雰囲気の温度−時間を示す。
実施例1〜5、及び比較例1〜3の試験内容、及び結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
(注1)誘導加熱▲1▼:電着塗装前に、自動車ボディの袋部が加熱乾燥できるように誘導加
熱装置を設置した。(図1の1〜3に相当。)
(注2)誘導加熱▲2▼:電着塗装、水洗後に、自動車ボディの袋部が加熱乾燥できるように
誘導加熱装置を設置した。(図1の6〜8に相当。)
(注3)誘導加熱▲3▼:電着塗装、水洗後に、自動車ボディの全体が加熱乾燥できるように
誘導加熱装置を設置した。(図1の9〜11に相当。)
(注4)電着面の仕上がり性(Ra値):電着塗膜の水平面の表面粗度を、サーフテスト301(MITSUTOYO社製、商品名、簡易表面粗度計)でRa値を測定した。
(注5)2次タレ・ワキ性:塗装後の自動車ボディの2次タレ・ワキの状態を観察した
◎:問題なく良好
○:タレ・ワキがかすかに観察できるが、問題のないレベル
△:タレ・ワキがあり、研ぎなどの修正がやや必要なレベル
×:タレ・ワキがあり、外観を著しく損なうレベル
(注6)一体化塗装:プラスチック部品(フェンダー)をはめ込んだ状態で自動車ボディ を電着塗装し、加熱乾燥した後のドアノブの状態を観察した。
○:問題ない
△:プラスチック部品(フェンダー)に変色がみられる
×:プラスチック部品(フェンダー)に変形がみられる
(注7)防食性:70×150mmの冷延鋼板を自動車ボディのタイヤハウス内に吊り下げ、化成処理〜電着塗装を施して20μmの電着塗装板を作成した。その電着塗装板をソルトスプレー試験480時間後のテープ剥離を行い評価した
◎:テープ剥離幅が2mm未満
○:テープ剥離幅が2mm3mm未満で良好な範囲
△:テープ剥離幅が3mm以上、4mm未満
×:テープ剥離幅が4mm以上。
(注8)上塗り塗装性:電着塗装を施した塗膜を誘電加熱▲2▼(注2)を用いて、110℃−5分間、又は熱風乾燥にて120℃−20分間乾燥した。
そののち水性の上塗り塗料(WBC−710T、関西ペイント株式会社、商品名)を15μmの膜厚になるように塗装し、さらにクリア塗料(マジクロンTC−71、関西ペイント社製、商品名)を40μm塗装し、複層からなる塗膜を熱風乾燥炉で150℃−30分間加熱乾燥して仕上がり性を観察した。
○:問題ない
△:光沢や平滑性が劣る
×:光沢や平滑性は著しく劣る
【0017】
【発明の効果】
1.電着塗装後の被塗物に形成された塗膜の乾燥に誘導加熱方式を用いることによって、熱効率が高まり排気が減少し環境への配慮、省エネルギー、省工程化を達成し、乾燥炉の長さも大幅に削減でき省スペース化やメインテナンスにかかる省人化も図れた。
2.電着塗装前工程の脱脂液や化成処理液が、自動車ボディやフレーム部品などの袋部や隙間部を誘電加熱方式によって選択的に加熱乾燥することによって、アルカリ金属イオン、りん酸イオンなどの夾雑イオンが電着浴中に混入することを防ぎ、仕上がり性の向上が図れた。
3.熱風乾燥炉の中で複雑な構造を有する自動車ボディの隙間部や袋部にたまった電着塗料がにじみ出て一般面にタレ跡が残る、また水跡がタレた一般面が急激に加熱されワキ状となる2次タレ・ワキを特定部位を選択的に誘電加熱方式によって加熱乾燥することによって防ぎ、仕上がり性の向上が図れた。
4.バンパーやドアノブなどのプラスチック部品を組み込んだ自動車ボディを電着塗装することが可能となり、省工程、省スペース化が図れた。
衝突対策による自動車ボディ構造の複雑化に伴い、熱伝導が不十分な部位を誘導加熱方式によって重点的及び選択的に加熱乾燥することによって防食性の向上が図れた。
5.熱風乾燥炉内に蓄積したヤニ・ススが自動車ボディに付着し仕上がり性を低下させる頻度が減り、ヤニ・ススの清掃にかかる手間が減った。
6.電着塗装後に水性の中塗り、又は水性の上塗りをウットオンウットで塗り重ねるための予備加熱に誘導加熱方式を用いることによって、省エネルギー、省スペース化、環境への配慮が図れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車ボディの電着設備のモデル図である。
【符号の説明】
1.検知機
2.制御装置
3.誘導加熱装置
4.電着槽
5.水洗ゾーン
6.検知機
7.制御装置
8.誘導加熱装置
9.検知機
10.制御装置
11.誘導加熱装置
12.立体的被塗物
Claims (13)
- 金属製の立体的被塗物に電着塗装を行って得られた塗膜を、複数の誘導加熱装置により選択的に加熱乾燥することを特徴とする電着塗膜形成方法。
- 金属とプラスチックを一体化した立体的被塗物の金属部分に電着塗装を行って得られた塗膜を、誘導加熱方式により金属部分のみを加熱乾燥する電着塗膜形成方法。
- 金属製の立体的被塗物に電着塗装を行って得られた塗膜を、複数の誘導加熱装置により同時に金属製立体的被塗物の部位毎に異なる温度及び/又は時間にて加熱乾燥する請求項1に記載された電着塗膜形成方法。
- 立体的被塗物が隙間部、肉厚部、袋部から選ばれる少なくとも1種の特定部位を有する立体的被塗物であって、第1回目の誘導加熱方式により立体的被塗物の該特定部位を選択的に加熱乾燥し、次に第2回目の誘導加熱方式により立体的被塗物の全体を加熱乾燥する請求項1乃至3のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法。
- 立体的被塗物が隙間部、肉厚部、袋部から選ばれる少なくとも1種の特定部位を有する立体的被塗物であって、第1回目に誘導加熱方式、又は熱風加熱乾燥方式により該被塗物の全体を加熱乾燥し、次に第2回目の誘導加熱方式により特定部位を選択的に加熱乾燥する請求項1乃至4のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法。
- 立体的被塗物が隙間部を有する被塗物であって、立体的被塗物の隙間部を誘導加熱方式により加熱乾燥することによって隙間部からのタレ水による、2次タレ・ワキを防止する請求項1乃至5のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法。
- 立体被塗物の電着塗装前処理後に、該立体被塗物の隙間部を予め誘導加熱方式により選択的に加熱乾燥させることにより電着塗料の浸透を促進する請求項1乃至6のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法。
- 誘導加熱装置が立体的被塗物の種類や移動に伴って自動的に移動して、被塗物の特定部位を選択的に加熱乾燥する請求項1乃至7のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法。
- 立体的被塗物の生産設備が、検知機と制御装置と誘導加熱装置を有し、被塗物の種類や移動に伴って自動的に誘導加熱条件を変動し加熱乾燥する請求項1乃至8のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法。
- 立体的被塗物が自動車ボディ又は部品であって、自動車ボディ又は部品を複数の誘導加熱装置により選択的に加熱乾燥する請求項1乃至9のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法。
- 電着塗装後に塗膜を水洗後、誘導加熱方式により予備加熱乾燥を行い、水性の中塗り塗料、又は水性の上塗り塗料を塗り重ね同時に加熱乾燥させて複層塗膜を形成させる請求項1乃至10のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法。
- 使用する電着塗料が、磁性材からなる特定顔料を含有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載された電着塗膜形成方法。
- 磁性材からなる特定顔料が酸化鉄であることを特徴とする請求項12に記載された電着塗膜形成方法。
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